JP3551625B2 - 電解水生成装置 - Google Patents
電解水生成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3551625B2 JP3551625B2 JP15515896A JP15515896A JP3551625B2 JP 3551625 B2 JP3551625 B2 JP 3551625B2 JP 15515896 A JP15515896 A JP 15515896A JP 15515896 A JP15515896 A JP 15515896A JP 3551625 B2 JP3551625 B2 JP 3551625B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- electrolytic cell
- salt water
- chamber
- salt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は水道水、井戸水等の原水を電気分解して、殺菌洗浄水として利用する強酸性水を製造する電解水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、水道蛇口等に接続されて利用される電解水生成装置の従来の技術については、特開平4−330987号公報に開示されており、図8を用いながら以下に説明する。
【0003】
図中の1は電解槽で、内部を隔膜2で第1室3と第2室4に仕切られ、その両室3、4に内壁と一体または別個に電極板5、6が設けられている。この両室3、4には水道水、井戸水等の原水を供給する原水供給手段7が接続される。原水は継ぎ手10で供給管9と分岐管11を介してそれぞれ第1室3、第2室4に供給される。また、原水供給管9には継ぎ手8が接続され、継ぎ手8にはポンプ22と塩水タンク23が接続される。
【0004】
前記第1室3、第2室4の上部には、それぞれ第1排水管12および第2排水管13が接続され、それぞれ第1開閉弁18、第2開閉弁20を介して酸性水側排水管16とアルカリ水側排水管17に接続される。
【0005】
前記第1開閉弁18の上流側の第1排水管12には、バイパス管12aが接続され、そのバイパス管12aが第3開閉弁21を介してアルカリ水側排水管17に接続される。また第2開閉弁20の上流側の第2排水管13には、バイパス管13aが接続され、そのバイパス管13aが第4開閉弁19を介して酸性側排水管16に接続される。
【0006】
電解槽1の電極板5、6には電極端子24、25を介して正逆電圧切り換え器14が接続されるとともに、その正逆電圧切り換え器14に直流電源15が接続される。この正逆電圧切り換え器14は直流電源15の正負を交互に、たとえば2時間置きに切り換えて電極端子24、25間に印加するとともに、その切り換えに連動して第1〜第4開閉弁18、19、20、21を開閉するもので、たとえば電極端子24がプラスで、電極端子25がマイナスのときは、第1開閉弁18と第2開閉弁20を開、第3開閉弁21と第4開閉弁19を閉とし、逆に、電極端子25がプラスで、電極端子24がマイナスのときは、第1開閉弁18と第2開閉弁20を閉、第3開閉弁21と第4開閉弁19を開に切り換える。
【0007】
このような構成の電解水生成装置にあって、食塩タンク23内の食塩水が原水に混合希釈されて電解槽1内の第1室3、第2室4に供給された状態において、電極端子24がプラスで電極端子25がマイナスになるように直流電源15を印加し、同時に第1開閉弁18と第2開閉弁20を開とし、第3開閉弁21と第4開閉弁19を閉とすると、電解槽1では第1室3が陽極室、第2室4が陰極室となり、第1室3では酸性水が、第2室4ではアルカリ水が製造され、製造された酸性水とアルカリ水はそれぞれ酸性水側排水管16、アルカリ水側排水管17より取り出される。
【0008】
極性切り換えを行い、電極端子24がマイナスで、電極端子25がプラスになるように直流電源15を印加し、同時に、第1開閉弁18と第2開閉弁20を閉とし、第3開閉弁21と第4開閉弁19を開とすると、電解槽1では第1室3が陰極室、第2室4が陽極室となり、第1室3ではアルカリ水が、第2室4では酸性水が製造され、製造された酸性水とアルカリ水はそれぞれ酸性水側排水管16、アルカリ水側排水管17より取り出される。
【0009】
この酸性水生成において、添加する塩(NaCl)は原水の電気抵抗を低くして電気分解時の電圧を低下させて電気分解を安定化させる作用を有するが、最も大きい効果は、電気分解によって殺菌力や消毒作用を有するジ亜塩素酸(HClO)を生成するためのClイオンを供給することである。すなわち、原水中にクロル(Cl)イオンが無い場合には、ジ亜塩素酸(HClO)は生成されない。
【0010】
一般的に、殺菌や消毒や抗菌に効果のある強酸性水(pH≒2.5、ORP≒1100mV、ジ亜塩素酸(HClO)≒10〜30ppm)を得る場合は、塩水添加混合希釈後の塩(NaCl)の濃度を500〜2000ppm にして電気分解することが必要である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように従来の技術では、塩水を原水に混合希釈するので、塩水はアルカリ水を生成する陰極側および酸性水を生成する陽極側に同時に同濃度で供給されている。
【0012】
ここで、アルカリ水は殺菌や消毒や抗菌にはほとんど使用されないので廃棄されることになるが、前述のように酸性水側と同量の塩分を含んでいる。
【0013】
一般に、ナトリウム(Na)イオンは50ppm 、クロル(Cl)イオンは200ppm を超えると植物に対して発芽抑制等の塩害を発生すると言われており、塩水添加混合希釈後の500〜2000ppm の塩水は、廃棄するのは好ましくない。
【0014】
また、電気分解作用は必ず電極板表面でのみ生じる。すなわち、電極板表面付近により多くのクロル(Cl)イオンを集めておくことがジ亜塩素酸(HClO)生成の効率改善に結び付く。
【0015】
さらに、強酸性水としてジ亜塩素酸(HClO)生成に必要な最低量の塩水に絞り込むと、同量の強酸性水生成に必要な塩水量も削減できるので、装置の運転において人手を必要とする塩水の準備作業が軽減され、かつ、1度の塩水供給によってより多くの強酸性水を連続して生成することができ、省人化にもつながる。
【0016】
この点において、従来の技術のように電解槽1に流入する前に原水に塩水23を均一に混合希釈することは望ましいとは言えない。
【0017】
本発明は、このような強酸性水生成において、強酸性水を生成する陽極室の電極表面付近の塩分(NaCl)濃度を積極的に高め、上記従来の技術の課題を解決する電解水生成装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、内部に対向する電極板を有する電解槽と、前記電解槽に原水を通水する手段と、前記電解槽内の原水に直流電圧を印加して直流電流を流す手段を備え、前記電解槽内の原水に電極板表面から塩水を供給する手段を設けた電解水生成装置の構成とする。
【0019】
本発明によれば、電極板表面近傍のクロル(Cl)イオン濃度を増加させて電解効率を改善するとともに消費する塩水量を少なくして、塩害の抑制および塩水追加頻度の削減に有効となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、内部に対向する電極板を有する電解槽と、前記電解槽に原水を通水する手段と、前記電解槽内の原水に直流電圧を印加して直流電流を流す手段を備え、前記対向する各電極板に印加する直流電圧の極性切り替え手段と、前記対向する各電極板に形成した通水部より電解槽内の原水に塩水を加える手段と、前記対向する各電極板の通水部へ供給する塩水の供給切り替え手段とを設け、前記極性切り替え手段と塩水の供給切り替え手段の切り替え動作を同期させたことを特徴とする電解水生成装置としたものであり、電極板表面付近の塩水濃度を高めて消費する塩の量を減らし、効率良くジ亜塩素酸(HClO)を生成させることができ、廃棄されるアルカリ水側の塩分を少なくして塩害を抑制する作用を有している、とともに、極性切り替え動作と塩水の供給する電極を切り替えを同期させて、連続的に強酸性水を生成することができ、活用効率を高める作用を有している。
【0025】
本発明の請求項2に記載の発明は、内部に対向する電極板を有し、かつ、隔膜を持たない電解槽と、前記電解槽に原水を通水する手段と、前記電解槽内の原水に前記各電極板により直流電圧を印加して直流電流を流す手段と、前記各電極板に印加する直流電圧の極性切り替え手段と、前記電解槽内の原水に各電極板に形成した各通水部より塩水を加える手段と、前記各通水部に供給する塩水の切り替え手段と、電解槽内部の原水の通水時の流れを層流化する手段を設け、前記極性切り替え手段と塩水の切り替え手段の切り替え動作を同期させたことを特徴とする電解水生成装置としたものであり、電解槽内部の通水時の流れを層流化して電極板近傍の塩水(NaCl)の通水流れによる拡散を抑制するとともに、隔膜を不要とし、層流化で電解槽下流側においても電極板付近のクロル( Cl )イオン濃度を高く維持することができ、より一層効率を改善することができるという作用を有している、ともに、隔膜を持たない電解槽において、電極板の極性切り替え動作と塩水の切り替え動作を同期させたことで、効率良くしかも連続的に強酸性水を生成することができ、より一層の効率化と連続的な強酸性水生成によって活用効率を高める作用を有している。
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図7を用いて説明する。なお、従来例の構成部と同一構成部には同じ符号を付して説明する。
【0027】
(実施の形態1)
図1に本発明の実施の形態1の電解水生成装置の構成図を示す。
【0028】
図中の1は電解槽で、隔膜2で第1室3と第2室4の2室に仕切られ、その両室3、4にその内壁と一体または別個に電極板5、6が設けられている。この両室3、4には水道水、井戸水等の原水を供給する原水供給手段7が接続される。第1室3、第2室4の上部には、それぞれ第1排水管12および第2排水管13が接続される。また、強酸性水を生成する陽極室となる第2室4の電極板6の上流部分には小さな多数の穴を有する塩水供給部32が設けられており、塩水供給部32には塩水配管30、ポンプ22を介して塩水タンク23が接続される。図中の14は正逆電圧切り換え器、15は直流電源、24と25は電極端子である。
【0029】
このような電解水生成装置にあって、電解槽1内の第1室3、第2室4に原水供給手段7から原水が供給された状態において、電極端子24がマイナスで、電極端子25がプラスになるように直流電源15を印加し、同時に塩水ポンプ22を動作させて塩水供給部32から塩水23を適量に供給すると、電解槽1では第1室3が陰極室、第2室4が陽極室となり、第1室3ではアルカリ水が、第2室4では強酸性水が生成され、生成されたアルカリ水と強酸性水はそれぞれ第1および第2排水管12、13へ流される。
【0030】
ここで、図1の電解槽のA−A’、B−B’断面におけるクロル(Cl)イオン濃度の分布状況を図2に示す。図中のmxは各部のクロル(Cl)イオン濃度、M 0は供給する塩水のクロル(Cl)イオン濃度で、その相対値を百分率化したものが縦軸のスケールであり、横軸は電極板5、6のPQ点間位置を示す。
【0031】
ここで40は従来の技術における塩水添加の場合のクロル(Cl)イオン濃度特性を、41は本発明における塩水添加の場合のA−A’断面のクロル(Cl)イオン濃度特性を、42は本発明における塩水添加の場合のB−B’断面のクロル(Cl)イオン濃度特性を示す。
【0032】
従来の技術による塩水添加の場合のクロル(Cl)イオン濃度特性40は、予め電解槽へ入るまえに塩水23を混合希釈するので、電解槽1内の濃度分布はほぼ一様で、陽極室側の電極板6の表面付近のクロル(Cl)イオン濃度を十分に高くするために、電解槽1内全体に比較的濃度の高い状態にする必要がある。
【0033】
一方、本発明における塩水添加の場合のA−A’断面のクロル(Cl)イオン濃度特性41は、陽極室側の電極板6の表面付近のみクロル(Cl)イオン濃度を高くでき、電解槽1全体としての濃度は相対的に低く抑えられる。
【0034】
また、電解槽1内が平行平板構造あるいは同心円筒構造とした場合は極端な乱流とはならないので、電解槽1の下流側B−B’断面のクロル(Cl)イオン濃度特性42においても陽極室側の電極板6の表面付近のクロル(Cl)イオン濃度を高く維持することができる。
【0035】
このように、陽極室側の電極板6の表面付近のクロル(Cl)イオン濃度を高くすることは、それだけ電気分解時にジ亜塩素酸(HClO)の生成効率が良くなる。そしてジ亜塩素酸(HClO)生成に関わることの無い、いわゆるむだな塩分を少なくすることができ、特に、アルカリ水を生成する陰極側の第1室3内の塩分を非常に少なくすることが可能である。
【0036】
(実施の形態2)
図3に本発明の実施の形態2の電解水生成装置の電解槽付近の構成図を示す。この電解水生成装置の特徴的構成は、図示のように2つ目のシェルの電極端子24aを備え、また、電解槽1内の両側に2つ目のシェルの室3a、4aを設け、中央部には内部が中空で、かつ、両面に塩水供給部を備える中空電極33を設けている。
【0037】
ここでシェルとは、プラスおよびマイナスを印加する1対の電極板で構成されるその1組のことである。
【0038】
本実施の形態2の電解水生成装置は、電解槽1内に2つのシェルを構成することができる。すなわち、実施の形態1で述べたような電極板近傍のみクロル(Cl)イオン濃度を高くできるエリアを、中空電極33の両面に作り出すことが可能となる。よって、電極の総表面積に対する電解動作する面積割合が増加し、結果的に同じ生成量においては電解槽1を小型化することが可能となる。
【0039】
(実施の形態3)
図4に本発明の実施の形態3の電解水生成装置の構成図を示す。この実施の形態3において、電解槽1の下流側の構成と動作状況は従来の技術と同じである。
【0040】
特徴的構成としては、第1室3側への塩水供給部32aと、第2室4側への塩水供給部32bを設け、塩水供給部32aには塩水を供給する塩水配管30aを接続し、塩水供給部32bには塩水を供給する塩水配管30bを接続している。そしてポンプ22からの塩水23を塩水配管30a、30bのどちらかに切り替えるための塩水用開閉弁31a、31bを設けたことにある。
【0041】
このような電解水生成装置にあって、原水が電解槽1内の第1室3、第2室4に供給された状態において、電極端子24がプラスで、電極端子25がマイナスになるように直流電源15を印加し、同時に塩水用開閉弁31aを開、塩水開閉弁31bを閉としてポンプ22からの塩水23を塩水配管30aを介して塩水供給部32aから第1室3内に供給し、第1開閉弁18と第2開閉弁20を開とし、第3開閉弁21と第4開閉弁19を閉とすると、電解槽1では第1室3が陽極室、第2室4が陰極室となり、第1室3では強酸性水が、第2室4ではアルカリ水が生成され、生成された強酸性水とアルカリ水はそれぞれ酸性水側排水管16、アルカリ水側排水管17より取り出される。
【0042】
極性切り換えを行い、電極端子24がマイナスで、電極端子25がプラスになるように直流電源15を印加し、同時に、塩水用開閉弁31aを閉、塩水用開閉弁31bを開としてポンプ22からの塩水23を塩水配管30bを介して塩水供給部32bから第2室4内に供給し、第1開閉弁18と第2開閉弁20を閉とし、第3開閉弁21と第4開閉弁19を開とすると、電解槽1では第1室3が陰極室、第2室4が陽極室となり、第1室3ではアルカリ水が、第2室4では強酸性水が製造され、生成された強酸性水とアルカリ水はそれぞれ酸性水側排水管16、アルカリ水側排水管17より取り出される。
【0043】
この構成によれば、実施の形態1の効果に追加して、連続して強酸性水を生成でき、装置の利用効率も改善される。
【0044】
(実施の形態4)
図5に本発明の実施の形態4の電解水生成装置の電解槽付近の構成図を示す。本発明の実施の形態5の特徴は、電解槽1内部の水の流れを層流化して、実施の形態1の効果をより高めるものである。
【0045】
このため電解槽1の入り口部の水の圧力および流れを穏やかににして均一化する導水部34を設け、その下流側に整流板35を設けたものである。
【0046】
この構成において、電解槽1に原水を供給すると、電解槽1内の流れは、水の縦方向の流れに対して垂直(横)方向への移動が極めて少なくなり、すなわち、層流を形成する。このような層流を形成する流れ中に塩水供給部32から静かに塩水23を供給すると、塩水23は電極板6に沿って拡散することなく下流側(図中では上方向)へ流れていく。
【0047】
図2に電解槽1内の断面C−C’およびD−D’のクロル(Cl)イオン濃度の分布状況を示す。図中の43は本実施の形態4における塩水添加の場合のC−C’断面のクロル(Cl)イオン濃度特性を、44は本実施の形態4における塩水添加の場合のD−D’断面のクロル(Cl)イオン濃度特性を示す。
【0048】
本実施の形態4では、電解槽1内の流れを層流化しているので、実施の形態1に比較して、一層電極板6の表面付近がより高いクロル(Cl)イオン濃度となっており、さらに、横方向への移動も少ないので、下流側においてもその状態を維持できるものである。すなわち、実施の形態1で示す効果がさらに高められる。
【0049】
(実施の形態5)
図6に本発明の実施の形態5の電解水生成装置の電解槽付近の構成図を示す。
【0050】
本実施の形態5は、実施の形態4の層流化の手段と実施の形態2の中空電極33の採用を組み合わせた構成としたものであり、高効率で、かつ、小型化を可能にするものである。
【0051】
ここで中空電極33の両面には層流が形成される。よって、塩水23は電解槽1内に静かに供給されると中空電極33の表面にそって流れていくので、実施の形態4と同様に電極板6の表面付近がより高いクロル(Cl)イオン濃度となっており、かつ、両面で電解作用させることができるので、2つあるいは複数のシェルを形成することによって、電解槽1を小型化することができる。
【0052】
(実施の形態6)
図7に本発明の実施の形態6の電解水生成装置の構成図を示す。
【0053】
本実施の形態6の特徴は、実施の形態4の層流化の手段と実施の形態3の電圧極性切り替え動作に同期させた塩水供給手段を組み合わせた構成としたものである。
【0054】
ここで電解槽1内は横方向の移動のない層流が形成されており、電極板5または電極板6の塩水供給部32aまたは32bから静かに塩水23を供給すると、塩水は電極板5または電極板6の表面に沿って流れ、実施の形態4と同様に電極板5、または電極板6の表面付近がより高いクロル(Cl)イオン濃度となっており、かつ、塩水23を供給する塩水供給部32aまたは塩水供給部32bの切り替えを電圧極性切り替えと同期させることによって、より高効率で、かつ、連続的に強酸性水を生成することが可能となる。
【0055】
【発明の効果】
本発明の電解水生成装置は、電解槽内の電極板表面から塩水を供給できるようにする。
【0056】
これによって、電極板表面近傍のクロル(Cl)イオン濃度を増加させて電解効率を改善するとともに消費する塩水量を少なくして、塩害の抑制および塩水追加頻度の削減に有効となる。
【0057】
また、電極を中空として内部を塩水の通路とし、電極両面から塩水を供給できるようにする。これによって電解槽の小型化を可能にする。
【0058】
または、表面から塩水を供給できる電極板を電解槽の両側に用いて、電極の極性切り替えと同期させて塩水の供給電極を選択させるようにする。
【0059】
これによって、電極切り替えを行いながら連続的に強酸性水を生成できる。
また、電解槽内の流れの状態を層流とし、電極表面付近の乱流を抑制する電解槽に前記電極表面から塩水を供給できる手段を用いるようにする。
【0060】
これによって、電解槽内の下流側であっても電極板付近のクロル(Cl)イオン濃度を高く維持することができ、より一層効率を改善することができる。
【0061】
また、電解槽内の流れの状態を層流とし、電極表面付近の乱流を抑制する電解槽に前記電極表面から塩水を供給できる手段において、電極を中空として内部を塩水の通路とし、電極両面から塩水を供給できるようにする。
【0062】
これによって高効率で、かつ、電解槽の小型化を可能にする。
また、電解槽内の流れの状態を層流とし、電極表面付近の乱流を抑制する電解槽に前記電極表面から塩水を供給できる手段において、表面から塩水を供給できる電極板を電解槽の両側に用いて、電極の極性切り替えと同期させて塩水の供給電極を選択させるようにする。
【0063】
これによって、高効率で、かつ、電極切り替えを行いながら連続的に強酸性水を生成する電解水生成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の電解水生成装置の構成図
【図2】本発明における電解槽内のクロル(Cl)イオンの濃度分布図
【図3】本発明の実施の形態2の電解水生成装置の電解槽付近の構成図
【図4】本発明の実施の形態3の電解水生成装置の構成図
【図5】本発明の実施の形態4の電解水生成装置の電解槽付近の構成図
【図6】本発明の実施の形態5の電解水生成装置の電解槽付近の構成図
【図7】本発明の実施の形態6の電解水生成装置の構成図
【図8】従来の電解水生成装置の構成図
【符号の説明】
1 電解槽
2 隔膜
3 第1室
4 第2室
5 電極板
6 電極板
7 原水供給手段
12 第1排水管
13 第2排水管
14 正逆電圧切り換え器
15 直流電源
22 ポンプ
23 塩水
24 電極端子
25 電極端子
30 塩水配管
32 塩水供給部
Claims (2)
- 内部に対向する電極板を有する電解槽と、前記電解槽に原水を通水する手段と、前記電解槽内の原水に直流電圧を印加して直流電流を流す手段を備え、前記対向する各電極板に印加する直流電圧の極性切り替え手段と、前記対向する各電極板に形成した通水部より電解槽内の原水に塩水を加える手段と、前記対向する各電極板の通水部へ供給する塩水の供給切り替え手段とを設け、前記極性切り替え手段と塩水の供給切り替え手段の切り替え動作を同期させたことを特徴とする電解水生成装置。
- 内部に対向する電極板を有し、かつ、隔膜を持たない電解槽と、前記電解槽に原水を通水する手段と、前記電解槽内の原水に前記各電極板により直流電圧を印加して直流電流を流す手段と、前記各電極板に印加する直流電圧の極性切り替え手段と、前記電解槽内の原水に各電極板に形成した各通水部より塩水を加える手段と、前記各通水部に供給する塩水の切り替え手段と、電解槽内部の原水の通水時の流れを層流化する手段を設け、前記極性切り替え手段と塩水の切り替え手段の切り替え動作を同期させたことを特徴とする電解水生成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15515896A JP3551625B2 (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 電解水生成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15515896A JP3551625B2 (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 電解水生成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10472A JPH10472A (ja) | 1998-01-06 |
JP3551625B2 true JP3551625B2 (ja) | 2004-08-11 |
Family
ID=15599801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15515896A Expired - Fee Related JP3551625B2 (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 電解水生成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3551625B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4718783A (en) * | 1986-01-30 | 1988-01-12 | Alps Electric Co., Ltd. | Thermal printer |
CN112811526A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-18 | 周廷云 | 酸性氧化电位水连续生成机及其生成方法 |
-
1996
- 1996-06-17 JP JP15515896A patent/JP3551625B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10472A (ja) | 1998-01-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20070017801A1 (en) | High electric field electrolysis cell | |
RU97114611A (ru) | Полученная электролизом вода, содержащая растворенный водород, применение полученной электролизом воды, способ получения электролизом воды и установка для получения электролизом воды | |
MXPA03007923A (es) | Metodo y aparato para producir agua potencial oxidativa reductiva positiva y negativa. | |
TWI732958B (zh) | 電解水生成裝置 | |
KR101312879B1 (ko) | 3조 1포트식 전기분해 장치 | |
JP3551625B2 (ja) | 電解水生成装置 | |
WO2006112065A1 (ja) | アルカリ性還元水を生成する電解槽 | |
JP3575713B2 (ja) | 電解水の生成方法および生成装置 | |
JP2005334694A (ja) | 電解水製造装置 | |
KR101766179B1 (ko) | 대용량 무격막 전해수 생성장치 | |
JP2001137850A (ja) | 水の電解方法及び得られる生成水 | |
JPH09192667A (ja) | 電解水生成装置 | |
CN207998643U (zh) | 一种能够提高电解性能的酸性氧化电位水电解槽 | |
JP2007098351A (ja) | 有隔膜電解槽を備える電解水生成装置および同有隔膜電解槽を構成する隔膜に対する極性付与方法。 | |
JP2006198592A (ja) | 成分濃縮電解水生成装置 | |
JP2911869B2 (ja) | 電解殺菌水又は無菌水の製造方法 | |
JP3359661B2 (ja) | 連続式電解整水装置の洗浄・殺菌方法及びこの方法を実施する機構を備えた電解整水装置 | |
KR20130062647A (ko) | 정수 및 이온수 제공 장치 | |
JPH07155762A (ja) | 電解水生成器 | |
JPH06238280A (ja) | 電解整水方法及び装置 | |
JP3677331B2 (ja) | 電解水生成装置 | |
JPH08173970A (ja) | 電解イオン水の生成方法および生成装置 | |
JP2007075775A (ja) | 電解槽のスケール付着防止方法、及びそれを用いた電解処理水生成装置 | |
JP2005152867A (ja) | 電解水生成手段 | |
JP2004082078A (ja) | 電解水生成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040206 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040217 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040312 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040406 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040419 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |