JP3549644B2 - Cement composition - Google Patents

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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
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    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、主に、土木・建築分野で使用されるセメント組成物に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】
近年、地球の環境保護問題が大きくクローズアップされており、セメント分野においても環境保護に関連して様々な試みが検討されている。
例えば、セメントクリンカーの製造過程において排気される炭酸ガスが地球を温暖化へと導き、自然環境のつりあいを大きく崩す原因となっていることが問題視されている。
これに対してセメント分野では、炭酸ガス発生の原因ともなるセメントクリンカーの使用量を抑えることができることから、例えば、高炉セメント、フライアッシュセメント、又はシリカセメントのように、産業廃棄物である高炉スラグ、フライアッシュ、及びシリカフューム等のポゾラン物質を混合した混合セメントが注目されている。
これらのうち、高炉セメントは、フライアッシュセメントやシリカセメントと比較し、混合セメント中の産業廃棄物の含有量を多くすることができることから、特に注目されている。
例えば、JIS では、混合セメント中のポゾラン物質の含有量は、最も含有量が多い各種混合セメントC種で比較すると、フライアッシュセメントやシリカセメントが最大30重量%までであるのに対して、高炉セメントでは最大70重量%まで混合することができると規定されている。
高炉スラグ、フライアッシュ、及びシリカフューム等の産業廃棄物は潜在水硬性を有しており、セメントの水和過程で生成する水酸化カルシウムと反応し、強度発現性やセメント硬化体の緻密化に寄与することが知られている。
【0003】
ここで、セメント硬化体とは、セメントペースト、モルタル、又はコンクリートの硬化体を総称するものである。
これら潜在水硬性を有する物質を混合した混合セメントは、普通ポルトランドセメントと比較すると、初期強度発現性が乏しいという課題があった。
このような混合セメントの課題を解消するために、高炉スラグを微粉末化することによって初期強度発現性を良好にする方法や高炉スラグを微粉末化し、さらに、無水石膏を添加して強度発現性を改善する方法などが提案された(中本等、コンクリート工学年次論文報告集、Vol.16、No.1、1994や、特開昭57−67051号公報、特開平1−18956号公報)。
一般に、高炉スラグとセメントクリンカーを混合粉砕するとセメントクリンカー自体も微粉砕され、これを用いたセメント混練物の作業性が悪化する場合がある。したがって、これらの方法は、高炉スラグとセメントクリンカーを別々に粉砕しなければならないため、製造設備を新たに増設しなければならず、微粉末化のために粉砕コストが割高になるといった製造上致命的な課題があり、さらに、通常、添加すると強度が向上する無水セッコウを添加しても、高炉スラグの粉末度が6,000cm/g程度以上ないと、逆に初期強度が低下したり、温度依存性が大きくなり、低温では初期強度発現性が半減してしまうといった課題があった。
【0004】
本発明者は、前記課題を解決すべく種々検討を重ねた結果、特定のセメント組成物を使用することにより、セメント中の高炉スラグの含有量を多くすることができ、しかも初期強度発現性が良好で温度依存性が小さいセメント組成物が得られるとの知見を得て本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、セメントクリンカー、高炉スラグ、無水セッコウ、並びに、ギ酸、乳酸、及び酢酸又はそれらのナトリウム、カリウム、及びカルシウム塩からなる群より選ばれた一種又は二種以上を含有してなるセメント組成物である。
【0006】
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
【0007】
本発明のセメントクリンカー(以下本クリンカーという)は、ポルトランドセメント系のクリンカーを総称するものであり、成分的には特に限定されるものではなく、例えば、普通ポルトランドセメントクリンカー、早強ポルトランドセメントクリンカー、及びビーライトセメントクリンカー等が挙げられ、このうち、強度発現性の面から早強ポルトランドセメントクリンカーの使用が好ましい。
本クリンカーの粒度は、ブレーン値で2,500〜7,000cm/gが好ましく、3,500〜5,000cm/gがより好ましい。2,500cm/g未満では充分な初期強度が得られない場合があり、7,000cm/gを越えるとコンクリートのスランプロスが大きくなる場合がある。
本クリンカーの使用量は特に限定されるものではないが、通常、本クリンカー、高炉スラグ、無水セッコウ、並びに、ギ酸、乳酸、及び酢酸又はそれらの塩からなる群より選ばれた一種又は二種以上を含有してなるセメント組成物100重量部中、10〜90重量部が好ましく、20〜70重量部がより好ましい。10重量部未満では初期強度発現性が乏しく、90重量部を越えると高炉スラグの添加量が極めて少なくなり、本発明の目的から好ましくない。
【0008】
本発明で使用する高炉スラグは特に限定されるものではないが、通常、ブレーン値で3,000cm/g以上が好ましく、5,000cm/g以上がより好ましい。3,000cm/g未満では初期強度発現性が悪くなる場合がある。
高炉スラグの使用量は特に限定されるものではないが、通常、セメント組成物100重量部中、10〜90重量部が好ましく、30〜80重量部がより好ましい。10重量部未満では高炉スラグの添加量が極めて少なくて本発明の目的に合致せず、90重量部を越えると初期強度発現性が乏しくなる場合がある。
本発明のセメント組成物は、セメント組成物中の高炉スラグ含有量が50重量%以上の範囲において、特に、従来の技術のセメント組成物と比較して初期強度発現性が優れている。
【0009】
本発明で使用する無水セッコウは特に限定されるものではなく、天然に産出する天然無水セッコウをはじめ、半水セッコウや二水セッコウを熱処理して得られる無水セッコウの他、工業副産物として発生する無水セッコウ等の使用が可能である。
無水セッコウの粒度は、ブレーン値で2,500cm/g以上が好ましい。2,500cm/g未満では長期材齢時に、未水和残存セッコウによる膨張破壊する場合がある。
無水セッコウの使用量は、セメント組成物100重量部中、1〜10重量部が好ましく、3〜7重量部がより好ましい。1重量部未満では初期強度の発現性が悪くなる場合があり、10重量部を越えると長期材齢において、未水和残存セッコウによる膨張破壊する場合がある。
【0010】
本発明で使用するギ酸、乳酸、及び酢酸又はそれらの塩からなる群より選ばれた一種又は二種以上(以下ギ酸類という)は、一般に、オキシカルボン酸として総称される有機化合物に属するが、例えば、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、及びグルコン酸等又はそれらの塩のように、使用すると本発明の効果を奏することができず、むしろ、強い凝結遅延性を示す他のオキシカルボン酸と効果を異にするものである。
本発明のギ酸類は、具体的には、ギ酸、乳酸、及び酢酸等又はそれらのナトリウム、カリウム、及びカルシウムが挙げられる。
ギ酸類の使用量は、セメント組成物100重量部中、0.05〜3重量部が好ましく、0.1〜2重量部がより好ましい。0.05重量部未満では初期強度発現性が不充分な場合があり、3重量部を越えると効果の増進が期待できない。
【0011】
本発明のセメント組成物の粒度は特に限定されるものではないが、例えば、ブレーン値で3,000〜9,000cm/g程度が好ましく、4,000〜6,000cm/g程度がより好ましい。3,000cm/g未満では強度発現性が悪くなる場合があり、9,000cm/gを越えるように粉砕することはコスト高となるので好ましくない。
【0012】
本発明で使用する水量は、使用する材料の種類や配合により代わり一義的に決定されるものではないが、通常、水/セメント組成物比で25〜50重量%が好ましく、30〜40重量%がより好ましい。25重量%未満では充分な作業性が得られない場合があり、50重量%を越えると充分な強度発現性が得られない場合がある。
【0013】
本発明では、本発明のセメント組成物の他に凝結促進材を併用することももちろん可能である。
凝結促進材としては、例えば、アルミン酸ナトリウムやアルミン酸カリウムなどのアルカリ金属アルミン酸塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、及び重炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸カルシウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、及び亜硝酸カルシウム等の硝酸塩類、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、二水セッコウ、半水セッコウ、及び硫酸アルミニウム等の無水セッコウ以外の硫酸塩、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、ミョウバン類、チオシアン酸塩、チオ硫酸塩、並びに、トリエタノールアミン等のアミノアルコール類等が挙げられ、これらのうちの一種又は二種以上を併用することは、本発明の効果をさらに助長する面から好ましい。
凝結促進材の使用量は、セメント組成物100重量部に対して、3重量部以下が好ましく、0.05〜1重量部がより好ましい。3重量部を越えると混練水の増加に伴う強度低下や作業性が悪化する場合がある。
【0014】
本発明では、本発明のセメント組成物や凝結促進材の他に、必要に応じ、砂や砂利などの骨材、減水剤、高性能減水剤、AE剤、AE減水剤、高性能AE減水剤、セメント膨張材、増粘剤、防錆剤、防凍剤、高分子エマルジョン、ベントナイトやモンモリロナイトなどの粘土鉱物、ゼオライト、ハイドロタルサイト、及びハイドロカルマイト等のイオン交換体、無機リン酸塩、並びに、ホウ酸等のうちの一種又は二種以上を本発明の目的を実質的に阻害しない範囲で併用することができる。
【0015】
本発明のセメント組成物製造の際に使用する混合装置としては、既存のいかなる撹拌装置も使用可能であり、例えば、傾胴ミキサー、オムニミキサー、V型ミキサー、ヘンシェルミキサー、及びナウターミキサー等が使用可能である。
また、混合は、それぞれの材料を施工時に混合してもよいし、あらかじめ一部を、又は全部を混合することも差し支えない。
本発明では、本クリンカー、高炉スラグ、及び無水セッコウを別々に粉砕して混合してもよいし、それぞれの材料を粉砕時に混合して粉砕する混合粉砕してもよく、より安価なセメント組成物製造の面から混合粉砕することは好ましい。
【0016】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。
【0017】
実施例1
室温や材料温度などの試験環境温度を20℃とし、本クリンカー、高炉スラグ、及び無水セッコウを粉砕し、それぞれブレーン値3,120cm/g、3,970cm/g、及び4,520cm/gとし、本クリンカー/高炉スラグの重量比を40/60とし、それに、本クリンカー、高炉スラグ、無水セッコウ、及びギ酸類aからなるセメント組成物100重量部中、表1に示す量の無水セッコウとギ酸類aを混合し、セメント組成物を調製した。
このセメント組成物100重量部に対して、砂200重量部と水60重量部とを加えてモルタルを調製し、その圧縮強度を測定した。結果を表1に併記する。
【0018】
<使用材料>
本クリンカー:電気化学工業社製普通ポルトランドセメントクリンカー粉砕品
高炉スラグ:市販粉砕品
無水セッコウ:天然無水セッコウ
ギ酸類a :関東化学社製試薬1級ギ酸カルシウム
砂 :豊浦産標準砂
水 :水道水
【0019】
<試験方法>
圧縮強度 :JIS A 1108に準じて測定
【0020】
【表1】

Figure 0003549644
【0021】
実施例2
未粉砕の本クリンカー、高炉スラグ、及び無水セッコウを使用し、セメント組成物100重量部中の無水セッコウを5重量部として、ギ酸類aを1重量部一定とし、表2に示すように本クリンカーと高炉スラグを混合粉砕したこと以外は実施例1と同様に行った。結果を表2に併記する。
【0022】
【表2】
Figure 0003549644
【0023】
実施例3
セメント組成物100重量部中の無水セッコウを5重量部として、表3に示す種類のギ酸類を使用したこと以外は実施例1と同様に行った。結果を表3に併記する。
比較のため、ギ酸類の代わりにクエン酸を使用して同様に行った。結果を表3に併記する。
【0024】
<使用材料>
ギ酸類b :関東化学社製試薬1級ギ酸
ギ酸類c :関東化学社製試薬1級ギ酸ナトリウム
ギ酸類d :関東化学社製試薬1級ギ酸カリウム
ギ酸類e :関東化学社製試薬1級乳酸
ギ酸類f :関東化学社製試薬1級乳酸カルシウム
ギ酸類g :関東化学社製試薬1級乳酸ナトリウム
ギ酸類h :関東化学社製試薬1級乳酸カリウム
ギ酸類i :関東化学社製試薬1級酢酸カルシウム
ギ酸類j :ギ酸類aとギ酸類fの等量混合物
ギ酸類k :ギ酸類a、ギ酸類f、及びギ酸類fの等量混合物
クエン酸 :関東化学社製試薬1級
【0025】
【表3】
Figure 0003549644
【0026】
実施例4
セメント組成物100重量部中の、無水セッコウを4重量部、ギ酸類aを1重量部とし、表4に示す量の凝結促進材を使用したこと以外は実施例1と同様に行った。結果を表4に示す。
【0027】
<使用材料>
凝結促進材A:水沢化学工業社製粉末硫酸アルミニウム、Al17重量%、含水率43%
凝結促進材B:試薬1級アルミン酸ナトリウム
凝結促進材C:試薬1級硝酸カルシウム
凝結促進材D:試薬1級チオシアン酸カルシウム
凝結促進材E:試薬1級トリエタノールアミン
【0028】
【表4】
Figure 0003549644
【0029】
実施例5
試験環境温度を5℃としたこと以外は実施例1と同様に行った。結果を表5に示す。
【0030】
【表5】
Figure 0003549644
【0031】
実施例6
本クリンカーβを使用したこと以外は実施例1と同様に行った。結果を表6に示す。
【0032】
【表6】
Figure 0003549644
【0033】
【発明の効果】
本発明のセメント組成物を使用することにより、高炉スラグの含有量を多くすることができ、しかも、初期強度発現性が良好で温度依存性が小さい等の効果が得られる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a cement composition mainly used in the field of civil engineering and construction.
[0002]
[Prior art and its problems]
In recent years, the problem of environmental protection of the earth has been greatly highlighted, and various attempts have been made in the field of cement in connection with environmental protection.
For example, it has been regarded as a problem that carbon dioxide gas exhausted in the process of manufacturing cement clinker leads to global warming and causes the natural environment to be largely unbalanced.
On the other hand, in the cement field, since the amount of cement clinker that causes carbon dioxide gas generation can be suppressed, for example, blast furnace slag, which is industrial waste, such as blast furnace cement, fly ash cement, or silica cement, is used. , Fly ash, and a mixed cement in which a pozzolanic substance such as silica fume is mixed have attracted attention.
Among them, blast furnace cement has received particular attention because it can increase the content of industrial waste in mixed cement as compared with fly ash cement and silica cement.
For example, according to JIS, the content of the pozzolanic substance in the mixed cement is up to 30% by weight for fly ash cement and silica cement when compared with the various types of mixed cement C, which has the highest content, whereas the blast furnace It is specified that cement can be mixed up to 70% by weight.
Industrial wastes such as blast furnace slag, fly ash, and silica fume have latent hydraulic properties and react with calcium hydroxide generated during the hydration of cement, contributing to strength development and densification of hardened cement. It is known to
[0003]
Here, the hardened cement is a general term for hardened cement paste, mortar, or concrete.
The mixed cement in which these substances having latent hydraulic properties are mixed has a problem that the initial strength development is poor as compared with ordinary Portland cement.
In order to solve the problem of such mixed cement, a method of improving initial strength development by pulverizing blast furnace slag or pulverizing blast furnace slag, and further adding anhydrous gypsum to develop strength (Nakamoto et al., Annual Report on Concrete Engineering, Vol. 16, No. 1, 1994, JP-A-57-67051, JP-A-1-18956). .
Generally, when blast furnace slag and cement clinker are mixed and pulverized, the cement clinker itself is also finely pulverized, and the workability of a cement kneaded product using the same may deteriorate. Therefore, in these methods, since blast furnace slag and cement clinker must be separately pulverized, new production equipment must be added, and the cost of pulverization due to pulverization becomes relatively high. In addition, usually, even when anhydrous gypsum is added, the strength of which is improved by the addition, if the fineness of the blast furnace slag is not more than about 6,000 cm 2 / g, conversely, the initial strength decreases, There has been a problem that the temperature dependency is increased and the initial strength development is halved at low temperatures.
[0004]
The present inventor has conducted various studies to solve the above-described problems, and as a result, by using a specific cement composition, the content of blast furnace slag in cement can be increased, and the initial strength expression is also improved. The inventors have found that a good and low temperature-dependent cement composition can be obtained, and have completed the present invention.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention comprises cement clinker, blast furnace slag, anhydrous gypsum, and one or more selected from the group consisting of formic acid, lactic acid, and acetic acid or their sodium, potassium, and calcium salts. It is a cement composition.
[0006]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
[0007]
The cement clinker of the present invention (hereinafter referred to as the present clinker) is a general term for Portland cement-based clinkers, and is not particularly limited in terms of components. And belite cement clinker. Of these, use of early-strength Portland cement clinker is preferred from the viewpoint of strength development.
The particle size of the present clinker is preferably 2,500 to 7,000 cm 2 / g, more preferably 3,500 to 5,000 cm 2 / g in terms of Blaine value. If it is less than 2,500 cm 2 / g, sufficient initial strength may not be obtained, and if it exceeds 7,000 cm 2 / g, slump loss of concrete may increase.
The amount of the clinker is not particularly limited, but is usually one or more selected from the group consisting of the clinker, blast furnace slag, anhydrous gypsum, and formic acid, lactic acid, and acetic acid or a salt thereof. Is preferably 10 to 90 parts by weight, more preferably 20 to 70 parts by weight, per 100 parts by weight of the cement composition containing If the amount is less than 10 parts by weight, the initial strength development is poor, and if it exceeds 90 parts by weight, the amount of blast furnace slag added becomes extremely small, which is not preferred for the purpose of the present invention.
[0008]
Although not particularly limited blast furnace slag for use in the present invention, usually, preferably 3,000 cm 2 / g or more in Blaine value, 5,000 cm 2 / g or more is more preferable. If it is less than 3,000 cm 2 / g, the initial strength expression may be poor.
The amount of the blast furnace slag is not particularly limited, but is usually preferably 10 to 90 parts by weight, more preferably 30 to 80 parts by weight, per 100 parts by weight of the cement composition. If the amount is less than 10 parts by weight, the amount of blast furnace slag added is extremely small, which does not meet the purpose of the present invention. If the amount is more than 90 parts by weight, the initial strength development may be poor.
When the blast furnace slag content in the cement composition is in the range of 50% by weight or more, the cement composition of the present invention is particularly excellent in the initial strength development property as compared with the conventional cement composition.
[0009]
The anhydrous gypsum used in the present invention is not particularly limited, and includes natural anhydrous gypsum naturally produced, anhydrous gypsum obtained by heat treatment of hemihydrate gypsum or dihydrate gypsum, and anhydrous gypsum produced as an industrial by-product. Gypsum or the like can be used.
The particle size of the anhydrous gypsum is preferably 2,500 cm 2 / g or more in Blaine value. If it is less than 2,500 cm 2 / g, it may expand and break due to unhydrated residual gypsum during long-term aging.
The amount of the anhydrous gypsum is preferably 1 to 10 parts by weight, more preferably 3 to 7 parts by weight, per 100 parts by weight of the cement composition. If the amount is less than 1 part by weight, the initial strength may be poorly expressed. If the amount exceeds 10 parts by weight, the unhydrated residual gypsum may cause expansion failure at a long-term age.
[0010]
Formic acid, lactic acid, and one or more selected from the group consisting of acetic acid or a salt thereof (hereinafter referred to as formic acids) used in the present invention generally belong to an organic compound collectively referred to as oxycarboxylic acid, For example, when used, such as succinic acid, malic acid, tartaric acid, and gluconic acid or a salt thereof, the effect of the present invention cannot be exhibited, but rather, it is effective with other oxycarboxylic acids showing strong setting retardation. Is different.
Specific examples of the formic acids of the present invention include formic acid, lactic acid, and acetic acid, and sodium, potassium, and calcium thereof.
The used amount of formic acids is preferably 0.05 to 3 parts by weight, more preferably 0.1 to 2 parts by weight, per 100 parts by weight of the cement composition. If the amount is less than 0.05 part by weight, the initial strength development may be insufficient, and if it exceeds 3 parts by weight, the effect cannot be expected to be enhanced.
[0011]
Although the particle size of the cement composition of the present invention is not particularly limited, for example, a Blaine value is preferably about 3,000 to 9,000 cm 2 / g, and more preferably about 4,000 to 6,000 cm 2 / g. preferable. If it is less than 3,000 cm 2 / g, the strength development may be poor, and pulverization so as to exceed 9,000 cm 2 / g is not preferable because it increases the cost.
[0012]
The amount of water used in the present invention is not uniquely determined depending on the type and composition of the materials used, but is usually preferably 25 to 50% by weight, more preferably 30 to 40% by weight in terms of a water / cement composition ratio. Is more preferred. If it is less than 25% by weight, sufficient workability may not be obtained, and if it is more than 50% by weight, sufficient strength development may not be obtained.
[0013]
In the present invention, it is of course possible to use a setting accelerator in addition to the cement composition of the present invention.
Examples of the setting accelerator include alkali metal aluminates such as sodium aluminate and potassium aluminate, alkali metal carbonates such as sodium carbonate, potassium carbonate, sodium bicarbonate, and potassium bicarbonate, sodium nitrate, potassium nitrate, and nitric acid. Nitrates such as calcium, sodium nitrite, potassium nitrite, and calcium nitrite; sulfates other than anhydrous gypsum such as sodium sulfate, potassium sulfate, gypsum dihydrate, gypsum hemihydrate, and aluminum sulfate; calcium hydroxide; calcium oxide , Alums, thiocyanates, thiosulfates, and amino alcohols such as triethanolamine, and the use of one or more of these further promotes the effects of the present invention. It is preferable from the viewpoint.
The amount of the setting accelerator to be used is preferably 3 parts by weight or less, more preferably 0.05 to 1 part by weight, based on 100 parts by weight of the cement composition. If the amount exceeds 3 parts by weight, the strength may decrease and the workability may deteriorate due to an increase in the mixing water.
[0014]
In the present invention, in addition to the cement composition and the setting accelerator of the present invention, if necessary, aggregates such as sand and gravel, water reducing agents, high-performance water reducing agents, AE agents, AE water reducing agents, high-performance AE water reducing agents , Cement expander, thickener, rust inhibitor, antifreeze, polymer emulsion, clay minerals such as bentonite and montmorillonite, ion exchangers such as zeolite, hydrotalcite, and hydrocalmite, inorganic phosphate, and , Boric acid, and the like can be used in combination as long as the object of the present invention is not substantially inhibited.
[0015]
As the mixing device used in the production of the cement composition of the present invention, any existing stirring device can be used, and examples thereof include a tilting mixer, an omni mixer, a V-type mixer, a Henschel mixer, and a Nauta mixer. Can be used.
In the mixing, the respective materials may be mixed at the time of construction, or a part or all of them may be mixed in advance.
In the present invention, the present clinker, blast furnace slag, and anhydrous gypsum may be separately pulverized and mixed, or each material may be mixed and pulverized at the time of pulverization, and a cheaper cement composition. It is preferable to mix and pulverize from the viewpoint of production.
[0016]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to examples.
[0017]
Example 1
And 20 ° C. The test environment temperature, such as room and material temperature, the clinker, blast furnace slag, and pulverized anhydrous gypsum, Blaine each 3,120cm 2 / g, 3,970cm 2 / g, and 4,520cm 2 / g, the weight ratio of the present clinker / blast furnace slag is 40/60, and the amount of anhydrous gypsum shown in Table 1 in 100 parts by weight of the cement composition comprising the present clinker, blast furnace slag, anhydrous gypsum, and formic acid a And formic acid a were mixed to prepare a cement composition.
Mortar was prepared by adding 200 parts by weight of sand and 60 parts by weight of water to 100 parts by weight of this cement composition, and the compressive strength was measured. The results are also shown in Table 1.
[0018]
<Material used>
This clinker: Ordinary Portland cement clinker manufactured by Denki Kagaku Kogyo Co., Ltd. Blast furnace slag: Commercially ground product Anhydrite: Natural gypsum anhydrous a: Reagent grade 1 calcium formate sand manufactured by Kanto Chemical Co .: Standard sand water from Toyoura: Tap water ]
<Test method>
Compressive strength: measured according to JIS A 1108
[Table 1]
Figure 0003549644
[0021]
Example 2
Using the uncrushed clinker, blast furnace slag, and anhydrous gypsum, the anhydrous gypsum in 100 parts by weight of the cement composition was 5 parts by weight, and the formic acid a was fixed at 1 part by weight. And blast furnace slag were mixed and pulverized in the same manner as in Example 1. The results are also shown in Table 2.
[0022]
[Table 2]
Figure 0003549644
[0023]
Example 3
The procedure was performed in the same manner as in Example 1 except that formic acid of the type shown in Table 3 was used with 5 parts by weight of anhydrous gypsum in 100 parts by weight of the cement composition. The results are also shown in Table 3.
For comparison, the same procedure was performed using citric acid instead of formic acids. The results are also shown in Table 3.
[0024]
<Material used>
Formic acids b: Reagent primary formic acid manufactured by Kanto Chemical Co. c: Reagent primary sodium formate formic acid manufactured by Kanto Chemical Co. d: Reagent primary potassium formate formic acid manufactured by Kanto Chemical Co. e: Reagent primary lactic acid manufactured by Kanto Chemical Co. Formic acids f: Reagent grade 1 calcium lactate formic acid manufactured by Kanto Chemical Co. g: Reagent grade 1 sodium lactate formic acid made by Kanto Chemical Co. h: Reagent grade 1 potassium lactate formic acid made by Kanto Chemical Corp. i: Reagent grade 1 manufactured by Kanto Chemical Co. Calcium acetate formic acid j: Equivalent mixture of formic acid a and formic acid f Formic acid k: Equivalent mixture of formic acid a, formic acid f, and formic acid f Citric acid: Reagent Class 1 manufactured by Kanto Chemical Co., Ltd.
[Table 3]
Figure 0003549644
[0026]
Example 4
The procedure was performed in the same manner as in Example 1 except that anhydrous gypsum was 4 parts by weight and formic acid a was 1 part by weight in 100 parts by weight of the cement composition, and the amount of the setting accelerator shown in Table 4 was used. Table 4 shows the results.
[0027]
<Material used>
Setting accelerator A: powdered aluminum sulfate manufactured by Mizusawa Chemical Industry Co., Al 2 O 3 17% by weight, water content 43%
Setting accelerator B: Reagent primary sodium aluminate setting accelerator C: Reagent primary calcium nitrate setting accelerator D: Reagent primary calcium thiocyanate setting accelerator E: Reagent primary triethanolamine
[Table 4]
Figure 0003549644
[0029]
Example 5
The test was performed in the same manner as in Example 1 except that the test environment temperature was set to 5 ° C. Table 5 shows the results.
[0030]
[Table 5]
Figure 0003549644
[0031]
Example 6
The procedure was performed in the same manner as in Example 1 except that the clinker β was used. Table 6 shows the results.
[0032]
[Table 6]
Figure 0003549644
[0033]
【The invention's effect】
By using the cement composition of the present invention, the content of blast furnace slag can be increased, and effects such as good initial strength development and low temperature dependency can be obtained.

Claims (1)

セメントクリンカー、高炉スラグ、無水セッコウ、並びに、ギ酸、乳酸、及び酢酸又はそれらのナトリウム、カリウム、及びカルシウム塩からなる群より選ばれた一種又は二種以上を含有してなるセメント組成物。A cement composition comprising cement clinker, blast furnace slag, anhydrous gypsum, and one or more selected from the group consisting of formic acid, lactic acid, and acetic acid or their sodium, potassium, and calcium salts.
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