JP3549478B2 - 紙メディアの記載修正検出支援方法および支援装置 - Google Patents

紙メディアの記載修正検出支援方法および支援装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙メディアに対する記載修正の検出を支援する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報産業の分野においては周知のように電子化が急速に進展している。しかしながら、従来の紙メディアも、電子化情報にはない利点があることから、現在でも情報の媒体として使われている。紙メディアの利点とは、身体機能にフィットすること、目の負担が軽いこと、保存性がよいことなどである。
【0003】
ここでは、紙メディアが使われる例として、薬等の臨床試験結果の管理を考える。従来の臨床試験では、医師が病院にて試験をし、試験結果を手書きで調査票に記録する。多数の調査票が作成され、保管される。それらの調査票のデータが統計処理される。統計処理の段階ではコンピュータを用いて情報の電子的処理が実用化されている。しかし、調査票の作成段階では、扱いやすいなどの紙の利点が重視され、現在でも紙が使われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
臨床試験においては、記載ミスが発見された場合などに、調査票の修正が必要になる。調査票の修正は、試験を行った医師に依頼される。こうした修正を経て、調査票は完成される。
【0005】
調査票の修正が発生した場合、どの部分がどのように修正されたかを確実に把握する必要がある。そのためには、修正前の調査票のコピーを残しておき、修正前後の調査票を比較する必要がある。しかし、処理すべき調査票の枚数が膨大なので、修正箇所を手作業で確実に把握するのは大変な作業であり、修正個所を容易に把握できるようにすることが望まれる。また担当医師が、依頼内容と異なったかたちで調査票を修正する可能性もある。このような場合でも修正内容を確実かつ容易に把握できることが望まれる。
【0006】
ところで、調査票をコンピュータシステムで効率よく管理するために、スキャナなどを用いて調査票の画像データをつくることが考えられる。特に、画像からの文字認識技術が進展しており、この技術を利用して調査票の修正を検出することも考えられる。
【0007】
調査票のような書類を扱う場合、文字認識の正確さが要求される。この要求に応えるためには、紙面上に文字認識の基準位置を示す所定形状(長方形など)のマーカが設置される。画像データからマーカが検出される。そして、マーカとの位置関係を基に、紙面のどの位置に何が書かれているかが、画素レベルの細かさで正確に把握される。この処理結果を利用すれば、修正前後の記載の変化も検出できると考えられる。
【0008】
しかし、臨床試験では、従来からマーカの無い調査票が用いられており、この調査票がそのまま利用されることが多い。上述のようなイメージ処理の要求だけから、調査票にマーカを設置できない場合もある。後から調査票にマーカをつけることも考えられるが、この場合にはマーカの追加位置の誤差等の問題も生じる。さらに、調査票がファイルに綴じられている場合などを考えると、調査票が撓んだ状態でスキャナにかけられることもあり、このような場合の補正などの面倒な処理も必要である。以上より、マーカなど使わずとも、より簡単かつ確実に調査票の修正を検出可能にすることが望まれる。
【0009】
ここでは調査票を取り上げて、紙メディアの記載修正の検出について説明した。しかし、同様の問題は、他の種類の書類などにおいても同様に生じ得る。
【0010】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、マーカなどを使わない簡単な構成により、紙メディアの記載修正を容易かつ確実に検出できる方法および装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するため、本発明の紙メディアの記載修正検出支援方法は、画像化装置によって画像データ化された修正前の紙メディア画像を取得する修正前画像取得ステップと、画像化装置によって画像データ化された修正後の紙メディア画像を取得する修正後画像取得ステップと、前記修正前の紙メディア画像を所定の修正前表示色の画像に変換する修正前画像色変換ステップと、前記修正後の紙メディア画像を、前記修正前表示色と異なる所定の修正後表示色の画像に変換する修正後画像色変換ステップと、前記修正前表示色に変換された前記修正前の紙メディア画像および前記修正後表示色に変換された前記修正後の紙メディア画像を、画像データ化段階での両画像のずれが解消されない状態で重ね合わせて修正前後合成画像を生成する修正前後画像合成ステップと、前記修正前後合成画像を表示する表示ステップと、を含む。本発明の方法は、後に詳述するように、前記修正前後合成画像にて所定の追記修正判定基準サイズの領域内に前記修正後表示色のみが存在する箇所を追記修正箇所として検出する追記修正検出ステップを含むことが好適であり、本発明によれば、適当な追記修正判定基準サイズを用いることにより、重ね合わされた修正前後の画像にずれがあるにも拘わらず、追記修正箇所を自動的に検出することができる。また、本発明の方法は、前記修正前後合成画像にて所定の削除修正判定基準サイズの領域内に前記修正前表示色のみが存在する箇所を削除修正箇所として検出する削除修正検出ステップを含むことが好適であり、上述の追記部分の検出と同様、削除部分を適切に検出できる。
【0012】
本発明において、紙メディアは典型的には紙であるが、それに限定はされない。紙メディアはプラスティック製シートなどでもよい。紙メディアの記載は、手書き文字に限定されず、印刷部分も含む。画像化装置は、例えばスキャナ、コピー機、ファクシミリである。さらに記載修正は、記載の追加、削除およびその両方を含む。削除と追記が行なわれる訂正も修正に含まれる。また画像の出力は、例えばディスプレイへの表示であり、また例えばプリンタでの印刷である。
【0013】
本発明によれば、修正前後の紙メディアの画像が重ね合わされて出力される。このとき、画像化装置での紙配置誤差等による画像間のずれが解消されない状態で、例えばずれを放置したまま、重ね合わせが行われる。すなわち、紙面上のマーカを用いたずれ補正処理および補正画像の自動比較は行わない。その代わりに、修正前後の画像に異なる色が付けられ、この色づけされた重ね合わせ画像が出力される。修正がなかった部分は、画像間のずれがあるものの、作業者にとっては修正前後の色の合成色に見える。修正部分は、修正前または修正後の単独の色で示される。したがって、重ね合わせ画像により、紙メディア上の修正部分が顕著に示される。
【0014】
以上のように、本発明によれば、修正前後の紙メディアに異なる色を付けて重ね合わせる。このとき、紙メディアの無修正部分は、画像化段階での位置ずれがあったとしても、ディスプレイ上では作業者にとって、2つの色の合成色に見える。このことを利用して、マーカなどを使うことなく、簡単な構成にて、修正部を把握可能としている。
【0015】
好ましくは、前記修正前画像取得ステップおよび前記修正後画像取得ステップは、自動給紙装置によって供給された紙メディアから画像化装置が生成した画像データを取得する。好ましくは、同一の自動給紙装置が利用される。自動給紙装置を用いた場合、画像上での紙メディアの位置は一定ではない。すなわち、給紙の度に、読込む場所での紙メディアの配置は少しずつずれると考えられる。しかしながら、自動給紙装置を使えば、給紙位置のずれは適当な範囲に押さえられる。そしてこの適当な範囲のずれを利用して、上述した異なる色の画像の重ね合わせにより、修正部分が顕著に分かる画像を提供できる。
【0016】
好ましくは、前記修正前画像取得ステップは、前記修正前の紙メディアを地色部分と記載部分とに2値化した画像データを取得し、前記修正後画像取得ステップは、前記修正後の紙メディアを地色部分と記載部分とに2値化した画像データを取得する。前記修正前画像色変換ステップは、2値化された修正前の紙メディア画像の記載部分を前記修正前表示色に変換し、前記修正後画像色変換ステップは、2値化された修正後の紙メディア画像の記載部分を前記修正後表示色に変換する。2値化画像は例えばファクシミリ用のデータである。本発明によれば、2値化データの利用により、少ないデータで適切な処理ができる。
【0017】
好ましくは、前記修正前表示色および前記修正後表示色の合成色と前記修正後表示色とを判別容易なように、前記記修正前表示色および前記修正後表示色が設定される。これにより修正後表示色の単独部分、すなわち追記部分の判別が容易である。
【0018】
好ましくは、前記修正前表示色および前記修正後表示色の合成色と前記修正前表示色とを判別容易なように、前記記修正前表示色および前記修正後表示色が設定される。これにより修正前表示色の単独部分、すなわち削除部分の判別が容易である。
【0019】
好ましくは、前記修正前表示色および前記修正後表示色の合成色と前記修正後表示色とを判別容易なように、かつ、前記合成色と修正前表示色との判別が容易なように、前記記修正前表示色および前記修正後表示色が設定される。これにより追記部分と削除部分の両方を容易に判別できる。
【0020】
好ましくは、前記修正前表示色および前記修正後表示色は、3原色のうちの異なる2つの色またはそれらに関連する色である。3原色は、コンピュータ・モニタの出力で用いられる光の3原色(赤、緑、青)でもよい。3原色は、プリンタの出力で用いられる絵の具の3原色(黄、赤(マゼンダ)、青(シアン))でもよい。例えば前記修正前表示色および前記修正後表示色の一方が青系統の色であり、他方が赤系統の色である。修正前後の一方が緑であり、他方が赤色であることも好適である。また、前記修正前表示色および前記修正後表示色は、赤系統、青系統、緑系統、黄系統、シアン系統、マゼンダ系統、のうちの異なる2系統の色でもよい。こうした色の採用により、修正前後の画像の相違が顕著に示される。
【0021】
ここで仮に上記の配色と異なり、修正前に黒、修正後に赤を適用したとする。この場合、追記部分は赤で顕著に示される。しかし、無修正部分および削除部分がともに黒く見えてしまう。このような配色と異なり、上述の配色によれば、追記、削除の両部分が顕著に示される。
【0022】
ただし、上記の黒と赤といった組合せも本発明の範囲に含まれる。この場合は、修正前または修正後の一方の色が、両色の合成色と判別容易である。そして、追記修正または削除修正の一方が合成画像によって顕著に示される。したがって、上述の色の設定と比べると効果が低減するものの、本発明の効果が得られる。
【0023】
(2)好ましくは、本発明の方法は、前記修正前後合成画像にて所定の追記修正判定基準サイズの領域内に前記修正後表示色のみが存在する箇所を追記修正箇所として検出する追記修正検出ステップを含む。本発明によれば、適当な追記修正判定基準サイズを用いることにより、重ね合わされた修正前後の画像にずれがあるにも拘わらず、追記修正箇所を自動的に検出することができる。
【0024】
好ましくは前記追記修正判定基準サイズは、手書き文字の標準的な最小サイズに対応して設定されている。紙書類を修正するために、手書きによる追記が行われることが多い。手書きの場合、通常実際に書かれる文字の大きさはある程度限られており、例えば標準的な手書き文字は小さくても5mm程度である。本発明は、手書き文字の最小サイズに対応するように、好ましくは最小サイズと同一かその近傍に追記修正判定基準サイズを設定する。これにより、検出用の領域が修正部分と無修正部分の両方を含んでしまうことを極力避けられる。また、無修正部分で修正前の色と修正後の色が少しずれている。これらのずれた色の一方のみが検出用領域に含まれると修正部分の誤検出を招く。本発明によればこのような誤検出も避けられる。したがって、手書きの追記部分を適切に検出することができる。
【0025】
好ましくは前記追記修正検出ステップは、前記追記修正判定基準サイズをもつ追記修正判定領域群に前記修正前後合成画像を分割したときの各追記修正判定領域に前記修正後表示色のみが存在するか否かを判定する。例えば、上述の手書き文字の最小サイズを考慮して、一辺5mmの格子状の領域群に画像が分割される。
【0026】
好ましくは前記追記修正判定基準サイズを変更可能である。本発明によれば、適切な追記修正判定基準サイズを選択することで、紙メディアのレイアウトの相違などに適切に対応できる。
【0027】
好ましくは、前記追記修正検出ステップで検出された前記修正後表示色部分の大きさが、前記追記修正判定基準サイズより小さく設定された所定の追記ノイズ判定基準サイズ以下であるときに、前記修正後表示部分を追記修正箇所として検出しない。本発明によれば、追記以外の部分を誤って追記部分と判断することを好適に回避、防止できる。
【0028】
好ましくは、前記追記修正判定基準サイズは、手書き文字の標準的な最小サイズと同一またはその近傍に設定され、前記追記ノイズ判定基準サイズは、前記手書き文字の標準的な最小サイズから小さい側に離れ、かつ、画像化装置で生じるゴミ付着等による標準的なノイズ画像部の最大サイズ以上に設定されている。前述したように、手書き文字の大きさの範囲はある程度限られており、一般的な最小サイズは例えば5mmである。一方、ゴミ等のノイズ部分の一般的な大きさもある程度限られており、例えば最大1mmである。この手書き文字の標準最小サイズと、ゴミ等の標準的な最大サイズとの相違を利用し、前者に応じて追記修正判定基準サイズを、後者に応じて追記ノイズ判定基準サイズを設定する。これにより、手書き文字を適切に検出するとともに、ノイズを追記部分と誤判断することを防止できる。
【0029】
好ましくは、本発明の方法は、前記追記修正検出ステップで検出された前記修正後表示色部分の大きさが前記追記ノイズ判定基準サイズ以下であっても、隣接する領域に追記修正が検出されたときには、検出部分を追記修正箇所から除外しない。例えば、追記検出用の領域の中に、追記部分の端部だけが含まれることがあり得る。線の端部や濁点などである。本発明によれば、こうした部分を追記部分から誤って除外してしまうことを効果的に防止できる。
【0030】
(3)好ましくは、本発明の方法は、前記修正前後合成画像にて所定の削除修正判定基準サイズの領域内に前記修正前表示色のみが存在する箇所を削除修正箇所として検出する削除修正検出ステップを含む。
【0031】
好ましくは、前記削除修正判定基準サイズは、手書き文字の標準的な最小サイズに対応して設定されている。
【0032】
好ましくは、前記削除修正検出ステップは、前記削除修正判定基準サイズをもつ削除修正判定領域群に前記修正前後合成画像を分割したときの各削除修正判定領域に前記修正前表示色のみが存在するか否かを判定する。
【0033】
好ましくは、前記削除修正判定基準サイズを変更可能である。
【0034】
好ましくは、本発明の方法は、前記削除修正検出ステップで検出された前記修正前表示色部分の大きさが、前記削除修正判定基準サイズより小さく設定された所定の削除ノイズ判定基準サイズ以下であるときに、前記修正前表示部分を削除修正箇所として検出しない。
【0035】
好ましくは、前記削除修正判定基準サイズは、手書き文字の標準的な最小サイズと同一またはその近傍に設定される。前記削除ノイズ判定基準サイズは、前記手書き文字の標準的な最小サイズから小さい側に離れ、かつ、画像化装置で生じるゴミ付着等による標準的なノイズ画像部最大サイズ以上に設定される。
【0036】
好ましくは、本発明の方法は、前記削除修正検出ステップで検出された前記修正前表示色部分の大きさが前記削除ノイズ判定基準サイズ以下であっても、隣接する領域に削除修正が検出されたときには、検出部分を削除修正箇所から除外しない。
【0037】
これらの態様によれば、上述の追記部分の検出と同様、削除部分を適切に検出できる。
【0038】
(4)本発明の別の態様は、紙メディアに対する記載修正の検出を支援する方法である。本発明の方法は、画像化装置によって画像データ化された修正前の紙メディア画像および修正後の紙メディア画像を、両画像に異なる色が付けられた状態で、画像データ化段階での両画像のずれが解消されない状態で重ね合わせて出力する。
【0039】
本発明によれば、上述したように、異なる色を付けた修正前後の紙メディアの画像を重ね合わせて出力することで、修正前後の相違部分が顕著に示される。紙メディアの記載部分を対象として色を制御することが好適である。本発明は、下記のように修正判定基準を用いて修正箇所を検出することが好適である。
【0040】
(5)本発明の別の態様は、紙メディアに対する記載修正の検出を支援する方法である。本発明の方法は、画像化装置によって画像データ化された修正前の紙メディア画像および修正後の紙メディア画像を画像データ化段階での両画像のずれが解消されない状態で比較し、手書き文字の標準的な最小サイズに対応して設定された所定の修正判定基準サイズの領域内に前記修正前または修正後の紙メディア画像の記載部分のみが存在するとき、その部分を修正箇所として検出する。
【0041】
本発明によれば、上述したように、ずれのある修正前後の画像を対象とするにも拘わらず、修正箇所を自動的に適切に検出できる。追記部分または削除部分の一方を検出しても、両方を検出してもよい。前述したように、適当なノイズ判定基準サイズを用いてノイズを区別してもよい。
【0042】
(6)本発明は上述の方法の態様には限定されない。本発明の別の態様は例えば紙メディアの記載修正の検出支援装置である。また例えば、上記方法をコンピュータシステムで実現するためのプログラムを記録した媒体である。また例えば、紙メディアを基礎とする情報の管理システム、方法およびそれに関連する媒体である。
【0043】
(7)本発明の一形態は臨床試験データ処理システムである。このシステムは、医療施設から臨床試験の調査票をファクシミリで受信することにより、前記調査票の画像データを取得し、前記調査票を基に臨床試験のデータを処理する。本発明では紙メディアの利点を生かして調査票がつくられる。そしてファクシミリを使って、調査票を送るのと同時に、調査票が電子データの画像へと変換される。この画像を保管することで、大量の調査票を効率よく管理できる。
【0044】
特に本発明のシステムは、修正前の調査票をファクシミリで受信したときの修正前画像を取得する手段と、修正後の調査票をファクシミリで受信したときの修正後画像を取得する手段と、前記修正前画像を所定の修正前表示色の画像に変換する手段と、前記修正後画像を前記修正前表示色と異なる所定の修正後表示色の画像に変換する手段と、前記修正前表示色に変換された前記修正前画像および前記修正後表示色に変換された前記修正後画像を、ファクシミリ通信段階での両画像のずれが解消されない状態で重ね合わせて修正前後合成画像を生成する手段と、前記修正前後合成画像を出力する手段と、を含む。本発明によれば、調査票に対する修正を容易に検出できるように図ることができる。
【0045】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態では、臨床試験データを管理するシステムに本発明が適用される。また本実施の形態では、臨床試験の調査票が、紙メディアを使う書類の一形態として用いられる。
【0047】
図1は、本実施の形態の臨床試験データ処理システムを示している。ファクシミリ装置10は、臨床試験を行う病院に設置されており、自動給紙装置を備えている。病院では医師が臨床試験を行い、調査票を作成する。この調査票が、自動給紙装置12を使ってファクシミリ装置10に供給される。
【0048】
ファクシミリ装置10は、予め定められた電話番号(臨床試験データ処理システムの電話番号)へと、調査票を送信する。このファクシミリ送信の段階で、調査票の画像データが生成される。例えばファクシミリ通信用のGIFデータが生成される。また本実施の形態では白黒モードでファクシミリ装置10が使用され、2値化画像データが生成される。調査票の原本は例えば病院に保管される。また本実施形態ではファクシミリが用いられ、通信網14は公衆電話回線網である。しかし、他の任意の通信手段が用いられてもよい。例えばインターネットが利用されてもよい。
【0049】
臨床試験では、調査票の修正が必要になることがある。この場合、調査票の原本が取り出され、医師により修正される。修正後の調査票も自動給紙装置12およびファクシミリ装置10を用いて送信される。
【0050】
調査票の画像データは、臨床試験データ処理システム20のファクシミリサーバ22により受信される。この画像データは本発明の紙メディア画像の一形態である。画像データは、データベースサーバ24に送られ、臨床試験データベース26に格納される。データベースサーバ24は、臨床試験のデータを管理し、統計等の処理をするために必要な機能を備えている。ユーザは、クライアント端末28からデータベースサーバ24にアクセスし、その機能を利用する。
【0051】
例えば、調査票の画像データがクライアント端末28に送られて表示される。また、キーボードを用いて調査結果を入力するための画面が端末28に表示される。ユーザは、調査票の画像データに書き込まれた内容を読みとり、キーボードを使って記載内容を入力する。この段階で、紙およびその画像であった情報が、コンピュータで処理しやすいコードデータへと変換される。コードデータはデータベースサーバ24に送られ、臨床試験データベース26に格納される。このコードデータを用いて統計等の処理が進められる。
【0052】
また臨床試験データ処理システム20はプリンタ30を有する。ユーザがクライアント端末28を用いて必要な情報の印刷をデータベースサーバ24に指示すると、この指示に応えてデータベース24から印刷データがプリンタ30に送られ、プリンタ30が印刷を行う。
【0053】
図2は、臨床試験の調査票の例を示している。調査票には、記入すべき項目などを示す枠、文字および記号が予め印刷されている。記入者である医師は、臨床試験の情報を調査票に記入する。前述したように、臨床試験データ処理システム20では、ユーザにより調査票の画像データが参照される。そしてユーザは、記入内容を読みとり、キーボードを用いて入力する。
【0054】
図3は、修正後の調査票の例を示している。図2の修正前の調査票と比較すると、右下の生活指導の欄に「運動療法」という記載が追加されている。前述したように、臨床試験ではこうした調査票の修正が生じることがある。この修正は病院側で医師により行われる。修正後の調査票もファクシミリで臨床試験データ処理システム20に送られてくる。そして修正後の調査票は、データベースサーバ24により、臨床試験データベース26へと格納される。
【0055】
臨床試験の情報処理では、上述のような調査票の修正は確実に捕捉される必要がある。修正内容を調べるために、修正前後の調査票をクライアント端末に並べて表示し、ユーザが両画像を比較することも考えられる。しかしながら、調査票の枚数は膨大であり、修正される調査票の枚数も少なくはない。したがって、上記のように2つの画像を見比べて相違点を探そうとすると、作業の手間も膨大になる。
【0056】
また、臨床試験の情報を処理する側(臨床試験データ処理システムの運用者等)から医師に、修正が依頼されることもある。このとき、医師が依頼内容に加え、さらなる修正を調査票に施すこともあり得る。このような予想外の修正も確実に見つけることが求められる。
【0057】
上記の要求に応えるため、紙面上に設置されたマーカを利用する画像処理技術を適用することも考えられる。しかし、マーカを利用する技術には以下のような不利がある。
【0058】
マーカを利用する場合、予め、調査票の決まった位置にマーカが設置される。例えば、長方形の3つのマーカが、調査票の3つの隅部に印刷される。調査票の画像データから、これらマーカが検出される。3つのマーカがあれば、画像中での用紙の位置および傾きを把握できる。そこで、マーカとの位置関係から、用紙のどこに何が記載されているかが検出される。例えば、マーカを基にして画像が補正される。用紙の傾きが修正され、かつ、用紙が所定の位置に配置されるように画像がずらされる。修正前後の画像のそれぞれに対して補正を行う。補正後の両画像の相違から、記載の追加および削除が求められる。
【0059】
このようにマーカを使うと、紙メディアに対する記載の修正を自動的かつ確実に検出できる。しかし、臨床試験では、従来から用いられているマーカのない調査票をそのまま使う場合も多い。上記の画像処理の要求だけから、マーカ付き用紙へと調査票を変更できない場合もある。既存の用紙にマーカをつけることも考えられるが、そのような手間はかなり大きい。さらにはマーカをつけるときの位置誤差という問題も生じる。
【0060】
また、図2に示されるような調査票の場合、枠の角部のような特徴点をマーカとして活用することも可能ではある。しかし、各種の用紙のそれぞれについて、マーカとなる特徴点を検討し、その位置などをデータ化し、システム内で利用可能にすることは、実際問題として容易でない。また、マーカとして利用しやすい特徴点をもたない調査票もある。
【0061】
以上のように、マーカを使った検出技術は、記載修正の正確な検出が可能であるものの、マーカをもたない既存の紙メディアに適用不能または困難という不利がある。そして、マーカなしの紙メディアを利用しつづける場面も多くみられる。またマーカを使うと、マーカを基準にする画像位置補正のための各種の処理が必要になり、その補正用のアルゴリズムの構築も調査票ごとに必要になるなど、システムも複雑化する。そこで、マーカなどを使わなくとも、より簡素な処理にて、記載修正を容易に把握可能にする技術の提供が求められる。このような要求に応えるため、本実施の形態のシステムは、以下に説明する記載修正の検出支援装置を備えている。
【0062】
図4は、本実施の形態における紙メディアの記載修正検出支援装置40を示している。支援装置40は、図1の臨床試験データ処理システム20に組み込まれている。例えば、支援装置40の機能を実現するためのプログラムが、コンピュータとしてのデータベースサーバ24に記憶されている。このプログラムがクライアント端末28を用いて実行される。クライアント端末28のもつ機能も必要に応じて利用され、その結果、記載修正検出支援装置40が実現される。
【0063】
図4に示すように、記載修正検出支援装置40は、修正前画像取得部42および修正後画像取得部44を含む。修正前画像取得部42および修正後画像取得部44は、それぞれ、修正前および修正後の調査票の画像データを取得する。
【0064】
画像データは、前述のように、病院側のファクシミリ装置で生成される。ファクシミリ装置は本発明の画像化装置として機能している。またファクシミリ装置では好ましくは自動給紙装置が使用されており、これにより、画像データ生成時の調査票の位置ずれが適当な範囲に抑えられている。画像データは、ファクシミリ装置から臨床試験データ処理システムへと送られ、臨床試験データベース26に格納されている。修正前および修正後の画像データは、それぞれファクシミリ通信で入手され、データベース26に格納されている。これら画像データが読み出されて、上述のように、修正前画像取得部42および修正後画像取得部44に取得される。なお、上記の課程で圧縮、解凍およびその他の変換などを含む処理が画像データに施されてもよい。
【0065】
記載修正検出支援装置40はさらに修正前画像色変換部46、修正後画像色変換部48および修正前後画像合成部50を含む。修正前画像色変換部46は、修正前の調査票の画像を所定の修正前表示色の画像に変換する。修正後画像色変換部48は、修正後の調査票の画像を、修正前表示色と異なる所定の修正後表示色の画像に変換する。ここで、修正前表示色と修正後表示色は、両者の合成色と修正後表示色との判別が容易であり、かつ、合成色と修正前表示色との判別が容易な色に設定されている。
【0066】
画像データは、調査票の地色部分と記載部分とに2値化されている。一般には、地色部分が白などの薄い色で、記載部分が黒などの濃い色で表示される。本実施の形態では、修正前の調査票の記載部分が上記の修正前表示色へと変換される。同様に修正後の調査票の記載部分が上記の修正後表示色へと変換される。地色部分には、修正前後で共通の色が与えられる。
【0067】
例えば、修正前表示色が赤、修正後表示色が青、そして地色部分が白である。色の選択については後述にてさらに説明する。
【0068】
修正前後画像合成部50は、色変換が行われた修正前および修正後の画像を重ね合わせて修正前後合成画像を生成する。この重ね合わせの際に、両画像のずれを解消する補正などの処理は行われない。両画像のずれはそのまま放置される。こうして生成された修正前後合成画像は、出力処理部52によってクライアント端末のディスプレイへと表示される。また修正前後合成画像は、必要に応じてプリンタにて印刷される。また修正前後合成画像は必要に応じて臨床試験データベースに格納される。これら印刷および表示は、合成画像の出力処理の一形態である。その他の出力処理、例えば通信で外部に画像を送る処理が行われてもよい。
【0069】
図5は、上述の処理を示すフローチャートである。まず、修正前および修正後の調査票の画像が取得される(S10、S12)。修正前の調査票の画像が修正前表示色の画像へと変換され(S14)、修正後の調査票の画像が修正前表示色の画像へと変換される(S16)。そして、修正前および修正後の画像は、両画像の位置ずれを放置したまま重ね合わされ、これにより修正前後合成画像が生成され(S18)、この修正前後合成画像が出力される(S20)。典型的には合成画像はディスプレイに表示される。
【0070】
図6は、修正前後合成画像の例を示している。図2の修正前の調査票に赤色が付され、図3の修正後の調査票に青色が付され、両者が重ね合わされている。本実施の形態では、重ね合わされる両画像の位置を合わせるような補正処理は行っていないので、両画像の無修正部分はずれた状態で重ね合わされている。しかしながら、ディスプレイや印刷物をみる作業者にとっては、無修正部分は修正前表示色と修正後表示色の合成色に見える。無修正部分は、ずれの程度に応じてぼやけて見える。
【0071】
これに対し、追記修正部分は修正後表示色のみで示される。図6の例では、図面の右下の丸印部分に「運動療法」と追記されている。この部分は、修正後表示色である青色で示される。
【0072】
図7は追記部分の拡大図を示している。図中の左上部分は、調査票の印刷文字である。修正前調査票の赤色文字と修正後調査票の青色文字が少しずれている。全体的な画像では、この部分は、ぼやけた紫色の文字に見える。これに対し、図中の右下の追記部分は、単独の青色で、他の紫色の文字とは顕著に異なって示される。このように、本実施の形態によれば、追記部分が、合成色で示される無修正部分と顕著に異なって示される。
【0073】
削除修正部分についても同様である。図6には削除修正部分はない。しかし、仮に削除修正部分があったとすると、その部分は修正前表示色(赤色)のみで示される。これにより、削除部分が、合成色で示される無修正部分と顕著に異なって示される。
【0074】
以上のように、本発明によれば、修正前後の紙メディアに異なる色を付けて重ね合わせる。このとき、紙メディアの無修正部分は、画像化段階での位置ずれがあったとしても、ディスプレイ上では作業者にとって、2つの色の合成色に見える。このことを利用して、マーカなどを使うことなく、簡単な構成にて、修正部を把握可能としている。
【0075】
また本実施の形態では、調査票の画像は、自動給紙装置によって供給された調査票から、画像化装置であるファクシミリ機が生成した画像である。自動給紙装置を用いた場合、画像上での調査票の位置は一定ではない。すなわち、給紙の度に、読込む場所での調査票の配置は少しずつずれる。しかしながら、自動給紙装置を使えば、給紙位置のずれは適当な範囲に抑えられる。ずれの最大値は、例えば、1mm〜2mmである。ずれの大きさが適度に抑えられるので、重合せ画像における無修正部分は、より確実に、修正前後の表示色の合成色に見える。したがって、修正部分を顕著に示す合成画像を好適に得ることができる。
【0076】
特に本実施の形態では、修正前表示色および修正後表示色は、両者の合成色と修正前表示色との判別が容易であり、かつ、両者の合成色と修正後表示色の判別が容易な色に設定される。これにより、追記修正部分および削除修正部分が無修正部分と顕著に異なって示される。
【0077】
このような観点から、上述の実施形態では、修正前表示色および修正後表示色がそれぞれ赤色および青色に選ばれている。しかし、両色は、赤と青の組み合わせには限定されない。修正前表示色および修正後表示色は、3原色のうちの異なる2つの色またはそれらに関連する色でもよい。3原色は、コンピュータ・モニタの出力で用いられる光の3原色(赤、緑、青)でもよい。3原色は、プリンタの出力で用いられる絵の具の3原色(黄、赤(マゼンダ)、青(シアン))でもよい。例えば赤と緑の組合せでもよい。修正前表示色および修正後表示色は、赤系統、青系統、緑系統、黄系統、シアン系統、マゼンダ系統、のうちの異なる2系統の色でもよい。判別が容易な範囲で、修正前後の色がこれらに限定されないことももちろんである。こうした色の採用により、修正前後の画像の相違が顕著に示される。
【0078】
ここで仮に上記の配色と異なり、修正前に黒、修正後に赤を適用したとする。この場合、追記部分は赤で顕著に示される。しかし、無修正部分および削除部分がともに黒く見えてしまう。このような配色と異なり、上述の配色によれば、追記、削除の両部分が顕著に示される。
【0079】
ただし、上記の黒と赤といった組合せも本発明の範囲に含まれる。この場合は、修正前または修正後の一方の色が、両色の合成色と判別容易である。そして、追記修正または削除修正の一方が合成画像によって顕著に示される。したがって、上述の色の設定と比べると効果が低減するものの、本発明の効果が得られる。
「修正部分の自動検出」
【0080】
次に、図4に戻り、記載修正検出支援装置40による修正部分の自動検出機能を説明する。本実施の形態では、修正前後の画像のずれを補正しないでも、すなわち記載修正前後の画像のずれがある状態で、修正部分を適切に検出できる。
【0081】
図4を参照すると、記載修正検出支援装置40は、追記修正検出部54および削除修正検出部56を含む。追記修正検出部54は、修正前後合成画像を参照し、所定の追記修正判定基準サイズの領域内に修正後表示色のみが存在する箇所を、追記修正箇所として検出する。一方、削除修正検出部56は、修正前後合成画像を参照し、所定の削除修正判定基準サイズの領域内に修正前表示色のみが存在する箇所を、追記修正箇所として検出する。本実施の形態では、追記修正判定基準サイズおよび削除修正判定基準サイズが同じ大きさに設定されている。これを修正判定基準サイズと呼ぶ。本実施の形態では、基準サイズは5mmに設定されている。
【0082】
図8は、修正部分の検出処理を示している。図8は、修正前後合成画像における図7と同様の部分、すなわち追記修正を含む部分を拡大して示している。検出処理では、図示のように、格子状(マトリックス状)の修正判定領域群が設定される。各修正判定領域(本発明の追記修正判定領域および削除修正判定領域)は、1辺が修正判定基準サイズに相当する正方形を有する。
【0083】
追記修正検出部54は、着目している判定領域に修正後表示色の記載のみがある場合、その着目領域を追記修正箇所とする。削除修正検出部546、着目している判定領域に修正前表示色の記載のみがある場合、その着目領域を削除修正箇所とする。
【0084】
本実施の形態では、修正前表示色が赤色であり、修正後表示色が青色であり、両者の合成色が紫色である。そこで、(1)着目領域に紫色(合成色)のみがある場合、その部分は修正部分として検出されない(無修正部分と判断される)。(2)着目領域に紫色および赤色がある場合も、その部分は修正部分として検出されない。(3)着目領域に紫色および青色がある場合も、その部分は修正部分として検出されない。(4)着目領域に赤色および青色がある場合も、その部分は修正部分として検出されない。(5)紫、赤、青ともにない場合も、その部分は修正部分として検出されない。(6)一方、着目領域に青色のみがある場合は、その部分は追記修正部分として検出される。(7)着目領域に赤色のみがある場合は、その部分は削除修正部分として検出される。
【0085】
図8の例では、右上の部分で赤色の文字と青色の文字が、ずれた状態で重なっている。この部分には、紫、赤、青が混在する。したがって、この部分は無修正部分と判断される。また、白色(地色)のみの領域も無修正部分と判断される。これに対し、追記部分では、判定用の正方形領域内に青色のみが存在する。そこで、この部分は追記箇所として検出される。
【0086】
このように、本実施の形態によれば、修正判定基準サイズを用いることにより、重ね合わされた修正前後の画像にずれがあるにも拘わらず、修正箇所を自動的に検出することができる。むしろファクシミリのような画像化装置では、画像生成の度にずれが生じることを積極的に利用している。そして、修正判定基準サイズ内に、修正前および修正後の色があれば、その部分は、無修正部分のずれを示しているとみなす。このようにして、修正箇所を自動的に検出可能としている。
【0087】
上記の検出処理において、修正判定基準サイズ(追記修正判定基準サイズおよび削除修正判定基準サイズ)は、手書き文字の標準的な最小サイズに対応して設定されている。これにより、以下に説明するように手書き部分の修正を適切に検出できる。
【0088】
紙書類を修正するためには、手書きによる追記が行われることが多い。また手書き文字を削除する修正が行われることもある。手書きの場合、通常実際に書かれる文字の大きさはある程度限られており、例えば標準的な手書き文字は小さくても5mm程度である。本発明では、上述のように、手書き文字の最小サイズに対応するように、その近傍に修正判定基準サイズが設定されている。本実施の形態の場合は、手書き文字の最小サイズと同じ5mmが適用されている。そして、この基準サイズの領域に修正前または修正後の色のみが存在するときに、着目領域を修正箇所と判定する。
【0089】
このような基準サイズの設定により、修正検出用の領域に修正部分と無修正部分が両方含まれるといった事態(検出領域が大きすぎるときに生じ易い)を極力避けられる。また、無修正部分で修正前の色と修正後の色が少しずれている。これらのずれた色の一方のみが検出用領域に含まれると修正部分の誤検出を招く。本発明によればこのような誤検出も避けられる。したがって、手書きの追記部分を適切に検出することができる。
【0090】
本実施形態の変形例として、修正判定基準サイズを変更可能に構成することも好適である。処理の対象になる書類によってレイアウトが異なる。例えば、書類の記入欄が小さい場合には、記入される文字のサイズが小さくなる。そこで、追記判定基準サイズも小さく設定する。書類の記入欄が大きい場合には、追記判定基準サイズを大きく設定する。
【0091】
ユーザが、表示された画像を見て、修正判定基準サイズを選択できるように構成してもよい。例えば、狭い場所に文字が記入されている場合、ユーザは、修正判定基準サイズを小さく設定する。
【0092】
「ノイズ処理」
また本実施の形態では、以下に説明するノイズ除外処理を行うことが適切である。
【0093】
本実施の形態では、上記の修正判定基準サイズに加えて、ノイズ判定基準サイズが設定されている。ノイズ判定基準サイズは、追記判定と削除判定の両方に用いられる(ノイズ判定基準サイズは、本発明の追記ノイズ判定基準サイズおよび削除ノイズ判定基準サイズに相当する)。ノイズ判定基準サイズは、上述の修正判定基準サイズより小さく設定されている。
【0094】
上述の処理では、追記修正検出部54は、修正判定基準サイズの領域に修正後表示色のみが存在するときには、その部分を追記修正箇所として検出している。しかしながら、追記修正検出部54は、修正後表示色部分の大きさがノイズ判定基準サイズ以下であるときには、その部分を追記修正箇所として検出しない。
【0095】
図9は、ノイズ処理の具体例を示している。図9では、領域A1に青色のみが存在する。しかし、この青色部分はノイズ画像である。例えば、ファクシミリ送信段階でファクシミリ機に付着していたゴミの画像である。この青色部分の大きさは、ノイズ判定基準サイズ以下である。したがって、この部分は、不要なノイズ画像として処理され、修正個所としては検出されない。このように、本発明によれば、追記以外の部分を誤って追記部分と判断することを好適に回避、防止できる。
【0096】
削除修正の検出においても同様である。上述の処理では、削除修正検出部56は、修正判定基準サイズの領域に修正前表示色のみが存在するときには、その部分を削除修正箇所として検出している。しかしながら、削除修正検出部56は、修正前表示色部分の大きさがノイズ判定基準サイズ以下であるときには、その部分を削除修正箇所として検出しない。これにより、削除以外の部分を誤って削除部分と判断することを好適に回避、防止できる。
【0097】
図10は、修正判定基準サイズおよびノイズ判定基準サイズの適切な設定を示している。図中において、x1は、手書き文字の標準的な最小サイズであり、x2は、画像化装置で生じるゴミ等による標準的なノイズ画像の最大サイズである。本実施の形態では、手書き文字の標準的な最小サイズx1は5mmであると考える。修正判定基準サイズth1は、手書き文字の標準的な最小サイズx1と同一に設定されている。一方、ノイズ判定基準サイズth2は、標準的なノイズ画像の最大サイズと同じに設定されている。ここでは、th2は1mmに設定されている(ノイズ画像の最大サイズを1mmとみなしている)。この設定により、ノイズ判定基準サイズth2は、手書き文字の標準的な最小サイズx1から小さい側に離れて設定される。
【0098】
このような基準サイズの設定の利点を説明する。前述したように、手書き文字の大きさの範囲はある程度限られており、一般的な最小サイズは例えば5mmである。一方、ゴミ等のノイズ部分の一般的な大きさもある程度限られており、例えば最大1mmである。
【0099】
本発明は、この手書き文字の標準最小サイズと、ゴミ等の標準サイズとの相違に着目している。そしてこの相違を利用し、前者に応じて修正判定基準サイズが、後者に応じてノイズ判定基準サイズが設定されている。これにより、手書き文字を適切に検出するとともに、ノイズを修正部分と誤判断することを防止できる。
【0100】
上述の例では、修正判定基準サイズth1は、手書き文字の標準的な最小サイズx1と同一であった。これに対し、基準サイズth1は最小サイズx1の近傍でもよい。t1は、x1よりも少し小さく設定することも好適である。これにより、手書き文字をより確実に検出できると考えられる。また、ここではノイズ判定基準サイズth2を、ノイズ画像の標準的な最大サイズx2と同じに設定したが、th2をより大きく設定してもよく、ノイズ画像をより確実に判別できると考えられる。いずれにせよ、図10に示した手書き文字サイズとノイズサイズの相違を考慮して、修正判定基準サイズとノイズ判定基準サイズを異なって設定し、修正箇所を適切に検出しつつ、ノイズ部分の誤判断を防止すればよい。
【0101】
「ノイズ誤判断の対策」
ところで、上述の修正検出処理を行ったとき、一つの修正判定領域に、修正のうちの小さな部分だけが含まれることがある。
【0102】
図11の例では、手書きによって文字「が」が追記されている。領域A2は、濁点部分のみが含まれている。濁点は非常に小さいので、この場合、上述のノイズ対応処理によって、濁点部分がノイズとみなされ、修正部分から除外されてしまう。文字中の線の端部や角部などについても同様の事態が生じ得る。
【0103】
このような事態を避けるため、本実施の形態では、修正後表示色部分の大きさがノイズ判定基準サイズ以下であっても、隣接する領域にも追記修正が検出されたときには、検出部分を追記修正箇所から除外しない。同様に、修正前表示色部分の大きさがノイズ判定基準サイズ以下であっても、隣接する領域にも削除修正が検出されたときには、検出部分を削除修正箇所から除外しない。本実施の形態では、隣接領域は、上下左右および斜めの8領域である。
【0104】
図11の例では、領域A2に隣接する領域A3に、文字「が」の他の部分、すなわち修正後表示色の部分が存在する。したがって、濁点部分は、修正部分から除外されずにすむ。このように、本発明によれば、修正部分の一部を追記部分から誤って除外してしまうことを効果的に防止できる。
【0105】
図12は、上述した記載修正の自動検出処理のフローチャートである。ここでは、追記修正の検出処理と削除修正の検出処理とが一体化されている。この処理は、ユーザにより自動検出が指示されるとスタートする。
【0106】
自動検出処理では、修正前後合成画像(修正前および修正後の調査票画像の合成画像)が参照される。修正前後合成画像に対応して、マトリックス状に修正判定領域が設定されている。修正判定領域の1辺の大きさは上述の修正判定基準サイズである。
【0107】
まず、1番目の修正判定領域の画像が参照され、領域内に修正後表示色のみが存在するか否かが判定される(S30)。S30がYESの場合、上述のノイズ判定処理が行なわれる(S32)。S30で検出された修正後表示色の部分がノイズ判定基準サイズより大きければ、その部分はノイズでないと判定される。そして、着目領域の画像が、追記修正箇所に加えられ(S34)、S42に進む。S30で検出された修正後表示色の部分の大きさがノイズ判定基準サイズ以下であれば、着目領域の画像がノイズであると判定される。そして、着目領域の画像を追記修正箇所に加えることなく、S42に進む。
【0108】
S30がNOの場合、1番目の修正判定領域内に修正前表示色のみが存在するか否かが判定される(S36)。S36がYESの場合、ノイズ判定処理が行なわれる(S38)。S36で検出された修正前表示色の部分がノイズ判定基準サイズより大きければ、その部分はノイズでないと判定される。そして、着目領域の画像が、削除修正箇所に加えられ(S40)、S42に進む。S36で検出された修正後表示色の部分の大きさがノイズ判定基準サイズ以下であれば、着目領域の画像がノイズであると判定される。そして、着目領域の画像を削除修正箇所に加えることなく、S42に進む。
【0109】
S36がNOの場合、着目領域は追記修正箇所でも削除修正箇所でもないと考えられるので、そのままS42へ進む。
【0110】
S42では、すべての領域の処理が終ったか否かが判定される。S42がNOであれば、S30に戻って、次の領域に着目して同様の処理を行なう。S42がYESであれば、S44にて、検出された追記修正箇所および削除修正箇所がディスプレイに表示される。上述の例であれば、「運動療法」という部分の画像が表示される。ユーザは、検出結果を確認し、クライアント端末のキーボードを操作して、「運動療法」と入力する(S46)。この入力により、運動療法のコードデータが、修正内容として、臨床試験データベースに格納される。また、対象になる臨床試験のデータにも、「運動療法」が加えられる。さらに、検出された修正部分「運動療法」のイメージデータも臨床試験データベースに格納される(S48)。
【0111】
図13は、上述の図11の処理の変形例である。ここでは、S32およびS38のノイズ判定処理は省略されている。したがって、修正前表示色または修正後表示色のみが存在する領域は、すべて、修正箇所とみなされる。そして、全部の検出領域の処理が終った後で(S42、YES)、ノイズ判定処理がまとめて行なわれる(S43)。検出された修正部分の大きさが、ノイズ判定基準サイズ以下であれば、その部分は修正箇所から除外される。ただし、この場合でも、隣接領域に修正箇所があれば、除外されない。これにより、濁点等の小さな部分をノイズ画像と誤判断することを避けられる。
【0112】
以上、本発明の好適な実施の形態を説明した。本実施の形態は、本発明の範囲内で当業者により変形可能なことはもちろんである。以下、変形の例を説明する。
【0113】
本発明では、修正を検出する対象の紙メディアは、臨床試験の調査票に限定されない。臨床試験に関連する他の書類でもよい。また臨床試験と異なる他の書類などでもよい。要するに、本発明は、任意の紙メディアの修正検出に適用でき、紙メディアの種類は限定されない。またこの観点から、本発明は、上述の臨床試験データ処理システムに限定されず、他の任意の情報処理に適用可能である。
【0114】
紙メディアの材質は典型的には紙であるが、これに限定はされない。紙メディアは、例えばプラスティック製のシートなどでもよい。
【0115】
本実施の形態では画像化装置としてファクシミリが用いられたが、これも限定されない。画像化装置は、スキャナ、コピー機などでもよい。
【0116】
本実施の形態では、追記修正と削除修正の両方を検出対象としていたが、それらの一方のみが検出対象でもよく、本発明の利点が部分的に得られる。
【0117】
上述の説明では、1回の修正が行われた紙メディアを想定し、その修正前と修正後の画像を比較している。しかし、紙メディアに複数回の修正が行なわれる場合にも本発明は同様に適用される。この場合、一段階の修正に着目する。その段階の修正前および修正後の紙メディア画像が、それぞれ、本発明の修正前および修正後の紙メディア画像に相当する。すなわち、修正前の画像が、前段階の別の修正を受けた紙メディアの画像でもよい。
【0118】
また、本実施の形態では、マトリックス状に修正判定領域を設定しており、これにより処理を簡略化している。しかし、このようなマトリックス状の領域は設定されなくてもよい。図中の任意の位置に修正判定基準サイズの領域を設定したときに、その領域に修正前または修正後の色のみが存在すれば、その部分を修正個所として検出してもよい。修正個所をより正確に検出することができる。
【0119】
本実施の形態では、修正箇所の自動検出に、修正前後合成画像を用いている。この合成画像では修正前後の記載に異なる色(修正前表示色および修正後表示色)が与えられている。この構成は、色の相違を自動検出にもそのまま利用している点で本発明の装置や方法に適している。しかし、自動検出に関しては、上記の修正前後の色の相違を利用しない構成も考えられる。この場合、画像化装置によって画像データ化された修正前の紙メディア画像および修正後の紙メディア画像を画像データ化段階での両画像のずれが解消されない状態で比較する。両画像を重ね合わせてもよい。そして、手書き文字の標準的な最小サイズに対応して設定された所定の修正判定基準サイズの領域内に修正前または修正後の紙メディア画像の記載部分のみが存在するとき、その部分を修正箇所として検出する。両画像を重ね合わせ、少しずれた同様の記載がある部分を無修正、それ以外の部分(ずれがない部分)を修正と判断してもよい。ここでは、画像化装置による画像化の段階で必ずずれが生じることを積極的に利用している。こうした構成であれば、修正前後で色を分けた画像を使っても、使わなくても、修正部分を検出できる。
【0120】
その他、本発明は、上述の装置および方法の態様に限定されない。上記の修正検出支援方法を実現するプログラムを記録した媒体も本発明の一態様である。
【0121】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、マーカなどを使わない簡単な構成により、紙メディアの記載修正を容易かつ確実に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の臨床試験データ処理システムを示す図である。
【図2】図1のシステムで用いられる臨床試験の調査票を示す図である。
【図3】修正後の調査票を示す図である。
【図4】図1のシステムに備えられた本実施の形態の記載修正検出支援装置を示す図である。
【図5】図4の装置による処理を示すフローチャートである。
【図6】図4の装置により出力される修正前後合成画像の例を示す図である。
【図7】図6の画像における修正部分を拡大した図である。
【図8】修正部分の自動検出処理を示す図である。
【図9】修正部分の自動検出におけるノイズ対応処理を示す図である。
【図10】修正判定基準サイズとノイズ判定基準サイズの適切な設定を示す図である。
【図11】ノイズ誤判断を防止する処理を示す図である。
【図12】図4の装置による修正部分の自動検出処理を示すフローチャートである。
【図13】図4の装置による修正部分の自動検出処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ファクシミリ装置
12 自動給紙装置
14 通信網
20 臨床試験データ処理システム
22 ファクシミリサーバ
24 データベースサーバ
26 臨床試験データベース
28 クライアント端末
30 プリンタ
40 記載修正検出支援装置
42 修正前画像取得部
44 修正後画像取得部
46 修正前画像色変換部
48 修正後画像色変換部
50 修正前後画像合成部
52 出力処理部
54 追記修正検出部
56 削除修正検出部

Claims (57)

  1. 画像化装置によって画像データ化された修正前の紙メディア画像を取得する修正前画像取得ステップと、
    画像化装置によって画像データ化された修正後の紙メディア画像を取得する修正後画像取得ステップと、
    前記修正前の紙メディア画像を所定の修正前表示色の画像に変換する修正前画像色変換ステップと、
    前記修正後の紙メディア画像を、前記修正前表示色と異なる所定の修正後表示色の画像に変換する修正後画像色変換ステップと、
    前記修正前表示色に変換された前記修正前の紙メディア画像および前記修正後表示色に変換された前記修正後の紙メディア画像を、画像データ化段階での両画像のずれが解消されない状態で重ね合わせて修正前後合成画像を生成する修正前後画像合成ステップと、
    前記修正前後合成画像を出力する出力ステップと、
    前記修正前後合成画像にて所定の追記修正判定基準サイズの領域内に前記修正後表示色のみが存在する箇所を追記修正箇所として検出する追記修正検出ステップと、
    を含むことを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  2. 請求項1に記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記追記修正判定基準サイズは、手書き文字の標準的な最小サイズに対応して設定されていることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  3. 請求項1または2に記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記追記修正検出ステップは、前記追記修正判定基準サイズをもつ追記修正判定領域群に前記修正前後合成画像を分割したときの各追記修正判定領域に前記修正後表示色のみが存在するか否かを判定することを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出 支援方法において、
    前記追記修正判定基準サイズを変更可能であることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記追記修正検出ステップで検出された前記修正後表示色部分の大きさが、前記追記修正判定基準サイズより小さく設定された所定の追記ノイズ判定基準サイズ以下であるときに、前記修正後表示部分を追記修正箇所として検出しないことを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  6. 請求項5に記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記追記修正判定基準サイズは、手書き文字の標準的な最小サイズと同一またはその近傍に設定され、
    前記追記ノイズ判定基準サイズは、前記手書き文字の標準的な最小サイズから小さい側に離れ、かつ、画像化装置で生じるゴミ付着等による標準的なノイズ画像部の最大サイズ以上に設定されていることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  7. 請求項5または6に記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記追記修正検出ステップで検出された前記修正後表示色部分の大きさが前記追記ノイズ判定基準サイズ以下であっても、隣接する領域に追記修正が検出されたときは、検出部分を追記修正箇所から除外しないことを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  8. 画像化装置によって画像データ化された修正前の紙メディア画像を取得する修正前画像取得ステップと、
    画像化装置によって画像データ化された修正後の紙メディア画像を取得する修正後画像取得ステップと、
    前記修正前の紙メディア画像を所定の修正前表示色の画像に変換する修正前画像色変換ステップと、
    前記修正後の紙メディア画像を、前記修正前表示色と異なる所定の修正後表示色の画像に変換する修正後画像色変換ステップと、
    前記修正前表示色に変換された前記修正前の紙メディア画像および前記修正後表示色に変換された前記修正後の紙メディア画像を、画像データ化段階での両画像のずれが解消されない状態で重ね合わせて修正前後合成画像を生成する修正前後画像合成ステップと、
    前記修正前後合成画像を出力する出力ステップと、
    前記修正前後合成画像にて所定の削除修正判定基準サイズの領域内に前記修正前表示色のみが存在する箇所を削除修正箇所として検出する削除修正検出ステップと、
    を含むことを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  9. 請求項8に記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記削除修正判定基準サイズは、手書き文字の標準的な最小サイズに対応して設定されていることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  10. 請求項8または9に記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記削除修正検出ステップは、前記削除修正判定基準サイズをもつ削除修正判定領域群に前記修正前後合成画像を分割したときの各削除修正判定領域に前記修正前表示色のみが存在するか否かを判定することを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  11. 請求項8〜10のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記削除修正判定基準サイズを変更可能であることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  12. 請求項8〜11のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記削除修正検出ステップで検出された前記修正前表示色部分の大きさが、前記削除修正判定基準サイズより小さく設定された所定の削除ノイズ判定基準サイ ズ以下であるときに、前記修正前表示部分を削除修正箇所として検出しないことを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  13. 請求項12に記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記削除修正判定基準サイズは、手書き文字の標準的な最小サイズと同一またはその近傍に設定され、
    前記削除ノイズ判定基準サイズは、前記手書き文字の標準的な最小サイズから小さい側に離れ、かつ、画像化装置で生じるゴミ付着等による標準的なノイズ画像部の最大サイズ以上に設定されていることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  14. 請求項12または13に記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記削除修正検出ステップで検出された前記修正前表示色部分の大きさが前記削除ノイズ判定基準サイズ以下であっても、隣接する領域に削除修正が検出されたときには、検出部分を削除修正箇所から除外しないことを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記修正前画像取得ステップおよび前記修正後画像取得ステップは、自動給紙装置によって供給された紙メディアから画像化装置が生成した画像データを取得することを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  16. 請求項1〜15のいずれか記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記修正前画像取得ステップは、前記修正前の紙メディアを地色部分と記載部分とに2値化した画像データを取得し、
    前記修正後画像取得ステップは、前記修正後の紙メディアを地色部分と記載部分とに2値化した画像データを取得し、
    前記修正前画像色変換ステップは、2値化された修正前の紙メディア画像の記載部分を前記修正前表示色に変換し、
    前記修正後画像色変換ステップは、2値化された修正後の紙メディア画像の記載部分を前記修正後表示色に変換する、
    ことを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  17. 請求項1〜16のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記修正前表示色および前記修正後表示色は、
    前記修正前表示色および前記修正後表示色の合成色と前記修正後表示色とを判別容易な色に設定されていることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  18. 請求項1〜16のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記修正前表示色および前記修正後表示色は、
    前記修正前表示色および前記修正後表示色の合成色と前記修正前表示色とを判別容易な色に設定されていることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  19. 請求項1〜16のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記修正前表示色および前記修正後表示色は、
    前記修正前表示色および前記修正後表示色の合成色と前記修正前表示色とを判別容易であり、かつ、前記合成色と前記修正後表示色とを判別容易な、色に設定されていることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  20. 請求項1〜16のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記修正前表示色および前記修正後表示色は、3原色のうちの異なる2つの色またはそれらに関連する色であることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  21. 請求項20に記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記修正前表示色および前記修正後表示色の一方が青系統の色であり、他方が 赤系統の色であることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  22. 請求項1〜16のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記修正前表示色および前記修正後表示色は、赤系統、青系統、緑系統、黄系統、シアン系統、マゼンダ系統、のうちの異なる2系統の色であることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  23. 紙メディアに対する記載修正の検出を支援する方法であって、
    画像化装置によって画像データ化された修正前の紙メディア画像および修正後の紙メディア画像を画像データ化段階での両画像のずれが解消されない状態で比較し、手書き文字の標準的な最小サイズに対応して設定された所定の修正判定基準サイズの領域内に前記修正前または修正後の紙メディア画像の記載部分のみが存在するとき、その部分を修正箇所として検出することを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  24. 紙メディアに対する記載修正の検出を支援する方法であって、
    画像化装置によって画像データ化された修正前の紙メディア画像および修正後の紙メディア画像を画像データ化段階での両画像のずれが解消されない状態で比較し、手書き文字の標準的な最小サイズに対応して設定された所定の修正判定基準サイズの領域内に前記修正後の紙メディア画像の記載部分のみが存在するとき、その部分を追記修正箇所として検出することを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援方法。
  25. 紙メディアに対する記載修正の検出を支援する方法であって、
    画像化装置によって画像データ化された修正前の紙メディア画像および修正後の紙メディア画像を画像データ化段階での両画像のずれが解消されない状態で比較し、手書き文字の標準的な最小サイズに対応して設定された所定の修正判定基準サイズの領域内に前記修正前の紙メディア画像の記載部分のみが存在するとき、その部分を削除修正箇所として検出することを特徴とする紙メディアの記載修 正検出支援方法。
  26. 画像化装置によって画像データ化された修正前の紙メディア画像を取得する修正前画像取得部と、
    画像化装置によって画像データ化された修正後の紙メディア画像を取得する修正後画像取得部と、
    前記修正前の紙メディア画像を所定の修正前表示色の画像に変換する修正前画像色変換部と、
    前記修正後の紙メディア画像を、前記修正前表示色と異なる所定の修正後表示色の画像に変換する修正後画像色変換部と、
    前記修正前表示色に変換された前記修正前の紙メディア画像および前記修正後表示色に変換された前記修正後の紙メディア画像を、画像データ化段階での両画像のずれが解消されない状態で重ね合わせて修正前後合成画像を生成する修正前後画像合成部と、
    前記修正前後合成画像を出力する出力処理部と、
    前記修正前後合成画像にて所定の追記修正判定基準サイズの領域内に前記修正後表示色のみが存在する箇所を追記修正箇所として検出する追記修正検出部と、を含むことを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  27. 請求項26に記載の紙メディアの記載修正検出支援装置において、
    前記追記修正判定基準サイズは、手書き文字の標準的な最小サイズに対応して設定されていることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  28. 請求項26または27に記載の紙メディアの記載修正検出支援装置において、
    前記追記修正検出部は、前記追記修正判定基準サイズをもつ追記修正判定領域群に前記修正前後合成画像を分割したときの各追記修正判定領域に前記修正後表示色のみが存在するか否かを判定することを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  29. 請求項26〜28のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援装置において、
    前記追記修正判定基準サイズを変更可能であることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  30. 請求項26〜29のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援装置において、
    前記追記修正検出部で検出された前記修正後表示色部分の大きさが、前記追記修正判定基準サイズより小さく設定された所定の追記ノイズ判定基準サイズ以下であるときに、前記修正後表示部分を追記修正箇所として検出しないことを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  31. 請求項30に記載の紙メディアの記載修正検出支援装置において、
    前記追記修正判定基準サイズは、手書き文字の標準的な最小サイズと同一またはその近傍に設定され、
    前記追記ノイズ判定基準サイズは、前記手書き文字の標準的な最小サイズから小さい側に離れ、かつ、画像化装置で生じるゴミ付着等による標準的なノイズ画像部の最大サイズ以上に設定されていることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  32. 請求項30または31に記載の紙メディアの記載修正検出支援装置において、
    前記追記修正検出ステップで検出された前記修正後表示色部分の大きさが前記追記ノイズ判定基準サイズ以下であっても、隣接する領域に追記修正が検出されたときは、検出部分を追記修正箇所から除外しないことを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  33. 画像化装置によって画像データ化された修正前の紙メディア画像を取得する修正前画像取得部と、
    画像化装置によって画像データ化された修正後の紙メディア画像を取得する修正後画像取得部と、
    前記修正前の紙メディア画像を所定の修正前表示色の画像に変換する修正前画像色変換部と、
    前記修正後の紙メディア画像を、前記修正前表示色と異なる所定の修正後表示 色の画像に変換する修正後画像色変換部と、
    前記修正前表示色に変換された前記修正前の紙メディア画像および前記修正後表示色に変換された前記修正後の紙メディア画像を、画像データ化段階での両画像のずれが解消されない状態で重ね合わせて修正前後合成画像を生成する修正前後画像合成部と、
    前記修正前後合成画像を出力する出力処理部と、
    前記修正前後合成画像にて所定の削除修正判定基準サイズの領域内に前記修正前表示色のみが存在する箇所を削除修正箇所として検出する削除修正検出部と、を含むことを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  34. 請求項33に記載の紙メディアの記載修正検出支援装置において、
    前記削除修正判定基準サイズは、手書き文字の標準的な最小サイズに対応して設定されていることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  35. 請求項33または34に記載の紙メディアの記載修正検出支援装置において、
    前記削除修正検出部は、前記削除修正判定基準サイズをもつ削除修正判定領域群に前記修正前後合成画像を分割したときの各削除修正判定領域に前記修正前表示色のみが存在するか否かを判定することを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  36. 請求項33〜35のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援装置において、
    前記削除修正判定基準サイズを変更可能であることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  37. 請求項33〜36のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援方法において、
    前記削除修正検出部で検出された前記修正前表示色部分の大きさが、前記削除修正判定基準サイズより小さく設定された所定の削除ノイズ判定基準サイズ以下であるときに、前記修正前表示部分を削除修正箇所として検出しないことを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  38. 請求項37に記載の紙メディアの記載修正検出支援装置において、
    前記削除修正判定基準サイズは、手書き文字の標準的な最小サイズと同一またはその近傍に設定され、
    前記削除ノイズ判定基準サイズは、前記手書き文字の標準的な最小サイズから小さい側に離れ、かつ、画像化装置で生じるゴミ付着等による標準的なノイズ画像部の最大サイズ以上に設定されていることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  39. 請求項37または38に記載の紙メディアの記載修正検出支援装置において、
    前記削除修正検出部で検出された前記修正前表示色部分の大きさが前記削除ノイズ判定基準サイズ以下であっても、隣接する領域に削除修正が検出されたときには、検出部分を削除修正箇所から除外しないことを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  40. 請求項26〜39のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援装置において、
    前記修正前画像取得部および前記修正後画像取得部は、自動給紙装置によって供給された紙メディアから画像化装置が生成した画像データを取得することを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  41. 請求項26〜40のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援装置において、
    前記修正前画像取得部は、前記修正前の紙メディアを地色部分と記載部分とに2値化した画像データを取得し、
    前記修正後画像取得部は、前記修正後の紙メディアを地色部分と記載部分とに2値化した画像データを取得し、
    前記修正前画像色変換部は、2値化された修正前の紙メディア画像の記載部分を前記修正前表示色に変換し、
    前記修正後画像色変換部は、2値化された修正後の紙メディア画像の記載部分を前記修正後表示色に変換する、
    ことを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  42. 請求項26〜41のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援装置において、
    前記修正前表示色および前記修正後表示色は、
    前記修正前表示色および前記修正後表示色の合成色と前記修正後表示色とを判別容易な色に設定されていることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  43. 請求項26〜41のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援装置において、
    前記修正前表示色および前記修正後表示色は、
    前記修正前表示色および前記修正後表示色の合成色と前記修正前表示色とを判別容易な色に設定されていることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  44. 請求項26〜41のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援装置において、
    前記修正前表示色および前記修正後表示色は、
    前記修正前表示色および前記修正後表示色の合成色と前記修正前表示色とを判別容易であり、かつ、前記合成色と前記修正後表示色とを判別容易な、色に設定されていることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  45. 請求項26〜41のいずれかに記載の紙メディアの記載修正検出支援装置において、
    前記修正前表示色および前記修正後表示色は、3原色のうちの異なる2つの色またはそれらに関連する色であることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  46. 請求項45に記載の紙メディアの記載修正検出支援装置において、
    前記修正前表示色および前記修正後表示色の一方が青系統の色であり、他方が赤系統の色であることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  47. 請求項26〜41のいずれかに記載の紙メディアの記載修 正検出支援装置において、
    前記修正前表示色および前記修正後表示色は、赤系統、青系統、緑系統、黄系統、シアン系統、マゼンダ系統、のうちの異なる2系統の色であることを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  48. 紙メディアに対する記載修正の検出を支援する装置であって、
    画像化装置によって画像データ化された修正前の紙メディア画像および修正後の紙メディア画像を画像データ化段階での両画像のずれが解消されない状態で比較し、手書き文字の標準的な最小サイズに対応して設定された所定の修正判定基準サイズの領域内に前記修正前または修正後の紙メディア画像の記載部分のみが存在するとき、その部分を修正箇所として検出することを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  49. 紙メディアに対する記載修正の検出を支援する装置であって、
    画像化装置によって画像データ化された修正前の紙メディア画像および修正後の紙メディア画像を画像データ化段階での両画像のずれが解消されない状態で比較し、手書き文字の標準的な最小サイズに対応して設定された所定の修正判定基準サイズの領域内に前記修正後の紙メディア画像の記載部分のみが存在するとき、その部分を追記修正箇所として検出することを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  50. 紙メディアに対する記載修正の検出を支援する装置であって、
    画像化装置によって画像データ化された修正前の紙メディア画像および修正後の紙メディア画像を画像データ化段階での両画像のずれが解消されない状態で比較し、手書き文字の標準的な最小サイズに対応して設定された所定の修正判定基準サイズの領域内に前記修正前の紙メディア画像の記載部分のみが存在するとき、その部分を削除修正箇所として検出することを特徴とする紙メディアの記載修正検出支援装置。
  51. コンピュータにて実行可能なプログラムを格納した記録媒 体であって、前記プログラムは、紙メディアに対する記載修正の検出を支援するために用いられ、前記プログラムは、
    画像化装置によって画像データ化された修正後の紙メディア画像を取得する修正後画像取得ステップと、
    前記修正前の紙メディア画像を所定の修正前表示色の画像に変換する修正前画像色変換ステップと、
    前記修正後の紙メディア画像を、前記修正前表示色と異なる所定の修正後表示色の画像に変換する修正後画像色変換ステップと、
    前記修正前表示色に変換された前記修正前の紙メディア画像および前記修正後表示色に変換された前記修正後の紙メディア画像を、画像データ化段階での両画像のずれが解消されない状態で重ね合わせて修正前後合成画像を生成する修正前後画像合成ステップと、
    前記修正前後合成画像を出力する出力ステップと、
    前記修正前後合成画像にて所定の追記修正判定基準サイズの領域内に前記修正後表示色のみが存在する箇所を追記修正箇所として検出する追記修正検出ステップと、
    を前記コンピュータに実行せしめることを特徴とする、コンピュータにて読取可能な記録媒体。
  52. コンピュータにて実行可能なプログラムを格納した記録媒体であって、前記プログラムは、紙メディアに対する記載修正の検出を支援するために用いられ、前記プログラムは、
    画像化装置によって画像データ化された修正後の紙メディア画像を取得する修正後画像取得ステップと、
    前記修正前の紙メディア画像を所定の修正前表示色の画像に変換する修正前画像色変換ステップと、
    前記修正後の紙メディア画像を、前記修正前表示色と異なる所定の修正後表示色の画像に変換する修正後画像色変換ステップと、
    前記修正前表示色に変換された前記修正前の紙メディア画像および前記修正後表示色に変換された前記修正後の紙メディア画像を、画像データ化段階での両画 像のずれが解消されない状態で重ね合わせて修正前後合成画像を生成する修正前後画像合成ステップと、
    前記修正前後合成画像を出力する出力ステップと、
    前記修正前後合成画像にて所定の削除修正判定基準サイズの領域内に前記修正前表示色のみが存在する箇所を削除修正箇所として検出する削除修正検出ステップと、
    を前記コンピュータに実行せしめることを特徴とする、コンピュータにて読取可能な記録媒体。
  53. コンピュータにて実行可能なプログラムを格納した記録媒体であって、前記プログラムは、紙メディアに対する記載修正の検出を支援するために用いられ、
    前記プログラムは、
    画像化装置によって画像データ化された修正前の紙メディア画像および修正後の紙メディア画像を画像データ化段階での両画像のずれが解消されない状態で比較し、手書き文字の標準的な最小サイズに対応して設定された所定の修正判定基準サイズの領域内に前記修正前または修正後の紙メディア画像の記載部分のみが存在するとき、その部分を修正箇所として検出する処理を前記コンピュータに実行せしめることを特徴とする、
    コンピュータにて読取可能な記録媒体。
  54. コンピュータにて実行可能なプログラムを格納した記録媒体であって、前記プログラムは、紙メディアに対する記載修正の検出を支援するために用いられ、
    前記プログラムは、
    画像化装置によって画像データ化された修正前の紙メディア画像および修正後の紙メディア画像を画像データ化段階での両画像のずれが解消されない状態で比較し、手書き文字の標準的な最小サイズに対応して設定された所定の修正判定基準サイズの領域内に前記修正後の紙メディア画像の記載部分のみが存在するとき、その部分を追記修正箇所として検出する処理を前記コンピュータに実行せしめることを特徴とする、
    コンピュータにて読取可能な記録媒体。
  55. コンピュータにて実行可能なプログラムを格納した記録媒体であって、前記プログラムは、紙メディアに対する記載修正の検出を支援するために用いられ、
    前記プログラムは、
    画像化装置によって画像データ化された修正前の紙メディア画像および修正後の紙メディア画像を画像データ化段階での両画像のずれが解消されない状態で比較し、手書き文字の標準的な最小サイズに対応して設定された所定の修正判定基準サイズの領域内に前記修正前の紙メディア画像の記載部分のみが存在するとき、その部分を削除修正箇所として検出する処理を前記コンピュータに実行せしめることを特徴とする、
    コンピュータにて読取可能な記録媒体。
  56. 医療施設から臨床試験の調査票をファクシミリで受信することにより、前記調査票の画像データを取得し、前記調査票を基に臨床試験のデータを処理する臨床試験データ処理システムであって、
    修正前の調査票をファクシミリで受信したときの修正前画像を取得する手段と、
    修正後の調査票をファクシミリで受信したときの修正後画像を取得する手段と、
    前記修正前画像を所定の修正前表示色の画像に変換する手段と、
    前記修正後画像を、前記修正前表示色と異なる所定の修正後表示色の画像に変換する手段と、
    前記修正前表示色に変換された前記修正前画像および前記修正後表示色に変換された前記修正後画像を、ファクシミリ通信段階での両画像のずれが解消されな状態で重ね合わせて修正前後合成画像を生成する手段と、
    前記修正前後合成画像を出力する手段と、
    前記修正前後合成画像にて所定の追記修正判定基準サイズの領域内に前記修正後表示色のみが存在する箇所を追記修正箇所として検出する手段と、
    を含むことを特徴とする臨床試験データ処理システム。
  57. 医療施設から臨床試験の調査票をファクシミリで受信することにより、前記調査票の画像データを取得し、前記調査票を基に臨床試験のデータを処理する臨床試験データ処理システムであって、
    修正前の調査票をファクシミリで受信したときの修正前画像を取得する手段と、
    修正後の調査票をファクシミリで受信したときの修正後画像を取得する手段と、
    前記修正前画像を所定の修正前表示色の画像に変換する手段と、
    前記修正後画像を、前記修正前表示色と異なる所定の修正後表示色の画像に変換する手段と、
    前記修正前表示色に変換された前記修正前画像および前記修正後表示色に変換された前記修正後画像を、ファクシミリ通信段階での両画像のずれが解消されな状態で重ね合わせて修正前後合成画像を生成する手段と、
    前記修正前後合成画像を出力する手段と、
    前記修正前後合成画像にて所定の削除修正判定基準サイズの領域内に前記修正前表示色のみが存在する箇所を削除修正箇所として検出する手段と、
    を含むことを特徴とする臨床試験データ処理システム。
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