JP3549411B2 - 家畜糞尿用曝気装置、及び、それを用いた家畜糞尿処理設備 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は家畜糞尿用の曝気装置、及び、それを用いた家畜糞尿処理設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、糞尿用の曝気装置としては、槽内に貯留した糞尿中に空気を吹き込むことで糞尿を曝気するとともに、この吹き込み空気の気泡の上昇作用により糞尿を槽内循環させ、これにより、槽内糞尿の全体を極力均一に曝気処理するようにしたものがあり、家畜糞尿の曝気処理にも同種のものが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、固形分濃度が高い家畜糞尿の場合、槽内の一部箇所に空気を吹き込むだけでは、その吹き込み箇所の近傍で局部的に糞尿への酸素の溶け込みが進むだけで、槽内糞尿の全体を効率良く曝気処理することができず、この為、処理に長時間を要して処理設備が大型化するとともに、嫌気性発酵が目立って強い悪臭が発生する問題があった。
【0004】
また、空気を吹き込む散気手段を槽底部の全体にわたらせて施設することで、槽内糞尿の全体を均一に曝気処理する方式もあるが、この場合、散気手段を槽底部の全体にわたらせて施設するため設備コストが極めて高く付き、一般の酪農畜産家での実用は難しい問題があった。
【0005】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な装置構成を採ることにより上記問題を解消する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔1〕請求項1に係る発明では、家畜糞尿用の曝気装置において、
固形分と液分とが非分離の状態で槽内に貯留された家畜糞尿を回転翼の回転により吸入して、その吸入糞尿をノズルから槽内に噴出するとともに、それに並行して吸入糞尿の固形分を付帯の回転カッターにより破砕するカッターポンプと、ブロアから供給される曝気用の加圧空気を前記ノズルからの噴出糞尿に対し、前記ノズルの噴出口近傍に配置した吹込口から吹き込む送気手段とを備える構成にする。
【0007】
この構成によれば、固形分濃度の高い家畜糞尿についても、回転カッターによる固形分の粉砕とノズルからの糞尿の噴出とにより、槽内の広範囲にわたって糞尿を効率良く攪拌することができ、また、ノズルから噴出される糞尿に対しブロアから供給される曝気用の加圧空気をノズル噴出口の近傍で吹き込むことにより、その吹き込み空気をノズルの噴出力により微細化した状態で固形分が粉砕された噴出糞尿に効率的に含ませて、その噴出糞尿に随伴させることができ、これらのことから、槽内糞尿の全体を効率良く曝気処理することができる。
【0008】
したがって、槽内の一部箇所に単に空気を吹き込むだけの従来装置に比べ、処理に要する時間を短縮して処理設備を小型化するとともに、嫌気性発酵を抑制して悪臭発生を効果的に無くすことができる。また、ノズルからの噴出をもって糞尿の攪拌と微細化空気の拡散を促進する形態を採ることから、空気を吹き込む散気手段を槽底部の全体にわたらせて施設する形式に比べ、設備コストを大幅に低減できるとともに、装置のメンテナンス等の取り扱いも簡便にすることができる。
【0009】
ちなみに、微細化した曝気用空気を噴出糞尿に随伴させるには、別法として、糞尿を吸入して噴出するポンプの回転翼室に曝気用空気を供給することで、微細化空気を含む糞尿をポンプ吐出口から吐出させる方式も考えられるが、この場合、ポンプの回転翼室に圧縮性の高い空気を供給することが原因でポンプの糞尿に対する吸入・吐出性能が低下してしまう。
【0010】
これに対し、上記の如く、ノズルの噴出口の近傍位置でノズルからの噴出糞尿に曝気用空気を吹き込む構成を採れば、糞尿に対する吸入・吐出性能を低下させずにポンプを運転でき、このことから、糞尿噴出による槽内糞尿の攪拌をより効率的に行うことができる。
【0011】
また、請求項1に係る発明では、前記送気手段における前記吹込口の形成部を前記ノズルに一体化した構成にする。
【0012】
この構成によれば、例えば、上記ノズルとは別体とした吹込口形成部材をノズル噴出口近傍の適当位置を選んでその位置に適宜配置するに比べ、吹込口形成部材のノズルに対する一体化により、吹込口からの吹き込み空気を最も効率良くノズルからの噴出糞尿に含ませ得るノズルと吹込口との最適相対位置を確実に維持でき、これにより、前述の如き高い曝気性能を確実かつ安定的に得ることができる。
【0013】
また、ノズルを向き変更ないし移動が自在なものとする場合、それらノズルの向き変更や移動に伴い吹込口も上記の最適相対位置を保ちながら共に向き変更ないし移動させることができ、これにより、ノズルの向き変更や移動に対し、それとは別に吹込口の向き変更操作や移動操作を行うに比べ、取り扱いを簡便にすることができる。
【0014】
〔2〕請求項2に係る発明では、家畜糞尿処理設備において、
上記した請求項1に係る発明の家畜糞尿用曝気装置により槽内の家畜糞尿を曝気処理する曝気槽と、
この曝気槽で曝気処理した固液非分離の家畜糞尿を貯留して熟成発酵させる貯留槽と、
前記曝気槽から前記貯留槽への糞尿移送、及び、前記貯留槽から前記曝気槽への糞尿返送を行う移送手段とを設ける。
【0015】
つまり、この構成では、家畜糞尿を固形分と液分とへの分離処理を施さず固液非分離の状態のままで、曝気槽において上記した請求項1又は2に係る発明の家畜糞尿用曝気装置により効率的に曝気処理し、この曝気後の糞尿を上記移送手段により貯留槽へ移して、この貯留槽で熟成発酵させる。そして、この熟成期間中に嫌気性発酵が生じることで、そのまま肥料として使用するのでは悪臭が発生するが、これに対しては、熟成発酵させた糞尿を上記移送手段により貯留槽から曝気槽へ返送して、曝気槽で再度曝気処理した上で肥料として取り出すことにより、肥料として使用において悪臭が発生するのを防止できる。
【0016】
すなわち、この構成によれば、固液非分離の状態のままで糞尿を処理できることから、固形分と液分とに分離して各別の処理を施す処理設備に比べ、設備を簡略にし得るとともに高い処理能率を得ることができ、また、曝気槽を発酵前の曝気処理と発酵後の無臭化のための再曝気処理とに効率的に用いることからも、設備を一層簡略なものにすることができ、これらのことから、設備コストが安価で必要スペースも小さい設備でありながら、無臭の肥料を能率良く生成できる優れた家畜糞尿処理設備となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は家畜糞尿処理設備を示し、1は流入槽を兼ねる第1曝気槽、2は第2曝気槽であり、牛舎3から排出される飼育牛の糞尿を固形分と液分とへの分離処理を施さず、そのまま流入路4を通じ第1曝気槽1に流入させて、先ず、この第1曝気槽1での貯留過程で糞尿に曝気処理を施し、続いて、第1曝気槽1で曝気処理した糞尿を第2曝気槽2へ移して、この第2曝気槽2での貯留過程で糞尿にさらに曝気処理を施す。
【0018】
5は第2曝気槽2で曝気処理した固液非分離の糞尿を第2曝気槽2から移して熟成発酵させる貯留槽であり、この貯留槽5には、槽内の貯留糞尿を攪拌してスカムの発生を抑制するための攪拌機6を装備してある。
【0019】
7,8は第1曝気槽1及び第2曝気槽2の夫々に装備した曝気装置であり、両曝気装置7,8は図3及び図4に示す如く、トラクタ等により牽引する台車9に装置本体を搭載した移動可能な装置にしてある。
【0020】
これら曝気装置7,8において、10はスライド移動操作自在に台車9に取り付けた支持フレーム、11は支持フレーム10の先端に取り付けたカッターポンプ、12はカッターポンプ11から送出される糞尿を導く揚送管、13は揚送管12のカッターポンプ寄り箇所に設けたノズル、14はカッターポンプ11に回転動力を伝達する伝動軸15を内装した伝動ケースであり、揚送管12及び伝動ケース14はカッターポンプ11とともに支持フレーム10に連結支持し、この支持フレーム10のスライド移動操作により、装置本体を構成するカッターポンプ11、揚送管12、伝動ケース14を一体的に台車9上の格納位置と台車9から降下させた使用位置とにわたり位置変更できるようにしてある。
【0021】
カッターポンプ11は、そのポンプケース11aに内装した回転翼11bを伝動軸15からの回転動力により回転させることで、吸入口11cから第1及び第2曝気槽1,2における固液非分離の糞尿を吸入して、その吸入糞尿を揚送管12へ吐出するとともに、それに並行して、吸入口11cに装備の回転カッター11dを上記回転翼11bとともに回転させることで、吸入糞尿の固形分を破砕する構造にしてある。
【0022】
揚送管12におけるノズル13の付設部には、カッターポンプ11から吐出される糞尿を揚送管12の上端側への送出は停止してノズル13から曝気槽1、2の槽内に噴出させる状態と、ノズル13からの噴出は停止して揚送管12の上端側へ送出する状態とに切り換える切換弁16を装備してあり、各曝気槽1、2での曝気処理時には、ノズル13からの糞尿噴出により槽内の貯留糞尿を大きく攪拌して貯留糞尿の曝気を促進し、また、第1曝気槽1から第2曝気槽2への糞尿移送や第2曝気槽2から貯留槽5への糞尿移送では、揚送管12の上端側への糞尿送出により、揚送管12に接続のホース17を通じて糞尿を移送するようにしてある。
【0023】
そして、ノズル13には、図5に示す如く、別置のブロア18から曝気用の加圧空気を導く送気管19の先端部を、その先端の吹込口19aがノズル13の噴出口13aに隣接する状態で一体的に取り付け、その吹込口19aからノズル噴出口13aの近傍位置でノズル13からの噴出糞尿に対しブロア18からの曝気用加圧空気を吹き込むようにしてあり、これにより、その吹き込み空気をノズル13の噴出力により微細化した状態で固形分が粉砕された噴出糞尿に効率的に含ませて噴出糞尿に随伴させることで、槽内糞尿の全体を効率良く曝気処理するようにしてある。
【0024】
なお、20は切換弁16を切り換える操作レバー、21はノズル13を横向き軸心p周りで回動させて向き変更させる操作レバー、22はノズル13を縦軸心q周りで回動させて向き変更させる操作ハンドル、23はトラクタからの取り出し動力やモータ動力を伝動軸15への伝達動力として入力する入力部である。
【0025】
図1及び図2において、24は貯留槽5で熟成発酵させた糞尿を流下により第2曝気槽2に返送する返送路、25はこの返送路24を開閉する開閉弁であり、この返送路25を設けることにより、貯留槽5で熟成発酵させた糞尿を肥料として取り出す際には、槽内の曝気済み糞尿を貯留槽5に移した状態にある第2曝気槽2へ上記返送路24を通じ貯留槽5から所要量の糞尿を返送して、その返送糞尿を第2曝気槽2で曝気装置8により再曝気処理した上で、曝気装置8の揚送管12から肥料として運搬車等へ取り出すようにしてある。
【0026】
つまり、貯留槽5ではスカム発生の防止のために攪拌を行うだけであることから、嫌気性発酵が生じ、この為、貯留槽5で熟成発酵させた糞尿をそのまま肥料として使用するのでは悪臭が発生するが、上記の如く第2曝気槽2を利用して貯留槽5の糞尿を第2曝気槽2で再度曝気処理した上で肥料として取り出すことにより、肥料として使用において悪臭が発生するのを防止できる。
【0027】
以上の構成において、曝気装置7,8に接続した送気管19は、ブロア18から供給される曝気用の加圧空気をノズル13からの噴出糞尿に対し、ノズル13の噴出口近傍に配置した吹込口19aから吹き込む送気手段を構成し、また、曝気装置7,8のカッターポンプ11、ホース17、及び、返送路24は、曝気槽1,2から貯留槽5への糞尿移送、及び、貯留槽5から曝気槽8(本例では第2曝気槽)への糞尿返送を行う移送手段を構成する。
【0028】
〔別実施形態〕
次に別の実施形態を列記する。
【0029】
家畜糞尿用曝気装置のカッターポンプにおける回転翼の構造や回転カッターの構造、さらにノズルの装備構造は種々の構成変更が可能であり、また、前述の実施形態の如くカッターポンプをノズルから糞尿を槽内に噴出させる曝気用と糞尿を槽内から取り出す移送用とに兼ねるに代え、吸入糞尿をノズルから槽内に噴出させるだけの曝気専用機にしてもよい。
【0030】
ブロアから供給される曝気用の加圧空気をノズルからの噴出糞尿に対し、ノズルの噴出口近傍に配置した吹込口から吹き込む送気手段の具体的構造、特に吹込口部分の構造は前述の実施形態で示した構造に限らず種々の構成変更が可能である。
【0031】
家畜糞尿処理設備について、前述の実施形態では、固液非分離の糞尿を2段階にわたって曝気処理する第1及び第2の曝気槽を設ける例を示したが、これに代え、3以上の曝気槽で多段に曝気処理を施して貯留槽に移すようにしたり、一段の曝気処理だけで貯留槽に移すようにしてもよい。
【0032】
前述の実施形態では、曝気槽から貯留槽への糞尿移送を曝気用を兼ねるカッターポンプにより行い、また、貯留槽から曝気槽への糞尿返送を流下式の返送路により行う例を示したが、これら糞尿の移送や返送を行う移送手段には、その他、種々の形式もものを適用できる。
【0033】
処理対象の糞尿は牛の糞尿に限られるものではなく、その他、どのような家畜の糞尿であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】家畜糞尿処理設備の設備構成を示す平面図
【図2】家畜糞尿処理設備の設備構成を示す側面図
【図3】家畜糞尿用曝気装置を示す側面図
【図4】家畜糞尿用曝気装置の平面図及び拡大断面図
【図5】ノズル部分の拡大図
【符号の説明】
1,2 曝気槽
5 貯留槽
7,8 家畜糞尿用曝気装置
11 カッターポンプ
11d 回転カッター
11b 回転翼
13 ノズル
13a ノズル噴出口
18 ブロア
19 送気手段
19a 吹込口
11,17,24 移送手段
【発明の属する技術分野】
本発明は家畜糞尿用の曝気装置、及び、それを用いた家畜糞尿処理設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、糞尿用の曝気装置としては、槽内に貯留した糞尿中に空気を吹き込むことで糞尿を曝気するとともに、この吹き込み空気の気泡の上昇作用により糞尿を槽内循環させ、これにより、槽内糞尿の全体を極力均一に曝気処理するようにしたものがあり、家畜糞尿の曝気処理にも同種のものが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、固形分濃度が高い家畜糞尿の場合、槽内の一部箇所に空気を吹き込むだけでは、その吹き込み箇所の近傍で局部的に糞尿への酸素の溶け込みが進むだけで、槽内糞尿の全体を効率良く曝気処理することができず、この為、処理に長時間を要して処理設備が大型化するとともに、嫌気性発酵が目立って強い悪臭が発生する問題があった。
【0004】
また、空気を吹き込む散気手段を槽底部の全体にわたらせて施設することで、槽内糞尿の全体を均一に曝気処理する方式もあるが、この場合、散気手段を槽底部の全体にわたらせて施設するため設備コストが極めて高く付き、一般の酪農畜産家での実用は難しい問題があった。
【0005】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な装置構成を採ることにより上記問題を解消する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔1〕請求項1に係る発明では、家畜糞尿用の曝気装置において、
固形分と液分とが非分離の状態で槽内に貯留された家畜糞尿を回転翼の回転により吸入して、その吸入糞尿をノズルから槽内に噴出するとともに、それに並行して吸入糞尿の固形分を付帯の回転カッターにより破砕するカッターポンプと、ブロアから供給される曝気用の加圧空気を前記ノズルからの噴出糞尿に対し、前記ノズルの噴出口近傍に配置した吹込口から吹き込む送気手段とを備える構成にする。
【0007】
この構成によれば、固形分濃度の高い家畜糞尿についても、回転カッターによる固形分の粉砕とノズルからの糞尿の噴出とにより、槽内の広範囲にわたって糞尿を効率良く攪拌することができ、また、ノズルから噴出される糞尿に対しブロアから供給される曝気用の加圧空気をノズル噴出口の近傍で吹き込むことにより、その吹き込み空気をノズルの噴出力により微細化した状態で固形分が粉砕された噴出糞尿に効率的に含ませて、その噴出糞尿に随伴させることができ、これらのことから、槽内糞尿の全体を効率良く曝気処理することができる。
【0008】
したがって、槽内の一部箇所に単に空気を吹き込むだけの従来装置に比べ、処理に要する時間を短縮して処理設備を小型化するとともに、嫌気性発酵を抑制して悪臭発生を効果的に無くすことができる。また、ノズルからの噴出をもって糞尿の攪拌と微細化空気の拡散を促進する形態を採ることから、空気を吹き込む散気手段を槽底部の全体にわたらせて施設する形式に比べ、設備コストを大幅に低減できるとともに、装置のメンテナンス等の取り扱いも簡便にすることができる。
【0009】
ちなみに、微細化した曝気用空気を噴出糞尿に随伴させるには、別法として、糞尿を吸入して噴出するポンプの回転翼室に曝気用空気を供給することで、微細化空気を含む糞尿をポンプ吐出口から吐出させる方式も考えられるが、この場合、ポンプの回転翼室に圧縮性の高い空気を供給することが原因でポンプの糞尿に対する吸入・吐出性能が低下してしまう。
【0010】
これに対し、上記の如く、ノズルの噴出口の近傍位置でノズルからの噴出糞尿に曝気用空気を吹き込む構成を採れば、糞尿に対する吸入・吐出性能を低下させずにポンプを運転でき、このことから、糞尿噴出による槽内糞尿の攪拌をより効率的に行うことができる。
【0011】
また、請求項1に係る発明では、前記送気手段における前記吹込口の形成部を前記ノズルに一体化した構成にする。
【0012】
この構成によれば、例えば、上記ノズルとは別体とした吹込口形成部材をノズル噴出口近傍の適当位置を選んでその位置に適宜配置するに比べ、吹込口形成部材のノズルに対する一体化により、吹込口からの吹き込み空気を最も効率良くノズルからの噴出糞尿に含ませ得るノズルと吹込口との最適相対位置を確実に維持でき、これにより、前述の如き高い曝気性能を確実かつ安定的に得ることができる。
【0013】
また、ノズルを向き変更ないし移動が自在なものとする場合、それらノズルの向き変更や移動に伴い吹込口も上記の最適相対位置を保ちながら共に向き変更ないし移動させることができ、これにより、ノズルの向き変更や移動に対し、それとは別に吹込口の向き変更操作や移動操作を行うに比べ、取り扱いを簡便にすることができる。
【0014】
〔2〕請求項2に係る発明では、家畜糞尿処理設備において、
上記した請求項1に係る発明の家畜糞尿用曝気装置により槽内の家畜糞尿を曝気処理する曝気槽と、
この曝気槽で曝気処理した固液非分離の家畜糞尿を貯留して熟成発酵させる貯留槽と、
前記曝気槽から前記貯留槽への糞尿移送、及び、前記貯留槽から前記曝気槽への糞尿返送を行う移送手段とを設ける。
【0015】
つまり、この構成では、家畜糞尿を固形分と液分とへの分離処理を施さず固液非分離の状態のままで、曝気槽において上記した請求項1又は2に係る発明の家畜糞尿用曝気装置により効率的に曝気処理し、この曝気後の糞尿を上記移送手段により貯留槽へ移して、この貯留槽で熟成発酵させる。そして、この熟成期間中に嫌気性発酵が生じることで、そのまま肥料として使用するのでは悪臭が発生するが、これに対しては、熟成発酵させた糞尿を上記移送手段により貯留槽から曝気槽へ返送して、曝気槽で再度曝気処理した上で肥料として取り出すことにより、肥料として使用において悪臭が発生するのを防止できる。
【0016】
すなわち、この構成によれば、固液非分離の状態のままで糞尿を処理できることから、固形分と液分とに分離して各別の処理を施す処理設備に比べ、設備を簡略にし得るとともに高い処理能率を得ることができ、また、曝気槽を発酵前の曝気処理と発酵後の無臭化のための再曝気処理とに効率的に用いることからも、設備を一層簡略なものにすることができ、これらのことから、設備コストが安価で必要スペースも小さい設備でありながら、無臭の肥料を能率良く生成できる優れた家畜糞尿処理設備となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は家畜糞尿処理設備を示し、1は流入槽を兼ねる第1曝気槽、2は第2曝気槽であり、牛舎3から排出される飼育牛の糞尿を固形分と液分とへの分離処理を施さず、そのまま流入路4を通じ第1曝気槽1に流入させて、先ず、この第1曝気槽1での貯留過程で糞尿に曝気処理を施し、続いて、第1曝気槽1で曝気処理した糞尿を第2曝気槽2へ移して、この第2曝気槽2での貯留過程で糞尿にさらに曝気処理を施す。
【0018】
5は第2曝気槽2で曝気処理した固液非分離の糞尿を第2曝気槽2から移して熟成発酵させる貯留槽であり、この貯留槽5には、槽内の貯留糞尿を攪拌してスカムの発生を抑制するための攪拌機6を装備してある。
【0019】
7,8は第1曝気槽1及び第2曝気槽2の夫々に装備した曝気装置であり、両曝気装置7,8は図3及び図4に示す如く、トラクタ等により牽引する台車9に装置本体を搭載した移動可能な装置にしてある。
【0020】
これら曝気装置7,8において、10はスライド移動操作自在に台車9に取り付けた支持フレーム、11は支持フレーム10の先端に取り付けたカッターポンプ、12はカッターポンプ11から送出される糞尿を導く揚送管、13は揚送管12のカッターポンプ寄り箇所に設けたノズル、14はカッターポンプ11に回転動力を伝達する伝動軸15を内装した伝動ケースであり、揚送管12及び伝動ケース14はカッターポンプ11とともに支持フレーム10に連結支持し、この支持フレーム10のスライド移動操作により、装置本体を構成するカッターポンプ11、揚送管12、伝動ケース14を一体的に台車9上の格納位置と台車9から降下させた使用位置とにわたり位置変更できるようにしてある。
【0021】
カッターポンプ11は、そのポンプケース11aに内装した回転翼11bを伝動軸15からの回転動力により回転させることで、吸入口11cから第1及び第2曝気槽1,2における固液非分離の糞尿を吸入して、その吸入糞尿を揚送管12へ吐出するとともに、それに並行して、吸入口11cに装備の回転カッター11dを上記回転翼11bとともに回転させることで、吸入糞尿の固形分を破砕する構造にしてある。
【0022】
揚送管12におけるノズル13の付設部には、カッターポンプ11から吐出される糞尿を揚送管12の上端側への送出は停止してノズル13から曝気槽1、2の槽内に噴出させる状態と、ノズル13からの噴出は停止して揚送管12の上端側へ送出する状態とに切り換える切換弁16を装備してあり、各曝気槽1、2での曝気処理時には、ノズル13からの糞尿噴出により槽内の貯留糞尿を大きく攪拌して貯留糞尿の曝気を促進し、また、第1曝気槽1から第2曝気槽2への糞尿移送や第2曝気槽2から貯留槽5への糞尿移送では、揚送管12の上端側への糞尿送出により、揚送管12に接続のホース17を通じて糞尿を移送するようにしてある。
【0023】
そして、ノズル13には、図5に示す如く、別置のブロア18から曝気用の加圧空気を導く送気管19の先端部を、その先端の吹込口19aがノズル13の噴出口13aに隣接する状態で一体的に取り付け、その吹込口19aからノズル噴出口13aの近傍位置でノズル13からの噴出糞尿に対しブロア18からの曝気用加圧空気を吹き込むようにしてあり、これにより、その吹き込み空気をノズル13の噴出力により微細化した状態で固形分が粉砕された噴出糞尿に効率的に含ませて噴出糞尿に随伴させることで、槽内糞尿の全体を効率良く曝気処理するようにしてある。
【0024】
なお、20は切換弁16を切り換える操作レバー、21はノズル13を横向き軸心p周りで回動させて向き変更させる操作レバー、22はノズル13を縦軸心q周りで回動させて向き変更させる操作ハンドル、23はトラクタからの取り出し動力やモータ動力を伝動軸15への伝達動力として入力する入力部である。
【0025】
図1及び図2において、24は貯留槽5で熟成発酵させた糞尿を流下により第2曝気槽2に返送する返送路、25はこの返送路24を開閉する開閉弁であり、この返送路25を設けることにより、貯留槽5で熟成発酵させた糞尿を肥料として取り出す際には、槽内の曝気済み糞尿を貯留槽5に移した状態にある第2曝気槽2へ上記返送路24を通じ貯留槽5から所要量の糞尿を返送して、その返送糞尿を第2曝気槽2で曝気装置8により再曝気処理した上で、曝気装置8の揚送管12から肥料として運搬車等へ取り出すようにしてある。
【0026】
つまり、貯留槽5ではスカム発生の防止のために攪拌を行うだけであることから、嫌気性発酵が生じ、この為、貯留槽5で熟成発酵させた糞尿をそのまま肥料として使用するのでは悪臭が発生するが、上記の如く第2曝気槽2を利用して貯留槽5の糞尿を第2曝気槽2で再度曝気処理した上で肥料として取り出すことにより、肥料として使用において悪臭が発生するのを防止できる。
【0027】
以上の構成において、曝気装置7,8に接続した送気管19は、ブロア18から供給される曝気用の加圧空気をノズル13からの噴出糞尿に対し、ノズル13の噴出口近傍に配置した吹込口19aから吹き込む送気手段を構成し、また、曝気装置7,8のカッターポンプ11、ホース17、及び、返送路24は、曝気槽1,2から貯留槽5への糞尿移送、及び、貯留槽5から曝気槽8(本例では第2曝気槽)への糞尿返送を行う移送手段を構成する。
【0028】
〔別実施形態〕
次に別の実施形態を列記する。
【0029】
家畜糞尿用曝気装置のカッターポンプにおける回転翼の構造や回転カッターの構造、さらにノズルの装備構造は種々の構成変更が可能であり、また、前述の実施形態の如くカッターポンプをノズルから糞尿を槽内に噴出させる曝気用と糞尿を槽内から取り出す移送用とに兼ねるに代え、吸入糞尿をノズルから槽内に噴出させるだけの曝気専用機にしてもよい。
【0030】
ブロアから供給される曝気用の加圧空気をノズルからの噴出糞尿に対し、ノズルの噴出口近傍に配置した吹込口から吹き込む送気手段の具体的構造、特に吹込口部分の構造は前述の実施形態で示した構造に限らず種々の構成変更が可能である。
【0031】
家畜糞尿処理設備について、前述の実施形態では、固液非分離の糞尿を2段階にわたって曝気処理する第1及び第2の曝気槽を設ける例を示したが、これに代え、3以上の曝気槽で多段に曝気処理を施して貯留槽に移すようにしたり、一段の曝気処理だけで貯留槽に移すようにしてもよい。
【0032】
前述の実施形態では、曝気槽から貯留槽への糞尿移送を曝気用を兼ねるカッターポンプにより行い、また、貯留槽から曝気槽への糞尿返送を流下式の返送路により行う例を示したが、これら糞尿の移送や返送を行う移送手段には、その他、種々の形式もものを適用できる。
【0033】
処理対象の糞尿は牛の糞尿に限られるものではなく、その他、どのような家畜の糞尿であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】家畜糞尿処理設備の設備構成を示す平面図
【図2】家畜糞尿処理設備の設備構成を示す側面図
【図3】家畜糞尿用曝気装置を示す側面図
【図4】家畜糞尿用曝気装置の平面図及び拡大断面図
【図5】ノズル部分の拡大図
【符号の説明】
1,2 曝気槽
5 貯留槽
7,8 家畜糞尿用曝気装置
11 カッターポンプ
11d 回転カッター
11b 回転翼
13 ノズル
13a ノズル噴出口
18 ブロア
19 送気手段
19a 吹込口
11,17,24 移送手段
Claims (2)
- 固形分と液分とが非分離の状態で槽内に貯留された家畜糞尿を回転翼の回転により吸入して、その吸入糞尿をノズルから槽内に噴出するとともに、それに並行して吸入糞尿の固形分を付帯の回転カッターにより破砕するカッターポンプと、
ブロアから供給される曝気用の加圧空気を前記ノズルからの噴出糞尿に対し、前記ノズルの噴出口近傍に配置した吹込口から吹き込む送気手段とを備え、
前記送気手段における前記吹込口の形成部を前記ノズルに一体化してある家畜糞尿用曝気装置。 - 請求項1記載の家畜糞尿用曝気装置により槽内の家畜糞尿を曝気処理する曝気槽と、
この曝気槽で曝気処理した固液非分離の家畜糞尿を貯留して熟成発酵させる貯留槽と、
前記曝気槽から前記貯留槽への糞尿移送、及び、前記貯留槽から前記曝気槽への糞尿返送を行う移送手段とを設けてある家畜糞尿処理設備。
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- 1998-10-13 JP JP29056498A patent/JP3549411B2/ja not_active Expired - Fee Related
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