JP3549404B2 - フィルタ挿入型導波路デバイスの製造方法 - Google Patents

フィルタ挿入型導波路デバイスの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信あるいは光情報処理用の光部品に関するものであり、さらに詳しくは、シリコン基板上に形成された石英系光導波路を用いたフィルタ挿入型導波路デバイス(特にフィルタ反射型光合分波器)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、石英系プレーナ光波回路(以下、PLCと略す)上にレーザダイオード(以下、LDと略す)やフォトダイオード(以下、PDと略す)を半田を用いて接着固定するPLCハイブリッド集積技術を用いて、加入者用の光送受信モジュールが作製報告されている(例えば、井上、山田、柳澤、福田、内田、松井、堀口、“PLCハイブリッド集積型WDM光送受信モジュール”、NTT R&D、vol.46,No.5,pp.473−386,1997)。その構成を図12に示す。図12のモジュールはSi基板1上に導波路層2を設け、導波路層2は第1の入出力導波路3、第2の入出力導波路4および導波路5を含む。導波路5はY分岐6により分岐して一方の導波路6aが送信用LD7に他方の導波路6bが受信用PD9にそれぞれ対向している。送信用LD7、モニターPD8および受信用PD9はぞれぞれガラスの除去されたLD/PD搭載部10上に配置されている。電気配線11,12が送信用LD7および受信用PD9にそれぞれ接続している。導波路層2とSi基板1には第1および第2の入出力導波路3,4および導波路5を隔てるように溝13が設けられており、この溝13内に誘電体多層膜フィルタ14が接着剤(図示しない)で固定されている。第1の入出力導波路3はコモンポート15に、第2の入出力導波路4は1.55ポート16にそれぞれ接続されている。Si基板および導波路層2の端面はファイバアレイ18の端面に当接している。ファイバアレイ18には1.31/1.55μm光が伝搬される第1のファイバ19と1.55μm光が伝搬される第2のファイバ20が第1および第2の入出力導波路3,4にそれぞれ当接している。
【0003】
このモジュールでは、コモンポート15から入射された1.55μm光は、誘電体多層膜フィルタ14により反射されて1.55μmポート16から出力される。1.31μm光と1.55μm光を合分波する素子はフィルタ反射型光波長合分波器として、Y.Inoue,T.Oguchi,Y.Hibino,S.Suzuki,M.Yanagisawa,K.Moriwaki,and Y.Yamada,“Filter−embedded wavelength−division multiplexer for hybrid−integrated transceiver based on silica−based PLC,”IEE Electron Lett.,Vol.32,No.9,pp.847−848,Apr.1996に報告されている。図12に示す光部品は将来の加入者用光送受信モジュールとしてその重要性が高まっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図12に示す光送受信モジュールでは、フィルタ反射型光波長合分波器を作製するために導波路作製後、ダイシングソーを用いて溝加工を行っていた。一般に、ダイシングソーで溝加工をする場合、サンプルの材質によりブレード(ダイシングソーの歯)の摩耗量が大きく変化する。石英系ガラスはシリコンに比べてブレードの摩耗量が著しく大きい。このため、図12に示す溝を加工するとブレードの摩耗が大きく、数多くのサンプルを作製することが難しい。従って、本発明の課題は、溝加工時のブレードの摩耗を抑制し得る、大量生産に適したフィルタ挿入型導波路デバイスの製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、溝加工する位置の石英系ガラスをあらかじめ例えば反応性イオンエッチング(RIE)により除去しておく。これにより、ブレードが切削するガラスの量が減少するため、ブレードの摩耗が抑制できる。また、石英ガラスの除去を必須工程として含む光送受信モジュールの場合、このガラスの除去が付加的なプロセスとしてではなく、光送受信モジュールを作製する工程の一部を兼ねることにより作製工程の負担を増加させることなく石英系ガラスの除去を実現する。
【0009】
請求項記載の発明に係るフィルタ挿入型導波路デバイスの製造方法は、シリコン基板上に形成された石英系ガラス光導波路と、前記石英系ガラス光導波路を横切って挿入された誘電体多層膜フィルタを備えたフィルタ挿入型導波路デバイスの製造方法において、エッチングにより前記石英系ガラス光導波路のコアおよびその近傍のガラス以外のガラスを除去して第1の溝を加工する工程と、前記第1の溝より幅の狭いブレードにより、前記石英系ガラス光導波路のコアおよびその近傍のガラスを切削し、かつ前記第1の溝の底面を掘り下げて、第2の溝を加工する工程と、前記誘電体多層膜フィルタは前記第2の溝に挿入し、固定する工程とを有することを特徴とする。
【0010】
請求項記載の発明に係るフィルタ挿入型導波路デバイスの製造方法は、請求項記載のフィルタ挿入型導波路デバイスの製造方法において、前記フィルタ挿入型導波路デバイスはハイブリッド集積型光モジュール内に作製されるものであり、光素子搭載用の基板凸部を形成する際に同時に前記第1の溝に対応した領域に基板凸部を形成する工程と、光素子搭載用の基板凸部を形成する際に同時に前記第1の溝を加工する工程とを備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、導波路の途中に溝を設けてこの溝にフィルタを挿入するフィルタ挿入型導波路デバイスに広く適用できるが、ハイブリッド集積型光モジュール内に作製されるフィルタ挿入型導波路デバイスに適用するのが特に有効である。
【0012】
以下に、図面を参照しながら本発明をフィルタ反射型光合分波器に適用した場合について具体的に説明するが、本発明はこれに限定されることなく、一般にフィルタ挿入型導波路デバイスに広く適用できることはもちろんである。
【0013】
本発明のフィルタ挿入型導波路デバイスおよびその製造方法は、上述の溝加工をダイシングソーで行う際のブレード摩耗を抑制すると共にブレードにかかる負荷を低減することを目的としている。上記溝は光の放射損失を抑制するため、幅が20μm、深さが150μmときわめて細い。よって、使用するブレードの厚みはきわめて薄い。このため、薄いブレードにかかる負荷により溝の形状が変形することが問題である。一方、石英系ガラスはシリコンに比べて強度が高くブレードに与える負荷が大きい。実際にシリコンと石英系ガラスにそれぞれ溝加工した場合の、延べ溝加工長さ(m)と溝幅(μm)の関係を図1に示す。石英系ガラスを加工した場合、ブレードが急速に摩耗することが分かる。すなわち、溝加工を行う場合、加工にかかる石英系ガラスの量を低減することによりブレードの負荷を低減できることが分かる。
【0014】
図2は本発明のフィルタ反射型光合分波器を用いたWDM光送受信モジュールを示す斜視図である。図3は図2のAA′線に沿った拡大断面図、図4は図2のBB′線に沿った拡大断面図、図5は図2のCC′線に沿った拡大断面図、図6は図2のDD′線に沿った拡大断面図である。
【0015】
図2に示す本発明のWDM光送受信モジュールの構成は図12に示す従来の光送受信モジュールと大部分共通しており、同じまたは同等の部材には同じ符号を付してある。本発明のWDM光送受信モジュールでは溝13は基板上の凸部であるSiテラス21のほぼ中心に設けられている。溝13の両側面に対向する導波路層2の端部22は一部を除いてSiテラス21の頂部には存在しないため、突出部23が形成されている。すなわち、溝13の長さ方向において、導波路のコア部とその近傍領域を除くその他の領域で一定幅でガラスが除去されてSiテラス21が露出している。ここで、このガラスが除去される幅は、溝加工時のブレードがかからない程度に大きければよい。
【0016】
図3に示すように、図2のAA′線に沿った断面では、導波路層2は下部クラッド層24、第2下部クラッド層25および上部クラッド層26からなり、下部クラッド層24とSiテラス21の頂面とは同じ高さであり、溝13に誘電体多層膜フィルタ14を挿入した残りの空隙とガラス除去部(露出テラス面と第2下部クラッド層25および上部クラッド層26の合計高さによって規定される空間から誘電体多層膜フィルタの占める部分を除いた空間)とを接着剤27で埋めて誘電体多層膜フィルタ14を固定してある。テラス21の露出幅Wは、モジュール作製時の溝加工でブレードにかかる負荷が大きくなり過ぎず、安定した品質のモジュールが得られる大きさであればよい。
【0017】
図4に示すように、図2のBB′線に沿った断面では、Siテラス21は設けられておらず、導波路層2の端面22は溝13の側面13aと同一面を形成している(図7(b)および図8の符号24a参照)。
【0018】
図5に示すように、露出したSiテラス21を通る、図2のCC′線に沿った断面では、導波路層2の突出部23は下部クラッド層24,第2下部クラッド層25、上部クラッド層26および上部クラッド層26に埋設されたコア28からなる。すなわち、コア28とその近傍の導波路層(下部クラッド層24、第2下部クラッド層25および上部クラッド層26)のみ導波路層を構成するガラスが存在し、両側はSi基板1と同物質のSiテラス21が露出している。突出部23の溝13の長さ方向に沿った長さLは光の伝搬損失を考慮して50μm以上にする必要がある。
【0019】
図6に示すように、図2のDD′線に沿った断面では、受信用PD9は電気配線および半田11aを介してSiテラス21と下部クラッド層24上に搭載されている。ここには図示しないが、送信用LD7とモニターPD8も同様に電気配線および半田11aを介してSiテラス21と下部クラッド層24上に搭載されている。すなわち、図2のLD/PD搭載部10はSiテラス21と下部クラッド層24の上に電気配線および半田を設けたものである。
【0020】
つぎに、図7(a)〜(f)および図8を参照して図2のWDM光送受信モジュールの作製方法について簡単に説明する。まず、平坦なシリコン基板1をパターン化して、基板上の凸部としてのSiテラス21、すなわちLD/PD搭載部(図2の符号10)用Siテラス21aおよび溝加工部用Siテラス21b、以外の部分を一定の深さ(例えば約30μm)にエッチングする。この上に下部クラッド層24となるガラス層を火炎堆積法で形成する(図7(a))。この後、Siテラス21a,21bのシリコンが表面に露出するまで平坦化研磨を行う(図7(b))。この研磨面29がLD/PDを実装する場合の導波路に対する高さ基準面になる。この状態での上面図を図8に示す。図8に示すように、Siテラス21aの頂部はシリコン露出部21cであり、LD/PD搭載部のスペースとなる。溝加工部に相当する部分はその一部にSiテラス21bが存在せず、Siテラス21bの頂部に相当するシリコン露出部21dは上述の研磨面(基準面)29まで存在する下部クラッド層24により分離されている。すなわち、下部クラッド層24は幅Lのブリッジ24aで連絡している。Lの値は上述の通りである。続いて、高さ調整層となる第2下部クラッド層25、そしてコア層28aを例えば約7μm堆積する(図7(c))。コア層28aを導波路パターンにエッチング加工してコア28を形成した後、上部クラッド層26を堆積する。コア28はSiテラス21bを越え、Siテラス21aの直前まで延びている(図7(d))。ここでは、すべてクラッド層およびコア層の堆積は火炎堆積法を用いた。引き続き、LD/PD搭載部10(図8の21c)および溝加工部(図8の21d)のシリコンが再度露出するまでガラスをエッチングし、LD/PDの電極配線および搭載用半田11aを堆積する(図7(e))。
【0021】
最後に、誘電体多層膜フィルタを挿入するための溝13を加工し(図7(f))、その溝13に誘電体多層膜フィルタを挿入し、接着剤で固定すると図2に示す光送受信モジュールとなる。
【0022】
図9に本発明の第2の実施形態によるWDM光送受信モジュールを示す。本実施形態では、溝加工部の石英系ガラスを除去するパターンとして矩形ではなく、先端を鋭角にしていることが図2に示すWDM光送受信モジュールの構成と異なる。すなわち、突出部23aは台形をしており、この上底(先端側)の長さL1が下底(基底側)の長さL2よりも小さく(L1<L2)してある。
【0023】
図10に本発明の第3の実施形態による、LD/PDを含んでいない導波路に誘電体多層膜フィルタが挿入された導波路型フィルタモジュールの例を示す。図2に示す部材と同じまたは同等の部材は同じ符号を付し、詳細な説明は省略した。図10において、30は1.31ポート、31はファイバアレイ、32は1.31μm光が伝搬される第3のファイバである。このモジュールでは、コモンポート15より第1の入出力導波路を伝搬する1.31/1.55μm混合光は誘電体多層膜フィルタ14により1.55μm光が反射され、反射光は1.55ポートから第2のファイバを通って伝搬し、誘電体多層膜フィルタ14を透過した1.31μm光は1.31ポート30を経て第3のファイバ32より外部に取り出されるようになっている。本実施形態ではLD/PD搭載用のSiテラスは必要ないので、フィルタ搭載部(溝加工部)にもSiテラスは設けられておらず、図10に示すように導波路はSi基板の平坦な面に形成されている。そして、導波路を横断する溝13に誘電体多層膜フィルタ14が挿入され、該フィルタ周辺部の石英ガラスが図2に示すモジュールの場合と同様に除去されている。
【0024】
本実施形態の導波路型フィルタモジュールの作製工程を図11(a)〜(e)に示す。Si基板1上に下部クラッド層24を形成し(図11(a))、下部クラッド層24上にコア層28を形成し(図11(b))、さらにこの上に上部クラッド層26を形成して、Si基板1、下部クラッド層24、コア層28aおよび上部クラッド層26からなる石英ガラス導波路を形成し(図11(c))する。ついで、誘電体多層膜フィルムを搭載すべき部分、すなわち溝加工部分の領域の石英ガラス導波路層をSi基板1が露出するまでエッチングしてガラスを除去し(図11(d))、最後にブレードで溝13を形成した(図11(e))。石英系ガラス導波路層のエッチングでは、図7に示す方法の場合と比べて、下部クラッド層が厚い分エッチング時間は増加した。反面、厚い石英系ガラス層を除去したことでブレードへの負荷が著しく低減される。
【0025】
なお、本実施形態においてはフィルタ搭載部にSiテラスが無い場合を示したが、図7に示す工程を用いて、フィルタ搭載部にもSiテラスを設けたものも作製可能である。さらに、図9に示すように、突出部23の形状を台形にすることにより、さらにブレードに対する負荷を低減し、溝の形状変形を抑制することができる。
【0026】
ダイシングソーで溝加工する領域の石英系ガラスの除去は、あらかじめ別の手法、例えば反応性イオンエッチング、で除去してもよい。しかし、実際には、この石英系ガラスの除去工程が新たなプロセス負担になるような応用よりも、上述の実施形態で示したWDM光送受信モジュールの応用例のように石英系ガラスの除去が新たなプロセス負担にならない応用例の方がより有効である。
【0027】
上述の実施形態では波長号分波機能を有するフィルタ反射型光号分波器の例を示したが、光合分波器としては、光パワーを一定の比率で分岐するものも使用できる。
【0028】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
【0029】
(実施例1)
本実施例では、図1に示す構成のフィルタ反射型合分波器を、チップ幅3mm、溝の幅20μm、深さ150μmで作製し、この3mmのチップ幅の内、導波路の部分の100μmを除いて(すなわち、図7でL=100μmとして)、溝加工にかかる石英系ガラスを上述の方法により除去した。
【0030】
これにより、ブレードの負荷が低減でき、ブレードの摩耗が抑制されるとともに、溝形状の変形が抑制できた。
【0031】
(実施例2)
図9に示す構成の、第2の実施例によるWDM光送受信モジュールを作製した。本実施例では、溝加工部の石英系ガラスを除去するパターンとして矩形ではなく、先端を鋭角にしていることが図1に示すWDM光送受信モジュールの構成と異なる。すなわち、突出部23aは台形をしており、この上底(先端側)の長さL1、下底(基底側)の長さL2を、L1<L2となるようにした。このように突出部の形状を決めてガラスをエッチングすることによりブレードにかかる負担がさらに低減し、誘電体多層膜フィルタを細い溝に挿入する工程がさらに容易になった。
【0032】
(実施例3)
図10に示す構成の、LD/PDを含んでいない導波路に誘電体多層膜フィルタが挿入された導波路型フィルタモジュールを作製した。石英系ガラス導波路層のエッチングでは下部クラッド層が厚い分エッチング時間は増加したが、その反面、厚い石英系ガラス層を除去したことでブレードへの負荷が著しく低減され、上記の20μmという薄いブレードを使用しても形状変化のない溝作製が可能であった。
【0033】
【発明の効果】
本発明のフィルタ挿入型導波路デバイスの製造方法は、溝加工部に沿い石英系ガラス光導波路のコアおよびその近傍のガラス以外のガラスを除去することにより、溝加工時のブレードの摩耗を抑制し得る、大量生産に適したフィルタ挿入型導波路デバイスの製造方法を提供でき、低コストなWDM光送受信モジュールを実現することができた。
【0034】
さらに、シリコン基板上に形成されたLD/PD搭載用のSiテラスと同時形成されたSiテラスを誘電体多層膜フィルタ搭載部に設けることにより、プロセス負担の少ないガラスの除去が可能となり、さらに大量生産に適したフィルタ挿入型導波路デバイスの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】延べ加工溝長さによる溝幅の変化を示すグラフである。
【図2】本発明のフィルタ反射型光合分波器を用いたWDM光送受信モジュールを示す斜視図である。
【図3】図2のAA′線に沿った拡大断面図である。
【図4】図2のBB′線に沿った拡大断面図である。
【図5】図2のCC′線に沿った拡大断面図である。
【図6】図2のDD′線に沿った拡大断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態によるフィルタ挿入型導波路デバイス(WDM光送受信モジュール)の作製工程を示す断面図であり、(a)はSiテラスを形成した基板に下部クラッド層を堆積した段階の素子、(b)は平坦化研磨してシリコンを露出した段階の素子、(c)は第2下部クラッド層(高さ調整層)とコア層を堆積した段階の素子、(d)はコアを形成し上部クラッドを堆積した段階の素子、(e)はLD/PD用の電極配線および搭載用半田を堆積した段階の素子、(f)は溝加工した段階の素子を示す。
【図8】図7(b)の段階における素子の上面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態によるWDM光送受信モジュールを示す斜視図である。
【図10】本発明の第3の実施形態によるWDM光送受信モジュールを示す斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施形態によるWDM光送受信モジュールの作製工程示す断面図であり、(a)は下部クラッド層を堆積した段階の素子、(b)はコア層を堆積した段階の素子、(c)は上部クラッド層を堆積した段階の素子、(d)はコア近傍のガラスを除去した段階の素子、(e)は溝加工した段階の素子を示す。
【図12】従来の光送受信モジュールの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 Si基板
2 導波路層
3 第1の入出力導波路
4 第2の入出力導波路
5 導波路
6 Y分岐
6a,6b 導波路
7 送信用LD
8 モニターPD
9 受信用PD
10 LD/PD搭載部
11、12 電気配線
11a 電気配線および半田
13 溝
13a 溝の側面
14 誘電体多層膜フィルタ
15 コモンポート
16 1.55ポート
17 補強ガラス
18 ファイバアレイ
19 第1のファイバ
20 第2のファイバ
21、21a、21b Siテラス
21c,21d シリコン露出部
22 端部
23、23a 突出部
24 下部クラッド層
24a ブリッジ
25 第2下部クラッド層(高さ調整層)
26 上部クラッド層
27 接着剤
28 コア
28a コア層
29 研磨面
30 1.31ポート
31 ファイバアレイ
32 第3のファイバ
L 突出部の溝に沿う方向の長さ
L1 突出部の上底の長さ
L2 突出部の下底の長さ
W テラスの露出幅

Claims (2)

  1. シリコン基板上に形成された石英系ガラス光導波路と、前記石英系ガラス光導波路を横切って挿入された誘電体多層膜フィルタを備えたフィルタ挿入型導波路デバイスの製造方法において、
    エッチングにより前記石英系ガラス光導波路のコアおよびその近傍のガラス以外のガラスを除去して第1の溝を加工する工程と、
    前記第1の溝より幅の狭いブレードにより、前記石英系ガラス光導波路のコアおよびその近傍のガラスを切削し、かつ前記第1の溝の底面を掘り下げて、第2の溝を加工する工程と、
    前記誘電体多層膜フィルタは前記第2の溝に挿入し、固定する工程と
    を有することを特徴とするフィルタ挿入型導波路デバイスの製造方法。
  2. 前記フィルタ挿入型導波路デバイスはハイブリッド集積型光モジュール内に作製されるものであり、
    光素子搭載用の基板凸部を形成する際に同時に前記第1の溝に対応した領域に基板凸部を形成する工程と、
    光素子搭載用の基板凸部を形成する際に同時に前記第1の溝を加工する工程と
    を備えることを特徴とする請求項1記載のフィルタ挿入型導波路デバイスの製造方法。
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