JP3548613B2 - 外熱式ロータリーキルンのレトルト内のガス流通遮断装置 - Google Patents
外熱式ロータリーキルンのレトルト内のガス流通遮断装置 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、外熱式ロータリーキルンのレトルト内の固形物の流通を許容しつつガスの流通を遮断して、レトルト内に外気が侵入するのを防止したりレトルト内を複数の雰囲気に区分したりする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、外熱式のロータリーキルンのレトルト内の固形物の流通を許容しつつガスの流通を遮断するには、本出願人の出願にかかる特開平2−272294号公報に記載されたように、レトルト内を遮断板で仕切り、レトルトの遮断板の供給側に入口を排出側に出口をそれぞれ形成し、レトルトの外周に前記入口と出口をつなぐ螺旋形の管路を巻き付け、固形物はレトルトの回転にともなって螺旋形の管路を通って遮断板の入口側から出口側へ移動するが、ガスは螺旋形の管路が固形物により埋められて流通を阻止されるようにした装置が公知である。
【0003】
しかし、このような装置は、処理量の許容範囲がきわめて狭いという点で改良の余地があった。
【0004】
すなわち、固形物は細長い管路内を移動するからその量が少しでも多いと入口で固形物が滞留してしまい、逆に処理量が少なくなると、管路内に空間ができてガスの遮蔽効果が低下する欠点があった。
【0005】
また、従来装置では、レトルトの外周面に細い管路を螺旋形に巻き付けて溶接しなければならず、製造が困難な欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、従来の装置が処理量の許容範囲がきわめて狭く、また製造が困難であるということである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この様な課題を解決するための手段として、両端を上下に開口を形成した端板で内部が遮蔽された筒体の外周に外周がレトルトの内周に接する搬送板を螺旋形に巻き付けてレトルトに固定した構成とした。
【0008】
【発明の作用及び効果】
本発明は上記構成になり、最大限、筒体の外周とレトルトの内周の空間が総て埋まるまでの固形物を通すことができるとともに、最小限、筒体の外周の底部とレトルトの内周の底部との間に固形物が充満すればガスの流通が遮断されるのであって、その許容範囲がきわめて広く、被処理物の多少に拘わらず固形物の流通を許容しつつガスの流通を遮断することができる効果がある。
【0009】
また、筒体に搬送板を巻き付けて溶接し、これをレトルト内に挿入して溶接またはねじ止めよりレトルトに固定すればよいから製造が容易である。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は本発明のガス流通遮断装置1の一実施例であって、円筒形の筒体2の周りに、搬送板3が螺旋形に巻き付けられて溶接により固定されており、筒体2の両端には上下に開口5、5を形成した端板4、4が張り付けられて筒体2を閉塞している。このガス流通遮断装置1は、レトルト6内に緊密に挿入され所定の位置に溶接などにより固定される。
【0012】
そして、レトルト6が回転すると、搬送板3がスクリューコンベヤの作用を生じ、充填された固形物を一端の開口5から他端の開口5へ移送するのであるが、少なくとも、この固形物が隣合う搬送板3の間における筒体2の外周の底部とレトルト6の内周の底部との空間を満たしているときは、螺旋形の通路がふさがれるため、ガスの流通はほぼ阻止される。
【0013】
本実施例において、筒体2の開口だけがふさがれていれば、その外側の端板4はなくてもよく、よって、開口5もなくてもよい。
【0014】
図2は本発明のガス流通遮断装置1の他の実施例であって、入口側の開口5に固形物をすくいとるための案内板7、7が設けられている以外は上記実施例と同一である。
【0015】
次に、本発明のガス流通遮断装置1を用いた外熱式ロータリーキルンの一実施例を図3に基づいて説明する。
【0016】
図において、10は炉体であって、上段の加熱室11と中段の第1排ガス処理室12と下段の第2排ガス処理室13に仕切られており、第1排ガス処理室12と第2排ガス処理室13は開口14によって連通し、第2排ガス処理室13には煙道16設けられており、各室11、12、13には適宜にバーナー15が設けられている。
【0017】
加熱室11は2枚の隔壁17、17によって仕切られた中央の排気室18とその左側の第1加熱室19と右側の第2加熱室20に区画されていて、その中を耐熱金属製のレトルト6が炉体1及び隔壁17、17との間にわずかな間隙を残してほぼ水平に貫通している。
【0018】
レトルト6は、その炉体10から突出した両端部の外周にリング23、23が固定され、炉体10の外側に立設されたスタンド21、21に軸支されたローラー22、22によって回転自由に支持され、図示しない駆動装置により一方向に回転駆動されるようになっている。
【0019】
そして、レトルト6内の中央部と右端部には既述のガス流通遮断装置1、1がが設けられていて、レトルト6が中央部のガス流通遮断装置1によりその左側の第1ゾーン39とその右側の第2ゾーン40に区画され、右端部のガス流通遮断装置1にはその端板4にわずかな間隙を残して筒体2の中心を貫通するノズル25がレトルト6の外部から挿通され、その先端が第2ゾーン40内に挿入されている。
【0020】
レトルト6の左側の端部は端板29により閉塞され、その外側には投入口27を有するホッパー26が設置されているとともに、その底部に設けられたスクリューコンベヤ28が端板29にわずかな間隙を残してレトルト6の第1ゾーン39内に挿入されている。
【0021】
レトルト6の中央部には第1ゾーン39内で発生したガスを排気室18に排出する排気筒30が設けられ、排気室18は開口31によって第1排ガス処理室12に連通しており、また、第1排ガス処理室12は第1加熱室19および第2加熱室20と通孔32によって連通している。
【0022】
炉体10の両端とレトルト6の隙間にはカバー33が、レトルト6の左端とスクリューコンベヤ28の隙間にはカバー34がかぶせられ、また、レトルト6の右端には下端に開閉弁36を設けたカバー35がかぶせられおり、これらのカバー33、34、35とホッパー26が送風器37の吸込口に接続されて炉体10内、レトルト6内及びホッパー26内は負圧に保たれてガスの漏出が防止されており、送風器37の吐出口は吐出管38によって第1排ガス処理室12に接続されている。
【0023】
次に、図3に示す外熱式ロータリーキルンを用いて下水処理汚泥を熱処理した実施例を説明する。
【0024】
レトルト6の第1ゾーン39内は第1加熱室19のバーナー15の燃焼量の調節により600℃に保たれ、第2ゾーン40内は900℃に保たれている。
【0025】
第1ゾーン39内は負圧に保たれていて外気が侵入しないようになっているから、スクリューコンベヤ28により供給されたホッパー26内の汚泥は還元雰囲気で加熱されて乾留され、熱分解して悪臭と煤を含むガスと固形物に分かれる。第1ゾーン39で発生したガスは、中央のガス流通遮断装置1内の固形物により阻止されて第2ゾーン40へ流れるのがさまたげられるから、排気筒30を通って排気室18に流出し、開口31から第1排ガス処理室12に入り、開口14を通って第2排ガス処理室13に入り、煙道16から排出される間にバーナー15により完全に焼却され、悪臭や煤は消失する。
【0026】
第1ゾーンで乾留された固形物(炭素と灰分)はレトルト6の回転による中央のガス流通遮断装置1の螺旋形の搬送板3のスクリューコンベヤ作用により中央のガス流通遮断装置1を通って第2ゾーン40へ送り込まれ、900℃に加熱された状態でノズル25から水分が吹き付けられ、炭素は活性化される。
【0027】
活性化された炭素を含む第2ゾーン40内の固形物は右端のガス流通遮断装置1を通ってレトルト6の端部からカバー35内に落下し、開閉弁36を開くことにより取り出される。
【0028】
取り出された固形物は活性化した炭素を含むから、脱臭剤、濾過剤あるいは花壇や菜園の肥料として有効である。
【0029】
ホッパー26内やレトルト6及び炉体10の隙間から漏れ出したガスは送風器37により吸い出されて第1排ガス処理室12に送り込まれ、バーナー15により悪臭が焼却されて煙道16から排出される。
【0030】
ガス流通遮断装置1はごくわずかな固形物で通路がふさがれてガス遮断の効果があり、また、ガスの流通を遮断する最小処理量の約3倍の量までの固形物を入口で滞留させることなく円滑に通過させることができる。
【0031】
なお、炭素の活性化が不要な場合はノズル25は不要であり、また、炭素そのものが不要な場合は右端のガス流通遮断装置1を取り除くか、ノズル25から空気を打ち込めば炭素は燃焼して被処理物は灰のみとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス流通遮断装置の一実施例の斜視図である。
【図2】他の実施例の斜視図である。
【図3】本発明のガス流通遮断装置を用いた外熱式ロータリーキルンの断面図である。
【符号の説明】
1:ガス流通遮断装置
2:筒体
3:搬送板
6:レトルト
Claims (1)
- 炉体内を貫通してほぼ水平な軸線周りで回転するレトルトの一側から供給した被処理物を他側から排出する間に熱処理を施すようにした外熱式ロータリキルンの前記レトルト内の固形物の流通を許容しつつガスの流通を遮断する装置であって、両端を上下に開口を形成した端板で内部が遮蔽された筒体の外周に外周が前記レトルトの内周に接する搬送板を螺旋形に巻き付けて前記レトルトに固定したことを特徴とする外熱式ロータリキルンのレトルト内のガス流通遮断装置。
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JP27437694A JP3548613B2 (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | 外熱式ロータリーキルンのレトルト内のガス流通遮断装置 |
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JPH08110165A JPH08110165A (ja) | 1996-04-30 |
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1994
- 1994-10-12 JP JP27437694A patent/JP3548613B2/ja not_active Expired - Fee Related
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