JP3548281B2 - 缶巻締部の検査方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、缶巻締部の検査装置、詳細には破壊検査に用いる缶巻締部を切断して、その切断面を見易くする缶巻締部の検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
缶詰として使用されている金属缶の缶巻締部Aは、缶蓋のカール部を缶胴のフランジの下に曲げ込まれ、これを周知の巻締めロールによって外部から内部へと次第に強く巻締めされることにより形成される。
【0003】
そして、この缶蓋100と缶胴101の巻締部の寸法管理は、缶内の商品の品質を管理するために重要であり、その寸法管理として、図10に示す、カバーフック(CH)、ボディフック(BH)、オーバーラップ(OL)などの内寸の他に巻締め厚T、巻締め幅W、カウンターシンクCS、および缶全体の高さCanHなどの外寸を測定する必要がある。
【0004】
そこで、従来これらの寸法を測る方法として缶巻締部を破壊することなく、X線を利用して缶巻締部のX線透視を行ない、これをコンピュータで画像処理して缶巻締部の内寸と外寸法を測定する非破壊検査法があるが、これに対しては古くからある糸鋸や丸鋸などで缶巻締部を巻締方向とはクロスして缶軸方向に切断し、その切断部を目視あるいは治具を用いて測定する破壊検査法があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例のうち非破壊検査法は缶巻締部を切断するなどによらないために手間と時間を省き、缶材を無駄にしないという長所を有するものの、缶蓋と缶胴が同一の金属材の場合にはX線により比較的わかり易いが異なる資材間、たとえばアルミニウムと鉄板ではX線の透過率が異なり、いずれかが不鮮明な映像となり、測定精度に欠けるという問題点があった。この問題は、缶の中身の品質を保持するために、缶の中身を販売する商品メーカーの要望、すなわち非常に高い精度での缶巻締部の寸法管理が求められることに十分対応できない。
【0006】
この点、破壊方法は糸鋸などで切断した部分を直視して、直接測定する方法であるために一見測定値の安定計測が期待できそうであるが、実際には治具を用いた測定のために個人差があり、なによりも計測前の準備段階に多大の時間と手間が掛かるといった問題点があった。
【0007】
本発明の目的は、計測前の準備段階における缶巻締部の切断と切断部の折り曲げにより切断面の測定を見易くすることで、実際の巻締と一致する正確な検査を可能にした破壊検査の切断折曲装置を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、缶の大きさによっても缶巻締部の適切な切断面が得られる自動調整機構付きのカッティングステージと、刃移動機のベンディングステージとを提供することにある。
【0009】
本発明の更に他の目的は、一定の間隔を置いた丸鋸などで缶巻締部の切断面を2箇一度に設けることにより、その切断間を押し込みあるいは押し開くことで、後工程での切断部の測定を容易にするとともに、丸鋸を上下と前後に移動することにより一定で正確な切断面を得ることにある。
【0010】
本発明の別の目的は、切断面間を機械的に押し込むことで、測定する切断面を変形することなく、寸法の測定を容易にすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明である缶巻締部の検査装置は、カッティングステージと切断機と、ベンディングステージおよび押し込み機を主なる構成とした切断折曲装置である。
【0012】
カッティングステージは、缶巻締部を切断する被測定缶を載置するものであり、これには缶種の大きさに応じて高さと缶胴の把持を自動調整する機構を備えることもできる。
【0013】
切断機には該測定缶の缶巻締部を切断する鋸、高電圧、レーザ、高圧水などの切断手段と、切断刃を上下または前後に移動する刃移動機構を備えていて、缶巻締部を一定の同じ状態で切断することにより、条件変化のない切断面を得ることによって正確な巻締寸法を測定可能にする。
【0014】
そして、この切断機の切断手段を一定の間隔、たとえば5〜20m/m の間隔、好ましくは10m/m 程度の間隔をおいた複数の丸鋸とし、この丸鋸を刃移動機により20m/m 程度の上下と5m/m 程度の前進後退するようにしているが、上下移動は刃移動機を機本体に立設したネジ軸に螺着した切断台をサーボモータの左右回転により上下することで行ない、また前進後退移動は送入シリンダの伸縮で上記機本体を床上のレール上に沿って進退することにより行なう。
【0015】
また、押し込み機に前記ベンディングステージにより固定された缶巻締部の切断面を押し込むことで押し込まれていない方の切断面を測定し易くするが、この押し込みのために伸縮は押し込み機本体に取り付けたシリンダの伸縮によって行なう。
【0016】
なお、ベンディングステージの機構は、上記したカッティングステージと同様な機構とすることもできる。
【0017】
【作用】
本発明装置は、サンプリングされた被測定缶の缶巻締部を破壊検査により測定するための測定前に処置する切断折曲装置である。
【0018】
サンプリングされた被測定缶をトランスファ装置か手によってカッティングステージに載置して固定する。
【0019】
カッティングステージの被測定缶を切断手段を上下または前後移動することで所定間隔をおいて缶巻締部の少くとも2箇所を切断する。
【0020】
切断した缶をトランスファ装置のマニピュレイタでカッティングステージからベンディングステージへ移送してから固定し、伸縮する押し込み機の突起部を伸長することで缶巻締部の上記と同じ所定の間隔を内方に押し込むか外方へ押し開くことでカメラによる測定を容易にする。
【0021】
【実施例】
以下に本発明の実施例を含む缶巻締部の検査装置全体を添付図面により説明する。
図1は、本発明の缶巻締部の破壊による内寸検査装置(外寸検査装置を除く)の全体の平面図であり、図2は図1のうち計測手段を除いた上側からの側面図、図3は図1の右側からの一部を省略した側面図である。
【0022】
<準備装置>
準備装置は、第1と第2のトランスファa,bからなり、事前に第1のトランスファaは巻締機(図示せず)によって、缶蓋を缶胴に巻き締めされた清涼飲料や果実飲料、その他の食品等を入れた多数の缶列からサンプリング装置(図示せず)により送缶コンベアからサンプリングし中身を空にした被測定缶を、人手または自動かつ定期的に、円卓の周囲に被測定缶を載置する凹部1を設けた12個の載置台2を有する缶セットステージ3に並べたものを、次の切断手段に移送するものである。
【0023】
この缶セットステージは、ある載置台2においてある被測定缶4を、マニピュレイタ付きのトランスファ装置(搬送装置)Aをシーケンス回路で自動制御することで切断手段Bおよび巻締部変位手段Cを順次経由して、次ぎの計測手段の直前に控えておくもので、その工程時間は約10〜30秒である。
【0024】
具体的には、図1と図4に示すマニピュレイタ付きの第1のトランスファ装置Aを用いる。このトランスファ装置Aは第1のトランスファaと第2のトランスファbとから成り、このうち第1のトランスファaには第1のエアシリンダ6による第1の上下移動装置、第2のエアシリンダ7による前後移動装置、及び第3のエアシリンダ8によって第1のマニピュレイタ9で被測定缶4を把持・開放する第1の左右開閉装置、それにマグネット付エアシリンダ10によって棒状軌道11に沿って把持した被測定缶4を左右に移送するようにした第1の移送装置を備える。
【0025】
また、上記第1のトランスファaに隣接して第2のトランスファbがあり、この第2のトランスファbは第1のトランスファaよりも高くかつ低い位置まで被測定缶4をネジ棒21に沿って上下させるサーボモータ12による第2の上下移動装置、マグネット付エアシリンダ13によって棒状軌道16を左右に移送する第2の移送装置、第2のマニピュレイタ17をサーボモータ14のネジ18を一定回転させてネジ18先端のカサ歯車19を回転することでマニピュレイタ17を120度つづ回転させるようにしたマニピュレイタの回転装置、および第4のエアシリンダ20によって第2のマニピュレイタ17により被測定缶4を把持・開放する第2の左右開閉装置からなる。
【0026】
しかして、このトランスファaとbとから切断工程に至るまでの準備工程としての装置の動作を以下に説明する。
【0027】
上記準備工程のトランスファ装置Aの前に、缶の内寸を測るために缶巻締部を破壊(切断)前に、缶全体の高さを示すCanH、缶巻締部の巻締厚を示すT、巻締幅を示すW、およびカウンターシンクを示すCSの四箇所の部位の外寸測定工程があり、この外寸測定の手順を以下に説明する。
【0028】
(1) 測定する缶巻締部の必要項目を、パソコンのメインメニューに従って入力する。
(2) 缶セットステージの載置台2のヘッドNo.に合わせ、缶をセットする。
(3) パソコンの測定メニューに従って、準備装置(図示せず)を起動させる。
(4) ロボット(図示せず)が缶をチャックし、設定された缶種の測定ステージ(図示せず)に移動する。
(5) 設定された測定部位のCanH、CSを変位センサーにて測定する。
(6) 設定された測定部位TをT測定ヘッドにて測定する。(ロボットチャックにて缶を旋回させる。)
(7) ロボットチャックにて缶をW(巻締幅)およびCS(カウンターシンク)の測定ステージ(図示せず)に移動する。
(8) 設定された測定部位のWおよびCSを変位センサーにて測定する。
(9) ロボットチャックにて缶をセットステージへもどす。
(10)各ヘッドNo.の缶を(4)〜(9)の手順にて順次実行する。
(11)セットされた缶全部の測定が終了したところで、装置は終了停止となる。
【0029】
続く準備工程として、上記した本発明のトランスファ装置Aの作動状態を説明する。
操作盤のメインスイッチを入れると、前方の光電管等から発光し、被測定缶からの反射光を受光センサーに受けることによって作動し、反射光を受けない場合に作動しない。反射光によって前方の予め決められた位置に被測定缶が存在することを確かめると、その位置の被測定缶を第1のマニピュレイタ9で把持すべく、操作盤の制御回路によってマニピュレイタを第2のエアシリンダ7で前後に動かし(必要によって第1のエアシリンダ6で上下に動かす)、さらに第3のエアシリンダ8でインデックステーブル3の一定箇所に載置している被測定缶4を把持する。
【0030】
ついで、第1のエアシリンダ6を伸長することによって被測定缶4を凹部1から持ち上げ、マグネット付エアシリンダ10で棒状軌道に沿って横移送することで隣接するインデックステーブル3上の次の被測定缶上を通過して、つぎの図5で示す第2のトランスファbの第2のマニピュレイタの真下の位置まで移動して停止する。
【0031】
この状態で、第2のトランスファbのサーボモータ12を稼動してネジ棒21に沿って第2のマニピュレイタ17を下降し、第4のエアシリンダ20によって被測定缶4の上部を把持する。第2のマニピュレイタ17の把持後、第1のマニピュレイタ9を開放して外し、第1のトランスファaはそのまま待機する。
【0032】
被測定缶4を把持した第2のトランスファbは、サーボモータ12によってネジ棒21に沿って被測定缶4を少し引き上げ、さらにマグネット付エアシリンダ13によりパイプ状軌道16に沿って、つぎの工程である切断工程におけるカッティングステージ15の真上まで移送し、さらに上記サーボモータ12によりネジ棒21に沿って被測定缶4を下降してカッティングステージに載置する。載置後は、第2のマニピュレイタ17を開放してからサーボモータ12を逆回転して上昇して待機する。
【0033】
<切断手段>
切断手段は、図6に示すもので、上記準備装置により移送されてきた空の被測定缶の缶巻締部を缶高と胴径の缶の大きさに応じて缶巻締部にクロスする方向に複数個切断するものであり、各種缶の大きさに応じて第5のエアシリンダ24で高さと把持器22の第6のエアシリンダ23で開閉幅とを自動段替えで調整するカッティングステージ15と、被測定缶4を切断する切断機Bからなる。
【0034】
切断機Bには、本体フレーム28に上下を軸支してサーボモータ31により左右に回転可能にしたネジ軸29を立設し、このネジ軸に螺着することでネジの回転によって両側のガイド軸30に沿って昇降する切断台32がある。この切断台32には、この台の上測部に取り付けたブラケット33の先端下部に設けた第7のエアシリンダ34と、その下端にある缶の高さに応じて缶上端に圧着する缶押板25と、圧着後に第7のエアシリンダ34を収縮しながら上記サーボモータ31でネジ軸29を回転させて切断台32を下降する、モータ26のスピンドル35により回転可能に取り付けた10m/m の間隔を置いた2枚の丸鋸27とから形成される。また、上記缶押板25には丸鋸27で缶巻締部を切断するために丸鋸27の挿通用のU字形の切欠38が設けられている。
【0035】
なお、送入シリンダ36は、これを伸縮することにより切断機B自体をガイドレール37に沿って前進後退するものである。
【0036】
また、丸鋸27は薄刃ダイヤモンドカッティングホイール等を用いて、微送り機構により缶巻締部の切断面の粗さを研磨不要のレベルに仕上げる。
【0037】
それでは、上記構成からなる切断手段の動作順序を以下に説明する。
(1) 操作盤において、缶種に合わせて種別設定スイッチおよび選択された各種の缶に応じてカッティングステージ15のシリンダ24の高さと把持器22の把み幅を選択する選択スイッチをセットする。
(2) 切断手段の起動操作スイッチをONにする。
(3) 送入シリンダ36を伸長して切断機Bを前進し、シリンダ34を伸ばして缶押板25で被測定缶4を押え、シリンダ34を収縮しながら2枚の丸鋸27で缶巻締部を10m/m 間隔で2箇所切断する。この場合、丸鋸27は缶押板25の上方から切欠38の中に下りてきて缶は切断されることになる。
(4) 切断後は缶押板25を上げてから送入シリンダ36を後退し、前記上方に待機している第2のトランスファの第2のマニピュレイタ17をサーボモータ12により、下ろして切断した被測定缶4を把持してから上昇する。つづいて、図5で示すサーボモータ14を回転することでネジ18により歯車19で第2のマニピュレイタを120度回転してから、下降してカッティングステージにセットしてから再度切断機Bを前進して缶巻締部を切断する。
この動作を全部で3回繰り返えし、次の巻締部変位手段で3箇所押し込みあるいは押し開く。
【0038】
<巻締部変位手段>
切断手段により2枚の鋸刃で2箇所の切断面を120度づつ3方から切断した後、被測定缶4は巻締部変位手段に移される。すなわち、切断機Bを後退させてから、第2のトランスファにおける第2のマニピュレイタ17で被測定缶4を把み上げ、切断手段の隣りにあるカッティングステージ15の隣りのベンディングステージ40に移す。
【0039】
このベンディングステージ40は、上記した切断手段のカッティングステージ15における第5のシリンダや把持器22と同様に、缶の高さや径に応じて高さや把持幅を調整するようにしている。
【0040】
具体的には、床に穴44を設けておき、穴44内に上下に伸縮する第8のシリンダ45を配置し、このシリンダ上で左右に開閉する第9のシリンダ42によりその上部にある把持部43を開閉可能にしている。
【0041】
また、穴44の周囲の床上には120度づつ間隔をおいて3方から床に固定した固定板49にシリンダ47を配設し、それぞれの第10シリンダ47を設け、その先部にある突起部48を伸縮自在に配置している。
【0042】
以下にこの巻締部変位手段の動作について説明する。
床に開けた穴44の台45上に設けた第8のシリンダ41を伸縮することにより、後述する3個の押し込み機Cにより缶巻締部を高さに応じて3方から押し込めるよう位置決めし、また第9のシリンダ42を伸縮して伸縮に伴って開閉する把持部43により缶径に応じて被測定缶4を把持する。
【0043】
上記により位置決め把持された被測定缶4は、押し込み機Cのシリンダ47を伸長することで、その先端の突起部48を缶巻締部の斜上方から、上記切断機Bにより10m/m 間隔で切断された3箇所を折り曲げる。
【0044】
このようにして、10m/m 幅の切断部位を折り曲げることで残された直立状の切断面を缶の接線方向から容易に測定できることになる。
【0045】
巻締変位手段で、缶巻締部の切断部を折り曲げた後に、被測定缶4を第2のトランスファによる第2のマニピュレイタ17から第1のトランスファの第1のマニピュレイタ9に受け渡すといった、前述とは逆の操作により、全一工程が終り、インデックステーブル3の元の位置に戻る。
【0046】
上述した準備装置、切断手段、巻締部変位手段における、それぞれの準備工程と、切断工程と、巻締部変位工程とは、図9のブロック図に示す操作盤に設けたシーケンス制御部69で上記装置と各手段の機構部68を作動する。
【0047】
詳細には、図11に示すように、予め缶の巻締めをし(S1)、その中から被測定缶4のサンプリングをして(S2)、インデックステーブル3に移す(S3)。こうしてインデックステーブル3の12箇所に並べられた被測定缶4は、まず装置全体を動かす操作盤(図示せず)のメインスイッチをONにする(S4)。これと同時に、缶の大きさは前もって設定した値でシリンダを上下および収縮可能にしていることは前述した通りである(S5)。つづいて、準備工程における第1のトランスファによりインデックステーブル3上にある最寄りの載置台2での被測定缶の有無を光電管からの投光と缶の反射による受光センサで確認する(S6)。確認できれば次のステップに移るが、できなければスイッチOFFとなる(S7)。被測定缶が確認されると、第1トランスファにより被測定缶を把持して移送し(S8)、ついで、第2のトランスファに持ち代えてカッティングステージへ移送する(S9)。切断工程では、被測定缶の固定と、缶巻締部の2箇所を切断する(S10)。つぎに、第2のトランスファによって被測定缶4を把持し、巻締部ベンディングステージへ載置し(S11)、載置して固定した後は上記2箇所の切断部位間を押し込み機Cにより折り曲げる(S12)。
【0048】
<計測手段>
このように、インデックステーブル3の載置台2にはつぎつぎと缶巻締部を切断し、折り曲げられた被測定缶が置かれていき、これらの缶は別のコンベアなど搬送装置あるいは手によって、巻締断面の検査装置としての計測手段Dのテーブル上の函68内に順序よく並べられる。
【0049】
計測手段D(機構部67)は図8に示す、CCDカメラ50と切断面を採えるために120度づつ回転する、被写体としての被測定缶4の撮像テーブル51とからなる。
【0050】
CCDカメラ50は、テーブル上の固定台に立設した上下方向に移動と、左右方向に移動、および前後方向に回転移動するネジ53,54および55を有する架台56の上部に載っている。
【0051】
一方、撮像テーブル51は下方にテーブルをモータ(図示せず)で120度づつ回転、および缶高に応じて上下するもので、その上部には各種缶径に合わせて突設した4個の弾性を有するプラスチック製の缶保持体57と、CCDカメラが検査確認する折り曲げられていない切断面に焦点位置を合わせる、撮像テーブル51に立設したT字状の位置確認表示体58とを設けている。
【0052】
上記構成からなる計測手段は、以下の測定手順により切断面の内寸を検査する。
(1) 切断された被測定缶を缶保持体57に押し入れ、缶高と缶径に合うように撮像テーブル51を上下してセットする。
(2) カメラの取付台をネジ53,54,55により微調整し、コントロール部63で制御してモニタ60の映像を最適にする。
(3) 測定する被測定缶4の内寸などの必須項目をパソコン61のメインメニューにしたがって入力する。
(4) ビデオ計測装置62の計測メニューにしたがってモニタに映っているカーソルをマウス64にて移動させ、モニタ上のドット数をパソコンで演算し測定し(S13)、これをプリンタバッファ65で記憶し、プリンタ66で出力するか(S14)、直接読み取り終了する(S15)。
【0053】
【発明の効果】
本発明の缶巻締部の検査装置は、カッティングステージ上の被測定缶の缶巻締部の複数箇所を切断する切断手段と、その切断手段を上下または前後移動して缶巻締部の所要箇所を一定の状態で切断するようにした刃移動機と、上記カッティングステージから次のベンディングステージへ被測定缶を移送するトランスファ装置と、ベンディングステージに固定した被測定缶の缶巻締部を内あるいは外方へ折り曲げる伸縮自在の突起部を有する押し込み機とから成るもので、缶巻締部の内寸を自動計測するために作業効率を向上する。
【0054】
また、缶巻締部の切断面を見易くし、実際の巻締に近い正確な検査を可能にした。
【0055】
さらに、本発明によれば、カッティングステージとベンディングステージの高さと把持幅を自動調整して各種の缶の大きさに応じて缶巻締部を適切に切断することもできる。
【0056】
さらにまた、2個の丸鋸で缶巻締部を一定間隔を置いて切断し、その間を押し込みあるいは押し開くことで後工程としての切断面の測定検査を容易にした。
【0057】
その他、本発明では、切断面を機械的に押し込むことで測定する切断面を実際の缶巻締部と変らないものとし、正確な寸法測定を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の全体平面図である。
【図2】図1から計測手段を除いた上側からの側面図である。
【図3】図1の一部省略の右側面図である。
【図4】図1のうちトランスファaの拡大斜視図である。
【図5】図1のトランスファbの拡大斜視図である。
【図6】図1の切断手段の斜視図である。
【図7】図1の巻締部変位手段の斜視図である。
【図8】図1における計測手段の斜視図である。
【図9】図1の準備装置A、切断機Bと巻締部変位装置Cを機構部52とし、これらの機構部52をシーケンス制御したものと、計測装置Dの機構部を67とし、この機構部の作動をブロック図で現わしたものである。
【図10】被測定缶の一部断面とその拡大図である。
【図11】本発明方法の手順を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
A 準備装置
a 第1のトランスファ
b 第2のトランスファ
B 切断機
C 巻締部変位装置
D 計測装置
4 被測定缶
23 第6のシリンダ
24 第5のシリンダ
25 缶押板
34 第7のシリンダ
36 移送シリンダ
27 丸鋸
29 ネジ軸
31 サーボモータ
41 第8のシリンダ
42 第9のシリンダ
43 把持部
47 第10のシリンダ
50 CCDカメラ
51 撮像テーブル
53,54,55 ネジ
57 缶保持体
58 位置確認表示体

Claims (6)

  1. 缶巻締部の切断面を測定する破壊検査の切断折曲方法であって、該方法が、
    (a) 被測定缶を缶種の大きさに応じて高さと缶胴の把持を自動調整する機構を備えたカッティングステージへ載置する工程と、
    (b) 前記カッティングステージに載置した被測定缶を押えて缶巻締部の缶の軸方向に並行して複数箇所切断する工程を、複数回繰り返えす切断工程と、
    (c) 前記切断後に被測定缶の押さえを解除してから被測定缶をカッティングステージからベンディングステージへ移送するトランスファ工程と、
    (d) 前記ベンディングステージに固定した被測定缶の缶巻締部の周方向にある複数の切断箇所間を内あるいは外方へ折り曲げる缶巻締部変位工程とからなり、
    これら (a) 乃至 (d) の工程での被測定缶を立設した状態での一連の自動連続工程としたことを特徴とする缶巻締部の検査方法。
  2. 缶巻締部の切断面を測定する破壊検査の切断折曲方法であって、該方法が、
    (a) 反射光により前方の予め決められた位置に被測定缶が存在することを確かめる工程と、
    (b) 前記工程で被測定缶が存在することを確かめると、その被測定缶を第1のマニピュレイタで把持すべく前後に動かし、インデックステーブルに載置している被測定缶を把持する工程と、
    (c) 前記把持した被測定缶を持ち上げ、軌道に沿って横移送して停止する工程と、
    (d) 前記停止した被測定缶を第2のマニピュレイタを被測定缶上に下降して前記被測定缶の上部を把持する工程と、
    (e) この把持した被測定缶を引き上げ、さらに軌道に沿ってつぎの切断工程にまで移送して載置する工程と、
    (f) 前記載置した被測定缶を押えて缶巻締部を缶の軸方向に複数箇所切断する工程を複数回繰り返えす切断工程と、
    (g) 前記切断後に被測定缶の押えを解除してから被測定缶をカッティングステージからベンディングステージへ移送するトランスファ工程と、
    (h) ベンディングステージに固定した被測定缶の前記複数箇所の切断箇所を内あるいは外方へ折り曲げる缶巻締部変位工程とからなり、
    これら (a) 乃至 (h) の工程を、全て被測定缶を立設した状態で一連の自動連続工程としたことを特徴とする缶巻締部の検査方法。
  3. 缶巻締部の切断面を測定する破壊検査の切断折曲装置であって、該装置が、
    缶種の大きさに応じて高さと缶胴の把持を自動調整する機構を備えた、被測定缶を立設して載置するカッティングステージと、
    該カッティングステージに立設した被測定缶を固定する切欠を設けた缶押板と、前記切欠で被測定缶の缶巻締部を軸方向に並行して複数箇所切断する複数の丸鋸と、該丸鋸の上下移動と被測定缶の回転により缶巻締部の周方向を複数切断する切断手段と、
    前記切断後に前記缶押板の固定を解除して被測定缶を立設した状態でカッティングステージからベンディングステージへ移送するトランスファ手段と、
    前記ベンディングステージに立設して固定した被測定缶の前記缶巻締部の上部周方向の複数箇所の切断箇所間を内あるいは外方へ折り曲げる伸縮自在の突起部を有する押し込み機とからなる缶巻締部の検査装置。
  4. 前記カッティングステージとベンディングステージには、被測定缶の高さに応じて上下移動可能とし、胴径に応じて把持固定することにより、一定した大きさの切断面を得るようにした自動調整機構を備えた請求項に記載の缶巻締部の検査装置。
  5. 前記切断刃を一定の間隔をおいて回転する駆動装置を備えた複数枚の丸鋸とし、前記刃移動機がサーボモータの左右回転により該機本体に立設したネジ軸に螺着した切断刃を設けた切断台を上下し、送入シリンダの伸縮により前記機本体を床上のレールに沿って前進後退するように形成した請求項3又は4のいずれかに記載の缶巻締部の検査装置。
  6. 前記押し込み機が、床に固定した押し込み機本体に設けたシリンダにより前記ベンディングステージで固定された缶巻締部に向けて伸縮する突起部を設けたものである請求項3乃至5のいずれかに記載の缶巻締部の検査装置。
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