JP3547194B2 - 直列型二次電池パックの充電方法および充電装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は二次電池パック用充電方法および充電装置に係り、さらに詳しくは二次電池パックを構成する直列接続された二次電池セル間の電圧差をバランスさせて充電を行うことによって、二次電池パックのエネルギー利用効率を向上させる二次電池パックの充電方法および二次電池パック用充電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯型電子機器類においては、充電・放電が可能で半永久的な電源として機能する二次電池が、一般的に駆動電源として使用されている。また、携帯型電子機器類の高機能化や高容量化などに伴って、駆動電源の大容量化(もしくは高容量化)が要求される一方、取扱・使用なども行い易いことが望まれている。このような要望に対して、たとえば同規格の二次電池セルを複数個直列に接続・組み合わせ、いわゆるパック化して電源容量を大きくすることが知られている。
【0003】
図5,図6および図7は、前記直列接続型の二次電池パックについて、充電時もしくは放電時(使用時)の回路構成を示したもので、1は電池パック、1a,1b,1cは前記電池パック1を構成する二次電池セル、2a,2bは電池パック1の外部接続端子、3a,3bは二次電池セル1a,1b,1c間の電圧測定用端子、4は充電器、5は負荷である。そして、これらの回路構成では、電池パック1の外部接続端子2a,2bを充電器4に接続した充電時の充電量、もしくは電池パック1の外部接続端子2a,2bを負荷5に接続した放電時の放電量が制御されている。すなわち充電時もしくは放電時においては、それぞれ二次電池セル1a,1b,1c間の電圧測定用端子3a,3bを介して検出される充電可能(許容)な範囲、もしくは放電可能(許容)な範囲の電圧値内で充電,放電操作が制御されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記二次電池パック1の構成では、実用上次ぎのような不都合の問題がある。すなわち、二次電池パック1を構成する二次電池セル1a,1b,1c間に電圧差があると、二次電池パック1のエネルギーを有効に利用し得ないという問題がある。図5の回路構成で、たとえば二次電池セル1aの充電量>二次電池セル1bの充電量のとき、二次電池セル1a+1bの充電電圧が3.0Vとすると、二次電池セル1aの充電量1.6V,二次電池セル1bの充電量1.4Vで充電操作が終了することになる。一方、図6の回路構成では、二次電池セル1aの放電終止点が1.1Vで二次電池セル1bの放電終止点が0.9Vになったり、もしくは二次電池セル1aの放電終止点が1.2Vで二次電池セル1bの放電終止点が0.8Vになるなど、二次電池セル1bの過放電を引き起こしたりする。さらに、図7の回路構成では、前記充・放電のバラツキ問題が複雑化するだけでなく、二次電池セル1a,1b,1c間の電圧測定用端子の引き出し数も多数となるので、回路構成の複雑化や大型化を招来するという問題もある。
【0005】
上記したように、従来の二次電池を直列接続した構成を採る電池パックの場合は、前記直列接続されている複数個の二次電池セルが、充電時もしくは放電時において、それぞれが常時一様な性能を保持,発揮しない限り、もしくは前記一様な性能を保持,発揮し得る補正手段を加えない限り、各二次電池セル1a,1b,1cのエネルギーを十分に活用し得ない。つまり、大きい容量電源化するため、電池パック化しても、利用効率が不十分であったり、ときには大形化の回避が難しく、携帯性などが損なわれるという不都合な問題ある。
【0006】
本発明はこのような事情に対処してなされたもので、直列接続型の二次電池パックを構成する二次電池セルの充電量や放電量のバラツキなどに対応し、所要の補正手段によって、十分なエネルギー効率を与え得ることができる二次電池パックの充電方法、および二次電池パック用充電装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る直列型二次電池パックの充電方法は、複数個の二次電池セルが直列に接続され、かつ正極側および負極側の外部接続用端子を有する電池パック本体、および前記各二次電池セル間に分岐する一端がそれぞれ接続し、かつ他端がスイッチを介して一点に導出され、隣接する二次電池セル間の電圧差を前記電池パック側のスイッチの切り換えで測定する電圧差測定用端子である電圧差測定用配線部を備えて成る直列型二次電池パックの充電方法であって、前記直列型二次電池パックの隣接する二次電池セル間の測定電圧差が所定の範囲から外れる場合に、前記スイッチの切り換えによって導通可能になった1つの前記電圧差測定用配線部の電圧差測定用端子に一端が接続され、他端が前記負極側の外部接続用端子に接続された充電用配線部と接続する負極側の電圧測定用配線部および前記正極側の外部接続用端子に接続する充電用配線部を有して形成される閉回路、または前記スイッチの切り換えによって導通可能になった1つの前記電圧差測定用配線部の前記電圧差測定用端子に一端が接続され、他端が前記正極側の外部接続用端子に接続された充電用配線部と接続する正極側の電圧測定用配線部および前記負極側の外部接続用端子に接続する充電用配線部を有して形成される閉回路を形成して、二次電池セル間の電圧差が所定の範囲内に入るよう充電を開始し、隣接する前記二次電池セル間の電圧差が所定の範囲内になった時点で、前記各外部接続用端子に接続される充電用配線部を有して形成される閉回路を用いて定電流充電に移行することを特徴とする。
【0008】
本発明に係る直列型二次電池パック用充電装置は、複数個の二次電池セルが直列に接続され、かつ正極側および負極側の外部接続用端子を有する電池パック本体と、前記各二次電池セル間に分岐する一端がそれぞれ接続し、かつ他端がスイッチを介して一点に導出され、隣接する二次電池セル間の電圧差を前記電池パック側のスイッチの切り換えで測定する電圧差測定用端子を形成する電圧差測定用配線部と、前記二次電池パックの正極側および負極側の外部接続用端子に対応する接続端子を有し、かつ充電用電源側にそれぞれスイッチを介して接続する正極側および負極側の充電用配線部と、前記二次電池パックの電圧差測定用端子に一端が接続し、他端側が前記正極側の充電用配線部に接続する正極側配線と前記負極側の充電用配線部に接続する負極側配線とに分岐し、かつ該分岐された各配線がスイッチを介して前記各充電用配線部のスイッチよりも充電用電源側に接続する電圧測定用配線部と、前記直列型二次電池パックの隣接する二次電池セル間の測定電圧差に基づいて、前記電圧差測定用端子、前記充電用配線部および前記電圧測定用配線部の各スイッチを選択的に開閉する制御装置とを具備することを特徴とする。
【0009】
【作用】
本発明に係る直列型二次電池パック充電方法は、被充電電池パックを構成している各二次電池セルの充電時の容量(残り容量)に対応し、それぞれ適正な充電を行い、一定の容量バランスを採ってから、定電流充電を行う構成と成っている。つまり、各二次電池セルの充電時における残り容量のバランス状態を比較検出し、許容範囲を超えたアンバランス状態にある場合は、それぞれ選択・制御した条件で一次的な充電を進めて、前記アンバランスが許容の範囲(たとえば±30mV)に調整・到達させた後、定所要の定電流充電に移行するので、充電後における各二次電池セルの充電容量(充電電圧)のバラツキは容易に低減,解消され、規格に対応した十分な充電・放電を行うことができ、二次電池パックを構成する各二次電池セルのエネルギーを、より有効に活用し得ることになる。
【0010】
また、本発明に係る直列型二次電池パック用充電装置は、前記本発明に係る二次電池パックの充電方法を自動的に、かつ煩雑な操作なども要せずに行うことができる。
【0011】
【実施例】
以下図1,図2,図3,図4を参照して本発明の実施例を説明する。
【0012】
図1は本発明に係る二次電池パックの要部構成例、図2は二次電池パック用充電装置の回路構成例、さらに図3および図4は本発明に係る他の互いに異なる二次電池パックの要部構成例をそれぞれ示す回路図である。
【0013】
実施例1
先ず、図1は二次電池セル2個を直列に接続した構成の電池パックの場合で、電池パック6は、二次電池セル6a、6b、外部接続端子7a,7b、および前記二次電池セル6a,6b間に一端が接続し、かつスイッチ8aが介挿された電圧測定用端子8を具備した構成を成している。
【0014】
また、図2は図1に図示した回路構成を採った電池パック6の充電に用いる充電器9の場合で、前記電池パック6の外部接続用端子7a,7bに対応する接続端子10a, 10a′を有し、かつ充電用電源11側にそれぞれスイッチ 10b, 10b′を介して接続する一対の充電用配線部 10c, 10c′と、前記二次電池パック6の単一化されている電圧差測定用端子8に接続する端子 12aを一端に有し、かつ他端側が分岐しスイッチ 12b, 12b′を介してそれぞれ充電用配線部 10c, 10c′のスイッチ 10b, 10b′よりも充電用電源11側に接続する電圧測定用配線部12と、前記直列型二次電池パック6の互いに隣接する二次電池セル6a,6b間の測定電圧差が所定の範囲の外れ状態により、前記充電用配線部 10c, 10c′および電圧測定用配線部12の各スイッチ 10b, 10b′, 12b, 12b′を選択的に開閉する制御装置13とを具備した構成を採っている。
【0015】
次ぎに、上記構成の電池パック6を、同じく上記構成の充電器9で充電する場合について説明する。
【0016】
先ず、電池パック6の二次電池セル6a、6b(いずれも正常の範囲にある)間に一端が接続されている電圧差測定用端子8に連なるスイッチ8aをオン(on)にし、充電器9の充電用配線部 10c, 10c′および電圧測定用配線部12の各スイッチ 10b, 10b′, 12b, 12b′全てをオフ (0ff)にセットして、前記二次電池セル6a、6bの電圧を検出する。ここで、二次電池セル6a、6bの電圧を検出することは、二次電池セル6a、6bの電圧差 V1 − V2 を検出することであり、前記二次電池セル6a、6b間の電圧差のバランスが採れているとき| V1 − V2 |≦ k0 (たとえば±30mV以内)、前記二次電池セル6a、6b間の電圧差がアンバランスのとき V1− V2 < −k1 もしくは、 V1 − V2 > k1 に区分される。なお、 k0 , k1 はいずれも定数であり、二次電池セル6a、6bの種類,容量、充電条件などによっても異なるが、一般的には±30mV程度はバランス状態にあるといえる。
【0017】
前記区分に対応して、充電器9は制御装置13によって、次表に示すように、充電器9の充電用配線部 10c, 10c′および電圧測定用配線部12の各スイッチ 10b, 10b′, 12b, 12b′が開閉制御されるとともに、電池パック6側の電圧測定用端子8との間に介挿されているスイッチ8a開閉制御される。
【0018】
つまり、前記直列型二次電池パック6の隣接する二次電池セル6a,6b間の電圧差を測定し、その電圧差が所定範囲にあるときは、充電用配線 10c, 10c′のスイッチ 10b, 10b′以外のスイッチ8a, 12b, 12b′をオフ、隣接する二次電池セル6a,6bのうち電池パック正極側の二次電池セル6aの容量が大きいときは、スイッチ 8a をオン、正極側の充電用配線 10cのスイッチ 10bおよび負極側の充電用配線 10c ′に接続する分岐された電圧差測定用配線12のスイッチ 12b ′をオフ、また、隣接する二次電池セルのうち電池パック6の負極側の二次電池セル6bの容量が大きいときは、スイッチ 8a をオン、負極側の充電用配線 10c ′のスイッチ 10b ′および正極側の充電用配線 10cに接続する分岐された電圧差測定用配線のスイッチ 12bをオフとして充電を開始する、そして、前記隣接する各二次電池セル6a,6b間の電圧差が所定の範囲内になった時点で、所定の定電流充電に移行することにより、より効率的な充電が行われ、また、有効な電池パック6のエネルギー利用が図られる。
【0019】
実施例2
図3は直列接続型電池パック6の他の構成例を示す回路図ある。つまり、この電池パック6の構成例は、二次電池セル6a,6b,6c、外部接続端子7a,7b、および前記二次電池セル6a,6b,6c間に分岐された一端がそれぞれ接続し、かつスイッチ8a,8bがそれぞれ介挿され、他端側では一体化された1個の電圧測定用端子8を具備した構成を成している。さらに詳述すると、この電池パック6の構成例では、電池パック6を構成する二次電池セル6a,6b,6cと個数の増加に伴って、互いに隣接する二次電池セル6a,6b間、6b、6c間に、それぞれ前記隣接する二次電池セル間の電圧差を測定するための電圧測定用端子8に接続するスイッチ8a,8bをそれぞれ介挿配置した配線が接続されているが、電圧測定用端子8にては1本化されている。
【0020】
そして、これら二次電池セル6a,6b間、6b、6c間の電圧差は、相当するスイッチ8a,8bの選択的な開閉で行われる。先ず、二次電池セル6aの残り容量(電圧)V1 は、電圧測定用端子8に接続するスイッチ8aをオン(on)とし、電圧測定用端子8と外部接続端子7aとの間で測定・検出される。次ぎに、二次電池セル6bの残り容量(電圧)は、電圧測定用端子8に接続するスイッチ8bをオン(on)とし、電圧測定用端子8と外部接続端子7aとの間で測定・検出した二次電池セル6aおよび6bの残り容量(電圧) V1 + V2 から、二次電池セル6a残り容量(電圧) V1 を減ずる( V2 =( V1 + V2 )− V1 )ことで検出する。さらに、二次電池セル6cの残り容量(電圧)は、電圧測定用端子8に接続するスイッチ8bをオン(on)とし、電圧測定用端子8と外部接続端子7bとの間で測定・検出する。このようにして、各二次電池セル6a,6b,6cの電圧差を検出し、それら検出した電圧差が許容される範囲内のバラツキか否か(バランス状態,アンバランス状態)によって、充電器9による充電条件が選択・設定される。
【0021】
前記電圧差検出で、二次電池セル6a,6b,6c間の電圧差が許容されるバランス範囲内にあると判定された場合は、充電器9の充電用配線 10c, 10c′のスイッチ 10b, 10b′以外のスイッチ8a,8b, 12b, 12b′をオフにして、所要の充電を行う。また、二次電池セル6bの残り容量(電圧)が低いときは、充電器9の充電用配線 10c−二次電池セル6a−二次電池セル6b−スイッチ8b−電圧測定用端子8のルートによる充電と、電圧測定用端子8−スイッチ8a−二次電池セル6b−二次電池セル6c−充電用配線 10c′のルートによる充電とを繰り返すことで、二次電池セル6a−6b間、二次電池セル6b−6c間の電圧差が許容されるバランス範囲内に調整される。さらに、二次電池セル6a,6b,6cの残り容量(電圧)が、6a<6b<6cの場合は、充電器9の充電用配線 10c−二次電池セル6a−スイッチ8a−電圧測定用端子8のルートによって充電して、二次電池セル6a,6b間の電圧差が許容されるバランス範囲内に調整する。次ぎに、充電用配線 10c−二次電池セル6a−二次電池セル6b−スイッチ8b−電圧測定用端子8のルートによる充電を行うことによって、二次電池セル6a,6b,6c間の電圧差は許容されるバランス範囲内に調整される。その後、所定の定電流充電に移行することにより、より効率的な充電が行われ、また、有効な電池パック6のエネルギー利用が図られる。
【0022】
実施例3
図4は直列接続型電池パック6の他の構成例を示す回路図ある。つまり、この電池パック6の構成例は、二次電池セル6a,6b,6c、6d外部接続端子7a,7b、および前記二次電池セル6a,6b,6c,6d間に分岐された一端がそれぞれ接続し、かつスイッチ8a,8b,8cがそれぞれ介挿され、他端側では一体化された1個の電圧測定用端子8を具備した構成を成している。さらに詳述すると、この電池パック6の構成例では、電池パック6を構成する二次電池セル6a,6b,6c,6dと、さらに個数が増加したことに伴って、互いに隣接する二次電池セル6a,6b間、6b,6c間、6c,6d間に、それぞれ前記隣接する二次電池セル間の電圧差を測定するための電圧測定用端子8に接続するスイッチ8a,8b,8cをそれぞれ介挿配置した配線が接続されているが、電圧測定用端子8にては1本化されている。
【0023】
そして、これら二次電池セル6a,6b間、6b,6c間、6c,6d間の電圧差は、相当するスイッチ8a,8b,8cの選択的な開閉で行われる。先ず、二次電池セル6aの残り容量(電圧) V1 は、電圧測定用端子8に接続するスイッチ8aをオン(on)とし、電圧測定用端子8と外部接続端子7aとの間で測定・検出される。また、二次電池セル6dの残り容量(電圧) V4 は、電圧測定用端子8に接続するスイッチ8cをオン(on)とし、電圧測定用端子8と外部接続端子7bとの間で測定・検出される。次ぎに、二次電池セル6bの残り容量(電圧)は、電圧測定用端子8に接続するスイッチ8bをオン(on)とし、電圧測定用端子8と外部接続端子7aとの間で測定・検出した二次電池セル6aおよび6bの残り容量(電圧) V1 + V2 から、二次電池セル6a残り容量(電圧) V1 を減ずる( V2 =( V1 + V2 )− V1 )ことで検出する。さらに、二次電池セル6cの残り容量(電圧)は、電圧測定用端子8に接続するスイッチ8bをオン(on)とし、電圧測定用端子8と外部接続端子7bとの間で測定・検出する。この測定・検出した二次電池セル6cおよび6dの残り容量(電圧)V3 + V4 から、二次電池セル6d残り容量(電圧) V4 を減ずる( V3 =( V3 + V4 )− V4 )ことで検出する。このようにして、各二次電池セル6a,6b,6c,6dの電圧差を検出し、それら検出した電圧差が許容される範囲内のバラツキか否か(バランス状態,アンバランス状態)によって、充電器9による充電条件が選択・設定される。
【0024】
前記電圧差検出で、二次電池セル6a,6b,6c間の電圧差が許容されるバランス範囲内にあると判定された場合は、充電器9の充電用配線 10c, 10c′のスイッチ 10b, 10b′以外のスイッチ8a,8b, 12b, 12b′をオフにして、所要の充電を行う。また、二次電池セル6a,6b間もしくは6c,6d間の残り容量(電圧)に電圧差があるときは、前記実施例2で説明した手段に沿って、それぞれ所要の充電操作を行い電圧差が許容されるバランス範囲内に調整する。二次電池セル6a,6b間と二次電池セル6c,6d間の残り容量を比較して、容量の低い二次電池セル6a,6bもしくは二次電池セル6c,6dに、選択的に所要の充電をを行って、許容されるバランス範囲内に電圧を調整する。
【0025】
さらに、二次電池セル6bの残り容量(電圧)が許容されるバランス範囲よりも小さい場合は、充電器9の充電用配線 10c−二次電池セル6a−二次電池セル6b−スイッチ8b−電圧測定用端子8のルートによる充電と、電圧測定用端子8−スイッチ8a−二次電池セル6b−二次電池セル6c−充電用配線 10c′のルートによる充電とを繰り返すことで、二次電池セル6a−6b間、二次電池セル6b−6c間の電圧差が許容されるバランス範囲内に調整される。
【0026】
一方、二次電池セル6dの残り容量(電圧)が許容されるバランス範囲よりも大きい場合は、二次電池セル6a,6b,6cを充電用配線 10c−二次電池セル6a−二次電池セル6b−二次電池セル6c−スイッチ8c−電圧測定用端子8のルートによって充電することで、電圧差が許容されるバランス範囲内に調整される。逆に、二次電池セル6dの残り容量(電圧)が許容されるバランス範囲よりも小さい場合は、電圧測定用端子8−スイッチ8c−二次電池セル6c−二次電池セル6d−充電用配線10c′のルートによる充電で、電圧差が許容されるバランス範囲内に調整される。その後、所定の定電流充電に移行することにより、より効率的な充電が行われ、また、有効な電池パック6のエネルギー利用が図られる。
【0027】
なお、本発明は上記例示の手段に限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でいろいろの変形を採り得る。たとえば、前記では二次電池セル数を2〜4個直列接続した構成の二次電池パックを例示したが、二次電池セル数を5個以上に選択してもよい。
【0028】
【発明の効果】
上記説明から分かるように、本発明に係る二次電池パックの充電方法によれば、二次電池パックを構成する各二次電池セルの容量が、いわゆるアンバランス状態にある場合は、許容される電圧差範囲内に調整した後に、所要の定電流充電が行われる。つまり、二次電池パックを構成する直列に接続された各二次電池セル間に充電可能な容量差(アンバランス)があって、通常の充電操作では所望の再充電を十分に行うことが困難な場合、前記アンバランス状態を解消し、許容される電圧差の範囲に先ず一次調整する。そして、各二次電池セルをほぼ一様な充電状態化して、電池パック全体として所要の充電が行われるため、電池パックの効率的な充電およびエネルギーの有効な利用が可能となる。
【0029】
また、本発明に係る充電装置によれば、前記二次電池パックの効率的な充電およびエネルギーの有効な利用を、より容易に行うことに大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二次電池パックの回路構成例を示す回路図。
【図2】本発明に係る二次電池パック用充電装置の回路構成例を示す回路図。
【図3】本発明に係る二次電池パックの他の回路構成例を示す回路図。
【図4】本発明に係る二次電池パックのさらに他の回路構成例を示す回路図。
【図5】従来の二次電池パックの充電態様を示す回路図。
【図6】従来の二次電池パックの放電態様を示す回路図。
【図7】従来の二次電池パックの他の充電態様を示す回路図。
【符号の説明】
1,6……直列接続型の電池パック 1a,1b,1c,6a,6b,6c,6d……二次電池セル 2a,2b,7a,7b……外部接続端子 3a,3b,8……電圧測定用端子 4,9……充電器 5……負荷 8a,8b,8c……電池パック側のスイッチ 10a, 10a′, 12a……充電器側の接続端子 10b, 10b′……充電用配線部のスイッチ 10c, 10c′……充電用配線部
11……充電用電源 12……電圧測定用配線部 12b, 12b′……電圧測定用配線部のスイッチ 13……制御装置
Claims (2)
- 複数個の二次電池セルが直列に接続され、かつ正極側および負極側の外部接続用端子を有する電池パック本体、および前記各二次電池セル間に分岐する一端がそれぞれ接続し、かつ他端がスイッチを介して一点に導出され、隣接する二次電池セル間の電圧差を前記電池パック側のスイッチの切り換えで測定する電圧差測定用端子である電圧差測定用配線部を備えて成る直列型二次電池パックの充電方法であって、
前記直列型二次電池パックの隣接する二次電池セル間の測定電圧差が所定の範囲から外れる場合に、
前記スイッチの切り換えによって導通可能になった1つの前記電圧差測定用配線部の電圧差測定用端子に一端が接続され、他端が前記負極側の外部接続用端子に接続された充電用配線部と接続する負極側の電圧測定用配線部および前記正極側の外部接続用端子に接続する充電用配線部を有して形成される閉回路、または前記スイッチの切り換えによって導通可能になった1つの前記電圧差測定用配線部の前記電圧差測定用端子に一端が接続され、他端が前記正極側の外部接続用端子に接続された充電用配線部と接続する正極側の電圧測定用配線部および前記負極側の外部接続用端子に接続する充電用配線部を有して形成される閉回路を形成して、二次電池セル間の電圧差が所定の範囲内に入るよう充電を開始し、隣接する前記二次電池セル間の電圧差が所定の範囲内になった時点で、前記各外部接続用端子に接続される充電用配線部を有して形成される閉回路を用いて定電流充電に移行することを特徴とする直列型二次電池パックの充電方法。 - 複数個の二次電池セルが直列に接続され、かつ正極側および負極側の外部接続用端子を有する電池パック本体と、
前記各二次電池セル間に分岐する一端がそれぞれ接続し、かつ他端がスイッチを介して一点に導出され、隣接する二次電池セル間の電圧差を前記電池パック側のスイッチの切り換えで測定する電圧差測定用端子を形成する電圧差測定用配線部と、
前記二次電池パックの正極側および負極側の外部接続用端子に対応する接続端子を有し、かつ充電用電源側にそれぞれスイッチを介して接続する正極側および負極側の充電用配線部と、
前記二次電池パックの電圧差測定用端子に一端が接続し、他端側が前記正極側の充電用配線部に接続する正極側配線と前記負極側の充電用配線部に接続する負極側配線とに分岐し、かつ該分岐された各配線がスイッチを介して前記各充電用配線部のスイッチよりも充電用電源側に接続する電圧測定用配線部と、
前記直列型二次電池パックの隣接する二次電池セル間の測定電圧差に基づいて、前記電圧差測定用端子、前記充電用配線部および前記電圧測定用配線部の各スイッチを選択的に開閉する制御装置と
を具備することを特徴とする直列型二次電池パック用充電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01426595A JP3547194B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 直列型二次電池パックの充電方法および充電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01426595A JP3547194B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 直列型二次電池パックの充電方法および充電装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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