JP3547091B2 - 机におけるペントレーの取付構造 - Google Patents

机におけるペントレーの取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、机におけるペントレーの取付構造に関し、さらに詳しくは、机の天板の後端から上方に突出するバックパネルを利用したペントレーの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、机の上に置くペントレーとしては、上部が開口した比較的深い箱形のものや、浅い皿形のものが多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のペントレーを机の天板上に置いた場合、天板上の有効作業スペースが小さくなり、デスクワークに支障をきたす原因となる。
【0004】
したがって、本発明の目的は、机の天板上におけるペントレーの省スペース化を図りつつ、筆記具の収容スペースを確保できるペントレーの取付構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、天板と、この天板の後端から上方に突出するバックパネルとを備えた机において、バックパネルが主パネル板と、この主パネル板の左右両側端にそれぞれ縦設された一対の縦フレーム材とを有し、頂面部にペン等の筆記具を縦挿する挿入口を形成したペントレーの左右両端部を上記一対の縦フレーム材に止着させ、上記縦フレーム材が上記主パネル板の前方に突出しており、上記ペントレーの背面と上記主パネル板の前面との間に紙類を収容する紙類挟み部が形成されていることを特徴とする机におけるペントレーの取付構造を提供する。
0006
請求項2記載の発明は、請求項1記載のペントレーの取付構造において、上記ペントレーの底部には上記一対の縦フレーム材の間で上記主パネル板の前面に当接して上記紙類挟み部の底部を閉塞する後部突出片が設けられていることを特徴とする。
0007
請求項記載の発明は、請求項記載のペントレーの取付構造において、上記ペントレーが更に上記頂面部の後端から上記縦フレーム材の前面に沿って下方に延びる上背板部と、上記頂面部の前端から下方に延びる前板部と、この前板部の下端から上記縦フレーム材の前面近傍まで後方に延びる上底板部と、この上底板部の後端から下方に延びる脚板部と、この脚板部の下端から上記縦フレーム材の前面まで後方に延びる下底板部と、これら上背板部、頂面部、前板部、上底板部、脚板部および下底板部で囲まれる縦断面略P字形状の筆記具収容部の左右両側端を閉塞する側板部とを有し、上記後部突出片が上記下底板部の後端から後方に突出していることを特徴とする。
0008
請求項記載の発明は、請求項記載のペントレーの取付構造において、上記上背板部、頂面部、前板部、上底板部、脚板部、下底板部および後部突出片が1枚の金属板の折曲げ加工により一体に形成されていることを特徴とする。
0009
【作用】
請求項1記載の机におけるペントレーの取付構造においては、ペントレーをバックパネルの前面側に保持できるので、天板上におけるペントレーの省スペース化を図りつつ筆記具等の収容スペースを確保できる。また、ペントレーの背面と主パネル板の前面との間に紙類を収容する紙類挟み部が形成されているので、天板上の有効作業スペースを狭めることなくメモ用紙等の収容スペースを確保することができる。
0010
請求項記載のペントレーの取付構造においては、ペントレーの背面と主パネル板の前面との間に形成される紙類挟み部をペントレーの後部突出片によって一定深さに規制することができる。
0011
請求項記載のペントレーの取付構造においては、ペントレーが縦断面略P字形状の筆記具収容部を有するものとなっているので、天板上の有効作業スペースをさらに増大させることができる。
0012
請求項記載のペントレーの取付構造においては、ペントレーの上背板部、頂面部、前板部、脚板部、下底板部および後部突出片が1枚の金属板の折曲げ加工により一体に形成されているので、ペントレーの製造工程を簡素化することができ、ペントレーを安価なものとすることができる。
0013
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例につき説明する。
図1から図4までは、本発明の一実施例を示したものである。これらの図を参照すると、机は天板1と、この天板1の後端から上方に突出するバックパネル2とを備えており、バックパネル2は主パネル板3と、この主パネル板3の左右両側端にそれぞれ縦設された一対の縦フレーム材4,5とを有している。これら一対の縦フレーム材4,5は主パネル板3の前方に突出しており、主パネル板3の上下両端にそれぞれ横設された一対の横フレーム材6,7と連結されて矩形のフレームを構成している。
0014
この実施例では、天板1は左右の前脚体8,9と左右の後脚体10,11によって所定高さ位置に支持されており、前脚体8,9と後脚体10,11との間にそれぞれサイドパネル12,13が保持されている。そして、バックパネル2は一対の縦フレーム材4,5を天板1の後端面に当接して左右の後脚体10,11に保持されており、バックパネル2の下端は床近傍に位置している。
0015
全体的に符号14で示すペントレーは、その頂面部15にペン等の筆記具を縦挿する挿入口16を形成してなる。このペントレー14の左右両端部はバックパネル2の一対の縦フレーム材4,5の前面に植設された係止ねじ17に係止されており、ペントレー14の背面とバックパネル2の主パネル板3の前面との間に紙類を収容する紙類挟み部18が形成されている。そして、ペントレー14の底部には一対の縦フレーム材4,5の間で主パネル板3の前面に当接して紙類挟み部18の底部を閉塞する後部突出片19が設けられている。
0016
図2および図3に示すように、このペントレー14は更に頂面部15の後端から縦フレーム材4,5の前面に沿って下方に延びる上背板部20と、頂面部15の前端から下方に延びる前板部21と、この前板部21の下端から縦フレーム材4,5の前面近傍まで後方に延びる上底板部22と、この上底板部22の後端から下方に延びる脚板部23と、この脚板部23の下端から縦フレーム材4,5の前面まで後方に延びる下底板部24と、これら上背板部20、頂面部15、前板部21、上底板部22、脚板部23および下底板部24で囲まれる筆記具収容部25の左右両側端を閉塞する側板部26,27とを有しており、後部突出片19は下底板部24の後端から後方に突出している。また、この実施例では、上背板部20、頂面部15、前板部21、上底板部22、脚板部23、下底板部24および後部突出片19が1枚の金属板の折曲げ加工により一体に形成されている。また、ペントレー14の上背板部20の下端には係止ねじ17と係合する切欠き28が形成されている。
0017
上記構成を有する机におけるペントレーの取付構造においては、ペントレー14をバックパネル2の前面側に保持できるので、天板1上におけるペントレー14の省スペース化を図りつつ筆記具等の収容スペースを確保できる。
0018
また、ペントレー14の背面とバックパネル2の主パネル板3の前面との間に紙類を収容する紙類挟み部18が形成されているので、天板1上の有効作業スペースを狭めることなくメモ用紙等の収容スペースを確保することができる。
0019
さらに、ペントレー14の底部には一対の縦フレーム材4,5の間で主パネル板3の前面に当接して紙類挟み部18の底部を閉塞する後部突出片19が設けられているので、ペントレー14の背面と主パネル板3の前面との間に形成される紙類挟み部18をペントレー14の後部突出片19によって一定深さに規制することができる。なお、この実施例では、ペントレー14は下底板部24が天板1の上面に当接するようにバックパネル2に係止されているが、ペントレー14を図示位置よりも高い位置に係止することができ、その場合、ペントレー14が後部突出片19を有していれば、後部突出片19により紙類挟み部18の底部を天板1より高い位置で閉塞することができる。
0020
また、この実施例では、ペントレー14が縦断面略P字形状の筆記具収容部25を有するものとなっているので、天板1上の有効作業スペース、特に奥行きスペースをさらに増大させることができる。
0021
また、ペントレー14の上背板部20、頂面部15、前板部21、上底板部22、脚板部23、下底板部24および後部突出片19が1枚の金属板の折曲げ加工により一体に形成されているので、ペントレー14の製造工程を簡素化することができ、ペントレー14を安価なものとすることができる。
0022
図5はバックパネル2の変形例を示したものである。同図に示すように、バックパネル2はその下端が天板1の後端上面に当接されるものであってもよい。
0023
以上、本発明の好ましい実施例につき説明したが、本発明は上記実施例の態様のみに限定されるものではない。例えば、上記実施例ではペントレー14の背面の上部のみがバックパネル2の縦フレーム材4,5に係止されているが、ペントレー14の背面の上部と下部をそれぞれ係止ねじ等の係止具でバックパネル2の縦フレーム材4,5に止着してもよく、さらに、ペントレー14はその背面を両面粘着テープ、接着剤等でバックパネル2の縦フレーム材4,5に止着してもよい。
【0024】
また、図示実施例のペントレー14は背面部を開放したものとなっているが、背面部を閉塞したものとしてもよい。また、ペントレー14は鉛筆・万年筆・ボールペンのみならず、筆記具挿入口を各種の形状や大きさにすることにより、定規・ハサミ・小形カッター等の他の各種文具を保持するように構成することもできる。また、ペントレーの外観形状も任意の形状とすることができる。
0025
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ペントレーをバックパネルの前面側に取り付けることができるので、机の天板上におけるペントレーの省スペース化を図りつつ、筆記具等の収容スペースを広く確保することができることとなる。また、紙類挟み部が形成されているので、天板上の有効作業スペースを狭めることなくメモ用紙等の収容スペースを確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す机の斜視図である。
【図2】図1に示す机の要部縦断面図である。
【図3】図1に示すペントレーの一部破断斜視図である。
【図4】図1に示すペントレーの取付け方法を示す机の要部斜視図である。
【図5】バックパネルの変形例を示す机の要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 天板
2 バックパネル
3 主パネル板
4,5 縦フレーム材
14 ペントレー
15 頂面部
16 挿入口
17 係止ねじ
18 紙類挟み部
19 後部突出片
20 上背板部
21 前板部
22 上底板部
23 脚板部
24 下底板部
25 筆記具収容部

Claims (4)

  1. 天板と、この天板の後端から上方に突出するバックパネルとを備えた机において、バックパネルが主パネル板と、この主パネル板の左右両側端にそれぞれ縦設された一対の縦フレーム材とを有し、頂面部にペン等の筆記具を縦挿する挿入口を形成したペントレーの左右両端部を上記一対の縦フレーム材に止着させ、上記縦フレーム材が上記主パネル板の前方に突出しており、上記ペントレーの背面と上記主パネル板の前面との間に紙類を収容する紙類挟み部が形成されていることを特徴とする机におけるペントレーの取付構造。
  2. 上記ペントレーの底部には上記一対の縦フレーム材の間で上記主パネル板の前面に当接して上記紙類挟み部の底部を閉塞する後部突出片が設けられていることを特徴とする請求項記載の机のペントレー取付構造。
  3. 上記ペントレーが更に上記頂面部の後端から上記縦フレーム材の前面に沿って下方に延びる上背板部と、上記頂面部の前端から下方に延びる前板部と、この前板部の下端から上記縦フレーム材の前面近傍まで後方に延びる上底板部と、この上底板部の後端から下方に延びる脚板部と、この脚板部の下端から上記縦フレーム材の前面まで後方に延びる下底板部と、これら上背板部、頂面部、前板部、上底板部、脚板部および下底板部で囲まれる筆記具収容部の左右両側端を閉塞する側板部とを有し、上記後部突出片が上記下底板部の後端から後方に突出していることを特徴とする請求項記載の机におけるペントレーの取付構造。
  4. 上記上背板部、頂面部、前板部、上底板部、脚板部、下底板部および後部突出片が1枚の金属板の折曲げ加工により一体に形成されていることを特徴とする請求項記載の机におけるペントレーの取付構造。
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