JP3546575B2 - 材料試験機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は材料試験機に関し、特に、摩擦力によりクロスヘッドを支柱にクランプする機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図3及び図4に示すように、テーブル101上に一対の支柱2を立設し、この支柱2の上部にクロスヘッド1を昇降可能に設けた材料試験機では、試験片の寸法に応じてクロスヘッド1を支柱2に沿って昇降させて固定し、クロスヘッド1に設けたつかみ具102、及び駆動手段104側に設けたつかみ具103に試験片を取付け、一方のつかみ具103を駆動手段104により移動させて引張試験等を行っている。
【0003】
このような試験機においては、クロスヘッド1と、このクロスヘッド1を貫通した支柱2とをクランプする必要があり、図5に示すとおり、クロスヘッド1を支柱2の外側に突出させ、この突出部3A,3Bに割溝4を形成し、偏平な油圧シリンダ5を用いたクランプ機構6により割溝4を弾性変形させ締め付けて、クロスヘッド1と支柱2との隙間を詰めてクランプを行っている。
【0004】
このようなクランプ機構6は、図5に示すように、クロスヘッド1に固設されたラム5Aおよびラム5Aの外周面に沿って摺動するシリンダ部5Bを有する油圧シリンダ5と、この油圧シリンダ5と取付孔7を貫通し、かつシリンダ部5Bに係止される係止ヘッド8Aを有するボルト部材8と、このボルト部材8の先端に螺着されるロックナット9からなる。ラム5Aとシリンダ部5Bとの間に圧油を供給すれば、ラム5Aとロックナット9によりクロスヘッド1の割溝4部分が弾性変形して狭くなり、クロスヘッド1と支柱2との隙間が詰まって、クロスヘッド1が支柱2にクランプされる。圧油を抜けば、割溝4部分の弾性変形が戻るので、クランプが解除され、クロスヘッド1を自由に昇降させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、長時間クランプし続けると、クロスヘッド1の割溝4部分が塑性変形してしまい、圧油を抜いてクランプを解放しようとしても、クロスヘッド1と支柱2とに隙間ができなくなってしまい、クロスヘッド1が支柱2に固定されたままの状態となって、クロスヘッド1が上下に昇降できなくなる。また、使用初期の段階では塑性変形していなくても、長期間の使用によって割溝4部分の塑性変形が発生し、クランプが解放されにくくなることもある。
【0006】
本発明は、このような問題点を解消し、支柱2にクランプしたクロスヘッド1を強制的に解放することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、支柱に沿って昇降するクロスヘッドを、支柱とクロスヘッドとの隙間を詰めて摩擦により支柱に固定するクランプ手段に加え、同クランプ手段による固定を解除した時、クロスヘッドと支柱との間に強制的に隙間を開ける解放機構を付設することにより、長時間のクランプによる不都合を解消した材料試験機である。この解放機構としては、サラバネ等の弾性力を利用したもので、かつ、常にクロスヘッドと支柱との間に隙間を開ける方向に、調整によってクロスヘッドに付勢されるものであって、さらに解放機構の長さを変更できるジャッキ機構を有するものとする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明の実施例である材料試験機のクロスヘッドの概略構成を示す図であって、図1はクロスヘッドの断面図、図2はクロスヘッドを割溝の方向から見た側面図である。なお、本発明のクロスヘッドが取り付けられる材料試験機本体は、クロスヘッドを除いて図4で示したものと同様であり、図4を用いて、図1及び図2に示した材料試験機のクロスヘッドを説明する。
【0009】
図1に示したクロスヘッド1は支柱2の外側に突出し、この突出部3には割溝4が形成されるとともに、このクロスヘッド1には、割溝4の間隔を狭めるように、油圧シリンダ5を用いたクランプ機構6が設けられる。
【0010】
このクランプ機構6は、クロスヘッド1に固設されたラム5Aおよびラム5Aの外周面に沿って摺動するシリンダ部5Bを有する油圧シリンダ5と、この油圧シリンダ5と取付孔7を貫通し、かつシリンダ部5Bに係止される係止ヘッド8Aを有するボルト部材8と、このボルト部材8の先端に螺着されるロックナット9からなる。そして、ラム5Aとシリンダ部5Bとの間に圧油を供給すれば、ラム5Aがロックナット9に接近しようとするので、クロスヘッド1の割溝が弾性変形してその間隔が狭まり、クロスヘッド1と支柱2との隙間が詰まって、クロスヘッド1が支柱2にクランプされる。
【0011】
一方、突出部3の先端部3aには、割溝4部分が弾性変形を戻すことによって、クロスヘッド1の支柱2に対するクランプを解放する際、この解放を助長するため、サラバネ11の弾性力を利用した解放機構10が設けられる。なお、本実施例では8枚のサラバネ11を使用しているがこの数に限らない。また、本実施例ではサラバネを使用したが、その他のバネ、例えばコイルバネ、板バネでも何等差し支えない。
【0012】
このサラバネ11が収容されるジャッキホルダ12は、先端部3aにボルト13によって固定される。そして、一方側のサラバネ11の内径には、突出部3Bに当接したバネ受け16が嵌め込まれ、他方側のサラバネ11の内径にはボルトアンナイ14が嵌め込まれる。このボルトアンナイ14にはジャッキボルト15が螺合され、ジャッキボルト15のヘッド15Aは突出部3Aに当接される。このジャッキボルト15は、ボルトアンナイ14に螺合されているので、スパナ等で回転させることによって、ボルトアンナイ14に対し進退させることができる。したがって、サラバネ14の弾性力が、常に割溝4の間隔を押し広げる方向に付勢されるよう、割溝4の間隔に応じてヘッド15Aの位置を調整することが可能である。
【0013】
この解放機構10は、図2に示すように、クロスヘッド1の先端部3aの垂直方向に対し3ヵ所設けられているが、この数に限定されない。
【0014】
次に、図1のクロスヘッドの動作について説明する。試験片を上下のつかみ具102,103に装着する時、試験片の長さに応じて、クロスヘッド1を上下に移動し位置決めする。そして、位置決めされたクロスヘッド1を支柱2に固定するよう、油圧源(図示省略)から圧油をシリンダ部5Bに注入する。圧油の注入に伴って、ラム5Aはロックナット9に対し接近する方向に移動しようとするので、クロスヘッドの割溝4部は弾性変形し、その割溝4の間隔が狭くなり、クロスヘッド1と支柱2との間の隙間が詰まる。このようにしてクロスヘッド1は支柱2にクランプされる。このクランプ力は、サラバネ11が割溝4の間隔を広げようとする力よりも大きく、クロスヘッド1のクランプには差し支えない。
【0015】
このようにして、所望の位置にクロスヘッド1をクランプした後、試験片を上下のつかみ具102,103に装着し、引張試験等の所定の材料試験を行う。試験終了後、例えば別の試験を行う際、試験片の長さが変更等され、クロスヘッド1の位置を変更する場合、支柱2にクランプされたクロスヘッド1を解放する必要がある。
【0016】
このとき、シリンダ部5Bに注入した圧油を排出するように、油圧源を制御する。間もなく、圧油の排出に伴って、クロスヘッド1自身が弾性変形を戻そうとするとともに、その先端部3aに設けられた解放機構10のサラバネ11が割溝4の間隔を広げるようとする力によって、再びクロスヘッド1と支柱2との間に隙間が生じて、クロスヘッド1は支柱2に対するクランプから解放され、クロスヘッド1は支柱2に対し上下に昇降可能となる。このように、解放機構10によりクランプの解放が助長されるので、クロスヘッド1の塑性変形による締付が残らず、速やかにクランプが解放される。
【0017】
そして、次に試験する試験片の長さに応じて、クロスヘッド1を位置決めし、上記と同様に支柱2にクランプし、試験をくり返す。
【0018】
なお、長期間の使用により、クロスヘッド1の割溝4部分が塑性変形し、その間隔が変化しても、ジャッキボルト15がボルトアンナイ14に螺合されているので、スパナ等で回転させることによって、ボルトアンナイ14に対し進退させることができ、サラバネ11の弾性力が、常に割溝4の間隔を押し広げる方向に付勢されるよう、割溝4の間隔に応じてヘッド15Aの位置を調整することが可能である。
【0019】
また、サラバネ11が変形し、所定の弾性力が失われた場合でも、ボルト13を外しジャッキホルダ12を取り外すことができるので、容易にサラバネ11を交換することができる。
【0020】
さらに、本実施例では、クランプ手段として、シリンダ部およびラムを有する油圧シリンダの油圧力を使用したが、エアシリンダを使用しても良い。
【0021】
なお、本発明の変形として、次の態様のものも含まれる。
【0022】
(1)支柱に沿って昇降するクロスヘッドと、前記支柱と前記クロスヘッドとの隙間をシリンダ部およびラムを有する油圧シリンダの油圧力で詰めて摩擦により該クロスヘッドを該支柱に固定するクランプ手段とを備えた材料試験機において、前記クランプ手段による固定を解除した時、前記クロスヘッドと前記支柱との間に強制的に隙間を開ける解放機構を設けたことを特徴とする材料試験機。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、圧油を抜いてクランプを解放するとき、クロスヘッド自身が弾性変形を元に戻そうとするとともに、割溝部分に設けた解放機構が割溝の間隔を広げるようとするので、クロスヘッドの割溝部分の塑性変形が残らず、速やかにクランプが解放され、クロスヘッドの上下昇降が可能となる。また、長期間の使用による割溝部分の塑性変形に対しても、常に解放機構が割溝の間隔を広げるよう割溝に付勢されているので、クランプ解放時に速やかにクランプが解放される。さらに、解放機構には長さを変更できるジャッキ機構を有しているので割溝の間隔の変化にも対応でき、また、解放機構の弾性力が失われた場合でも割溝の間隔を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である材料試験機のクロスヘッドの概略構成を示す図である。
【図2】図1のクロスヘッドを側方から見た概略構成を示す図である。
【図3】従来の材料試験機の概略構成(平面)を示す図である。
【図4】従来の材料試験機の概略構成(正面)を示す図である。
【図5】従来の材料試験機のクロスヘッドの概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1・・・・・クロスヘッド
2・・・・・支柱
5・・・・・油圧シリンダ
6・・・・・クランプ機構
10・・・・解放機構
Claims (1)
- 支柱に沿って昇降するクロスヘッドと、前記支柱と前記クロスヘッドとの隙間を詰めて摩擦により該クロスヘッドを該支柱に固定するクランプ手段とを備えた材料試験機において、前記クランプ手段による固定を解除した時、前記クロスヘッドと前記支柱との間に強制的に隙間を開ける解放機構を設け、この解放機構は長さを変更できるジャッキ機構と弾性力を利用した解放助長機構からなることを特徴とする材料試験機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01403896A JP3546575B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 材料試験機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP01403896A JP3546575B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 材料試験機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09210887A JPH09210887A (ja) | 1997-08-15 |
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Family
ID=11849967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01403896A Expired - Fee Related JP3546575B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 材料試験機 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (3)
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1996
- 1996-01-30 JP JP01403896A patent/JP3546575B2/ja not_active Expired - Fee Related
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