JP3545546B2 - ピット多段式立体駐車装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下多段のパレットが一体に連結されて昇降するピット多段式立体駐車装置の改良に関し、特にパレットの自動呼出し対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ピット多段式立体駐車装置として、パレットを上下3段以上に一体に連結してなる昇降体をピット内に昇降可能に配置し、乗入れ階に設けられた操作盤の呼出スイッチの呼出操作によりモータを駆動して上記昇降体を昇降させ、目的のパレットを乗入れ階に位置付けて車両を入出庫するようにしたピット多段式立体駐車装置がある。
【0003】
このようなピット多段式立体駐車装置として、例えば特開平8−13831号公報に開示されているように、呼び出そうとする目的のパレットの段の別を選択する段選択スイッチと、昇降体の上昇又は下降の別を選択する昇降選択スイッチと、押圧操作時のみ昇降体を移動させる移動継続スイッチと、上記段選択スイッチ及び昇降選択スイッチのいずれか一方の選択スイッチをキー操作で切り換えるキー操作部と、他方の選択スイッチの切換えと移動継続スイッチの押圧とを1つのボタン操作により行うボタン操作部とを備えることで、スイッチを集約し、利用者の誤動作を少なくしたピット3段式立体駐車装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の公報例のピット3段式立体駐車装置では、目的のパレットを呼び出すには、段選択スイッチでどの段のパレットを呼び出したいかを操作する以外に、昇降体の現在の位置を見てこの昇降体を上昇させるべきか、あるいは下降させるべきかを利用者が判断し、その昇降方向までも操作する必要がある。
【0005】
すなわち、上記の公報例のピット3段式立体駐車装置では、昇降する昇降体を目的の位置で停止させるために位置を検知してはいるが、昇降体の現在位置を基にして目的のパレットを乗入れ階に着床させるための昇降方向を自動決定する機能がなかった。
【0006】
このため、あるパレットを呼び出すときは、常に上昇方向のみで駆動制御できるように昇降体が最下降位置に停止した状態を基本位置としており、例えば、下段パレットが乗入れ階で停止している状態で中段パレットを呼び出すには、一旦、昇降体を完全に最下降位置まで下降させた後、改めて中段パレットを乗入れ階まで上昇させる必要があり、使い勝手が良くないとともに呼出しに時間がかかるという問題があった。また、スイッチを集約しているとはいっても、複数種類のスイッチが必要であり、利用者による誤動作は未だ解消されていない。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、操作盤の呼出スイッチを利用者が操作するだけで、目的のパレットを自動的に昇降させて短時間にかつ確実に呼び出そうとすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、パレットの位置を常時監視して目的のパレットの昇降方向、昇降動作及び停止動作を自動決定するようにしたことを特徴とする。
【0009】
具体的には、本発明は、パレットを上下3段以上に一体に連結してなる昇降体をピット内に昇降可能に配置し、乗入れ階に設けられた操作盤の呼出スイッチの呼出操作により昇降駆動手段を昇降駆動して上記昇降体を昇降させ、目的のパレットを乗入れ階に位置付けて車両を入出庫するピット多段式立体駐車装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0010】
すなわち、本発明の第1の解決手段は、昇降体の現在位置又は各パレットの現在位置を検知する位置検知手段を上記ピット内に設ける。さらに、上記呼出スイッチの呼出信号の入力及び上記位置検知手段の検知信号の入力により、目的のパレットの現在位置が上記乗入れ階より上方であるか下方であるかを判断し、上方である場合には上記昇降駆動手段を下降駆動する一方、下方である場合には昇降駆動手段を上昇駆動し、上記目的のパレットが乗入れ階に位置付けられると、昇降駆動手段を停止制御する制御手段を設ける。そして、この制御手段を位置検知手段の検知情報のうち過去の最新のものから順に2つの情報を記憶する記憶部を備えたものとし、該記憶部により、いずれかの位置検知手段の検知信号が入力されている場合には、該検知信号により目的のパレットの現在位置を判断する一方、いずれの位置検知手段からも検知信号が入力されていない場合には、上記記憶部の情報により目的のパレットの現在位置を判断し、昇降駆動手段の駆動停止を制御するようにしたことを特徴とする。
【0011】
上記の構成により、本発明の第1の解決手段では、操作盤には、目的のパレットを選択して呼び出す呼出スイッチを設けるだけでよくなるため、利用者は昇降体の昇降方向を考える必要がなくなり、使い勝手が良くなるとともに、直接に最短距離で目的のパレットが誤りなく確実に呼び出せるようになる。さらに、記憶部に記憶された直前の最新検知情報により、たとえ昇降体が中途半端な位置で停止しているような場合であっても、目的のパレットが呼出スイッチを操作するだけで昇降方向が自動的に決定されて確実に呼び出される。
【0012】
本発明の第2の解決手段は、第1の解決手段において、位置検知手段を昇降体の現在位置を検知するものとし、該位置検知手段をパレットの数だけピット側固定部に上下方向に間隔をあけて配置する。そして、この位置検知手段により、各パレットが乗入れ階に位置付けられた際、上記昇降体の下端寄りに設けられた被検知部を検知するようにしたことを特徴とする。
【0013】
上記の構成により、本発明の第2の解決手段では、位置検知手段が検知する被検知部が昇降体の下端寄りに1つでよく、パレット自体に付属物が不要となり、昇降体の付属物も最小限に抑えられて構造が簡素になる。
【0014】
本発明の第3の解決手段は、第1又は2の解決手段において、最上段及び最下段のパレットを除く中段パレットが乗入れ階に位置付けられた際に昇降体の被検知部を検知する位置検知手段を上下に隣設して2つ設ける。そして、該両位置検知手段が共に上記被検知部を検知した状態を上記中段パレットの正規停止位置としたことを特徴とする。
【0015】
上記の構成により、本発明の第3の解決手段では、上下に隣設した2つの位置検知手段の同時作動により中段パレットの正規停止位置が検知され、中段パレットの着床精度が容易に高まる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0017】
(実施の形態1)
図6は本発明の実施の形態1に係るピット多段式立体駐車装置としてのピット3段式立体駐車装置の概略構成を示す。同図において、1は乗入れ階2に凹設されたピットであって、該ピット1には昇降体3が昇降可能に配置され、該昇降体3は、3枚のパレットP1〜3を所定間隔をあけて上下3段に4本の連結柱4,4,…によって一体に連結して構成され、上記3枚のパレットP1〜3が一体となって昇降するようになっている。以下、これらのパレットを上から順に上段パレットP1、中段パレットP2、下段パレットP3ということにする。
【0018】
上記昇降体3は、図示しないが下段パレットP3の下面に幅方向に掛け渡された前後2本のローラチェーンで昇降可能に支持され、片側に設置された昇降駆動手段としてのモータ5(図1参照)の昇降駆動によってチェーンスプロケット機構を作動させることにより、ピット1内を昇降するようになっている。
【0019】
上記乗入れ階2のピット1寄りには、上端に操作盤6が設置されたポール7が立設され、上記操作盤6には3つの押しボタンからなる呼出スイッチ8〜10が配置され、上から順に下段呼出スイッチ8、中段呼出スイッチ9、格納スイッチ10とする。つまり、一番上の下段呼出スイッチ8は、下段パレットP3を呼び出す時に使用するものであり、したがって、昇降体3を上昇させるためだけに使用される。真ん中の中段呼出スイッチ9は、中段パレットP2を呼び出す時に使用するものであり、昇降体3の現在位置によって上昇又は下降させるために使用される。一番下の格納スイッチ10は、上段パレットP1を呼び出す時、又は中段パレットP2及び下段パレットP3に乗り入れた車両Mを格納する時に使用するものであり、したがって、昇降体3を下降させるためだけに使用される。
【0020】
上記ピット1内の側壁(ピット側固定部)には、位置検知手段としての3つの第1〜3リミットスイッチ11〜13がパレットP1〜3の数だけ上下方向に間隔をあけて配置されている。一方、上記昇降体3の下端寄りには、図7に拡大して示すように、被検知部としてのストライカー14が設置され、上記第1〜3リミットスイッチ11〜13のいずれかの接触子11a,12a,13aがストライカー14を検知することにより、つまり、第1〜3リミットスイッチ11〜13のいずれかがストライカー14に接触してON作動することにより、昇降体3の現在位置を検知し、パレットP1〜3のいずれかが乗入れ階2に位置付けられて着床したことを知るようになっている。図7は第2リミットスイッチ12のON作動状態を示し、(a)は昇降体3の上昇過程での作動図を、(b)は昇降体3の下降過程での作動図をそれぞれ示す。
【0021】
図1に示すように、上記操作盤6及び第1〜3リミットスイッチ11〜13は、制御手段としてのコントローラ15に接続され、該コントローラ15は上記モータ5に接続されている。そして、利用者が上記操作盤6の下段呼出スイッチ8、中段呼出スイッチ9及び格納スイッチ10のいずれかを押して呼出操作することによりその呼出信号をコントローラ15に入力する一方、上記第1〜3リミットスイッチ11〜13のON・OFF作動はその都度、コントローラ15に入力されて昇降体3の現在位置が常時監視されており、上記呼出信号を受けたコントローラ15が昇降体3の現在位置に基づき、モータ5を昇降駆動して昇降体3を昇降させ、目的のパレットP1〜3を乗入れ階2に位置付けて着床させ、車両Mを入出庫するようになされている。つまり、上記コントローラ15は、下段呼出スイッチ8、中段呼出スイッチ9及び格納スイッチ10の呼出信号の入力と第1〜3リミットスイッチ11〜13の検知信号の入力とにより、目的のパレットP1〜3の現在位置が乗入れ階2より上方であるか下方であるかを判断し、上方である場合にはモータ5を下降駆動する一方、下方である場合にはモータ5を上昇駆動し、上記目的のパレットP1〜3が乗入れ階2に位置付けられると、モータ5を停止制御するようになっている。
【0022】
また、上記コントローラ15は記憶部16を内蔵しており、該記憶部16には、上記第1〜3リミットスイッチ11〜13の検知情報のうち過去の最新のものから順に2つの情報を記憶するようになっている(図3の前回及び前々回の欄に相当する)。そして、上記コントローラ15にいずれかの第1〜3リミットスイッチ11〜13の検知信号が入力されている場合には、該検知信号により目的のパレットP1〜3の現在位置を判断する一方、いずれの第1〜3リミットスイッチ11〜13からも検知信号が入力されていない場合には、上記記憶部16の情報により目的のパレットP1〜3の現在位置を判断し、モータ5の駆動停止を制御するようになっている。
【0023】
次に、上述の如く構成されたピット3段式立体駐車装置の入出庫時にパレットP1〜3を呼び出す際の要領について図2〜5に基づいて説明する。図2は昇降体3の位置と各リミットスイッチ11〜13の作動との関係を示す模式図、図3は昇降体3の位置と各リミットスイッチ11〜13の作動との関係を示すデータ、図4は各リミットスイッチ11〜13が現時点で作動している場合の昇降フローチャート図、図5は各リミットスイッチ11〜13が現時点で作動していない場合の昇降フローチャート図である。なお、便宜上、ステップS1-1 、ステップS2-1 、ステップS3-1 、ステップS4-1 、ステップS5-1 、ステップS6-1 の順に説明するが、その先後は問わない。
【0024】
利用者が操作盤6のスイッチ8〜10のいずれか1つを押して呼出操作すると、コントローラ15では、ステップS1-1 で第3リミットスイッチ(第3L/S)13がON作動しているか否かを判断する。この判断がYESの場合には昇降体3が図2の「A」の状態にあるとみなしてステップS1-2 に進み、中段呼出スイッチ9が押されたか(中段呼びか)否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS1-3 でモータ5が上昇駆動し、昇降体3が上昇して図2の「B」の状態を経て「C」の状態で停止し、中段パレットP2を乗入れ階2に位置付ける。一方、ステップS1-2 での判断がNOの場合にはステップS1-4 に進み、下段呼出スイッチ8が押されたか(下段呼びか)否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS1-5 でモータ5が上昇駆動し、昇降体3が上昇して図2の「B」〜「D」の状態を経て「E」の状態で停止し、下段パレットP3を乗入れ階2に位置付ける。ステップS1-4 での判断がNOの場合にはステップS1-6 に進んで格納スイッチ10が押されたものとみなし、ステップS1-7 で昇降体3は図2の「A」の状態のまま動かない。
【0025】
ステップS1-1 での判断がNOの場合にはステップS2-1 に進んで第2リミットスイッチ(第2L/S)12がON作動しているか否かを判断する。この判断がYESの場合には昇降体3が図2の「C」の状態にあるとみなしてステップS2-2 に進み、格納スイッチ10が押されたか(格納か)否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS2-3 でモータ5が下降駆動し、昇降体3が下降して図2の「B」の状態を経て「A」の状態で停止し、上段パレットP1を乗入れ階2に位置付ける。一方、ステップS2-2 での判断がNOの場合にはステップS2-4 に進み、下段呼出スイッチ8が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS2-5 でモータ5が上昇駆動し、昇降体3が上昇して図2の「D」の状態を経て「E」の状態で停止し、下段パレットP3を乗入れ階2に位置付ける。ステップS2-4 での判断がNOの場合にはステップS2-6 に進んで中段呼出スイッチ9が押されたものとみなし、ステップS1-7 で昇降体3は図2の「C」の状態のまま動かない。
【0026】
ステップS2-1 での判断がNOの場合にはステップS3-1 に進んで第1リミットスイッチ(第1L/S)11がON作動しているか否かを判断する。この判断がYESの場合には昇降体3が図2の「E」の状態にあるとみなしてステップS3-2 に進み、中段呼出スイッチ9が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS3-3 でモータ5が下降駆動し、昇降体3が下降して図2の「D」の状態を経て「C」の状態で停止し、中段パレットP2を乗入れ階2に位置付ける。一方、ステップS3-2 での判断がNOの場合にはステップS3-4 に進み、格納スイッチ10が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS3-5 でモータ5が下降駆動し、昇降体3が下降して図2の「D」〜「B」の状態を経て「A」の状態で停止し、上段パレットP1を乗入れ階2に位置付ける。ステップS3-4 での判断がNOの場合にはステップS3-6 に進んで下段呼出スイッチ8が押されたものとみなし、ステップS1-7 で昇降体3は図2の「E」の状態のまま動かない。
【0027】
ステップS3-1 での判断がNOの場合、つまり、現在、第1〜3リミットスイッチ11〜13のいずれもがON作動していない場合には、ステップS4-1 に進んで以前に第3リミットスイッチ13がON作動したか否かを判断する。この判断がYESの場合には昇降体3が以前に図2の「A」の状態にあり、現在、「B」の状態にあるとみなしてステップS4-2 に進み、中段呼出スイッチ9が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS4-3 でモータ5が上昇駆動し、昇降体3が上昇して図2の「C」の状態で停止し、中段パレットP2を乗入れ階2に位置付ける。一方、ステップS4-2 での判断がNOの場合にはステップS4-4 に進み、下段呼出スイッチ8が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS4-5 でモータ5が上昇駆動し、昇降体3が上昇して図2の「C」,「D」の状態を経て「E」の状態で停止し、下段パレットP3を乗入れ階2に位置付ける。ステップS4-4 での判断がNOの場合にはステップS4-6 に進んで格納スイッチ10が押されたものとみなし、ステップS4-7 で昇降体3が下降して図2の「A」の状態で停止し、上段パレットP1を乗入れ階2に位置付ける。
【0028】
ステップS4-1 での判断がNOの場合には、ステップS5-1 に進んで以前に第1リミットスイッチ11がON作動したか否かを判断する。この判断がYESの場合には昇降体3が以前に図2の「E」の状態にあり、現在、「D」の状態にあるとみなしてステップS5-2 に進み、中段呼出スイッチ9が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS5-3 でモータ5が下降駆動し、昇降体3が下降して図2の「C」の状態で停止し、中段パレットP2を乗入れ階2に位置付ける。一方、ステップS5-2 での判断がNOの場合にはステップS5-4 に進み、下段呼出スイッチ8が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS5-5 でモータ5が上昇駆動し、昇降体3が上昇して図2の「E」の状態で停止し、下段パレットP3を乗入れ階2に位置付ける。ステップS5-4 での判断がNOの場合にはステップS5-6 に進んで格納スイッチ10が押されたものとみなし、ステップS5-7 で昇降体3が下降して図2の「C」,「B」の状態を経て「A」の状態で停止し、上段パレットP1を乗入れ階2に位置付ける。
【0029】
ステップS5-1 での判断がNOの場合には、ステップS6-1 に進んで以前に第2リミットスイッチ12がON作動したか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS6-2 に進んで昇降体3が下降したか否かを判断し、この判断がYESの場合には昇降体3が以前に図2の「C」の状態にあり、現在、「B」の状態にあるとみなしてステップS6-3 に進み、中段呼出スイッチ9が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS6-4 でモータ5が上昇駆動し、昇降体3が上昇して図2の「C」の状態で停止し、中段パレットP2を乗入れ階2に位置付ける。一方、ステップS6-3 での判断がNOの場合にはステップS6-5 に進み、下段呼出スイッチ8が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS6-6 でモータ5が上昇駆動し、昇降体3が上昇して図2の「C」,「D」の状態を経て「E」の状態で停止し、下段パレットP3を乗入れ階2に位置付ける。ステップS6-5 での判断がNOの場合にはステップS6-7 に進んで格納スイッチ10が押されたものとみなし、ステップS6-8 で昇降体3が下降して図2の「A」の状態で停止し、上段パレットP1を乗入れ階2に位置付ける。一方、ステップS6-2 での判断がNOの場合には以前に図2の「C」の状態にあり、現在、「D」の状態にあるとみなしてステップS6-9 に進み、中段呼出スイッチ9が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS6-10でモータ5が下降駆動し、昇降体3が下降して図2の「C」の状態で停止し、中段パレットP2を乗入れ階2に位置付ける。一方、ステップS6-9 での判断がNOの場合にはステップS6-11に進み、下段呼出スイッチ8が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS6-12でモータ5が上昇駆動し、昇降体3が上昇して図2の「E」の状態で停止し、下段パレットP3を乗入れ階2に位置付ける。ステップS6-11での判断がNOの場合にはステップS6-13に進んで格納スイッチ10が押されたものとみなし、ステップS6-14でモータ5が下降駆動し、昇降体3が下降して図2の「C」,「B」の状態を経て「A」の状態で停止し、上段パレットP1を乗入れ階2に位置付ける。
【0030】
このように、本実施の形態1では、下段呼出スイッチ8、中段呼出スイッチ9及び格納スイッチ10を呼出操作するだけで目的のパレットP1〜3を乗入れ階2に最短距離で速やかにしかも誤りなく確実に呼び出すことができるとともに、利用者にとって非常に使い勝手を良くすることができる。
【0031】
また、本実施の形態1では、1つのストライカー14を昇降体3の下端寄りに設置していることから、パレット自体に被検知部を設けずに済み、また、昇降体3の付属物も最小限に抑えることができて簡素な構造にすることができる。
【0032】
さらに、本実施の形態1では、コントローラ15の記憶部16に記憶された直前の最新検知情報により、たとえ昇降体3が中途半端な位置で停止しているような場合であっても、目的のパレットP1〜3を下段呼出スイッチ8、中段呼出スイッチ9及び格納スイッチ10を呼出操作だけでその昇降方向を自動的に決定して確実に呼び出すことができる。
【0033】
(実施の形態2)
図8〜11は本発明の実施の形態2を示し、図8は昇降体3の位置と各リミットスイッチ11〜13の作動との関係を示す模式図、図9は昇降体3の位置と各リミットスイッチ11〜13の作動との関係を示すデータ、図10はピット3段式立体駐車装置の概略構成図、図11は第2リミットスイッチ12を構成する上側及び下側第2リミットスイッチ17,18のON作動状態を示し、(a)は昇降体3の上昇過程での作動図を、(b)は昇降体3の下降過程での作動図をそれぞれ示す。
【0034】
本実施の形態2では、図10及び図11(a),(b)に示すように、第2リミットスイッチ12を上側第2リミットスイッチ17と下側第2リミットスイッチ18との2つのリミットスイッチで構成し、かつこれらを上下に隣設して配置し、最上段である上段パレットP1及び最下段である下段パレットP3を除く中段パレットP2が乗入れ階2に位置付けられた際、昇降体3のストライカー14を上記2つの上側及び下側第2リミットスイッチ17,18の接触子17a,18aに接触させて検知し、該両上側及び下側第2リミットスイッチ17,18が共に上記ストライカー14を検知した状態を上記中段パレットP2の正規停止位置としている。そのほかは実施の形態1と同様に構成されているので、同一の箇所は実施の形態1で用いた図面を代用してその詳細な説明を省略することとし、以下、2つの上側及び下側第2リミットスイッチ17,18を用いたことによる特徴部分の説明だけに止める。
【0035】
すなわち、昇降体3が図8の「B」の状態にあるときの判断は次の3通りある(図9の「B」欄参照)。
【0036】
(1) 直前に第3リミットスイッチ13がON作動していたとき(図8の「A」の状態から「B」の状態へと上昇)、
(2) 直前に上側第2リミットスイッチ17、下側第2リミットスイッチ18の順でON作動し、その後、上側第2リミットスイッチ17、下側第2リミットスイッチ18の順でOFF作動していたとき(図8の「F」の状態から「E」〜「C」の状態を経て「B」の状態へと下降)、
(3) 直前に下側第2リミットスイッチ18、上側第2リミットスイッチ17の順でON作動し、その後、上側第2リミットスイッチ17、下側第2リミットスイッチ18の順でOFF作動していたとき(図8の「B」の状態から「C」、「D」、「C」の状態を経て「B」の状態へと昇降)、
昇降体3が図8の「F」の状態にあるときの判断は次の3通りある(図9の「F」欄参照)。
【0037】
(1) 直前に第1リミットスイッチ11がON作動していたとき(図2の「G」の状態から「F」の状態へと下降)、
(2) 直前に下側第2リミットスイッチ18、上側第2リミットスイッチ17の順でON作動し、その後、下側第2リミットスイッチ18、上側第2リミットスイッチ17の順でOFF作動していたとき(図8の「B」の状態から「C」〜「E」の状態を経て「F」の状態へと上昇)、
(3) 直前に上側第2リミットスイッチ17、下側第2リミットスイッチ18の順でON作動し、その後、下側第2リミットスイッチ18、上側第2リミットスイッチ17の順でOFF作動していたとき(図8の「F」の状態から「E」、「D」、「E」の状態を経て「F」の状態へと昇降)、
したがって、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
【0038】
加えて、本実施の形態2では、上下に隣設した2つの上側及び下側第2リミットスイッチ17,18の同時作動により中段パレットP2の正規停止位置を検知し、中段パレットP2の着床精度を容易に高めることができる。
【0039】
なお、上記の各実施の形態では、第1〜3リミットスイッチ11〜13で昇降体3の現在位置を検知するようにしたが、各パレットP1〜3に被検知部としてのストライカーをそれぞれ設けてその現在位置を検知するようにしてもよい。また、ピット3段式立体駐車装置に限らず、4段以上の立体駐車装置にも適用することができることはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、操作盤の呼出スイッチを操作するだけで目的のパレットの現在位置を把握し、目的のパレットを自動的に昇降させて乗入れ階に停止させることができるので、昇降体の昇降方向如何に拘らず、目的のパレットを速やかに誤りなく確実に呼び出すことができる。さらに、最新の位置情報を記憶部に記憶するようにしたので、昇降体が中途半端な位置で停止している場合でも、目的のパレットを確実に呼び出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るピット多段(3段)式立体駐車装置の制御ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るピット多段(3段)式立体駐車装置において昇降体の位置と各リミットスイッチの作動との関係を示す模式図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るピット多段(3段)式立体駐車装置において昇降体の位置と各リミットスイッチの作動との関係を示すデータである。
【図4】本発明の実施の形態1に係るピット多段(3段)式立体駐車装置において各リミットスイッチが現時点で作動している場合の昇降フローチャート図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係るピット多段(3段)式立体駐車装置において各リミットスイッチが現時点で作動していない場合の昇降フローチャート図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係るピット多段(3段)式立体駐車装置の概略構成図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係るピット多段(3段)式立体駐車装置において第2リミットスイッチのON作動状態を示し、(a)は昇降体の上昇過程での作動図、(b)は昇降体の下降過程での作動図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係るピット多段(3段)式立体駐車装置において昇降体の位置と各リミットスイッチの作動との関係を示す模式図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係るピット多段(3段)式立体駐車装置において昇降体の位置と各リミットスイッチの作動との関係を示すデータである。
【図10】本発明の実施の形態2に係るピット多段(3段)式立体駐車装置の概略構成図である。
【図11】本発明の実施の形態2に係るピット多段(3段)式立体駐車装置において上側及び下側第2リミットスイッチのON作動状態を示し、(a)は昇降体の上昇過程での作動図、(b)は昇降体の下降過程での作動図である。
【符号の説明】
1 ピット
2 乗入れ階
3 昇降体
5 モータ(昇降駆動手段)
6 操作盤
8 下段呼出スイッチ
9 中段呼出スイッチ
10 格納スイッチ(呼出スイッチ)
11 第1リミットスイッチ(位置検知手段)
12 第2リミットスイッチ(位置検知手段)
13 第3リミットスイッチ(位置検知手段)
14 ストライカー(被検知部)
15 コントローラ(制御手段)
16 記憶部
17 上側第2リミットスイッチ(位置検知手段)
18 下側第2リミットスイッチ(位置検知手段)
M 車両
P1 上段パレット
P2 中段パレット
P3 下段パレット
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下多段のパレットが一体に連結されて昇降するピット多段式立体駐車装置の改良に関し、特にパレットの自動呼出し対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ピット多段式立体駐車装置として、パレットを上下3段以上に一体に連結してなる昇降体をピット内に昇降可能に配置し、乗入れ階に設けられた操作盤の呼出スイッチの呼出操作によりモータを駆動して上記昇降体を昇降させ、目的のパレットを乗入れ階に位置付けて車両を入出庫するようにしたピット多段式立体駐車装置がある。
【0003】
このようなピット多段式立体駐車装置として、例えば特開平8−13831号公報に開示されているように、呼び出そうとする目的のパレットの段の別を選択する段選択スイッチと、昇降体の上昇又は下降の別を選択する昇降選択スイッチと、押圧操作時のみ昇降体を移動させる移動継続スイッチと、上記段選択スイッチ及び昇降選択スイッチのいずれか一方の選択スイッチをキー操作で切り換えるキー操作部と、他方の選択スイッチの切換えと移動継続スイッチの押圧とを1つのボタン操作により行うボタン操作部とを備えることで、スイッチを集約し、利用者の誤動作を少なくしたピット3段式立体駐車装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の公報例のピット3段式立体駐車装置では、目的のパレットを呼び出すには、段選択スイッチでどの段のパレットを呼び出したいかを操作する以外に、昇降体の現在の位置を見てこの昇降体を上昇させるべきか、あるいは下降させるべきかを利用者が判断し、その昇降方向までも操作する必要がある。
【0005】
すなわち、上記の公報例のピット3段式立体駐車装置では、昇降する昇降体を目的の位置で停止させるために位置を検知してはいるが、昇降体の現在位置を基にして目的のパレットを乗入れ階に着床させるための昇降方向を自動決定する機能がなかった。
【0006】
このため、あるパレットを呼び出すときは、常に上昇方向のみで駆動制御できるように昇降体が最下降位置に停止した状態を基本位置としており、例えば、下段パレットが乗入れ階で停止している状態で中段パレットを呼び出すには、一旦、昇降体を完全に最下降位置まで下降させた後、改めて中段パレットを乗入れ階まで上昇させる必要があり、使い勝手が良くないとともに呼出しに時間がかかるという問題があった。また、スイッチを集約しているとはいっても、複数種類のスイッチが必要であり、利用者による誤動作は未だ解消されていない。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、操作盤の呼出スイッチを利用者が操作するだけで、目的のパレットを自動的に昇降させて短時間にかつ確実に呼び出そうとすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、パレットの位置を常時監視して目的のパレットの昇降方向、昇降動作及び停止動作を自動決定するようにしたことを特徴とする。
【0009】
具体的には、本発明は、パレットを上下3段以上に一体に連結してなる昇降体をピット内に昇降可能に配置し、乗入れ階に設けられた操作盤の呼出スイッチの呼出操作により昇降駆動手段を昇降駆動して上記昇降体を昇降させ、目的のパレットを乗入れ階に位置付けて車両を入出庫するピット多段式立体駐車装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0010】
すなわち、本発明の第1の解決手段は、昇降体の現在位置又は各パレットの現在位置を検知する位置検知手段を上記ピット内に設ける。さらに、上記呼出スイッチの呼出信号の入力及び上記位置検知手段の検知信号の入力により、目的のパレットの現在位置が上記乗入れ階より上方であるか下方であるかを判断し、上方である場合には上記昇降駆動手段を下降駆動する一方、下方である場合には昇降駆動手段を上昇駆動し、上記目的のパレットが乗入れ階に位置付けられると、昇降駆動手段を停止制御する制御手段を設ける。そして、この制御手段を位置検知手段の検知情報のうち過去の最新のものから順に2つの情報を記憶する記憶部を備えたものとし、該記憶部により、いずれかの位置検知手段の検知信号が入力されている場合には、該検知信号により目的のパレットの現在位置を判断する一方、いずれの位置検知手段からも検知信号が入力されていない場合には、上記記憶部の情報により目的のパレットの現在位置を判断し、昇降駆動手段の駆動停止を制御するようにしたことを特徴とする。
【0011】
上記の構成により、本発明の第1の解決手段では、操作盤には、目的のパレットを選択して呼び出す呼出スイッチを設けるだけでよくなるため、利用者は昇降体の昇降方向を考える必要がなくなり、使い勝手が良くなるとともに、直接に最短距離で目的のパレットが誤りなく確実に呼び出せるようになる。さらに、記憶部に記憶された直前の最新検知情報により、たとえ昇降体が中途半端な位置で停止しているような場合であっても、目的のパレットが呼出スイッチを操作するだけで昇降方向が自動的に決定されて確実に呼び出される。
【0012】
本発明の第2の解決手段は、第1の解決手段において、位置検知手段を昇降体の現在位置を検知するものとし、該位置検知手段をパレットの数だけピット側固定部に上下方向に間隔をあけて配置する。そして、この位置検知手段により、各パレットが乗入れ階に位置付けられた際、上記昇降体の下端寄りに設けられた被検知部を検知するようにしたことを特徴とする。
【0013】
上記の構成により、本発明の第2の解決手段では、位置検知手段が検知する被検知部が昇降体の下端寄りに1つでよく、パレット自体に付属物が不要となり、昇降体の付属物も最小限に抑えられて構造が簡素になる。
【0014】
本発明の第3の解決手段は、第1又は2の解決手段において、最上段及び最下段のパレットを除く中段パレットが乗入れ階に位置付けられた際に昇降体の被検知部を検知する位置検知手段を上下に隣設して2つ設ける。そして、該両位置検知手段が共に上記被検知部を検知した状態を上記中段パレットの正規停止位置としたことを特徴とする。
【0015】
上記の構成により、本発明の第3の解決手段では、上下に隣設した2つの位置検知手段の同時作動により中段パレットの正規停止位置が検知され、中段パレットの着床精度が容易に高まる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0017】
(実施の形態1)
図6は本発明の実施の形態1に係るピット多段式立体駐車装置としてのピット3段式立体駐車装置の概略構成を示す。同図において、1は乗入れ階2に凹設されたピットであって、該ピット1には昇降体3が昇降可能に配置され、該昇降体3は、3枚のパレットP1〜3を所定間隔をあけて上下3段に4本の連結柱4,4,…によって一体に連結して構成され、上記3枚のパレットP1〜3が一体となって昇降するようになっている。以下、これらのパレットを上から順に上段パレットP1、中段パレットP2、下段パレットP3ということにする。
【0018】
上記昇降体3は、図示しないが下段パレットP3の下面に幅方向に掛け渡された前後2本のローラチェーンで昇降可能に支持され、片側に設置された昇降駆動手段としてのモータ5(図1参照)の昇降駆動によってチェーンスプロケット機構を作動させることにより、ピット1内を昇降するようになっている。
【0019】
上記乗入れ階2のピット1寄りには、上端に操作盤6が設置されたポール7が立設され、上記操作盤6には3つの押しボタンからなる呼出スイッチ8〜10が配置され、上から順に下段呼出スイッチ8、中段呼出スイッチ9、格納スイッチ10とする。つまり、一番上の下段呼出スイッチ8は、下段パレットP3を呼び出す時に使用するものであり、したがって、昇降体3を上昇させるためだけに使用される。真ん中の中段呼出スイッチ9は、中段パレットP2を呼び出す時に使用するものであり、昇降体3の現在位置によって上昇又は下降させるために使用される。一番下の格納スイッチ10は、上段パレットP1を呼び出す時、又は中段パレットP2及び下段パレットP3に乗り入れた車両Mを格納する時に使用するものであり、したがって、昇降体3を下降させるためだけに使用される。
【0020】
上記ピット1内の側壁(ピット側固定部)には、位置検知手段としての3つの第1〜3リミットスイッチ11〜13がパレットP1〜3の数だけ上下方向に間隔をあけて配置されている。一方、上記昇降体3の下端寄りには、図7に拡大して示すように、被検知部としてのストライカー14が設置され、上記第1〜3リミットスイッチ11〜13のいずれかの接触子11a,12a,13aがストライカー14を検知することにより、つまり、第1〜3リミットスイッチ11〜13のいずれかがストライカー14に接触してON作動することにより、昇降体3の現在位置を検知し、パレットP1〜3のいずれかが乗入れ階2に位置付けられて着床したことを知るようになっている。図7は第2リミットスイッチ12のON作動状態を示し、(a)は昇降体3の上昇過程での作動図を、(b)は昇降体3の下降過程での作動図をそれぞれ示す。
【0021】
図1に示すように、上記操作盤6及び第1〜3リミットスイッチ11〜13は、制御手段としてのコントローラ15に接続され、該コントローラ15は上記モータ5に接続されている。そして、利用者が上記操作盤6の下段呼出スイッチ8、中段呼出スイッチ9及び格納スイッチ10のいずれかを押して呼出操作することによりその呼出信号をコントローラ15に入力する一方、上記第1〜3リミットスイッチ11〜13のON・OFF作動はその都度、コントローラ15に入力されて昇降体3の現在位置が常時監視されており、上記呼出信号を受けたコントローラ15が昇降体3の現在位置に基づき、モータ5を昇降駆動して昇降体3を昇降させ、目的のパレットP1〜3を乗入れ階2に位置付けて着床させ、車両Mを入出庫するようになされている。つまり、上記コントローラ15は、下段呼出スイッチ8、中段呼出スイッチ9及び格納スイッチ10の呼出信号の入力と第1〜3リミットスイッチ11〜13の検知信号の入力とにより、目的のパレットP1〜3の現在位置が乗入れ階2より上方であるか下方であるかを判断し、上方である場合にはモータ5を下降駆動する一方、下方である場合にはモータ5を上昇駆動し、上記目的のパレットP1〜3が乗入れ階2に位置付けられると、モータ5を停止制御するようになっている。
【0022】
また、上記コントローラ15は記憶部16を内蔵しており、該記憶部16には、上記第1〜3リミットスイッチ11〜13の検知情報のうち過去の最新のものから順に2つの情報を記憶するようになっている(図3の前回及び前々回の欄に相当する)。そして、上記コントローラ15にいずれかの第1〜3リミットスイッチ11〜13の検知信号が入力されている場合には、該検知信号により目的のパレットP1〜3の現在位置を判断する一方、いずれの第1〜3リミットスイッチ11〜13からも検知信号が入力されていない場合には、上記記憶部16の情報により目的のパレットP1〜3の現在位置を判断し、モータ5の駆動停止を制御するようになっている。
【0023】
次に、上述の如く構成されたピット3段式立体駐車装置の入出庫時にパレットP1〜3を呼び出す際の要領について図2〜5に基づいて説明する。図2は昇降体3の位置と各リミットスイッチ11〜13の作動との関係を示す模式図、図3は昇降体3の位置と各リミットスイッチ11〜13の作動との関係を示すデータ、図4は各リミットスイッチ11〜13が現時点で作動している場合の昇降フローチャート図、図5は各リミットスイッチ11〜13が現時点で作動していない場合の昇降フローチャート図である。なお、便宜上、ステップS1-1 、ステップS2-1 、ステップS3-1 、ステップS4-1 、ステップS5-1 、ステップS6-1 の順に説明するが、その先後は問わない。
【0024】
利用者が操作盤6のスイッチ8〜10のいずれか1つを押して呼出操作すると、コントローラ15では、ステップS1-1 で第3リミットスイッチ(第3L/S)13がON作動しているか否かを判断する。この判断がYESの場合には昇降体3が図2の「A」の状態にあるとみなしてステップS1-2 に進み、中段呼出スイッチ9が押されたか(中段呼びか)否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS1-3 でモータ5が上昇駆動し、昇降体3が上昇して図2の「B」の状態を経て「C」の状態で停止し、中段パレットP2を乗入れ階2に位置付ける。一方、ステップS1-2 での判断がNOの場合にはステップS1-4 に進み、下段呼出スイッチ8が押されたか(下段呼びか)否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS1-5 でモータ5が上昇駆動し、昇降体3が上昇して図2の「B」〜「D」の状態を経て「E」の状態で停止し、下段パレットP3を乗入れ階2に位置付ける。ステップS1-4 での判断がNOの場合にはステップS1-6 に進んで格納スイッチ10が押されたものとみなし、ステップS1-7 で昇降体3は図2の「A」の状態のまま動かない。
【0025】
ステップS1-1 での判断がNOの場合にはステップS2-1 に進んで第2リミットスイッチ(第2L/S)12がON作動しているか否かを判断する。この判断がYESの場合には昇降体3が図2の「C」の状態にあるとみなしてステップS2-2 に進み、格納スイッチ10が押されたか(格納か)否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS2-3 でモータ5が下降駆動し、昇降体3が下降して図2の「B」の状態を経て「A」の状態で停止し、上段パレットP1を乗入れ階2に位置付ける。一方、ステップS2-2 での判断がNOの場合にはステップS2-4 に進み、下段呼出スイッチ8が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS2-5 でモータ5が上昇駆動し、昇降体3が上昇して図2の「D」の状態を経て「E」の状態で停止し、下段パレットP3を乗入れ階2に位置付ける。ステップS2-4 での判断がNOの場合にはステップS2-6 に進んで中段呼出スイッチ9が押されたものとみなし、ステップS1-7 で昇降体3は図2の「C」の状態のまま動かない。
【0026】
ステップS2-1 での判断がNOの場合にはステップS3-1 に進んで第1リミットスイッチ(第1L/S)11がON作動しているか否かを判断する。この判断がYESの場合には昇降体3が図2の「E」の状態にあるとみなしてステップS3-2 に進み、中段呼出スイッチ9が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS3-3 でモータ5が下降駆動し、昇降体3が下降して図2の「D」の状態を経て「C」の状態で停止し、中段パレットP2を乗入れ階2に位置付ける。一方、ステップS3-2 での判断がNOの場合にはステップS3-4 に進み、格納スイッチ10が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS3-5 でモータ5が下降駆動し、昇降体3が下降して図2の「D」〜「B」の状態を経て「A」の状態で停止し、上段パレットP1を乗入れ階2に位置付ける。ステップS3-4 での判断がNOの場合にはステップS3-6 に進んで下段呼出スイッチ8が押されたものとみなし、ステップS1-7 で昇降体3は図2の「E」の状態のまま動かない。
【0027】
ステップS3-1 での判断がNOの場合、つまり、現在、第1〜3リミットスイッチ11〜13のいずれもがON作動していない場合には、ステップS4-1 に進んで以前に第3リミットスイッチ13がON作動したか否かを判断する。この判断がYESの場合には昇降体3が以前に図2の「A」の状態にあり、現在、「B」の状態にあるとみなしてステップS4-2 に進み、中段呼出スイッチ9が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS4-3 でモータ5が上昇駆動し、昇降体3が上昇して図2の「C」の状態で停止し、中段パレットP2を乗入れ階2に位置付ける。一方、ステップS4-2 での判断がNOの場合にはステップS4-4 に進み、下段呼出スイッチ8が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS4-5 でモータ5が上昇駆動し、昇降体3が上昇して図2の「C」,「D」の状態を経て「E」の状態で停止し、下段パレットP3を乗入れ階2に位置付ける。ステップS4-4 での判断がNOの場合にはステップS4-6 に進んで格納スイッチ10が押されたものとみなし、ステップS4-7 で昇降体3が下降して図2の「A」の状態で停止し、上段パレットP1を乗入れ階2に位置付ける。
【0028】
ステップS4-1 での判断がNOの場合には、ステップS5-1 に進んで以前に第1リミットスイッチ11がON作動したか否かを判断する。この判断がYESの場合には昇降体3が以前に図2の「E」の状態にあり、現在、「D」の状態にあるとみなしてステップS5-2 に進み、中段呼出スイッチ9が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS5-3 でモータ5が下降駆動し、昇降体3が下降して図2の「C」の状態で停止し、中段パレットP2を乗入れ階2に位置付ける。一方、ステップS5-2 での判断がNOの場合にはステップS5-4 に進み、下段呼出スイッチ8が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS5-5 でモータ5が上昇駆動し、昇降体3が上昇して図2の「E」の状態で停止し、下段パレットP3を乗入れ階2に位置付ける。ステップS5-4 での判断がNOの場合にはステップS5-6 に進んで格納スイッチ10が押されたものとみなし、ステップS5-7 で昇降体3が下降して図2の「C」,「B」の状態を経て「A」の状態で停止し、上段パレットP1を乗入れ階2に位置付ける。
【0029】
ステップS5-1 での判断がNOの場合には、ステップS6-1 に進んで以前に第2リミットスイッチ12がON作動したか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS6-2 に進んで昇降体3が下降したか否かを判断し、この判断がYESの場合には昇降体3が以前に図2の「C」の状態にあり、現在、「B」の状態にあるとみなしてステップS6-3 に進み、中段呼出スイッチ9が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS6-4 でモータ5が上昇駆動し、昇降体3が上昇して図2の「C」の状態で停止し、中段パレットP2を乗入れ階2に位置付ける。一方、ステップS6-3 での判断がNOの場合にはステップS6-5 に進み、下段呼出スイッチ8が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS6-6 でモータ5が上昇駆動し、昇降体3が上昇して図2の「C」,「D」の状態を経て「E」の状態で停止し、下段パレットP3を乗入れ階2に位置付ける。ステップS6-5 での判断がNOの場合にはステップS6-7 に進んで格納スイッチ10が押されたものとみなし、ステップS6-8 で昇降体3が下降して図2の「A」の状態で停止し、上段パレットP1を乗入れ階2に位置付ける。一方、ステップS6-2 での判断がNOの場合には以前に図2の「C」の状態にあり、現在、「D」の状態にあるとみなしてステップS6-9 に進み、中段呼出スイッチ9が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS6-10でモータ5が下降駆動し、昇降体3が下降して図2の「C」の状態で停止し、中段パレットP2を乗入れ階2に位置付ける。一方、ステップS6-9 での判断がNOの場合にはステップS6-11に進み、下段呼出スイッチ8が押されたか否かを判断する。この判断がYESの場合にはステップS6-12でモータ5が上昇駆動し、昇降体3が上昇して図2の「E」の状態で停止し、下段パレットP3を乗入れ階2に位置付ける。ステップS6-11での判断がNOの場合にはステップS6-13に進んで格納スイッチ10が押されたものとみなし、ステップS6-14でモータ5が下降駆動し、昇降体3が下降して図2の「C」,「B」の状態を経て「A」の状態で停止し、上段パレットP1を乗入れ階2に位置付ける。
【0030】
このように、本実施の形態1では、下段呼出スイッチ8、中段呼出スイッチ9及び格納スイッチ10を呼出操作するだけで目的のパレットP1〜3を乗入れ階2に最短距離で速やかにしかも誤りなく確実に呼び出すことができるとともに、利用者にとって非常に使い勝手を良くすることができる。
【0031】
また、本実施の形態1では、1つのストライカー14を昇降体3の下端寄りに設置していることから、パレット自体に被検知部を設けずに済み、また、昇降体3の付属物も最小限に抑えることができて簡素な構造にすることができる。
【0032】
さらに、本実施の形態1では、コントローラ15の記憶部16に記憶された直前の最新検知情報により、たとえ昇降体3が中途半端な位置で停止しているような場合であっても、目的のパレットP1〜3を下段呼出スイッチ8、中段呼出スイッチ9及び格納スイッチ10を呼出操作だけでその昇降方向を自動的に決定して確実に呼び出すことができる。
【0033】
(実施の形態2)
図8〜11は本発明の実施の形態2を示し、図8は昇降体3の位置と各リミットスイッチ11〜13の作動との関係を示す模式図、図9は昇降体3の位置と各リミットスイッチ11〜13の作動との関係を示すデータ、図10はピット3段式立体駐車装置の概略構成図、図11は第2リミットスイッチ12を構成する上側及び下側第2リミットスイッチ17,18のON作動状態を示し、(a)は昇降体3の上昇過程での作動図を、(b)は昇降体3の下降過程での作動図をそれぞれ示す。
【0034】
本実施の形態2では、図10及び図11(a),(b)に示すように、第2リミットスイッチ12を上側第2リミットスイッチ17と下側第2リミットスイッチ18との2つのリミットスイッチで構成し、かつこれらを上下に隣設して配置し、最上段である上段パレットP1及び最下段である下段パレットP3を除く中段パレットP2が乗入れ階2に位置付けられた際、昇降体3のストライカー14を上記2つの上側及び下側第2リミットスイッチ17,18の接触子17a,18aに接触させて検知し、該両上側及び下側第2リミットスイッチ17,18が共に上記ストライカー14を検知した状態を上記中段パレットP2の正規停止位置としている。そのほかは実施の形態1と同様に構成されているので、同一の箇所は実施の形態1で用いた図面を代用してその詳細な説明を省略することとし、以下、2つの上側及び下側第2リミットスイッチ17,18を用いたことによる特徴部分の説明だけに止める。
【0035】
すなわち、昇降体3が図8の「B」の状態にあるときの判断は次の3通りある(図9の「B」欄参照)。
【0036】
(1) 直前に第3リミットスイッチ13がON作動していたとき(図8の「A」の状態から「B」の状態へと上昇)、
(2) 直前に上側第2リミットスイッチ17、下側第2リミットスイッチ18の順でON作動し、その後、上側第2リミットスイッチ17、下側第2リミットスイッチ18の順でOFF作動していたとき(図8の「F」の状態から「E」〜「C」の状態を経て「B」の状態へと下降)、
(3) 直前に下側第2リミットスイッチ18、上側第2リミットスイッチ17の順でON作動し、その後、上側第2リミットスイッチ17、下側第2リミットスイッチ18の順でOFF作動していたとき(図8の「B」の状態から「C」、「D」、「C」の状態を経て「B」の状態へと昇降)、
昇降体3が図8の「F」の状態にあるときの判断は次の3通りある(図9の「F」欄参照)。
【0037】
(1) 直前に第1リミットスイッチ11がON作動していたとき(図2の「G」の状態から「F」の状態へと下降)、
(2) 直前に下側第2リミットスイッチ18、上側第2リミットスイッチ17の順でON作動し、その後、下側第2リミットスイッチ18、上側第2リミットスイッチ17の順でOFF作動していたとき(図8の「B」の状態から「C」〜「E」の状態を経て「F」の状態へと上昇)、
(3) 直前に上側第2リミットスイッチ17、下側第2リミットスイッチ18の順でON作動し、その後、下側第2リミットスイッチ18、上側第2リミットスイッチ17の順でOFF作動していたとき(図8の「F」の状態から「E」、「D」、「E」の状態を経て「F」の状態へと昇降)、
したがって、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
【0038】
加えて、本実施の形態2では、上下に隣設した2つの上側及び下側第2リミットスイッチ17,18の同時作動により中段パレットP2の正規停止位置を検知し、中段パレットP2の着床精度を容易に高めることができる。
【0039】
なお、上記の各実施の形態では、第1〜3リミットスイッチ11〜13で昇降体3の現在位置を検知するようにしたが、各パレットP1〜3に被検知部としてのストライカーをそれぞれ設けてその現在位置を検知するようにしてもよい。また、ピット3段式立体駐車装置に限らず、4段以上の立体駐車装置にも適用することができることはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、操作盤の呼出スイッチを操作するだけで目的のパレットの現在位置を把握し、目的のパレットを自動的に昇降させて乗入れ階に停止させることができるので、昇降体の昇降方向如何に拘らず、目的のパレットを速やかに誤りなく確実に呼び出すことができる。さらに、最新の位置情報を記憶部に記憶するようにしたので、昇降体が中途半端な位置で停止している場合でも、目的のパレットを確実に呼び出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るピット多段(3段)式立体駐車装置の制御ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るピット多段(3段)式立体駐車装置において昇降体の位置と各リミットスイッチの作動との関係を示す模式図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るピット多段(3段)式立体駐車装置において昇降体の位置と各リミットスイッチの作動との関係を示すデータである。
【図4】本発明の実施の形態1に係るピット多段(3段)式立体駐車装置において各リミットスイッチが現時点で作動している場合の昇降フローチャート図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係るピット多段(3段)式立体駐車装置において各リミットスイッチが現時点で作動していない場合の昇降フローチャート図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係るピット多段(3段)式立体駐車装置の概略構成図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係るピット多段(3段)式立体駐車装置において第2リミットスイッチのON作動状態を示し、(a)は昇降体の上昇過程での作動図、(b)は昇降体の下降過程での作動図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係るピット多段(3段)式立体駐車装置において昇降体の位置と各リミットスイッチの作動との関係を示す模式図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係るピット多段(3段)式立体駐車装置において昇降体の位置と各リミットスイッチの作動との関係を示すデータである。
【図10】本発明の実施の形態2に係るピット多段(3段)式立体駐車装置の概略構成図である。
【図11】本発明の実施の形態2に係るピット多段(3段)式立体駐車装置において上側及び下側第2リミットスイッチのON作動状態を示し、(a)は昇降体の上昇過程での作動図、(b)は昇降体の下降過程での作動図である。
【符号の説明】
1 ピット
2 乗入れ階
3 昇降体
5 モータ(昇降駆動手段)
6 操作盤
8 下段呼出スイッチ
9 中段呼出スイッチ
10 格納スイッチ(呼出スイッチ)
11 第1リミットスイッチ(位置検知手段)
12 第2リミットスイッチ(位置検知手段)
13 第3リミットスイッチ(位置検知手段)
14 ストライカー(被検知部)
15 コントローラ(制御手段)
16 記憶部
17 上側第2リミットスイッチ(位置検知手段)
18 下側第2リミットスイッチ(位置検知手段)
M 車両
P1 上段パレット
P2 中段パレット
P3 下段パレット
Claims (3)
- パレットを上下3段以上に一体に連結してなる昇降体をピット内に昇降可能に配置し、乗入れ階に設けられた操作盤の呼出スイッチの呼出操作により昇降駆動手段を昇降駆動して上記昇降体を昇降させ、目的のパレットを乗入れ階に位置付けて車両を入出庫するピット多段式立体駐車装置であって、
上記ピット内に設けられ、昇降体の現在位置又は各パレットの現在位置を検知する位置検知手段と、
上記呼出スイッチの呼出信号の入力及び上記位置検知手段の検知信号の入力により、目的のパレットの現在位置が上記乗入れ階より上方であるか下方であるかを判断し、上方である場合には上記昇降駆動手段を下降駆動する一方、下方である場合には昇降駆動手段を上昇駆動し、上記目的のパレットが乗入れ階に位置付けられると、昇降駆動手段を停止制御する制御手段とを備え、
上記制御手段は、位置検知手段の検知情報のうち過去の最新のものから順に2つの情報を記憶する記憶部を備え、
いずれかの位置検知手段の検知信号が入力されている場合には、該検知信号により目的のパレットの現在位置を判断する一方、いずれの位置検知手段からも検知信号が入力されていない場合には、上記記憶部の情報により目的のパレットの現在位置を判断し、昇降駆動手段の駆動停止を制御するようになっていることを特徴とするピット多段式立体駐車装置。 - 位置検知手段は、昇降体の現在位置を検知するものであり、パレットの数だけピット側固定部に上下方向に間隔をあけて配置され、
各パレットが乗入れ階に位置付けられた際、上記昇降体の下端寄りに設けられた被検知部を検知するようになっていることを特徴とする請求項1記載のピット多段式立体駐車装置。 - 最上段及び最下段のパレットを除く中段パレットが乗入れ階に位置付けられた際に昇降体の被検知部を検知する位置検知手段は、上下に隣設して2つ設けられ、
該両位置検知手段が共に上記被検知部を検知した状態を上記中段パレットの正規停止位置としていることを特徴とする請求項1又は2に記載のピット多段式立体駐車装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23542096A JP3545546B2 (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | ピット多段式立体駐車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23542096A JP3545546B2 (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | ピット多段式立体駐車装置 |
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JPH1082195A JPH1082195A (ja) | 1998-03-31 |
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Family Applications (1)
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JP23542096A Expired - Fee Related JP3545546B2 (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | ピット多段式立体駐車装置 |
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JP (1) | JP3545546B2 (ja) |
-
1996
- 1996-09-05 JP JP23542096A patent/JP3545546B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1082195A (ja) | 1998-03-31 |
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