JP3544677B2 - 車室内こもり音低減装置 - Google Patents

車室内こもり音低減装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、エンジンの振動騒音を主要因として発生する車室内のこもり音を相殺音と干渉させて低減させる車室内こもり音低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの振動騒音を主要因として発生する車室内騒音に対し、この騒音と同一振幅で逆位相となる音(相殺音)を付加音源から発生させ、車室内騒音を低減させる種々の技術が提案されている。
【0003】
このような技術として、例えば、特開平3−5255号公報において、エンジン回転の2次成分に同期して逆位相となる基本正弦波の数値データを予め記憶させておき、クランク角センサより求められるエンジン回転数と、圧力センサより求められるエンジン負荷とで上記基本正弦波の位相と振幅を修正することによって、エンジン振動等を直接検出する振動センサー等を必要とせず、相殺音を作ることのできる車室内騒音低減装置が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年のLSI技術により、LMS(Least Mean Square )アルゴリズム(最適フィルター係数を求める計算式を簡略化するため、フィルターの修正式が再帰式であることを利用し、平均自乗誤差を瞬間自乗誤差で近似して求める理論)、あるいは、このLMSアルゴリズムを多チャンネルに拡大したMEFX−LMS(Multiple Error Filtered X−LMS)アルゴリズムを利用した車室内騒音低減装置が実用化され始めている。このLMSアルゴリズムを利用した車室内騒音低減装置では、エンジン振動を主要因として発生する車室内騒音を消音する場合、エンジン振動と相関の高い信号を騒音振動源信号(プライマリソース)として振動センサ等により検出し、このプライマリソースから最適フィルターによって騒音に対する相殺音信号(キャンセル信号)を合成し、スピーカーから相殺音を発生する。そして、受聴点における騒音低減状態を誤差信号としてエラーマイクによって検出し、この誤差信号とプライマリソースとからLMSアルゴリズムにより、上記最適フィルターのフィルター係数を更新し受聴点における騒音低減を最適な値とするようになっている。このLMSアルゴリズムを利用した騒音低減装置によれば、従来技術で示した車室内騒音低減装置に比べて、より安定して、細かい騒音低減を図ることができる。
【0005】
しかしながら、最適フィルターを使用しているため、多数のフィルター係数行列を持つ必要があり、このフィルター係数を更新するのに時間がかかるため、例えば、急激な加速時等の過渡状態において効果的に騒音低減を行なうことは難しい。また、上述のような追従性の問題を解決するため、フィルター係数の修正感度を高くすると、LMSアルゴリズムによるフィルター係数更新のシステムが発散し易くなるため、フィルター係数の修正感度だけを変更して追従性の問題を解決することは難しい。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、定常走行はもちろんのこと、過渡運転時であっても、追従性と安定性に優れた騒音低減を行なうことのできる車室内こもり音低減装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明による車室内こもり音低減装置は、エンジンの回転情報の信号を検出し、このエンジン回転情報の信号をエンジン回転に同期してエンジン2回転で1パルスで、周波数領域ではエンジン回転の0.5×整数倍の高次成分の周波数スペクトルからなる騒音振動源信号に成形・加工する信号変換手段と、上記騒音振動源信号を適応フィルターによりキャンセル信号として合成するキャンセル信号合成手段と、上記キャンセル信号を騒音に対する相殺音として音源から発生する相殺音発生手段と、受聴点における騒音低減状態を誤差信号として検出する誤差信号検出手段と、上記誤差信号と上記騒音振動源信号とに基づき上記適応フィルターのフィルター係数を更新するキャンセル信号更新手段と、エンジンの負荷情報の信号を検出し、該エンジンの負荷情報と上記エンジンの回転情報とから、予め設定しておいたマップを参照して上記適応フィルターのフィルター係数を選択し、上記適応フィルターに設定するとともに、上記キャンセル信号更新手段で上記適応フィルターの上記選択設定されたフィルター係数の更新を行った後、再び、この更新されたフィルター係数を上記マップに格納するフィルター係数記憶設定手段とを備えたものである。
【0008】
【作 用】
上記構成において、まず、エンジンの回転情報の信号を検出し、信号変換手段でこのエンジン回転情報の信号をエンジン回転に同期してエンジン2回転で1パルスで、周波数領域ではエンジン回転の0.5×整数倍の高次成分の周波数スペクトルからなる騒音振動源信号に成形・加工する。
また、エンジンの負荷情報の信号を検出し、フィルター係数記憶設定手段により、エンジンの負荷情報とエンジンの回転情報とから、予め設定しておいたマップを参照して上記適応フィルターのフィルター係数を選択し、上記適応フィルターに設定する。
次に、上記キャンセル信号合成手段で上記騒音振動源信号を上記適応フィルターによりキャンセル信号として合成し、相殺音発生手段でこのキャンセル信号を騒音に対する相殺音として音源から発生する。
次いで、受聴点における騒音低減状態が、誤差信号検出手段で誤差信号として検出され、上記キャンセル信号更新手段でこの誤差信号と上記騒音振動源信号とに基づき上記選択設定された上記適応フィルターのフィルター係数が更新される。
そして、上記キャンセル信号更新手段で更新された上記適応フィルターのフィルター係数は、上記フィルター係数記憶設定手段で、再び、上記マップに格納される。
このように、フィルター係数記憶設定手段により、エンジンの運転状態に応じて適応フィルターのフィルター係数を予め設定することにより、キャンセル信号更新手段での演算等の処理を少なくできるので、追従性と安定性に優れた騒音低減を行うことができる。
【0009】
【実施例】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
{第一実施例}図面は本発明の第一実施例を示し、図1は車室内こもり音低減装置のシステム概略図、図2はプライマリソースと振動騒音との相関説明図で、(a)は成形・加工されたプライマリソース、(b)はエンジン関連の振動騒音、(c)は周波数領域からみたプライマリソース、(d)は周波数領域からみたエンジン関連の振動騒音、図3はフィルター係数マップの説明図である。
【0010】
図中、符号1は4サイクルエンジンを示し、インテークマニホルド2の上流には、吸気管3を介してエアクリーナ4が配設されており、このエアクリーナ4の直下流には、エンジン負荷情報を検出する吸入空気量センサ5が介装されている。また、このエンジン1のクランクシャフト1aには、クランク角検出用ロータ6が軸着されており、このクランク角検出用ロータ6の外周に、被検出体である突起を検出する電磁ピックアップ等からなるエンジン回転情報を検出するクランク角センサ7が対設されている。
【0011】
また、図中、符号8は相殺音発生装置を示し、この相殺音発生装置8の信号変換手段としての信号変換回路9と、フィルター係数記憶設定手段としてのメモリマップ設定回路10とに、前記吸入空気量センサ5およびクランク角センサ7からの信号が入力されるようになっている。
【0012】
上記信号変換回路9では、入力された前記クランク角センサ7からの信号を、エンジン回転に同期してエンジン2回転で1パルスで、周波数領域ではエンジン回転の0.5×n(整数)次成分の周波数スペクトルからなる信号に成形・加工し、騒音振動源信号(プライマリソース)として、キャンセル信号合成手段としての適応フィルター11と、スピーカ/マイク間伝達特性推定回路(CMN0 回路)12とに出力する。
【0013】
これは、4サイクルエンジン関連の振動騒音(図2(b))はエンジン1が2回転(720度CA)で吸入・圧縮・爆発・排気の4行程を完了するために、エンジン2回転を1周期とする振動騒音となっており、周波数領域ではエンジン回転の0.5次成分(エンジンが2回転で1サイクルとなる正弦波成分)を基本波とし、その高次成分が主体となった周波数スペクトル(図2(d))となっている(0.5×n(整数)次成分の周波数スペクトルにより構成されている)ためである。
【0014】
上記信号変換回路9からのプライマリソースが入力される適応フィルター11は、後述するメモリマップ設定回路10によってフィルター係数W(n) が設定され、また、後述するLMS(Least Mean Square )演算回路13により、上記設定されたフィルター係数W(n) が更新されるFIR(Finite Impulse Response )フィルターで、所定のタップ数を有する。この適応フィルター11に入力されたプライマリソースは、上記フィルター係数W(n) と畳み込み積和されキャンセル信号として、D/A変換器14に出力され、増幅器15を介して付加音源であるスピーカ16から相殺音として発生されるようになっている。
【0015】
上記スピーカ16は図示しない車室内に配設されており、また、この車室内の受聴点(例えばドライバーの耳に近接する位置)に音圧センサである誤差信号検出手段としてのエラーマイク17が配設されている。このエラーマイク17により、振動騒音と相殺音との干渉の結果が検出され、LMS演算回路13に誤差信号として入力される。
【0016】
また、前記スピーカ/マイク間伝達特性推定回路(CMN0 回路)12では、予めスピーカ/マイク間伝達特性CMNが求められて設定されており、前記信号変換回路9からのプライマリソースに、上記スピーカ/マイク間伝達特性CMNを乗じることにより補正して上記LMS演算回路13に信号を入力する。
【0017】
このLMS演算回路13では、上記エラーマイク17からの誤差信号と、上記CMN0 回路12からの信号とから瞬間自乗誤差を求め、上記エラーマイク17からの誤差信号が最小となるように、前記適応フィルター11のフィルター係数W(n) を更新するようになっている。
【0018】
一方、前記メモリマップ設定回路10は、前記吸入空気量センサ5からの信号をエンジン負荷信号LE とし、前記クランク角センサ7からの信号をエンジン回転数NE として変換するとともに、図3に示すように、このエンジン回転数NE とエンジン負荷信号LE とにより、前記適応フィルター11のフィルター係数W(n) が検索可能なフィルター係数マップMF が格納されている。そして、負荷変動、回転変動が生じた際には、新たにフィルター係数W(n) を上記フィルター係数マップMF から選択して上記適応フィルター11に設定するとともに、前記LMS演算回路13で更新されたフィルター係数W(n) は、新たなマップMF 上の設定値として記憶修正されるようになっている。
【0019】
また、図1の符号Cはエンジン1の振動騒音に対する車体の伝達特性、CMNはスピーカ16、マイク17間の伝達特性である。
【0020】
次に、上記構成による実施例の作用について説明する。
まず、エンジンの振動騒音は、エンジン1から図示しないマウント等を伝達して車内音となり、また、吸気や排気の音等も車室内に伝播する。これらのエンジン関連振動騒音は、図2に示すように、周波数領域では、いずれも0.5×n
(整数)次成分の周波数スペクトルにより構成されており、車体伝達特性Cが乗ぜられて受聴点に達する。
【0021】
一方、エンジン1の吸入空気量センサ5およびクランク角センサ7からの信号は、相殺音発生装置8の信号変換回路9とメモリマップ設定回路10とに入力される。
【0022】
そして、上記メモリマップ設定回路10に入力された上記吸入空気量センサ5およびクランク角センサ7からの信号は、それぞれエンジン負荷信号LE 、エンジン回転数NE として変換され、これらの信号(LE 、NE)によりフィルター係数マップMF からフィルター係数W(n) を選択して適応フィルター11に設定する。
【0023】
また、上記信号変換回路9に入力された上記吸入空気量センサ5およびクランク角センサ7からの信号は、上記クランク角センサ7からの信号をエンジン回転に同期してエンジン2回転で1パルスで、周波数領域ではエンジン回転の0.5×n(整数)次成分の周波数スペクトルからなる信号に成形・加工し、騒音振動源信号(プライマリソース)として、適応フィルター11と、スピーカ/マイク間伝達特性推定回路(CMN0 回路)12とに出力する。
【0024】
次いで、上記適応フィルター11に入力された上記信号変換回路9からのプライマリソースは、上記メモリマップ設定回路10により設定された上記フィルター係数W(n) との畳み込み積和により、振動騒音を相殺する相殺音の信号であるキャンセル信号として、D/A変換器14、増幅器15を経て図示しない車室内のスピーカ16に出力され、このスピーカ16から受聴点(例えばドライバーの耳に近接する位置)における振動騒音に対する相殺音として出力される。このとき、上記スピーカ16から出力された相殺音には、スピーカ/マイク間伝達特性CMNが乗ぜられて上記受聴点に達する。
【0025】
このため、上記受聴点では、上記エンジン関連振動騒音と上記相殺音とが干渉して振動騒音が低減させられると同時に、上記受聴点の近傍に配設されているエラーマイク17により、振動騒音と相殺音との干渉の結果が検出され、LMS演算回路13に誤差信号として送られる。
【0026】
また、スピーカ/マイク間伝達特性推定回路(CMN0 回路)12に出力されたプライマリソースは、予め求められたスピーカ/マイク間伝達特性CMNが乗ぜられて、上記LMS演算回路13に送られる。そして、このLMS演算回路13において、上記エラーマイク17からの誤差信号と、上記補正されたプライマリソースとから瞬間自乗誤差を求め、上記エラーマイク17からの誤差信号が最小となるように、上記適応フィルター11のフィルター係数W(n) を更新するアルゴリズムが行なわれる。そして、このアルゴリズムにより最適な値に更新されたフィルター係数W(n) は、前記メモリマップ設定回路10のフィルター係数マップMF の新たな設定値として記憶修正される。
【0027】
このように、本実施例では、メモリマップ設定回路で、エンジン負荷情報とエンジン回転情報とから、適応フィルターのフィルター係数値を適した値に予め設定し、この値に基づきLMSアルゴリズムが行なわれるようになっているので、例えば、急激な加速時等の過渡状態においても、フィルター係数更新のための演算を大幅に減らすことが可能となり、運転状態に追従し安定した騒音の低減を図ることができる。
【0028】
また、振動センサー等の新たなセンサーを用いることなく、エンジン関連の振動騒音と極めて相関の高いプライマリソースを得ることができるので、車室内こもり音低減装置を装着していない車にも容易に搭載することが可能となる。
【0029】
尚、本実施例では1チャンネル(エラーマイク1個、スピーカ1個)のLMSアルゴリズムを利用した騒音低減装置の例について説明したが、LMSアルゴリズムを多チャンネルに拡大したMEFX−LMS(Multiple Error Filtered X−LMS)アルゴリズムを利用した車室内こもり音低減装置(例えば、エラーマイク4個、スピーカ4個等の装置)についても適応可能で、アルゴリズムの演算を大幅に減らすことができるので、より過渡運転時の追従性の良い車室内こもり音低減装置を実現することができる。
【0030】
また、本実施例において、エンジンの負荷情報は吸入空気量センサから得るようにしているが、吸入空気量以外のエンジン負荷検出手段、例えば、スロットル開度、エンジン吸入管負圧等から得るようにしても良い。
【0031】
さらに、本実施例において、エンジンの回転情報はクランク角センサから得るようにしているがクランク角以外のエンジン回転検出手段、例えばカム角センサからの信号、燃料噴射パルス、点火パルス信号等から得るようにしても良い。
【0032】
また、エンジン関連振動騒音の大きいディーゼルエンジン車についも、エンジンの負荷情報を、マニホールド圧力あるいは燃料噴射弁の燃料配管圧力変動等を検出するようにして適応することができる。
【0033】
{第二実施例}図面は本発明の第二実施例を示し、図4は車室内こもり音低減装置のシステム概略図、図5は燃料噴射パルスの負荷情報と回転情報の説明図である。尚、本第二実施例は、エンジンから検出する信号を燃料噴射パルスとし、この燃料噴射パルスから、エンジン負荷情報とエンジン回転情報とを得るようにしたことが前記第一実施例とは異なる。
【0034】
図4において符号21はエンジン1のインジェクタ22に対する燃料噴射パルスを各種パラメータに基づいて設定するエンジン制御装置(ECU)である。上記インジェクタ22は各気筒に配設されており、シーケンシャル制御により最適な燃料量が気筒ごとに供給される。
【0035】
上記ECU21に相殺音発生装置23が接続されており、この相殺音発生装置23の信号変換手段としての信号変換回路24とフィルター係数記憶設定手段としてのメモリマップ設定回路25とに、上記ECU21で演算した各インジェクタ22の一つ(例えば上記エンジン1が4気筒で、燃料噴射順序が#1→#3→#2→#4の場合の#1気筒)に対する制御信号である燃料噴射パルスTi が入力されるようになっている。
【0036】
上記燃料噴射パルスTiは、図5に示すように、燃料噴射パルス幅(t1−t2間、t3−t4間、t5−t6間)がエンジン負荷情報として与えられ、燃料噴射パルス間隔(t1−t3間、t3−t5間、t5−t7間)がエンジン回転に同期してエンジン2回転で1パルスのエンジン回転情報として与えられる。
【0037】
このことから、上記信号変換回路24において、入力された上記燃料噴射パルスTiのエンジン回転情報をエンジン回転に同期してエンジン2回転で1パルスで、周波数領域ではエンジン回転の0.5×n(整数)次成分の周波数スペクトルからなる信号に成形・加工し、騒音振動源信号(プライマリソース)として、キャンセル信号合成手段としての適応フィルター11と、スピーカ/マイク間伝達特性推定回路(CMN0回路)12とに出力する。
【0038】
一方、前記メモリマップ設定回路25では、上記燃料噴射パルスTi の燃料噴射パルス幅をエンジン負荷信号LE とし、燃料噴射パルス間隔をエンジン回転数NE として変換するとともに、このエンジン回転数NE とエンジン負荷信号LE とにより、適応フィルター11のフィルター係数W(n) が検索可能なフィルター係数マップMF が格納されている。そして、負荷変動、回転変動が生じた際には、新たにフィルター係数W(n) を上記フィルター係数マップMF から選択して上記適応フィルター11に設定するとともに、LMS演算回路13で更新されたフィルター係数W(n) が、新たなマップMF 上の設定値として記憶修正されるようになっている。
【0039】
尚、他の構成、作用は前記第一実施例と同様である。
【0040】
このように、この第二実施例では、燃料噴射パルスから、エンジン負荷情報とエンジン回転情報とを得るようにしているため、エンジン負荷検出用のセンサが不要で安価にシステムを構成することが可能となり、アフターマーケットにも容易に対応できる。
【0041】
また、この第二実施例も、前記第一実施例と同様、MEFX−LMSアルゴリズムを利用した車室内こもり音低減装置にも適応可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、エンジンの運転状態に応じて適応フィルターのフィルター係数を予め設定することにより、アルゴリズム演算の処理を少なくできるので、定常走行はもちろんのこと過渡運転時であっても、追従性と安定性に優れた騒音低減を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例による車室内こもり音低減装置のシステム概略図
【図2】本発明の第一実施例によるプライマリソースと振動騒音との相関説明図
【図3】本発明の第一実施例によるフィルター係数マップの説明図
【図4】本発明の第二実施例による車室内こもり音低減装置のシステム概略図
【図5】本発明の第二実施例による燃料噴射パルスの負荷情報と回転情報の説明図
【符号の説明】
1 エンジン
5 吸入空気量センサ
7 クランク角センサ
9 信号変換回路(信号変換手段)
10 メモリマップ設定回路(フィルター係数記憶設定手段)
11 適応フィルター(キャンセル信号合成手段)
12 スピーカ/マイク間伝達特性推定回路
13 LMS演算回路(キャンセル信号更新手段)
16 スピーカ(相殺音発生手段)
17 エラーマイク(誤差信号検出手段)
LE エンジン負荷信号
MF フィルター係数マップ
NE エンジン回転数
Ti 燃料噴射パルス
W(n) フィルター係数

Claims (1)

  1. エンジンの回転情報の信号を検出し、このエンジン回転情報の信号をエンジン回転に同期してエンジン2回転で1パルスで、周波数領域ではエンジン回転の0.5×整数倍の高次成分の周波数スペクトルからなる騒音振動源信号に成形・加工する信号変換手段と、
    上記騒音振動源信号を適応フィルターによりキャンセル信号として合成するキャンセル信号合成手段と、
    上記キャンセル信号を騒音に対する相殺音として音源から発生する相殺音発生手段と、
    受聴点における騒音低減状態を誤差信号として検出する誤差信号検出手段と、
    上記誤差信号と上記騒音振動源信号とに基づき上記適応フィルターのフィルター係数を更新するキャンセル信号更新手段と、
    エンジンの負荷情報の信号を検出し、該エンジンの負荷情報と上記エンジンの回転情報とから、予め設定しておいたマップを参照して上記適応フィルターのフィルター係数を選択し、上記適応フィルターに設定するとともに、上記キャンセル信号更新手段で上記適応フィルターの上記選択設定されたフィルター係数の更新を行った後、再び、この更新されたフィルター係数を上記マップに格納するフィルター係数記憶設定手段とを備えたことを特徴とする車室内こもり音低減装置。
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