JP3543058B2 - コードリール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、電気掃除機等の電気器具に取り付けられて使用されるコードリールの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電気掃除機等の電気製品に取り付けられて使用されるコードリールは、広く知られている。このコードリールは、図11(A)(B)に示すように、電気コードeを巻回した回転胴fを収納したケーシングaを備え、このケーシングaを、略円筒形状の周壁b1を有するケーシング本体bと、ケーシング本体bに設けた開口部b2に蓋をする蓋体cとから構成し、ケーシング本体bの周壁b1の外周面に、蓋体cをケーシング本体bに係止する蓋体係止部d…dを周壁b1の外周面から外方に突出させて設けるとともに、ケーシング本体b内に、回転胴fを回動自在に支持する支持軸a3を、略円筒形状を呈する周壁b1の軸芯Oと同位置に設け、このケーシング本体b内に、支持軸a3に回転胴fを通して回動自在に支持させるようにして収納した後、蓋体cを蓋体係止部d…dにボルトgを介して係止するようにしたものである。
しかしながら、このものにおいては、蓋体cをケーシング本体bに係止する蓋体係止部d…dを、周壁b2の外周面に、その外周面から外方に突出させて設けているため、このコードリールを取り付ける電気掃除機等の電気器具に、蓋体係止部d…dを逃がすため逃がし部を形成しておかなければならず、実質的にケーシングの径Rが、ケーシング本体aの軸芯Oから蓋体係止部d…dの先端までの長さを半径とした大きなものになってしまっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、以上の実情に鑑み提案されたもので、コードリールを取り付ける電気掃除機等の電気製品に、蓋体係止部を逃がすため逃がし部を形成する必要がなく、ケーシング全体としての径を、ケーシング本体の略周壁の径にできるコードリールの提供を図ることを第1の目的とする。
【0004】
本願発明は、ケーシング外周面に引き出した電気コードをケーシング内に円滑に巻回して引き戻すことのできるコードリールの提供を図ることを第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
電気コード2を巻回した回転胴3を、ケーシング1内に回動自在に収納することにより、電気コード2をケーシング1内から引き出し・引き戻しできるようにしたコードリールにおいて本願発明は、以下の特徴を有するものを提供することにより上記課題を解決する。
【0006】
本願第1の発明に係るコードリールは、ケーシング1が、一端側に開口部53を有するケーシング本体5と、ケーシング本体5の開口部53に蓋をする蓋体6とを備える。ケーシング本体5は、略円筒状の周壁51を備えることにより、ケーシング本体5内に電気コード2を巻回した回転胴3を収納する収納部50が区画形成される。この収納部50の一側方側は、回転胴3に渦巻き状に巻回されて周方向に漸次径大となった電気コード2における径大部側を収納する径大収納部50aをなし、収納部50の他側方側は、電気コード2の径小部側を収納する径小収納部50bをなす。
【0007】
そして、この周壁51には、蓋体6を係止するための蓋体係止部55が周壁51から収納部50の径大収納部50a側に突設される。又、収納部50には、回転胴3を回動自在に支持する支持軸57が備えられ、この支持軸57の軸芯O1が、径小収納部50b側に配位されたものである。
【0008】
本願第2の発明に係るコードリールは、ケーシング1が、一端側に開口部53を有するケーシング本体5と、ケーシング本体5の開口部53に蓋をする蓋体6とを備える。ケーシング本体5は、略円筒状の周壁51を備えることにより、ケーシング本体5内に電気コード2を巻回した回転胴3を収納する収納部50が区画形成される。
そして、この周壁51には、周壁51から収納部50側に突設された突設部55aが備えられる。又、この突設部55aに、蓋体6を係止するための蓋体係止手段55bが設けられたものである。
【0009】
以上のように構成された本願第1の発明においては、蓋体係止部55を、回転胴3に渦巻き状に巻回されて周方向に漸次径大となった電気コード2における径大部側を収納する収納部50の径大収納部50a側に突設させるとともに、回転胴3を回動自在に支持する支持軸57の軸芯Oを、収納部50の径小収納部50b側に配位させたものとする。渦巻き状にされた電気コード2の外周は、図4に示すように最も多く巻かれた外周端側が最大径部22となり、最大径部22から半時計方向側に漸次径小になっており、例えば、図9に示すように収納部50の中心Oと同位置に支持軸57の軸芯O1を設けたケーシング本体5の収納部50に、電気コード2を渦巻き状に巻回した回転胴3を収納すると、電気コード2の右側の径小部側を収納した径小収納部50bでは電気コード2の外周と周壁51の内周面との間には十分な隙間t1を有するが、電気コード2の左側の径大部側を収納した径大収納部50aではその隙間t2が狭くなる。しかも、ケーシング本体5の収納部50における径大収納部50aに、蓋体係止部55を周壁51から径大収納部50a側に突設させていると、蓋体係止部55が邪魔になって電気コード2の径大部側を収納し難くな り、予め収納部50の径を大きくしておかなければならず、その結果、ケーシング1自体の径が大きくなってしまう。そこで、支持軸57を、収納部50における径小収納部50b寄りに形成しておけば、蓋体係止部55が邪魔になることなく電気コード2の径大部側を収納でき、ケーシング1自体の径を大きくせずに済ませることができる。
【0010】
本願第2の発明においては、周壁51から収納部50側に突設された突設部55aを設けたものとする。電気コード2のケーシング1内への引き戻しに際し、コード出し入れ口54から収納部50に入った電気コード2は、遠心力によってケーシング本体5の収納部50における電気コード2の径大部側を収納する部分50aの周壁51に沿うように当接しながら巻かれる場合があり、このようにして電気コード2が巻かれると、ケーシング本体5の周壁51との当接による抵抗によって円滑に巻回できない恐れが生じる。そこで、周壁51から収納部50側に突設された突設部55aを設けておくことで、図8に示すように遠心力によってケーシング本体5の周壁51に沿うように入ってきた電気コード2を、突設部55aに当てて径内側に案内することができ、円滑に巻回できる。そして、この突設部55aに、蓋体6を係止するための蓋体係止手段55bを設けたものとすることにより、ケーシング1から蓋体係止部55を突出させずに済ませることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図を基に本願発明の一実施形態を具体的に説明する。
図1は、本願発明の一実施形態のコードリールの正面図である。
本願発明のコードリールは、ケーシング1を備え、このケーシング1は、ケーシング本体5と、蓋体6とを備えている。
【0012】
ケーシング本体5は、図2(A)(B)に示すように周壁51と、底壁52とを有し、上面側に開口部53を有している。周壁51は、略円筒状を呈しており、この周壁51によって、ケーシング本体5内に断面略円形状の収納部50が区画形成されている。又、周壁51には、コード出し入れ口54と、蓋体係止部55、55、56とが備えられている。コード出し入れ口54は、このケーシング本体5内に収納される後述の電気コード2をケーシング1内に出し入れするためのもので、ケーシング本体5の右後方部に、収納部50から外部に連通するように形成されている。蓋体係止部55、55、56は、蓋体6を係止するためのもので、本実施形態では、周壁51におけるコード出し入れ口54の手前側に設けられた厚肉状の主蓋体係止部56と、周壁51の左後部側と前部側との二箇所に設けられた薄肉状の副蓋体係止部55、55とを備えている。主蓋体係止部56は、厚肉部56aと、厚肉部56aに形成された蓋体係止手段としてのネジ孔56bとを備えている。各副蓋体係止部55、55は、周壁51の一部を収納部50側に突出させることにより形成された薄肉状の突設部55aと、突設部55aに形成された蓋体係止手段としての係止孔55bとを備えている。又、係止孔55bは、突設部55aの上面から下方側に開けられた上方開口の挿入用孔55cと、挿入孔55cから周方向に開けられた上方閉口の抜け止め用孔55dとから構成されている。
【0013】
又、ケーシング本体5内に区画形成された上記収納部50には、円筒状の支持軸57が備えられている。この支持軸57は、後述する回転胴3を回動自在に支持するためのもので、図5に示すようにケーシング本体5の底壁52における上面から上方側に突設されている。又、この実施形態における支持軸57は、図2(A) に示すように 収納部50の中心Oから右側に1mm程度、隔てた位置に軸芯O1を有し、収納部50に対して偏心したものとされている。
【0014】
蓋体6は、図3(A)(B)(C) に示すようにケーシング本体5の外周形状と略同形状を呈しており、蓋体6の中心部には、電気コード2を電気器具に通電可能に接続する電気接続部65、66が備えられている。この電気接続部65、66は、径大接続部65と、径小接続部66との二つから構成されている。径大接続部65は、環状部65aと、電気器具に設けられた電線と結線される結線用突片65bとを備えており、環状部65aは、蓋体6の下面側に取り付けられ、結線用突片65bは、環状部65aから蓋体6の上面側に出されて上方に突設されている。径小接続部66は、径大接続部65の環状部65aより径小に形成された環状部66aと、結線用突片66bとを備えている。そして、この径小接続部66の環状部66aは、蓋体6の下面側における径大接続部65の環状部65aの径内側に取り付けられ、結線用突片66bは、環状部66aから蓋体6の上面側における径大接続部65の結線用突片65bの側方側に出されて上方に突設されている。又、これらの径大接続部65及び径小接続部66各々の環状部65a、66aは、蓋体6に取り付けられる際に、各々の軸芯O3が蓋体6の軸芯O2より右側に1mm程度、ずらされている。
【0015】
蓋体6の外周には、ケーシング本体5の副蓋体係止部55、55各々に対応する位置に、係止突片61、61が夫々備えられている。係止突片61、61各々は、蓋体6の外周一部を下方側に折り曲げ成形されることにより下方側に突設されている。又、各係止突片61、61の先端には、副蓋体係止部55、55の各々の抜け止め用孔55d、55dに入り込む抜け止め片61a、61aが備えられている。また、蓋体6の外周における右後方部には、ボルト挿通孔63が備えられている。
【0016】
そして、蓋体6の係止突片61、61各々が、ケーシング本体5の左部側、下部側各々の副蓋体係止部55、55の係止孔55b、55bにおける挿入用孔55c、55cに挿入された後、蓋体6がケーシング本体5に対して時計方向側に回転されることにより、係止突片61、61各々の抜け止め片61a、61aが副蓋体係止部55、55の各々の抜け止め用孔55d、55dに入り込んで抜け止めされる。又、抜け止め片61a、61aが抜け止め用孔55d、55dに入り込んだ状態で、蓋体6のボルト挿通孔63とケーシング本体5のネジ孔56とが合致し、ボルト挿通孔63からケーシング本体5のネジ孔56にボルト10(図1に図示)が螺合される。これにより、蓋体6とケーシング本体5とは、ケーシング本体5の開口部53を覆った状態で、左後部側と後部側と右後部側との三箇所で固定される。このようにしてケーシング本体5に蓋体6を取り付けたケーシング1は、コード出し入れ口54の部分を除いてケーシング1全体を、ケーシング本体5の周壁51の径の大きさのものにでき、従来のように電気器具に副蓋体係止部を逃がすため逃がし部を形成しておかなくても済み、コンパクトな使用便利なものにできる。
【0017】
又、このようにして形成されたケーシング1の収納部50には、電気コード2を巻回した回転胴3が収納されている。以下に、この収納部50に収納された電気コード2を巻回した回転胴3について説明する。
【0018】
回転胴3は、円盤状を呈し、図5に示すように中心部に支持軸57に嵌挿される嵌挿孔31を備え、この嵌挿孔31がケーシング本体5の支持軸57に嵌挿されることにより、回転胴3がケーシング本体5の収納部50に回動自在に収納される。回転胴3の上面側には、図4に示すように電気コード2を巻回するための略円筒状の巻回部32が備えられており、この巻回部32によって、回転胴3の上面側が、径内側の接触子配設部33と、径外側の電気コード配設部36とに区画形成されている。接触子配設部33には、接触子34、35が配設されている。これらの接触子34、35は、電気コード2と蓋体6の電気接続部65、66とを常時接続させておくためのもので、図4、図6及び図7に示すように径大接続部65に接続される左側の径大接続部用接触子34と、径小接続部66に接続される右側の径小接続部用接触子35との二つから構成されている。径大接続部用接触子34は、回転胴3に固定される左部側の固定部34aと、固定部34aの右端から折り曲げられて斜め上方側に伸ばされた可撓性を有する二本の端子34b、34bとを備えている。固定部34aは、本実施形態では、固定部34aの左端に設けられた固定片34cと、位置決め用孔34dとを備えている。又、この実施形態での位置決め用孔34dは、嵌入孔34eと、抜け止め手段とを備えている。この抜け止め手段は、嵌入孔34eの周部に周方向に沿って複数の切り込みを放射状に入れることにより形成された可撓性を有する複数の抜け止め片34f…34fから構成されている。二本の端子34b、34b各々の先端には、径大接続部65の環状部65aを摺動する摺動部34g、34gが夫々備えられている。これらの摺動部34g、34gの互いの間隔は、径大接続部65の環状部65aの径と同程度に形成されている。一方、径小接続部用接触子35は、径大接続部用接触子34と略同構成を採っている。詳しくは、固定部35aと、二本の端子35b、35bとを備え、固定部35aは、固定片35cと、位置決め用孔35dとを備え、更に、位置決め用孔35dは、嵌入孔34eと、その周部に形成された可撓性を有する複数の抜け止め片35f…35fから構成されているが、この径小接続部用接触子35における端子35b、35b同士の間隔が径小接続部66の環状部66aの径と同程度に形成されている。
【0019】
そして、これらの各接触子34、35は、回転胴3の巻回部31の内壁面に設けられた固定用孔31a、31a各々に、固定片34c、35cが嵌挿されるとともに、回転胴3の接触子配設部33に設けられた径大なピン33aに、嵌入孔34eが押し入れられる。これにより、抜け止め片34g…34gが撓んで嵌入孔34eが押し広げられてピン33aに嵌め入れられるとともに、嵌め入れた後は、抜け止め片34f…35fの弾性によりピン33aを押圧することによって嵌入孔34eがピン33aから抜け止めされる。又、このようにして回転胴3に固定された径大接続部用接触子34と径小接続部用接触子35との二つの接触子は、ケーシング1の収納部50内において、ケーシング本体5への蓋体6の取り付けに際し、径大接続部用接触子34における端子34b、34bの摺動部34g、34gが蓋体6の径大接続部65に下方側から当接するとともに、径小接続部用接触子35における端子35b、35bの摺動部35g、35gが蓋体6の径小接続部66に下方側から当接し、回転胴3の回動に伴って共に回動して蓋体6の径大接続部65、径小接続部66各々を摺動し、これにより、回転胴3が回動した場合も、径大接続部用接触子34と径小接続部用接触子35との二つの接触子によって常時電気コード2と蓋体6の電気接続部65、66とを通電できるようになされている。
【0020】
電気コード配設部36は、図4に示すように電気コード2を配設している。電気コード配設部36に配設された電気コード2の内周端側は、接触子配設部33内で接触子34、35各々に接続されている。電気コード2の外周端側には、ソケット21が備えられており、接触子配設部33内から電気コード配設部36に出され巻回部31に順次渦巻き状に巻回されて、回転胴3のケーシング1の収納部50への収納に際し、コード出し入れ口54からケーシング1外に出されている。又、このようにして渦巻き状にされた電気コード2の外周は、最も多く巻かれた外周端側が最大径部22となり、最大径部22から半時計方向側に行くに従って漸次径小になり、最大径部22の手前側で最小径部23となっており、左側の径大部側は、ケーシング本体5の収納部50における左側の部分に配位され、右側の径小部側は、収納部50における右側の部分に配位される。従って、ケーシング本体5の収納部50における左後部側の部分、具体的には、略コード出し入れ口54から収納部50の中心Oを通る直径線Pにより収納部50を二等分割した場合の一方で、電気コード2をコード出し入れ口54に伸ばす側の部分が径大収納部50aをなし、収納部50における上記直径線Pにより収納部50を二等分割した他方の右前部側の部分が径小収納部50bをなす。その際、例えば図9に示すように収納部50の中心Oと同位置に支持軸57の軸芯01を設けたケーシング本体5に、電気コード2を渦巻き状に巻回した回転胴3を収納すると、径小収納部50bでは電気コード2の外周と周壁51の内周面との間に十分な隙間t1を有するが、径大収納部50aではその隙間t2が狭くなる。しかも、本実施形態のように電気コード2の径大部側を収納するケーシング本体5の径大収納部50aに、副蓋体係止部55を径内側の収納部50側に突設させていると、副蓋体係止部55が邪魔になって電気コード2の径大部側を収納し難くなり、予め収納部50の径を大きくしておかなければならず、その結果、ケーシング1自体の径が大きくなってしまう。しかし、本実施形態においては、支持軸57の軸芯O1を、収納部50の中心Oから右側の径小収納部50b側に寄せて形成しているため、副蓋体係止部55が邪魔になることなく電気コード2の径大部側を径大収納部50aに収納でき、ケーシング1自体の径を大きくせずに済ませることができ、コンパクトなものにできる。
【0021】
回転胴3の下面側には、図5に示すように径内側に配位されたゼンマイバネ4と、径外側に配位されたストップレバー37とが付設されている。ゼンマイバネ4は、外周端が回転胴3に係止され、内周端が、支持軸57に設けられたゼンマイバネ係止用溝57aに係止されることにより、回転胴3の時計方向側への回動に伴って巻き締められて回転胴3を付勢するようになされている。
【0022】
ストップレバー37は、基端側が回転胴3に回動自在に取り付けられ、先端下面に摺動片37aを備えており、回転胴3の回動に伴って摺動片32aが、ケーシング本体5の底壁52における上面に設けられた図2(A) に示す径内側の引き出し用溝52a、径外側の引き戻し用溝52b、これらの間に形成された係止用溝52c、52cを順次摺動するようになされている。
【0023】
次に、このコードリールの作動について、簡単に説明する。
まず、電気コード2をケーシング1から引き出すには、ソケット21を引っ張る。これにより、回転胴3のストップレバー37が底壁52の引き出し用溝52aを摺動して回転胴3が時計方向側に回動し、この回動に伴って電気コード2が回転胴3から巻き解かれ、電気コード2をケーシング1から引き出すことができる。又、この電気コード2の引き出しに伴う回転胴3の時計方向側への回動に際し、ゼンマイバネ4が巻き締められて回転胴3を半時計方向側に付勢する。そして、電気コード2の引き出しを止めると、ゼンマイバネ4の付勢力によって回転胴3は半時計方向側に回動しようとするが、ストップレバー37が引き出し用溝52aから係止用溝52cに入り込んで回転胴3の回動が停止し、その状態を維持する。一方、この停止状態から電気コード2をやや引き出すと、ストップレバー37が係止用溝52cから出て引き戻し用溝52bに入る。そして、この状態で、引っ張り操作している電気コード2を離すと、ゼンマイバネ4の付勢力によって回転胴3は半時計方向側に回動し始め、その回動に際してストップレバー37が引き戻し用溝52bを摺動して回転胴3は回動を続け、電気コード2を巻回する。これにより、ケーシング1から引き出した電気コード2を、ケーシング1内に引き戻すことができる。又、この電気コード2のケーシング1内への引き戻しに際し、コード出し入れ口54から収納部50に入ってきた電気コード2は、遠心力によってケーシング本体5の径大収納部50aにおける周壁51に沿うように当接しながら巻かれる場合があり、このようにして電気コード2が巻かれると、ケーシング本体5の径大収納部50aの周壁51との当接による抵抗によって円滑に巻回し難い恐れが生じる。しかし、本実施形態では、径大収納部50aに副蓋体係止部55を収納部側54側に突設させているため、図8に示すように遠心力によってケーシング本体5の径大収納部50aの周面に沿うように入ってきた電気コード2を、副蓋体係止部55に当てて径内側の支持軸57側に案内することができ、円滑に巻回できる。
【0024】
尚、蓋体係止手段としての副蓋体係止部55、55やネジ孔56の数は、適宜変更でき、例えば二つの副蓋体係止部55、55から構成し、或いは三つ以上の副蓋体係止部55…55から構成しても良く、適宜変更できる。又、副蓋体係止部55は、周壁51から収納部50に突設させる形態のものに限らず、例えば図10に示すように周壁51の肉厚を厚くしてその周壁51の一部に設けるようにしても良い。
【0025】
又、本実施形態では、支持軸57の軸芯O1を、ケーシング本体5の収納部50の中心Oから径小収納部側に1mm程度偏心させているが、この偏心量は、特に限定されず、適宜変更し得る。又、支持軸57は、ケーシング本体5の収納部50の中心Oから偏心させるものに限らず、例えば図9に示すように支持軸57の軸芯O1を、ケーシング本体5の収納部50の中心Oに一致させて設けても良い。ただし、その場合は、上述のように副蓋体係止部55をケーシング本体5の径大収納部50aに突設させると、電気コード2を収納し難くなってケーシング本体5の収納部50の径を予め大きくしておく必要が生じるので、上記実施形態のように支持軸57を、ケーシング本体5の収納部50の径小収納部50b側に寄せて収納部50に対して偏心させておくのが好ましい。
【0026】
【発明の効果】
以上、本願第1の発明は、蓋体係止部55を収納部50側に突設させるとともに、回転胴3を回動自在に支持する支持軸57を、収納部50の中心Oから間隔を隔てた位置に設けたものとすることにより、蓋体係止部55が邪魔になることなく電気コード2の径大部側を収納でき、ケーシング1自体の径を大きくせずに済ませることができる。又、電気コード2のケーシング1内への引き戻しに際し、遠心力によってケーシング本体5の周壁51に沿うように入ってきた電気コード2を、蓋体係止部55に当てて径内側に案内することができ、円滑に巻回できる。
【0027】
本願第2の発明は、周壁51から収納部50側に突設された突設部55aを設けておくことで、遠心力によってケーシング本体5の周壁51に沿うように入ってきた電気コード2を、突設部55aに当てて径内側に案内することができ、円滑に巻回できる。そして、この突設部55aに、蓋体6を係止するための蓋体係止手段55bを設けたものとすることにより、ケーシング1から蓋体係止部55を突出させずに済ませることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のコードリールの一実施形態の正面図である。
【図2】(A) は、ケーシング本体の正面図、(B) は、その側面図である。
【図3】(A) は、蓋体の正面図、(B) は、その側面図、(C) は、その底面図である。
【図4】蓋体を外した状態のコードリールの正面図である。
【図5】図1のV −V 線断面図である。
【図6】(A) は、径大接続部用接触子の正面図、(B) は、図6(A) のVI−VI線断面図である。
【図7】(A) は、径小接続部用接触子の正面図、図7(A) のVII −VII 線断面図である。
【図8】ケーシング外に引き出した電気コードを引き戻す際の説明図である。
【図9】ケーシング本体の他の実施形態を示す正面図である。
【図10】ケーシング本体の更に他の実施形態を示す正面図である。
【図11】(A) は、従来例を示す正面図、(B) は、図11(A) のI −I 線断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
2 電気コード
3 回転胴
5 ケーシング本体
6 蓋体
50 収納部
51 周壁
55 蓋体係止部
57 支持軸

Claims (2)

  1. 電気コード (2) を渦巻き状に巻回した回転胴 (3) を、ケーシング (1) 内に回動自在に収納することにより、電気コード (2) をケーシング (1) 内から引き出し・引き戻しできるようにしたコードリールにおいて、
    ケーシング (1) が、一端側に開口部 (53) を有するケーシング本体 (5) と、ケーシング本体 (5) の開口部 (53) に蓋をする蓋体 (6) とを備え、ケーシング本体 (5) が、略円筒状の周壁 (51) を備えることにより、ケーシング本体 (5) 内に電気コード (2) を巻回した回転胴 (3) を収納する収納部 (50) が区画形成され、この収納部 (50) の一側方側が、回転胴 (3) に渦巻き状に巻回されて周方向に漸次径大となった電気コード (2) における径大部側を収納する径大収納部 (50a) をなし、収納部 (50) の他側方側が、電気コード (2) の径小部側を収納する径小収納部 (50b) をなし、
    周壁 (51) には、蓋体 (6) を係止するための蓋体係止部 (55) が周壁 (51) から収納部 (50) の径大収納部 (50b) 側に突設され、収納部 (50) には、回転胴 (3) を回動自在に支持する支持軸 (57) が備えられ、この支持軸 (57) の軸芯 (O1) が、径小収納部 (50b) 側に配位されたものであることを特徴とするコードリール。
  2. 電気コード (2) を巻回した回転胴 (3) を、ケーシング (1) 内に回動自在に収納することにより、電気コード (2) をケーシング (1) 内から引き出し・引き戻しできるようにしたコードリールにおいて、
    ケーシング (1) が、一端側に開口部 (53) を有するケーシング本体 (5) と、ケーシング本体 (5) の開口部 (53) に蓋をする蓋体 (6) とを備え、ケーシング本体 (5) が、略円筒状の周壁 (51) を備えることにより、ケーシング本体 (5) 内に電気コード (2) を巻回した回転胴 (3) を収納する収納部 (50) が区画形成され、
    この周壁 (51) には、周壁 (51) から収納部 (50) 側に突設された突設部 (55a) が備えられ、この突設部 (55a) に、蓋体 (6) を係止するための蓋体係止手段 (55b) が設けられたものであることを特徴とするコードリール。
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