JP3543031B2 - レーダ装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、マグネトロンが適正温度以上となったときにマグネトロンを作動させるレーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レーダ装置の送信管として多用されているマグネトロンは、発振が不安定化したり、アークが発生して短命化しないように、適正な温度以上で作動させることが必要になっている。従って、従来、レーダ装置は、マグネトロンにヒータを設け、レーダ装置の装置電源がオン(ON)状態にされたときに、マグネトロンが最も低い温度であっても適正な温度以上となるように一定の加熱時間の経過後にマグネトロンを作動させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のように、マグネトロンが最低温度である場合に対応させて固定的に加熱時間を設定すると、マグネトロンが或る程度の温度を有することにより最低温度から適正温度に加熱されるまでの時間よりも早期に適正温度に到達した場合でも、常に一定の加熱時間を経過しなければ、マグネトロンが作動されないことになる。従って、例えばレーダ装置の装置電源を誤操作によりオフ(OFF)状態とした場合のように、装置電源をオフ状態から即座にオン状態に切り換えた場合でも、一定の加熱時間が経過するまでレーダ装置を使用できないため、大きな待ち時間が発生することになるという問題がある。特に、この待ち時間の問題は、緊急時において大きなものになる。
【0004】
従って、本発明は、待ち時間を最小限に短縮するように加熱時間を求めることができるレーダ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するために、請求項1ないし請求項5の発明は、装置電源がオン状態に切り換えられたときにマグネトロンを加熱し、該マグネトロンが適正温度以上となったときに、該マグネトロンを作動させるものであり、下記の特徴を有している。
【0006】
即ち、請求項1の発明は、上記装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定するオフ期間測定手段と、上記オフ期間測定手段により測定されたオフ期間を基に、上記装置電源がオン状態に切り換えられたときの上記マグネトロンの温度から適正温度まで加熱するのに要する加熱時間を求め、該加熱時間でもって上記マグネトロンを加熱するマグネトロン加熱手段とを有していることを特徴としている。
【0007】
また、請求項2の発明は、上記マグネトロンの周囲温度を測定する温度測定手段と、上記装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定するオフ期間測定手段と、上記温度測定手段により測定された周囲温度と上記オフ期間測定手段により測定されたオフ期間とを基に、上記装置電源がオン状態に切り換えられたときの上記マグネトロンの温度から適正温度まで加熱するのに要する加熱時間を求め、該加熱時間でもって上記マグネトロンを加熱するマグネトロン加熱手段とを有していることを特徴としている。
【0008】
さらに、請求項3の発明は、上記ヒータに電力を供給するヒータ電源と、上記装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定するように、充放電可能にされたコンデンサと、上記コンデンサの放電電流を制限する抵抗器と、上記マグネトロンの加熱終了後に上記コンデンサを充電させ、オフ期間中に上記コンデンサを放電させる充電制御器と、上記コンデンサの電圧をデジタル値に変換してオフ期間として出力するA/D変換器とを備えたオフ期間測定器と、上記装置電源がオン状態に切り換えられたときの上記マグネトロンの温度から適正温度まで加熱するのに要する加熱時間をオフ期間に対応して格納した記憶部と、上記オフ期間測定器により測定されたオフ期間に対応する加熱時間を上記記憶部から求め、該加熱時間でもって上記ヒータ電源を制御する演算部とを備えた電源制御装置とを有していることを特徴としている。
【0009】
請求項4の発明は、上記ヒータに電力を供給するヒータ電源と、上記装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定するように、常に現時点の時間を時間データとして出力するタイマーと、上記装置電源がオン状態からオフ状態にされた時点の時間データを記憶し、該時間データを保持するタイマー用メモリとを備えたオフ期間測定器と、上記装置電源がオン状態に切り換えられたときの上記マグネトロンの温度から適正温度まで加熱するのに要する加熱時間をオフ期間に対応して格納した記憶部と、上記装置電源がオン状態に切り換えられたときに、上記タイマーから現時点の時間データを読み取ると共に、上記タイマー用メモリからオフ状態に切り換えられた時点の時間データを読み取り、両時間データの差を基にしてオフ期間を求め、該オフ期間に対応する加熱時間を上記記憶部から求め、該加熱時間でもって上記ヒータ電源を制御する演算部とを備えた電源制御装置とを有していることを特徴としている。
【0010】
請求項5の発明は、上記ヒータに電力を供給するヒータ電源と、上記装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定するように、上記レーダ装置がオフ状態にされている期間、クロック信号を出力するクロック発生器と、上記クロック信号の入力によりカウンター値を計数するカウンターとを備えたオフ期間 測定器と、上記装置電源がオン状態に切り換えられたときの上記マグネトロンの温度から適正温度まで加熱するのに要する加熱時間をオフ期間に対応して格納した記憶部と、上記カウンターからカウンター値を読み出し、該カウンター値に対応するオフ期間を求め、該オフ期間に対応する加熱時間を上記記憶部から求め、該加熱時間でもって上記ヒータ電源を制御する演算部とを備えた電源制御装置とを有していることを特徴としている。
【0011】
【作用】
請求項1ないし5の構成によれば、マグネトロンが適正温度以上に加熱された後、装置電源がオフ状態にされると、マグネトロンの加熱が停止されるため、オフ状態の時間であるオフ期間が長くなる程、マグネトロンの温度が低下することになる。従って、装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定することによって、装置電源がオン状態に切り換えられたときのマグネトロンの温度を間接的に求めることが可能になり、結果として、このマグネトロンの温度から適正温度に加熱するのに要する加熱時間を経験的または理論的に求めることが可能になる。これにより、装置電源をオン状態に切り換えた後、マグネトロンの最低温度に対応させた一定の加熱時間でもってマグネトロンを加熱して適正温度以上とした場合よりも、短期間でマグネトロンを作動させることが可能になり、装置電源をオン状態にしてからの待ち時間を短縮させることが可能になる。
【0012】
また、請求項2または3の構成によれば、マグネトロンの周囲温度が上昇すると、マグネトロンに熱量が蓄積され易くなるため、マグネトロンを適正温度に加熱させるまでの時間を短縮化できることになる。従って、周囲温度とオフ期間とを組み合わせることによって、さらに高い精度でもって加熱時間を求めることが可能になり、オフ期間のみを基にして加熱時間を求めた場合よりも、一層短時間でマグネトロンを作動させることが可能になる。
【0013】
【実施例】
〔実施例1〕
本発明の一実施例を図1および図2を用いて説明する。
本実施例に係るレーダ装置は、図1に示すように、高周波電力を送信電波として外部に放射するアンテナ1と、アンテナ1に高周波電力を供給するマグネトロン2と、マグネトロン2を加熱する図示しないヒータと、ヒータに電力を供給するヒータ電源3とを有している。
【0014】
上記のヒータ電源3は、マグネトロン2を適正温度以上の所定温度に維持させるようにヒータ電源3を制御する電源制御装置4に接続されている。尚、適正温度とは、アークを発生させずに安定してマグネトロン2を発振させることができる温度のことである。上記の電源制御装置4は、演算部5とI/O部6と記憶部7とを有しており、記憶部7には、プログラム領域7bと時間データ領域7aとが形成されている。時間データ領域7aには、ヒータ電源3をオフ状態に切り換えた時点から再びオン状態に切り換えた時点までのオフ期間を示すオフ期間データと、このオフ期間データに対応する加熱時間データとが格納されている。尚、加熱時間データとは、マグネトロン2を適正温度に加熱するまでに要する時間を示すデータのことである。
【0015】
また、プログラム領域7bには、加熱時間決定ルーチン等が格納されており、加熱時間決定ルーチンは、マグネトロン2の加熱が終了してから装置電源がオフ状態とされるまでの間、後述のオフ期間測定器8に対してI/O部6から制御信号を出力し、レーダ装置の装置電源がオフ状態からオン状態に切り換えられたときに、オフ期間測定器8からオフ期間データを取得し、このオフ期間データに対応する加熱時間データを求めるようになっている。
【0016】
上記のI/O部6は、上述のヒータ電源3に接続されていると共に、オフ期間測定器8の充電制御器12に接続されている。充電制御器12は、入出力端子12aと信号端子12bとを有しており、信号端子12bには、I/O部6から制御信号が入力されるようになっている。そして、充電制御器12は、制御信号が信号端子12bに入力されたときに、入出力端子12aから電流を出力するようになっている一方、制御信号が入力されないときに、入出力端子12aをハイインピーダンスの状態とするようになっている。
【0017】
上記の充電制御器12の入出力端子12aは、第2抵抗器11を介してコンデンサ9および第1抵抗器10の一端側に接続されている。これらのコンデンサ9および第1抵抗器10は、他端側が接地電位とされている。これにより、コンデンサ9は、充放電可能とされており、入出力端子12aから電流が出力されたときに、この電流を入出力端子12aと同電位になるまで充電し、入出力端子12aがハイインピーダンスとされたときに、第1抵抗器10により放電電流が制限されながら徐々に放電するようになっている。そして、これらの充電および放電による電圧変動は、A/D変換器13により検出されており、A/D変換器13は、検出した電圧をデジタル値に変換してオフ期間データとして電源制御装置4に出力するようになっている。
【0018】
上記の構成において、レーダ装置の動作について説明する。
レーダ装置の始動時において、装置電源がオン状態にされると、ヒータ電源3の作動によりマグネトロン2の加熱が開始されることになる。図2に示すように、初期設定時間T0 が経過すると、マグネトロン2が最低温度であっても適正温度以上の所定温度に確実に加熱されたと判断され、制御信号がI/O部6からオフ期間測定器8の充電制御器12に出力されることになる。そして、充電制御器12は、制御信号の入力により入出力端子12aから電流を出力し、コンデンサ9を充電させることになる。
【0019】
この後、装置電源がオフ状態にされると、ヒータ電源3によるマグネトロン2の加熱による所定温度の維持が停止されることになると共に、制御信号の充電制御器12への出力が停止されることになる。制御信号が停止された充電制御器12は、入出力端子12aをハイインピーダンスの状態とすることになる。これにより、コンデンサ9は、第1抵抗器10を介して放電することになり、時間の経過に伴って、マグネトロン2の温度低下と共に電圧を低下させることになる。
【0020】
次に、装置電源がオン状態に切り換えられると、A/D変換器13がコンデンサ9の電圧をデジタル値に変換し、オフ期間データとして出力することになる。このオフ期間データは、電源制御装置4のI/O部6を介して演算部5に入力され、オフ期間データに対応する加熱時間データが記憶部7の時間データ領域7aから読み出されることになる。この際、装置電源が早期にオン状態に切り換えられた場合には、切り換えられるまでの時間(オフ期間)に応じた放電途中の電圧がオフ期間データとして電源制御装置4に出力されることになる。従って、この場合には、2点鎖線および実線で示すように、オフ期間が長くなる程、マグネトロン2の温度低下に対応した長い加熱時間T1 ・T2 でもってマグネトロン2が加熱されることになる。一方、オフ期間が非常に長い場合には、コンデンサ9が完全に放電するため、”0V”のオフ期間データに対応する加熱時間データが読み出されることになる。従って、この場合には、マグネトロン2が完全に元の温度に戻ったと判断され、レーダ装置の始動時と同様の初期設定時間T0 でもってマグネトロン2が加熱されることになる。
【0021】
この後、それぞれの加熱時間T0 ・T1 ・T2 が経過すると、マグネトロン2が適正温度に加熱されたと判断され、制御信号が充電制御器12の信号端子12bに出力されることになる。これにより、充電制御器12が入出力端子12aから電流を出力してコンデンサ9を充電することによって、装置電源がオフ状態とされるまで、オフ期間測定器8が待機状態にされることになる。
【0022】
尚、本実施例のオフ期間測定器8は、充電制御器12とA/D変換器13とでコンデンサ9の充電と電圧の測定とをそれぞれ行うようになっているが、これに限定されることはなく、充電制御器12とA/D変換器13とを一体的に有したマイクロコンピュータにより行うようになっていても良い。
【0023】
〔実施例2〕
本発明の他の実施例を図3を用いて説明する。尚、実施例1と同一の部材には、同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0024】
本実施例に係るレーダ装置は、図3に示すように、タイマー21とタイマー用メモリ22とを有したオフ期間測定器28を備えている。タイマー21は、レーダ装置の装置電源がオフ状態にされていても常に現時点の時間を時間データとして出力するようになっている。また、タイマー用メモリ22は、データ内容を書き換え可能なメモリからなっており、バックアップ電源23に接続され、レーダ装置の装置電源がオフ状態にされたときでも、記憶したデータ内容を保持するようになっている。尚、バックアップ電源23は、コンデンサで代用されていても良い。
【0025】
上記のタイマー21およびタイマー用メモリ22は、電源制御装置4のI/O部6を介して演算部5に接続されている。そして、演算部5は、記憶部7のプログラム領域7bに格納された加熱時間決定ルーチンを実行すると、タイマー21の時間データをタイマー用メモリ22に、加熱終了後、現在時間を例えば1秒毎に更新しながら格納し、レーダ装置の装置電源がオフ状態からオン状態に切り換えられたときに、時間を比較することによりオフ期間データを求め、このオフ期間データに対応する加熱時間データを時間データ領域7aから求めるようになっている。その他の構成は、実施例1と同一である。
【0026】
上記の構成において、レーダ装置の動作について説明する。
レーダ装置の始動時において、装置電源がオン状態にされると、ヒータ電源3の作動によりマグネトロン2の加熱が開始されることになる。加熱終了後に、タイマー21の時間データがI/O部6を介して演算部5に読み取られた後、I/O部6を介してタイマー用メモリ22に格納されることになる。この後、装置電源がオフ状態にされると、ヒータ電源3によるマグネトロン2の加熱による所定温度の維持が停止されることになると共に、演算部5の実行が停止されることによって、演算部5によるタイマー用メモリ22への時間データの書き込みが停止されることになる。従って、タイマー用メモリ22は、装置電源がオン状態からオフ状態にされた時点の時間データを記憶し、この時間データをバックアップ電源23により保持することになる。
【0027】
次に、装置電源がオン状態に切り換えられると、演算部5がタイマー21から現時点の時間データを読み取ると共に、タイマー用メモリ22からオフ状態に切り換えられた時点の時間データを読み取り、両時間データの差を基にしてオフ期間データを求めることになる。そして、このオフ期間データに対応する加熱時間データが記憶部7の時間データ領域7aから読み出され、この加熱時間データを基にした加熱時間でもってマグネトロン2が加熱されることになる。
【0028】
尚、本実施例においては、タイマー21の時間データを常時タイマー用メモリ22に書き込むようになっているが、これに限定されることはなく、例えば装置電源がオン状態からオフ状態になる瞬間を瞬断検出器により検出し、この検出時に時間データをタイマー用メモリ22に書き込んだ後、電源制御装置4を停止させるようになっていても良い。
【0029】
〔実施例3〕
本発明の他の実施例を図4を用いて説明する。尚、実施例1と同一の部材には、同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0030】
本実施例に係るレーダ装置は、図4に示すように、クロック発生器31とカウンター32とを有したオフ期間測定器38と、このオフ期間測定器38をバックアップするバックアップ装置電源33とを備えている。クロック発生器31は、レーダ装置がオフ状態にされている期間、クロック信号をカウンター32に出力するようになっている。一方、カウンター32は、加熱終了後にカウンター値を最大値に設定し、クロック信号の入力によりカウンター値を最大値から減算させるようになっており、カウンター値が”0”となったときに、クロック発生器31に対してクロック信号の出力を停止するように指示するようになっている。尚、カウンター32は、クロック信号によりカウンター値を増大させるようになっていても良い。
【0031】
上記のカウンター32は、I/O部6を介して演算部5に接続されている。そして、演算部5は、レーダ装置の装置電源がオン状態に切り換えられたときに、カウンター32のカウンター値を読み出し、カウンター値を最小値にしてから加熱終了後に最大値にするようになっている。また、演算部5は、カウンター値に対応するオフ期間データを求め、さらに、このオフ期間データに対応する加熱時間データを時間データ領域7aから求めるようになっている。その他の構成は、実施例1と同一である。
【0032】
上記の構成において、レーダ装置の動作について説明する。
レーダ装置の始動時において、装置電源がオン状態にされると、ヒータ電源3の作動によりマグネトロン2の加熱が開始されることになる。また、装置電源がオン状態にされることによって、カウンター32のカウンター値が最大値に設定されることになる。この後、装置電源がオフ状態にされると、ヒータ電源3によるマグネトロン2の加熱による所定温度の維持が停止されることになる一方、クロック発生器31のクロック信号がカウンター32に出力されることになる。従って、カウンター32は、装置電源がオン状態からオフ状態に切り換えられた時点から減算を開始することになる。
【0033】
次に、装置電源がオン状態に切り換えられると、クロック信号のカウンター32への出力が停止されることによって、カウンター32のカウンター値が停止されることになる。この後、演算部5がカウンター32からカウンター値を読み出し、このカウンター値に対応するオフ期間データを求めることになる。そして、オフ期間データに対応する加熱時間データを時間データ領域7aから求めることによって、この加熱時間データを基にした加熱時間でもってマグネトロン2が加熱されることになる。
【0034】
以上のように、本実施例1〜3のレーダ装置は、レーダ装置の装置電源がオン状態に切り換えられたときにマグネトロン2を加熱し、マグネトロン2が適正温度以上となったときに、マグネトロン2を作動させるものであり、装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定するオフ期間測定手段(オフ期間測定器8・28・38)と、オフ期間測定手段により測定されたオフ期間を基に、装置電源がオン状態に切り換えられたときのマグネトロン2の温度から適正温度まで加熱するのに要する加熱時間を求め、この加熱時間でもってマグネトロン2を加熱するマグネトロン加熱手段(ヒータ電源3、電源制御装置4、ヒータ)とを有している構成である。
【0035】
これにより、装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定することによって、装置電源がオン状態に切り換えられたときのマグネトロン2の温度を間接的に求めることが可能になるため、マグネトロン2の温度から適正温度に加熱するのに要する加熱時間を経験的または理論的に求めることが可能になる。これにより、装置電源をオン状態に切り換えた後、マグネトロン2の最低温度に対応させた一定の加熱時間でもってマグネトロン2を加熱して適正温度以上とした場合よりも、短期間でマグネトロン2を作動させることが可能になり、装置電源をオン状態にしてからの待ち時間を短縮させることが可能になる。
【0036】
尚、本実施例1〜3においては、オフ期間測定器8・28・38をオフ期間測定手段としているが、これに限定されることはない、即ち、電源制御装置4にバックアップ装置電源を接続し、装置電源がオフ状態に切り換えられたときに、演算部5にクロック発生器としての機能を持たせ、記憶部7にカウンターの機能を持たせることによって、加熱時間を求めるようになっていても良い。
【0037】
また、本実施例1〜3においては、オフ期間測定器8により得られるオフ期間データのみに基づいて加熱時間データを求めるようになっているが、これに限定されることもない。即ち、図1に示すように、マグネトロン2の周囲温度を測定する温度測定手段(温度センサー14)を電源制御装置4に接続し、この温度センサー14から得られる周囲温度データとオフ期間データとに基づいて加熱時間データを求めるようになっていても良い。具体的には、マグネトロン2の周囲温度が高温である程、マグネトロン2を適正温度に加熱するまでの時間が短縮化されるため、周囲温度データとマグネトロン2の加熱に要する時間との関係を係数化し、この係数値をオフ期間データに乗算した値を基にして加熱時間データを求めるようになっていても良い。そして、この場合には、オフ期間データのみを基にして加熱時間を求めた場合よりも、高い精度でもって加熱時間を求めることが可能になるため、一層加熱時間(待ち時間)を短縮化させることが可能になる。
【0038】
【発明の効果】
請求項1の発明は、以上のように、装置電源がオン状態に切り換えられたときにマグネトロンを加熱し、該マグネトロンが適正温度以上となったときに、該マグネトロンを作動させるレーダ装置において、上記装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定するオフ期間測定手段と、上記オフ期間測定手段により測定されたオフ期間を基に、上記装置電源がオン状態に切り換えられたときの上記マグネトロンの温度から適正温度まで加熱するのに要する加熱時間を求め、該加熱時間でもって上記マグネトロンを加熱するマグネトロン加熱手段とを有している構成である。
【0039】
これにより、装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定することによって、装置電源がオン状態に切り換えられたときのマグネトロンの温度を間接的に求めることが可能になり、結果として、このマグネトロンの温度から適正温度に加熱するのに要する加熱時間を経験的または理論的に求めることが可能になる。よって、装置電源をオン状態に切り換えた後、マグネトロンの最低温度に対応させた一定の加熱時間でもってマグネトロンを加熱して適正温度以上とした場合よりも、短期間でマグネトロンを作動させることが可能になり、装置電源をオン状態にしてからの待ち時間を短縮させることが可能になるという効果を奏する。
【0040】
請求項2の発明は、以上のように、装置電源がオン状態に切り換えられたときにマグネトロンを加熱し、該マグネトロンが適正温度以上となったときに、該マグネトロンを作動させるレーダ装置において、上記マグネトロンの周囲温度を測定する温度測定手段と、上記装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定するオフ期間測定手段と、上記温度測定手段により測定された周囲温度と上記オフ期間測定手段により測定されたオフ期間とを基に、上記装置電源がオン状態に切り換えられたときの上記マグネトロンの温度から適正温度まで加熱するのに要する加熱時間を求め、該加熱時間でもって上記マグネトロンを加熱するマグネトロン加熱手段とを有している構成である。
【0041】
これにより、マグネトロンの周囲温度が上昇すると、マグネトロンに熱量が蓄積され易くなり、マグネトロンを適正温度に加熱させるまでの時間を短縮化できることから、周囲温度とオフ期間とを組み合わせることによって、さらに高い精度でもって加熱時間を求めることが可能になる。よって、オフ期間のみを基にして加熱時間を求めた場合よりも、一層短期間でマグネトロンを作動させることが可能になるという効果を奏する。
【0042】
請求項3の発明は、以上のように、装置電源がオン状態に切り換えられたときにマグネトロンをヒータにより加熱し、該マグネトロンが適正温度以上となったときに、該マグネトロンを作動させるレーダ装置において、上記ヒータに電力を供給するヒータ電源と、上記装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定するように、充放電可能にされたコンデンサと、上記コンデンサの放電電流を制限する抵抗器と、上記マグネトロンの加熱終了後に上記コンデンサを充電させ、オフ期間中に上記コンデンサを放電させる充電制御器と、上記コンデンサの電圧をデジタル値に変換してオフ期間として出力するA/D変換器とを備えたオフ期間測定器と、上記装置電源がオン状態に切り換えられたときの上記マグネトロンの温度から適正温度まで加熱するのに要する加熱時間をオフ期間に対応して格納した記憶部と、上記オフ期間測定器により測定されたオフ期間に対応する加熱時間を上記記憶部から求め、該加熱時間でもって上記ヒータ電源を制御する演算部とを備えた電源制御装置とを有している構成である。
【0043】
請求項4の発明は、装置電源がオン状態に切り換えられたときにマグネトロンをヒータにより加熱し、該マグネトロンが適正温度以上となったときに、該マグネトロンを作動させるレーダ装置において、上記ヒータに電力を供給するヒータ電源と、上記装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定するように、常に現時点の時間を時間データとして出力するタイマーと、上記装置電源がオン状態からオフ状態にされた時点の時間データを記憶し、該時間データを保持するタイマー用メモリとを備えたオフ期間測定器と、上記装置電源がオン状態に切り換えられたときの上記マグネトロンの温度から適正温度まで加熱するのに要する加熱時間をオフ期間に対応して格納した記憶部と、上記装置電源がオン状態に切り換えられたときに、上記タイマーから現時点の時間データを読み取ると共に、上記タイマー用メモリからオフ状態に切り換えられた時点の時間データを読み取り、両時間データの差を基にしてオフ期間を求め、該オフ期間に対応する加熱時間を上記記憶部から求め、該加熱時間でもって上記ヒータ電源を制御する演算部とを備えた電源制御装置とを有している構成である。
【0044】
請求項5の発明は、装置電源がオン状態に切り換えられたときにマグネトロンをヒータにより加熱し、該マグネトロンが適正温度以上となったときに、該マグネトロンを作動させるレーダ装置において、上記ヒータに電力を供給するヒータ電源と、上記装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定するように、上記レーダ装置がオフ状態にされている期間、クロック信号を出力するクロック発生器と、上記クロック信号の入力によりカウンター値を計数するカウンターとを備えたオフ期間測定器と、上記装置電源がオン状態に切り換えられたときの上記マグネトロンの温度から適正温度まで加熱するのに要する加熱時間をオフ期間に対応して格納した記憶部と、上記カウンターからカウンター値を読み出し、該カウンター値に対応するオフ期間を求め、該オフ期間に対応する加熱時間を上記記憶部から求め、該加熱時間でもって上記ヒータ電源を制御する演算部とを備えた電源制御装置とを有している構成である。
【0045】
これにより、請求項1および請求項2と同様に、装置電源をオン状態にしてからの待ち時間を短縮させることが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーダ装置のブロック図である。
【図2】レーダ装置の動作とオフ期間測定器の動作状態との関係を示す説明図である。
【図3】レーダ装置のブロック図である。
【図4】レーダ装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 マグネトロン
3 ヒータ電源
4 電源制御装置
5 演算部
6 I/O部
7 記憶部
7a 時間データ領域
7b プログラム領域
8 オフ期間測定器
9 コンデンサ
10 第1抵抗器
11 第2抵抗器
13 A/D変換器
14 温度センサー
21 タイマー
22 タイマー用メモリ
28 オフ期間測定器
31 クロック発生器
32 カウンター
38 オフ期間測定器
Claims (5)
- 装置電源がオン状態に切り換えられたときにマグネトロンを加熱し、該マグネトロンが適正温度以上となったときに、該マグネトロンを作動させるレーダ装置において、
上記装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定するオフ期間測定手段と、
上記オフ期間測定手段により測定されたオフ期間を基に、上記装置電源がオン状態に切り換えられたときの上記マグネトロンの温度から適正温度まで加熱するのに要する加熱時間を求め、該加熱時間でもって上記マグネトロンを加熱するマグネトロン加熱手段とを有していることを特徴とするレーダ装置。 - 装置電源がオン状態に切り換えられたときにマグネトロンを加熱し、該マグネトロンが適正温度以上となったときに、該マグネトロンを作動させるレーダ装置において、
上記マグネトロンの周囲温度を測定する温度測定手段と、
上記装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定するオフ期間測定手段と、
上記温度測定手段により測定された周囲温度と上記オフ期間測定手段により測定されたオフ期間とを基に、上記装置電源がオン状態に切り換えられたときの上記マグネトロンの温度から適正温度まで加熱するのに要する加熱時間を求め、該加熱時間でもって上記マグネトロンを加熱するマグネトロン加熱手段とを有していることを特徴とするレーダ装置。 - 装置電源がオン状態に切り換えられたときにマグネトロンをヒータにより加熱し、該マグネトロンが適正温度以上となったときに、該マグネトロンを作動させるレーダ装置において、
上記ヒータに電力を供給するヒータ電源と、
上記装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定するように、充放電可能にされたコンデンサと、上記コンデンサの放電電流を制限する抵抗器と、上記マグネトロンの加熱終了後に上記コンデンサを充電させ、オフ期間中に上記コンデンサを放電させる充電制御器と、上記コンデンサの電圧をデジタル値に変換してオフ期間として出力するA/D変換器とを備えたオフ期間測定器と、
上記装置電源がオン状態に切り換えられたときの上記マグネトロンの温度から適正温度まで加熱するのに要する加熱時間をオフ期間に対応して格納した記憶部と、上記オフ期間測定器により測定されたオフ期間に対応する加熱時間を上記記憶部から求め、該加熱時間でもって上記ヒータ電源を制御する演算部とを備えた電源制御装置とを有していることを特徴とするレーダ装置。 - 装置電源がオン状態に切り換えられたときにマグネトロンをヒータにより加熱し、該マグネトロンが適正温度以上となったときに、該マグネトロンを作動させるレーダ装置において、
上記ヒータに電力を供給するヒータ電源と、
上記装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定するように、常に現時点の時間を時間データとして出力するタイマーと、上記装置電源がオン状態からオフ状態にされた時点の時間データを記憶し、該時間データを保持するタイマー用メモリとを備えたオフ期間測定器と、
上記装置電源がオン状態に切り換えられたときの上記マグネトロンの温度から適正温度まで加熱するのに要する加熱時間をオフ期間に対応して格納した記憶部と、上記装置電源がオン状態に切り換えられたときに、上記タイマーから現時点の時間データを読み取ると共に、上記タイマー用メモリからオフ状態に切り換えられた時点の時間データを読み取り、両時間データの差を基にしてオフ期間を求め、該オフ期間に対応する加熱時間を上記記憶部から求め、該加熱時間でもって上記ヒータ電源を制御する演算部とを備えた電源制御装置とを有していることを特徴とするレーダ装置。 - 装置電源がオン状態に切り換えられたときにマグネトロンをヒータにより加熱し、該マグネトロンが適正温度以上となったときに、該マグネトロンを作動させるレーダ装置において、
上記ヒータに電力を供給するヒータ電源と、
上記装置電源がオン状態に切り換えられる前のオフ期間を測定するように、上 記レーダ装置がオフ状態にされている期間、クロック信号を出力するクロック発生器と、上記クロック信号の入力によりカウンター値を計数するカウンターとを備えたオフ期間測定器と、
上記装置電源がオン状態に切り換えられたときの上記マグネトロンの温度から適正温度まで加熱するのに要する加熱時間をオフ期間に対応して格納した記憶部と、上記カウンターからカウンター値を読み出し、該カウンター値に対応するオフ期間を求め、該オフ期間に対応する加熱時間を上記記憶部から求め、該加熱時間でもって上記ヒータ電源を制御する演算部とを備えた電源制御装置とを有していることを特徴とするレーダ装置。
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