JP3542911B2 - 動画圧縮装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動画像を圧縮符号化して例えば蓄積媒体に記録する動画圧縮装置にに関し、画像の動きが少ないときは画像を間引いて圧縮し、動きが多いときは滑らかなまま圧縮できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】
通信系の動画像圧縮方法のひとつに、前のフレームと比較して変化のあった部分だけを求めて圧縮する手法がある。この方法によると、動きの激しい画像だと変化のある部分が多くなり圧縮効率が低下する。画像をネットワークなどを通じてリアルタイムに送信する場合は、圧縮効率が低下すると送信に時間がかかってしまい、送信できるフレーム数が減少してしまう。同様の圧縮方式でリアルタイムに圧縮画像を送信する代わりに蓄積媒体に記録するようにしても、処理の動作は変わらないので、動きの多い部分ではフレーム数が減少してしまう。
【0003】
また、MPEG(Moving Picture Experts Group)1に代表されるような蓄積系の動画像圧縮方法では、単位時間あたりのフレーム数が決められているため、動きの少ない部分も動きの激しい部分も一定のサンプリング周期で圧縮する必要がある。この方法だと、見た目にあまり変化していない画像も圧縮しなくてはならないため、圧縮効率が低下してしまう。
【0004】
また、特開平7−75092号公報には、ネットワークで送れるデータ量により解像度を変化させて圧縮率を調整する手法が記載されている。この手法では、ネットワークの状態によっては動きの多い部分の解像度が低くなるため、画質が劣化してしまうという問題点がある。
【0005】
また、特開平7−222173号公報には、フレーム間で差分を求め、動きの少ない画像は送信せずにスチル状態を示す識別信号を送るという手法が記載されている。この手法では、識別信号を判断する専用の復号化器が必要になるという問題点がある。また、スチルと判断された場合は画像データの伝送が短縮されるが、1フレーム毎に送信処理を行うために、スチル処理時に短縮された分の伝送路が動きの多い部分の圧縮データの伝送に割り当てられることがなく、伝送路の帯域を十分に活用できないという問題点もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、実際に圧縮するフレーム数を減らすことができるとともに、画質を劣化させることなく滑らかな動きが再現できる動画圧縮装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様の動画圧縮装置は、動画像データをフレーム単位に受け取り、現フレームを複数のブロックに分割しそれぞれのブロックが参照フレームのどの部分と相関が高いかを求め、最も相関の高いブロックまでの距離を参照フレームからの当該ブロックの移動距離とする動き検索手段と、各ブロックの移動距離を基に画面全体での移動量の総和を求めて現フレームが動きのある画像かどうかを判定する動き判定手段と、動き検索手段で求めた相関性の高いブロックとの差分データを周波数成分に変換する周波数変換手段と、その変換後のデータを量子化する量子化手段と、量子化データを可変長符号化する可変長符号化手段とを備えている。そして、動き判定手段による判定で現フレームが動きの多い画像の場合は、そのまま周波数変換手段以降の処理を行う。一方、動き判定手段による判定で現フレームが動きの少ない画像の場合は、あらかじめ定められたフレーム数までは動き判定手段までの処理だけを行い、それを越えてから周波数変換手段以降の処理を行い、あらかじめ定められたフレーム数に連続して満たない内に動き判定手段で動きの多い画像が検出されれば、あらかじめ定められたフレーム数まで待たずに周波数変換手段以降の処理を行う。
【0008】
第2の態様の動画圧縮装置は、動画像データをフレーム単位に受け取り、現フレームを複数のブロックに分割しそれぞれのブロックが参照フレームのどの部分と相関が高いかを求め、最も相関の高いブロックまでの距離を参照フレームからの当該ブロックの移動距離とする動き検索手段と、各ブロックの移動距離を基に画面全体での移動量の総和を求めて現フレームが動きのある画像かどうかを判定する動き判定手段と、動き検索手段で求めた相関性の高いブロックとの差分データを周波数成分に変換する周波数変換手段と、その変換後のデータを量子化する量子化手段と、量子化データを可変長符号化する可変長符号化手段と、差分データ値を0にするためのデータクリア手段とを備えている。そして、動き判定手段による判定で現フレームが動きの多い画像の場合は、そのまま周波数変換手段以降の処理を行う。一方、動き判定手段による判定で現フレームが動きの少ない画像の場合は、あらかじめ定められたフレーム数まではデータクリア手段で前フレームとの差分データ値を0にして可変長符号化手段で圧縮符号にし、それを越えてから周波数変換手段以降の処理を行い、あらかじめ定められたフレーム数に連続して満たない内に動き判定手段で動きの多い画像が検出されれば、あらかじめ定められたフレーム数まで待たずに周波数変換手段以降の処理を行う。
【0009】
第3の態様の動画圧縮装置は、入力された現フレームと参照フレーム間で差分を求める差分検出手段と、各画素の差分値を基に画面全体での差分値の大きさの総和を求めて現フレームが動きのある画像かどうかを判定する動き判定手段と、現フレームを複数のブロックに分割しそれぞれのブロックが参照フレームのどの部分と相関が高いかを求め、相関性の高いブロックとの差分データを取り出す動き検索手段と、相関性の高いブロックとの差分データを周波数成分に変換する周波数変換手段と、その変換後のデータを量子化する量子化手段と、量子化データを可変長符号化する可変長符号化手段とを備えている。そして、動き判定手段による判定で現フレームが動きの多い画像の場合は、そのまま動き検索手段以降の処理を行う。動き判定手段による判定で現フレームが動きの少ない画像の場合は、あらかじめ定められたフレーム数までは動き判定手段までの処理だけを行い、それを越えてから動き検索手段以降の処理を行い、あらかじめ定められたフレーム数に連続して満たない内に動き判定手段で動きの多い画像が検出されれば、あらかじめ定められたフレーム数まで待たずに動き検索手段以降の処理を行う。
【0010】
上記第1〜第3の態様のいずれについても、量子化手段の結果を逆量子化する逆量子化手段と、それを周波数成分から画素成分に変換する逆周波数変換手段と、その変換されたデータから動き検索手段のための参照フレームを作成する動き補償手段とを追加することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。
【0012】
図1を参照すると、本発明の第1実施例の動画圧縮装置は、画像入力手段11と、動き検索手段12と、動き判定手段13と、周波数変換手段14と、量子化手段15と、逆量子化手段16と、逆周波数変換手段17と、動き補償手段18と、可変長符号化手段19と、出力手段20とから構成されている。
【0013】
これらの手段はそれぞれ概略つぎのように動作する。画像入力手段11より1フレーム単位に画像が入力され、動き検索手段12で参照フレームとして格納されている前フレームと現フレームとの相関性を求めるため、現フレームを複数のブロックに分割しそれぞれのブロックが参照フレームのどの部分と相関が高いかを求める。最も相関の高いブロックまでの距離が、参照フレームからのそのブロックの移動距離と考えられる。動き判定手段13では、各ブロックの移動距離を基に画面全体での移動量の総和を求め、この値より現フレームが参照フレームからどれだけ変化したかが分かる。
【0014】
現フレームが動きの多い画像の場合は、動き検索手段12で求めた相関性の高いブロックとの差分データが周波数変換手段14に入力される。周波数変換手段14で差分データを周波数成分に変換し、量子化手段15で量子化が行われる。可変長符号化手段19で圧縮符号にし、出力手段20で出力される。また、次のフレーム圧縮用の参照フレーム作成のため、量子化手段15の結果を逆量子化手段16に渡し逆量子化を行い、逆周波数変換手段17で周波数成分から画素成分に変換し、動き補償手段18で参照フレームのデータを作成する。
【0015】
現フレームが動きの少ない画像の場合は、あらかじめ定められたフレーム数、例えば連続10フレームに満たない場合は動き判定手段13までの処理だけを行い、11フレーム目に上記周波数変換手段14以降の処理を全て行う。もし、連続10フレーム満たない内に動き判定手段13で動きの多い画像が検出されれば11フレーム目まで待たずに上記周波数変換手段14以降の処理を行う。
【0016】
次に、図2のフローチャートを参照して第1実施例の全体の動作について詳細に説明する。
【0017】
まず、画像データが入力されると、入力画像は複数のブロックに分割され、そのブロックごとに参照フレームとの間で最も相関がある部分を検索する(ステップS1)。例えば、各画素の差分値の二乗和の合計や差分値の絶対値和などを求め、検索範囲内で最小値だった部分を参照ブロックの位置とする。その検索結果から参照ブロックまでの距離を求め、1画面全体での距離の合計値を計算し、その値としきい値Aを比較する(ステップS2)。しきい値Aより大きい場合はそのまま圧縮処理を行い、そうでない場合は、圧縮処理を行わないフレームが連続した数(スキップカウント)としきい値Bを比較する(ステップS7)。しきい値Bよりも大きい場合はそのフレームは圧縮処理を行う。そうでない場合は、そのフレームの圧縮処理は行わずに、スキップカウントに1を加えて更新する(ステップS8)。圧縮処理を行うフレームは、まずスキップカウントを0に更新し(ステップS3)、周波数変換を行い(ステップS4)、量子化を行い(ステップS5)、その結果を可変長符号化する(ステップS6)。これを全てのフレームが終了するまで繰り返す(ステップS9)。
【0018】
次に具体例を用いて説明する。
図3のように、毎秒9フレームのデータが入力されたとする。フレーム番号1から6までと11から16までは動きが少ない画像で、7から10までは動きの多い画像であるとする。あらかじめ動きの少ないシーンは毎秒3フレーム、動きの多いシーンは毎秒9フレームで圧縮すると定められていたとすると、実際に圧縮されるフレームは1、4、7、8、9、10、13、16になる。
【0019】
ここで図4および図5を参照して、動きの少ないシーンと動きの多いシーンの判定方法を説明する。図4は動きの少ないシーンを説明した図である。参照フレームと現フレームとの間で物体の移動量をブロック単位に調べると、移動量を示した図の通りになる。移動量判定のしきい値を100とすると、図4のフレーム全体での移動量の合計は46となり、しきい値より小さいため移動量が少ないフレームとして判定される。また、図5は移動量の多いシーンを説明した図である。図4と同様に移動量を示した図より、フレーム全体での移動量の合計を求めると168になり、しきい値である100より大きいためこのフレームは移動量の多いフレームであると判定される。
【0020】
次に、本発明の第2実施例について説明する。
MPEG1などのように、単位時間あたりのフレーム数が規定されている圧縮方式の場合について図6を参照して説明する。図6はMPEG1のフレーム構成を示した図である。フレームのタイプにはI、P、Bとあり、Iフレームは参照フレームを用いないで圧縮を行い、Pフレームは前のIもしくはPフレームのいずれかを参照して圧縮を行う。Bフレームは前後のIもしくはPフレームを参照して圧縮を行い、Bフレーム自身は参照フレームとして用いられることはない。MPEG1では、単位時間あたりのフレーム数が規定されているため、圧縮処理を行わないフレームというものはあり得ないので、参照フレームとして用いられないBフレームのデータを参照フレームと全く同じ画像として扱うことで圧縮後のデータ量が非常に小さくなるため、圧縮処理を行わない場合と同様の効果を得ることができる。
【0021】
図7を参照すると、第2実施例は、画像入力手段21と、動き検索手段22と、動き判定手段23と、周波数変換手段24と、量子化手段25と、逆量子化手段26と、逆周波数変換手段27と、動き補償手段28と、可変長符号化手段29と、データクリア手段30と、出力手段31とから構成されている。
【0022】
これらの手段はそれぞれ概略つぎのように動作する。画像入力手段21より1フレーム単位に画像が入力され、動き検索手段22で参照フレームとして格納されている前フレームと現フレームとの相関性を求めるため、現フレームを複数のブロックに分割しそれぞれのブロックが参照フレームのどの部分と相関が高いかを求める。最も相関の高いブロックまでの距離が、参照フレームからのそのブロックの移動距離と考えられる。動き判定手段23では、各ブロックの移動距離を基に画面全体での移動量の総和を求め、この値より現フレームが参照フレームからどれだけ変化したかが分かる。
【0023】
現フレームが動きの多い画像の場合は、動き検索手段22で求めた相関性の高いブロックとの差分データが周波数変換手段24に入力される。周波数変換手段24で差分データを周波数成分に変換し、量子化手段25で量子化が行われる。可変長符号化手段29で圧縮符号にし、出力手段31で出力される。また、次のフレーム圧縮用の参照フレーム作成のため、量子化手段25の結果を逆量子化手段26に渡し逆量子化を行い、逆周波数変換手段27で周波数成分から画素成分に変換し、動き補償手段28で参照フレームのデータを作成する。
【0024】
現フレームが動きの少ない画像の場合は、あらかじめ定められたフレーム数、例えば連続10フレームに満たない場合はデータクリア手段30で前フレームとの差分データ値を0にし、可変長符号化手段29で圧縮符号にし、出力手段31で出力される。11フレーム目に上記周波数変換手段24以降の処理を全て行う。もし、連続10フレーム満たない内に動き判定手段23で動きの多い画像が検出されれば11フレーム目まで待たずに上記周波数変換手段24以降の処理を行う。
【0025】
図8のフローチャートを参照して第2実施例の全体の動作について詳細に説明する。
【0026】
まず、画像データが入力されると入力画像は複数のブロックに分割され、そのブロックごとに参照フレームとの間で最も相関がある部分を検索する(ステップS11)。例えば、各画素の差分値の二乗和の合計や差分値の絶対値和などを求め、検索範囲内で最小値だった部分を参照ブロックの位置とする。その検索結果から参照ブロックまでの距離を求め、1画面全体での距離の合計値を計算し、その値としきい値Aを比較する(ステップS12)。しきい値Aより大きい場合はそのまま圧縮処理を行い、そうでない場合は圧縮処理を行わないフレームが連続した数(スキップカウント)としきい値Bを比較する(ステップS16)。しきい値Bよりも大きい場合はそのフレームは圧縮処理を行う。そうでない場合は、スキップカウントに1を加えて更新し(ステップS17)、動き検索後の差分データを全て0、つまり参照フレームと全く同一画像として扱う(ステップS18)。そしてデータが0のフレームの符号化を行うため可変長符号化を行う(S19)。圧縮処理を行うフレームは、まずスキップカウントを0に更新し(ステップS13)、周波数変換を行い(ステップS14)、量子化を行い(ステップS15)、その結果を可変長符号化する(ステップS19)。これを全てのフレームが終了するまで繰り返す(ステップS20)。
【0027】
図9に差分データが0の時のBフレームの符号を示す。フレームの先頭を示すPSCから始まり、PCTでBフレームであることが示されている。圧縮データは16×16画素のブロック(マクロブロック)単位で記述される。MBAIは前のマクロブロックからの増加分を示し、先頭では1である。MBTYPEではマクロブロックの形式について記述され、MBPが0ということはそのマクロブロックには符号化するデータがないことを示している。またMBESCは33個分のマクロブロックに符号化データがないことが示される。これが2回記述されているので66個分のマクロブロックに符号化データがないことが分かる。続くMBAIが13ということは、さらに12個分は符号化データがなく、そのマクロブロックのMBPが0であることから、13個分の符号化データがないことが分かる。この例で示した画像は、80個のマクロブロックから生成されている画像で、符号化しないマクロブロック数は1+66+13=80になり、全てのマクロブロックが符号化されていないことを示している。その時のデータ量は157ビットで済む。
【0028】
次に、本発明の第3実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図10を参照すると、第3実施例は、画像入力手段41と、差分検出手段42と、動き判定手段43と、動き検索手段44と、周波数変換手段45と、量子化手段46と、逆量子化手段47と、逆周波数変換手段48と、動き補償手段49と、可変長符号化手段50と、出力手段51とから構成されている。
【0029】
これらの手段はそれぞれ概略つぎのように動作する。画像入力手段41より1フレーム単位に画像が入力され、差分検出手段42で現フレームと参照フレーム間で差分を求める。例えば輝度成分の差分の絶対値を求めることで変化量を得ることが出来る。動き判定手段43では、各画素の差分値を基に画面全体での差分値の大きさの総和を求め、この値より現フレームが参照フレームからどれだけ変化したかが分かる。
【0030】
現フレームが動きの多い画像の場合は、動き検索手段44で参照フレームとして格納されている前フレームと現フレームとの相関性を求めるため、現フレームを複数のブロックに分割しそれぞれのブロックが参照フレームのどの部分と相関が高いかを求める。相関性の高いブロックとの差分データが周波数変換手段45に入力されると周波数成分に変換され、量子化手段46で量子化が行われる。可変長符号化手段50で圧縮符号にし、出力手段51で出力される。また、次のフレーム圧縮用の参照フレーム作成のため、量子化手段46の結果を逆量子化手段47に渡し逆量子化を行い、逆周波数変換手段48で周波数成分から画素成分に変換し、動き補償手段49で参照フレームのデータを作成する。
【0031】
現フレームが動きの少ない画像の場合は、あらかじめ定められたフレーム数、例えば連続10フレームに満たない場合は動き判定手段43までの処理だけを行い、11フレーム目に上記動き検索手段44以降の処理を全て行う。もし、連続10フレーム満たない内に動き判定手段43で動きの多い画像が検出されれば11フレーム目まで待たずに上記動き検索手段44以降の処理を行う。
【0032】
次に、図11のフローチャートを参照して第3実施例の全体の動作について詳細に説明する。
【0033】
まず、画像データが入力されると入力画像は参照フレームと同じ位置にある画素同士で差分を求められる(ステップS21)。この差分値から画面全体での変化量を計算し、その値としきい値Dと比較する(ステップS22)。しきい値Dより大きい場合はそのまま圧縮処理を行い、そうでない場合はスキップカウントとしきい値Bを比較する(ステップS28)。しきい値Bよりも大きい場合はそのフレームは圧縮処理を行う。そうでない場合は、そのフレームの圧縮処理は行わずに、スキップカウントに1を加えて更新する(ステップS29)。圧縮処理を行うフレームは、まずスキップカウントを0に更新する(ステップS23)。入力画像は複数のブロックに分割され、そのブロックごとに参照フレームとの間で最も相関がある部分を検索する(ステップS24)。動き検索で得られた差分データの周波数変換を行い(ステップS25)、量子化を行い(ステップS26)、その結果を可変長符号化する(ステップS27)。これを全てのフレームが終了するまで繰り返す(ステップS30)。
【0034】
次に具体例を用いて説明する。
図12および図13を参照して、動きの少ないシーンと動きの多いシーンの判定方法を説明する。図12は動きの少ないシーンを説明した図である。参照フレームと現フレームとの間で差分を画素単位に調べると変化量を示した図の通りになる。変化量は、差分値の大きさがしきい値C、例えば10より大きい画素が何画素あるかで求められる。変化量がしきい値D、例えば15画素以上あれば動きの多いシーンと判定されるとすると、図12で差分値の大きさが5より大きいものは6画素で、これは15画素より少ないため移動量が少ないフレームとして判定される。また、図13は移動量の多いシーンを説明した図である。図12と同様に変化量を示した図より、差分値が5より大きい画素数を求めると20になり、しきい値である15より大きいためこのフレームは移動量の多いフレームであると判定される。このようにしきい値Cを設けることで画面に発生する微少なノイズ成分を除去した変化量の判定が可能になる。
【0035】
【発明の効果】
本発明の第1の効果は、圧縮したデータ量を削減できることにある。その理由は、画面にほとんど動きがないときにフレームを間引くことにより、実際に圧縮するフレーム数を減らすことが出来るからである。
第2の効果は滑らかな動きが再現できることにある。その理由は、画面内の物体の動いた量が多いと単位時間に圧縮するフレーム数を増やすためである。
第3の効果は画質を劣化させることなく滑らかな動きが再現できることにある。その理由は、圧縮画像を蓄積媒体に記憶させることで動きのない時に削減したデータ量を動きの大きい時の圧縮にまわすことが出来るからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】その動作のフローチャートである。
【図3】そのフレーム処理の具体例を説明する図である。
【図4】動きの少ないシーンを説明した図である。
【図5】移動量の多いシーンを説明した図である。
【図6】MPEG1のフレーム構成を示した図である。
【図7】本発明の第2実施例の構成を示すブロック図である。
【図8】その動作のフローチャートである。
【図9】差分データが0の時のBフレームの符号図である。
【図10】本発明の第3実施例の構成を示すブロック図である。
【図11】その動作のフローチャートである。
【図12】動きの少ないシーンを説明した図である。
【図13】移動量の多いシーンを説明した図である。
【符号の説明】
11 画像入力手段
12 動き検索手段
13 動き判定手段
14 周波数変換手段
15 量子化手段
16 逆量子化手段
17 逆周波数変換手段
18 動き補償手段
19 可変長符号化手段
20 出力手段
21 画像入力手段
22 動き検索手段
23 動き判定手段
24 周波数変換手段
25 量子化手段
26 逆量子化手段
27 逆周波数変換手段
28 動き補償手段
29 可変長符号化手段
30 データクリア手段
31 出力手段
41 画像入力手段
42 差分検出手段
43 動き判定手段
44 動き検索手段
45 周波数変換手段
46 量子化手段
47 逆量子化手段
48 逆周波数変換手段
49 動き補償手段
50 可変長符号化手段
51 出力手段

Claims (2)

  1. 動画像データをフレーム単位に受け取り、現フレームを複数のブロックに分割しそれぞれのブロックが参照フレームのどの部分と相関が高いかを求め、最も相関の高いブロックまでの距離を参照フレームからの当該ブロックの移動距離とする動き検索手段と、各ブロックの移動距離を基に画面全体での移動量の総和を求めて現フレームが動きのある画像かどうかを判定する動き判定手段と、動き検索手段で求めた相関性の高いブロックとの差分データを周波数成分に変換する周波数変換手段と、その変換後のデータを量子化する量子化手段と、量子化データを可変長符号化する可変長符号化手段と、差分データ値を0にするためのデータクリア手段とを備え、
    前記動き判定手段による判定で現フレームが動きの多い画像の場合は、当該現フレームに対してそのまま前記周波数変換手段以降の処理を行い、
    前記動き判定手段によ現フレームが動きの少ない画像であると判定した場合であって、当該判定となったフレームが所定数続く間は、当該現フレームに対して、前記データクリア手段で前フレームとの差分データ値を0にして前記可変長符号化手段で圧縮符号にする処理を行い、
    前記所定数の次のフレームから前記周波数変換手段以降の処理を行い、
    前記所定数が経過する前に動き判定手段で動きの多い画像が検出されれば、当該画像のフレームから前記周波数変換手段以降の処理を行うことによって、
    前記動画像データを圧縮して蓄積媒体に記録することを特徴とする動画圧縮装置。
  2. 量子化手段の結果を逆量子化する逆量子化手段と、それを周波数成分から画素成分に変換する逆周波数変換手段と、その変換されたデータから動き検索手段のための参照フレームを作成する動き補償手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の動画圧縮装置。
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