JP4238408B2 - 画像圧縮装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像圧縮装置に係り、より詳しくは、圧縮対象とする動画像データに対する動き検出を行ない、該動き検出の結果に基づいて動きの状態を示す情報を生成し、該動きの状態を示す情報に基づいて上記動画像データを圧縮する画像圧縮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、動画像の圧縮方式(符号化方式)としてMPEG(Moving Picture coding Experts Group)及びモーションJPEG(Joint Photographic coding Experts Group)が広く用いられている。
【0003】
例えば、図5(A)に示すように、人の動きを表す3つの画像80A、80B及び80Cによって動画像が構成されており、画像80Bを画像80Aに基づいて構成する場合、図5(B)に示すように、画像80A及び画像80Bの間で動いている画素(この場合は人を示す画素)を検出(以下、動き検出という)し、この動きの量(ベクトル量)だけ画像80Aにおける上記動いている画素をずらしてやればよい。
【0004】
逆にいえば、画像80Bは、画像80Aに上記動きの量を示す情報があれば構成することができる。MPEGでは、このことを利用して画像データを圧縮している。
【0005】
なお、MPEGでは、上記動きの量を示す情報を動きベクトルデータと呼んでおり、該動きベクトルデータの生成を、画像80Aの所定領域に対応する画像80Bの領域とその近傍に、画像80Aにおける上記所定領域のなかの画素群と略同様の画素群があるか否かを探索することによって行なっている。
【0006】
また、MPEGでは、信号対雑音比(Signal to Noise Ratio、以下、SNRという)を向上させるために、画像を16×16画素のマクロブロックに分割し、各マクロブロックに対して0.5の画素(=画素間の平均)を用意して、動きベクトルデータの精度を向上している。
【0007】
一方、モーションJPEGは、カラー静止画符号化の国際標準であるJPEGに基づいて圧縮したカラー静止画を、連続して再生することで動画表示を実現する方式であり、MPEG等の高度な圧縮アルゴリズムを持つ符号化方式よりも映像のデジタル化が容易であり、編集作業等で画像1フレーム毎の処理がし易い等の効果がある反面、圧縮率はあまり高くない。
【0008】
このため、モーションJPEGによる符号化データを、より圧縮率の高いMPEGによる符号化データに変換するデータ変換装置の需要が高まっており、この種の従来のデータ変換装置は一般に図6に示すように構成されていた。
【0009】
すなわち、同図に示す従来のデータ変換装置90は、可変長復号部22、逆量子化部24及び逆DCT部26を含んで構成されたJPEGデコード部20と、並び替え部32、演算部34、DCT部36、量子化部38、可変長符号化部40、ハフマンテーブル42、逆量子化部44、逆DCT部46、演算部48、動き補償予測部50、バッファ52及びビットレート制御部54を含んで構成されたMPEGエンコード部30と、を備えている。
【0010】
このデータ変換装置90では、JPEGデコード部20によってモーションJPEGによる符号化データが復号されて復号画像データとして出力され、該復号画像データがMPEGエンコード部30によってMPEGによる符号化データに変換されていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のデータ変換装置では、JPEGデコード部とMPEGエンコード部とが独立して構成されていたため、MPEGによる符号化の制約によって、動きが速い動画像を高精度に予測することができず、画質が低下する、という問題点があった。このことを具体的に説明すると次のようになる。
【0012】
MPEGでリアルタイムに動画像データをエンコードするためには膨大な時間を要する。すなわち、例えば図5における画像80Aと画像80Bとの差分Sを絶対値で求めるとすると、差分Sは次の(1)式で求められる。
【0013】
S=(B−A)^2 (1)
ここで、Bは画像80Bの所定領域の画素を、Aは画像80Aの上記画素Bに対応する画素を、各々示す。すなわち、ここでの演算数としては2回となる。
【0014】
画像80Aを16×16画素のマクロブロックに分割すると共に、動き探索の範囲を上下左右各32画素とした場合、探索する画素数は65^2(=(+32−(−32)+1)×(+32−(−32)+1))となり、画像信号が720画素×480ライン×30フレームである場合、720画素×480ラインは45×30マクロブロックであるので、1秒間に必要な演算量は約876億回(=2×65^2×45×30×30×16×16)となる。この値は探索範囲を広くするほど大きくなることはいうまでもない。
【0015】
このようにMPEGによるエンコードには膨大な時間を要するため、探索範囲は通常±128画素程度に制限されており、このため動きの激しい動画像では探索しきれずにデータ量が増えたりSNRが劣化(画質が低下)したりするのである。
【0016】
本発明は上記問題点を解消するために成されたものであり、画質の低下を防止することができる画像圧縮装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像圧縮装置は、画像データを所定の画素単位のブロックに分割し、分割した複数のブロックの動き検索範囲の動き検出を行い、当該動き検出の結果により、画像データにおいて動いているものが検出された場合には動き情報を生成し、動いているものが検出されない場合には検出されなかった旨を示す情報を生成する予備動き検出手段と、予備動き検出手段から動き情報が入力された場合には動き検索範囲のうち動いているものの位置及びその周辺を動き検索範囲とし、予備動き検出手段から検出されなかった旨を示す情報が入力された場合には動き検索範囲の外側を含んだ領域を動き検索範囲として画像データの動き検出を行う動き検出手段と、動き検出手段により検出された動きベクトルを用いて画像データを圧縮する画像圧縮手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
このように、請求項1に記載の画像圧縮装置によれば、動き検出手段による動き検出に先立って所定領域における予備的な動き検出を行なう予備動き検出手段を備えると共に、動き検出手段が予備動き検出手段による動き検出の結果に基づいて動き検出の対象領域を設定しているので、圧縮対象とする動画像の動きが速い場合であっても該速い動きに追従することができ、従ってSNRを改善することができ、この結果として画像圧縮における画質の低下を防止することができる。
【0020】
すなわち、予備動き検出手段によって動いているものが検出された場合には動き検出手段によって該動いているもの及びその周辺がより詳細に探索されるので、より高精度な動きの状態を示す情報を生成することができ、予備動き検出手段によって動いているものが検出されなかった場合には動き検出手段によって予備動き検出手段による動き検出の対象とされた所定領域の外側の領域について動き検出が行なわれるので、短時間でかつ高精度に動いているものの検出が可能となり、これらの結果として画像圧縮における画質の低下を防止することができる。
【0021】
また、請求項記載の画像圧縮装置では、請求項1記載の発明において、動き検出手段は、検出されなかった旨を示す情報が入力された場合の動き検索範囲における動き検出により検出された動きベクトルを予備動き検出手段にフィードバックし、予備動き検出手段では、フィードバックされた動きベクトルに基づいて複数のブロックの動き検索範囲の外側の領域まで動き検索範囲を拡大することを特徴とする。
【0022】
このように、請求項に記載の画像圧縮装置によれば、動き検出手段による動き検出の結果に基づいて生成された動きの状態を示す情報を予備動き検出手段にフィードバックし、予備動き検出手段では、フィードバックされた動きの状態を示す情報に基づいて動き検出の領域を設定しているので、動画像中の動いているものを検出することができる確率を向上することができ、この結果として、画像圧縮における画質の低下を、より抑制することができる。
【0023】
ところで、一般に、周波数領域での動き探索によって得られた動きの状態を示す情報によって再現される動画像は、視覚上のSNRが優れている、という性質が知られている。
【0024】
そこで、請求項記載の画像圧縮装置では、請求項1又は請求項記載の発明において、予備動き検出手段による予備的な動き検出が周波数領域で行なわれる。
【0025】
このように、請求項に記載の画像圧縮装置によれば、予備動き検出手段が予備的な動き検出を周波数領域で行なっているので、動き検出を実空間領域で行なう場合に比較して画像圧縮における画質の低下を、より抑制することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の画像圧縮装置を、モーションJPEGによる符号化データをMPEGによる符号化データに変換するデータ変換装置に適用した場合の実施の形態について詳細に説明する。
【0027】
〔第1実施形態〕
まず、図1を参照して、本第1実施形態に係るデータ変換装置10の構成について説明する。同図に示すように、本第1実施形態に係るデータ変換装置10は、モーションJPEGによる符号化データを復号して復号画像データとして出力するJPEGデコード部20と、JPEGデコード部20によって出力された復号画像データをMPEG圧縮して符号化データとして出力するMPEGエンコード部30とを含んで構成されている。
【0028】
JPEGデコード部20には、入力されたデータをハフマン復号する可変長復号部22が備えられており、可変長復号部22の出力端は入力されたデータに対して逆量子化を行う逆量子化部24を介して、入力されたデータに対して逆離散コサイン変換演算を行う逆離散コサイン変換部(以下、逆DCT部という)26の入力端に接続されている。
【0029】
一方、MPEGエンコード部30には、入力された画像データをMPEGのIピクチャ、Pピクチャ及びBピクチャの各ピクチャに圧縮するための演算が都合よく行えるように並び替える並び替え部32が備えられており、並び替え部32の入力端は上記逆DCT部26の出力端に、並び替え部32の一方の出力端は演算部34のプラス側入力端に接続されている。
【0030】
演算部34の出力端は、入力された画像データを8×8画素のブロックに分割して各ブロック毎に離散コサイン変換演算を行ってスペクトル化する離散コサイン変換部(以下、DCT部という)36を介して、入力されたデータ(DCT係数)をDC成分(直流成分)とAC成分(交流成分)とで独立して量子化して高域成分を除去する量子化部38の入力端に接続されている。
【0031】
量子化部38の出力端は2つに分岐されて、一方は入力されたデータをハフマンテーブル42に基づいてハフマン符号化してデータ量を削減する可変長符号化部40の入力端に接続され、他方は入力されたデータに対して逆量子化を行う逆量子化部44と、入力されたデータに対して逆離散コサイン変換演算を行う逆離散コサイン変換部(以下、逆DCT部という)46とを順に介して演算部48の一方の入力端に接続されている。
【0032】
一方、並び替え部32の他方の出力端はJPEGデコード部20によって得られた復号画像データに対する動き補償予測を行なう動き補償予測部60の一方の入力端に接続されている。
【0033】
また、動き補償予測部60の出力端及び演算部48の出力端は、演算部48を介して入力された画像データに対する動き補償予測を行う拡大動き補償予測部62の各入力端に各々接続されており、拡大動き補償予測部62の出力端は3つに分岐されて、各々動き補償予測部60の他方の入力端、演算部34のマイナス側入力端及び演算部48の他方の入力端に接続されている。
【0034】
一方、可変長符号化部40の出力端は符号化データを一時的に記憶するバッファ52に接続されており、バッファ52の一方の出力端は符号化データの転送レートを制御するビットレート制御部54を介して上記量子化部38に接続されている。
【0035】
更に、上記バッファ52の他方の出力端はデータ変換装置10の符号化データを出力する端子に接続されている。
【0036】
動き補償予測部60が本発明の予備動き検出手段に、拡大動き補償予測部62が本発明の動き検出手段に、各々相当する。
【0037】
次に、図1及び図2を参照して、本第1実施形態に係るデータ変換装置10の作用について説明する。
【0038】
まず、変換すべきモーションJPEGによる符号化データが可変長復号部22に入力されると、該可変長復号部22は入力された符号化データを可変長復号し、該可変長復号した符号化データを逆量子化部24によって逆量子化した後、逆DCT部26によって逆離散コサイン変換演算して復号画像データを得る。
【0039】
この復号画像データを並び替え部32に入力して該並び替え部32によって並び替えを行ない、Iピクチャに対応する復号画像データに対してDCT部36によって離散コサイン変換演算を行ない、その後に量子化部38によって量子化演算を行なって高域成分を除去する。
【0040】
その後、量子化部38によって高域成分を除去したデータを可変長符号化部40によってハフマン符号化して順次バッファ52に記憶し、Iピクチャの符号化データとして出力する。
【0041】
その後に本実施形態に係るデータ変換装置10では、逆量子化部44、逆DCT部46、演算部48及び拡大動き補償予測部62によって構成されるフィードバック系と動き補償予測部60とによってPピクチャ及びBピクチャに対応する復号画像データの動き検出が次のように行なわれる。
【0042】
並び替え部32による並び替え後の画像データは動き補償予測部60に入力され、該動き補償予測部60では入力された画像データ72を図2(A)に示すように所定大きさ(本実施形態では16×16画素)のマクロブロック70に分割して、3×3個のマクロブロック、すなわち9個のマクロブロックの動き探索(動き検出)を行なう。
【0043】
この動き探索によって動いているものが検出された場合には、動き補償予測部60によって該検出結果に基づいて動きベクトルデータ74を生成して拡大動き補償予測部62に出力する。
【0044】
拡大動き補償予測部62では動き補償予測部60から上記動きベクトルデータ74を入力すると、該動きベクトルデータ74によって得られる上記動いているものの位置及びその周辺を図2(B)に示すように更に詳細に探索して、より高精度な動きベクトルデータを生成する。
【0045】
一方、動き補償予測部60における探索によって動いているものが検出されなかった場合には、動き補償予測部60は検出されなかった旨を示す情報75を拡大動き補償予測部62に出力する。
【0046】
拡大動き補償予測部62では上記検出されなかった旨を示す情報75を入力すると、動き探索の範囲を図2(C)に示すように上記9個のマクロブロックの外側のマクロブロックまで拡大して動き探索を行ない、該動き探索の結果に基づいて動きベクトルデータを生成する。この場合、上記動き補償予測部60によって動いているものが検出された場合に比較して動きベクトルデータの精度は低下しSNRは劣化するが、この場合は動きの変化が激しい場面であるので、このSNRの劣化は視覚的に気にならない。
【0047】
また、拡大動き補償予測部62では上記検出されなかった旨を示す情報75を入力した場合には動き探索の結果得られた動きベクトルデータ76を動き補償予測部60に対して出力(フィードバック)する。
【0048】
動き補償予測部60では拡大動き補償予測部62からフィードバックされた動きベクトルデータ76に基づいて、動き探索の範囲を拡大して探索を行なう。これによって、動き補償予測部60による探索におけるヒット率(動いているものが検出される確率)を高くすることができる。
【0049】
以上のように、MPEGエンコード部30における逆量子化部44、逆DCT部46、演算部48、及び拡大動き補償予測部62によって構成されたフィードバック系によって画像中の動いているものが検出され、動きベクトルデータが得られた後、この動きベクトルデータに対応する画像データがPピクチャ及びBピクチャに対応する画像データから演算部34によって差し引かれて、より少ない画像情報のみがDCT部36、量子化部38及び可変長符号化部40から成る符号化パスに送られてPピクチャ及びBピクチャの符号化データが得られる。従って、Pピクチャ及びBピクチャの符号化データは、バッファ52から出力される符号化データと拡大動き補償予測部62において得られた動きベクトルデータとを合わせたものである。
【0050】
一方、MPEGでは符号化する画像データの種類等によってデータ量が変化するため、符号化データの転送レートが所望のレートとなるように制御することが好ましい。
【0051】
そこで本実施形態に係るデータ変換装置10では、ビットレート制御部54によって所定時間内にバッファ52に記憶される符号化データの量が検出され、量子化部38にフィードバックされる。すなわち、データの転送レートが高い場合は量子化部38による量子化の度合いを大きくしてデータ量を減らし、逆に転送レートが低い場合には量子化部38による量子化の度合いを小さくしてデータ量を増やす。
【0052】
以上の処理が、入力された全てのモーションJPEGによる符号化データに対して繰り返して実施されることにより、全ての符号化データのMPEGによる符号化データへの変換が行なわれる。
【0053】
以上詳細に説明したように、本第1実施形態に係るデータ変換装置では、MPEG圧縮の際に行なう動き予測における動き検出に先立って所定領域における予備的な動き検出を行なう動き補償予測部を備えると共に、該動き補償予測部による動き検出の結果に基づいて上記MPEG圧縮の際に行なう動き検出の対象領域を設定しているので、圧縮対象とする動画像のなかの動きが速い場合であっても該速い動きに追従することができ、従ってSNRを改善することができ、この結果としてMPEG圧縮における画質の低下を防止することができる。
【0054】
また、本第1実施形態に係るデータ変換装置10では、拡大動き補償予測部による動き検出の結果に基づいて生成された動きベクトルデータを動き補償予測部にフィードバックし、動き補償予測部では該フィードバックされた動きベクトルデータに基づいて動き検出の対象領域を設定しているので、動画像中の動いているものを検出することができる確率を向上することができ、この結果として、MPEG圧縮における画質の低下を、より抑制することができる。
【0055】
〔第2実施形態〕
一般に、周波数領域での動き探索と、該動き探索によって得られた動きベクトルデータによって再現される動画像は、視覚上のSNRが優れている、という性質が知られている。そこで本第2実施形態では、上記性質を利用するべく、JPEGデコード部20における周波数領域で動き予測を行なう形態について説明する。
【0056】
まず、図3を参照して、本第2実施形態に係るデータ変換装置10’の構成について説明する。なお、図3の図1と同一の部分については同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0057】
図3に示すように、本第2実施形態に係るデータ変換装置10’は上記第1実施形態に係るデータ変換装置10に対して、MPEGエンコード部30が動き補償予測部60、逆量子化部44、及び逆DCT部46が削除され、並び替え部64及び量子化ブロック動き補償予測部66が追加されたMPEGエンコード部30’とされている点のみが相違している。
【0058】
並び替え部64の入力端はJPEGデコード部20における可変長復号部22の出力端に接続されており、並び替え部64の出力端は量子化ブロック動き補償予測部66の一方の入力端に接続されており、更に量子化ブロック動き補償予測部66の出力端は拡大動き補償予測部62の入力端に接続されている。また、量子化ブロック動き補償予測部66の他方の入力端は拡大動き補償予測部62の出力端に接続されている。
【0059】
本第2実施形態に係るデータ変換装置10’では、可変長復号部22によって得られた周波数領域のデータが上記並び替え部32と同様に画像の並び替えを行なう並び替え部64によって並び替えられる。この並び替えによって、可変長復号部22から出力された周波数領域のデータが上記並び替え部32から出力される復号画像データと同様の順序で量子化ブロック動き補償予測部66に入力される。
【0060】
量子化ブロック動き補償予測部66は、入力された周波数領域のデータに対する動き探索を上記第1実施形態の動き補償予測部60と同様に行ない、この動き探索によって動いているものが検出された場合には、該検出結果に基づいて動きベクトルデータ74を生成して拡大動き補償予測部62に出力する。
【0061】
拡大動き補償予測部62では量子化ブロック動き補償予測部66から上記動きベクトルデータ74を入力すると、該動きベクトルデータ74によって得られる上記動いているものの位置及びその周辺を図2(B)に示すように更に詳細に探索して、より高精度な動きベクトルデータを生成する。
【0062】
一方、量子化ブロック動き補償予測部66における探索によって動いているものが検出されなかった場合には、量子化ブロック動き補償予測部66は検出されなかった旨を示す情報75を拡大動き補償予測部62に出力する。
【0063】
拡大動き補償予測部62では上記検出されなかった旨を示す情報75を入力すると、動き探索の範囲を図2(C)に示すように上記9個のマクロブロックの外側のマクロブロックまで拡大して動き探索を行ない、該動き探索の結果に基づいて動きベクトルデータを生成する。この場合、上記量子化ブロック動き補償予測部66によって動いているものが検出された場合に比較して動きベクトルデータの精度は低下しSNRは劣化するが、この場合は動きの変化が激しい場面であるので、このSNRの劣化は視覚的に気にならない。
【0064】
また、拡大動き補償予測部62では上記検出されなかった旨を示す情報75を入力した場合には、動き探索の結果得られた動きベクトルデータ76を量子化ブロック動き補償予測部66に対して出力(フィードバック)する。
【0065】
量子化ブロック動き補償予測部66では拡大動き補償予測部62からフィードバックされた動きベクトルデータ76に基づいて、動き探索の範囲を拡大して探索を行なう。これによって、量子化ブロック動き補償予測部66による探索における上記ヒット率を高くすることができる。
【0066】
量子化ブロック動き補償予測部66が本発明の予備動き検出手段に、拡大動き補償予測部62が本発明の動き検出手段に、各々相当する。
【0067】
以上詳細に説明したように、本第2実施形態に係るデータ変換装置では、MPEG圧縮の際に行なう動き予測における動き検出に先立って所定領域における予備的な動き検出を行なう量子化ブロック動き補償予測部を備えると共に、該量子化ブロック動き補償予測部による動き検出の結果に基づいて上記MPEG圧縮の際に行なう動き検出の対象領域を設定しているので、上記第1実施形態と同様に、圧縮対象とする動画像のなかの動きが速い場合であっても該速い動きに追従することができ、従ってSNRを改善することができ、この結果としてMPEG圧縮における画質の低下を防止することができる。
【0068】
また、本第2実施形態に係るデータ変換装置では、量子化ブロック動き補償予測部における予備的な動き検出を周波数領域において行なっているので、動き検出を実空間領域で行なう場合に比較して画質の低下を、より抑制することができ、従って上記第1実施形態に比較してMPEGエンコード部における逆量子化部及び逆DCT部を削減することができ、コストの低減及び装置の小型化を実現することができる。
【0069】
なお、本第2実施形態では、量子化ブロック動き補償予測部66によって周波数領域において動き検出を行なうことによって図1に示す逆量子化部44及び逆DCT部46を削減した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、より視覚的にSNRが優れた符号化データを得るようにするために、図4に示すように逆量子化部44及び逆DCT部46を適用する形態とすることもできることはいうまでもない。
【0070】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、動き検出手段による動き検出に先立って所定領域における予備的な動き検出を行なう予備動き検出手段を備えると共に、動き検出手段が予備動き検出手段による動き検出の結果に基づいて動き検出の対象領域を設定しているので、圧縮対象とする動画像の動きが速い場合であっても該速い動きに追従することができ、従ってSNRを改善することができ、この結果として画像圧縮における画質の低下を防止することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るデータ変換装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態に係るデータ変換装置の作用の説明に供する概略図である。
【図3】第2実施形態に係るデータ変換装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】第2実施形態に係るデータ変換装置の別の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図5】MPEGの説明に供する概略図である。
【図6】従来のデータ変換装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10、10’、10’’ データ変換装置
20 JPEGデコード部
22 可変長復号部
24 逆量子化部
26 逆DCT部
30、30’ MPEGエンコード部
32 並び替え部
36 DCT部
38 量子化部
44 逆量子化部
46 逆DCT部
60 動き補償予測部(予備動き検出手段)
62 拡大動き補償予測部(動き検出手段)
64 並び替え部
66 量子化ブロック動き補償予測部(予備動き検出手段)
70 マクロブロック
76 動きベクトルデータ(動きの状態を示す情報)

Claims (3)

  1. 画像データを所定の画素単位のブロックに分割し、分割した複数の前記ブロックの動き検索範囲の動き検出を行い、当該動き検出の結果により、前記画像データにおいて動いているものが検出された場合には動き情報を生成し、動いているものが検出されない場合には検出されなかった旨を示す情報を生成する予備動き検出手段と、
    前記予備動き検出手段から前記動き情報が入力された場合には前記動き検索範囲のうち前記動いているものの位置及びその周辺を動き検索範囲とし、前記予備動き検出手段から前記検出されなかった旨を示す情報が入力された場合には前記動き検索範囲の外側を含んだ領域を動き検索範囲として前記画像データの動き検出を行う動き検出手段と、
    前記動き検出手段により検出された動きベクトルを用いて前記画像データを圧縮する画像圧縮手段と
    を備えることを特徴とする画像圧縮装置。
  2. 前記動き検出手段は、前記検出されなかった旨を示す情報が入力された場合の前記動き検索範囲における動き検出により検出された前記動きベクトルを前記予備動き検出手段にフィードバックし、
    前記予備動き検出手段では、前記フィードバックされた前記動きベクトルに基づいて前記複数のブロックの前記動き検索範囲の外側の領域まで動き検索範囲を拡大する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像圧縮装置。
  3. 前記予備動き検出手段が前記予備的な動き検出を周波数領域で行なうことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像圧縮装置。
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