JP3539551B2 - 共通搬送波上への異種データトラヒック収容フレーム及び伝送装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光波ネットワークをはじめとする伝送ネットワークにおいて、同一搬送波上に複数のレイヤ1〜レイヤ3サービストラヒックを多重化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
音声、画像やインターネットなどのマルチメディア通信サービスの普及とともに大容量通信路の要求が高まっている。大容量通信を実現するため物理インフラの整備が行われ、それぞれのネットワークに即した各種サービスが提供されている。サービス享受者(以下、クライアントと表記)からの伝送方式は、非同期転送モード(ATM)、フレームリレー、ポイントツーポイントプロトコル(PPP)、ギガビットイーサなど多種多様化している。これらのプロトコルには互換性がないためそのまま多重することができない。
【0003】
これらを同一搬送波上で伝送する方式として、そのうちの一つのプロトコルに変換して共通フレームとしてすべてのトラヒックを一元化して処理することが考えられている。図1〜3は、共通フレームとしてATMを使用する場合とフレームリレーを利用する場合について示している。
【0004】
図1は、クライアントデータフレーム110をATMアダプテーションレイヤタイプ5(AAL5)を用いてATMセル130として転送する際の従来の処理方式を示している。この方式は、IETF RFC 1483の「Multiprotocol Encapsulation over ATM Adaptation Layer 5」(Juha Heinanen、Telecom Finland July 1993)で規格化されている。
【0005】
AAL5フレーム120は、クライアントデータ110のサイズを示すCPCS−PDU Length情報領域122を2バイト、エラーチェックのためのCRC情報領域121を4バイトなど新規オーバヘッドを8バイトと、AAL5フレームのサイズを48バイトの倍数となるように0−47バイトを付加するパディング領域125をクライアントデータフレーム110の最後尾に追加して構成される。
【0006】
AAL5では、AAL5フレーム120を48バイト131に分割してそれぞれに5バイトの共通オーバヘッド132を付加して、複数のATMセル130を生成する。その際、最後のATMセル130−nのみはオーバヘッド132−nのPTIフィールドの最下位ビットを1としてAAL5フレームの最終セルとして明示する。そして、ATMセル130はそれぞれのメディアのペイロード部にマップされる。
【0007】
図2では、その一例としてSONETペイロード部にマップされる様子を示している。SONETは、SONETオーバヘッド(SOH)210とSONETペイロード220とから構成され、ATMセル130はSONETペイロード220に信号ブロック221に示すようにマップされる。
【0008】
図2に示すSONETなどの搬送波を受信したノードは、ATMセル130を抽出した後、オーバヘッド132を参照し、終端すべきATMコネクションであればコネクション毎にATMセル130を管理する。ノードでは、PTIの最下位ビット値が1のATMセル130−nを受信するとATMセル130からオーバヘッド132を削除し、AAL5フレーム120に変換した後、クライアントデータフレーム110を再構築する。
【0009】
このようにして、ATMを用いることによってさまざまなクライアントデータフレームを同一搬送波上に多重化でき、透過的にクライアント間で所望のクライアントデータフレーム転送が実現できる。
【0010】
図3は、フレームリレー300を共通フレームとして使用する場合の従来の処理例を示している。フレームリレー300は、クライアントデータフレーム110の先頭に2バイトのアドレス情報領域302を付与し、クライアントデータフレーム110の最後尾にエラーチェック情報領域303を4バイト付与してデータを構成する。
【0011】
このデータの先頭と最後尾にそれぞれ1バイトの情報領域のフラグ301、304を付してカプセル化し、フレームリレー300を構成する。これをATMセル130と同様に図2に示すようにペイロード220に信号ブロック221としてマップする。図2のような信号列を受信したノードは、フラグ301、304を検出することによってフレームリレー300を抽出する。
【0012】
その後、アドレス情報領域302を参照して、終端すべきフレームリレー300であればフレームリレー300のオーバヘッドとなるフラグ301、304、アドレス情報領域302、エラーチェック情報領域303を削除してクライアントデータフレーム110に戻す。フレームリレー300を構成する際には、フラグ301、304のパターンがフレームリレー300内に存在しないようにバイト挿入が行われる。
【0013】
このようにして、フレームリレーを用いることによってさまざまなクライアントデータフレームを同一搬送波上に多重化でき、透過的にクライアント間で所望のクライアントデータフレーム転送が実現できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにATMセルを共通フレームとして用いた場合には、AAL5フレームを構築するために最大56バイトのオーバヘッドが追加されることから、オーバヘッド量が増大する。また、ATMの場合、小さな48バイトに分割して5バイトのオーバヘッドを追加する必要があり、そのために10%以上の帯域が使用されてしまうという問題がある。
【0015】
さらに、AAL5フレームを受信側で再構築する場合、同一コネクションのセル群を分離して管理しなくてはならず、多くのコネクションを抱える場合にはその動作速度が制限される恐れがある。
【0016】
また、フレームリレーを共通フレームとして用いた場合には、フレーム内にフラグと同一パターンが生じないようにバイト挿入を行う必要があるため、場合によっては転送フレーム長が2倍まで拡張する恐れがあり、効率がわるい。
【0017】
さらに、フレームリレーを共通フレームとして用いた場合には、ATMセルをもカプセル化することになり、ATMセルに更にオーバヘッドを追加することになるため効率が著しく劣化する。
【0018】
本発明の目的は、IPパケットをはじめとするレイヤ3以上のデータトラヒックやATM/PPP/Ether/STMなどの複数のレイヤ2フレームを効率的に同一搬送波上に多重する技術を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の異種データトラヒック収容フレーム(以下、本発明のフレームという。)は、複数の異種クライアント装置を接続し、前記クライアント装置から転送されるクライアントデータフレームを集線して同一搬送波上に多重化し、前記同一搬送波上の多重化クライアントデータを分離して、前記クライアント装置の対向のクライアント装置に前記クライアントデータフレームを透過的に転送するネットワークにおいて用いられるフレームであって、データ長を示すデータ長識別子と、クライアントデータトラヒックの区別あるいは品質あるいはチャネルを示すフロー識別子の情報領域と、先頭から予め決められたバイト数M(Mは正の整数)の数値Xをある定められたコーディングで算出したnバイト以下(nは正の整数)の結果Yを格納するM+1バイト目からnバイト領域のフレームヘッダエラーチェック(以下、FHECと記す)領域と、クライアントデータフレームを格納する可変長のペイロード領域を有することを特徴とする。
【0020】
本発明の他のフレームは、複数の異種クライアント装置を接続し、前記クライアント装置から転送されるクライアントデータフレームを集線して同一搬送波上に多重化し、前記同一搬送波上の多重化クライアントデータを分離して、前記クライアント装置の対向のクライアント装置に前記クライアントデータフレームを透過的に転送するネットワークに用いられるフレームであって、データ長を示すデータ長識別子と、クライアントデータトラヒックの区別あるいは品質あるいはチャネルを示すフロー識別子の情報領域と、先頭から予め決められたバイト数M(Mは正の整数)の数値Xをある定められたコーディングで算出したnバイト以下(nは正の整数)の結果Yを格納するM+1バイト目からnバイト領域のフレームヘッダエラーチェック(以下、FHECと記す)領域と、前記クライアントデータフレームを格納する可変長のペイロード領域と、エラーチェックを行うエラー検出領域を有することを特徴とする。
【0021】
このフレームのエラー検出領域は、フレーム全体あるいはペイロードのエラー検出用に使用されることを特徴とする。
【0022】
また、このフレームのデータ長識別子は、ペイロード部領域の長さあるいはフレーム全体の長さを示すことを特徴とする。
【0023】
これらのフレームは、前記データ長識別子がフレーム全体の長さを示し、前記データ長識別子とフロー識別子とFHEC情報領域の大きさを合算した値あるいはさらに前記エラーチェック部を合算した値よりも前記データ長識別子に示されているフレーム全体の長さの方が小さい値である場合には、前記データ長識別子が、管理情報交換チャネルあるいはトラヒックを制御する情報交換チャネルを示すことを特徴とする。
【0024】
また、その場合には、前記フレームは、予め決められた長さに設定されることが好ましい。
【0025】
また、本発明のフレームでは、フロー識別子で与えられるいくつかの特定の番号が、管理情報交換チャネルあるいはトラヒックを制御する情報交換チャネルを示すことを特徴とする。
【0026】
また、本発明のフレームは、データ長識別子の長さMが4バイト長であり、フロー識別子の長さnが1バイト長である場合に、FHECのコーディングは、非同期転送モード(以下ATM)のヘッダエラーチェック(以下HECと記す)方式とは異なることを特徴とする。
【0027】
また、本発明のフレームは、フロー識別子あるいはデータ長識別子の領域が予め決められた長さを超えた場合に、予め決められたバイトを超える分をFHEC領域の後のバイト以降に配置することを特徴とする。
【0028】
また、本発明のフレームのペイロード部には、レイヤ3データあるいはレイヤ2データあるいはレイヤ1データフレームが、1つあるいは複数収容されることを特徴とする。
【0029】
本発明のフレーム抽出回路は、複数の異種クライアント装置を接続し、前記クライアント装置から転送されるクライアントフレームを集線して同一搬送波上に多重化し、前記同一搬送波上の多重化クライアントデータを分離して、前記クライアント装置の対向のクライアント装置に前記クライアントフレームを透過的に転送するネットワークにおいて、本発明のフレームとATMセルが同一搬送波上に多重された信号列を受信した場合に、入力信号列を一旦格納する位相調整バッファと、前記位相調整バッファから転送される信号列をカウントし、予め設定された値から減算する流量カウンタと、アクティブ状態の場合に、流量カウンタから転送される信号列を出力すると同時に信号列の種別を出力する出力エンコーダと、入力信号列のnバイトを格納するnバイト格納器と、前記nバイト格納器に格納されたnバイトの直前のMバイトを前記フレームのFHECと同一のコーディング法によってnバイトの数値に変換するFHECデコーダと、入力信号列の1バイトを格納する1バイト格納器と、前記1バイト格納器に格納された1バイトの直前の4バイトをATMのHECと同一のコーディング法によって1バイトの数値に変換するFHECデコーダと、前記FHECデコーダの値と前記nバイト格納器の値を比較し、両者が一致した場合にFHECハンティング情報を送付する第一の比較器と、前記HECデコーダの値と前記1バイト格納器の値を比較し、両者が一致した場合にHECハンティング情報を送付する第二の比較器と、前記第一あるいは第二の比較器からのFHEC、HECハンティング情報を受信し、前記フレームあるいはATMセルを受信していることを検出する判定器と、前記FHECデコーダから前記フレームオーバヘッドを読み込み、フレーム長を算出するとともに、前記ATMセル長と予め決められたフレーム長を保持するとともに前記流量カウンタに保持した数値を設定するフレーム長格納器と、前記判定器と、前記流量カウンタからの制御信号に応じて、前記フレーム長格納器へフレーム種別信号と流量カウンタへの数値設定命令信号を送付し、前記出力エンコーダにアクティブ状態あるいはノンアクティブ状態信号と、前記ATMあるいはフレーム識別信号を通知する状態管理部と、から構成され、前記フレーム/ATMセルを分離することを特徴とする。
【0030】
また、本発明のフレーム抽出回路は、前記状態管理部が、前記流量カウンタからカウンタ値が閾値以下である制御信号を受信すると同時に、前記判定器から本発明のフレームあるいはATMセルのハンティング情報を受信することが予め決められた回数以上連続で生じた場合に、ハンティングしたフレームあるいはATMセル情報とともに、前記出力エンコーダをアクティブ状態とし、カウンタ値が閾値以下である制御信号を受信した場合に、前記判定器から前記フレームあるいはATMセルのハンティング情報を受信しなかった場合、あるいは、前記流量カウンタからカウンタ値が閾値以下である制御信号を受信すると同時に、前記判定器から前記フレームあるいはATMセルのハンティング情報を受信することが予め決められた回数以上連続で検出されていない場合に、ノンアクティブ状態とすることを特徴とする。
【0031】
また、本発明のフレーム抽出回路は、前記状態管理部が、前記流量カウンタからカウンタ値が閾値以下である制御信号を受信すると、前記フレーム長格納器にフレーム種別を通知し、前記流量カウンタからカウンタ値が0である制御信号を受信すると、前記フレーム長格納器に前記流量カウンタへの設定命令を通知することを特徴とする。
【0032】
また、本発明のフレーム抽出回路は、前記フレーム長格納器が、前記状態管理部からフレーム種別信号を受信すると、前記フレーム種別がフレームであった場合には、前記FHECデコーダから、本発明のフレームのオーバヘッドを抽出して、データ長識別子とフロー識別子とを参照し、管理あるいは制御用フレームでなければ、データ長識別子から算出し、前記管理あるいは制御用フレームであれば、予め設定されたデータ長を保持し、前記フレーム種別がATMセルであった場合には、前記フレーム長格納器が、予め設定されたデータ長を保持し、前記状態管理部から前記流量カウンタへの設定命令信号を受信すると、前記格納したデータ長を前記流量カウンタに設定することを特徴とする。
【0033】
本発明の伝送装置は、複数の異種クライアント装置を接続し、前記クライアント装置から転送されるクライアントフレームを集線して同一搬送波上に多重化し、前記同一搬送波上の多重化クライアントデータを分離して、前記クライアント装置の対向のクライアント装置に前記クライアントフレームを透過的に転送するネットワークにおいて、ATM以外の前記クライアント装置からのクライアントデータフレームを終端し、クライアントデータフレーム長と属性を検出する入力クライアントデータ終端部と、前記入力クライアントデータ終端部からのクライアントデータフレームを一旦格納するクライアントデータバッファと、前記データ終端部から通知されるクライアントデータ長と属性から、本発明のフレームのオーバヘッドを生成した後、前記クライアントデータバッファから指定されたサイズのデータを読み出すフレームオーバヘッド生成部と、前記クライアントデータバッファから読み出された前記クライアントデータフレームと前記フレームオーバヘッド生成部から転送されるデータを組み合わせて前記フレームを構成するフレーム生成部と、前記フレーム生成部から転送される前記フレームを一旦格納する第一の入力バッファと、ATMクライアント装置からのATMセルを終端するATMデータ終端部と、前記ATMデータ終端部から転送されるATMセルを一旦格納する第二の入力バッファと、前記フレームと前記ATMセルが混在する搬送波を終端する受信部と、前記受信部からの信号列を前記フレームあるいは前記ATMセル単位に分離する本発明のフレーム抽出回路構成を有するフレーム抽出部と、前記フレーム抽出部から転送される前記フレームあるいはATMセルを一旦格納する第三の入力バッファと、前記第一、第二、第三の入力バッファから転送される前記フロー識別子とATMセルのコネクション識別子を参照して出力ポートを決定するとともに優先度や品質を考慮して前記入力バッファからの前記フレームあるいは前記ATMセルの読み出しを行うスケジューラと、前記スケジューラによって制御され、前記入力バッファから転送される前記フレームと前記ATMセルを交換するフレームSWと、前記フレームSWから転送される前記フレームあるいは前記ATMセルを格納する第一、第二、第三の出力バッファと、前記第一の出力バッファから転送される前記フレームと前記ATMセルを同一搬送波上に収容するフレームアダプテーション部と、前記フレームアダプテーション部からの信号を搬送波上に転送する送信部と、前記第二の出力バッファから転送された前記フレームのオーバヘッド部を終端して削除してペイロードのみにするフレームオーバヘッド終端部と、前記フレームオーバヘッド終端部からの前記ペイロード部をクライアントデータフレームに変換してクライアント装置に転送する出力クライアントデータ終端部と、前記第三の出力バッファからのATMセルをATMクライアント装置に転送する出力ATMデータ終端部と、から構成されることを特徴する。
【0034】
また、本発明の伝送装置は、前記クライアントデータバッファから転送されるクライアントデータをランダム化し、前記フレーム生成部に転送するスクランブラと、前記フレームオーバヘッド終端部から転送されるクライアントデータを前記スクランブラでランダム化された信号列を元のクライアントデータに戻し、クライアントデータ終端部に転送するデスクランブラを有することを特徴とする。
【0035】
また、本発明の伝送装置は、入力されるクライアントデータフレームにエラー検出用の固定長冗長ビットを付加するエラー検出冗長付加器と、入力されるクライアントデータとエラー検出用冗長ビットからなるデータをエラー検出するとともに、エラー検出用の冗長ビットを削除するエラー検出部とを具備し、前記フレームオーバヘッド生成部が冗長ビット分をペイロード長としてカウントし、本発明のフレームのデータ長識別子を構成することを特徴とする。
【0036】
また、本発明の伝送装置は、前記エラー検出冗長付加器が、前記クライアントデータバッファと前記フレーム生成部との間に配置され、前記エラー検出部が、前記フレームオーバヘッド終端部と前記クライアントデータ終端部との間に配置されることを特徴とする。
【0037】
また、本発明の伝送装置は、前記エラー検出部が、エラーを検出すると、クライアントデータフレームあるいは本発明のフレーム全体を修正あるいは廃棄することを特徴とする。
【0038】
また、本発明の伝送装置は、前記エラー検出冗長ビット付加器が、前記フレーム生成部と前記第二の入力バッファの間に配置され、前記エラー検出部が、前記第二の出力バッファと前記フレームオーバヘッドの間に配置されることを特徴とする。
【0039】
また、本発明の伝送装置は、前記クライアントデータ終端部から通知されるデータ長が予め指定された長さよりも大きい場合に、前記フレームオーバヘッド部へ予め指定された長さ以下の数値に変換して通知するクライアントデータフレーム分割部と、本発明のフレームのペイロード部を一旦格納し、ペイロード部のクライアントデータフレームが分割されている場合には、クライアントデータフレームに戻すクライアントデータフレーム構築部を有することを特徴とする。
【0040】
また、本発明の伝送装置は、前記クライアントデータフレーム分割部が、前記クライアントデータ終端部と前記フレームオーバヘッド生成部との間に配置され、前記クライアントデータフレーム構築部が、前記クライアントデータ終端部の直前に配置されることを特徴とする。
【0041】
また、本発明の伝送装置は、前記フレームアダプテーション部が、前記第一の出力バッファから転送される前記フレームあるいは前記ATMセルが存在しない場合、前記ペイロード長を0とする本発明のフレームを構成して挿入することを特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】
図4は、本発明第一の実施の形態を示すフレーム構成図である。この実施の形態におけるフレーム400は、オーバヘッド部410とペイロード部420とから構成される。オーバヘッド部410は、フレームあるいはペイロード長を示すデータ長識別子430と、フレーム400の属性を示すフロー識別子440と、フレーム400の先頭から特定のMバイト目までをあるコーディング法に従ってnバイトの数値に変換した結果を格納するフレームヘッダオーバヘッドエラーチェック(FHEC)450とから構成される。
【0043】
特にFHEC450がM=4、n=1の場合には、FHEC450を生成するためのコーディング方式はATMセルのヘッダエラーチェック(HEC)と異なる方式を用いる。また、ペイロード部420の長さは、オーバヘッド部のデータ長識別子430から算出される最大長まで格納することができる。
【0044】
データトラヒックフレーム110は、ペイロード部420にマップされる。フレーム400のデータ長識別子430とフロー識別子440には、クライアントデータフレーム110を収容する際、そのサイズと予め決められた属性に応じた値が与えられる。その後、ATMセル130並びにフレームリレー300と同様に搬送波上のペイロード部にマップされる。
【0045】
フレーム400を受信したノードは、フレーム400を抽出した後フロー識別子440を参照し終端すべきフレーム400であれば、オーバヘッド部410を取り除いてクライアントデータフレーム110に変換する。フロー識別子440は、クライアントデータフレーム110の多重識別子として機能するだけでなく、QoS(Quality of Service:サービス品質)や、VPN(Virtual Private Network:仮想私設網)などの閉域網構築するための識別子としても使用することができる。
【0046】
フレーム400の抽出は、あるMバイトをFHEC450を形成する場合と同一のコーディングで与えられるnバイトからなる数値と、そのMバイトに続くnバイトの値が一致したときに行われることによって実現できる。フレーム400のOAM&P(Operation and Maintenance & Performance)に関しては、フロー識別子440の特定の番号を割り当ててOAM&Pトラヒックとして識別することができる。
【0047】
また、データ長識別子430をペイロード部420ではなくて、フレーム400全体の長さを示すことにすれば、M+nバイト未満の長さのフレーム400は存在しないため、ペイロード識別子がM+nバイト以下を示せば、OAM&Pトラヒックとみなすことも可能である。この時、このフレーム400の長さは一定にしておく必要がある。
【0048】
また、フロー識別子440が枯渇する恐れがあったり、他のオーバヘッドが必要になった場合には拡張オーバーヘッド510を図5に示すように追加したフレーム400を構成することができる。この場合もFHEC450の位置はM+1バイトからnバイトにわたって存在するとし、拡張オーバヘッド510はM+n+1バイト目以降に配置される。拡長オーバヘッド510は予めあってもかまわないし、特定のフロー識別子440にのみつけるようにしてフレーム400と区別できるようにしてもよい。
【0049】
図6は、本発明の伝送装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。本発明の伝送装置は、ATM以外のクライアントデータフレーム110を本発明のフレーム400に変換し、このフレーム400をATMセル130と同一搬送波に乗せて送出するとともに、同一搬送波で転送されてきた本発明のフレーム400とATMセル130を分離して、それぞれのクライアントデータフレーム110並びにATMセル130として、所望の出力ポートから出力する機能を有している。
【0050】
図6において、伝送装置600は、受信部610、611と、送信部612、613と、クライアントデータ終端部614〜617と、ATMセル終端部618、619と、フレーム抽出部620、621と、クライアントデータバッファ622、623と、スクランブラ624、625と、フレーム生成部626、627と、フレームオーバヘッド(FOH)生成部628、629と、バッファ630〜639と、フレームSW640と、スケジューラ641と、フレームオーバヘッド(FOH)終端部650、651と、デスクランブラ652、653と、フレームアダプテーション部654、655とから構成される。
【0051】
ここでは、同一搬送波で転送されるフレーム400とATMセル130の入出力ラインを601、602とし、単一のクライアントデータフレームの入出力ラインを603〜605とする。このうち、クライアントデータフレームがATM以外である入出力ラインを603、604とし、ATMセル130の入出力ラインを605とする。また、入力ライン603−in〜605−inからのクライアントデータフレーム110は、出力ライン601−out、602−outのいずれかに送出され、入力ライン601−in、602−inからのフレーム400とATMセル130の多重信号は、出力ライン603−out〜605−outのいずれかに送出されるものと仮定する。
【0052】
受信部610、611は、入力ライン601−in、602−inからの搬送波の信号列からバイト同期を確立し、フレーム400とATMセル130が多重化された信号列のみをフレーム抽出部620、621へ転送する。フレーム抽出部620、621は、入力されたMバイトを数値化し、FHEC450を構成する際に用いたコーディング方式に基づきnバイトの数値に変換し、Mバイトに続いて入力されるnバイトの数値と比較する。
【0053】
また、入力された4バイトのCRC8を計算した結果にATM用のモジュロ値を加算した結果と次の1バイトの値とを比較する。この比較を並列に行い、ATMセル130とフレーム400を抽出する(より詳細は後述する)。抽出したフレーム400/ATMセル130はバッファ630、631に転送される。
【0054】
クライアントデータ終端部614、615は、入力されたクライアントデータフレームの属性を識別し、そのデータ長を計測した後、クライアントデータフレームをクライアントデータバッファ622、623へと転送する。また、属性情報とデータ長情報をFOH生成部628、629へと転送する。FOH生成部628、629は、これらの情報を用いてデータ長識別子430とフロー識別子440を構成し、先頭からMバイト目までの数値を予め決められたコーディング法に従ってnバイトの数値に変換した値をFHEC450に書き込む。
【0055】
その後、FOH生成部628、629はこのオーバヘッドをフレーム生成部626、627へと転送した後クライアントデータバッファ622、623に制御信号を送信し指定された長さのデータを読み出す。読み出されたクライアントデータトラヒックは、スクランブラ624、625で符号変換された後、フレーム生成部626、627へと入力され、FOH生成部628、629からのオーバヘッド410と合成され、フレーム400を形成して、バッファ632、633へと転送される。一方、入力ライン605−inからのATMセル130は、ATMセル終端部618からバッファ634へ入力される。
【0056】
バッファ630〜634は、フレーム400が入力されるとデータ長識別子430とフロー識別子440あるいは拡張オーバヘッド510からデータ長と出力ポートをスケジューラ641に通知する。また、ATMセル130が入力されると、オーバヘッド部132を参照し、セル長と所望の出力ポートをスケジューラ641に通知する。
【0057】
スケジューラ641は、バッファ630〜634とフレームSW641を制御し、品質や優先制御あるいは帯域などを考慮してフレーム多重化順序を決定し、バッファ630〜634からフレーム400/ATMセル130を読み出す。読み出されたフレーム400/ATMセル130は、フレームSW640を介してそれぞれ所望のポートのバッファ635〜639に送出される。
【0058】
バッファ635、636に転送されたフレーム400/ATMセル130は、フレーム/セル単位にフレームアダプテーション部654、655へと転送される。フレームアダプテーション部654、655は、搬送波のペイロード部にフレーム400/ATMセル130をマップする。その後、これらの信号列は送信部612、613から単一の搬送波を用いて転送される。
【0059】
バッファ637、638に転送されたフレーム400は、FOH終端部650、651に転送される。FOH終端部650、651において、オーバヘッド410を削除された後、デスクランブラ652、653に転送される。デスクランブラ652、653は、スクランブルを解除してクライアントデータ110に戻す。その後、クライアントデータ終端部616、617から出力ライン603−out、604−outへとクライアントデータ110が送出される。
【0060】
バッファ639に転送されたATMセル130は、ATMセル終端部619へ転送され、出力ライン605−outから送出される。
【0061】
図6では、クライアントデータバッファ622、623は、クライアントデータ終端部614、615の直後に配置されているが、クライアントデータ終端部614、615とフレーム生成部626、627の間に配置されていればよいのでスクランブラ624、625と位置が逆転していてもかまわない。さらに、本例ではフレーム抽出時のバイト同期を受信部610、611の機能として述べているが、フレーム抽出部620、621が持っていてもかまわない。
【0062】
図6のスクランブラ624、625、デスクランブラ652、653は、クライアントデータにフレーム抽出パターンがでないようにするため用いているが、特になくても動作する。フレームアダプテーション部654、655は、ペイロード部420上に乗せるべきクライアントデータフレーム110あるいはATMセル130が存在しない場合には、オーバヘッド部410からのみなるフレーム400をマップする。この時、データ長識別子430は0あるいはオーバヘッド部のサイズとしておけばよい。
【0063】
フレーム抽出部620、621の構成例を図7に示す。フレーム抽出部620、621は、nバイト格納器710と、1バイト格納器711と、FHECデコーダ720と、HECデコーダ721と、比較器730、731と、判定器740と、フレーム長格納器741と、状態管理部750と、位相調整バッファ760と、流量カウンタ770と、出力エンコーダ780とから構成される。入力ポート701からの信号列は分岐されて位相調整バッファ760とnバイト格納器710と1バイト格納器711へ入力される。
【0064】
位相調整バッファ760に入力された信号列は、一定の時間保持された後流量カウンタ770へ転送される。流量カウンタ770は、信号列をカウントし、フレーム長格納器741から通知されたサイズから通過した信号列分を減算し、そのカウンタ値が設定値を下回った場合と0となった場合に、状態管理部750へ制御信号を送付する。流量カウンタ770を経た信号列は出力エンコーダ780へ転送され、出力ポート702から出力される。
【0065】
nバイト格納器710は、nバイトを格納してその数値を比較器730に通知した後、バイトシフトしてFHECデコーダ720へ信号列を転送する。FHECデコーダ720は、nバイト格納器710に格納されたnバイトの直前のMバイトをFHEC用のコーディングによってnバイトの数値に変換してその結果を比較器730へ転送する。
【0066】
同様に、信号列を入力された1バイト格納器711は、格納した1バイトを数値化して比較器731に通知する。その後、そのバイトをHECデコーダ721へ転送する。HECデコーダ721は、1バイト格納器711に格納されている1バイトの直前の4バイトをHEC用のコーディングによって1バイトの数値に変換して、その結果を比較器731に転送する。
【0067】
比較器730、731は、それぞれ入力された数値を比較しその結果を判定器740へ通知する。判定器740は、その結果からnバイト格納器710あるいは1バイト格納器711に格納されているバイト(群)が、FHEC450あるいはHECであればFHEC/HECハンティング信号を状態管理部750へ通知する。
【0068】
状態管理部750は、判定器740からのFHEC/HECハンティング信号と流量カウンタ770からの制御信号を基にフレーム同期状態を監視する。状態管理部750は、流量カウンタ770からの閾値設定以下を示す制御信号が入力されると同時に判定器740からのHEC/FHECハンティング信号を受信する(フレームハント状態)とフレーム長格納器741に次フレーム情報を転送する。
【0069】
フレーム長格納器741は、次がフレーム400であればFHECデコーダ720に格納されているデータ長識別子430とフロー識別子440を読み出し、特殊フレームでなければデータ長識別子430からフレーム長を算出し、特殊フレームであれば予め決められたフレーム長として保持する。一方、次がATMセル130であれば固定の53バイトを保持する。その後、状態管理部750は流量カウンタ770からカウンタ値”0”の制御信号を受信すると、フレーム長格納器741に通知し流量カウンタ770に保持した次のフレーム400あるいはATMセル130のサイズを格納する。
【0070】
状態管理部750は、フレームハント状態が予め決められた回数以上連続するとフレーム同期状態とする。この状態の場合に、流量カウンタ770からカウンタ値”0”情報を受信したときに、出力エンコーダ780をアクティブ状態として、次の転送フレームの種別を通知する。
【0071】
出力エンコーダ780は、アクティブ状態にある時に、転送される信号列がフレームであればフレーム信号線703にアクティブパルスを送出し、ATMであればATM信号線704にアクティブパルスを送出する。また、そのパルスとともに次フレームの信号列の送出を出力ポート702から開始する。
【0072】
図8、9を用いて第三の発明のフレームと伝送装置を説明する。本発明のフレーム800は、本発明第一フレーム400のペイロード420の最終部にエラーチェッカ810を付け加えた構成である。エラーチェッカ810は、フレーム全体800あるいはペイロード部420のエラーを検出する。
【0073】
図9は、ATMセル以外のクライアントデータフレームを本発明第三のフレームに変換してATMセルと同一の搬送波上に多重する伝送装置を示している。伝送装置900は、本発明第一の伝送装置600にエラー検出冗長付加部910、911とエラー検出部920、921を加えて構成される。以下では図6との差分のみ記述する。
【0074】
エラー検出冗長付加部910、911は、スクランブラ624、625から送出されたクライアントデータフレーム毎にエラーを検出するための固定長の冗長ビットを付加する。これを付加することによってクライアントデータ長が変化するためFOH生成部628、629はこの固定長の冗長ビット分をクライアントデータ長に加えた分を考慮してデータ長識別子430の値を決定する。また、エラー検出部920、921は、FOH終端部650、651から転送されるフレーム800をエラーチェックし、エラーが検出されると修正あるいは廃棄する。
【0075】
図9ではクライアントデータフレーム、すなわちペイロード部420のみをエラーチェックの対象としているが、フレーム800のオーバヘッド部410をも含めてエラーチェックする場合には、エラー検出冗長付加部910、911をフレーム生成部626、627とバッファ632、633の間に配置し、エラー検出部920、921をバッファ637、638とFOH終端部650、651との間に配置する。
【0076】
また、ペイロード部420のみをエラー検出する場合には、クライアントデータ終端部614、615からフレームSW640の間であればどこに配置してもかまわないが、スクランブラ624、625とクライアントデータ終端部614、615の間に配置する場合には、エラー検出部920、921はデスクランブラ652、653とクライアントデータ終端部616、617の間に配置し、スクランブラ624、625とフレームSW640の間に配置する場合には、エラー検出部920、921はフレームSW640とデスクランブラ652、653の間に配置しなければならない。
【0077】
図10を用いて本発明第四の伝送装置を説明する。図10の伝送装置は、図6あるいは図9の伝送装置600、900にクライアントデータ分割部1010、1011と、クライアントデータ構築部1020、1021を加えて構成されている。以下は、図9との差分のみ記述する。
【0078】
クライアントデータ終端部614、615から通知されるクライアントデータの長さが予め決められた最大長を超えている場合、クライアントデータ分割部1010、1011はフレームを最大長以下になるように、トラヒックデータ長を調整して、そのフレーム長とクライアントトラヒックの属性をFOH生成部628、629へ通知する。FOH生成部628、629は、クライアントデータ分割部1010、1011からの情報に基づいてオーバヘッド部410を構成してフレーム生成部626、627に転送するとともに、クライアントデータバッファ622、623から指定された長さのデータを取り出してフレーム生成部626、627においてフレーム800を構成する。その後、フレーム800はバッファ632、633へ転送される。
【0079】
デスクランブラ652、653から転送されるクライアントデータは、分割されていることがあるため、クライアントデータ構築部1020、1021は一旦クライアントデータを貯え、それぞれのクライアントで定義されたクライアントデータ抽出方式を用いてクライアントデータを再構築して、クライアントデータ終端部616、617へと転送する。
【0080】
本発明第一のフレーム400を対象とする場合には、エラー検出冗長付加部910、911とエラー検出部920、921はなくてもよい。
【0081】
【発明の効果】
本発明のフレームでは、ATMセルのHECとはコーディングの異なるFHECを配置しているので、ATMとフレームの識別を容易に実現することができ、ATM/フレームが混合されていても分離することができる。また、フレームのフロー識別子を参照することによってさらに他のクライアントデータトラヒックと区別することができる。従って、複数のクライアントデータが存在している場合でも、同一搬送波上に多重することができる。
【0082】
その際、ATMセルには全くオーバヘッドを追加する必要がないので効率的に多重化することができる。一方、他のクライアントデータトラヒックに関してはM+nバイトあるいはM+n+拡張オーバヘッド分のバイトのオーバヘッドが追加されるが、元々最大数キロバイトの可変長トラヒックであることからオーバヘッドの追加分は無視できるほど小さい。
【0083】
また、本発明のフレームは、可変長フレームとしているので、パディングが不要であるため効率的なフレームを構成することができる。
【0084】
また、本発明のフレームは、フレーム抽出をオーバヘッドの情報をコーディングすることによって実現し、一旦フレーム抽出が可能となると、フレーム間隔を知ることができ、ペイロード部にFHEC/HEC部が検出されることがあっても無視することができることから、オーバヘッドパターンを回避するためのビットやバイトの挿入/削除が不要である。
【0085】
また、本発明のフレームは、フレーム同期を行う場合予め与えられた回数以上連続でフレーム抽出可能状態となった場合に限りフレーム同期状態としてフレームを抽出し、また、1回フレーム同期状態が外れるとフレーム同期外れ状態として再び与えられた回数以上連続でフレーム抽出可能状態となるまでフレーム同期とはしないようにしているので、フレームの誤抽出の確率を極めて小さくすることができる。
【0086】
また、本発明のフレームは、フロー識別子を利用して閉域ネットワークの構築が可能となるため、秘話性に優れているとともに、VPNにも適用することができる。
【0087】
また、本発明のフレームは、フロー識別子をQoS制御のための識別子として利用するできることから、トラヒックエンジニアリングとして使用することができる。
【0088】
また、本発明のフレームは、フロー識別子あるいはデータ長識別子をOAM&Pトラヒックに割り当てることによって、OAM&P情報転送することができるので、網管理情報網を容易に構成することができる。
【0089】
また、本発明のフレームは、データ長識別子あるいはフロー識別子が不足した場合には、Mバイトを超えるオーバヘッドを定義することができ、スケーラビリティが高い。
【0090】
また、本発明のフレームでは、ペイロードあるいはフレーム全体のエラーチェックを付加することによって正確性の高いクライアントデータの転送を実現することができる。
【0091】
また、本発明の伝送装置は、ATM以外のクライアントデータトラヒックを本発明のフレームに変換することができ、ATMセルとフレームとの多重化あるいは分離を自由に行うことができ、クライアントデータフレームあるいはATMセル毎に所望の出力ポートに転送することができる。
【0092】
また、本発明の伝送装置は、ATM以外のクライアントデータフレームを本発明のフレームに変換することができ、ATMセルとフレームとの多重化あるいは分離を自由に行うことができ、クライアントデータトラヒック毎に所望の出力ポートに転送することができる。
【0093】
また、本発明の伝送装置は、本発明のフレームを利用して、長いクライアントデータフレームが入力された場合にクライアントデータフレームを許容長に分割して搬送波上に転送し、受信側で元のクライアントデータフレームを戻すことによって、QoSの保証を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】AAL5を介してクライアントデータフレームをATMセルに変換する従来例を示す図である。
【図2】ATM/フレームリレー/フレームをSONETにマップする従来例を示す図である。
【図3】クライアントデータフレームをフレームリレーに変換する従来例を示す図である。
【図4】本発明の第一のフレーム構成を示す図である。
【図5】本発明の第一のフレームを拡張した第二のフレーム構成を示す図である。
【図6】本発明の伝送装置の第一の実施の形態を示すブロック図である。
【図7】本発明の伝送装置において用いられるフレーム抽出部の構成例を示すブロック図である。
【図8】本発明の第三のフレーム構成を示す図である。
【図9】本発明の伝送装置の第二の実施の形態を示すブロック図である。
【図10】本発明の伝送装置の第三の実施の形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
110 クライアントデータフレーム
120 AAL 5フレーム
121,303 CRC
122 CPCS−PDU Length
123 CPI
124 CPCS−UU
125 Padding
130−1〜130−n ATMセル
131−1〜131−n ATMセルペイロード
132−1〜132−n ATMセルオーバヘッド
200 SONET
210 SONET オーバヘッド
220 SONET ペイロード
221−1〜221−n 信号ブロック
300 フレームリレーフレーム構成
301,304 フラグ
400 フレーム
410 フレーム オーバヘッド
420 フレームペイロード
430 データ長識別子
440 フロー識別子
450 FHEC
510 拡張オーバヘッド
600,900,1000 伝送装置
601−in〜605−in 入力ライン
601−out〜605−out 出力ライン
610,611 受信部
612,613 送信部
614〜617 クライアントデータ終端部
618,619 ATMデータ終端部
620,621 フレーム抽出部
622,623 クライアントデータバッファ
624,625 スクランブラ
626,627 フレーム生成部
628,629 FOH生成部
630〜639 バッファ
640 フレームSW
641 スケジューラ
650,651 FOH終端部
652,653 デスクランブラ
654,655 フレームアダプテーション部
701 入力ポート
702 出力ポート
703 フレーム信号線
704 ATM信号線
710 nバイト格納器
711 1バイト格納器
720 FHECデコーダ
721 HECデコーダ
730,730 比較器
740 判定器
741 フレーム長格納器
750 状態管理部
760 位相調整バッファ
770 流量カウンタ
780 出力エンコーダ
810 エラーチェック部
910,911 エラー検出冗長付加部
920,921 エラー検出部
1010,1011 クライアントデータ分割部
1020,1021 クライアントデータ構築部
【発明の属する技術分野】
本発明は、光波ネットワークをはじめとする伝送ネットワークにおいて、同一搬送波上に複数のレイヤ1〜レイヤ3サービストラヒックを多重化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
音声、画像やインターネットなどのマルチメディア通信サービスの普及とともに大容量通信路の要求が高まっている。大容量通信を実現するため物理インフラの整備が行われ、それぞれのネットワークに即した各種サービスが提供されている。サービス享受者(以下、クライアントと表記)からの伝送方式は、非同期転送モード(ATM)、フレームリレー、ポイントツーポイントプロトコル(PPP)、ギガビットイーサなど多種多様化している。これらのプロトコルには互換性がないためそのまま多重することができない。
【0003】
これらを同一搬送波上で伝送する方式として、そのうちの一つのプロトコルに変換して共通フレームとしてすべてのトラヒックを一元化して処理することが考えられている。図1〜3は、共通フレームとしてATMを使用する場合とフレームリレーを利用する場合について示している。
【0004】
図1は、クライアントデータフレーム110をATMアダプテーションレイヤタイプ5(AAL5)を用いてATMセル130として転送する際の従来の処理方式を示している。この方式は、IETF RFC 1483の「Multiprotocol Encapsulation over ATM Adaptation Layer 5」(Juha Heinanen、Telecom Finland July 1993)で規格化されている。
【0005】
AAL5フレーム120は、クライアントデータ110のサイズを示すCPCS−PDU Length情報領域122を2バイト、エラーチェックのためのCRC情報領域121を4バイトなど新規オーバヘッドを8バイトと、AAL5フレームのサイズを48バイトの倍数となるように0−47バイトを付加するパディング領域125をクライアントデータフレーム110の最後尾に追加して構成される。
【0006】
AAL5では、AAL5フレーム120を48バイト131に分割してそれぞれに5バイトの共通オーバヘッド132を付加して、複数のATMセル130を生成する。その際、最後のATMセル130−nのみはオーバヘッド132−nのPTIフィールドの最下位ビットを1としてAAL5フレームの最終セルとして明示する。そして、ATMセル130はそれぞれのメディアのペイロード部にマップされる。
【0007】
図2では、その一例としてSONETペイロード部にマップされる様子を示している。SONETは、SONETオーバヘッド(SOH)210とSONETペイロード220とから構成され、ATMセル130はSONETペイロード220に信号ブロック221に示すようにマップされる。
【0008】
図2に示すSONETなどの搬送波を受信したノードは、ATMセル130を抽出した後、オーバヘッド132を参照し、終端すべきATMコネクションであればコネクション毎にATMセル130を管理する。ノードでは、PTIの最下位ビット値が1のATMセル130−nを受信するとATMセル130からオーバヘッド132を削除し、AAL5フレーム120に変換した後、クライアントデータフレーム110を再構築する。
【0009】
このようにして、ATMを用いることによってさまざまなクライアントデータフレームを同一搬送波上に多重化でき、透過的にクライアント間で所望のクライアントデータフレーム転送が実現できる。
【0010】
図3は、フレームリレー300を共通フレームとして使用する場合の従来の処理例を示している。フレームリレー300は、クライアントデータフレーム110の先頭に2バイトのアドレス情報領域302を付与し、クライアントデータフレーム110の最後尾にエラーチェック情報領域303を4バイト付与してデータを構成する。
【0011】
このデータの先頭と最後尾にそれぞれ1バイトの情報領域のフラグ301、304を付してカプセル化し、フレームリレー300を構成する。これをATMセル130と同様に図2に示すようにペイロード220に信号ブロック221としてマップする。図2のような信号列を受信したノードは、フラグ301、304を検出することによってフレームリレー300を抽出する。
【0012】
その後、アドレス情報領域302を参照して、終端すべきフレームリレー300であればフレームリレー300のオーバヘッドとなるフラグ301、304、アドレス情報領域302、エラーチェック情報領域303を削除してクライアントデータフレーム110に戻す。フレームリレー300を構成する際には、フラグ301、304のパターンがフレームリレー300内に存在しないようにバイト挿入が行われる。
【0013】
このようにして、フレームリレーを用いることによってさまざまなクライアントデータフレームを同一搬送波上に多重化でき、透過的にクライアント間で所望のクライアントデータフレーム転送が実現できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにATMセルを共通フレームとして用いた場合には、AAL5フレームを構築するために最大56バイトのオーバヘッドが追加されることから、オーバヘッド量が増大する。また、ATMの場合、小さな48バイトに分割して5バイトのオーバヘッドを追加する必要があり、そのために10%以上の帯域が使用されてしまうという問題がある。
【0015】
さらに、AAL5フレームを受信側で再構築する場合、同一コネクションのセル群を分離して管理しなくてはならず、多くのコネクションを抱える場合にはその動作速度が制限される恐れがある。
【0016】
また、フレームリレーを共通フレームとして用いた場合には、フレーム内にフラグと同一パターンが生じないようにバイト挿入を行う必要があるため、場合によっては転送フレーム長が2倍まで拡張する恐れがあり、効率がわるい。
【0017】
さらに、フレームリレーを共通フレームとして用いた場合には、ATMセルをもカプセル化することになり、ATMセルに更にオーバヘッドを追加することになるため効率が著しく劣化する。
【0018】
本発明の目的は、IPパケットをはじめとするレイヤ3以上のデータトラヒックやATM/PPP/Ether/STMなどの複数のレイヤ2フレームを効率的に同一搬送波上に多重する技術を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の異種データトラヒック収容フレーム(以下、本発明のフレームという。)は、複数の異種クライアント装置を接続し、前記クライアント装置から転送されるクライアントデータフレームを集線して同一搬送波上に多重化し、前記同一搬送波上の多重化クライアントデータを分離して、前記クライアント装置の対向のクライアント装置に前記クライアントデータフレームを透過的に転送するネットワークにおいて用いられるフレームであって、データ長を示すデータ長識別子と、クライアントデータトラヒックの区別あるいは品質あるいはチャネルを示すフロー識別子の情報領域と、先頭から予め決められたバイト数M(Mは正の整数)の数値Xをある定められたコーディングで算出したnバイト以下(nは正の整数)の結果Yを格納するM+1バイト目からnバイト領域のフレームヘッダエラーチェック(以下、FHECと記す)領域と、クライアントデータフレームを格納する可変長のペイロード領域を有することを特徴とする。
【0020】
本発明の他のフレームは、複数の異種クライアント装置を接続し、前記クライアント装置から転送されるクライアントデータフレームを集線して同一搬送波上に多重化し、前記同一搬送波上の多重化クライアントデータを分離して、前記クライアント装置の対向のクライアント装置に前記クライアントデータフレームを透過的に転送するネットワークに用いられるフレームであって、データ長を示すデータ長識別子と、クライアントデータトラヒックの区別あるいは品質あるいはチャネルを示すフロー識別子の情報領域と、先頭から予め決められたバイト数M(Mは正の整数)の数値Xをある定められたコーディングで算出したnバイト以下(nは正の整数)の結果Yを格納するM+1バイト目からnバイト領域のフレームヘッダエラーチェック(以下、FHECと記す)領域と、前記クライアントデータフレームを格納する可変長のペイロード領域と、エラーチェックを行うエラー検出領域を有することを特徴とする。
【0021】
このフレームのエラー検出領域は、フレーム全体あるいはペイロードのエラー検出用に使用されることを特徴とする。
【0022】
また、このフレームのデータ長識別子は、ペイロード部領域の長さあるいはフレーム全体の長さを示すことを特徴とする。
【0023】
これらのフレームは、前記データ長識別子がフレーム全体の長さを示し、前記データ長識別子とフロー識別子とFHEC情報領域の大きさを合算した値あるいはさらに前記エラーチェック部を合算した値よりも前記データ長識別子に示されているフレーム全体の長さの方が小さい値である場合には、前記データ長識別子が、管理情報交換チャネルあるいはトラヒックを制御する情報交換チャネルを示すことを特徴とする。
【0024】
また、その場合には、前記フレームは、予め決められた長さに設定されることが好ましい。
【0025】
また、本発明のフレームでは、フロー識別子で与えられるいくつかの特定の番号が、管理情報交換チャネルあるいはトラヒックを制御する情報交換チャネルを示すことを特徴とする。
【0026】
また、本発明のフレームは、データ長識別子の長さMが4バイト長であり、フロー識別子の長さnが1バイト長である場合に、FHECのコーディングは、非同期転送モード(以下ATM)のヘッダエラーチェック(以下HECと記す)方式とは異なることを特徴とする。
【0027】
また、本発明のフレームは、フロー識別子あるいはデータ長識別子の領域が予め決められた長さを超えた場合に、予め決められたバイトを超える分をFHEC領域の後のバイト以降に配置することを特徴とする。
【0028】
また、本発明のフレームのペイロード部には、レイヤ3データあるいはレイヤ2データあるいはレイヤ1データフレームが、1つあるいは複数収容されることを特徴とする。
【0029】
本発明のフレーム抽出回路は、複数の異種クライアント装置を接続し、前記クライアント装置から転送されるクライアントフレームを集線して同一搬送波上に多重化し、前記同一搬送波上の多重化クライアントデータを分離して、前記クライアント装置の対向のクライアント装置に前記クライアントフレームを透過的に転送するネットワークにおいて、本発明のフレームとATMセルが同一搬送波上に多重された信号列を受信した場合に、入力信号列を一旦格納する位相調整バッファと、前記位相調整バッファから転送される信号列をカウントし、予め設定された値から減算する流量カウンタと、アクティブ状態の場合に、流量カウンタから転送される信号列を出力すると同時に信号列の種別を出力する出力エンコーダと、入力信号列のnバイトを格納するnバイト格納器と、前記nバイト格納器に格納されたnバイトの直前のMバイトを前記フレームのFHECと同一のコーディング法によってnバイトの数値に変換するFHECデコーダと、入力信号列の1バイトを格納する1バイト格納器と、前記1バイト格納器に格納された1バイトの直前の4バイトをATMのHECと同一のコーディング法によって1バイトの数値に変換するFHECデコーダと、前記FHECデコーダの値と前記nバイト格納器の値を比較し、両者が一致した場合にFHECハンティング情報を送付する第一の比較器と、前記HECデコーダの値と前記1バイト格納器の値を比較し、両者が一致した場合にHECハンティング情報を送付する第二の比較器と、前記第一あるいは第二の比較器からのFHEC、HECハンティング情報を受信し、前記フレームあるいはATMセルを受信していることを検出する判定器と、前記FHECデコーダから前記フレームオーバヘッドを読み込み、フレーム長を算出するとともに、前記ATMセル長と予め決められたフレーム長を保持するとともに前記流量カウンタに保持した数値を設定するフレーム長格納器と、前記判定器と、前記流量カウンタからの制御信号に応じて、前記フレーム長格納器へフレーム種別信号と流量カウンタへの数値設定命令信号を送付し、前記出力エンコーダにアクティブ状態あるいはノンアクティブ状態信号と、前記ATMあるいはフレーム識別信号を通知する状態管理部と、から構成され、前記フレーム/ATMセルを分離することを特徴とする。
【0030】
また、本発明のフレーム抽出回路は、前記状態管理部が、前記流量カウンタからカウンタ値が閾値以下である制御信号を受信すると同時に、前記判定器から本発明のフレームあるいはATMセルのハンティング情報を受信することが予め決められた回数以上連続で生じた場合に、ハンティングしたフレームあるいはATMセル情報とともに、前記出力エンコーダをアクティブ状態とし、カウンタ値が閾値以下である制御信号を受信した場合に、前記判定器から前記フレームあるいはATMセルのハンティング情報を受信しなかった場合、あるいは、前記流量カウンタからカウンタ値が閾値以下である制御信号を受信すると同時に、前記判定器から前記フレームあるいはATMセルのハンティング情報を受信することが予め決められた回数以上連続で検出されていない場合に、ノンアクティブ状態とすることを特徴とする。
【0031】
また、本発明のフレーム抽出回路は、前記状態管理部が、前記流量カウンタからカウンタ値が閾値以下である制御信号を受信すると、前記フレーム長格納器にフレーム種別を通知し、前記流量カウンタからカウンタ値が0である制御信号を受信すると、前記フレーム長格納器に前記流量カウンタへの設定命令を通知することを特徴とする。
【0032】
また、本発明のフレーム抽出回路は、前記フレーム長格納器が、前記状態管理部からフレーム種別信号を受信すると、前記フレーム種別がフレームであった場合には、前記FHECデコーダから、本発明のフレームのオーバヘッドを抽出して、データ長識別子とフロー識別子とを参照し、管理あるいは制御用フレームでなければ、データ長識別子から算出し、前記管理あるいは制御用フレームであれば、予め設定されたデータ長を保持し、前記フレーム種別がATMセルであった場合には、前記フレーム長格納器が、予め設定されたデータ長を保持し、前記状態管理部から前記流量カウンタへの設定命令信号を受信すると、前記格納したデータ長を前記流量カウンタに設定することを特徴とする。
【0033】
本発明の伝送装置は、複数の異種クライアント装置を接続し、前記クライアント装置から転送されるクライアントフレームを集線して同一搬送波上に多重化し、前記同一搬送波上の多重化クライアントデータを分離して、前記クライアント装置の対向のクライアント装置に前記クライアントフレームを透過的に転送するネットワークにおいて、ATM以外の前記クライアント装置からのクライアントデータフレームを終端し、クライアントデータフレーム長と属性を検出する入力クライアントデータ終端部と、前記入力クライアントデータ終端部からのクライアントデータフレームを一旦格納するクライアントデータバッファと、前記データ終端部から通知されるクライアントデータ長と属性から、本発明のフレームのオーバヘッドを生成した後、前記クライアントデータバッファから指定されたサイズのデータを読み出すフレームオーバヘッド生成部と、前記クライアントデータバッファから読み出された前記クライアントデータフレームと前記フレームオーバヘッド生成部から転送されるデータを組み合わせて前記フレームを構成するフレーム生成部と、前記フレーム生成部から転送される前記フレームを一旦格納する第一の入力バッファと、ATMクライアント装置からのATMセルを終端するATMデータ終端部と、前記ATMデータ終端部から転送されるATMセルを一旦格納する第二の入力バッファと、前記フレームと前記ATMセルが混在する搬送波を終端する受信部と、前記受信部からの信号列を前記フレームあるいは前記ATMセル単位に分離する本発明のフレーム抽出回路構成を有するフレーム抽出部と、前記フレーム抽出部から転送される前記フレームあるいはATMセルを一旦格納する第三の入力バッファと、前記第一、第二、第三の入力バッファから転送される前記フロー識別子とATMセルのコネクション識別子を参照して出力ポートを決定するとともに優先度や品質を考慮して前記入力バッファからの前記フレームあるいは前記ATMセルの読み出しを行うスケジューラと、前記スケジューラによって制御され、前記入力バッファから転送される前記フレームと前記ATMセルを交換するフレームSWと、前記フレームSWから転送される前記フレームあるいは前記ATMセルを格納する第一、第二、第三の出力バッファと、前記第一の出力バッファから転送される前記フレームと前記ATMセルを同一搬送波上に収容するフレームアダプテーション部と、前記フレームアダプテーション部からの信号を搬送波上に転送する送信部と、前記第二の出力バッファから転送された前記フレームのオーバヘッド部を終端して削除してペイロードのみにするフレームオーバヘッド終端部と、前記フレームオーバヘッド終端部からの前記ペイロード部をクライアントデータフレームに変換してクライアント装置に転送する出力クライアントデータ終端部と、前記第三の出力バッファからのATMセルをATMクライアント装置に転送する出力ATMデータ終端部と、から構成されることを特徴する。
【0034】
また、本発明の伝送装置は、前記クライアントデータバッファから転送されるクライアントデータをランダム化し、前記フレーム生成部に転送するスクランブラと、前記フレームオーバヘッド終端部から転送されるクライアントデータを前記スクランブラでランダム化された信号列を元のクライアントデータに戻し、クライアントデータ終端部に転送するデスクランブラを有することを特徴とする。
【0035】
また、本発明の伝送装置は、入力されるクライアントデータフレームにエラー検出用の固定長冗長ビットを付加するエラー検出冗長付加器と、入力されるクライアントデータとエラー検出用冗長ビットからなるデータをエラー検出するとともに、エラー検出用の冗長ビットを削除するエラー検出部とを具備し、前記フレームオーバヘッド生成部が冗長ビット分をペイロード長としてカウントし、本発明のフレームのデータ長識別子を構成することを特徴とする。
【0036】
また、本発明の伝送装置は、前記エラー検出冗長付加器が、前記クライアントデータバッファと前記フレーム生成部との間に配置され、前記エラー検出部が、前記フレームオーバヘッド終端部と前記クライアントデータ終端部との間に配置されることを特徴とする。
【0037】
また、本発明の伝送装置は、前記エラー検出部が、エラーを検出すると、クライアントデータフレームあるいは本発明のフレーム全体を修正あるいは廃棄することを特徴とする。
【0038】
また、本発明の伝送装置は、前記エラー検出冗長ビット付加器が、前記フレーム生成部と前記第二の入力バッファの間に配置され、前記エラー検出部が、前記第二の出力バッファと前記フレームオーバヘッドの間に配置されることを特徴とする。
【0039】
また、本発明の伝送装置は、前記クライアントデータ終端部から通知されるデータ長が予め指定された長さよりも大きい場合に、前記フレームオーバヘッド部へ予め指定された長さ以下の数値に変換して通知するクライアントデータフレーム分割部と、本発明のフレームのペイロード部を一旦格納し、ペイロード部のクライアントデータフレームが分割されている場合には、クライアントデータフレームに戻すクライアントデータフレーム構築部を有することを特徴とする。
【0040】
また、本発明の伝送装置は、前記クライアントデータフレーム分割部が、前記クライアントデータ終端部と前記フレームオーバヘッド生成部との間に配置され、前記クライアントデータフレーム構築部が、前記クライアントデータ終端部の直前に配置されることを特徴とする。
【0041】
また、本発明の伝送装置は、前記フレームアダプテーション部が、前記第一の出力バッファから転送される前記フレームあるいは前記ATMセルが存在しない場合、前記ペイロード長を0とする本発明のフレームを構成して挿入することを特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】
図4は、本発明第一の実施の形態を示すフレーム構成図である。この実施の形態におけるフレーム400は、オーバヘッド部410とペイロード部420とから構成される。オーバヘッド部410は、フレームあるいはペイロード長を示すデータ長識別子430と、フレーム400の属性を示すフロー識別子440と、フレーム400の先頭から特定のMバイト目までをあるコーディング法に従ってnバイトの数値に変換した結果を格納するフレームヘッダオーバヘッドエラーチェック(FHEC)450とから構成される。
【0043】
特にFHEC450がM=4、n=1の場合には、FHEC450を生成するためのコーディング方式はATMセルのヘッダエラーチェック(HEC)と異なる方式を用いる。また、ペイロード部420の長さは、オーバヘッド部のデータ長識別子430から算出される最大長まで格納することができる。
【0044】
データトラヒックフレーム110は、ペイロード部420にマップされる。フレーム400のデータ長識別子430とフロー識別子440には、クライアントデータフレーム110を収容する際、そのサイズと予め決められた属性に応じた値が与えられる。その後、ATMセル130並びにフレームリレー300と同様に搬送波上のペイロード部にマップされる。
【0045】
フレーム400を受信したノードは、フレーム400を抽出した後フロー識別子440を参照し終端すべきフレーム400であれば、オーバヘッド部410を取り除いてクライアントデータフレーム110に変換する。フロー識別子440は、クライアントデータフレーム110の多重識別子として機能するだけでなく、QoS(Quality of Service:サービス品質)や、VPN(Virtual Private Network:仮想私設網)などの閉域網構築するための識別子としても使用することができる。
【0046】
フレーム400の抽出は、あるMバイトをFHEC450を形成する場合と同一のコーディングで与えられるnバイトからなる数値と、そのMバイトに続くnバイトの値が一致したときに行われることによって実現できる。フレーム400のOAM&P(Operation and Maintenance & Performance)に関しては、フロー識別子440の特定の番号を割り当ててOAM&Pトラヒックとして識別することができる。
【0047】
また、データ長識別子430をペイロード部420ではなくて、フレーム400全体の長さを示すことにすれば、M+nバイト未満の長さのフレーム400は存在しないため、ペイロード識別子がM+nバイト以下を示せば、OAM&Pトラヒックとみなすことも可能である。この時、このフレーム400の長さは一定にしておく必要がある。
【0048】
また、フロー識別子440が枯渇する恐れがあったり、他のオーバヘッドが必要になった場合には拡張オーバーヘッド510を図5に示すように追加したフレーム400を構成することができる。この場合もFHEC450の位置はM+1バイトからnバイトにわたって存在するとし、拡張オーバヘッド510はM+n+1バイト目以降に配置される。拡長オーバヘッド510は予めあってもかまわないし、特定のフロー識別子440にのみつけるようにしてフレーム400と区別できるようにしてもよい。
【0049】
図6は、本発明の伝送装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。本発明の伝送装置は、ATM以外のクライアントデータフレーム110を本発明のフレーム400に変換し、このフレーム400をATMセル130と同一搬送波に乗せて送出するとともに、同一搬送波で転送されてきた本発明のフレーム400とATMセル130を分離して、それぞれのクライアントデータフレーム110並びにATMセル130として、所望の出力ポートから出力する機能を有している。
【0050】
図6において、伝送装置600は、受信部610、611と、送信部612、613と、クライアントデータ終端部614〜617と、ATMセル終端部618、619と、フレーム抽出部620、621と、クライアントデータバッファ622、623と、スクランブラ624、625と、フレーム生成部626、627と、フレームオーバヘッド(FOH)生成部628、629と、バッファ630〜639と、フレームSW640と、スケジューラ641と、フレームオーバヘッド(FOH)終端部650、651と、デスクランブラ652、653と、フレームアダプテーション部654、655とから構成される。
【0051】
ここでは、同一搬送波で転送されるフレーム400とATMセル130の入出力ラインを601、602とし、単一のクライアントデータフレームの入出力ラインを603〜605とする。このうち、クライアントデータフレームがATM以外である入出力ラインを603、604とし、ATMセル130の入出力ラインを605とする。また、入力ライン603−in〜605−inからのクライアントデータフレーム110は、出力ライン601−out、602−outのいずれかに送出され、入力ライン601−in、602−inからのフレーム400とATMセル130の多重信号は、出力ライン603−out〜605−outのいずれかに送出されるものと仮定する。
【0052】
受信部610、611は、入力ライン601−in、602−inからの搬送波の信号列からバイト同期を確立し、フレーム400とATMセル130が多重化された信号列のみをフレーム抽出部620、621へ転送する。フレーム抽出部620、621は、入力されたMバイトを数値化し、FHEC450を構成する際に用いたコーディング方式に基づきnバイトの数値に変換し、Mバイトに続いて入力されるnバイトの数値と比較する。
【0053】
また、入力された4バイトのCRC8を計算した結果にATM用のモジュロ値を加算した結果と次の1バイトの値とを比較する。この比較を並列に行い、ATMセル130とフレーム400を抽出する(より詳細は後述する)。抽出したフレーム400/ATMセル130はバッファ630、631に転送される。
【0054】
クライアントデータ終端部614、615は、入力されたクライアントデータフレームの属性を識別し、そのデータ長を計測した後、クライアントデータフレームをクライアントデータバッファ622、623へと転送する。また、属性情報とデータ長情報をFOH生成部628、629へと転送する。FOH生成部628、629は、これらの情報を用いてデータ長識別子430とフロー識別子440を構成し、先頭からMバイト目までの数値を予め決められたコーディング法に従ってnバイトの数値に変換した値をFHEC450に書き込む。
【0055】
その後、FOH生成部628、629はこのオーバヘッドをフレーム生成部626、627へと転送した後クライアントデータバッファ622、623に制御信号を送信し指定された長さのデータを読み出す。読み出されたクライアントデータトラヒックは、スクランブラ624、625で符号変換された後、フレーム生成部626、627へと入力され、FOH生成部628、629からのオーバヘッド410と合成され、フレーム400を形成して、バッファ632、633へと転送される。一方、入力ライン605−inからのATMセル130は、ATMセル終端部618からバッファ634へ入力される。
【0056】
バッファ630〜634は、フレーム400が入力されるとデータ長識別子430とフロー識別子440あるいは拡張オーバヘッド510からデータ長と出力ポートをスケジューラ641に通知する。また、ATMセル130が入力されると、オーバヘッド部132を参照し、セル長と所望の出力ポートをスケジューラ641に通知する。
【0057】
スケジューラ641は、バッファ630〜634とフレームSW641を制御し、品質や優先制御あるいは帯域などを考慮してフレーム多重化順序を決定し、バッファ630〜634からフレーム400/ATMセル130を読み出す。読み出されたフレーム400/ATMセル130は、フレームSW640を介してそれぞれ所望のポートのバッファ635〜639に送出される。
【0058】
バッファ635、636に転送されたフレーム400/ATMセル130は、フレーム/セル単位にフレームアダプテーション部654、655へと転送される。フレームアダプテーション部654、655は、搬送波のペイロード部にフレーム400/ATMセル130をマップする。その後、これらの信号列は送信部612、613から単一の搬送波を用いて転送される。
【0059】
バッファ637、638に転送されたフレーム400は、FOH終端部650、651に転送される。FOH終端部650、651において、オーバヘッド410を削除された後、デスクランブラ652、653に転送される。デスクランブラ652、653は、スクランブルを解除してクライアントデータ110に戻す。その後、クライアントデータ終端部616、617から出力ライン603−out、604−outへとクライアントデータ110が送出される。
【0060】
バッファ639に転送されたATMセル130は、ATMセル終端部619へ転送され、出力ライン605−outから送出される。
【0061】
図6では、クライアントデータバッファ622、623は、クライアントデータ終端部614、615の直後に配置されているが、クライアントデータ終端部614、615とフレーム生成部626、627の間に配置されていればよいのでスクランブラ624、625と位置が逆転していてもかまわない。さらに、本例ではフレーム抽出時のバイト同期を受信部610、611の機能として述べているが、フレーム抽出部620、621が持っていてもかまわない。
【0062】
図6のスクランブラ624、625、デスクランブラ652、653は、クライアントデータにフレーム抽出パターンがでないようにするため用いているが、特になくても動作する。フレームアダプテーション部654、655は、ペイロード部420上に乗せるべきクライアントデータフレーム110あるいはATMセル130が存在しない場合には、オーバヘッド部410からのみなるフレーム400をマップする。この時、データ長識別子430は0あるいはオーバヘッド部のサイズとしておけばよい。
【0063】
フレーム抽出部620、621の構成例を図7に示す。フレーム抽出部620、621は、nバイト格納器710と、1バイト格納器711と、FHECデコーダ720と、HECデコーダ721と、比較器730、731と、判定器740と、フレーム長格納器741と、状態管理部750と、位相調整バッファ760と、流量カウンタ770と、出力エンコーダ780とから構成される。入力ポート701からの信号列は分岐されて位相調整バッファ760とnバイト格納器710と1バイト格納器711へ入力される。
【0064】
位相調整バッファ760に入力された信号列は、一定の時間保持された後流量カウンタ770へ転送される。流量カウンタ770は、信号列をカウントし、フレーム長格納器741から通知されたサイズから通過した信号列分を減算し、そのカウンタ値が設定値を下回った場合と0となった場合に、状態管理部750へ制御信号を送付する。流量カウンタ770を経た信号列は出力エンコーダ780へ転送され、出力ポート702から出力される。
【0065】
nバイト格納器710は、nバイトを格納してその数値を比較器730に通知した後、バイトシフトしてFHECデコーダ720へ信号列を転送する。FHECデコーダ720は、nバイト格納器710に格納されたnバイトの直前のMバイトをFHEC用のコーディングによってnバイトの数値に変換してその結果を比較器730へ転送する。
【0066】
同様に、信号列を入力された1バイト格納器711は、格納した1バイトを数値化して比較器731に通知する。その後、そのバイトをHECデコーダ721へ転送する。HECデコーダ721は、1バイト格納器711に格納されている1バイトの直前の4バイトをHEC用のコーディングによって1バイトの数値に変換して、その結果を比較器731に転送する。
【0067】
比較器730、731は、それぞれ入力された数値を比較しその結果を判定器740へ通知する。判定器740は、その結果からnバイト格納器710あるいは1バイト格納器711に格納されているバイト(群)が、FHEC450あるいはHECであればFHEC/HECハンティング信号を状態管理部750へ通知する。
【0068】
状態管理部750は、判定器740からのFHEC/HECハンティング信号と流量カウンタ770からの制御信号を基にフレーム同期状態を監視する。状態管理部750は、流量カウンタ770からの閾値設定以下を示す制御信号が入力されると同時に判定器740からのHEC/FHECハンティング信号を受信する(フレームハント状態)とフレーム長格納器741に次フレーム情報を転送する。
【0069】
フレーム長格納器741は、次がフレーム400であればFHECデコーダ720に格納されているデータ長識別子430とフロー識別子440を読み出し、特殊フレームでなければデータ長識別子430からフレーム長を算出し、特殊フレームであれば予め決められたフレーム長として保持する。一方、次がATMセル130であれば固定の53バイトを保持する。その後、状態管理部750は流量カウンタ770からカウンタ値”0”の制御信号を受信すると、フレーム長格納器741に通知し流量カウンタ770に保持した次のフレーム400あるいはATMセル130のサイズを格納する。
【0070】
状態管理部750は、フレームハント状態が予め決められた回数以上連続するとフレーム同期状態とする。この状態の場合に、流量カウンタ770からカウンタ値”0”情報を受信したときに、出力エンコーダ780をアクティブ状態として、次の転送フレームの種別を通知する。
【0071】
出力エンコーダ780は、アクティブ状態にある時に、転送される信号列がフレームであればフレーム信号線703にアクティブパルスを送出し、ATMであればATM信号線704にアクティブパルスを送出する。また、そのパルスとともに次フレームの信号列の送出を出力ポート702から開始する。
【0072】
図8、9を用いて第三の発明のフレームと伝送装置を説明する。本発明のフレーム800は、本発明第一フレーム400のペイロード420の最終部にエラーチェッカ810を付け加えた構成である。エラーチェッカ810は、フレーム全体800あるいはペイロード部420のエラーを検出する。
【0073】
図9は、ATMセル以外のクライアントデータフレームを本発明第三のフレームに変換してATMセルと同一の搬送波上に多重する伝送装置を示している。伝送装置900は、本発明第一の伝送装置600にエラー検出冗長付加部910、911とエラー検出部920、921を加えて構成される。以下では図6との差分のみ記述する。
【0074】
エラー検出冗長付加部910、911は、スクランブラ624、625から送出されたクライアントデータフレーム毎にエラーを検出するための固定長の冗長ビットを付加する。これを付加することによってクライアントデータ長が変化するためFOH生成部628、629はこの固定長の冗長ビット分をクライアントデータ長に加えた分を考慮してデータ長識別子430の値を決定する。また、エラー検出部920、921は、FOH終端部650、651から転送されるフレーム800をエラーチェックし、エラーが検出されると修正あるいは廃棄する。
【0075】
図9ではクライアントデータフレーム、すなわちペイロード部420のみをエラーチェックの対象としているが、フレーム800のオーバヘッド部410をも含めてエラーチェックする場合には、エラー検出冗長付加部910、911をフレーム生成部626、627とバッファ632、633の間に配置し、エラー検出部920、921をバッファ637、638とFOH終端部650、651との間に配置する。
【0076】
また、ペイロード部420のみをエラー検出する場合には、クライアントデータ終端部614、615からフレームSW640の間であればどこに配置してもかまわないが、スクランブラ624、625とクライアントデータ終端部614、615の間に配置する場合には、エラー検出部920、921はデスクランブラ652、653とクライアントデータ終端部616、617の間に配置し、スクランブラ624、625とフレームSW640の間に配置する場合には、エラー検出部920、921はフレームSW640とデスクランブラ652、653の間に配置しなければならない。
【0077】
図10を用いて本発明第四の伝送装置を説明する。図10の伝送装置は、図6あるいは図9の伝送装置600、900にクライアントデータ分割部1010、1011と、クライアントデータ構築部1020、1021を加えて構成されている。以下は、図9との差分のみ記述する。
【0078】
クライアントデータ終端部614、615から通知されるクライアントデータの長さが予め決められた最大長を超えている場合、クライアントデータ分割部1010、1011はフレームを最大長以下になるように、トラヒックデータ長を調整して、そのフレーム長とクライアントトラヒックの属性をFOH生成部628、629へ通知する。FOH生成部628、629は、クライアントデータ分割部1010、1011からの情報に基づいてオーバヘッド部410を構成してフレーム生成部626、627に転送するとともに、クライアントデータバッファ622、623から指定された長さのデータを取り出してフレーム生成部626、627においてフレーム800を構成する。その後、フレーム800はバッファ632、633へ転送される。
【0079】
デスクランブラ652、653から転送されるクライアントデータは、分割されていることがあるため、クライアントデータ構築部1020、1021は一旦クライアントデータを貯え、それぞれのクライアントで定義されたクライアントデータ抽出方式を用いてクライアントデータを再構築して、クライアントデータ終端部616、617へと転送する。
【0080】
本発明第一のフレーム400を対象とする場合には、エラー検出冗長付加部910、911とエラー検出部920、921はなくてもよい。
【0081】
【発明の効果】
本発明のフレームでは、ATMセルのHECとはコーディングの異なるFHECを配置しているので、ATMとフレームの識別を容易に実現することができ、ATM/フレームが混合されていても分離することができる。また、フレームのフロー識別子を参照することによってさらに他のクライアントデータトラヒックと区別することができる。従って、複数のクライアントデータが存在している場合でも、同一搬送波上に多重することができる。
【0082】
その際、ATMセルには全くオーバヘッドを追加する必要がないので効率的に多重化することができる。一方、他のクライアントデータトラヒックに関してはM+nバイトあるいはM+n+拡張オーバヘッド分のバイトのオーバヘッドが追加されるが、元々最大数キロバイトの可変長トラヒックであることからオーバヘッドの追加分は無視できるほど小さい。
【0083】
また、本発明のフレームは、可変長フレームとしているので、パディングが不要であるため効率的なフレームを構成することができる。
【0084】
また、本発明のフレームは、フレーム抽出をオーバヘッドの情報をコーディングすることによって実現し、一旦フレーム抽出が可能となると、フレーム間隔を知ることができ、ペイロード部にFHEC/HEC部が検出されることがあっても無視することができることから、オーバヘッドパターンを回避するためのビットやバイトの挿入/削除が不要である。
【0085】
また、本発明のフレームは、フレーム同期を行う場合予め与えられた回数以上連続でフレーム抽出可能状態となった場合に限りフレーム同期状態としてフレームを抽出し、また、1回フレーム同期状態が外れるとフレーム同期外れ状態として再び与えられた回数以上連続でフレーム抽出可能状態となるまでフレーム同期とはしないようにしているので、フレームの誤抽出の確率を極めて小さくすることができる。
【0086】
また、本発明のフレームは、フロー識別子を利用して閉域ネットワークの構築が可能となるため、秘話性に優れているとともに、VPNにも適用することができる。
【0087】
また、本発明のフレームは、フロー識別子をQoS制御のための識別子として利用するできることから、トラヒックエンジニアリングとして使用することができる。
【0088】
また、本発明のフレームは、フロー識別子あるいはデータ長識別子をOAM&Pトラヒックに割り当てることによって、OAM&P情報転送することができるので、網管理情報網を容易に構成することができる。
【0089】
また、本発明のフレームは、データ長識別子あるいはフロー識別子が不足した場合には、Mバイトを超えるオーバヘッドを定義することができ、スケーラビリティが高い。
【0090】
また、本発明のフレームでは、ペイロードあるいはフレーム全体のエラーチェックを付加することによって正確性の高いクライアントデータの転送を実現することができる。
【0091】
また、本発明の伝送装置は、ATM以外のクライアントデータトラヒックを本発明のフレームに変換することができ、ATMセルとフレームとの多重化あるいは分離を自由に行うことができ、クライアントデータフレームあるいはATMセル毎に所望の出力ポートに転送することができる。
【0092】
また、本発明の伝送装置は、ATM以外のクライアントデータフレームを本発明のフレームに変換することができ、ATMセルとフレームとの多重化あるいは分離を自由に行うことができ、クライアントデータトラヒック毎に所望の出力ポートに転送することができる。
【0093】
また、本発明の伝送装置は、本発明のフレームを利用して、長いクライアントデータフレームが入力された場合にクライアントデータフレームを許容長に分割して搬送波上に転送し、受信側で元のクライアントデータフレームを戻すことによって、QoSの保証を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】AAL5を介してクライアントデータフレームをATMセルに変換する従来例を示す図である。
【図2】ATM/フレームリレー/フレームをSONETにマップする従来例を示す図である。
【図3】クライアントデータフレームをフレームリレーに変換する従来例を示す図である。
【図4】本発明の第一のフレーム構成を示す図である。
【図5】本発明の第一のフレームを拡張した第二のフレーム構成を示す図である。
【図6】本発明の伝送装置の第一の実施の形態を示すブロック図である。
【図7】本発明の伝送装置において用いられるフレーム抽出部の構成例を示すブロック図である。
【図8】本発明の第三のフレーム構成を示す図である。
【図9】本発明の伝送装置の第二の実施の形態を示すブロック図である。
【図10】本発明の伝送装置の第三の実施の形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
110 クライアントデータフレーム
120 AAL 5フレーム
121,303 CRC
122 CPCS−PDU Length
123 CPI
124 CPCS−UU
125 Padding
130−1〜130−n ATMセル
131−1〜131−n ATMセルペイロード
132−1〜132−n ATMセルオーバヘッド
200 SONET
210 SONET オーバヘッド
220 SONET ペイロード
221−1〜221−n 信号ブロック
300 フレームリレーフレーム構成
301,304 フラグ
400 フレーム
410 フレーム オーバヘッド
420 フレームペイロード
430 データ長識別子
440 フロー識別子
450 FHEC
510 拡張オーバヘッド
600,900,1000 伝送装置
601−in〜605−in 入力ライン
601−out〜605−out 出力ライン
610,611 受信部
612,613 送信部
614〜617 クライアントデータ終端部
618,619 ATMデータ終端部
620,621 フレーム抽出部
622,623 クライアントデータバッファ
624,625 スクランブラ
626,627 フレーム生成部
628,629 FOH生成部
630〜639 バッファ
640 フレームSW
641 スケジューラ
650,651 FOH終端部
652,653 デスクランブラ
654,655 フレームアダプテーション部
701 入力ポート
702 出力ポート
703 フレーム信号線
704 ATM信号線
710 nバイト格納器
711 1バイト格納器
720 FHECデコーダ
721 HECデコーダ
730,730 比較器
740 判定器
741 フレーム長格納器
750 状態管理部
760 位相調整バッファ
770 流量カウンタ
780 出力エンコーダ
810 エラーチェック部
910,911 エラー検出冗長付加部
920,921 エラー検出部
1010,1011 クライアントデータ分割部
1020,1021 クライアントデータ構築部
Claims (13)
- 複数の異種クライアント装置を接続し、前記クライアント装置から転送されるクライアントフレームを集線して同一搬送波上に多重化し、前記同一搬送波上の多重化クライアントデータを分離して、前記クライアント装置の対向のクライアント装置に前記クライアントフレームを透過的に転送するネットワークにおいて、
データ長を示すデータ長識別子と、クライアントデータトラヒックの区別あるいは品質あるいはチャネルを示すフロー識別子の情報領域と、先頭から予め決められたバイト数M(Mは正の整数)の数値Xをある定められたコーディングで算出したnバイト以下(nは正の整数)の結果Yを格納するM+1バイト目からnバイト領域のフレームヘッダエラーチェック(FHEC)領域と、クライアントデータフレームを格納する可変長のペイロード領域とを有するか、またはデータ長を示すデータ長識別子と、クライアントデータトラヒックの区別あるいは品質あるいはチャネルを示すフロー識別子の情報領域と、先頭から予め決められたバイト数M(Mは正の整数)の数値Xをある定められたコーディングで算出したnバイト以下(nは正の整数)の結果Yを格納するM+1バイト目からnバイト領域のフレームヘッダエラーチェック(FHEC)領域と、クライアントデータフレームを格納する可変長のペイロード領域とエラーチェックを行うエラー検出領域とを有する異種データトラヒック収容フレームと、ATMセルが同一搬送波上に多重された信号列を受信し、該受信した入力信号列を一旦格納する位相調整バッファと、前記位相調整バッファから転送される信号列をカウントし、予め設定された値から減算する流量カウンタと、アクティブ状態の場合に、前記流量カウンタから転送される信号列を出力すると同時に信号列の種別を出力する出力エンコーダと、入力信号列のnバイトを格納するnバイト格納器と、前記nバイト格納器に格納されたnバイトの直前のMバイトを前記フレームのFHECと同一のコーディング法によってnバイトの数値に変換するFHECデコーダと、入力信号列の1バイトを格納する1バイト格納器と、前記1バイト格納器に格納された1バイトの直前の4バイトをATMのヘッダエラーチェック(HEC)と同一のコーディング法によって1バイトの数値に変換するHECデコーダと、前記FHECデコーダの値と前記nバイト格納器の値を比較し、両者が一致した場合にFHECハンティング情報を送付する第一の比較器と、前記HECデコーダの値と前記1バイト格納器の値を比較し、両者が一致した場合にHECハンティング情報を送付する第二の比較器と、前記第一または第二の比較器からのFHECまたはHECハンティング情報を受信し、前記フレームまたはATMセルを受信していることを検出する判定器と、前記FHECデコーダから前記フレームオーバヘッドを読み込み、フレーム長を算出するとともに、前記ATMセル長と予め決められたフレーム長を保持するとともに前記流量カウンタに保持した数値を設定するフレーム長格納器と、前記判定器と前記流量カウンタからの制御信号に応じて、前記フレーム長格納器へフレーム種別信号と流量カウンタへの数値設定命令信号を送付し、前記出力エンコーダにアクティブ状態あるいはノンアクティブ状態信号と、前記フレームまたはATM識別信号を通知する状態管理部と、から構成され、前記フレームとATMセルを分離することを特徴とするフレーム抽出回路。 - 前記状態管理部が、前記流量カウンタからのカウンタ値が閾値以下である制御信号を受信すると同時に、前記判定器から前記フレームまたはATMセルのハンティング情報を受信することが予め決められた回数以上連続で生じた場合に、ハンティングしたフレームまたはATMセル情報とともに、前記出力エンコーダをアクティブ状態とし、前記流量カウンタからカウンタ値が閾値以下である制御信号を受信した場合に、前記判定器から前記フレームまたはATMセルのハンティング情報を受信しなかった場合、あるいは、前記流量カウンタからカウンタ値が閾値以下である制御信号を受信すると同時に、前記判定器から前記フレームまたはATMセルのハンティング情報を受信することが予め決められた回数以上連続で検出されていない場合に、ノンアクティブ状態とすることを特徴とする請求項1記載のフレーム抽出回路。
- 前記状態管理部は、前記流量カウンタからカウンタ値が閾値以下である制御信号を受信すると前記フレーム長格納器にフレーム種別を通知し、前記流量カウン タからカウンタ値が0である制御信号を受信すると前記フレーム長格納器に前記流量カウンタへの設定命令を通知することを特徴とする請求項1または2記載のフレーム抽出回路。
- 前記フレーム長格納器は、前記状態管理部からフレーム種別信号を受信すると、前記フレーム種別がフレームであった場合には、前記FHECデコーダから、前記フレームのオーバヘッドを抽出して、前記データ長識別子と前記フロー識別子とを参照し、管理あるいは制御用フレームでなければ、前記データ長識別子から算出し、前記管理あるいは制御用フレームであれば、予め設定されたデータ長を保持し、前記フレーム種別がATMセルであった場合には、前記フレーム長格納器が、予め設定されたデータ長を保持し、前記状態管理部から前記流量カウンタへの設定命令信号を受信すると、前記格納したデータ長を前記流量カウンタに設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフレーム抽出回路。
- 複数の異種クライアント装置を接続し、前記クライアント装置から転送されるクライアントフレームを集線して同一搬送波上に多重化し、前記同一搬送波上の多重化クライアントデータを分離して、前記クライアント装置の対向のクライアント装置に前記クライアントフレームを透過的に転送するネットワークにおいて、
ATM以外の前記クライアント装置からのクライアントデータフレームを終端し、クライアントデータフレーム長と属性を検出する入力クライアントデータ終端部と、
前記入力クライアントデータ終端部からのクライアントデータフレームを一旦格納するクライアントデータバッファと、
前記データ終端部から通知されるクライアントデータ長と属性から、データ長を示すデータ長識別子と、クライアントデータトラヒックの区別あるいは品質あるいはチャネルを示すフロー識別子の情報領域と、先頭から予め決められたバイト数M(Mは正の整数)の数値Xをある定められたコーディングで算出したnバイト以下(nは正の整数)の結果Yを格納するM+1バイト目からnバイト領域のフレームヘッダエラーチェック(FHEC)領域とを有するオーバヘッドを生成した後、前記クライアントデータバッファから指定されたサイズのデータを読み出すフレームオーバヘッド生成部と、
前記クライアントデータバッファから読み出された前記クライアントデータフレームと前記フレームオーバヘッド生成部から転送されるデータを組み合わせて異種データトラヒック収容フレームを構成するフレーム生成部と、
前記フレーム生成部から転送される前記異種データトラヒック収容フレームを一旦格納する第一の入力バッファと、
ATMクライアント装置からのATMセルを終端するATMデータ終端部と、
前記ATMデータ終端部から転送されるATMセルを一旦格納する第二の入力バッファと、
前記異種データトラヒック収容フレームと前記ATMセルが混在する搬送波を終端する受信部と、
前記受信部からの信号列を前記異種データトラヒック収容フレームまたは前記ATMセル単位に分離する請求項1〜4のいずれかに記載のフレーム抽出回路構成を有するフレーム抽出部と、
前記フレーム抽出部から転送される前記異種データトラヒック収容フレームまたはATMセルを一旦格納する第三の入力バッファと、
前記第一、第二、第三の入力バッファから転送される前記フロー識別子とATMセルのコネクション識別子を参照して出力ポートを決定するとともに優先度や品質を考慮して前記入力バッファからの前記異種データトラヒック収容フレームまたは前記ATMセルの読み出しを行うスケジューラと、
前記スケジューラによって制御され、前記入力バッファから転送される前記異種データトラヒック収容フレームと前記ATMセルを交換するフレームSWと、
前記フレームSWから転送される前記異種データトラヒック収容フレームまたは前記ATMセルを格納する第一、第二、第三の出力バッファと、
前記第一の出力バッファから転送される前記異種データトラヒック収容フレームと前記ATMセルを同一搬送波上に収容するフレームアダプテーション部と、
前記フレームアダプテーション部からの信号を搬送波上に転送する送信部と、
前記第二の出力バッファから転送された前記異種データトラヒック収容フレームのオーバヘッド部を終端して削除してペイロードのみにするフレームオーバヘッド終端部と、
前記フレームオーバヘッド終端部からの前記ペイロード部をクライアントデータフレームに変換してクライアント装置に転送する出力クライアントデータ終端部と、
前記第三の出力バッファからのATMセルをATMクライアント装置に転送する出力ATMデータ終端部と、
から構成されることを特徴する伝送装置。 - 前記クライアントデータバッファから転送されるクライアントデータをランダム化し、前記フレーム生成部に転送するスクランブラと、前記フレームオーバヘッド終端部から転送される前記スクランブラでランダム化されたクライアントデータの信号列を元のクライアントデータに戻し、クライアントデータ終端部に転送するデスクランブラを有することを特徴とする請求項5に記載の伝送装置。
- 入力されるクライアントデータフレームにエラー検出用の固定長冗長ビットを付加するエラー検出冗長付加器と、入力されるクライアントデータとエラー検出用冗長ビットからなるデータからエラー検出するとともに、エラー検出用の冗長ビットを削除するエラー検出部とを具備し、前記フレームオーバヘッド生成部が冗長ビット分をペイロード長としてカウントし、前記異種データトラヒック収容フレームのフレームのデータ長識別子を構成することを特徴とする請求項5または6に記載の伝送装置。
- 前記エラー検出冗長付加器は、前記クライアントデータバッファとフレーム生成部との間に配置され、前記エラー検出部は、前記フレームオーバヘッド終端部とクライアントデータ終端部との間に配置されることを特徴とする請求項7に記載の伝送装置。
- 前記エラー検出冗長付加器は、前記フレーム生成部と前記第二の入力バッファの間に配置され、前記エラー検出部は、前記第二の出力バッファと前記フレームオーバヘッドの間に配置されることを特徴とする請求項7に記載の伝送装置。
- 前記エラー検出部がエラーを検出すると、前記クライアントデータフレームあるいは前記異種データトラヒック収容フレーム全体を修正または廃棄することを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の伝送装置。
- 前記クライアントデータ終端部から通知されるデータ長が予め指定された長さよりも大きい場合に、前記フレームオーバヘッド部へ予め指定された長さ以下の数値に変換して通知するクライアントデータフレーム分割部と、前記異種データトラヒック収容フレームのペイロード部を一旦格納し、前記ペイロード部のクライアントデータフレームが分割されている場合には、元のクライアントデータフレームに戻すクライアントデータフレーム構築部を有することを特徴とする請求項5〜10のいずれかに記載の伝送装置。
- 前記クライアントデータフレーム分割部は、前記クライアントデータ終端部と前記フレームオーバヘッド生成部との間に配置され、前記クライアントデータフレーム構築部は、前記クライアントデータ終端部の直前に配置されることを特徴とする請求項11に記載の伝送装置。
- 前記フレームアダプテーション部は、前記第一の出力バッファから転送される前記フレームまたは前記ATMセルが存在しない場合、前記ペイロード長を0とする異種データトラヒック収容フレームを構成して挿入することを特徴とする請求項5〜12のいずれかに記載の伝送装置。
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