JP3539540B2 - Led表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に屋外にて使用され、文字や映像等の情報を表示するのに用いられるLED表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
屋外に設置され、文字や映像等の情報を表示するのに用いられるLED表示装置は、LEDランプが縦横に配列されて、駆動回路と共に配線基板に実装されて構成される。そして、表示のコントラストを向上させるために、太陽光がLEDランプに入射しないように太陽光を遮光するルーバーが設けられている。
【0003】
さらに、このようなLED表示装置は、屋外で用いられるので、装置を収納するケースとLEDランプとの空間を、樹脂により充填して、駆動回路部等に雨水が侵入しないように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のLED表示装置では、雪が降る頻度の高い地域や積雪が生じ易い地域の降雪地域等に設置する場合、LED表示面に付着した雪が悪影響を与え、表示に障害をもたらしていた。したがって、従来のLED表示装置では、このような場所に設置した場合、LEDランプ点灯によるLEDランプや回路部等のLED表示装置自体の自己発熱によって、点灯後長時間経過した後に、表示面に付着した少量の雪が融けるのを待たなければならないような現状である。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、雪を融かすための融雪用のヒーターを設けることによって、降雪地域等に設置されても、雪の付着による表示への障害を防止することが可能なLED表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のLED表示装置は、複数のLEDランプが配列されて成り、屋外に設置されるLED表示装置において、雪を融かすためのヒーターを設けて構成されている。
【0007】
本発明のLED表示装置によれば、雪を融かすためのヒーターを設けてLED表示装置を構成しているので、降雪地域等に設置しても、雪の付着による表示への障害を防止することが可能となる。
【0008】
さらに、本発明のLED表示装置では、ヒーターを、複数のLEDランプの間隙に配置されるように線状で一体化して構成し、着脱可能としてもよい。
【0009】
これによれば、ヒーターを、複数のLEDランプの間隙に配置されるように線状で一体化して構成し、着脱可能としているので、製造が容易でかつメンテナンスが容易となる。更に、ヒーターを取り付ければ降雪地域仕様、取り付けなければ通常地域仕様と、設置場所の仕様に応じて容易にLED表示装置を製造することができる。
【0010】
また、本発明のLED表示装置では、太陽光を遮光し熱伝導性材料から成るルーバーを表示面に配置し、そのルーバーへヒーターによる熱を伝達するための熱伝達部材を設けて構成してもよい。
【0011】
これによれば、太陽光を遮光し熱伝導性材料から成るルーバーとを表示面に配置し、そのルーバーへヒーターによる熱を伝達するための熱伝達部材を設けて構成しているので、高効率にヒーターからルーバーへの熱伝導が行え、融雪効果を更に高めることができる。
【0012】
さらに、本発明のLED表示装置では、熱伝導部材を、複数のLEDランプの間隙に配置されるようにそのLEDランプの形状に対応した穴部が形成された板状で構成してもよい。
【0013】
これによれば、熱伝導部材を、複数のLEDランプの間隙に配置されるようにそのLEDランプの形状に対応した穴部が形成された板状で構成しているので、ヒーターの熱を表示面に対して均一に伝導することができる。
【0014】
さらに、本発明のLED表示装置では、ヒーターと熱伝導部材とを一体化して構成してもよい。
【0015】
これによれば、ヒーターと熱伝導部材とを一体化して構成しているので、装置の組み立て工程を削減でき、更に、この一体化した部品を取り付ければ降雪地域仕様、取り付けなければ通常地域仕様と、設置場所の仕様に応じて容易にLED表示装置を製造することができる。
【0016】
また、本発明のLED表示装置では、太陽光を遮光し熱伝導性材料から成るルーバーとを表示面に配置し、そのルーバーへヒーターによる熱を直接伝達するように、それらのルーバーとヒーターとを一体化して構成してもよい。
【0017】
これによれば、太陽光を遮光し熱伝導性材料から成るルーバーとを表示面に配置し、そのルーバーへヒーターによる熱を直接伝達するように、それらのルーバーとヒーターとを一体化して構成しているので、装置の組み立て工程を削減でき、更に、高効率にヒーターから直接ルーバーへの熱伝導が行え、融雪効果を更に高めることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。第1の実施形態のLED表示装置について、図1を用いて説明する。なお、図1(a)は本実施形態のLED表示装置の斜視図であり、図1(b)はその一部を切り欠いた側面図、図1(c)は図1(b)の領域Xの拡大図である。
【0019】
図1に示すように、第1の実施形態のLED表示装置は、複数のLEDランプ12が基板13上にマトリクス状に配列されて実装されて、その基板13がケース11に収納され、表示面に太陽光を遮光する金属製のルーバー15が配置されて構成されるLED表示装置の内部に、ヒーター14が設けられたものである。
【0020】
なお、図示しないが、基板13には駆動回路も実装され、駆動回路部に雨水が侵入しないように、ケース11とLEDランプ12との空間に樹脂等を充填している。
【0021】
本実施形態のLED表示装置によれば、装置内部にヒーター14を具備しているので、ヒーター14の熱が表示面に伝導され、表示面に雪が付着しても、その雪を融かすことができる。
【0022】
なお、ヒーター14は、ケース11とLEDランプ12との空間に充填される防水用の樹脂で装置内部に固定しても良いし、ルーバー15に貼り付けて固定したり、ルーバー15の裏面に溝部を形成してその溝部にヒーター14を収納したり、ルーバー15と一体化するように構成しても良い。ここで、ヒーター14を、ルーバー15に貼り付けて固定したり、ルーバー15の裏面に溝部を形成してその溝部に収納したり、ルーバー15と一体化するように構成すれば、ヒーター14からルーバー15への熱伝導性が良好になるので、効率良くルーバー15に付着する雪を融かすことができる。
【0023】
次に、第2の実施形態について、図2から図5を参照して説明する。なお、図2(a)は第2の実施形態のLED表示装置のヒーター24が取り付けられたときの一部を切り欠いた斜視図であり、図2(b)はその一部を切り欠いた側面図である。そして、図3(a)は第2の実施形態のLED表示装置のヒーター24を取り外したときの一部を切り欠いた斜視図であり、図3(b)はその一部を切り欠いた側面図である。
【0024】
図2に示すように、第2の実施形態のLED表示装置は、複数のLEDランプ22が基板23上にマトリクス状に配列されて実装されて、その基板23がケース21に収納され、表示面に太陽光を遮光する金属製のルーバー25が配置されて構成されるLED表示装置の内部に、ヒーター24とヒーター24の熱をルーバー25に伝達する金属製の熱伝導板26とが設けられたものである。
【0025】
なお、図示しないが、基板23には駆動回路も実装され、駆動回路部に雨水が侵入しないように、ケース21、LEDランプ22、及び熱伝導板26のそれぞれの空間に、防水のための樹脂等を充填している。
【0026】
本実施形態のヒーター24は、図4に示すように、複数のLEDランプ22の間隙に配置されるように線状で同一平面内に一体化して構成され、着脱可能なものである。したっがて、製造が容易でかつメンテナンスが容易となる。
【0027】
そして、本実施形態の熱伝導板26を、図5に示す。なお、図5において、(a)は表示面方向から見た正面図、(b)は側面図である。
【0028】
図5に示すように、熱伝導部板26は、複数のLEDランプ22の間隙に配置されるようにそのLEDランプ22の形状に対応した穴部26aが形成されている。そして、この熱伝導板26は、表示面側に凸部26b及び溝部26cが形成されており、溝部26cにヒーター24が収納される。また、凸部26bは、ヒーター24で発生した熱をルーバー25に伝導するように、ルーバー25に接触するように構成されている。
【0029】
本実施形態によれば、上記のように、ルーバー25と熱伝導板26との間に図4に示したようなヒーター24を挟み込むような構成としているので、ヒーター24を着脱可能として容易に取り外すことができる。したがって、LED装置の製造もメンテナンスも容易となる。更に、ヒーター24を取り付ければ降雪地域仕様、取り付けなければ通常地域仕様と、設置場所の仕様に応じて容易にLED表示装置を製造することができる。
【0030】
さらに、本実施形態によれば、ルーバー25へヒーター24による熱を伝達するための熱伝達部板26を設けているので、高効率にヒーター24からルーバー25への熱伝導が行え、融雪効果をより高めることができる。
【0031】
さらに、熱伝導部板26を、複数のLEDランプ22の間隙に配置されるようにLEDランプ22の形状に対応した穴部が形成された板状で構成しているので、ヒーター24の熱を表示面に対して均一に伝導することができる。
【0032】
また、ルーバー25は後付けで熱伝導板26に装着できるので、ルーバー25を様々な形状のものに変更することができる。
【0033】
次に、第3の実施形態について、図6を参照して説明する。第3の実施形態のLED表示装置は、熱伝導部材にヒーターを一体化するものである。図6(a)にヒーター34を内部に埋め込んだ熱伝導板36の一部を切り欠いた正面図を示し、図6(b)にその一部を切り欠いた側面図を示す。
【0034】
図6(a),(b)に示すように、本実施形態の熱伝導板36は、アルミニウム等の金属製から成り、ヒーター34が内部に埋め込まれて一体化されて構成されるものである。
【0035】
本実施形態によれば、熱伝導板36とヒーター34とを一体化しているので、取り付け工程を1つ省略でき、即ち装置の組み立て工程を削減して簡素化することができる。更に、この一体化した部品を取り付ければ降雪地域仕様、取り付けなければ通常地域仕様と、設置場所の仕様に応じて容易にLED表示装置を製造することができる。
【0036】
次に、第4の実施形態について、図7を参照して説明する。第4の実施形態のLED表示装置は、ルーバーにヒーターを一体化するものである。図7にヒーター44を内部に埋め込んだルーバー45の一部を切り欠いた正面図を示す。
【0037】
図7に示すように、本実施形態のルーバー45は、アルミニウム等の金属製から成り、ヒーター44が内部に埋め込まれて一体化されて構成されるものである。
【0038】
本実施形態によれば、ルーバー45とヒーター44とを一体化しているので、取り付け工程を省略でき、即ち装置の組み立て工程を削減して簡素化することができる。更に、高効率にヒーターから直接ルーバーへの熱伝導が行え、融雪効果を更に高めることができる。
【0039】
また、本実施形態によれば、ヒーター44により発生した熱をルーバー45に伝導して表示面を均一に加熱することができると共に、熱伝導部材を必要としないのでコスト低減も図することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明のLED表示装置によれば、雪を融かすためのヒーターを設けてLED表示装置を構成しているので、降雪地域等に設置しても、雪の付着による表示への障害を防止することが可能となる。すなわち、本発明は、従来LED自体の自己発熱に頼っていた融雪を、ヒーターを用いて積極的に行うように構成したものであり、降雪地帯等において積雪の障害を受けないLED表示装置の設置を可能とするものである。
【0041】
また、ヒーターを、複数のLEDランプの間隙に配置されるように線状で一体化して構成し、着脱可能とすることで、製造が容易でかつメンテナンスが容易となる。更に、ヒーターを取り付ければ降雪地域仕様、取り付けなければ通常地域仕様と、設置場所の仕様に応じて容易にLED表示装置を製造することができる。
【0042】
また、太陽光を遮光し熱伝導性材料から成るルーバーとを表示面に配置し、そのルーバーへヒーターによる熱を伝達するための熱伝達部材を設けて構成することで、高効率にヒーターからルーバーへの熱伝導が行え、融雪効果を更に高めることができる。さらに、ヒーターを着脱可能なものとして、融雪機能が不要な場所への設置時にヒーターを取り外しておけば、熱伝導部材をLEDランプや回路部等のLED表示装置自体の自己発熱の放熱板として機能させることにより、LED表示装置の自己発熱を抑えることもできる。例えば、LED表示装置の自己発熱を10%抑えることができれば、装置の寿命が2倍になることが知られており、これにより、装置自体の耐久性を飛躍的に向上させることができる。
【0043】
さらに、熱伝導部材を、複数のLEDランプの間隙に配置されるようにそのLEDランプの形状に対応した穴部が形成された板状で構成することで、ヒーターの熱を表示面に対して均一に伝導することができる。
【0044】
さらに、ヒーターと熱伝導部材とを一体化して構成することで、装置の組み立て工程を削減でき、更に、この一体化した部品を取り付ければ降雪地域仕様、取り付けなければ通常地域仕様と、設置場所の仕様に応じて容易にLED表示装置を製造することができる。
【0045】
また、太陽光を遮光し熱伝導性材料から成るルーバーとを表示面に配置し、そのルーバーへヒーターによる熱を直接伝達するように、それらのルーバーとヒーターとを一体化して構成することで、装置の組み立て工程を削減でき、更に、高効率にヒーターから直接ルーバーへの熱伝導が行え、融雪効果を更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のLED表示装置の概略構造を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は一部を切り欠いた側面図であり、(c)は(b)の領域Xの拡大図である。
【図2】第2の実施形態のLED表示装置の概略構造を示す図であり、(a)はヒーターが取り付けられたときの一部を切り欠いた斜視図であり、(b)は一部を切り欠いた側面図である。
【図3】第2の実施形態のLED表示装置の概略構造を示す図であり、(a)はヒーターを取り外したときの一部を切り欠いた斜視図であり、(b)は一部を切り欠いた側面図である。
【図4】図2に示したヒーター24の斜視図である。
【図5】図2、3に示した熱伝導板26の概略構造を示す図であり、(a)は表示面方向から見た正面図、(b)は側面図である。
【図6】第3の実施形態のLED表示装置のヒーターを内部に埋め込んだ熱伝導板の概略構造を示す図であり、(a)は一部を切り欠いた正面図を示し、(b)は一部を切り欠いた側面図を示す。
【図7】第4の実施形態のLED表示装置のヒーターを内部に埋め込んだルーバーの概略構造を示す一部を切り欠いた正面図である。
【符号の説明】
11,21 ケース
12,22 LEDランプ
13,23 基板
14,24,34,44 ヒーター
15,25,45 ルーバー
26,36 熱伝導板
Claims (2)
- 複数のLEDランプが配列されて成り、屋外に設置されるLED表示装置において、
雪を融かすためのヒーターを備えており、
さらに、太陽光を遮光し熱伝導性材料から成るルーバーを表示面に取り外し可能に配置し、該ルーバーへ前記ヒーターによる熱を伝達するための熱伝達部材を設けており、
前記ヒーターが、前記複数のLEDランプの間隙に配置されるように線状で同一面内に一体化して構成されており、さらに、前記ルーバーと熱伝達部材との間に、これらルーバーおよび熱伝達部材から着脱可能に配置されており、
さらに、このヒーターが、熱伝導板またはルーバーに設けられた溝の中に収納されていることを特徴とするLED表示装置。 - 前記熱伝導板と前記ルーバーとが互いに接していることを特徴とする請求項1に記載のLED表示装置。
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JP14679198A Expired - Fee Related JP3539540B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | Led表示装置 |
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