JP3539113B2 - カートリッジライブラリ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のカートリッジを格納し、そのカートリッジの投入及び排出を制御するカートリッジライブラリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数のカートリッジを取り扱うライブラリ装置には、磁気テープカートリッジ、光ディスクカートリッジ等がある。これらのライブラリ装置では、カートリッジの投入及び排出は上位装置側で管理され、オペレータがカートリッジをライブラリ装置の制御なしに出し入れすることができない構造になっていた。
【0003】
このような構造のライブラリ装置は、通常、カートリッジの投入及び排出を行うためのカートリッジ入出力アクセスステーション(以下CASと称す)機構を持っていた。
以下、従来のカートリッジライブラリ装置における、一般的なカートリッジの投入及び排出動作を説明する。
【0004】
図12は、カートリッジライブラリ装置100の内部構成図である。ここでCAS2は、カートリッジ投入排出口5と投入排出部3とで構成される。カートリッジ保管部40には複数枚のカートリッジ10が格納される。本例では回転型構造のカートリッジ保管部を示している。
図13は光ディスクカートリッジライブラリ装置の外観図である。
【0005】
オペレータがカートリッジ投入排出口5にカートリッジ10を装置外部から投入すると、そのカートリッジ10は投入排出部3に取り込まれる。投入排出部3は、そのカートリッジ10を保持した状態で180度回転する。カートリッジ搬送部60は装置上方に移動し、投入排出部3に保持されたカートリッジと対向する位置で停止する。カートリッジ搬送部は、図示しないアーム部でカートリッジ10を把持した後、下方に移動しカートリッジ記録再生部70に対向する位置で停止する。そしてカートリッジ10をアーム部で押し出してカートリッジ記録再生部70に装着する。カートリッジ記録再生部70は、カートリッジ10に対して情報の記録又は再生をする。記録又は再生処理がされたカートリッジ10は、カートリッジ搬送部60内のアームによってカートリッジ記録再生部70から取り出される。カートリッジ搬送部60は、カートリッジ10をカートリッジ保管部40に備えられた格納棚のいずれかに運搬する。
【0006】
以上でカートリッジの投入が完了する。
カートリッジ保管部40に収納されたカートリッジ10は、その後必要に応じてカートリッジ記録再生部70に運搬され、情報の記録又は再生処理がされた後、カートリッジ保管部40の元の位置に戻される。
カートリッジ10の記録時又は再生時にエラーが多く検出されるため交換する必要が生じたり、又は使用する予定がなくなった場合は、次の方法でカートリッジ10をカートリッジ保管部40から外部に排出する。
【0007】
カートリッジ搬送部60は、カートリッジ保管部40又はカートリッジ記録再生部70から排出すべきカートリッジ10を取り出して、上方に移動し投入排出部3に対向する位置で停止する。カートリッジ搬送部60が、カートリッジ10を投入排出部3に格納した後、投入排出部3は180度回転してカートリッジ10を投入排出口5に搬送し、その後投入排出口5がカートリッジ10を移動させてオペレータが取り出せるようにする。
【0008】
以上でカートリッジの排出が完了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、計算機システムの再構築などの場合においてば、カートリッジ10を一括してカートリッジ保管部40に投入したり、又はカートリッジ保管部40に入っているカートリッジ10を一括して交換したいという要求が生じることもある。このような作業を効率よく行うことを可能とするために、CAS2を備えながらも、これを介さずに、カートリッジ10のカートリッジ保管部への投入及び排出をオペレータに許す機構を持つ装置もあった。
【0010】
しかし、そのような機構を使用したカートリッジ10の一括投入及び一括排出は、カートリッジ保管部40の任意の格納棚に対して行われるため、作業後は上位装置13が管理しているカートリッジ10保管状態と現実のカートリッジ保管状態とが食い違うこととなる。
さらに、既に格納されていたカートリッジ10が取り出される可能性があるためカートリッジ10に格納されたデータに対する機密性の確保が完全ではなかった。
【0011】
この問題を解決するために、従来のライブラリ装置にあっては、大量のカートリッジ10の一括投入及び一括排出を可能とするカートリッジ一括投入排出機構110を設けて、カートリッジが一括投入排出機構110に装着された後に、装着されたカートリッジ10を、カートリッジ搬送部60に備えられたハンドアームが順次カートリッジ保管庫40に搬送する仕組みをもったカートリッジライブラリ装置が発明された。
【0012】
この装置によれば、カートリッジの投入及び排出は、CAS2及びカートリッジ一括投入は移出機構110を経由してしか行えず、一旦カートリッジ10が装置内部に取り込まれると、取り込まれたカートリッジ10は、カートリッジ搬送部60によって、装置内部のカートリッジ保管部40とカートリッジ記録再生部70間を移動するのみとなる。また、このカートリッジ搬送部60やCAS2の制御は上位装置13から行うようにされているため、取り込まれたカートリッジ10を、カートリッジライブラリ装置からの制御なしに取り出す事が出来ない構造となっており、機密性は保証されている。
【0013】
しかし、この発明によれば、カートリッジ10の機密性は確保できるものの、装置が大型化することを避けることができない。
以上のように、C AS2のみを備えた装置では、装置の小型化は可能であるが、カートリッジ10の一括投入及び一括排出を効率よく行えず、またカートリッジ10の一括投入及び一括排出を行う機構を備え効率を向上させた場合には、上位装置10が管理しているカートリッジ格納状態と現実の格納状態が食い違ったり、機密性が確保出来ない等の問題があった。
【0014】
一方この問題を解決するためにカートリッジ10の一括投入排出機構を持った装置には大型化せざるを得ないという問題があった。
このような問題を解決するために、本発明では、カートリッジ10に対する機密性を確保し、かつ小規模なカートリッジライブラリ装置を実現することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
以上の問題を解決するために、
請求項1に記載の発明は、カートリッジの投入及び排出をするための開口面を少なくとも一面に備えた複数のカートリッジ保管部と、該複数のカートリッジ保管部に備えられ、少なくとも前記カートリッジ保管部の開口面と交差するいずれかの面からカートリッジ保管部の内側に突出可能なカートリッジ投排規制部材と、該カートリッジ投排規制部材の動作を制御する投排規制部材制御手段と、を備えたカートリッジライブラリ装置を提供する。
【0016】
図1を用いて本発明の原理を示す。
本発明では、オペレータによるカートリッジ10の直接投入及び排出を可能にするために、装置外側に開口部を有するカートリッジ保管部4(4ー1〜4ーN)を備える。カートリッジ保管部4は、カートリッジ投排規制部材11(11ー1〜11−N)を有する。上位装置13は投排規制部材制御手段12を介して目的のカートリッジ保管部4に対応するカートリッジ投排規制部材11を駆動してカートリッジ10の投入及び排出の許可及び規制をする。カートリッジ投排規制部材11は、各カートリッジ保管部4毎にカートリッジ10の投入及び排出を規制するために、それぞれに独立に動作する構造である。
【0017】
また、カートリッジ10の一括投入及び一括排出処理を行うためには、複数のカートリッジ保管部4に渡って備えられる一つのカートリッジ投排規制部材11ー2を駆動させる。あるいは、各々のカートリッジ保管部毎に独立に備えられているカートリッジ投排規制部材(11ー1、11−N)を一括して動作させても良い。また、独立のカートリッジ投排規制部材と複数の保管部に渡って備えられる一つのカートリッジ投排規制部材とを同時に動作させることでも目的は達せられる。
【0018】
このように、請求項1に記載のカートリッジライブラリ装置は、複数のカートリッジの一括投入及び排出を可能にすると共に、カートリッジに対する機密性も十分に保証する。
請求項2記載の発明は、前記投排規制部材制御手段(12)は、装置がレディ状態でない期間はカートリッジ投排規制部材を突出させ、レディ状態の期間は上位装置に指定されたカートリッジ保管部に備えたカートリッジ投排規制部材11の突出状態を解除するカートリッジライブラリ装置である。
【0019】
このように、請求項2記載のカートリッジライブラリ装置は、装置がレディ状態でない場合でも、カートリッジを取り出すことが不可能であり、カートリッジに対する機密性を確保することが可能なカートリッジライブラリ装置である。
【0023】
【実施の形態】
【0024】
【実施例】
本発明の実施例を、図2から図11を用いて説明する。
図2は、本発明のカートリッジライブラリ装置の全体を示す。ここでカートリッジとは、磁気テープ、光ディスクカートリッジ、リムーバブルカートリッジ等の可換媒体をいう。また、本実施例は、カートリッジ保管部4、カートリッジ記録再生部7、カートリッジ投排規制部材11、投排規制部材制御手段12、不揮発性記憶部8、カートリッジ10を搬送するカートリッジ搬送部6及びレール21を含むカートリッジライブラリ部1をパーソナコンピュータに組み込んでいるが、カートリッジライブラリ部1を独立した筐体にしてもよい。本発明に使用するキーボード等の入力手段20と、不揮発性記憶部8は上位装置側に含めてもよい。
【0025】
本発明におけるカートリッジの投入及び排出の動作を説明するために、装置全体の動作をブロック図とフローチャートで説明し、その後でカートリッジ投排規制部材の構造について説明する。 図3は、カートリッジライブラリ装置のブロック図である。
図3において、カートリッジ保管部4には、カートリッジ10が格納可能であり、カートリッジ保管部にはカートリッジ10の投入及び排出を禁止又は許可するカートリッジ投排規制部材11を備える。なお、図3のカートリッジ保管部4及びカートリッジ投排規制部材11は一個のブロックで示しているが、先の本発明の原理説明で説明した通り、カートリッジ投排規制部材11はカートリッジ保管部4ごとに各々、または一つのカートリッジ投排規制部材11が複数のカートリッジ保管部に渡って備えられている。ここで、カートリッジ投排規制部材11を備えないカートリッジ保管部があることはいうまでもない。
【0026】
投排規制部材制御手段12は、上位装置(以下CPUと称す)13の指示により、カートリッジ投排規制部材11をカートリッジ保管部の内側に向かって突出させたり、突出状態を解除したりして、カートリッジ10の投入及び排出を制御する。
電源オフ等により制御手段が機能しない期間は、電圧低下を検出することによってカートリッジ投排規制部材11を突出させる。また、電磁石を利用することで、電圧低下の検出等をせずに、磁力によってカートリッジ投排規制部材11を突出させてもよい。
【0027】
カートリッジ搬送部6は、CPU13の指示により、カートリッジ保管部4からカートリッジ10を取り出してカートリッジ記録再生部7に運搬し、データの再生及び記録が終了した後、再び元のカートリッジ保管部4に格納する搬送機構である。カートリッジ記録再生部は、光ディスク装置、磁気テープ装置、ハードディスク装置、フロッピーディスクの様な交換可能なカートリッジ型の記録媒体に対してデータの記録又は再生を行う装置である。通常カートリッジを自動的に装着するための自動装着機構や、記録又は再生処理が終了した後カートリッジ10を排出する排出機構を備えている。
【0028】
不揮発性記憶部8は、暗証コードを記録するために使用され、装置への電源供給が断たれている期間でも暗証コードが失われないように保持するものである。オペレータが入力手段20から暗証コードを入力すると、CPU13はこれを不揮発性記憶部8に書き込む。
カートリッジの投入及び排出の際には、暗証コード比較手段9は、予め不揮発性記憶部8に記録された暗証コードを読み出し、これと新たにオペレータが入力した暗証コードとを比較して、その結果の一致又は不一致をCPU13に報告する。
【0029】
CPU13は、カートリッジライブラリ装置を制御して、カートリッジの管理及びカートリッジへの情報の記録又は再生をする機能を有している。
入力手段20は、暗証コードを入力したり、必要に応じてカートリッジの投入及び排出要求をCPU13に通知するために使用される。
電源21は、カートリッジ情報処理装置に対する電源である。
【0030】
図4は、カートリッジの投入及び排出のフローチャートである。
オペレータは、カートリッジ10をカートリッジ保管部4に投入する場合、入力手段20よりカートリッジ投入要求を上位装置(CPU13)に暗証コードと共に通知する(S203)。但し、暗証コードの通知は、CPU13が暗証コードを記録する迄の間であればいつでも良い。
【0031】
CPU13は、オペレータが要求したカートリッジ保管部4が空き状態であることを確認すると、投排規制部材制御手段12を経由して、要求のあったカートリッジ保管部4に備えられたカートリッジ投排規制部材11の突出状態を解除させる(S208)。
オペレータは、目的のカートリッジ保管部4にカートリッジ10を投入する(S213)。CPU13は、カートリッジ保管部内にある図示されないカートリッジ検出部よりカートリッジ10が投入されたことを検出すると(S216)、カートリッジ投排規制部材11をカートリッジ保管部内側へ突出させ、カートリッジの排出を禁止する(S218)。
【0032】
CPU13は、暗証コードを、不揮発性記憶部8に記憶させる(S221)。不揮発性記憶部8の所在は、カートリッジライブラリ装置内であると外部であるとを問わない。また不揮発性記憶部8は、ICメモリやファイル記憶装置、例えば磁気ディスク装置でもよい。
カートリッジ10を外部から一括投入する場合には、オペレータは、入力手段20より一括投入要求を、対象とするカートリッジ保管部の位置とともにCPU13に通知する(S203)。CPU13は、一括投入を要求されたカートリッジ保管部4が空き状態であることを確認すると、投排規制部材制御手段12を経由して当該カートリッジ保管部に対応するカートリッジ投排規制部材11の突出状態を解除させる(S209)。前述のように、カートリッジ投排規制部材は各カートリッジ保管部ごとに備えても、一つのカートリッジ投排規制部材を複数のカートリッジ保管部に渡って備えても、あるいは両者を同時に備えても構わない。したがって、装置の構成によって動作対象となるカートリッジ投排規制部材11は異なる。
【0033】
オペレータは、複数のカートリッジ10を、指定したカートリッジ保管部4に投入する(S213)。CPU13は、図示されないカートリッジ検出部より、それぞれのカートリッジが投入されたことを検出すると(S216)、カートリッジ投排規制部材11をカートリッジ保管部内側に突出させてカートリッジの排出を規制する(S218)。
【0034】
CPU13は、オペレータが入力した暗証コードを不揮発性記憶部8に記憶させる。
このようにしてカートリッジ保管部4に格納されたカートリッジ10は、CPU13の指示によって、カートリッジ搬送部6によりカートリッジ記録再生部7に運搬されて、情報の記録又は再生処理がなされる。
【0035】
処理が終わったカートリッジ10は、カートリッジ搬送部6によって再び元のカートリッジ保管部4に戻される。
次に、カートリッジ10にエラーが発生したり、使用予定がなくなった場合に、カートリッジを交換するためにカートリッジライブラリ装置から排出する場合について説明する。
【0036】
オペレータが、カートリッジ10をカートリッジ保管部4から排出しようとする場合、入力手段20よりカートリッジ排出要求を、排出すべきカートリッジの位置と暗証コードとともに入力手段20からCPU13に通知する(S106)。
CPU13は、オペレータからカートリッジの排出を要求されたことを認識すると、不揮発性記憶部8から予め記録された暗証コードを読み出す(S107)。この暗証コードは、オペレータが入力した暗証コードと比較される。比較した結果、一致した場合は、CPU13は、投排規制部材制御手段12に対して、該当するカートリッジ保管部4のカートリッジ投排規制部材11の突出状態を解除するよう指示する(S114)。オペレータが、カートリッジ保管部4よりカートリッジ10を取り出すと(S117)、図示されないカートリッジ検出部によって保管部4からカートリッジ10がなくなった事が認識され、CPU13は、排出されたカートリッジ保管部に対応する暗証コードを不揮発性記憶部8から消去する(S120)とともに、カートリッジ投排規制部材11を再びカートリッジ保管部内側に突出させ(S122)、その後カートリッジ10が不正にカートリッジ保管部4に投入されることを防止する。
【0037】
オペレータが入力した暗証コードが、予め記録された暗証コードと一致しない場合は、不正にカートリッジ10の排出要求がされたものと判断し、CPU13は、カートリッジ投排規制部材11への動作指示を行わない。したがって、カートリッジ10を取り出すことは不可能であり、カートリッジに対する機密性が保証される。フローチャートでは、暗証コードエラーとしている(S111)。
【0038】
オペレータがカートリッジ10を一括排出する場合も、カートリッジ投排規制部材11を一括して突出状態から解除する(S115)以外は、上記と同様な処理となる。
以上で、カートリッジライブラリ装置を含むシステム全体の動作の説明は終了する。
【0039】
次に、本発明のカートリッジ保管部4及びカートリッジ投排規制部材11の個々の動作について図5から図11を用いて説明する。
図5では、カートリッジ投排規制部材11は、複数のカートリッジ保管部の各々に備えられ、モータと偏心カムにより、上下方向に摺動し、カートリッジの投入及び排出の規制及び許可を行うスライド型を表す。
【0040】
カートリッジ投排規制部材11の構造には、このほかに、図6に示すように、電磁石によってカートリッジ投排規制部材11を上下に摺動させるもの、図7に示すように、モータでカートリッジ投排規制部材11を回転させるもの等があり、構造そのものを限定するものではない。
図5においては、電圧が下がると、ここでは図示していない投排規制部材制御手段12よって電圧低下が検出され、カートリッジ投排規制部材11をカートリッジ保管部の開口面をふさぐ位置に移動させ、カートリッジの投入及び排出を規制する。このため、装置がレディ状態でない期間は、カートリッジが取り出されたり、新たに投入されたりすることを防ぐ。
【0041】
また、図6においては、カートリッジ投排規制部材が電磁石を用いた構造であるため、電圧低下を検出する必要はなく、電流供給されなくなると磁力がなくなり、図6(b)に示す様に、カートリッジ保管部の開口面をふさぐ位置に維持される。その他、図7の回転型についてもスライド型と同様であるので、説明は省略する。
【0042】
図8から図10は、一つのカートリッジ投排規制部材11を複数のカートリッジ保管部に渡って備えた場合における、カートリッジの一括投入及び一括排出の制御を示す。各図において、カートリッジ投排規制部材11をカートリッジ保管部の開口面をふさぐ位置に移動させる機構は、図5から図7の場合と同様のものが考えられる。しかし、図8かさ図10に示したものは、個々のカートリッジ保管部に、各々カートリッジ投排規制部材11を持つのではなく、一つのカートリッジ投排規制部材11が複数のカートリッジ保管部に渡って備えられていることに特徴がある。
【0043】
また、これら、カートリッジ保管部ごとに各々備えられたカートリッジ投排規制部材11又は複数のカートリッジ保管部に渡る一つのカートリッジ投排規制部材11は、図8から図10に示す様に、カートリッジ搬送部6がカートリッジ保管部4に保管されているカートリッジ10を、カートリッジ記録再生部7に運搬するために取り出したり、カートリッジ記録再生部7で記録又は再生処理が終了したカートリッジを元の位置のカートリッジ保管部4に戻すときに、カートリッジが装置の外側に脱落しないように、カートリッジを押さえる働きをする。
【0044】
次に、カートリッジに対する機密性が要求されない場合のカートリッジライブラリ装置について説明する。
図11は、カートリッジ投排規制部材11を備えないカートリッジ保管部4ーNの一例を示す。図11は、その部分断面図である。カートリッジ保管部4ーNの上部部材の奥行きは、カートリッジが格納された場合の当該カートリッジの奥行きよりも短くなっている。また、カートリッジ保管部の下部部材は、カートリッジが格納された場合の当該カートリッジの奥行きよりも長い平坦部を備え、かつ該平坦部はカートリッジ保管部に備えられた開口部側の端部に、図面上方に突出した抑え部を備えている。
【0045】
このような形状のカートリッジ保管部に対してカートリッジの投入及び排出を行う場合は、図11(a)に示すように、カートリッジ10を傾けて行う。図11(b)は、カートリッジ保管部4ーNにカートリッジ10が格納された状態を示す図である。カートリッジ保管部4−Nの下部には前述の抑え部が備えられているので、この抑え部がカートリッジ10の外側への脱落を防止する機能を果たす。
【0046】
以上のように、本発明によれば、小型で、かつカートリッジに対する機密性の確保をも十分に保証できるカートリッジライブラリ装置を提供することが可能となり、パーソナルコンピュータ等への組み込みも可能となる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によって、従来の大型カートリッジライブラリ装置と同等な機密性を確保し、かつパーソナルコンピュータ等にも組み込み可能な小型化に適したカートリッジライブラリ装置を実現できる。
装置がレディ状態の期間のみならず、装置がレディ状態でなく投排規制部材制御手段が動作できない期間でも、カートリッジの投入及び排出を禁止可能とし、カートリッジに対する機密性が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明のカートリッジライブラリ装置の全体図である。
【図3】本発明のカートリッジライブラリ装置のブロック図である。
【図4】カートリッジの投入及びは排出のフローチャートである。
【図5】偏心カムを用いたカートリッジ投排規制部材を備えたカートリッジ格納部の実施例である。
【図6】電磁石を用いたカートリッジ投排規制部材を備えたカートリッジ格納部の実施例である。
【図7】回転型カートリッジ投排規制部材を備えたカートリッジ格納部の実施例である。
【図8】偏心カムを用いた一体型カートリッジ投排規制部材を備えたカートリッジ格納部の実施例である。
(a)カートリッジ規制時の一体型カートリッジ投排規制部材を示した図である。
(b)カートリッジ非規制時の一体型カートリッジ投排規制部材を示した図である。
【図9】電磁石を用いた一体型カートリッジ投排規制部材を備えたカートリッジ格納部の実施例である。
(a)カートリッジ規制時の一体型カートリッジ投排規制部材を示した図である。
(b)カートリッジ非規制時の一体型カートリッジ投排規制部材を示した図である。
【図10】回転型一体カートリッジ投排規制部材を備えたカートリッジ格納部の実施例である。
(a)カートリッジ規制時の一体型カートリッジ投排規制部材を示した図である。
(b)カートリッジ非規制時の一体型カートリッジ投排規制部材を示した図である。
【図11】カートリッジ投排規制部材を備えないカートリッジ保管部の断面図である。
(a)カートリッジの投入及び排出時を示した図である。
(b)カートリッジ格納時を示した図である。
【図12】従来のカートリッジライブラリ装置の内部構成図である。
【図13】従来のカートリッジライブラリ装置の外観図である。
【符号の説明】
1 カートリッジライブラリ装置
2 カートリッジ入出力アクセスステーション(CAS)
3 投入排出部
4(4ー1〜4−N)カートリッジ保管部
5 カートリッジ投入排出口
6 カートリッジ搬送部
7 カートリッジ記録再生部
8 不揮発性記憶部
9 暗証コード比較手段
10 カートリッジ
11(11−1〜11−N) カートリッジ投排規制部材
12 投排規制部材制御手段
13 上位装置(CPU)
20 入力手段
Claims (1)
- 少なくとも一面にカートリッジが投入及び排出される開口面を各々備えた複数のカートリッジ保管部と、
前記複数の各カートリッジ保管部に備えられ、少なくとも前記カートリッジ保管部の開口面と交差するいずれかの面からカートリッジ保管部の内側に突出し、各カートリッジの排出を規制するカートリッジ投排規制部材と、
上位装置からの指示に基づき動作し、前記カートリッジ投排規制部材の前記カートリッジ保管部内側への突出及び突出状態の解除を制御する投排規制部材制御手段とを備え、
前記投排規制部材制御手段は、装置がレディ状態でない期間はカートリッジ投排規制部材を前記カートリッジ保管部内側へ突出させ、レディ状態の期間は複数のカートリッジ保管部のうち上位装置からの指示に基づいた、指示のあったカートリッジ保管部のカートリッジ投排規制部材の突出状態を解除することを特徴とするカートリッジライブラリ装置。
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