JP3538666B2 - キャリパーピストン - Google Patents
キャリパーピストンInfo
- Publication number
- JP3538666B2 JP3538666B2 JP32190397A JP32190397A JP3538666B2 JP 3538666 B2 JP3538666 B2 JP 3538666B2 JP 32190397 A JP32190397 A JP 32190397A JP 32190397 A JP32190397 A JP 32190397A JP 3538666 B2 JP3538666 B2 JP 3538666B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- caliper piston
- oil seal
- groove
- disc brake
- knock back
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/14—Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2125/00—Components of actuators
- F16D2125/02—Fluid-pressure mechanisms
- F16D2125/06—Pistons
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車などのデ
ィスクブレーキの改良に関するものである。
ィスクブレーキの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、乗用車を市販状態のまま、モー
タースポーツなどの競技用に使用すると、ブレーキノッ
クバックの問題が常につきまとう。しかし、多くの関係
者が不具合を感じながら、これといった良い対策や方法
がなかった。
タースポーツなどの競技用に使用すると、ブレーキノッ
クバックの問題が常につきまとう。しかし、多くの関係
者が不具合を感じながら、これといった良い対策や方法
がなかった。
【0003】やむなく、オイルシールやピストンなどの
パーツを早目に新品に取り替えるとかまたは、ピストン
の後方にバネを入れて抵抗力を持たせる、などで対応し
ていたが、いずれも強い抵抗力を得られず、ノックバッ
ク対策として満足できるものではなかった。
パーツを早目に新品に取り替えるとかまたは、ピストン
の後方にバネを入れて抵抗力を持たせる、などで対応し
ていたが、いずれも強い抵抗力を得られず、ノックバッ
ク対策として満足できるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ディスクブレーキのノ
ックバックを簡便な方法で解消したい。
ックバックを簡便な方法で解消したい。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明を図によって説
明すると、キャリパーピストンの摺動面(1)に、オイ
ルシールとの引っ掛かりを生じる方向に傾斜している複
数の円周状の細い溝(2)を設ける。
明すると、キャリパーピストンの摺動面(1)に、オイ
ルシールとの引っ掛かりを生じる方向に傾斜している複
数の円周状の細い溝(2)を設ける。
【0006】
【実施の形態】キャリパーピストンは、オイルシールに
支えられているだけで、さほど強い抵抗力を持たず、外
力が加わると簡単に押し戻されてしまう。ノックバック
症状の激しいキャリパーピストンを分解してみると、摺
動面(1)のオイルシールとの接触部分が磨かれて、さ
らに摩擦抵抗が小さくなっている。
支えられているだけで、さほど強い抵抗力を持たず、外
力が加わると簡単に押し戻されてしまう。ノックバック
症状の激しいキャリパーピストンを分解してみると、摺
動面(1)のオイルシールとの接触部分が磨かれて、さ
らに摩擦抵抗が小さくなっている。
【0007】そこで、キャリパーピストンの摩擦抵抗を
大きくする方法として、摺動面(1)のほぼ半分の円周
面に、複数の円周状の細い溝(2)を設けてみた。
大きくする方法として、摺動面(1)のほぼ半分の円周
面に、複数の円周状の細い溝(2)を設けてみた。
【0008】しかし、溝(2)の形状が通常の単純な山
と谷、つまり頂点から見て稜線が左右対称では、キャリ
パーピストンの作動方向と復元方向の双方の摩擦抵抗
が、同程度にやや大きくなるだけで、良い結果が出なか
った。
と谷、つまり頂点から見て稜線が左右対称では、キャリ
パーピストンの作動方向と復元方向の双方の摩擦抵抗
が、同程度にやや大きくなるだけで、良い結果が出なか
った。
【0009】溝(2)の形状、つまり頂点から見た稜線
を左右対称でなく、その1方の傾斜を大きく、例えば垂
直とし、他方の傾斜をゆるやかにして、いわゆる鋸歯状
にすると、キャリパーピストンの作動方向の摩擦抵抗は
小さくなり、ブレーキング方向ではほとんど引っ掛かか
らなくなった。
を左右対称でなく、その1方の傾斜を大きく、例えば垂
直とし、他方の傾斜をゆるやかにして、いわゆる鋸歯状
にすると、キャリパーピストンの作動方向の摩擦抵抗は
小さくなり、ブレーキング方向ではほとんど引っ掛かか
らなくなった。
【0010】逆に、ノックバック方向では、角形のオイ
ルシールの角が、溝(2)の先端にあたかも爪を立てる
かのように引っ掛かり、摩擦抵抗が非常に大きくなっ
た。
ルシールの角が、溝(2)の先端にあたかも爪を立てる
かのように引っ掛かり、摩擦抵抗が非常に大きくなっ
た。
【0011】例えば、従来の対策方法では、キャリパー
ピストンをオイルシールに手で押し込めることができた
が、溝(2)を設けた場合には、組み込むときにツール
を必要とするほど、強力な抵抗力を得ることができるよ
うになった。
ピストンをオイルシールに手で押し込めることができた
が、溝(2)を設けた場合には、組み込むときにツール
を必要とするほど、強力な抵抗力を得ることができるよ
うになった。
【0012】ノックバック症状の激しい車両に、溝
(2)を設けたキャリパーピストンを組み込み、テスト
走行を実施したところ、ブレーキペダルの踏み代も安定
し、ノックバックは皆無となり、対策の妥当性と効果を
確認できた。
(2)を設けたキャリパーピストンを組み込み、テスト
走行を実施したところ、ブレーキペダルの踏み代も安定
し、ノックバックは皆無となり、対策の妥当性と効果を
確認できた。
【0013】この発明の溝(2)を設けるには、新品の
部品を加工するときでも、ノックバック症状の激しいキ
ャリパーピストンを分解してからの後加工でも、いずれ
でもよい。
部品を加工するときでも、ノックバック症状の激しいキ
ャリパーピストンを分解してからの後加工でも、いずれ
でもよい。
【0014】
【効果】この発明により、キャリパーピストンの表面に
特殊な溝を設ける程度の簡便な方法で、ディスクブレー
キのノックバックを完全に解消することができる。
特殊な溝を設ける程度の簡便な方法で、ディスクブレー
キのノックバックを完全に解消することができる。
【0015】整備性やその他の取り扱いも従来と変ら
ず、他に特別の部品や加工を必要とせず、競技用自動車
に限らず、多くの用途のディスクブレーキにも利用でき
る。
ず、他に特別の部品や加工を必要とせず、競技用自動車
に限らず、多くの用途のディスクブレーキにも利用でき
る。
【0016】溝(2)を設けたキャリパーピストンを組
み込み、未舗装道路で行なわれる4輪自動車のタイムト
ライアル競技で走行してみたが、ノックバック症状は全
く出なかった。サーキット走行であるとか、モータース
ポーツ参加車両に対して、特に有効な対策であると思わ
れる。
み込み、未舗装道路で行なわれる4輪自動車のタイムト
ライアル競技で走行してみたが、ノックバック症状は全
く出なかった。サーキット走行であるとか、モータース
ポーツ参加車両に対して、特に有効な対策であると思わ
れる。
【図1】は、この発明の概要を示す斜視図。
【図2】は、溝の形状を示す拡大部分図。
1. キャリパーピストンの摺動面
2. キャリパーピストンの摺動面に設けた溝
Claims (1)
- 【請求項1】キャリパーピストンとの摺接面に、オイル
シールを設けたシリンダー用のキャリパーピストンであ
って、周面の前記オイルシールと摺接する位置に、同オ
イルシールとの引っ掛かりを生じる断面鋸歯状の溝を設
けたキャリパーピストン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32190397A JP3538666B2 (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | キャリパーピストン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32190397A JP3538666B2 (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | キャリパーピストン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11117966A JPH11117966A (ja) | 1999-04-27 |
JP3538666B2 true JP3538666B2 (ja) | 2004-06-14 |
Family
ID=18137701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32190397A Expired - Fee Related JP3538666B2 (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | キャリパーピストン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3538666B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4760387B2 (ja) * | 2006-01-12 | 2011-08-31 | トヨタ自動車株式会社 | パッド摩耗に対応するディスクブレーキ |
JP2007187210A (ja) * | 2006-01-12 | 2007-07-26 | Toyota Motor Corp | ディスクとパッドを早期に馴染ませるディスクブレーキ |
-
1997
- 1997-10-16 JP JP32190397A patent/JP3538666B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11117966A (ja) | 1999-04-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040224 |
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A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040303 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
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