JP3537505B2 - インドール誘導体又はその塩、及びこれを含有する心疾患治療剤 - Google Patents

インドール誘導体又はその塩、及びこれを含有する心疾患治療剤

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JP3537505B2
JP3537505B2 JP25203594A JP25203594A JP3537505B2 JP 3537505 B2 JP3537505 B2 JP 3537505B2 JP 25203594 A JP25203594 A JP 25203594A JP 25203594 A JP25203594 A JP 25203594A JP 3537505 B2 JP3537505 B2 JP 3537505B2
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忠明 扇谷
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和弘 小野木
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之宏 奥野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陽性変力作用、抗不整脈
作用、血管拡張作用等の薬理作用を有する新規なインド
ール誘導体又はその医学的に許容される塩、及びこの化
合物を有効成分とする心疾患治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】うっ血性心不全は心臓の機能異常の為に
心拍出量が低下し、組織の代謝に必要なだけの血液を拍
出できない病的状態とされているが、最近、J.N.C
ohnは心不全を、(1)運動耐容能の低下、(2)心
室性不整脈の多発と、(3)予後不良の徴候を伴った心
機能不全による症候群と記載している(J.N.Coh
n:Circulation 78,1099(198
8))。
【0003】従来、これらの症候群の改善には利尿剤、
血管拡張剤及びジギタリス等の強心剤が用いられてい
る。今日、強心剤としては、ジギタリス剤が広く用いら
れており、その一つであるジゴキシンは心臓の駆出率を
上げ、心不全の悪化を抑えていることが認められてお
り、更に、心拍数が低下し、持続時間が長く、耐薬性が
なく、経口投与できるなど大変な利点を持っているが、
反面有効血中濃度と中毒量が近く、しばしば、不整脈を
誘発する等の欠点を持っていることもあって、近年非グ
リコシド経口強心剤の開発が強力に進められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は前述の欠点を改善し、陽性変力作用、抗不整脈作用、
血管拡張作用を有し、心疾患治療剤として有用な化合物
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実状に鑑み、本発
明者らは数多くの化合物を合成し、陽性変力作用、抗不
整脈作用、血管拡張作用等を指標としてスクリーニング
してきたところ、下記一般式(1)で表わされる新規イ
ンドール誘導体又はその医学的に許容される塩が前記目
的に適い、心疾患治療剤として有用であることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は次の一般式(1)で表
わされるインドール誘導体又はその医学的に許容される
塩を提供するものである。
【0007】
【化5】
【0008】〔式中、R1、R2、R3、R4:このうち1
個は、置換基を有していてもよい低級アルキル又は低級
アルケニル基を示し、残余は水素原子又は低級アルキル
基を示す。R5、R6:同一又は異なって水素原子、ハロ
ゲン原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基又
はアシル基を示す。R7:水素原子又はベンジル基を示
すか、あるいはAとの間で二重結合を形成してもよい。
8、R9:同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、
水酸基、置換基を有していてもよい低級アルキル基を示
すか、R8とR9が一緒になって酸素原子又は置換基を有
していてもよいアルケニル基を示すか、あるいはR8
びR9のいずれか一方はAとの間で二重結合を形成して
もよい。〕
【0009】
【化6】
【0010】また、本発明は上記一般式(1)で表わさ
れるインドール誘導体又はその医学的に許容される塩を
有効成分とする心疾患治療剤を提供するものである。
【0011】本発明のインドール誘導体(1)は、基A
の種類により、次の5種に大別される。
【0012】
【化7】
【0013】〔式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6
7、R8、R9及びR10は前記と同じ〕
【0014】
【化8】
【0015】上記一般式(1)において、低級アルキル
基としては、炭素数1〜8の、より好ましくは炭素数1
〜5の直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基が挙げられ、
低級アルケニル基としては炭素数2〜8の、より好まし
くは炭素数2〜5の直鎖又は分岐鎖のアルケニル基が挙
げられる。ハロゲン原子としてはフッ素、塩素、臭素又
はヨウ素が挙げられる。アシル基としては炭素数1〜6
のアルカノイル基及びベンゾイル基等のアロイル基が挙
げられる。
【0016】R1〜R4で示される「置換基を有していて
もよい低級アルキル基又はアルケニル基」における置換
基としては、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキルス
ルホニルオキシ基、アルキルシリルオキシ基、アジド
基、シアノ基、置換基を有していてもよいアミノ基、置
換基を有していてもよい環状アミノ基等が挙げられる。
ここにおいて、アルキルシリルオキシ基としては炭素数
1〜8の、より好ましくは炭素数1〜5のアルキルシリ
ルオキシ基が挙げられる。アルキルスルホニルオキシ基
としては炭素数1〜8の、より好ましくは炭素数1〜5
のアルキルスルホニルオキシ基が挙げられる。置換基を
有していてもよいアミノ基としては、更に置換基を有し
てもよいアルキル基、更に置換基を有してもよいアラル
キル基、更に置換基を有してもよいアシル基、アルコキ
シカルボニル基、更に置換基を有してもよいアリール基
及び更に置換基を有してもよい複素環式基から選ばれる
1個又は2個が置換していてもよいアミノ基が挙げられ
るが、このうちアミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミ
ノ基、炭素数2〜16のジアルキルアミノ基、炭素数7
〜12のフェニルアルキルアミノ基、炭素数1〜6のア
ルカノイルアミノ基、炭素数2〜10のアルコキシカル
ボニルアミノ基がより好ましい。また、置換基を有して
いてもよい環状アミノ基としては、更に炭素数1〜8の
アルキル又はアルケニル基、炭素数7〜15のフェニル
アルキル基、炭素数1〜6のアルカノイル基、ベンゾイ
ル基、炭素数1〜8のモノ又はジアルコキシ−ベンゾイ
ル基が置換していてもよいピロール、ピロリジン、イミ
ダゾール、イミダゾリン、オキサゾール、オキサゾリ
ン、チアゾール、チアゾリン、ピペリジン、ピペラジ
ン、モルホリン等が挙げられる。R1〜R4で示される置
換基を有していてもよい低級アルキル基のより好ましい
例としては、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5
のハロゲノアルキル基、炭素数1〜5のヒドロキシアル
キル基、炭素数1〜5のアミノアルキル基、炭素数1〜
10のモノ−又はジ−アルキルアミノアルキル基、炭素
数2〜10のアルキルシリルオキシアルキル基、炭素数
2〜10のアルキルスルホニルオキシアルキル基、炭素
数1〜5のアジドアルキル基、炭素数1〜5のシアノア
ルキル基、炭素数9〜30のアラルキルアミノアルキル
基、アシルアミノアルキル基、アルコキシカルボニルア
ミノアルキル基、アリールアミノアルキル基、ヘテロア
リールアミノアルキル基、置換ピロリルアルキル基、置
換ピロリジニルアルキル基、置換イミダゾリルアルキル
基、置換イミダゾリニルアルキル基、置換オキサゾリル
アルキル基、置換オキサゾリニルアルキル基、置換チア
ゾリルアルキル基、置換チアゾリニルアルキル基、置換
ピペリジニルアルキル基、置換ピペラジニルアルキル
基、置換モルホリノアルキル基等が挙げられる。
【0017】特に好ましいR1〜R4で示される置換基を
有していてもよい低級アルキル基としては、アミノ基;
炭素数1〜16のモノ−又はジ−アルキルアミノ基;炭
素数7〜15のフェニルアルキルアミノ基;及び更に炭
素数1〜8のアルキル基、炭素数7〜15のフェニルア
ルキル基、ベンゾイル基、炭素数1〜8のモノ又はジア
ルコキシ−ベンゾイル基が置換してもよいピロール、ピ
ロリジン、イミダゾール、イミダゾリン、オキサゾー
ル、オキサゾリン、チアゾール、チアゾリン、ピペリジ
ン、ピペラジン又はモルホリンから選ばれる基が置換し
た炭素数1〜8のアルキル基が挙げられる。またR1
4で示される置換基を有していてもよい低級アルケニ
ル基の好ましい例としては、炭素数2〜5のアルケニル
基又は上記置換基が置換した炭素数2〜5のアルケニル
基が挙げられる。
【0018】また、R5、R6、R8及びR9で示される置
換基を有していてもよい低級アルキル基としては、炭素
数1〜8のヒドロキシアルキル基、ハロゲノアルキル
基、シアノアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル
基、カルボキシアルキル基等が挙げられる。また、R5
及びR6で示される基のうち、水素原子、ハロゲン原
子、炭素数1〜8のアルキル基及び炭素数1〜6のアル
カノイル基が好ましく、水素原子、ハロゲン原子、炭素
数1〜5のアルキル基及び炭素数2〜4のアルカノイル
基が特に好ましい。R8及びR9で示される基のうち、水
素原子、水酸基及び炭素数1〜8のアルキル基が好まし
く、水素原子及び炭素数1〜5のアルキル基が特に好ま
しい。
【0019】また、低級アルキル基のより好ましい例と
しては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso
−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、te
rt−ブチル基、n−ペンチル基等が挙げられる。低級
アルケニル基のより好ましい例としては、ビニル基、プ
ロペニル基、ブテニル基等が挙げられる。
【0020】また、本発明化合物(1)の医学的に許容
される塩としては、例えば塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸
又はフマル酸、酒石酸、マレイン酸、コハク酸等の有機
酸との酸付加塩;カルボキシル基のナトリウム塩、カリ
ウム塩等のアルカリ金属塩又はカルシウム塩、マグネシ
ウム塩等のアルカリ土類金属塩等が挙げられる。
【0021】また、本発明化合物(1)には不斉炭素原
子が存在するため光学異性体があるが、その光学活性体
及びラセミ体のいずれも本発明に含まれる。また、本発
明は立体異性体も当然に包含するものである。また、本
発明化合物(1)は、水和物、溶媒和物として単離され
る場合もあり、これらも本発明に含まれる。
【0022】本発明化合物(1)は、例えば次に示す方
法に従って製造することができる。 〔方法1〕
【0023】
【化9】
【0024】〔式中、Xはハロゲン原子を示し、Acは
アセチル基を示し、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R
8、R9、A及び破線は前記と同じ〕
【0025】すなわち、インドール類(2)にアリルハ
ライド類を反応させて化合物(3)を得、これを加熱し
てクライゼン転位反応後、無水酢酸を反応させて化合物
(5)を得、更に過酸を反応させてエポキシ体(6)を
得、これをアルカリで処理することにより本発明化合物
(1−2)を製造する。また、化合物(4)を過酸酸化
することにより直接化合物(1−2)とすることもでき
る。また、化合物(4)にN−ブロモサクシンイミドな
どのハロゲン化剤を作用させることにより本発明化合物
(1−1)を製造することができる。また、化合物
(6)をアルカリで処理した後にトリアルキルシリルハ
ライドを反応させれば化合物(1−2)及びそのO−ト
リアルキルシリル体が得られる。このO−トリアルキル
シリル体は、酸で処理することにより化合物(1−2)
に変換できる。 〔方法2〕
【0026】
【化10】
【0027】〔式中、X、R5、R6、R7、R8、R9
A及び破線は前記と同じ〕
【0028】すなわち、インドール類(2)にジハロゲ
ノブテンを反応させて化合物(7)を得、これをアセチ
ルオキシ化した後加熱してクライゼン転移させて化合物
(9)を得、これを脱水閉環させることにより、本発明
化合物(1−3)を製造する。この化合物(1−3)は
9−ボラビシクロ〔3.3.1〕ノナンなどの水素化ホ
ウ素剤を反応させた後加水分解すれば化合物(1−4)
に変換することができる。 〔方法3〕
【0029】
【化11】
【0030】
【化12】
【0031】〔式中、R11はアルキル基を示し、R12
水酸基の保護基を示し、Bnはベンジル基を示し、
2、R3、R4、R5及びR6は前記と同じ〕
【0032】すなわち、化合物(10)に塩化アルキル
オキサリルを反応させて化合物(11)を得、これをN
−ベンジル化し、加水分解して化合物(12)を得、次
いでこれにメシルクロリド等の水酸基保護基を反応させ
て化合物(13)となし、更にこれをフリーデルクラフ
ツ反応により閉環すれば本発明化合物(1−5)が製造
される。この化合物(1−5)は還元することにより化
合物(1−6)、化合物(1−7)及び化合物(1−
8)にそれぞれ変換できる。 〔方法4〕 Aの変換:
【0033】
【化13】
【0034】〔式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6
7、R8、R9及びR10は前記と同じ〕
【0035】すなわち、化合物(1a)にローソン試薬
等のイオウ化剤を反応させれば、化合物(1b)が得ら
れ、これにヨウ化アルキルに代表されるアルキル化剤を
反応させれば化合物(1d)が得られる。また、化合物
(1d)にアンモニアを反応させれば化合物(1c′)
が得られる。これらの反応においては、R1〜R9にアミ
ノ基等が存在する場合は、予めベンジルオキシカルボニ
ル基、t−ブチルオキシカルボニル基等の保護基で保護
しておき、反応終了後に当該保護基を脱離させるのがよ
い。 〔方法5〕 R1〜R4上の置換基の変換例:
【0036】
【化14】
【0037】〔式中、Amは置換基を有するアミノ基を
示し、X、R2〜R9、A及び破線は前記と同じ〕
【0038】すなわち、化合物(1−1)にナトリウム
アジド等のアジド化剤を反応させれば化合物(1−9)
が得られ、これを還元すれば化合物(1−10)が得ら
れ、次いでこの化合物のアミノ基に種々の置換基を導入
すれば化合物(1−11)が得られる。一方、化合物
(1−1)にシアン化カリウム等のシアノ化剤を反応さ
せれば化合物(1−12)が得られ、これを還元すれば
化合物(1−10)よりもアルキレン鎖長が延長された
化合物(1−13)が得られ、次いでこの化合物のアミ
ノ基に種々の置換基を導入すれば化合物(1−14)が
得られる。 〔方法6〕 R1〜R4上の置換基の変換例:
【0039】
【化15】
【0040】〔式中、nは1〜8の数を示し、X、R2
〜R9、A、破線及びAmは前記と同じ〕
【0041】すなわち、化合物(1−15)に種々のア
ミン化合物(例えばアルキルアミン、アラルキルアミ
ン、環状アミン等)を反応させることにより化合物(1
−16)が得られる。
【0042】また、置換基R1〜R9は、(1a)、(1
b)、(1c)、又は(1d)の骨格を得た後、骨格上
の所定の部位に公知の種々の方法によって、導入するこ
とができる。更に、導入された置換基は、所望によりハ
ロゲン化、シアノ化、加水分解、酸化、還元などの手順
により変換させることができる。具体例としては、次の
〔方法7〕及び〔方法8〕を挙げることができる。 〔方法7〕
【0043】
【化16】
【0044】すなわち、化合物(14)にアリルハライ
ドを反応させて化合物(15)となし、クライゼン転移
反応後、N−ブロモサクシンイミド等のハロゲン化剤を
反応させるとトリブロモ体(1−17)が得られる。こ
のトリブロモ体(1−17)をアジド化後還元すればア
ミノ体(1−19)が得られる。このアミノ体(1−1
9)のアミノ基を保護した後、アセチル化すればベンゼ
ン核がアセチル化された化合物(1−21)が得られ
る。またこの化合物(1−21)は、脱保護反応をメタ
ノール中で行えば、アミノ基の脱保護とともにエトキシ
カルボニル基がメトキシカルボニル基にエステル交換さ
れた化合物(1−22)が得られる。更にこれを還元す
ればアセチル基がエチル基に変換され、化合物(1−2
3)が得られる。 〔方法8〕
【0045】
【化17】
【0046】〔式中、R1〜R7は前記と同じ〕
【0047】すなわち、化合物(1−24)に塩基の存
在下ハロゲン化シアノメタンを反応させれば、ビスシア
ノメチル体(1−25)が得られる。
【0048】なお、前記製法の原料化合物であるインド
ール類(2)は例えばm−アルコキシアニリン類のアミ
ノ基をベンジル基等で保護した後、これにα−ハロゲノ
アセチルハライド類を反応させ、次いでこれをフリーデ
ルクラフツ反応により閉環することにより製造される。
更に、本発明化合物(1)の光学活性体の分離は、ラセ
ミ体に光学分割剤を反応させて溶解度の差を利用して分
割する方法、光学異性体分離用カラムを利用する方法等
により行うことができる。
【0049】斯くして得られる本発明化合物(1)又は
その医学的に許容される塩は、後記の試験例に示すよう
に、優れた抗不整脈作用、強心作用及び血管拡張作用等
を有する。更に当該化合物(1)又はその医学的に許容
される塩をマウスに経口投与してその急性毒性を検討し
た結果、LD50値が極めて高く(経口投与で400〜8
00mg/kg)、安全性が高いことが確認された。
【0050】従って、本発明化合物(1)又はその医学
的に許容される塩は、不整脈、心不全等に代表される種
々の心疾患治療剤、詳しくは強心剤、抗不整脈剤等とし
て有用である。
【0051】本発明の心疾患治療剤は、本発明化合物
(1)又はその医学的に許容される塩を有効成分とし、
必要により医薬用担体を配合して、通常の方法に従っ
て、例えば錠剤、散剤、カプセル剤、注射剤等の剤型に
製剤化することができる。そして、通常、経口、皮下、
筋肉内又は静脈内に投与される。
【0052】なお、本発明の心疾患治療剤において、有
効成分である式(1)で表わされる化合物又はその塩の
投与量は、経口投与の場合には成人一人あたり、通常1
mg〜1g/日の範囲である。
【0053】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0054】実施例1 (1)2−ベンジルアミノ−4−エトキシトルエン 2−アミノ−4−エトキシトルエン20.8g(138
mmol)とベンズアルデヒド17.8g(168mmol)に
ベンゼン100mlを加え、水分離器を付けて、5時間加
熱還流した。冷却後、反応液を減圧濃縮し、得られた残
渣にメタノール640mlを加えた後、酢酸を加えてpH=
5にセットした。氷冷撹拌下、これにシアノ水素化ほう
素ナトリウム13.1g(208mmol)を加え、室温で
一夜撹拌した。反応液を濃縮後、カラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル,クロロホルム)で精製し、再結晶
(クロロホルム−n−ヘキサン)すると標題化合物1
9.71g(59.2%)が無色プリズム晶として得ら
れた。
【0055】mp:69-71℃ IR(KBr):3422, 2850, 1605, 1581, 1506, 1446,1245, 1
165, 825cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.36(3H,t,J=7.3Hz), 2.09(3H,s), 3.
84(1H,br.s),3.96(2H,q,J=7.3Hz), 4.34(2H,s), 6.17-
6.26(2H,m),6.94(1H,d,J=8.8Hz), 7.27-7.42(5H,m). MS(m/z):241(M+), 226.
【0056】(2)N−ベンジル−2−ブロモ−5′−
エトキシ−2′−メチルイソブチルアニリド 2−ベンジルアミノ−4−エトキシトルエン19.53
g(81.0mmol)とピリジン17.8g(225mmo
l)を塩化メチレン300mlに溶解し、氷冷撹拌下、こ
れに臭化2−ブロモイソブチリル23.8g(103.
6mmol)を加えたのち、室温で10時間撹拌した。反応
液にメタノールを加えて過剰の酸ブロミドを分解した
後、水洗した。2規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、減圧濃縮して得られた油状物をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル,クロロホルム)で精製
し、n−ヘキサンより結晶化すると、標題化合物27.
67g(87.6%)が無色結晶として得られた。
【0057】mp:87-88℃ IR(KBr):2965, 2921, 1629, 1606, 1495, 1465, 1388,
1289, 1173, 1137,1107, 1036cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.28(3H,t,J=6.8Hz), 1.48(3H,br.s),
1.96(3H,s),2.15(3H,s), 3.65-3.96(3H,m), 5.63(1H,
d,J=13.7Hz),6.56(1H,d,J=2.0Hz), 6.79(1H,dd,J=2.0,
8.8Hz),7.11(1H,d,J=8.8Hz), 7.16-7.34(5H,m).
【0058】(3)1−ベンジル−2,3−ジヒドロ−
4−ヒドロキシ−3,3,7−トリメチル−1H−イン
ドール−2−オン N−ベンジル−2−ブロモ−5′−エトキシ−2′−メ
チルイソブチルアニリド31.2g(80mmol)をクロ
ロベンゼン258mlに溶解し、ここに粉末塩化アルミニ
ウム53.2g(399mmol)を加えて、浴温125℃
で28分間加熱撹拌した。冷却後、水、飽和食塩水で順
次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮
した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル,n−ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製
し、再結晶(エーテル−n−ヘキサン)すると標題化合
物9.06g(40.3%)が無色プリズム晶として得
られた。
【0059】mp:128-129℃ IR(CHCl3):3266, 2960, 1683, 1604, 1466, 1442, 138
1, 1355, 1269,950cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.56(6H,s), 2.19(3H,s), 5.18(2H,
s), 5.49(1H,br.),6.37(1H,d,J=8.3Hz), 6.73(1H,d,J=
8.3Hz),7.11(2H,d,J=6.8Hz), 7.17-7.35(3H,m).
【0060】(4)2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ
−3,3,7−トリメチル−1H−インドール−2−オ
ン 1−ベンジル−2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−
3,3,7−トリメチル−1H−インドール−2−オン
41.0g(146mmol)を酢酸1lに溶解し、10%
パラジウム炭素触媒82g加えた後、水素置換した。こ
こに4規定塩化水素/酢酸エチル溶液40ml(160mm
ol)を加え、浴温80℃で2時間30分撹拌した。触媒
を濾去し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホルム/メタノ
ール=40/1)で精製後、再結晶(エーテル)すると
標題化合物27.58g(98.9%)が無色プリズム
晶として得られた。
【0061】mp:190-192℃ IR(CHCl3):3200, 1701, 1626, 1457, 1380, 1311, 127
3, 1045cm-1 .1 H-NMR(CDCl3)δ:1.51(6H,s), 2.19 (3H,s), 5.50(1H,
br.),6.38(1H,d,J=8.3Hz), 6.84(1H,d,J=8.3Hz), 8.33
(1H,br.s).
【0062】(5)4−アリルオキシ−2,3−ジヒド
ロ−3,3,7−トリメチル−1H−インドール−2−
オン 2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−3,3,7−トリ
メチル−1H−インドール−2−オン8.21g(4
2.99mmol)とヨウ化アリル7.95g(47.3mm
ol)をN,N−ジメチルホルムアミド65mlに溶解し、
ここに炭酸カリウム12.0g(87mmol)を加えて浴
温70℃で2時間撹拌した。反応後、溶媒を減圧留去
し、残渣にクロロホルムを加えて水洗した。2規定水酸
化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残
渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホ
ルム/酢酸エチル=10/1)で精製し、n−ヘキサン
より結晶化すると標題化合物5.67g(57.1%)
が無色結晶として得られた。
【0063】mp:153-155℃1 H-NMR(CDCl3)δ:1.49(6H,s), 2.19(3H,s), 4.55(2H,
m),5.27(1H,dd,J=2.0,10.8Hz), 5.42(1H,dd,J=2.0,17.6
Hz),6.04(1H,m), 6.48(1H,d,J=8.3Hz), 6.93(1H,d,J=8.
3Hz),7.73(1H,br.s).
【0064】(6)5−アリル−2,3−ジヒドロ−4
−ヒドロキシ−3,3,7−トリメチル−1H−インド
ール−2−オン 4−アリルオキシ−2,3−ジヒドロ−3,3,7−ト
リメチル−1H−インドール−2−オン5.67g(2
4.5mmol)をN,N−ジメチルアニリン13mlに加
え、窒素雰囲気下、浴温205℃で17時間加熱撹拌し
た。反応後、N,N−ジメチルアニリンを減圧留去し、
残渣をクロロホルムに溶かして、水、2規定塩酸、飽和
食塩水で順次洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
濃縮し残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,
クロロホルム/酢酸エチル=10/1)で精製し、n−
ヘキサンを加え濾取すると標題化合物4.77g(8
4.1%)が淡黄色結晶として得られた。
【0065】mp:141-143℃ IR(KBr):3493, 3153, 1691, 1629, 1484, 1449, 1257,
1229, 1203, 1111, 925,764cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.45(6H,s), 2.17(3H,s), 3.32(2H,d,
J=6.4Hz),5.12-5.23(3H,m), 5.97(1H,m), 6.70(1H,s),
9.18(1H,br.s).
【0066】(7)2−ブロモメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン 5−アリル−2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−3,
3,7−トリメチル−1H−インドール−2−オン3.
5g(15.2mmol)、N−ブロモサクシンイミド2.
72g(15.3mmol)をクロロホルム120mlに溶か
し、浴温75℃で40分間加熱撹拌した。冷却後、水、
飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。減圧濃縮し得られた残渣をエーテルで洗浄、濾
取すると標題化合物4.59g(97.4%)が無色結
晶として得られた。
【0067】mp:195-196℃ IR(KBr):3181, 1702, 1640, 1477, 1458, 1432, 1311,
1255, 1243, 1089cm-1. 1 H-NMR(CDCl3)δ:1.44(3H,s), 1.57(3H,s), 2.17(3H,
s),3.03(1H,dd,J=5.9,15.6Hz), 3.32(1H,dd,J=9.3,15.6
Hz),3.50(1H,dd,J=6.8,10.3Hz), 3.59(1H,dd,J=4.9,10.
3Hz),5.02(1H,m), 6.81(1H,s), 7.64(1H,br.s).
【0068】(8)2−アジドメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン 2−ブロモメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−
5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕イ
ンドール−7−オン4.59g(14.8mmol)とアジ
化ナトリウム7.0g(108mmol)にN,N−ジメチ
ルホルムアミド100mlを加え、浴温100℃で45分
間加熱撹拌した。冷却後、溶媒を減圧留去し、残渣にク
ロロホルムを加えて水洗した。飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣
をエーテルで洗浄、濾取すると標題化合物3.95g
(98.0%)が無色結晶として得られた。
【0069】mp:199-200℃ IR(KBr):3184, 2088, 1683, 1638, 1480, 1454, 1427,
1312, 1277, 1243,1089, 898, 753cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.45(6H,s), 2.21(3H,s), 2.94(1H,d
d,J=6.8,15.6Hz),3.25(1H,dd,J=9.3,15.6Hz), 3.45(2H,
d,J=5.4Hz),5.01(1H,m), 6.82(1H,s), 8.77(1H,br.s).
【0070】(9)2−アミノメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩酸塩 2−アジドメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−
5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕イ
ンドール−7−オン4.1g(15.1mmol)をテトラ
ヒドロフラン400mlに溶かし、ここに10%パラジウ
ム炭素触媒4gを加えて、水素雰囲気下、室温で1時間
撹拌した。触媒を濾去後、減圧濃縮し、得られた残渣を
塩酸塩とした後、再結晶(メタノール−エーテル)する
と標題化合物3.1g(72.7%)が無色結晶として
得られた。
【0071】mp:>250℃ IR(KBr):3408, 3178, 2949, 2850, 1690, 1622, 1509,
1479, 1447, 1297,1242, 1083, 968cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.38(3H,s), 1.42(3H,s), 2.17(3H,
s),2.90(1H,dd,J=7.3,15.6Hz), 3.19(1H,dd,J=8.8,13.2
Hz),3.27-3.39(2H,m), 5.01(1H,m), 6.87(1H,s).
【0072】(10)2−(N−ベンジルオキシカルボ
ニルグリシル)アミノメチル−2,3,7,8−テトラ
ヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3
−e〕インドール−7−オン 2−アミノメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−
5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕イ
ンドール−7−オン・塩酸塩1.0g(3.54mmol)
をN,N−ジメチルホルムアミド40mlとピリジン14
mlの混液に溶かし、ここにN−メチルモルホリン359
mg(3.55mmol)、N−ベンジルオキシカルボニルグ
リシン740mg(3.54mmol)、1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
1.35g(7.04mmol)を加え、室温で2時間撹拌
した。反応後、溶媒を減圧留去し、残渣にクロロホルム
を加えて水洗した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル,クロロホルム/メタノール=20/1)で精
製すると標題化合物1.55g(定量的収率)が淡黄色
粉末として得られた。
【0073】IR(KBr):3261, 1700, 1526, 1478, 1454,
1241, 1087, 750cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.43(3H,s), 1.67(3H,s), 2.16(3H,
s), 2.81(1H,m),3.21(1H,m), 3.44(1H,m), 3.69(1H,m),
3.88(2H,d,J=5.9Hz), 4.90(1H,m), 5.08(2H,s),5.36(1
H,br.), 6.36(1H,br.), 6.79(1H,s), 7.26(2H,s),7.34
(3H,s).
【0074】(11)2−グリシルアミノメチル−2,
3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−
6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩酸
塩 2−(N−ベンジルオキシカルボニルグリシル)アミノ
メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−
トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7
−オン1.55g(3.54mmol)をN,N−ジメチル
ホルムアミド20mlに溶解し、ここに10%パラジウム
炭素触媒1.6gを加えて、水素雰囲気下、室温で2時
間撹拌した。触媒を濾去後、減圧濃縮し、残渣を塩酸塩
とした後、再結晶(メタノール−エーテル)すると標題
化合物973mg(80.9%)が淡黄色結晶として得ら
れた。
【0075】mp:>250℃ IR(KBr):3080, 1701, 1670, 1640, 1557, 1475, 1454,
1253, 1089, 1056,834cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.36(3H,s), 1.38(3H,s), 2.16(3H,
s), 2.84(1H,m),3.20(1H,m), 3.51(2H,m), 3.70(2H,s),
5.00(1H,m),6.82(1H,s).
【0076】実施例2 (1)2−ベンジルアミノ−4−メトキシトルエン アルゴン雰囲気下、ベンジルアミン140g(1.31
mol)にナトリウムアミド20.3g(0.520mol)
を加え、氷冷下にて20分間撹拌の後、3−ブロモ−4
−メトキシトルエン34.84g(0.129mol)の
テトラヒドロフラン220ml溶液を90分間かけて滴下
した。反応液を60℃に昇温して60分間撹拌した後、
氷冷下にてメタノールを加え、その後に氷水を加えた。
反応液を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗
浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧濃
縮して得られた残渣を、酢酸エチル−n−ヘキサンより
再結晶し、標題化合物26.96g(68.4%)を無
色針状晶として得た。
【0077】mp:81-82℃ IR(KBr):3422, 2917, 1614, 1580, 1517, 1490, 1449,
1440, 1327, 1277,1251, 1207, 1163, 1134, 1096, 106
3, 989, 826, 774, 729,694cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.10(3H,s), 3.73(3H,s), 4.35(2H,
s), 6.21-6.23(2H,m),6.96(1H,d,J=8.9Hz), 7.25-7.37
(5H,m).
【0078】以下、実施例1と同様にして、次の化合物
を得た。 (2)N−ベンジル−2−ブロモ−5′−メトキシ−
2′−メチルイソブチルアニリド 収率:99.1% mp:81-82℃ IR(KBr):3397, 2930, 2822, 1626, 1610, 1571, 1498,
1454, 1422, 1389,1366, 1295, 1279, 1240, 1197, 118
6, 1176, 1161, 1135, 1113,1037, 813, 735, 725, 695
cm -1 .1 H-NMR(CDCl3)δ:1.48(3H,s), 1.97(3H,s), 2.15(3H,
s), 3.58(3H,s),3.92(1H,d,J=14.1Hz), 5.64(1H,d,J=1
4.1Hz),6.56(1H,d,J=2.4Hz), 6.79(1H,dd,J=2.4,8.3H
z),7.12(1H,d,J=8.3Hz), 7.20-7.29(5H,m).
【0079】(3)1−ベンジル−2,3−ジヒドロ−
4−ヒドロキシ−3,3,7−トリメチル−1H−イン
ドール−2−オン 収率:34.1% mp:127-128℃
【0080】(4)2,3−ジヒドロ−4−(2−メチ
ル−2−プロペニルオキシ)−3,3,7−トリメチル
−1H−インドール−2−オン 収率:55% mp:141-144℃ IR(KBr):3148, 3026, 2917, 1715, 1690, 1626, 1602,
1500, 1448, 1375,1258, 1190, 1076, 984cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.49(6H,s), 1.84(3H,s), 2.20(3H,
s), 4.44(2H,s),4.99(1H,s), 5.10(1H,s), 6.42(1H,d,J
=7.8Hz),6.92(1H,d,J=7.8Hz).
【0081】(5)2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ
−5−(2−メチル−2−プロペニル)−3,3,7−
トリメチル−1H−インドール−2−オン 収率:86% mp:141-142℃1 H-NMR(CDCl3)δ:1.47(6H,s), 1.74(3H,s), 2.16(3H,
s), 3.32(2H,s),4.93(1H,s), 4.96(1H,s), 5.25(1H,s),
6.72(1H,s).
【0082】(6)2−ブロモメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−2,5,8,8−テトラメチル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 収率:94% mp:185-187℃ IR(KBr):3161, 3021, 2928, 1693, 1642, 1478, 1454,
1427, 1377, 1277,1231, 1091, 1054, 967cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.43(6H,s), 1.61(3H,s), 2.19(3H,
s),2.95(1H,d,J=15.6Hz), 3.25(1H,d,J=15.6Hz), 3.51
(2H,s),6.78(1H,s).
【0083】(7)2−アジドメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−2,5,8,8−テトラメチル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 収率:定量的 mp:176-178℃ IR(KBr):3136, 2957, 2853, 2083, 1693, 1634, 1443,
1376, 1298, 1096,968, 885cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.43(3H,s), 1.44(3H,s), 1.48(3H,
s), 2.17(3H,s),2.86(1H,d,J=15.1Hz), 3.14(1H,d,J=1
5.1Hz),3.30(1H,d,J=13.1Hz), 3.41(1H,d,J=13.1Hz),
6.79(1H,s).
【0084】(8)2−アミノメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−2,5,8,8−テトラメチル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩酸塩 収率〔遊離塩基〕:82% mp:>300℃ IR(KBr):3382, 3133, 2899, 1677, 1644, 1508, 1477,
1381, 1315, 1268,1162, 1085, 1044, 964cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.37(3H,s), 1.41(3H,s), 1.51(3H,
s), 2.17(3H,s),2.99(1H,d,J=15.6Hz), 3.13(1H,d,J=1
5.6Hz),3.24-3.34(2H,m), 6.86(1H,s).
【0085】実施例3 実施例1(5)〜(8)と同様にして次の化合物を得
た。 (1)4−(2−ブテニルオキシ)−2,3−ジヒドロ
−3,3,7−トリメチル−1H−インドール−2−オ
ン 収率:40% mp:178-180℃ IR(KBr):3130, 3019, 2899, 1683, 1599, 1496, 1447,
1423, 1372, 1313,1243, 1190, 1161, 1063, 961cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.47(6H,s), 1.74-1.77(3H,m), 2.18
(3H,s),4.46-4.59(2H,m), 5.63-5.87(2H,m), 6.47(1H,
d,J=8.3Hz),6.92(1H,d,J=8.3Hz).
【0086】(2)2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ
−5−(1−メチル−2−プロペニル)−3,3,7−
トリメチル−1H−インドール−2−オン 収率:92% IR(KBr):3440, 3203, 2958, 1682, 1627, 1482, 1453,
1378, 1272, 1228,1184, 1105, 881cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.40-1.42(3H,m), 1.48(6H,s), 2.18
(3H,s), 3.48(1H,m),5.24-5.31(2H,m), 6.11(1H,m), 6.
77(1H,s).
【0087】(3)2−ブロモメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−3,5,8,8−テトラメチル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 収率:80% mp:183-184℃ IR(KBr):3170, 2957, 1640, 1476, 1454, 1378, 1310,
1249, 1216, 1160,1097, 1037, 968cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.24-1.26,1.35-1.38(m,併せて3H),
1.43(3H,s),1.44(3H,s), 2.17(3H,s), 3.27-3.61(3H,
m), 4.73(1H,m),6.76(1H,s).
【0088】(4)2−アジドメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−3,5,8,8−テトラメチル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 収率:定量的 mp:200-202℃ IR(KBr):3131, 2919, 1684, 1620, 1473, 1448, 1427,
1308, 1250, 1210,1105, 1043, 924cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.22-1.24,1.31-1.34(m,併せて3H),
1.45(6H,s),2.18(3H,s), 3.21-3.62(3H,m), 4.71(1H,
m), 6.76(1H,s).
【0089】(5)(2R*,3R*)−2−アミノメチ
ル−2,3,7,8−テトラヒドロ−3,5,8,8−
テトラメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−
7−オン・塩酸塩(a)及び(2R*,3S*)−2−ア
ミノメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−3,5,
8,8−テトラメチル−6H−フロ〔2,3−e〕イン
ドール−7−オン・塩酸塩(b) 2−アジドメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−
3,5,8,8−テトラメチル−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン3.4g(11.3mmol)を
テトラヒドロフラン50mlに溶解し、ここに10%パラ
ジウム炭素触媒1.7gを加え、水素雰囲気下、室温で
6時間撹拌した。触媒を濾去後、濃縮し、得られた残渣
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホル
ム/メタノール/水=300/10/1)で精製した
後、再結晶(クロロホルム−n−ヘキサン)すると、前
成分として化合物(a)の遊離塩基が900mg、後成分
として化合物(b)の遊離塩基が410mg得られた。こ
れらをそれぞれ塩酸塩とした後、再結晶(メタノール−
エーテル)すると、標題化合物の立体異性体(a)及び
(b)をそれぞれ無色結晶として得た。
【0090】標題化合物(a) mp:292-294℃ IR(KBr):3411, 3176, 2955, 1692, 1641, 1506, 1480,
1451, 1304, 1247,1089, 977, 751cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.34-1.37(3H,m), 1.38(3H,s), 1.41
(3H,s), 2.18(3H,s),3.16-3.67(3H,m), 4.47(1H,m), 6.
84(1H,s).
【0091】標題化合物(b) mp:>250℃ IR(KBr):3408, 3175, 2951, 1698, 1644, 1616, 1505,
1479, 1453, 1423,1300, 1263, 1211, 1156, 1100, 106
4, 967cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.18-1.21(3H,m), 1.39(3H,s), 1.42
(3H,s),3.21-3.65(3H,m), 4.89(1H,m), 6.86(1H,s).
【0092】実施例4 実施例1(7)〜(8)と同様にして次の化合物を得
た。(1)2−ブロモメチル−2,3,5,8,8−ペ
ンタメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フ
ロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 収率:99.7%、ジアステレオマー比 1:1 mp:190-192℃ IR(KBr):3396, 3161, 2930, 2920, 1704, 1641, 1475,
1452, 1378, 1311,1272, 1163, 1089, 1058, 883, 839,
762, 745, 634cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.27(d,J=7.3Hz)1.32(d,J=7.3Hz)(併
せて3H),1.46(s)1.47(s)(併せて3H), 1.48(s)1.49(s)
(併せて3H),1.50(s)1.51(s)(併せて3H), 2.23(s)2.24
(s)(併せて3H),3.09(q,J=7.3Hz), 3.60-3.32(m)(併せて
3H),6.73(s)6.78(s)(併せて1H), 8,69(1H,br.).
【0093】(2)2−アジドメチル−2,3,5,
8,8−ペンタメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ
−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 収率:64.7%、ジアステレオマー比 1:1 mp:188-191℃ IR(KBr):3381, 3161, 3061, 2970, 2922, 2093, 1702,
1640, 1475, 1431,1378, 1310, 1270, 1092, 1061, 76
3, 750cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.26(d,J=6.8Hz)1.29(d,J=6.8Hz)(併
せて3H),1.43(s)1.44(s)(併せて3H), 1.46(s)1.47(s)
(併せて3H),1.48(s)1.51(s)(併せて3H),3.06(q,J=6.8H
z)3.22(q,J=6.8Hz)(併せて1H),3.21(d,J=12.7Hz)3.32
(d,J=12.7Hz)(併せて1H),3.41(d,J=12.7Hz)3.51(d,J=1
2.7Hz)(併せて1H),6.72(s)6.74(s)(併せて1H), 8.22(b
r.)8.36(br.)(併せて1H).
【0094】(3)(2R*,3R*)−2−アミノメチ
ル−2,3,5,8,8−ペンタメチル−2,3,7,
8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドー
ル−7−オン・塩酸塩 2−アジドメチル−2,3,5,8,8−ペンタメチル
−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3
−e〕インドール−7−オン(7)3.10g(10.
8mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド100mlに溶
解し、10%パラジウム炭素触媒3.10gを加え、水
素雰囲気下、室温にて8時間撹拌した。反応液を濾過
し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル,ベンゼン/メタノール=30
/1→ベンゼン/メタノール=20/1→ベンゼン/メ
タノール=10/1)を用いて分離精製し、(2R*
3R*)−2−アミノメチル−2,3,5,8,8−ペ
ンタメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フ
ロ〔2,3−e〕インドール−7−オンの粗結晶を得
た。これを塩酸塩とし、メタノール−エーテルより再結
晶し、標題化合物364.5mg(10.8%)を無色粉
末で得た。
【0095】mp:>300℃ IR(KBr):3409, 3128, 2989, 1698, 1680, 1642, 1609,
1479, 1452, 1378,1315, 1267, 1171, 1101, 1080, 105
5, 1023, 993, 845, 753,634cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.26(3H,d,J=7.8Hz), 1.34(3H,s), 1.
37(3H,s),1.40(3H,s), 2.18(3H,s), 3.23(2H,s),3.26(1
H,q,J=7.8Hz), 6.83(1H,s).
【0096】実施例5 (1)2,3−ジヒドロ−4−プレニルオキシ−3,
3,7−トリメチル−1H−インドール−2−オン 2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−3,3,7−トリ
メチル−1H−インドール−2−オン4.0g(22.
1mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド44mlに溶解
した後、ここに臭化プレニル3.42g(22.9mmo
l)と炭酸カリウム6.1g(44.2mmol)を加え、
浴温70℃で加熱撹拌した。1時間後、更に臭化プレニ
ル2.3g(15.3mmol)と炭酸カリウム0.6g
(4.35mmol)を加え、更に2時間後臭化プレニル
1.65g(11.1mmol)と炭酸カリウム0.6g
(4.35mmol)を加え、更に2時間30分撹拌した。
クロロホルム1lを加えて3回水洗した後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣を再結
晶(エーテル−n−ヘキサン)すると標題化合物4.1
2g(72.0%)が無色針状晶として得られた。
【0097】mp:169-171℃ IR(KBr):1708, 1609, 1505, 1273, 1254, 1095, 1075,
789cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.46(6H,s), 1.73(3H,s), 1.79(3H,
s), 2.21(3H,s),4.52(2H,d,J=6.4Hz), 5.46(1H,t,J=6.4
Hz),6.49(1H,d,J=8.8Hz), 6.93(1H,d,J=8.8Hz), 8.18(1
H,br.).
【0098】2,3−ジヒドロ−5−(1,2−ジメチ
ル−2−プロペニル)−4−ヒドロキシ−3,3,7−
トリメチル−1H−インドール−2−オン(1)と、
2,2,3,5,8,8−ヘキサメチル−2,3,7,
8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドー
ル−7−オン(2) 2,3−ジヒドロ−4−プレニルオキシ−3,3,7−
トリメチル−1H−インドール−2−オン21.76g
にN,N−ジメチルアニリン(22ml)を加え、210
℃で5時間撹拌した。冷後、酢酸エチルに溶解し、2規
定−塩酸、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を留去し、褐色油状物23.68gを得た。
このものをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,ク
ロロホルム/n−ヘキサン=2/1)で精製し、n−ヘ
キサンで再結晶して標題化合物(1)14.4g(7
0.5%)を得た。再結晶母液を更にカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル,クロロホルム/n−ヘキサン=
2/1)で精製し標題化合物(2)1.98g(9.0
%)を得た。
【0099】標題化合物(1) mp:157-158℃ IR(KBr):3441, 3168, 2960, 1696, 1628, 1479, 1452,
1374, 1272, 1235,754cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.43(3H,d,J=6.8Hz), 1.46(3H,s), 1.
47(3H,s),1.67(3H,s), 2.20(3H,s), 3.43(1H,q,J=6.8H
z),5.07(1H,s), 5.15(1H,s), 5.61(1H,s), 6.76(1H,s),
8.19(1H,br.s).
【0100】標題化合物(2) mp:>213-216℃ IR(KBr):3196, 1698, 1646, 1276, 1087, 850cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.19(3H,d,J=7.1Hz), 1.24(3H,s), 1.
43(3H,s),1.43(3H,s), 1.46(3H,s), 2.18(3H,s), 3.51
(1H,m),6.71(1H,s), 7.91(1H,br.s).
【0101】(2)2,3−ジヒドロ−5−(1,2−
ジメチル−2−プロペニル)−4−ヒドロキシ−3,
3,7−トリメチル−1H−インドール−2−オンの合
成 2,3−ジヒドロ−4−プレニルオキシ−3,3,7−
トリメチル−1H−インドール−2−オン4.08g
(15.8mmol)をN,N−ジメチルアニリン12.3
mlに加え、アルゴン雰囲気下浴温205℃で14時間加
熱撹拌した。反応後、N,N−ジメチルアニリンを減圧
留去し、残渣をクロロホルムに溶かして、水、2規定塩
酸、飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、減圧濃縮し得られた残渣をカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル,クロロホルム/酢酸エチル=10
/1)で精製すると標題化合物4.08g(定量的収
率)が淡褐色粉末として得られた。
【0102】(3)(2R*,3S*)−2−ヨードメチ
ル−2,3,5,8,8−ペンタメチル−2,3,7,
8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドー
ル−7−オン 2,3−ジヒドロ−5−(1,2−ジメチル−2−プロ
ペニル)−4−ヒドロキシ−3,3,7−トリメチル−
1H−インドール−2−オン4.08g(15.8mmo
l)をクロロホルム/メタノール=4/1の混液60ml
に溶解し、炭酸カリウム3.23g(23.4mmol)を
加えて、−20℃に冷却撹拌しつつ、ここにヨウ素4.
40g(17.3mmol)とヨウ化カリウム2.90g
(17.5mmol)をクロロホルム/メタノール=4/1
の混液300mlに溶解した溶液を加えた。浴温−22℃
で12時間撹拌した後、亜硫酸水素ナトリウム水溶液を
加えて、室温で撹拌して過剰のヨウ素を還元した。クロ
ロホルムで抽出後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧
濃縮した。得られた残渣を再結晶(酢酸エチル)すると
標題化合物5.02g(82.5%)が無色プリズム晶
として得られた。
【0103】mp:212-214℃ IR(KBr):3175, 2957, 1695, 1642, 1474, 1450, 1430,
1378, 1267, 1158,1096, 1055cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.29(3H,d,J=7.3Hz), 1.45(3H,s), 1.
51(3H,s),1.63(3H,s), 2.19(3H,s), 3.25(1H,d,J=10.3H
z),3.35(1H,q,J=7.3Hz), 3.44(1H,d,J=10.3Hz), 6.70(1
H,s),7.93(1H,br.s).
【0104】(4)(2R*,3S*)−2−アジドメチ
ル−2,3,5,8,8−ペンタメチル−2,3,7,
8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドー
ル−7−オン (2R*,3S*)−2−ヨードメチル−2,3,5,
8,8−ペンタメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ
−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン5.
02g(13.0mmol)とアジ化ナトリウム10.0g
(154mmol)にN,N−ジメチルホルムアミド70ml
を加え、浴温150℃で2時間加熱撹拌した。冷却後、
溶媒を減圧留去し、残渣にクロロホルムを加えて水洗し
た。飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル,クロロホルム/酢酸エチル=1
0/1)で精製すると標題化合物2.67g(68.7
%)が無色結晶として得られた。
【0105】mp:206-208℃ IR(KBr):3162, 2980, 2091, 1696, 1637, 1479, 1454,
1431, 1300, 1259,1095cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,d,J=6.8Hz), 1.44(3H,s), 1.
47(3H,s),1.51(3H,s), 2.19(3H,s), 3.21(1H,d,J=12.7H
z),3.22(1H,q,J=6.8Hz), 3.51(1H,d,J=12.7Hz), 6.72(1
H,s),7.87(1H,br.s).
【0106】(5)(2R*,3S*)−2−アミノメチ
ル−2,3,5,8,8−ペンタメチル−2,3,7,
8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドー
ル−7−オン・塩酸塩 (2R*,3S*)−2−アジドメチル−2,3,5,
8,8−ペンタメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ
−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン2.
67g(8.93mmol)をテトラヒドロフラン230ml
に溶かし、ここに10%パラジウム炭素触媒2.7gを
加えて、水素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。触媒を
濾去後、減圧濃縮し、得られた残渣を塩酸塩とした後、
水に溶解しクロロホルムで洗浄した。水層を2規定水酸
化ナトリウム水溶液で弱アルカリ性とした後、クロロホ
ルムで抽出し無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧濃縮する
と無色結晶が得られた。これを塩酸塩とした後、再結晶
(メタノール−エーテル)すると標題化合物2.11g
(76.1%)が無色プリズム晶として得られた。
【0107】mp:>300℃ IR(KBr):3393, 3146, 2957, 2860, 1689, 1642, 1506,
1479, 1453, 1264,1098, 1057cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.26(3H,d,J=6.8Hz), 1.39(3H,s), 1.
42(3H,s),1.56(3H,s), 2.19(3H,s), 3.13(2H,s),3.32(1
H,q,J=6.8Hz), 6.83(1H,s).
【0108】実施例6 (1)2,3−ジヒドロ−4−(シス−2−ペンテニル
オキシ)−3,3,7−トリメチル−1H−インドール
−2−オン 2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−3,3,7−トリ
メチル−1H−インドール−2−オン2g(10.4mm
ol)をN,N−ジメチルホルムアミド20mlに溶解し、
1−ブロモ−2−ペンテン1.89g(12.0mmo
l)、炭酸カリウム2.89g(20.9mmol)を加
え、70℃にて3時間撹拌した。冷却後、反応液にクロ
ロホルム−水を加え分液した。有機層を水、飽和食塩水
で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃
縮した。残渣を酢酸エチル−n−ヘキサンより再結晶
し、標題化合物を無色針状晶として1.41g(収率5
2%)得た。
【0109】mp:135-139℃1 H-NMR(CDCl3)δ:1.02(3H,t,J=7.3Hz), 1.46(6H,s), 2.
12-2.20(2H,m),2.19(3H,s), 4.57-4.65(2H,m), 5.62-5.
66(2H,m),6.49(1H,d,J=8.3Hz), 6.93(1H,d,J=8.3Hz),
7.92(1H,br.s).
【0110】(2)2−(t−ブチルジメチルシリルオ
キシメチル)−3−エチル−2,3,7,8−テトラヒ
ドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン(1)及び2−(1−ヒドロ
キシエチル)−2,3,7,8−テトラヒドロ−3,
5,8,8−テトラメチル−6H−フロ〔2,3−e〕
インドール−7−オン(2) 2,3−ジヒドロ−4−(シス−2−ペンテニルオキ
シ)−3,3,7−トリメチル−1H−インドール−2
−オン2g(7.71mmol)にN,N−ジメチルアニリ
ン5mlを加え、アルゴン気流下、203℃にて5時間撹
拌した。放冷後、クロロホルムを加え、3規定水酸化ナ
トリウムで抽出した。水層を6規定塩酸にてpH2とし、
クロロホルムにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗
浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮し、転
位体を1.35g得、そのまま次の反応に用いた。
【0111】転位体1.35gをピリジン5mlに溶解
し、氷冷下無水酢酸865mg(8.48mmol)を加え室
温にて1.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残
渣に酢酸エチルを加え、順次飽和硫酸水素カリウム水溶
液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮し、アセ
チル体を1.57g得た。このものをそのまま次の反応
に用いた。
【0112】アセチル体1.57gをクロロホルム25
mlに溶解し、m−クロロ過安息香酸4g(15.53mm
ol)を加え、室温にて3.5時間撹拌した。反応液を濾
過し、濾液を順次、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をメタ
ノール10mlに溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液
7mlを加え、50℃にて1.5時間撹拌した。放冷後、
反応液に酢酸エチル−水を加え、酢酸エチルにて抽出し
た。有機層を順次、水、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮し、閉環体を780
mg得た。
【0113】上記閉環体350mgをN,N−ジメチルホ
ルムアミド4mlに溶解し、氷冷下イミダゾール130mg
(1.89mmol)、t−ブチルジメチルシリルクロリド
145mg(0.96mmol)を加え、氷冷下1.5時間撹
拌した。反応液に酢酸エチル−水を加え、酢酸エチルに
て抽出した。有機層を順次飽和硫酸水素カリウム水溶
液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、減圧下濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル,酢酸エチル/n−ヘキサン=1/1)に
付し、シリル体(1)及びヒドロキシ体(2)をそれぞ
れ油状物として244mg(収率18%)、213mg(収
率22%)得た。
【0114】標題化合物(1): IR(CHCl3):2922, 1704, 1640, 1456cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.04(s)0.08(s)0.10(s)0.11(s)(併せ
て6H),0.87(s)0.89(s)(併せて9H), 0.99(t,J=7.3Hz),1.
00(t,J=7.3Hz)(併せて3H), 1.43(s)1.44(s)(併せて6H),
1.48-1.78(2H,m), 2.19(3H,s), 3.10(1H,m),3.71(dq,J=
5.3,10.7Hz)3.94(m)(併せて2H),4.48(q,J=5.3Hz)4.72
(m)(併せて1H),6.78(s)6.80(s)(併せて1H), 8.09(1H,b
r.s). MS(m/z):389(M+).
【0115】標題化合物(2):1 H-NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t,J=6.8Hz),1.35(d,J=6.8Hz)
1.36(d,J=5.8Hz)(併せて3H),1.44(s)1.45(s)(併せて3
H), 2.17(3H,s),3.39(quintet,J=6.8Hz)3.49(quintet,J
=7.8Hz)(併せて1H),4.09(1H,m),4.25(dd,J=3.9,6.8Hz)
4.43(t,J=7.8Hz)(併せて1H),6.76(s)6.77(s)(併せて1
H), 7.77(1H,br.s).
【0116】(3)3−エチル−2−ヒドロキシメチル
−2,3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−トリメ
チル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 2−(t−ブチルジメチルシリルオキシメチル)−3−
エチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−
トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7
−オン228mg(0.585mmol)をメタノール6mlに
溶解し、氷冷下1規定塩酸0.6mlを滴下し、室温で2
時間撹拌した。反応液に酢酸エチル−水を加え、酢酸エ
チルにて抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮し、標題化合
物を油状物として161mg(収率定量的)得た。
【0117】IR(CHCl3):2922, 1703, 1640, 1456cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.00(t,J=7.3Hz)1.06(t,J=7.3Hz)(併
せて3H),1.44(s)1.45(s)(併せて6H), 1.58-1.78(2H,m),
2.19(3H,s), 3.02(m)3.28(m)(併せて1H),3.65-3.88(2H,
m),4.56(dt,J=3.9,5.8Hz)4.85(m)(併せて1H),6.79(s)6.
81(s)(併せて1H), 7.99((1H,br.s). MS(m/z):275(M+).
【0118】(4)3−エチル−2−メタンスルホニル
オキシメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−5,
8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インド
ール−7−オン 3−エチル−2−ヒドロキシメチル−2,3,7,8−
テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン160mg(0.5
85mmol)を塩化メチレン3mlに溶解し、氷冷下ピリジ
ン97mg(1.24mmol)、塩化メタンスルホニル10
5mgを滴下し室温で14時間撹拌した。反応液に酢酸エ
チル−水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を順
次飽和硫酸水素カリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、減圧下濃縮し、標題化合物を固体として206
mg(収率定量的)得た。
【0119】mp:190-194℃(酢酸エチル−n−ヘキサン
より再結晶) IR(CHCl3):1705, 1454, 1358cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.00(t,J=7.3Hz)1.06(t,J=7.3Hz)(併
せて3H),1.43(s)1.44(s)(併せて6H), 1.62-1.82(2H,m),
2.19(3H,s)3.05(s)3.10(s)(併せて3H),3.08(m)3.31(q,J
=7.8Hz)(併せて1H),4.32-4.54(2H,m), 4.68(q,J=5.3Hz)
4.96(dt,J=3.9,7.8Hz)(併せて1H),6.80(s)6.82(s)(併せ
て1H), 7.91(1H,br.s). MS(m/z):353(M+).
【0120】(5)2−アジドメチル−3−エチル−
2,3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチ
ル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 3−エチル−2−メタンスルホニルオキシメチル−2,
3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−
6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン186
mg(0.526mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド
3mlに溶解し、アジ化ナトリウム115mg(1.59mm
ol)を加え、150℃にて2時間撹拌した。放冷後、反
応液に酢酸エチル−水を加え、酢酸エチルにて抽出し
た。有機層を順次水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、減圧下濃縮し、標題化合物を固体と
して140mg(収率88%)得た。
【0121】mp:181-184℃(エーテルより再結晶) IR(CHCl3):2090, 1705, 1640, 1456cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.98(t,J=7.3Hz)1.05(t,J=7.3Hz)(併
せて3H),1.45(6H,s), 1.59-1.81(2H,m), 2.20(3H,s),3.
04(m)3.26(q,J=7.8Hz)(併せて1H), 3.36-3.68(2H,m),4.
62(q,J=5.3Hz)4.90(dt,J=3.4,8.3Hz)(併せて1H),6.80
(s)6.82(s)(併せて1H), 8.11(1H,br.s). MS(m/z):300(M+).
【0122】(6)(2R*,3R*)−2−アミノメチ
ル−3−エチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−5,
8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インド
ール−7−オン・塩酸塩(a)及び(2R*,3S*)−
2−アミノメチル−3−エチル−2,3,7,8−テト
ラヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,
3−e〕インドール−7−オン・塩酸塩(b)
【0123】
【化18】
【0124】2−アジドメチル−3−エチル−2,3,
7,8−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン367mg
(1.22mmol)をテトラヒドロフラン8mlとメタノー
ル2mlに溶解し、10%パラジウム炭素触媒20mgを加
え、水素気流下、室温にて14時間撹拌した。触媒を濾
去し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル,クロロホルム/メタノール=2
0/1)に付し、標題化合物(a)及び(b)の混合遊
離塩基を油状物として252mg得た。更に得られた化合
物(a)及び(b)の混合遊離塩基をカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル,ベンゼン/メタノール=6/
1)に付し、前成分として化合物(a)の遊離塩基、後
成分として化合物(b)の遊離塩基をそれぞれ油状物と
して、136mg、86mg得た。化合物(a)の遊離塩基
135mgをメタノール4mlに溶解し、氷冷下1.37規
定塩酸メタノール溶液0.7mlを滴下し、氷冷下20分
間撹拌後、減圧下濃縮した。残渣をエタノールより再結
晶し目的とする標題化合物(a)を無色プリズムとして
110mg(収率29%)得た。化合物(b)の遊離塩基
86mgも同様に処理して、メタノールより再結晶し、目
的とする標題化合物(b)を無色プリズムとして68mg
(収率17%)得た。
【0125】標題化合物(a): mp:295-298℃(分解) IR(KBr):3300-2500, 1709, 1650, 1469, 1261, 1096, 9
96, 947, 646cm -1.1 H-NMR(CD3OD)δ:0.99(3H,t,J=7.6Hz), 1.39(3H,s), 1.
43(3H,s),1.58-1.89(2H,m), 2.19(3H,s), 3.08(1H,q,J=
6.4Hz),3.14(1H,dd,J=9.5,13.4Hz), 3.24(1H,dd,J=3.2,
13.4Hz),4.63-4.70(1H,m), 6.88(1H,s).1 H-NMR[遊離塩基](CDCl3)δ:0.99(3H,t,J=7.3Hz), 1.44
(3H,s), 1.45(3H,s),1.40-1.82(2H,m), 2.17(3H,s),2.8
3-2.96(3H,m), 4.45(1H,m), 6.78(1H,s),7.76(1H,br.
s).
【0126】標題化合物(b): mp:280-283℃(分解) IR(KBr):3120-2500, 1697, 1651, 1620, 1519, 1477, 1
456, 1308, 1267, 1252,1105, 756, 635cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.02(3H,t,J=7.3Hz), 1.39(3H,s), 1.
42(3H,s),1.46-1.68(2H,m), 2.20(3H,s), 3.24-3.36(1
H,m),3.41(1H,dd,J=2.7,13.4Hz), 4.80-4.94(1H,m),6.9
1(1H,s).1 H-NMR[遊離塩基](CDCl3)δ:1.47-1.68(2H,m), 2.18(3
H,s),2.92(1H,dd,J=3.4,13.1Hz),3.02(1H,dd,J=7.9,13.
1Hz), 3.22(1H,q,J=7.3Hz),4.70(1H,dt,J=3.9,8.7Hz),
6.80(1H,s),7.65(1H,br.s).
【0127】実施例7 (1)2,3−ジヒドロ−5−(1−エチル−2−プロ
ペニル)−4−ヒドロキシ−3,3,7−トリメチル−
1H−インドール−2−オン(a)及び2,3−ジヒド
ロ−4−ヒドロキシ−5−(1−メチル−2−ブテニ
ル)−3,3,7−トリメチル−1H−インドール−2
−オン(b) 2,3−ジヒドロ−4−(シス−2−ペンテニルオキ
シ)−3,3,7−トリメチル−1H−インドール−2
−オン9.689g(37.4mmol)をアルゴン気流
下、浴温240℃で30分間撹拌した。冷後、4規定水
酸化ナトリウム水溶液に溶解し、n−ヘキサン洗後、濃
塩酸で酸性化し、クロロホルム抽出、水洗、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、標題化合物の混合
物(生成比2:1)を油状物として6.794g(2
6.2mmol)得た。収率70.1%。 標題化合物(a)1 H-NMR(CDCl3)δ:0.93(3H,t,J=7.3Hz), 1.48(6H,s), 1.
70-1.88(2H,m),2.20(3H,s), 3.11-3.24(1H,m), 5.10-5.
30(2H,m),5.85-6.07(1H,m), 6.74(1H,s), 8.34(1H,br.
s).
【0128】一部、ジクロルメタン−n−ヘキサン混液
より再結晶を繰り返すことにより標題化合物(b)の無
色プリズム晶、mp160.5−162℃を得た。 IR(KBr):3453, 1701, 1632cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.38(3H,d,J=6.6Hz), 1.48(6H,s), 1.
75(3H,d,J=3.4Hz),2.20(3H,s), 3.33-3.50(1H,m), 5.41
(1H,s),5.54-5.74(2H,m), 6.76(1H,s), 8.27(1H,br.s). MS(m/z):259(M+)244.
【0129】(2)2−ブロモメチル−3−エチル−
2,3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチ
ル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−2−オン及
び2−(1−ブロモエチル)−2,3,7,8−テトラ
ヒドロ−3,5,8,8−テトラメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−2−オン 2,3−ジヒドロ−5−(1−エチル−2−プロペニ
ル)−4−ヒドロキシ−3,3,7−トリメチル−1H
−インドール−2−オンと2,3−ジヒドロ−4−ヒド
ロキシ−5−(1−メチル−2−ブテニル)−3,3,
7−トリメチル−1H−インドール−2−オンの混合物
(生成比2:1)8.315g(32.1mmol)をクロ
ロホルム250mlに溶解し、N−ブロムサクシンイミド
6.00g(33.7mmol)を加え、1時間加熱還流撹
拌した。反応液を水で2回洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,
クロロホルム)に付し、標題化合物の混合物(生成比
2:1)を淡黄色油状物として10.052g(29.
7mmol)得た。収率92.6%。
【0130】(3)(2R*,3R*)−2−(ベンジル
アミノメチル)−3−エチル−2,3,7,8−テトラ
ヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3
−e〕インドール−7−オン(a)及び(2R*,3
*)−2−(ベンジルアミノメチル)−3−エチル−
2,3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチ
ル−6H−フロ〔2,3−e〕−2,3,7,8−テト
ラヒドロ−インドール−7−オン(b) 2−ブロモメチル−3−エチル−2,3,7,8−テト
ラヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,
3−e〕インドール−2−オン及び2−(1−ブロモエ
チル)−2,3,7,8−テトラヒドロ−3,5,8,
8−テトラメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドー
ル−2−オンの混合物(生成比=2:1)10.052
g(29.7mmol)にベンジルアミン31.83g
(0.297mol)を加え、アルゴン気流下、浴温70
℃で12時間撹拌した。反応液に水を加え、クロロホル
ム抽出、水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、カラム
クロマトグラフィー(シリカゲル,n−ヘキサン/酢酸
エチル=1/1)に付し、第一流出分として2−(1−
ブロモエチル)−2,3,7,8−テトラヒドロ−3,
5,8,8−テトラメチル−6H−フロ〔2,3−e〕
インドール−2−オンを3.320g(9.8mmol)、
33.0%回収した。第二流出分として標題化合物
(a)を2.184g(5.99mmol)(収率20.1
%)得た。酢酸エチルより再結晶し、淡黄色プリズム晶
を得た。 mp:143-145℃ IR(KBr):3176, 2969, 1702, 1644, 1454, 1257, 1079,
734, 698, 641cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.98(3H,t), 1.44(3H,s), 1.46(3H,
s),1.65(2H,quint,J=7.3Hz), 2.21(3H,s), 2.74-2.89(2
H,m),2.90-3.04(1H,m), 3.88(2H,dd,J=13.2,16.1Hz),4.
55-4.70(1H,m), 6.79(1H,s), 7.18-7.45(5H,m),8.34(1
H,s). MS(m/z):364(M+)91. 第三流出分として標題化合物(b)を2.337g
(6.41mmol)(収率21.6%)得た。酢酸エチル
より再結晶し、淡黄色プリズム晶を得た。 mp:163-164℃ IR(KBr):3170, 1701, 1643, 1453, 1266, 1102, 698cm
-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.01(1H,t,J=7.3Hz), 1.42(3H,s), 1.
43(3H,s),1.58(2H,q,J=7.3Hz), 2.20(3H,s),2.83(1H,d
d,J=3.4,12.5Hz), 2.96(1H,dd,J=9.8,12.5Hz),3.20(1H,
q,J=7.3Hz), 3.88(2H,s),4.90(1H,td,J=3.4,8.8Hz), 6.
79(1H,s), 7.20-7.41(5H,m),8.03(1H,br.s).
【0131】(4)(2R*,3R*)−2−(ベンジル
アミノメチル)−3−エチル−2,3,7,8−テトラ
ヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3
−e〕インドール−7−オン・塩酸塩 (2R*,3R*)−2−(ベンジルアミノメチル)−3
−エチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8
−トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−
7−オン1.896g(5.20mmol)のメタノール4
0ml溶液に4規定塩酸−酢酸エチル溶液3ml(塩化水素
として12.0mmol)を加え、減圧にて溶媒留去した。
残渣をエタノールより結晶化し、標題化合物を無色葉状
晶として1.887g(4.71mmol)得た。 収率:90.5% mp:275-278℃(分解) IR(KBr):2963, 2820-2300, 1712, 1644, 1457, 1264, 1
241, 1102, 1065,929, 748, 696, 640cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:0.96(3H,t,J=7.6Hz), 1.38(3H,s), 1.
39(3H,s),1.60-1.86(2H,m), 2.18(3H,s), 3.06(1H,q,J=
7.1Hz),3.22-3.36(2H,m), 4.35(2H,s), 4.70-4.80(1H,
m),6.87(1H,s), 7.44-7.56(5H,m).
【0132】(5)(2R*,3R*)−2−アミノメチ
ル−3−エチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−5,
8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インド
ール−7−オン・塩酸塩 (2R*,3R*)−2−(ベンジルアミノメチル)−3
−エチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8
−トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−
7−オンの塩酸塩1.852g(4.62mmol)を水1
00ml、エタノール40mlの混液に溶解し、10%パラ
ジウム炭素触媒0.380gを加え、水素気流下、浴温
70℃1時間激しく撹拌、触媒を濾去後、溶媒を留去
し、残渣をエタノールより再結晶し、標題化合物を無色
プリズム晶として1.097g(3.53mmol)(収率
76.4%)得た。
【0133】(6)(2R*,3S*)−2−(ベンジル
アミノメチル)−3−エチル−2,3,7,8−テトラ
ヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3
−e〕インドール−2−オン・塩酸塩 (2R*,3S*)−2−(ベンジルアミノメチル)−3
−エチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8
−トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−
7−オン2.363g(6.48mmol)のメタノール4
0ml溶液に4規定塩酸−酢酸エチル溶液3ml(塩化水素
として12.0mmol)を加え、減圧にて溶媒留去、残渣
をエタノールより再結晶し、標題化合物を無色針状晶、
mp270−273℃(分解)として2.256g
(5.63mmol)(収率86.8%)得た。 IR(KBr):2840-2350, 1705, 1690, 1649, 1455, 1269, 1
253, 1230, 1103,1060, 1001, 825, 758, 699, 639c
m-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:0.98(3H,t,J=7.3Hz), 1.39(6H,s), 1.
42-1.68(2H,m),2.19(3H,s), 3.24-3.33(1H,m),3.43(1H,
dd,J=10.5,13.4Hz),3.52(1H,dd,J=2.5,13.4Hz), 4.38(2
H,s), 4.93-5.02(1H,m),6.90(1H,s), 7.43-7.59(5H,m).
【0134】(7)(2R*,3S*)−2−アミノメチ
ル−3−エチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−5,
8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インド
ール−7−オン・塩酸塩 (2R*,3S*)−2−(ベンジルアミノメチル)−3
−エチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8
−トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−
7−オンの塩酸塩2.150g(5.36mmol)を水2
50ml、エタノール25mlの混液に溶解し、10%パラ
ジウム炭素触媒0.400gを加え、水素気流下、浴温
70℃で1時間激しく撹拌。触媒を濾去後、溶媒留去
し、残渣をエタノールより再結晶し、標題化合物を無色
プリズム晶として1.223g(3.93mmol)(収率
73.3%)得た。
【0135】実施例8 実施例6(4)及び(5)と同様にして次の化合物を得
た。 (1)2−(1−メタンスルホニルオキシエチル)−
2,3,7,8−テトラヒドロ−3,5,8,8−テト
ラメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−
オン 収率:定量的 IR(CHCl3):1706, 1641, 1453, 1371cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.32(d,J=7.3Hz)1.38(d,J=6.8Hz)1.43
(d,J=7.3Hz) 1.50(d,J=6.8Hz)(併せて6H), 1.45(6H,s), 2.19(3H,s),
2.98(s)3.08(s)(併せて3H),3.43(quintet,J=6.8Hz)3.58
(quintet,J=7.8Hz)(併せて1H),4.37(dd,J=3.9,6.8Hz)4.
77(dd,J=5.4,7.8Hz)(併せて1H),8.04(1H,br.s).
【0136】(2)2−(1−アジドエチル)−2,
3,7,8−テトラヒドロ−3,5,8,8−テトラメ
チル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 収率:93%1 H-NMR(CDCl3)δ:1.25(d,J=7.3Hz)1.33(d,J=6.8Hz)1.38
(d,J=6.8Hz)(合せて6H), 1.46(s)1.48(s)(併せて6H),
2.19(3H,s),3.29(quintet,J=6.8Hz)3.41(quintet,J=6.4
Hz)(併せて1H),3.56(m)3.73(quintet,J=6.4Hz)(併せて1
H),4.26(dd,J=5.4,6.8Hz)4.56(dd,J=6.4,8.3Hz)(併せて
1H),6.77(1H,s), 7.83(1H,br.s).
【0137】(3)2−(1−アミノエチル)−2,
3,7,8−テトラヒドロ−3,5,8,8−テトラメ
チル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン
・塩酸塩 2−(1−アジドエチル)−2,3,7,8−テトラヒ
ドロ−3,5,8,8−テトラメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン457mg(1.5
2mmol)をテトラヒドロフラン10ml、メタノール3ml
に溶解し、10%パラジウム炭素触媒270mgを加え、
水素気流下、室温にて5時間撹拌した。触媒を濾去し、
濾液を減圧下濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ
ー(シリカゲル,クロロホルム/メタノール=20/
1)に付し、標題化合物の遊離塩基を油状物として21
0mg得た。この遊離塩基210mgを、メタノール6mlに
溶解し、氷冷下1.37規定塩酸メタノール溶液1.1
mlを滴下し、氷冷下で20分間撹拌した。反応液を減圧
下濃縮し残渣をエーテルで洗い、標題化合物を固体とし
て180mg(収率38%)得た。
【0138】mp:>300℃(メタノール−エーテルより再
結晶) IR(KBr):3386, 2968, 1675, 1643, 1613, 1589, 1511,
1477, 1432cm-1.1 H-NMR(CDCl3+CD3OD)δ:1.15(d,J=7.0Hz), 1.18-1.48(1
2H,m),2.21(3H,s), 3.22-3.73(2H,m),4.27(dd,J=7.5,8.
3Hz)4.48(dd,J=7.0,13.5Hz)(併せて1H), 6.81(s) 6.88
(s)(併せて1H).
【0139】実施例9 (1)2−(1−ヨードエチル)−2,3,7,8−テ
トラヒドロ−3,5,8,8−テトラメチル−6H−フ
ロ〔2,3−e〕インドール−7−オン(a)及び2−
(1−ヨードエチル)−5−メトキシメチル−2,3,
7,8−テトラヒドロ−3,8,8−トリメチル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン(b) ヨウ素287mg(1.13mmol)をクロロホルム/メタ
ノール=4/1の混合溶媒に溶解後、ヨウ化カリウム1
91mg及び、クロロホルム/メタノール=4/1の混合
溶媒を加え、均一溶液となるまで撹拌した。次に、2,
3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−5−(1−メチル−2
−ブテニル)−3,3,7−トリメチル−1H−インド
ール−2−オン259mg(1mmol)のクロロホルム/メ
タノール=4/1溶液に、アルゴン雰囲気下にて、先に
調製したヨウ素−ヨウ化カリウムのクロロホルム/メタ
ノール=4/1溶液を加え、室温で15時間撹拌した。
反応液に亜硫酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、クロ
ロホルムで抽出し、1規定水酸化ナトリウム、ついで、
水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を留去した残留物を分取薄層クロマトグラフィー(シ
リカゲル,n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製
すると、極性の低い部分として標題化合物(a)を淡黄
色結晶として122mg(31.7%)得た。 mp:174-181℃ IR(KBr):3180, 2968, 2927, 1705, 1642, 1452, 1258,
1097cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.20(d,J=7.1Hz)1.39(d,J=6.8Hz)(併
せて3H),1.42(s)1.43(s)1.44(s)1.45(s)(併せて6H),1.9
8(d,J=6.8Hz)2.10(d,J=6.6Hz)(併せて3H), 2.18(3H,s),
3.24-3.34(m)3.37-3.49(m)(併せて1H),4.17(dd,J=4.9,
7.3Hz)4.79(dd,J=7.1,10.3Hz)(併せて1H),4.20-4.33(1
H,m), 6.76(s)6.78(s)(併せて1H),7.88(1H,br.s). MS(m/z):385(M+), 258, 243.
【0140】一方、極性の高い部分として109mgを得
たが、再度、分取薄層クロマトグラフィー(クロロホル
ム/メタノール=30/1)で精製することにより、標
題化合物(b)を淡黄色結晶として62mg(14.9
%)得た。 mp:147-149℃ IR(KBr):3176, 2965, 2926, 1700, 1646, 1451, 1266,
1099cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.20(d,J=7.1Hz)1.40(d,J=6.8Hz)(併
せて3H),1.42(s)1.43(s)1.44(s)1.45(s)(併せて6H),1.9
8(d,J=6.8Hz)2.11(d,J=6.6Hz)(併せて3H),3.25-3.50(1
H,m), 3.39(3H,s),4.20(dd,J=4.9,7.2Hz)4.82(dd,J=6.
8,10.3Hz)(併せて1H) 4.21-4.32(1H,m), 4.46(2H,s), 6.77-6.79(1H,m),7.95
(1H,br.s). MS(m/z):414(M+-1), 383, 288.
【0141】(2)2−(1−ヨードエチル)−2,
3,7,8−テトラヒドロ−3,5,8,8−テトラメ
チル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−5−(1−メチル
−2−ブテニル)−3,3,7−トリメチル−1H−イ
ンドール−2−オン100mg(0.386mmol)のクロ
ロホルム1ml溶液にN−ヨウドサクシンイミド95mg
(0.424mmol)を加え、アルゴン雰囲気下にて、8
5分間、還流、撹拌した。反応液に亜硫酸水素ナトリウ
ム水溶液を加えた後、クロロホルムで抽出し、1規定水
酸化ナトリウム、ついで、水の順に洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を留去した残留物を分取薄
層クロマトグラフィー(シリカゲル,n−ヘキサン/酢
酸エチル=2/1)で精製すると標題化合物を淡黄色結
晶として123mg(82.8%)得た。
【0142】(3)2−(1−ブロモエチル)−2,
3,7,8−テトラヒドロ−3,5,8,8−テトラメ
チル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−5−(1−メチル
−2−ブテニル)−3,3,7−トリメチル−1H−イ
ンドール−2−オン1.00g(3.86mmol)のクロ
ロホルム10ml溶液にN−ブロモサクシンイミド755
mg(4.25mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、2時間
還流撹拌した。反応液にクロロホルムを加え希釈後、1
規定水酸化ナトリウム、ついで、水の順に洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残留物を
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、n−ヘキサン
/酢酸エチル=2/1)で精製すると標題化合物を無色
結晶として1.24g(95.1%)得た。 IR(KBr):2969, 2929, 1707, 1643, 1481, 1452, 1257,
1099cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.23(d,J=7.1Hz)1.39(d,J=6.8Hz)(併
せて3H),1.42(s)1.43(s)1.44(s)1.45(s)(併せて6H),1.7
9(d,J=6.8Hz)1.89(d,J=6.6Hz)(併せて6H),2.19(3H,s),
3.35-3.50(1H,m), 4.09-4.30(1H,m),4.33(dd,J=5.1,7.5
Hz)4.67(dd,J=7.3,9.9Hz)(併せて1H),6.77(s) 6.79(s)
(併せて1H), 7.73(1H,br.s).
【0143】(4)2−(1−ベンジルアミノエチル)
−2,3,7,8−テトラヒドロ−3,5,8,8−テ
トラメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7
−オン 2−(1−ブロモエチル)−2,3,7,8−テトラヒ
ドロ−3,5,8,8−テトラメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン250mg(0.7
39mmol)にベンジルアミン792mg(7.39mmol)
を加え、177℃で2時間加熱撹拌した。反応液を減圧
濃縮した残留物に水を加え、クロロホルム抽出し、水洗
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残留物を分取薄層クロマトグラフィー(シリカゲル,n
−ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製すると、極性
の低い部分としてmp153−154.5℃の淡黄色結
晶26mg(9.7%)を得た(ジアステレオマーA)。 IR(KBr):3192, 2970, 1704, 1644, 1484, 1455, 1260,
1049cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.15(3H,d,J=6.4Hz), 1.32(3H,d,J=6.
8Hz), 1.42(3H,s),1.44(3H,s), 2.20(3H,s), 2.89(1H,
q,J=6.6Hz),3.24(1H,q,J=6.8Hz), 3.77(1H,d,J=13.4H
z),3.97(1H,d,J=13.4Hz), 4.22(1H,t,J=6.8Hz), 6.74(1
H,s),7.20-7.32(5H,m), 8.46(1H,br.s).
【0144】一方、極性の高い部分としてmp179−
181℃の淡黄色結晶42mg(15.6%)を得た(ジ
アステレオマーB)。 IR(KBr):3190, 2970, 1703, 1645, 1455, 1261, 1099cm
-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.10(3H,d,J=7.1Hz), 1.22(3H,d,J=6.
1Hz), 1.43(3H,s),1.44(3H,s), 2.18(3H,s), 3.11-3.31
(2H,m),3.85(1H,d,J=13.2Hz), 4.00(1H,d,J=13.2Hz),4.
42(1H,dd,J=7.1,9.3Hz), 6.80(1H,s), 7.23-7.37(5H,
m),7.84(1H,br.s).
【0145】実施例10 (1)4−アリルオキシ−1−ベンジル−2,3−ジヒ
ドロ−3,3,7−トリメチル−1H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン 1−ベンジル−2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−
3,3,7−トリメチル−1H−インドール−2−オン
11.6g(41.2mmol)、炭酸カリウム8.6g
(62.2mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド12
0ml溶液にヨウ化アリル8.3g(49.4mmol)を加
え70℃で一夜撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水洗、乾燥後溶媒留去し、残
渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,n−ヘキ
サン/酢酸エチル=7/1)で精製し、標題化合物8.
9g(67.2%)をmp107−108℃の無色針状
晶として得た。
【0146】IR(KBr):1709, 1667, 1597, 1506, 1443,
1262, 1239cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.45(6H,s), 2.20(3H,s), 4.56-4.59
(2H,m), 5.17(2H,s),5.29(1H,dd,J=1.5,10.6Hz), 5.44
(1H,dd,J=1.5,17.3Hz),6.06(1H,m), 6.49(1H,d,J=8.6H
z), 6.84(1H,d,J=8.6Hz),7.10-7.13(2H,m), 7.21-7.33
(3H,m). MS(m/z):321(M+).
【0147】(2)5−アリル−1−ベンジル−2,3
−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−3,3,7−トリメチル
−1H−インドール−2−オン 4−アリルオキシ−1−ベンジル−2,3−ジヒドロ−
3,3,7−トリメチル−1H−インドール−2−オン
8.6g(26.8mmol)のN,N−ジメチルアニリン
23ml溶液をアルゴン気流下210℃で12時間撹拌し
た。放冷後反応液を水に注ぎ10%塩酸で洗った後、水
洗乾燥し、溶媒を留去した。残渣をカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル,n−ヘキサン/酢酸エチル=5/
1)で精製し、標題化合物8.3g(98.7%)をm
p161−162℃の無色針状晶として得た。
【0148】IR(KBr):3315, 1678, 1602, 1445, 1381,
1197, 1184cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.55(6H,s), 2.17(3H,s), 3.34(2H,d,
J=6.3Hz),5.15(2H,s), 5.21-5.29(2H,m), 6.01(1H,m),
6.63(1H,s),7.10-7.33(5H,m). MS(m/z):321(M+).
【0149】(3)4−アセトキシ−5−アリル−1−
ベンジル−2,3−ジヒドロ−3,3,7−トリメチル
−1H−インドール−2−オン 5−アリル−1−ベンジル−2,3−ジヒドロ−4−ヒ
ドロキシ−3,3,7−トリメチル−1H−インドール
−2−オン8.2g(25.5mmol)、N,N−ジメチ
ルアミノピリジン250mg(2.0mmol)のピリジン8
0ml溶液に氷冷下、無水酢酸5.2g(50.9mmol)
を加え、室温で一夜撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、1
0%塩酸で洗った後、水洗、乾燥し溶媒を留去した。残
渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,n−ヘキ
サン/酢酸エチル=5/1)で精製し、標題化合物8.
0g(85.2%)をmp88−89℃の無色針状晶と
して得た。
【0150】IR(KBr):3185, 1761, 1700, 1631, 1202cm
-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.45(6H,s), 2.23(3H,s), 2.36(3H,
s),3.15(2H,d,J=6.6Hz), 5.06-5.13(2H,m), 5.16(2H,
s),5.85(1H,m), 6.80(1H,s), 7.09-7.34(5H,m). MS(m/z):363(M+).
【0151】(4)4−アセトキシ−1−ベンジル−
2,3−ジヒドロ−5−(トランス−3−メトキシカル
ボニルアリル)−3,3,7−トリメチル−1H−イン
ドール−2−オン(a)及び4−アセトキシ−1−ベン
ジル−2,3−ジヒドロ−5−(シス−3−メトキシカ
ルボニルアリル)−3,3,7−トリメチル−1H−イ
ンドール−2−オン(b) 4−アセトキシ−5−アリル−1−ベンジル−2,3−
ジヒドロ−3,3,7−トリメチル−1H−インドール
−2−オン8.2g(22.6mmol)の酢酸エチル2l
溶液に氷冷下、3時間オゾンを通じた。反応液に30分
間窒素を通じた後、ジメチルスルフィド34.6g(5
58mmol)を加え、50℃で1時間撹拌した後、溶媒を
留去した。残渣をメタノール800mlに溶かし、これ
に、トリフェニルホスホラニリデン酢酸メチル15.7
g(47.0mmol)を加え、室温で一夜撹拌した。反応
液を溶媒留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル,n−ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製
し、標題化合物(a)1.5g(15.7%)及び標題
化合物(b)480mg(5.0%)をそれぞれ淡黄色油
状物として得た。
【0152】標題化合物(a): IR(CHCl3):3432, 1768, 1702, 1652, 1443, 1281, 1179
cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.45(6H,s), 2.23(3H,s), 2.37(3H,
s),3.27(2H,dd,J=1.7,6.8Hz), 3.74(3H,s), 5.17(2H,
s),5.84(1H,dt,J=1.7,15.6Hz), 6.75(2H,s),6.98(1H,d
t,J=6.8,15.6Hz), 7.09-7.34(5H,m). MS(m/z):421(M+).
【0153】標題化合物(b):1 H-NMR(CDCl3)δ:1.45(6H,s), 2.23(3H,s), 2.35(3H,
s), 3.74(3H,s),3.81(2H,d,J=7.3Hz), 5.16(2H,s), 5.8
4(1H,dt,J=11.2Hz),6.25(1H,dt,J=11.2Hz), 6.83(1H,
s), 7.09-7.33(5H,m). MS(m/z):421(M+).
【0154】(5)1−ベンジル−2,3−ジヒドロ−
4−ヒドロキシ−5−(トランス−4−ヒドロキシ−2
−ブテニル)−3,3,7−トリメチル−1H−インド
ール−2−オン 4−アセトキシ−1−ベンジル−2,3−ジヒドロ−5
−(トランス−3−メトキシカルボニルアリル)−3,
3,7−トリメチル−1H−インドール−2−オン1.
5g(3.6mmol)の塩化メチレン11ml溶液にアルゴ
ン気流下−78℃で1M−ジイソブチルアルミニウムヒ
ドリドトルエン溶液16.8mlを加え、0℃で1.5時
間撹拌した。反応液をエーテル100mlで希釈し飽和塩
化アンモニウム水溶液2mlを加え、1.5時間撹拌し
た。これをセライト濾過し、母液を濃縮後、残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル,n−ヘキサン/酢
酸エチル=2/1)で精製し、標題化合物450mg(3
7.3%)を淡黄色油状物として得た。
【0155】1H-NMR(CDCl3)δ:1.26(s)1.37(s)(併せて6
H),2.28(s)2.30(s)(併せて3H), 3.08(2H,d,J=5.1Hz),4.
12-4.17(2H,m), 4.47(2H,s), 5.69-5.87(2H,m),6.60(s)
6.73(s)(併せて1H), 7.26-7.35(5H,m).
【0156】(6)6−ベンジル−2,3,7,8−テ
トラヒドロ−5,8,8−トリメチル−2−ビニル−6
H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 1−ベンジル−2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−5
−(トランス−4−ヒドロキシ−2−ブテニル)−3,
3,7−トリメチル−1H−インドール−2−オン43
7mg(1.2mmol)の1,2−ジクロロエタン11ml溶
液に氷冷下三フッ化ホウ素ジエチルエーテル1.27g
(8.9mmol)を加え、60℃で4時間撹拌した。冷
後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液3mlを加え
室温で一夜撹拌した後、クロロホルムで抽出し、水洗、
乾燥後溶媒留去した。残渣をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル,n−ヘキサン/酢酸エチル=5/1)で
精製し、標題化合物100mg(24.9%)を無色粉末
として得た。
【0157】IR(CHCl3):3004, 2962, 1630, 1476, 146
8, 1455, 1354cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.34(s)1.35(s)(併せて6H), 2.26(3H,
s),2.80-3.31(2H,m), 4.46(2H,s), 5.14-5.22(2H,m),5.
35(1H,dt,J=1.5,17.1Hz), 6.00(1H,m), 6.69(1H,s),7.2
5-7.38(5H,m). MS(m/z):319(M+).
【0158】(7)6−ベンジル−2−(2−メタンス
ルホニルオキシエチル)−2,3,7,8−テトラヒド
ロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン 6−ベンジル−2,3,7,8−テトラヒドロ−5,
8,8−トリメチル−2−ビニル−6H−フロ〔2,3
−e〕インドール−7−オン98mg(0.29mmol)の
テトラヒドロフラン2ml溶液に氷冷下0.5規定 9−
ボラビシクロ〔3.3.1〕ノナンテトラヒドロフラン
溶液3.0mlを加え室温で一夜撹拌した。反応液に氷冷
下3規定−水酸化ナトリウム水溶液0.6ml、35%過
酸化水素水0.6ml(6.2mmol)を加え、室温で30
分撹拌した後、溶媒留去し残渣を分取薄層クロマトグラ
フィー(シリカゲル,n−ヘキサン/酢酸エチル=2/
1)で精製し6−ベンジル−2−(2−ヒドロキシエチ
ル)−2,3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−ト
リメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−
オン72mg(73.7%)を無色油状物として得た。得
られたヒドロキシエチル体36mg(0.11mmol)のピ
リジン1.5ml溶液に氷冷下、塩化メタンスルホニル1
3.8mg(0.13mmol)を滴下し、室温で1.5時間
撹拌した。反応液を氷水に注ぎ酢酸エチルで抽出し、1
0%塩酸で洗った後、水洗乾燥し溶媒留去した。残渣を
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,n−ヘキサン
/酢酸エチル=3/1)で精製し、標題化合物30mg
(68.2%)を淡黄色油状物として得た。
【0159】IR(CHCl3):1701, 1631, 1468, 1222cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.31(6H,s), 1.60-1.81(2H,m), 2.26
(3H,s),2.69-3.31(2H,m), 3.03(3H,s), 4.42(2H,t,J=6.
0Hz),4.46(s)4.47(s)(併せて2H), 4.90(1H,m), 6.70(1
H,s),7.26-7.35(5H,m). MS(m/z):415(M+).
【0160】(8)2−(2−アミノエチル)−2,
3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−
6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 6−ベンジル−2−(2−メタンスルホニルオキシエチ
ル)−2,3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−ト
リメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−
オン30mg(0.072mmol)のN,N−ジメチルホル
ムアミド1.5ml溶液に90%アジ化ナトリウム41.
6mg(0.58mmol)を加え150℃で2時間撹拌し
た。冷後、反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、水
洗、乾燥後、溶媒留去した。残渣を分取薄層クロマトグ
ラフィー(シリカゲル,n−ヘキサン/酢酸エチル=3
/1)で精製した。得られた粗結晶を酢酸1.5mlに溶
かし、これに10%パラジウム炭素触媒20mg及び濃塩
酸1滴を加え、水素雰囲気下2.5時間撹拌した。反応
液を濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取薄
層クロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホルム/メ
タノール=5/1)で精製し標題化合物1.0mg(4.
1%)を無色粉末として得た。
【0161】IR(CHCl3):3378, 1712, 1658, 1265, 1221
cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.40(s)1.41(s)(併せて6H), 1.85-2.1
0(2H,m),2.48(3H,s), 2.80-3.39(2H,m), 3.53(2H,t,J=
7.0Hz),4.92(1H,m), 6.93(s)6.94(s)(併せて1H). MS(m/z):336(M+).
【0162】実施例11 (1)4−(トランス−4−クロロ−2−ブテニルオキ
シ)−2,3−ジヒドロ−3,3,7−トリメチル−1
H−インドール−2−オン 2,3−ジヒドロ−3,3,7−トリメチル−1H−イ
ンドール−2−オン1.78g(9.31mmol)をN,
N−ジメチルホルムアミド20ml、テトラヒドロフラン
20mlに溶解し、トランス−1,4−ジクロロ−2−ブ
テン5.8g(46.6mmol)、炭酸カリウム2.5g
(18.6mmol)を加え50℃にて一夜撹拌した。反応
液から減圧下テトラヒドロフランを留去し、残渣に水を
加えエーテルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残
渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,ベンゼン
/n−ヘキサン=20/1→10/1)に付し、標題化
合物を2.07g(収率90%)得た。
【0163】mp:164-165℃(酢酸エチル−n−ヘキサン
より再結晶し無色針状晶) IR(CHCl3):1705, 1608, 1501, 1455cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.48(6H,s), 2.21(3H,s), 4.07-4.14
(2H,m),4.54-4.63(2H,m), 5.96-6.64(2H,m), 6.46(1H,
d,J=8.3Hz),6.94(1H,d,J=8.3Hz), 8.23(1H,br.s).
【0164】(2)4−(トランス−4−アセチルオキ
シ−2−ブテニルオキシ)−2,3−ジヒドロ−3,
3,7−トリメチル−1H−インドール−2−オン 4−(トランス−4−クロロ−2−ブテニルオキシ)−
2,3−ジヒドロ−3,3,7−トリメチル−1H−イ
ンドール−2−オン2.07g(8.39mmol)をN,
N−ジメチルホルムアミド30mlに溶解し、酢酸ナトリ
ウム6.88g(83.9mmol)を加え、120℃にて
5時間加熱撹拌した。反応液を水にあけ、エーテルにて
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル,ベンゼン/酢酸エチル=1
0/1)に付し、標題化合物を2.11g(収率82
%)得た。
【0165】mp:103℃(エーテル−n−ヘキサンより再
結晶し、無色針状晶) IR(CHCl3):1708, 1608, 1500, 1455cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.48(6H,s), 2.09(3H,s), 2.21(3H,
s),4.56(2H,d,J=3.4Hz), 4.57-4.68(2H,m), 5.88-6.04
(2H,m),6.46(1H,d,J=8.3Hz), 6.93(1H,d,J=8.3Hz), 8.2
5(1H,br.s).
【0166】(3)2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ
−5−(1−ヒドロキシメチルアリル)−3,3,7−
トリメチル−1H−インドール−2−オン 4−(トランス−4−アセチルオキシ−2−ブテニルオ
キシ)−2,3−ジヒドロ−3,3,7−トリメチル−
1H−インドール−2−オン2.11g(6.96mmo
l)をアルゴン気流下210℃にて、7時間加熱撹拌し
た。放冷後メタノール20mlを加え、氷冷下3規定−水
酸化ナトリウム水溶液6.8ml(20.4mmol)を滴下
し、室温にて45分間撹拌した。メタノールを減圧下留
去し、残渣を水にあけ、濃塩酸にてpH2とし、酢酸エチ
ルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル/n−ヘ
キサン=1/2)に付し、標題化合物を1.5g(収率
82%)得た。
【0167】mp:174℃(クロロホルム−n−ヘキサンよ
り再結晶し、無色針状晶) IR(KBr):3210, 1669, 1621, 1481, 1465, 1453cm-1.1 H-NMR(CDCl3+CD3OD)δ:1.47(6H,s), 2.16(3H,s), 3.60
(1H,m),3.91(1H,dd,J=6.3,10.0Hz),3.99(1H,dd,J=3.3,1
0.0Hz), 5.07-5.24(2H,m),6.11(1H,ddd,J=5.9,10.8,16.
7Hz).
【0168】(4)2,3,7,8−テトラヒドロ−
5,8,8−トリメチル−3−ビニル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン 2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロ
キシメチルアリル)−3,3,7−トリメチル−1H−
インドール−2−オン1.5g(5.72mmol)、トリ
フェニルホスフィン1.82g(6.94mmol)をテト
ラヒドロフラン20mlに溶解し、氷冷下アゾジカルボン
酸ジエチルエステル1.2g(6.94mmol)のテトラ
ヒドロフラン5ml溶液を加えた。氷冷下30分間、更に
室温にて1時間攪拌後、反応液を減圧下濃縮した。残渣
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,ベンゼン/
酢酸エチル=10/1)に付し、標題化合物を1.14
g(収率81%)得た。 mp:189-190℃(ベンゼン−n−ヘキサンより再結晶し、
無色針状晶) IR(KBr):1694, 1639cm-1.1 H-NMR(CDCl3+CD3OD)δ:1.41(3H,s), 1.42(3H,s), 2.18
(3H,s),4.03(1H,m), 4.24(1H,d,J=8.7Hz),4.73(1H,t,J=
8.7Hz), 5.12-5.24(2H,m),5.83(1H,ddd,J=8.3,9.7,17.0
Hz), 6.75(1H,s).
【0169】実施例10(7)〜(8)と同様にして、
次の化合物を得た。 (5)3−(2−ヒドロキシエチル)−2,3,7,8
−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン 収率:38% IR(KBr):3419, 3184, 2914, 1696, 1639, 1479, 1454cm
-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.43(6H,s), 1.82(1H,m), 2.03(1H,
m), 2.19(3H,s),3.51(1H,m), 3.77(2H,t,J=6.4Hz),4.29
(1H,dd,J=6.3,8.7Hz), 4.69(1H,t,J=8.7Hz),6.81(1H,
s), 8.06(1H,br.s).
【0170】(6)3−(2−アジドエチル)−2,
3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−
6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 収率:73% mp:128-129℃(エーテル/n−ヘキサンより再結晶し無
色プリズム晶) IR(CHCl3):3420, 3180, 2920, 1703, 1639, 1480, 1454
cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.43(6H,s), 1.78-2.06(2H,m), 2.20
(3H,s),3.32-3.50(3H,m), 4.27(1H,dd,J=5.7,8.7Hz),4.
67(1H,t,J=8.7Hz), 6.79(1H,s), 8.27(1H,br.s).
【0171】(7)3−(2−アミノエチル)−2,
3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−
6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩酸
塩 収率:65% mp:182-185℃ IR(KBr):3400, 3180, 2960, 1675, 1640, 1520, 1490cm
-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.35(6H,s), 1.81-2.11(2H,m), 2.19
(3H,s),2.87-3.09(2H,m), 3.46(1H,m), 4.30(1H,dd,J=
5.3,9.2Hz),4.65(1H,t,J=9.2Hz), 6.88(1H,s).
【0172】実施例12 (1)3−ヒドロキシメチル−2,3,7,8−テトラ
ヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3
−e〕インドール−7−オン 2,3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチ
ル−3−ビニル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール
−7−オン700mg(2.88mmol)にアセトン60m
l、t−ブタノール60ml、水20mlを加え、そこに、
過ヨウ素酸ナトリウム4.31g(20.16mmol)、
0.15mmol四酸化オスミウム t−ブタノール溶液
3.84ml(0.57mmol)を加え、室温にて一夜撹拌
した。反応液をセライト濾過し、濾液を減圧下濃縮し
た。残渣に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
減圧下濃縮した。残渣をメタノール5mlに溶解し、氷冷
下水素化ホウ素ナトリウム108mg(2.88mmol)を
徐々に加え、氷冷下3時間撹拌した。途中30分後と
2.5時間後に、水素化ホウ素ナトリウム54mg(1.
44mmol)を追加した。反応液に2規定塩酸を加え、pH
=3とし、減圧下濃縮した。残渣に水を加え、酢酸エチ
ルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル/n−ヘ
キサン=1/1)に付し標題化合物を247mg(収率3
4%)得た。
【0173】mp:187-188℃(クロロホルム/n−ヘキサ
ンより再結晶し無色針状晶) IR(KBr):3460, 3290, 2800, 1704, 1636, 1452cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.40(6H,s), 2.18(3H,s), 3.47-3.81
(3H,m),4.48(1H,dd,J=5.3,8.7Hz), 4.66(1H,t,J=8.7H
z),6.85(1H,s).
【0174】(2)3−アジドメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン 3−ヒドロキシメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ
−5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕
インドール−7−オン245mg(0.99mmol)をピリ
ジン4mlに溶解し、氷冷下塩化メタンスルホニル170
mg(1.48mmol)を加え、氷冷下20分間さらに室温
にて1.5時間撹拌した。氷冷下メタノール1mlを加
え、室温にて1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮して
残渣に水を加えクロロホルムにて抽出した。有機層を1
規定塩酸、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をN,N−ジメチル
ホルムアミド8mlに溶解し、アジ化ナトリウム193mg
(2.97mmol)を加え、150℃にて2時間撹拌し
た。反応液を減圧下濃縮し、残渣に水を加え酢酸エチル
にて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣を再結晶
(ベンゼン−n−ヘキサン)し、標題化合物を黄色プリ
ズム晶として210mg(収率77%)得た。
【0175】mp:183-184℃ IR(KBr):3154, 2930, 2087, 1697, 1638, 1493, 1451,
1438cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.43(6H,s), 2.20(3H,s), 3.40-3.63
(3H,m),4.41(1H,dd,J=5.2,8.7Hz), 4.61(1H,t,J=8.7H
z),6.86(1H,s), 8.22(1H,br.s).
【0176】(3)3−アミノメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩酸塩 3−アジドメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−
5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕イ
ンドール−7−オン220mg(0.81mmol)をメタノ
ール2ml、テトラヒドロフラン2mlに溶解し、10%パ
ラジウム炭素触媒50mgを加え、水素気流下、室温にて
1.5時間撹拌した。反応液をセライト濾過し、濾液を
減圧下濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル,クロロホルム/メタノール/アンモニウム水
=20/1/0.1)に付し標題化合物の遊離塩基を得
た。標題化合物の遊離塩基をメタノール3mlに溶解し、
氷冷下1.35規定塩酸メタノール溶液0.86mlを加
え、減圧下濃縮した。残渣にエーテルを加え粉末化させ
濾取し、標題化合物を淡黄色粉末として190mg(収率
83%)得た。
【0177】IR(KBr):3415, 2957, 1675, 1639, 1505,
1451, 1419cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.35(3H,s), 1.36(3H,s), 2.20(3H,
s),3.39(1H,dd,J=8.1,13.5Hz), 3.22(1H,dd,J=5.4,13.5
Hz),3.69(1H,m), 4.49(1H,dd,J=4.8,9.7Hz),4.67(1H,d
d,J=8.7,9.7Hz), 6.96(1H,s).
【0178】実施例13 2−メチルアミノメチル−2,3,7,8−テトラヒド
ロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン・塩酸塩 2−ブロモメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−
5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕イ
ンドール−7−オン606mg(1.95mmol)を30%
メチルアミン−エタノール溶液7mlに溶解し、封管中1
50℃にて1時間撹拌した。反応後、減圧で濃縮し、ク
ロロホルム/メタノール=4/1の混合溶媒で希釈後、
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順に洗い、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残留物をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホルム/
メタノール=20/1→10/1)で精製し、458mg
(1.76mmol,90.0%)の遊離塩基を得た。この
ものを塩酸塩とし、メタノール−エーテルより再結晶す
ると標題化合物430mgを無色粉末で得た。
【0179】mp:278-280℃ IR(KBr):2921, 2657, 1689, 1641, 1473, 1260, 1090,
1030cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.39(3H,s), 1.42(3H,s), 2.18(3H,
s), 2.83(3H,s),2.91(1H,dd,J=7.7,15.5Hz), 3.31(2H,
d,J=7.7Hz),3.30-3.42(1H,m), 5.03-5.15(1H,m), 6.88
(1H,s).
【0180】実施例13と同様にして、次の実施例14
〜20の化合物を得た。 実施例14 2−ベンジルアミノメチル−2,3,7,8−テトラヒ
ドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン・塩酸塩 mp:169-172℃ IR(KBr):2956, 2853, 1706, 1641, 1480, 1456, 1242,
1086cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.39(3H,s), 1.40(3H,s), 2.17(3H,
s),2.90(1H,dd,J=7.2,16.0Hz), 3.28-3.38(3H,m),3.90
(2H,d,J=2.2Hz), 5.05-5.17(1H,m),6.87(1H,s), 7.46-
7.53(5H,m).
【0181】実施例15 2−(1−イミダゾリルメチル)−2,3,7,8−テ
トラヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩酸塩 mp:267-270℃(分解) IR(KBr):3142, 2920, 1700, 1638, 1478, 1454, 1306,
1245, 1086cm -1 .1 H-NMR(CD3OD)δ:1.31(3H,s), 1.38(3H,s), 2.15(3H,
s),2.97(1H,dd,J=6.1,15.6Hz), 3.36-3.45(1H,m),4.49
(1H,dd,J=7.6,14.4Hz), 4.65(1H,dd,J=3.1,14.4Hz),5.1
2-5.28(1H,m), 6.85(1H,s), 7.58(1H,d,J=1.6Hz),7.70
(1H,d,J=1.6Hz), 8.98(1H,s).
【0182】実施例16 2−ジメチルアミノメチル−2,3,7,8−テトラヒ
ドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン・塩酸塩 mp:268-270℃ IR(KBr):3376, 3125, 1701, 1638, 1473, 1434, 1245,
1088cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.39(3H,s), 1.40(3H,s), 2.18(3H,
s),2.89(1H,dd,J=7.6,16.6Hz), 3.05(6H,s), 3.35-3.59
(3H,m),5.19-5.27(1H,m), 6.89(1H,s).
【0183】実施例17 2−n−ブチルアミノメチル−2,3,7,8−テトラ
ヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3
−e〕インドール−7−オン・塩酸塩 mp:195-197℃ IR(KBr):3140, 2947, 1704, 1661, 1478, 1455, 1242,
1087cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.01(3H,t,J=7.3Hz), 1.39(3H,s), 1.
42(3H,s),1.40-1.50(4H,m), 1.73(2H,dt,J=7.6,15.9H
z), 2.18(3H,s),2.91(1H,dd,J=8.3,15.6Hz), 3.05-3.22
(2H,m),3.35-3.42(1H,m), 5.03-5.13(1H,m), 6.88(1H,
s).
【0184】実施例18 2−(1−ピペリジニルメチル)−2,3,7,8−テ
トラヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩酸塩 mp:261-265℃(分解) IR(KBr):2924, 2703, 1710, 1661, 1481, 1457, 1245,
1086, 1002cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.38(3H,s), 1.39(3H,s), 1.50-1.70
(2H,m),1.77-2.05(4H,m), 2.18(3H,s), 2.89(1H,dd,J=
7.1,16.1Hz),3.05-3.23(2H,m), 3.39(1H,dd,J=8.8,16.1
Hz),3.49(2H,d,J=7.1Hz), 3.52-3.65(1H,m),3.70-3.87
(1H,m), 5.21-5.31(1H,m), 6.89(1H,s).
【0185】実施例19 2−(4−ベンジル−1−ピペラジニルメチル)−2,
3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−
6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン・二塩
酸塩 mp:265-271℃(分解) IR(KBr):3161, 3051, 1707, 1642, 1479, 1454, 1266,
1087cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.37(6H,s), 2.17(3H,s), 2.92(1H,d
d,J=7.7,15.0Hz),3.47(2H,d,J=5.5Hz), 3.35-3.75(9H,
m), 4.43(2H,s),5.18-5.32(1H,m), 6.87(1H,s), 7.46-
7.60(5H,m).
【0186】実施例20 2−(N−メチル−N−フェニルアミノメチル)−2,
3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−
6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン IR(CHCl3):2958, 1705, 1640, 1503, 1478, 1241, 121
5, 1087cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.44(6H,s), 2.19(3H,s), 2.80-2.90
(1H,m),3.06(3H,s), 3.13-3.38(1H,m), 3.48-3.62(2H,
m),4.98-5.15(1H,m), 6.65-6.80(4H,m), 6.99-7.06(1H,
m),7.19-7.28(1H,m), 8.18-8.23(1H,m).
【0187】実施例21 2−(1−ピペラジニルメチル)−2,3,7,8−テ
トラヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン・二塩酸塩 2−(4−ベンジル−1−ピペラジニルメチル)−2,
3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−
6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン・二塩
酸塩2.03g(4.24mmol)を水100mlに溶解
し、10%パラジウム炭素触媒を加え、水素雰囲気下、
80℃にて1時間30分間撹拌した。反応後、触媒を濾
去し、溶媒を留去した。このものをメタノール−エーテ
ルより再結晶すると、標題化合物1.43g(3.68
mmol,86.8%)の無色粉末を得た。
【0188】mp:241-243℃(分解) IR(KBr):2912, 2645, 1702, 1640, 1450, 1380, 1309,
1256, 1088cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.40(6H,s), 2.18(3H,s), 2.94(1H,d
d,J=7.5,16.2Hz),3.40(1H,dd,J=9.2,16.2Hz), 3.61(2H,
d,J=5.9Hz),3.57-3.72(6H,m), 3.72-3.87(2H,m), 5.28-
5.38(1H,m),6.88(1H,s).
【0189】実施例22 2−(4−(3,4−ジメトキシベンゾイル)−1−ピ
ペラジニルメチル)−2,3,7,8−テトラヒドロ−
5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕イ
ンドール−7−オン・塩酸塩 2−(1−ピペラジニルメチル)−2,3,7,8−テ
トラヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン492mg(1.5
6mmol)をピリジン5mlに溶解し、塩化3,4−ジメト
キシベンゾイル376mg(1.87mmol)を加え室温で
18時間撹拌した。反応後、メタノール1mlを加え室温
で10分間撹拌した後、減圧で濃縮した。得られた残渣
をクロロホルム:メタノール=5:1の混合溶媒で希釈
後、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順に洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残
留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,クロロ
ホルム/メタノール=20/1)で精製し683mg
(1.42mmol,91.0%)の遊離塩基を得た。この
ものを塩酸塩とし、メタノール−エーテルより再結晶す
ると標題化合物638mgの淡黄色粉末を得た。
【0190】mp:184-187℃ IR(KBr):3395, 2952, 1699, 1636, 1459, 1422, 1260,
1018cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.39(6H,s), 2.18(3H,s), 2.92(1H,d
d,J=7.9,15.8Hz),3.41(1H,dd,J=9.3,15.8Hz), 3.61(2H,
d,J=4.9Hz),3.30-3.70(8H,m), 3.87(3H,s), 3.88(3H,
s),5.25-5.38(1H,m), 6.89(1H,s), 7.04(1H,d,J=7.7H
z),7.10(1H,s), 7.12(1H,d,J=7.7Hz).
【0191】実施例23 (1)4−アリルオキシ−2,3−ジヒドロ−3,3−
ジメチル−1H−インドール−2−オン 2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−4−ヒドロキシ
−1H−インドール−2−オン1.01g(5.71mm
ol)、ヨウ化アリル1.92g(5.99mmol)、炭酸
カリウム1.57g(11.4mmol)をN,N−ジメチ
ルホルムアミド8.73mlに加え、浴温70℃で1時間
撹拌した。反応後、溶媒を減圧留去し、残渣にクロロホ
ルムを加えて水洗した。2規定水酸化ナトリウム水溶
液、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル,クロロホルム)で精製し、
エーテル−n−ヘキサンで洗浄、濾取すると標題化合物
914mg(70.2%)が無色プリズム晶として得られ
た。
【0192】mp:114-116℃ IR(KBr):3160, 1707, 1668, 1616, 1605, 1463, 1455,
1271, 1248, 1052,760cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.49(6H,s), 4.58(2H,m),5.31(1H,dd
d,J=1.5,2.9,10.7Hz),5.43((1H,ddd,J=1.5,3.4,17.1H
z), 7.16(1H,t,J=8.3Hz),8.25(1H,br.).
【0193】(2)5−アリル−2,3−ジヒドロ−
3,3−ジメチル−4−ヒドロキシ−1H−インドール
−2−オン 4−アリルオキシ−2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチ
ル−1H−インドール−2−オン914mg(4.21mm
ol)をN,N−ジメチルアニリン4mlに加え、アルゴン
雰囲気下、浴温205℃で30時間加熱撹拌した。反応
後、N,N−ジメチルアリニンを減圧留去し、残渣をク
ロロホルムに溶かして、水、2規定塩酸、飽和食塩水で
順次洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し得
られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,
クロロホルム/酢酸エチル=20/1)で精製すると標
題化合物890mg(97.4%)が褐色油状物として得
られた。
【0194】IR(Cap.):3213, 2964, 1696, 1627, 1476,
1452, 1378, 1266, 1245, 1048,754cm -1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.49(6H,s), 3.40(2H,d,J=6.4Hz), 5.
20-5.30(2H,m),6.03(1H,m), 6.47(1H,d,J=7.8Hz), 6.93
(1H,d,J=7.8Hz),8.14(1H,br.s).
【0195】(3)5−ブロモ−2−ブロモメチル−
8,8−ジメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6
H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 5−アリル−2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−4
−ヒドロキシ−1H−インドール−2−オン890mg
(4.1mmol)、N−ブロモサクシンイミド795mg
(4.47mmol)をクロロホルム29mlに加え、室温で
2時間撹拌した。更にN−ブロモサクシンイミド480
mg(2.70mmol)を追加して、1時間30分撹拌し
た。反応後、水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
減圧濃縮し得られた残渣をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル,クロロホルム)で精製すると標題化合物
1.2g(78.0%)が淡褐色結晶として得られた。
【0196】IR(KBr):3160, 1700, 1643, 1454, 1436,
1246, 1060cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.48(6H,s), 3.10(1H,ddd,J=1.0,5.9,
15.6Hz),3.38((1H,ddd,J=1.0,9.3,15.6Hz), 3.51-3.67
(2H,m),5.11(1H,m), 7.13(1H,s), 8.00(1H,br.s).
【0197】(4)2−アジドメチル−5−ブロモ−
8,8−ジメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6
H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 5−ブロモ−2−ブロモメチル−8,8−ジメチル−
2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン1.2g(3.2mmol)とア
ジ化ナトリウム1.5g(23mmol)にN,N−ジメチ
ルホルムアミド21.5mlを加え、浴温100℃で40
分間加熱撹拌した。冷却後、溶媒を減圧留去し、残渣に
クロロホルムを加えて水洗した。飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,ベンゼン/
酢酸エチル=2/1)で精製すると標題化合物600mg
(79.1%)が無色結晶として得られた。
【0198】IR(KBr):3109, 2088, 1694, 1638, 1454,
1431, 1276, 1244, 1059cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.45(6H,s), 2.99(1H,dd,J=6.8,15.6H
z),3.28((1H,dd,J=9.3,15.6Hz), 3.43(1H,dd,J=5.4,13.
2Hz),3.53(1H,dd,J=3.9,13.2Hz), 5.06(1H,m), 7.10(1
H,s),7.43(1H,br.).
【0199】(5)2−アミノメチル−8,8−ジメチ
ル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,
3−e〕インドール−7−オン・塩酸塩 2−アジドメチル−5−ブロモ−8,8−ジメチル−
2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン600mg(2.53mmol)を
テトラヒドロフランとメタノール(1:1)の混液60
mlに溶かし、ここに10%パラジウム炭素触媒600mg
を加えて、水素雰囲気下、浴温50℃で2時間撹拌し
た。触媒を濾去後、減圧濃縮し、残渣に2規定水酸化ナ
トリウム水溶液2mlを加えた後、クロロホルムで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮すると無色
結晶450mgが得られた。これを塩酸塩とした後、再結
晶(メタノール−エーテル)すると標題化合物293mg
(43.1%)が淡黄色結晶として得られた。
【0200】mp:>250℃ IR(KBr):3379, 2956, 1694, 1645, 1612, 1468, 1453,
1248, 1045cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.39(3H,s), 1.43(3H,s), 2.94(1H,d
d,J=7.3,15.6Hz),3.24((1H,dd,J=7.6,15.6Hz), 3.25-3.
44(2H,m),5.06(1H,m), 6.48(1H,d,J=7.7Hz), 7.04(1H,
d,J=7.7Hz).
【0201】実施例24 (1)2−ブロモ−4−n−ヘキシル−1−メトキシベ
ンゼン 4−n−ヘキシル−1−メトキシベンゼン26.4g
(0.137mol)をメタノール200mlに溶解し、氷
冷下にて撹拌しつつ、臭素25.0g(0.156mo
l)を加え、室温まで昇温しつつ2時間撹拌した。反応
液に亜硫酸ナトリウムを加え、過剰の臭素を分解した後
クロロホルム−水より抽出し、有機層を飽和食塩水で洗
浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧濃
縮して得られた残渣を、カラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル,n−ヘキサン/酢酸エチル=20/1)を用
いて精製し、標題化合物35.18g(95.8%)を
無色油状物質で得た。
【0202】IR(Cap.):3411, 2923, 1630, 1605, 1497,
1460, 1440, 1275, 1253, 1053,1020, 803cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.23-1.38(6H,m), 1.49-1.62(2H,m),
2.52(2H,t,J=7.3Hz),3.87(3H,s), 6.81(1H,d,J=8.3Hz),
7.06(1H,dd,J=2.4,8.3Hz), 7.36(1H,d,J=2.4Hz).
【0203】以下、実施例1及び2と同様にして次の化
合物を得た。 (2)2−ベンジルアミノ−1−n−ヘキシル−4−メ
トキシベンゼン IR(Cap.):3479, 2900, 2846, 1609, 1583, 1505, 1445,
1290, 1204, 1184,1040cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.29-1.40(6H,m), 1.57(2H,m), 2.42
(2H,t,J=7.3Hz),3.73(3H,s), 4.34(2H,s), 6.21(1H,d,J
=2.4Hz),6.24(1H,dd,J=2.4,7.8Hz), 6.95(1H,d,J=7.8H
z),7.27-7.38(5H,m).
【0204】(3)N−ベンジル−2−ブロモ−2′−
n−ヘキシル−5′−メトキシイソブチルアニリド IR(Cap.):2917, 1639, 1607, 1479, 1463, 1387, 1286,
1239, 1196, 1167,1104, 1076, 1032, 697cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.91(3H,t,J=6.8Hz), 1.25-1.54(6H,
m),1.55-1.61(2H,m), 1.95(6H,s), 2.47(2H,t,J=7.3H
z),3.56(3H,s), 3.87(1H,d,J=14.2Hz), 5.69(1H,d,J=1
4.2Hz),6.51(1H,d,J=2.4Hz), 6.82(1H,dd,J=2.4,7.8H
z),7.19(1H,d,J=7.8Hz), 7.25-7.27(5H,m).
【0205】(4)2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチ
ル−7−n−ヘキシル−4−ヒドロキシ−1H−インド
ール−2−オン IR(Cap.):3206, 2910, 2848, 1676, 1624, 1502, 1444,
1382, 1316, 1277,1214, 1159, 1038, 801, 755, 666c
m-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.88(3H,t,J=6.8Hz), 1.31-1.42(6H,
m),1.51(6H,s,overlapped with 1.49-1.57,2H,m),2.47
(2H,t,J=7.3Hz), 4.87(1H,br.s), 6.38(1H,d,J=8.3Hz),
6.86(1H,d,J=8.3Hz), 8.04(1H,br.).
【0206】(5)4−アリルオキシ−2,3−ジヒド
ロ−3,3−ジメチル−7−n−ヘキシル−1H−イン
ドール−2−オン IR(Cap.):3154, 3060, 2910, 2848, 1705, 1684, 1622,
1603, 1501, 1457,1431, 1377, 1325, 1257, 1164, 11
11, 1090, 1076, 971, 920, 788 756cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.88(3H,t,J=6.8Hz), 1.31-1.44(6H,
m),1.49(6H,s,overlapped with 1.45-1.62,2H,m),2.49
(2H,t,J=7.3Hz), 4.55(2H,ddd,J=2.9,3.4,4.9Hz),5.28
(1H,ddd,J=1.7,2.9,10.5Hz),5.42(1H,ddd,J=1.7,3.4,1
7.3Hz),6.06(1H,ddt,J=4.9,10.5,17.3Hz), 6.49(1H,d,J
=8.5Hz),6.94(1H,d,J=8.5Hz), 8.10(1H,br.).
【0207】(6)5−アリル−2,3−ジヒドロ−
3,3−ジメチル−7−n−ヘキシル−4−ヒドロキシ
−1H−インドール−2−オン IR(Cap.):3192, 2918, 2850, 1697, 1622, 1484, 1452,
1379, 1353, 1312,1255, 1227, 1110, 992, 910, 755,
724cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.89(3H,t,J=6.8Hz), 1.26-1.41(6H,
m),1.49(6H,s,overlapped with 1.43-1.58,2H,m),2.47
(2H,t,J=7.3Hz), 3.37(2H,d,J=6.4Hz), 5.08(1H,s),5.2
2(1H,dd,J=1.5,9.8Hz), 5.24(1H,dd,J=1.5,20.5Hz),6.0
4(1H,ddt,J=6.4,9.8,20.5Hz), 6.74(1H,s),8.16(1H,b
r.).
【0208】(7)8,8−ジメチル−5−n−ヘキシ
ル−2−ヨードメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ
−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 5−アリル−2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−7
−n−ヘキシル−4−ヒドロキシ−1H−インドール−
2−オン2.53g(8.41mmol)をクロロホルム−
メタノール(4/1)混合溶媒200mlに溶解し、炭酸
カリウム7.0g(16.9mmol)、ヨウ化カリウム
4.5g(20.1mmol)、及びヨウ素4.3g(1
6.9mmol)を順に加え、室温にて25時間撹拌した。
反応液に亜硫酸ナトリウムを加え、過剰のヨウ素を分解
した後、クロロホルム−水より抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥
し、減圧濃縮して得られた残渣を、n−ヘキサンより再
結晶し、標題化合物2.40g(66.9%)を無色針
状晶で得た。
【0209】mp:126-127℃ IR(KBr):3400, 3300, 2916, 1709, 1640, 1476, 1433,
1315, 1212,1094cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.89(3H,t,J=6.8Hz), 1.25-1.40(6H,
m), 1.44(3H,s),1.45(3H,s), 1.49-1.57(2H,m), 2.44(2
H,t,J=7.3Hz),2.95(1H,ddd,J=1.0,6.1,15.6Hz),3.33(1
H,ddd,J=1.9,6.6,15.6Hz), 3.34(1H,dd,J=7.3,9.8Hz),
3.43(1H,dd,J=4.9,9.8Hz), 4.89(1H,m), 6.80(1H,s),7.
71(1H,br.).
【0210】以下、実施例1と同様にして次の化合物を
得た。 (8)2−アジドメチル−8,8−ジメチル−5−n−
ヘキシル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン mp:119-121℃ IR(KBr):3156, 3070, 2919, 2850, 2083, 1695, 1641,
1477, 1460, 1431,1378, 1316, 1258, 1222, 1100, 103
7, 836, 639cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.88(3H,t,J=6.8Hz), 1.22-1.41(6H,
m), 1.45(6H,s),1.49-1.64(2H,m), 2.49(2H,t,J=7.3H
z),2.94(1H,dd,J=6.8,15.6Hz), 3.22(1H,dd,J=8.8,15.6
Hz),3.45(2H,d,J=4.9Hz), 5.01(1H,m), 6.82(1H,s),8.5
0(1H,br.).
【0211】(9)2−アミノメチル−8,8−ジメチ
ル−5−n−ヘキシル−2,3,7,8−テトラヒドロ
−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩
酸塩 mp:242-245℃(分解) IR(KBr):3367, 3144, 2916, 1705, 1641, 1478, 1458,
1433, 1380, 1310,1244, 1223, 1095, 1082, 1010, 97
7, 756, 639cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:0.88(3H,t,J=6.8Hz), 1.25-1.37(6H,
m), 1.38(3H,s),1.42(3H,s), 1.45-1.57(2H,m), 2.51(2
H,t,J=7.3Hz),2.92(1H,dd,J=7.3,15.6Hz), 3.19(1H,dd,
J=9.0,13.4Hz),3.22(1H,dd,J=6.8,15.6Hz), 3.36(1H,d
d,J=9.3,13.4Hz),5.03(1H,m), 6.88(1H,s).
【0212】実施例25 実施例1、2及び24と同様にして次の化合物を得た。 (1)N−ベンジル−2−ブロモ−2′−エチル−5′
−メトキシイソブチルアニリド mp:79-80℃ IR(KBr):2951, 2905, 1630, 1610, 1570, 1493, 1459,
1428, 1391, 1363,1352, 1288, 1236, 1197, 1183, 116
6, 1134, 1106, 1076, 1035,990, 932, 826, 736, 697c
m-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.23(3H,t,J=7.3Hz), 1.46(3H,s), 1.
95(3H,s),2.53(2H,t,J=7.3Hz), 3.57(3H,s), 3.85(1H,
d,J=13.7Hz),5.70(1H,d,J=13.7Hz), 6.83(1H,d,J=2.4H
z),6.85(1H,dd,J=2.4,8.3Hz), 7.00(1H,d,J=8.3Hz),7.2
4-7.31(5H,m).
【0213】(2)4−アリルオキシ−2,3−ジヒド
ロ−3,3−ジメチル−7−エチル−1H−インドール
−2−オン mp:149-151℃ IR(KBr):3151, 3050, 2960, 1691, 1620, 1602, 1501,
1456, 1431, 1377,1321, 1262, 1075, 1052, 973, 949,
863, 798, 780, 689, 640cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.22(3H,t,J=7.6Hz), 1.49(6H,s), 2.
53(2H,q,J=7.6Hz),4.55(2H,ddd,J=2.9,3.4,4.9Hz),5.28
(1H,ddd,J=1.7,2.8,10.5Hz),5.42(1H,ddd,J=1.7,3.4,1
7.3Hz),6.05(1H,ddt,J=4.9,10.5,17.3Hz),6.51(1H,d,J=
8.5Hz), 6.98(1H,d,J=8.5Hz), 7.72(1H,br.).
【0214】(3)5−アリル−2,3−ジヒドロ−
3,3−ジメチル−7−エチル−4−ヒドロキシ−1H
−インドール−2−オン IR(Cap.):3189, 2954, 1696, 1623, 1482, 1448, 1445,
1377, 1310, 1253,1219, 1105, 1040, 990, 911, 868,
753cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.21(3H,t,J=7.6Hz), 1.50(6H,s), 2.
56(2H,q,J=7.6Hz),3.38(2H,d,J=6.4Hz), 5.21(1H,dd,J=
1.5,9.8Hz),5.23(1H,dd,J=1.5,20.5Hz), 5.24(1H,s),6.
02(1H,ddt,J=6.4,9.8,20.5Hz), 6.76(1H,s),9.09(1H,b
r.).
【0215】(4)8,8−ジメチル−5−エチル−2
−ヨードメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン mp:169-171℃ IR(KBr):3161, 2955, 1708, 1641, 1476, 1456, 1432,
1313, 1261, 1238,1093, 994, 641cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.21(3H,t,J=7.6Hz), 1.44(3H,s), 1.
45(3H,s),2.50(2H,q,J=7.6Hz), 2.96(1H,ddd,J=1.0,6.
1,15.6Hz),3.30(1H,ddd,J=1.0,6.6,15.6Hz),3.35(1H,d
d,J=7.3,10.3Hz), 3.43(1H,dd,J=4.9,10.3Hz),4.89(1H,
m), 6.83(1H,s), 8.46(1H,br.).
【0216】(5)2−アジドメチル−8,8−ジメチ
ル−5−エチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン mp:151-153℃ IR(KBr):3402, 3153, 2957, 2091, 1696, 1637, 1481,
1457, 1431, 1378,1312, 1252, 1091, 1030, 887, 868,
638cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.21(3H,t,J=7.6Hz), 1.46(6H,s), 2.
52(2H,q,J=7.6Hz),2.95(1H,ddd,J=6.8,15.6Hz), 3.27(1
H,dd,J=8.8,15.6Hz),3.46(2H,d,J=4.9Hz), 5.03(1H,m),
6.85(1H,s),8.19(1H,br.).
【0217】(6)2−アミノメチル−8,8−ジメチ
ル−5−エチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩酸塩 mp:265-267℃(分解) IR(KBr):3386, 2956, 1704, 1642, 1478, 1457, 1433,
1381, 1310, 1260,1240, 1092, 1012, 984, 959, 869,
825, 751, 637cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.12(3H,t,J=7.6Hz), 1.38(3H,s), 1.
42(3H,s),2.53(2H,q,J=7.6Hz), 2.89(1H,dd,J=7.3,15.6
Hz),3.15-3.36(3H,m), 4.99(1H,m), 6.91(1H,s).
【0218】実施例26 実施例1及び2と同様にして次の化合物を得た。 (1)1−ベンジル−2,3−ジヒドロ−3,3−ジメ
チル−4−ヒドロキシ−7−n−プロピル−1H−イン
ドール−2−オン 収率:23.5% 無色針状晶 mp:199-201℃ IR(KBr):3356, 1679, 1633, 1608, 1445, 1385, 1274,
953, 801cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.86(3H,t,J=7.3Hz), 1.35-1.50(2H,
m), 1.57(6H,s),2.41(2H,t,J=7.8Hz), 5.13(2H,s), 5.2
4(1H,s),6.40(1H,d,J=8.3Hz), 6.79(1H,d,J=8.3Hz),7.0
9-7.35(5H,m).
【0219】(2)2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチ
ル−4−ヒドロキシ−7−n−プロピル−1H−インド
ール−2−オン 収率:80% IR(CHCl3):3239, 1667, 1627, 1508, 1448, 1279, 103
9, 808cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.96(3H,t,J=7.3Hz), 1.50(6H,s), 1.
50-1.70(2H,m),2.46(2H,t,J=7.8Hz), 5.39(1H,s), 6.38
(1H,d,J=8.3Hz),6.85(1H,d,J=8.3Hz), 8.10(1H,br.s).
【0220】(3)4−アリルオキシ−2,3−ジヒド
ロ−3,3−ジメチル−7−n−プロピル−1H−イン
ドール−2−オン 収率:43.8%、無色粉末、mp:143-145℃ IR(KBr):1700, 1609, 1434, 1258, 1090, 935, 802c
m-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.00(3H,t,J=7.3Hz), 1.49(6H,s), 1.
55-1.70(2H,m),2.49(2H,t,J=8.1Hz), 4.56(2H,d,J=4.9H
z),5.28(1H,dd,J=1.7,10.6Hz), 5.42(1H,dd,J=1.7,17.3
Hz),6.05(1H,m), 6.50(1H,d,J=8.5Hz), 6.94(1H,d,J=8.
5Hz),8.25(1H,br.s).
【0221】(4)5−アリル−2,3−ジヒドロ−
3,3−ジメチル−4−ヒドロキシ−7−n−プロピル
−1H−インドール−2−オン 収率:90%、淡黄色粉末、mp:143-144℃ IR(KBr):3501, 1706, 1629, 1485, 1447, 1259, 1121,
935, 469cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.97(3H,t,J=7.3Hz), 1.49(6H,s), 1.
55-1.65(2H,m),2.46(2H,t,J=8.1Hz), 3.37(2H,d,J=7.6H
z), 5.07(1H,s),5.20-5.30(2H,m), 6.05(1H,m), 6.74(1
H,s),8.25(1H,br.s).
【0222】(5)2−ブロモメチル−8,8−ジメチ
ル−5−n−プロピル−2,3,7,8−テトラヒドロ
−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 収率:85.4%、無色針状晶、mp:188-190℃ IR(KBr):1712, 1646, 1480, 1439, 1097, 1003, 766, 6
45cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.97(3H,t,J=7.3Hz), 1.44(6H,s), 1.
40-1.65(2H,m),2.46(2H,t,J=7.8Hz), 3.03(1H,dd,J=5.
9,16.5Hz),3.33(1H,dd,J=8.8,16.5Hz), 3.45-3.63(2H,
m), 5.05(1H,m),6.81(1H,s), 8.30(1H,br.s).
【0223】(6)2−アジドメチル−8,8−ジメチ
ル−5−n−プロピル−2,3,7,8−テトラヒドロ
−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 収率:96.8%、淡黄色プリズム晶、mp:119-121℃ IR(KBr):2101, 1713, 1645, 1481, 1438, 1260, 1101,
843, 643cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.98(3H,t,J=7.3Hz), 1.45(6H,s), 1.
55-1.65(2H,m),2.46(2H,t,J=7.3Hz), 2.94(1H,dd,J=6.
8,15.5Hz),3.25(1H,dd,J=8.5,15.5Hz), 3.45(2H,d,J=5.
1Hz),5.00(1H,m), 6.82(1H,s), 8.20(1H,br.s).
【0224】(7)2−アミノメチル−8,8−ジメチ
ル−5−n−プロピル−2,3,7,8−テトラヒドロ
−6H−フロ〔2,3−e〕−インドール−7−オン・
塩酸塩 収率:69.7%、微黄色針状晶、mp:282-284℃ IR(KBr):3440, 1709, 1647, 1482, 1460, 1436, 1247,
1097, 981, 640cm-1.1 H-NMR(D2O)δ:0.91(3H,t,J=7.3Hz), 1.40(3H,s), 1.42
(3H,s),1.55(2H,sex,J=7.3Hz), 2.51(2H,t,J=7.3Hz),2.
96(1H,dd,J=7.0,17.0Hz), 3.25-3.50(3H,m),5.15(1H,
m), 7.03(1H,s).
【0225】実施例27 実施例1及び2と同様にして次の化合物を得た。 (1)N−ベンジル−2−n−ブチル−5−メトキシア
ニリン IR(Cap.):2916, 1611, 1584, 1512, 1450, 1292, 1206,
1164cm -1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.93(3H,t,J=7.5Hz), 1.22-1.65(4H,
m),2.43(2H,t,J=7.5Hz), 3.73(3H,s), 4.36(2H,s),6.22
-6.32(2H,m), 6.98(1H,d,J=7.7Hz), 7.24-7.46(6H,m).
【0226】(2)N−ベンジル−2−ブロモ−2′−
n−ブチル−5′−メトキシイソブチルアニリド IR(KBr):2915, 1635, 1607, 1491, 1285, 1165cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.96(3H,t,J=7.6Hz), 1.28-1.70(4H,
m), 1.46(3H,s),1.96(3H,s), 2.48(2H,t,J=7.8Hz), 3.5
8(3H,s), 3.89(1H,br.),5.73(1H,d,J=14.3Hz), 6.55(1
H,br.s),6.85(1H,dd,J=2.9,8.6Hz), 7.22(1H,d,J=8.6H
z), 7.28(5H,s).
【0227】(3)1−ベンジル−7−n−ブチル−
2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−4−ヒドロキシ
−1H−インドール−2−オン IR(CHCl3):1691, 1626, 1604, 1441, 1380, 1353, 1264
cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.87(3H,t,J=7.5Hz), 1.16-1.63(4H,
m), 1.58(6H,s),2.43(2H,t,J=7.6Hz), 5.16(2H,s), 5.9
0(1H,s),6.45(1H,d,J=8.3Hz), 6.80(1H,d,J=8.3Hz),7.2
2-7.40(5H,m).
【0228】(4)7−n−ブチル−2,3−ジヒドロ
−3,3−ジメチル−4−ヒドロキシ−1H−インドー
ル−2−オン IR(CHCl3):2920, 1705, 1624, 1502, 1443, 1380cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.94(3H,t,J=7.1Hz), 1.24-1.68(5H,
m), 1.51(6H,s),2.50(2H,t,J=7.1Hz), 6.40(1H,d,J=8.5
Hz),6.87(1H,d,J=8.5Hz), 8.28(1H,br.s).
【0229】(5)4−アリルオキシ−7−n−ブチル
−2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−1H−インド
ール−2−オン IR(KBr):2920, 1700, 1605, 1500, 1455, 1432, 1267cm
-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.95(3H,t,J=7.1Hz), 1.32-1.70(4H,
m), 1.50(6H,s),2.53(2H,t,J=7.1Hz), 4.56(2H,d,J=5.1
Hz),5.25-5.50(2H,m), 6.08(1H,m), 6.50(1H,d,J=8.8H
z),6.95(1H,d,J=8.8Hz), 8.40(1H,br.s).
【0230】(6)5−アリル−7−n−ブチル−2,
3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−4−ヒドロキシ−1
H−インドール−2−オン mp:109-111℃ IR(KBr):2950, 1705, 1623, 1482, 1458, 1431, 1376,
1259cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.94(3H,t,J=7.1Hz), 1.22-1.65(4H,
m), 1.49(6H,s),2.49(2H,t,J=7.1Hz), 3.38(2H,d,J=7.3
Hz),4.90-5.34(3H,m), 6.04(1H,m), 6.77(1H,s), 8.40
(1H,s).
【0231】(7)2−ブロモメチル−5−n−ブチル
−8,8−ジメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−
6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン mp:155-157℃ IR(KBr):2925, 1706, 1640, 1477, 1457, 1433cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.95(3H,t,J=7.1Hz), 1.32-1.67(4H,
m), 1.46(6H,s),2.51(2H,t,J=7.1Hz), 3.05(1H,dd,J=6.
3,15.7Hz),3.34(1H,dd,J=9.2,15.7Hz), 3.42-3.66(2H,
m), 5.04(1H,m),6.83(1H,s), 8.54(1H,br.s).
【0232】(8)2−アジドメチル−5−n−ブチル
−8,8−ジメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−
6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン mp:108-109℃ IR(KBr):2943, 2089, 1700, 1635, 1431, 1250cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.95(3H,t,J=7.1Hz), 1.12-1.72(4H,
m), 1.46(6H,s),2.51(2H,t,J=7.4Hz), 2.95(1H,dd,J=7.
4,15.4Hz),3.27(1H,dd,J=9.7,15.4Hz), 3.46(2H,d,J=5.
2Hz),5.03(1H,m), 6.83(1H,s), 8.74(1H,br.s).
【0233】(9)2−アミノメチル−5−n−ブチル
−8,8−ジメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−
6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン mp:105-107℃ 2−アミノメチル−5−n−ブチル−8,8−ジメチル
−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3
−e〕インドール−7−オン・塩酸塩 mp:262-268℃(分解) IR(KBr):2916, 1697, 1640, 1478, 1457, 1431, 1310,
1241, 1091cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:0.93(3H,t,J=7.2Hz), 1.39(3H,s), 1.
28-1.57(4H,m),1.43(3H,s), 2.52(2H,t,J=7.4Hz),2.92
(1H,dd,J=7.3,15.6Hz), 3.15-3.40(3H,m), 5.03(1H,m),
6.89(1H,s).
【0234】実施例28 実施例1、2及び24と同様にして次の化合物を得た。 (1)2−ベンジルアミノ−4−メトキシ−1−n−ペ
ンチルベンゼン IR(neat):3440, 2928, 1617, 1586, 1518, 1454, 1209,
1169, 1047,698cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.96(3H,t,J=7.3Hz), 1.34-1.48(4H,
m),1.59-1.73(2H,m), 2.49(2H,t,J=8.1Hz), 3.79(3H,
s),3.97-4.16(1H,br.), 4.05(2H,s),6.27-6.35(2H,m),
7.02(1H,d,J=8.1Hz),7.30-7.48(5H,m).
【0235】(2)N−ベンジル−2−ブロモ−5′−
メトキシ−2′−n−ペンチルイソブチルアニリド IR(neat):2930, 2859, 1645, 1610, 1505, 1467, 1390,
1288, 1171, 1039,700cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.89-1.02(3H,m), 1.32-1.74(9H,m),
1.98(3H,s), 2.49(2H,t,J=8.1Hz), 3.58(3H,s),3.89(1
H,m), 5.72(1H,d,J=14.2Hz), 6.54(1H,d,J=2.2Hz),6.85
(1H,dd,J=2.2,8.6Hz), 7.21(1H,d,J=8.6Hz),7.18-7.34
(5H,m).
【0236】(3)1−ベンジル−2,3−ジヒドロ−
3,3−ジメチル−4−ヒドロキシ−7−n−ペンチル
−1H−インドール−2−オン 収率:20.9% IR(film):3019, 2401, 1699, 1444, 1216, 767, 669cm
-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.85(3H,t,J=8.3Hz), 1.10-1.55(6H,
m), 1.57(6H,s),2.43(2H,t,J=8.3Hz), 5.14(2H,s), 5.4
0(1H,s),6.41(1H,d,J=8.3Hz), 6.79(1H,d,J=8.3Hz),7.1
0-7.30(5H,m).
【0237】(4)2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチ
ル−4−ヒドロキシ−7−n−ペンチル−1H−インド
ール−2−オン 収率:81% IR(film):3308, 1683, 1506, 1385, 1163, 1090, 806cm
-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.89(3H,t,J=7.8Hz), 1.20-1.70(6H,
m), 1.50(6H,s),2.47(2H,t,J=7.6Hz), 5.20(1H,br.),
6.38(1H,d,J=8.3Hz),6.86(1H,d,J=8.3Hz), 8.20(1H,br.
s).
【0238】(5)4−アリルオキシ−2,3−ジヒド
ロ−3,3−ジメチル−7−n−ペンチル−1H−イン
ドール−2−オン 収率:63.6%、無色針状晶、mp:116-117℃ IR(KBr):3277, 1656, 1532, 1494, 1287, 1231, 1042,
836, 717cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.90(3H,t,J=7.8Hz), 1.20-1.70(6H,
m), 1.49(6H,s),2.49(2H,t,J=7.3Hz), 4.55(2H,d,J=4.9
Hz),5.28(1H,dd,J=1.5,10.5Hz), 5.42(1H,dd,J=1.5,17.
2Hz),6.10(1H,m), 6.50(1H,d,J=8.6Hz), 6.94(1H,d,J=
8.6Hz),8.15(1H,br.s).
【0239】(6)5−アリル−2,3−ジヒドロ−
3,3−ジメチル−4−ヒドロキシ−7−n−ペンチル
−1H−インドール−2−オン 収率:64.8% IR(film):3207, 1705, 1627, 1487, 1455, 1262, 1117,
915cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.90(3H,t,J=6.8Hz), 1.20-1.60(6H,
m), 1.49(6H,s),2.45(2H,t,J=7.0Hz), 3.37(2H,d,J=6.6
Hz), 5.06(1H,s),5.20-5.35(2H,m), 6.05(1H,m), 6.74
(1H,s),7.80(1H,br.s).
【0240】(7)2−ブロモメチル−8,8−ジメチ
ル−5−n−ペンチル−2,3,7,8−テトラヒドロ
−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 収率:63.2%、無色針状晶、mp:160-161℃ IR(KBr):1713, 1645, 1436, 1243, 1098, 1004, 764, 6
45cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.90(3H,t,J=6.8Hz), 1.25-1.60(6H,
m), 1.44(6H,s),2.45(2H,t,J=7.3Hz), 3.04(1H,dd,J=5.
9,15.6Hz),3.33(1H,dd,J=9.0,15.6Hz), 3.47-3.63(2H,
m),5.01(1H,m), 6.81(1H,s), 7.85(1H,br.s).
【0241】(8)2−アジドメチル−8,8−ジメチ
ル−5−n−ペンチル−2,3,7,8−テトラヒドロ
−6H−フロ〔2,3−e〕−インドール−7−オン 収率:100%、微黄色粉末、mp:92-94℃ IR(KBr):2105, 1702, 1639, 1482, 1464, 1434, 1257,
1098, 875, 641cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.90(3H,t,J=7.0Hz), 1.20-1.65(6H,
m), 1.45(6H,s),2.47(2H,t,J=7.3Hz), 2.94(1H,dd,J=7.
6,15.5Hz),3.26(1H,dd,J=9.3,15.5Hz), 3.45(2H,d,J=5.
1Hz),5.05(1H,m), 6.82(1H,s), 8.25(1H,br.s).
【0242】(9)2−アミノメチル−8,8−ジメチ
ル−5−n−ペンチル−2,3,7,8−テトラヒドロ
−6H−フロ〔2,3−e〕−インドール−7−オン・
塩酸塩 淡黄色粉末 mp:250-256℃(分解) IR(KBr):3432, 1709, 1645, 1482, 1460, 1247, 1097,
982, 640cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:0.90(3H,t,J=6.8Hz), 1.20-1.60(6H,
m), 1.39(3H,s),1.42(3H,s), 2.51(2H,t,J=7.8Hz),2.93
(1H,dd,J=7.6,15.6Hz), 3.15-3.45(3H,m),5.05(1H,m),
6.89(1H,s).
【0243】実施例29 実施例1及び2と同様にして次の化合物を得た。 (1)N−ベンジル−2−ブロモ−2′,3′−ジメチ
ル−5′−エトキシイソブチルアニリド mp:66-68℃ IR(Cap.):2966, 2920, 1734, 1638, 1467, 1388, 1308,
1160cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t,J=7.1Hz), 1.47(3H,s), 1.
94(3H,s),2.03(3H,s), 2.24(3H,s), 3.66-3.96(3H,m),
5.61(1H,d,J=13.9Hz), 6.41(1H,d,J=2.2Hz),6.70(1H,d,
J=2.2Hz), 7.17-7.30(5H,m).
【0244】(2)1−ベンジル−2,3−ジヒドロ−
4−ヒドロキシ−3,3,6,7−テトラメチル−1H
−インドール−2−オン mp:145-147℃ IR(KBr):3171, 1663, 1610, 1432, 1352, 1283, 1231,
1122cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.56(6H,s), 2.08(3H,s), 2.13(3H,
s), 5.23(2H,s),5.41(1H,br.s), 6.36(1H,s), 7.10-7.3
8(5H,m).
【0245】(3)2,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ
−3,3,6,7−テトラメチル−1H−インドール−
2−オン mp:256-260℃(分解) IR(KBr):3146, 1670, 1634, 1440, 1383, 1310, 1236,
1090cm-1.1 H-NMR(CDCl3-CD3OD)δ:1.46(6H,s), 2.08(3H,s), 2.19
(3H,s),6.33(1H,s).
【0246】(4)4−アリルオキシ−2,3−ジヒド
ロ−3,3,6,7−テトラメチル−1H−インドール
−2−オン mp:152-155℃ IR(KBr):3143, 1695, 1626, 1602, 1304, 1254, 1121cm
-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.48(6H,s), 2.12(3H,s), 2.26(3H,
s),4.55(2H,d,J=4.8Hz), 5.24-6.18(3H,m), 6.40(1H,
s),8.55(1H,br.s).
【0247】(5)5−アリル−2,3−ジヒドロ−4
−ヒドロキシ−3,3,6,7−テトラメチル−1H−
インドール−2−オン mp:145-147℃ IR(KBr):3143, 1695, 1626, 1602, 1453, 1304, 1121cm
-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.49(6H,s), 2.15(3H,s), 2.20(3H,
s),3.43(2H,d,J=7.6Hz), 4.90(1H,s), 5.04-5.17(2H,
m),5.96(1H,m), 8.62(1H,br.s).
【0248】(6)2−ブロモメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−4,5,8,8−テトラメチル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン mp:225-230℃(分解) IR(KBr):1691, 1642, 1424, 1241, 1106cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.44(6H,s), 2.10(3H,s), 2.16(3H,
s),3.00(1H,dd,J=5.0,13.8Hz), 3.29(1H,dd,J=8.1,13.8
Hz),3.51(1H,dd,J=6.1,9.1Hz), 3.62(1H,dd,J=4.3,9.1H
z),5.04(1H,m), 8.18(1H,br.s).
【0249】(7)2−アジドメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−4,5,8,8−テトラメチル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン mp:219-222℃(分解) IR(KBr):3165, 2087, 1690, 1645, 1447, 1423, 1321,
1264cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.44(6H,s), 2.12(3H,s), 2.15(3H,
s),2.90(1H,dd,J=6.3,15.4Hz), 3.24(1H,dd,J=9.4,15.4
Hz),3.46(2H,d,J=4.9Hz), 5.02(1H,m), 8.55(1H,br.s).
【0250】(8)2−アミノメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−4,5,8,8−テトラメチル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン mp:234-237℃ 2−アミノメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−
4,5,8,8−テトラメチル−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン・塩酸塩 mp:206-211℃(分解) IR(KBr):2894, 1685, 1646, 1424, 1247, 1101cm-1.1 H-NMR(D2O)δ:1.36(3H,s), 1.39(3H,s), 2.11(3H,s),
2.17(3H,s),2.93(1H,dd,J=6.1,14.2Hz), 3.19-3.50(3H,
m), 5.15(1H,m).
【0251】実施例30 (2R*,3R*)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ
メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−3,5,8,
8−テトラメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドー
ル−7−オン (2R*,3R*)−2−アミノメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−3,5,8,8−テトラメチル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン400mg
(1.54mmol)と、二炭酸ジ−t−ブチル437mg
(2.00mmol)をテトラヒドロフラン7mlに加え、室
温で1.5時間撹拌した。反応後、溶媒を留去し、クロ
ロホルム、エーテルの混合溶媒より再結晶すると493
mg(89.0%)の標題化合物がmp212−213℃
の無色粉末として得られた。
【0252】IR(KBr):1709, 1687, 1537, 1460, 1267,
1170, 1072, 887, 642cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,d,J=6.7Hz), 1.44(3H,s), 1.
45(3H,s),1.46(9H,s), 2.19(3H,s), 3.10-3.70(3H,m),
4.35(1H,m),4.85(1H,m), 6.75(1H,s), 7.93(1H,br.s).
【0253】実施例31 (2R*,3S*)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ
メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−3,5,8,
8−テトラメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドー
ル−7−オン 実施例30と同様の方法で合成した。 収率:91.2% 微黄色粉末 mp:233-234℃(クロロホル
ム−メタノール) IR(KBr):1705, 1645, 1512, 1482, 1457, 1258, 1168,
1094, 764, 639cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.22(3H,d,J=7.0Hz), 1.44(3H,s), 1.
45(3H,s),1.47(9H,s), 2.18(3H,s), 3.10-3.70(3H,m),
4.75-4.90(2H,m), 6.75(1H,s), 7.80(1H,br.s).
【0254】実施例32 (2R*,3R*)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ
メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−3,5,8,
8−テトラメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドー
ル−7−チオン (2R*,3R*)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ
メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−3,5,8,
8−テトラメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドー
ル−7−オン460mg(1.28mmol)とローソン試薬
(Lawesson’s Reagent)667mg
(1.66mmol)をトルエン20mlに加え、110℃で
1時間撹拌した。反応後、溶媒を留去して得られた残渣
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホル
ム)で精製し、更にクロロホルム、n−ヘキサン混合溶
媒より再結晶すると370mg(77.0%)の標題化合
物が、mp203−204℃の無色針状晶として得られ
た。
【0255】IR(KBr):3338, 1687, 1537, 1494, 1268,
1169, 1068, 885cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,d,J=6.8Hz), 1.46(9H,s), 1.
50(3H,s),1.51(3H,s), 2.26(3H,s), 3.10-3.70(3H,m),
4.36(1H,m),4.85(1H,m), 6.79(1H,s), 9.62(1H,br.s).
【0256】実施例33 (2R*,3S*)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ
メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−3,5,8,
8−テトラメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドー
ル−7−チオン 実施例32と同様の方法で合成した。 収率:74.5%。微黄色粉末 mp:215-216℃(クロロホル
ム−n−ヘキサン) IR(KBr):3468, 2974, 1717, 1641, 1476, 1253, 1168,
1087, 1063,871cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.24(3H,d,J=7.3Hz), 1.48(9H,s), 1.
50(3H,s),1.51(3H,s), 2.26(3H,s), 3.10-3.70(3H,m),
4.85(1H,m),6.79(1H,s), 9.60(1H,br.s).
【0257】実施例34 (2R*,3R*)−2−アミノメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−3,5,8,8−テトラメチル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−チオン・塩酸塩 (2R*,3R*)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ
メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−3,5,8,
8−テトラメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドー
ル−7−チオン370mg(0.98mmol)を4規定塩化
水素酢酸エチル溶液4mlに加え、室温で75分間撹拌し
た。反応液にn−ヘキサンを加え、結晶を濾取し、更に
メタノール、エーテル混合溶媒より再結晶すると245
mg(79.7%)の標題化合物が、mp>300℃の微
黄色粉末として得られた。
【0258】IR(KBr):3432, 1642, 1493, 1445, 1086,
1044, 977, 763cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.38(3H,d,J=6.8Hz), 1.43(3H,s), 1.
46(3H,s),2.27(3H,s), 3.20-3.45(3H,m), 4.55(1H,m),
6.90(1H,s).
【0259】実施例35 (2R*,3S*)−2−アミノメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−3,5,8,8−テトラメチル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−チオン・塩酸塩 実施例34と同様の方法で合成した。 収率:90.9% 微黄色粉末 mp:>300℃(メタノール−
エーテル) IR(KBr):3473, 1642, 1495, 1456, 1275, 1087, 1040,
947, 882, 771cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.21(3H,d,J=7.1Hz), 1.43(3H,s), 1.
46(3H,s),2.27(3H,s), 3.18-3.66(3H,m), 4.95(1H,m),
6.92(1H,s).
【0260】実施例36 (2R*,3S*)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ
メチル−2,3,5,8,8−ペンタメチル−2,3,
7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕イン
ドール−7−オン 実施例30と同様にして合成した。 収率:85.4%。無色結晶 mp:181℃ IR(KBr):3184, 2961, 1696, 1642, 1451, 1268, 1160cm
-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,d,J=7.3Hz), 1.46(18H,s),
2.19(3H,s),3.10-3.51(3H,m), 4.69(1H,br.s), 6.71(1
H,s),8.05(1H,br.s).
【0261】実施例37 (2R*,3S*)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ
メチル−2,3,5,8,8−ペンタメチル−2,3,
7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕イン
ドール−7−チオン 実施例32と同様にして合成した。 収率:72.8%。無色粉末 mp:177-183℃ IR(KBr):2957, 2910, 1706, 1638, 1494, 1447, 1271,
1163cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.27(3H,d,J=7.3Hz), 1.46(12H,s),
1.48(3H,s),1.50(3H,s), 2.26(3H,s), 3.10-3.52(3H,
m),4.71(1H,br.s), 6.75(1H,s), 9.65(1H,br.s).
【0262】実施例38 (2R*,3S*)−2−アミノメチル−2,3,5,
8,8−ペンタメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ
−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−チオン・
塩酸塩 実施例34と同様にして合成した。 収率:99.6%。無色針状晶 mp:262-270℃(分解) IR(KBr):2900, 1738, 1636, 1482, 1446, 1263, 1086,
1054cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.28(3H,d,J=7.3Hz), 1.43(3H,s), 1.
46(3H,s),1.57(3H,s), 2.28(3H,s), 3.16(2H,s), 3.34
(1H,m),6.90(1H,s).
【0263】実施例39 (1)2−t−ブトキシカルボニルアミノメチル−2,
3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−
6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 実施例30と同様にして合成した。 収率:87.7%。無色粉末 mp:181-182℃ IR(KBr):3304, 3176, 1709, 1689, 1643, 1458, 1256,
1087cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.44(6H,s), 1.46(9H,s), 2.18(3H,
s),2.83(1H,dd,J=6.8,15.6Hz), 3.19(1H,dd,J=9.3,15.6
Hz),3.26-3.62(2H,m), 4.75-4.98(2H,m), 6.80(1H,s),
8.11(1H,br.s).
【0264】(2)2−t−ブトキシカルボニルアミノ
メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−5,8,8−
トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7
−チオン 実施例32と同様の方法で合成した。 収率:74.9%。無色プリズム晶 mp:163-165℃(エーテ
ル−ヘキサン) IR(KBr):3301, 1688, 1537, 1439, 1319, 1249, 1168,
1079, 784cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.46(9H,s), 1.50(6H,s), 2.26(3H,
s),2.85(1H,dd,J=7.3,16.1Hz), 3.21(1H,dd,J=8.3,16.1
Hz),3.26-3.52(2H,m), 4.74-5.00(2H,m), 6.85(1H,s),
9.90(1H,s).
【0265】(3)2−アミノメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−チオン・塩酸塩 実施例35と同様の方法で合成した。 収率:84.6%。淡黄色粉末 mp>300℃ IR(KBr):1642, 1493, 1441, 1313, 1273, 1249, 1083cm
-1 .1 H-NMR(CD3OD)δ:1.42(3H,s), 1.45(3H,s), 2.26(3H,
s),2.49(1H,dd,J=6.6,16.0Hz), 3.15-3.40(3H,m),4.98-
5.12(1H,m), 6.93(1H,s).
【0266】実施例40 (1)2−t−ブトキシカルボニルアミノメチル−2,
3,7,8−テトラヒドロ−2,5,8,8−テトラメ
チル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 実施例30と同様の方法で合成した。 収率:91.0%。無色粉末 mp:204-205℃(n−ヘキサ
ン) IR(KBr):3330, 1701, 1538, 1276, 1170, 1087cm-1 .1 H-NMR(CDCl3)δ:1.41(3H,s), 1.43(15H,s), 2.18(3H,
s),2.83(1H,d,J=15.6Hz), 3.04(1H,d,J=15.6Hz),3.40(2
H,d,J=5.9Hz), 4.73(1H,m), 6.79(1H,s).
【0267】(2)2−t−ブトキシカルボニルアミノ
メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−2,5,8,
8−テトラメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドー
ル−7−チオン 実施例32と同様の方法で合成した。 収率:55.2%。淡黄色プリズム晶 mp:191-192℃(エー
テル−n−ヘキサン)IR(KBr):3374, 1714, 1689, 163
7, 1525, 1495, 1475cm-1 .1 H-NMR(CDCl3)δ:1.43(9H,s), 1.49(3H,s), 1.50(3H,
s),2.26(3H,s), 2.85(1H,d,J=15.9Hz), 3.08(1H,d,J=1
5.9Hz),3.41(2H,d,J=6.4Hz), 4.73(1H,m), 6.83(1H,s).
【0268】(3)2−アミノメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−2,5,8,8−テトラメチル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−チオン・塩酸塩 実施例35と同様の方法で合成した。 収率:91.2%。淡黄色粉末 mp>300℃ IR(KBr):3154, 1639, 1493, 1441, 1274, 1084cm-1 .1 H-NMR(CD3OD)δ:1.40(3H,s), 1.44(3H,s), 1.53(3H,
s), 2.26(3H,s),3.03(1H,d,J=15.9Hz), 3.17(1H,d,J=1
5.9Hz), 3.26(2H,s),6.92(1H,s).
【0269】実施例41 (1)(2R*,3R*)−2−t−ブトキシカルボニル
アミノメチル−2,3,5,8,8−ペンタメチル−
2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン 実施例30と同様の方法で合成した。 収率:88.8%。無色粉末 mp:135-136℃(n−ヘキサ
ン) IR(KBr):3427, 3189, 1704, 1642, 1525, 1173cm-1 .1 H-NMR(CDCl3)δ:1.23(3H,d,J=7.1Hz), 1.23(3H,s), 1.
43(3H,s),1.44(12H,s), 2.19(3H,s), 3.19(1H,q,J=7.1H
z),3.39(2H,d,J=6.4Hz), 4.77(1H,m), 6.73(1H,s).
【0270】(2)(2R*,3R*)−2−t−ブトキ
シカルボニルアミノメチル−2,3,5,8,8−ペン
タメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−チオン 実施例32と同様の方法で合成した。 収率:67.1%。淡黄色プリズム晶 mp:171-172℃(エー
テル−n−ヘキサン) IR(KBr):3387, 1713, 1689, 1637, 1496, 1367, 1175,
1087cm-1 .1 H-NMR(CDCl3)δ:1.24(3H,s), 1.24(3H,d,J=6.8Hz), 1.
44(9H,s),1.48(3H,s), 1.50(3H,s), 2.27(3H,s), 3.22
(1H,q,J=6.8Hz),3.40(2H,d,J=6.2Hz), 4.78(1H,m), 6.7
7(1H,s),9.83(1H,br.s).
【0271】(3)(2R*,3R*)−2−アミノメチ
ル−2,3,5,8,8−ペンタメチル−2,3,7,
8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドー
ル−7−チオン・塩酸塩 実施例34と同様の方法で合成した。 収率:73.3%。無色粉末 mp:295-296(dec.)(エタノー
ル) IR(KBr):1643, 1502, 1477, 1449, 1273, 1092, 1051,
890cm-1 .1 H-NMR(CD3OD)δ:1.29(3H,d,J=7.1Hz), 1.36(3H,s), 1.
41(3H,s),1.44(3H,s), 2.27(3H,s), 3.25(2H,s), 6.89
(1H,s).
【0272】実施例42 (1)(2R*,3R*)−2−t−ブトキシカルボニル
アミノメチル−3−エチル−2,3,7,8−テトラヒ
ドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン 実施例30と同様の方法で合成した。 収率:92.8%。無色プリズム晶 mp:210-212℃(n−ヘ
キサン) IR(KBr):3466, 1705, 1644, 1481, 1257, 1066cm-1 .1 H-NMR(CDCl3)δ:1.06(3H,t,J=7.3Hz), 1.44(3H,s), 1.
45(3H,s),1.47(9H,s), 1.62(2H,q,J=7.3Hz), 2.22(3H,
s),3.10-3.30(2H,m), 3.68(1H,m), 4.68-4.92(2H,m),6.
80(1H,s), 8.39(1H,s).
【0273】(2)(2R*,3R*)−2−t−ブトキ
シカルボニルアミノメチル−3−エチル−2,3,7,
8−テトラヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フ
ロ〔2,3−e〕インドール−7−チオン 実施例32と同様の方法で合成した。 収率:70.8%。無色プリズム晶 mp:219-220℃(分解)
(エーテル−n−ヘキサン) IR(KBr):3461, 1718, 1638, 1496, 1448, 1255, 1166,
1060cm-1 .1 H-NMR(CDCl3)δ:1.06(3H,t,J=7.8Hz), 1.50(3H,s), 1.
51(3H,s),1.55-1.74(2H,m), 2.27(3H,s), 3.12-3.35(2
H,m),3.70(1H,br.s), 4.70-4.94(2H,m), 6.84(1H,s),9.
83(1H,br.s).
【0274】(3)(2R*,3S*)−2−アミノメチ
ル−3−エチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−5,
8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インド
ール−7−チオン・塩酸塩 実施例34と同様の方法で合成した。 収率:60.9%。無色プリズム晶 mp>300℃(メタノール
−エタノール) IR(KBr):1641, 1482, 1451, 1270, 1089, 1039cm-1 .1 H-NMR(CD3OD)δ:1.02(3H,t,J=7.3Hz), 1.43(3H,s), 1.
45(3H,s),1.61(2H,q,J=7.3Hz), 2.28(3H,s), 3.22-3.48
(3H,m),3.43(1H,dd,J=2.4,13.2Hz), 5.10(1H,m), 6.96
(1H,s),
【0275】実施例43 (2R*,3S*)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ
メチル−2,3−ジヒドロ−7−メチルチオ−2,3,
5,8,8−ペンタメチル−8H−フロ〔2,3−e〕
インドール (2R*,3S*)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ
メチル−2,3,5,8,8−ペンタメチル−2,3,
7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕イン
ドール−7−チオン180mg(0.46mmol、及びヨウ
化メチル2.05g(14.4mmol)を無水テトラヒド
ロフラン9mlに加え、アルゴン雰囲気下、室温で70分
間撹拌した。反応液を濃縮して得られた残渣をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホルム)で精製
すると128mg(65.6%)の標題化合物がシロップ
状物質として得られた。
【0276】IR(CHCl3):2959, 1705, 1501, 1451, 136
5, 1161cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.27(3H,d,J=7.1Hz). 1.39(3H,s), 1.
40(3H,s), 1.45(9H,s),1.56(3H,s), 2.46(3H,s), 2.64
(3H,s), 3.10-3.50(3H,m),4.65(1H,m), 6.79(1H,s).
【0277】実施例44 (2R*,3S*)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ
メチル−7−イミノ−2,3,5,8,8−ペンタメチ
ル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,
3−e〕インドール (2R*,3S*)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ
メチル−2,3−ジヒドロ−7−メチルチオ−2,3,
5,8,8−ペンタメチル−8H−フロ〔2,3−e〕
インドール120mg(0.30mmol)をアンモニア飽和
メタノール2mlに溶かし、封管中90〜100℃で3時
間加熱した。溶媒を留去して得られた粗生成物を再びア
ンモニア飽和メタノール2mlにとかし、同一の反応を行
なった。合計8回の反応をくりかえしたのち、溶媒を留
去して得られた粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー
(シリカゲル,クロロホルム/アンモニア飽和メタノー
ル=10/1)で精製し、53mg(47.3%)の標題
化合物をガラス状物質として得た。
【0278】IR(CHCl3):2955, 1705, 1623, 1451, 136
3, 1161, 905cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,d,J=7.1Hz), 1.42(3H,s), 1.
43(3H,s),1.45(12H,s), 2.34(3H,s), 3.10-3.50(3H,m),
4.70(1H,m),6.76(1H,s).
【0279】実施例45 (2R*,3S*)−2−アミノメチル−7−イミノ−
2,3,5,8,8−ペンタメチル−2,3,7,8−
テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドール・
2塩酸塩 (2R*,3S*)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ
メチル−7−イミノ−2,3,5,8,8−ペンタメチ
ル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,
3−e〕インドール53mg(0.14mmol)を4規定塩
化水素ジオキサン溶液1ml、およびメタノール0.3ml
の混液に加え、室温で50分間撹拌した。反応後、溶媒
を留去し、残渣を酢酸エチル−メタノール混液より再結
晶すると29mg(52.3%)の標題化合物がmp29
4−300℃(分解)の淡黄色粉末として得られた。な
お、このものは1/2モルの酢酸エチルを結晶溶媒とし
て含んでいた。
【0280】IR(KBr):3375, 2903, 1677, 1646, 1457,
1265, 1100cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.28(3H,d,J=7.3Hz), 1.57(3H,s), 1.
63(3H,s),1.67(3H,s), 2.32(3H,s), 3.20-3.55(3H,m),
7.01(1H,s),結晶溶媒ピーク;1.24(3/2H,t,J=7.0Hz), 2.
01(3/2H,s),4.10(1H,q,J=7.0Hz).
【0281】実施例46 (1)4−アリルオキシインドール−2−カルボン酸エ
チルエステル 4−ヒドロキシインドール−2−カルボン酸エチルエス
テル(米国特許3705907号)50mg(0.24mm
ol)、ヨウ化アリル48mg(0.29mmol)、炭酸カリ
ウム33mg(0.24mmol)をN,N−ジメチルホルム
アミド0.5mlに加え、50℃で1時間45分撹拌し
た。反応後、溶媒を減圧留去し、残渣をクロロホルムに
溶かし、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、続いて食塩水
で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去する
と63mgの粗生成物が得られた。このものを分取薄層ク
ロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホルム/メタノ
ール=30/1)で精製すると42mg(70.2%)の
目的物が得られた。このものをクロロホルム、n−ヘキ
サン混合溶媒より再結晶するとmp154−155℃の
淡褐色針状晶として標題化合物が得られた。
【0282】IR(KBr):3308, 1688, 1584, 1517, 1259,
1197, 757cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.41(3H,t,J=7.3Hz), 4.38(2H,q,J=7.
3Hz),4.69(2H,d,J=5.4Hz), 5.31(1H,d,J=10.3Hz),5.49
(1H,d,J=17.1Hz), 6.15(1H,m), 6.51(1H,d,J=8.3Hz),7.
01(1H,d,J=8.3Hz), 7.26(1H,t,J=8.3Hz),7.38(1H,d,J=
2.0Hz), 8.90(1H,br.s).
【0283】(2)5−アリル−4−ヒドロキシインド
ール−2−カルボン酸エチルエステル 4−アリルオキシインドール−2−カルボン酸エチルエ
ステル2.79g(11.4mmol)をN,N−ジメチル
アニリン8.8gに加え、窒素雰囲気下、200℃で1
5分間撹拌した。反応液にn−ヘキサンを加え析出結晶
を濾取すると2.7gの粗生成物が得られた。このもの
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホル
ム)で精製すると1.4g(50.2%)の標題化合物
が得られた。このものを酢酸エチル−n−ヘキサン混合
溶媒より再結晶するとmp139−140℃の無色針状
晶として標題化合物が得られた。
【0284】IR(KBr):3310, 1700, 1531, 1351, 1302,
1220, 1215, 765cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.40(3H,t,J=7.3Hz). 3.50(2H,d,J=6.
5Hz),4.40(2H,q,J=7.3Hz), 5.10-5.20(2H,m), 5.40(1H,
br.s),6.06(1H,m), 6.95(1H,d,J=8.3Hz), 7.06(1H,d,J=
8.3Hz),7.29(1H,d,J=2.0Hz), 8.80(1H,br.s).
【0285】(3)2−ブロモメチル−5,8−ジブロ
モ−2,3−ジヒドロ−7−エトキシカルボニル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール 5−アリル−4−ヒドロキシインドール−2−カルボン
酸エチルエステル50mg(0.2mmol)と、N−ブロモ
サクシンイミド110mg(0.62mmol)をクロロホル
ム4mlに加え、窒素雰囲気下、室温で35分間撹拌し
た。反応後、溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィー
(シリカゲル,クロロホルム/四塩化炭素=1/1)で
精製し、96mg(97.7%)の粗生成物を得た。この
ものをクロロホルム−n−ヘキサン混合溶媒より再結晶
すると、mp182−183℃の淡黄色粉末として標題
化合物が得られた。
【0286】IR(KBr):3279, 1691, 1517, 1314, 1265,
1236cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.49(3H,t,J=7.0Hz). 3.19(1H,dd,J=
6.5,15.3Hz),3.40-3.80(3H,m), 4.46(2H,q,J=7.0Hz),
5.25(1H,m),7.26(1H,s), 8.95(1H,br.s).
【0287】(4)2−アジドメチル−5,8−ジブロ
モ−2,3−ジヒドロ−7−エトキシカルボニル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール 2−ブロモメチル−5,8−ジブロモ−2,3−ジヒド
ロ−7−エトキシカルボニル−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール2.1g(4.36mmol)とアジ化ナト
リウム2.9g(43.6mmol)をN,N−ジメチルホ
ルムアミド21mlに加え、窒素雰囲気下、60℃で3時
間撹拌した。溶媒を減圧留去後、残渣をクロロホルムに
溶かし、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
留去すると2.3gの粗生成物が得られた。このものを
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホル
ム)で精製すると1.9g(100%)の粗生成物が得
られた。このものを酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒
より再結晶するとmp140−142℃の微黄色粉末と
して標題化合物が得られた。
【0288】IR(KBr):3265, 2087, 1689, 1515, 1494,
1377, 1260cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.45(3H,t,J=7.3Hz). 3.07(1H,dd,J=
7.3,15.4Hz),3.40(1H,dd,J=9.7,15.4Hz), 3.54(2H,d,J=
4.9Hz),4.46(2H,q,J=7.3Hz), 5.20(1H,m), 7.30(1H,s),
8.90(1H,br.s).
【0289】(5)2−アミノメチル−2,3−ジヒド
ロ−7−エトキシカルボニル−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール・塩酸塩 2−アジドメチル−5,8−ジブロモ−2,3−ジヒド
ロ−7−エトキシカルボニル−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール1.9g(4.32mmol)をN,N−ジ
メチルホルムアミド40mlに加え、更に、10%パラジ
ウム炭素触媒2.0gを加え、50℃で2時間、接触還
元した。更に10%パラジウム炭素2.0gを追加し、
4時間接触還元を続けた。反応後、触媒を濾去して得ら
れた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル,クロロホルム/アンモニア飽和メタノール=50/
1)で精製し、792mg(70.7%)の遊離塩基を得
た。このうち510mgを塩酸塩としてエタノールより再
結晶すると、mp226−229℃の無色粉末として標
題化合物が得られた。
【0290】IR(KBr):3310, 2947, 1690, 1261, 1206,
1021, 764cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.40(3H,t,J=6.8Hz), 2.95-3.70(4H,
m),4.38(2H,q,J=6.8Hz), 5.20(1H,m), 7.03(1H,d,J=8.3
Hz),7.12(1H,s), 7.14(1H,d,J=8.3Hz).
【0291】(6)2,3−ジヒドロ−7−エトキシカ
ルボニル−2−トリフルオロアセチルアミノメチル−6
H−フロ〔2,3−e〕インドール 2−アミノメチル−2,3−ジヒドロ−7−エトキシカ
ルボニル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール1.6
g(6.15mmol)、トリフルオロ酢酸エチル2.62
(18.4mmol)、トリエチルアミン0.75g(7.
41mmol)をエタノール40mlに加え、60℃で1.5
時間撹拌した。反応後、溶媒を留去し、残渣を酢酸エチ
ルに溶かし、希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
食塩水の順に洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
を留去すると1.9g(86.9%)の粗生成物が得ら
れた。このものを酢酸エチル、n−ヘキサン混合溶媒よ
り再結晶するとmp220−222℃の無色粉末として
標題化合物が得られた。
【0292】IR(KBr):3307, 1691, 1526, 1261, 1207,
1101, 763cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.41(3H,t,J=7.0Hz), 2.99(1H,dd,J=
6.8,14.7Hz),3.40-3.60(2H,m), 3.90(1H,m), 4.40(2H,
q,J=7.0Hz),5.10(1H,m), 6.80(1H,m), 6.97(1H,d,J=8.3
Hz),7.13(1H,d,J=8.3Hz), 7.19(1H,d,J=2.2Hz), 8.91(1
H,br.s).
【0293】(7)5−アセチル−2,3−ジヒドロ−
7−エトキシカルボニル−2−トリフルオロアセチルア
ミノメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール 2,3−ジヒドロ−7−エトキシカルボニル−2−トリ
フルオロアセチルアミノメチル−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール500mg(1.40mmol)、トリフルオ
ロ酢酸無水物1.475g(7.02mmol)を酢酸2.
5mlに加え、室温で1時間、続いて50℃で一夜撹拌し
た。反応後、反応液を濃縮し、クロロホルム/メタノー
ル=10/1の混合溶媒に溶かし、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、及び飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を留去すると575mgの粗生成物が得
られた。このものをカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル,クロロホルム/酢酸エチル=50/1)で精製す
ると370mg(69.0%)の標題化合物が得られた。
このものを酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒より再結
晶するとmp219−221℃の無色針状晶が得られ
た。
【0294】IR(KBr):3417, 3278, 1700, 1636, 1576,
1304, 1252, 1204, 749cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.42(3H,t,J=7.3Hz), 2.62(3H,s),3.0
6(1H,dd,J=6.4,15.4Hz), 3.40-3.65(2H,m), 3.95(1H,
m),4.42(2H,q,J=7.3Hz), 5.20(1H,m), 6.90(1H,m),7.19
(1H,d,J=2.0Hz), 7.72(1H,s).
【0295】(8)5−アセチル−2−アミノメチル−
2,3−ジヒドロ−7−メトキシカルボニル−6H−フ
ロ〔2,3−e〕インドール・塩酸塩 5−アセチル−2,3−ジヒドロ−7−エトキシカルボ
ニル−2−トリフルオロアセチルアミノメチル−6H−
フロ〔2,3−e〕インドール430mg(1.08mmo
l)をアンモニア飽和メタノール40mlに溶かし、室温
で一夜撹拌した。反応液を減圧乾固して得られた粗生成
物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホ
ルム/アンモニア飽和メタノール=70/1)で精製す
ると200mg(64.3%)の遊離塩基が得られた。こ
のものを塩酸塩としてメタノール−エーテル混合溶媒よ
り再結晶するとmp>300℃の淡黄色粉末として標題
化合物が得られた。
【0296】IR(KBr):3419, 2859, 1697, 1640, 1581,
1306, 1259, 1209, 751cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:2.63(3H,s), 3.30-3.40(3H,m), 3.65
(1H,m),3.95(3H,s), 5.30(1H,m), 7.22(1H,s), 7.98(1
H,s).
【0297】(9)2−アミノメチル−2,3−ジヒド
ロ−5−エチル−7−メトキシカルボニル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール・塩酸塩 5−アセチル−2−アミノメチル−2,3−ジヒドロ−
7−メトキシカルボニル−6H−フロ〔2,3−e〕イ
ンドール290mg(1.01mmol)を、メタノール15
ml、4N塩酸/ジオキサン15mlの混液に溶かし、0℃
以下に冷却下、亜鉛末2.9gを少量ずつ加えた。その
後、0℃で1時間撹拌した。反応液を濃縮後、アンモニ
ア飽和メタノールを加え亜鉛末を濾去し、濾液を濃縮
し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル,クロロホルム/アンモニア飽和メタノール=70
/1)で精製し、22mg(7.04%)の遊離塩基を得
た。このものを塩酸塩とし、メタノール−エーテル混合
溶媒より再結晶すると、mp>250℃の褐色粉末とし
て標題化合物が得られた。
【0298】IR(KBr):3410, 2928, 1699, 1527, 1505,
1437, 1257, 1206, 771, 744cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.28(3H,t,J=7.3Hz), 2.87(2H,q,J=7.
3Hz),3.03(1H,dd,J=6.5,15.0Hz), 3.10-3.60(3H,m), 3.
92(3H,s),5.15(1H,m), 6.98(1H,s), 7.14(1H,s).
【0299】実施例47 (1)4−ジメチルアミノメチル−5−ヒドロキシ−2
−メチルアセトアニリド 5−ヒドロキシ−2−メチルアセトアニリド14.86
g(90.1mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド5
0mlに溶かし、40%(w/w)ジメチルアミン水溶液
32.9gと、37%(w/w)ホルマリン水溶液1
4.6gを加え、室温で24時間撹拌した。反応後、減
圧で溶媒を留去すると粗生成物を得、これにn−ヘキサ
ンを加え洗浄し、結晶を濾別すると17.1g(91.
2%)の標題化合物を得た。 mp:152-156℃(無色針状晶)
【0300】IR(KBr):3253, 2953, 1665, 1645, 1603,
1541, 1394, 1316, 885, 765cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.13(3H,s), 2.17(3H,s), 2.30(6H,
s), 3.56(2H,s),6.74(1H,s), 6.90(1H,br.s), 7.24(1H,
s).
【0301】(2)エチル 6−アセチルアミノ−2,
3−ジヒドロ−5−メチル−ベンゾ〔b〕−フラン−2
−カルボキシレート 4−ジメチルアミノメチル−5−ヒドロキシ−2−メチ
ルアセトアニリド11.11g(50.0mmol)をN,
N−ジメチルホルムアミド100mlに溶かし、炭酸カリ
ウム20.73g(150mmol)、ジメチルエトキシカ
ルボニルメチルスルホニウムブロミド34.37g(1
50mmol)を加え80℃で5時間撹拌した。反応後、水
で希釈しエーテルで抽出した。エーテル層を水洗、飽和
食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去
し得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル,n−ヘキサン/アセトン=5/1→10/3)で
精製し、8.8g(67%)の標題化合物を得た。エー
テルより結晶化させるとmp84−86℃の無色針状晶
を得た。
【0302】IR(KBr):3232, 3032, 2985, 1758, 1744,
1670, 1644, 1541, 1460, 1373,1332, 1298, 1211, 116
0, 1040, 844cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,t,J=7.3Hz), 2.17(3H,s), 2.
18(3H,s),3.30(1H,dd,J=6.8,16.1Hz), 3.48(1H,dd,J=1
0.3,16.1Hz),4.25(2H,q,J=7.3Hz), 5.17(1H,dd,J=6.8,1
0.3Hz),6.89(1H,br.s), 6.97(1H,s), 7.37(1H,s).
【0303】(3)6−アセチルアミノ−2−ヒドロキ
シメチル−2,3−ジヒドロ−5−メチル−ベンゾ
〔b〕フラン エチル 6−アセチルアミノ−2,3−ジヒドロ−5−
メチル−ベンゾ〔b〕フラン−2−カルボキシレート1
0g(38.0mmol)をメタノール100mlに溶かし、
0℃で水素化ホウ素ナトリウム3.21g(8.50mm
ol)を加え0℃で1時間撹拌した。反応後、減圧で濃縮
し、酢酸エチルで希釈し、抽出、水洗、乾燥後、溶媒を
留去すると、4.8g(77.5%)の標題化合物を得
た。 mp:125-127℃(無色針状晶)
【0304】IR(CHCl3):3405, 2948, 1676, 1488, 144
0, 1366, 1233, 1161, 1079,991cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:2.07(3H,s), 2.08(3H,s), 2.88(1H,d
d,J=7.3,15.6Hz),3.13(1H,dd,J=9.3,15.6Hz), 3.63(2H,
m), 4.76(1H,m),6.68(1H,s), 6.95(1H,s).
【0305】(4)6−アミノ−2−ヒドロキシメチル
−2,3−ジヒドロ−5−メチル−ベンゾ〔b〕フラン
・塩酸塩 6−アセチルアミノ−2−ヒドロキシメチル−5−メチ
ル−2,3−ジヒドロベンゾ〔b〕フラン6.63g
(30mmol)をエタノール60mlに溶かし、6規定塩酸
水15mlを加え、100℃で10時間撹拌した。反応
後、減圧下溶媒留去すると、淡黄色固形物を得、これを
エタノール−エーテル混合溶媒より再結晶し、濾別する
と、4.57g(70.6%)標題化合物を得た。
【0306】IR(KBr):3303, 2851, 1491, 1223, 1051,
941, 846, 751cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:2.28(3H,s), 3.03(1H,dd,J=6.8,16.1H
z),3.25(1H,dd,J=8.8,16.1Hz), 3.66(1H,dd,J=5.4,11.7
Hz),3.75(1H,dd,J=3.4,11.7Hz), 4.88(1H,m), 6.73(1H,
s),7.16(1H,s).
【0307】(5)2,3−ジヒドロ−6−メトキサリ
ルアミノ−2−メトキサリルオキシメチル−5−メチル
−ベンゾ〔b〕フラン 6−アミノ−2,3−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル
−5−メチル−ベンゾ〔b〕フラン・塩酸塩7.33g
(3.4mmol)を塩化メチレン120mlに懸濁し、トリ
エチルアミン3.54g(3.50mmol)、ピリジン
7.91g(100mmol)を加え、0℃に冷却下、塩化
メチルオキサリル10.41g(9.42mmol)を滴下
した。滴下後室温(25℃)で2時間撹拌した。反応
後、水を加え、塩化メチレン層を水洗、5%硫酸水素カ
リウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水
で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧で
濃縮すると粗生成物を得、これをアセトン−n−ヘキサ
ン混合溶媒より再結晶すると11.4g(95%)の標
題化合物を得た。 mp:120-123℃(無色針状晶)
【0308】IR(KBr):3425, 3391, 2962, 1771, 1742,
1731, 1709, 1604, 1533, 1437,1330, 1293, 1210, 116
4, 962, 852, 620cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.24(3H,s), 2.96(1H,dd,J=7.3,16.1H
z),3.31(1H,dd,J=9.3,16.1Hz), 3.90(3H,s), 3.97(3H,
s),4.45(2H,d,J=15.4Hz), 5.09(1H,m), 7.01(1H,s),7.5
7(1H,s), 8.76(1H,br.s).
【0309】(6)6−(N−ベンジル−N−メトキサ
リル)アミノ−2,3−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチ
ル−5−メチル−ベンゾ〔b〕フラン 2,3−ジヒドロ−6−メトキサリルアミノ−2−メト
キサリルオキシメチル−5−メチル−ベンゾ〔b〕フラ
ン5.48g(15.6mmol)をジメチルスルホキシド
30mlに溶かし、0℃で水素化ナトリウム(50%純度
鉱油)1.5g(31.25mmol)を加え10分間撹拌
した。続いて、同温度で臭化ベンジル3.83g(2
2.4mmol)を加え、10分間撹拌後、室温で1時間撹
拌した。0℃でメタノール2mlを加え、室温で30分間
撹拌した。反応後、飽和塩化アンモニア水60ml、冷水
60mlで希釈し、エーテルで抽出した。エーテル層を水
洗、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧で溶媒留去し得られた残留物をカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル,n−ヘキサン/アセトン=3
/2→1/1)で精製し、4.23g(83.8%)の
標題化合物を得た。(油状物)
【0310】IR(Cap.):3604, 3465, 3019, 2956, 1745,
1663, 1490, 1216, 758,669cm-1 .1 H-NMR(CDCl3)δ:2.30(3H,s), 3.25(1H,m), 3.45(1H,d
d,J=9.3,16.1Hz),3.82(s)3.83(s)(併せて3H), 3.97(1H,
m), 4.08(1H,m),4.62(d,J=13.7Hz)4.65(d,J=13.7Hz)(併
せて1H),5.16(1H,m), 5.48(d,J=13.7Hz)5.50(d,J=13.7H
z)(併せて1H),6.52(s)6.54(s)(併せて1H), 7.42-7.60(6
H,m).
【0311】(7)6−(N−ベンジル−N−メトキサ
リル)アミノ−2,3−ジヒドロ−2−メタンスルホニ
ルオキシ−5−メチル−ベンゾ〔b〕フラン 6−(N−ベンジル−N−メトキサリル)アミノ−2,
3−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−5−メチルベン
ゾ〔b〕フラン14.2g(40mmol)をピリジン15
0mlに溶かし、0℃で塩化メタンスルホニル6.87g
(60mmol)を滴下し、0℃で14時間撹拌した。反応
後、エーテルで希釈し、エーテル層を水洗、10%硫酸
水素カリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。減圧で溶媒留去し得られた残留物
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,n−ヘキサ
ン/アセトン=5/2→5/3)で精製し、続いて酢酸
エチル−エーテル−n−ヘキサンの混合溶媒より再結晶
すると、16.98g(92.5%)の標題化合物を得
た。
【0312】mp:115-117℃(無色結晶) IR(KBr):2963, 2926, 1748, 1669, 1492, 1330, 1261,
1224, 1170, 1021,964, 820, 801, 700cm -1.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.05(s)2.07(s)(併せて3H), 2.92(s)
2.99(s)(併せて3H),3.00(1H,m), 3.27(dd,J=3.4,9.5Hz)
3.33(dd,J=3.4,9.5Hz)(併せて1H), 3.55(s)3.56(s)(併
せて3H),4.30(d,J=13.9Hz)4.31(d,J=13.9Hz)(併せて1
H),4.32(1H,m), 4.40(1H,dd,J=3.4,11.5Hz), 5.00(1H,
m),5.02(d,J=13.9Hz)5.03(d,J=13.9Hz)(併せて1H),6.23
(s)6.25(s),(併せて1H), 7.01(1H,s),7.18-7.35(5H,m).
【0313】(8)6−ベンジル−2−メタンスルホニ
ルオキシ−5−メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ
−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7,8−ジオ
ン 6−(N−ベンジル−N−メトキサリル)アミノ−2,
3−ジヒドロ−2−メタンスルホニルオキシ−5−メチ
ル−ベンゾ〔b〕フラン10g(23.1mmol)をエタ
ノール100mlに溶かし、水酸化カリウム(85%純
度)1.78g(27.0mmol)の水溶液10mlを加え
室温で2時間撹拌した。反応後、減圧で溶媒留去し(ト
ルエンを加え共沸しながら水分を留去)カルボン酸カリ
ウム塩11gを得た。これをベンゼン70mlに懸濁さ
せ、塩化オキサリル8.88g(70.0mmol)を加
え、室温で1時間撹拌した。反応後、減圧で溶媒留去
し、カルボン酸クロリドを得た。これは精製することな
く次反応に使用した。粉末状にした塩化アルミニウム
8.8g(65.9mmol)を1,2−ジクロロエタン8
0mlに懸濁し、これに、先のカルボン酸クロリドの1,
2−ジクロロエタン溶液(50×2ml)を滴下した。滴
下後、室温で1.5時間撹拌した。反応後、反応溶液を
氷水200mlに注ぎ、2規定塩酸とクロロホルムを加
え、不溶物を溶解し、クロロホルム抽出した。クロロホ
ルム層を食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、溶媒留去すると、粗生成物9gを得、塩化メチレン
−エーテルより結晶化させると、2.74g(31%)
の暗赤色粉末の標題化合物を得た。
【0314】mp:211-214℃ IR(KBr):3420, 2961, 2935, 1719, 1621, 1484, 1340,
1329, 1249, 1175,1061, 933, 910, 826, 798, 726c
m-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.16(3H,s), 3.01(1H,ddd,J=1.2,7.8,
16.1Hz),3.13(3H,s), 3.27(1H,ddd,J=1.2,9.8,16.1Hz),
4.47(1H,d,J=1.2Hz), 4.48(1H,d,J=0.8Hz), 5.18(2H,
s),5.29(1H,m), 7.02(1H,s), 7.15-7.40(5H,m).
【0315】(9)2−メタンスルホニルオキシメチル
−5−メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−
フロ〔2,3−e〕インドール−7,8−ジオン(1)
及び8−ヒドロキシ−2−メタンスルホニルオキシメチ
ル−5−メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン(2) 6−ベンジル−2−メタンスルホニルオキシメチル−5
−メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7,8−ジオン0.45g
(1.12mmol)を酢酸20mlに溶かし、10%パラジ
ウム炭素触媒0.9gを加え、続いて、濃塩酸0.2ml
を加え、水素雰囲気下、常圧80℃で接触還元した。1
時間後、触媒を濾別し、溶媒を留去して粗生成物を得、
これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,n−ヘ
キサン/アセトン=5/3→クロロホルム/メタノール
=9/1)で分離精製すると、標題化合物(1)80mg
(23%)、標題化合物(2)74mg(21%)を得
た。
【0316】標題化合物(1) 淡橙色結晶 mp:223-225℃(分解) IR(KBr):3689, 3442, 2930, 2864, 2360, 2342, 1732,
1652, 1483, 1362,1224, 1175, 1091, 821, 721cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.19(3H,s), 2.95-3.01(1H,m), 3.05
(3H,s),3.20-3.36(1H), 4.30-4.50(2H,m), 5.10(1H,m),
6.92(1H,s),8.23(1H,br.s).
【0317】標題化合物(2) 淡橙色結晶 mp:204-206℃(分解) IR(KBr):3471, 3438, 3181, 3033, 2938, 2864, 2546,
2360, 2342, 1713,1644, 1478, 1342, 1181, 1000, 97
4, 940, 839cm-1.1 H-NMR(CDCl3-CD3OD)δ:2.16(3H,s), 3.00(1H,m), 3.11
(s)3.12(s)(併せて3H),3.28(1H,m), 5.01(1H,d,J=1.7H
z), 5.12(1H,m),6.90(1H,s).
【0318】(10)2−メタンスルホニルオキシメチ
ル−5−メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン (9)と同様な反応条件下、6−ベンジル−2−メタン
スルホニルオキシメチル−5−メチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドール
−7,8−ジオン3.3g(8.2mmol)より、2時間
加熱還流して、標題化合物0.18g(7.4%)を得
た。塩化メチレン−メタノール−エーテルの混合溶媒よ
り再結晶すると、淡橙色結晶(mp233−236℃)
を得た。 IR(KBr):3189, 3072, 2928, 2866, 1679, 1643, 1483,
1462, 1348, 1310,1251, 1178, 1098, 985, 954, 850,
824cm-1.1 H-NMR(CDCl3-CD3OD)δ:2.18(3H,s), 3.00(1H,dd,J=7.
3,15.6Hz),3.09(3H,s), 3.30(1H,dd,J=9.5,15.6Hz),3.4
4(2H,s), 4.38(2H,m), 5.08(1H,m), 6.86(1H,s).
【0319】(11)6−ベンジル−2−メタンスルホ
ニルオキシメチル−5−メチル−2,3,7,8−テト
ラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−
オン 6−ベンジル−2−メタンスルホニルオキシメチル−5
−メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7,8−ジオン802mg
(2.00mmol)をクロロホルム40mlに溶かし、ヨー
ドトリメチルシラン1.2g(6.00mmol)を加え、
室温で2時間撹拌した。反応後、反応溶液を氷水に注
ぎ、クロロホルム層を分取、続いて10%チオ硫酸ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下で溶液留去し、得られた残留物を
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,n−ヘキサン
/アセトン=5/3)で分離精製すると、標題化合物3
54mg(45.7%)を得た。赤褐色結晶:mp152
−155℃。
【0320】IR(KBr):3449, 2933, 1614, 1359, 1337,
1180, 994, 969, 815, 707cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.19(3H,s), 2.98(1H,dd,J=6.8,15.6H
z),3.08(3H,s),3.29(1H,dd,J=9.5,15.6Hz), 3.55(2H,
s),4.38(1H,d,J=1.9Hz), 4.40(1H,s), 5.09(1H,m), 5.1
8(2H,s),6.76(1H,s), 7.12-7.35(5H,m).
【0321】(12)6−ベンジル−2−アミノメチル
−5−メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−
フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩酸塩 6−ベンジル−2−メタンスルホニルオキシメチル−5
−メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン155mg(0.4
01mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶か
し、アジ化ナトリウム130mg(2.00mmol)を加
え、110℃で30分間撹拌した。反応後、水で希釈
し、酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶
媒留去し得られた残留物を精製することなく次反応に使
用した。粗133mg(定量的)得られたアジド体130
mg(0.389mmol)を酢酸2mlに溶かし、濃塩酸67
μlを加え、10%パラジウム炭素触媒70mgを加え、
水素雰囲気下80℃で接触還元した。反応後、触媒を濾
別し、溶媒を減圧下留去し得られた淡褐色固形物をメタ
ノール−エーテル混合溶媒から再結晶すると、mp24
6−249℃の淡褐色結晶として標題化合物72mg(8
3%)を得た。
【0322】IR(KBr):3421, 2926, 2894, 1674, 1644,
1615, 1481, 1353, 1253, 1132,965, 714cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:2.18(3H,s), 2.92(1H,dd,J=5.6,16.3H
z),3.14(1H,dd,J=9.3,13.4Hz), 3.30(1H,m),3.38(1H,d
d,J=9.3,16.3Hz), 3.61(2H,s), 5.04(1H,m),5.21(2H,
s), 6.84(1H,s), 7.19-7.37(5H,m).
【0323】(13)2−メタンスルホニルオキシメチ
ル−5−メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 6−ベンジル−2−メタンスルホニルオキシメチル−5
−メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン193mg(0.4
99mmol)を酢酸3mlに溶かし、10%パラジウム炭素
触媒100mgを加え、続いて、濃塩酸50μlを加え、
水素雰囲気下常圧、80℃で接触還元した。1時間後、
触媒を濾別し、溶媒を留去すると、標題化合物の粗生成
物142mg(95%)を無色結晶として得た。(mp2
33−236℃)
【0324】(14)2−アジドメチル−5−メチル−
2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン 2−メタンスルホニルオキシメチル−5−メチル−2,
3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕
インドール−7−オン140mg(0.471mmol)を
N,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶かし、アジ化ナ
トリウム65mg(1.00mmol)を加え、110℃で3
0分間撹拌した。反応後水で希釈し、酢酸エチルで抽出
し、有機層を水洗、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下溶媒留去し得られた残留物
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,n−ヘキサ
ン/アセトン=5/2)で分離精製すると、標題化合物
92mg(80%)を得た。褐色結晶。
【0325】IR(KBr):3174, 3069, 2942, 2926, 2868,
2122, 1726, 1698, 1644, 1481,1305, 1253, 1097, 97
5, 794, 723cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.20(3H,s), 2.96(1H,dd,J=6.4,15.6H
z),3.27(1H,dd,J=8.8,15.6Hz), 3.42(1H,dd,J=5.9,12.9
Hz),3.49(2H,s), 3.54(1H,dd,J=3.9,12.9Hz), 5.01(1H,
m),6.85(1H,s), 8.73(1H,br.s).
【0326】(15)2−アミノメチル−5−メチル−
2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン・塩酸塩 2−アジドメチル−5−メチル−2,3,7,8−テト
ラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−
オン90mg(0.369mmol)をテトラヒドロフラン4
ml、エタノール2mlに溶かし、10%パラジウム炭素触
媒40mgを加え、水素雰囲気下、常圧常温で接触還元し
た。3時間後、触媒を濾別し、溶媒を留去した。得られ
た残留物を炭酸カリウム水溶液とクロロホルムに分配、
クロロホルム抽出し、有機層を飽和食塩水で水洗、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒留去し得られた残留物
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホル
ム/メタノール=95/5)で分離精製すると、遊離塩
基56mg(70%)を得た。このものを塩酸塩としてメ
タノール−エーテル混合溶媒より再結晶すると、標題化
合物38mg(58.1%)を褐色結晶として得た。
【0327】mp:>300℃ IR(KBr):3432, 3170, 3019, 2936, 1698, 1645, 1480,
1440, 1305, 1251,1095, 968, 717cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:2.16(3H,s), 2.91(1H,dd,J=5.9,15.6H
z),3.12(1H,dd,J=9.3,13.4Hz), 3.26(1H,dd,J=3.2,13.4
Hz),3.38(1H,dd,J=6.6,15.6Hz), 3.43(2H,s), 5.03(1H,
m),6.89(1H,s).
【0328】(16)2−アジドメチル−8−ヒドロキ
シ−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,
3−e〕インドール−7−オン 上記(14)と同様にして製造した。 IR(KBr):3424, 3189, 3058, 2926, 2102, 1732, 1641,
1477, 1278, 1227,992, 808, 731cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.17(3H,s), 3.02(1H,dd,J=6.4,15.6H
z),3.22(1H,dd,J=9.0,15.6Hz), 3.51(1H,dd,J=4.2,13.2
Hz),3.76(1H,dd,J=4.2,13.2Hz), 5.15(1H,m), 7.12(1H,
s),8.93(1H,br.s).
【0329】(17)2−アミノメチル−8−ヒドロキ
シ−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,
3−e〕インドール−7−オン・塩酸塩 2−アジドメチル−8−ヒドロキシ−2,3,7,8−
テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−
7−オン40mg(0.154mmol)をテトラヒドロフラ
ン4ml、メタノール1mlに溶かし、10%パラジウム炭
素触媒15mgを加え、水素雰囲気下常圧、常温で接触還
元した。4時間後、触媒を濾別し、溶媒を留去した。得
られた遊離塩基を塩酸塩とし、メタノール−エーテル混
合溶媒より再結晶すると標題化合物18mg(50.0
%)を褐色結晶として得た。
【0330】mp:>300℃ IR(KBr):3412, 3201, 2925, 2855, 2105, 1724, 1640,
1479, 1231, 1099,961, 734, 699cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:2.12(3H,s), 2.87-3.05(1H,m), 3.15-
3.36(1H,m),3.40-3.79(2H,m), 4.90(1H,m), 5.19(1H,
m),7.19(1H,br.s).
【0331】実施例48 (1)2−ベンジルアミノ−4−ベンジルオキシトルエ
ン アルゴン雰囲気下、ベンジルアミン700g(6.53
mol)にナトリウムアミド100.0g(2.56mol)
を加え、60℃にて10分間撹拌の後、4−ベンジルオ
キシ−3−ブロモトルエン222.20g(0.801
mol)のテトラヒドロフラン400ml溶液を50分間か
けて滴下した。反応液を60℃に保ち50分間撹拌した
後、氷冷下にてメタノールを加え、その後に氷水を加え
た。反応液を酢酸エチル−水より抽出し、有機層を飽和
食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥
し、減圧濃縮して得られた残渣を、カラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル,n−ヘキサン/酢酸エチル=10
/1)を用いて精製した。得られた粗結晶を、n−ヘキ
サンより再結晶し、標題化合物175.80g(72.
3%)を無色針状晶で得た。
【0332】mp:66-67℃ IR(KBr):3435, 3061, 3030, 2958, 2930, 2897, 1617,
1584, 1518, 1496,1451, 1377, 1354, 1331, 1292, 125
2, 1213, 1191, 1181, 1138,1040, 1029, 992, 918, 83
1, 781, 734, 723, 694, 457cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.09(3H,s), 3.87(1H,br.), 4.32(3H,
s), 4.98(3H,s),6.27-6.30(2H,m), 6.95(1H,d,J=9.0H
z), 7.24-7.42(10H,m).
【0333】(2)N−ベンジル−5−ベンジルオキシ
−2−メチル−メチルオキサロアニリド 2−ベンジルアミノ−4−ベンジルオキシトルエン10
1.00g(0.333mol)をクロロホルム400ml
に溶解し、ピリジン40g(0.506mol)を加え、
氷冷下にて撹拌しつつ塩化メチルオキサリル52.0g
(0.424mol)を加え、25分間撹拌した。反応液
にメタノールを加え、過剰の塩化メチルオキサリルを分
解した後、クロロホルム−1規定塩酸より抽出した。有
機層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥した後、減圧濃
縮して得られた残渣を、カラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル,n−ヘキサン/酢酸エチル=15/1)を用
いて精製し、標題化合物123.68g(97.6%)
を無色油状物質で得た。
【0334】IR(Cap.):3464, 3065, 3033, 2954, 2929,
2870, 1747, 1671, 1613, 1581,1502, 1455, 1404, 13
84, 1213, 1176, 1080, 1027, 739, 699,517cm -1.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.07(3H,s), 3.47(3H,s), 4.33(1H,d,
J=13.9Hz),4.79(1H,d,J=12.0Hz), 4.85(1H,d,J=12.0H
z),5.28(1H,d,J=13.9Hz), 6.38(1H,d,J=2.7Hz),6.86(1
H,dd,J=2.7,8.6Hz), 7.10(1H,d,J=8.6Hz),7.17-7.42(10
H,m).
【0335】(3)4−アリルオキシ−1−ベンジル−
2,3−ジヒドロ−7−メチル−1H−インドール−
2,3−ジオン N−ベンジル−5−ベンジルオキシ−2−メチル−メチ
ルオキサロアニリド149.98g(0.386mol)
を90%エタノール水溶液900mlに溶解し、水酸化カ
リウム44.0g(0.786mol)を加え、50℃に
て2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣
に、氷冷下にてトリフルオロ酢酸400ml及びトリフル
オロ酢酸無水物400mlを順にゆっくりと加え、50℃
に昇温して1時間、さらに60℃に昇温して35時間撹
拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をクロロホ
ルム−水より抽出し、有機層を1規定水酸化ナトリウム
水溶液で分配した。塩基性水層に塩酸を加え、pHを4程
度とし、これをクロロホルムで抽出した。有機層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた残
渣を、N,N−ジメチルホルムアミド200mlに溶解
し、炭酸カリウム100g(0.725mol)及びヨウ
化アリル50.0g(0.298mol)を加え、60℃
にて90分間撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた
残渣をクロロホルム−水より抽出し、有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥した後減圧濃縮して得られた残渣をベ
ンゼンより結晶化し、赤褐色の粗結晶を得た。これを酢
酸エチル−エーテル−n−ヘキサンより再結晶し、標題
化合物17.3g(3段階14.2%)を赤褐色粉末で
得た。
【0336】mp:202-203℃ IR(KBr):3450, 2962, 2923, 2852, 1735, 1725, 1615,
1595, 1504, 1463,1442, 1411, 1296, 1288, 1276, 126
3, 1225, 1133, 1082, 1056,1022, 1009, 997, 970, 82
2, 806, 729cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.17(3H,s), 4.73(2H,ddd,J=1.5,1.7,
4.9Hz),5.35(1H,ddd,J=1.5,2.9,10.5Hz),5.51(1H,ddd,J
=1.7,2.9,17.3Hz),6.04(1H,ddt,J=4.9,10.5,17.3Hz),
6.52(1H,d,J=8.5Hz),7.14(1H,d,J=8.5Hz), 7.16-7.65(5
H,m).
【0337】(4)6−ベンジル−2−ヨードメチル−
5−メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フ
ロ〔2,3−e〕インドール−7,8−ジオン 4−アリルオキシ−1−ベンジル−2,3−ジヒドロ−
7−メチル−1H−インドール−2,3−ジオン13.
4g(42.4mmol)を222℃にて融解し、50分間
加熱撹拌した。反応残渣を室温まで放冷した後、クロロ
ホルム−メタノール(4/1)混合溶媒360mlに溶解
し、炭酸カリウム10.0g(72.4mmol)、ヨウ化
カリウム10.0g(60.2mmol)、及びヨウ素1
2.0g(47.2mmol)順に加え、室温にて3時間撹
拌した。反応液に亜硫酸ナトリウムを加え、過剰のヨウ
素を分解した後、クロロホルム−水より抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用
いて乾燥し、減圧濃縮して得られた残渣を、クロロホル
ム−ベンゼン−n−ヘキサンより再結晶し、標題化合物
11.8g(2段階63.0%)を赤褐色粉末で得た。
【0338】mp:203-205℃ IR(KBr):3420, 1720, 1623, 1593, 1497, 1483, 1454,
1440, 1411, 1393,1347, 1253, 1236, 1214, 1202, 113
8, 1089, 987, 950, 729,699cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.15(3H,s), 2.97(1H,ddd,J=1.2,6.4,
16.1Hz),3.31(1H,ddd,J=1.2,9.0,16.1Hz),3.40(1H,dd,J
=8.1,10.3Hz), 3.57(1H,dd,J=3.7,10.3Hz),5.09(1H,ddd
d,J=3.7,6.3,8.1,9.0Hz),5.18(2H,s), 6.99(1H,d,J=0.8
Hz), 7.17-7.37(5H,m).
【0339】(5)6−ベンジル−2−ジメチルアミノ
メチル−5−メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−
6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7,8−ジオン 6−ベンジル−2−ヨードメチル−5−メチル−2,
3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕
インドール−7,8−ジオン11.7g(26.5mmo
l)をN,N−ジメチルホルムアミド140mlに溶解
し、40%ジメチルアミン水溶液70mlを加え、150
℃にて30分間加熱還流を行なった。反応液を減圧濃縮
して得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル,n−ヘキサン/クロロホルム=1/4→クロロホ
ルム/アンモニアメタノール溶液=10/1)を用いて
精製し、標題化合物7.0g(73.7%)を暗褐色泡
状固体物質で得た。
【0340】IR(Cap.):3427, 2972, 1722, 1632, 1482,
1455, 1411, 1393, 1360, 1336,1286, 1264, 1235, 12
08, 1137, 1089, 1032, 1014, 998, 912,899, 840, 77
7, 731, 696cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.21(3H,t,J=7.6Hz), 2.13(3H,s), 2.
34(6H,s),2.61(1H,dd,J=6.3,12.9Hz), 2.75(1H,dd,J=5.
8,12.9Hz),2.93(1H,dd,J=6.4,16.1Hz), 3.19(1H,dd,J=
8.0,16.1Hz),5.11(1H,m), 5.16(2H,s), 6.97(1H,s), 7.
15-7.37(5H,m).
【0341】(6)6−ベンジル−2−ジメチルアミノ
メチル−5−メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−
6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン 6−ベンジル−2−ジメチルアミノメチル−5−メチル
−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3
−e〕インドール−7,8−ジオン2.00g(5.9
5mmol)を酢酸70mlに溶解し、10%パラジウム炭素
触媒4.00g及び2規定塩化水素酢酸溶液6mlを加
え、水素雰囲気下80℃にて3時間撹拌した。反応液を
濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取薄層ク
ロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホルム/アンモ
ニアメタノール溶液=10/1)を用いて分離精製し、
標題化合物276.8mg(14.4%)を黄褐色泡状固
体物質で得た。
【0342】IR(Cap.):3410, 3011, 2927, 2855, 1709,
1648, 1616, 1497, 1483, 1470,1455, 1442, 1414, 13
94, 1360, 1339, 1312, 1251, 1218, 1190,1131, 1081,
1036, 997, 965, 926, 755, 711, 666cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:2.18(3H,s), 2.44(6H,s), 2.63(1H,d
d,J=4.2,13.2Hz),2.80(1H,dd,J=8.1,13.2Hz), 2.85(1H,
dd,J=7.1,15.6Hz),3.25(1H,dd,J=9.0,15.6Hz), 3.57(2
H,s), 5.01(1H,m),5.18(2H,s), 6.73(1H,s), 7.10-7.33
(5H,m).
【0343】(7)8,8−ビス(シアノメチル)−6
−ベンジル−2−ジメチルアミノメチル−5−メチル−
2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン 6−ベンジル−2−ジメチルアミノメチル−5−メチル
−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3
−e〕インドール−7−オン258.0mg(0.801
mmol)をエタノール5mlに溶解し、カリウムt−ブトキ
シド250.0mg(2.23mmol)及びクロロアセトニ
トリル0.3mg(3.97mmol)を順に加え、室温にて
30分間撹拌した。反応液をクロロホルム−水より抽出
し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリ
ウムを用いて乾燥し、減圧濃縮して得られた残渣を、分
取薄層クロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホルム
/アンモニアメタノール溶液=20/1)を用いて分離
精製し、標題化合物9.3mg(2.9%)を暗褐色固体
物質で得た。
【0344】IR(Cap.):3852, 3440, 2923, 2853, 2359,
1683, 1633, 1496, 1468, 1455,1408, 1385, 1332, 13
05, 1253, 1206, 1133, 1093, 1038, 1014,1001, 949,
908, 887, 789, 724, 694cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:2.15(3H,s), 2.16-2.44(4H,m), 2.45
(6H,s),2.76(1H,dd,J=5.6,13.2Hz), 2.84(1H,dd,J=7.4,
13.2Hz),2.89(1H,dd,J=6.6,15.6Hz), 3.21(1H,dd,J=8.
8,15.6Hz),5.17(1H,m), 5.21(2H,s), 6.70(1H,s), 7.15
-7.33(5H,m).
【0345】実施例49 2−アミノメチル−2,5,8,8−テトラメチル−
2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン・塩酸塩の光学分割 (±)−2−アミノメチル−2,5,8,8−テトラメ
チル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩酸塩580mg
のメタノール溶液を高速液体クロマトグラフィー(CH
IRALPAK−AD,n−ヘキサン/2−プロパノー
ル/ジエチルアミン=19/1/0.02)により光学
分割した。第一溶出分を減圧にて溶媒留去すると260
mgの光学活性な遊離塩基が得られた。このものを塩酸塩
とし、メタノール−エーテル混合溶媒より再結晶する
と、光学活性な2−アミノメチル−2,5,8,8−テ
トラメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フ
ロ〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩酸塩106
mgがmp>300℃の淡黄色粉末として得られた。 光学純度:92.2%ee(HPLCの面積比より算出) IR(KBr):2907, 1699, 1642, 1475, 1380, 1269, 1089,
1043, 771cm-1.1 H-NMR(CDCl3-CD3OD)δ:1.37(3H,s), 1.40(3H,s), 1.51
(3H,s), 2.17(3H,s),2.99(1H,d,J=15.6Hz), 3.14(1H,d,
J=15.6Hz),3.21-3.40(2H,overlapped with solvent),6.
85(1H,s).
【0346】又、第二溶出分を減圧にて溶媒留去すると
140mgの光学活性な遊離塩基が得られ、同様に処理す
ると、もう一方の光学活性な塩酸塩140mgがmp.>
300℃の淡黄色粉末として得られた。 光学純度:99.4%ee(HPLCの面積比より算出) IR(KBr):2857, 1681, 1643, 1475, 1268, 1088, 1043,
770cm-1.1 H-NMR(CDCl3-CD3OD)δ:1.37(3H,s), 1.40(3H,s), 1.51
(3H,s), 2.17(3H,s),2.99(1H,d,J=15.6Hz), 3.14(1H,d,
J=15.6Hz),3.21-3.40(2H,overlapped with solvent),6.
85(1H,s).
【0347】実施例50 (2R*,3R*)−2−アミノメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−3,5,8,8−テトラメチル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩酸塩の
光学分割 (±)−(2R*,3R*)−2−アミノメチル−2,
3,7,8−テトラヒドロ−3,5,8,8−テトラメ
チル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン
・塩酸塩685mgのメタノール溶液を高速液体クロマト
グラフィー(CHIRALPAK−AD,n−ヘキサン
/2−プロパノール/ジエチルアミン=19/1/0.
02)により光学分割した。第一溶出分を減圧にて溶媒
留去すると180mgの光学活性な遊離塩基が得られた。
このものを塩酸塩とし、メタノール−エーテル混合溶媒
より再結晶すると、光学活性な(2R*,3R*)−2−
アミノメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−3,
5,8,8−テトラメチル−6H−フロ〔2,3−e〕
インドール−7−オン/塩酸塩74.3mgがmp>30
0℃の黄色粉末として得られた。 光学純度:93.5%ee(HPLCの面積比より算出) IR(KBr):3406, 2955, 1690, 1642, 1506, 1480, 1451,
1247, 1089,752cm-1.1 H-NMR(CDCl3-CD3OD)δ:1.38(3H,d,J=6.8Hz), 1.42(3H,
s), 1.44(3H,s),2.21(3H,s), 3.10-3.35(3H,m), 4.54(1
H,m),6.80(1H,s).
【0348】又、第二溶出分を減圧にて溶媒留去すると
101mgの光学活性な遊離塩基が得られ、同様に処理す
ると、もう一方の光学活性な塩酸塩140mgがmp>3
00℃の黄色粉末として得られた。 光学純度:99.9%ee(HPLCの面積比より算出) IR(KBr):3391, 2955, 1692, 1642, 1505, 1477, 1451,
1244, 1088,752cm-1.1 H-NMR(CDCl3-CD3OD)δ:1.38(3H,d,J=6.8Hz), 1.42(3H,
s), 1.43(3H,s),2.21(3H,s), 3.10-3.35(3H,m), 4.54(1
H,m),6.79(1H,s).
【0349】実施例51 (2R*,3S*)−2−アミノメチル−2,3,5,
8,8−ペンタメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ
−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩
酸塩の光学分割 (±)−(2R*,3S*)−2−アミノメチル−2,
3,5,8,8−ペンタメチル−2,3,7,8−テト
ラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−
オン・塩酸塩680mgのメタノール溶液を高速液体クロ
マトグラフィー(CHIRALPAK−AD,n−ヘキ
サン/2−プロパノール/ジエチルアミン=9/1/
0.01)により光学分割した。第一溶出分を減圧にて
溶媒留去すると200mgの光学活性な遊離塩基が得られ
た。このものを塩酸塩とし、クロロホルム−メタノール
−エーテル混合溶媒より再結晶すると、(+)−(2R
*,3S*)−2−アミノメチル−2,3,5,8,8−
ペンタメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−
フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩酸塩11
0mgがmp>300℃の淡緑色粉末として得られた。 光学純度:98.6%ee(HPLCの面積比より算出) IR(KBr):3226, 2892, 1722, 1649, 1456, 1261, 1038,
883cm-1.1 H-NMR(CDCl3-CD3OD)δ:1.26(3H,d,J=7.1Hz), 1.39(3H,
s), 1.42(3H,s),1.55(3H,s), 2.19(3H,s), 3.13(2H,s),
3.27-3.36(1H,overlapped with solvent),6.83(1H,s).
【0350】又、第二溶出分を減圧にて溶媒留去すると
253mgの光学活性な遊離塩基が得られ、同様に処理す
ると、(−)−塩酸塩131mgがmp>300℃の淡緑
色粉末として得られた。 光学純度:98.9%ee(HPLCの面積比より算出) IR(KBr):3228, 2895, 1722, 1649, 1456, 1261, 1038,
883cm-1.1 H-NMR(CDCl3-CD3OD)δ:1.26(3H,d,J=7.1Hz), 1.41(3H,
s), 1.43(3H,s),1.59(3H,s), 2.21(3H,s), 3.10(2H,s),
3.31(1H,q,J=7.1Hz), 6.77(1H,s).
【0351】実施例52 2−アミノメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−
5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−e〕イ
ンドール−7−オン・塩酸塩の光学分割 (±)−2−アミノメチル−2,3,7,8−テトラヒ
ドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン1.10gの2−プロパノー
ル溶液を高速液体クロマトグラフィー(CIRALCE
L−OD,n−ヘキサン/2−プロパノール/ジエチル
アミン=14/1/0.015)により光学分割した。
第一溶出分を減圧にて溶媒留去すると276mgの光学活
性な遊離塩基が得られた。このものを塩酸塩とし、クロ
ロホルム−メタノール−エーテル混合溶媒より再結晶す
ると、(−)−2−アミノメチル−2,3,7,8−テ
トラヒドロ−5,8,8−トリメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩酸塩274mg
がmp>300℃の黄色粉末として得られた。 施光度:[α]22 D=-4.1(C=1.0,MeOH) 光学純度:89.49%ee(HPLCの面積比より算出) IR(KBr):3439, 2966, 1707, 1649, 1483, 1247, 1092,
976, 645cm-1.1 H-NMR(CDCl3-CD3OD)δ:1.41(3H,s), 1.44(3H,s), 2.20
(3H,s),2.91(1H,dd,J=7.3,15.6Hz),3.11-3.42(3H,overl
apped with solvent),5.07(1H,m), 6.86(1H,s).
【0352】又、第二溶出分を減圧にて溶媒留去すると
303mgの光学活性な遊離塩基が得られ、同様に処理す
ると、(+)−塩酸塩154mgがmp>300℃の淡黄
色粉末として得られた。 施光度:[α]22 D=+4.8(C=0.5,MeOH) 光学純度:85.6%ee(HPLCの面積比より算出) IR(KBr):3440, 2968, 1678, 1645, 1482, 1247, 1085,
977, 636cm-1.1 H-NMR(CDCl3-CD3OD)δ:1.41(3H,s), 1.44(3H,s), 2.20
(3H,d,J=0.7Hz),2.91(1H,dd,J=7.3,15.6Hz),3.11-3.42
(3H,m,overlapped with solvent),5.07(1H,m), 6.86(1
H,s).
【0353】実施例53 (2R*,3S*)−2−アミノメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−3,5,8,8−テトラメチル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩酸塩の
光学分割 (±)−(2R*,3S*)−2−アミノメチル−2,
3,7,8−テトラヒドロ−3,5,8,8−テトラメ
チル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン
900mgの2−プロパノール溶液を高速液体クロマトグ
ラフィー(CIRALPAK−AD,n−ヘキサン/2
−プロパノール/ジエチルアミン=19/1/0.0
2)により光学分割した。第一溶出分を減圧にて溶媒留
去すると293mgの光学活性な遊離塩基が得られた。こ
のものを塩酸塩とし、脱色炭処理の後クロロホルム−メ
タノール−エーテル混合溶媒より再結晶すると、光学活
性な(2R*,3S*)−2−アミノメチル−2,3,
7,8−テトラヒドロ−3,5,8,8−テトラメチル
−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩
酸塩163mgがmp>300℃の黄色粉末として得られ
た。 光学純度:76.0%ee(HPLCの面積比より算出) IR(KBr):3222, 3112, 2968, 1696, 1482, 1457, 1248,
1105, 1066,754cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.20(3H,d,J=7.3Hz), 1.39(3H,s), 1.
42(3H,s),2.19(3H,s), 3.18-3.39(2H,overlapped with
solvent),3.57(1H,m), 4.80-4.96(1H,overlapped with
solvent),6.87(1H,s).
【0354】又、第二溶出分を減圧にて溶媒留去すると
150mgの光学活性な遊離塩基が得られ、同様に処理す
ると、もう一方の光学活性な塩酸塩126mgがmp>3
00℃の黄色粉末として得られた。 光学純度:88.3%ee(HPLCの面積比より算出) IR(KBr):3224, 3111, 2969, 1695, 1482, 1457, 1250,
1106, 1066,754cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.20(3H,d,J=7.1Hz), 1.39(3H,s), 1.
42(3H,s),2.19(3H,s), 3.15-3.39(2H,m), 3.57(1H,m),
4.75-4.96(1H,m), 6.87(1H,s).
【0355】実施例54 (2R*,3R*)−2−アミノメチル−2,3,5,
8,8−ペンタメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ
−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩
酸塩の光学分割 (±)−(2R*,3R*)−2−アミノメチル−2,
3,5,8,8−ペンタメチル−2,3,7,8−テト
ラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−
オン遊離塩基485mgのn−ヘキサン/2−プロパノー
ル溶液を高速液体クロマトグラフィー(CHIRALPAK-AD,n
-ヘキサン/2-プロパノール/ジエチルアミン=9:1:0.01)
により光学分割した。第一溶出分を減圧にて溶媒留去す
ると163mgの光学活性な遊離塩基が得られた。このも
のをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホ
ルム/アンモニアメタノール溶液=10:1)を用いて精
製した後、塩酸塩とし、メタノール/エーテル混合溶媒
より再結晶すると光学活性な(2R*,3R*)−2−ア
ミノメチル−2,3,5,8,8−ペンタメチル−2,
3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕
インドール−7−オン・塩酸塩(A体)115mgがmp
>300℃の無色粉末として得られた。 光学純度:>99.9%ee(HPLCの面積比より算出) IR(KBr):3237, 3120, 2971, 2908, 1999, 1720, 1648,
1267, 1099cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.27(3H,d,J=7.1Hz), 1.35(3H,s), 1.
37(3H,s),1.41(3H,s), 2.19(3H,s), 3.23(2H,s),3.25-
3.30(1H,overlapped with solvent), 6.84(1H,s).
【0356】また、第二溶出分を減圧にて溶媒留去する
と195mgの光学活性な遊離塩基が得られ、同様に処理
すると、もう一方の光学活性な塩酸塩(B体)147mg
がmp>300℃の淡黄色粉末として得られた。 光学純度:97.2%ee IR(KBr neat):3238, 3120, 2971, 2906, 1999, 1720, 1
648, 1267, 1099cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:1.27(3H,d,J=7.1Hz), 1.35(3H,s), 1.
37(3H,s),1.41(3H,s), 2.19(3H,s), 3.23(2H,s),3.25-
3.30(1H,overlapped with solvent), 6.84(1H,s).
【0357】実施例55 (2R*,3R*)−2−アミノメチル−3−エチル−
2,5,8,8−テトラメチル−2,3,7,8−テト
ラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−
オン・塩酸塩の光学分割 (±)−(2R*,3R*)−2−アミノメチル−3−エ
チル−2,5,8,8−テトラメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドール
−7−オン遊離塩基346mgのn−ヘキサン/2−プロ
パノール溶液を高速液体クロマトグラフィー(CHIRALPA
K-AS,n-ヘキサン/2-プロパノール/ジエチルアミン=9:
1:0.01)により光学分割した。第一溶出分を減圧にて溶
媒留去すると145mgの光学活性な遊離塩基が得られ
た。このものを塩酸塩として、メタノール/エーテル混
合溶媒より再結晶すると光学活性な(2R*,3R*)−
2−アミノメチル−3−エチル−2,5,8,8−テト
ラメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩酸塩111mg
がmp255℃の黄色粉末として得られた。 光学純度:62.3%ee(HPLCの面積比より算出) IR(KBr):3430, 3192, 2968, 1701, 1481, 1457, 1260,
1093cm-1.1 H-NMR(CD3OD)δ:0.99(3H,t,J=7.4Hz), 1.39(3H,s), 1.
43(3H,s),1.59-1.85(2H,m), 2.19(3H,s), 3.02-3.22(3
H,m),4.65(1H,m), 6.88(1H,s).
【0358】また、第二溶出分を減圧にて溶媒留去する
と126mgの光学活性な遊離塩基が得られ、同様に処理
すると、もう一方の光学活性な塩酸塩76mgがmp25
6℃の淡黄色粉末として得られた。 光学純度:98.6%ee IR(KBr):3429, 3192, 2968, 1701, 1481, 1457, 1260,
1093cm-1 .1 H-NMR(CD3OD)δ:0.99(3H,t,J=7.4Hz), 1.39(3H,s), 1.
43(3H,s),1.59-1.85(2H,m), 2.19(3H,s), 3.02-3.22(3
H,m),4.65(1H,m), 6.88(1H,s).
【0359】実施例56 (2R*,3S*)−2−アミノメチル−3−エチル−
2,3,7,8−テトラヒドロ−2,5,8,8−テト
ラメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−
オン・塩酸塩の光学分割 (±)−(2R*,3S*)−2−アミノメチル−3−エ
チル−2,3,7,8−テトラヒドロ−2,5,8,8
−テトラメチル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール
−7−オン遊離塩基530mgのn−ヘキサン/2−プロ
パノール溶液を高速液体クロマトグラフィー(CHIRALPA
K-AS,n-ヘキサン/2-プロパノール/ジエチルアミン=9:
1:0.01)により光学分割した。第一溶出分を減圧にて溶
媒留去すると192mgの光学活性な遊離塩基が得られ
た。このものを塩酸塩とし、メタノール/エーテル混合
溶媒より再結晶すると(+)−(2R*,3S*)−2−
アミノメチル−3−エチル−2,3,7,8−テトラヒ
ドロ−2,5,8,8−テトラメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン・塩酸塩157mg
がmp>300℃の淡褐色粉末として得られた。 旋光度:[α]22 D=+8.0(C=0.44,MeOH) IR(KBr):3421, 2926, 1710, 1648, 1458, 1310, 1260,
991cm -1 .1 H-NMR(CD3OD)δ:1.02(3H,t,J=7.3Hz), 1.39(3H,s), 1.
42(3H,s),1.45-1.69(2H,m), 2.20(3H,s),3.21-3.51(3H,
overlapped with solvent),4.72-4.95(1H,overlapped w
ith solvent), 6.91(1H,s).
【0360】また、第二溶出分を減圧にて溶媒留去する
と189mgの光学活性な遊離塩基が得られ、同様に処理
すると、(−)−塩酸塩141mgがmp>300℃の淡
褐色粉末として得られた。 旋光度:[α]22 D=-13.9(C=0.40,MeOH) IR(KBr):3441, 2930, 1710, 1647, 1458, 1310, 1260,
992cm-1 .1 H-NMR(CD3OD)δ:1.02(3H,t,J=7.4Hz), 1.39(3H,s), 1.
42(3H,s),1.45-1.69(2H,m), 2.20(3H,s),3.21-3.51(3H,
overlapped with solvent),4.72-4.95(1H,overlapped w
ith solvent),6.91(1H,s).
【0361】実施例57 (2R*,3S*)−2−アミノメチル−2,3,5,
8,8−ペンタメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ
−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−チオンの
光学分割 (±)−(2R*,3S*)−2−アミノメチル−2,
3,5,8,8−ペンタメチル−2,3,7,8−テト
ラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−
チオン遊離塩基660mgのn−ヘキサン/2−プロパノ
ール溶液を高速液体クロマトグラフィー(CHIRALPAK-A
S,n-ヘキサン/2-プロパノール/ジエチルアミン=9:1:0.
1)により光学分割した。第一溶出分を減圧にて溶媒留去
すると290mgの光学活性な遊離塩基が得られた。この
ものをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロ
ホルム〜クロロホルム/メタノール/(アンモニア飽
和)=10:1)にて精製後、塩酸塩とし、メタノール−
エーテル混液より再結晶すると(−)−2−アミノメチ
ル−2,3,5,8,8−ペンタメチル−2,3,7,
8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドー
ル−7−チオン・塩酸塩192mg(25.7%)がmp
>300℃の淡黄色粉末として得られた。 旋光度:[α]22 D=-9.55(C=0.67,MeOH) 光学純度:>99.9%ee(HPLCの面積比より算出) IR(KBr):3431, 3105, 2966, 2857, 1644, 1479, 1449,
1265, 1089, 1054,1037, 882cm -1 .1 H-NMR(CD3OD)δ:1.27(3H,d,J=7.3Hz), 1.42(3H,s), 1.
45(3H,s),1.57(3H,s), 2.27(3H,s), 3.15(2H,s),4.85-
4.93(1H,overlapped with solvent), 6.89(1H,s).
【0362】また、第二溶出分を減圧にて溶媒留去する
と297mgの光学活性な遊離塩基が得られた。このもの
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホル
ム/メタノール(アンモニア飽和)=10:1)にて精製
後、塩酸塩とし、メタノール−エーテル混液より再結晶
すると(+)−2−アミノメチル−2,3,5,8,8
−ペンタメチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−チオン・塩酸塩
206mg(27.8%)がmp>300℃の淡黄色粉末
として得られた。 旋光度:[α]22 D=+8.99(C=0.89,MeOH) 光学純度:>99.2%ee(HPLCの面積比より算出) IR(KBr):3412, 3107, 2966, 2857, 1643, 1479, 1449,
1265, 1090, 1054,1037, 882cm-1 .1 H-NMR(CD3OD)δ:1.27(3H,d,J=7.1Hz), 1.42(3H,s), 1.
45(3H,s),1.57(3H,s), 2.27(3H,s), 3.15(2H,s),4.85-
4.93(1H,overlapped with solvent), 6.89(1H,s).
【0363】実施例58 (2R*,3R*)−2−アミノメチル−2,3,7,8
−テトラヒドロ−3,5,8,8−テトラメチル−6H
−フロ〔2,3−e〕インドール−7−チオンの光学分
割 (±)−(2R*,3R*)−2−アミノメチル−2,
3,7,8−テトラヒドロ−3,5,8,8−テトラメ
チル−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−チオ
ン遊離塩基584mgのn−ヘキサン/2−プロパノール
溶液を高速液体クロマトグラフィー(CHIRALPAK-AS,n-
ヘキサン/2-プロパノール/ジエチルアミン=9:1:0.1)に
より光学分割した。第一溶出分を減圧にて溶媒留去する
と185mgの光学活性な遊離塩基が得られた。このもの
を塩酸塩とし、メタノール−エーテル混液より再結晶す
ると(+)−2−アミノメチル−2,3,7,8−テト
ラヒドロ−3,5,8,8−テトラメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−チオン・塩酸塩151
mg(22.8%)がmp>300℃の黄色粉末として得
られた。 旋光度:[α]22 D=;+27.9(C=0.33,MeOH) 光学純度:97.2%ee(HPLCの面積比より算出) IR(KBr):3171, 2968, 2901, 1647, 1590, 1479, 1447,
1247, 1087, 1034,968cm -1 .1 H-NMR(CD3OD)δ:1.37(3H,d,J=6.8Hz), 1.43(3H,s), 1.
45(3H,s),2.27(3H,s), 3.22(1H,dd,J=13.7,9.0Hz),3.38
(1H,dd,J=13.7,3.2Hz), 4.51(1H,s),4.75-4.93(1H,over
lapped with solvent), 6.90(1H,s).
【0364】また、第二溶出分を減圧にて溶媒留去する
と147mgの光学活性な遊離塩基が得られた。このもの
を塩酸塩とし、メタノール−エーテル混液より再結晶す
ると(−)−2−アミノメチル−2,3,7,8−テト
ラヒドロ−3,5,8,8−テトラメチル−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−チオン・塩酸塩134
mg(20.2%)がmp>300℃の黄色粉末として得
られた。 旋光度:[α]22 D=-41.5(C=0.26,MeOH) 光学純度:>99.9%ee(HPLCの面積比より算出) IR(KBr):3172, 2969, 2917, 1648, 1589, 1479, 1453,
1247, 1097, 1034,969cm-1 .1 H-NMR(CD3OD)δ:1.37(3H,d,J=6.8Hz), 1.43(3H,s), 1.
45(3H,s),2.27(3H,s), 3.22(1H,dd,J=13.4,8.8Hz), 3.3
0-3.42(4H,m),4.51(1H,s), 4.75-4.93(1H,overlapped w
ith solvent),6.90(1H,s).
【0365】実施例59 (1)6−ベンジル−2−メタンスルホニルオキシメチ
ル−8−メトキシカルボニルメチリデン−5−メチル−
2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン 6−ベンジル−2−メタンスルホニルオキシメチル−5
−メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7,8−ジオン4.0mg
(9.97μmol)を塩化メチレン0.2mlに溶解し、
トリフェニルホスホラニリデン酢酸メチル6.7mg(2
0.0μmol)を加え、室温にて12時間撹拌した。反
応液を減圧濃縮して得られた残渣を、分取薄層クロマト
グラフィー(シリカゲル,クロロホルム/メタノール=
10/1)を用いて精製し、標題化合物2.3mg(幾何
異性体2:1混合物,50.5%)を黄色泡状固体物質
で得た。
【0366】IR(Cap.):3442, 3027, 2927, 2855, 1709,
1639, 1617, 1483, 1468, 1439,1408, 1394, 1359, 12
60, 1216, 1175, 1130, 1021, 997, 965, 913,818, 75
9, 698, 667cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.16(s) 2.17(s)(併せて3H), 2.95(1
H,dd,J=5.4,15.6Hz),3.06(s) 3.10(s)(併せて3H), 3.28
(1H,dd,J=9.5,15.6Hz),3.90(s) 3.91(s)(併せて3H), 4.
24(dd,J=6.3,11.0Hz),4.39(dd,J=6.1,11.0Hz)(併せて1
H),4.40(dd,J=3.4,11.2Hz), 4.46(dd,J=4.4,11.2Hz)(併
せて1H),5.15(1H,m), 5.16(s) 5.21(s)(併せて1H),6.80
(s) 6.81(s)(併せて1H), 6.92(s) 7.03(s)(併せて1H),
7.13(2H,d,J=6.6Hz), 7.22-7.34(3H,m).
【0367】(2)6−ベンジル−2−メタンスルホニ
ルオキシメチル−8−メトキシカルボニルメチル−5−
メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7−オン 6−ベンジル−2−メタンスルホニルオキシメチル−8
−メトキシカルボニルメチリデン−5−メチル−2,
3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕
インドール−7−オン2.1mg(4.66μmol)を酢
酸2mlに溶解し、10%パラジウム炭素触媒8.0mgを
加え、水素雰囲気下60℃にて1時間撹拌した。反応液
を濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣を、分取薄
層クロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホルム/メ
タノール=20/1)を用いて精製し、標題化合物1.
4mg(ジアステレオマー約1:1混合物,66.4%)
を無色泡状固体物質で得た。
【0368】IR(Cap.):3452, 3023, 2955, 2927, 2855,
1735, 1709, 1651, 1617, 1497,1483, 1469, 1455, 14
41, 1412, 1393, 1360, 1261, 1215, 1175,1138, 993,
965, 821, 759, 698, 667cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:2.18(3H,s), 2.96(1H,dd,J=6.6,15.6H
z),3.06(s) 3.10(s)(併せて3H), 3.10(t,J=6.6Hz),3.12
(t,J=7.1Hz)(併せて2H), 3.27(1H,dd,J=9.5,15.6Hz),3.
66(s) 3.68(s)(併せて3H), 3.86(1H,m), 4.27-4.39(2H,
m),5.06(1H,m), 5.15(1H,d,J=6.4Hz), 5.22(1H,d,J=6.4
Hz),6.87(1H,s), 7.19-7.65(5H,m).
【0369】実施例60 (1)6−ベンジル−8−エチル−8−ヒドロキシ−2
−メタンスルホニルオキシメチル−5−メチル−2,
3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕
インドール−7−オン 6−ベンジル−2−メタンスルホニルオキシメチル−5
−メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7,8−ジオン21.7mg
(54.1μmol)をテトラヒドロフラン1mlに懸濁
し、−78℃にて臭化エチルマグネシウム(0.99規
定テトラヒドロフラン溶液)0.09ml(90.9μmo
l)を加え、−78℃に保ち、20分間撹拌した。反応
液にメタノールを加え、過剰の臭化エチルマグネシウム
を中和した後、クロロホルム−1規定塩酸より抽出し
た。有機層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧
濃縮して得られた残渣を、分取薄層クロマトグラフィー
(シリカゲル,クロロホルム/メタノール=10/1)
を用いて精製し、標題化合物16.2mg(ジアステレオ
マー2:1混合物、69.5%)を淡黄色泡状固体物質
で得た。
【0370】IR(Cap.):3400, 3026, 2969, 2935, 2878,
1713, 1647, 1618, 1497, 1482,1455, 1442, 1413, 13
90, 1355, 1308, 1253, 1215, 1174, 1113,1081, 1039,
1003, 966, 949, 911, 884, 821, 757, 696,667cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.78(t,J=7.3Hz), 0.79(t,J=7.3Hz)
(併せて3H),2.12(1H,m), 2.17(3H,s), 2.24(1H,m),2.95
(1H,dd,J=6.4,15.9Hz), 3.06(s) 3.10(s)(併せて3H),3.
28(1H,dd,J=9.8,15.9Hz), 4.38-4.43(2H,m), 5.11(1H,
m),5.14(2H,s), 6.79(1H,s), 7.14(2H,d,J=6.8Hz),7.21
-7.33(3H,m).
【0371】(2)8−エチル−2−メタンスルホニル
オキシメチル−5−メチル−2,3,7,8−テトラヒ
ドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7−オン
(a)及び2,5−ジメチル−8−エチル−2,3,
7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕イン
ドール−7−オン(b) 6−ベンジル−8−エチル−8−ヒドロキシ−2−メタ
ンスルホニルオキシメチル−5−メチル−2,3,7,
8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドー
ル−7−オン16.0mg(37.1μmol)を酢酸1.
5mlに溶解し、10%パラジウム炭素触媒21.0mgを
加え、水素雰囲気下80℃にて19時間撹拌した。反応
液を濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣を、分取
薄層クロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/
メタノール=10/1)を用いて精製し、標題化合物
(a)2.9mg(24.0%)を淡黄色泡状固体物質
で、標題化合物(b)2.1mg(24.5%)を無色固
体物質でそれぞれ得た。
【0372】標題化合物(a) IR(Cap.):3222, 2925, 2854, 1704, 1646, 1481, 1456,
1357, 1306, 1241,1175, 1091, 1047, 992, 965, 821,
756cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.87(3H,t,J=7.5Hz), 2.01-2.15(2H,
m), 2.16(3H,s),2.98(1H,dd,J=6.9,15.4Hz), 3.27(1H,d
d,J=9.3,15.4Hz),3.72(1H,dd,J=6.8,13.9Hz), 4.36-4.3
8(2H,m), 5.05(1H,m),6.85(1H,s). 標題化合物(b) IR(Cap.):3457, 3174, 2924, 2854, 1699, 1641, 1446,
1382, 1306, 1270,1240, 1147, 1106, 1084, 1039, 92
3, 898, 864, 823, 786,743cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.92(3H,t,J=7.5Hz), 1.44(3H,d,J=6.
4Hz),2.02-2.13(2H,m), 2.14(3H,s), 2.73(1H,dd,J=6.
9,15.9Hz),3.24(1H,dd,J=9.3,15.9Hz), 3.76(1H,dd,J=
5.3,10.5Hz),4.92(1H,m), 6.81(1H,s).
【0373】実施例61 (1)6−ベンジル−8−ヒドロキシ−8−イソプロピ
ル−2−メタンスルホニルオキシメチル−5−メチル−
2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−
e〕インドール−7−オン 6−ベンジル−2−メタンスルホニルオキシメチル−5
−メチル−2,3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ
〔2,3−e〕インドール−7,8−ジオン20.2mg
(50.4μmol)をテトラヒドロフラン1mlに懸濁
し、−40℃にて臭化イソプロピルマグネシウム(0.
67規定テトラヒドロフラン溶液)0.15ml(0.2
24mmol)を加え、−40℃に保ち、5分間撹拌した。
反応液にメタノールを加え、過剰の臭化イソプロピルマ
グネシウムを中和した後、クロロホルム−1規定塩酸よ
り抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥
し、減圧濃縮して得られた残渣を、分取薄層クロマトグ
ラフィー(シリカゲル,クロロホルム/メタノール=1
0/1)を用いて精製し、標題化合物9.9mg(ジアス
テレオマー3:2混合物,44.2%)を淡黄色泡状固
体物質で得た。
【0374】IR(Cap.):3416, 3029, 2964, 2932, 2875,
1714, 1640, 1618, 1497, 1480,1454, 1441, 1412, 13
93, 1355, 1295, 1259, 1214, 1174, 1121,1078, 1046,
991, 965, 911, 822, 755, 729cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.00(3H,d,J=6.8Hz), 1.04(3H,d,J=6.
8Hz), 2.17(3H,s),2.49(1H,septet,J=6.8Hz), 2.93(dd,
J=6.4,16.4Hz),2.96(dd,J=6.4,16.4Hz)(併せて1H),3.05
(s) 3.11(s)(併せて3H), 3.26(dd,J=4.4,16.4Hz),3.31
(dd,J=4.4,16.4Hz)(併せて1H), 4.37-4.42(2H,m),5.11
(1H,m), 5.12(2H,s), 6.79(1H,s), 7.15(2H,d,J=7.1H
z),7.21-7.34(3H,m).
【0375】(2)8−イソプロピル−2−メタンスル
ホニルオキシメチル−5−メチル−2,3,7,8−テ
トラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕インドール−7
−オン (a)及び2,5−ジメチル−8−イソプロピル−2,
3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕
インドール−7−オン(b) 6−ベンジル−8−ヒドロキシ−8−イソプロピル−2
−メタンスルホニルオキシメチル−5−メチル−2,
3,7,8−テトラヒドロ−6H−フロ〔2,3−e〕
インドール−7−オン9.8mg(22.0μmol)を酢
酸2mlに溶解し、10%パラジウム炭素触媒20.0mg
を加え、水素雰囲気下80℃にて16時間撹拌した。反
応液を濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣を、分
取薄層クロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホルム
/メタノール=10/1)を用いて精製し、標題化合物
(a)2.1mg(28.1%)を淡黄色泡状固体物質
で、標題化合物(b)2.1mg(38.9%)を無色固
体物質でそれぞれ得た。
【0376】標題化合物(a) IR(Cap.):3265, 2957, 2925, 2854, 2363, 1704, 1645,
1463, 1359, 1243,1176, 1095, 992, 965, 822, 759,
700, 667cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:0.97(3H,d,J=6.8Hz), 1.04(3H,d,J=6.
8Hz), 2.55(1H,m),3.02(1H,dd,J=6.9,15.4Hz), 3.04(3
H,s),3.29(1H,dd,J=9.3,15.4Hz), 3.72(1H,d,J=7.1Hz),
4.35-4.38(2H,m), 5.06(1H,m), 6.84(1H,s). 標題化合物(b) IR(Cap.):3175, 3018, 2926, 2855, 1695, 1635, 1455,
1383, 1307, 1244,1216, 1176, 1090, 1042, 827, 758
cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ:1.00(3H,d,J=6.8Hz), 1.06(3H,d,J=6.
8Hz),1.44(3H,d,J=6.4Hz), 2.13(3H,s), 2.57(1H,m),2.
73(1H,dd,J=7.1,15.9Hz), 3.25(1H,dd,J=9.3,15.9Hz),
3.67(1H,d,J=7.1Hz), 4.91(1H,m), 6.81(1H,s).
【0377】試験例1 マウスにおけるクロロホルム不整脈に対する作用:マウ
スに検体100mg/kgを経口投与し、20分後にマウス
をクロロホルムを満たしたツボに入れた。呼吸停止後、
直ちにマウスを取り出し、第II誘導で心電図を記録し心
室性頻脈、心室性細動及び心停止するまでの時間を測定
した。結果は、心室性細動の抑制率で示した。これを表
1に示す。
【0378】
【表1】
【0379】試験例2 モルモット心房標本における変力作用と変時作用に対す
る作用:モルモットの頭部を打撲後、頸動脈切開により
脱血し心臓を取り出し、右房及び左房を切り出した。こ
れらの心房を95%酸素と5%二酸化炭素を通じて32
℃のクレーブス・ヘンゼライト液中に懸垂した。張力を
ストレインゲージで測定し、アンプを介してレコーダー
に記録した。また、右房の拍動数をタコメーターを介し
て測定し、心拍数とした。左房には1Hz、5msecで閾値
の2倍の電気刺激を加えた。検体は累積的に投与し、投
与間隔は5分とした。結果は、検体10-5M投与時の左
心房の収縮力増加率で示した。これを表2に示す。
【0380】
【表2】
【0381】試験例3 麻酔イヌの後肢血流量に対する作用:雑種成犬をペント
バルビタールナトリウム30mg/kg静脈内投与により麻
酔し、ヘパリンを投与後、大腿動脈に体外循環回路を作
製した。後肢血流量は回路の途中に電磁血流計プローブ
を装着して測定した。検体は回路の途中に設けたラバー
チューブを介して大腿動脈内に100μgの用量で投与
した。結果は、血流増加率で示した。これを表3に示
す。
【0382】
【表3】
【0383】
【発明の効果】本発明化合物(1)は、心筋の陽性変力
作用を有し、抗不整脈作用を有し、心拍数を著しく増加
させずに血管拡張作用を有するため、これを有効成分と
する心疾患治療剤は、心不全、不整脈等の治療に極めて
有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 扇谷 忠明 東京都東村山市野口町2−17−43 興和 東村山寮 (72)発明者 山口 隆 埼玉県浦和市皇山町7−32 (72)発明者 小野木 和弘 埼玉県入間市扇台6−2−7 (72)発明者 佐藤 精一 東京都杉並区上荻4−4−1 アビター レ西荻202 (72)発明者 清水 昇 東京都東村山市久米川町3−27−56 (72)発明者 執行 洋陸 東京都府中市四谷6−18−18 (72)発明者 大田 富夫 埼玉県狭山市鵜ノ木4−41 (72)発明者 小田 敏明 東京都東村山市野口町2−17−43 興和 東村山寮 (72)発明者 奥野 之宏 東京都東村山市野口町2−17−43 興和 東村山荘 (72)発明者 渋谷 公幸 東京都東村山市野口町2−17−43 興和 東村山寮 (72)発明者 高橋 良男 埼玉県入間市豊岡5−3−33 アーデン 408 (72)発明者 藤井 幹雄 埼玉県入間市小谷田2−1−3 (72)発明者 内田 康美 千葉県市川市大野3−1739 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 491/048 A61K 31/40 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1、R2、R3、R4:このうち1個は、置換基
    を有していてもよい低級アルキル又は低級アルケニル基
    を示し、残余は水素原子又は低級アルキル基を示す。R
    5、R6:同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、置
    換基を有していてもよい低級アルキル基又はアシル基を
    示す。R7:水素原子又はベンジル基を示すか、あるい
    はAとの間で二重結合を形成してもよい。R8、R9:同
    一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、水酸基、置換
    基を有していてもよい低級アルキル基を示すか、R8
    9が一緒になって酸素原子又は置換基を有していても
    よいアルケニル基を示すか、あるいはR8及びR9のいず
    れか一方はAとの間で二重結合を形成してもよい。〕 【化2】 で表わされるインドール誘導体又はその医学的に許容さ
    れる塩。
  2. 【請求項2】 一般式(1)中、R1、R2、R3、R4
    このうち1個がハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル
    スルホニルオキシ基、アルキルシリルオキシ基、アジド
    基、シアノ基、更に置換基を有していてもよいアミノ基
    及び更に置換基を有していてもよい環状アミノ基から選
    ばれる置換基を有していてもよい炭素数1〜8のアルキ
    ル又はアルケニル基であり、残余が水素原子又は炭素数
    1〜8のアルキル基であり;R5、R6:水素原子、ハロ
    ゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数1〜6
    のアルカノイル基であり;R7:水素原子又はベンジル
    基であり;R8、R9:水素原子、ハロゲン原子、水酸基
    又は炭素数1〜8のアルキル基であり; 【化3】 請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 一般式(1)中、R1、R2、R3、R4
    このうち1個が、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数
    1〜8のアルキルスルホニルオキシ基、炭素数1〜8の
    アルキルシリルオキシ基、アジド基、シアノ基、アミノ
    基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜16
    のジアルキルアミノ基、炭素数7〜12のフェニルアル
    キルアミノ基、炭素数1〜6のアルカノイルアミノ基、
    炭素数2〜10のアルコキシカルボニルアミノ基、ピロ
    ール、ピロリジン、イミダゾール、イミダゾリン、オキ
    サゾール、オキサゾリン、チアゾール、チアゾリン、ピ
    ペリジン、ピペラジン及びモルホリン(これらの環状ア
    ミノ基には炭素数1〜8のアルキル又はアルケニル基、
    炭素数7〜15のフェニルアルキル基、炭素数1〜6の
    アルカノイル基、ベンゾイル基、炭素数1〜8のモノ又
    はジアルコキシ−ベンゾイル基が置換してもよい)から
    選ばれる置換基を有していてもよい炭素数1〜8のアル
    キル基であり、残余が水素原子又は炭素数1〜8のアル
    キル基であり;R5、R6:水素原子、ハロゲン原子、炭
    素数1〜8のアルキル基又は炭素数1〜6のアルカノイ
    ル基であり;R7:水素原子又はベンジル基であり;
    8、R9:水素原子、ハロゲン原子、水酸基又は炭素数
    1〜8のアルキル基であり; 【化4】 請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの項記載のイン
    ドール誘導体又はその医学的に許容される塩を有効成分
    とする心疾患治療剤。
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