JP3536935B2 - 階段融雪用発熱体 - Google Patents
階段融雪用発熱体Info
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- JP3536935B2 JP3536935B2 JP16935994A JP16935994A JP3536935B2 JP 3536935 B2 JP3536935 B2 JP 3536935B2 JP 16935994 A JP16935994 A JP 16935994A JP 16935994 A JP16935994 A JP 16935994A JP 3536935 B2 JP3536935 B2 JP 3536935B2
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- JP
- Japan
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- heating element
- protective layer
- layer
- sheet
- melting
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B30/00—Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
Landscapes
- Resistance Heating (AREA)
- Road Paving Structures (AREA)
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
- Surface Heating Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、降雪地における建造物
玄関先等の階段ステップ部に設置する階段融雪用発熱体
である。本発熱体の設置によりステップ部の積雪、結氷
を防止でき、スリップ、転倒等による人身事故を予防で
きる。
玄関先等の階段ステップ部に設置する階段融雪用発熱体
である。本発熱体の設置によりステップ部の積雪、結氷
を防止でき、スリップ、転倒等による人身事故を予防で
きる。
【0002】
【従来の技術】降雪地に建設された建物の玄関口等に階
段を有する構造物のステップ部は、降雪時、或は結氷時
に非常に滑りやすくなり、踏みはずしや転倒による人身
事故は後を断たない現状にある。
段を有する構造物のステップ部は、降雪時、或は結氷時
に非常に滑りやすくなり、踏みはずしや転倒による人身
事故は後を断たない現状にある。
【0003】此の問題を解決する方法として、具体的に
は実開平01−60388号では、まずステップ上に融
雪効率を高める目的で断熱材を置き、その上に発熱素子
の表裏全面を電気絶縁防水シートで覆った発熱体を重ね
て置く構造で、融雪シートを階段に取り付けることを提
案している。また、実公平04−12181号において
は、発熱素子をゴム弾性体により被覆し、シート状に一
体的に成形して階段融雪マットを作成し、これを階段の
昇降方向に向けて設置するに際し、階段のステップ部に
発熱素子を位置させ、階段の立ち上がり部には発熱素子
を欠如させた形状になるよう、あらかじめ切欠き部を設
けたものとする考案を提案している。
は実開平01−60388号では、まずステップ上に融
雪効率を高める目的で断熱材を置き、その上に発熱素子
の表裏全面を電気絶縁防水シートで覆った発熱体を重ね
て置く構造で、融雪シートを階段に取り付けることを提
案している。また、実公平04−12181号において
は、発熱素子をゴム弾性体により被覆し、シート状に一
体的に成形して階段融雪マットを作成し、これを階段の
昇降方向に向けて設置するに際し、階段のステップ部に
発熱素子を位置させ、階段の立ち上がり部には発熱素子
を欠如させた形状になるよう、あらかじめ切欠き部を設
けたものとする考案を提案している。
【0004】この上記2考案にあっては、階段ステップ
部の踏面部は、長期歩行使用により磨耗した場合や亀裂
その他の損傷を生じた場合の対応方法は何ら考慮されて
おらず、その様な時には発熱素子共に全交換するしかな
いことになる。また磨耗等による保護層の損傷による漏
電、感電等を避けるためには、むしろ実開平01−60
388号では、発熱素子に印加する電圧を30Vとする
ことが特徴とされている。
部の踏面部は、長期歩行使用により磨耗した場合や亀裂
その他の損傷を生じた場合の対応方法は何ら考慮されて
おらず、その様な時には発熱素子共に全交換するしかな
いことになる。また磨耗等による保護層の損傷による漏
電、感電等を避けるためには、むしろ実開平01−60
388号では、発熱素子に印加する電圧を30Vとする
ことが特徴とされている。
【0005】また実開昭58−94704号にあって
は、発熱素子をL字形にし、その外側を、保護層として
L字形に成形した硝子繊維で強化された熱硬化性樹脂で
覆い、一体化する形状を提案している。この場合ステッ
プ部の踏面に相当する該硝子繊維強化熱硬化性樹脂は、
耐磨耗性に勝れる故歩行による磨耗は一般的には少ない
が、長期間の使用時にはやはり磨耗が生じ、その際には
やはり発熱素子と共に全交換する必要がある。また、表
面硬度の高い材料は、一般的には滑りやすい欠点も合わ
せ有しているので使用し難い。
は、発熱素子をL字形にし、その外側を、保護層として
L字形に成形した硝子繊維で強化された熱硬化性樹脂で
覆い、一体化する形状を提案している。この場合ステッ
プ部の踏面に相当する該硝子繊維強化熱硬化性樹脂は、
耐磨耗性に勝れる故歩行による磨耗は一般的には少ない
が、長期間の使用時にはやはり磨耗が生じ、その際には
やはり発熱素子と共に全交換する必要がある。また、表
面硬度の高い材料は、一般的には滑りやすい欠点も合わ
せ有しているので使用し難い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記の如く、従来の階
段ステップ部に設置する融雪用発熱体においては、その
踏面の保護層は歩行により磨耗または亀裂を起こし、発
熱体として使用に耐えなくなった場合、発熱素子を含め
全体を交換せねばならない欠点を有している。
段ステップ部に設置する融雪用発熱体においては、その
踏面の保護層は歩行により磨耗または亀裂を起こし、発
熱体として使用に耐えなくなった場合、発熱素子を含め
全体を交換せねばならない欠点を有している。
【0007】
【課題を解決するための手段】この欠点を補うべく、該
発熱体の被覆層部の踏面となる側を、中間層を介在させ
た2層とし、最表層部は耐スリップ性の良い、場合によ
っては適度の弾性を有する被覆材で構成し、歩行による
経時磨耗或いは亀裂等の損傷が発生した際には、該表層
部のみ極めて容易に剥離交換できる構造とされている。
発熱体の被覆層部の踏面となる側を、中間層を介在させ
た2層とし、最表層部は耐スリップ性の良い、場合によ
っては適度の弾性を有する被覆材で構成し、歩行による
経時磨耗或いは亀裂等の損傷が発生した際には、該表層
部のみ極めて容易に剥離交換できる構造とされている。
【0008】即ち、本発明は、電気絶縁被覆を施した面
状発熱素子と、その表裏両面を被覆する保護層より成る
階段融雪用発熱体において、該発熱体の踏面側の保護層
を、第1保護層および第2保護層の2層とし、該2層間
に2層相互の滑りはないが剥離を容易とする平均粒径1
0〜3000μmの粒状物の散布層または表裏に多数の
凹凸を有する金属、プラスチック、木材の板状物または
表裏に粘着剤を塗布して成るフィルム、シートである中
間層を設けたことを特徴とする階段融雪用発熱体を提供
するものである。
状発熱素子と、その表裏両面を被覆する保護層より成る
階段融雪用発熱体において、該発熱体の踏面側の保護層
を、第1保護層および第2保護層の2層とし、該2層間
に2層相互の滑りはないが剥離を容易とする平均粒径1
0〜3000μmの粒状物の散布層または表裏に多数の
凹凸を有する金属、プラスチック、木材の板状物または
表裏に粘着剤を塗布して成るフィルム、シートである中
間層を設けたことを特徴とする階段融雪用発熱体を提供
するものである。
【0009】具体的には例えば、面状の発熱素子の表裏
にゴムまたは繊維強化ゴムアスファルトシート等で形成
された電気絶縁被覆を有し、階段ステップ部の踏面に面
する側の該ゴムまたはゴムアスファルトシートの表面に
10〜3000μmの無機質粒子を散布した中間層を形
成し、この上層に更にゴムまたはゴムアスファルトシー
トを重ねて圧着させてなる構造とされる。この様にする
ことによって、踏面となる最上層部が歩行により磨耗し
た際或いは亀裂等の損傷を起こした際に、中間層を境と
して上層のみを発熱体本体より容易に剥離し交換するこ
とができる。このため発熱体の長期使用が可能とされ
る。
にゴムまたは繊維強化ゴムアスファルトシート等で形成
された電気絶縁被覆を有し、階段ステップ部の踏面に面
する側の該ゴムまたはゴムアスファルトシートの表面に
10〜3000μmの無機質粒子を散布した中間層を形
成し、この上層に更にゴムまたはゴムアスファルトシー
トを重ねて圧着させてなる構造とされる。この様にする
ことによって、踏面となる最上層部が歩行により磨耗し
た際或いは亀裂等の損傷を起こした際に、中間層を境と
して上層のみを発熱体本体より容易に剥離し交換するこ
とができる。このため発熱体の長期使用が可能とされ
る。
【0010】該中間層は、第1および第2保護層即ち下
層および上層の相互の滑りはないが剥離を容易とする層
であり、その構成材としては、前記の無機質粒子を散布
した層の他に、表裏に多数の凹凸を有する金属、プラス
チック、木材等からなる薄板や、或いは表裏両面に粘着
剤を塗布したプラスチックフィルムまたはシート状物と
することもでき、前記の層と同様の効果を発揮できる。
層および上層の相互の滑りはないが剥離を容易とする層
であり、その構成材としては、前記の無機質粒子を散布
した層の他に、表裏に多数の凹凸を有する金属、プラス
チック、木材等からなる薄板や、或いは表裏両面に粘着
剤を塗布したプラスチックフィルムまたはシート状物と
することもでき、前記の層と同様の効果を発揮できる。
【0011】
【実施例】以下に本発明を図面に示される実施例に基い
て更に詳細に説明する。図1は、本発明の階段融雪用発
熱体が階段に設置された状態を示す概念図で、面状発熱
体11は、ステップSTの上面に個別に配置され、通電
用リード線により連綴されている。図2は、階段に設置
された本発明発熱体の平面図で、短冊状の複数の発熱体
11がステップST面の主要範囲を被覆した状態を示
す。図3は、面状発熱体11の一部破断斜視図で、電気
絶縁被覆された面状発熱素子12と、それを保護防水被
覆する第1および第2の保護層6、7より成る面状発熱
体を示す。図4は、ステップST上に設置された本発明
の階段融雪用発熱体の部分縦断面図で、2種類の中間層
8を示すもので、第1保護層6の上に無機粒状物8aを
散布した層または表裏に凹凸を有する金属、プラスチッ
クまたは木材からなる薄板(板状物)8bより成る中間
層8を重ね、その上面にの第2保護層7を重ねたものを
示す。
て更に詳細に説明する。図1は、本発明の階段融雪用発
熱体が階段に設置された状態を示す概念図で、面状発熱
体11は、ステップSTの上面に個別に配置され、通電
用リード線により連綴されている。図2は、階段に設置
された本発明発熱体の平面図で、短冊状の複数の発熱体
11がステップST面の主要範囲を被覆した状態を示
す。図3は、面状発熱体11の一部破断斜視図で、電気
絶縁被覆された面状発熱素子12と、それを保護防水被
覆する第1および第2の保護層6、7より成る面状発熱
体を示す。図4は、ステップST上に設置された本発明
の階段融雪用発熱体の部分縦断面図で、2種類の中間層
8を示すもので、第1保護層6の上に無機粒状物8aを
散布した層または表裏に凹凸を有する金属、プラスチッ
クまたは木材からなる薄板(板状物)8bより成る中間
層8を重ね、その上面にの第2保護層7を重ねたものを
示す。
【0012】上記構造を有する本発明の階段融雪用発熱
体に内蔵される発熱素子12としては、例えば基材とな
る高絶縁抵抗値を有するプラスチックシートまたはフィ
ルム上に半導電性の塗料を塗布して成る半導電性シート
1と、これに電極2および絶縁被覆5とを設けた面状発
熱体素子12、またはあらかじめ合成樹脂中にカーボン
ブラックまたは金属粉を混入し、これをフィルムまたは
シート状に成形したものに電極および絶縁被覆を設けた
面状発熱素子12、またはカーボン繊維で織布または不
織布を作成し、これに電極および絶縁被覆を設けた面状
発熱素子12が挙げられる。
体に内蔵される発熱素子12としては、例えば基材とな
る高絶縁抵抗値を有するプラスチックシートまたはフィ
ルム上に半導電性の塗料を塗布して成る半導電性シート
1と、これに電極2および絶縁被覆5とを設けた面状発
熱体素子12、またはあらかじめ合成樹脂中にカーボン
ブラックまたは金属粉を混入し、これをフィルムまたは
シート状に成形したものに電極および絶縁被覆を設けた
面状発熱素子12、またはカーボン繊維で織布または不
織布を作成し、これに電極および絶縁被覆を設けた面状
発熱素子12が挙げられる。
【0013】上記記載の発熱素子12において、特にポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類系の
樹脂中に、カーボンブラックまたは銅等の導電性金属類
微粒子を充填して半導電性を付与したものを、適当な加
工機を使用してシートまたはフィルム状に成形して成る
半導電性シート1を有する発熱素子12は、その電気抵
抗値が正の温度係数を持つ、所謂PTC特性を示すた
め、通電加温の開始とそれに伴う昇温と共に、該素子の
電気抵抗値が増大し、発熱の自己抑制作用が働くため、
加温時の温度コントロールを行い易いので特に好まし
い。
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類系の
樹脂中に、カーボンブラックまたは銅等の導電性金属類
微粒子を充填して半導電性を付与したものを、適当な加
工機を使用してシートまたはフィルム状に成形して成る
半導電性シート1を有する発熱素子12は、その電気抵
抗値が正の温度係数を持つ、所謂PTC特性を示すた
め、通電加温の開始とそれに伴う昇温と共に、該素子の
電気抵抗値が増大し、発熱の自己抑制作用が働くため、
加温時の温度コントロールを行い易いので特に好まし
い。
【0014】上記面状発熱素子12に設けられる電極2
の材料としては、テープ状金属箔または銅、アルミ等の
金属線の編組線、撚糸線のいずれも使用できるが、通電
用のリード線との結合の容易性から撚糸線を使用するこ
とが好ましい。
の材料としては、テープ状金属箔または銅、アルミ等の
金属線の編組線、撚糸線のいずれも使用できるが、通電
用のリード線との結合の容易性から撚糸線を使用するこ
とが好ましい。
【0015】上記面状発熱素子12を構成する電気絶縁
被覆5としては、各種熱可塑性樹脂または合成ゴムをシ
ートまたはフィルム状に加工したものが使用できるが、
発熱素子を構成する合成樹脂、或はカーボン繊維と該素
子の被覆加工時、良好な接着性を示すものが好ましい。
被覆5としては、各種熱可塑性樹脂または合成ゴムをシ
ートまたはフィルム状に加工したものが使用できるが、
発熱素子を構成する合成樹脂、或はカーボン繊維と該素
子の被覆加工時、良好な接着性を示すものが好ましい。
【0016】本発明発熱体11は、上記電気絶縁被覆5
を有する面状発熱素子12に、さらにその保護および防
水を目的として第1保護層6および第2保護層7が形成
されている。これらの保護層を構成する材料としては合
成ゴム、アスファルト及び双方の混合物、或は該混合物
中に無機質粉状物を混和してなるもの等が好ましい。ま
た更に、前記材料と繊維状物とを複合させた所謂複合材
料シートまたはフィルム状に加工したものも保護層とし
て使用できる。
を有する面状発熱素子12に、さらにその保護および防
水を目的として第1保護層6および第2保護層7が形成
されている。これらの保護層を構成する材料としては合
成ゴム、アスファルト及び双方の混合物、或は該混合物
中に無機質粉状物を混和してなるもの等が好ましい。ま
た更に、前記材料と繊維状物とを複合させた所謂複合材
料シートまたはフィルム状に加工したものも保護層とし
て使用できる。
【0017】本発明の特徴点は、階段ステップST上に
設置された発熱体の踏面側の保護層が、第1保護層6
(下層)および第2保護層7(上層)の2層で構成さ
れ、その2層間に上層の剥離を容易とする中間層8が形
成された点である。
設置された発熱体の踏面側の保護層が、第1保護層6
(下層)および第2保護層7(上層)の2層で構成さ
れ、その2層間に上層の剥離を容易とする中間層8が形
成された点である。
【0018】この様にして、第2保護層(上層)7は、
その摩耗時或いは亀裂等による損傷の発生時に、取り替
え部材との交換が容易とされているが、両層は同一材料
とされることが好ましく、更には、第2保護層7の踏面
は、粘着性を示さないようにゴム、或はプラスチックス
のチップ状粉砕物、木材、無機質材料等の粒状物を混入
したもので表層部を構成しておくことがより好ましい。
また、第2保護層7を第1保護層6と異なる材料にする
場合には、例えば踏面を粗面としたセメントモルタル層
も好適である。
その摩耗時或いは亀裂等による損傷の発生時に、取り替
え部材との交換が容易とされているが、両層は同一材料
とされることが好ましく、更には、第2保護層7の踏面
は、粘着性を示さないようにゴム、或はプラスチックス
のチップ状粉砕物、木材、無機質材料等の粒状物を混入
したもので表層部を構成しておくことがより好ましい。
また、第2保護層7を第1保護層6と異なる材料にする
場合には、例えば踏面を粗面としたセメントモルタル層
も好適である。
【0019】上記第2保護層7を形成する被覆の厚さ
は、歩行者による磨耗、損傷による交換迄の寿命を考慮
すると、厚い程好ましいが、余り厚いと伝熱効果が低下
し、または既設の階段上で歩行者に違和感を与え、歩行
が不安定となるので、3〜10mmの厚さが好ましい。
は、歩行者による磨耗、損傷による交換迄の寿命を考慮
すると、厚い程好ましいが、余り厚いと伝熱効果が低下
し、または既設の階段上で歩行者に違和感を与え、歩行
が不安定となるので、3〜10mmの厚さが好ましい。
【0020】上記第1保護層6および第2保護層7の間
に設けられる中間層8は、第1層と第2層の剥離を容易
にするが、相互間の横ズレを防止する機能も有する層で
ある。該中間層8は、平均粒度10〜3000μmの、
好ましくは無機質からなる破砕粉(粒状物)8aを適度
な密度で第1保護層6表面に散布して形成される。第2
保護層7は、該中間層8の上に重ね、双方を加圧接着さ
せることにより形成される。かくすることにより該破砕
粉は第1保護層6および第2保護層7の双方に食い込
み、あたかも双方間に多数個の鎹を打ち込んだ状態にな
るので、前記機能が発揮される。上記中間層8に使用で
きる他の材料としては、表裏面に多数個の凹凸を有する
金属またはプラスチックからなる板状材料、表裏に粘着
剤を塗布したプラスチックのフィルム、シート状物も同
様の機能を示すので使用することができる。第2保護層
7をセメントモルタル層とする場合には、中間層8は、
凹凸を有する金属板、または粘着剤を塗布したプラスチ
ックシート等が好適である。
に設けられる中間層8は、第1層と第2層の剥離を容易
にするが、相互間の横ズレを防止する機能も有する層で
ある。該中間層8は、平均粒度10〜3000μmの、
好ましくは無機質からなる破砕粉(粒状物)8aを適度
な密度で第1保護層6表面に散布して形成される。第2
保護層7は、該中間層8の上に重ね、双方を加圧接着さ
せることにより形成される。かくすることにより該破砕
粉は第1保護層6および第2保護層7の双方に食い込
み、あたかも双方間に多数個の鎹を打ち込んだ状態にな
るので、前記機能が発揮される。上記中間層8に使用で
きる他の材料としては、表裏面に多数個の凹凸を有する
金属またはプラスチックからなる板状材料、表裏に粘着
剤を塗布したプラスチックのフィルム、シート状物も同
様の機能を示すので使用することができる。第2保護層
7をセメントモルタル層とする場合には、中間層8は、
凹凸を有する金属板、または粘着剤を塗布したプラスチ
ックシート等が好適である。
【0021】
【効果】以上のような本発明の階段用融雪発熱体を使用
すると、降雪地における階段構造物の該ステップ部の積
雪、結氷を防止できるので、歩行者による階段の踏み外
しや、スリップ転倒等の人身事故を防止することができ
ると共に、頻繁な歩行による踏面の上部保護層の磨耗、
損傷が生じた際に、発熱体全体を交換することなく、発
熱体の踏面側第2保護層7のみを極めて容易に交換する
ことができ、長期に渉り、該発熱体を階段融雪用に使用
できるので経済的であり、また滑り防止を要する踏面の
素材選択の幅が広げられるので効果的である。
すると、降雪地における階段構造物の該ステップ部の積
雪、結氷を防止できるので、歩行者による階段の踏み外
しや、スリップ転倒等の人身事故を防止することができ
ると共に、頻繁な歩行による踏面の上部保護層の磨耗、
損傷が生じた際に、発熱体全体を交換することなく、発
熱体の踏面側第2保護層7のみを極めて容易に交換する
ことができ、長期に渉り、該発熱体を階段融雪用に使用
できるので経済的であり、また滑り防止を要する踏面の
素材選択の幅が広げられるので効果的である。
【0022】
【図1】本発明に係わる階段融雪用発熱体が階段に設置
された状態の概念図である。
された状態の概念図である。
【図2】階段に設置された本発明の融雪用発熱体の平面
図である。
図である。
【図3】面状発熱体の一部破断斜視図である。
【図4】階段に設置された本発明の融雪用発熱体の2つ
の異なる例の部分縦断面図である。
の異なる例の部分縦断面図である。
1 半導電性シート
2 電極
3 通電用リード線との結合カシメ金具
4a 通電用リード線
4b 通電用幹線
5 電気絶縁被覆
6 第1保護層
7 剥離可能な第2保護層
8 中間層
8a 中間層を形成する粉状物
8b 中間層を形成する凹凸を有する板状物
ST 階段ステップ部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
H05B 3/14 H05B 3/34
3/34 E04F 11/08
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H05B 3/20 310
E01C 11/26
E04F 11/02
E04F 11/16
E04H 9/16
H05B 3/14
H05B 3/34
Claims (4)
- 【請求項1】 電気絶縁被覆を施した面状発熱素子と、
その表裏両面を被覆する保護層より成る階段融雪用発熱
体において、該発熱体の踏面側の保護層を、第1保護層
および第2保護層の2層とし、該2層間に2層相互の滑
りはないが剥離を容易とする平均粒径10〜3000μ
mの粒状物の散布層または表裏に多数の凹凸を有する金
属、プラスチック、木材の板状物または表裏に粘着剤を
塗布して成るフィルム、シートである中間層を設けたこ
とを特徴とする階段融雪用発熱体。 - 【請求項2】 面状発熱素子が、熱可塑性高分子中にカ
ーボンブラックを混練してなる混和物をシートまたはフ
ィルム状に成形してなる半導電性シートである請求項1
記載の階段融雪用発熱体。 - 【請求項3】 第2保護層が、ゴム若しくはゴムアスフ
ァルト層である請求項1または2記載の階段融雪用発熱
体。 - 【請求項4】 第2保護層が、セメントモルタル層であ
る請求項1または2記載の階段融雪用発熱体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16935994A JP3536935B2 (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | 階段融雪用発熱体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16935994A JP3536935B2 (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | 階段融雪用発熱体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0831552A JPH0831552A (ja) | 1996-02-02 |
JP3536935B2 true JP3536935B2 (ja) | 2004-06-14 |
Family
ID=15885123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16935994A Expired - Fee Related JP3536935B2 (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | 階段融雪用発熱体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3536935B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10315362A1 (de) * | 2003-04-03 | 2004-10-14 | Anton Resch | Elektrisch beheizte Natursteintreppen |
FR2874782B1 (fr) * | 2004-08-26 | 2006-12-08 | Brevetix Sarl | Dispositif de chauffage de terrains, notamment de sport |
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