JP3536578B2 - Gps受信装置 - Google Patents

Gps受信装置

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JP3536578B2
JP3536578B2 JP08696897A JP8696897A JP3536578B2 JP 3536578 B2 JP3536578 B2 JP 3536578B2 JP 08696897 A JP08696897 A JP 08696897A JP 8696897 A JP8696897 A JP 8696897A JP 3536578 B2 JP3536578 B2 JP 3536578B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GPS衛星から発
信される電波を受信するGPS受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アメリカ軍用に開発されたGPS
(Global Positioning System)を利用して、自動車等
の位置を検出することが民間用においても盛んになされ
ている。 GPSにおいては、地球を周回する人工衛星
(以下、単に衛星ともいう)の内、少なくとも3個から
発信される電波を捕捉して、この電波に乗せられている
航法メッセージから、GPS受信機の位置を検出するも
のである。
【0003】但し、GPS衛星は移動しているため、ド
ップラー効果を受け、受信される周波数は一定していな
い。そこで、前回受信されたGPS衛星からのデータに
含まれる衛星軌道情報に基づいて、GPS衛星の移動方
向を求め、受信周波数を推定する。更に様々な誤差を考
慮して、所定の範囲で受信周波数を段階的に変動させ、
且つこれを周期的に行なうことにより、GPS衛星から
の電波のキャリア周波数をサーチする。
【0004】このサーチのために、GPS受信機内で
は、マイクロコンピュータによって演算された周波数を
発生させ、受信したGPS信号のキャリア成分をキャン
セルして、航法メッセージを抽出する。従って、内部で
発生される周波数は、信頼性の高いものでなければなら
ない。この周波数の基準となるのが、受信機が備える基
準発振器であり、ここから発生されるクロック信号に基
づいて、所望の周波数を発生させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動車
にGPS受信機を装備させて、自動車の位置を検出させ
ると、高架の下を通ったり、トンネルに入ったりする都
度、GPS衛星の電波を受信できなくなるため、頻繁に
衛星電波の捕捉を試みる必要がある。前記のように、キ
ャリア周波数を周期的にサーチしていると、本来、捕捉
できる時点において障害物によって一瞬、衛星電波が遮
られただけで、次回、同じ周波数をサーチするまでの
間、捕捉ができなくなる。
【0006】また、民間用GPS受信機としてはコスト
ダウンに対する要望が強く、これには基準発振器とし低
価格なものを用いるのが効果的である。ところが、こう
した低価格の基準発振器は、温度保証範囲が狭いため、
広範囲に渡ってキャリア周波数をサーチする必要があ
る。これでは1周期分のサーチに時間が掛かるようにな
り、障害物に電波が遮られた場合には、更にサーチ回数
が増えてしまう。以上のように、キャリア周波数のサー
チ回数が増加すると、測位に時間が掛かる、という課題
があった。
【0007】本発明は、このような課題に鑑みなされた
ものであり、温度保証範囲の狭い基準発振器を用いて
も、速やかに衛星電波を捕捉できるようにすることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】請求項1
に記載の発明によれば、GPS衛星を捕捉できる可能性
の高い、キャリア周波数予測手段によって予測された周
波数の近傍は、キャリアサーチ重点期間として特定の周
波数を短い周期的でサーチする。そして、この予測され
た周波数から離れた周波数については、キャリアサーチ
変動期間としてこの周期毎に次々と周波数を変更してサ
ーチし、しかもGPS衛星を割り付けた各チャンネル間
でキャリア周波数を変える。
【0009】これを1つのGPS衛星に着目すると、キ
ャリアサーチ重点期間においてサーチする周波数範囲
に、キャリアサーチ変動期間においてサーチする周波数
範囲を加えた広い周波数範囲のサーチを行なうことがで
きる。そしてこの広い周波数範囲をサーチするにも拘わ
らず、GPS衛星を捕捉できる可能性の高い周波数(キ
ャリア周波数予測手段によって予測された周波数の近
傍)については、短い周期でサーチするため、障害物等
によって捕捉に失敗しても、次回、再び同じ周波数をサ
ーチするまでの時間が短い。反面、キャリアサーチ変動
期間については、実施する毎に異なる変動幅にて変動さ
せるため、障害物等によって捕捉に失敗すると、再び同
じ周波数をサーチするまでの時間がかえって長くなる。
【0010】しかし、複数のチャンネルに着目すると、
キャリアサーチ変動期間においては、チャンネル毎に異
なる変動幅にてサーチを行なっている。従って、電波遮
断によって衛星の捕捉に失敗しても、他のチャンネルで
衛星を捕捉する可能性が極めて高い。何れか1つのGP
S衛星の捕捉に成功すれば、追跡衛星のキャリア周波数
から基準クロックの誤差も推定できるので、キャリアサ
ーチ範囲を狭めて、他の衛星も速やかに捕捉することが
できる。
【0011】従って、広範囲のキャリアサーチを行ない
ながらも、短時間で衛星電波を捕捉できる。また、請求
項2に記載の発明によれば、キャリアサーチ重点期間に
おいて、少なくとも3個のチャンネルについては略同時
刻において互いに同じ変動幅にて周波数を変動させるよ
うにしてもよい。こうすると、これら3個のチャンネル
についてはキャリアサーチ重点期間内でほぼ同時に捕捉
できるため、速やかに測位に移行できる。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、予想され
るキャリア周波数の誤差範囲が広いなどの理由で、キャ
リアサーチ重点期間を長く取らざるを得ない場合であっ
ても、速やかに衛星を捕捉できる可能性が高くなる。す
なわち、キャリアサーチ重点期間の中でも、特に捕捉さ
れる可能性の高い予測周波数の近傍については、第2の
キャリアサーチ重点期間として、キャリアサーチ重点期
間とは別にキャリアサーチする。第2のキャリアサーチ
重点期間は、キャリアサーチ重点期間よりも必然的に短
くなるため、たとえ、衛星の捕捉に失敗しても、次に同
じ周波数をサーチするまでの時間が短くて済む。従っ
て、速やかに測位に移行できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]図1は、本発明の一実施形態であるG
PS受信装置2の概略構成を示すブロック図である。G
PS受信装置2は、GPS衛星からの電波を受信するア
ンテナ12と、アンテナで受信した信号を増幅し、且つ
受信した信号も周波数より低い中間周波数に変換する高
周波処理回路14と、アナログ信号を2値化するハード
リミタ16と、キャリア成分をキャンセルする本発明の
キャリア成分キャンセル手段としての排他的論理和回路
(図ではEX.ORと記載)18i,18qと、サーチ
しようとする周波数のキャリア信号を発生させる本発明
のキャリア発生手段としての数値制御発振器(図ではキ
ャリアNCOと記載)20と、相関器22i,22q
と、C/Aコード発生器24と、マイクロプロセッサ2
6と、を備えている。
【0014】これらの内、排他的論理和回路18i,1
8qと、キャリアNCO20と、相関器22i,22q
と、C/Aコード発生器24は、復調回路(本図ではS
S回路と記載)28として機能し、GPS衛星から送信
される航法メッセージを復調する。GPS受信装置2
は、この復調回路28を8CH備えており、最大で8個
のGPS衛星からの電波を復調可能にされている。
【0015】基準発振器30は、クロック信号を発生す
るもので、このクロック信号は、高周波処理回路14、
キャリアNCO20、C/Aコード発生器24にて用い
られる。マイクロプロセッサ26は、通常のコンピュー
タとして構成されており、内部には、CPU、ROM、
RAM、I/Oおよびこれらの構成を接続するバスライ
ンが備えられている。
【0016】アンテナ12にて受信された衛星電波は、
高周波処理回路14にて増幅され中間周波数に変換され
る。そしてハードリミタ16に2値化され、排他的論理
和回路18i、排他的論理和回路18qに入力される。
排他的論理和回路18i、排他的論理和回路18qに
は、夫々キャリアNCO20にて発生されたキャリア周
波数と、これとは90deg位相の異なる周波数が入力
される。キャリアNCO20は、マイクロプロセッサ2
6より指定された周波数の信号を発生するように構成さ
れている。各排他的論理和回路18i、18qでは夫々
入力された信号の排他的論理和が算出され、これにより
排他的論理和回路18iからは、位相0degのキャリ
ア成分が除去されたIチャネルのキャリア成分をキャン
セルした信号が出力され、排他的論理和回路18qから
は、位相90degのキャリア成分が除去されたQチャ
ネルのキャリア成分をキャンセルした信号が出力され
る。
【0017】この排他的論理和回路18i、18qが本
発明のキャリア成分キャンセル手段に相当する。排他的
論理和回路18i、18qから出力された信号は、夫々
相関器22i、22qに入力され、C/Aコード発生器
24にて発生されたC/AコードのPN信号との相関が
取られる。後述するように、C/Aコード発生器24
は、PN信号をマイクロプロセッサ26にて指定された
位相にて発生させる。
【0018】以下に、マイクロプロセッサ26にて実行
される衛星捕捉処理について図2を用いて説明する。本
処理は、GPS受信装置2の起動時および衛星が捕捉で
きなくなったときに実行され、8個の復調回路28につ
いて順次行なわれる。本処理が起動されると、まずステ
ップ(以下、単にSと記す)10にて衛星周波数の初期
設定が行なわれる。これは、アルマナック(概略軌道情
報)に基づいて、捕捉対象となる8個の衛星を定め、同
じくアルマナックから現在の位置と時刻における各衛星
のキャリア受信周波数F0〜F7を計算し、これをキャ
リアサーチの中心値(以下、中心周波数という)として
キャリアNCO20に設定する。
【0019】このS10が本発明のキャリア周波数予測
手段に相当する。こうして中心周波数が設定されると、
S12に進み、C/Aコード同期位相サーチを行なう。
C/Aコードは、GPS衛星の発する信号の内、民間用
に解放されているもので、「1」「0」の符号を102
3個並べられており(この1023個並んでいる「1」
「0」の1つ1つをチップと言う)、これが周期的に送
られて来る。航法メッセージを取り出すためには、GP
S衛星信号にどのような位相でC/Aコードが乗せられ
ているかを検出する必要がある。これには捕捉目標とな
る衛星と同形式のC/AコードをC/Aコード発生器2
4に発生させ、且つC/Aコードの位相を変更させつ
つ、受信した信号からキャリア成分をキャンセルした信
号との同期をとることにより行なう。この処理の内容を
図4のフローチャートに示す。
【0020】すなわちC/Aコード同期位相サーチで
は、まずS20にて、PNコードの初期位相(通常、0
チップ)を設定する。そしてS22では、排他的論理和
回路18i、18qから出力する信号とS20にて設定
された位相のC/Aコードとの相関計測を行なう。相関
値は、相関器22i、22qの出力I、Qに基づいて算
出され、デジタル相関器の場合、各出力I、Qの絶対値
の和として求められる。S24では、それまでピークに
なった相関の位相を記憶する。そしてS26にて、PN
コードの全位相(ここでは1023チップ分)の相関計
測が完了したか否かを判定し、完了していればC/Aコ
ード同期位相サーチを終了する。1023チップ分終了
していなければ、S28に進み、現行のコード位相を
0.5チップ分だけずらし、S22に戻る。すなわち、
S22〜S28の処理を繰り返し、0〜1022.5チ
ップ分の相関を測定する。
【0021】このC/Aコード同期位相サーチが終了す
ると、例えば図5に示すような相関値が得られる。図5
は、横軸にC/Aコード発生器24にて発生されるC/
Aコードの位相、縦軸にS22にて計測された相関値を
とったものである。受信したC/AコードとC/Aコー
ド発生器24にて発生させたC/Aコードとの同期が取
れていない場合、相関値はゼロに近くなるので、図5に
示すようなグラフが得られた場合、ピークとなる相関値
Cpにて、同期が取れていると推定できる。但し、常に
本図に示したような明確な相関値Cpが常に得られると
は限らない。その原因として、前記のように、GPS衛
星の電波が受信できなかったことや、キャリアNCO2
0にて発生されたキャリア周波数の推定値が誤っていた
場合等が考えられる。
【0022】ここで図2に戻る。C/Aコード同期位相
サーチが終了すると、C/Aコード同期位相サーチにて
同期が取れたかどうかを判定するために、S14に進
み、相関値Cpの値と、予め定められたしきい値とを比
較する。相関値Cpがしきい値以上であれば、同期が取
れた、すなわち捕捉に成功したと判定し、本処理を終了
する(つまりS14は本発明の衛星捕捉判定手段として
の処理に相当する)。一方、相関値Cpがしきい値に満
たなければ、キャリアNCO20に設定されたキャリア
周波数が誤っていたものと見なし、S16に進み、キャ
リアNCO20に設定するキャリア周波数を変更する。
この変更のさせ方を図6に示す。
【0023】図6は、各復調回路28のキャリアNCO
20に設定されるキャリア周波数の変化のさせ方を示す
もので、横軸に時間、縦軸に各キャリアNCO20に設
定される周波数をとっている。また、本図ではCH0、
CH1、CH2についてのみ示しているが、実際には、
CH0〜7まで計8CH存在する。F0は、S10にお
いてCH0のキャリアNCO20に設定された中心周波
数を示している(F1、F2、…についても同様)。本
図を、まずCH0について見ると、次のようになってい
る。
【0024】はじめはS10にて設定されたキャリア周
波数F0にて衛星の捕捉を試み、これに失敗すると、F
0よりもf0 だけ大きな周波数に変更する(説明の便宜
上、衛星の捕捉は、失敗し続けるものとする)。次に、
周波数をF0よりもf0 だけ小さな値に変更する。以
下、略同様にしてF0よりf1 だけ大きな値、F0より
1 だけ小さな値に周波数を変更する。この間は、重点
サーチ範囲にて周波数の変更を行なう。ここで重点サー
チ範囲とは、図3のグラフで示した範囲であり、通常G
PS受信機を使ったとき、温度によって生じる基準発振
器のオフセット範囲である。この範囲ではオフセットの
範囲が極めて狭くなっている。この重点サーチ範囲内で
衛星を捕捉できないときは、キャリア周波数を重点サー
チ範囲外の周波数F0+f'0に変更し、次に、周波数F
0−f'0に変更し、なおも捕捉に失敗したときには、再
びF0に戻す。そして前記と同様に重点サーチ範囲内で
4回変更し、その次はf'0よりも大きな変動幅の周波数
F0+f'1に変更する。そして次には周波数F0−f'1
に変更する。
【0025】つまり、周波数の変更は、重点サーチ範囲
内については矢印群Aに示された比較的長い間、実施す
るが、重点サーチ範囲外については、矢印群Bに示され
た短い間実施する。しかも矢印群Bで示された期間が来
る都度、徐々にその変動幅を変えて行く。従って周波数
F0−f'1の次は、三たび重点サーチ範囲で周波数を段
階的に変更し、その後は、f'1よりも更に大きく変動さ
せた周波数F0+f'2、F0−f'2に変更する。つま
り、矢印群Aに示された期間が本発明のキャリアサーチ
重点期間に相当し、矢印群Bに示された期間が本発明の
キャリアサーチ変動期間に相当し、またこのように周波
数を変動させるマイクロプロセッサ26が、本発明の発
生周波数制御手段に相当する。
【0026】こうすると、重点サーチ範囲については、
短い周期でキャリアサーチが行なわれ、重点サーチ範囲
外については、長い周期でキャリアサーチが行なわれる
ことになる。他の復調回路28、例えばCH1用のキャ
リアNCO20においては、重点サーチ範囲について
は、CH0における変動幅と同じ変動幅で、中心周波数
F1の近傍にて変化させるが、重点サーチ範囲外につい
ては、CH0とは異なる変動幅f'1にて変動させる。以
下、矢印群Bにて示された期間ではCH0における同時
刻の変動幅とは異なる変動幅にて変動させる。
【0027】同様にCH2においても重点サーチ範囲に
ついては、CH0、CH1における変動幅と同じ変動幅
で、中心周波数F2から変化させるが、重点サーチ範囲
外についてはf'2にて変化させる。以下、矢印群Bにて
示された期間では同様に、CH0の変動幅ともCH1の
変動幅とも異なる変動幅にて変動させる。
【0028】このようにすると、重点サーチ範囲で衛星
を捕捉できる筈が、高層建築物等が障害となって捕捉に
失敗しても、キャリアNCO20に同じ周波数が設定さ
れるまでの時間が短いため、速やかに捕捉ができる。同
じことが全ての復調回路28について言えるため、3個
(理想的には4個)のGPS衛星を捕捉できるまでの時
間が短くなり、早い時点で測位が開始できる。
【0029】また、中心周波数が誤っていたことによ
り、重点サーチ範囲で衛星を捕捉できなかった場合に
は、周波数の振り幅を徐々に大きくして行くため、実質
的に、キャリア周波数として広い範囲をサーチしている
ことになる。しかも、CH0〜7の7つのチャンネルで
夫々異なる振り幅にてキャリア周波数をサーチするた
め、8つの衛星の何れかを捕捉できる可能性が高い。
【0030】GPS衛星は、1つの衛星の捕捉に成功す
ると、追跡衛星のキャリア周波数から他の衛星のキャリ
ア周波数も推定できるため、測位に必要な残る2個(理
想は3個)の衛星は速やかに捕捉できる。従って、温度
保証範囲の狭い基準発振器30を用いることができる。
【0031】[実施の形態2]実施の形態1では、キャ
リアNCO20に発生させるキャリア周波数を図6のよ
うにしたが、図7のように変えても良い。すなわち、図
7に示す変更のさせ方においては、各CHとも、キャリ
アサーチ重点期間の内、更に中心周波数の近傍にある周
波数についてのみキャリアサーチを行なう重点サーチ1
と、本来のキャリアサーチ重点期間である重点サーチ2
とを設定している。そして、CH0、CH2、…の4つ
のCHと、CH1、CH3、…の4つのCHとで、重点
サーチ1と重点サーチ2とを発生させるタイミングをず
らしている。こうすると、キャリアサーチ重点期間(こ
こでは重点サーチ2)を長く取らざるを得ない場合であ
っても、その中でも捕捉できる可能性の高い周波数につ
いては重点サーチ1としてキャリアサーチするため、短
時間で捕捉できる可能性が高い。しかも、CH0、CH
2、…と、CH1、CH3、…とで、重点サーチ1を発
生させるタイミングをずらしているので、例えばCH0
の重点サーチ1で捕捉に失敗しても、これとは別のタイ
ミングで発生されるCH1の重点サーチ1で捕捉に成功
する可能性が高い。従って、速やかに衛星を捕捉でき
る。また、捕捉できるキャリア周波数が、(中心周波数
+f1 )にあれば、4つのチャンネルで同時に衛星を捕
捉するため早く測位に移行できる。なお、重点サーチ1
は本発明の第2のキャリアサーチ重点期間に相当する。
【0032】[実施の形態3]また、更にキャリア周波
数を図8のように変えても良い。すなわち、図8では、
キャリアサーチ変動期間における周波数の変更のさせ方
は図6に示したものと同じだが、キャリアサーチ重点期
間内における周波数の変化のさせ方を、1タイミングC
H毎に変えている。このようにしても、重点サーチ範囲
内に基準発振器30のオフセットがあれば、全チャンネ
ルほぼ同時に衛星を捕捉するため、図6のように周波数
を変化させた場合と同様の効果がある。
【0033】[その他]図2のS10において、キャリ
ア周波数の設定をする際に、実際に捕捉した時のキャリ
ア周波数とアルマナックから計算したキャリア周波数と
の差を過去に計算していたときは、前記のキャリアサー
チ周波数の中心値に加えてもよい。こうするとキャリア
サーチの中心値として更に信頼度の高いものとすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態であるGPS受信装置2
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 マイクロプロセッサ26にて実行される衛星
捕捉処理を示すフローチャートである。
【図3】 クロックオフセットの評価を説明するための
グラフである。
【図4】 C/Aコード同期位相サーチを示すフローチ
ャートである。
【図5】 C/Aコード同期位相サーチの結果得られる
相関値の一例を示すグラフである。
【図6】 キャリアNCO20にて発生される周波数の
変動のさせ方を示すグラフである。
【図7】 キャリアNCO20にて発生される周波数の
変動のさせ方を示すグラフである。
【図8】 キャリアNCO20にて発生される周波数の
変動のさせ方を示すグラフである。
【符号の説明】
2…GPS受信装置 12…アンテナ 14…高
周波処理回路 16…ハードリミタ 18…排他的論理和回路 20…キャリアNCO 24…C/Aコード発生器 26…マイクロプロセッサ 28…復調回路 30…基準発振器 F0〜F2…中心周波数 f0〜f1、f'0〜f'4…周波数の振り幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−188129(JP,A) 特開 平5−281330(JP,A) 特開 平8−146113(JP,A) 特開 平4−326079(JP,A) 特開 平3−170890(JP,A) 特開 平3−293577(JP,A) 特開 平3−163381(JP,A) 特開 平6−242208(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 5/00 - 5/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のGPS衛星から夫々受信される電
    波の各キャリア周波数を予測するキャリア周波数予測手
    段と、 複数の所定のキャリアを発生させるキャリア発生手段と
    前記各GPS衛星から受信した電波から、前記キャリア
    発生手段により発生された各キャリアを用いて各キャリ
    ア成分をキャンセルした信号を出力するキャリア成分キ
    ャンセル手段とを有する複数のチャンネルと、 該キャリア成分キャンセル手段によってキャリア成分の
    キャンセルに成功したか否かを前記各チャンネル毎に判
    定する衛星捕捉判定手段と、 前記キャリア周波数予測手段によって予測された各キャ
    リア周波数を前記キャリア発生手段に発生させ、キャリ
    ア成分のキャンセルに成功したことが前記衛星捕捉判定
    手段によって判定されるまで、前記キャリア発生手段に
    発生させるキャリアの周波数を前記各チャンネル毎に適
    宜変化させる発生周波数制御手段と、 を備えたGPS受信装置において、 前記発生周波数制御手段が、 前記キャリア発生手段から発生させるキャリアの周波数
    を前記キャリア周波数予測手段によって予測されたキャ
    リア周波数の近傍にて変化させるキャリアサーチ重点期
    間と、該キャリアサーチ重点期間とは異なるキャリアサ
    ーチ変動期間とを設け、該キャリアサーチ変動期間で
    は、少なくとも前記キャリアサーチ重点期間ではサーチ
    されないキャリア周波数を前記チャンネル間で異なるよ
    うに前記キャリア発生手段に発生させることを特徴とす
    るGPS受信装置。
  2. 【請求項2】 前記発生周波数制御手段が、 前記キャリア発生手段に周波数を変動させつつキャリア
    を発生させるものであって、前記キャリアサーチ重点期
    間において、少なくとも3個のチャンネルについては略
    同時刻において互いに同じ変動幅にて周波数を変動させ
    るものであることを特徴とする請求項1記載のGPS受
    信装置。
  3. 【請求項3】 前記発生周波数制御手段が、 前記キャリアサーチ重点期間よりも更に前記キャリア周
    波数予測手段によって予測された周波数の近傍の周波数
    にて変化させる第2のキャリアサーチ重点期間を設定
    し、少なくとも該第2のキャリアサーチ重点期間、前記
    キャリアサーチ変動期間、前記キャリアサーチ重点期
    間、の間で前記キャリア発生手段に発生させるキャリア
    の周波数を前記チャンネル毎に略周期的に変化させるも
    のであることを特徴とする請求項1記載のGPS受信装
    置。
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