JP3536291B2 - スポットキラー回路 - Google Patents
スポットキラー回路Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機の
電源を入れた時(オン時という)及び切った時(オフ時
という)に発生する画面のラスタ残り又はスポット残り
を除去するためのスポットキラー回路に関する。 【0002】 【従来の技術】最初に、本発明に係るスポットキラー回
路に関係のある、テレビジョン受像機の受像管、即ちC
RT(Cathode Ray Tube)について若
干説明しておく。 【0003】テレビジョン受像機のCRTは、周知のよ
うに、漏斗型のガラスバルブのネック部に赤(R)、緑
(G)、青(B)の三本の電子銃を設け、上記ガラスバ
ルブのコーン部の底には蛍光面を設けてある。各電子銃
は、陰極から放射された電子を加速し集束し細い電子ビ
ームとして蛍光面に衝突させることにより蛍光面を発光
させ、その結果、映像スポットを表示するようになって
いる。 【0004】CRTの電子銃は、電子を放射する陰極
と、陰極から放射された電子を電子ビームの形に集束す
るとともに加速するための複数の円筒電極であるグリッ
ドを有している。これらのグリッドは、陰極側から順
に、第1グリッド(G1)、第2グリッド(G2)・・
・・陽極と呼ばれている。 【0005】カソードから放出された電子は、色々な方
向に飛び出すが、第1グリッドと第2グリッドの中間付
近の電界により一度集められて電子ビームを形成した
後、再び広がって行く。次に、電子ビームは、第2グリ
ッドと第3グリッドとにより形成されたプリフォーカス
レンズの作用により発散を止められた後、第4グリッド
により形成された主フォーカスレンズの作用により集束
され、電子ビームとなって蛍光面に到達し、蛍光塗料を
光らせ、所謂スポットを表示する。 【0006】電子ビームは、CRTに設けられた水平偏
向コイルに印加されたノコギリ波により制御され、左か
ら右へ低速で走査され、右端において高速で左端に戻る
動作を繰り返す。スポットは、電子ビームが蛍光面に衝
突した時に蛍光面が光ることにより形成され、その後電
子ビームが移動すれば、蛍光面の残光時間の間減光しな
がら残るから、上記水平走査により、目に見える線とし
ての所謂水平ラスタが形成されることになる。 【0007】水平ラスタは、垂直偏向コイルに印加され
るノコギリ波電圧により順次下方に動かされる。このよ
うにして、蛍光画面全体の走査が終わった時1フィール
ドの画面を表示したことになる。 【0008】CRTの陽極には、フライバックトランス
の二次巻線から高圧が供給されている。そして、電子ビ
ーム集束用の各フォーカスグリッドに供給されるフォー
カス電圧は、上記陽極電圧を抵抗器により分圧して取り
出している。これらの電圧系は一体にまとめられてお
り、総称してフォーカスブロックと呼ばれている。 【0009】また、映像信号による電子ビームの変調
(蛍光面に到達する電子ビームの量を変化すること)
は、陰極と各グリッドとの相対電位差により制御され
る。従来、陰極に映像信号を供給する、所謂、カソード
ドライブ方式が一般に使用されているが、この方式で
は、全てのフォーカスグリッドの電圧が陰極に対して相
対的に変化することができる。 【0010】プロジェクション型テレビジョン受像機に
おいては、赤(R)、緑(G)、青(B)の三本の投写
管と呼ばれるCRTから電子ビームをレンズを通して反
射式又は投射式のスクリーンに向かって投射することに
より、スクリーン上に映像を表示するものであって、C
RTの構造は上記と同じであるが電子ビーム量、即ち電
流密度が大きいことが特徴である。 【0011】次に、CRTにおけるラスタ残り又はスポ
ット残りについて説明する。従来、テレビジョン受像機
においては、電源スイッチのオン/オフ時に、電源電圧
の立ち上がり方及び立ち下がり方により、CRT画面1
上に、図3に示すような水平ラスタ残りHR、又は、図
4に示すような垂直ラスタ残りVRが発生する。 【0012】これは、電源電圧の立ち上がり又は立ち下
がりの初動時に、CRTの偏向コイルに印加されている
偏向電圧や、フライバックトランスから供給される陽極
電圧及びフォーカス電圧の応答速度が異なることによ
り、ラスタが管面の中央部分に残り、徐々に幅が狭くな
り、最後にスポットとなって消えるために生ずる。 【0013】なお、水平ラスタHR及び垂直ラスタVR
共に、中央部分がくびれているのは、所謂糸巻ひずみで
あり、CRTの偏向の中心から画面までの距離が、画面
の中心から周辺にいくほど遠くなるために起こるもので
あって、大きくかつ偏平な画面を持つテレビジョン受像
機程著しい。 【0014】上記のようなラスタの消え方はテレビジョ
ン受像機の画質の向上の観点から好ましくない。そこ
で、従来、ラスタ残りを防止するために、図5に示すよ
うなスポットキラー回路が使用されていた。 【0015】図5において、スポットキラー回路の出力
端子T1はCRTの第1グリッドに接続されており、ス
ポットキラー回路の入力端子T2には、電源電圧VCC
(例えば+200V)が接続されている。 【0016】端子T2は、コンデンサC1の+端子と接
続されている。コンデンサC1の−端子は、抵抗器R1
の一端と接続されている。抵抗器R1の他端は、端子T
1、抵抗器R2の一端、並びにダイオードD1の一端と
接続されている。抵抗器R2およびダイオードD1の各
他端は接地されている。 【0017】テレビジョン受像機の電源スイッチがオフ
になると、端子T2の電圧VCCは降下し始め、コンデン
サC1の放電電流が、接地→抵抗器R2→抵抗器R1→
端子T2→スイッチ回路を通じて流れ始め、この電流は
速やかに減少する。従って、抵抗器R2の両端間電圧、
即ち、端子T2の電圧は速やかに降下する。その結果、
CRTの第1グリッドの電圧を下げる。 【0018】つまり、図5のスポットキラー回路は、電
圧VCCの降下を検出し、第1グリッドの電圧を下げ、電
子ビームの量を抑制し、その結果、ラスタ残りを防止す
る機能を有する。 【0019】電源スイッチがオンになると、コンデンサ
C1が充電され終わるまで充電電流が抵抗器R1及びダ
イオードD1を通じて流れ、コンデンサC1が充電され
終わると、端子T1の電圧、即ち、第1グリッドの電圧
は平常値になる。 【0020】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスポットキラー回路は、プロジェクション型テレビ
ジョン受像機のようにCRTの電流密度が高いためにラ
スタ残り又はスポット残りが強く現れるものに対して
は、第一に、ラスタ残り除去能力が不足であり、第二
に、電源スイッチのオン時には動作しないから不十分で
あり、第三に、CRTの管面焼けを起こすおそれがあ
り、問題点となっていた。 【0021】従って、本発明は、ラスタ残り又はスポッ
ト残りを完全に除去することのできるスポットキラー回
路に課題を有する。 【0022】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明に係るスポットキラー回路は、電子を放射
する陰極と、該陰極から放射された電子を電子ビームの
形に集束すると共に加速する複数のグリッドとを有する
受像管に使用されるスポットキラー回路において、コレ
クタが第1の抵抗を介してフォーカスグリッドに接続さ
れると共にエミッタが接地部に接続される第1のトラン
ジスタと、前記第1のトランジスタのベースと接地部と
の間に介装される第2の抵抗と、前記第1のトランジス
タのベースと電圧源との間に直列接続した第3の抵抗及
び第1のコンデンサと、前記直列接続した第3の抵抗と
第1のコンデンサの接続点と接地部との間に逆方向に介
装される第1のダイオードと、前記第1のトランジスタ
のベースと電圧源との間に接続されエミッタ側を電圧源
に接続すると共にベースを電圧源に接続し、コレクタを
前記第1のトランジスタのベースに接続した第2のトラ
ンジスタと、前記第2のトランジスタのエミッタと接地
部との間に介装される第2のコンデンサと、からなり、
前記電圧源の電源電圧の立ち上がり時に、前記第1のコ
ンデンサ、第3の抵抗、第2の抵抗を通過する電流によ
り前記第1のトランジスタをオンさせて前記フォーカス
グリッドを接地電位に制御すると共に、前記第1のコン
デンサの充電によって前記第1のダイオードが通電 した
ときに前記第1のトランジスタをオフにして前記フォー
カスグリッドに供給されている接地電位を解除し、前記
電圧源の電源電圧の立ち下がり時に、前記第2のトラン
ジスタのベース側の電圧が低下することにより該第2の
トランジスタをオンにして、前記第2のコンデンサに充
電されている充電電圧を前記第1のトランジスタのベー
スに供給することで、該第1のトランジスタをオンにし
て、前記フォーカスグリッドを接地電位に制御すると共
に、前記第2のコンデンサが放電したときに前記第1の
トランジスタをオフにして前記フォーカスグリッドに供
給されている接地電位を解除することである。 【0023】 【作用】上記構成により、本発明に係るスポットキラー
回路は、テレビジョン受像機の電源スイッチのオン時及
びオフ時に、電源電圧の立ち上がり又は立ち下がりの初
動を検出すると、直ちに第2グリッドを接地する。これ
により、CRTの電子ビームは管面まで飛ばなくなり、
ラスタ残り又はスポット残りは完全に除去され、管面焼
けの心配もなくなる。 【0024】また、電源スイッチのオン/オフ時には、
CRTの第2グリッドに漏洩電流が流れるが、本スポッ
トキラー回路を通じて上記漏洩電流を流すことができる
ため、CRTの信頼性が向上する。 【0025】 【実施例】以下、本発明に係るスポットキラー回路の実
施例について説明する。本実施例に係るスポットキラー
回路は、図1に示すように、フォーカスブロック2と、
検出/スイッチ回路3とから概略構成されている。 【0026】フォーカスブロック2は、図示していない
フライバックトランスに接続された高圧端子T3と、C
RTの第4グリッドと接続された端子T4と、DF(偏
向電圧)入力端子T5と、CRTの第2グリッドと接続
された端子T6と、スクリーン電圧共通第2グリッド電
圧を取り出す出力端子T7と、端子T3とアースとの間
に接続された直列抵抗回路と、抵抗器R6と、コンデン
サC2とからなり、一個の構成品として製作されてい
る。 【0027】上記直列抵抗回路は、端子T3側から順
に、抵抗器R3、可変抵抗器VR1、抵抗器R4、可変
抵抗器VR2、抵抗器R5が直列に接続されている。 【0028】可変抵抗器VR1の可動接点は、抵抗器R
6を介して端子T4と接続されていると共に、コンデン
サC2を介して端子T5と接続されている。これによ
り、端子T4からは、可変抵抗器VR1で調整され、か
つ、DF信号で変調された集束電圧が取り出される。 【0029】また、抵抗器R4と可変抵抗器VR2との
接続点は出力端子T7と接続されている。これにより、
出力端子T7からは、スクリーン電圧共通第2グリッド
電圧を取り出すことができるようになっている。 【0030】端子T6は、可変抵抗器VR2の可動接点
と接続されている。これにより、可変抵抗器VR2を調
整することにより、第2グリッドの電圧を調整すること
ができるようになっている。 【0031】なお、フォーカスブロック2の表面には、
可変抵抗器VR1及び可変抵抗器VR2の各可動接点の
位置を調整するための調整つまみが設けられており、こ
れを調整することにより、夫々、第4グリッド電圧及び
第2グリッド電圧を調整することができるようになって
いる。 【0032】以下、検出/スイッチ回路3について説明
する。検出/スイッチ回路3は、端子T8と、トランジ
スタQ1(第2のトランジスタ)、Q2(第1のトラン
ジスタ)と、抵抗器R7、R8、R9(第2の抵抗)、
R10(第3の抵抗)、R11(第1の抵抗)と、コン
デンサC3(第1のコンデンサ)、C4(第2のコンデ
ンサ)と、ダイオードD2、D3(第1のダイオード)
とから構成されている。 【0033】端子T8には、例えば+12Vの電源電圧
VCCが供給されている。端子T8は、ダイオードD2
のプラス端子、抵抗器R7の一端、並びにコンデンサC
3(第1のコンデンサ)の+側端子と夫々接続されてい
る。 【0034】ダイオードD2のマイナス端子は、−側が
接地されたコンデンサC4(第2のコンデンサ)の+側
端子、及び、トランジスタQ1(第2のトランジスタ)
のエミッタと夫々接続されている。 【0035】抵抗器R7の他端は、トランジスタQ1
(第2のトランジスタ)のベースと接続されている。コ
ンデンサC3(第1のコンデンサ)の−側端子は、抵抗
器R10(第3の抵抗)の一端、及び、プラス端子を接
地された逆方向のダイオードD3(第1のダイオード)
のマイナス端子と夫々接続されている。 【0036】トランジスタQ1(第2のトランジスタ)
のコレクタは、抵抗器R8、R9(第2の抵抗)の直列
回路を介して接地されている。抵抗器R8と抵抗器R9
(第2の抵抗)との接続点は、トランジスタQ2(第1
のトランジスタ)のベース、及び、抵抗器R10(第3
の抵抗)の他端と夫々接続されている。 【0037】トランジスタQ2(第1のトランジスタ)
のエミッタは接地されており、コレクタは、抵抗器R1
1(第1の抵抗)を介してフォーカスブロック2の出力
端子T7と接続されている。 【0038】上記のように構成された電源電圧応答スイ
ッチ回路3は、端子T8に供給されている電源電圧VC
Cの立ち上がり及び立ち下がりの初動を抵抗器R9(第
2の抵抗)の電圧降下(Q2のベース−エミッタ間電
圧)として検出し、下記のように、所定期間トランジス
タQ2(第1のトランジスタ)をオン状態にすることに
より、出力端子T7を接地するように動作する。以下、
(1)電源オン時、(2)電源オフ時について説明す
る。 【0039】(1)電源オン時 電源スイッチがオフで、端子T8の電圧が0Vである場
合には、抵抗器R9(第2の抵抗)の両端電圧は0Vで
あり、従って、トランジスタQ2(第1のトランジス
タ)はカットオフの状態にある。また、この時、端子T
3の電圧も0Vであるから端子T7の電圧も0Vであ
る。 【0040】そこで、電源スイッチがオンになると、端
子T8の電圧はある傾斜を持って立ち上がる。その時、
瞬時電流はコンデンサC3(第1のコンデンサ)、抵抗
器R10(第3の抵抗)、抵抗器R9(第2の抵抗)を
通って流れ、抵抗器R9(第2の抵抗)の両端に電圧降
下を発生する。この電圧降下がトランジスタQ2(第1
のトランジスタ)を所定時間オンさせるようになってい
る。即ち、電圧源VCCの電源電圧の立ち上がり時に、
第1のコンデンサ(C3)、第3の抵抗(R10)、第
2の抵抗(R9)を通過する電流により第1のトランジ
スタ(Q2)をオンさせてフォーカスグリッド(G2)
を接地電位に制御すると共に、第1のコンデンサ(C
3)の充電によって第1のダイオード(D3)が通電し
たときに第1のトランジスタ(Q2)をオフにしてフォ
ーカスグリッド(G2)に供給されている接地電位を解
除す る。 【0041】この所定の時間の間、フォーカスブロック
2の出力端子T7の電圧はトランジスタQ2(第1のト
ランジスタ)を介して接地され、従って、その間、端子
T6の電圧、即ち第2グリッド(フォーカスグリッド)
の電圧は接地電圧のまま保持される。従って、この期
間、CRTの電子ビームは管面まで飛ばずラスタ残り又
はスポット残りは生じない。 【0042】(2)電源オフ時 電源スイッチがオンの間、コンデンサC4(第2のコン
デンサ)は、ダイオードD2を介して電源電圧VCCに
より充電されている。そこで、電源スイッチがオフにな
ると、端子T8の電圧はある傾斜を持って立ち下がり始
める。すると、トランジスタQ1(第2のトランジス
タ)のベース電圧はエミッタ電圧より下がり、すぐにオ
ン状態となるようになっている。即ち、電圧源VCCの
電源電圧の立ち下がり時に、第2のトランジスタ(Q
1)のベース側の電圧が低下することによりこの第2の
トランジスタ(Q1)をオンにして、第2のコンデンサ
(C4)に充電されている充電電圧を第1のトランジス
タ(Q2)のベースに供給することで、この第1のトラ
ンジスタ(Q2)をオンにして、フォーカスグリッド
(G2)を接地電位に制御すると共に、第2のコンデン
サ(C4)が放電したときに第1のトランジスタ(Q
2)をオフにしてフォーカスグリッド(G2)に供給さ
れている接地電位を解除することである。 【0043】そこで、コンデンサC4(第2のコンデン
サ)から、トランジスタQ1(第2のトランジスタ)、
抵抗器R8、抵抗器R9(第2の抵抗)介してアースに
電流が流れ、抵抗器R9(第2の抵抗)の電圧降下量に
よりトランジスタQ2(第1のトランジスタ)はオンに
なる。その結果、フォーカスブロック2の出力端子T7
は接地され、端子T6の電圧、即ち第2グリッド電圧も
接地電圧になるから、CRTの電子ビームは管面まで飛
ばず、ラスタ残り又はスポット残りは生じない。 【0044】このような動作をする上記検出/スイッチ
回路3は、図2に示すように、電源電圧VCCの立ち上
がり及び立ち下がりの初動を検出してオンとなるスイッ
チ3と考えることができる。 【0045】また、電源スイッチのオン/オフ時に第2
グリッドに流れる漏洩電流は、トランジスタQ2(第1
のトランジスタ)を通じて流すことができるため、CR
Tの信頼性が向上する。 【0046】上記本発明に係るスポットキラー回路の応
答速度は、電源電圧VCCの立ち上がり又は立ち下がり
の速度に依存する。従って、電源電圧VCCとしては、
なるべく負荷の軽いものを使用するようにする。 【0047】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスポ
ットキラー回路は、テレビジョン受像機の電源電圧の立
ち上がり及び立ち下がりの初動に所定期間CRTの第2
グリッドを接地するようにしたことにより、ラスタ残り
又はスポット残りを無くするようにしているから、完全
にラスタ残りを除去しテレビジョン受像機の画質を向上
することができる。 【0048】また、本発明に係るスポットキラー回路
は、テレビジョン受像機のフォーカスブロックのスクリ
ーン電圧共通第2グリッド電圧端子を使用するから、構
成が簡単で、テレビジョン受像機のコストやサイズを大
きくする必要がないという効果がある。 【0048】また、本発明に係るスポットキラー回路
は、テレビジョン受像機のフォーカスブロックのスクリ
ーン電圧共通第2グリッド電圧端子を使用するから、構
成が簡単で、テレビジョン受像機のコストやサイズを上
げる心配はない。
電源を入れた時(オン時という)及び切った時(オフ時
という)に発生する画面のラスタ残り又はスポット残り
を除去するためのスポットキラー回路に関する。 【0002】 【従来の技術】最初に、本発明に係るスポットキラー回
路に関係のある、テレビジョン受像機の受像管、即ちC
RT(Cathode Ray Tube)について若
干説明しておく。 【0003】テレビジョン受像機のCRTは、周知のよ
うに、漏斗型のガラスバルブのネック部に赤(R)、緑
(G)、青(B)の三本の電子銃を設け、上記ガラスバ
ルブのコーン部の底には蛍光面を設けてある。各電子銃
は、陰極から放射された電子を加速し集束し細い電子ビ
ームとして蛍光面に衝突させることにより蛍光面を発光
させ、その結果、映像スポットを表示するようになって
いる。 【0004】CRTの電子銃は、電子を放射する陰極
と、陰極から放射された電子を電子ビームの形に集束す
るとともに加速するための複数の円筒電極であるグリッ
ドを有している。これらのグリッドは、陰極側から順
に、第1グリッド(G1)、第2グリッド(G2)・・
・・陽極と呼ばれている。 【0005】カソードから放出された電子は、色々な方
向に飛び出すが、第1グリッドと第2グリッドの中間付
近の電界により一度集められて電子ビームを形成した
後、再び広がって行く。次に、電子ビームは、第2グリ
ッドと第3グリッドとにより形成されたプリフォーカス
レンズの作用により発散を止められた後、第4グリッド
により形成された主フォーカスレンズの作用により集束
され、電子ビームとなって蛍光面に到達し、蛍光塗料を
光らせ、所謂スポットを表示する。 【0006】電子ビームは、CRTに設けられた水平偏
向コイルに印加されたノコギリ波により制御され、左か
ら右へ低速で走査され、右端において高速で左端に戻る
動作を繰り返す。スポットは、電子ビームが蛍光面に衝
突した時に蛍光面が光ることにより形成され、その後電
子ビームが移動すれば、蛍光面の残光時間の間減光しな
がら残るから、上記水平走査により、目に見える線とし
ての所謂水平ラスタが形成されることになる。 【0007】水平ラスタは、垂直偏向コイルに印加され
るノコギリ波電圧により順次下方に動かされる。このよ
うにして、蛍光画面全体の走査が終わった時1フィール
ドの画面を表示したことになる。 【0008】CRTの陽極には、フライバックトランス
の二次巻線から高圧が供給されている。そして、電子ビ
ーム集束用の各フォーカスグリッドに供給されるフォー
カス電圧は、上記陽極電圧を抵抗器により分圧して取り
出している。これらの電圧系は一体にまとめられてお
り、総称してフォーカスブロックと呼ばれている。 【0009】また、映像信号による電子ビームの変調
(蛍光面に到達する電子ビームの量を変化すること)
は、陰極と各グリッドとの相対電位差により制御され
る。従来、陰極に映像信号を供給する、所謂、カソード
ドライブ方式が一般に使用されているが、この方式で
は、全てのフォーカスグリッドの電圧が陰極に対して相
対的に変化することができる。 【0010】プロジェクション型テレビジョン受像機に
おいては、赤(R)、緑(G)、青(B)の三本の投写
管と呼ばれるCRTから電子ビームをレンズを通して反
射式又は投射式のスクリーンに向かって投射することに
より、スクリーン上に映像を表示するものであって、C
RTの構造は上記と同じであるが電子ビーム量、即ち電
流密度が大きいことが特徴である。 【0011】次に、CRTにおけるラスタ残り又はスポ
ット残りについて説明する。従来、テレビジョン受像機
においては、電源スイッチのオン/オフ時に、電源電圧
の立ち上がり方及び立ち下がり方により、CRT画面1
上に、図3に示すような水平ラスタ残りHR、又は、図
4に示すような垂直ラスタ残りVRが発生する。 【0012】これは、電源電圧の立ち上がり又は立ち下
がりの初動時に、CRTの偏向コイルに印加されている
偏向電圧や、フライバックトランスから供給される陽極
電圧及びフォーカス電圧の応答速度が異なることによ
り、ラスタが管面の中央部分に残り、徐々に幅が狭くな
り、最後にスポットとなって消えるために生ずる。 【0013】なお、水平ラスタHR及び垂直ラスタVR
共に、中央部分がくびれているのは、所謂糸巻ひずみで
あり、CRTの偏向の中心から画面までの距離が、画面
の中心から周辺にいくほど遠くなるために起こるもので
あって、大きくかつ偏平な画面を持つテレビジョン受像
機程著しい。 【0014】上記のようなラスタの消え方はテレビジョ
ン受像機の画質の向上の観点から好ましくない。そこ
で、従来、ラスタ残りを防止するために、図5に示すよ
うなスポットキラー回路が使用されていた。 【0015】図5において、スポットキラー回路の出力
端子T1はCRTの第1グリッドに接続されており、ス
ポットキラー回路の入力端子T2には、電源電圧VCC
(例えば+200V)が接続されている。 【0016】端子T2は、コンデンサC1の+端子と接
続されている。コンデンサC1の−端子は、抵抗器R1
の一端と接続されている。抵抗器R1の他端は、端子T
1、抵抗器R2の一端、並びにダイオードD1の一端と
接続されている。抵抗器R2およびダイオードD1の各
他端は接地されている。 【0017】テレビジョン受像機の電源スイッチがオフ
になると、端子T2の電圧VCCは降下し始め、コンデン
サC1の放電電流が、接地→抵抗器R2→抵抗器R1→
端子T2→スイッチ回路を通じて流れ始め、この電流は
速やかに減少する。従って、抵抗器R2の両端間電圧、
即ち、端子T2の電圧は速やかに降下する。その結果、
CRTの第1グリッドの電圧を下げる。 【0018】つまり、図5のスポットキラー回路は、電
圧VCCの降下を検出し、第1グリッドの電圧を下げ、電
子ビームの量を抑制し、その結果、ラスタ残りを防止す
る機能を有する。 【0019】電源スイッチがオンになると、コンデンサ
C1が充電され終わるまで充電電流が抵抗器R1及びダ
イオードD1を通じて流れ、コンデンサC1が充電され
終わると、端子T1の電圧、即ち、第1グリッドの電圧
は平常値になる。 【0020】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスポットキラー回路は、プロジェクション型テレビ
ジョン受像機のようにCRTの電流密度が高いためにラ
スタ残り又はスポット残りが強く現れるものに対して
は、第一に、ラスタ残り除去能力が不足であり、第二
に、電源スイッチのオン時には動作しないから不十分で
あり、第三に、CRTの管面焼けを起こすおそれがあ
り、問題点となっていた。 【0021】従って、本発明は、ラスタ残り又はスポッ
ト残りを完全に除去することのできるスポットキラー回
路に課題を有する。 【0022】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明に係るスポットキラー回路は、電子を放射
する陰極と、該陰極から放射された電子を電子ビームの
形に集束すると共に加速する複数のグリッドとを有する
受像管に使用されるスポットキラー回路において、コレ
クタが第1の抵抗を介してフォーカスグリッドに接続さ
れると共にエミッタが接地部に接続される第1のトラン
ジスタと、前記第1のトランジスタのベースと接地部と
の間に介装される第2の抵抗と、前記第1のトランジス
タのベースと電圧源との間に直列接続した第3の抵抗及
び第1のコンデンサと、前記直列接続した第3の抵抗と
第1のコンデンサの接続点と接地部との間に逆方向に介
装される第1のダイオードと、前記第1のトランジスタ
のベースと電圧源との間に接続されエミッタ側を電圧源
に接続すると共にベースを電圧源に接続し、コレクタを
前記第1のトランジスタのベースに接続した第2のトラ
ンジスタと、前記第2のトランジスタのエミッタと接地
部との間に介装される第2のコンデンサと、からなり、
前記電圧源の電源電圧の立ち上がり時に、前記第1のコ
ンデンサ、第3の抵抗、第2の抵抗を通過する電流によ
り前記第1のトランジスタをオンさせて前記フォーカス
グリッドを接地電位に制御すると共に、前記第1のコン
デンサの充電によって前記第1のダイオードが通電 した
ときに前記第1のトランジスタをオフにして前記フォー
カスグリッドに供給されている接地電位を解除し、前記
電圧源の電源電圧の立ち下がり時に、前記第2のトラン
ジスタのベース側の電圧が低下することにより該第2の
トランジスタをオンにして、前記第2のコンデンサに充
電されている充電電圧を前記第1のトランジスタのベー
スに供給することで、該第1のトランジスタをオンにし
て、前記フォーカスグリッドを接地電位に制御すると共
に、前記第2のコンデンサが放電したときに前記第1の
トランジスタをオフにして前記フォーカスグリッドに供
給されている接地電位を解除することである。 【0023】 【作用】上記構成により、本発明に係るスポットキラー
回路は、テレビジョン受像機の電源スイッチのオン時及
びオフ時に、電源電圧の立ち上がり又は立ち下がりの初
動を検出すると、直ちに第2グリッドを接地する。これ
により、CRTの電子ビームは管面まで飛ばなくなり、
ラスタ残り又はスポット残りは完全に除去され、管面焼
けの心配もなくなる。 【0024】また、電源スイッチのオン/オフ時には、
CRTの第2グリッドに漏洩電流が流れるが、本スポッ
トキラー回路を通じて上記漏洩電流を流すことができる
ため、CRTの信頼性が向上する。 【0025】 【実施例】以下、本発明に係るスポットキラー回路の実
施例について説明する。本実施例に係るスポットキラー
回路は、図1に示すように、フォーカスブロック2と、
検出/スイッチ回路3とから概略構成されている。 【0026】フォーカスブロック2は、図示していない
フライバックトランスに接続された高圧端子T3と、C
RTの第4グリッドと接続された端子T4と、DF(偏
向電圧)入力端子T5と、CRTの第2グリッドと接続
された端子T6と、スクリーン電圧共通第2グリッド電
圧を取り出す出力端子T7と、端子T3とアースとの間
に接続された直列抵抗回路と、抵抗器R6と、コンデン
サC2とからなり、一個の構成品として製作されてい
る。 【0027】上記直列抵抗回路は、端子T3側から順
に、抵抗器R3、可変抵抗器VR1、抵抗器R4、可変
抵抗器VR2、抵抗器R5が直列に接続されている。 【0028】可変抵抗器VR1の可動接点は、抵抗器R
6を介して端子T4と接続されていると共に、コンデン
サC2を介して端子T5と接続されている。これによ
り、端子T4からは、可変抵抗器VR1で調整され、か
つ、DF信号で変調された集束電圧が取り出される。 【0029】また、抵抗器R4と可変抵抗器VR2との
接続点は出力端子T7と接続されている。これにより、
出力端子T7からは、スクリーン電圧共通第2グリッド
電圧を取り出すことができるようになっている。 【0030】端子T6は、可変抵抗器VR2の可動接点
と接続されている。これにより、可変抵抗器VR2を調
整することにより、第2グリッドの電圧を調整すること
ができるようになっている。 【0031】なお、フォーカスブロック2の表面には、
可変抵抗器VR1及び可変抵抗器VR2の各可動接点の
位置を調整するための調整つまみが設けられており、こ
れを調整することにより、夫々、第4グリッド電圧及び
第2グリッド電圧を調整することができるようになって
いる。 【0032】以下、検出/スイッチ回路3について説明
する。検出/スイッチ回路3は、端子T8と、トランジ
スタQ1(第2のトランジスタ)、Q2(第1のトラン
ジスタ)と、抵抗器R7、R8、R9(第2の抵抗)、
R10(第3の抵抗)、R11(第1の抵抗)と、コン
デンサC3(第1のコンデンサ)、C4(第2のコンデ
ンサ)と、ダイオードD2、D3(第1のダイオード)
とから構成されている。 【0033】端子T8には、例えば+12Vの電源電圧
VCCが供給されている。端子T8は、ダイオードD2
のプラス端子、抵抗器R7の一端、並びにコンデンサC
3(第1のコンデンサ)の+側端子と夫々接続されてい
る。 【0034】ダイオードD2のマイナス端子は、−側が
接地されたコンデンサC4(第2のコンデンサ)の+側
端子、及び、トランジスタQ1(第2のトランジスタ)
のエミッタと夫々接続されている。 【0035】抵抗器R7の他端は、トランジスタQ1
(第2のトランジスタ)のベースと接続されている。コ
ンデンサC3(第1のコンデンサ)の−側端子は、抵抗
器R10(第3の抵抗)の一端、及び、プラス端子を接
地された逆方向のダイオードD3(第1のダイオード)
のマイナス端子と夫々接続されている。 【0036】トランジスタQ1(第2のトランジスタ)
のコレクタは、抵抗器R8、R9(第2の抵抗)の直列
回路を介して接地されている。抵抗器R8と抵抗器R9
(第2の抵抗)との接続点は、トランジスタQ2(第1
のトランジスタ)のベース、及び、抵抗器R10(第3
の抵抗)の他端と夫々接続されている。 【0037】トランジスタQ2(第1のトランジスタ)
のエミッタは接地されており、コレクタは、抵抗器R1
1(第1の抵抗)を介してフォーカスブロック2の出力
端子T7と接続されている。 【0038】上記のように構成された電源電圧応答スイ
ッチ回路3は、端子T8に供給されている電源電圧VC
Cの立ち上がり及び立ち下がりの初動を抵抗器R9(第
2の抵抗)の電圧降下(Q2のベース−エミッタ間電
圧)として検出し、下記のように、所定期間トランジス
タQ2(第1のトランジスタ)をオン状態にすることに
より、出力端子T7を接地するように動作する。以下、
(1)電源オン時、(2)電源オフ時について説明す
る。 【0039】(1)電源オン時 電源スイッチがオフで、端子T8の電圧が0Vである場
合には、抵抗器R9(第2の抵抗)の両端電圧は0Vで
あり、従って、トランジスタQ2(第1のトランジス
タ)はカットオフの状態にある。また、この時、端子T
3の電圧も0Vであるから端子T7の電圧も0Vであ
る。 【0040】そこで、電源スイッチがオンになると、端
子T8の電圧はある傾斜を持って立ち上がる。その時、
瞬時電流はコンデンサC3(第1のコンデンサ)、抵抗
器R10(第3の抵抗)、抵抗器R9(第2の抵抗)を
通って流れ、抵抗器R9(第2の抵抗)の両端に電圧降
下を発生する。この電圧降下がトランジスタQ2(第1
のトランジスタ)を所定時間オンさせるようになってい
る。即ち、電圧源VCCの電源電圧の立ち上がり時に、
第1のコンデンサ(C3)、第3の抵抗(R10)、第
2の抵抗(R9)を通過する電流により第1のトランジ
スタ(Q2)をオンさせてフォーカスグリッド(G2)
を接地電位に制御すると共に、第1のコンデンサ(C
3)の充電によって第1のダイオード(D3)が通電し
たときに第1のトランジスタ(Q2)をオフにしてフォ
ーカスグリッド(G2)に供給されている接地電位を解
除す る。 【0041】この所定の時間の間、フォーカスブロック
2の出力端子T7の電圧はトランジスタQ2(第1のト
ランジスタ)を介して接地され、従って、その間、端子
T6の電圧、即ち第2グリッド(フォーカスグリッド)
の電圧は接地電圧のまま保持される。従って、この期
間、CRTの電子ビームは管面まで飛ばずラスタ残り又
はスポット残りは生じない。 【0042】(2)電源オフ時 電源スイッチがオンの間、コンデンサC4(第2のコン
デンサ)は、ダイオードD2を介して電源電圧VCCに
より充電されている。そこで、電源スイッチがオフにな
ると、端子T8の電圧はある傾斜を持って立ち下がり始
める。すると、トランジスタQ1(第2のトランジス
タ)のベース電圧はエミッタ電圧より下がり、すぐにオ
ン状態となるようになっている。即ち、電圧源VCCの
電源電圧の立ち下がり時に、第2のトランジスタ(Q
1)のベース側の電圧が低下することによりこの第2の
トランジスタ(Q1)をオンにして、第2のコンデンサ
(C4)に充電されている充電電圧を第1のトランジス
タ(Q2)のベースに供給することで、この第1のトラ
ンジスタ(Q2)をオンにして、フォーカスグリッド
(G2)を接地電位に制御すると共に、第2のコンデン
サ(C4)が放電したときに第1のトランジスタ(Q
2)をオフにしてフォーカスグリッド(G2)に供給さ
れている接地電位を解除することである。 【0043】そこで、コンデンサC4(第2のコンデン
サ)から、トランジスタQ1(第2のトランジスタ)、
抵抗器R8、抵抗器R9(第2の抵抗)介してアースに
電流が流れ、抵抗器R9(第2の抵抗)の電圧降下量に
よりトランジスタQ2(第1のトランジスタ)はオンに
なる。その結果、フォーカスブロック2の出力端子T7
は接地され、端子T6の電圧、即ち第2グリッド電圧も
接地電圧になるから、CRTの電子ビームは管面まで飛
ばず、ラスタ残り又はスポット残りは生じない。 【0044】このような動作をする上記検出/スイッチ
回路3は、図2に示すように、電源電圧VCCの立ち上
がり及び立ち下がりの初動を検出してオンとなるスイッ
チ3と考えることができる。 【0045】また、電源スイッチのオン/オフ時に第2
グリッドに流れる漏洩電流は、トランジスタQ2(第1
のトランジスタ)を通じて流すことができるため、CR
Tの信頼性が向上する。 【0046】上記本発明に係るスポットキラー回路の応
答速度は、電源電圧VCCの立ち上がり又は立ち下がり
の速度に依存する。従って、電源電圧VCCとしては、
なるべく負荷の軽いものを使用するようにする。 【0047】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスポ
ットキラー回路は、テレビジョン受像機の電源電圧の立
ち上がり及び立ち下がりの初動に所定期間CRTの第2
グリッドを接地するようにしたことにより、ラスタ残り
又はスポット残りを無くするようにしているから、完全
にラスタ残りを除去しテレビジョン受像機の画質を向上
することができる。 【0048】また、本発明に係るスポットキラー回路
は、テレビジョン受像機のフォーカスブロックのスクリ
ーン電圧共通第2グリッド電圧端子を使用するから、構
成が簡単で、テレビジョン受像機のコストやサイズを大
きくする必要がないという効果がある。 【0048】また、本発明に係るスポットキラー回路
は、テレビジョン受像機のフォーカスブロックのスクリ
ーン電圧共通第2グリッド電圧端子を使用するから、構
成が簡単で、テレビジョン受像機のコストやサイズを上
げる心配はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスポットキラー回路の構成を示す
回路図である。 【図2】図1のスポットキラー回路の等価回路図であ
る。 【図3】水平ラスタ残りの説明図である。 【図4】垂直ラスタ残りの説明図である。 【図5】従来のスポットキラー回路を示す説明図であ
る。 【符号の説明】 2 フォーカスブロック 3 検出/スイッチ回路 T7 スクリーン電圧共通第2グリッド端子 Q2 端子T7を接地するトランジスタ
回路図である。 【図2】図1のスポットキラー回路の等価回路図であ
る。 【図3】水平ラスタ残りの説明図である。 【図4】垂直ラスタ残りの説明図である。 【図5】従来のスポットキラー回路を示す説明図であ
る。 【符号の説明】 2 フォーカスブロック 3 検出/スイッチ回路 T7 スクリーン電圧共通第2グリッド端子 Q2 端子T7を接地するトランジスタ
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平4−336762(JP,A)
特開 平6−98192(JP,A)
特開 昭61−293071(JP,A)
特開 昭60−204179(JP,A)
実開 昭62−152555(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04N 3/16 - 3/34
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 電子を放射する陰極と、該陰極から放射
された電子を電子ビームの形に集束すると共に加速する
複数のグリッドとを有する受像管に使用されるスポット
キラー回路において、 コレクタが第1の抵抗を介してフォーカスグリッドに接
続されると共にエミッタが接地部に接続される第1のト
ランジスタと、 前記第1のトランジスタのベースと接地部との間に介装
される第2の抵抗と、 前記第1のトランジスタのベースと電圧源との間に直列
接続した第3の抵抗及び第1のコンデンサと、 前記直列接続した第3の抵抗と第1のコンデンサの接続
点と接地部との間に逆方向に介装される第1のダイオー
ドと、 前記第1のトランジスタのベースと電圧源との間に接続
されエミッタ側を電圧源に接続すると共にベースを電圧
源に接続し、コレクタを前記第1のトランジスタのベー
スに接続した第2のトランジスタと、 前記第2のトランジスタのエミッタと接地部との間に介
装される第2のコンデンサと、からなり、 前記電圧源の電源電圧の立ち上がり時に、前記第1のコ
ンデンサ、第3の抵抗、第2の抵抗を通過する電流によ
り前記第1のトランジスタをオンさせて前記フォーカス
グリッドを接地電位に制御すると共に、前記第1のコン
デンサの充電によって前記第1のダイオードが通電した
ときに前記第1のトランジスタをオフにして前記フォー
カスグリッドに供給されている接地電位を解除し、 前記電圧源の電源電圧の立ち下がり時に、前記第2のト
ランジスタのベース側の電圧が低下することにより該第
2のトランジスタをオンにして、前記第2のコンデンサ
に充電されている充電電圧を前記第1のトランジスタの
ベースに供給することで、該第1のトランジスタをオン
にして、前記フォーカスグリッドを接地電位に制御する
と共に、前記第2のコンデンサが放電したときに前記第
1のトランジスタをオフにして前記フォーカスグリッド
に供給されている接地電位を解除すること を特徴とする
スポットキラー回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14308895A JP3536291B2 (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | スポットキラー回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14308895A JP3536291B2 (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | スポットキラー回路 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08336059A JPH08336059A (ja) | 1996-12-17 |
JP3536291B2 true JP3536291B2 (ja) | 2004-06-07 |
Family
ID=15330639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14308895A Expired - Fee Related JP3536291B2 (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | スポットキラー回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3536291B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010026203A (ko) * | 1999-09-03 | 2001-04-06 | 박종섭 | 스포트 킬러 회로 |
-
1995
- 1995-06-09 JP JP14308895A patent/JP3536291B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08336059A (ja) | 1996-12-17 |
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