JP3536096B2 - 深部温度測定装置 - Google Patents

深部温度測定装置

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JP3536096B2
JP3536096B2 JP2001324528A JP2001324528A JP3536096B2 JP 3536096 B2 JP3536096 B2 JP 3536096B2 JP 2001324528 A JP2001324528 A JP 2001324528A JP 2001324528 A JP2001324528 A JP 2001324528A JP 3536096 B2 JP3536096 B2 JP 3536096B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体の深部温度を
測定する深部温度測定装置(深部体温モニター)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】皮下(特に、末梢)の血流温度を反映し
た深部温度(深部体温)を連続的に計測(モニター)す
ることは、外科における麻酔時及び麻酔覚醒時の体温管
理や血流状態の監視などで、あるいは、中核温を反映し
た深部温度を連続的に計測することは、心療内科におけ
る登校拒否症等の場合での体温日内変動の確認などで、
それぞれ有用性が認められている。
【0003】従来、深部温度測定装置は、皮膚表面の温
度を検知するプローブを皮膚表面に貼りつけて(装着し
て)、深部温度を測定する。このプローブの外側は、ヒ
ーターの取り付けられたアルミブロック等の熱伝導体で
覆い囲まれており、ヒーターによりプローブの熱伝導体
に熱量が供給される。そして、この熱伝導体の温度と皮
膚表面で測定される温度の温度差をなくするようにヒー
ターを制御して熱伝導体に熱量が供給されることで、皮
膚表面からの放熱(熱放散)が補償できるようになって
いる。この皮膚表面からの放熱を補償するプローブの機
構により、時間の経過と共に、やがて皮膚表面からの放
熱がなくなり、皮膚表面温度が皮下の深部温度を反映す
るようになり、皮膚表面温度の測定を通して深部温度
(深部体温)を測定することができる。このような深部
温度の測定方法は、当業者には熱流補償法と呼ばれ、よ
く知られている。特公昭56−4848号には、このよ
うな熱流補償法に基づいた、従来の深部温度測定装置が
開示されている。
【0004】しかしながら、このような単にプローブの
熱伝導体の温度と皮膚表面との温度差をなくするヒータ
ー制御のみを備える従来の深部温度測定装置では、プロ
ーブを皮膚表面に装着してから、皮膚表面の放熱がなく
なり測定される皮膚温度が深部温度として測定できるま
でには、20分程度の時間を要するものであった。そし
て、深部温度が測定できる状態までの途中の測定温度値
は、臨床上はあまり意味をもたないことから、プローブ
を装着してから、深部温度が測定できる状態になるまで
の時間を短縮することが望まれていた。また、従来の深
部温度測定装置では、測定部位や測定深部に応じて異な
る種類のプローブを用いる場合にも同一のヒーター制御
を行うものであり、プローブの種類毎に、ヒーター制御
を容易に変更できるものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、適切
なヒーター制御によって、すみやかに正確な深部温度を
測定できる深部温度測定装置を提供することにある。
【0006】特に、プローブ装着の初期の段階で、皮膚
表面の温度(実際には、プローブの皮膚表面に近い位置
に設けられた温度センサにより測定される温度)の上昇
の割合に応じた熱量を、プローブの熱伝導体に供給する
ようにヒーターを制御する(微分制御)ことで、短い時
間で皮膚表面からの放熱がなくなる状態、すなわち、短
い時間で深部温度を測定できる状態を実現できる深部温
度測定装置を提供することにある。また、接続されるプ
ローブの種類毎に、適切なヒーター制御に容易に変更で
きる深部温度測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(13)の発明により、達せられる。 (1)生体の皮膚表面に装着されるプローブを有し、前
記プローブは、熱伝導体の覆いと前記皮膚表面の温度を
測定する第1温度測定手段と前記熱伝導体の温度を測定
する第2温度測定手段と前記熱伝導体に熱量を供給する
加熱手段とを備え、前記第1温度測定手段および第2温
度測定手段で測定される温度により前記加熱手段を制御
することで前記皮膚表面からの放熱の補償を行い、深部
温度を測定する深部温度測定装置において、前記第1温
度測定手段で測定される温度の上昇の割合に応じて前記
供給する熱量を決定して前記加熱手段を制御する第1加
熱制御と、前記第1温度測定手段で測定される温度と前
記第2温度測定手段で測定される温度の差に応じて前記
供給する熱量を決定して前記加熱手段を制御する第2加
熱制御とを行う加熱制御手段を備えることを特徴とする
深部温度測定装置。 (2)前記加熱制御手段は、前記第1加熱制御と前記第
2加熱制御を、前記第1温度測定手段で測定される温度
の上昇の割合に応じて切り替えることを特徴とする上記
(1)に記載の深部温度測定装置。 (3)前記加熱制御手段は、更に、前記第2温度測定手
段で測定される温度が高温の場合には、熱量を供給しな
いように加熱手段を制御することを特徴とする上記
(1)または(2)に記載の深部温度測定装置。 (4)前記第2加熱制御は、前記第1温度測定手段で測
定される温度と前記第2温度測定手段で測定される温度
の差が所定の範囲からはずれる場合には、0%もしくは
100%の制御であることを特徴とする上記(1)ない
し(3)のいずれかに記載の深部温度測定装置。 (5)前記第1加熱制御により供給される熱量の決定条
件に用いるパラメータは、使用者が設定することができ
ることを特徴とする上記(1)ないし(4)のいずれか
に記載の深部温度測定装置。 (6)生体の皮膚表面に装着されるプローブを有し、前
記プローブは、熱伝導体の覆いと前記皮膚表面の温度を
測定する温度測定手段と前記熱伝導体に熱量を供給する
加熱手段とを備え、前記温度測定手段で測定される温度
により前記供給する熱量を制御することで、前記皮膚表
面からの放熱の補償を行い、深部温度を測定する深部温
度測定装置において、前記温度測定手段で測定される温
度の上昇の割合に応じて前記供給する熱量を決定して前
記加熱手段を制御する加熱制御手段を備えることを特徴
とする深部温度測定装置。 (7)前記加熱制御手段は、更に、前記プローブの熱伝
導体が高温の場合には、熱量を供給しないように前記加
熱手段を制御することを特徴とする上記(6)に記載の
深部温度測定装置。 (8)前記加熱制御手段により供給される熱量の決定条
件に用いるパラメータは、使用者が設定することができ
ることを特徴とする上記(6)または(7)に記載の深
部温度測定装置。 (9)熱伝導体の覆いと皮膚表面の温度を測定する第1
温度測定手段と前記熱伝導体の温度を測定する第2温度
測定手段と前記熱伝導体に熱量を供給する加熱手段を備
える複数の種類のプローブと前記複数の種類のプローブ
から選択されたプローブが着脱自在に接続される本体と
を有し、本体に接続されたプローブの前記第1温度測定
手段および第2温度測定手段で測定される温度により前
記加熱手段を制御することで皮膚表面からの放熱の補償
を行い、深部温度を測定する深部温度測定装置におい
て、前記複数の種類のプローブはプローブの種類の記憶
されたROMを内蔵し、前記本体は、選択されたプロー
ブが接続されたとき、前記選択されたプローブのROM
に記憶されているプローブの種類を読み込み、前記読み
込んだプローブの種類に応じて前記選択されたプローブ
の加熱手段の制御を行うことを特徴とする深部温度測定
装置。 (10)前記加熱手段の制御は、前記第1温度測定手段
で測定される温度の上昇の割合に応じて供給する熱量を
決定して行う制御であることを特徴とする上記(9)に
記載の深部温度測定装置。 (11)前記ROMは、プローブが前記本体と接続され
るプローブのコネクタ部に内蔵されていることを特徴と
する上記(9)または(10)に記載の深部温度測定装
置。 (12)前記ROMには、更に、前記第1温度測定手段
と前記第2温度測定手段の較正情報が記憶されており、
前記本体は、選択されたプローブが接続されたとき、前
記選択されたプローブのROMに記憶されている較正情
報を読み込み、前記読み込んだ較正情報に基いて温度測
定を行うことを特徴とする上記(9)ないし(11)の
いずれかに記載の深部温度測定装置。 (13)前記較正情報は、前記ROMの複数箇所に重複
して記憶されていることを特徴とする上記(12)に記
載の深部温度測定装置。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の深部温度測定装置
(深部体温モニター)を添付図面に示す好適実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明の実施例の深部温度測定装
置の外観概略図である。深部温度測定装置1は、装置本
体2と温度を検出(測定)するプローブ3(プローブ感
温部3)と、装置本体2とプローブ3を接続するプロー
ブコネクタ(コネクタ部)4と、プローブ3とプローブ
コネクタ4を接続するケーブル5からなっている。プロ
ーブ3とプローブコネクタ4とケーブル5は、一体に形
成されており、広義のプローブと呼ばれる。
【0010】装置本体2はプローブ3(プローブコネク
タ4)が、2つ(2チャンネル)接続できるように、本
体コネクタ6、7が装置本体正面に向かって両サイド
に、1つずつ設けられている。便宜上、本体コネクタ6
に接続されるプローブから温度情報を取り込むチャンネ
ルをAチャンネル、本体コネクタ7に接続されるプロー
ブから温度情報を取り込むチャンネルをBチャンネルと
呼ぶ。A、B各チャンネルで測定された深部温度(深部
体温)は、それぞれ、装置本体正面の上部の両サイドに
あるLED表示器(好ましくは、7セグメントLED表
示器)からなるLED表示部8とLED表示部9に表示
される。また、同様に、A、B各チャンネルに接続され
るプローブ3のヒーター制御状態(後述)が、それぞ
れ、表示部8、9の傍の2色LED11と2色LED1
2に表示される。大型のカラーLCD表示部(表示器)
10では、後述のようにヒーター制御状態や温度測定の
結果をグラフで表示できるようになっている。図1で
は、Aチャンネルの2色LED11が点灯して、LCD
表示部10にはAチャンネルの深部温度の時間経過に対
するトレンド・グラフが表示されている。このLCD表
示部10の表示内容の切り替えは、装置本体正面に向か
って左端にあるメニューキー15で選択項目を表示し、
装置本体正面に向かって右端にある切り替えキー13、
14を操作することで、行うことができる。また、各種
設定(後述)は、装置本体正面に向かって左端にあるメ
ニューキー15と決定キー16を操作することで、行う
ことができる。
【0011】図2は、プローブ3の縦の断面図である。
プローブ3の皮膚と接触する面には樹脂シート31を介
して皮膚表面の温度を計測するサーミスタ32(請求項
1の第1温度測定手段、請求項6の温度測定手段)が設
けられている。皮膚との接触部分を除くプローブ3は、
外側が熱伝導体であるアルミブロック33で形成されて
覆われており、プローブ3の外側を等温にすることで、
プローブ3に入ってくる皮膚表面からの放熱(熱放散)
をあらゆる方向で補償できる構造になっている。プロー
ブ3のアルミブロック33の温度は、アルミブロック3
3の内部に設けられた制御サーミスタ34(請求項1の
第2温度測定手段)で測定される。プローブ3の内部に
は、ヒーター35(加熱手段)がアルミブロック33の
内側に樹脂36を介して取り付けられている。ヒーター
35は、当業者によく知られているように、皮膚表面か
らの熱放散(放熱)を補償するためにプローブ3に熱量
を与えるものであり、その熱量は、後述のように計測サ
ーミスタ32と制御サーミスタ34で測定される温度に
より制御される。この制御を容易にするために、計測サ
ーミスタ32と制御サーミスタ34の間に熱抵抗を確保
する必要があり、プローブ3の内部、すなわち、アルミ
ブロック33の内部は、熱抵抗体である発泡ウレタン3
7が充填されている。そして、計測サーミスタ32は、
アルミブロック33の外周から均等に離れたプローブ3
の皮膚接触面の中心に設けられている。
【0012】図3は、本体装置2に接続されるプローブ
コネクタ4とそれに結合するケーブル5の一部の断面図
である。ケーブル5の内部には、プローブ3の計測サー
ミスタ32と制御サーミスタ34から取りこまれる温度
信号を伝えるリード線51がプローブコネクタ4の内部
のプリント基板41に接続されている。プローブコネク
タ4のプリント基板41には、EEPROM42が搭載
されていて、この中には、複数箇所に重複して、個々の
プローブ3で用いられている計測サーミスタ32と制御
サーミスタ34の抵抗−温度変換に用いられる情報(較
正情報)が、工場出荷時に書きこまれている。プローブ
コネクタ4が本体装置2の本体コネクタ6、7に接続さ
れると、プローブコネクタ4の端子43が本体装置2の
内部の回路(図示しない)に接続され、計測サーミスタ
32と制御サーミスタ34からの温度信号やEEPRO
M42の中の複数箇所に重複して書きこまれている(記
憶されている)較正情報が、本体装置2の中に取り込ま
れる。EEPROM4は、本体装置4に直接接続される
プローブコネクタ(コネクタ部)4に設けられているこ
とから、プローブの組み立て(EEPROM4からの配
線等)が容易であり、また、ROMに記憶されている内
容が本体で読み込まれるときノイズの影響を受けること
も少ない。
【0013】サーミスタ(計測サーミスタ32と制御サ
ーミスタ34)の工場出荷時の較正は、プローブ(プロ
ーブコネクタ4)に内蔵されているEEPROM42に
較正情報が書きこまれることにより行われるため、従来
のように較正用の抵抗器をプローブに設ける必要はな
く、容易である。また、EEPROM42に記憶されて
いるデータが種々の原因により破壊される場合への対応
として、サーミスタ(計測サーミスタ32と制御サーミ
スタ34)の較正情報はEEPROM42の複数箇所に
重複して記憶されており、本体装置2は正確な較正情報
が取り込むことができる。すなわち、例えば、EEPR
OM42の4箇所に同一の較正情報が重複して書きこま
れている場合、本体装置2で読み込まれる4個の較正情
報のうち、少なくとも3個以上の較正情報が同一のとき
にのみ、その同一の較正情報を正確なものと判定して本
体装置2が取り込む仕様にすることで、本体装置2はか
なり正確な較正情報を取り込むことができる。この場
合、すべての較正情報が異なるときや2個の較正情報の
みが同一のときには、読み込んだ較正情報は信頼性がな
い(正確でない)ものとして本体装置2に取り込むこと
なく、LCD表示部10にエラー表示を出して、使用者
にそのプローブ(プローブ3とプローブコネクタ4とケ
ーブル5からなる)は使用不可であることを知らせ、別
のプローブに交換することを促すことで、不正確な測定
を避けることができる。また、3個の較正情報が同一で
1個の較正情報のみが異なるときは、LCD表示部10
に警告表示を出し、そのプローブは使用可能だが信頼性
は完全でないことを使用者に知らせることもできる。
【0014】図4は、本実施例の深部体温測定装置全体
のブロック図である。装置全体は、温度検出システム1
01と制御システム102と電源システム103と安全
検出システム104のブロックで構成されている。
【0015】温度検出システム101は、プローブ部6
1と本体部62からなっている。プローブ部61は、計
測サーミスタ32、制御サーミスタ34、ヒーター3
5、ケーブル5、EEPROM42からなっている。本
体部62は、計測サーミスタ32と制御サーミスタ34
からの温度信号を取り込む検出回路81、ヒーター35
を駆動する駆動回路82(加熱制御手段)、EEPRO
M42に記憶された情報の読み込み回路83(読み込み
手段)からなっている。
【0016】制御システム102は、CPU部84とサ
ブCPU部85からなる制御部63(加熱制御手段を含
む)と、制御部63を外部から操作するスイッチ86か
らなる操作部64と、制御部63から信号を送受信す
る、表示部65、ブザー部66、メモリー部67、出力
部68からなっている。本実施例では、制御部63での
信号処理はほとんどCPU部84で行われるが、CPU
部84の暴走確認や表示部65のグラフィックLCDド
ライブ回路88の制御等をサブCPU部85が行ってい
る。操作部64のスイッチ86は、図1の表示切替に用
いられるキー13、14と各種設定に用いられるキー1
5、16、および電源スイッチ(図示せず)である。表
示部65は、図1の温度を表示するLED表示部8、9
及びヒーター制御状態を表示する2色LED表示部1
1、12を制御するLEDドライブ回路87と各種グラ
フを表示するLCD表示部10を制御するグラフィック
LCDドライブ回路88からなっている。ブザー部66
は、温度測定のエラー等を報知するブザー89からなっ
ている。メモリー部67には、プローブ部61と同様、
EEPROM90を備え、プローブ部61のEEPRO
M42から読み込まれたサーミスタの正確な較正情報を
CPU部84から受け取り記憶される。すなわち、EE
PROM42の複数箇所に重複して書きこまれているサ
ーミスタの較正情報は、CPU部84で読み込まれた内
容の同一性が確認され、較正情報が正確なものと判定さ
れたときに、EEPROM90に送られ記憶される(取
り込まれる)。更に、このEEPROM90に記憶され
た較正情報を基に作られる温度変換式(抵抗−温度変換
式)は、CPU部84内のRAM(図示せず)に記憶さ
れ、測定の間、温度値の算出に用いられる。出力部68
は、シリアル出力91を制御して、本体装置2の内部に
取り込んだ温度データ等を外部のパソコンへ転送し、外
部パソコン上での、データ処理を可能とするものであ
る。
【0017】電源システム103は、電源入力部69と
電圧変換部70からなっている。電源入力部69は、A
C100Vの電源92であり、電圧変換部70の中で
は、AC100Vの電源92が5Vのデジタル電源93
と12Vのアナログ電源94に変換される。5Vのデジ
タル電源93は、主として制御システム102のロジッ
ク回路に用いられ、12Vのアナログ電源94は、主と
して、ヒータ33の駆動回路82やサーミスタ32、3
4からの温度信号の検出回路81に用いられる。
【0018】安全検出システム104は、プローブ異常
監視回路95を備えるプローブ異常監視部71からな
る。ここでは、プローブ3からの信号の断線を監視す
る。
【0019】図5は、本実施例の深部体温測定装置のコ
ネクタ部(プローブコネクタ、本体コネクタ)を中心と
した回路の概略である。コネクタ部では、プローブ側に
ヒーター35、計測サーミスタ32、制御サーミスタ3
4、較正情報の記憶されたEEPROM42があり、本
体装置側に、ヒーター35を駆動するヒーター駆動回路
82、計測サーミスタ32から温度信号を取り込む計測
回路811、制御サーミスタ34から温度信号を取り込
む計測回路812、EEPROM42の中の較正情報の
読み込み回路83からなっている。尚、320、340
は、共に、サーミスタからの温度信号を一旦線形化した
温度信号にする回路である。
【0020】装置本体2の電源(図示せず)をONにす
ると制御部63のCPU部84では、ヒーター35、サ
ーミスタ32、34、EEPROM42への接続を確認
することで、プローブ3(プローブコネクタ4)の接続
の有無が、調べられる。プローブ3が接続されている場
合には、読み込み回路83は、EEPROM42の中に
記憶されているサーミスタ32、34の較正情報を読み
込み、本体のメモリー部67のEEPROM90に記憶
し、温度変換式は、前述の通り、CPU部84の中のR
AMに測定の間記憶される。プローブ3の接続の有無
は、温度の計測中も監視され、プローブ3(プローブコ
ネクタ4)が本体装置2の本体コネクタ6、7から抜か
れた場合には、メモリー部67のEEPROM90に記
憶されている較正情報を消去し、プローブの抜かれたチ
ャンネルの温度表示部8、9の表示を「― ― ―
―」とする。装置本体2の電源がONの状態で、プロー
ブ3(プローブコネクタ4)が、再び、接続された場合
は、電源のONにした時と同様、再び、プローブコネク
タ4の中のEEPROM42の中に記憶されているサー
ミスタ32、34の較正情報が読み込まれ、そのチャン
ネルの温度表示部8、9への温度値の表示が開始され
る。
【0021】プローブコネクタ4に搭載されているEE
PROM42の較正情報は、電気的に書き込み消去され
ることから、プローブコネクタ4への電源が入った状態
で本体コネクタ6、7へ挿抜を行うと、較正情報が壊れ
るおそれがある。従って、本実施例では、プローブコネ
クタ4が本体コネクタ6、7に接続されたことを検知し
て後、EEPROM電源がONとなりEEPROM42
の較正情報が本体装置2(読み取り回路83)に読み込
まれるが、較正情報が読み込まれて後は、EEPROM
電源がOFFとなりEEPROMへの電流を遮断し、途
中で、プローブ3(プローブコネクタ4)を抜くような
ことがあっても、EEPROM42の較正情報が壊れな
いようになっている。
【0022】次に、本実施例の標準設定でのヒーター3
5の制御方法について説明する。本実施例では、計測サ
ーミスタ32と制御サーミスタ34で測定される温度差
に基づく従来の熱流補償制御(以下、温度差制御とい
う)と制御サーミスタ34で測定される温度の微分値
(温度の上昇の割合)に基づく微分制御の2つの制御を
備えている。
【0023】温度差制御(請求項1の第2加熱制御)
は、計測サーミスタ32と制御サーミスタ34で測定さ
れる温度の差、すなわち、 温度差=計測サーミスタに測定温度−制御サーミスタに
よる測定温度 により(温度差に応じて)、ヒーター35の制御量が決
定される。本実施例では、温度差が1.07℃(所定温
度)以上のときは制御量100%、0.167℃(所定
温度)以下のときは制御量0%、その間の温度差に対し
ては次式のように温度差に比例する(温度差に応じた)
制御量でヒーター35を制御する比例制御となってい
る。
【0024】 制御量:[温度差÷1.07]×100% …(1) 制御量100%とする温度差の下限値1.07℃(所定
温度)は、プローブの熱応答を考慮した適切な制御が行
われるよう設定されている。制御量0%とする温度差の
上限値0.167℃(所定温度)は、計測サーミスタ3
2と制御サーミスタ34の測定精度を考慮した適切な制
御が行われるよう設定されている。すなわち、これらの
設定により、皮膚の放熱を超える熱量が供給されること
のないように適切な制御が行われる。本実施例では、こ
のように、温度差が所定の範囲(0.167℃〜1.07
℃)からはずれる場合には、比例制御を行わないで、制
御をしない(0%の制御)、もしくは100%の制御を
行う。
【0025】尚、温度差制御のルーチンでは、後述のフ
ローチャートでみるように、安全のために、制御サーミ
スタ34の計測温度が42℃を越える場合には、制御量
は、温度差の値にかかわらず0%、すなわち、熱量を供
給しないように制御される。
【0026】本実施例の微分制御(請求項1の第1加熱
制御、請求項6と請求項10の制御)は、計測サーミス
タ32での測定温度が30〜35℃の間で0.25℃/
4秒以上の温度上昇(所定の温度の上昇の割合)を検出
するとプローブ3が皮膚に装着されたとして、開始され
る。本実施例の微分制御のヒーター35の制御量は、計
測サーミスタ32での測定温度の上昇の割合の条件によ
り、以下の通りの制御量(温度上昇の割合に応じる制御
量)となっている。
【0027】・0.12℃/10秒を越える温度上昇:
制御量235/255×100% ・0.10℃/10秒を越え、かつ、0.12℃/10秒
以下の温度上昇:制御量150/255×100% ・0.06℃/10秒を越え、かつ、0.10℃/10秒
以下の温度上昇:制御量 60/255×100% ・0.03℃/10秒を越え、かつ、0.06℃/10秒
以下の温度上昇:制御量 20/255×100% ・0.03℃/10秒以下の温度上昇:制御量 0/
255×100% 尚、微分制御のルーチンでは、後述のフローチャートで
みるように、計測サーミスタ32での測定温度が、35
℃以下では、温度上昇の割合にかかわらず、制御量10
0%である。また、安全のため制御サーミスタ34の測
定温度が40℃を越えていれば以下のような制御量とし
ている。
【0028】 ・40〜41℃: 制御量 30/255×100% ・41〜42℃: 制御量 20/255×100% ・42℃以上 : 制御量 0/255×100% すなわち、42℃を越える場合には、制御量は、温度上
昇の割合にかかわらず0%、すなわち、熱量を供給しな
いように制御される。
【0029】以上のように、本実施例でのヒーター制御
は、温度差制御と微分制御のいずれのルーチンのヒータ
ー制御においても、制御サーミスタ34の測定温度が所
定温度42℃以上(高温)になると制御量が0%となる
ように設定されている。すなわち、制御サーミスタ34
の測定温度は、プローブ3のアルミブロック33の温度
であり、被測定者が、アルミブロック33と接触する皮
膚表面で、火傷を生じることのないようにヒーター制御
が行われている。
【0030】図6には、温度差制御と微分制御を用いて
ヒーター制御を行う本実施例の制御アルゴリズムのフロ
ーチャートが示されている。計測サーミスタ32と制御
サーミスタ34では数秒(好ましくは、2秒以内)の測
定周期で温度が測定されることから、温度が測定される
毎に、その測定値を用いて、開始S100から終了S1
30までのフローを通してヒーター制御を更新する。
【0031】以下、図6のフローチャートに従って、本
実施例のヒーター制御の説明と深部温度の測定過程につ
いて説明する。
【0032】深部温度の測定に際して、通常、プローブ
コネクタ4を本体装置2の本体コネクタ6、7に接続し
て、本体装置2の電源(図示せず)をONにする。その
後、プローブ3は皮膚表面に装着される。このときよ
り、フローチャートのヒーター制御S100のフローに
入るが、ステップS101では、最初は、微分制御のル
ーチンであることを示す微分フラグはONとはなってい
ない。皮膚表面に装着されたプローブ3では、計測サー
ミスタ32での測定温度は短時間で30℃以下から皮膚
表面の温度の35℃付近まで上昇する。ステップS10
2では、この温度上昇を検出して、過去4秒間の温度上
昇が0.25℃以上であること(所定の温度上昇の割
合)を条件として、ステップS103で微分フラグをO
Nにして微分制御のルーチンに入る。ステップS104
では、過去の10秒間の温度上昇値を演算し、この値に
よりS105〜S109の判定を通して、ヒート量がス
テップS110、S112〜S116で決定される。こ
こで、ヒート量は、ヒーター35によりプローブ3(ア
ルミブロック33)に所定時間に与えられる熱量である
が、便宜上、ヒーター制御量100%の時のヒート量を
255としている。ヒート量とヒーター制御量は、比例
するものであり、ステップS112〜S116のヒート
量の決定は前述したヒーター制御量の決定を言い換えた
ものに過ぎない。制御サーミスタ34の測定温度が40
℃(所定温度)を越える場合には、安全のためステップ
S117〜S119の条件により、ステップS120〜
S122で、ヒート量の再決定が行われ、S130でヒ
ーター制御のルーチンが終了する。尚、ステップS12
0のヒート量の再決定は、アルミブロック33と接触す
る皮膚表面で火傷を生じることのないようにするためで
ある。以上のステップS103〜S108、S112〜
S122は微分制御のルーチンである。[ステップS1
06〜S110、S113〜S116が微分制御に相当
するステップである。]そして、次の測定周期の計測サ
ーミスタ32と制御サーミスタ34からの温度信号が得
られると、再び、ヒーター制御S100に入るが、ステ
ップS101で微分フラグがONであることから、ステ
ップS104へとび、しばらくは、微分制御のルーチン
を繰り返す。すなわち、測定の初期の段階では、ステッ
プS105の判定で「yes」もしくは、計測サーミス
タ32で計測される温度上昇が大きいことから、ステッ
プS106〜S109のいずれかの判定で「no」とな
り、微分制御のルーチンでのヒーター制御が繰り返し行
われる。
【0033】やがて、計測サーミスタ32で測定される
温度上昇が小さくなると、ステップS109(所定の温
度上昇の割合による条件)の判定で、「yes」とな
り、ステップS110でヒート量が0となってステップ
S111で微分フラグがOFFとなり、微分制御のルー
チンから出る。
【0034】微分制御のルーチンから出ると、本実施例
では、前述の温度差制御のルーチンに入る。ステップS
123〜S129は温度差制御のルーチンである。[ス
テップS123〜S126、S128、S129が温度
差制御に相当するステップである。]ステップS123
で、計測サーミスタ32の測定温度(計測温)と制御サ
ーミスタ34の測定温度(制御温)の温度差(補償温
度)が計算され、それに基づいて、(1)式に従って、
ヒーター制御量、すなわち、ヒート量がステップS12
4で計算される。そして、計算されたヒート量は、温度
差(補償温度)の条件S125、S126、および制御
サーミスタ34の測定温度の条件S127によって、ス
テップS128、S129で、再決定されて、S130
で終了する。尚、ステップS128、S129でのヒー
ト量の再決定は、プローブの熱応答特性やサーミスタの
精度の範囲内で、適切な制御を行なうことと、アルミブ
ロック33と接触する皮膚表面で火傷を生じることのな
いようにするためである。そして、次の測定周期で、計
測サーミスタ32と制御サーミスタ34からの温度信号
が得られると、再び、ヒーター制御S100に入り、ス
テップS101で微分フラグがOFFであることから、
ステップS102で、温度上昇を確認して、微分制御の
ルーチンに入るか、もしくは、前回と同じ温度差制御の
ルーチンに入るかが、判定され、微分制御もしくは再び
温度差制御のルーチンへ入る。そして、このようなヒー
ター制御が、その後、測定周期毎、計測サーミスタ32
と制御サーミスタ34からの温度信号が得られる度に繰
り返される。一般に、測定の初期の段階では微分制御の
ルーチンで微分制御(請求項1の第1加熱制御、請求項
6の制御)が行われ、その後、ステップS123〜S1
29の温度差制御のルーチンに移行して温度差制御(請
求項1の第2加熱制御)が行われ、温度差制御が続く。
【0035】図6のフローチャートには、記載されてい
ないが、本実施例の装置では、計測サーミスタ32の測
定温度の変動が所定値以内に収まると、それ以降、皮膚
表面からの放熱が補償され、計測サーミスタ32での皮
膚表面の測定温度が実質的に安定した深部温度を表して
いるとみなされる。そして、このとき、本体装置2の2
色LED11、12を緑点灯として、LED表示部8、
9に4桁の深部温度(このときの計測サーミスタ32で
の皮膚表面の測定温度)が表示される。
【0036】図7は、本実施例のヒーター制御を行った
場合の計測サーミスタ32の測定温度と制御サーミスタ
34の測定温度とヒーター制御量が、プローブ3を皮膚
表面に装着後、時間の経過(秒)と共にどのように変化
するかを示したグラフである。グラフAは、計測サーミ
スタ32による測定温度(℃)、グラフBは制御サーミ
スタ34による測定温度(℃)、グラフCはヒーター制
御量(%)のグラフとなっている。グラフCにみるよう
に計測の初期の段階(180秒近傍まで)では、階段状
の微分制御が行われ、グラフBの120秒近傍の山にみ
るように、プローブ3(アルミブロック33)に大きな
熱量が供給されていることが分かる。ヒーター制御は、
180秒を過ぎた辺りで、微分制御から温度差制御に移
るが、しばらくは、計測サーミスタ32による測定温度
より制御サーミスタ34による測定温度の方が大きいた
め、グラフCにみるように、ヒーター制御量0%の状態
が続く。(図6のフローチャートでステップS123の
補償温度が負となりS126の判定が「yes」となる
ことによる。)300秒辺り以降では、ヒーター制御量
をわずかに変動させながら皮膚からの放熱を補償する比
例制御(温度差制御)が続いている。この300秒辺り
以降の温度差制御の状態では、常に、制御サーミスタ3
4の測定温度が計測サーミスタ32の測定温度より低く
なっていることから分かるように、本実施例では、熱量
を与えすぎることのない適切なヒーター制御が行われて
いる。尚、計測サーミスタ32の測定温度は、300秒
ほどで、安定状態(温度上昇が実質的になくなっている
状態)となっている。
【0037】図8は、比較のために、ヒーター制御を温
度差制御のみで行ったグラフである。これは、従来の深
部温度測定装置で行っている制御である。この場合の温
度差制御の条件は、図7の本実施例の場合と同じであ
る。すなわち、温度差が1.07℃以上のときは制御量
100%、0.167℃以下のときは制御量0%、その
間の温度差では(1)式の制御量でヒーター35が制御
される。そして、制御サーミスタ34の測定温度が42
℃を越えると、ヒーター35の制御は行われない。図7
と同様、グラフAは、計測サーミスタ32による測定温
度(℃)、グラフBは制御サーミスタ34による測定温
度(℃)、グラフCはヒーター制御量(%)のグラフで
ある。ヒーター制御量のグラフCについては、微分制御
を用いないことから、図7の場合のような階段状のグラ
フとはならず、連続な曲線グラフとなっている。また、
グラフBは制御サーミスタ34による測定温度は、常
に、グラフAの計測サーミスタ32による測定温度を超
えないように適切に制御されている。しかし、このよう
な温度差制御のみでは、常に、制御サーミスタ34の測
定温度は計測サーミスタ32の測定温度を追うようにヒ
ーター35の制御量がコントロールするが、計測サーミ
スタ32の測定温度の上昇が遅いところでは、ヒーター
35から与えられる所定(単位)時間あたりの熱量は微
少となっている。従って、図8では、計測サーミスタ3
2の測定温度は、600秒経っても、まだ、上昇過程に
あることが分かる。この結果、皮膚表面からの放熱がな
くなり、深部温度が測定できる状態になるまでに、約2
0分間を要する。
【0038】次に、本実施例の本体装置2の表示および
報知の機能について、説明する。
【0039】2色LED10、11は、ヒーター制御の
状態により点灯状態が変わる。すなわち、微分制御で
は、ヒーター制御量100%の制御中は赤点灯であり、
その他の100%でない制御中は赤点滅である。温度差
制御に入ってからは、緑点滅である。そして、深部温度
が測定されると緑点灯となる。
【0040】LED表示部8、9には4桁の温度数値が
表示でき、計測サーミスタ32の測定温度で深部温度が
測定されているときの温度表示は4桁表示である。深部
温度が測定されるまでの計測サーミスタ32の測定温度
は、3桁表示となっている。このような表示によって、
LED表示部8、9に深部温度として表示される温度が
深部温度か否かが、判断できる。
【0041】尚、本実施例には図示されていないが、微
分制御と温度差制御の開始と終了時、および深部温度が
測定されたとき、ブザーやスピーカーで音による報知を
行うようにすることもできる。このような機構により、
測定者が、測定中、常に、装置本体2を見ていなくて
も、制御状態や深部温度の測定時を把握することができ
る。
【0042】カラーLCD表示部10には、測定された
深部温度が、グラフ表示される。グラフでは、深部温度
が設定時間毎に、時間の経過と共に表示される。深部温
度のグラフ表示は、単チャンネルについては、図1に示
されるようなドット表示の他、図9のような棒グラフ表
示もできる。その他、図10のように、2チャンネルで
測定されたの深部温度の差、すなわちAチャンネルとB
チャンネルで測定された深部温度の差をグラフ表示する
こともできる。また、図11のように、AとBの2チャ
ンネルの測定された深部温度を同時に時間経過とともに
折れ線でグラフ表示することもできる。これらのグラフ
表示は、装置本体2の右矢印キー13を押すことで選択
できる。
【0043】カラーLCD表示部10は主に体温をグラ
フ表示するのに使用されるが、深部温度が測定できる状
態になるまでヒーター制御状態を表示する設定も、常に
ヒーター制御状態を表示し続ける設定も可能である。深
部温度のグラフ表示から、ヒーター制御状態の表示の切
り替えは、装置本体2の右端の下矢印キー14によって
行われる。
【0044】図12の(a)、(b)、それぞれ、微分
制御(ルーチン)中、温度差制御(ルーチン)中のヒー
ター制御量の表示である。図12(a)には、AとBの
各チャンネル毎にプローブの形が描かれていて、この描
かれたプローブの中が4段階で青色と赤色に塗り分けら
れて微分制御のヒーター制御量を表示できるようになっ
ている。ヒーター制御量が100%の表示では、プロー
ブ全体は、すべて青色(図では黒塗り)であり、ヒータ
ー制御量が減ると4段階で赤色の部分(図ではプローブ
の中の黒塗り以外の部分)が増え、ヒーター制御量が0
%のときには、プローブ全体は赤色の表示となる。尚、
(a)の「QUICK MODE」との表示は、深部温
度を短い時間で計測できる微分制御(ルーチン)のモー
ドでのヒーター制御量であることを示している。図12
(b)にも、(a)と同様、AとBの各チャンネル毎に
プローブの形が描かれていているが、この描かれたプロ
ーブの下に表示される矢印の数で温度差制御(ルーチ
ン)のヒーター制御量を表示できるようになっている。
ヒーター制御量が90〜100%のとき矢印が5本、7
0〜89%のとき矢印が4本、50〜69%のとき矢印
が3本、30〜49%のとき矢印が2本、10〜29%
のとき矢印が1本、0〜9%のとき矢印が0本の表示と
なる。
【0045】装置本体2のメニューキー15を押すこと
で、設定メニュー画面に移行することができる。設定メ
ニュー画面では、「記録間隔」、「熱流制御」、「断線
検出」、「通信条件」、「表示照明」、「時刻設定」、
「グラフ」の7つの機能について設定することができ
る。「記録間隔」では文字通り深部温度の測定値を記録
する時間間隔が設定される。「時刻設定」では、時刻が
設定され、「表示照明」では表示画面の照度が設定され
る。「断線検出」ではプローブ3の断線検知の条件、
「通信条件」はデータ出力時の通信速度等の条件となる
パラメータが設定される。図13、図14は、それぞ
れ、「熱流制御」と「グラフ」の設定画面である。図1
3の「熱流制御」の設定画面では、微分制御の各種パラ
メータが設定される。開始の項目ではNo.1〜No.
4、「なし」、移行の項目では、No.1〜No.4の
設定が可能となっている。開始の項目は、微分制御へ入
る条件であり、具体的には、図6のステップS102の
計測サーミスタの測定温度の4秒間の上昇値(パラメー
タ)が4つ用意され選択設定される。「なし」は、微分
制御を行わない設定である。また、移行の項目は、微分
制御の中での各種条件の組であり、具体的にはステップ
S105〜S109の温度上昇の割合等の値(パラメー
タ)の組である。こうして、「熱流制御」のパラメータ
の設定は、標準設定を、深部温度の測定部位(前額、手
足等)や測定条件(プローブ3と皮膚の間にガーゼを挿
入する等)や計測目的(麻酔時監視、日内変動監視)に
応じて変更できるようになっている。尚、「熱流制御」
の設定についは、予め測定部位や計測目的を設定項目に
して、測定部位や計測目的に応じて、図6のフローチャ
ートの中の各種パラメータの値として、最適のものが自
動的に選択されるようにしてもよい。図14の「グラ
フ」の設定画面では、プローブ表示、温度範囲、表示時
間が設定できるようになっている。図9、図10、図1
1等のグラフを参照して、温度範囲では、グラフ縦軸の
目盛りが調節され、表示時間の設定では、グラフ横軸の
目盛りが調節される。温度範囲のAUTOは、測定され
た深部温度の値により、グラフ縦軸の目盛りが最適に調
整されるものである。プローブ表示ではONの場合に
は、温度値のグラフ表示を行う前に、図12(a)
(b)のような制御状態の表示を行う設定であり、プロ
ーブ表示ではOFFの場合には、そのような設定を行わ
ない設定である。
【0046】上記の各種設定の選択は、装置本体2の左
端のメニューキー15で選択項目を表示し、装置本体2
の右端の右矢印キー13と下矢印キー14を用いて切り
替え、決定は、装置本体2の左端の決定キー16により
行われる。
【0047】本実施例では、更に、プローブを数種類
(例えば、3種類)用意しておき、測定部位や測定深部
によって適切なプローブを適宜選択して、本体装置2に
着脱自在に接続できる仕様にすることもできる。
【0048】図15(a)(b)(c)は、本実施例で
用意されるプローブ感温部3の大きさが大、中、小と異
なる3種類のプローブの実際的な形状概略図である。
(a)(b)(c)の3種類のプローブのプローブ感温
部3は、すべて扁平な略円筒形状をしており、寸法につ
いては、高さはすべて1cm程だが、円筒の接触面の直
径が、約5cm、約2.5cm、約1.5cmと(a)
(b)(c)の順に小さくなっている。すなわち、プロ
ーブ感温部3の接触面積と容積が(a)(b)(c)の
順に小さくなっている。
【0049】大きいプローブ感温部3を有する(a)の
プローブ(以下、大きいプローブという)は、外乱の影
響も少なく深部を測定するのに適するものであるが、測
定部位として比較的広い皮膚表面を必要とし、また、プ
ローブの熱容量も大きく熱補償に時間を要し、深部温度
の測定には比較的長時間が必要である。一方、小さいプ
ローブ感温部3を有する(c)のプローブ(以下、小さ
いプローブという)は、測定部位としては狭い皮膚面積
ですみ、プローブの熱容量は小さく熱補償にあまり時間
を要しないため短時間での測定を可能にするが、比較的
外乱の影響を受けやすく、また、比較的深部の温度の測
定は難しい。このように、複数種類のプローブを用意す
ることで、測定部位や測定深部への適切な対応ができ
る。
【0050】複数の種類のプローブが本体装置2に着脱
自在に接続できる仕様では、プローブ(プローブコネク
タ4)に内蔵されているEEPROM42に、サーミス
タの較正情報だけではなく、プローブの種類が書きこま
れる(記憶されている)。また、本体装置2のメモリー
部67のEEPROM90には、プローブの種類に応じ
て、標準設定の最適な微分制御のパラメータの組(図6
のステップS105〜S109の分岐条件となる10秒
あたりの計測サーミスタ32での測定温度の上昇値[測
定温度の上昇の割合]等の組)が記憶されている。最適
な微分制御のパラメータの組は、プローブが小さい場合
には大きい場合に比べてプローブの熱容量は小さいた
め、わずかのヒーター加熱でも温度の変化が大きくなる
ことから、早めにヒート量を下げる制御(図6のステッ
プS105〜S109の分岐条件となる測定温度の上昇
の割合を比較的大きくする制御)がなされる必要がある
など、一般に、プローブの種類によって異なっている。
【0051】そして、プローブコネクタ4が本体コネク
タ6、7に接続されると、プローブの種類がサーミスタ
の較正情報とともに本体装置2(読み込み回路83)で
読み込まれ、読み込まれたプローブの種類に応じて、最
適な微分制御の標準設定のパラメータの組が本体装置2
のメモリー部67のEEPROM90から選択して読み
取られて、このパラメータの組を基に微分制御が行われ
る。
【0052】上述の仕様では、プローブの種類毎に設定
されるパラメータは、微分制御に関するものとなってい
るが、更に、温度差制御の各種パラメータ(制御量を1
00%にする温度差の閾値1.07℃や制御量を0%に
する温度差の閾値0.167℃等)や、微分制御に入る
条件に関するパラメータ(4秒間の計測サーミスタの測
定温度の上昇値0.25℃等)などについても、プロー
ブの種類毎に設定できる仕様にすることもできる。
【0053】以上、本発明の深部温度測定装置の好適実
施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。
【0054】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の深部温
度測定装置は、皮膚表面の温度の上昇の割合に応じた熱
量を、プローブ(アルミブロック)に供給するようにヒ
ーターを制御する(微分制御)ので、プローブを装着し
てから皮膚表面からの放熱がなくなる状態、すなわち、
深部温度を測定できる状態までの時間を短縮でき、深部
温度を短時間で測定することができる。従って、特に、
短時間手術等に有用である。
【0055】また、本発明の深部温度測定装置は、上記
の制御に加えて、皮膚表面の温度とプローブ(アルミブ
ロック)の温度の温度差に応じた熱量を供給する従来の
制御(温度差制御)を併用することで、皮膚表面からの
放熱をなくした深部温度を測定できる状態を維持するこ
とができる。
【0056】また、本発明の深部温度測定装置は、皮膚
表面の温度の上昇の割合に応じた熱量を供給する制御
(微分制御)と、皮膚表面の温度とプローブ(アルミブ
ロック)の温度の温度差に応じた熱量を供給する制御
(温度差制御)を、皮膚表面の温度上昇の割合に応じた
条件により切り替えることで、効率よく、短時間で深部
温度を測定できる状態を実現するとともに、その状態を
安定して維持することができる。
【0057】また、本発明の深部温度測定装置は、プロ
ーブ(アルミブロック)の温度が高温の場合には、熱量
を供給しないことで、アルミブロックと接触する皮膚表
面で火傷が生じることがない。
【0058】また、本発明の深部温度測定装置は、皮膚
表面の温度とプローブ(アルミブロック)の温度差が所
定の範囲からはずれる場合に、0%もしくは100%の
制御を行うことで、サーミスタの温度測定精度やプロー
ブの熱応答特性に応じて、熱量を与え過ぎることなく適
切に皮膚からの放熱を補償することができる。
【0059】そして、本発明の深部温度測定装置は、皮
膚表面の温度の上昇の割合に応じた熱量を供給する制御
(微分制御)では、供給する熱量を決定する各種パラメ
ータを使用者(測定者)が設定できることで、測定部
位、測定条件に適した、ヒーター制御を実現できる。
【0060】また、本発明の深部温度測定装置は、複数
の種類のプローブから選択されたプローブが本体に接続
され、本体はプローブが接続されたときにプローブに内
蔵されたROMに記憶されているプローブの種類を読み
込み、選択されたプローブの種類に応じて加熱手段の制
御を行うので、プローブの種類毎に、容易に適切なヒー
ター制御を実現できる。特に、皮膚表面の温度の上昇の
割合に応じた熱量を、プローブ(アルミブロック)に供
給するようにヒーターを制御する(微分制御)場合に、
プローブの種類毎に、容易に適切なヒーター制御を実現
できる。ここで、ROMは、本体に接続されるプローブ
のコネクタ部に内蔵されていることから、プローブの組
み立て(ROMからの配線等)が容易であり、また、R
OMに記憶されている内容が本体で読み込まれるときノ
イズの影響を受けることも少ない。
【0061】更に、本発明の深部温度測定装置では、プ
ローブに内蔵されたROMに温度測定手段(サーミス
タ)の較正情報が書きこまれる(記憶される)ことか
ら、較正用の抵抗器をプローブに設けることに比べて、
工場出荷時の温度測定手段(サーミスタ)の較正が容易
である。また、ROMには、温度測定手段(サーミス
タ)の較正情報が複数箇所に重複して書きこまれること
から、本体へ正確な較正情報を取り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の深部温度測定装置の外観図で
ある。
【図2】本発明の実施例のプローブ断面図である。
【図3】本発明の実施例のコネクタ部の縦断面図であ
る。
【図4】本発明の実施例の装置全体のブロック図であ
る。
【図5】本発明の実施例のコネクタ部を中心とした回路
である。
【図6】本発明の実施例のヒーター制御のフローチャー
トである。
【図7】本発明の実施例のヒーター制御による温度上昇
グラフである。
【図8】従来のヒーター制御による温度上昇グラフであ
る。
【図9】本発明の実施例の単チャンネルの測定温度の棒
グラフ表示である。
【図10】本発明の実施例の2チャンネルの測定温度の
差分棒グラフ表示である。
【図11】本発明の実施例の2チャンネルの測定温度の
線グラフ表示である。
【図12】本発明の実施例の制御状態の表示である。
【図13】本発明の実施例の微分制御の設定画面であ
る。
【図14】本発明の実施例のグラフ表示の設定画面であ
る。
【図15】本発明の実施例で用意される3種類のプロー
ブの概略図である。
【符号の説明】
1…深部温度測定装置 10…LCD表示部 101…温度検知システム 102…制御システム 103…電源システム 104…安全検出システム 11、12…2色LED 13、14…切り替えキー 15…メニューキー 16…決定キー 2…装置本体 3…プローブ(プローブ感温部) 31…樹脂シート 32…計測サーミスタ 320…計測サーミスタの温度信号の線形化回路 33…アルミブロック 34…制御サーミスタ 340…制御サーミスタの温度信号の線形化回路 35…ヒーター 36…樹脂 37…ウレタン樹脂 4…プローブコネクタ 41…プリント基板 42…EEPROM 43…端子 5…ケーブル 51…リード線 6、7…本体コネクタ 61…プローブ部 62…本体部 63…制御部 64…操作部 65…表示部 66…ブザー部 67…メモリー部 68…出力部 69…電源入力部 70…電圧変換部 71…プローブ異常監視部 8、9…LED表示部 81…検出回路 811、812…計測回路 82…ヒーター駆動回路 83…EEPROMの読み込み回路 84…CPU部 85…サブCPU部 86…スイッチ 87…LEDドライブ回路 88…グラフィックLCDドライブ回路 89…ブザー 90…EEPROM 91…シリアル出力
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−100784(JP,A) 特開 昭56−4848(JP,A) 特開 昭61−296228(JP,A) 特開 平3−255323(JP,A) 特開 平8−145804(JP,A) 実開 昭60−48133(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01K 7/00 341 G01K 7/00 361 A61B 5/00 101

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体の皮膚表面に装着されるプローブを有
    し、前記プローブは、熱伝導体の覆いと前記皮膚表面の
    温度を測定する第1温度測定手段と前記熱伝導体の温度
    を測定する第2温度測定手段と前記熱伝導体に熱量を供
    給する加熱手段とを備え、前記第1温度測定手段および
    第2温度測定手段で測定される温度により前記加熱手段
    を制御することで前記皮膚表面からの放熱の補償を行
    い、深部温度を測定する深部温度測定装置において、前
    記第1温度測定手段で測定される温度の上昇の割合に応
    じて前記供給する熱量を決定して前記加熱手段を制御す
    る第1加熱制御と、前記第1温度測定手段で測定される
    温度と前記第2温度測定手段で測定される温度の差に応
    じて前記供給する熱量を決定して前記加熱手段を制御す
    る第2加熱制御とを行う加熱制御手段を備えることを特
    徴とする深部温度測定装置。
  2. 【請求項2】前記加熱制御手段は、前記第1加熱制御と
    前記第2加熱制御を、前記第1温度測定手段で測定され
    る温度の上昇の割合に応じて切り替えることを特徴とす
    る請求項1に記載の深部温度測定装置。
  3. 【請求項3】前記加熱制御手段は、更に、前記第2温度
    測定手段で測定される温度が高温の場合には、熱量を供
    給しないように加熱手段を制御することを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の深部温度測定装置。
  4. 【請求項4】前記第2加熱制御は、前記第1温度測定手
    段で測定される温度と前記第2温度測定手段で測定され
    る温度の差が所定の範囲からはずれる場合には、0%も
    しくは100%の制御であることを特徴とする請求項1
    ないし請求項3のいずれかに記載の深部温度測定装置。
  5. 【請求項5】前記第1加熱制御により供給される熱量の
    決定条件に用いるパラメータは、使用者が設定すること
    ができることを特徴とする請求項1ないし請求項4のい
    ずれかに記載の深部温度測定装置。
  6. 【請求項6】生体の皮膚表面に装着されるプローブを有
    し、前記プローブは、熱伝導体の覆いと前記皮膚表面の
    温度を測定する温度測定手段と前記熱伝導体に熱量を供
    給する加熱手段とを備え、前記温度測定手段で測定され
    る温度により前記供給する熱量を制御することで、前記
    皮膚表面からの放熱の補償を行い、深部温度を測定する
    深部温度測定装置において、前記温度測定手段で測定さ
    れる温度の上昇の割合に応じて前記供給する熱量を決定
    して前記加熱手段を制御する加熱制御手段を備えること
    を特徴とする深部温度測定装置。
  7. 【請求項7】前記加熱制御手段は、更に、前記プローブ
    の熱伝導体が高温の場合には、熱量を供給しないように
    前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項6に記
    載の深部温度測定装置。
  8. 【請求項8】前記加熱制御手段により供給される熱量の
    決定条件に用いるパラメータは、使用者が設定すること
    ができることを特徴とする請求項6または請求項7に記
    載の深部温度測定装置。
  9. 【請求項9】熱伝導体の覆いと皮膚表面の温度を測定す
    る第1温度測定手段と前記熱伝導体の温度を測定する第
    2温度測定手段と前記熱伝導体に熱量を供給する加熱手
    段を備える複数の種類のプローブと前記複数の種類のプ
    ローブから選択されたプローブが着脱自在に接続される
    本体とを有し、本体に接続されたプローブの前記第1温
    度測定手段および第2温度測定手段で測定される温度に
    より前記加熱手段を制御することで皮膚表面からの放熱
    の補償を行い、深部温度を測定する深部温度測定装置に
    おいて、前記複数の種類のプローブはプローブの種類の
    記憶されたROMを内蔵し、前記本体は、選択されたプ
    ローブが接続されたとき、前記選択されたプローブのR
    OMに記憶されているプローブの種類を読み込み、前記
    読み込んだプローブの種類に応じて前記選択されたプロ
    ーブの加熱手段の制御を行うことを特徴とする深部温度
    測定装置。
  10. 【請求項10】前記加熱手段の制御は、前記第1温度測
    定手段で測定される温度の上昇の割合に応じて供給する
    熱量を決定して行う制御であることを特徴とする請求項
    9に記載の深部温度測定装置。
  11. 【請求項11】前記ROMは、プローブが前記本体と接
    続されるプローブのコネクタ部に内蔵されていることを
    特徴とする請求項9または請求項10に記載の深部温度
    測定装置。
  12. 【請求項12】前記ROMには、更に、前記第1温度測
    定手段と前記第2温度測定手段の較正情報が記憶されて
    おり、前記本体は、選択されたプローブが接続されたと
    き、前記選択されたプローブのROMに記憶されている
    較正情報を読み込み、前記読み込んだ較正情報に基いて
    温度測定を行うことを特徴とする請求項9ないし請求項
    11のいずれかに記載の深部温度測定装置。
  13. 【請求項13】前記較正情報は、前記ROMの複数箇所
    に重複して記憶されていることを特徴とする請求項12
    に記載の深部温度測定装置。
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