JP3536047B2 - オージオメータ - Google Patents

オージオメータ

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JP3536047B2
JP3536047B2 JP2002183721A JP2002183721A JP3536047B2 JP 3536047 B2 JP3536047 B2 JP 3536047B2 JP 2002183721 A JP2002183721 A JP 2002183721A JP 2002183721 A JP2002183721 A JP 2002183721A JP 3536047 B2 JP3536047 B2 JP 3536047B2
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好雄 上島
雅信 吉田
賢一 黒田
英基 吉川
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J Morita Manufaturing Corp
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  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、耳鼻科医療に用い
られるオージオメータに関し、またオージオメータとイ
ンピーダンスオージオメータとを組合せて用いることが
できる聴力検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オージオメータは、簡単に言えば、発振
回路から増幅器、減衰器および気導または骨導の受話器
を経て被検者に検査音、さらにはマスキングノイズを与
え、被検者の反応に基づいて最小可聴域値を測定するた
めに用いられる。インピーダンスオージオメータは、密
閉された外耳道内の圧力を加減圧した際におけるコンプ
ライアンス値の変化を2次元の画面に表示/記録するこ
とによって、鼓膜の可動性を測定するために用いられ、
これによって耳硬化症、耳小骨離断、浸出性中耳炎など
の診断を行うための情報を提供する。これらのインピー
ダンスメータおよびインピーダンスオージオメータは、
耳鼻科医療分野において最も多く使用される検査装置で
ある。
【0003】典型的な先行技術のオージオメータの正面
は図31に示される。この図31においてオージオメー
タ61の操作パネルにおける検査耳を切換える検査耳選
択スイッチ62の近傍に右および左の検査耳を表示する
ための表示素子であるLED(発光ダイオード)63,
64が設けられており、それらから離れた位置に操作領
域65が設けられ、ここに検査音の聴力レベルを設定す
るために回転操作される検査音レベルつまみ66と、マ
スキングノイズのレベルを設定するために回転操作され
るノイズレベルつまみ67とが配置される。これらのつ
まみ66,67の間に、検査音を断続するためのインタ
ラプタスイッチ68が配置される。
【0004】オージオメータのさらに他の先行技術で
は、図32に示されるように、検査音のレベルを設定す
るためのつまみ66の外周部に、固定位置に設けられる
記号69に対応して検査音のレベルを表示するための数
字70が印字または刻印されている。
【0005】つまみ66は、操作性をできるだけ向上し
て操作者の負担を軽減するために、わずかなトルクでつ
まみ66が回転するように構成される。したがってこの
つまみ66に不用意に手が触れたり、操作者の服につま
み66が引掛かるなどしてつまみ66が受話器からの検
査音のレベルが増音方向に回転すると、被検者に過大な
音圧が突然に与えられることになる。
【0006】被検者の耳に過大な音圧が突然に与えられ
ると、一時的な難聴状態になってしまい、その難聴状態
が回復して検査可能な状態となるには、検査を一時的に
中断しなければならず、聴力検査が中断されてしまうこ
とになる。またこのような被検者の心の準備がないとき
に、被検者に過大な音圧が与えられることによって、被
検者の操作者に対する不信感が生じることになる。また
このような過大な音圧によって被検者の体調によって
は、心臓の状態が悪化することもある。さらにまた突然
の過大な音圧によって、検査耳の鼓膜の状態が悪くなっ
てしまう。被検者が幼児であるときには、幼児の聴力が
劣ることになることもある。したがって被検者に突然に
大きな音圧を与えることは避けられなければならない。
先行技術のオージオメータでは、このための工夫は何ら
なされていない。
【0007】このような被検者に過大な音圧が突然に与
えられる状態は、従来からのオージオメータの電源投入
時においても生じる。図33に示されるように検査音の
聴力レベルを設定するための回転つまみ66が、大きな
音圧70dBHLに設定された状態で、オージオメータ
の電源が投入されると、その70dBHLの聴力レベル
を有する過大な音圧が被検者の検査耳に突然に与えられ
てしまうという問題がある。
【0008】操作者は、電源投入前に、つまみ66の設
定値を、被検者に悪影響を及ぼさない低いレベルに予め
設定しておき、その後に電源スイッチを投入する必要が
あるけれども、操作者は、このような手順を誤って忘れ
てしまうおそれがある。
【0009】先行技術ではまた、電源投入時だけでな
く、検査音の周波数を切換える際、および検査耳を左右
に切換える際に、つまみ66を低レベルの検査音が出力
される値に設定し直さなければならず、さもなければ過
大な音圧が突然に被検者の検査耳に与えられてしまうお
それが生じる。このことを防ぐために、つまみ66を低
いレベルに予め設定し直す必要があり、あるいはインタ
ラプタスイッチ68を操作して検査音が与えられないよ
うにした状態で電源投入、ならびに周波数および検査耳
の切換えの操作をする必要があるけれども、このような
操作は、前述のように操作者にとって忘れやすい。しか
もインタラプタスイッチを操作して検査音の発生を、遮
断したときには、その後、つまみ66によって安全なレ
ベルで検査音が発生される設定状態になっているかどう
かを、確認した後、もしも過大な音圧レベル設定値に設
定されているときには、つまみ66を低いレベルに操作
しなければならない。したがって操作が面倒であり、操
作を誤りやすい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、検査
音のレベルまたはマスキングノイズのレベルを設定する
ために操作するつまみが不用意に変位して被検者に過大
なレベルの検査音またはマスキングノイズが突然に与え
られることがないようにして安全性を向上したオージオ
メータを提供することである。
【0011】本発明のさらに他の目的は、電源投入時、
周波数切換えおよび左右の検査耳の切換えなどの操作時
に、被検者に不所望に過大なレベルの検査音またはマス
キングノイズが与えられないようにしたオージオメータ
を提供することである。
【0012】本発明のさらに他の目的は、オージオメー
タおよびインピーダンスオージオメータの構成を簡略化
し、設置スペースを節減することができるようにした聴
力検査装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、検査音の聴力
レベルを増音および減音の各方向に変化するために操作
されるつまみと、つまみに連動し、つまみの操作が増音
方向または減音方向であるかを検出するとともに、つま
みの操作量を検出するつまみ検出手段と、つまみ検出手
段の出力に応答し、つまみが増音方向にかつ予め定める
速度以上で操作されたことを検出する急増音検出手段
と、急増音検出手段の出力に応答し、急増音検出手段か
らの急増音検出出力が得られたときには、その急増音検
出出力が得られないときよりも、つまみの操作速度に対
するレベルの時間変化率を小さくする制御手段とを含む
ことを特徴とするオージオメータである。
【0014】また本発明は、検査音またはマスキングノ
イズのレベルを変化するために操作され任意に設定され
る設定レベルを記憶する第1メモリと、予め定める比較
的小さい安全レベルを記憶する第2メモリと、電源投入
動作を含む動作の切換えを検出する切換え検出手段と、
切換え検出手段の出力に応答し、動作の切換え時に、第
1メモリに記憶された設定レベルが第2メモリに記憶さ
れた安全レベル未満であるとき、動作の切換え後に、設
定レベルで検査音またはノイズ音を出力し、設定レベル
が安全レベル以上であるとき、安全レベルで検査音また
はマスキングノイズを出力する制御手段とを含むことを
特徴とするオージオメータである。
【0015】また本発明は、純音聴力検査をし、その検
査結果を表す第1電気信号を出力する前述のオージオメ
ータと、伝音機能検査をし、その検査結果を表す第2電
気信号を出力するインピーダンスオージオメータと、第
1および第2電気信号を受信し、各検査結果を、切換え
て表示出力する表示出力手段とを含むことを特徴とする
聴力検査装置である。
【0016】また本発明は、純音聴力検査をし、その検
査結果を表す第1電気信号を出力する前述のオージオメ
ータと、伝音機能検査をし、その検査結果を表す第2電
気信号を出力するインピーダンスオージオメータと、第
1および第2電気信号を受信し、各検査結果を、切換え
て表示出力する表示出力手段と、オージオメータと表示
出力手段とを電気的に接続するための着脱可能な第1コ
ネクタ手段と、インピーダンスオージオメータと表示出
力手段とを電気的接続するための着脱可能な第2コネク
タ手段とを含み、オージオメータは、純音聴力検査のた
めの第1操作パネルと、第1操作パネルの背後に設けら
れ、インピーダンスオージオメータまたは表示出力手段
を載置する第1載置台とを有し、インピーダンスオージ
オメータは、伝音機能検査のための第2操作パネルと、
第2操作パネルの背後に設けられ、表示出力手段を載置
するための第2載置台とを有することを特徴とする聴力
検査装置である。
【0017】請求項1の本発明に従えば、検査音の聴力
レベルまたはマスキングノイズのレベルが増音方向に予
め定める速度以上で角変位または直線方向に変位して操
作されたことが急増音検出手段によって検出されると、
そのつまみの操作速度に対応するレベルの時間変化率を
小さくし、これによって被検者の耳に突然に過大な検査
音およびマスキングノイズが与えられることが防がれ
る。これによって被検者に突然に過大な音圧が与えられ
ることによる前述の不都合を解消することができる。た
とえば被検者が一時的に難聴状態に陥ることを防ぎ、操
作者に対する被検者の不信感が発生することが防がれ、
被検者の鼓膜の状態が悪くなることはなく、また被検者
の過大な音圧による心臓の状態が悪化することがなくな
り、さらに被検者が幼児であるときには、幼児の聴力が
劣ることになることを防ぐことができる。
【0018】請求項2の本発明に従えば、電源投入時を
含む動作切換え時には、検査音またはマスキングノイズ
の第1メモリに記録されている設定レベルが、第2メモ
リに記憶されている安全レベル以上であれば、安全レベ
ルで検査音またはマスキングノイズが出力されることに
なるので、電源投入時に、被検者に突然に過大な音圧が
与えられることはなく、前述と同様に、被検者に突然に
過大な音圧が与えられるときにおける問題を解消するこ
とができる。
【0019】請求項3の本発明に従えば、聴力検査装置
においてオージオメータとインピーダンスオージオメー
タとに共用して、目視表示または記録紙への印字記録を
行う記録表示を行う表示出力手段を用いることができ、
構成の簡素化を図ることができ、したがって設置スペー
スを少なくてすむことができるようになる。しかも表示
出力手段では、オージオメータとインピーダンスオージ
オメータとからの第1および第2電気信号を受信して各
検査結果を切換えて表示出力するので、そのような動作
を達成するたとえばインターフェイスによる通信動作
を、誤りなく行わせることができる。
【0020】請求項4の本発明に従えば、オージオメー
タの第1載置台上にインピーダンスオージオメータを配
置し、このインピーダンスオージオメータの第2載置台
上に表示出力手段を載置し、オージオメータと表示出力
手段とを第1コネクタ手段によって接続するとともにイ
ンピーダンスオージオメータと表示出力手段とを第2コ
ネクタ手段によって接続して第1の組合せ態様で聴力検
査を行うことができる。さらにオージオメータの第1載
置台上に表示出力手段を載置し、オージオメータと表示
出力手段とを第1コネクタ手段によって接続し、こうし
て第2の組合せ態様で聴力検査を行うことができる。さ
らにインピーダンスオージオメータの第2載置台上に表
示出力手段を載置し、第2コネクタ手段によって接続す
ることによって第3の組合せ態様で聴力検査を行うこと
ができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
オージオメータ73の操作パネル74を示す平面図であ
る。このオージオメータ73は、気導聴力検査および骨
導聴力検査を含む純音聴力検査を行うために用いられ、
さらに感音機能検査であるABLB(Alternative Bina
ural Loudness Balance)検査とSISI(Short Incre
mentSensitivity Index)検査を行うために用いられ
る。
【0022】図2は、オージオメータ73の全体の構成
を示すブロック図である。オージオメータ本体75に
は、制御手段76が接続され、その制御手段76には、
操作パネル74が接続されるとともに、信号入出力手段
77が接続される。制御手段76に備えられるマイクロ
コンピュータなどから成る処理回路78には、回転検出
回路79が接続される。この回転検出回路79には、操
作パネル74に設けられた左のつまみ55と右のつまみ
34とが接続される。表示制御回路80は、操作パネル
74に設けられている単色または複数色で発光表示を行
うLEDの連続点灯、点滅点灯、および消灯の各表示動
作を制御し、これらのLEDは、総括的に参照符81で
示す。操作パネル74に備えられている多数の操作スイ
ッチは、参照符82で示され、制御手段76のスイッチ
入力回路83を経て処理回路78に与えられる。処理回
路78には、メモリ84が接続される。
【0023】オージオメータ本体75には、純音発生回
路85が備えられる。またマスキングノイズを発生する
回路86が備えられる。これらの純音である検査音とマ
スキングノイズ発生回路86からのホワイトノイズまた
はバンドノイズの各電気信号は、入出力切換回路87を
経て、減衰動作を行うアテネータ88,89を経て、電
力増幅回路90,91で増幅され、出力切換え回路92
を経て、右耳および左耳のための気導受話器93,94
に与えられ、また骨導受話器95に与えられ、さらに気
導聴力検査および骨導聴力検査時に用いられるマスキン
グノイズ用受話器96に与えられる。
【0024】信号入出力手段77において、処理回路7
8には外部回路と接続されるためのインターフェース9
7が接続され、ライン98を介して外部回路である後述
の表示出力手段99に接続される。さらに応答スイッチ
100が、被検者によって操作されるために用いられ
る。応答スイッチ100からの出力は応答スイッチ入力
回路101を介して処理回路78に与えられる。オージ
オメータ73とともに、後述のインピーダンスオージオ
メータ102が用いられてもよい。検査音の聴力レベル
を設定するために回転操作されるつまみ55と、マスキ
ングノイズのレベルを設定するために回転操作されるつ
まみ34とが、操作パネル74に設けられる。つまみ5
5によって設定される聴力レベルは、橙色および緑色で
数字をデジタル表示するレベル表示器5によって表示さ
れる。さらにマスキングノイズレベルを数字でデジタル
表示するために、その橙色および緑色で表示するための
レベル表示器21が設けられる。つまみ55は、操作者
の左手103によって操作される。インタラプタスイッ
チ14と、メモリ84からの読出し動作を行うための読
出しモードとするために操作される読出しスイッチ22
とは、操作者の左手104の人差し指105によって操
作され、またクリアスイッチ106も人差し指105で
操作されることができる。メモリ84への記憶を行わせ
るために押圧操作されるセットスイッチ15は中指10
7によって、また測定モード時に検査音および/または
マスキングノイズのレベルが、オージオメータの可能な
最大音を越えても検査結果が得られなかったときに押圧
操作されるスケールアウト時には、スケールアウトスイ
ッチ37が操作者の薬指108によって操作されること
ができる。これらのつまみ55,34、レベル表示器
5,21、およびスイッチ22,106,14,15,
37などは、操作パネル74の下段領域109に配置さ
れる。
【0025】操作パネル74の中段領域110には、右
手103の人差し指111または中指112によって操
作されて検査耳の右耳または左耳を切換えるための検査
耳選択スイッチ10、純音である検査音を連続出力また
は断続出力するために切換えるためのスイッチ27およ
びインタラプタスイッチ14の押圧時に検査音を出力す
るかまたは遮断するかを決定するために操作されるイン
タラプタ正逆選択スイッチ30が備えられる。さらに検
査音の周波数に個別的に対応した周波数選択スイッチ1
2が横方向に並んで配置される。さらにノイズの出力/
遮断を選択するためのノイズ音/オフスイッチ17と、
そのブランキングノイズの種類であるホワイトノイズま
たはバンドノイズを選択するために操作されるブランキ
ングノイズ選択スイッチ29が備えられる。
【0026】操作パネル74の上段領域113には、聴
力検査の種類を選択するための気導聴力検査スイッチ2
6、骨導聴力検査スイッチ35、ABLB検査スイッチ
49、SISI検査スイッチ39が備えられる。さらに
つまみ55,34の角変位による検査音またはブランキ
ングノイズの出力レベルの間隔である1dBまたは5d
Bを設定するためのスイッチ41、スタート操作を行う
スイッチ46、SISI検査時の表示を行うデジタル表
示器48などが備えられる。
【0027】目視表示のために前述のレベル表示器5,
21の他に、下段領域109には、メモリ84の読出し
動作を行う読出しモード時に橙色で点灯する読出しLE
D38が設けられる。また被検者に検査音を与えている
ときに橙色または緑色で点灯表示する提示LED24
と、被検者による応答スイッチ100の応答時に緑色で
点灯するLED23とが備えられる。
【0028】中段領域110には、検査耳選択スイッチ
10の近傍でその上方に右耳の選択時に橙色で点灯する
LED11と左耳の選択時に緑色で点灯するLED16
が備えられる。検査音の連続または断続を表示するため
に橙色で連続出力状態を表すLED28と、緑色で断続
状態を表すLED29が備えられる。インタラプタスイ
ッチ14による正逆操作設定状態は、LED31または
32で表示される。
【0029】周波数選択スイッチ12に個別的に対応し
て橙色、緑色および赤色で発光表示する周波数選択表示
器を構成するLED13がそれぞれ備えられる。さらに
ノイズの音の設定状態を表すために緑色で点灯するLE
D18が設けられる。ホワイトノイズが選択されたとき
には橙色のLED33が点灯し、バンドノイズが選択さ
れたときには緑色のLED20が点灯される。
【0030】上段領域113には、表示のために気導聴
力検査、骨導聴力検査、ABLB検査およびSISI検
査を表示するために前述の緑色LED25,36,5
0,40が備えられる。スタートスイッチ46のスター
ト動作時には、緑色の点灯動作をするLED47が動作
される。つまみ55,34のレベルの単位変化量を1d
Bに設定されたことを表示するために、橙色で点灯する
LED42が設けられ、5dBに設定されたときには緑
色LED43が点灯する。SISI検査時の音の提示状
態および被検者による応答スイッチ100の応答状態を
示すために、緑色のLED45,56が備えられる。さ
らに上段領域113には、語音聴力検査を行うためのス
ピーチオージオメトリとして用いることができる操作ス
イッチ57が備えられる。電源スイッチ58は、上段領
域113の最も右に配置される。
【0031】図3は、レベル表示器5の一部の構成を簡
略化して示す正面図である。レベル表示器5を複数桁の
数字を表示するために各桁毎に日の字形セグメント11
5が設けられる。日の字形セグメント115は、8個の
赤色発光用のLEDセグメント(A〜G)と緑色発光用
のLEDセグメント(a〜g)とが同一位置に備えら
れ、さらに小数点のための赤色および緑色用のLEDセ
グメント(P,p)が同一位置に組合わされる。赤と緑
のLEDを近接配置しているので、赤と緑のLEDを同
時点灯することで橙色に発光させることができる。
【0032】図4は、日の字形セグメントを駆動するた
めの簡略化した電気回路図である。各桁毎に駆動回路1
16が備えられ、切換え信号S1によって赤色または緑
色または赤緑両方の各セグメントA〜P,a〜pが選択
されて駆動される。各セグメントの点灯動作のために数
字に対応するデータ信号S2が各桁毎に与えられる。
【0033】図5は、本発明の実施の他の形態の1つの
セグメントA,aを示す図である。各桁毎のLEDA,
aは、逆極性に並列に接続される。したがって駆動電流
の向きに対応して各LEDA,aが点灯動作される。駆
動回路116は、切換え信号S1に対応して、各セグメ
ントA,aのための駆動電流の方向を選択する。このよ
うな構成は残余のセグメントB〜P,b〜pに関しても
同様である。さらに上述の各構成は、レベル表示器5に
関連して説明したけれども、もう1つのレベル表示器2
1もまた同様な構成となっており、特にこのレベル表示
器21では、橙色、緑色のほかにさらに赤色表示もまた
可能となるために、複数桁の各セグメント毎に、各色毎
のLEDが設けられる。
【0034】図6および図7は、処理回路78の動作を
説明するためのフローチャートである。聴力検査を行う
にあたり、ステップa1からステップa2に移り、検査
モード、すなわち聴力検査の種類、右耳または左耳の検
査耳、マスキングノイズがホワイトノイズであるかバン
ドノイズであるかの種類、およびそのマスキングノイズ
を用いるか否かのオン/オフを、予め定める状態に初期
設定する。ステップa3では、操作パネル74の各スイ
ッチの操作による信号を読取り、ステップa4では、聴
力検査の種類である検査モードが変更されたかどうかが
判断され、検査モードが変更されていれば、その設定さ
れた聴力検査が行われるように変更を行う。ステップa
6では検査耳が右耳または左耳に変更されたかどうかが
検出され、検査耳が変更されていれば、ステップa7に
おいてその変更された検査耳から検査音またはマスキン
グノイズが出力されるように変更設定される。ステップ
a9では、マスキングノイズがホワイトノイズであるか
バンドノイズであるかの変更が判断され、そのマスキン
グノイズの種類が変更されたときには、ステップa9で
変更されたマスキングノイズが出力されるように動作さ
れる。ステップa10では、マスキングノイズが使用さ
れるか否かが判断され、変更されていれば、そのマスキ
ングノイズの使用または不使用がステップa11におい
て設定される。ステップa4における検査モードの設定
時には、スイッチ26,35,49,39の操作の検出
が行われる。ステップa6の検査耳の変更判断時には、
スイッチ20による操作が判断される。ステップa8に
おけるマスキングノイズの種類の判断にあたっては、ス
イッチ19の操作が検出される。ステップa10におけ
るマスキングノイズの使用か否かの判断にあたっては、
スイッチ17の操作が検出される。
【0035】図6のステップa11の次に、図7のステ
ップa12に移り、聴力検査の種類である検査モード
が、気導聴力検査、骨導聴力検査またはSISI検査で
あるときにはステップa13に移り、検査耳が右耳であ
るか左耳であるかが判断される。右耳であるときには、
ステップa14において検査音である純音の音圧レベル
を表示するレベル表示器5を橙色で点灯表示させる。左
耳が選択されたときにはステップa14においてレベル
表示器5を緑色で点灯表示させる。ステップa15にお
いてマスキングノイズがホワイトノイズであることが判
断されると、ステップa19では、マスキングノイズが
使用されるか否かが判断され、マスキングノイズが使用
されるときには、ステップa20においてマスキングノ
イズのレベルを表示するレベル表示器21を橙色で点灯
表示させ、ノイズが不使用であるときには、ステップa
21において橙色で点滅表示を行わせる。
【0036】ステップa21において、つまみ34で設
定されたマスキングノイズであるホワイトノイズのレベ
ルを表示する理由は、次にスイッチ17が操作されて被
検者に突然に前振れなく過大なホワイトノイズが与えら
れることを防ぐために、操作者に、現在の設定されてい
るノイズレベルを知らせるためである。バンドノイズが
ステップa15において選択されていることが判断され
たときにはステップa16においてそのマスキングノイ
ズであるバンドノイズが使用されるか否かが判断され、
使用されるときには、レベル表示器21は緑色の点灯表
示を行い、不使用時にはステップa17においてつまみ
34によって設定されているマスキングノイズであるバ
ンドノイズのレベルを緑色点滅表示させる。不使用時の
バンドノイズのレベルをステップa17において表示さ
せる理由は、前述のステップa21と同様であって、ス
イッチ17の操作によって突然に検査者に過大なノイズ
が与えられることを防ぐために操作者に、現在設定され
ているノイズレベルを知らせるためである。
【0037】図8は、純音検査時におけるメモリ84の
ストア内容を示す図である。この図8に示される記憶内
容は、純音聴力検査である気導聴力検査および骨導聴力
検査のために用いられる。この純音検査のオージオメー
タ73の操作手順と各表示のためのLEDとその表示動
作は、表1〜表6のとおりである。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】
【表6】
【0044】上述の表1〜表6に従って気導聴力検査お
よび骨導聴力検査を行う。レベル表示器5では、右耳の
操作に関して橙色のデジタル表示を行い、また右耳選択
LED11は橙色で表示を行い、左耳に関しては、レベ
ル表示器5は緑色でデジタル表示を行い、左耳選択LE
D16が緑色の表示を行う。したがってオージオメータ
73を単独で用い、後述の表示出力手段99を用いるこ
となしに、左右の耳の検査状態を測定モードで直感的に
知ることができ、またメモリ84からの出力されたデー
タの読出しを左右の耳に関して直感的に知ることができ
る。これによって測定中または読出し中のデータを左右
の耳に関して混乱することなく扱うことができる。
【0045】この純音聴力検査を簡略化して述べると、
次のとおりとなる。まずマスキングノイズを使用するか
否かを判断し、マスキングノイズを使用するときには、
ノイズオン/オフスイッチ17を操作してノイズオンL
ED18を緑色で点灯させる。ノイズ選択スイッチ19
を操作することによって、たとえばバンドノイズを選択
すればバンドノイズLEDが緑色で点灯し、またホワイ
トノイズを選択するとホワイトノイズLED33が橙色
に点灯する。ノイズ選択スイッチ19を押圧操作するた
びに、ホワイトノイズとバンドノイズとの選択が交互に
切換わる。マスキングノイズが選択されないときには、
マスキングレベル用レベル表示器21はつまみ34で設
定されたマスキングノイズレベルを点滅して表示し、こ
の点滅動作によって、マスキングノイズが選択されてい
ないことを示す。レベル表示器21がマスキングノイズ
のレベルを点滅表示させることによって、ノイズオン/
オフスイッチ17を操作したとき、被検者に与えられる
マスキングノイズのレベルを知ることができ、これによ
って被検者に突然に過大なマスキングノイズの音圧レベ
ルが与えられることが防がれるように、マスキングノイ
ズのレベルを予め低レベルに設定し、その後、ノイズオ
ン/オフスイッチ17を操作して被検者にその低レベル
でマスキングノイズを与えることができる。
【0046】表2において、ステップ5でマスキングノ
イズのレベルを表示するレベル表示器21によって、そ
の色と点灯状態に基づき、マスキングノイズの種類と使
用状態を直感的に認識することができる。
【0047】表3のステップ6で、まず右耳から気導聴
力検査を行う。ステップ6において、聴力レベルを表示
するレベル表示器5の色によって、検査耳の左右を直感
的に認識することができる。この検査耳選択スイッチ1
0を操作することによって右耳が選択され、これによっ
て検査耳選択スイッチ10の上部に設けられた右耳選択
LED11が橙色に点灯し、右耳が検査耳として選択さ
れていることを表示し、また聴力レベルの設定値を表す
レベル表示器5は、つまみ55の横に近傍で配置され、
橙色で、つまみ55によって設定された検査音のレベル
がデジタル表示される。周波数選択スイッチ12は、ま
ず1kHzに対応して操作され、その1kHzのスイッ
チ12の上方に設けられた右検査耳に対応する緑色で1
kHzLED13が点灯する。
【0048】聴力レベルを設定するつまみ55およびイ
ンタラプタスイッチ14を操作し、0dBHLから測定
を開始する。検査音の提示/非提示を行うためにインタ
ラプタスイッチ14を操作し、被検者の反応を、応答L
ED23によって確認する。被検者の応答があるときに
は、つまみ55を操作して減音し、被検者の応答がない
ときには、同一の聴力レベル55を操作して増音する。
このような動作を繰返し、被検者の応答が確実にある最
小の音圧レベルを検出し、このとき得られる最小可聴域
値を、レベル表示器5で表示されている状態において、
データセットスイッチ15を操作することによって、そ
の選択周波数1kHzにおける聴力レベルをメモリ84
に、図8のように記憶する。このような操作を、各周波
数および左右の検査耳について行う。上述の右耳の検査
を、各周波数に関して行った後には、検査耳選択スイッ
チ10を操作して、検査耳を左耳に切換える。検査耳選
択スイッチ10の上方の右耳選択スイッチ11は消灯
し、その近傍にある左耳選択LED16が左耳に対応し
て緑色に点灯するとともに、聴力レベルを表示するレベ
ル表示器5は、緑色でデジタル表示をする。左耳に関し
ても、上述の右耳と同じ手順で、複数の各周波数毎の気
導聴力検査を行い、メモリ84に最小可聴域値の聴力レ
ベルを記録する。
【0049】気導聴力検査の後には、骨導聴力検査を同
様に行う。検査が終了すると、読出しスイッチ22を操
作し、メモリ84に記憶されている聴力レベルの読出し
動作を行う。周波数LED13のデータがメモリ84に
記憶されている周波数に対応するLED13は、点滅を
開始するとともに、読出し対象の周波数LED13は赤
色に点灯する。このとき周波数に対応するデータが次の
レベル表示器5に、右耳のデータであるときには橙色
に、また左耳のデータであるときには緑色に表示され
る。同じ手順で聴力レベルのつまみ55または周波数選
択スイッチ12を操作して、順次、メモリ84に記憶さ
れている聴力レベルを読出し、オージオグラムの記録用
紙に転記して、オージオグラムを作成することができ
る。
【0050】このように検査対象である左右の耳を橙色
と緑色とに色分けすることによって、常に検査耳の確認
を行うことができるとともに、聴力レベルのメモリ84
への記録を行い、読出すときにもまた、左右の検査耳の
データに関して、混乱することなく、メモリ84に記憶
されている聴力レベルを読出してレベル表示器5に表示
させて、検査終了後の記録用紙への転記をし、オージオ
グラムを正確に作成することができる。
【0051】レベル表示器5を用いることによって、検
査音の聴力レベルを、大きな形状で数値表示し、現在の
検査音の音圧およびメモリ84に記憶されている音圧を
操作者に明確に知らせることができる。
【0052】表3のステップ8においてマスキングノイ
ズのためのレベル表示器21の色および点灯状態によっ
て、マスキングノイズの種類と使用状態を直感的に認識
することができる。
【0053】表3におけるステップ9で、純音聴力検査
では、提示LED24は左右の検査耳にかかわらず、緑
色で表示する。後述のABLB検査時には、右耳と左耳
とでは、提示LED24の色が異なる。ステップ10に
おいてスケールアウトスイッチ37を押すことによっ
て、そのスケールアウトであったことが、メモリ84に
記憶される。クリア時には、直前にセットイッチ15を
押すことによってメモリ84に記憶された内容が、リセ
ットされ、誤りの訂正を行うことができる。
【0054】ステップ11において周波数LED13の
色および点灯状態によって、メモリ84に記憶されてい
るデータの有無を認識することができる。
【0055】ステップ12において聴力レベルを表示す
るレベル表示器5の色によって、検査耳の左右を認識す
ることができる。
【0056】ステップ16における最小可聴域値のメモ
リ84へ記憶するセット時には、骨導聴力検査のマスキ
ングノイズのレベルも、メモリに同時に記憶される。こ
のことはステップ18においても同様である。
【0057】ステップ23において、聴力レベルを表示
するレベル表示器5の色および点灯状態によって、右耳
の読出しであることが、その橙色の点滅から認識するこ
とができる。
【0058】ステップ24において、周波数LED13
は、読出し周波数以外のデータ無の周波数に対応するも
のは、消灯している。このステップ24における聴力レ
ベル用セグメントLEDであるレベル表示器5は、スケ
ールアウトのデータを、最小可聴域値に小数点を付加し
て区別し、スケールアウトしないデータには小数点を付
加しない。このステップ24において、データの右/
左、ノイズのバンド/ホワイトの区別を、レベル表示器
5,21の色で認識することができる。
【0059】ステップ25において、レベル表示器5の
色および点灯状態によって、左耳の読出しであること
が、緑色点滅の状態から認識することができる。
【0060】表1〜表6および後述の各表7〜表14に
おいて点灯というのは、連続点灯を表す。域値は、最小
可聴域値である聴力レベルを表す。
【0061】図9は、ABLB検査時におけるメモリ8
4の記憶内容を示すメモリマップの図である。ABLB
検査時には、表7〜表9に従う動作中に、メモリ84が
用いられる。このABLB検査は、表7〜表9のとおり
に行われる。
【0062】
【表7】
【0063】
【表8】
【0064】
【表9】
【0065】表7のステップ44,47において非選択
周波数に対応する周波数LED13は、消灯したままで
あり、またステップ49において非選択周波数であって
データ無のLED13は、消灯している。
【0066】ステップ43において、聴力レベルを表す
レベル表示器5によって、良聴耳の左右が認識可能であ
る。マスキングノイズのレベルを表示するレベル表示器
21の色によって難聴耳の左右を認識することができ
る。
【0067】ステップ46において、提示LED24の
色によって、検査音が左右どちらの耳に提示されている
かを認識することができる。ステップ47においてマス
キングノイズ用のレベル表示器21の小数点の有無によ
って、メモリ84へのデータの記憶の有無を容易に確認
することができる。
【0068】ステップ49において周波数LED13の
色および点灯状態で、メモリ84に記憶されているデー
タの有無、したがって検査実施の状態を認識することが
できる。
【0069】ステップ53では、レベル表示器5,21
の色によって、メモリ84に記憶されているデータは右
耳に関するものであるか左耳に関するものであるかの区
別を容易に認識することができる。
【0070】SISI検査は、表10および表11のと
おりに行われる。
【0071】
【表10】
【0072】
【表11】
【0073】ステップ69において応答LED56は緑
色で点灯している。提示LED24が赤色であるか緑色
であるかを認識することによって、増音か否かを直感的
に知ることができる。
【0074】表12は、聴力レベルを表示するレベル表
示器5の検査モードによる動作をまとめて示す。
【0075】
【表12】
【0076】表13は、周波数LED13の検査モード
による動作をまとめて示す。
【0077】
【表13】
【0078】気導検査時に、測定モードでメモリ84に
データが記憶されていないときには、非選択周波数LE
D13は消灯している。またこの気導聴力検査で読出し
モードにおいて非選択周波数LED13は、メモリ84
にデータが記憶されていないとき、消灯している。
【0079】表14は、マスキングノイズのレベルを表
示するレベル表示器21の検査モードによる動作をまと
めて示す。
【0080】
【表14】
【0081】表14の赤色点滅時において、レベル表示
器21は、文字「OFF」を表示する。
【0082】図1に関連して述べた操作パネル74で
は、つまみ55,34、レベル表示器5,21およびそ
の他の操作スイッチおよび表示のためのLEDは、操作
者の手の指が自然に置かれる位置に配置され、操作者の
操作の負担を軽減させる。さらに下段領域109、中段
領域110および上段領域113に、使用頻度の大中小
にそれぞれ対応して分けて配置し、使用頻度の低いもの
は操作者から遠く、すなわち中段110および上段領域
113に、また使用頻度の高いものは操作者の近くであ
る下段領域109に配置する。特に使用頻度の高いイン
タラプタスイッチ14とセットスイッチ15とは、操作
者の左手104の指の自然な配置に近い位置に設けて操
作性を向上する。したがって操作パネル74上のつまみ
55,34と各種のスイッチの配置が、機能および使用
頻度に合わせて下段領域109、中段領域110および
上段領域113に分類して配置されているので、直感的
に配置が捕えやすく、操作者の手103,104と指の
移動が少なく、操作者の操作の負担を軽減することがで
きる。すなわち最上段の上段領域113には、検査項目
を、中段領域110には検査音選択、インタラプタ選
択、周波数選択、マスキングノイズの設定を、さらに操
作者に最も近い最下段の下段領域109には聴力レベル
つまみ55とデータの読出し、クリア、データのセッ
ト、スケールアウトなどのスイッチと、インタラプタス
イッチ14とを配置する。
【0083】通常の気導聴力検査および骨導聴力検査を
行うとき、下段領域109、中段領域110および上段
領域113のつまみおよびスイッチの操作をする比率
は、1つの最小可聴域値を求めるのにインタラプタスイ
ッチ14の操作をたとえば9回行ったとすると、その比
率は、たとえば約1:4:80程度であり、操作者の手
103,104および指の移動は、本発明によれば最小
限に抑えることができる。
【0084】特に使用頻度の高いインタラプタスイッチ
14は、データセットスイッチ15および検査耳選択ス
イッチ10に関しては、右手人差し指をインタラプタス
イッチに置いたとき、自動的に自然に、中指107がデ
ータセットスイッチ15上に来るように配置するととも
に、左手103の聴力レベルを設定するつまみ55に置
いたときに、左手103の移動をすることなく、人差し
指111または中指112が検査耳選択スイッチ10に
来るように配置し、こうして両手103,104の移動
を減少することができる。これによって操作者の操作の
負担を軽減することができる。
【0085】あるいはまた、1つの聴力レベルを検査す
るのに、インタラプタスイッチ14の操作を9回行った
とすると、125Hz、250Hz、500Hz、10
00Hz、2000Hz、4000Hz、8000Hz
の各検査周波数と左右の耳の検査を行った場合の操作ス
イッチの操作回数の比は、検査耳選択スイッチ10:周
波数選択スイッチ12:インタラプタスイッチ14:デ
ータセットスイッチ15=1:7:63:7となる。本
発明の実施の一形態では、周波数の切換えを自動で行え
るので、これを省き、インタラプタスイッチ14および
データセットスイッチ15の操作回数を1つにまとめる
と、検査耳選択スイッチ10:(インタラプタスイッチ
14+データセットスイッチ15)の比率は1:70に
なる。また、聴力レベルつまみ1は、インタラプタスイ
ッチ14の3回に対して1回は操作される。
【0086】これらの操作は検査の基本となるので、図
1の操作パネル74では、これらのスイッチおよびつま
みの配置を、できる限り、手および視線の移動がなくな
るように配置を行っている。この配置例では、左手を聴
力レベルつまみ55に置いた場合に、すぐそばに聴力レ
ベルを表示するセグメントLED5が配置され、また、
聴力レベルつまみ1の上部には手そのものの移動なく指
が届く範囲に検査耳選択スイッチ10があり、左手その
ものを移動することなく、これらの操作ができるように
なっている。一方、右手人差し指をインタラプタスイッ
チ14に置いた場合、中指にデータセットスイッチ15
がくるようにデータセットスイッチ15が配置され、イ
ンタラプタスイッチ14の上部には検査音の提示/非提
示を示す提示LED24と被検者の応答を示す応答LE
D23の表示が配置されている。このとき、左右の手の
位置は、たとえばコンピュータのキーボードのように、
自然に手を置いたときの距離を保ち、その間に聴力レベ
ルの表示を行うレベル表示器5、提示LED24、応答
LED23がくることになる。また、検査する耳に応じ
てセグメントLED5の表示色が右耳は橙色、左耳は緑
色に変化することによって、検査耳選択スイッチ近辺の
表示に視線を移動することなく、常に左右のどちらの検
査を行っているかが確認できる。
【0087】また、マスキングノイズにおいても、マス
キングレベル用レベル表示器21の表示色と点灯状態
(バンドノイズは緑色、ホワイトノイズはオレンジ色)
により識別することができるので、ノイズ選択スイッチ
19近辺に視線を移動することなくマスキングノイズの
選択状態が確認できる。
【0088】こうして図1から明らかなように、操作パ
ネル74の前面には、操作者の左から右の方向に、つま
み55とレベル表示器55とインタラプタスイッチ14
とがこの順序で配置される。つまみ55,34は、本発
明の実施の他の形態では、直線移動を行う構成であって
もよいけれども、図示の実施の形態では、回転操作され
る構成を有する。
【0089】検査耳選択スイッチ10は、つまみ55の
近傍であって、そのつまみ55の上方または左方に配置
される。セットスイッチ15は、インタラプタスイッチ
14の近傍で、そのインタラプタスイッチ14の右方に
配置される。
【0090】提示LED24と応答LED23とは、イ
ンタラプタスイッチ14の近傍で、そのインタラプタス
イッチ14の上方に配置される。本発明の実施の他の形
態では、これらのLED24,23は、つまみ55とイ
ンタラプタスイッチ14との間に配置されてもよい。
【0091】セットスイッチ15の右方には、ノイズレ
ベルを表示するレベル表示器21と、マスキングノイズ
のレベルを回転操作して変化するつまみ34とが、この
順序で配置される。ノイズの種類を選択するスイッチ1
9は、つまみ34の近傍でそのつまみ34の上方に配置
される。
【0092】中段領域110において、つまみ55の近
傍であってそのつまみ55の上方または左方に、検査耳
選択スイッチ10が配置され、さらにつまみ55の右方
には周波数選択スイッチ12と、それに対応する周波数
選択LED13が配置される。
【0093】図10は、検査音のレベルを設定するため
のつまみ55に関連する構成を示す簡略化した斜視図で
ある。つまみ55に固定された回転軸120には、ロー
タリエンコーダ121が取付けられる。ロータリエンコ
ーダ121のハウジング122内では、回転軸120に
強磁性材料から成る多数の切欠き123を有する円板状
回転部材124が固定される。ハウジング122の固定
位置に永久磁石片125が固定されていることによっ
て、回転部材124の凸部126に吸着片125が対応
して、その磁気吸引力によってつまみ55の回転操作に
クリック感を与えることができ、このようなクリック感
は、騒音を発生することなく達成されるので、聴力検査
に好適である。回転部材124には、周方向に等間隔を
あけた検出孔127が形成される。ハウジング122内
で、回転部材124の一方側には、LEDなどによって
実現される光源128が配置され、集光レンズ129を
介して検査孔127に光が与えられる。
【0094】図11は、光源128および回転部材12
4に関連する構成を示す一部の断面図であり、検査孔1
27を通る回転軸線を中心とする周方向展開図である。
回転部材124の光源128およびレンズ129とは反
対側には、合計4つの受光素子130A〜130D(総
括的には参照符130で示す)が周方向に配置される。
レンズ129を介する光源128からの光は、検査孔1
27を経て、これらの受光素子130に与えられる。こ
れらの各受光素子130の出力は、回転検出回路79に
与えられる。図12は回転検出回路79の2つの出力さ
れる電気信号X,Yの波形をそれぞれ示す。回転部材1
24が、正逆2つの回転方向CW,CCWに応じて、電
気信号X,Yの波形が変化される。これらの電気信号
X,Yの出力波形は、半周期相互にずれており、各位相
の範囲を、参照符イロハニで示す。
【0095】つまみ55および回転部材124が回転方
向CW方向に回転すると、受光素子130の出力は表1
5のとおりとなる。
【0096】
【表15】
【0097】これとは逆に回転部材124が回転方向C
CWに回転すると、受光素子130の出力は表16のと
おりとなる。
【0098】
【表16】
【0099】回転検出回路79は、これらの受光素子1
30の出力に応答して、出力電気信号XYを、表17の
ように作成して導出する。
【0100】
【表17】
【0101】図13は、回転検出回路79からの出力信
号X,Yに応答するメイン処理回路78の動作を説明す
るためのフローチャートである。ステップb1からステ
ップb2に移り、ロータリエンコーダ122における回
転検出回路79の出力を読み、その出力をメイン処理回
路78に備えられているメモリEにストアする。ステッ
プb3では、そのメモリにストアされた内容Eを、前述
の表9に従って図12の期間イ,ロ,ハ,ニのいずれに
対応するかを判断し、ロの期間であるときには、ステッ
プb4に移り、さらにロータリエンコーダ122の回転
検出回路79の出力を読み、ステップb5では、期間
イ,ロ,ハのいずれに対応するかを判断する。
【0102】ステップb5において、期間ハであること
が判断されると、つまみ55が増音方向に回転されたこ
とが判断される。すなわちステップb3において期間ロ
では、X=1、Y=0であり、つまみ55がさらに少し
回転されて期間ハにおいてX=1、Y=1になったとき
には、増音方向の回転方向CWに回転されたことが検出
される。
【0103】ステップb3で期間ハと判断されると、ス
テップb7においてさらに受光素子130の出力が読ま
れ、ステップb8において期間ロであることが判断され
ると、減音方向の回転方向CCWであるものとステップ
b9で判断される。すなわち期間ハから期間ロに回転検
出回路79の出力が変化したときは、減音方向であるも
のと判断する。切欠き123および凸部126は、周方
向に等間隔に形成されている。回転部材124は、遮光
性材料から成る。
【0104】図14は、回転検出回路79からの出力電
気信号X,Yに応答する図13で増音、減音方向を検出
した後のメイン処理回路78の動作を説明するためのフ
ローチャートである。つまみ55が増音方向に急激に操
作されても、被検者に過大な音圧が与えられないように
し、この動作は、図14のステップc1〜c3,c8〜
c14において達成される。また電源投入時、ならびに
周波数切換えスイッチ12および検査耳選択スイッチ1
0が操作された際に、被検者に過大な検査音が突然に与
えることを防ぐために、図14においてステップc4〜
c7の動作が行われる。
【0105】ステップc1からステップc2に移り、電
源投入時、周波数切換えスイッチ12および検査耳選択
スイッチ10の操作時に使用する設定値L1には、ユー
ザである操作者がメモリ84に予め設定した安全なレベ
ルであるたとえば0または10dBHLの初期設定値が
設定される。次のステップc3では、増音チェックのた
めのタイマが刻時動作を開始し、終了フラグF1をセッ
トする。ステップc4では、メモリ84にストアされて
いる安全な音圧値、たとえば0dBHLまたは10dB
HLがステップc2で設定した設定値L1未満であるか
(L1>L0)であるかが判断され、そうであれば、設
定値L1を、予め記憶した安全音圧値L0に変更し、ス
テップc6で、音圧値をステップc2またはc5で設定
値L1にする。ステップc7では、周波数選択スイッチ
12および検査耳選択スイッチ10が操作されたかどう
かが判断され、操作されていれば、再びステップc15
に移る。
【0106】ステップc8では、聴力レベルつまみ55
の回転によって受光素子130で得られる出力が回転検
出回路79に与えられ、その出力電気信号X,Yに応答
してステップc9では増音方向であるかどうかが判断さ
れる(図13参照)。減音方向であるならば、ステップ
c10に移り、聴力レベルつまみ55の回転操作角度に
対応するレベル変化量で、減音動作を行う。増音方向で
あるときには、次のステップc9からステップc11に
移り、増音チェックタイマの終了フラグF1がセットさ
れたか否かが判断される。このタイマは、予め定める時
間、たとえば1秒経過すると、セットされる構成を有す
る。この予め定める時間以内であれば、ステップc11
からステップc7に戻る。つまみ55がタイマの限時時
間に対応する予め定める速度以上で操作されたときには
1秒経過する毎に、ステップc12では、予め定める音
圧レベル変化部、すなわちスイッチ41で設定された1
dBHLまたは5dBHLだけ増大させる。ステップc
3では、減音チェックタイマの終了フラグF1をリセッ
トしてクリアし、次のステップc14においてその減音
チェックタイマの刻時動作を開始する。
【0107】ステップc15では、現在の音圧値L2が
ステップc2またはc5で設定された設定値L1よりも
大きい(L2>L1)かどうか判断され、そうであれば
ステップc6に移り、音圧値L2を設定値L1に変更す
る。
【0108】こうして回転検出回路79の出力電気信号
X,Yに応答する処理回路78は、つまみ55が増音方
向に回転操作されたとき、その操作速度と被検者に受話
器93,94,95を介して与える検査音のレベルの時
間変化率とは、図15に示されるようにして変化される
ことになる。
【0109】さらに動作を簡略に述べると、聴力レベル
つまみ55を連動する光学式ロータリエンコーダ122
からは、回転方向によって位相の異なるパルスが回転速
度(回転量)に比例して出力され、その出力を逐次読取
る処理回路78によって、聴力レベルつまみ55の回転
方向と回転速度が常に検出されている。減音方向に聴力
レベルつまみ55が回転された場合、回転検出回路79
と処理回路78とは回転によるパルス数に比例して、ア
テネータ88,89をコントロールし、1パルス当たり
たとえば1dBHLまたは5dBHLの減音を行うとと
もに、セグメントLED5の表示を変更する。このと
き、回転数の読取りはほぼダイレクトに反映される。増
音方向に聴力レベルつまみ1が回転された場合、1つ目
のパルスによって5dBHLの増音を行うとともにレベ
ル表示器5の表示を変更する。同時に処理回路78は内
蔵の増音ウエイトタイマをスタートする。以後は、増音
ウエイトタイマが終了した時点でのみパルスの検出を行
い、アテネータ88,89をコントロールし、再び増音
ウエイトタイマをスタートして、次の検出までウエイト
をかけ続ける。
【0110】以上の動作を繰返すことにより、急激な聴
力レベルつまみ1の操作が行われた場合であっても、被
検者に過大な音圧が予告および準備なしに提示されるこ
とを防ぐことができる。
【0111】さらに、先ず、電源がONされると、処理
回路はEEPROMなどを含むメモリ84から検者の設
定した初期値を読出し、その値が被検者に影響を与えな
い音圧であるかを判断し、影響を与えない音圧である場
合はそのまま、影響を与えるようであれば被検者に影響
を与えない音圧に変更した後、アテネータ88,89を
コントロールして音圧を調整し、被検者に提示する。ま
た、操作スイッチ10,13によって、検査する周波数
もしくは検査する耳が変更された場合には、現在の設定
されている音圧が被検者に影響を与えない音圧であるか
を判断し、影響を与えない音圧である場合はそのまま、
影響を与えるようであれば被検者に影響を与えない音圧
に変更した後、周波数またはアテネータ88,89をコ
ントロールして音圧を調整し、セグメントLED5の表
示を変更するとともに純音発生回路85もしくは出力切
換え回路92をコントロールして被検者に提示する。
【0112】以上のフローを行うことにより、電源ON
時、ならびに周波数切換えおよび検査耳切換え時に、被
検者に過大な音圧が予告および準備なしに提示されるこ
とを防ぐこともできる。また、電源立上り時の検査音圧
を、被検者に対して影響の少ない音圧に設定する。さら
に、周波数切換えスイッチや、検査耳選択スイッチが操
作された場合、操作前の音圧レベルが高い場合は自動的
に被検者に対して影響の少ない音圧に設定した後スイッ
チの操作を反映するようにする。このことはまた、マス
キングノイズに関するつまみ34に関しても同様であ
る。
【0113】図16は本発明の実施の一形態の聴力検査
装置137の正面図であり、図17はその聴力検査装置
137の平面図であり、図18は聴力検査装置137の
左側面図であり、図19は聴力検査装置137の右側面
図であり、図20は聴力検査装置137の背面図であ
り、図21は聴力検査装置137の底面図である。これ
らの図面を参照して、前述のオージオメータ73の上に
はインピーダンスオージオメータ102が積重ねられ、
さらにそのインピーダンスオージオメータ102の上に
表示出力手段99が積重ねられる。
【0114】図22は、オージオメータ73の平面図で
ある。オージオメータ73は、前述の操作パネル74
と、この操作パネル74の背後(図22の上方、前述の
図18の左方、図19の右方)に載置台138が連な
る。
【0115】図23はインピーダンスオージオメータ1
02の平面図であり、図24はインピーダンスオージオ
メータ102の底面図である。このインピーダンスオー
ジオメータ102は、伝音機能検査を行うために操作さ
れる操作パネル139と、その操作パネル139の背後
(図23の上方、前述の図18の左方、図19の右方)
に連なる載置台140とを有する。
【0116】図25は、表示出力手段99の底面図であ
る。図16〜図25に示されるオージオメータ73、イ
ンピーダンスオージオメータ102および表示出力手段
99を下から上にこの順序で積重ねて組合わせることに
よって、各機器73,102,99の背面パネル14
2,143,144が縦の仮想平面内にあり、またそれ
らの各機器73,102,99の左右の側面が、縦の相
互に平行な各仮想平面内にある。さらにインピーダンス
オージオメータ102の操作パネル139と表示出力手
段99の操作パネル145とは、オージオメータ73の
載置面146に対して図18に明らかに示されるように
傾斜角度θ2,θ3をそれぞれ有し、ここでθ2=θ3
である。オージオメータ73の操作パネル74は、載置
面146と傾斜角度θ1を成す。この実施の一形態で
は、たとえば椅子に座ってテーブル上に載置されたオー
ジオメータ73を、操作者が操作パネル74を操作しや
すくするために、θ1<θ2,θ1<θ3に定められ
る。
【0117】オージオメータ73とインピーダンスオー
ジオメータ102と表示出力手段99の各底には、その
底から下方に突出した弾力性を有するゴムなどから成る
4つの支持脚147〜149が角隅部に固定される。操
作パネル74,139の上部151,152は、載置台
138,140から支持脚148,149の高さH1以
上の高さH2(H2>H1)、高く隆起した隆起部15
1,152を有する。これによって本件聴力検査操作1
37を正面から見たとき、隆起部151,152によっ
て支持脚148,149が見えず、オージオメータ7
3、インピーダンスオージオメータ102および表示出
力手段99の一体感がさらに増し、美感が向上される。
【0118】すなわち表示出力手段99とインピーダン
スオージオメータ102の機器前面下部の隆起部15
1,152が、底面から前方に向かってせり上がった形
状を有し、オージオメータ73の積重ね部の前部が、イ
ンピーダンスオージオメータ102の前面下部形状と一
致する形状を有し、かつインピーダンスオージオメータ
102の積重ね部の前部が、表示出力手段99の前面下
部形状と一致する形状を有し、操作パネル面から積重ね
た機器を見た場合に、機器間の隙間が少なく、かつ機器
の支持脚が見えない構造になっている。
【0119】さらに、インピーダンスオージオメータ1
02と表示出力手段99の操作パネル139,145の
面が同一平面上に構成され、オージオメータ73を含め
た構成では、各機器の側面パネル面が同一平面上に構成
され、さらに各機器の背面パネル142,143,14
4の面が同一平面上に構成されている。
【0120】また、操作パネル74,139,145の
スイッチ形状や色を統一し、各機器73,102,99
の電源スイッチの位置などを機器の向かって左側に集め
て、各機器について操作性を統一している。
【0121】以上の構成を有することにより、機器の一
体感を損なうことなく2種類の異なる検査機器を1台の
表示出力手段99と積重ね、操作感を統一することが可
能となっている。
【0122】図26は、インピーダンスオージオメータ
102と表示出力手段99とを組合わせた状態を示す左
側面図である。オージオメータ73が用いられないと
き、このような図26に示される組合わせ態様が実現さ
れる。
【0123】図27は、オージオメータ73と表示出力
手段99とを組合わせたさらに他の態様を示す左側面図
である。オージオメータ73の操作パネル74に、操作
パネル74は、表示出力手段99の操作パネル145
に、正面から見たとき一体感を持って連なる。上述の実
施の形態では、操作パネル74,139,145は、平
面状に構成されたけれども、本発明の実施の他の形態で
は、背後に窪んだ湾曲した円弧面であってもよく、また
は手前に突出した凸面の湾曲面であってもよい。こうし
て表示出力手段99をオージオメータ73とインピーダ
ンスオージオメータ102とで共用することができるの
で、各機器73,102に個別的に表示出力手段を設け
る必要がなく、構成の簡略化を図ることができるととも
に、これらの各機器73,102,99を積重ねて組合
わせた態様において、聴力検査機器の一体感を持たせる
ことが可能になる。
【0124】表示出力手段99は液晶または陰極線管で
ある目視表示手段153によってオージオグラムまたは
ティンパノグラムなどのグラフを2次元で目視表示する
ことができ、またティンパノグラムの記録用紙に2次元
の前記グラフを表示するための印字表示のためのプリン
タ154が備えられる。
【0125】次に、1台の表示出力手段99に2台の検
査機器(オージオメータ73およびインピーダンスオー
ジオメータ102)が、それぞれ表示出力手段99のイ
ンターフェースCOM0,COM1に接続された場合を
例にする。各機器は下段、中段、上段に積重ねられてい
る。この例では、下段にオージオメータ73、中段にイ
ンタフェースオージオメータ102、上段に表示出力手
段99が重ねてある。
【0126】図28は、オージオメータ73および/ま
たはインピーダンスオージオメータ102に表示出力手
段99を着脱可能に接続した電気的構成を示すブロック
図である。表示出力手段99は、マイクロコンピュータ
などによって実現される処理回路155を有し、この処
理回路155は、着脱可能なコネクタ手段であるインタ
ーフェースCOM1,COM0が接続される。処理回路
155は、目視表示手段153とプリンタ154の動作
を、その操作パネル145に設けられた総括的に参照符
156で示されるスイッチの操作によって制御される。
インターフェースCOM0は、前述のライン98を介し
てオージオメータ73の外部インターフェース97に着
脱可能に接続される。またインターフェースCOM1は
ライン158を介して、インピーダンスオージオメータ
102の外部インターフェース157に着脱可能に接続
される。オージオメータ102において外部インターフ
ェース157には、マイクロコンピュータなどによって
実現される処理回路159が接続され、操作パネル13
9に設けられた総括的に参照符160で示す操作スイッ
チによって制御を行う。
【0127】図29は、オージオメータ73の処理回路
78の表示出力手段99と通信を行う動作を説明するた
めのフローチャートである。インピーダンスオージオメ
ータ102の処理回路159もまた、図29と同様に表
示出力手段99と通信を行う。さらに表示出力手段99
の処理回路155は、図30に示される動作を行う。こ
れらの図29および図30を参照して、1台の表示出力
手段99に2台の検査機器(オージオメータ73および
インピーダンスオージオメータ102)が、それぞれ表
示出力手段99のインターフェースCOM0,COM1
に接続された場合を例にする。接続については、インピ
ーダンスオージオメータ102、オージオメータ73お
よび表示出力手段99の各インターフェースを信号ケー
ブルであるライン98,158にて接続する。
【0128】ステップd1,e1で個々の機器73,9
9,102の電源を投入すると、ステップd2,e2で
各機器73,99,102は、接続されているインター
フェースCOM0,97,COM1,157を通して接
続されている機器73,99,102に対して自分の機
器の種類と動作状態を送信し、ステップd3,e3で返
信がかえるまで待機状態に入る。信号を受信した機器7
3,99,102は受信した旨を送信し、通信状態が確
立されたことを互いに確認する。
【0129】表示出力手段99は、ステップe5で、接
続されている機器102に対して、COM1側(ここで
はインピーダンスオージオメータ102)に待機命令を
送信する。待機命令を受信したインピーダンスオージオ
メータ102は、ステップd4で機器102を待機状態
にするとともに、表示出力手段99に対して待機了解を
送信する。
【0130】ステップe6で待機了解の返信をもらった
表示出力手段99は、COM0側(ここではオージオメ
ータ73)に対して、ステップe7で動作可能を送信す
るとともに、ステップe8でオージオメータ73の目視
表示および印字プログラムを起動し、データの受信と印
字が可能な状態に移行する。
【0131】オージオメータ73はステップd5で動作
可能を受信すると、ステップd6で待機状態から計測可
能状態へ移行し、以後は検査者の操作に従って動作を行
い、計測されたデータを表示出力手段99に送信する。
【0132】表示出力手段99は、ステップe9で受信
されたデータに従って表示の処理を行う。また、ステッ
プe10で表示出力手段99の接続機器切換えスイッチ
161が操作されると、ステップe11で表示出力手段
99はオージオメータ73に待機命令を送信する。
【0133】待機命令をステップd7で受信したオージ
オメータ73は、機器を待機状態にするとともに、表示
出力手段に対して待機了解を送信する。
【0134】ステップe12で待機了解の返信をもらっ
た表示出力手段99は、ステップe13でインターフェ
ースCOM1側のインピーダンスオージオメータ102
に対して、動作可能を送信するとともに、ステップe1
4でインピーダンスオージオメータ102の表示および
印字プログラムを起動し、ステップe15でデータの受
信と印字が可能な状態に移行する。
【0135】インピーダンスオージオメータ102はス
テップd5で動作可能を受信すると、待機状態から計測
可能状態へ移行し、以後はステップd6で検査者の操作
に従って動作を行い、計測されたデータを表示出力手段
99に送信する。
【0136】表示出力手段99は、ステップe15で、
受信されたデータに従って表示の処理を行い、ステップ
e16に移る。
【0137】以上のフローチャートの動作を任意に行う
ことにより、1台の表示出力手段99において、2台の
検査機器(オージオメータ73およびインピーダンスオ
ージオメータ102)を、簡便な操作で切換えて使用す
ることができる。
【0138】また、任意の接続状態において、表示出力
手段99のプリントスイッチ162および紙送りスイッ
チ163を操作することにより、データもしくは表示内
容のハードコピーを取得し、また、紙送りすることがで
きる。
【0139】さらに、表示出力手段99のメニュースイ
ッチ164を操作することにより、接続状態に応じたメ
ニュー画面を呼出し、検査機器の設定などを行うことが
できる。
【0140】これら印字および設定の操作は、同一の表
示出力手段99上で行うために、操作感は接続されてい
る機器に依存することなく、統一することができる。
【0141】本発明の考え方によれば、次の構成が実施
される。 (1)右耳または左耳の検査音のレベルを表す電気信号
を出力するレベル出力手段と、レベル出力手段から与え
られる電気信号のレベル値を、複数の色でデジタル表示
するレベル表示器と、レベル出力手段からレベル表示器
に与えられる右耳または左耳の電気信号にそれぞれ対応
する色で、レベル表示器によって表示させる制御手段と
を含むことを特徴とするオージオメータ。
【0142】(2)検査音が受話器に与えられる期間
中、複数の前記色で連続点灯表示する提示表示器を備
え、制御手段は、提示表示器を、右耳または左耳にそれ
ぞれ対応する前記色で、表示させることを特徴とする前
記構成(1)のオージオメータ。
【0143】(3)レベル出力手段は、検査をしている
測定モードと、検査結果が記憶されたメモリから前記検
査結果を読出す読出しモードとにおいて電気信号を出力
し、制御手段は、レベル表示器を、測定モード時に連続
点灯表示動作または点滅表示動作のいずれか一方を行わ
せ、読出しモード時に連続点灯表示動作または点滅表示
動作のいずれか他方を行わせることを特徴とする前記構
成(1)のオージオメータ。
【0144】(4)オージオメータにおいて、複数の各
周波数の検査音を選択する周波数選択スイッチと、各周
波数に個別的に対応して設けられ、複数の色で点灯する
ことができる周波数選択表示器と、検査周波数毎の検査
音のレベルを記憶するメモリと、周波数選択スイッチと
メモリとの出力に応答し、検査している測定モードで、
周波数選択スイッチによって選択された周波数の前記レ
ベルがメモリに記憶されているときと、記憶されていな
いときとにそれぞれ対応して、周波数選択表示器を、予
め定める1つの色で連続点灯表示動作および点滅表示動
作させ、周波数選択スイッチによって選択されていない
非選択周波数の前記レベルがメモリに記憶されていると
きと、いないときとに対応して、非選択周波数の周波数
選択表示器を、予め定める他の色で点灯表示動作および
消灯表示動作させる制御手段とを含むことを特徴とする
オージオメータ。
【0145】(5)制御手段はさらに、メモリに記憶さ
れている前記レベルを読出す読出しモードで、周波数選
択スイッチによって選択された読出し周波数に対応する
周波数選択表示器を予め定めるさらに他の色で点灯表示
動作させ、かつ読出し周波数以外の非選択周波数であっ
てかつメモリに前記レベルが記憶されているときと、い
ないときとに対応して非選択周波数の周波数選択表示器
を前記予め定める他の色で点灯表示動作および消灯表示
動作させることを特徴とする前記構成(4)のオージオ
メータ。
【0146】(6)複数種類のマスキングノイズのレベ
ルを表す電気信号を出力するノイズレベル出力手段と、
ノイズレベル出力手段から与えられる電気信号のノイズ
レベル値を、複数の色でデジタル表示するノイズレベル
表示器と、ノイズレベル出力手段からのノイズの各種類
毎の電気信号にそれぞれ対応する色で、ノイズレベル表
示器によって表示させる制御手段とを含むことを特徴と
するオージオメータ。
【0147】(7)ノイズレベル出力手段は、検査をし
ている測定モードと、検査結果が記憶されたメモリから
前記検査結果を読出す読出しモードとにおいて電気信号
を出力し、制御手段は、ノイズレベル表示器を、ノイズ
を使用する測定モード時に、連続点灯表示動作または点
滅表示動作のいずれか一方を行わせ、読出しモード時
に、連続点灯表示動作または点滅表示動作のいずれか他
方を行わせることを特徴とする前記構成(6)のオージ
オメータ。
【0148】(8)制御手段は、読出しモード時に、マ
スキングノイズが不使用であったとき、ノイズレベル表
示器を、さらに他の色でその不使用を表す表示器を点灯
または点滅表示動作させることを特徴とする前記構成
(7)のオージオメータ。
【0149】(9)操作パネルの前面に、操作者の左か
ら右の方向に、右または左の各受話器に与える検査音の
レベルを変化するために操作される検査音つまみと、受
話器からの聴力レベル値をデジタル表示する聴力レベル
表示器と、受話器の音を断続するために操作するインタ
ラプタスイッチとが、この順序で配置されることを特徴
とするオージオメータ。
【0150】(10)検査音つまみは、回転操作される構
成を有し、検査音つまみの近傍であって、その検査音つ
まみの上方または左方に、検査音を与える左右の検査耳
を選択するために操作する検査耳選択スイッチが配置さ
れ、インタラプタスイッチの近傍でそのインタラプタス
イッチの右方に、検査結果をメモリに記憶するために操
作するセットスイッチが配置されることを特徴とする前
記構成(9)のオージオメータ。
【0151】(11)検査音が受話器に与えられることを
表示する提示表示器と、被験者による応答を表示する応
答表示器とが、(a)インタラプタスイッチの近傍でそ
のインタラプタスイッチの上方に、または(b)前記検
査音つまみとインタラプタスイッチとの間に、配置され
ることを特徴とする前記構成(9)または構成(10)
のオージオメータ。
【0152】(12)セットスイッチの右方に、マスキン
グノイズのレベルをデジタル表示するノイズレベル表示
器と、マスキングノイズのレベルを変化するノイズつま
みとを、この順序で配置することを特徴とする前記構成
(10)または構成(11)のオージオメータ。
【0153】(13)ノイズつまみの近傍でそのノイズつ
まみの上方に、マスキングノイズの種類を選択するノイ
ズ選択スイッチが配置されることを特徴とする前記構成
(12)のオージオメータ。
【0154】(14)操作パネルの前面に、手前から遠去
かるにつれて下段、中段および上段の各領域がこの順序
で設定され、下段領域には、操作者の左から右の方向
に、右および左の各受話器に与える検査音のレベルを変
化するために操作されるつまみと、受話器からの聴力レ
ベル値をデジタル表示する聴力レベル表示器と、受話器
の音を断続するために操作するインタラプタスイッチと
が、この順序で配置され、中段領域には、つまみの近傍
であってそのつまみの上方または左方に、検査音を与え
る左右の検査耳を選択するために操作する検査耳選択ス
イッチまたは/および周波数選択スイッチが配置され、
上段領域には、少なくとも気導聴力検査と骨導聴力検査
とを含む聴力検査の種類を選択するスイッチが配置され
ることを特徴とするオージオメータ。
【0155】(15)下段領域には、インタラプタスイッ
チの近傍でそのインタラプタスイッチの右方に、検査結
果をメモリに記憶するために操作するセットスイッチが
配置され、検査音が受話器に与えられることを表示する
提示表示器と、被験者による応答を表示する応答表示器
とが、(a)インタラプタスイッチの近傍でそのインタ
ラプタスイッチの上方に、または(b)前記つまみとイ
ンタラプタスイッチとの間に配置され、さらにセットス
イッチの右方に、マスキングノイズのレベルをデジタル
表示するノイズレベル表示器と、マスキングノイズのレ
ベルを変化するノイズつまみとが、この順序で配置さ
れ、中段領域には、ノイズつまみの近傍でそのノイズつ
まみの上方に、マスキングノイズの種類を選択するノイ
ズ選択スイッチが配置されることを特徴とする前記構成
(14)のオージオメータ。
【0156】(16)中段領域にはさらに、検査音の周波
数を選択する周波数選択スイッチが配置されることを特
徴とする前記構成(15)のオージオメータ。
【0157】(17)検査音の聴力レベルを増音および減
音の各方向に変化するために操作されるつまみと、つま
みに連動し、つまみの操作が増音方向または減音方向で
あるかを検出するとともに、つまみの操作量を検出する
つまみ検出手段と、つまみ検出手段の出力に応答し、つ
まみが増音方向にかつ予め定める速度以上で操作された
ことを検出する急増音検出手段と、急増音検出手段の出
力に応答し、急増音検出手段からの急増音検出出力が得
られたときには、その急増音検出出力が得られないとき
よりも、つまみの操作速度に対するレベルの時間変化率
を小さくする制御手段とを含むことを特徴とするオージ
オメータ。
【0158】(18)つまみ検出手段は、つまみの予め定
める単位操作量毎に、一対のパルスを出力し、これらの
パルスは、つまみの操作の増音または減音方向にそれぞ
れ対応する位相差を有し、急増音検出手段は、予め定め
る限時時間を計時するタイマを備え、つまみ検出手段か
らのパルスに応答し、増音方向に対する前記パルスの位
相差が検出された場合、前記限時時間内に、つまみ検出
手段からの増音方向のパルスが予め定めるパルス数未満
であるときには、そのパルス数に対応する検査音のレベ
ル変化量を増大させる出力を導出し、増音方向のパルス
が前記予め定めるパルス数以上であるときには、前記限
時時間毎に予め定める検査音のレベル変化量を予め定め
るレベル変化量ずつ増大させる出力を導出し、増音方向
に対応する前記パルスの位相差が検出された場合、減音
方向のパルス数のパルス数に対応する検査音のレベル変
化量を減音させる出力を導出することを特徴とする前記
構成(17)のオージオメータ。
【0159】(19)検査音またはマスキングノイズのレ
ベルを変化するために操作され任意に設定される設定レ
ベルを記憶する第1メモリと、予め定める比較的小さい
安全レベルを記憶する第2メモリと、電源投入動作を含
む動作の切換えを検出する切換え検出手段と、切換え検
出手段の出力に応答し、動作の切換え時に、第1メモリ
に記憶された設定レベルが第2メモリに記憶された安全
レベル未満であるとき、動作の切換え後に、設定レベル
で検査音またはノイズ音を出力し、設定レベルが安全レ
ベル以上であるとき、安全レベルで検査音またはマスキ
ングノイズを出力する制御手段とを含むことを特徴とす
るオージオメータ。
【0160】(20)切換え検出手段は、電源投入のほか
に、検査音の周波数の切換え、および検査音を与えるべ
き左右の検査耳の切換えを検出することを特徴とする前
記構成(19)のオージオメータ。
【0161】(21)純音聴力検査をし、その検査結果を
表す第1電気信号を出力するオージオメータと、伝音機
能検査をし、その検査結果を表す第2電気信号を出力す
るインピーダンスオージオメータと、第1および第2電
気信号を受信し、各検査結果を、切換えて表示出力する
表示出力手段とを含むことを特徴とする聴力検査装置。
【0162】(22)オージオメータは、検査結果を目視
表示する目視表示器を備えることを特徴とする前記構成
(21)のオージオメータ。
【0163】(23)純音聴力検査をし、その検査結果を
表す第1電気信号を出力するオージオメータと、伝音機
能検査をし、その検査結果を表す第2電気信号を出力す
るインピーダンスオージオメータと、第1および第2電
気信号を受信し、各検査結果を、切換えて表示出力する
表示出力手段と、オージオメータと表示出力手段とを電
気的に接続するための着脱可能な第1コネクタ手段と、
インピーダンスオージオメータと表示出力手段とを電気
的接続するための着脱可能な第2コネクタ手段とを含
み、オージオメータは、純音聴力検査のための第1操作
パネルと、第1操作パネルの背後に設けられ、インピー
ダンスオージオメータまたは表示出力手段を載置する第
1載置台とを有し、インピーダンスオージオメータは、
伝音機能検査のための第2操作パネルと、第2操作パネ
ルの背後に設けられ、表示出力手段を載置するための第
2載置台とを有することを特徴とする聴力検査装置。
【0164】(24)オージオメータの載置面に対する第
1操作パネルの第1傾斜角度θ1は、第2操作パネルの
第2傾斜角度θ2、および表示出力手段の第3操作パネ
ルの第3傾斜角度θ3よりも大きく選ばれ、第2傾斜角
度θ2と、第3傾斜角度θ3とは、等しいことを特徴と
する前記構成(23)の聴力検査装置。
【0165】(25)インピーダンスオージオメータと表
示出力手段とは、それらの各底から下方に突出した支持
脚をそれぞれ有し、第1および第2操作パネルの上部
は、第1および第2載置台から支持脚の高さ以上、高く
隆起した隆起部を有することを特徴とする前記構成(2
4)の聴力検査装置。
【0166】さらに本発明の考え方によれば、次の構成
が実施される。 (26)右耳または左耳の検査音のレベルを表す電気信号
を出力するレベル出力手段と、レベル出力手段から与え
られる電気信号のレベル値を、複数の色でデジタル表示
するレベル表示器と、レベル出力手段からレベル表示器
に与えられる右耳または左耳の電気信号にそれぞれ対応
する色で、レベル表示器によって表示させる制御手段と
を含むことを特徴とするオージオメータ。
【0167】レベル表示器によって表示された検査音ま
たはノイズレベルのレベル値を数字でデジタル表示さ
れ、そのレベル値を操作者が見たとき、その表示された
色に対応して右耳または左耳を知ることができるので、
右耳または左耳の測定データを直感的に区別して知るこ
とができ、測定モード時およびメモリからの検査結果の
読出しモード時の操作者の操作性が容易になり、操作者
の負担を軽減することができ、測定結果を混乱すること
なく、操作者が扱うことができる。
【0168】(27)レベル出力手段は、検査をしている
測定モードと、検査結果が記憶されたメモリから前記検
査結果を読出す読出しモードとにおいて電気信号を出力
し、制御手段は、レベル表示器を、測定モード時に連続
点灯表示動作または点滅表示動作のいずれか一方を行わ
せ、読出しモード時に連続点灯表示動作または点滅表示
動作のいずれか他方を行わせることを特徴とするオージ
オメータ。
【0169】レベル表示器のデジタル表示を見ることに
よって、それが連続点灯表示動作または点滅表示動作に
対応して測定モードであるか読出しモードであるかを直
感的に知ることができ、このことによってもまた操作性
が向上されることになる。
【0170】(28)オージオメータにおいて、複数の各
周波数の検査音を選択する周波数選択スイッチと、各周
波数に個別的に対応して設けられ、複数の色で点灯する
ことができる周波数選択表示器と、検査周波数毎の検査
音のレベルを記憶するメモリと、周波数選択スイッチと
メモリとの出力に応答し、検査している測定モードで、
周波数選択スイッチによって選択された周波数の前記レ
ベルがメモリに記憶されているときと、記憶されていな
いときとにそれぞれ対応して、周波数選択表示器を、予
め定める1つの色で連続点灯表示動作および点滅表示動
作させ、周波数選択スイッチによって選択されていない
非選択周波数の前記レベルがメモリに記憶されていると
きと、いないときとに対応して、非選択周波数の周波数
選択表示器を、予め定める他の色で点灯表示動作および
消灯表示動作させる制御手段とを含むことを特徴とする
オージオメータ。
【0171】検査音の周波数に個別的に対応する周波数
選択表示器の色が、予め定める1つの色であるかまたは
予め定める他の色であるかによって検査時の測定モード
でその周波数が選択されているかまたは選択されていな
い非選択状態であるかを直感的に知ることができるとと
もに、選択されている周波数である前記予め定める1つ
の色の表示状態が連続点灯表示動作であるか点滅表示動
作であるかを知ることによって、メモリに検査結果であ
るレベルが記憶されているかどうかを直感的に知ること
ができるとともに、非選択周波数の周波数選択表示器で
前記予め定める他の色で連続点灯または点滅のいずれか
の点灯表示動作が行われているかまたは消灯されている
かによってメモリにレベルが記録されているかどうかを
直感的に知ることができる。これによって操作者の操作
性の向上を図ることができる。
【0172】連続点灯と点滅と、さらには消灯との各表
示動作を行わせることによって、レベル表示器と周波数
選択表示器とが表示する色の種類をできるだけ低減して
これらのレベル表示器と周波数選択表示器との構成の簡
略化を図ることもまた、可能となる。
【0173】(29)複数種類のマスキングノイズのレベ
ルを表す電気信号を出力するノイズレベル出力手段と、
ノイズレベル出力手段から与えられる電気信号のノイズ
レベル値を、複数の色でデジタル表示するノイズレベル
表示器と、ノイズレベル出力手段からのノイズの各種類
毎の電気信号にそれぞれ対応する色で、ノイズレベル表
示器によって表示させる制御手段とを含むことを特徴と
するオージオメータ。
【0174】マスキングノイズのレベルを、ノイズレベ
ル表示器で色を異ならせて表示してたとえばホワイトノ
イズであるかまたはバンドノイズであるかを表示するよ
うにしたので、そのノイズのレベルと種類とを操作者は
直感的に知ることができ、このことによってもまた、操
作性が向上されることになる。
【0175】(30)操作パネルの前面に、操作者の左か
ら右の方向に、右または左の各受話器に与える検査音の
レベルを変化するために操作される検査音つまみと、受
話器からの聴力レベル値をデジタル表示する聴力レベル
表示器と、受話器の音を断続するために操作するインタ
ラプタスイッチとが、この順序で配置されることを特徴
とするオージオメータ。
【0176】操作者の左手で操作される検査音つまみと
右手で操作されるインタラクタスイッチとの間に聴力レ
ベル表示器を配置するようにしたので、操作性が良好で
あり、視線の変化をできるだけ少なくして快適な操作を
行って良好な操作性で聴力検査を行うことができる。
【0177】(31)操作パネルの前面に、手前から遠去
かるにつれて下段、中段および上段の各領域がこの順序
で設定され、下段領域には、操作者の左から右の方向
に、右および左の各受話器に与える検査音のレベルを変
化するために操作されるつまみと、受話器からの聴力レ
ベル値をデジタル表示する聴力レベル表示器と、受話器
の音を断続するために操作するインタラプタスイッチと
が、この順序で配置され、中段領域には、つまみの近傍
であってそのつまみの上方または左方に、検査音を与え
る左右の検査耳を選択するために操作する検査耳選択ス
イッチまたは/および周波数選択スイッチが配置され、
上段領域には、少なくとも気導聴力検査と骨導聴力検査
とを含む聴力検査の種類を選択するスイッチが配置され
ることを特徴とするオージオメータ。
【0178】聴力検査時に操作者による使用頻度が最も
高い検査音のレベルを変化するためのつまみと聴力レベ
ル表示器とインタラクタスイッチとを下段領域に配置
し、その次に使用頻度の高い検査音選択スイッチまたは
/および周波数選択スイッチが中段領域に配置され、最
も使用頻度が低い聴力検査の種類を選択するスイッチを
上段領域に配置したので、操作性が極めて良好であり、
また視線の移動をできるだけ少なくし、操作者の負担を
軽減することができるようになり、これによって操作者
によるつまみおよびスイッチなどの操作の誤りを防ぐこ
ともまた可能であり、快適な検査作業を行うことができ
る。
【0179】検査音またはマスキングノイズのレベルを
設定するために操作されるつまみに操作者の手が接触
し、または服が引掛かるなどして、つまみが不所望に変
位されても、被検者には過大な音圧が突然に与えられる
ことが防がれ、安全性が高まる。したがって被検者が1
次的な難聴状態になるおそれがなく、これによって聴力
検査が1次的に中断されることはなく、また操作者に対
する被検者の不信感が発生することはなく、また被検者
の心の準備がなく過大な音圧が突然に与えられることに
よる被検者の心臓の状態が悪化するおそれはなく、また
鼓膜の状態が悪くなることはなく、さらに幼児が被検者
であるとき、その幼児の聴力が劣ってしまう事態になる
ことが防がれる。
【0180】(32)検査音の聴力レベルを増音および減
音の各方向に変化するために操作されるつまみと、つま
みに連動し、つまみの操作が増音方向または減音方向で
あるかを検出するとともに、つまみの操作量を検出する
つまみ検出手段と、つまみ検出手段の出力に応答し、つ
まみが増音方向にかつ予め定める速度以上で操作された
ことを検出する急増音検出手段と、急増音検出手段の出
力に応答し、急増音検出手段からの急増音検出出力が得
られたときには、その急増音検出出力が得られないとき
よりも、つまみの操作速度に対するレベルの時間変化率
を小さくする制御手段とを含むことを特徴とするオージ
オメータ。
【0181】電源投入時を含む動作切換え時に被検者に
検査音またはマスキングノイズが過大な音圧で与えられ
ることはなく、安全レベルに抑えることができるので、
このことによってもまた、被検者に突然に過大な音圧が
与えられることによる不都合を解消することができる。
【0182】(33)検査音またはマスキングノイズのレ
ベルを変化するために操作され任意に設定される設定レ
ベルを記憶する第1メモリと、予め定める比較的小さい
安全レベルを記憶する第2メモリと、電源投入動作を含
む動作の切換えを検出する切換え検出手段と、切換え検
出手段の出力に応答し、動作の切換え時に、第1メモリ
に記憶された設定レベルが第2メモリに記憶された安全
レベル未満であるとき、動作の切換え後に、設定レベル
で検査音またはノイズ音を出力し、設定レベルが安全レ
ベル以上であるとき、安全レベルで検査音またはマスキ
ングノイズを出力する制御手段とを含むことを特徴とす
るオージオメータ。
【0183】電源投入時を含む動作切換え時に被検者に
検査音またはマスキングノイズが過大な音圧で与えられ
ることはなく、安全レベルに抑えることができるので、
このことによってもまた、被検者に突然に過大な音圧が
与えられることによる不都合を解消することができる。
【0184】(34)純音聴力検査をし、その検査結果を
表す第1電気信号を出力するオージオメータと、伝音機
能検査をし、その検査結果を表す第2電気信号を出力す
るインピーダンスオージオメータと、第1および第2電
気信号を受信し、各検査結果を、切換えて表示出力する
表示出力手段とを含むことを特徴とする聴力検査装置。
【0185】聴力検査を行うオージオメータとインピー
ダンスオージオメータとに共用して、目視表示または記
録紙への印字表示を行う表示出力手段を用いることがで
き、構成の簡素化を図り設置スペースを少なくすること
ができるとともに、たとえばインターフェースによるオ
ージオメータと表示出力手段との通信、ならびにインピ
ーダンスオージオメータと表示出力手段との通信の混乱
を確実に防ぎ、オージオメータ検査結果を表示出力手段
に確実に表示させ、またインピーダンスオージオメータ
による検査結果を表示出力手段に確実に表示させること
が可能になる。
【0186】(35)純音聴力検査をし、その検査結果を
表す第1電気信号を出力するオージオメータと、伝音機
能検査をし、その検査結果を表す第2電気信号を出力す
るインピーダンスオージオメータと、第1および第2電
気信号を受信し、各検査結果を、切換えて表示出力する
表示出力手段と、オージオメータと表示出力手段とを電
気的に接続するための着脱可能な第1コネクタ手段と、
インピーダンスオージオメータと表示出力手段とを電気
的接続するための着脱可能な第2コネクタ手段とを含
み、オージオメータは、純音聴力検査のための第1操作
パネルと、第1操作パネルの背後に設けられ、インピー
ダンスオージオメータまたは表示出力手段を載置する第
1載置台とを有し、インピーダンスオージオメータは、
伝音機能検査のための第2操作パネルと、第2操作パネ
ルの背後に設けられ、表示出力手段を載置するための第
2載置台とを有することを特徴とする聴力検査装置。
【0187】オージオメータとインピーダンスオージオ
メータと表示出力手段とを組合せて用いる第1の組合せ
態様と、オージオメータと表示出力手段とを組合せて用
いる第2組合せ態様と、インピーダンスオージオメータ
と表示出力手段とを組合せて用いる第3組合せ態様とを
それぞれ達成することができ、これらのオージオメー
タ、インピーダンスオージオメータおよび表示出力手段
は上下に積重ねられて組合されるので、構成の簡略化を
できるだけ図ることができるとともに、設置スペースを
できるだけ小さくすることができるという効果が達成さ
れる。
【0188】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、検査音また
はマスキングノイズのレベルを設定するために操作され
るつまみに操作者の手が接触し、または服が引掛かるな
どして、つまみが不所望に変位されても、被検者には過
大な音圧が突然に与えられることが防がれ、安全性が高
まる。したがって被検者が1次的な難聴状態になるおそ
れがなく、これによって聴力検査が1次的に中断される
ことはなく、また操作者に対する被検者の不信感が発生
することはなく、また被検者の心の準備がなく過大な音
圧が突然に与えられることによる被検者の心臓の状態が
悪化するおそれはなく、また鼓膜の状態が悪くなること
はなく、さらに幼児が被検者であるとき、その幼児の聴
力が劣ってしまう事態になることが防がれる。
【0189】請求項2の本発明によれば、電源投入時を
含む動作切換え時に被検者に検査音またはマスキングノ
イズが過大な音圧で与えられることはなく、安全レベル
に抑えることができるので、このことによってもまた、
被検者に突然に過大な音圧が与えられることによる不都
合を解消することができる。
【0190】請求項3の本発明によれば、聴力検査を行
うオージオメータとインピーダンスオージオメータとに
共用して、目視表示または記録紙への印字表示を行う表
示出力手段を用いることができ、構成の簡素化を図り設
置スペースを少なくすることができるとともに、たとえ
ばインターフェースによるオージオメータと表示出力手
段との通信、ならびにインピーダンスオージオメータと
表示出力手段との通信の混乱を確実に防ぎ、オージオメ
ータ検査結果を表示出力手段に確実に表示させ、またイ
ンピーダンスオージオメータによる検査結果を表示出力
手段に確実に表示させることが可能になる。
【0191】請求項4の本発明によれば、オージオメー
タとインピーダンスオージオメータと表示出力手段とを
組合せて用いる第1の組合せ態様と、オージオメータと
表示出力手段とを組合せて用いる第2組合せ態様と、イ
ンピーダンスオージオメータと表示出力手段とを組合せ
て用いる第3組合せ態様とをそれぞれ達成することがで
き、これらのオージオメータ、インピーダンスオージオ
メータおよび表示出力手段は上下に積重ねられて組合さ
れるので、構成の簡略化をできるだけ図ることができる
とともに、設置スペースをできるだけ小さくすることが
できるという効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のオージオメータ73の
操作パネル74を示す平面図である。
【図2】オージオメータ73の全体の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】レベル表示器5の一部の構成を簡略化して示す
正面図である。
【図4】日の字形セグメントを駆動するための簡略化し
た電気回路図である。
【図5】本発明の実施の他の形態の1つのセグメント
A,aを示す図である。
【図6】処理回路78の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図7】処理回路78の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図8】メモリ84のストア内容を示す図である。
【図9】LED検査時におけるメモリ84の記憶内容を
示すメモリマップの図である。
【図10】検査音のレベルを設定するためのつまみ55
に関連する構成を示す簡略化した斜視図である。
【図11】光源128および回転部材124に関連する
構成を示す一部の断面図であり、検査孔127を通る回
転軸線を中心とする周方向展開図である。
【図12】回転検出回路79の2つの出力される電気信
号X,Yの波形をそれぞれ示す。
【図13】回転検出回路79の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図14】回転検出回路79からの出力電気信号X,Y
に応答する処理回路78の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図15】つまみの操作速度に対するレベルの時間変化
率を示す図である。
【図16】本発明の実施の一形態の聴力検査装置137
の正面図である。
【図17】聴力検査装置137の平面図である。
【図18】聴力検査装置137の左側面図である。
【図19】聴力検査装置137の右側面図である。
【図20】聴力検査装置137の背面図である。
【図21】聴力検査装置137の底面図である。
【図22】オージオメータ73の平面図である。
【図23】インピーダンスオージオメータ102の平面
図である。
【図24】インピーダンスオージオメータ102の底面
図である。
【図25】表示出力手段99の底面図である。
【図26】インピーダンスオージオメータ102と表示
出力手段99とを組合わせた状態を示す左側面図であ
る。
【図27】オージオメータ73と表示出力手段99とを
組合わせたさらに他の態様を示す左側面図である。
【図28】オージオメータ73および/またはインピー
ダンスオージオメータ102に表示出力手段99を着脱
可能に接続した電気的構成を示すブロック図である。
【図29】オージオメータ73の処理回路78およびイ
ンピーダンスオージオメータ102の処理回路159の
表示出力手段99と通信を行う動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図30】表示出力手段99に備えられる処理回路15
5がオージオメータ73とインピーダンスオージオメー
タ102と通信を行う動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図31】先行技術のオージオメータ61の操作パネル
を簡略化して示す平面図である。
【図32】先行技術のオージオメータにおける検査音レ
ベルを設定するために操作されるつまみ66の平面図で
ある。
【図33】図32に示される従来からのオージオメータ
において、電源投入時のつまみ66の状態を示す平面図
である。
【符号の説明】
73 オージオメータ 74 操作パネル 75 オージオメータ本体 76 制御手段 77 信号入出力手段 78 処理回路 79 回転検出回路 80 表示制御回路 85 純音発生回路 86 マスキングノイズ発生回路 87 入出力切換回路 88,89 アテネータ 102 インピーダンスオージオメータ 137 聴力検査装置
フロントページの続き (72)発明者 吉川 英基 京都府京都市伏見区東浜南町680番地 株式会社モリタ製作所内 (56)参考文献 特開 平9−93688(JP,A) 特開 平7−143976(JP,A) 特開 昭59−183734(JP,A) 特公 平6−51067(JP,B2) 特公 平2−26967(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/00 - 5/22 H04R 3/00 310

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査音の聴力レベルを増音および減音の
    各方向に変化するために操作されるつまみと、 つまみに連動し、つまみの操作が増音方向または減音方
    向であるかを検出するとともに、つまみの操作量を検出
    するつまみ検出手段と、 つまみ検出手段の出力に応答し、つまみが増音方向にか
    つ予め定める速度以上で操作されたことを検出する急増
    音検出手段と、 急増音検出手段の出力に応答し、急増音検出手段からの
    急増音検出出力が得られたときには、その急増音検出出
    力が得られないときよりも、つまみの操作速度に対する
    レベルの時間変化率を小さくする制御手段とを含むこと
    を特徴とするオージオメータ。
  2. 【請求項2】 検査音またはマスキングノイズのレベル
    を変化するために操作され任意に設定される設定レベル
    を記憶する第1メモリと、 予め定める比較的小さい安全レベルを記憶する第2メモ
    リと、 電源投入動作を含む動作の切換えを検出する切換え検出
    手段と、 切換え検出手段の出力に応答し、動作の切換え時に、第
    1メモリに記憶された設定レベルが第2メモリに記憶さ
    れた安全レベル未満であるとき、動作の切換え後に、設
    定レベルで検査音またはノイズ音を出力し、 設定レベルが安全レベル以上であるとき、安全レベルで
    検査音またはマスキングノイズを出力する制御手段とを
    含むことを特徴とするオージオメータ。
  3. 【請求項3】 純音聴力検査をし、その検査結果を表す
    第1電気信号を出力する請求項1または2記載のオージ
    オメータと、 伝音機能検査をし、その検査結果を表す第2電気信号を
    出力するインピーダンスオージオメータと、 第1および第2電気信号を受信し、各検査結果を、切換
    えて表示出力する表示出力手段とを含むことを特徴とす
    る聴力検査装置。
  4. 【請求項4】 純音聴力検査をし、その検査結果を表す
    第1電気信号を出力する請求項1または2記載のオージ
    オメータと、 伝音機能検査をし、その検査結果を表す第2電気信号を
    出力するインピーダンスオージオメータと、 第1および第2電気信号を受信し、各検査結果を、切換
    えて表示出力する表示出力手段と、 オージオメータと表示出力手段とを電気的に接続するた
    めの着脱可能な第1コネクタ手段と、 インピーダンスオージオメータと表示出力手段とを電気
    的接続するための着脱可能な第2コネクタ手段とを含
    み、 オージオメータは、 純音聴力検査のための第1操作パネルと、 第1操作パネルの背後に設けられ、インピーダンスオー
    ジオメータまたは表示出力手段を載置する第1載置台と
    を有し、 インピーダンスオージオメータは、 伝音機能検査のための第2操作パネルと、第2操作パネ
    ルの背後に設けられ、表示出力手段を載置するための第
    2載置台とを有することを特徴とする聴力検査装置。
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