JP3536026B2 - 製本用背糊付け装置 - Google Patents

製本用背糊付け装置

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JP3536026B2 JP2000341273A JP2000341273A JP3536026B2 JP 3536026 B2 JP3536026 B2 JP 3536026B2 JP 2000341273 A JP2000341273 A JP 2000341273A JP 2000341273 A JP2000341273 A JP 2000341273A JP 3536026 B2 JP3536026 B2 JP 3536026B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は製本用背糊付け装置
に関し、詳しくは、印刷等が施された複数枚の紙葉を揃
えて積重させてなる製本用被加工物の背面に水性糊(水
性接着剤)を塗布し、かつ、乾燥することにより複数枚
の紙葉を相互に接着し連綴させる製本用背糊付け装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】製本用被加工物の背面に水性糊を塗布す
る手段として、従来一般的には、被加工物をその背面を
上向きにした状態で固定保持した上、刷毛等を用いて背
面に糊を手塗りする手段が採られていたが、これでは、
多大な手間を要し非常に能率が悪いだけでなく、被加工
物の背面に均一かつ一様に糊付けするためには相当な熟
練を要するといった難点がある。
【0003】このような難点を解消する目的で、従来よ
り次に述べるような製本用自動背糊付け装置が提案され
ている。従来より提案されている自動背糊付け装置は、
図9にその概要を示すとおり、複数枚の紙葉を揃えて積
重させてなる製本用被加工物20をそれの背面20aが
下向きになるようにコンベア51に取り付けられたクラ
ンパー52により立て姿勢で挟持可能とするとともに、
コンベア51による被加工物移送経路の途中にはトレイ
53内に収容された水性糊21中に周面の一部を浸漬さ
せた状態で水平軸55周りに駆動回転可能な糊塗布用ロ
ーラ56を設置し、この糊塗布用ローラ56の駆動回転
に伴って該ローラ56の外周面56aに順次転写付着さ
れる水性糊21をコンベア51を介して矢印x方向に連
続移送される被加工物20の背面20aに塗布するよう
に構成されたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
構成の従来の自動背糊付け装置では、被加工物20をそ
れの背面が下向きになるような立て姿勢でクランパー5
2により挟持させてコンベア51にセットする必要があ
るために、セット作業が煩雑面倒で手数を要し、背糊付
け作業自体の能率向上に自ずと限界があるのみならず、
糊付け乾燥後のマーブル巻きや背表紙付け時には立て姿
勢で移送されてくる被加工物20を一旦、手作業により
クランパー52から外して水平姿勢に転換しなければな
らず、一連の製本作業全体の合理化、省力化並びに能率
化の面で未だ十分なものとは言えないという問題があっ
た。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、被加工物のセット作業を非常に楽に、かつ、容易、
迅速に行なうことができるものでありながら、被加工物
の背面に常に均一かつ一様に自動糊付けすることがで
き、さらに糊付け後のマーブル巻きや背表紙付け時にも
手作業が不要で、一連の製本作業全体の合理化、省力化
及び能率化を促進することができる製本用背糊付け装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る製本用背糊付け装置は、複数枚の紙葉
を揃えて積重させてなる製本用被加工物を移送しなが
ら、その背面に水性糊を塗布し、かつ、乾燥することに
より複数枚の紙葉を相互に接着し連綴させる製本用背糊
付け装置であって、上記被加工物を水平もしくは略水平
面上に横倒し姿勢に載置して水平方向に連続移送するコ
ンベアの移送経路の途中に、その外周面の一部が被加工
物の背面に接する状態で上下軸周りに駆動回転可能に設
けられた糊塗布用ローラと、この糊塗布用ローラの外周
面とこれに対向配置された円弧状ガイドとの間に形成さ
れ、上方から下方に向けて水性糊を垂れ流すことにより
上記糊塗布用ローラの外周面に水性糊を転写し付着する
糊垂れ流し流路と、この糊垂れ流し流路の上端部に水性
糊を連続的に補給する糊補給手段と、上記糊垂れ流し流
路で糊塗布用ローラの外周面に付着された水性糊の付着
量を被加工物への塗布前にローラ外周面の全域で平均化
する均しローラと、上記被加工物への糊塗布後に塗布用
ローラの外周面全域に接触して余剰の水性糊を掻き落と
すスクレーパとを具備していることを特徴とするもので
ある。
【0007】上記構成の本発明によれば、製本用被加工
物をコンベアの水平もしくは略水平面上に横倒し姿勢に
載置した状態で該コンベアを作動させることにより、被
加工物は横倒し姿勢のままで連続的に水平方向に移送さ
れる。これと並行して、糊塗布用ローラを上下軸周りに
駆動回転させると、該糊塗布用ローラの外周面には糊垂
れ流し流路を通過するとき、上方から下方に向けて垂れ
流れている水性糊の一部が転写し付着されるとともに、
その付着量が被加工物への塗布前において均しローラに
よって外周面全域で平均化されて均一かつ一様な付着状
態となる。これに続いて、糊塗布用ローラの外周面がコ
ンベアにより連続移送されてくる被加工物の背面に接
し、このとき、糊塗布用ローラの外周面に均一かつ一様
に付着されている糊が被加工物の背面に均一に塗布され
ることになり、さらに、被加工物の背面への糊塗布後の
糊塗布用ローラの外周面全域にはスクレーパが接触して
該ローラの外周面に残存している余剰の水性糊の全てを
掻き落とすことによって、次に糊垂れ流し流路に移入し
たローラ外周面への糊の転写付着量のばらつきを皆無な
いしは極減し、常に安定した量の糊を付着させることが
可能となる。
【0008】このように被加工物をコンベア上にセット
するに際して、従来の如く立て姿勢の被加工物をクラン
パーなどを用いて挟持固定するという面倒な手作業が全
く不要で、被加工物を単にコンベアの水平もしくは略水
平面上に手差しによって横倒し姿勢に載置するだけでよ
いので、セット作業が非常に楽で、容易、迅速にセット
することが可能であり、また、糊付け乾燥後のマーブル
巻きや背表紙付け時にも手作業で姿勢変換を行なうこと
が不要で、一連の製本作業全体の合理化、省力化及び能
率化を促進することが可能である。加えて、上下軸周り
に回転する糊塗布用ローラを用いる場合は、水平軸周り
に回転するローラを用いる場合に比べて、その外周面へ
の糊の付着量が不均一になりやすいという難点に留意し
て、本発明では、上下軸周りに回転する糊塗布用ローラ
に対する糊付着のための付加構成として、糊の垂れ流し
流路と付着量を平均化する均しローラ及び残存する余剰
糊の掻き落としを行なうスクレーパを併用したのであ
り、これによって、上述のようにセット性及び糊付け後
の作業性を重視して上下軸周りに回転する糊塗布用ロー
ラを用いる形式を採りながらも、ローラ外周面への糊付
着量の安定化が図れ、多数の被加工物の背面に連続的に
糊付け作業を行なう場合であっても、常に被加工物背面
に均一かつ一様な自動糊付けを行なわせることが可能と
なる。
【0009】上記構成の本発明に係る製本用背糊付け装
置において、上記コンベアの移送経路で糊塗布用ローラ
よりも移送方向の下手側に、水性糊が塗布された被加工
物の背面に接触して余剰水分を吸着する水分吸着用軟質
ローラとこの水分吸着ローラの外周面に押圧されて該水
分吸着ローラに吸着された水分を搾り除去する搾りロー
ラとを対をなして設けることによって、被加工物の背面
への糊の塗布量及び分布を一層均一化できるとともに、
塗布された糊の水分を吸着除去することで、その後にお
ける乾燥効率を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係る背糊付け装置
を含む連続式製本設備全体の外観斜視図、図2は同設備
の概略平面図、図3及び図4はそれぞれ要部(背糊付け
装置及び乾燥装置)の縦断側面図であり、この連続式製
本設備は、大別して、被加工物を水平方向に連続移送す
るスラット式コンベアDと、このコンベアDの移送方向
の上手側から下手側にかけて順次配設された背糊付け装
置Aと、超音波波動を利用した一次乾燥装置Bと、温風
を利用した二次乾燥装置C、並びに、これら各装置A〜
Dの作動を制御する制御盤(図示省略する)を収納保持
する接地架台Eとにより構成されている。
【0011】上記スラット式コンベアDは、複数枚の紙
葉を各辺が合致するように揃えて積重させてなる被加工
物20をその背面20a側が表面側よりも僅かに下位と
なるように傾斜した横倒し姿勢にセット可能な水平載置
面1aを形成するエンドレス回動帯体1とこのエンドレ
ス回動帯体1から上方に向けて突設された突片2とから
なり、このコンベアDの移送方向の最も上手側から更に
横側方に向けて突出する箇所が被加工物20を水平載置
面1a上に手差しでセットするセット部Sに設定されて
おり、このセット部Sでエンドレス回動帯体1の水平載
置面1a上に横倒し姿勢にセットされた被加工物20を
背糊付け装置A、一次乾燥装置B、二次乾燥装置Cの順
番に連続移送するように構成されている。
【0012】上記スラット式コンベアDによる移送経路
の最も上手側に設置されている背糊付け装置Aは図3及
び図5〜図6のように構成されている。すなわち、装置
フレーム3におけるコンベア移送方向の前後に離れた二
箇所には軸受体4,5を介して上下軸6,7が回転自在
に支承されており、一方の上下軸6の下端部分には多孔
性硬質樹脂からなる糊塗布用ローラ8がその外周面8a
の一部をコンベアDにより移送される被加工物20の背
面20aに接する状態に固定されているとともに、他方
の上下軸7の下端部分には多孔性軟質樹脂からなる水分
吸着用ローラ9がその外周面9aの一部を糊塗布後の被
加工物20の背面20aに柔軟に接触して余剰水分を吸
着除去する状態に固定されている。上記二つの上下軸
6,7はそれらの上端部において歯付きプーリ10,1
1及びタイミングベルト12を介して互いに同期回転可
能に連動されているとともに、一方の上下軸6は一対の
ベベルギヤ13,13及び水平横軸14を介して図示省
略したモータに連動連結されている。これによって、上
記糊塗布用ローラ8及び水分吸着用ローラ9は上下軸
6,7の周りで同期駆動回転可能に構成されている。
【0013】上記糊塗布用ローラ8の外周面8aのう
ち、被加工物20の背面20aに接する箇所とはローラ
回転方向後方に変位した箇所の外周面部分に対向する位
置には、図7及び図8に明示するように、円弧状のガイ
ド板15が僅かな隙間を隔てて固定状態に設けられてお
り、このガイド板15と糊塗布用ローラ8の外周面8a
との間に上方から下方に向けて水性糊21を垂れ流し可
能で、その垂れ流しによって糊塗布用ローラ8の外周面
8aに水性糊21を転写し付着させる糊垂れ流し流路1
6が形成されている。この糊垂れ流し流路16の上端部
には水性糊21を連続的に補給する糊補給手段が設けら
れている。この糊補給手段は、装置フレーム3の底部に
傾き姿勢に固定セットされたトレイ17内に収容の水性
糊21中に外周面の一部を浸漬させた状態で水平軸18
の周りを連続駆動回転することにより、水性糊21を掻
き揚げる水車状の回転ホィール19とこのホィール19
で掻き揚げた水性糊21を上記糊垂れ流し流路16の上
端部にまで流動案内するように上記ガイド板15と一体
にして装置フレーム3に固定保持されたシュート状流路
22とにより構成されている。
【0014】また、上記糊塗布用ローラ8による被加工
物20の背面20aへの糊塗布箇所よりもローラ回転方
向の前方箇所には、上記糊垂れ流し流路16の通過時に
糊塗布用ローラ8の外周面8aに付着された水性糊21
の付着量を被加工物20への塗布前にローラ外周面8a
の全域で平均化するための均しローラ23が糊塗布用ロ
ーラ8の外周面8aに軽く接触する状態に設けられてい
る。一方、上記の糊塗布箇所よりもローラ回転方向の後
方箇所には、被加工物20への糊塗布後に糊塗布用ロー
ラ8の外周面8aの全域に接触して該外周面8aに付着
残存している余剰の水性糊を掻き落とすためのスクレー
パ24が装置フレーム3に固定して設けられている。さ
らに、上記水分吸着ローラ9の背後位置には、この水分
吸着ローラ9の外周面9aに押圧されて該ローラ9に吸
着された水分を搾り除去するローレット状の搾りローラ
25が上下軸芯周りに回転自在に支承されている。この
搾りローラ25と上記水分吸着ローラ9とは一対の平ギ
ヤ26,26を介して相対駆動回転可能に連動されてい
る。
【0015】上記のように構成された背糊付け装置Aに
おいては、製本用被加工物20をセット部Sでコンベア
Dにおけるエンドレス回動帯体1の水平載置面1a上に
手差しして横倒し姿勢にセットした状態でのコンベアD
の作動と同時に、図示省略したモータを作動開始して糊
塗布用ローラ8、水分吸着ローラ9、搾りローラ25並
びに回転ホィール19をそれぞれ駆動回転させることに
より、糊塗布用ローラ8の外周面8aにはそれが糊垂れ
流し流路16を回転通過するとき、上方から下方に向け
て垂れ流れている水性糊21の一部が転写し付着される
とともに、その付着量が均しローラ23によって外周面
8a全域で平均化されて均一かつ一様な付着状態とな
り、その直後、糊塗布用ローラ8の外周面8aがコンベ
アDにより水平方向に連続移送されてくる被加工物20
の背面20aに接して、糊塗布用ローラ8外周面8aに
均一かつ一様に付着されている水性糊21が被加工物2
0の背面20aに均一に塗布される。そして、糊塗布後
は糊塗布用ローラ8の外周面8a全域にスクレーパ24
が接触して該ローラ8の外周面8aに残存している余剰
の水性糊の全てが掻き落とされるために、次に糊垂れ流
し流路16に移入したローラ8外周面8aにはばらつき
なく常に安定した量の糊が付着され、以下同様な作用を
繰り返して次々と移送されてくる被加工物20に対して
常に安定よい背糊付け作業を行なうことが可能となる。
【0016】上記一次乾燥装置Bは図2及び図4に示す
ように、コンベアDによる被加工物20の移送経路に臨
ませて移送方向の前後に配設された二台の超音波発振装
置27,27から構成されている。これら二台の超音波
発振装置27,27は、駆動周波数が470KHz、出
力300Wに設定された超音波発振器28,28と、電
歪、磁歪などの超音波振動子29,29と、これら超音
波振動子29,29を拡幅拡大する鉄、ジュラルミン、
チタン合金等の金属製半波長縦共振ホーン30,30か
らなり、超音波発振器28,28から超音波振動子2
9,29に高周波電力を入力することによって超音波振
動子29,29を共振駆動させ、その縦振動を半波長縦
共振ホーン30,30で20μm以上の振幅に拡幅拡大
するように構成されている。
【0017】上記一次乾燥装置Bを構成する二台の超音
波発振装置27,27における半波長縦共振ホーン3
0,30は、被加工物20の背面20aに対して1〜2
0mm範囲の隙間を有する非接触式に構成されており、
このホーン30,30を通じて水性糊21が塗布された
被加工物20の背面20aに20μm以上の振幅の超音
波波動を付与することによって、塗布された水性糊21
に高速振動を与えて被加工物20を形成する複数枚の紙
葉の層深くにまで糊を浸透させて引張り強度の向上を図
るとともに、乾燥中の糊表面における飽和蒸気を飛ばし
て、塗布された糊内部の水分を超音波波動により表面に
浮き出させるといった乾燥機能を発揮し、これによっ
て、各紙葉の温度上昇がなく、紙葉の変質や寸法変化を
生じることなく、短時間のうちに所定の一次乾燥を行な
うことが可能である。
【0018】また、上記二次乾燥装置Cは図2及び図4
に示すように、接地架台E内に設置されたホットドライ
ヤ31と、コンベアDによる被加工物20の移送経路に
臨ませ移送方向に間隔を隔てて並設された複数個(図面
上では三個で示すが、二個でも四個以上であってもよ
い)の温風ノズル32と、これら各ノズル32に対応し
て設けられ上記ホットドライヤ31に配管33を介して
接続されたシロッコファン33とから構成されている。
この二次乾燥装置Cを構成する温風ノズル32から被加
工物20の背面20aに向けて温風を吹き付けることに
よって、背糊付けされた被加工物20の全体に対する二
次乾燥を行ない、被加工物20の複数枚の紙葉を強力に
接着乾燥することが可能である。
【0019】なお、上記実施の形態では、背糊付け装置
Aによる背糊付け後の乾燥装置として、超音波波動を利
用した一次乾燥装置Bと温風を利用した二次乾燥装置C
を併用したものについて説明したが、そのいずれか一方
のみを用いても、また、他の乾燥手段を用いてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、要するに本発明に
よれば、上下軸周りに回転する糊塗布用ローラを用いる
ことによって、被加工物をコンベア上にセットする際、
従来の如くクランパーなどを用いて被加工物を立て姿勢
に挟持固定するという面倒な手作業が全く不要で、被加
工物を単にコンベアの水平もしくは略水平面上に横倒し
姿勢に載置するだけでよく、セット作業を非常に楽に、
かつ、容易、迅速に行なうことができるとともに、糊付
け乾燥後のマーブル巻きや背表紙付け時にも手作業によ
る姿勢変換作業が不要で、一連の製本作業全体の合理
化、省力化及び能率化を促進することができる。しか
も、上下軸周りに回転する糊塗布用ローラを用いる場
合、そのローラ外周面への糊の付着量が不均一になりや
すいという難点に留意して、上方から下方への糊垂れ流
し流路と付着量を平均化する均しローラ及び残存する余
剰糊を掻き落とすスクレーパといった糊塗布用ローラに
対する糊付着のための特殊な付加構成を併用することに
よって、上述のようにセット性及び糊付け後の作業性等
を重視して上下軸周りに回転する糊塗布用ローラを用い
る形式を採りながらも、ローラ外周面への糊付着量の安
定化を図り、多数の被加工物の背面に連続的に糊付け作
業を行なう場合であっても、常に被加工物背面に均一か
つ一様な自動糊付けを行なわせることができるという効
果を奏する。
【0021】特に、請求項2に記載のように、コンベア
の移送経路で糊塗布用ローラよりも移送方向の下手側
に、水性糊が塗布された被加工物の背面に接触して余剰
水分を吸着する水分吸着用軟質ローラとこの水分吸着ロ
ーラの外周面に押圧されて該水分吸着ローラに吸着され
た水分を搾り除去する搾りローラとを対をなして設ける
構成を採用することによって、被加工物の背面への糊の
塗布量及び分布を一層均一化できるとともに、塗布され
た糊の水分を吸着除去することで、その後における乾燥
効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る背糊付け装置を含む連続式製本設
備全体の外観斜視図である。
【図2】同上設備の概略平面図である。
【図3】同上設備における要部(背糊付け装置)の縦断
側面図である。
【図4】同上設備における他の要部(乾燥装置)の縦断
側面図である。
【図5】図3に示す要部(背糊付け装置)を正面から見
た一部省略の斜視図である。
【図6】図3に示す要部(背糊付け装置)を背面から見
た一部省略の斜視図である。
【図7】背糊付け装置の要部の拡大横断平面図である。
【図8】図7の矢符付きX−X線に沿った縦断面図であ
る。
【図9】従来の自動背糊付け装置の概要図である。
【符号の説明】
6,7 上下軸 8 糊塗布用ローラ 8a ローラ外周面 9 水分吸着ローラ 9a ローラ外周面 15 円弧状ガイド板 16 糊垂れ流し流路 17 トレイ 18 水平軸 19 回転ホィール 21 水性糊 22 シュート状流路 23 均しローラ 24 スクレーパ 25 搾りローラ A 背糊付け装置 D コンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42C 9/00 - 9/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の紙葉を揃えて積重させてなる製
    本用被加工物を移送しながら、その背面に水性糊を塗布
    し、かつ、乾燥することにより複数枚の紙葉を相互に接
    着し連綴させる製本用背糊付け装置であって、 上記被加工物を水平もしくは略水平面上に横倒し姿勢に
    載置して水平方向に連続移送するコンベアの移送経路の
    途中に、その外周面の一部が被加工物の背面に接する状
    態で上下軸周りに駆動回転可能に設けられた糊塗布用ロ
    ーラと、 この糊塗布用ローラの外周面とこれに対向配置された円
    弧状ガイドとの間に形成され、上方から下方に向けて水
    性糊を垂れ流すことにより上記糊塗布用ローラの外周面
    に水性糊を転写し付着する糊垂れ流し流路と、 この糊垂れ流し流路の上端部に水性糊を連続的に補給す
    る糊補給手段と、 上記糊垂れ流し流路で糊塗布用ローラの外周面に付着さ
    れた水性糊の付着量を被加工物への塗布前にローラ外周
    面の全域で平均化する均しローラと、 上記被加工物への糊塗布後に塗布用ローラの外周面全域
    に接触して余剰の水性糊を掻き落とすスクレーパとを、 具備していることを特徴とする製本用背糊付け装置。
  2. 【請求項2】 上記コンベアの移送経路で、糊塗布用ロ
    ーラよりも移送方向の下手側には、水性糊が塗布された
    被加工物の背面に接触して余剰水分を吸着する水分吸着
    用軟質ローラとこの水分吸着ローラの外周面に押圧され
    て該水分吸着ローラに吸着された水分を搾り除去する搾
    りローラとが対をなして設けられている請求項1に記載
    の製本用背糊付け装置。
  3. 【請求項3】 上記糊補給手段が、トレイに収容された
    水性糊中に一部を浸漬させた状態での水平軸周りの駆動
    回転により水性糊を掻き揚げる回転ホィールとこのホィ
    ールで掻き揚げられた水性糊を上記糊垂れ流し流路の上
    端部にまで流動案内するシュート状流路とにより構成さ
    れている請求項1または2に記載の製本用背糊付け装
    置。
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