JP3535968B2 - チップ体の製造方法およびチップ体製造用粘着シート - Google Patents
チップ体の製造方法およびチップ体製造用粘着シートInfo
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Description
チップ体製造用粘着シートに関し、さらに詳しくは半導
体チップ等の小型チップ体の製造工程において、従来か
ら行われていた、いわゆるエキスパンド工程を行うこと
なく、チップ間隔を拡張することが可能な、チップ体の
製造方法ならびに該製法に好適に用いられるチップ体製
造用粘着シートに関する。
導体ウェハは大径の状態で製造され、このウェハは素子
小片に切断分離(ダイシング)された後に次の工程であ
るマウント工程に移されている。この際、半導体ウェハ
は予じめ粘着シートに貼着された状態でダイシング、エ
キスパンド、ピックアップ、マウンティングの各工程が
加えられている。
ばし、チップ間隔を拡張する工程である。チップ間隔を
拡げるエキスパンド工程の目的は、ダイボンディングの
際、チップの認識性を高めることと、ピックアップの際
に隣接するチップどうしが接触し、デバイスの破損を防
止すること等にある。
装置を用いシートを引き伸ばすことで行われている。と
ころで、エキスパンド装置は、引き伸ばし量、引き伸ば
し時のトルクが固定され、粘着シートの種類や、デバイ
スのサイズによって調整することが困難なものが多い。
ウェハ貼着部まで引伸応力が伝達せず、充分なチップ間
隔が得られなくなり、一方、シートが硬い場合には、装
置のトルクが不足したり、あるいは粘着シートが裂けて
しまうことがあった。
と、粘着シートはリングフレームに貼着されたまま、リ
ングフレームカセットに収納されている。従来の工程で
は、エキスパンドにより変形された粘着シートを、熱風
により、形を復元させることが必要であり、復元が不充
分なものは、リングフレームカセットに粘着シートの粘
着面が付着してしまい、収納が不可能となってしまうこ
とがあり、自動化することが難しかった。
う問題点を解決するものであり、従来のエキスパンド法
とは全く異なる機構でチップ間隔を拡げることができる
チップ体の製造方法ならびに該製法に好適に使用される
チップ体製造用粘着シートを提供することにある。
なくとも1層の収縮性フィルムと、伸張可能なフィルム
と、被切断物貼着用粘着剤層とからなるチップ体製造用
粘着シートに、被切断物を貼付する工程と、チップ体製
造用粘着シートの端部を固定する工程と、被切断物をダ
イシングしてチップとする工程と、前記収縮性フィルム
を収縮させて、チップ間隔を拡張する工程とからなるこ
とを特徴としている。
は、上記製法に好適に使用されるものであって、伸張可
能なフィルムと、被切断物貼着用粘着剤層からなる被切
断物貼着部と、少なくとも1層の収縮性フィルムを被切
断物貼着部よりも外部に配置してなる収縮部とを備えて
いることを特徴とする。
ては、たとえば、図1に示すように、被切断物貼着用粘
着剤層、収縮性フィルムおよび伸張可能なフィルムがこ
の順で積層されてなるチップ体製造用粘着シートおよ
び、図2に示すように、被切断物貼着用粘着剤層、伸張
可能なフィルムおよび収縮性フィルムがこの順で積層さ
れてなるチップ体製造用粘着シートが特に好ましい。
1×109N/m2 未満であることが好ましい。さら
に、前記粘着剤層は、放射線硬化型粘着剤からなること
が好ましい。
ルムとが、1.0×105N/m2以上の弾性率を有する
接着剤層を介して積層されてなることが好ましい。
造方法およびチップ体製造用粘着シートについてさらに
具体的に説明する。
は、少なくとも1層の収縮性フィルムと、伸張可能なフ
ィルムと、被切断物貼着用粘着剤層とからなるチップ体
製造用粘着シートを用いる。
ものではないが、主として熱収縮性フィルムが用いられ
る。本発明で用いられる収縮性フィルムの収縮率は10
〜90%が好ましく、さらに好ましくは20〜80%で
ある。なお、ここで収縮率は、収縮前の寸法と収縮後の
寸法とから、下記の数式に基づき算出する。
フィルムを120℃に加熱した前後の寸法に基づいて算
出される。上記のような収縮性フィルムとしては、従
来、種々のものが知られているが、本発明においては、
一般に被切断物にイオン汚染等の悪影響を与えないもの
であればいかなるものでも用いることができる。具体的
には、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニルなどの一軸延
伸フィルム、二軸延伸フィルム等を例示することができ
る。また、これら収縮性フィルムは、2種以上を組み合
わせて用いることもできる。
常5〜300μmであり、好ましくは10〜200μm
である。収縮性フィルムとしては、特に熱収縮性のポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト等のフィルムを用いることが好ましい。
粘着シートの基材は、上記の収縮性フィルムと伸張可能
なフィルムとを組み合わせたものである。伸張可能なフ
ィルムは、特に限定はされないが、耐水性および耐熱性
に優れているものが適し、特に合成樹脂フィルムが適す
る。
具体的には、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖低
密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン・プロピレ
ン共重合体、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジ
エン、ポリメチルペンテン、エチレン・酢酸ビニル共重
合体、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体、エチレ
ン・(メタ)アクリル酸メチル共重合体、エチレン・
(メタ)アクリル酸エチル共重合体、ポリ塩化ビニル、
塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、エチレン・塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体、ポリウレタンフィルム、ポリ
アミドフィルム、アイオノマー等からなるフィルムなど
が用いられる。また、これら伸張可能なフィルムは、2
種以上を組み合わせて用いることもできる。さらに、重
合体構成単位としてカルボキシル基を有する化合物を含
む重合体フィルムあるいはこれと汎用重合体フィルムと
の積層体を用いることもできる。
は、通常5〜500μmであり、好ましくは10〜30
0μmである。本発明で用いられる伸張可能なフィルム
の23℃における弾性率は通常1×109N/m2 未
満、好ましくは1×107 〜1×109N/m2 の範囲
にあることが望ましい。
ィルムの他層と接する面には密着性を向上するために、
コロナ処理を施したりプライマー等の他の層を設けても
よい。
収縮の前または後に、被切断物貼着用粘着剤層に紫外線
を照射することがあるが、この場合には、基材を構成す
るフィルムは透明である必要がある。
用粘着剤層は、従来より公知の種々の感圧性粘着剤によ
り形成され得る。このような粘着剤としては、何ら限定
されるものではないが、たとえばゴム系、アクリル系、
シリコーン系、ポリビニルエーテル系等の粘着剤が用い
られる。また、放射線硬化型や加熱発泡型の粘着剤も用
いることができる。さらに、ダイシング・ダインボンデ
ィング兼用可能な接着剤であってもよい。
質にもよるが、通常は3〜100μm程度であり、好ま
しくは10〜50μm程度である。上記のような粘着剤
としては、種々の粘着剤が特に制限されることなく用い
られる。放射線硬化(光硬化、紫外線硬化、電子線硬
化)型粘着剤としては、たとえば、特公平1−5611
2号公報、特開平7−135189号公報、特公平7−
15087号公報等に記載のものが好ましく使用される
がこれらに限定されることはない。しかしながら、本発
明においては、特に紫外線硬化型粘着剤を用いることが
好ましい。
フィルムは、後述するように種々の形状で接合される。
フィルムどうしの接合には、被切断物貼着用粘着剤層
が、図3〜図5のように用いられることができる。ま
た、図1、2、6、7のように、別の接着剤層を設ける
こともできる。このような接着剤としては、特に制限さ
れることなく、従来より汎用の接着剤が用いられ、アク
リル系、ゴム系、シリコーン系などの接着剤;ポリエス
テル系、ポリアミド系、エチレン共重合体系、エポキシ
系、ウレタン系等の熱可塑性または熱硬化性の接着剤;
アクリル系、ウレタン系等の紫外線硬化型接着剤や電子
線硬化型接着剤が挙げられる。特に弾性率が1.0×1
05N/m2 以上、好ましくは1.0×107N/m2 以
上の接着剤を用いることが好ましい。このような接着剤
を用いることにより、収縮性フィルムをより均一に収縮
でき、接着剤の露出が防止され、チップのピックアップ
を円滑に行うことができる。また、接着剤層を用いない
場合は、たとえばヒートシール等によって収縮性フィル
ムと伸張可能なフィルムとをラミネートすることができ
る。
グフレームを固定する位置に配置される場合は、収縮性
フィルム上にリングフレーム固定用の粘着剤層を設ける
ことができる。リングフレーム固定用の粘着剤層は、被
切断物貼着用粘着剤層と同様に、従来より公知の種々の
感圧接着剤が使用できる。
物貼着用粘着剤層上の被切断物貼着部に被切断物が貼付
され、粘着シートの端部をリングフレーム等で固定した
状態で使用される。貼付された被切断物をダイシングし
てチップとし、次いで収縮性フィルムを収縮させると、
被切断物貼着部よりも外部に配置されている収縮性フィ
ルム(収縮部)によって引伸応力が発生し、チップ間隔
が拡張する。このような本発明の製法においては、上記
チップ体製造用粘着シートにおける収縮性フィルムは、
少なくとも、被切断物貼着部より外部に配置されている
ことが好ましい。
チップ体製造用粘着シート10の好ましい構成につい
て、リングフレーム5、被切断物6との配置関係ととも
に示す。被切断物貼着用粘着剤層1、収縮性フィルム
2、接着剤層3および伸張可能なフィルム4の具体例お
よび好適な態様は上記で説明したとおりである。なお、
接着剤層3は、上述したように必ずしも必須ではない。
は、伸張可能なフィルム4上全面に、接着剤層3を介し
て収縮性フィルム2が積層され、収縮性フィルム2上全
面には被切断物貼着用粘着剤層1が設けられてなる。チ
ップ体製造用粘着シート10の端部は、被切断物貼着用
粘着剤層1上周縁部においてリングフレーム5によって
固定され、被切断物貼着用粘着剤層1上内周部には被切
断物6が貼付される。
は、収縮性フィルム2上全面に、接着剤層3を介して伸
張可能なフィルム4が積層され、伸張可能なフィルム4
上全面に被切断物貼着用粘着剤層1が設けられてなる。
チップ体製造用粘着シート10の端部は、被切断物貼着
用粘着剤層1上周縁部においてリングフレーム5によっ
て固定され、被切断物貼着用粘着剤層1上内周部には被
切断物6が貼付される。
は、伸張可能なフィルム4上に被切断物貼着用粘着剤層
1が設けられ、該粘着剤層1の外周部上に収縮性フィル
ム2が積層されてなる。チップ体製造用粘着シート10
は、収縮性フィルム2上においてリングフレーム5によ
って固定され、粘着剤層1上には被切断物6が貼付され
る。なお、この構成をとる場合には、収縮性フィルム2
上に、リングフレーム固定用の粘着剤層9を設けること
が好ましい。
は、伸張可能なフィルム4上に被切断物貼着用粘着剤層
1が設けられ、該粘着剤層1上面の被切断物貼着部より
外部であって、かつチップ体製造用粘着シート固定部よ
りも内部に、収縮性フィルム2が積層されてなる。チッ
プ体製造用粘着シート10の端部は、被切断物貼着用粘
着剤層1上周縁部においてリングフレーム5によって固
定され、被切断物貼着用粘着剤層1上内周部には被切断
物6が貼付される。
は、伸張可能なフィルム4上に被切断物貼着用粘着剤層
1が設けられ、該粘着剤層1上面の外周部に、収縮性フ
ィルム2が外縁部が延出した形で積層されてなる。チッ
プ体製造用粘着シート10は、収縮性フィルム2の延出
した外縁部においてリングフレーム5によって固定さ
れ、粘着剤層1上には被切断物6が貼付される。なお、
この構成をとる場合には、収縮性フィルム2上に、リン
グフレーム固定用の粘着剤層9を設けることが好まし
い。
は、伸張可能なフィルム4下面の外周部に、接着剤層3
を介して収縮性フィルム2が積層され、伸張可能なフィ
ルム4上面に被切断物貼着用粘着剤層1が設けられてな
る。チップ体製造用粘着シート10の端部は、被切断物
貼着用粘着剤層1上周縁部においてリングフレーム5に
よって固定され、被切断物貼着用粘着剤層1上内周部に
は被切断物6が貼付される。
は、伸張可能なフィルム4下面の被切断物貼着部より外
部であって、かつチップ体製造用粘着シート固定部より
も内部に、接着剤層3を介して収縮性フィルム2が積層
され、伸張可能なフィルム4上面に被切断物貼着用粘着
剤層1が設けられてなる。チップ体製造用粘着シート1
0の端部は、被切断物貼着用粘着剤層1上周縁部におい
てリングフレーム5によって固定され、被切断物貼着用
粘着剤層1上内周部には被切断物6が貼付される。
す構成のチップ体製造用粘着シート10を用いることが
好ましい。本発明のチップ体の製造方法を図1に記載し
たチップ体製造用粘着シートを用いて説明する。チップ
体製造用粘着シート10の粘着剤層1上に被切断物6を
貼付し、該チップ体製造用粘着シート10をリングフレ
ーム5で固定し、被切断物6を切断(ダイシング)し、
チップ7とする。
表面に多数の回路が形成された半導体ウェハ、具体的に
はSiウェハ、Geウェハ、GaAsウェハ;アルミ
ナ、ジルコニア、窒化ケイ素、炭化ケイ素等のセラミッ
ク板、絶縁基板、各種電子素子;光学用素子として用い
られるガラス板、石英等;プリント基板などの配線基
板;鉄系、銅系などのリードフレーム;TAB(テープ
・オートメイテッド・ボンディング;Tape Automated B
onding)用テープ;各種の樹脂成形体;およびこれらの
複合体、具体的には半導体をリードフレーム上にマウン
ティングしたもの、その樹脂封止物、半導体をTAB用
テープ上にマウンティングしたものの樹脂封止物等が挙
げられる。
ルム2を完全に切断し、伸張可能なフィルム4の途中ま
でとすることが好ましい(図8)。収縮性フィルム2を
完全に切断することによって、収縮性を拘束する作用が
小さくなるので、図中の”8”で示す部分(すなわち被
切断物貼着部より外部であって、かつチップ体製造用粘
着シート固定部よりも内部)における収縮性フィルム2
の収縮性を十分に発現させることができる。
より収縮させる。熱収縮性フィルムを用いる場合には、
チップ7とチップ体製造用粘着シート10との積層体を
60〜150℃に加熱することで収縮性フィルム2の収
縮を行う。
と、この上に形成されている粘着剤層1もフィルム2の
収縮に同伴して変形するため、チップ7と粘着剤層1と
の接着面積が減少すると同時に、チップ間隔が縦・横均
一に拡がる(図9)。これは、図9に示すように、チッ
プ体製造用粘着シート10を固定するためのリングフレ
ーム5と被切断物貼着部との間に存在する、切断されて
いない部分8の収縮性フィルム2に収縮応力(図9で矢
印で示す)が発生し、これにともない伸張可能なフィル
ム4にも張力がかかり、伸張可能なフィルム4がリング
フレーム5方向に引っ張られるためである。この結果、
チップ体製造用粘着シート10をエキスパンドしたのと
同様の効果が得られる。このため、チップ間隔が均一に
拡がるので、エキスパンド工程を行うことなく、良好に
ボンダー認識が行える。
に本発明のチップ体製造用粘着シートを適用する場合
は、収縮性フィルムに一軸延伸フィルムを使用し、チッ
プ体の短辺方向に収縮性フィルムの延伸方向を合わせる
と、縦と横のチップ間隔の差が少なくなり好適である。
又、長辺と短辺が同等または近似のチップ体には、二軸
延伸フィルムを使用すれば、同様に縦・横のチップ間隔
の差が小さくなるので好適である。
2の収縮条件(温度、時間等)を適宜に設定すること
で、収縮性フィルム2の収縮率を制御できるので、チッ
プ間隔の拡張率を容易に変更することができる。
着剤からなるものを用いた場合には、上記の収縮の前ま
たは後に、紫外線照射を行い、粘着剤層を硬化させ、粘
着力を低減させることができるので特に好ましい。粘着
剤層を硬化させることにより、垂直剥離力をさらに低減
させることができ、チップ7のピックアップが容易にな
る。
は、上記したチップ体の製造方法に好適に使用されるも
のであって、伸張可能なフィルム4と、被切断物貼着用
粘着剤層1からなる被切断物貼着部と、少なくとも1層
の収縮性フィルム2を被切断物貼着部よりも外部に配置
してなる収縮部とを備えていることを特徴としている。
ム2、伸張可能なフィルム4等の具体例は、前記と同様
であり、また収縮性フィルム2と伸張可能なフィルム4
との接合には、前記接着剤3を用いてもよく、ヒートシ
ール等の手段で直接接合を行ってもよい。
着シートの具体的構造は、図1〜図7に示され、これら
の中でも特に図1または図2に示す構造を採用すること
が特に好ましい。
ートとしては、たとえば、図1に示すように、被切断物
貼着用粘着剤層、収縮性フィルムおよび伸張可能なフィ
ルムがこの順で全面に積層されてなるチップ体製造用粘
着シートおよび、図2に示すように、被切断物貼着用粘
着剤層、伸張可能なフィルムおよび収縮性フィルムがこ
の順で全面に積層されてなるチップ体製造用粘着シート
が特に好ましい。
1×109N/m2 未満であることが好ましい。さら
に、前記粘着剤層は、放射線硬化型粘着剤からなること
が好ましい。
フィルムとが、1.0×105N/m2 以上の弾性率を
有する接着剤層を介して積層されてなることが好まし
い。なお、本発明に係るチップ体製造用粘着シートは、
上記したチップ体の製造方法の他にも、たとえば表面保
護用、電子デバイス製品の仮固定用等の用途に好適に用
いられる。
ートの裂け、チップ間隔不足等の問題は起こらず、均一
で充分なチップ間隔が得られる。また本発明では厚さ方
向にチップ体製造用粘着シートが変形することがないの
で、製造ラインの自動化に最適である。また、チップ間
隔の拡張率を温度、時間等の収縮条件を適宜に設定する
ことで、自由に制御でき、生産性の向上も図れる。
明はこれら実施例に限定されるものではない。
て、「チップ間隔」および「チップ整列性」は次のよう
にして評価した。チップ間隔 実施例および比較例で作成したチップ体製造用粘着シー
トの粘着剤層に、8インチのシリコンウェハを貼付し、
粘着シートをリングフレームを固定する。これを公知の
方法でダイシングし、10mm×10mmのICチップに分
割する。
理する。熱処理後の各チップの間隔(ウェハのオリエン
テーションフラットに対して:横方向=X、縦方向=
Y)を光学顕微鏡を用い測定した。
式によりチップ整列性を評価した。
/(チップ間隔の平均値) (数値が小さいほど、良好な整列性を示す。)
との共重合体)100重量部と、分子量7000のウレ
タンアクリレートオリゴマー200重量部と、架橋剤
(イソシアナート系)10重量部と、紫外線硬化型反応
開始剤(ベンゾフェノン系)10重量部とを混合し、被
切断物貼着用の紫外線硬化型粘着剤組成物を作成した。
(弾性率=3.0×10 8N/m2)を用いた。
ルム4との積層〕 1-の接着剤を、伸張可能なエチレン−メタクリル酸共
重合フィルム(厚さ100μm、弾性率が2.15×1
08 N/m2 )上に厚さ5μmとなるように塗布し、1
00℃で30秒間加熱した。次いで、熱収縮性ポリエチ
レンテレフタレートフィルム(厚さ30μm、120℃
における収縮率が50%)を該エチレン−メタクリル酸
共重合フィルム上の接着剤層に貼合し、収縮性フィルム
と伸張可能なフィルムとの積層体を作成した。
造〕 上記1-で得られた粘着剤組成物を、剥離処理された厚
さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に
厚さ10μmとなるように塗布し、100℃で1分間加
熱した。次いで、1-で得られた積層体の収縮性フィル
ムの側に貼り合わせて270mm径の円形に型抜きして、
図1に示す構成の紫外線硬化粘着型のチップ体製造用粘
着シート10を作成した。
着剤組成物を作成した。
積層〕 上記2-で得られた粘着剤組成物を、剥離処理された厚
さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に
厚さ10μmとなるように塗布し、100℃で1分間加
熱した。次いで、熱収縮性ポリエチレンテレフタレート
フィルム(厚さ30μm、120℃における収縮率が5
0%)を、上記ポリエチレンテレフタレートフィルム上
の粘着剤層側に貼合し、粘着剤層を有する収縮性フィル
ムを作成した。
との共重合体)100重量部と、架橋剤(イソシアナー
ト系)2重量部とを混合したフィルム貼合用の接着剤組
成物を製造した。得られた接着剤の弾性率は、1.0×
105N/m2であった。
能なフィルム4との積層〕 2-で作成した接着剤組成物を、剥離処理された厚さ2
5μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に厚さ
25μmとなるように塗布し、100℃で1分間加熱し
た。次いで、伸張可能なエチレン−メタクリル酸共重合
フィルム(厚さ100μm、弾性率が2.15×108
N/m2 )を上記ポリエチレンテレフタレートフィルム
上の接着剤層に貼合し、積層した。
造〕 上記2-で作成した接着剤層を有する伸張可能なフィル
ムの剥離処理されたポリエチレンテレフタレートフィル
ムを剥がしながら、伸張可能なフィルムの接着剤層側
を、2-で製造した粘着剤層を有する収縮性フィルムの
該粘着剤層のない側に貼り合わせて270mm径の円形に
型抜きして、図1に示す構成の紫外線硬化粘着型のチッ
プ体製造用粘着シート10を作成した。
系粘着剤(n-ブチルアクリレートと2-ヒドロキシエチル
アクリレートとの共重合体)100重量部と、架橋剤
(イソシアナート系)10重量部とからなる再剥離型粘
着剤組成物とした以外は、実施例2と同様にして再剥離
粘着型のチップ体製造用粘着シートを作成した。
剤組成物を作成した。
との積層〕 4-で作成した粘着剤組成物を、剥離処理された厚さ2
5μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に厚さ
10μmとなるように塗布し、100℃で1分間加熱し
た。次いで、伸張可能なエチレン−メタクリル酸共重合
フィルム(厚さ100μm、弾性率が2.15×108
N/m2 )を上記ポリエチレンテレフタレートフィルム
上の粘着剤層に貼合し、積層した。
着剤組成物を製造した。
フィルム2との積層〕 上記4-で作成した接着剤組成物を、剥離処理された厚
さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に
厚さ25μmとなるように塗布し、100℃で1分間加
熱した。次いで、収縮性ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(厚さ30μm、120℃における収縮率が50
%)を、該ポリエチレンテレフタレートフィルム上の粘
着剤層側に貼合し、粘着剤層を有する収縮性フィルムを
得た。
造〕 上記4-で作成した接着剤層を有する収縮性フィルムの
剥離処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムを
剥がしながら、収縮性フィルムの接着剤側を、4-で製
造した粘着剤層を有する伸張可能なフィルムの該粘着剤
層のない側に貼り合わせて270mm径の円形に型抜きし
て、図2に示す構成の紫外線硬化粘着型のチップ体製造
用粘着シート10を作成した。
のものと同じ再剥離型粘着剤組成物とした以外は、実施
例4と同様の操作を行い再剥離粘着型のチップ体製造用
粘着シートを作成した。
着剤組成物を作成した。
との積層〕 実施例4の4-と同様の操作を行い、6-の粘着剤組成
物からなる粘着剤層を有する伸張可能なフィルムを作成
した。
した。 6-〔フィルム貼合用の接着剤3と収縮性フィルム2と
の積層〕 実施例4の4-と同様の操作を行い、6-のフィルム貼
合用の接着剤と収縮性フィルムとの積層後、円形に型抜
き加工し、210mmの内径の空孔を有し接着剤層を有す
る収縮性フィルムを得た。
造〕 6-で得られた接着剤層を有する収縮性フィルムの剥離
処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムを剥が
しながら、収縮性フィルムの接着剤側を、6-で得られ
た粘着剤層を有する伸張可能なフィルムの該粘着剤層の
ない側に貼り合わせて、空孔と同心円になるように27
0mm径の円形に型抜きして、図6に示す構成の紫外線硬
化粘着型のチップ体製造用粘着シート10を作成した。
の積層〕 実施例4の4-と同様の操作を行い、7-の粘着剤組成
物からなる粘着剤層を有する伸張可能なフィルムを作成
した。
製造〕 実施例2の2-と同一組成の粘着剤組成物を製造した。 7-〔リングフレーム固定用の粘着剤9と収縮性フィル
ム2との積層〕 上記7-で得られた粘着剤組成物を、厚さ10μmに塗
布した以外は、実施例6の6-と同様の操作を行って、
210mmの内径を有し、7-の粘着剤層を有する収縮性
フィルムを得た。
造〕 7-で得られた再剥離型粘着剤層を有する伸張可能なフ
ィルムの剥離処理されたポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを剥がしながら、伸張可能なフィルムの粘着剤側
を、7-で製造した粘着剤層を有する収縮性フィルムの
該粘着剤層のない側に貼り合わせて、空孔と同心円にな
るように270mm径の円形に型抜きして、図3に示す構
成の再剥離粘着型のチップ体製造用粘着シート10を得
た。
不可能な基材(ポリエチレンテレフタレートフィルム、
100μm、弾性率が4.53×109 N/m2 )を用
いた以外は、実施例1と同様の操作を行った。
例を示す。
例を示す。
例を示す。
例を示す。
例を示す。
例を示す。
例を示す。
を示す。
を示す。
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも1層の収縮性フィルムと、伸
張可能なフィルムと、被切断物貼着用粘着剤層とからな
るチップ体製造用粘着シートに、被切断物を貼付する工
程と、 チップ体製造用粘着シートの端部を固定する工程と、 被切断物をダイシングしてチップとする工程と、 前記収縮性フィルムを収縮させて、チップ間隔を拡張す
る工程を含む、チップ体の製造方法。 - 【請求項2】 伸張可能なフィルムと、 被切断物貼着用粘着剤層からなる被切断物貼着部と、 少なくとも1層の収縮性フィルムを被切断物貼着部より
も外部に配置してなる収縮部とを備えていることを特徴
とするチップ体製造用粘着シート。 - 【請求項3】 前記伸張可能なフィルムの弾性率が1×
109N/m2 未満であることを特徴とする請求項2に
記載のチップ体製造用粘着シート。 - 【請求項4】 前記粘着剤層が、放射線硬化型粘着剤か
らなることを特徴とする請求項2または3のいずれかに
記載のチップ体製造用粘着シート。 - 【請求項5】 収縮性フィルムと伸張可能なフィルムと
が、1.0×105N/m2 以上の弾性率を有する接着
剤層を介して積層されてなることを特徴とする請求項2
〜4のいずれかに記載のチップ体製造用粘着シート。
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JP2657197 | 1997-02-10 | ||
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Family Applications (1)
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JP4647830B2 (ja) * | 2001-05-10 | 2011-03-09 | 株式会社ディスコ | 被加工物の分割処理方法および分割処理方法に用いるチップ間隔拡張装置 |
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JP6295135B2 (ja) * | 2014-04-24 | 2018-03-14 | 日東電工株式会社 | ダイシング・ダイボンドフィルム |
-
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- 1998-02-10 JP JP2865398A patent/JP3535968B2/ja not_active Expired - Lifetime
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