JP3535423B2 - レドーム - Google Patents
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- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q15/00—Devices for reflection, refraction, diffraction or polarisation of waves radiated from an antenna, e.g. quasi-optical devices
- H01Q15/0006—Devices acting selectively as reflecting surface, as diffracting or as refracting device, e.g. frequency filtering or angular spatial filtering devices
- H01Q15/0013—Devices acting selectively as reflecting surface, as diffracting or as refracting device, e.g. frequency filtering or angular spatial filtering devices said selective devices working as frequency-selective reflecting surfaces, e.g. FSS, dichroic plates, surfaces being partly transmissive and reflective
- H01Q15/002—Devices acting selectively as reflecting surface, as diffracting or as refracting device, e.g. frequency filtering or angular spatial filtering devices said selective devices working as frequency-selective reflecting surfaces, e.g. FSS, dichroic plates, surfaces being partly transmissive and reflective said selective devices being reconfigurable or tunable, e.g. using switches or diodes
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- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q1/00—Details of, or arrangements associated with, antennas
- H01Q1/42—Housings not intimately mechanically associated with radiating elements, e.g. radome
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- Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
Description
アンテナを保護するためのレドーム(Radome)に関するも
のである。
付ける際に、該アンテナはレドームの中に入れている。
また、レーダアンテナを地上や船舶に取り付けるときに
も、レドームが該アンテナに冠され、風を避けて該アン
テナの回転を円滑にするとともに、雨滴の付着による該
アンテナの電気的性能の低下を防ぐようにしている。こ
の種の装置については、「レドームについて」(喜連川
隆著、三菱電機技術報告、第29巻、第7号)に詳しく
述べられている。
用いた従来のレーダ装置を模式的に示す斜視図および断
面図である。図12及び図13において、レドーム1
は、半波長板レドームと呼ばれるもので、誘電体板から
構成されている。そして、レーダ装置としてのレーダア
ンテナ2がレドーム1の内部に配設されている。このレ
ドーム1としては、例えばFRP(Fiber Reinforced Pl
astics)等の強化プラスチック、ポリプロピレン、AB
S樹脂等のエンジニアリングプラスチックが用いられ
る。このレドーム1は、その誘電体材質の比誘電率およ
び誘電正接を考慮し、レーダアンテナ2で使用する周波
数の電波が低損失で透過するように、即ちレドーム1を
構成する誘電体板での反射を小さくするように設計され
る。ここで、使用電波の自由空間波長をλo、使用する
誘電体の比誘電率をεr、レドームに対する電波の入射
角をθinとすると、レドームを構成する誘電体板の厚み
dは式(1)で表される。 d=(Nλo)/{2(εr -sin2θin)1/2} ・・・式(1) なお、Nは自然数であり、レドームの次数と呼ばれてい
る。そして、レドーム1(誘電体板)を式(1)を満足
する厚みdとすることで、レドーム1(誘電体板)での
反射を小さくし、レーダアンテナ2で使用する周波数の
電波を低損失で透過するようにしている。ここで、電波
の周波数f、その自由空間波長λと光速Cとの間には式
(2)の関係がある。 λ=C/f ・・・式(2)
以上のように構成されているので、低損失で透過する周
波数の電波がレーダアンテナ2の使用周波数の電波に固
定されてしまうことになる。そこで、レーダアンテナ2
の非使用時に、レーダアンテナ2の使用周波数と同じ周
波数の外来電波が低損失で透過してしまい、レーダアン
テナ2に干渉を与え、誤動作を発生させてしまうという
課題があった。
ためになされたもので、レーダ装置で使用される周波数
の電波の透過状態を制御できるようにし、レーダ装置の
非使用時にレーダ装置で使用される電波と等しい周波数
の外来電波の透過を阻止して、外来電波によるレーダ装
置の干渉を低減させることができるレドームを得ること
を目的とする。
は、電界の有無により比誘電率が変化する誘電体層と、
上記誘電体層に電界を印加する電界印加手段とを有する
ものである。
いるものである。
されているものである。
れているものである。
トリクス状に構成されているものである。
定の周波数の電波を透過するように、厚みおよび比誘電
率が設定されているものである。
に、特定の周波数の電波を透過するように、厚みおよび
比誘電率が設定されているものである。
について説明する。 実施の形態1.図1および図2はそれぞれこの発明の実
施の形態1に係るレドームを用いたレーダ装置を模式的
に示す斜視図および断面図である。図1および図2にお
いて、レドーム10は、所定間隙を持って相対して配置
された一対のガラス板11と、低分子液晶を一対のガラ
ス板11間に気密に保持してなる誘電体層としての液晶
層12と、一対のガラス板11の上下両面に枠状に形成
された金属電極からなる制御電極層13とから構成され
ている。このレドーム10はレーダ装置としてのレーダ
アンテナ2を覆うように配置されて使用される。ここ
で、電源9および制御電極層13から電界印加手段が構
成されている。
9により一対の制御電極層13間に印加され、電界が制
御電極層13間に生じると、液晶層12の誘電率が変化
する。ここで、電圧が制御電極層13間に印加されて、
電界が液晶層13に生じた状態を「液晶層の制御時」と
呼び、電圧が制御電極層13間に印加されず、電界が制
御電極層13間に生じない状態を「液晶層の非制御時」
と呼ぶ。そして、制御時の液晶層12の比誘電率をε
rco、非制御時の液晶層12の比誘電率をεrncとする。
また、レーダアンテナ2で使用する電波の周波数を
f0、その自由空間波長をλ0とする。そして、レドーム
10の液晶層12が、制御時、即ちεr=εrcoの場合
に、前述の式(1)を満足する厚みdに選択されてい
る。即ち、液晶層12の制御時に、レドーム10での周
波数f0の電波の反射が小さくなり、レーダアンテナ2
で使用する周波数の電波が低損失で透過される。なお、
液晶層12の比誘電率は印加される電界の大きさおよび
液晶材料によって制御される。
レーダアンテナ2の使用時、電源9を用いて制御電極層
13間に電圧を印加して液晶層の制御時とする。この
時、液晶層12の比誘電率がεrcoとなり、レーダアン
テナ2の使用周波数の電波がレドーム10の制御電極層
13で囲まれた液晶層12の領域を低損失で透過できる
状態となる。そこで、レーダアンテナ2による送受信が
滞りなく行われる。一方、レーダアンテナ2の非使用時
には、制御電極層13間への電圧印加を解除し、液晶層
の非制御時とする。この時、液晶層12の比誘電率がε
rncとなり、レーダアンテナ2の使用周波数の電波がレ
ドーム10の制御電極層13で囲まれた液晶層12の領
域を低損失で透過できない状態となる。そこで、該使用
周波数と同じ周波数の外来電波が飛来しても、該外来電
波はレドーム10により遮断され、レーダアンテナ2へ
の到達が阻止される。従って、外来電波の到達によるレ
ーダアンテナ2の干渉が低減され、誤動作の発生を抑制
することができる。
一対のガラス板11により誘電体層としての液晶層12
を挟持し、制御電極層13を一対のガラス板11の上下
両面にそれぞれ設けているので、制御電極層13間に電
圧を印加することにより液晶層12の誘電率を変化させ
ることができる。そして、液晶層の制御時に、レーダア
ンテナ2の使用周波数の電波が低損失で透過するよう
に、液晶層12の厚みおよび比誘電率を選択しておけ
ば、液晶層の制御時とレーダアンテナ2の使用時とを同
期させることにより、レーダアンテナ2の使用時には使
用周波数の電波を低損失で透過させてレーダアンテナ2
による送受信を滞りなく行わせ、非使用時には使用周波
数と等しい周波数の外来電波の透過を阻止して、外来電
波によるレーダアンテナ2の干渉を低減させることがで
きる。
ドーム10の液晶層12が、制御時、即ちεr=εrc oの
場合に、前述の式(1)を満足する厚みdに選択されて
いるものとしているが、この実施の形態2では、レドー
ム10の液晶層12が、非制御時、即ちεr=εrncの場
合に、前述の式(1)を満足する厚みdに選択されてい
るものとしている。
の使用時、液晶層12の非制御時とすることにより、レ
ーダアンテナ2の使用周波数の電波がレドーム10の制
御電極層13で囲まれた液晶層12の領域を低損失で透
過できる状態となる。そこで、レーダアンテナ2による
送受信が滞りなく行われる。一方、レーダアンテナ2の
非使用時には、電圧を制御電極層13間に印加して、液
晶層の制御時とすることにより、レーダアンテナ2の使
用周波数の電波がレドーム1の制御電極層13で囲まれ
た液晶層12の領域を透過できない状態となる。そこ
で、該使用周波数と同じ周波数の外来電波が飛来して
も、該外来電波はレドーム10により遮断され、レーダ
アンテナ2への到達が阻止される。従って、この実施の
形態2においても、上記実施の形態1と同様の効果が得
られる。
アンテナ2の使用周波数に等しい周波数の外来電波の透
過を阻止するように液晶層12の比誘電率および厚みを
選択するものとしているが、レーダアンテナ2の使用周
波数以外の特定の周波数の外来電波に対してレーダアン
テナ2の干渉の低減が必要とされる用途には、該特定の
周波数の外来電波の透過率を低下させるように液晶層1
2の比誘電率および厚みを選択すればよい。
3に示されるように、レドーム10Aの制御電極層13
が一対のガラス板11の両面にそれぞれグリッド状に形
成されている。なお、他の構成は上記実施の形態1と同
様に構成されている。この実施の形態3では、制御電極
層13がグリッド状に形成されているので、グリッドの
長手方向に直角な偏波を持つ電波は制御電極層13を通
り抜けることができ、上記実施の形態1と同様の効果が
得られる。
この発明の実施の形態4に係るレドームを用いたレーダ
装置を模式的に示す斜視図および断面図である。図4お
よび図5において、レドーム10Bは、2つの液晶層1
2が厚み方向に積層されて構成されている。そして、一
方の液晶層12が、制御時、f1の周波数の電波に対し
て前述の式(1)を満足する厚みおよび比誘電率に選択
され、他方の液晶層12が、制御時、f2の周波数の電
波に対して後述の式(3)を満足する厚みおよび比誘電
率に選択されている。f1およびf2は、下記に述べるよ
うに、重畳した透過特性を損なわないようにf0に近接
した周波数に選ばれる。なお、他の構成は上記実施の形
態1と同様に構成されている。
θinで比誘電率εrの誘電体層に入射したときに、該電
波の反射を小さくする誘電体層の厚みdは前述の式
(1)で算出される。また、自由空間波長λ0の電波が
入射角θinで比誘電率εrの誘電体層に入射したとき
に、該電波の反射を大きくする誘電体層の厚みdは下記
の式(3)で算出される。 d=(Nλo)/{4(εr -sin2θin)1/2} ・・・式(3) なお、Nは奇数である。
2が、制御時、レーダアンテナ2の使用電波の周波数f
0から僅かにずれた周波数f1、即ち自由空間波長λ1の
電波の反射が小さくなり、周波数f1の電波が低損失で
透過される。一方、他方の液晶層12が、制御時、レー
ダアンテナ2の使用電波の周波数f0から僅かにずれた
周波数f2、即ち自由空間波長λ2の電波の反射が大きく
なり、周波数f2の電波が透過されない。
は、レーダアンテナ2の使用時、電源9を用いて制御電
極層13間に電圧を印加して2つの液晶層12を制御時
とする。この時、一方の液晶層12は、周波数f1の電
波が低損失で透過される状態となり、他方の液晶層12
は、周波数f2の電波が透過されない状態となる。そこ
で、レドーム10Bとしての電波透過特性は2つの液晶
層12の電波透過特性を重畳した特性となり、自由空間
波長λ0を中心とする極めて狭い範囲の波長が透過され
ることになる。従って、レーダアンテナ2の使用周波数
の電波がレドーム10Bの制御電極層13で囲まれた液
晶層12の領域を低損失で透過できる状態となり、レー
ダアンテナ2による送受信が滞りなく行われる。一方、
レーダアンテナ2の非使用時には、制御電極層13間へ
の電圧印加を解除し、2つの液晶層12を非制御時とす
る。この時、両液晶層12は、レーダアンテナ2の使用
周波数の電波がレドーム10の制御電極層13で囲まれ
た液晶層12の領域を透過できない状態となる。そこ
で、該使用周波数と同じ周波数の外来電波が飛来して
も、該外来電波はレドーム10Bにより遮断され、レー
ダアンテナ2への到達が阻止される。従って、外来電波
の到達によるレーダアンテナ2の干渉が低減され、誤動
作の発生を抑制することができる。
も、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができ
る。また、この実施の形態4では、2つの液晶層12を
厚み方向に積層しているので、一方の液晶層12の厚み
および制御時の比誘電率を、周波数f1の電波が低損失
で透過されるように選択し、かつ、他方の液晶層12の
厚みおよび制御時の比誘電率を、周波数f2の電波が透
過されないように選択することで、周波数f0を中心と
する急峻なピークを有する電波透過特性を実現できる。
そこで、レーダアンテナ2の使用時に、レーダアンテナ
2の使用周波数f0近傍の外来電波の透過までも低減で
き、外来電波によるレーダアンテナ2の干渉を抑えるこ
とができる。また、2つの液晶層12間に配置される制
御電極層13を共用することで、制御電極層13を3層
とすることができる。
層12の厚みおよび制御時の比誘電率が、周波数f1の
電波が低損失で透過されるように選択され、かつ、他方
の液晶層12の厚みおよび制御時の比誘電率が、周波数
f2の電波が透過されないように選択されるものとして
いる。しかしながら、一方の液晶層12の厚みおよび非
制御時の比誘電率が、周波数f1の電波が低損失で透過
されるように選択され、かつ、他方の液晶層12の厚み
および非制御時の比誘電率が、周波数f2の電波が透過
されないように選択されてもよい。また、一方の液晶層
12の厚みおよび制御時の比誘電率が、周波数f1の電
波が低損失で透過されるように選択され、かつ、他方の
液晶層12の厚みおよび非制御時の比誘電率が、周波数
f2の電波が透過されないように選択されてもよい。ま
た、上記実施の形態4では、2つの液晶層12を厚み方
向に積層するものとしているが、積層される液晶層12
は2層に限定されるものではなく、3層以上であっても
よい。
ドーム10Cは、送信および受信アンテナが別体で構成
されているレーダアンテナ2に適用されるもので、図6
および図7に示されるように、2つの液晶層12がレー
ダアンテナ2の送信アンテナ上および受信アンテナ上に
それぞれ位置するように面方向に並設され、かつ、2つ
の液晶層12に独立して電界を印加できるように、制御
電極層13および電源9が2組設けられている。なお、
他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
御時にレーダアンテナ2の使用周波数の電波を低損失で
透過できるように比誘電率および厚みが選択されてい
る。そして、レーダアンテナ2の送信時には、レーダア
ンテナ2の送信アンテナ上に位置する液晶層12には電
界が印加され、受信アンテナ上に位置する液晶層12に
は電界が印加されていないようにする。そこで、使用周
波数の外来電波が受信アンテナ上に位置する液晶層12
で反射され、受信アンテナへの飛来が阻止されるので、
外来電波による受信アンテナの干渉が抑制される。一
方、レーダアンテナ2の受信時には、レーダアンテナ2
の送信アンテナ上に位置する液晶層12には電界が印加
されず、受信アンテナ上に位置する液晶層12には電界
が印加されるようにする。そこで、使用周波数の外来電
波が送信アンテナ上に位置する液晶層12で反射され、
送信アンテナへの飛来が阻止されるので、外来電波によ
る送信アンテナの干渉が抑制される。
送信および受信アンテナ上に位置する各液晶層12を透
過する電波の透過率を独立に制御できる。即ち、送信時
には受信アンテナ上の液晶層12を透過する外来電波の
透過率を低下させ、受信時には送信アンテナ上の液晶層
12を透過する外来電波の透過率を低下させることがで
き、外来電波によるレーダアンテナ2の干渉を抑えるこ
とができる。
層12を同一面上に並設するものとしているが、2つの
液晶層12は必ずしも同一面上に並設する必要はなく、
2つの液晶層12を異なる面上に並設しても、同様の効
果が得られる。また、上記実施の形態5では、2つの液
晶層12を面方向に並設するものとしているが、3つ以
上の液晶層12を面方向に並設してもよい。この場合、
面方向の3箇所以上の場所で電波の透過率を独立して制
御することができる。また、上記実施の形態5では、2
つの液晶層12を同一の周波数の電波の透過率を制御す
るものとしているが、2つの液晶層12で異なる周波数
の電波の透過率を制御するようにしてもよい。この場
合、2つの液晶層12をそれぞれ使用周波数の異なる2
つのレーダアンテナ2上に位置させ、各液晶層12で各
レーダアンテナ2の使用周波数の電波の透過率を制御す
るようにすれば、2つのレーダアンテナ2に対して外来
電波による干渉を抑制できるようになる。また、上記実
施の形態5では、両液晶層12は、制御時に、レーダア
ンテナ2の使用周波数の電波を低損失で透過できるよう
に、比誘電率および厚みを選択されている。しかしなが
ら、両液晶層12は、非制御時に、レーダアンテナ2の
使用周波数の電波を低損失で透過できるように、比誘電
率および厚みを選択されてもよい。また、一方の液晶層
12は、制御時に、レーダアンテナ2の使用周波数の電
波を低損失で透過できるように比誘電率および厚みを選
択され、他方の液晶層12は、非制御時に、レーダアン
テナ2の使用周波数の電波を低損失で透過できるように
比誘電率および厚みを選択されてもよい。
ドーム10Dは、図8および図9に示されるように、液
晶層12がマトリクス状に配列されているものとしてい
る。なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成さ
れている。
2は、制御時に、レーダアンテナ2の使用周波数の電波
を低損失で透過するように比誘電率および厚みに選択さ
れているので、上記実施の形態1と同様の効果が得られ
る。また、このレドーム10Dでは、液晶層12がマト
リクス状に配列されているので、干渉格子として機能す
る。即ち、液晶層12の厚み、マトリクスの幅や周期を
適切に選択することにより、偏波変換機能をレドーム1
0Dに付加させることができ、レーダアンテナ2に与え
る干渉をさらに低減させることができる。
がマトリクス状に配列されているものとしているが、液
晶層がグリッド状に配列されていてもよい。この場合、
液晶層の厚み、グリッドの幅や周期を適切に選択するこ
とにより、偏波変換機能をレドームに付加させることが
でき、同様の効果が得られる。また、この実施の形態6
では、液晶層12は、制御時に、レーダアンテナ2の使
用周波数の電波を低損失で透過できるように比誘電率お
よび厚みを選択されているが、非御時に、レーダアンテ
ナ2の使用周波数の電波を低損失で透過できるように比
誘電率および厚みを選択されてもよい。
電体層として低分子液晶を用いるものとしているが、こ
の実施の形態7では、誘電体層として液晶高分子(LCP:
Liquid CrystallinePolymers)を用いるものとしてい
る。この実施の形態7によるレドーム10Eは、図10
および図11に示されるように、液晶高分子からなる液
晶層20と、この液晶層20の両面に枠状に形成された
制御電極層13と、制御電極層13を介して液晶層20
に電界を印加する電源9とから構成されている。そし
て、この液晶層20は、制御時の比誘電率がε rco、非
制御時の比誘電率がεrncとする材料が選択され、制御
時(εr=εrco)の場合に、前述の式(1)を満足する
厚みdに選択されている。即ち、液晶層20の制御時
に、レドーム10Eにおける自由空間波長λ0の電波の
反射が小さくなり、レーダアンテナ2で使用する周波数
の電波が低損失で透過される。
0は制御時にレーダアンテナ2の使用周波数の電波を低
損失で透過するように比誘電率および厚みに選択されて
いるので、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、このレドーム10Eは、液晶層2が液晶高分子で
構成されているので、ガラス板11が不要となり、上記
実施の形態1に比べて、形状の自由度が大きくなるとと
もに、構成部品が削減され、生産性が向上されるととも
に、低価格化を図ることができる。
の形態1のレドームにおいて液晶層12を液晶層20に
代えるものとしているが、他の実施の形態2〜6のレド
ームに適用しても、同様の効果が得られることはいうま
でもないことである。
としてレーダアンテナ2を用いるものとして説明してい
るが、レーダ装置はレーダアンテナ2に限定されるもの
ではなく、送受信装置であればよい。また、上記各実施
の形態では、制御電極層13として銅等の金属電極を用
いるものとしているが、制御電極層13は金属電極に限
定されるものではなく、導電材料であればよく、例えば
SnO2、In2O3等でもよい。また、上記各実施の形
態では、制御電極層13として電波を反射・吸収する材
料である金属電極を用いているので、制御電極層13は
電波の透過領域を確保するために枠状やグリッド状に形
成する必要があったが、電波を反射・吸収しない材料で
あれば、制御電極層をガラス板11や液晶層20の全面
に形成することができる。この場合、液晶層12、20
に電界を均一に印加することができるので、液晶層1
2、20の全域における電波の透過率の均一化が図られ
る。また、上記各実施の形態では、レドーム10〜10
Eが平板形状に形成されているものとしているが、レド
ーム10〜10Eは平板状に限定されるものではなく、
レドームの取付場所に応じて曲面形状に形成してもよ
い。また、上記各実施の形態では、一対のガラス板11
で液晶層12を挟持するものとしているが、ガラス板1
1に代えてプラスチック板やプラスチックフィルムを用
いても、同様の効果が得られる。
れているので、以下に示すような効果を奏する。
電率が変化する誘電体層と、上記誘電体層に電界を印加
する電界印加手段とを有するので、電界の印加を制御し
て誘電体層の比誘電率を変化させることにより、誘電体
層と使用する電波の重空間波長とからから得られる電波
の透過率を変化させることができ、レーダ装置の非使用
時にレーダ装置の使用周波数と同じ周波数の外来電波に
よる干渉を低減できるレドームが得られる。
いるので、電界の印加を制御することにより、液晶層の
比誘電率を簡易に変化させることができる。
されているので、電波透過率を細かく制御することがで
きる。
れているので、電波透過領域を分割して、各分割領域の
電波透過率を制御することができる。
トリクス状に構成されているので、レドームに偏波変換
機能が付加され、レーダ装置の干渉を一層抑えることが
できる。
定の周波数の電波を透過するように、厚みおよび比誘電
率が設定されているので、誘電体層の非制御時に、レー
ダ装置の使用周波数と同じ周波数の外来電波による干渉
を低減できる。
に、特定の周波数の電波を透過するように、厚みおよび
比誘電率が設定されているので、誘電体層の制御時に、
レーダ装置の使用周波数と同じ周波数の外来電波による
干渉を低減できる。
用したレーダ装置を模式的に示す斜視図である。
用したレーダ装置を模式的に示す断面図である。
用したレーダ装置を模式的に示す斜視図である。
用したレーダ装置を模式的に示す斜視図である。
用したレーダ装置を模式的に示す斜視図である。
用したレーダ装置を模式的に示す斜視図である。
用したレーダ装置を模式的に示す斜視図である。
用したレーダ装置を模式的に示す一部破断斜視図であ
る。
用したレーダ装置を模式的に示す斜視図である。
適用したレーダ装置を模式的に示す斜視図である。
適用したレーダ装置を模式的に示す斜視図である。
式的に示す斜視図である。
式的に示す斜視図である。
ドーム、12 液晶層(誘電体層)、13 制御電極層
(電界印加手段)、20 液晶層(誘電体層)。
Claims (7)
- 【請求項1】 電界の有無により比誘電率が変化する誘
電体層と、上記誘電体層に電界を印加する電界印加手段
とを有することを特徴とするレドーム。 - 【請求項2】 上記誘電体層が液晶層で構成されている
ことを特徴とする請求項1記載のレドーム。 - 【請求項3】 複数の上記液晶層が厚み方向に積層され
ていることを特徴とする請求項2記載のレドーム。 - 【請求項4】 複数の上記液晶層が面方向に並設されて
いることを特徴とする請求項2記載のレドーム。 - 【請求項5】 上記液晶層がグリッド状もしくはマトリ
クス状に構成されていることを特徴とする請求項2記載
のレドーム。 - 【請求項6】 上記誘電体層は、電界印加時に、特定の
周波数の電波を透過するように、厚みおよび比誘電率が
設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5
のいずれかに記載のレドーム。 - 【請求項7】 上記誘電体層は、電界の非印加時に、特
定の周波数の電波を透過するように、厚みおよび比誘電
率が設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求
項5のいずれかに記載のレドーム。
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