JP3535170B6 - 表示番組入れ替え装置および方法 - Google Patents
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Description
産業上の利用分野
この発明は、テレビジョン受像機の分野に関するもので、特に、NTSC(普通の)信号とHDTV(ワイドスクリーン高解像度ディジタル・・・・いわゆる高精細度テレビジョン)信号との両方に同調できるテレビジョン受像機に関するものである。
発明の背景
米国で使用することを目的としたHDTV(ディジタル高解像度ワイドスクリーン・テレビジョン)は、今日使用されている普通のNTSC放送標準とは完全に両立することができない。これら両方式間の主たる相異点のうちの幾つかは、NTSC方式はアナログ方式であるがHDTV方式はディジタル方式であること、NTSC方式のアスペクト比は4対3であるがHDTV方式のアスペクト比は16対9であること、NTSC方式におけるテレビジョン走査線数は僅か525本であるに対しHDTV方式では1125本であること、等である。従って、もし放送業界がいま直ちにNTSC方式をやめてディジタルHDTV方式を採用したとすると、それまでの数年間に購入された完全に動作し得るNTSCテレビジョン受像機は、旧式化して役立たなくなってしまうことになる。このような結果になることを避けるために、従来のアナログNTSC標準による放送からディジタルHDTVテレビジョン放送への転換を約15年の期間をかけて行って古いNTSCテレビジョン受像機が自然に老朽化して漸減して行くことができる形にする案が、今考えられている。この約15年の期間の間、テレビジョン放送局は、アメリカ連邦通信委員会(FCC)によって各局に割当てられた2つのテレビジョン・チャンネルを使って自局のプログラムを同時放送(サイマルキャスト)することになる。この2つのチャンネルは、それぞれ、6MHzの帯域幅に跨がっているが両方の帯域幅が互いに連続している必要はない。この2つのチャンネルのうちの一方は、現在割当てられているアナログNTSCチャンネルとなり、他方はHDTV情報を送信するために割当てられることになる。
多数のテレビジョン放送局のすべてが、同じ日にHDTV信号の放送を始めることは考えられない。その代わり、或る一つの地域内に在る複数のテレビジョン放送局は、多分、個々の財政事情に応じて、数週間、数ケ月または数年間かけてそれぞれHDTV送信を開始することになるであろう。このNTSCからHDTVへの変移期間に製造されるテレビジョン受像機は、HDTV用のチューナと信号処理部およびNTSC用のチューナと信号処理部との両方を具えたものになることが予想される。このようなやり方で、テレビジョン受像機は両方式の信号を受信して表示することができる。
上述したように、或る一つの地域に在る各テレビジョン放送局には2つのチャンネルが割り当てられることになる。これらのチャンネルは、連続したものとはならず、またスペクトルの混雑の実状からして全国的な規模のチャンネル対パターンを持つことにはならない可能性が高い。すなわち、NTSCチャンネル番号とHDTVチャンネル番号との間に固定的な相互関係は存在しないことになる。
それでも、この両信号は、明確に異なる2つの周波数で送られ、かつ実際に両立性がないという事実があるにもかかわらず、同一テレビジョン番組が両方のチャンネルで同時に送られているので、視聴者はこの両方の放送を一つのテレビジョン・チャンネルであると受け取る可能性が高い。すなわち、或る特定テレビジョン番組のNTSCフォーマット版とそれに対応するHDTVフォーマット版とがそれぞれ同じテレビジョン放送局のNTSCチャンネルとこれと対をなすHDTVチャンネルとで同時に放送されている。この方式の区別を十分に理解していない、非技術系視聴者は、当然のことながら、簡単に、彼らが過去に行っていたように、希望するテレビジョン番組に同調させることになる。
視聴者が、たとえば、NTSCチャンネル4はHDTVチャンネル41と対になっているということを記憶している必要がないようにするために、同調設定プロシージャを提供して、彼の地域ではどのチャンネル同士が対をなしているかを知り得るようにすることができる。
PIP(すなわち、ピクチャ・イン・ピクチャ、または、Pix−in−Pix)回路は最近のテレビジョン受像機で良く知られている。Pix−in−Pix方式では、テレビジョン受像機は主画像と小さな挿入画像とを表示する。PIPテレビジョン受像機が有する共通の機能は「チャンネル交換(Channel Swap)」機能である。チャンネル交換機能によって、視聴者はスクリーン上で2つの画像の位置を取り換えることができる。このチャンネル交換機能は、それまでの挿入画像信号を主画像処理回路へと切り換え、またそれまでの主画像信号を挿入画像処理回路へと切り換えるベースバンド信号切換回路によって、実現することができる。
PIP回路を具えた2重(ジュアル)方式(すなわち、高精細度テレビジョン/NTSC)テレビジョン受像機が、1990年にソニー社が生産し日本で市販したソニーKW−3600HDテレビジョン受像機によって周知となった。このKW−3600HD受像機は、NTSC信号と高精細度アナログ信号(すなわち、MUSE方式)とを受信し表示する回路を具えている。KW−3600HDテレビジョン受像機は、16:9のHDTVの主画像とNTSC方式の小画像の形式、およびNTSC方式の主画像と16:9のHDTVの小画像の形式を含む種々のモードで主画像と小画像とを表示することができる。日本には、2つのMUSEチャンネルしか無く、従って、それらは対応するNTSCチャンネルと対“paired"をなしてはいない。
前述のように、これからの数年間に米国で使用することを目的として製造されるテレビジョン受像機は、NTSCチューナとHDTVチューナの両方を具えたものと思われる。PIP機能を有する2重方式(すなわち、HDTV/NTSC)テレビジョン受像機が、そのコストを実用に適した額に低減するために、そのPIP回路を上記2つの方式のうちの一方(すなわち、NTSC信号またはHDTV信号の何れか)のみを処理するものに限定しようとすることは適切である。この点について、前述のKW−3600HDテレビジョン受像機は普通のコンソール型テレビジョン受像機のコストの20乃至30倍の価格で日本で市販されており、この価格は明らかに一般大衆には手の出ないものである。都合の悪いことに、もしPIP回路が上記2つの方式のうちの一方(すなわち、NTSC信号かHDTV信号かの何れか)のみを処理するように設計されていたとすれば、このPIP処理回路をHDTV方式用かNTSC方式用かに選択決定することによって、このPIP装置は上記2種のチューナのうちの一方と適合性が無くなってしまう、そのような状態であると、PIP信号源と主画像信号源とが2つの相異なる両立性のない方式のものであるとき、およびPIP回路が2つの方式のうちの一方のみでしか動作しないように制限されているときに、チャンネル交換機能をどうして働かせるかについて、問題が生じる。
発明の概要
この発明による、PIP機能を有するテレビジョン受像機システムは、NTSCフォーマットのテレビジョン信号を受信しかつ処理するための第1と第2のチューナおよび信号処理装置と、HDTVを受信して処理するための第3のチューナと信号処理装置とを具えている。このテレビジョン受像機は、使用者による入力に応じてPIP機能を制御するための制御器を持っている。この制御器は、チャンネル交換命令の入力に応じて、NTSCチャンネルとHDTVチャンネルの対の関係を示すデータのテーブルをサーチする。もし、主チャンネル画像がHDTV信号源からのものであれば、それに組み合わされたNTSCチャンネルはそのPIP NTSCチューナで同調される。もし、挿入画像が、対をなすHDTVチャンネルを持ったNTSCチャンネルからのものであれば、HDTVチューナがそのHDTVチャンネルを選択するように制御される。もし、この挿入画像に組み合わされたHDTVチャンネルが無い場合には、第2の(すなわち、主の)NTSCチューナが制御されて、第1の(すなわち、PIPの)NTSCチューナによって前に同調されていたNTSCチャンネルが選択される。
この発明のまた別の実施例では、対をなすNTSCチャンネルとHDTVチャンネルに関するデータが、放送局側から垂直期間の間に送信され受像機内のRAM中の適当な位置に自動的にロードされる、拡張データサービス(EDS:Extended Data Services)信号によって伝えられる。
発明の構成
第1のフォーマットの第1のビデオ番組を有する第1のチャンネルを選択すると共に前記第1のビデオ番組を表す第1のビデオ信号を発生する第1の信号処理回路(122、132、160、162)と、
第2のフォーマットの第2のビデオ番組を有する第2のチャンネルを選択すると共に前記第2のビデオ番組を表す第2のビデオ信号を発生する第2の信号処理回路(126、136、143、145)と、
前記第1と第2の信号を合成して、前記第1と第2のビデオ番組をそれぞれ表示する第1と第2の領域を有する表示画像を表す合成ビデオ信号を発生する手段(SW4)と、
チャンネル・データ情報を処理して、前記第2のフォーマットの前記第1のビデオ番組を有する第3のチャンネルを見出すと共に前記第1のフォーマットの前記第2のビデオ番組を有する第4のチャンネルを見出す制御手段(180)であって、コマンドに応答して、前記第1と第2の信号処理回路に前記第4と第3のチャンネルをそれぞれ選択させ、前記表示画像の前記第1と第2の領域で前記第2と第1のビデオ番組を表示させる制御手段(180)とから成る、番組入れ替え装置。
図面の簡単な説明
図1は、この発明を使用するに適したテレビジョン受像機の簡略ブロック図を示す。
図2aおよび図2bは、この発明によるテレビジョン受像機の表示スクリーンを示す。
図3は、図1における制御器の制御プログラムの要部を示すフローチャートを示す図である。
図4は、図1における制御器のメモリ回路の一部の簡略ブロック図を示す。
図5aおよび図5bは、チャンネル対情報を入力するためのリストを示している16:9表示スクリーンを示す図である。
図6は、この発明の上記とは別の実施例を使用するに適したテレビジョン受像機の簡略ブロック図を示す。
図面の詳細な説明
図1には、HDTVフォーマットおよびNTSCのような普通のフォーマットの両方で伝送されるテレビジョン信号を受信し処理する2重方式テレビジョン受像機の回路が、ブロック図の形で示されている。このような受像機には、HDTVテレビジョン画像と16:9のアスペクト比で表示するためのワイド・スクリーン映像管が取り付けられている。図1に示す受像機は、信号を普通の4:3のアスペクト比だけで表示することができるPIP処理器も持っている。
この構成は、主画像として視るためにHDTV信号を選択したときにNTSCチューナを使用できるという利点がある。HDTVチューナはNTSCチューナよりも遙かに高価になるから、PIP動作にNTSCチューナを使用することは経済的にも有利である。このような受像機で再生した画像を図2aと図2bに示す。またこの図2aと図2bとは、或る意味では、解決を要する問題を示している。たとえば、チャンネル交換命令が与えられたときに、もし図2aのスクリーン表示が表示されていたとすると、希望する結果は図2bに示された表示となる。図2aの主画像200aは図2bのPIP画像205bとは異なり、図2bの主画像200bは図2aのPIP画像205aとは異なっていることに注目されたい。どちらの場合も、主画像は16:9ワイドスクリーンHDTV画像であり、PIP画像は4:3の普通の(すなわち、NTSC、PALまたはSECAM)画像である。このようなシステムでは、画像情報の欠損や寸法的な歪みを起こすことなしに簡単な信号交換(信号スワップ:signal swap)を行なうことはできない。
この発明による装置では、チャンネル交換命令によって、PIP挿入部に表示される画像を伝送しているチャンネルと対をなしているチャンネルにHDTVチューナが同調し、スクリーンの主画像領域に表示される画像を伝送しているチャンネルと対をなしているチャンネルに、NTSC PIPチューナが同調するようにされている。
上記のことを念頭において、この発明を具体化する図1の装置について説明する。RF信号が信号分割器110の入力に供給される。信号分割器110の第1出力からのRF信号はRF信号スイッチSW1のワイパーに供給される。RF信号スイッチSW1は、制御器180の制御を受けて、RE信号をHDTV主チューナ122かNTSC主チューナ124に、選択的に結合する。信号分割器110は、またRE信号をNTSC挿入用チューナ126にも供給する。上記した3個のチューナもすべて制御器180によって制御される。制御器180は、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)182、CPU(中央処理装置)184、およびROM(読取り専用メモリ)186を持っている。制御器180は、マイクロコンピュータ、マイクロプロセッサ、または専用カスタムIC制御器のようなものである。RAM182とROM186は制御器180に内蔵されたものでも外付きのものであってもよい。制御器180は、また、たとえば電源ユニット190、偏向ユニット192およびコンバーゼンス装置194などの、この発明に直接関係のない、テレビジョン受像機中の上記以外の部分をも制御する。
HDTV主チューナ122は、1993年8月に発効した米国特許第5,235,424(ワグナー(Wagner)氏その他)によって周知の形式のものでよい。HDTV主チューナ122、4:3(すなわち、NTSC)主チューナ124、および4:3(NTSC)挿入用チューナ126は、それぞれ受け取ったRF信号を中間周波数(IF)に変換して、そのIF信号を各々IF増幅器132、134または136に供給する。HDTV IFユニット132は、供給された信号を増幅して、この増幅されたIF信号をA/D(アナログ−ディジタル)変換器160に供給する。A/Dユニット160は、IF信号をアナログ・ドメインからディジタル・ドメインに変換し、その結果生じたディジタル信号をオーディオ/ビデオ復調器(AUDIO/VIDEO DEMODULATOR)ユニット162に供給する。オーディオ/ビデオ復調器ユニット162が、等化器や転送(トランスポート)ユニットのような周知のサブ・ブロックを有することは当業者にとって容易に理解されるところであろう。このようなサブ・ブロックは、特にこの発明と密接な関係を有するものではないので、その詳細の図示および説明は省略する。
オーディオ/ビデオ復調器ユニット162は、ビデオ信号とオーディオ信号とを互いに分離し、ビデオ信号はビデオスイッチSW4の第1入力に、オーディオ信号はオーディオ(AUDIO)増幅器ブロック164の一方の入力に、それぞれ供給する。オーディオ増幅器ブロック164はステレオ・オーディオ信号を復調し、増幅して、対をなすスピーカ166に供給する。
4:3主画像IFユニット134と4:3挿入画像IFユニット136とは、制御器180の制御の下で互いに独立に動作するビデオスイッチSW2とSW3を有するI/Oスイッチ装置138の各極に、交差接続されている。スイッチSW2のワイパー(すなわち、可動接触子)は挿入画像復調器(INSET IMAGE DEMODULATOR)143の入力に接続されており、この復調器143はIF信号をベースバンドの4:3ビデオ信号に変換してA/D変換器ユニット145に印加してディジタル変換を行なう。これによって生じたディジタル信号は、制御器18の制御によってサンプリングおよび記憶を行なうPIPユニット147に供給される。このPIPユニット147の出力はワイドスクリーン処理器(WIDE SCREEN PROCESSOR・・・・WSP)ユニット144の一方の入力に与えられる。
スイッチSW3のワイパー(すなわち、可動接触子)は、主画像復調器(MAIN IMAGE DEMODULATOR)140の入力に接続されている。この復調器140は、IF信号をベースバンドのNTSCビデオ信号に変換し、更に、ディジタル変換するために、A/D変換器ユニット142に供給する。こうして生じたディジタル信号はワイドスクリーン処理器(WSP)ユニット144の他方の入力に供給される。ワイドスクリーン処理器(WSP)ユニット144は受け取った4:3NTSC信号を、16:9のフォーマットに変換し、或いは4:3主画像とPIPユニット147から供給されるPOP(picture−outside−picture画面外画面)画像とより成る組み合わせ画像を作り出す。ワイドスクリーン処理器(WSP)ユニット144の出力は走査変換器(SCAN CONVERTER)ユニット146に供給されてHDTV走査速度に変換される。
走査変換器ユニット146の出力はビデオスクリーンSW4の一方の入力に供給される。スイッチSW4は、制御器180の制御の下に動作して、その両入力に供給される2つの信号のうちの一方を選択して、増幅するためにビデオ制御(VIDEO CONTROL)ユニット150に印加する。ビデオ制御ユニット150は、増幅された信号を表示装置170の入力端子に供給する。勿論、表示装置170は、映像管、1組の投射用管、またはLCD(液晶表示)装置のようなものでよい。
オーディオ・ユニット164は、制御器180の制御の下で動作するもので、主画像に関連している適正なオーディオ信号を選択するためのオーディオ選択回路をもっている。この点に関して、オーディオ・ユニット164は、主NTSC信号に関連するオーディオ信号を受入れるための第2入力と、挿入NTSC信号に関連するオーディオ信号を受取る第3入力とを持っている。
電源(POWER SUPPLY)ユニット190は、スタンバイ電源と動作電源の両方を具えている。偏向(DEFLECTION)ユニット192は、水平(H)偏向信号と垂直(V)偏向信号とを生成し、コンバーゼンス・ユニット194は表示装置170上におけるR、GおよびBのカラー信号間の適正な重ね合せ(レジストレーション:整合)を制御する。
この発明による「チャンネル交換」機能の動作について、図2aと図2b、図3のフローチャート、および図4のメモリ装置を参照して、説明する。図2aでは、ヨット・レースの16:9HDTV画像が受信されて主画像200aとして表示され、徒歩競走の4:3NTSC画像が受信されて挿入画像として表示されている。ここで解決されるべき問題は、上記の両画像が全く異なるフォーマットのものであるとして、これら両画像をどのような方法で交換して図2bの表示を形成すべきかということである。
この「変換(SWAP)」は、制御器180の制御プログラムの図3に示されている部分を使用することによって達成できる。遠隔制御ユニット(図示なし)からの命令を受けることによって、ステップ300が開始される。ステップ310でこの命令を調べてそれが交換命令であるか否かが決定される。交換命令でなければ、ルーチンはステップ380へ出る。もしそれが交換命令であれば、ステップ320で、PIX−IN−PIX回路が可動状態(アクティブ)にあるかどうか調べられる。可動状態になければルーチンはステップ380に出る。可動状態にあれば、ステップ330で、この主画像はHDTV信号源から来たものであるかどうかを制御器180が決定する。もし、HDTV信号源からのものであれば(図2aに示されるように)、それと対をなしているチャンネルを探し出すためにメモリのサーチが行なわれる。
ここで、暫時、図4を参照すると、メモリアレイ400は4個の部分410〜440を有するものとして示されている。部分410は、使用者によって直接に或いは自動プログラミング・モードで入力されたNTSCチャンネル番号を、位置411〜416に記憶している。部分420は、使用者によって入力されたHDTVチャンネル番号を位置421〜426に記憶している。このチャンネル番号は、たとえば、位置421におけるHDTVチャンネル番号が位置411に記憶されている。NTSCチャンネル番号と、対をなす又は対応するような具合に記憶されている。位置426は、存在していないチャンネル番号であるコード00を有し、その時点ではNTSCチャンネル22には対をなすHDTVチャンネルが無いことを表わしている。メモリ位置430は現に同調している主画像のチャンネル番号を記憶し、メモリ位置440は現に同調している挿入画像のチャンネル番号を記憶している。上述のメモリアレイは、NTSCチャンネルはHDTVチャンネルを関連づけるために使用できる多種類のプログラミング法のうちの1つに過ぎない。これ以外に、トリー(tree)構造の変形、或いは単にデータを見付け出し得る特定部分を示すポインターなどがある。この発明は、使用するデータ構造の形式に限定されるものではない。
この実施例では、主(すなわち、HDTV)画像はチャンネル41から受信され、挿入(すなわち、NTSC)画像はチャンネル13から受信されたものである。図3のステップ340で、制御器180は、メモリ位置430を調べ、HDTVチャンネル41が位置421に記憶されていることを見出し、チャンネル4(メモリ位置411に記憶されている)が対をなすNTSCチャンネルであることを確認する。チャンネル4は、次いで、主画像チャンネルメモリ位置430に、一時的に書き込まれる。ステップ350では、この挿入NTSC画像がこれと対をなすHDTVチャンネルを持っているかどうかを知るためのチエックが行なわれる。すなわち、制御器180は、メモリ位置440をチエックしてNTSCチャンネル13がメモリ位置414に記憶されていることを見出し、メモリ位置424をチェックしてチャンネル47が対となるチャンネルであることを確認する。次に、ステップ360でチャンネル47は一時的に挿入画像チャンネルメモリ440に書き込まれる。ステップ370で、メモリ位置430と440の値がスイッチされて、それに従ってチューナ122と126が同調される。このプロシージャ(手順:procedure)の結果は、図2bに示されており、事実2つのチューナの各々が現実に再同調されているので、視聴者にとっては簡単な画像交換であるように見える。対をなすHDTVチャンネルが無い場合には、スイッチSW1は信号をNTSC主チューナ124に供給するようにスイッチされ、主NTSCチューナ124は前に挿入画面に表示されていたチャンネルに同調するような可動状態にされる。
図5aと図5bは、NTSCチャンネルを対応するHDTVチャンネルと組み合わせるデータを入力するためのリストを示すものである。図5aでは、表示スクリーン500aに、NTSCチャンネル・リスト510aとHDTVチャンネル・リスト520aが示されている。NTSCチャンネル・リスト500aは、自動プログラミング作用によって自動的に入力されているチャンネル・データを含んでいる。このHDTVチャンネル・リストには利用可能なチャンネル情報が入っておらず、各位置にコード00が入っているだけである。カーソル530aが、スクリーンの一番下のテキスト・メッセージと協同して、使用者は、彼の他方における視聴地域でNTSCチャンネル4に対応するHDTVチャンネルのHDTVチャンネル番号を入力すべきことを示す。すなわち、図5aは、使用者が最初のセットアップ・プロシージャを開始するときそのリストがどのように見えるかを例示し、図5bは、使用者が対応HDTVチャンネルのデータの入力を終了したときそのリストがどのように見えるかを示している。NTSCチャンネル22に対応するHDTVリスト位置は依然としてコード00を持っていて、この例においてはチャンネル22が対応して「対をなす:paired」HDTVチャンネルが存在しないことを表わしている。図5bの要素のうち図5aの要素と同様な参照数字で示されたものは、同じ目的を果たすものであり、従って重ねて説明はしない。
別の形として、上記の「対をなすチャンネル」データは、或るテレビジョン番組の垂直期間に伝送されている拡張データサービス(EDS)信号によって送ることも可能で、これを自動的にメモリ中に入力することもできる。この作業を行なう装置が図6に示されている。図6に示された要素の中で図1の要素と同様な参照数字を付けたものは同一の機能を行なうもので、従って、重ねて説明はしない。図6を参照して説明する。データスライサ・ユニット685は、復調器640からクローズド・キャプションまたはEDSデータを含んだ合成ビデオ信号を受入れる。データスライサ685は、ビデオ信号からEDSデータを分離して、これを全体として687で示す導体アレイを介して、制御器680とクローズド・キャプションOSD処理器ユニット681に供給する。クローズド・キャプションOSD処理器ユニット681の出力信号は、受像機の表示スクリーン上に表示するために、A/D変換器ユニット646を介して、ワイドスクリーン処理器(WSP)ユニット644に供給される。対をなすHDTVチャンネルとNTSCチャンネルに関連するEDSデータは、制御器680によって識別されてRAM440中の適当なテーブルに入力(ロード)される。このようにして、使用者は、セットアップ・プロシージャ期間の間、対応するHDTVチャンネル番号を入力する作業から解放される。この明細書中で使用する用語「制御器」は、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、専用の制御用集積回路、およびこれらと同様なものを含むものである。
この明細書中の実施例には、NTSCフォーマットの信号について説明されているが、この発明はPALまたはSECAMフォーマットの信号にも同様に適用することができる。そしてこの明細書中で使用する用語「普通のテレビジョン信号」は、アスペクト比が4:3の画像を形成するために現用されているすべてのテレビジョン信号方式を含むものである。
この明細書で開示した実施例には、16:9の主画像と4:3の挿入画像とが示されているが、当業者にとっては、主画像が4:3で挿入画像が16:9の場合にも上記と同様な問題が生じること、および後記するこの発明の請求の範囲はその様な事例をも対象としていることは容易に理解されるであろう。
ここに説明した実施例にはPIP画像が示されているのが、当業者には、POPまたは複数画像を切取って隣合わせに並置する形式にも同様に適用することが可能で、そのような表示形式もこの発明の範囲内に含まれることが判る筈である。
なお、請求の範囲中に記入された数字は、実施例における対応素子の参照番号を示すものであって、この発明をその対応素子の使用形態のみに限定する意図を持つものではない。
この発明は、テレビジョン受像機の分野に関するもので、特に、NTSC(普通の)信号とHDTV(ワイドスクリーン高解像度ディジタル・・・・いわゆる高精細度テレビジョン)信号との両方に同調できるテレビジョン受像機に関するものである。
発明の背景
米国で使用することを目的としたHDTV(ディジタル高解像度ワイドスクリーン・テレビジョン)は、今日使用されている普通のNTSC放送標準とは完全に両立することができない。これら両方式間の主たる相異点のうちの幾つかは、NTSC方式はアナログ方式であるがHDTV方式はディジタル方式であること、NTSC方式のアスペクト比は4対3であるがHDTV方式のアスペクト比は16対9であること、NTSC方式におけるテレビジョン走査線数は僅か525本であるに対しHDTV方式では1125本であること、等である。従って、もし放送業界がいま直ちにNTSC方式をやめてディジタルHDTV方式を採用したとすると、それまでの数年間に購入された完全に動作し得るNTSCテレビジョン受像機は、旧式化して役立たなくなってしまうことになる。このような結果になることを避けるために、従来のアナログNTSC標準による放送からディジタルHDTVテレビジョン放送への転換を約15年の期間をかけて行って古いNTSCテレビジョン受像機が自然に老朽化して漸減して行くことができる形にする案が、今考えられている。この約15年の期間の間、テレビジョン放送局は、アメリカ連邦通信委員会(FCC)によって各局に割当てられた2つのテレビジョン・チャンネルを使って自局のプログラムを同時放送(サイマルキャスト)することになる。この2つのチャンネルは、それぞれ、6MHzの帯域幅に跨がっているが両方の帯域幅が互いに連続している必要はない。この2つのチャンネルのうちの一方は、現在割当てられているアナログNTSCチャンネルとなり、他方はHDTV情報を送信するために割当てられることになる。
多数のテレビジョン放送局のすべてが、同じ日にHDTV信号の放送を始めることは考えられない。その代わり、或る一つの地域内に在る複数のテレビジョン放送局は、多分、個々の財政事情に応じて、数週間、数ケ月または数年間かけてそれぞれHDTV送信を開始することになるであろう。このNTSCからHDTVへの変移期間に製造されるテレビジョン受像機は、HDTV用のチューナと信号処理部およびNTSC用のチューナと信号処理部との両方を具えたものになることが予想される。このようなやり方で、テレビジョン受像機は両方式の信号を受信して表示することができる。
上述したように、或る一つの地域に在る各テレビジョン放送局には2つのチャンネルが割り当てられることになる。これらのチャンネルは、連続したものとはならず、またスペクトルの混雑の実状からして全国的な規模のチャンネル対パターンを持つことにはならない可能性が高い。すなわち、NTSCチャンネル番号とHDTVチャンネル番号との間に固定的な相互関係は存在しないことになる。
それでも、この両信号は、明確に異なる2つの周波数で送られ、かつ実際に両立性がないという事実があるにもかかわらず、同一テレビジョン番組が両方のチャンネルで同時に送られているので、視聴者はこの両方の放送を一つのテレビジョン・チャンネルであると受け取る可能性が高い。すなわち、或る特定テレビジョン番組のNTSCフォーマット版とそれに対応するHDTVフォーマット版とがそれぞれ同じテレビジョン放送局のNTSCチャンネルとこれと対をなすHDTVチャンネルとで同時に放送されている。この方式の区別を十分に理解していない、非技術系視聴者は、当然のことながら、簡単に、彼らが過去に行っていたように、希望するテレビジョン番組に同調させることになる。
視聴者が、たとえば、NTSCチャンネル4はHDTVチャンネル41と対になっているということを記憶している必要がないようにするために、同調設定プロシージャを提供して、彼の地域ではどのチャンネル同士が対をなしているかを知り得るようにすることができる。
PIP(すなわち、ピクチャ・イン・ピクチャ、または、Pix−in−Pix)回路は最近のテレビジョン受像機で良く知られている。Pix−in−Pix方式では、テレビジョン受像機は主画像と小さな挿入画像とを表示する。PIPテレビジョン受像機が有する共通の機能は「チャンネル交換(Channel Swap)」機能である。チャンネル交換機能によって、視聴者はスクリーン上で2つの画像の位置を取り換えることができる。このチャンネル交換機能は、それまでの挿入画像信号を主画像処理回路へと切り換え、またそれまでの主画像信号を挿入画像処理回路へと切り換えるベースバンド信号切換回路によって、実現することができる。
PIP回路を具えた2重(ジュアル)方式(すなわち、高精細度テレビジョン/NTSC)テレビジョン受像機が、1990年にソニー社が生産し日本で市販したソニーKW−3600HDテレビジョン受像機によって周知となった。このKW−3600HD受像機は、NTSC信号と高精細度アナログ信号(すなわち、MUSE方式)とを受信し表示する回路を具えている。KW−3600HDテレビジョン受像機は、16:9のHDTVの主画像とNTSC方式の小画像の形式、およびNTSC方式の主画像と16:9のHDTVの小画像の形式を含む種々のモードで主画像と小画像とを表示することができる。日本には、2つのMUSEチャンネルしか無く、従って、それらは対応するNTSCチャンネルと対“paired"をなしてはいない。
前述のように、これからの数年間に米国で使用することを目的として製造されるテレビジョン受像機は、NTSCチューナとHDTVチューナの両方を具えたものと思われる。PIP機能を有する2重方式(すなわち、HDTV/NTSC)テレビジョン受像機が、そのコストを実用に適した額に低減するために、そのPIP回路を上記2つの方式のうちの一方(すなわち、NTSC信号またはHDTV信号の何れか)のみを処理するものに限定しようとすることは適切である。この点について、前述のKW−3600HDテレビジョン受像機は普通のコンソール型テレビジョン受像機のコストの20乃至30倍の価格で日本で市販されており、この価格は明らかに一般大衆には手の出ないものである。都合の悪いことに、もしPIP回路が上記2つの方式のうちの一方(すなわち、NTSC信号かHDTV信号かの何れか)のみを処理するように設計されていたとすれば、このPIP処理回路をHDTV方式用かNTSC方式用かに選択決定することによって、このPIP装置は上記2種のチューナのうちの一方と適合性が無くなってしまう、そのような状態であると、PIP信号源と主画像信号源とが2つの相異なる両立性のない方式のものであるとき、およびPIP回路が2つの方式のうちの一方のみでしか動作しないように制限されているときに、チャンネル交換機能をどうして働かせるかについて、問題が生じる。
発明の概要
この発明による、PIP機能を有するテレビジョン受像機システムは、NTSCフォーマットのテレビジョン信号を受信しかつ処理するための第1と第2のチューナおよび信号処理装置と、HDTVを受信して処理するための第3のチューナと信号処理装置とを具えている。このテレビジョン受像機は、使用者による入力に応じてPIP機能を制御するための制御器を持っている。この制御器は、チャンネル交換命令の入力に応じて、NTSCチャンネルとHDTVチャンネルの対の関係を示すデータのテーブルをサーチする。もし、主チャンネル画像がHDTV信号源からのものであれば、それに組み合わされたNTSCチャンネルはそのPIP NTSCチューナで同調される。もし、挿入画像が、対をなすHDTVチャンネルを持ったNTSCチャンネルからのものであれば、HDTVチューナがそのHDTVチャンネルを選択するように制御される。もし、この挿入画像に組み合わされたHDTVチャンネルが無い場合には、第2の(すなわち、主の)NTSCチューナが制御されて、第1の(すなわち、PIPの)NTSCチューナによって前に同調されていたNTSCチャンネルが選択される。
この発明のまた別の実施例では、対をなすNTSCチャンネルとHDTVチャンネルに関するデータが、放送局側から垂直期間の間に送信され受像機内のRAM中の適当な位置に自動的にロードされる、拡張データサービス(EDS:Extended Data Services)信号によって伝えられる。
発明の構成
第1のフォーマットの第1のビデオ番組を有する第1のチャンネルを選択すると共に前記第1のビデオ番組を表す第1のビデオ信号を発生する第1の信号処理回路(122、132、160、162)と、
第2のフォーマットの第2のビデオ番組を有する第2のチャンネルを選択すると共に前記第2のビデオ番組を表す第2のビデオ信号を発生する第2の信号処理回路(126、136、143、145)と、
前記第1と第2の信号を合成して、前記第1と第2のビデオ番組をそれぞれ表示する第1と第2の領域を有する表示画像を表す合成ビデオ信号を発生する手段(SW4)と、
チャンネル・データ情報を処理して、前記第2のフォーマットの前記第1のビデオ番組を有する第3のチャンネルを見出すと共に前記第1のフォーマットの前記第2のビデオ番組を有する第4のチャンネルを見出す制御手段(180)であって、コマンドに応答して、前記第1と第2の信号処理回路に前記第4と第3のチャンネルをそれぞれ選択させ、前記表示画像の前記第1と第2の領域で前記第2と第1のビデオ番組を表示させる制御手段(180)とから成る、番組入れ替え装置。
図面の簡単な説明
図1は、この発明を使用するに適したテレビジョン受像機の簡略ブロック図を示す。
図2aおよび図2bは、この発明によるテレビジョン受像機の表示スクリーンを示す。
図3は、図1における制御器の制御プログラムの要部を示すフローチャートを示す図である。
図4は、図1における制御器のメモリ回路の一部の簡略ブロック図を示す。
図5aおよび図5bは、チャンネル対情報を入力するためのリストを示している16:9表示スクリーンを示す図である。
図6は、この発明の上記とは別の実施例を使用するに適したテレビジョン受像機の簡略ブロック図を示す。
図面の詳細な説明
図1には、HDTVフォーマットおよびNTSCのような普通のフォーマットの両方で伝送されるテレビジョン信号を受信し処理する2重方式テレビジョン受像機の回路が、ブロック図の形で示されている。このような受像機には、HDTVテレビジョン画像と16:9のアスペクト比で表示するためのワイド・スクリーン映像管が取り付けられている。図1に示す受像機は、信号を普通の4:3のアスペクト比だけで表示することができるPIP処理器も持っている。
この構成は、主画像として視るためにHDTV信号を選択したときにNTSCチューナを使用できるという利点がある。HDTVチューナはNTSCチューナよりも遙かに高価になるから、PIP動作にNTSCチューナを使用することは経済的にも有利である。このような受像機で再生した画像を図2aと図2bに示す。またこの図2aと図2bとは、或る意味では、解決を要する問題を示している。たとえば、チャンネル交換命令が与えられたときに、もし図2aのスクリーン表示が表示されていたとすると、希望する結果は図2bに示された表示となる。図2aの主画像200aは図2bのPIP画像205bとは異なり、図2bの主画像200bは図2aのPIP画像205aとは異なっていることに注目されたい。どちらの場合も、主画像は16:9ワイドスクリーンHDTV画像であり、PIP画像は4:3の普通の(すなわち、NTSC、PALまたはSECAM)画像である。このようなシステムでは、画像情報の欠損や寸法的な歪みを起こすことなしに簡単な信号交換(信号スワップ:signal swap)を行なうことはできない。
この発明による装置では、チャンネル交換命令によって、PIP挿入部に表示される画像を伝送しているチャンネルと対をなしているチャンネルにHDTVチューナが同調し、スクリーンの主画像領域に表示される画像を伝送しているチャンネルと対をなしているチャンネルに、NTSC PIPチューナが同調するようにされている。
上記のことを念頭において、この発明を具体化する図1の装置について説明する。RF信号が信号分割器110の入力に供給される。信号分割器110の第1出力からのRF信号はRF信号スイッチSW1のワイパーに供給される。RF信号スイッチSW1は、制御器180の制御を受けて、RE信号をHDTV主チューナ122かNTSC主チューナ124に、選択的に結合する。信号分割器110は、またRE信号をNTSC挿入用チューナ126にも供給する。上記した3個のチューナもすべて制御器180によって制御される。制御器180は、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)182、CPU(中央処理装置)184、およびROM(読取り専用メモリ)186を持っている。制御器180は、マイクロコンピュータ、マイクロプロセッサ、または専用カスタムIC制御器のようなものである。RAM182とROM186は制御器180に内蔵されたものでも外付きのものであってもよい。制御器180は、また、たとえば電源ユニット190、偏向ユニット192およびコンバーゼンス装置194などの、この発明に直接関係のない、テレビジョン受像機中の上記以外の部分をも制御する。
HDTV主チューナ122は、1993年8月に発効した米国特許第5,235,424(ワグナー(Wagner)氏その他)によって周知の形式のものでよい。HDTV主チューナ122、4:3(すなわち、NTSC)主チューナ124、および4:3(NTSC)挿入用チューナ126は、それぞれ受け取ったRF信号を中間周波数(IF)に変換して、そのIF信号を各々IF増幅器132、134または136に供給する。HDTV IFユニット132は、供給された信号を増幅して、この増幅されたIF信号をA/D(アナログ−ディジタル)変換器160に供給する。A/Dユニット160は、IF信号をアナログ・ドメインからディジタル・ドメインに変換し、その結果生じたディジタル信号をオーディオ/ビデオ復調器(AUDIO/VIDEO DEMODULATOR)ユニット162に供給する。オーディオ/ビデオ復調器ユニット162が、等化器や転送(トランスポート)ユニットのような周知のサブ・ブロックを有することは当業者にとって容易に理解されるところであろう。このようなサブ・ブロックは、特にこの発明と密接な関係を有するものではないので、その詳細の図示および説明は省略する。
オーディオ/ビデオ復調器ユニット162は、ビデオ信号とオーディオ信号とを互いに分離し、ビデオ信号はビデオスイッチSW4の第1入力に、オーディオ信号はオーディオ(AUDIO)増幅器ブロック164の一方の入力に、それぞれ供給する。オーディオ増幅器ブロック164はステレオ・オーディオ信号を復調し、増幅して、対をなすスピーカ166に供給する。
4:3主画像IFユニット134と4:3挿入画像IFユニット136とは、制御器180の制御の下で互いに独立に動作するビデオスイッチSW2とSW3を有するI/Oスイッチ装置138の各極に、交差接続されている。スイッチSW2のワイパー(すなわち、可動接触子)は挿入画像復調器(INSET IMAGE DEMODULATOR)143の入力に接続されており、この復調器143はIF信号をベースバンドの4:3ビデオ信号に変換してA/D変換器ユニット145に印加してディジタル変換を行なう。これによって生じたディジタル信号は、制御器18の制御によってサンプリングおよび記憶を行なうPIPユニット147に供給される。このPIPユニット147の出力はワイドスクリーン処理器(WIDE SCREEN PROCESSOR・・・・WSP)ユニット144の一方の入力に与えられる。
スイッチSW3のワイパー(すなわち、可動接触子)は、主画像復調器(MAIN IMAGE DEMODULATOR)140の入力に接続されている。この復調器140は、IF信号をベースバンドのNTSCビデオ信号に変換し、更に、ディジタル変換するために、A/D変換器ユニット142に供給する。こうして生じたディジタル信号はワイドスクリーン処理器(WSP)ユニット144の他方の入力に供給される。ワイドスクリーン処理器(WSP)ユニット144は受け取った4:3NTSC信号を、16:9のフォーマットに変換し、或いは4:3主画像とPIPユニット147から供給されるPOP(picture−outside−picture画面外画面)画像とより成る組み合わせ画像を作り出す。ワイドスクリーン処理器(WSP)ユニット144の出力は走査変換器(SCAN CONVERTER)ユニット146に供給されてHDTV走査速度に変換される。
走査変換器ユニット146の出力はビデオスクリーンSW4の一方の入力に供給される。スイッチSW4は、制御器180の制御の下に動作して、その両入力に供給される2つの信号のうちの一方を選択して、増幅するためにビデオ制御(VIDEO CONTROL)ユニット150に印加する。ビデオ制御ユニット150は、増幅された信号を表示装置170の入力端子に供給する。勿論、表示装置170は、映像管、1組の投射用管、またはLCD(液晶表示)装置のようなものでよい。
オーディオ・ユニット164は、制御器180の制御の下で動作するもので、主画像に関連している適正なオーディオ信号を選択するためのオーディオ選択回路をもっている。この点に関して、オーディオ・ユニット164は、主NTSC信号に関連するオーディオ信号を受入れるための第2入力と、挿入NTSC信号に関連するオーディオ信号を受取る第3入力とを持っている。
電源(POWER SUPPLY)ユニット190は、スタンバイ電源と動作電源の両方を具えている。偏向(DEFLECTION)ユニット192は、水平(H)偏向信号と垂直(V)偏向信号とを生成し、コンバーゼンス・ユニット194は表示装置170上におけるR、GおよびBのカラー信号間の適正な重ね合せ(レジストレーション:整合)を制御する。
この発明による「チャンネル交換」機能の動作について、図2aと図2b、図3のフローチャート、および図4のメモリ装置を参照して、説明する。図2aでは、ヨット・レースの16:9HDTV画像が受信されて主画像200aとして表示され、徒歩競走の4:3NTSC画像が受信されて挿入画像として表示されている。ここで解決されるべき問題は、上記の両画像が全く異なるフォーマットのものであるとして、これら両画像をどのような方法で交換して図2bの表示を形成すべきかということである。
この「変換(SWAP)」は、制御器180の制御プログラムの図3に示されている部分を使用することによって達成できる。遠隔制御ユニット(図示なし)からの命令を受けることによって、ステップ300が開始される。ステップ310でこの命令を調べてそれが交換命令であるか否かが決定される。交換命令でなければ、ルーチンはステップ380へ出る。もしそれが交換命令であれば、ステップ320で、PIX−IN−PIX回路が可動状態(アクティブ)にあるかどうか調べられる。可動状態になければルーチンはステップ380に出る。可動状態にあれば、ステップ330で、この主画像はHDTV信号源から来たものであるかどうかを制御器180が決定する。もし、HDTV信号源からのものであれば(図2aに示されるように)、それと対をなしているチャンネルを探し出すためにメモリのサーチが行なわれる。
ここで、暫時、図4を参照すると、メモリアレイ400は4個の部分410〜440を有するものとして示されている。部分410は、使用者によって直接に或いは自動プログラミング・モードで入力されたNTSCチャンネル番号を、位置411〜416に記憶している。部分420は、使用者によって入力されたHDTVチャンネル番号を位置421〜426に記憶している。このチャンネル番号は、たとえば、位置421におけるHDTVチャンネル番号が位置411に記憶されている。NTSCチャンネル番号と、対をなす又は対応するような具合に記憶されている。位置426は、存在していないチャンネル番号であるコード00を有し、その時点ではNTSCチャンネル22には対をなすHDTVチャンネルが無いことを表わしている。メモリ位置430は現に同調している主画像のチャンネル番号を記憶し、メモリ位置440は現に同調している挿入画像のチャンネル番号を記憶している。上述のメモリアレイは、NTSCチャンネルはHDTVチャンネルを関連づけるために使用できる多種類のプログラミング法のうちの1つに過ぎない。これ以外に、トリー(tree)構造の変形、或いは単にデータを見付け出し得る特定部分を示すポインターなどがある。この発明は、使用するデータ構造の形式に限定されるものではない。
この実施例では、主(すなわち、HDTV)画像はチャンネル41から受信され、挿入(すなわち、NTSC)画像はチャンネル13から受信されたものである。図3のステップ340で、制御器180は、メモリ位置430を調べ、HDTVチャンネル41が位置421に記憶されていることを見出し、チャンネル4(メモリ位置411に記憶されている)が対をなすNTSCチャンネルであることを確認する。チャンネル4は、次いで、主画像チャンネルメモリ位置430に、一時的に書き込まれる。ステップ350では、この挿入NTSC画像がこれと対をなすHDTVチャンネルを持っているかどうかを知るためのチエックが行なわれる。すなわち、制御器180は、メモリ位置440をチエックしてNTSCチャンネル13がメモリ位置414に記憶されていることを見出し、メモリ位置424をチェックしてチャンネル47が対となるチャンネルであることを確認する。次に、ステップ360でチャンネル47は一時的に挿入画像チャンネルメモリ440に書き込まれる。ステップ370で、メモリ位置430と440の値がスイッチされて、それに従ってチューナ122と126が同調される。このプロシージャ(手順:procedure)の結果は、図2bに示されており、事実2つのチューナの各々が現実に再同調されているので、視聴者にとっては簡単な画像交換であるように見える。対をなすHDTVチャンネルが無い場合には、スイッチSW1は信号をNTSC主チューナ124に供給するようにスイッチされ、主NTSCチューナ124は前に挿入画面に表示されていたチャンネルに同調するような可動状態にされる。
図5aと図5bは、NTSCチャンネルを対応するHDTVチャンネルと組み合わせるデータを入力するためのリストを示すものである。図5aでは、表示スクリーン500aに、NTSCチャンネル・リスト510aとHDTVチャンネル・リスト520aが示されている。NTSCチャンネル・リスト500aは、自動プログラミング作用によって自動的に入力されているチャンネル・データを含んでいる。このHDTVチャンネル・リストには利用可能なチャンネル情報が入っておらず、各位置にコード00が入っているだけである。カーソル530aが、スクリーンの一番下のテキスト・メッセージと協同して、使用者は、彼の他方における視聴地域でNTSCチャンネル4に対応するHDTVチャンネルのHDTVチャンネル番号を入力すべきことを示す。すなわち、図5aは、使用者が最初のセットアップ・プロシージャを開始するときそのリストがどのように見えるかを例示し、図5bは、使用者が対応HDTVチャンネルのデータの入力を終了したときそのリストがどのように見えるかを示している。NTSCチャンネル22に対応するHDTVリスト位置は依然としてコード00を持っていて、この例においてはチャンネル22が対応して「対をなす:paired」HDTVチャンネルが存在しないことを表わしている。図5bの要素のうち図5aの要素と同様な参照数字で示されたものは、同じ目的を果たすものであり、従って重ねて説明はしない。
別の形として、上記の「対をなすチャンネル」データは、或るテレビジョン番組の垂直期間に伝送されている拡張データサービス(EDS)信号によって送ることも可能で、これを自動的にメモリ中に入力することもできる。この作業を行なう装置が図6に示されている。図6に示された要素の中で図1の要素と同様な参照数字を付けたものは同一の機能を行なうもので、従って、重ねて説明はしない。図6を参照して説明する。データスライサ・ユニット685は、復調器640からクローズド・キャプションまたはEDSデータを含んだ合成ビデオ信号を受入れる。データスライサ685は、ビデオ信号からEDSデータを分離して、これを全体として687で示す導体アレイを介して、制御器680とクローズド・キャプションOSD処理器ユニット681に供給する。クローズド・キャプションOSD処理器ユニット681の出力信号は、受像機の表示スクリーン上に表示するために、A/D変換器ユニット646を介して、ワイドスクリーン処理器(WSP)ユニット644に供給される。対をなすHDTVチャンネルとNTSCチャンネルに関連するEDSデータは、制御器680によって識別されてRAM440中の適当なテーブルに入力(ロード)される。このようにして、使用者は、セットアップ・プロシージャ期間の間、対応するHDTVチャンネル番号を入力する作業から解放される。この明細書中で使用する用語「制御器」は、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、専用の制御用集積回路、およびこれらと同様なものを含むものである。
この明細書中の実施例には、NTSCフォーマットの信号について説明されているが、この発明はPALまたはSECAMフォーマットの信号にも同様に適用することができる。そしてこの明細書中で使用する用語「普通のテレビジョン信号」は、アスペクト比が4:3の画像を形成するために現用されているすべてのテレビジョン信号方式を含むものである。
この明細書で開示した実施例には、16:9の主画像と4:3の挿入画像とが示されているが、当業者にとっては、主画像が4:3で挿入画像が16:9の場合にも上記と同様な問題が生じること、および後記するこの発明の請求の範囲はその様な事例をも対象としていることは容易に理解されるであろう。
ここに説明した実施例にはPIP画像が示されているのが、当業者には、POPまたは複数画像を切取って隣合わせに並置する形式にも同様に適用することが可能で、そのような表示形式もこの発明の範囲内に含まれることが判る筈である。
なお、請求の範囲中に記入された数字は、実施例における対応素子の参照番号を示すものであって、この発明をその対応素子の使用形態のみに限定する意図を持つものではない。
Claims (8)
- 第1のフォーマットの第1のビデオ番組を有する第1のチャンネルを選択すると共に前記第1のビデオ番組を表す第1のビデオ信号を発生する第1の信号処理回路と、
第2のフォーマットの第2のビデオ番組を有する第2のチャンネルを選択すると共に前記第2のビデオ番組を表す第2のビデオ信号を発生する第2の信号処理回路と、
前記第1と第2の信号を合成して、前記第1と第2のビデオ番組をそれぞれ表示する第1と第2の領域を有する表示画像を表す合成ビデオ信号を発生する手段と、
チャンネル・データ情報を処理して、前記第2のフォーマットの前記第1のビデオ番組を有する第3のチャンネルを見出すと共に前記第1のフォーマットの前記第2のビデオ番組を有する第4のチャンネルを見出す制御手段であって、コマンドに応答して、前記第1と第2の信号処理回路に前記第4と第3のチャンネルをそれぞれ選択させ、前記表示画像の前記第1と第2の領域で前記第2と第1のビデオ番組を表示させる制御手段とから成る、番組入れ替え装置。 - 前記第1のフォーマットがHDTV方式のものである、請求項1記載の装置。
- 前記第2のフォーマットがNTSC方式のものである、請求項1記載の装置。
- 前記第2のフォーマットがPAL方式のものである、請求項1記載の装置。
- 前記第2のフォーマットがSECAM方式のものである、請求項1記載の装置。
- 前記制御手段に結合されて前記チャンネル・データ情報を表す補助データを受け取り処理する回路を更に含む、請求項1記載の装置。
- 前記チャンネル・データ情報が使用者により入力される、請求項1記載の装置。
- 第1の方式で放送され且つ主画像内に表示されている第1の番組と、第2の方式で放送され且つ補助画像内に表示されている第2の番組とを入れ替える方法であって、
前記第1の番組を前記第2の方式で伝送する第1のチャンネルを見出すステップと、
前記第2の番組を前記第1の方式で伝送する第2のチャンネルを見出すステップと、
前記第2のチャンネルの前記第2の番組を前記主画像内に表示させ、且つ前記第1のチャンネルの前記第1の番組を前記補助画像内に表示させるステップとから成る、前記方法。
Applications Claiming Priority (3)
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US266,902 | 1994-06-28 | ||
PCT/US1995/006661 WO1996001020A1 (en) | 1994-06-28 | 1995-05-30 | Signal swap apparatus for a television receiver having an hdtv main picture signal processor and an ntsc pix-in-pix signal processor |
Publications (3)
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Family
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