JP3534709B2 - 吊下げワイヤの巻取方法および巻取装置 - Google Patents

吊下げワイヤの巻取方法および巻取装置

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JP3534709B2 JP2001095420A JP2001095420A JP3534709B2 JP 3534709 B2 JP3534709 B2 JP 3534709B2 JP 2001095420 A JP2001095420 A JP 2001095420A JP 2001095420 A JP2001095420 A JP 2001095420A JP 3534709 B2 JP3534709 B2 JP 3534709B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇降装置における
吊下げドラムヘの吊下げワイヤの巻取方法および巻取装
置に関し、特に、捩じれを除去しながら巻取るに好適な
吊下げワイヤの巻取方法および巻取装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の吊下げワイヤは、捩じれを伴っ
て使用されると、被昇降物が昇降に伴い水平面内で旋回
し、また、吊下げワイヤ同士が絡まり、場合によって
は、昇降不能となる虞があり、捩じれを取除いて使用さ
れる。
【0003】こり吊下げワイヤの捩じれを取除きつつ吊
下げドラムに巻取る巻取装置として、例えば、特開平1
0−275518号公報に記載されたものが提案されて
いる。
【0004】この提案された巻取装置では、供給ドラム
から吊下げドラムに吊下げワイヤを巻取らせる過程にお
いて、供給ドラムから繰出しガイドを経由しての吊下げ
ワイヤを所定範囲でたるみ区間を経由させることで吊下
げワイヤに生じている捩じれを開放し、その後、しごき
ガイドを経由して吊下げドラムに捩じれのない状態で巻
取るようにしている。
【0005】そして、たるみ区間で捩じれが開放された
吊下げワイヤは、自然に垂れ下がる状態からよじれを生
じ、このよじれが所定範囲を超える場合をタッチセンサ
ーで検知して供給ドラムを、前記よじれを解消する方向
に旋回させ、たるみ区間に生ずるよじれを所定範囲に抑
えるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、たるみ区間に所定範囲のよじれを許
容しているため、タッチセンサーに検知されない程度の
よじれを生じる吊下げワイヤの捩じれは解消されること
なく吊下げドラムに巻取ってしまう虞があった。
【0007】また、タッチセンサーで所定範囲を超える
よじれを検知して直ちに供給ドラムを旋回させたとして
も、旋回された供給ドラムからの吊下げワイヤがたるみ
区間に到達するまでの間は、所定範囲を超えるよじれ状
態が継続されるため、その間は捩じれが所定値を越えた
吊下げワイヤが吊下げローラに巻取られる虞もあった。
【0008】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、吊下げワイヤのねじれを連続的に開放でき
る吊下げワイヤの巻取方法および巻取装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、方法であ
って、供給用ドラムに巻回された吊下げワイヤを略U字
状に垂れ下がるたるみ区間を経由させた後に吊下げドラ
ムに巻取る吊下げワイヤの巻取方法であって、前記たる
み区間へ垂下された吊下げワイヤが通過する水平方向位
置の中立位置からの偏移方向と偏移量を検知し、前記偏
移方向と偏移量に応じて垂下される吊下げワイヤの通過
位置を中立位置に復帰させるよう供給ドラムをその吊下
げワイヤ繰出し方向を軸として旋回させることを特徴と
する。
【0010】第2の発明は、第1の発明において、前記
たるみ区間へ垂下された吊下げワイヤの水平方向位置
は、中立位置から不感帯分を超えて移動する移動量を検
出することを特徴とする。
【0011】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記吊下げワイヤは、たるみ区間を通過した後、
反復繰返し折曲げられて直線化され、吊下げドラムに巻
取られることを特徴とする。
【0012】第4の発明は、第1ないし第3の発明にお
いて、吊下げドラムは、一回転につき吊下げワイヤの線
径分だけ軸方向に移動されることを特徴とする。
【0013】第5の発明は、装置の発明であって、吊下
げワイヤを繰出す供給ドラムと、前記供給ドラムから繰
出された吊下げワイヤをたるみ区間に垂下させ、たるみ
区間から引上げる繰出しローラおよび引上げローラと、
引上げローラを通過した吊下げワイヤを巻取る吊下げド
ラムと、前記たるみ区間に垂下された吊下げワイヤが通
過する水平方向位置の中立位置からの偏移方向と偏移量
を検知する検知手段と、前記供給ドラムをその吊下げワ
イヤ繰出し方向を軸として旋回させる旋回手段と、前記
検知手段よりの移動方向および移動量に応じて前記旋回
手段を作動させ、たるみ区間に垂下される吊下げワイヤ
の通過位置を中立位置に復帰させる制御手段とから構成
したことを特徴とする。
【0014】第6の発明は、第5の発明において、前記
検知手段は、垂下した吊下げワイヤが遊びをもって通過
する上下方向に貫通した通過穴を持つレバーを備え、垂
下した吊下げワイヤが遊び分を超えて水平方向に偏移す
る際回動されるレバーの回動変位を検出するものである
ことを特徴とする。
【0015】第7の発明は、第5または第6の発明にお
いて、前記引上げローラと吊下げドラムとの間には、吊
下げワイヤを反復して変形させる押圧ローラが配置さ
れ、吊下げワイヤは押圧ローラを通過して吊下げドラム
に巻取られることを特徴とする。
【0016】第8の発明は、第5ないし第7の発明にお
いて、前記吊下げドラムは、一回転につき吊下げワイヤ
の線径分だけ軸方向に移動されることを特徴とする。
【0017】第9の発明は、第6の発明において、前記
検知手段における通過穴は、回動されるレバーの半径方
向に長く形成されていることを特徴とする。
【0018】第10の発明は、第5ないし第9の発明に
おいて、前記繰出しローラおよび引上げローラは、上下
方向の吊下げワイヤを左右から挟む一対のローラで構成
されていることを特徴とする。
【0019】
【発明の効果】したがって、第1および第5の発明で
は、たるみ区間に垂下された吊下げワイヤが通過する水
平方向位置の中立位置からの偏移方向と偏移量を検知
し、その移動方向および移動量に応じて前記旋回手段を
作動させ、たるみ区間に垂下される吊下げワイヤの通過
位置を中立位置に復帰させるため、吊下げワイヤに捩じ
れを生ずる毎にその捻じれを戻すよう供給ドラムが旋回
されて、吊下げワイヤに捩じれが蓄積されることがな
く、捻じれを確実に解消した状態で吊下げドラムに巻取
ることができる。
【0020】第2および第6の発明では、第1および第
5の発明の効果に加えて、たるみ区間の垂下した吊下げ
ワイヤの不感帯または遊びの範囲内の微小な振れは検出
しないため、供給ドラムが頻繁に微小に旋回されること
がない。
【0021】第3および第7の発明では、吊下げワイヤ
は反復繰返し折曲げられて直線化された後に吊下げドラ
ムに巻取られるため、吊下げドラムに蛇行することなく
巻取ることができる。
【0022】第4および第8の発明では、吊下げドラム
は一回転につき吊下げワイヤの線径分だけ軸方向に移動
されつつ巻取るため、吊下げドラムに整列させて巻取る
ことができる。
【0023】第9の発明では、第6の発明の効果に加え
て、検知手段の通過穴を回動レバーの半径方向に長く形
成したため、たるみ区間の吊下げワイヤの捩じれに起因
する方向の振れのみを検出することができ、捻じれ検出
を確実にできる。
【0024】第10の発明では、たるみ区間への繰出し
ローラおよび引上げローラは、吊下げワイヤを上下方向
に案内するため、吊下げワイヤの通過軌跡が安定し、ね
じれ検出精度を向上でき、確実に捩じれを解消させるこ
とができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0026】図1〜5は、本発明を適用可能な吊下げワ
イヤの巻取装置の一例を示し、図1は巻取装置の正面
図、図2は同平面図、図3は供給ドラムを含む面で一部
分を断面とした左側断面図、図4はたるみ区間を示す左
側断面図、図5はよじれ検知部の拡大斜視図である。
【0027】前記吊下げワイヤの巻取装置は、供給ドラ
ム旋回駆動部1と、供給ドラム2から吊下げワイヤAを
繰出してたるみ区間3に供給するワイヤ繰出し部4と、
このたるみ区間3から吊下げワイヤAを引出してワイヤ
矯正部6に供給するワイヤしごき部5と、吊下げドラム
7に巻付かせる吊下げワイヤAを直線化するワイヤ矯正
部6と、吊下げドラム7を駆動する吊下げドラム駆動部
8とを略同一平面(ワイヤ巻取面Pと称する)上に配置
して備える。
【0028】また、たるみ区間3における吊下げワイヤ
Aの捻じれによる通過水平方向位置の中立位置からの偏
移方向と偏移量を検出する検知手段9と、この検知手段
9よりの検出信号に基づいて前記供給ドラム旋回駆動部
1を制御するコントローラ10とを備えている。
【0029】そして、前記供給ドラム旋回駆動部1、ワ
イヤ繰出し部4、ワイヤしごき部5、検知手段9、およ
び、コントローラ10は、キャスタ11により移動可能
であり且つスタッド12により床上に設置可能な一方の
台車13上に配置され、前記ワイヤ矯正部6、および、
吊下げドラム駆動部8は、同じくキャスタ14により移
動可能であり且つスタッド15により床上に設置可能な
他方の台車16上に配置され、両台車13、16はスト
ラット17により連結されて巻取装置として使用され
る。
【0030】そして、一方の台車13上には、ワイヤ巻
取面Pからオフセットしてコントローラケース18が設
置され、ワイヤ繰出し部4、および、ワイヤしごき部5
は共通の支持プレート19上に配置され、この支持プレ
ート19はコントローラケース18上に固定した支持ポ
ール20およびブラケット21により支持されている。
【0031】また、前記供給ドラム旋回駆動部1は、コ
ントローラケース18に隣接して固定配置したケース2
2に配置され、また、このケース22に隣接してたるみ
区間3を収容するたるみ収容部3Aが配置され、このた
るみ収容部3Aの内壁面に検知手段9が設置される。
【0032】前記供給ドラム旋回駆動部1は、ケース2
2内の前記ワイヤ巻取面P内において上下方向に配置し
た回転軸23に支持され旋回可能な旋回テーブル24を
備え、この旋回テーブル24から起立したブラケット2
5に水平方向に伸びる支持軸26を固定し、この支持軸
26に供給ドラム2を回転自在に支持し、供給ドラム2
はその巻き軸(スプール)2Aの中央部が旋回テーブル
24の回転軸23の延長上に位置するよう配置されてい
る。
【0033】また、前記回転軸23の下端にはプーリ2
7が固定され、モータ28で駆動される駆動プーリ29
に巻き掛けられたベルト30が巻き掛けられ、前記旋回
テーブル24、および、供給ドラム2の旋回位置はモー
タ28の回転位置により制御される。
【0034】前記ワイヤ繰出し部4は、支持プレート1
9上にワイヤ巻取面P内で回転可能なガイドローラ3
5、36、送りローラ37、繰出しローラ38を備え、
吊下げワイヤAを供給ドラム2からガイドローラ35、
36により案内しつつ送りローラ37により引出し、繰
出しローラ38によりたるみ区間3に垂下させて繰出す
よう機能する。
【0035】前記送りローラ37は、支持プレート19
背面に設けた送りモータ39により回転駆動される駆動
ローラ40と、この駆動ローラ40に接触付勢された2
個のアイドラローラ41、42、および、やや離れた位
置に配置したアイドラローラ43とに共に巻き掛けたベ
ルト44を備え、駆動ローラ40とベルト44との間に
吊下げワイヤAを拘束しつつガイドローラ36から繰出
しローラ38に向かって送出する。
【0036】前記ワイヤしごき部5は、支持プレート1
9上にワイヤ巻取面P内で回転可能な引上げローラ4
7、送りローラ48、ガイドローラ49、および、テン
ションローラ50を備え、吊下げワイヤAをたるみ区間
3から引上げローラ47を介して送りローラ48により
引出し、テンションローラ50で所定のテンションを加
えた状態でワイヤ矯正部6に送出すよう機能する。
【0037】前記送りローラ48は、ワイヤ繰出し部4
の送りローラ37と同様に、支持プレート19背面に設
けた送りモータ51により回転駆動される駆動ローラ5
2と、この駆動ローラ52に接触付勢された2個のアイ
ドラローラ53、54、および、やや離れた位置に配置
したアイドラローラ55とに共に巻掛けたベルト56を
備え、駆動ローラ52とベルト56との間に吊下げワイ
ヤAを拘束しつつ引上げローラ47からテンションロー
ラ50に向かって送出する。
【0038】前記テンションローラ50は、支持プレー
ト19背面に設けたテンションモータ58により所定の
トルクが加えられるレバー59と、レバー59両端に回
転可能に配置した一対のローラ60とを備え、吊下げワ
イヤAを一対のローラ60の両方に係合させることで、
前記送りローラ48とワイヤ矯正部6との間の吊下げワ
イヤAに所定のテンションを加える。
【0039】前記検知手段9は、前記ワイヤ繰出し部4
から垂下され、ワイヤしごき部5により引上げられる吊
下げワイヤAのたるみ区間3を収容するたるみ収容部3
Aに配置され、壁面への取付けブラケット63上に固定
された回転型のポテンショメータ64と、ポテンショメ
ータ64の回動軸65に固定され吊下げワイヤAの垂下
部に係合する接触子66とにより構成されている。
【0040】前記ポテンショメータ9は、その回動軸6
5が前記ワイヤ巻取面P内にあって垂下された吊下げワ
イヤAと平行に配置され、接触子66は回動軸65から
平行に伸びたアーム67間に垂下された吊下げワイヤA
を間隔(遊びであり、不感帯を構成する)を持って挟み
込んでおり、アーム67の先端は連結されて吊下げワイ
ヤAが接触子66より離脱するのを防止している。
【0041】そして、垂下された吊下げワイヤAのたる
み区間3において、ワイヤしごき部5へ引上げられる吊
下げワイヤAとワイヤ繰出し部4から繰出される吊下げ
ワイヤAとの間で捩じりが存在する場合には、垂下され
たたるみ区間3においてよじれを生じ、垂下されている
吊下げワイヤAが前記ワイヤ巻取面Pから偏移し、この
偏移移動は、接触子66を回動させ、ポテンショメータ
64により、その偏移方向と偏移量とが検出される。
【0042】前記コントローラ10は、前記検知手段9
のポテンショメータ64から、たるみ区間3の垂下され
た吊下げワイヤAのよじりに起因する偏移方向と偏移量
を監視し、前記偏移方向とは反対方向の捩じれを吊下げ
ワイヤAに与えるよう旋回テーブル24および供給ドラ
ム2を旋回させる。この旋回角度は、前記垂下ワイヤA
の偏移量に対応して調整される。
【0043】前記ワイヤ矯正部6は、他方の台車16上
に配置され、複数の矯正ローラ70を吊下げワイヤA送
り方向に配置して、ワイヤしごき部5から送られる吊下
げワイヤAに繰返し曲げ変形を与えることで吊下げワイ
ヤAを直線化するものであり、このため、各矯正ローラ
70の吊下げワイヤAへの接触方向が隣り合った矯正ロ
ーラ70では反対側となるようにされる。
【0044】そして、これら矯正ローラ70は、吊下げ
ドラム駆動部8を貫通するロッド71先端に配置され、
ロッド71の固定位置を調整および変更することができ
るようになっている。
【0045】吊下げドラム駆動部8は、先端に着脱可能
に装着される吊下げドラム7を回転駆動するスピンドル
72を備え、このスピンドル72は回転駆動に連れ吊下
げワイヤAの線径に対応して軸方向に移動可能に設けら
れ、吊下げドラム7に巻回される吊下げワイヤAを整列
させて巻回する。
【0046】なお、73は、検知手段からの検出信号と
旋回テーブルを旋回させるモータへの制御量をコントロ
ーラから得て表示する表示装置である。
【0047】以下に供給ドラム2から吊下げドラム7へ
の吊下げワイヤAの巻取り作動について説明する。
【0048】前記供給ドラム2には、吊下げワイヤAの
製造現場で巻取られて供給され、複数の吊下げドラム7
に巻取ることができる十分な長さの吊下げワイヤAが1
本の長尺ワイヤとして巻取られており、供給ドラム2は
自由に回転可能であるため、吊下げドラム7に吊下げワ
イヤAを巻取る際、吊下げワイヤAを引出すことができ
る。
【0049】先ず、引出した吊下げワイヤAを、ワイヤ
繰出し部4、たるみ区間3、ワイヤしごき部5、およ
び、ワイヤ矯正部6を経由させて、スピンドル72に装
着された吊下げドラム7の図示しない端部固定部に係合
させる。
【0050】次いで、テンションモータ58でテンショ
ンローラ60を回動させワイヤしごき部5および吊下げ
ドラム7間の吊下げワイヤAに所定の張力を加えた状態
で、前記スピンドル72、各送りモータ39、58を回
転させ、供給ドラム2から吊下げドラム7へ吊下げワイ
ヤAを巻取り、吊下げドラム7は巻取りに対応してスピ
ンドル72が軸方向に所定ピッチで移動されて、吊下げ
ワイヤAを整列巻により巻取ってゆく。
【0051】前記たるみ収容部3A内にワイヤ繰出し部
4から垂下された吊下げワイヤAが捩じれを含むもので
あるときには、垂下った吊下げワイヤAがよじれてワイ
ヤ巻取面Pから偏移し、その偏移は接触子66のアーム
67を回動させ、回動軸65を介してポテンショメータ
64によりその偏移方向と偏移量とが検出される。
【0052】コントローラ10は、ポテンショメータ6
4からの吊下げワイヤAの偏移方向と偏移量に応じて、
吊下げワイヤAの捩じれ方向および捩じれ量を演算し、
旋回テーブル24の駆動モータ28を駆動して、吊下げ
ワイヤAの捩じれ方向および捩じれ量に応じて旋回テー
ブル24を旋回させ、供給ドラム2から供給する吊下げ
ワイヤAを前記捩じれ量を打消す方向と打消す量だけ反
対方向に捩じって供給する。
【0053】この逆方向に捩じられた吊下げワイヤAが
たるみ区間3に垂下されると前記よじれが一挙になくな
り、垂下された吊下げワイヤAはワイヤ巻取面Pに復帰
し、ポテンショメータ64からコントローラ10への偏
移量信号が無くなり、コントローラ10は駆動モータ2
8に対する制御を止め、旋回テーブル24および供給ド
ラム2の旋回角度をコントローラ10への偏移量信号が
無くなった新たな繰出し角度に維持する。
【0054】即ち、旋回テーブル24および供給ドラム
2の旋回角度は、吊下げワイヤAの捩じれの都度その捩
じれ量だけその捩じれを戻す方向に旋回されてゆき、ト
ータルとしての捩じれの量だけ、その捩じれを戻す方向
へ旋回されていき、結果として吊下げワイヤAの捩じれ
を解消する。
【0055】以上の作動を吊下げワイヤAの捩じれ検出
毎に繰り返すことで、吊下げドラム7には捩じれなく吊
下げワイヤAを巻付けることができる。
【0056】上記した実施の態様では、以下に述べる効
果を奏する。
【0057】即ち、たるみ区間3に垂下された吊下げワ
イヤAが通過する水平方向位置の中立位置からの偏移方
向と偏移量を検知し、その偏移方向および偏移量に応じ
て旋回手段としての旋回テーブルを旋回させ、たるみ区
間3に垂下される吊下げワイヤAの通過位置を中立位置
に復帰させるため、吊下げワイヤAに捩じれを生ずる毎
にその捻じれを戻すよう供給ドラム2が旋回されて、吊
下げワイヤ7に捩じれが蓄積されることがなく、捻じれ
を確実に解消した状態で吊下げドラム7に巻取ることが
できる。
【0058】また、検知手段9の通過穴を検出子66の
半径方向にアーム67によって長く形成したため、たる
み区間3の吊下げワイヤAの捩じれに起因する方向の振
れのみを検出することができ、捻じれ検出を確実にでき
る。
【0059】更に、吊下げワイヤAはワイヤ矯正部6で
反復繰返し折曲げられて直線化された後に吊下げドラム
7に巻取られるため、吊下げドラム7に蛇行することな
く巻取ることができる。
【0060】しかも、吊下げドラム7は一回転につき吊
下げワイヤAの線径分だけ軸方向に移動されつつ巻取る
ため、吊下げドラム7に整列させて巻取ることができ
る。
【0061】また、たるみ区間3へのワイヤ繰出しロー
ラ38および引上げローラ47は、吊下げワイヤAを上
下方向に案内するため、吊下げワイヤAの通過軌跡が安
定し、ねじれ検出精度を向上でき、確実に捩じれを解消
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す巻取装置の正面図。
【図2】同じく巻取装置の平面図。
【図3】供給ドラムを含む面で一部分を断面とした左側
断面図。
【図4】たるみ区間を示す左側断面図。
【図5】検知手段の拡大斜視図。
【符号の説明】
A 吊下げワイヤ P ワイヤ巻取面 1 供給ドラム旋回駆動部(旋回手段) 2 供給ドラム 3 たるみ区間 3A たるみ収容部 4 ワイヤ繰出し部 5 ワイヤしごき部 6 ワイヤ矯正部 7 吊下げドラム 8 吊下げドラム駆動部 9 検知手段 10 コントローラ 24 旋回テーブル(旋回手段) 28 モータ(旋回手段) 35、36、49 ガイドローラ 37、48 送りローラ 38 繰出しローラ 39、51 送りモータ 47 引上げローラ 50 テンションローラ 58 テンションモータ 60 ローラ 64 ポテンショメータ 66 接触子 70 矯正ローラ 72 スピンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−162368(JP,A) 特開 平5−294555(JP,A) 特開 平10−212067(JP,A) 特開 平5−139622(JP,A) 特開 昭54−54948(JP,A) 登録実用新案3035145(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 54/02 B65H 51/20

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給用ドラムに巻回された吊下げワイヤ
    を略U字状に垂れ下がるたるみ区間を経由させた後に吊
    下げドラムに巻取る吊下げワイヤの巻取方法であって、 前記たるみ区間へ垂下された吊下げワイヤが通過する水
    平方向位置の中立位置からの偏移方向と偏移量を検知
    し、 前記偏移方向と偏移量に応じて垂下される吊下げワイヤ
    の通過位置を中立位置に復帰させるよう供給ドラムをそ
    の吊下げワイヤ繰出し方向を軸として旋回させることを
    特徴とする吊下げワイヤの巻取方法。
  2. 【請求項2】 前記たるみ区間へ垂下された吊下げワイ
    ヤの水平方向位置は、中立位置から不感帯分を超えて移
    動する移動量を検出することを特徴とする請求項1に記
    載の吊下げワイヤの巻取方法。
  3. 【請求項3】 前記吊下げワイヤは、たるみ区間を通過
    した後、反復繰返し折曲げられて直線化され、吊下げド
    ラムに巻取られることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の吊下げワイヤの巻取方法。
  4. 【請求項4】 吊下げドラムは、一回転につき吊下げワ
    イヤの線径分だけ軸方向に移動されることを特徴とする
    請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の吊下げ
    ワイヤの巻取方法。
  5. 【請求項5】 吊下げワイヤを繰出す供給ドラムと、 前記供給ドラムから繰出された吊下げワイヤをたるみ区
    間に垂下させ、たるみ区間から引上げる繰出しローラお
    よび引上げローラと、 引上げローラを通過した吊下げワイヤを巻取る吊下げド
    ラムと、 前記たるみ区間に垂下された吊下げワイヤが通過する水
    平方向位置の中立位置からの偏移方向と偏移量を検知す
    る検知手段と、 前記供給ドラムをその吊下げワイヤ繰出し方向を軸とし
    て旋回させる旋回手段と、 前記検知手段よりの移動方向および移動量に応じて前記
    旋回手段を作動させ、たるみ区間に垂下される吊下げワ
    イヤの通過位置を中立位置に復帰させる制御手段とから
    構成したことを特徴とする吊下げワイヤの巻取装置。
  6. 【請求項6】 前記検知手段は、垂下した吊下げワイヤ
    が遊びをもって通過する上下方向に貫通した通過穴を持
    つレバーを備え、垂下した吊下げワイヤが遊び分を超え
    て水平方向に偏移する際回動されるレバーの回動変位を
    検出するものであることを特徴とする請求項5に記載の
    吊下げワイヤの巻取装置。
  7. 【請求項7】 前記引上げローラと吊下げドラムとの間
    には、吊下げワイヤを反復して変形させる押圧ローラが
    配置され、吊下げワイヤは押圧ローラを通過して吊下げ
    ドラムに巻取られることを特徴とする請求項5または請
    求項6に記載の吊下げワイヤの巻取装置。
  8. 【請求項8】 前記吊下げドラムは、一回転につき吊下
    げワイヤの線径分だけ軸方向に移動されることを特徴と
    する請求項5ないし請求項7のいずれか一つに記載の吊
    下げワイヤの巻取装置。
  9. 【請求項9】 前記検知手段における通過穴は、回動さ
    れるレバーの半径方向に長く形成されていることを特徴
    とする請求項6に記載の吊下げワイヤの巻取装置。
  10. 【請求項10】 前記繰出しローラおよび引上げローラ
    は、上下方向の吊下げワイヤを左右から挟む一対のロー
    ラで構成されていることを特徴とする請求項5ないし請
    求項9のいずれか一つに記載の吊下げワイヤの巻取装
    置。
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