JP3534275B2 - 電流源及び集積回路 - Google Patents

電流源及び集積回路

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JP3534275B2
JP3534275B2 JP18834495A JP18834495A JP3534275B2 JP 3534275 B2 JP3534275 B2 JP 3534275B2 JP 18834495 A JP18834495 A JP 18834495A JP 18834495 A JP18834495 A JP 18834495A JP 3534275 B2 JP3534275 B2 JP 3534275B2
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猛 池田
順一 中村
秀喜 廣瀬
喜幸 高柳
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図3) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用(図1) 実施例 (1)第1実施例(図1) (2)第2実施例(図2) (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は電流源及び集積回路に関
し、特に低電源電圧で使用する集積回路の電流源に適用
して好適である。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の集積回路の電流源には、
カレントミラー回路に構成したものがある。例えば図3
に示す電流源1は、ビデオカメラの映像信号をテープに
記録できるように、又、記録映像を再生できるように変
換する集積回路に使用される。電流源1は、基準電流I
1 をPNPトランジスタでなるカレントミラー電流源で
折り返し、出力電流I2 を得る。
【0004】この電流源1は、送り側2と受け側3とで
なつている。電流源1は、送り側2のトランジスタQ1
と、受け側3のトランジスタQ4 とのベースが共通に接
続されたカレントミラー回路を有している。トランジス
タQ1 及びQ4 のエミツタは、それぞれ抵抗R1 を介し
て電源電圧VCCに接続されている。
【0005】トランジスタQ1 は、コレクタがNPNト
ランジスタQ2 のベースに接続され、ベースがPNPト
ランジスタQ3 のエミツタに接続されて、コレクタに対
するベース電圧の帰還ループが構成されている。これに
より、トランジスタQ1 は、ダイオード接続されて、ベ
ース電圧がコレクタに与えられて、コレクタ電圧の低下
が抑えられている。このようにして基準電流I1 と等し
い出力電流I2 を、トランジスタQ4 のコレクタから出
力しようとしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の構成
の電流源1においては、トランジスタQ2 のベース電流
B はトランジスタQ1 より与えられる。このため、ト
ランジスタQ1 のコレクタ電流はI1 +iB となる。カ
レントミラー回路であるためトランジスタQ1 及びQ4
のコレクタ電流は等しくなり、トランジスタQ4 のコレ
クタ電流はI1 +iB となる。よつて出力電流I2 =I
1 +iB となり、トランジスタQ2 のベース電流iB
の誤差が生じてしまう問題があつた。
【0007】また、トランジスタQ1 のコレクタ電位
は、トランジスタQ4 のコレクタ電圧に比して、例えば
トランジスタQ2 のベースエミツタ間の電圧分高くなる
おそれがあつた。このため基準電流I1 と出力電流I2
とはアーリ効果による誤差が発生するという問題があつ
た。さらに、トランジスタQ5 のコレクタエミツタ間の
電圧が変動することにより、電流が変化してしまう欠点
があつた。このため、トランジスタQ5 のコレクタ側に
ベース接地のNPNトランジスタを入れてトランジスタ
5 のコレクタエミツタ間の電圧を一定に保つことが考
えられる。ところが当該ベース接地のトランジスタのベ
ース電流とトランジスタQ2 のベース電流との誤差が生
じる問題があつた。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、基準電流に高精度に対応した出力電流を得る電流源
及び集積回路を実現させるようにする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め第1の発明においては、第1導電形の第1のトランジ
スタ及び第2導電形の第2のトランジスタでベース電位
をコレクタに帰還させる第2導電形の第3のトランジス
タのベースと、第2導電形の第4のトランジスタのベー
スとを共通に接続してカレントミラーに構成した電流源
において、第1のトランジスタのエミツタ電流と同値の
エミツタ電流を流し、当該エミツタ電流を流すことによ
り第3のトランジスタのコレクタ電流を流す第1導電形
の第5のトランジスタを設け、第1のトランジスタのエ
ミツタ電流を流す第1の電流源の出力端と同一電位を出
力端に与えた第2の電流源により、ダイオード接続した
第1導電形の第7のトランジスタを介して第4のトラン
ジスタのコレクタ電流を流すことにより、第3及び第4
のトランジスタのコレクタ電位を同一にするようにし
た。また、第2の発明においては、ベースが第1のトラ
ンジスタのエミツタと接続された第2導電形の第6のト
ランジスタのエミツタに、第4のトランジスタのコレク
タ電流を流すことにより、第3及び第4のトランジスタ
のコレクタ電位を同一にするようにした。
【0010】
【作用】第1のトランジスタのエミツタ電流を流す第1
の電流源の出力端と同一電位を出力端に与えた第2の電
流源により、ダイオード接続した第1導電形の第7のト
ランジスタを介して第4のトランジスタのコレクタ電流
を流して、第3及び第4のトランジスタのコレクタ電位
を同一にするようにしたことにより、基準電流に高精度
に対応した出力電流を得ることができる。また、ベース
が第1のトランジスタのエミツタと接続された第2導電
形の第6のトランジスタのエミツタに、第4のトランジ
スタのコレクタ電流を流して、第3及び第4のトランジ
スタのコレクタ電位を同一にするようにしたことによ
り、基準電流に高精度に対応した出力電流を得ることが
できる。
【0011】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0012】(1)第1実施例 図1においては、本発明の第1実施例におけるカレント
ミラー電流源10の回路構成を示す。電流源10は、送
り側11と受け側12とでなつている。送り側12のP
NP形トランジスタQ10は帰還ループによりダイオード
接続されている。すなわち、トランジスタQ10は、コレ
クタにNPN形トランジスタQ11のベースが接続され、
ベースにPNP形トランジスタQ12のエミツタが接続さ
れて、コレクタに対するベース電位の帰還ループが構成
されている。トランジスタQ10のエミツタは抵抗R1
介して電源電圧VCCに接続されている。
【0013】トランジスタQ10及びNPN形トランジス
タQ13のそれぞれのコレクタは共通に接続されている。
トランジスタQ13のエミツタは、定電流源13aを介し
て温度特性が変動しない基準電流I1 を接地ラインGN
Dに流す。またトランジスタQ13のベースは例えば電池
による定電圧Vを介してGNDに接続されている。これ
により、定電流源13aの入力端の電位は定電圧Vに比
してトランジスタQ13のベースエミツタ間電位だけ低い
電位に保持される。トランジスタQ11はコレクタが電源
電圧VCCに接続され、エミツタが定電流源13aの基準
電流I1 と温度特性がそろうと共に温度特性が変動しな
い定電流源13bを介して基準電流I1 を接地ラインG
NDに流す。
【0014】次に電流源10の受け側12は、送り側1
1での基準電流I1 と等しい電流を出力電流I2 として
出力させるものである。まず、抵抗R1 を介して電源電
圧VCCに接続されているPNP形トランジスタQ16及び
17が設けられている。このトランジスタQ16、Q17
び送り側11のトランジスタQ10はベースが共通に接続
されてカレントミラーに構成されている。またトランジ
スタQ16及びQ17の各コレクタに接続されたトランジス
タQ14及びQ15は、ベースが送り側11のトランジスタ
12のベースと共通に接続され、かつトランジスタQ11
のエミツタとも接続されている。これによりトランジス
タQ11のエミツタ電位を基準として、トランジスタ
10、Q16及びQ17は、それぞれのコレクタに同一電位
が与えられている。このトランジスタQ12、Q14及びQ
15はベース接地のトランジスタとなつている。
【0015】このトランジスタQ14のコレクタは、PN
P形トランジスタQ19のベース及びNPN形トランジス
タQ18のコレクタと共通に接続され、当該トランジスタ
18のエミツタは抵抗R2 を介して接地ラインGNDに
接続されている。このトランジスタQ18のコレクタ電流
を出力電流I2 としている。またトランジスタQ15のコ
レクタは、トランジスタQ20のベースと、トランジスタ
19のエミツタとに接続されている。ちなみにトランジ
スタQ20のコレクタは電源電圧VCCに接続され、トラン
ジスタQ19のコレクタは接地ラインGNDに接続されて
いる。
【0016】以上の構成において、送り側11のトラン
ジスタQ13のエミツタに基準電流I1 が流れるときのト
ランジスタQ13のベース電流をIB1とすると、トランジ
スタQ13のコレクタ電流ICQ13は、次式
【数1】 で表される。また、トランジスタQ11のエミツタは定電
流源13bによつて電流I1 が流れ、トランジスタQ11
とトランジスタQ13は定電流源13b及び13aによつ
て同じ電流I1 を流している。これにより、トランジス
タQ11のベース電流IBQ11はトランジスタQ13のベース
電流IB1と等しくなる。
【0017】さらに、トランジスタQ10のコレクタ電流
CQ10は、トランジスタQ11のベース電流IBQ11とトラ
ンジスタQ13のコレクタ電流ICQ13との和で求められ
る。これにより、トランジスタQ10のコレクタ電流I
CQ10は、(1)式を用いることにより、次式
【数2】 で表される。ちなみにトランジスタQ14、Q15及びQ12
のベース電流がトランジスタQ11のベース電流に与える
誤差は微小であるため無視できる。
【0018】さらに、トランジスタQ16及びQ17のコレ
クタ電圧に関しては、NPNトランジスタとPNPトラ
ンジスタのベース電圧の差分(ΔVBE)がアーリー効果
に与える影響は約 0.1〔%〕であるため無視できる。よ
つてトランジスタQ16及びQ17のコレクタ電圧は、トラ
ンジスタQ14及びQ15によつて一定となるため、トラン
ジスタQ10のコレクタ電圧と等しくなる。
【0019】従つて、トランジスタQ16及びQ17のコレ
クタ電流は、コレクタ電流ICQ10と同一となり、アーリ
ー効果の影響を受けないことになる。トランジスタQ18
のコレクタ電流ICQ18は、トランジスタQ14のコレクタ
電流をICQ14、ベース電流をIBQ14、トランジスタQ19
のベース電流をIBQ19とすると、次式
【数3】 で表される。またコレクタ電流ICQ14は、次式
【数4】 で表され、(3)式及び(4)式より、次式
【数5】 が得られる。この(5)式のベース電流IBQ14とベース
電流IBQ19の差は微小であるため無視できる。よつて、
次式
【数6】 と表せる。このコレクタ電流ICQ18は出力電流I2 であ
るため、基準電流I1 と等しい出力電流I2 が伝送され
る。
【0020】以上の構成によれば、ベース接地のNPN
形トランジスタQ13と帰還ループのNPN形トランジス
タQ11に等しい電流を流すことにより、トランジスタQ
11のベース電流を高精度に補償してトランジスタQ10
16及びQ17のコレクタにトランジスタQ11のベース電
流による誤差に影響されない同一電流I1 を流すことが
できる。また、共通ベースのトランジスタQ16、Q17
コレクタに共通ベースのPNP形トランジスタQ14、Q
15のエミツタを接続すると共に、トランジスタQ10のコ
レクタにNPN形トランジスタQ11のベースを接続する
ことにより、トランジスタQ10、Q16及びQ17のコレク
タ電位を同一に保つことができることにより、アーリー
効果の影響を受けなくなり同一電流が流せる。よつて、
基準電流I1 に高精度に対応した等しい出力電流I2
出力できる。
【0021】(2)第2実施例 図1との対応部分に同一符号を付して示す図2におい
て、本発明の電流源を接続したGmアンプを示す。この
Gmアンプ20は、電流源21と、Gmアンプ部22
と、Gmアンプ部22からの出力電流ΔIX を与える出
力部23とが接続されている。電流源21は、第1の実
施例におけるカレントミラー電流源10の送り側11の
構成のうち定電流源13a及び13bに代えて、定電流
Iをエミツタから抵抗を介して接地ラインGNDに流す
トランジスタQ24と、定電流Iをエミツタから抵抗を介
して接地ラインGNDに流すトランジスタQ24とがそれ
ぞれ接続されている。また電流源21は、トランジスタ
10のコレクタがトランジスタQ22のベースに接続され
ている。トランジスタQ22は、トランジスタQ21及び抵
抗でなる定電流源によつて定電流2IX をエミツタから
接地ラインGNDに流し、コレクタが電源電圧VCCに接
続されている。
【0022】さらにトランジスタQ10及びトランジスタ
25はベースが共通に接続されており、共に抵抗Rを介
して電源電圧VCCに接続されている。因みに、トランジ
スタQ23及びQ24はベースが共通に接続されている。ト
ランジスタQ13は、電源電圧Vに代えて基準電圧VREF
が与えられている。
【0023】次に、Gmアンプ部22の回路は、複数の
電流源、第1の差動対のトランジスタQ26及びQ27と第
2の差動対のトランジスタQ28及びQ29とでなつてい
る。このトランジスタQ26のコレクタは電流源21のト
ランジスタQ25のコレクタと共通に接続されている。
【0024】第1及び第2の差動対においては、トラン
ジスタQ27及びQ28のベースが基準電圧VREF に接続さ
れている。トランジスタQ29及びQ26のベースが共通に
接続されている。このトランジスタQ26のベースには、
回路外からの信号を入力できるようになつており、ダイ
オード接続されている。また、第1の差動対のトランジ
スタQ26及びQ27の共通エミツタは、トランジスタQ30
及び抵抗でなる電流源を介して電流2Iを接地ラインG
NDに流す。同様に第2の差動対のトランジスタQ28
びQ29のエミツタは、トランジスタQ31及び抵抗でなる
電流源を介して電流4IX を接地ラインGNDに流す。
トランジスタQ28はコレクタの出力電流ΔIX を出力部
23に与え、コレクタがトランジスタQ32のベースに接
続されている。第2の差動対のトランジスタQ28及びQ
29はそれぞれのコレクタに電流2IX が与えられる。こ
のトランジスタQ32は、コレクタを電源電圧VCCに接続
し、エミツタより電流源を介して電流2IX を接地ライ
ンGNDに流す。
【0025】以上の構成において、電流源21のトラン
ジスタQ13のエミツタに電流源のトランジスタQ24によ
つて電流Iが流れるときのトランジスタQ13のベース電
流をIB とすると、トランジスタQ13のコレクタには電
流I−IB が流れる。トランジスタQ11のエミツタは電
流源のトランジスタQ23によつて電流Iが流れる。これ
により、トランジスタQ11のベース電流はトランジスタ
13のベース電流IB と等しくなる。また、トランジス
タQ22のエミツタは電流源のトランジスタQ21によつて
電流2IX が流れる。このときのトランジスタQ22のベ
ース電流を2IBIX とする。
【0026】ここで、トランジスタQ10のコレクタ電流
は、トランジスタQ11及びQ22の各ベース電流とトラン
ジスタQ13のコレクタ電流の総和で求められる。よつ
て、トランジスタQ10のコレクタには電流I+2IBIX
が流れる。また、ベース接続のトランジスタQ25のコレ
クタにも同量の電流I+2IBIX が流れる。
【0027】トランジスタQ13はベースに基準電圧V
REF が与えられていることにより、電流源のトランジス
タQ24のコレクタ電圧を一定に保つことができる。ま
た、トランジスタQ27は、ベースに基準電圧VREF が与
えられていることにより、トランジスタQ30のコレクタ
電圧をトランジスタQ24のコレクタ電圧と同一に保つこ
とができる。トランジスタQ24、Q23、Q30の各ベース
は共通に接続されてカレントミラーに構成されており、
同じ電流Iを同一構成で流している。これにより、トラ
ンジスタQ23のコレクタ電圧はトランジスタQ30のコレ
クタ電圧と等しくなる。トランジスタQ25のコレクタ電
位はトランジスタQ26のベースエミツタ間電圧分、トラ
ンジスタQ30のコレクタ電圧に比して高い。よつてトラ
ンジスタQ10及びQ25のコレクタ電位は等しくなる。従
つて、トランジスタQ10及びQ25のコレクタ電流は同一
となり、アーリ効果に影響されないことになる。さら
に、トランジスタQ13は、トランジスタQ11のベース電
流IB をトランジスタQ13のベース電流IB で補償して
いる。
【0028】次に、Gmアンプ部22では、入力信号と
基準電圧VREF がつりあつているとき、次式
【数7】 に示す電流が第1の差動対のトランジスタQ26及びQ27
を流れる。また、第2の差動対のトランジスタQ28及び
29のエミツタには、電流4IXを流す電流源によつて
それぞれ2IX の電流が流れる。トランジスタQ25のコ
レクタ電流I+2IBIX がダイオード接続のトランジス
タQ26に流れ、このとき電流2IBIX はベース電流とし
てトランジスタQ29に流れ込む。このトランジスタQ28
及びQ29のベース電流は共に2IBIX となる。トランジ
スタQ32は、電流源によつて電流2IX が流れるため、
当該トランジスタQ32のベース電流は2IBIX となる。
【0029】よつて、トランジスタQ28及びQ29のコレ
クタ電流は、共に2IX −2IBIXで表される。Gmア
ンプ部22から出力部23に流れる出力電流ΔIX は、
電源電圧VCC側からトランジスタQ28に流れる電流2I
X からトランジスタQ32のベース電流2IBIX を引いた
値と、コレクタ電流2IX −2IBIX との差分となる。
従つて、出力電流ΔIX はゼロとなる。よつてトランジ
スタQ11のベース電流による出力電流ΔIX の誤差か生
じることを防止できる。
【0030】以上の構成によれば、電流源21の内部に
設けられたベース接地のトランジスタQ13と帰還ループ
のトランジスタQ11に等しい電流Iを流すことにより、
トランジスタQ13のベース電流を精度良く補償してトラ
ンジスタQ10及びQ25のコレクタにトランジスタQ11
ベース電流による誤差に影響されない同一電流を流すこ
とができる。また、共通ベースのトランジスタQ10、Q
25のコレクタに、同一のコレクタ電位を有する電流源を
接続して、トランジスタQ10、Q25のコレクタ電位を同
一に保つことができることにより、アーリー効果の影響
を受けなくなり同一電流が流せる。よつて基準電流I+
2IBIX を高精度に折返してトランジスタQ11のベース
電流による誤差のない出力電流ΔIX をGmアンプ部2
2より出力部23へ出力できる。
【0031】(3)他の実施例 なお上述の第1及び第2実施例においては、定電流I1
を流す定電流源13a、13b及び定電流Iや2IX
流す定電流源を用いるものについて述べたが、本発明は
これに限らず、電流を外部よりコントロールして変化さ
せるものでも同様の効果を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、第1のト
ランジスタのエミツタ電流を流す第1の電流源の出力端
と同一電位を出力端に与えた第2の電流源により、ダイ
オード接続した第1導電形の第7のトランジスタを介し
て第4のトランジスタのコレクタ電流を流して、第3及
び第4のトランジスタのコレクタ電位を同一にするよう
にしたことにより、アーリー効果及びベース電流の誤差
を無くして高精度の出力電流が得られる電流源及び集積
回路を実現できる。また、ベースが第1のトランジスタ
のエミツタと接続された第2導電形の第6のトランジス
タのエミツタに、第4のトランジスタのコレクタ電流を
流して、第3及び第4のトランジスタのコレクタ電位を
同一にするようにしたことにより、アーリー効果及びベ
ース電流の誤差を無くして高精度の出力電流が得られる
電流源及び集積回路を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるカレントミラー電流
源を示す接続図である。
【図2】本発明の第2実施例による電流源を示す接続図
である。
【図3】従来の電流源を示す接続図である。
【符号の説明】
1、10……電流源、2、11……送り側、3,12…
…受け側、13a、13b……定電流源、20……Gm
アンプ、21……電流源、22……Gmアンプ部、23
……出力部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高柳 喜幸 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニ ー株式会社内 (56)参考文献 実開 平2−95919(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 1/00 - 3/72

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電形の第1のトランジスタ及び第2
    導電形の第2のトランジスタでベース電位をコレクタに
    帰還させる第2導電形の第3のトランジスタのベース
    と、第2導電形の第4のトランジスタのベースとを共通
    に接続してカレントミラーに構成した電流源において、 上記第1のトランジスタのエミツタ電流と同値のエミツ
    タ電流を流し、当該エミツタ電流を流すことにより上記
    第3のトランジスタのコレクタ電流を流す第1導電形の
    第5のトランジスタを具え、 ベースが上記第1のトランジスタのエミツタと接続され
    た第2導電形の第6のトランジスタのエミツタに、上記
    第4のトランジスタのコレクタ電流を流すことにより、
    上記第3及び第4のトランジスタのコレクタ電位を同一
    にすることを特徴とする電流源。
  2. 【請求項2】第1導電形の第1のトランジスタ及び第2
    導電形の第2のトランジスタでベース電位をコレクタに
    帰還させる第2導電形の第3のトランジスタのベース
    と、第2導電形の第4のトランジスタのベースとを共通
    に接続してカレントミラーに構成した電流源において、 上記第1のトランジスタのエミツタ電流と同値のエミツ
    タ電流を流し、当該エミツタ電流を流すことにより上記
    第3のトランジスタのコレクタ電流を流す第1導電形の
    第5のトランジスタを具え、 上記第1のトランジスタのエミツタ電流を流す第1の電
    流源の出力端と同一電位を出力端に与えた第2の電流源
    により、ダイオード接続した第1導電形の第7のトラン
    ジスタを介して上記第4のトランジスタのコレクタ電流
    を流すことにより、上記第3及び第4のトランジスタの
    コレクタ電位を同一にすることを特徴とする電流源。
  3. 【請求項3】第1導電形の第1のトランジスタ及び第2
    導電形の第2のトランジスタでベース電位をコレクタに
    帰還させる第2導電形の第3のトランジスタのベース
    と、第2導電形の第4のトランジスタのベースとを共通
    に接続してカレントミラーに構成した電流源を用いた集
    積回路において、 上記電流源に上記第1のトランジスタのエミツタ電流と
    同値のエミツタ電流を流し、当該エミツタ電流を流すこ
    とにより上記第3のトランジスタのコレクタ電流を流す
    第1導電形の第5のトランジスタを具え、ベースが上記
    第1のトランジスタのエミツタと接続された第2導電形
    の第6のトランジスタのエミツタに、上記第4のトラン
    ジスタのコレクタ電流を流すことにより、上記第3及び
    第4のトランジスタのコレクタ電位を同一にすることを
    特徴とする集積回路。
  4. 【請求項4】第1導電形の第1のトランジスタ及び第2
    導電形の第2のトランジスタでベース電位をコレクタに
    帰還させる第2導電形の第3のトランジスタのベース
    と、第2導電形の第4のトランジスタのベースとを共通
    に接続してカレントミラーに構成した電流源を用いた集
    積回路において、 上記電流源に上記第1のトランジスタのエミツタ電流と
    同値のエミツタ電流を流し、当該エミツタ電流を流すこ
    とにより上記第3のトランジスタのコレクタ電流を流す
    第1導電形の第5のトランジスタを具え、上記第1のト
    ランジスタのエミツタ電流を流す第1の電流源の出力端
    と同一電位を出力端に与えた第2の電流源により、ダイ
    オード接続した第1導電形の第7のトランジスタを介し
    て上記第4のトランジスタのコレクタ電流を流すことに
    より、上記第3及び第4のトランジスタのコレクタ電位
    を同一にすることを特徴とする電流源。
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