JP3533397B1 - シャワー入浴装置、シャワー入浴装置の組立方法およびシャワー入浴装置用シールパン部材 - Google Patents

シャワー入浴装置、シャワー入浴装置の組立方法およびシャワー入浴装置用シールパン部材

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JP3533397B1
JP3533397B1 JP2003204771A JP2003204771A JP3533397B1 JP 3533397 B1 JP3533397 B1 JP 3533397B1 JP 2003204771 A JP2003204771 A JP 2003204771A JP 2003204771 A JP2003204771 A JP 2003204771A JP 3533397 B1 JP3533397 B1 JP 3533397B1
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Abstract

【要約】 【課題】簡単に組立できるシャワー入浴装置やその保温
性を高めるシールパン部材を提供する。 【解決手段】浴槽本体1の外殻を構成する部材が、入浴
用空間3の左右を画成する左右一対の側壁部材1A、1
Bと、入浴用空間3の前方から上方前部に渡って画成す
る前壁部材1Cと、の少なくとも3つの部材による分割
構成とされる。左右一対の側壁部材1Aと1Bとの周縁
部同士を複数本の連結部材51〜53によって連結して
なる組立体があらかじめ構成され、この組立体に対し
て、前壁部材1Cが連結され、また一方の側壁部材1A
に対して扉部材2がヒンジ85を介して揺動可能に連結
される。入浴浴槽Yが底壁部材を有しない場合、上方の
みが開口されたパレット状のシールパン部材95上に入
浴浴槽Yを設置することにより、入浴用空間3に噴射さ
れた湯水がシールパン部材95内に貯溜されて、この湯
水によって入浴浴槽Yの下方隙間90を塞ぐことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は体の不自由な患者が
シャワー入浴する際に用いられるシャワー入浴装置、シ
ャワー入浴装置の組立方法およびシャワー入浴装置用シ
ールパン部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】体の不自由な患者のための入浴装置とし
てシャワー入浴装置がある。このシャワー入浴装置の中
には、特許文献1、特許文献2に示すように、患者が車
椅子に乗った状態のまま入浴可能としたものがある。す
なわち、内部に湯水を噴射するノズルを複数備えた開閉
式の入浴ドーム内に、車椅子ごと患者を導入して、車椅
子上の患者に対して、上記ノズルから湯水を噴射するこ
とにより入浴を行わせるものである。このため、シャワ
ー入浴漕には、車椅子に乗った患者が導入される入浴用
空間が画成されると共に、この入浴用空間(に導入され
た患者)に向けて湯水を噴射するシャワーノズルが設け
られ、通常このシャワーノズルは、患者の各部にまんべ
んなく湯水が噴射されるように、複数設けられるのが通
常である。
【0003】入浴用空間を画成するシャワー入浴装置
は、その外殻を構成する部材として、少なくとも左右一
対の側壁部と前壁部とを有する浴槽本体と、浴槽本体に
揺動可能に取付けられて、入浴用空間を開閉するための
扉部材とを備えている。そして、浴槽本体を製作する場
合に、全体的に合成樹脂(繊維強化プラスチック)によ
る1つの成型品として構成する場合もあるが、コストの
観点から、あらかじめ複数の部材による分割構成とし
て、分割されている複数の部材同士を組立てることによ
り構成することも行われている。例えば、浴槽本体を全
体的に左右2つ割り構造とされた2部材の分割構成とし
て、この2部材を工場においてあらかじめ接着材によっ
て固定することによって浴槽本体を構成することが行わ
れている。また、浴槽本体を、左右一対の側壁部材と前
壁部材との3つの部材からなる分割構成として、この3
つの部材を工場において接着剤によって一体化して構成
することも行われている。
【0004】
【特許文献1】特開平11−47216号公報
【特許文献2】特開平9−192194号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】シャワー入浴装置はか
なり大きいものである一方、その容積の大部分は車椅子
と共に患者が導入される入浴用空間という大きな空洞部
分であるために、搬送効率が極めて悪いものとなる。ま
た、工場においても、あらかじめ注文に備えて組立完了
したシャワー入浴装置を在庫品と用意しておくので、極
めて大きな在庫設置スペースを必要としていた。
【0006】さらに、分割された複数の部材を組立てる
ことにより浴槽本体を構成する場合に、分割された複数
の部材同士を接着剤によって一体化して構成するには相
当の熟練を要することになり、この点からも、浴槽本体
はあらかじめ工場で完成させた状態で出荷しなければな
らないことになっていた。
【0007】さらにまた、最近では、入浴浴槽が底壁部
を有しないで、設置床面との間に下方隙間が形成され、
入浴用空間がこの下方隙間を介して外部と大きく連通さ
れた形式のものが多くなっている。この場合、車椅子
は、入浴用空間と外部との間で移動させるときに、入浴
浴槽の底壁部の高さに相当する段差を乗り越える必要が
なくなるという利点を有する反面、下方隙間を通して入
浴用空間内の暖かい空気が外部へ逃げ易くなり、入浴用
空間の保温という面では不利となる。
【0008】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その第1の目的は、簡単に組立できるよう
にしたシャワー入浴装置を提供することにある。本発明
の第2の目的は、簡単に組立できるようにしたシャワー
入浴装置の組立方法を提供することにある。本発明の第
3の目的は、特に底壁部を有しないために設置床面との
間に下方隙間が形成されるシャワー入浴装置において、
入浴用空間の保温性を高めることのできるようにしたシ
ャワー入浴装置用シールパン部材を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明はその第1の解決手法として次のように
してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1
に記載のように、患者が車椅子に乗せられた状態で導入
される入浴用空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯
水を噴射するためのシャワーノズルが設けられる浴槽本
体と、前記浴槽本体に揺動可能に取付けられ、閉じられ
たときに前記入浴用空間の後方を画成すると共に、該入
浴用空間に対して患者を入退出させるときに開かれる扉
部材と、を備え、前記浴槽本体の外殻を構成する部材
が、前記入浴用空間の左右を画成する左右一対の側壁部
材と、該入浴用空間の前方から上方前部に渡って画成す
る前壁部材と、の少なくとも3つの部材による分割構成
とされており、前記左右一対の側壁部材の周縁部同士
が、複数本の連結部材によって連結されており、前記左
右一対の側壁部同士を前記複数の連結部材によって連結
してなる組立体に対して、前記前壁部材が連結されてお
り、前記扉部材が、前記左右一対の側壁部材のうち一方
の側壁部材に対して、ヒンジを介して揺動可能に連結さ
れており、前記左右一対の側壁部材はそれぞれ、アウタ
パネルとインナパネルとを一体化することにより中空構
造として構成されており、前記左右一対の側壁部材の内
面にそれぞれ、前記シャワーノズルが設けられ、前記左
右一対の側壁部材内には、前記シャワーノズルに対する
湯水供給経路が配設されている、ようにしてある。
【0010】上記解決手法によれば、まず、複数の連結
部材を利用して左右一対の側壁部同士を連結した組立体
をあらかじめ得ることができ、この組立体がシャワー入
浴装置における一種のフレームを構成することになる。
この後、この組立体に対して、前壁部材や扉部材を連結
することによって、最終的にシャワー入浴装置の組立が
完了する。工場では、左右一対の側壁部材や前壁部材、
扉部材をそれぞれ別体の形式で在庫品として保存すれば
よいので、在庫設置スペースが小さくてすむことにな
る。また、搬送も、左右一対の側壁部材と、前壁部材
と、扉部材と、複数の連結部材というように、完成され
たシャワー入浴装置に比し十分に小さい部品単位で搬送
することができ、搬送効率も高いものとすることができ
る。そして、シャワー入浴装置の設置場所において、熟
練を有しない作業員でも簡単に組立てることができる。
【0011】上記解決手法を前提とした好ましい態様
は、特許請求の範囲における請求項2〜請求項4に記載
のとおりである。すなわち、前記複数の連結部材が、前
記左右一対の側壁部に対してねじ固定具を利用して固定
され、前記前壁部材が、ねじ固定具を利用して前記組立
体に固定され、前記ヒンジが、前記一方の側壁部材およ
び扉部材に対してねじ固定具を利用して固定されてい
る、ようにすることができる(請求項2対応)。この場
合、ボルトやナット等のねじ固定具を利用して、簡単に
組立を行うことができる。
【0012】前記ヒンジが、前記一方の側壁部材にねじ
固定具を利用して固定された第1取付部と、前記扉部材
にねじ固定具を利用して固定された第2取付部と、前記
各取付部のいずれか一方に設けられ、前記ヒンジの揺動
軸線を構成する上下方向に伸びるピン部材と、前記各取
付部の他方に設けられ、前記ピン部材を回動自在に支承
する軸孔とを有し、前記各取付部はあらかじめ前記一方
の側壁部あるいは扉部材にねじ固定具を利用して取付け
られていて、該扉部材の前記浴槽本体に対する連結が、
前記ピン部材を前記軸孔に対して上下方向から嵌合させ
ることによって行われる、ようにすることができる(請
求項3対応)。この場合、扉部材の浴槽本体に対する連
結が、ピン部材を軸孔に嵌合させるという極めて簡単な
手法によって行うことができる。
【0013】前記浴槽本体は、底壁部を有しない構造と
されて、床面に設置したときに、該浴槽本体および前記
扉部材の各下面と該床面との間に下方隙間が形成される
ように設定されている、ようにすることができる(請求
項4対応)。この場合、シャワー入浴装置の設置床面が
そのまま入浴用空間の底面となって段差がなくなり、車
椅子を入浴用空間に対して入退出させる作業が容易とな
る。
【0014】前記第1の目的を達成するため、本発明は
その第2の解決手法として次のようにしてある。すなわ
ち、特許請求の範囲における請求項5に記載のように、
患者が車椅子に乗せられた状態で導入される入浴用空間
を画成すると共に、該入浴用空間に湯水を噴射するため
のシャワーノズルが設けられる浴槽本体と、前記浴槽本
体に揺動可能に取付けられ、閉じられたときに前記入浴
用空間の後方を画成すると共に、該入浴用空間に対して
患者を入退出させるときに開かれる扉部材と、を備え、
前記浴槽本体の外殻を構成する部材が、前記入浴用空間
の左右を画成する左右一対の側壁部材と、該入浴用空間
の前方から上方前部に渡って画成する前壁部材と、の少
なくとも3つの部材による分割構成とされており、前記
左右一対の側壁部材の周縁部同士が、複数本の連結部材
によって連結されており、前記左右一対の側壁部同士を
前記複数の連結部材によって連結してなる組立体に対し
て、前記前壁部材が連結されており、前記扉部材が、前
記左右一対の側壁部材のうち一方の側壁部材に対して、
ヒンジを介して揺動可能に連結されており、前記浴槽本
体は、底壁部を有しない構造とされて、床面に設置した
ときに、該浴槽本体および前記扉部材の各下面と該床面
との間に下方隙間が形成されるように設定されており、
前記浴槽本体の下部と前記扉部材の下部にはそれぞれ前
記床面に接触するシール部材が取付けられて、該扉部材
を閉じた状態では、該シール部材が全体として該浴槽本
体と扉部材の下部全周に渡って伸びる環状とされて、該
シール部材によって前記下方隙間が塞がれる、ようにし
てある。上記解決手法によれば、特に、シャワー入浴中
に、入浴用空間内の暖かい空気が外部の冷たい空気と入
れ替わる事態を極力防止して、入浴用空間内を暖かい雰
囲気に保持する上で好ましいものとなる。
【0015】上記解決手法を前提として、次のようにす
ることができる。すなわち、前記シール部材には、所定
高さ位置に水抜き孔が形成されており、前記扉部材を閉
じた状態で前記入浴用空間に湯水を供給したときに、前
記水抜き孔の高さに相当する高さまで該入浴用空間の下
部に湯水が貯溜可能とされている、ようにすることがで
きる(請求項6対応)。この場合、入浴用空間内に貯溜
される湯水によって、入浴用空間内をより一層暖かい雰
囲気に維持しつつ、必要以上に湯水が入浴用空間の底部
に貯溜されてしまう事態を防止することができる。
【0016】前記第1の目的を達成するため、本発明は
その第3の解決手法として次のようにしてある。すなわ
ち、特許請求の範囲における請求項7に記載のように、
患者が車椅子に乗せられた状態で導入される入浴用空間
を画成すると共に、該入浴用空間に湯水を噴射するため
のシャワーノズルが設けられる浴槽本体と、前記浴槽本
体に揺動可能に取付けられ、閉じられたときに前記入浴
用空間の後方を画成すると共に、該入浴用空間に対して
患者を入退出させるときに開かれる扉部材と、を備え、
前記浴槽本体の外殻を構成する部材が、前記入浴用空間
の左右を画成する左右一対の側壁部材と、該入浴用空間
の前方から上方前部に渡って画成する前壁部材と、の少
なくとも3つの部材による分割構成とされており、前記
左右一対の側壁部材の周縁部同士が、複数本の連結部材
によって連結されており、前記左右一対の側壁部同士を
前記複数の連結部材によって連結してなる組立体に対し
て、前記前壁部材が連結されており、前記扉部材が、前
記左右一対の側壁部材のうち一方の側壁部材に対して、
ヒンジを介して揺動可能に連結されており、前記前壁部
材の後端部に連なるように配設されて、前記入浴用空間
の上方後部を覆うフラップ板が設けられ、前記フラップ
板は、前記複数の連結部材のうち1つの連結部材に対し
て、上下方向に揺動可能に取付けられ、前記フラップ板
の上下方向の揺動位置が調整可能とされている、ように
してある。上記解決手法によれば、特に、車椅子の座部
が固定式(高さ調整なしの形式)の場合であっても、フ
ラップ板の揺動位置を変更することにより、患者の首部
から下方部分を入浴用空間内に位置させると共に、首部
から上方の顔や頭部をシャワー入浴装置の上方に露出さ
せた適切な位置をとり得ることになる。そして、フラッ
プ板は、連結部材を有効に利用して、浴槽に揺動可能に
取付けることができる。
【0017】前記第1の目的を達成するため、本発明は
その第4の解決手法として次のようにしてある。すなわ
ち、特許請求の範囲における請求項8に記載のように、
患者が車椅子に乗せられた状態で導入される入浴用空間
を画成すると共に、該入浴用空間に湯水を噴射するため
のシャワーノズルが設けられる浴槽本体と、前記浴槽本
体に揺動可能に取付けられ、閉じられたときに前記入浴
用空間の後方を画成すると共に、該入浴用空間に対して
患者を入退出させるときに開かれる扉部材と、を備え、
前記浴槽本体の外殻を構成する部材が、前記入浴用空間
の左右を画成する左右一対の側壁部材と、該入浴用空間
の前方から上方前部に渡って画成する前壁部材と、の少
なくとも3つの部材による分割構成とされており、前記
左右一対の側壁部材の周縁部同士が、複数本の連結部材
によって連結されており、前記左右一対の側壁部同士を
前記複数の連結部材によって連結してなる組立体に対し
て、前記前壁部材が連結されており、前記扉部材が、前
記左右一対の側壁部材のうち一方の側壁部材に対して、
ヒンジを介して揺動可能に連結されており、前記前壁部
材の後端部に連なるように配設されて、前記入浴用空間
の上方後部を覆うフラップ板が設けられ、前記フラップ
板は、その左右端部が、前記左右の側壁部材に対して上
下方向に揺動可能に保持され、前記フラップ板の自重に
抗して現在の揺動位置を保持すると共に、揺動のための
外力が該フラップ板に付与されたときに該フラップ板の
揺動を許容する保持機構が設けられ、前記保持機構が、
前記側壁部材内に配設されている、ようにしてある。上
記解決手法によれば、特に、車椅子の座部が固定式(高
さ調整なしの形式)の場合であっても、フラップ板の揺
動位置を変更することにより、患者の首部から下方部分
を入浴用空間内に位置させると共に、首部から上方の顔
や頭部をシャワー入浴装置の上方に露出させた適切な位
置をとり得ることになる。そして、フラップ板を左右の
側壁部材で直接揺動可能に保持すると共に、保持機構を
側壁部材内に配設してあるので、入浴用空間を極力大き
く確保する上で、また入浴用空間内からの見栄え向上の
上で好ましいものとなる。
【0018】前記第1の目的を達成するため、本発明は
その第5の解決手法として次のようにしてある。すなわ
ち、特許請求の範囲における請求項9に記載のように、
患者が車椅子に乗せられた状態で導入される入浴用空間
を画成すると共に、該入浴用空間に湯水を噴射するため
のシャワーノズルが設けられる浴槽本体と、前記浴槽本
体に揺動可能に取付けられ、閉じられたときに前記入浴
用空間の後方を画成すると共に、該入浴用空間に対して
患者を入退出させるときに開かれる扉部材と、を備え、
前記浴槽本体の外殻を構成する部材が、前記入浴用空間
の左右を画成する左右一対の側壁部材と、該入浴用空間
の前方から上方前部に渡って画成する前壁部材と、の少
なくとも3つの部材による分割構成とされており、前記
左右一対の側壁部材の周縁部同士が、複数本の連結部材
によって連結されており、前記左右一対の側壁部同士を
前記複数の連結部材によって連結してなる組立体に対し
て、前記前壁部材が連結されており、前記扉部材が、前
記左右一対の側壁部材のうち一方の側壁部材に対して、
ヒンジを介して揺動可能に連結されており、前記前壁部
材の後端部に連なるように配設されて、前記入浴用空間
の上方後部を覆うフラップ板が設けられ、前記フラップ
板には、前記扉部材側の端部において、前記入浴用空間
に導入された患者の首部が位置される凹部が形成され、
前記フラップ板には、前記凹部の奥側において、緩衝部
材が取付けられており、前記緩衝部材は、平板状の弾性
部材を2つ折りにすると共にその折り返し部が中空部を
構成するように形成されている、ようにしてある。上記
解決手法によれば、特に、入浴用空間に導入された患者
が首部への圧迫感を受けるような事態を防止あるいは低
減することができる。
【0019】前記第1の目的を達成するため、本発明は
その第6の解決手法として次のようにしてある。すなわ
ち、特許請求の範囲における請求項10に記載のよう
に、患者が車椅子に乗せられた状態で導入される入浴用
空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯水を噴射する
ためのシャワーノズルが設けられる浴槽本体と、前記浴
槽本体に揺動可能に取付けられ、閉じられたときに前記
入浴用空間の後方を画成すると共に、該入浴用空間に対
して患者を入退出させるときに開かれる扉部材と、を備
え、前記浴槽本体の外殻を構成する部材が、前記入浴用
空間の左右を画成する左右一対の側壁部材と、該入浴用
空間の前方から上方前部に渡って画成する前壁部材と、
の少なくとも3つの部材による分割構成とされており、
前記左右一対の側壁部材の周縁部同士が、複数本の連結
部材によって連結されており、前記左右一対の側壁部同
士を前記複数の連結部材によって連結してなる組立体に
対して、前記前壁部材が連結されており、前記扉部材
が、前記左右一対の側壁部材のうち一方の側壁部材に対
して、ヒンジを介して揺動可能に連結されており、前記
浴槽本体を水平な床面に設置した状態において、前記扉
部材が前記浴槽本体に対して上方および下方に若干動き
得るように連結され、前記扉部材の下部には、該扉部材
の重心位置の鉛直下方において車輪が取付けられてい
る、ようにしてある。上記解決手法によれば、特に、扉
部材は、開閉を行う等のときに、車輪が接触する床面に
多少の湾曲や凹凸があっても、扉部材の自重を全て車輪
に受け持たせて、浴槽本体に対する取付部位となるヒン
ジに無理な力が作用することを防止できる。
【0020】前記第1の目的を達成するため、本発明は
その第7の解決手法として次のようにしてある。すなわ
ち、特許請求の範囲における請求項11に記載のよう
に、患者が車椅子に乗せられた状態で導入される入浴用
空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯水を噴射する
ためのシャワーノズルが設けられる浴槽本体と、前記浴
槽本体に揺動可能に取付けられ、閉じられたときに前記
入浴用空間の後方を画成すると共に、該入浴用空間に対
して患者を入退出させるときに開かれる扉部材と、を備
え、前記浴槽本体の外殻を構成する部材が、前記入浴用
空間の左右を画成する左右一対の側壁部材と、該入浴用
空間の前方から上方前部に渡って画成する前壁部材と、
の少なくとも3つの部材による分割構成とされており、
前記左右一対の側壁部材の周縁部同士が、複数本の連結
部材によって連結されており、前記左右一対の側壁部同
士を前記複数の連結部材によって連結してなる組立体に
対して、前記前壁部材が連結されており、前記扉部材
が、前記左右一対の側壁部材のうち一方の側壁部材に対
して、ヒンジを介して揺動可能に連結されており、前記
左右一対の側壁部は、それぞれ、インナパネルとアウタ
パネルとを組み合わせることによって、中空構造とされ
た閉断面として形成されており、前記インナパネルとア
ウタパネルとの間には、少なくとも前記浴槽本体の前部
から上部の全長に渡って、弾性部材からなるモール部材
が介在され、前記モール部材は左右一対の係合凹部を有
する断面略H字状とされて、一方の係合凹部に前記イン
ナパネルの端部を構成するフランジ部が嵌合されると共
に、他方の係合凹部に前記アウタパネルの端部を構成す
るフランジ部が係合されている、ようにしてある。上記
解決手法によれば、特に、側壁部材の剛性向上の上で好
ましいものとなる。また、モール部材を利用して、イン
ナパネルとアウタパネルとのつなぎ目の外観を向上させ
ることができる。さらに、モール部材によって、インナ
パネルとアウタパネルとの合わせ部分となる各フランジ
部の寸法誤差を吸収できるので、該各フランジ部の仕上
げの処理が簡単かつ容易となる。
【0021】前記第1の目的を達成するため、本発明は
その第8の解決手法として次のようにしてある。すなわ
ち、特許請求の範囲における請求項12に記載のよう
に、患者が車椅子に乗せられた状態で導入される入浴用
空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯水を噴射する
ためのシャワーノズルが設けられる浴槽本体と、前記浴
槽本体に揺動可能に取付けられ、閉じられたときに前記
入浴用空間の後方を画成すると共に、該入浴用空間に対
して患者を入退出させるときに開かれる扉部材と、を備
え、前記浴槽本体の外殻を構成する部材が、前記入浴用
空間の左右を画成する左右一対の側壁部材と、該入浴用
空間の前方から上方前部に渡って画成する前壁部材と、
の少なくとも3つの部材による分割構成とされており、
前記左右一対の側壁部材の周縁部同士が、複数本の連結
部材によって連結されており、前記左右一対の側壁部同
士を前記複数の連結部材によって連結してなる組立体に
対して、前記前壁部材が連結されており、前記扉部材
が、前記左右一対の側壁部材のうち一方の側壁部材に対
して、ヒンジを介して揺動可能に連結されており、前記
浴槽本体は、底壁部を有しない構造とされて、床面に設
置したときに、該浴槽本体および前記扉部材の各下面と
該床面との間に下方隙間が形成されるように設定されて
おり、前記浴槽本体と扉部材とを有する浴槽が設置され
る床面に敷設され、底壁部と該底壁部の全周縁部から上
方へ立ち上がる縦壁部とを有して全体として上方のみが
開口されたパレット状に形成されたシールパン部材を備
え、前記浴槽が前記シールパン部材の底壁上に設置され
たときに、該シールパン部材の上下方向に伸びる縦壁部
によって該浴槽の全周囲が囲まれるようにされ、前記シ
ールパン部材の前記縦壁部は、前記浴槽の前記下方隙間
よりも高くなるように設定され、前記シールパン部材の
うち、前記扉部材側に位置される後縦壁部が、その下縁
部を中心として揺動可能とされて、該後縦壁部を後方へ
揺動させて前記床面に沿わせた傾倒状態において、該扉
部材の開閉が該後縦壁部と干渉することなく行われると
共に、該傾倒状態にある後縦壁部の上を通って車椅子が
前記入浴用空間と外部との間を行き来できるようにされ
ている、ようにしてある。上記解決手法によれば、特
に、シールパン部材を利用して、入浴用空間内を極力外
部と遮断して、入浴用空間内を暖かい状態に保持する上
で好ましいものとなる。
【0022】前記第2の目的を達成するため、本発明は
次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請
求の範囲における請求項13に記載のように、患者が車
椅子に乗せられた状態で導入される入浴用空間を画成す
ると共に、該入浴用空間に湯水を噴射するためのシャワ
ーノズルが設けられる浴槽本体と、前記浴槽本体に揺動
可能に取付けられ、閉じられたときに前記入浴用空間の
後方を画成すると共に、該入浴用空間に対して患者を入
退出させるときに開かれる扉部材と、を備えたシャワー
入浴装置の組立方法であって、前記浴槽本体の外殻を構
成するための左右一対の側壁部材の周縁部同士を、複数
の連結部材によって連結してなる組立体を構成し、その
後、前記組立体に対して、前記扉部材を連結すると共
に、前記浴槽本体の外殻を構成する前壁部材を連結す
る、ようにされ、前記左右一対の側壁部材はそれぞれ、
アウタパネルとインナパネルとを一体化することにより
中空構造として構成されて、該左右一対の側壁部材の内
面にそれぞれ前記シャワーノズルが設けられると共に、
該左右一対の側壁部材内には前記シャワーノズルに対す
る湯水供給経路が配設されている、ようにしてある。こ
れにより、熟練者でなくても、簡単にシャワー入浴装置
を組み立てることができる。また、病院等のシャワー入
浴装置が設置される場所においても組立てることができ
るので、設置場所には組立前の部品の状態で搬送するこ
とができ、搬送効率を向上させる上でも好ましいものと
なる。
【0023】上記解決手法を前提とした好ましい態様
は、特許請求の範囲における請求項14に記載のとおり
である。すなわち、前記扉部材が、ヒンジを介して前記
浴槽本体に連結されるように設定され、前記ヒンジが、
ピン部材を有する第1取付部と、該ピン部材が回動自在
に嵌合される軸孔を有する第2取付部とを有し、前記ヒ
ンジの前記各取付部のうち、一方の取付部が前記左右一
対の側壁部材のうち一方の側壁部材に対してあらかじめ
取付けられると共に、他方の取付部が前記扉部材にあら
かじめ取付けられており、前記組立体が構成された状態
で、前記ピン部材と軸孔とを上下方向から嵌合させるこ
とによって、前記扉部材の該組立体に対する取付けが行
われる、ようにすることができる。この場合、扉部材の
浴槽本体に対する連結は、ピン部材を軸孔に嵌合させる
という極めて簡単な手法によって行うことができる。
【0024】前記第3の目的を達成するため、本発明は
次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請
求の範囲における請求項15に記載のように、入浴用空
間の左右と前方とが浴槽本体によって画成されると共に
該入浴用空間の後方が該浴槽本体に揺動可能に取付けら
れた扉部材によって画成され、しかも該浴槽本体が底壁
を有しないで設置床面との間に下方隙間を有するように
されたシャワー入浴浴槽に用いるられるものであって、
底壁部と該底壁部の全周縁部から上方に立ち上がる縦壁
部とを有して全体的に上方のみが開口されたパレット状
に形成されて、該底壁部上に前記シャワー入浴浴槽を載
置したときに該縦壁部によって該シャワー入浴浴槽の全
周囲を取り囲むようにされ、前記縦壁部は、前記底壁部
上に載置された前記シャワー入浴浴槽の前記下方隙間よ
りも高くなるように設定され、前記シールパン部材のう
ち、前記扉部材側に位置される後縦壁部が、その下縁部
を中心として揺動可能とされて、該後縦壁部を後方へ揺
動させて前記設置床面に沿わせた傾倒状態において、該
扉部材の開閉が該後縦壁部と干渉することなく行われる
と共に、該傾倒状態にある後縦壁部の上を通って車椅子
が前記入浴用空間と外部との間を行き来できるようにさ
れている、ようにしてある。これにより、請求項12に
対応した効果と同様の効果を得ることができるシールパ
ン部材が提供される。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、簡単に組立てることの
できるシャワー入浴装置を提供することができる。ま
た、シャワー入浴装置の組立を簡単に行うことのできる
組立方法を提供することができる。さらに、入浴用空間
を極力暖かい状態に保持することのできるシールパン部
材を提供することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1〜図3の説明(入浴浴槽の全
体概要) 図1〜図3において、Yは入浴浴槽であって、この浴槽
Yは、浴槽本体1と扉2とを有する。浴槽本体1内に構
成される入浴用空間3を画成するために、浴槽本体1
は、左右一対の側壁部材1A、1Bと、前壁部材1C
と、フラップ板1Eとを有する。前壁部材1Cは、主と
して入浴用空間3の前方を画成するが、その後部1Dは
入浴用空間3の上方にまで伸びて、フラップ板1Eに連
なっている。フラップ板1Eは、その前端部が左右方向
に伸びる軸線をを中心として上下方向に揺動可能とされ
て、所望の揺動位置で固定できるようになっている。こ
のような浴槽本体1内に画成される入浴用空間3内に
は、患者Kが車椅子Aごと導入される。入浴用空間3
は、扉2を閉じることによって閉じられる。扉2を閉じ
た状態では、入浴用空間3は、フラップ板1Eと扉2と
の間に形成される開口部1Fを通して、上方の空間に開
口される。このような浴槽Yは、その底面が直接設置床
面Fが臨んでいる(底壁部を有しない構造となってい
る)。
【0027】患者Kを入浴させる場合、扉2が開いた状
態で、患者Kが車椅子Aに乗せられた状態で入浴用空間
3内に導入される。その後、扉2が閉じられる。扉2を
閉じた状態では、患者Kは、首から上の部分つまり頭部
および顔部のみが浴槽Yから露出される一方、首から下
の部分は入浴用空間3内に位置される。この状態で、浴
槽本体1の内部に設けられた複数のシャワーノズルか
ら、患者Kに対して適温とされた湯水が噴射されて入浴
が行われる(シャワーノズルが図1では符号30e、3
0f、30k、30lで示され、図2では符号30g〜
30jで示される。)
【0028】図4の説明(湯水供給システム) 浴槽本体1のシャワーノズルに対して適温に調整された
湯水を供給するための湯水供給システムについて、図4
を参照しつつ説明する。まず、10は混合栓であり、既
知のワックスサーモミキシング式のものとされている。
マニュアル操作される混合栓10の操作部が符号10a
で示される。
【0029】混合栓10の1次側つまり入力側には、第
1系路11が接続されると共に、第1系路から分岐され
た第2系路12が接続される。第1系路11は、低温
(常温)の水を供給するためのものであり、実施形態で
は水道水がそのまま供給されるようになっている。第2
系路12には、ボイラ13が接続されると共に、ボイラ
13の下流側においてレギュレータ(減圧弁)14が接
続されている。つまり、ボイラ13が作動された状態で
は、第2系路12から、高温のお湯が混合栓10に供給
されることになる。レギュレータ14の操作部14aを
マニュアル操作することによって、混合栓10へ供給さ
れるお湯の圧力(流量)が変更される。
【0030】混合栓10の2次側つまり出口側には、系
路15を介して、マニホールド(分岐用元管)16が接
続されている。このマニホールド16は、互いに並列な
2本の系路17、18を介して、捨て水タンク19に接
続されている。各系路17、18には、それぞれ、電磁
式の開閉弁からなるシャワーバルブ20、21が接続さ
れている。シャワーバルブ20、21は、コストの関係
から小型のものが用いられているが、シャワーバルブと
して大型のものを用いる場合は、1つのみとすることが
できる(系路17、18も1本にまとめられる)。な
お、捨て水タンク19は、小さい容量とされて、例えば
30cc〜50cc程度の小容量に設定されている。
【0031】マニホールド16には、系路24を介し
て、浴槽本体1に設けた介護者により操作されるハンド
ノズル25が接続されている(図2をも参照)。この系
路24には、ハンドノズル25から噴射される湯水量を
調整するために、マニュアル操作される流量調整バブル
26が接続されている。
【0032】マニホールド16には、さらに、捨て水用
の排水系路27が接続されている。この系路27には、
互いに直列に、電磁式の開閉弁からなる第1排水バルブ
28と、流量制限バルブ29が接続されている。流量制
限バルブ29は、系路27の流量が最大で例えば5リッ
トル/毎分程度となるように流量制限するが、この制限
流量は、ボイラ13の着火に必要な最小流量に相当する
値に設定されている。
【0033】前記捨て水タンク19には、浴槽本体1に
設けた複数(実施形態では12個)のシャワーノズル3
0a〜30f、30g〜30lが接続されている。すな
わち、捨て水タンク19から伸びる系路31に対して、
シャワーノズル30a〜30fが接続されている。ま
た、捨て水タンク19から伸びる系路32に対して、シ
ャワーノズル30g〜30lが接続されている。
【0034】捨て水タンク19には、さらに、捨て水用
の系路35が接続され、この系路35に、第2排水バル
ブ36が接続されている。第2排水バルブ36は、実施
形態では、捨て水タンク19内の圧力が所定圧力(例え
ば0.3kg/平方cm)以下となったときに自動的に
開弁され、その他のときには閉弁されるようになってい
る。
【0035】混合栓10とマニホールド16とを接続す
る前述の系路15には、その内部を流れる湯水の温度を
検出する温度センサS1と、湯水の圧力を検出する圧力
センサS2とが接続されている。
【0036】図中Uはマイクロコンピュータを利用して
構成されたコントローラ(制御ユニット)である。この
コントローラUには、上記各センサS1とS2とからの
検出信号が入力される。コントローラUは、シャワーバ
ルブ19、20および第1排水バルブ25を制御する。
コントローラUには、温度検出センサS1で検出された
温度を表示する表示部38が装備される他、マニュアル
操作される出湯の要求スイッチSW1および出湯の停止
スイッチSW2が設けられている。
【0037】コントローラUは、例えば次のような制御
を行う。まず、温度センサS1で検出された検出温度が
適温とされる第1所定温度範囲(例えば39度〜41度
C)の状態が所定時間(例えば4秒程度)継続した状態
となるまでは、シャワーバルブ20、21を閉弁させる
と共に、第1排水バルブ28を開弁させる制御を実行す
る。これにより、混合栓10を通過した湯水は排水系路
27を介して外部へ排出されて、湯水が適温となるまで
はシャワーノズル30a〜30lからは湯水が噴射され
ないことになる。
【0038】上記検出温度が第1所定温度範囲である状
態が所定時間(例えば4秒)継続したときに、シャワー
バルブ20、21が開弁されると共に、第1排水バルブ
28が閉弁される。これにより、シャワーノズル30a
〜30lから適温の湯水が噴射されることになる。シャ
ワーバルブ20、21を開弁させた直後においては、シ
ャワーバルブ20、21からシャワーノズル30a〜3
0lに至る系路内に湯水が存在しないために、ウオータ
ハンマ現象が生じてしまうことが防止される。
【0039】温度センサS1による検出温度が、第1所
定温度範囲よりも低温側および高温側に拡大された第2
所定温度範囲(例えば37度〜43度C)を維持してい
る限り、シャワーノズル30a〜30lからの湯水噴射
が継続される。検出温度が第2所定温度範囲から逸脱し
たときは、再びシャワーバルブ20、21が閉弁される
と共に第1排水バルブ28が開弁されて、前記第1所定
温度範囲の状態が前記所定時間継続するのを待つことに
なる。
【0040】出湯停止スイッチSW2が操作されると、
コントローラUは、シャワーバルブ20、21を閉弁さ
せると共に、第1排水バルブ28を開弁させる。これに
より、シャワーバルブ20、21よりも下流側の系路内
の圧力が低下して、第2排水バルブ36が開弁されて、
シャワーバルブ20、21からシャワーノズル30a〜
30l間の系路内の湯水が外部へ排出される。
【0041】図5〜図7の説明(湯水供給システムの浴
槽本体への具体的配置) 図5〜図7は、図4に示す湯水供給システムのうち、混
合栓10よりも下流側部分を浴槽本体1に組み込んだ状
態の具体例を示すものである。なお、後述するように、
左右一対の側壁部材1A、1Bは、それぞれインナパネ
ルとアウタパネルとを組み合わせることにより中空構造
とされている。そして、湯水供給系路を構成する配管や
バルブ等のうち外部に露出させる必要のない部材は、側
壁部材1A、1B内に配設されて外部から目視できない
ようにされている。
【0042】以上のことを前提として、シャワーノズル
30a〜30f用の系路31は、シャワーノズル30a
〜30dが接続された第1配管31aと、第1配管31
aから分岐された第2配管31bとを有する。第2配管
31bには、第3配管31cが接続されている(図7参
照)。第3配管31cは、入浴用空間3内に伸びて、前
述したフラップ板1Eの下面に固定されている。この第
3配管31cに、2つのシャワーノズル30e、30f
が接続されている。
【0043】シャワーノズル30g〜30l用の系路3
2は、第1配管32a〜第4第4配管32dを有する。
第1配管32aは、シャワーノズル30a〜30dを有
する一方の側壁部材1A内に配設されている(図5参
照)。第2配管32bは、第1配管32aに接続されて
(図7参照)、入浴用空間3を横切って他方の側壁部材
1Bにまで伸びている。第3配管32cは、第2配管3
2bに接続されると共に他方の側壁部材1B内に配設さ
れて、この第3配管32cに対してシャワーノズル30
g〜30jが接続されている。第4配管32dは、第3
配管32cより分岐されて、入浴用空間3内に伸びてお
り(図7参照)、この第4配管32dに対してシャワー
ノズル30k、30lが接続されている。
【0044】左右の側壁部材1A、1Bに設けられた各
シャワーノズル30a〜30dおよび30g〜30j
は、入浴用空間3内に露出するように配設されて、入浴
用空間3内の患者Kに対して側方から湯水を噴射するよ
うになっている。また、入浴用空間3内に配設された2
本の配管31cおよび32dは、それぞれフラップ板1
Eの下面に固定されている。そして、配管31cまたは
32dに接続された前方に位置する2つのシャワーノズ
ル30eと30kとは、入浴用空間3内の患者Kの胸部
から腹部に向けて湯水を噴射するように設定されている
(図8をも参照)。また、配管31cまたは32dに接
続された後方に位置する2つのシャワーノズル30fe
と30lとは、入浴用空間3内の患者Kの背中に向けて
湯水を噴射するように設定されている(図8をも参
照)。なお、入浴用空間3内に位置する2本の配管31
cおよび32dは、それぞれ可撓性を有するものとされ
て、後述するフラップ板1Eの揺動に追従できるように
なっている。
【0045】図5、図6から明らかなように、浴槽本体
1に装備された湯水供給系路を構成する各部材は、シャ
ワーノズル30a〜30lを除いて極力低い位置となる
ように位置設定されている。特に、捨て水タンク19
は、シャワーバルブ20、21よりも下流側の系路内の
湯水、およびシャワーノズル30a〜30lに連なる系
路内の湯水が、重力によって捨て水タンク16に集合さ
れるように低い位置に設定されている。同様に、マニホ
ールド16も、これに連なる系路内の湯水が自重によっ
てマニホールド16に集合されるように低い位置に設定
されている。なお、捨て水タンク16やマニホールド1
6に連なる系路は、トラップ部(下方に向けて凸となる
ような曲がり部)を有しないように設定されて、このト
ラップ部での湯水の滞留が生じないようにされている。
【0046】なお、ハンドノズル25用の系路24は、
配管24aと、配管24aに接続されて浴槽本体1の外
部に伸びる可撓性の配管(ホース)24bとから構成さ
れて(図2参照)、この配管24bの先端部にハンドノ
ズル25が接続されている、ハンドノズル25は、浴槽
本体1の外部にいる介護者によってマニュアル操作され
るもので、湯水のON、OFF(開閉)は、その操作部
25aをマニュアル操作することによって行われる(図
4参照)。
【0047】図8、図9の説明(フラップ板) 図8は、フラップ板1Eの揺動位置変更のための機構例
を示すものである。すなわち、フラップ板1Eのフレー
ム40が、左右一対の側壁部材1Aと1Bとによって、
左右方向に伸びる軸線を中心として上下方向に揺動可能
に保持されている。フレーム40は、伸縮可能な支持ス
テー41によって、少なくとも一方の側壁部材1Aまた
は1Bに回動自在に連結されている。支持ステー41
は、その伸縮長さが可変とされている。すなわち、支持
ステー41は、側壁部材1Aまたは1Bの少なくとも一
方に連結されたシリンダ部41aと、シリンダ部41a
に摺動自在に嵌合されたロッド部41bとを有し、ロッ
ド部41bの先端部がフレーム40に回動自在に連結さ
れている。
【0048】例えばねじ機構を利用した伸縮調整機構に
よって、ロッド部41bのシリンダ部41aからの突出
長さが可変とされている。例えばマニュアル操作によっ
て、その操作部41cを所定方向に回動操作することに
よって、ロッド部41bのシリンダ部41aからの突出
長さが変更される。また、変更後、操作部41cを上記
所定方向とは反対方向に回動させることによって、変更
後の突出長さにロックされる。
【0049】支持ステー41の長さを変更することによ
り、フラップ板1Eの上下方向揺動位置が変更される。
車椅子Aの座部の高さが固定式の場合、身長の高い患者
Kが入浴するときは、フラップ板1Eが高い揺動位置に
設定され、身長が低い患者Kが入浴するときは、フラッ
プ板1Eが低い揺動位置とされる。このように、患者K
の身長に応じてフラップ板1Eを適切な高さに変更する
ことにより、車椅子Aの座部の高さを変更する必要がな
くなる。このように、車椅子Aの座部の高さを変更しな
くてもよということは、車椅子Aとして、高さ調整用の
ジャッキ機構を有しない安価かつ故障のしにくいものを
用いることができるという利点をもたらすことになる。
【0050】前記フラップ板1Eのフレーム40は、図
9に示すような剛性に優れたパイプ材等を利用して構成
された連結部材51に対して、上下方向に揺動可能に連
結されている。すなわち、連結部材51は、左右方向に
伸びて、左右一対の側壁部材1Aと1Bとを連結してお
り、この連結部材51の左右端部に設けたブラケット5
1aに対して、フレーム40の前端部が上下方向に揺動
可能に保持されている。なお、連結部材51関係につい
ては、後に詳述する。また、図9中符号62は、後述す
るモール部材である。
【0051】図9〜図10の説明(浴槽本体の組立) 次に、図9、図10を参照しつつ、浴槽本体1の詳細と
その組立について説明する。まず、浴槽本体1を構成す
るために、複数(実施形態では3個)の連結部材51〜
53が用いられる(図10参照)。各連結部材51〜5
3は、剛性に優れたパイプ材等によって形成されて、左
右一対の側壁部材1Aと1Bとを連結するものである。
ただし、連結部材51〜53は、入浴用空間3内に導入
される車椅子Aや患者Kと干渉しないように、側壁部1
A、1Bの周縁部同士を連結するようになている。具体
的には、連結部材51は、側壁部材1Aと1Bとのう
ち、上部でかつ後部同士を連結しており、この連結部材
51にフラップ板1Eが揺動自在に連結されることは前
述したとおりである。連結部材52は、側壁部材1A、
1Bの前部でかつ上部同士を連結している。連結部材5
3は、側壁部材1A、1Bの前部でかつ下部同士を連結
している。
【0052】入浴浴槽1の組立に際しては、まず、左右
一対の側壁部材1Aと1Bとが、複数の連結部材51〜
53によって連結して、組立体Mを得ることから行われ
る。連結部材51〜53を側壁部材1A、1Bに固定す
るには、例えば内側(入浴用空間3側)から、例えばね
じ工具としてのボルトを利用して行われる。
【0053】次に、組立体Mに対して、前壁部材1Cが
固定される。また、組立体Mの一方の側壁部材(実施形
態では1A)に対して、後述するようにヒンジを介して
扉部材2が取付けられる。前壁部材1Cは、強度を要求
されないようになっている関係上、例えば合成樹脂(繊
維強化プラスチック)によって、1枚の板状に形成され
て、中空構造は採用されていない。
【0054】フラップ板1Eの組付は、次のように行う
ことができる。すなわち、、組立体Mを構成する前に、
連結部材51に対してあらかじめフラップ板1Eのフレ
ーム40が揺動自在に連結しておき、組立体Mの構成後
に、フラップ板1Eをフレーム40にねじ工具を利用し
て取付けることができる。別の手法として、組立体Mを
構成した後、連結部材51にフレーム40を取付けて、
その後フレーム40にフラップ板1Eを固定するように
してもよい。さらに、組立体Mの組立前に、あらかじめ
フレーム40とフラップ板1Eとを組み付けておき、組
立体Mの組立後に、連結部材51に対してフレーム40
(つまりフラップ板1E)を組み付けるようにしてもよ
い。フラップ板1Eを連結部材51に対して揺動自在に
組み付けるのに手間を要することから、組立体Mの組立
前に、あらかじめフラップ板1E(の少なくともフレー
ム40)を、連結部材51に組み付けておくのが好まし
い。
【0055】図11〜図13の説明(扉部材の取付) 扉部材2は、一方の側壁部材1Aに対して、ヒンジ85
を介して揺動自在に取付けられる。ヒンジ85は、一方
の側壁部材1Aにねじ固定される第1取付部86と、第
1取付部86の上方に位置されて扉部材2にねじ固定さ
れる第2取付部87とを有する。第1取付部86には上
下方向に伸びる軸孔86aが形成されている。また、第
2取付部87には、上下方向に伸びるピン部材87aが
一体化されている。ピン部材87aが、軸孔86a内
に、上下方向に摺動自在かつ回動自在に嵌合される。す
なわち、扉部材2を若干持ち上げて、ピン部材87aを
軸孔86aに嵌合させるように扉部材2を下方へおろす
ことによって、扉部材2の側壁部材1A(つまり浴槽本
体1)に対する取付けが完了する。
【0056】扉部材2の下部には、扉部材2の重心位置
αの鉛直下方位置において、キャスタ等の車輪88が取
付けられている。車輪88が水平な床面Fに接触した状
態では、ピン部材87aは、軸孔86aに対して、上下
方向に若干相対変位可能とされる(実施形態では、上下
にそれぞれ1cm程度相対変位可能)。これにより、扉
部材2を開閉させたとき、床面Fに若干の凹凸や傾斜等
が存在しても、扉部材2の全重量は車輪88を介して床
面Fに支承されて、ヒンジ85(したがって側壁部材1
A)に無理な外力が作用することが防止される。
【0057】図14〜図18の説明(側壁部材の詳細) 各側壁部材1A、1Bは、それぞれ、インナパネル55
とアウタパネル56とを組み合わせることにより、中空
構造(閉断面構造)とされて、剛性の優れたものとして
構成されている。各パネル55と56とはそれぞれ、例
えば合成樹脂(繊維強化プラスチック)により構成され
て、ねじ固定具を利用して互いに一体化されている。す
なわち、図14に示すように、例えばアウタパネル56
の板面には、内方側に向けて突出するボルト57があら
かじめ取付シート58によって固定されており、インナ
パネル55を貫通したボルト57に対して、ナット59
および袋ナット60を螺合されている。そして、インナ
パネル55とアウタパネル56との間には、ボルト57
に嵌合されたスペーサ61が位置されて、組立後の側壁
部材1A、1Bが所定厚さとなるように結合される。
【0058】各パネル55、56はそれぞれ、その合わ
せ面側に向けて短く伸びるフランジ部55a、56aを
有する。前述のように、ボルト57を利用して一体化さ
れたインナパネル55とアウタパネル56とは、そのフ
ランジ部55aと56aとの間に隙間eが形成される
(実施形態では隙間eの寸法は例えば1cm程度とされ
ている)。この隙間eは、弾性部材からなるモール部材
62によって覆われている。すなわち、モール部材62
は、断面略H字状とされて、左右一対の係合凹部62
a、62bを有する。一方の係合凹部62aに対して、
インナパネル55のフランジ部55aが嵌合される。ま
た、他方の係合凹部62bに対して、アウタパネル56
のフランジ部56aが嵌合される。なお、係合凹部62
a、62bは、その開口端部側の開口寸法が、フランジ
部55a、56aの厚さよりも若干小さくされて、係合
凹部62a、62bとフランジ部55a、56aとの嵌
合がきつく行われるようになっている。このようなモー
ル部材62は、例えば図9に示すように、外観上の見栄
えが重要となる浴槽本体1の前部(前面)および上部
(上面)の全長に渡って長く伸びて存在するようにされ
ている(側壁部1A、1Bの後面および底面には存在し
ないだけ)。
【0059】側壁部材1A、1Bの下部には、図16に
示すように、高さ調整式の脚部材65が取付けられる。
すなわち、側壁部材1A、1Bの下面には、そのフラン
ジ部55a、56aに跨って連結プレート66が固定さ
れる。連結プレート66の固定は、側壁部材1A、1B
側にあらかじめ固定されたナット(ポップナット)67
に対して、ボルト68を下方から螺合させることにより
行われる。なお、69,70はスペーサである。このよ
うな連結プレート66には、あらかじめナット71が溶
接等により固定されており、このナット71に対して、
脚部材65に一体のねじ軸部65aが螺合されている。
ナット71に対するねじ軸部65aの螺合位置を変更す
ることにより、側壁部材1A、1Bの高さ調整が行われ
る。
【0060】側壁部材1A、1Bのうち、扉部材2が位
置する側の端面(後面)の構造が、図13、図14に示
される。側壁部材1A、1Bの後面は、扉部材2の取付
けや、その開閉の衝撃に耐え得るように、補強プレート
75によって補強されている。すなわち、側壁部材1
A、1Bの中空部内には、そのフランジ部55a、56
aに跨って補強プレート75が位置され、この補強プレ
ート75が、ボルト76によってフランジ部55a、5
6aに固定されている。このような、補強プレート75
は、側壁部材1A、1Bの後面のほぼ全長に渡って伸び
ている。なお、側壁部材1A、1Bの後面には、隙間e
に位置されて側壁部材1A、1Bの後面に若干突出する
緩衝部材(シール部材)77が挟持されている(図18
参照−図17では図示略)。緩衝部材77は、側壁部材
1A、1B後面の全長に渡って伸びていて、扉部材2を
閉じるときに、緩衝部材77による衝撃緩和が行われ、
かつ入浴用空間3と外部との間をシールする。
【0061】図19、図20の説明(フラップ板に設け
た緩衝部材) フラップ板1Eの後部には、後方に向けて開口された凹
部80が形成されている。この凹部80は、患者Kがそ
の首部よりも上方部分を浴槽本体1よりも上方に露出さ
せるための孔部1Fを構成するためのものとされる。患
者Kの首部(の前面)が当接しても痛くないように、フ
ラップ板1Eには、緩衝部材81が取付けられる(図1
をも参照)。この緩衝部材81は、実施形態では、例え
ば略円形の弾性部材からなるシート材をその直径方向を
境にして2つ折りにした構造とされている。
【0062】緩衝部材81は、その折り返し部81a内
に中空部81bを構成する構造となっており、この中空
部81B側が、患者Kの首部に向かう側の面とされる。
そして、緩衝部材81の折り返し端部81cが、ねじ8
2によってフラップ板1Eに固定される。弾性部材によ
って構成された中空部81bは十分に柔らかいものとさ
れて、患者Kの首部が当接してもそのクッション性によ
って患者Kに痛みを与えることがない。また、中空部8
1bを目視したときに、鋭さを与えたりする事態も防止
あるいは低減されることになる。なお、図20中符号8
3は、後カバー部材であって(図2をも参照)、前方に
向けて開口された凹部83aを有して、患者Kが入浴用
空間3内に位置されたときに、開口部1Fの開口面積を
極力小さくするために用いられる。
【0063】図21の説明(シール部材) 入浴浴槽Yは、その浴槽本体1が底壁部材を有しないこ
とにより、車椅子Aが、段差を乗り越えることなく、入
浴用空間3内に入退出することができる。この一方、入
浴浴槽Yの高さ調整のために、入浴浴槽Yと床面Fとの
間には下方隙間90が形成されることになる。この下方
隙間90が存在することによって、入浴用空間3内が外
部と連通されていまい。入浴用空間3内を暖かい雰囲気
に保つ上では好ましくないものとなる。このため、弾性
部材からなるシール部材91を設けて、下方隙間90を
塞ぐようにしてある(図1をも参照)。
【0064】シール部材91は、浴槽本体1の下部全
周、および扉部材2の下部全長に渡って設けられており
(ねじ固定)、扉部材2を閉じたときには、上方から見
たときに、閉じられた環状となるように構成される。そ
して、シール部材91の下部は、その全長に渡って床面
Fに接触するようにされている。なお、浴槽本体1に設
けたシール部材91と、扉部材3に設けたシール部材9
1とは、扉部材3を閉じたときに互いに重なりあうよう
にされて、入浴用空間3内に噴射された湯水が外部へ漏
れ出るのを極力防止するようにしてある。
【0065】シール部材91には、所定高さ位置(例え
ば床面Fから2cm)に、水抜き孔82が1つあるいは
複数形成されている。これにより、入浴中にあっては、
シャワーノズル30a〜30lから噴射された湯水が、
水抜き孔82の高さ位置まで貯溜されて、入浴用空間3
内が十分に保温される。入浴用空間3内に貯溜している
湯水が、水抜き孔82の高さまで達すると、この水抜き
孔82を通して外部に排出される。扉部材3を開くこと
により、入浴用空間3内の湯水は全て外部に排出され
る。多少の漏れはあっても、入浴用空間3内への湯水噴
出量が大きいので、入浴用空間3の底部に湯水を貯溜す
ることが可能である。
【0066】図22〜図24の説明(シールパン部材) 図22〜図24は、シャワー入浴浴槽の下方に敷いて使
用することによって、入浴用空間3内の保温性を高める
ことのできるシールパン部材95を示す。このシールパ
ン部材95は、全体的に上方のみが開口されたパレット
状に形成されている。すなわち、シールパン部材95
は、底壁部95aと、底壁部95aの全周縁部から上方
へ立ち上がる縦壁部95bとを有する。このようなシー
ルパン部材95は、実施形態では合成樹脂による一体成
形品とされているが、金属板を加工することによって形
成することもできる。なお、シールパン部材95の各部
分の厚さは、大きな強度を必要としないので極力薄く形
成されており、例えば2〜3mm程度というように極め
て薄くすることができる。
【0067】上記底壁部95aは、この上に入浴浴槽Y
が載置できる大きさとされている。すなわち、底壁部9
5a上に入浴浴槽Yを載置したときに、入浴浴槽Yの全
周を底壁部95bで囲むことのできるような大きさに設
定されている。そして、縦壁部95bの高さは、入浴浴
槽Yと設置床面Fとの間の下方隙間90よりも若干高く
なる範囲で、極力低く形成されている(例えば5〜7c
m程度)。
【0068】縦壁部95bのうち、入浴浴槽Yの扉部材
2に沿う1辺となる後縦壁部95b−1のみが、他の縦
壁部95bに対してその側縁部で分離されている。そし
て、後縦壁部95b−1の下縁部は、例えば薄肉状のヒ
ンジ部95cとされて、後縦壁部95b−1がこのヒン
ジ部95cを中心に揺動可能とされて、図23実線で示
す起立位置と、図23一点鎖線で示す傾倒位置とを選択
的にとり得るようになており、外力が作用しない限り各
位置でもってその状態が保持される。傾倒位置にある後
縦壁部95b−1は、設置床面Fに沿う状態となる。
【0069】後縦壁部95b−の左右側縁部からは、そ
の起立位置において他の縦壁部95bの外部にオーバラ
ップされるオーバラップ部95dが形成されている。こ
れにより、後縦壁部95b−1が起立位置とされたとき
に、他の縦壁部95bに対してオーバラップ部95dが
オーバラップされて、シールパン部材95内に湯水が注
入されたときに、湯水が後縦壁部95b−1と他の縦壁
部95bとの境界部位から漏れ出ることが極力防止され
るようになっている。
【0070】以上のようなシールパン部材95の底壁部
95a上に入浴浴槽Yを載置して、後縦壁部95b−1
を起立位置とした状態でシャワー入浴したとき、入浴浴
槽Yの下方隙間90よりも高い位置に縦壁部95bが位
置するので、入浴用空間3内に噴射された湯水がシール
パン部材95内に貯溜されて、下方隙間90を塞ぐこと
になる。これにより、入浴用空間3内の保温性が十分に
確保されることになる。入浴用空間3に対して車椅子を
出入りさせるときは、後縦壁部95b−1を傾倒位置と
すればよい。扉部材3は、傾倒位置にある後縦壁部95
b−1に邪魔されることなく開閉され、また車椅子は、
傾倒位置にある薄い後縦壁部95b−1を通過するだけ
でよく、大きな段差を乗り越えるという必要はないもの
となる。
【0071】上述のようなシールパン部材95は、特定
の入浴浴槽Yに対応した専用のものとして形成すること
ができる。また、底壁部95aの大きさを複数種の入浴
浴槽のうちもっとも大きい入浴浴槽に対応させておき、
しかも手縦壁部95bの高さをもっとも下方隙間90の
大きい入浴浴槽に対応させておくことにより、1つのシ
ールパン部材95を複数種の入浴浴槽に対応できる汎用
品として構成することもできる。
【0072】図25〜図27の説明(フラップ板保持構
造の変形例) 図25〜図27は、フラップ板1Eを上下方向に揺動可
能、かつ所望の揺動位置で固定保持しておくための構造
の別の例を示すものである。すなわち、図9、図10に
示す例では、フラップ板1Eを連結部材51に揺動可能
に保持させ、しかも所望揺動位置で固定保持しておくた
めの支持ステー41を入浴用空間3内に配設した場合を
示してあるが、図25〜図27の例では、フラップ板1
Eを、連結部材51を介することなく左右の側壁部材1
A、1Bに直接上下方向に揺動自在に保持させると共
に、所望揺動位置で固定保持しておくための支持機構を
側壁部材1A、1B内に配設するようにしてある。
【0073】なお、左右の側壁部材1A、1Bに対する
フラップ板1Eの保持機構はそれぞれ対称に構成されて
いるので、一方の側壁部材1Aに着目して揺動および揺
動保持のための構造について説明する。まず、側壁部材
1Aのインナパネル55には、軸受部材100がボルト
等の固定具101によって固定されている。この軸受部
材100に対して、軸部材102が回動自在に保持され
ている。軸部材102は、実施形態では、複数の部材を
一体的に連結することにより構成されている。
【0074】軸部材102の内端部(入浴用空間3側の
端部)には、薄板状の連結部材103が溶接等により一
体化され、この連結部材103に対して薄板状の連結部
材104がボルト等の固定具105が固定されている。
そして、連結部材104に対して、フラップ板1Eの左
右方向端部がボルト等の固定具106によって固定され
ている。これにより、軸部材102の回動に応じて、フ
ラップ板1Eが上下方向に揺動されることになる。
【0075】軸部材102の外端部には、ホイール11
0が固定されている。このホイール110の外周面に
は、周方向略等間隔に多数の係止凹部110aが形成さ
れている。このホイール110に対応させて、インナパ
ネル55には、ボールプラジャ111が配設されている
(図26、図27)。なお、図25では、ボールプラン
ジャ111は紙面裏側に位置されて、図25では図示さ
れない状態となっている。
【0076】ボールプランジャ11の取付けのために、
インナパネル55の内面には、合成樹脂のシート材10
9を利用してブラケット112が固定され、このブラケ
ット112に対して、ブラケット113がボルト等の固
定具114によって固定されている。そして、ブラケッ
ト113に対して、ボールプランジャ111のケーシン
グ111aがナットからなる固定具115を利用して固
定されている。すなわち、ボールプランジャ111は、
外周面にねじ部が形成されたケーシング111aと、ケ
ーシング111aに保持されて、その一部がケーシング
111aの先端部から露出されたボール111bと、図
示を略すがケーシング111a内に保持されて、ボール
111bをケーシング111aから突出する方向に付勢
するスプリングとを有する。そして、ケーシング111
aをブラケット113にねじ込んだ状態で、固定具11
5にロックされる。
【0077】ボールプランジャ111のボール111b
が、ホイール110の凹部110aに係合される。これ
により、ホイール110の勝手な回動、つまり軸部材1
02の勝手な回動が規制されて、フラップ板1Eが揺動
が規制される。ボール111bが係合凹部110aに係
合しているときの係合力(係止力)は、フラップ板1E
の自重に十分対抗できる大きさに設定される。そして、
フラップ板1Eを手指等によって上下方向のやや大きな
揺動のための外力を付与すると、ボール111bが係合
凹部110aから脱出してフラップ板1Eの揺動が可能
となり、フラップ板1Eに揺動のための上記外力を除去
した時点にもっとも近い位置にある係合凹部110aに
対して再びボール111bが係合されることになる。
【0078】なお、図25において、連結部材51は、
その端部に一体化されたフランジ部材120をインナパ
ネル55の内面に密着させた状態で、裏当て板121と
共に、ボルト等の固定具122によってインナパネル5
5に固定されている。
【0079】図25〜図27の例では、フラップ板1E
の揺動と揺動保持の機構を極力側壁部材1A、1Bの内
部空間に位置するように構成してあるので、入浴用空間
3を極力大きく確保する上で好ましいばかりでなく、入
浴用空間3内の外観上の体裁を向上させる上でも好まし
いものとなる。
【0080】以上実施形態について説明したが、本発明
はこれに限らず、例えば次のような場合をも含むもので
ある。低温側の湯水供給系路となる第1系路11にレギ
ュレータを接続したものであってもよい。混合栓10か
らの吐出流量を調整する専用の流量調整バルブを別途設
けてもよい。第2排水バルブ36は、マニュアル操作さ
れるものであってもよく、あるいは、コントローラUに
よって制御されるものであってもよい。コントローラU
によって制御する場合、シャワー入浴停止の操作が行わ
れたときに、第2排水バルブ36を開弁させるように制
御するのが好ましい。この開弁された第2排水バルブ3
6は、シャワーバルブ20、21が閉弁されたときに閉
弁されるように制御するのが好ましい。捨て水タンク1
9は、複数のシャワーノズル30a〜30l等から流れ
落ちる湯水の集合部としての機能を果たすものなので、
捨て水タンク19のような容積部を別途設けないように
することも可能である。
【0081】連結部材51〜53は、適宜の断面形状と
することができ、例えば、円形の他、楕円形、角形等適
宜選択できるものであり、外周形状の一部が側壁部1
A、1Bの周縁部形状に沿うような形状部分を有するも
のであってもよい。フラップ板1Eは、上下方向に揺動
可能とすることなく、固定式とすることもできる(特に
車椅子Aとしてその座部が高さ調整式のものを用いる場
合)。また、フラップ板1Eは、側壁部材1A、1Bに
直接取付けるようにしてもよい(上下方向に揺動可能で
も固定式のいずれでもよい)。図14〜図18に示すよ
うな側壁部材1A、1Bの構造、図19、図20に示す
ような緩衝部材81の構造、図11〜図13に示すよう
な扉部材3の取付構造、図21に示すようなシール部材
構造は、従来既知のシャワー入浴装置(入浴浴槽)に対
しても同様に適用し得るものである。本発明の目的は、
明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利
点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含
むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるシャワー入浴浴槽の一例を
示す斜視図。
【図2】図1の入浴漕の扉を開いた状態を示す斜視図。
【図3】図1に入浴漕に患者が担架ごと導入された状態
を示す側面図。
【図4】湯水供給のためのシステム図。
【図5】入浴浴槽への湯水供給系路の具体的な配設例を
示す図。
【図6】入浴浴槽への湯水供給系路の具体的な配設例を
示す図。
【図7】入浴浴槽への湯水供給系路の具体的な配設例を
示す図。
【図8】入浴浴槽のフラップ板と患者との関係を示す要
部簡略側面図。
【図9】フラップ板の取付構造を示す要部斜視図。
【図10】入浴浴槽の分解斜視図。
【図11】入浴浴槽を扉部材側から見た図。
【図12】ヒンジの一例を示す一部断面正面図。
【図13】扉部材に設けた車輪と扉部材の開閉を示す簡
略上面図。
【図14】側壁部材の断面図。
【図15】モール部材部分の断面図。
【図16】側壁部材への脚部材の取付例を示す断面図。
【図17】側壁部材を扉部材側から見たときの要部正面
図。
【図18】図17のX18−X18線相当断面図。
【図19】フラップ板に取付けられる緩衝部材を示す斜
視図。
【図20】図19に示す緩衝部材等を患者との関係で示
す側面断面図。
【図21】入浴浴槽に設けたシール部材を示す要部断面
図。
【図22】シールパン部材の一例を示す平面図
【図23】図22に示すシールパン部材の斜視図
【図24】図22のX24−X24線相当断面図。
【図25】フラップ板の揺動保持のための別の例を示す
要部断面図
【図26】フラップ板の揺動を規制する保持機構の一例
を示す要部側面図。
【図27】図26を上方から見た図。
【符号の説明】
Y:浴槽 A:車椅子 K:患者 F:床面 1:浴槽本体 1A:左側壁部材 1B:右側壁部材 1C:前壁部材 1D:前壁部材の後部 1Eフラップ板 1F:開口部 2:扉 3:入浴用空間 30a〜30l:シャワーノズル 40:フレーム(フラップ板用) 41:支持ステー(フラップ板用) 51:連結部材(フラップ板用) 52:連結部材 53:連結部材 55:インナパネル 551:フランジ部(インナパネル用) 56:アウタパネル 56a:フランジ部(アウタパネル用) 57:ボルト(インナパネルとアウタパネルとの固定
用) 59:ナット 60:袋ナット 61:スペーサ 62:モール部材 62a、62b:係合凹部 80:凹部(フラップ板) 81:緩衝部材 81a:折り返し部 81b:中空部 82:ねじ 85:ヒンジ 86:第1取付部 86a:軸孔 87:第2取付部 87a:ピン部材 88:車輪 90:下方隙間 91:シール部材 92:水抜き孔 95:シールパン部材 95a:底壁部 95b:縦壁部 95b−1:後縦壁部 95c:ヒンジ部(後縦壁部の下縁部) 100:軸受部材 102:軸部材 110:ホイール(保持機構) 110a:係止凹部 111:ボールプランジャ(保持機構) 111a:ケーシング(スプリング内蔵) 111b:ボール
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−286297(JP,A) 特開2003−93469(JP,A) 特開 平11−47216(JP,A) 特開2003−93255(JP,A) 特開 平10−33618(JP,A) 登録実用新案3058556(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 33/00 310

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】患者が車椅子に乗せられた状態で導入され
    る入浴用空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯水を
    噴射するためのシャワーノズルが設けられる浴槽本体
    と、 前記浴槽本体に揺動可能に取付けられ、閉じられたとき
    に前記入浴用空間の後方を画成すると共に、該入浴用空
    間に対して患者を入退出させるときに開かれる扉部材
    と、 を備え、 前記浴槽本体の外殻を構成する部材が、前記入浴用空間
    の左右を画成する左右一対の側壁部材と、該入浴用空間
    の前方から上方前部に渡って画成する前壁部材と、の少
    なくとも3つの部材による分割構成とされており、 前記左右一対の側壁部材の周縁部同士が、複数本の連結
    部材によって連結されており、 前記左右一対の側壁部同士を前記複数の連結部材によっ
    て連結してなる組立体に対して、前記前壁部材が連結さ
    れており、 前記扉部材が、前記左右一対の側壁部材のうち一方の側
    壁部材に対して、ヒンジを介して揺動可能に連結されて
    おり、 前記左右一対の側壁部材はそれぞれ、アウタパネルとイ
    ンナパネルとを一体化することにより中空構造として構
    成されており、 前記左右一対の側壁部材の内面にそれぞれ、前記シャワ
    ーノズルが設けられ、 前記左右一対の側壁部材内には、前記シャワーノズルに
    対する湯水供給経路が配設されている、 ことを特徴とするシャワー入浴装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記複数の連結部材が、前記左右一対の側壁部に対して
    ねじ固定具を利用して固定され、 前記前壁部材が、ねじ固定具を利用して前記組立体に固
    定され、 前記ヒンジが、前記一方の側壁部材および扉部材に対し
    てねじ固定具を利用して固定されている、 ことを特徴とするシャワー入浴装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記ヒンジが、 前記一方の側壁部材にねじ固定具を利用して固定された
    第1取付部と、 前記扉部材にねじ固定具を利用して固定された第2取付
    部と、 前記各取付部のいずれか一方に設けられ、前記ヒンジの
    揺動軸線を構成する上下方向に伸びるピン部材と、 前記各取付部の他方に設けられ、前記ピン部材を回動自
    在に支承する軸孔とを有し、 前記各取付部はあらかじめ前記一方の側壁部あるいは扉
    部材にねじ固定具を利用して取付けられていて、該扉部
    材の前記浴槽本体に対する連結が、前記ピン部材を前記
    軸孔に対して上下方向から嵌合させることによって行わ
    れる、 ことを特徴とするシャワー入浴装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
    おいて、 前記浴槽本体は、底壁部を有しない構造とされて、床面
    に設置したときに、該浴槽本体および前記扉部材の各下
    面と該床面との間に下方隙間が形成されるように設定さ
    れている、ことを特徴とするシャワー入浴装置。
  5. 【請求項5】患者が車椅子に乗せられた状態で導入され
    る入浴用空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯水を
    噴射するためのシャワーノズルが設けられる浴槽本体
    と、 前記浴槽本体に揺動可能に取付けられ、閉じられたとき
    に前記入浴用空間の後方を画成 すると共に、該入浴用空
    間に対して患者を入退出させるときに開かれる扉部材
    と、 を備え、 前記浴槽本体の外殻を構成する部材が、前記入浴用空間
    の左右を画成する左右一対の側壁部材と、該入浴用空間
    の前方から上方前部に渡って画成する前壁部材と、の少
    なくとも3つの部材による分割構成とされており、 前記左右一対の側壁部材の周縁部同士が、複数本の連結
    部材によって連結されており、 前記左右一対の側壁部同士を前記複数の連結部材によっ
    て連結してなる組立体に対して、前記前壁部材が連結さ
    れており、 前記扉部材が、前記左右一対の側壁部材のうち一方の側
    壁部材に対して、ヒンジを介して揺動可能に連結されて
    おり、 前記浴槽本体は、底壁部を有しない構造とされて、床面
    に設置したときに、該浴槽本体および前記扉部材の各下
    面と該床面との間に下方隙間が形成されるように設定さ
    れており、 前記浴槽本体の下部と前記扉部材の下部にはそれぞれ前
    記床面に接触するシール部材が取付けられて、該扉部材
    を閉じた状態では、該シール部材が全体として該浴槽本
    体と扉部材の下部全周に渡って伸びる環状とされて、該
    シール部材によって前記下方隙間が塞がれる、 ことを特徴とするシャワー入浴装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記シール部材には、所定高さ位置に水抜き孔が形成さ
    れており、 前記扉部材を閉じた状態で前記入浴用空間に湯水を供給
    したときに、前記水抜き孔の高さに相当する高さまで該
    入浴用空間の下部に湯水が貯溜可能とされている、 ことを特徴とするシャワー入浴装置。
  7. 【請求項7】患者が車椅子に乗せられた状態で導入され
    る入浴用空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯水を
    噴射するためのシャワーノズルが設けられる浴槽本体
    と、 前記浴槽本体に揺動可能に取付けられ、閉じられたとき
    に前記入浴用空間の後方を画成すると共に、該入浴用空
    間に対して患者を入退出させるときに開かれる扉部材
    と、 を備え、 前記浴槽本体の外殻を構成する部材が、前記入浴用空間
    の左右を画成する左右一対の側壁部材と、該入浴用空間
    の前方から上方前部に渡って画成する前壁部材と、の少
    なくとも3つの部材による分割構成とされており、 前記左右一対の側壁部材の周縁部同士が、複数本の連結
    部材によって連結されており、 前記左右一対の側壁部同士を前記複数の連結部材によっ
    て連結してなる組立体に対して、前記前壁部材が連結さ
    れており、 前記扉部材が、前記左右一対の側壁部材のうち一方の側
    壁部材に対して、ヒンジを介して揺動可能に連結されて
    おり、 前記前壁部材の後端部に連なるように配設されて、前記
    入浴用空間の上方後部を覆うフラップ板が設けられ、 前記フラップ板は、前記複数の連結部材のうち1つの連
    結部材に対して、上下方向に揺動可能に取付けられ、 前記フラップ板の上下方向の揺動位置が調整可能とされ
    ている、 ことを特徴とするシャワー入浴装置。
  8. 【請求項8】患者が車椅子に乗せられた状態で導入され
    る入浴用空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯水を
    噴射するためのシャワーノズルが設けられる浴槽本体
    と、 前記浴槽本体に揺動可能に取付けられ、閉じられたとき
    に前記入浴用空間の後方を画成すると共に、該入浴用空
    間に対して患者を入退出させるときに開かれる扉部材
    と、 を備え、 前記浴槽本体の外殻を構成する部材が、前記入浴用空間
    の左右を画成する左右一対の側 壁部材と、該入浴用空間
    の前方から上方前部に渡って画成する前壁部材と、の少
    なくとも3つの部材による分割構成とされており、 前記左右一対の側壁部材の周縁部同士が、複数本の連結
    部材によって連結されており、 前記左右一対の側壁部同士を前記複数の連結部材によっ
    て連結してなる組立体に対して、前記前壁部材が連結さ
    れており、 前記扉部材が、前記左右一対の側壁部材のうち一方の側
    壁部材に対して、ヒンジを介して揺動可能に連結されて
    おり、 前記前壁部材の後端部に連なるように配設されて、前記
    入浴用空間の上方後部を覆うフラップ板が設けられ、 前記フラップ板は、その左右端部が、前記左右の側壁部
    材に対して上下方向に揺動可能に保持され、 前記フラップ板の自重に抗して現在の揺動位置を保持す
    ると共に、揺動のための外力が該フラップ板に付与され
    たときに該フラップ板の揺動を許容する保持機構が設け
    られ、 前記保持機構が、前記側壁部材内に配設されている、 ことを特徴とするシャワー入浴装置。
  9. 【請求項9】患者が車椅子に乗せられた状態で導入され
    る入浴用空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯水を
    噴射するためのシャワーノズルが設けられる浴槽本体
    と、 前記浴槽本体に揺動可能に取付けられ、閉じられたとき
    に前記入浴用空間の後方を画成すると共に、該入浴用空
    間に対して患者を入退出させるときに開かれる扉部材
    と、 を備え、 前記浴槽本体の外殻を構成する部材が、前記入浴用空間
    の左右を画成する左右一対の側壁部材と、該入浴用空間
    の前方から上方前部に渡って画成する前壁部材と、の少
    なくとも3つの部材による分割構成とされており、 前記左右一対の側壁部材の周縁部同士が、複数本の連結
    部材によって連結されており、 前記左右一対の側壁部同士を前記複数の連結部材によっ
    て連結してなる組立体に対して、前記前壁部材が連結さ
    れており、 前記扉部材が、前記左右一対の側壁部材のうち一方の側
    壁部材に対して、ヒンジを介して揺動可能に連結されて
    おり、 前記前壁部材の後端部に連なるように配設されて、前記
    入浴用空間の上方後部を覆うフラップ板が設けられ、 前記フラップ板には、前記扉部材側の端部において、前
    記入浴用空間に導入された患者の首部が位置される凹部
    が形成され、 前記フラップ板には、前記凹部の奥側において、緩衝部
    材が取付けられており、 前記緩衝部材は、平板状の弾性部材を2つ折りにすると
    共にその折り返し部が中空部を構成するように形成され
    ている、 ことを特徴とするシャワー入浴装置。
  10. 【請求項10】患者が車椅子に乗せられた状態で導入さ
    れる入浴用空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯水
    を噴射するためのシャワーノズルが設けられる浴槽本体
    と、 前記浴槽本体に揺動可能に取付けられ、閉じられたとき
    に前記入浴用空間の後方を画成すると共に、該入浴用空
    間に対して患者を入退出させるときに開かれる扉部材
    と、 を備え、 前記浴槽本体の外殻を構成する部材が、前記入浴用空間
    の左右を画成する左右一対の側壁部材と、該入浴用空間
    の前方から上方前部に渡って画成する前壁部材と、の少
    なくとも3つの部材による分割構成とされており、 前記左右一対の側壁部材の周縁部同士が、複数本の連結
    部材によって連結されており、 前記左右一対の側壁部同士を前記複数の連結部材によっ
    て連結してなる組立体に対して、前記前壁部材が連結さ
    れており、 前記扉部材が、前記左右一対の側壁部材のうち一方の側
    壁部材に対して、ヒンジを介し て揺動可能に連結されて
    おり、 前記浴槽本体を水平な床面に設置した状態において、前
    記扉部材が前記浴槽本体に対して上方および下方に若干
    動き得るように連結され、 前記扉部材の下部には、該扉部材の重心位置の鉛直下方
    において車輪が取付けられている、 ことを特徴とするシャワー入浴装置。
  11. 【請求項11】患者が車椅子に乗せられた状態で導入さ
    れる入浴用空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯水
    を噴射するためのシャワーノズルが設けられる浴槽本体
    と、 前記浴槽本体に揺動可能に取付けられ、閉じられたとき
    に前記入浴用空間の後方を画成すると共に、該入浴用空
    間に対して患者を入退出させるときに開かれる扉部材
    と、 を備え、 前記浴槽本体の外殻を構成する部材が、前記入浴用空間
    の左右を画成する左右一対の側壁部材と、該入浴用空間
    の前方から上方前部に渡って画成する前壁部材と、の少
    なくとも3つの部材による分割構成とされており、 前記左右一対の側壁部材の周縁部同士が、複数本の連結
    部材によって連結されており、 前記左右一対の側壁部同士を前記複数の連結部材によっ
    て連結してなる組立体に対して、前記前壁部材が連結さ
    れており、 前記扉部材が、前記左右一対の側壁部材のうち一方の側
    壁部材に対して、ヒンジを介して揺動可能に連結されて
    おり、 前記左右一対の側壁部は、それぞれ、インナパネルとア
    ウタパネルとを組み合わせることによって、中空構造と
    された閉断面として形成されており、 前記インナパネルとアウタパネルとの間には、少なくと
    も前記浴槽本体の前部から上部の全長に渡って、弾性部
    材からなるモール部材が介在され、 前記モール部材は左右一対の係合凹部を有する断面略H
    字状とされて、一方の係合凹部に前記インナパネルの端
    部を構成するフランジ部が嵌合されると共に、他方の係
    合凹部に前記アウタパネルの端部を構成するフランジ部
    が係合されている、 ことを特徴とするシャワー入浴装置。
  12. 【請求項12】患者が車椅子に乗せられた状態で導入さ
    れる入浴用空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯水
    を噴射するためのシャワーノズルが設けられる浴槽本体
    と、 前記浴槽本体に揺動可能に取付けられ、閉じられたとき
    に前記入浴用空間の後方を画成すると共に、該入浴用空
    間に対して患者を入退出させるときに開かれる扉部材
    と、 を備え、 前記浴槽本体の外殻を構成する部材が、前記入浴用空間
    の左右を画成する左右一対の側壁部材と、該入浴用空間
    の前方から上方前部に渡って画成する前壁部材と、の少
    なくとも3つの部材による分割構成とされており、 前記左右一対の側壁部材の周縁部同士が、複数本の連結
    部材によって連結されており、 前記左右一対の側壁部同士を前記複数の連結部材によっ
    て連結してなる組立体に対して、前記前壁部材が連結さ
    れており、 前記扉部材が、前記左右一対の側壁部材のうち一方の側
    壁部材に対して、ヒンジを介して揺動可能に連結されて
    おり、 前記浴槽本体は、底壁部を有しない構造とされて、床面
    に設置したときに、該浴槽本体および前記扉部材の各下
    面と該床面との間に下方隙間が形成されるように設定さ
    れており、 前記浴槽本体と扉部材とを有する浴槽が設置される床面
    に敷設され、底壁部と該底壁部の全周縁部から上方へ立
    ち上がる縦壁部とを有して全体として上方のみが開口さ
    れたパレット状に形成されたシールパン部材を備え、 前記浴槽が前記シールパン部材の底壁上に設置されたと
    きに、該シールパン部材の上下方向に伸びる縦壁部によ
    って該浴槽の全周囲が囲まれるようにされ、 前記シールパン部材の前記縦壁部は、前記浴槽の前記下
    方隙間よりも高くなるように設定され、 前記シールパン部材のうち、前記扉部材側に位置される
    後縦壁部が、その下縁部を中心として揺動可能とされ
    て、該後縦壁部を後方へ揺動させて前記床面に沿わせた
    傾倒状態において、該扉部材の開閉が該後縦壁部と干渉
    することなく行われると共に、該傾倒状態にある後縦壁
    部の上を通って車椅子が前記入浴用空間と外部との間を
    行き来できるようにされている、 ことを特徴とするシャワー入浴装置。
  13. 【請求項13】患者が車椅子に乗せられた状態で導入さ
    れる入浴用空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯水
    を噴射するためのシャワーノズルが設けられる浴槽本体
    と、 前記浴槽本体に揺動可能に取付けられ、閉じられたとき
    に前記入浴用空間の後方を画成すると共に、該入浴用空
    間に対して患者を入退出させるときに開かれる扉部材
    と、 を備えたシャワー入浴装置の組立方法であって、 前記浴槽本体の外殻を構成するための左右一対の側壁部
    材の周縁部同士を、複数の連結部材によって連結してな
    る組立体を構成し、 その後、前記組立体に対して、前記扉部材を連結すると
    共に、前記浴槽本体の外殻を構成する前壁部材を連結す
    る、ようにされ、 前記左右一対の側壁部材はそれぞれ、アウタパネルとイ
    ンナパネルとを一体化することにより中空構造として構
    成されて、該左右一対の側壁部材の内面にそれぞれ前記
    シャワーノズルが設けられると共に、該左右一対の側壁
    部材内には前記シャワーノズルに対する湯水供給経路が
    配設されている、 ことを特徴とするシャワー入浴装置の組立方法。
  14. 【請求項14】請求項13において、 前記扉部材が、ヒンジを介して前記浴槽本体に連結され
    るように設定され、 前記ヒンジが、ピン部材を有する第1取付部と、該ピン
    部材が回動自在に嵌合される軸孔を有する第2取付部と
    を有し、 前記ヒンジの前記各取付部のうち、一方の取付部が前記
    左右一対の側壁部材のうち一方の側壁部材に対してあら
    かじめ取付けられると共に、他方の取付部が前記扉部材
    にあらかじめ取付けられており、 前記組立体が構成された状態で、前記ピン部材と軸孔と
    を上下方向から嵌合させることによって、前記扉部材の
    該組立体に対する取付けが行われる、 ことを特徴とするシャワー入浴装置の組立方法。
  15. 【請求項15】入浴用空間の左右と前方とが浴槽本体に
    よって画成されると共に該入浴用空間の後方が該浴槽本
    体に揺動可能に取付けられた扉部材によって画成され、
    しかも該浴槽本体が底壁を有しないで設置床面との間に
    下方隙間を有するようにされたシャワー入浴浴槽に用い
    るられるものであって、 底壁部と該底壁部の全周縁部から上方に立ち上がる縦壁
    部とを有して全体的に上方のみが開口されたパレット状
    に形成されて、該底壁部上に前記シャワー入浴浴槽を載
    置したときに該縦壁部によって該シャワー入浴浴槽の全
    周囲を取り囲むようにされ、 前記縦壁部は、前記底壁部上に載置された前記シャワー
    入浴浴槽の前記下方隙間よりも高くなるように設定さ
    れ、 前記シールパン部材のうち、前記扉部材側に位置される
    後縦壁部が、その下縁部を中心として揺動可能とされ
    て、該後縦壁部を後方へ揺動させて前記設置床面に沿わ
    せた傾倒状態において、該扉部材の開閉が該後縦壁部と
    干渉することなく行われると共に、該傾倒状態にある後
    縦壁部の上を通って車椅子が前記入浴用空間と外部との
    間を行き来できるようにされている、 ことを特徴とするシャワー入浴装置用シールパン部材。
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