JP3532812B2 - 化合物半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

化合物半導体装置及びその製造方法

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JP3532812B2
JP3532812B2 JP35114699A JP35114699A JP3532812B2 JP 3532812 B2 JP3532812 B2 JP 3532812B2 JP 35114699 A JP35114699 A JP 35114699A JP 35114699 A JP35114699 A JP 35114699A JP 3532812 B2 JP3532812 B2 JP 3532812B2
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賢志 有持
勉 五十嵐
満次 布川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化合物半導体装置
及びその製造方法に関し、より詳しくは、化合物半導体
層の上に形成されるキャパシタを備えた化合物半導体装
置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体装置として、電界効果トラ
ンジスタ(FET)、キャパシタなどを備えたモノリシ
ックマイクロ波IC(MMIC)が知られている。その
ような化合物半導体装置の製造工程として、ゲート長が
1μm以下のゲート電極を有するFETを形成し、キャ
パシタを形成した後に、FET及びキャパシタの全体を
カバレッジの良い絶縁性保護膜により覆うものがある。
【0003】そのようなキャパシタの構造を図1に基づ
いて説明する。図1において、GaAsのような半導体基板
101 の上には下地絶縁膜102 が形成され、その下地絶縁
膜102 の上にはキャパシタ103 を構成する下部電極104
、誘電体膜105 及び上部電極106 が順に形成されてい
る。また、キャパシタ103 は絶縁性保護膜107 により覆
われており、下部電極104 と上部電極106 は絶縁性保護
膜107 に接触した状態となっている。
【0004】その絶縁保護膜107 は、FET(不図示)
も併せて覆うような構造となっているために、カバレッ
ジが良く、ストレスの低いものが要求される。ストレス
の低い膜は、緻密性の低い膜を使用し且つ40〜60nm
程度に薄くすることによって得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、キャパシタに
おいては、絶縁性保護膜107 を通して上部電極から下部
電極へとリーク電流が流れることが発明者の実験により
明らかになった。そのような絶縁性保護膜107 として、
例えば紫外線(UV)CVD法によって形成される窒化
シリコン膜が用いられ、緻密性の低い窒化シリコン膜に
含まれる水素含有率は30%以上となっている。その窒
化シリコン膜は、基板温度を200〜400℃に設定し
て成長される。
【0006】基板温度を600℃以上にして窒化シリコ
ン膜を形成すると、その水素含有率は30%よりも低下
して緻密性の高い膜が得られる。しかし、基板温度を6
00℃以上にすると、化合物半導体基板101 内にドーピ
ングされた不純物であるシリコンが活性化して移動する
ために、その化合物半導体基板内に結晶欠陥が生じると
いう、化合物半導体装置特有の好ましくない現象が生じ
てしまう。
【0007】また、絶縁性保護膜107 の膜厚を60nmよ
りも厚くすると、絶縁性保護膜107からのストレスによ
ってFETのゲート電極の周囲の化合物半導体基板にピ
エゾ効果が生じて寄生容量を生じさせるという不都合が
ある。本発明の目的は、絶縁性保護膜を介してキャパシ
タの上部及び下部電極の間に流れるリーク電流を低減さ
せる構造を有する化合物半導体装置及びその製造方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、図5
(b)に例示するように、化合物半導体基板1の上に第1
の絶縁膜6を介して形成されたキャパシタ用の第1の電
極21と、前記第1の電極21の上に形成された前記キ
ャパシタ用の誘電体膜22と、前記誘電体膜22の上に
形成された前記キャパシタ用の第2の電極26と、窒化
シリコン又は窒化酸化シリコンよりなり、前記第2の電
極26の上面と側面を覆う第2の絶縁膜27と、前記第
2の絶縁膜27と前記誘電体膜22と前記第1の電極2
1と前記第1の絶縁膜6を覆い、かつ前記第2の絶縁膜
27よりも水素含有率が大きな絶縁性保護膜29とを有
することを特徴とする化合物半導体装置により解決す
る。
【0009】上記した化合物半導体装置において、前記
第1の電極21は、図9(a) に示すように、前記誘電体
膜22によって包み込まれるようにしてもよい。上記し
た化合物半導体装置において、前記第2の絶縁膜27は
水素含有率が30 at.%よりも小さく、前記絶縁性保護
膜29は水素含有率が30 at.%以上であるようにして
もよい。
【0010】上記した化合物半導体装置において、前記
絶縁性保護膜29は窒化シリコン膜から形成されている
ようにしてもよい。上記した化合物半導体装置におい
て、前記誘電体膜22は、水素含有率が30 at.%より
も小さいことが好ましい。
【0011】上記した課題は、また、図2〜図5、図9
に例示するように、化合物半導体基板1の上に第1の絶
縁膜6を介してキャパシタ用の第1の電極21とトラン
ジスタ用のゲート電極11を形成する工程と、前記第1
の電極21の上に前記キャパシタ用の誘電体膜22を形
成する工程と、前記誘電体膜22の上に第2の電極26
を形成する工程と、前記第2の電極26、前記誘電体膜
22及び前記第1の電極21を覆う第2の絶縁膜27と
して窒化シリコン膜又は窒化酸化シリコン膜を形成する
工程と、マスク28を用いて前記第2の絶縁膜27をパ
ターニングすることにより、前記第1の電極21を覆っ
た状態で前記第1の電極21の上にのみ残す工程と、前
記第2の絶縁膜27と前記誘電体膜22と前記第1の電
極21を覆い、かつ前記第2の絶縁膜27よりも水素含
有率が大きな絶縁性保護膜29を形成する工程とを有す
ることを特徴とする化合物半導体装置の製造方法によっ
て解決する。
【0012】上記した化合物半導体装置の製造方法にお
いて、図9に例示するように、前記第2の絶縁膜27を
パターニングした後に連続して前記マスク28を用いて
前記誘電体膜22をパターニングする工程とをさらに有
するようにしてもよい。上記した化合物半導体装置の製
造方法において、前記誘電体膜22は前記第1の電極2
1の上にのみ残す工程をさらに有するようにしてもよ
い。
【0013】上記した化合物半導体装置の製造方法にお
いて、前記第2の絶縁膜27をプラズマCVD法により
形成するようにし、前記絶縁性保護膜29を紫外線CV
D法により形成するようにしてもよい。上記した化合物
半導体装置の製造方法において、前記第2の絶縁膜27
の形成と前記絶縁性保護膜29の形成は、前記化合物半
導体基板1の温度を400℃以下に設定して形成される
ようにすることが好ましい。
【0014】なお、上記した図番、符号は、発明の理解
を容易にするために引用したものであって、本願発明が
これに限定されるものではない。次に、本発明の作用に
ついて説明する。本発明によれば、第1の電極と誘電体
膜と第2の電極を有するキャパシタにおいて、第1の電
極を選択的に水素含有率の低い絶縁膜で覆うようにし、
さらに、その絶縁膜を含むキャパシタの全体と基板を、
カバレッジのよい水素含有率の高い絶縁性保護膜によっ
て覆うようにしている。
【0015】これにより、その絶縁性保護膜が第1の電
極と第2の電極の双方に直に接触することが防止される
ことになり、そのような絶縁性保護膜を通して第1の電
極と第2の電極の間にリーク電流が流れなくなる。な
お、第2の電極を選択的に覆う第2の絶縁膜を窒化シリ
コン又は窒化酸化シリコン(SiO x N y (x、yは成分
数) )から構成する場合にその第2の絶縁膜の成長方法
としてプラズマCVD法を採用すると、基板温度を40
0℃以下にして第2の絶縁膜を形成することができるの
で、その絶縁膜下方の化合物半導体基板内で不純物移動
が生じにくくなって化合物半導体基板の結晶欠陥の発生
が防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 (第1の実施の形態)図2〜図5は、本発明の第1の実
施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0017】まず、図2(a) に示すように、半絶縁性の
GaAsよりなる化合物半導体基板1ののうちトランジスタ
形成領域の上には、アンドープInGaAsよりなるチャネル
層2とn+ 型のAlGaAsよりなるキャリア供給層3と、ア
ンドープAlGaAsよりなるショットキー層4が順に形成さ
れている。また、ショットキー層4のうちソース領域と
ドレイン領域にはそれぞれn+ 型のGaAsよりなるキャッ
プ層5a、5bが形成されている。ソース領域とドレイ
ン領域の間には、ゲート電極形成領域Gが確保されてい
る。キャリア供給層3、キャップ層5a、5b等に含有
されるn型不純物として、例えばシランを用いてドープ
されるシリコンがある。
【0018】このような状態で、図2(b) に示すよう
に、2つのキャップ層5a、5bとそれらの間の領域の
ショットキー層4と、キャパシタ形成領域Yの化合物半
導体基板1の上に、水素含有率30 at.%以下の窒化シ
リコンよりなる第1の絶縁膜6を30〜40nmの厚さに
形成する。その窒化シリコンはプラズマCVD法によっ
て形成される。その成長条件は、例えば、成長ガスとし
てシラン(SiH4)と窒素(N2)の混合ガスを用い、ガス
圧力を0.1〜0.3Torrに設定し、プラズマ発生領域
に印加される高周波パワーを450〜470Wとし、基
板温度を240〜260℃に設定する。
【0019】なお、第1の絶縁膜6としては、常圧CV
D法により形成された水素含有率30 at.%以下で膜厚
200〜400nmの二酸化シリコン(SiO2)膜を用いて
も良い。その後に、第1の絶縁膜6をフォトリソグラフ
ィー法によってパターニングしてゲート電極形成領域G
に開口6gを形成する。
【0020】次に、図2(c) に示すように、第1の絶縁
膜6の上と開口6gの中に、膜厚100〜300nmのタ
ングステンシリサイド(WSi) 膜7、膜厚3〜10nmの第
1のチタン(Ti)膜8及び膜厚100〜400nmの第1
の金(Au)膜9aを順にスパッタ法によって形成する。
次に、図3(a) に示すように、第1の金膜9aの上にフ
ォトレジスト10を塗布した後に、これを露光、現像し
てゲート形成領域G及びその周辺領域に第1の窓10a
を形成するとともにキャパシタ形成領域Y内の一部領域
に第2の窓10bを形成する。続いて、フォトレジスト
10の2つの窓10a、10bから露出した第1の金膜
9aの上に、それぞれ膜厚300〜1000nmの第2の
金膜9bと第3の金膜9cを電解メッキ法によって形成
する。
【0021】さらに、図3(b)に示すようにフォトレジ
スト10を剥離する。その後に、第2及び第3の金膜9
b,9cをマスクに使用して第1の金膜9aと第1のチ
タン膜8をドライエッチング法によってエッチングす
る。この場合、第2及び第3の金膜9b、9cの膜厚が
薄層化される。さらに、第2及び第3の金膜9b、9c
をマスクに使用してタングステンシリサイド層7をエッ
チングする。
【0022】これにより、図3(c) に示すように、ゲー
ト領域G及びその周辺領域内にはタングステンシリサイ
ド膜7、第1のチタン膜8、第1及び第2の金膜9a、
9bよりなるゲート電極11が形成され、また、キャパ
シタ形成領域Y内にはタングステンシリサイド膜7、第
1のチタン膜8、第1及び第3の金膜9a、9cよりな
る第1の電極21が形成されることになる。その第1の
電極21はキャパシタの下部電極となる。
【0023】次に、ゲート電極11、第1の電極21及
び第1の絶縁膜6の上に、キャパシタ用の誘電体膜22
を250〜270nmの厚さに形成する。その誘電体膜2
2として、水素含有率30 at.%以下の窒化シリコン膜
を形成する。その窒化シリコン膜はプラズマCVD法に
よって形成され、その成長条件は、例えば、成長ガスと
してシラン(SiH4)と窒素(N2)の混合ガスを用い、ガ
ス圧力を0.4〜0.6Torrに設定し、プラズマ発生領
域に印加される高周波パワーを400〜420Wとし、
基板温度を240〜260℃に設定する。
【0024】続いて、図4(a) に示すように、誘電体膜
22の上にフォトレジスト23を塗布し、これを露光、
現像して第1の電極21の一部の上方からその外方に至
る領域に窓23aを形成する。次に、図4(b) に示すよ
うに、窓23aから露出した誘電体膜22の上とフォト
レジスト23の上に膜厚60〜80nmの第2のチタン
(Ti)膜24及び膜厚190〜210nmの第4の金(A
u)膜25とを順に蒸着法によって形成する。
【0025】その後に、フォトレジスト23を除去する
と、第1の電極21の一部の上方からその外方に至る領
域にのみ第2のチタン膜24と第4の金膜25が残り、
これらの導電膜24,25を第2の電極26として使用
する。その第2の電極26はキャパシタの上部電極とな
る。さらに、図4(c) に示すように、誘電体膜22と第
2の電極26を覆う250〜270nmの厚さの第2の絶
縁膜27を形成する。その第2の絶縁膜27として窒化
シリコン膜を使用し、その成長条件は誘電体膜22に適
用する窒化シリコン膜と同じに設定される。
【0026】続いて、フォトレジスト28を第2の絶縁
膜27の上に塗布し、これを露光、現像して第2の電極
26及びその周辺領域の上方に選択的に残す。この場
合、第1の電極21の一部を露出させるようなフォトレ
ジスト28の形状とする。次に、図5(a) に示すよう
に、フォトレジスト28をマスクに使用して、第2の絶
縁膜27、誘電体膜22をエッチングにより除去する。
【0027】これにより、誘電体膜22と第2の絶縁膜
27は、第1の電極21の上方からその外部領域におい
て同じ平面形状にパターニングされることになるので、
第2の電極26は第2の絶縁膜27及び誘電体膜22に
よって覆われた状態となる。また、トランジスタ形成領
域Xでは、ゲート電極11と第1の絶縁膜6が露出した
状態となる。
【0028】なお、キャパシタ形成領域Yに残された第
1の電極21と誘電体膜22と上部電極26によってキ
ャパシタQが構成される。この段階でのキャパシタQの
平面図は図6に示すようになる。図6のI−I線からの
断面を示すと、図5(a) に示すようになる。なお、図6
において、符号30は第1の電極21の上の絶縁膜に形
成されるコンタクトホールを示し、31は第2の電極2
6の上の絶縁膜に形成されるコンタクトホールを示して
いる。
【0029】フォトレジスト28を除去した後に、トラ
ンジスタ形成領域Xに存在する第1の絶縁膜6をフォト
リソグラフィー法によりパターニングしてキャップ層5
a、5bの上にそれぞれ開口を形成し、それらの開口を
通してキャップ層5a、5b上にそれぞれソース電極1
2とドレイン電極13を形成する。これにより、高速電
子移動度トランジスタ(HEMT)の基本的な構成が形
成される。
【0030】次に、図5(b) に示すように、ゲート電極
11、ソース電極12,ドレイン電極13等からなるH
EMTとキャパシタQの上に、それぞれカバレッジの良
い膜厚40〜60nmの絶縁性保護膜29を形成する。そ
の絶縁性保護膜29は、水素含有率30 at.%以上であ
って緻密性の低い窒化シリコン膜を使用する。
【0031】その窒化シリコン膜は、UV−CVD法に
より形成され、その成長条件は、例えば、成長ガスとし
てシラン(SiH4)と窒素(N2)の混合ガスを用い、ガス
圧力を2〜4Torrに設定し、基板温度を200〜400
℃に設定する。次に、絶縁性保護膜29と第2の絶縁膜
27をフォトリソグラフィー法によりパターニングして
コンタクトホール30、31を形成した後に、コンタク
トホール30、31から外部に引出電極32、33を形
成する。この段階で、図6のII−II線から見た断面形状
は図7に示すようになり、符号32はコンタクトホール
31を通して第2の電極26に接続される引出電極を示
し、また、符号33は、コンタクトホール30を通して
第1の電極21に接続される引出電極を示している。
【0032】ところで、上記した絶縁性保護膜29は、
水素含有率30 at.%以上で且つ膜厚90〜110nmの
2の絶縁膜27を介して第2の電極26を覆っている。
その第2の絶縁膜27は緻密性が高いので電流を通し難
いために、絶縁性保護膜29を媒介として第1の電極2
1と第2の電極26の間にリーク電流が流れにくくな
る。
【0033】第2の絶縁膜27を介在させない従来構造
のキャパシタと本実施形態のキャパシタQのリーク電流
を比較したところ、図8に示すような結果が得られ、本
実施形態のキャパシタQは従来のキャパシタに比べてリ
ーク電流が1桁小さくなっていることがわかる。 (第2の実施の形態)上記した第1の実施の形態では、
第1の電極21の一部を誘電体膜22によって覆うよう
な構造を採用したが、その全体を誘電体膜22によって
覆うようなキャパシタ構造を採用しても良い。
【0034】そのようなキャパシタの製造工程を以下に
説明する。まず、図4(c) に示すように第2の絶縁膜2
7を形成した後に、レジスト28によって覆われる領域
を図9(a) に示すように第1の電極21とその周囲まで
拡張する。その後に、レジスト28をマスクに使用して
第2の保護膜27と誘電体膜22をエッチングすると、
図9(b) のように、第1の電極21の全体が第2の保護
膜27と誘電体膜22によって覆われることになる。こ
の場合、トランジスタ形成領域Xでは、第2の保護膜2
7と誘電体膜22が除去されるのでこれらの膜22,2
7によって化合物半導体層にストレスが加わるおそれが
無くなる。
【0035】レジスト28を除去した後のキャパシタ形
成領域Yの平面を示すと図10のようになる。フォトレ
ジスト28を除去した後に、図9(c) に示すように、ト
ランジスタ形成領域Xに存在する第1の絶縁膜6をフォ
トリソグラフィー法によりパターニングしてキャップ層
5a、5bの上にそれぞれ開口を形成し、それらの開口
を通してキャップ層5a、5b上にそれぞれソース電極
12とドレイン電極13を形成する。これにより、HE
MTの基本的な構成が形成された状態になる。
【0036】次に、ゲート電極11、ソース電極12,
ドレイン電極13等からなるHEMTとキャパシタQの
上にカバレッジの良い膜厚40〜60nmの絶縁性保護膜
29を形成する。その絶縁性保護膜29としては、水素
含有率が30 at.%以上であって緻密性の低い例えば窒
化シリコン膜を使用する。本実施形態においては、第1
の電極21と第2の電極26は、それぞれ緻密性の高い
誘電体膜22と第2の絶縁膜27によって覆われ、その
上の全体をカバレッジの良い緻密性の低い絶縁性保護膜
29によって覆うようにしているので、第1の電極21
と第2の電極26は、共にリーク電流を流しやすい絶縁
保護膜29に直に接触しなくなる。
【0037】なお、上記した第1及び第2の実施の形態
において用いられる第2の絶縁膜27としては、窒化シ
リコンの代わりに、水素含有率が30 at.%よりも小さ
な窒化酸化シリコン(SiO x N y (x、yは成分数))を使
用してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、第1
の電極と誘電体膜と第2の電極を有するキャパシタにお
いて、第1の電極を選択的に水素含有率の低い絶縁膜で
覆うようにし、さらに、その絶縁膜を含むキャパシタの
全体と基板を、カバレッジのよい水素含有率の高い絶縁
性保護膜によって覆うようにしたので、その絶縁性保護
膜が第1の電極と第2の電極の双方に直に接触すること
を回避して、絶縁性保護膜を通して第1の電極と第2の
電極の間にリーク電流が流れることを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来のキャパシタを示す断面図であ
る。
【図2】図2(a) 〜(c) は、本発明の第1の実施形態に
係る化合物半導体装置の製造工程を示す断面図(その
1)である。
【図3】図3(a) 〜(c) は、本発明の第1の実施形態に
係る化合物半導体装置の製造工程を示す断面図(その
2)である。
【図4】図4(a) 〜(c) は、本発明の第1の実施形態に
係る化合物半導体装置の製造工程を示す断面図(その
3)である。
【図5】図5(a),(b) は、本発明の第1の実施形態に係
る化合物半導体装置の製造工程を示す断面図(その4)
である。
【図6】図6は、本発明の第1の実施形態に係るキャパ
シタを示す平面図である。
【図7】図7は、図6のII−II線断面図である。
【図8】図8は、本発明の第1の実施形態のキャパシタ
のリーク電流と従来のキャパシタのリーク電流を示す特
性図である。
【図9】図9(a) 〜(c) は、本発明の第2の実施形態に
係る化合物半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図10】図10は、本発明の第2の実施形態に係るキ
ャパシタを示す平面図である。
【符号の説明】
1…GaAs基板(化合物半導体基板)、2…チャネル層、
3…キャリア供給層、4…ショットキー層、5a,5b
…キャップ層、 6…第1の絶縁膜、7…タングステン
シリサイド膜、8…チタン膜、9a〜9c…金膜、10
…フォトレジスト、11…ゲート電極、12…ソース電
極、13…ドレイン電極、21…第1の電極、22…誘
電体膜、23…レジスト、24…チタン膜、25…金
膜、26…第2の電極、27…第2の絶縁膜、 28…
フォトレジスト、29…絶縁性保護膜、30,31…コ
ンタクトホール、32,33…引出電極、Q…キャパシ
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 27/095 (72)発明者 布川 満次 山梨県中巨摩郡昭和町大字紙漉阿原1000 番地 富士通カンタムデバイス株式会社 内 (56)参考文献 特開 平8−37282(JP,A) 特開 平3−286563(JP,A) 特開 平5−335345(JP,A) 特開 平8−8404(JP,A) 特開 平5−183106(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/822 H01L 21/06 H01L 21/318 H01L 21/8232 H01L 27/04 H01L 27/095

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化合物半導体基板の上に第1の絶縁膜を介
    して形成されたキャパシタ用の第1の電極と、 前記第1の電極の上に形成された前記キャパシタ用の誘
    電体膜と、 前記誘電体膜の上に形成された前記キャパシタ用の第2
    の電極と、 窒化シリコン又は窒化酸化シリコンよりなり、前記第2
    の電極の上面と側面を覆う第2の絶縁膜と、 前記第2の絶縁膜と前記誘電体膜と前記第1の電極と前
    記第1の絶縁膜を覆い、かつ前記第2の絶縁膜よりも水
    素含有率が大きな絶縁性保護膜とを有することを特徴と
    する化合物半導体装置。
  2. 【請求項2】前記第1の電極は、前記誘電体膜によって
    包み込まれていることを特徴とする請求項1に記載の化
    合物半導体装置。
  3. 【請求項3】前記第2の絶縁膜は水素含有率が30 at.
    %よりも小さく、前記絶縁性保護膜は水素含有率が30
    at.%以上であることを特徴とする請求項1に記載の化
    合物半導体装置。
  4. 【請求項4】前記絶縁性保護膜は窒化シリコン膜から形
    成されていることを特徴とする請求項3に記載の化合物
    半導体装置。
  5. 【請求項5】前記誘電体膜は、水素含有率が30 at.%
    よりも小さいことを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の化合物半導体装置。
  6. 【請求項6】化合物半導体基板の上に第1の絶縁膜を介
    してキャパシタ用の第1の電極とトランジスタ用のゲー
    ト電極を形成する工程と、 前記第1の電極の上に前記キャパシタ用の誘電体膜を形
    成する工程と、 前記誘電体膜の上に第2の電極を形成する工程と、 前記第2の電極、前記誘電体膜及び前記第1の電極を覆
    う第2の絶縁膜として窒化シリコン膜又は窒化酸化シリ
    コン膜を形成する工程と、 マスクを用いて前記第2の絶縁膜をパターニングするこ
    とにより、前記第1の電極を覆った状態で前記第1の電
    極の上にのみ残す工程と、 前記第2の絶縁膜と前記誘電体膜と前記第1の電極を覆
    い、かつ前記第2の絶縁膜よりも水素含有率が大きな絶
    縁性保護膜を形成する工程とを有することを特徴とする
    化合物半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記第2の絶縁膜をパターニングした後に
    連続して前記マスクを用いて前記誘電体膜をパターニン
    グする工程とをさらに有することを特徴とする請求項6
    に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記誘電体膜は前記第1の電極の上にのみ
    残されることを特徴とする請求項7に記載の化合物半導
    体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記第2の絶縁膜はプラズマCVD法によ
    り形成され、前記絶縁性保護膜は紫外線CVD法により
    形成されることを特徴とする請求項6に記載の化合物半
    導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記第2の絶縁膜の形成と前記絶縁性保
    護膜の形成は、前記化合物半導体基板の温度を400℃
    以下に設定して形成されることを特徴とする請求項9に
    記載の化合物半導体装置の製造方法。
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