JP3532137B2 - データ発生回路 - Google Patents

データ発生回路

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JP3532137B2
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T1/00General purpose image data processing
    • G06T1/60Memory management

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理等にて用
いられる画像処理用データを格納及び読み出し可能な格
納手段を有するデータ発生回路に関するものであり、特
に、直交変換回路のためのデータ発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理においては動画像等の画像を圧
縮及び伸張して取り扱うことが一般的に知られている。
画像の圧縮処理は符号化回路を用いて可変長符号化され
たデータに変換される。符号化されたデータの伸張処理
は復号回路を用いて復号され、元の画像が再生される。
【0003】符号化回路は、離散コサイン変換回路(以
下、DCT回路と称する)、量子化回路、可変長符号回
路等にて構成され、復号回路は、可変長符号復号回路、
逆量子化回路、逆離散コサイン変換回路(以下、IDC
T回路と称する)等にて構成されている。
【0004】ここで、DCT回路やIDCT回路等は直
交変換回路と称され、これら直交変換回路、例えば、I
DCT回路には逆量子化されたDCT係数が、データと
して入力される。このような直交変換回路に入力される
データを発生するものとして、データ発生回路が用いら
れている。
【0005】データ発生回路は、逆量子化されたDCT
係数のような画像処理用データを格納及び読み出し可能
な格納手段を有するものである。この格納手段として
は、シングルポートランダムアクセスメモリ(以下、ラ
ンダムアクセスメモリをRAMと称する)やデュアルポ
ートRAMを用いることが知られている。
【0006】ここで、MPEG2(Moving Picture Ima
ge Coding Experts Group Phase 2)と称される国際標
準として知られているように、動画像データは8×8画
素サイズのブロックあるいは16×16画素サイズのブ
ロック単位でデータ処理が行われている。このため、デ
ータ発生回路における格納手段の格納領域もブロック単
位に対応したもの、例えば、1ブロックの各画素に対す
る逆量子化されたDCT係数が、その画素位置に対応し
た格納領域に格納されるようになっている。
【0007】例えば、8×8画素サイズのブロック単位
でデータ処理が行われるものであれば、データ発生回路
の格納手段としてはアドレス情報により各ワード単位で
アクセス可能な64ワードのRAMが用いられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】逆量子化されたDCT
係数のようにデータ発生回路の格納手段に格納される画
像処理用データは零成分(データとして“0”と等価な
もので、0ランデータとも称する)であることが多い。
各ブロックの画像処理用のデータにおける零成分の数は
符号化方式、符号化や復号化対象の画像の状態等によっ
て異なるが、いずれにおいても多くのデータが零成分で
ある。このため、データ発生回路の格納手段の格納領域
全てに対して、零成分の画像処理用データを、ジグザグ
スキャンあるいはアルタネートスキャン順に格納し、そ
の後に縦または横スキャン順に変換して、零成分の格納
領域を含む全ての格納領域から、画像処理用データを読
み出し、出力していた。
【0009】このように、零成分の画像処理用データを
含む、1ブロック分の全ての画像処理用データを格納手
段に格納していたため、格納手段への書き込み回数が多
くなり、消費電力が多くなることは避けられない。ま
た、格納手段に全ての画像処理用データを書き込むの
で、例えば、8×8画素サイズのブロックにおいては、
64サイクルの書き込み処理が必要となるので、処理全
体の高速化を妨げることになる。
【0010】このような課題を解決する技術として、特
開平8−167856号公報に開示されているものがあ
る。この文献に開示の技術は、格納手段である変換用R
AMの全ての格納領域を初期化して、零成分以外のデー
タのみ書き込みを行うようにするものである。また、変
換用RAMを複数準備し、一方の変換用RAMから格納
されているデータを読み出している時に、他方の変換用
RAMの全ての格納領域を初期化して、零成分以外のデ
ータのみ書き込みを行うようにするものである。
【0011】しかしながら、上記文献に開示の技術で
は、処理全体の高速化を向上するために、複数の変換用
RAMを設けることやこれら複数のRAMに対する複雑
な動作制御並びにこの動作制御を実現するための回路が
必要となる。このため、動作制御の複雑化や回路構成の
増加による回路面積の増加及びコストの増加は避けられ
ない。また、1つの変換用RAMで行う場合において
は、変換用RAMの全ての領域を初期化するための処理
(零成分の書き込み)時間が必要となるので、その分高
速化の向上が妨げられるものである。また、変換用RA
Mへのデータの書き込み前に初期化をしなければならな
いので、そのタイミング制御やそのための回路が必要と
なり、動作制御の複雑化は避けられない。
【0012】本発明は上記課題を解決し、処理速度の高
速化を実現するデータ発生回路を提供することを目的と
するものである。
【0013】また、本発明は、上記目的を、回路構成の
増加や動作制御の複雑化をより低減して実現することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にて講じた手段は、複数の格納領域のうち、
指定されたアドレス情報に応じた領域への画像処理用デ
ータの格納及び読み出しが可能な格納手段を有するデー
タ発生回路において、格納手段の各格納領域に対して画
像処理用データが格納されたか否かを指示する格納情報
を保持するレジスタを有し、格納手段から画像処理用デ
ータを読み出す際に、読み出される画像処理用データに
対する格納情報に応じた選択信号を出力する制御回路
と、選択信号に応じて、格納手段から読み出された画像
処理用データあるいは固定されたデータを出力する選択
回路と、を有するようにしたものである。
【0015】また、上記課題を解決するために、本発明
においては、さらにレジスタの構成や制御回路の動作制
御を更に工夫したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明におけるデータ発生回路に
ついてを、図面を用いて以下に説明する。なお、説明に
おいて、本発明のデータ発生回路は復号回路に内蔵され
たものを例に説明する。
【0017】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
るデータ発生回路を示すブロック図である。
【0018】図1において、データ発生回路100は、
格納手段であるメモリ110、アドレス発生回路12
0、書き込み制御信号発生回路130、制御回路14
0、及び選択回路であるセレクタ150から構成されて
いる。
【0019】データ発生回路100には、逆量子化回路
10から出力された画像処理用データ、例えば、逆量子
化されたDCT係数がデータDIとして入力される。ま
た、逆量子化回路10からは、データDIを格納すべき
格納手段110の格納領域を指示するアドレス情報AD
1及びデータ発生回路100に対して、データDIの格
納を指示するための制御信号CLがデータ発生回路10
0に入力される。所定のブロックに対する所望のデータ
DIを逆量子化回路10が出力する際、つまり、格納手
段110への書き込みを指示する際に、制御信号CL
は、例えば電圧レベルが電源電圧Vccレベル(以下、
Hレベルと称する)となり、それ以外の時には、制御信
号CLの電圧レベルは接地電圧レベル(以下、Lレベル
と称する)となるものである。
【0020】ここで、逆量子化回路10から出力される
データDIは、各ブロック毎にみて、そのブロックに対
する零成分以外の非零のデータであり、零成分のデータ
DIは出力しなくてよい。同様に、逆量子化回路10か
ら出力されるアドレス情報AD1もこの非零のデータD
Iに対するアドレス情報であり、零成分のデータDIに
対するアドレス情報は出力しなくてよい。出力されたデ
ータDIは、格納手段110に入力され、アドレス情報
AD1はアドレス発生回路120に入力される。また、
制御信号CLは書き込み信号発生回路130に入力され
る。
【0021】なお、アドレス情報AD1や制御信号CL
は逆量子化回路10から出力されるものに限定されず、
他の制御部やソフトウェア制御にて、逆量子化回路10
からのデータDIの出力タイミングに合わせて出力する
ようにしてもよい。
【0022】格納手段110は、例えば、シングルポー
トRAMから構成されている。実施の形態においては、
8×8画素サイズのブロックに対応した64ワードのシ
ングルポートRAMを例として説明する。
【0023】格納手段110は、書き込み制御信号WE
の電圧レベルに応じて書き込みが制御される。実施の形
態においては、書き込み制御信号WEの電圧レベルがH
レベルの時に、入力されるアドレス情報ADOにて指示
される格納領域にデータDIが格納され(書き込みさ
れ)、書き込み制御信号WEの電圧レベルがLレベルの
時に、入力されるアドレス情報ADOにて指示される格
納領域に格納されたデータをデータDOとして出力する
ものである。格納手段における格納領域とアドレス情報
との関係については後で詳細に説明する。
【0024】アドレス発生回路120は、入力されたア
ドレス情報AD1とアドレス発生回路120内で生成さ
れるアドレス情報AD2とを選択的にアドレス情報AD
Oとして出力するものである。アドレス発生回路120
の具体的な回路図を図2に示す。
【0025】図2において、アドレス発生回路120
は、アドレス情報AD2を生成するカウンタ121とセ
レクタ123とで構成されている。
【0026】カウンタ121は、書き込み制御信号WE
の電圧レベルがHレベルの時にはリセット状態に保持さ
れ、書き込み制御信号WEの電圧レベルがLレベルの時
には、クロック信号CLKの遷移、例えば、立ち上がり
に応じて順次000000B(Bは、前の6桁の数値の
各桁が2進数表示であることを示す)から111111
Bまでのカウントを行い、アドレス情報AD2として出
力するものである。
【0027】セレクタ123は、書き込み制御信号WE
の電圧レベルがHレベルの時にはアドレス情報AD1を
選択して、アドレス情報AD1をアドレス情報ADOと
して出力し、書き込み制御信号WEの電圧レベルがLレ
ベルの時にはアドレス情報AD2を選択して、アドレス
情報AD2をアドレス情報ADOとして出力するもので
ある。
【0028】つまり、アドレス発生回路120は、格納
手段110が書き込み状態の時には、アドレス情報AD
1に応じたアドレス情報ADOを格納手段110に対し
て出力し、格納手段110が読み出し状態の時には、ア
ドレス情報AD2に応じたアドレス情報ADOを格納手
段110に対して出力するものである。
【0029】書き込み制御信号発生回路130は、制御
信号CLの電圧レベルがHレベルの時には、電圧レベル
がHレベルの書き込み制御信号WEを出力し、制御信号
CLの電圧レベルがLレベルの時には、電圧レベルがL
レベルの書き込み制御信号WEを出力するものである。
実施の形態において、制御信号CLの電圧レベルと書込
み制御信号WEの電圧レベルとの関係からすれば、書き
込み制御信号発生回路130は、直列接続された複数の
バッファや直列接続された数個のインバータ等であっ
てもよいが、タイミング制御するためにその他の構成で
あってもよい。
【0030】また、逆量子化回路10が制御信号CLを
出力しないような構成、例えば、ソフトウェア等にて動
作タイミングが制御されるような場合には、図示せぬタ
イミング制御手段からの格納手段110の動作制御を指
示する信号に応じて書き込み制御信号WEの電圧レベル
を上述のように制御するようにしてもよい。
【0031】図1に戻り、格納手段110から出力され
たデータDOは、セレクタ150の一方の入力側(1側
入力)に入力される。セレクタ150の他方の入力側
(0側入力)には、固定されたデータとして、実施の形
態においては、零成分に相当する、0ランデータである
データ“0”が入力されている。
【0032】セレクタ150は、制御回路140から出
力される選択信号SELの電圧レベルに応じて、データ
DOあるいはデータ“0”のいずれかを出力データOU
Tとして選択的に出力するものである。実施の形態にお
いては、選択信号SELの電圧レベルがLレベルの時に
は、データ“0”を選択し、データ“0”に応じた出力
データOUTを出力し、選択信号SELの電圧レベルが
Hレベルの時には、データDOを選択し、データDOに
応じた出力データOUTを出力するものである。
【0033】図3は、選択信号SELを出力する制御回
路140の構成を示すブロック図である。
【0034】図3において、制御回路140には、アド
レス情報ADOが入力され、複数ビットからなる保持情
報WDを出力するデコード回路141と、保持情報W
D、書き込み制御信号WE、アドレス情報ADO、クロ
ック信号CLKがそれぞれ入力され、選択信号SELを
出力する選択信号出力手段である格納管理回路143と
で構成されている。
【0035】図4は、デコード回路141の具体的な回
路図である。実施の形態においては、6ビットのアドレ
ス情報ADOに対して64ビットの保持情報WDを出力
するデコード回路が適用されるが、図4においては、説
明を簡略化するため、アドレス情報ADOが2ビット
(ビットADO−0とビットADO−1)からなるもの
を例として示している。
【0036】図4において、2ビットのアドレス情報A
DOに対するデコード回路141は4つの2入力1出力
ANDゲート141−0〜141−3により構成されて
いる。ANDゲート141−0の入力側には、ビットA
DO−0の反転信号とビットADO−1との反転信号が
それぞれ入力されている。 ANDゲート141−1の
入力側には、ビットADO−0とビットADO−1の反
転信号がそれぞれ入力されている。 ANDゲート14
1−2の入力側には、ビットADO−0の反転信号とビ
ットADO−1が入力されている。 ANDゲート14
1−3の入力側には、ビットADO−0とビットADO
−1がそれぞれ入力されている。ANDゲート141−
0〜141−3は入力される2つの信号の論理積に応じ
た電圧レベルの情報信号WD0〜WD3を出力する。こ
れらの情報信号WD0〜WD3が保持情報WDを構成す
る。
【0037】つまり、アドレス情報ADOが00B(ビ
ットADO−0=0B、ビットADO−1=0B)の時
には、情報信号WD0の電圧レベルがLレベルからHレ
ベルとなり、その他の情報信号WD1〜WD3の電圧レ
ベルはそれぞれLレベルのままである。同様に、アドレ
ス情報ADOが01B(ビットADO−0=1B、ビッ
トADO−1=0B)の時には、情報信号WD1の電圧
レベルがLレベルからHレベルとなり、その他の情報信
号WD0,WD2,WD3の電圧レベルはそれぞれLレ
ベルのままである。アドレス情報ADOが10B(ビッ
トADO−0=0B、ビットADO−1=1B)の時に
は、情報信号WD2の電圧レベルがLレベルからHレベ
ルとなり、その他の情報信号WD0,WD1,WD3の
電圧レベルはそれぞれLレベルのままである。アドレス
情報ADOが11B(ビットADO−0=1B、ビット
ADO−1=1B)の時には、情報信号WD3の電圧レ
ベルがLレベルからHレベルとなり、その他の情報信号
WD0〜WD2の電圧レベルはそれぞれLレベルのまま
である。
【0038】このように、デコード回路141は、2ビ
ットのアドレス情報ADOにて指示される内容に応じた
ビット位置のみ電圧レベルをLレベルからHレベルへの
遷移させる4ビットの保持情報WD(情報信号WD0〜
WD3にて構成)を出力するものである。ここで、8×
8画素サイズのブロックの場合には、2進数表示で6桁
のアドレス情報ADOに対して、64ビットの保持情報
WDを出力するように、図4と同様に考慮して、6桁の
アドレス情報ADOの各ビットに対する論理積をとり、
64ビットの保持情報WDの、アドレス情報ADO対応
するビット位置のみ電圧レベルをHレベルとするような
構成とすればよい。
【0039】なお、デコード回路141は、図4のよう
な構成に限らない。例えば、nビットのアドレス情報A
DOにて指示される内容に応じたビット位置のみ電圧レ
ベルを、LレベルからHレベルへの遷移させる2nビッ
トの保持情報WDを出力することが可能なものであれば
他の構成でも適用可能である。
【0040】図5は、格納管理回路143の具体的な回
路図である。実施の形態においては、64ビットレジス
タとしての機能を有する格納管理回路が適用されるもの
であるが、図5においても、図4のデコード回路141
からの保持情報WDが4ビットの場合に対応したものと
して示している。
【0041】図5において、格納管理回路143は、4
つの2入力1出力のORゲート145−0〜145−
3、4ビット分のデータを格納可能なレジスタ147、
4ビット分のデータが入力され、入力されたデータのう
ちの1ビットを選択信号SELとして出力するセレクタ
149で構成されている。
【0042】ORゲート145−0〜145−3の一方
の入力側には、保持情報WDの各ビットである情報信号
WD0〜WD3がそれぞれ入力されている。ORゲート
145−0〜145−3の他方の入力側には、レジスタ
147の出力端子RO0〜RO3から出力される信号が
それぞれ入力されている。ORゲート145−0〜14
5−3から出力される信号は、レジスタ147の入力端
子RI0〜RI3にそれぞれ入力される。
【0043】レジスタ147は、書き込み制御信号W
E、クロック信号CLK、リセット信号RESETがそ
れぞれ入力される。レジスタ147は、書き込み制御信
号WEの電圧レベルがHレベルの時に、クロック信号C
LKの立ち上がりに応じて、入力端子RI0〜RI3に
入力される信号の情報(電圧レベルがHレベルなのかL
レベルなのか)をそれぞれ格納するものである。格納さ
れた各信号の情報は、対応する出力端子RO0〜RO3
からそれぞれ出力される。レジスタ147は、書き込み
制御信号WEの電圧レベルがLレベルの時には、入力端
子RI0〜RI3に入力される信号の情報を新たに格納
することなく、既に格納されている信号を保持する。
【0044】ここで、例を示して、ORゲート145−
0〜145−3とレジスタ147との動作を説明する。
まず、レジスタ147の出力端子RO0〜RO3から出
力されている情報が0000B(出力端子RO0〜RO
3から出力される各信号の電圧レベルはいずれもLレベ
ル)である時、保持情報WDとして0010B(情報信
号WD1の電圧レベルがHレベル、情報信号WD0,W
D2,WD3の電圧レベルがいずれもLレベル)がOR
ゲート145−0〜145−3に入力されたとする。
ORゲート145−0〜145−3の一方の入力には、
それぞれ出力端子RO0〜RO3から出力されている情
報としていずれも電圧レベルがLレベルの信号が入力さ
れている。このため、 ORゲート145−0〜145
−3からの出力信号は、保持情報WDに応じたものとな
る。よって、ORゲート145−1からの出力信号の電
圧レベルがHレベルとなり、ORゲート145−0,1
45−2,145−3の電圧レベルはいずれもLレベル
となる。つまり、入力端子RI0〜RI3に入力される
信号の情報は0010B(入力端子RI1に入力される
信号の電圧レベルがHレベルで、入力端子RI0,RI
2,RI3に入力される各信号の電圧レベルはいずれも
Lレベル)となる。
【0045】レジスタ147は、書き込み制御信号WE
の電圧レベルがHレベルの時に、クロック信号CLKの
立ち上がりに応じて、これら入力される信号の情報を格
納する。このため、出力端子RO0〜RO3から出力さ
れる信号の情報は0010B(出力端子RO1から出力
される信号の電圧レベルがHレベルで、出力端子RO
0,RO2,RO3から出力される各信号の電圧レベル
はいずれもLレベル)となる。つまり、入力端子RI0
〜RI3に入力される信号の情報を格納することによ
り、出力端子RO0〜RO3から出力される信号の電圧
レベルは、格納した情報に応じて変化することとなる。
【0046】レジスタ147が情報として0010Bを
格納している状態で、保持情報WDとして1000B
(情報信号WD3の電圧レベルがHレベル、情報信号W
D0,WD1,WD2の電圧レベルがいずれもLレベ
ル)がORゲート145−0〜145−3に入力された
とする。 ORゲート145−1の一方の入力には、出
力端子RO1から出力されている情報として、電圧レベ
ルがHレベルの信号が入力されている。また、 ORゲ
ート145−0,145−2,145−3の一方の入力
には、それぞれ出力端子RO0、RO2,RO3から出
力されている情報として、電圧レベルがLレベルの信号
がそれぞれ入力されている。このため、ORゲート14
5−1からの出力信号は、保持情報WDに関係なく、電
圧レベルがHレベルとなる。また、 ORゲート145
−0,145−2,145−3からの出力信号は、保持
情報WDに応じたものとなる。よって、ORゲート14
5−3からの出力信号の電圧レベルがHレベルとなり、
ORゲート145−0,145−2の電圧レベルはどち
らもLレベルとなる。つまり、入力端子RI0〜RI3
に入力される信号の情報は1010B(入力端子RI
1,RI3に入力される信号の電圧レベルがHレベル
で、入力端子RI0,RI2に入力される各信号の電圧
レベルはいずれもLレベル)となる。
【0047】レジスタ147は、書き込み制御信号WE
の電圧レベルがHレベルの時に、クロック信号CLKの
立ち上がりに応じて、これら入力される信号の情報を格
納する。このため、出力端子RO0〜RO3から出力さ
れる信号の情報は1010B(出力端子RO1,RO3
から出力される信号の電圧レベルがHレベルで、出力端
子RO0,RO2から出力される各信号の電圧レベルは
いずれもLレベル)となる。
【0048】このように、レジスタ147は、保持情報
WDとして格納した情報を維持するとともに、新たに入
力される保持情報WDに応じて格納している情報を更新
するように動作する。
【0049】レジスタ147は、リセット信号RESE
Tの電圧レベルがHレベルの時に、格納している信号の
情報を初期化して、出力端子RO0〜RO3からそれぞ
れ電圧レベルがLレベルの信号を出力する。リセット信
号RESETの電圧レベルがLレベルの時には、格納し
ている信号の情報を初期化することなく、既に格納され
ている信号を保持する。
【0050】例えば、出力端子RO0〜RO3から出力
されている情報が0010Bであるとする。リセット信
号RESETの電圧レベルがHレベルとなると、レジス
タ147は、出力端子RO0〜RO3から出力されてい
る情報を0000Bに初期化する。
【0051】このリセット信号RESETの電圧レベル
がHレベルとなるのは、本発明のデータ発生回路を搭載
した装置の初期化時(電源投入直後や所望の装置のリセ
ット処理時)や格納手段110からのデータの読み出し
処理の最後(つまり、書き込み制御信号WEの電圧レベ
ルがLレベルであって、アドレス情報ADOが11B
(ビットADO−0=1B、ビットADO−1=1B)
である。
【0052】セレクタ149には、レジスタ147の出
力端子RO0〜RO3から出力される信号とアドレス情
報ADO(ビットADO−0,ADO−1)とが入力さ
ている。セレクタ149は、アドレス情報ADOに応じ
て、対応する出力端子RO0〜RO3から出力される信
号の1つを選択する。セレクタ149は、出力端子RO
0〜RO3から出力される信号のうち、選択された1つ
の信号の電圧レベルに応じた電圧レベルを有する選択信
号SELを出力する。
【0053】ここで、セレクタ149の選択動作につい
てを、例を用いて説明する。例として、レジスタ147
に格納している情報は1010B(出力端子RO0,R
O2から出力されている信号の電圧レベルはLレベル、
出力端子RO1,RO3から出力されている信号の電圧
レベルはHレベル)であるとする。アドレス情報ADO
が00B(ビットADO−0=0B、ビットADO−1
=0B)の時には、レジスタ149は出力端子RO0か
ら出力されている信号を選択する。このため、選択信号
SELの電圧レベルは、Lレベルとなる。同様に、アド
レス情報ADOが01B(ビットADO−0=1B、ビ
ットADO−1=0B)の時には、レジスタ149は出
力端子RO1から出力されている信号を選択する。この
ため、選択信号SELの電圧レベルは、Hレベルとな
る。アドレス情報ADOが10B(ビットADO−0=
0B、ビットADO−1=1B)の時には、レジスタ1
49は出力端子RO2から出力されている信号を選択す
る。このため、選択信号SELの電圧レベルは、Lレベ
ルとなる。アドレス情報ADOが11B(ビットADO
−0=1B、ビットADO−1=1B)の時には、レジ
スタ149は出力端子RO3から出力されている信号を
選択する。このため、選択信号SELの電圧レベルは、
Hレベルとなる。
【0054】このように、アドレス情報ADOにて選択
的に制御される選択信号SELの電圧レベルは、レジス
タ147に格納された、同じアドレス情報ADOに対応
する保持情報WDの情報信号に基づくこととなる。
【0055】なお、セレクタ149の構成を、例えば、
4つの2入力1出力のANDゲートと4入力1出力のO
Rゲートで構成し、アドレス情報ADOの代わりに、デ
コード回路141の出力である情報信号WD0〜WD3
を用いるようにしてもよい。この場合、各ANDゲート
の入力をそれぞれ、情報信号WD0とレジスタ147の
出力端子RO0、情報信号WD1とレジスタ147の出
力端子RO1、情報信号WD2とレジスタ147の出力
端子RO2、情報信号WD3とレジスタ147の出力端
子RO3とする。これら、4つのANDゲートの出力信
号をそれぞれORゲートの入力とする。このORゲート
の出力信号を選択信号SELとして用いる。このように
構成すれば、図5に示すセレクタ149と同様な動作を
実現することができる。
【0056】さらに、4入力1出力のORゲートを、3
つの2入力1出力のORゲートで構成することもでき
る。このように、セレクタ149の構成としては、様々
なものが考えられる。
【0057】次に、図1におけるセレクタ150は、一
方の入力側(1側入力)には格納手段110から読み出
されたデータDOが入力され、他方の入力側(0側入
力)には固定された電圧として、例えば、0ランデータ
と等価な情報が入力されている。図5において、選択信
号SELの電圧レベルがLレベルの時には、0ランデー
タと等価な情報を選択し、これを出力データOUTとし
て出力する。選択信号SELの電圧レベルがHレベルの
時には、データDOを選択し、これを出力データOUT
として出力する。
【0058】以上、各回路構成の説明に基づけば、デー
タ発生回路100全体の動作としては、次のようにな
る。
【0059】逆量子化回路10からのデータDIをデー
タ発生回路100に格納する際には、制御信号CLによ
り書き込み制御信号WEの電圧レベルをHレベルとす
る。格納手段110には、逆量子化回路10から非零成
分のデータDIが入力される。格納手段110は、アド
レス発生回路120から出力されるアドレス情報AD1
に応じたアドレス情報ADOにて指示される格納領域に
データDIを格納する。なお、この格納処理に伴い、制
御回路140は、データDIが格納されたアドレス情報
ADOにて指示される格納領域に対応する、格納管理回
路143内のレジスタ147の出力端子から出力される
信号の電圧レベルをHレベルとする。このような動作
を、格納すべき非零成分のデータDIの数だけ行われ
る。
【0060】次に、逆量子化回路10からの格納すべき
非零成分のデータDIをデータ発生回路100へ格納す
ることが終了したことを指示するため、制御信号CLに
より書き込み制御信号WEの電圧レベルをLレベルとす
る。
【0061】格納手段110は、アドレス発生回路12
0から出力される、カウンタ121にて発生されるアド
レス情報AD2に応じたアドレス情報ADOにて指示さ
れる格納領域のデータDIを出力する。なお、この読み
出し処理に伴い、制御回路140は、読み出しを指示さ
れたアドレス情報ADOにて指示される格納領域に対応
するように、格納管理回路143の各レジスタ147の
保持内容を選択信号SELとして出力する。セレクタ1
50は、選択信号SELの電圧レベルがLレベルであれ
ば、0側入力が選択され、出力データOUTとして0ラ
ンデータに相当するデータがIDCT回路20へ出力さ
れる。また、セレクタ150は、選択信号SELの電圧
レベルがHレベルであれば、1側入力が選択され、出力
データOUTとしてデータDOに相当するデータがID
CT回路20へ出力される。
【0062】このように、本発明のデータ発生回路10
0においては、必要なデータ、つまり、非零成分のデー
タDIについては格納手段110に格納し、0ランデー
タであるデータDIについては格納手段110への格納
処理を行わない。このため、格納手段110へのデータ
DIの書き込み動作時間が短くなり、消費電力の低減や
動作速度の向上が実現できる。また、レジスタ147が
格納している保持情報は、格納手段110からの読み出
し処理が終了するとともにリセットされるので、格納手
段110の各領域に格納されたデータをリセットするこ
となく、正常に動作することができる。
【0063】次に、本発明のデータ発生回路100の具
体的な動作例についてを、図面を用いて説明する。図8
は、本発明の第1の実施の形態におけるデータ発生回路
100の動作を示すタイミングチャートである。
【0064】図8を用いた動作説明の前に、アドレス情
報ADOと格納手段110における格納領域との関係に
ついてを説明しておくこととする。図6は、格納手段1
10における格納領域のイメージ図である。図6におい
ては、8×8画素のブロックに対するものとして説明す
る。
【0065】図6においては、格納手段110の格納領
域は、X方向(図面中の水平方向)とY方向(図面中の
垂直方向)の2次元領域を26に相当する64個の領域
(図6中の0〜63で示す領域)に分割されている。こ
れらの各領域は、6ビットのアドレス情報ADOにて指
定することができる。
【0066】例えば、領域0であればアドレス情報AD
Oが000000Bとなり、領域6であればアドレス情
報ADOが000110Bとなり、領域40であればア
ドレス情報が101000Bとなり、領域63であれば
アドレス情報ADOが111111Bとなる。つまり、
アドレス情報ADOの上位3ビットがY方向の位置を示
し、下位3ビットがX方向の位置を示すこととなる。
【0067】ここで、後述する図8における動作説明に
対応したデータDIの書き込みが行われた格納領域のイ
メージを図7に示す。図7に示すように、領域0、領域
1、領域8、領域10、領域24にそれぞれデータd
0、データd1、データd8、データd10、データd
24が格納されるものを例としている。なお、これら以
外の領域には0ランデータが格納されているものとして
示しているが、本発明においては、先に説明したよう
に、読み出しの最後にレジスタ147に格納されている
情報をリセットするため、以前のデータが残っていたと
しても問題はない。
【0068】図8を用いたデータ発生回路100の動作
説明においては、図4のデコード回路141を64ビッ
トの保持情報WDを出力するものとし、図5の格納管理
回路143を64ビットの保持情報WDを格納可能なも
のとして説明する。このため、保持情報WDは情報信号
WD0〜WD63からなり、レジスタ147は、入力端
子RI0〜RI63を有するとともに、出力端子RO0
〜RO63を有するものとなる。図8において、左側に
は各信号やデータの符号が示されている。なお、レジス
タ147については16ビット毎に示してある。例え
ば、[15:0]は、0ビットから15ビットの情報を示
し、[31:16]は、16ビットから31ビットの情報
を示し、[47:16]は、16ビットから47ビットの
情報を示し、[63:48]は、48ビットから63ビッ
トの情報を示している。また、図8中における各レジス
タ147の情報の数字は16進法表示としてある。
【0069】また、図8においては、直交変換を考慮し
て、格納手段110における格納領域の指定順序(読み
出し順序)は、領域0、領域8、領域16、…、領域5
6、領域1、領域2、…、領域55、領域63というよ
うに、領域0からY方向に順に指定していき、Y方向の
各列の最終領域(領域56〜62)が指定された後に
は、X方向の隣りの行の最初の領域(領域1〜7)が指
定されるようにしている。
【0070】図8の時刻t0にて、書き込み制御信号W
Eの電圧レベルはLレベルからHレベルへと遷移する。
これにより格納手段110は書き込み状態となる。この
書き込み状態は、書き込み制御信号WEの電圧レベルが
Lレベルとなる時刻t1まで維持される。なお、レジス
タ147はリセットされた状態であるとする。
【0071】格納手段110が書き込み状態において
は、アドレス情報ADOは図2に示した回路による制御
により、アドレス情報AD1に基づくこととなる。時刻
t0においては、まず、アドレス情報ADOは領域0を
指示しているため、この領域0にデータDIから入力さ
れたデータd0を格納する。この領域0に対応するレジ
スタ147の出力端子RO0の電圧レベルはHレベルと
なる。つまり、領域0は64ビットの最下位ビット位置
に相当するため、レジスタ147[15:0]は0001
H(Hは前の4桁の各数が16進法表示であることを示
す)となり、その他は0000Hのままである。なお、
図8においては、レジスタ147がクロック信号CLK
と同期して動作しているため、例えば、データDIの書
き込みが行われたクロックサイクルの次のクロックサイ
クルにて先のクロックサイクルにおける書き込みに対す
るレジスタ147の格納内容が更新されているように示
してある。
【0072】次に、アドレス情報ADOは領域1を指示
しているため、この領域1にデータDIから入力された
データd1を格納する。この領域1に対応するレジスタ
147の出力端子RO1の電圧レベルはHレベルとな
る。つまり、領域1は64ビットの下位側から2ビット
目の位置に相当するため、レジスタ147[15:0]は
0003Hとなり、その他は0000Hのままである。
【0073】次に、アドレス情報ADOは領域8を指示
しているため、この領域1にデータDIから入力された
データd8を格納する。この領域8に対応するレジスタ
147の出力端子RO8の電圧レベルはHレベルとな
る。つまり、領域8は64ビットの下位側から9ビット
目の位置に相当するため、レジスタ147[15:0]は
0103Hとなり、その他は0000Hのままである。
【0074】次に、アドレス情報ADOは領域10を指
示しているため、この領域10にデータDIから入力さ
れたデータd10を格納する。この領域10に対応する
レジスタ147の出力端子RO10の電圧レベルはHレ
ベルとなる。つまり、領域10は64ビットの下位側か
ら11ビット目の位置に相当するため、レジスタ147
[15:0]は0603Hとなり、その他は0000Hの
ままである。
【0075】次に、アドレス情報ADOは領域24を指
示しているため、この領域24にデータDIから入力さ
れたデータd24を格納する。この領域24に対応する
レジスタ147の出力端子RO24の電圧レベルはHレ
ベルとなる。つまり、領域24は64ビットの下位側か
ら25ビット目の位置に相当するため、レジスタ147
[31:16]は0100Hとなり、レジスタ147[1
5:0]は0603Hのまま、その他は0000Hのま
まである。これら各データの格納状態は図7に示す通り
である。
【0076】この後、時刻t1において、書き込み制御
信号WEの電圧レベルがHレベルからLレベルへと遷移
する。これにより格納手段110は読み出し状態とな
る。この読み出し状態は、書き込み制御信号WEの電圧
レベルがHレベルとなる時刻t5まで維持される。
【0077】格納手段110の読み出し状態において
は、アドレス情報ADOは図2に示した回路にて発生し
たアドレス情報AD2に基づくこととなる。時刻t1に
おいては、まず、アドレス情報ADOは領域0を指示し
ているため、この領域0に格納されたデータd0を読み
出す。この時、格納管理回路143からの選択信号SE
Lの電圧レベルは、領域0に対応するレジスタ147の
出力端子RO0に応じたものとなる。このため、選択信
号SELの電圧レベルはHレベルとなる。選択信号SE
Lの電圧レベルに応じて、セレクタ150は1側入力を
選択するので、領域0に格納されていたデータd0が出
力データOUTとして、IDCT回路20へ出力され
る。
【0078】次に、アドレス情報ADOは領域8を指示
しているため、この領域8に格納されたデータd8を読
み出す。この時、格納管理回路143からの選択信号S
ELの電圧レベルは、領域8に対応するレジスタ147
の出力端子RO8に応じたものとなる。このため、選択
信号SELの電圧レベルはHレベルのままとなる。選択
信号SELの電圧レベルに応じて、セレクタ150は1
側入力を選択しているので、領域8に格納されていたデ
ータd8が出力データOUTとして、IDCT回路20
へ出力される。
【0079】次に、時刻t2においては、アドレス情報
ADOは領域16を指示しているため、この領域16に
格納されたデータを読み出す。この時、格納管理回路1
43からの選択信号SELの電圧レベルは、領域16に
対応するレジスタ147の出力端子RO16に応じたも
のとなる。先の説明から理解されるように、領域16に
はデータの格納を行わなかったので、領域16に対応す
るレジスタ147の出力端子RO16の電圧レベルはL
レベルである。このため、選択信号SELの電圧レベル
はLレベルとなる。選択信号SELの電圧レベルに応じ
て、セレクタ150は0側入力を選択するため、0ラン
データに相当するデータが出力データOUTとして、I
DCT回路20へ出力される。
【0080】次に、時刻t3においては、アドレス情報
ADOは領域24を指示しているため、この領域24に
格納されたデータd24を読み出す。この時、格納管理
回路143からの選択信号SELの電圧レベルは、領域
24に対応するレジスタ147の出力端子RO24に応
じたものとなる。先の説明から理解されるように、領域
24にはデータの格納を行ったので、領域24に対応す
るレジスタ147の出力端子RO24の電圧レベルはH
レベルである。このため、選択信号SELの電圧レベル
はHレベルとなる。選択信号SELの電圧レベルに応じ
て、セレクタ150は1側入力を選択するため、領域2
4に格納されていたデータd24が出力データOUTと
して、IDCT回路20へ出力される。
【0081】以降、順次指定されるアドレス情報ADO
に応じて、選択信号SELの電圧レベルは、このアドレ
ス情報ADOにて指定される複数の格納領域に対応する
レジスタ147の出力端子ROに応じて、0ランデータ
に相当するデータとデータDOに応じたデータとのいず
れかが選択的に出力データOUTとして出力される。
【0082】例えば、時刻t4においては、アドレス情
報ADOがデータの格納を行った領域1を指示するの
で、選択信号SELの電圧レベルはLレベルからHレベ
ルに遷移することとなる。
【0083】アドレス情報ADOが領域63を指定した
後は、格納手段110の格納領域に対する読み出し処理
が全て終了するとともに、先に説明したリセット条件が
満足されるため、レジスタ147はリセットされる。こ
の後、例えば、時刻t5において、書き込み制御信号W
Eが再びLレベルからHレベルへと遷移する。以降は、
先の説明と同様な動作を繰り返す。
【0084】以上の動作説明からも理解されるように、
本発明のデータ発生回路100においては、必要なデー
タ、つまり、非零成分のデータDIについては格納手段
110に格納し、0ランデータであるデータDIについ
ては格納手段110への格納処理を行わない。このた
め、格納手段110へのデータDIの書き込み動作時間
が短くなり、消費電力の低減や動作速度の向上が実現で
きる。
【0085】また、本発明のデータ発生回路において
は、レジスタ147をリセットした後に、必要な領域に
対してデータの格納を行い、その後に読み出しを行う場
合には、データの格納を行わなかった領域に対してはセ
レクタ150にて0ランデータを選択するようにしてい
る。このため、格納手段110の格納内容全てを初期化
しなくても、確実に書き込み処理を行った領域に対して
は格納しているデータを出力し、その他の領域に対して
は、より以前に格納していた非零成分のデータが読み出
されたとしても、出力データOUTとしては0ランデー
タを出力することができる。このため、処理全体の高速
化を向上するために、複数の変換用RAMを設けること
やこれら複数のRAMに対する複雑な動作制御並びにこ
の動作制御を実現するための回路は必要とすることなく
実現できる。また、格納手段110の格納内容全てを初
期化しなくてよいので、そのタイミング制御やそのため
の回路も必要としない。
【0086】次に、本発明の第2の実施形態におけるデ
ータ発生回路についてを説明する。図9は、第2の実施
の形態における制御回路240の回路図である。第2の
実施形態におけるデータ発生回路100は、ブロック図
としての構成は図1と同様な構成であるが、図3におけ
るデコード回路141とレジスタ143が、図9におけ
るデコード回路241とレジスタ243として、それぞ
れ後述する構成に改良されている
【0087】より具体的には、第1の実施の形態におい
ては、図6に示す各格納領域に対して書き込みを行った
か否かを格納情報WDの各ビットに対応させていたた
め、格納管理回路143を64ビットの格納情報WDを
格納可能なものとしていた。これに対して、第2の実施
の形態においては、格納管理回路143をより小型化
し、消費電力低減、コストの低減、及びデータ発生回路
を搭載する半導体チップのチップ面積の縮小化やレイア
ウトの自由度を向上するため、格納管理回路143を1
6ビットの格納情報WDを格納する格納管理回路243
とするものである。
【0088】言い換えると、図6に示す格納手段110
の領域をグループ化して、各グループに対して、図5に
おけるレジスタ147の出力端子からの信号の1つが対
応するようにしたものである。レジスタ147を16ビ
ットのレジスタとする場合には、図6に示す4つの領域
を1つのグループとすればよい。例えば、図6における
X方向に連続した4つの領域を1つのグループとする。
詳細には、領域0〜3、領域4〜7、領域8〜11、領
域12〜15、…、領域56〜59、領域60〜63を
それぞれグループとすればよい。格納管理回路243の
回路構成としては、第1の実施の形態におけるレジスタ
147が64ビットレジスタであるのに対して、第2の
実施の形態においては、レジスタ147を16ビットレ
ジスタとする。また、これに応じて、セレクタ149も
16ビットのレジスタ147から出力される16個の信
号の1つを選択するものとする。つまり、格納管理回路
243の回路構成としては、レジスタ147が格納する
情報及びセレクタ149で選択する信号数が少なくなる
他は変更しなくてよいので、図5の格納管理回路143
と同様なものが適用できる。
【0089】16ビットの格納管理回路243を適用す
るにあたり、デコード回路141の構成も変更する必要
がある。第2の実施の形態においては、第1の実施の形
態におけるような64ビットの保持情報WDを出力する
デコード回路141の代わりに16ビットの保持情報W
Dを出力するデコード回路241となる。図10にデコ
ード回路241の回路図を示す。図10においては、例
えば、図4におけるような構成を、64ビット(情報信
号WD0〜WD63)の保持情報WDを出力するデコー
ド回路141の他に、更に16個の4入力1出力のOR
ゲート241−1〜241−16が設けられている。図
10に示されるように、例えば、情報信号WD0〜WD
3をそれぞれORゲート241−1の入力とする。同様
に、情報信号WD56〜WD59をそれぞれORゲート
241−15の入力とする。情報信号WD60〜WD6
3をそれぞれORゲート241−16の入力とする。つ
まり、16個のORゲート241−x(ただし、xは0
〜15の整数)と称すれば、各グループを指示する情報
信号WD4x〜WD(4x+3)をORゲート241−xの4つ
の入力とする。そして、ORゲート241−xの出力O
Txを、16ビットレジスタ243の入力端子RIxに
接続するようにする。
【0090】また、16個のORゲート241−1〜2
41−16を用いずに、図4の各ANDゲートの入力側
に入力されるアドレス情報ADOのビットの組合せを変
更することでも対応できる。
【0091】例えば、図6の説明にあったように、アド
レス情報ADOの上位3ビットがY方向の位置を示し、
下位3ビットがX方向の位置を示している。この時、上
記のようなグループとしたい場合、上位4ビットで各グ
ループを区別することができる。言い換えると、アドレ
ス情報ADOの下位2ビットは、上記のようなグループ
を区別するのには寄与しない情報であるため、デコード
処理においては無視することができる。このため、最下
位ビットをビットADO−0とし、最上位ビットをAD
O−5とするビットADO−0〜ADO−5からなる6
ビットのアドレス情報ADOにおいて、上位側から4ビ
ットであるビットADO−2〜ADO−5についてデコ
ード処理を行えるように、ANDゲートの入力を設定す
ればよい。これらANDゲートから出力される16個の
出力を、16ビットのレジスタ243の対応する入力端
子RIに接続するようにすればよい。
【0092】このようにすれば、新たなORゲートを設
ける必要もなく、また、64ビットのレジスタに対する
アドレス発生回路よりもANDゲートの数を少なくする
ことができる。なお、第2の実施の形態におけるデータ
発生回路の他の構成要素は第1の実施の形態のものと同
様である。
【0093】次に、第2の実施の形態におけるデータ発
生回路における動作を以下に説明する。図11は、本発
明の第2の実施の形態におけるデータ発生回路の動作を
示すタイミングチャートである。なお、図11における
動作説明に対応したデータDIの書き込みが行われた格
納領域のイメージは、図7と同様なものを用いるものと
する。図11を用いたデータ発生回路の動作説明におい
ては、図4のデコード回路141を16ビットの保持情
報WDを出力するものとし、図5の格納管理回路143
を16ビットの保持情報WDを格納可能なものとなる。
このため、保持情報WDは情報信号WD0〜WD15か
らなり、レジスタ147は、入力端子RI0〜RI15
を有するとともに、出力端子RO0〜RO15を有する
ものとなる。図11において、左側には各信号やデータ
の符号が示されている。また、図11中における16ビ
ットのレジスタ147の情報の数字は16進法表示とし
てある。また、図11においては、データ発生回路に入
力されるアドレス情報AD1は書き込むべき非零成分の
データを含むグループに属する全ての領域に対するアド
レス情報を送るものである。
【0094】図11の時刻t0にて、書き込み制御信号
WEの電圧レベルはLレベルからHレベルへと遷移す
る。これにより格納手段110は書き込み状態となる。
この書き込み状態は、書き込み制御信号WEの電圧レベ
ルがLレベルとなる時刻t1まで維持される。なお、レ
ジスタ147はリセットされているものとする。
【0095】格納手段110の書き込み状態において
は、アドレス情報ADOは図2に示した回路による制御
により、アドレス情報AD1に基づくこととなる。時刻
t0においては、アドレス情報ADOは非零成分のデー
タd0、d1を含むグループとして、まず、領域0を指
示しているため、この領域0にデータDIから入力され
たデータd0を格納する。この領域0のグループに対応
するレジスタ147の出力端子RO0の電圧レベルはH
レベルとなる。つまり、領域0〜3のグループは16ビ
ットの最下位ビット目の位置に相当するため、レジスタ
147[15:0]は0001Hとなる。図11において
は、レジスタ147はクロック信号CLKに同期して動
作しているため、例えば、データDIの書き込みが行わ
れたクロックサイクルの次のクロックサイクルにて先の
クロックサイクルにおける書き込みに対するレジスタ1
47の格納内容が更新されているように示してある。
【0096】次に、アドレス情報ADOは領域1を指示
しているため、この領域1にデータDIから入力された
データd1を格納する。この領域1は領域0と同じグル
ープであり、領域1は16ビットの最下位ビット目の位
置に相当するため、レジスタ147[15:0]は000
1Hのままである。
【0097】次に、アドレス情報ADOは領域2を指示
しているため、この領域2にデータDIから入力された
零成分のデータを格納する。この領域2は領域0と同じ
グループであり、領域1は16ビットの最下位ビット目
の位置に相当するため、レジスタ147[15:0]は0
001Hのままである。この後、領域3に対しても領域
2と同様な動作を行う。
【0098】次に、アドレス情報ADOは非零成分のデ
ータd8、d10を含むグループとして、まず、領域8
を指示しているため、この領域8にデータDIから入力
されたデータd8を格納する。この領域8のグループに
対応するレジスタ147の出力端子RO2の電圧レベル
はHレベルとなる。つまり、領域8〜11のグループは
16ビットの下位側から3ビット目の位置に相当するた
め、レジスタ147[15:0]は0005Hとなる。
【0099】次に、アドレス情報ADOは領域9を指示
しているため、この領域9にデータDIから入力された
零成分のデータを格納する。この領域9は領域8と同じ
グループであるため、レジスタ147[15:0]は00
05Hのままである。
【0100】次に、アドレス情報ADOは領域10を指
示しているため、この領域10にデータDIから入力さ
れたデータd10を格納する。この領域10は領域8と
同じグループであるため、レジスタ147[15:0]は
0005Hのままである。
【0101】次に、アドレス情報ADOは領域11を指
示しているため、この領域11にデータDIから入力さ
れた零成分のデータを格納する。この領域11は領域8
と同じグループであるため、レジスタ147[15:0]
は0005Hのままである。
【0102】次に、アドレス情報ADOは非零成分のデ
ータd24を含むグループに対しても同様な動作を行い
領域24にデータd24を格納する。なお、領域24〜
27のグループは16ビットの下位側から7ビット目の
位置に相当するため、レジスタ147[15:0]は00
45Hとなる。
【0103】この後、時刻t1において、書き込み制御
信号WEの電圧レベルがHレベルからLレベルへと遷移
する。これにより格納手段110は読み出し状態とな
る。この読み出し状態は、書き込み制御信号WEの電圧
レベルがHレベルとなるまで維持される。
【0104】格納手段110の読み出し状態において
は、アドレス情報ADOは図2に示した回路にて発生し
たアドレス情報AD2に基づくこととなる。時刻t1に
おいては、まず、アドレス情報ADOは領域0を指示し
ているため、この領域0に格納されたデータd0を読み
出す。この時、格納管理回路243からの選択信号SE
Lの電圧レベルは、領域0が属するグループに対応する
レジスタ147の出力端子RO0に応じたものとなる。
このため、選択信号SELの電圧レベルはHレベルとな
る。選択信号SELの電圧レベルに応じて、セレクタ1
50は1側入力を選択するので、領域0に格納されてい
たデータd0が出力データOUTとして、IDCT回路
20へ出力される。
【0105】次に、アドレス情報ADOは領域8を指示
しているため、この領域8に格納されたデータd8を読
み出す。この時、格納管理回路243からの選択信号S
ELの電圧レベルは、領域8が属するグループに対応す
るレジスタ147の出力端子RO2に応じたものとな
る。このため、選択信号SELの電圧レベルはHレベル
のままとなる。選択信号SELの電圧レベルに応じて、
セレクタ150は1側入力を選択しているので、領域8
に格納されていたデータd8が出力データOUTとし
て、IDCT回路20へ出力される。
【0106】次に、時刻t2においては、アドレス情報
ADOは領域16を指示しているため、この領域16に
格納されたデータを読み出す。この時、格納管理回路2
43からの選択信号SELの電圧レベルは、領域16が
属するグループに対応するレジスタ147の出力端子R
O4に応じたものとなる。先の説明から理解されるよう
に、領域16が属するグループのいずれの領域に対して
もデータの格納を行わなかったので、領域16に対応す
るレジスタ147の出力端子RO4の電圧レベルはLレ
ベルである。このため、選択信号SELの電圧レベルは
Lレベルとなる。選択信号SELの電圧レベルに応じ
て、セレクタ150は0側入力を選択するため、0ラン
データに相当するデータが出力データOUTとして、I
DCT回路20へ出力される。
【0107】次に、時刻t3においては、アドレス情報
ADOは領域24を指示しているため、この領域24に
格納されたデータd24を読み出す。この時、格納管理
回路243からの選択信号SELの電圧レベルは、領域
24に属するグループに対応するレジスタ147の出力
端子RO6に応じたものとなる。先の説明から理解され
るように、領域24にはデータの格納を行ったので、領
域24の属するグループに対応するレジスタ147の出
力端子RO6の電圧レベルはHレベルである。このた
め、選択信号SELの電圧レベルはHレベルとなる。選
択信号SELの電圧レベルに応じて、セレクタ150は
1側入力を選択するため、領域24に格納されていたデ
ータd24が出力データOUTとして、IDCT回路2
0へ出力される。
【0108】次に、時刻t4において、アドレス情報A
DOは領域32を指示しているため、この領域32に格
納されたデータを読み出す。この時、格納管理回路24
3からの選択信号SELの電圧レベルは、領域32が属
するグループに対応するレジスタ147の出力端子RO
8に応じたものとなる。先の説明から理解されるよう
に、領域32が属するグループのいずれの領域に対して
もデータの格納を行わなかったので、領域32が属する
グループに対応するレジスタ147の出力端子RO8の
電圧レベルはLレベルである。このため、選択信号SE
Lの電圧レベルはLレベルとなる。選択信号SELの電
圧レベルに応じて、セレクタ150は0側入力を選択す
るため、0ランデータに相当するデータが出力データO
UTとして、IDCT回路20へ出力される。以降、領
域40、領域48、領域56に対しても領域32と同様
な動作が行われる。
【0109】次に、時刻t5においては、アドレス情報
ADOは領域1を指示しているため、この領域1に格納
されたデータd1を読み出す。この時、格納管理回路2
43からの選択信号SELの電圧レベルは、領域1が属
するグループに対応するレジスタ147の出力端子RO
0に応じたものとなる。このため、選択信号SELの電
圧レベルはHレベルとなる。選択信号SELの電圧レベ
ルに応じて、セレクタ150は1側入力を選択するの
で、領域1に格納されていたデータd1が出力データO
UTとして、IDCT回路20へ出力される。
【0110】次に、時刻t6においては、アドレス情報
ADOは領域9を指示しているため、この領域9に格納
されたデータを読み出す。この時、格納管理回路243
からの選択信号SELの電圧レベルは、領域9が属する
グループに対応するレジスタ147の出力端子RO2に
応じたものとなる。このため、選択信号SELの電圧レ
ベルはHレベルのままである。選択信号SELの電圧レ
ベルに応じて、セレクタ150は1側入力を選択してい
るが、領域9には0ランデータに相当するデータを格納
しているので、0ランデータに相当する零成分のデータ
が出力データOUTとして、IDCT回路20へ出力さ
れる。
【0111】次に、時刻t7において、アドレス情報A
DOは領域17を指示しているため、この領域17に格
納されたデータを読み出す。この時、格納管理回路24
3からの選択信号SELの電圧レベルは、領域17が属
するグループに対応するレジスタ147の出力端子RO
4に応じたものとなる。先の説明から理解されるよう
に、領域17が属するグループのいずれの領域に対して
もデータの格納を行わなかったので、領域17が属する
グループに対応するレジスタ147の出力端子RO4の
電圧レベルはLレベルである。このため、選択信号SE
Lの電圧レベルはLレベルとなる。選択信号SELの電
圧レベルに応じて、セレクタ150は0側入力を選択す
るため、0ランデータに相当するデータが出力データO
UTとして、IDCT回路20へ出力される。
【0112】以降、順次指定されるアドレス情報ADO
に応じて、選択信号SELの電圧レベルは、このアドレ
ス情報ADOにて指定される各グループに対応するレジ
スタ147の出力端子ROに応じたものとなり、0ラン
データに相当するデータとデータDOに応じたデータと
のいずれかが選択的に出力データOUTとして出力され
る。
【0113】また、図示されていないが、第2の実施の
形態においても、第1の実施の形態と同様に、格納手段
110の読み出し処理が全て終了するとともに、先に説
明したリセット条件が満足されるため、レジスタ243
はリセットされる。この後、例えば、書き込み制御信号
WEの電圧レベルがLレベルからHレベルとなり、再び
書き込み処理が行われる。
【0114】以上、詳細に説明したように、第2の実施
の形態におけるデータ発生回路においても、必要なデー
タ、つまり、非零成分のデータDIを含むグループにつ
いては格納手段110に格納し、0ランデータであるデ
ータDIのみのグループについては格納手段110への
格納処理を行わない。このため、非零成分のデータを含
むグループに対しては全て書き込みを行うので、第1の
実施の形態ほどではないが、従来に比べて、格納手段1
10へのデータDIの書き込み動作時間が短くなり、消
費電力の低減や動作速度の向上が実現できる。
【0115】また、第1の実施の形態と同様に、レジス
タ147をリセットした後に、必要な領域のグループに
対してデータの格納を行い、読み出しを行う場合には、
データの格納を行わなかった領域に対してはセレクタ1
50にて0ランデータを選択するようにしている。この
ため、格納手段110の格納内容全てを初期化しなくて
も、確実に書き込み処理を行った領域に対しては格納し
ているデータを出力し、その他のデータは0ランデータ
として出力することができる。このため、処理全体の高
速化を向上するために、複数の変換用RAMを設けるこ
とやこれら複数のRAMに対する複雑な動作制御並びに
この動作制御を実現するための回路は必要とすることな
く実現できる。また、格納手段110の格納内容全てを
初期化しなくてよいので、そのタイミング制御やそのた
めの回路も必要としない。
【0116】また、第2の実施の形態におけるデータ発
生回路は、第1の実施の形態の格納管理回路143やデ
コード回路141の構成要素をより少なくすることがで
きるので、データ発生回路を搭載する半導体チップのチ
ップ面積の縮小化やレイアウトの自由度を向上する点で
より好適である。
【0117】以上、本発明のデータ発生回路において詳
細に説明したが、本発明のデータ発生回路は上記の構成
に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない
範囲で種々の変更を妨げるものではない。
【0118】例えば、本発明のデータ発生回路は、実施
の形態においては8×8画素のブロックを例にしたが、
これに限定されるものではなく、16×16画素のブロ
ックやこれ以外の画素ブロックであっても適用可能であ
ることはいうまでもない。このような場合、格納管理回
路143にて格納する保持情報WDのビット数等も対象
となるブロックに応じて変更すればよい。
【0119】また、実施の形態においては、直交変換回
路に適用したデータ発生回路を例としたが、これに限定
されるものではない。例えば、データ数が決まってお
り、その数を1つの群とした場合に、僅かなデータを除
いた他の多数のデータが固定値であるようなものであれ
ば、本発明のデータ発生回路が適用可能である。この場
合、セレクタ150の0側入力に所望の固定値を入力す
るようにすればよい。
【0120】また、第2の実施の形態においては、16
ビットの保持情報WDを格納可能な格納管理回路243
を用いて、格納手段110の複数の格納領域に対して4
つの領域を1つのグループとして扱うものとしたが、2
つの領域や8つの領域、16個の領域等、デコード回路
241にてデコード処理可能な任意の偶数個の領域を1
つのグループとして扱うこともできる。1つのグループ
を構成する数が多いほど、処理速度への影響は増えるこ
とが予想されるが、逆にデコード回路やレジスタの構成
はより小さくすることができる。
【0121】また、実施の形態においては、格納手段1
10としては、1バンクのシングルポートRAMとして
説明したが、2バンク以上の複数バンクのものやデュア
ルポートRAMを用いてもよく、RAMの代わりにレジ
スタを用いてもよい。
【0122】また、実施の形態においては、読み出しの
際のアドレス情報をデータ発生回路内にて発生するもの
としたが、後段の回路であるIDCT回路から読み出し
の際のアドレス情報を入力するようにして、データ発生
回路内にて、書き込みの際のアドレス情報と読み出しの
際のアドレス情報とを選択するようにしてもよい。
【0123】また、本発明のデータ発生回路は、横スキ
ャン順に変換するものや縦スキャン順に変換するものの
どちらに対しても適用可能である。
【0124】また、実施の形態においてソフトウェアで
対応可能な部分についてはソフトウェアにて構成するよ
うにしてもよい。
【0125】
【発明の効果】以上、詳細に説明しましたように、本発
明のデータ発生回路においては、処理速度の高速化を実
現するデータ発生回路を提供することができる。
【0126】また、本発明のデータ発生回路において
は、回路構成の増加や動作制御の複雑化をより低減して
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるデータ発生
回路100を示すブロック図である。
【図2】アドレス発生回路120の具体的な回路図であ
る。
【図3】制御回路140の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】デコード回路141の具体的な回路図である。
【図5】レジスタ143の具体的な回路図である。
【図6】格納手段110における格納領域のイメージ図
である。
【図7】データDIの書き込みが行われた格納領域のイ
メージ図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるデータ発生
回路100の動作を示すタイミングチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるデータ発生
回路における制御回路240のブロック図である。
【図10】デコード回路241の具体的な回路図であ
る。
【図11】本発明の第2の実施の形態におけるデータ発
生回路100の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 逆量子化回路 20 IDCT回路 100 データ発生回路 110 格納手段 120 アドレス発生回路 130 書き込み制御信号発生回路 140、240 制御回路 141、241 デコード回路 142、243 格納管理回路 147 レジスタ 150 セレクタ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 7/30 H04N 7/30 G06F 5/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の格納領域のうち、指定されたアドレ
    ス情報に応じた領域への画像処理用データの格納及び読
    み出しが可能な格納手段を有するデータ発生回路におい
    て、 前記格納手段の前記格納領域の1つ以上に1つの割合で
    割り当てられたビット位置に、対応する格納領域へ前記
    画像処理用データが格納されたか否かを指示する格納情
    報を保持するレジスタを有し、前記格納手段から画像処
    理用データを読み出す際に、該読み出されるべき画像処
    理用データが格納される格納領域を指示するアドレス情
    報にて指定される、前記レジスタのビット位置に保持さ
    れた格納情報に基づく電圧レベルの選択信号を出力する
    制御回路と、 前記選択信号の電圧レベルに応じて、前記格納手段から
    読み出された画像処理用データあるいは固定されたデー
    タを出力する選択回路と、 を有することを特徴とするデータ発生回路。
  2. 【請求項2】前記レジスタは、前記格納手段の各格納領
    域それぞれに対応した前記格納情報を保持可能なビット
    数を有することを特徴とする請求項1記載のデータ発生
    回路。
  3. 【請求項3】前記レジスタは、前記格納手段から画像処
    理用データを読み出す際に、クロック信号に応じて、前
    記格納手段の各格納領域それぞれに対応した前記格納情
    報に応じた前記選択信号を出力可能であることを特徴と
    する請求項2記載のデータ発生回路。
  4. 【請求項4】前記レジスタは、前記格納手段の各格納領
    域の複数個に1つの割合で対応した前記格納情報を保持
    可能なビット数を有することを特徴とする請求項1記載
    のデータ発生回路。
  5. 【請求項5】前記データ発生回路は、前記格納手段への
    前記画像処理用データの格納を指示するための書き込み
    制御信号を発生する書き込み信号発生回路を有し、前記
    書き込み制御信号に応じて、前記レジスタの前記格納情
    報が更新可能となることを特徴とする請求項14のい
    ずれか1つに記載のデータ発生回路。
  6. 【請求項6】リセット信号に応じて、前記レジスタの前
    記保持情報はリセット可能であることを特徴とする請求
    5記載のデータ発生回路。
  7. 【請求項7】前記データ発生回路は、直交変換回路に適
    用されるものであり、前記固定されたデータは、画像処
    理用データとして零成分に相当するものであることを特
    徴とする請求項16のいずれか1つに記載のデータ発
    生回路。
  8. 【請求項8】前記画像処理用データは、逆離散コサイン
    変換回路にて用いられる係数であることを特徴とする請
    求項1〜7のいずれか1つに記載のデータ発生回路。
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