JP3531924B2 - 表面性状測定機 - Google Patents

表面性状測定機

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JP3531924B2
JP3531924B2 JP2001073365A JP2001073365A JP3531924B2 JP 3531924 B2 JP3531924 B2 JP 3531924B2 JP 2001073365 A JP2001073365 A JP 2001073365A JP 2001073365 A JP2001073365 A JP 2001073365A JP 3531924 B2 JP3531924 B2 JP 3531924B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定物の表面粗
さ、うねり、形状等を測定する表面性状測定機に関し、
特に、先端に触針を有する検出器をもつ表面性状測定機
に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、触針(センサー)を先端
に有する検出器をもつ表面性状測定機においては、触針
をワーク表面に沿って移動させることで触針(スタイラ
スアーム)の変位をデータとして取り込むが、例えば特
願平11−310941号出願に示されたような小型表
面性状測定機では、ワーク表面の粗さ測定の際などに、
必要なトレース距離を確保できずに、表面性状測定機の
据え付け状態を変えて、測定をやり直さなければならな
い場合が多かった。
【0003】すなわち、この小型表面性状測定機は、ハ
ウジング中に進退可能に支持するスライダに固定された
棒状ケーシングに対して回動自在なアーム部材を回動自
在に取り付け、先端に触針を有するスタイラスアームを
前記アーム部材に着脱可能に固定する構造であるから、
ワーク表面の通常の粗さ測定の場合、棒状ケーシングを
ハウジングから可動限まで前進させて引き出し、バック
ラッシュ量よりも充分に大きな距離だけ棒状ケーシング
をハウジングに対して後退させ、この後退位置を測定開
始点としてワーク表面のトレースを行うから、スライダ
の後退距離は充分に確保されており、特別に確認を行わ
なく共、必要なトレース距離の測定を行うことができ
る。
【0004】しかし、ワークの特定表面位置の表面粗さ
を測定する際には、同特定表面位置と前述した測定開始
点を一致させにくい場合がある。例えば、ワークの測定
したい表面部位が非常に小さい場合には、目視観察によ
りワークと棒状ケーシングの駆動部を内蔵するハウジン
グとの位置関係を設定することは困難である。このた
め、このような小さな特定部位の測定の場合、一旦、棒
状ケーシングを可動限まで引き出した状態としてワーク
に対して測定機本体(ハウジング)を据え付け、同棒状
ケーシングをゆっくり後退させながらスタイラスアーム
の変位量を観測して特定部位を見つけ、同特定部位の近
くを測定開始位置とした後、同測定開始位置から必要な
トレース距離の測定を行うことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、測定し
たい位置を目視で確認できないような測定の場合、棒状
ケーシングの可動限から前記の測定開始位置までの距離
は一定ではなくなり、セットした測定開始位置から棒状
ケーシングを支持するスライダの残された後退距離は特
定できなくなるから、測定を開始後に必要なトレース距
離がないことを発見し、測定自体をやり直す必要が生じ
ることが多くある。つまり、測定自体のやり直しのため
には、ワークから測定機本体(ハウジング)を離して再
セットし、棒状ケーシングの測定開始位置から充分な後
退距離を確保した後、再度、前述した測定開始操作を行
なわざるを得ず、測定作業がやっかいになる。
【0006】勿論、大型表面性状測定機では、微小検出
器を取り付けるスライダのトレース方向の現在位置を示
すリニヤスケールを備えているので、同リニヤスケール
の表示値から必要なトレース距離があるか否かを事前に
確認できる。しかし、前述したような小型表面性状測定
機においては、棒状ケーシング(検出器)の現在位置を
客観的に示す方法がなく、測定やり直しを避けることが
できなかった。
【0007】本発明の目的は、以上に述べたような従来
の小型表面性状測定機の現状に鑑み、触針スタイラスを
支持する棒状ケーシングの測定機本体ハウジングからの
突出量、即ちトレース可能距離を簡単に知ることがで
き、製造原価の割安な表面性状測定機を得るにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、測定機本体ハウジング中に進退可能に支
持するスライダに固定された棒状ケーシングに対してワ
ーク表面を測定するセンサーを固定する表面性状測定機
において、前記ハウジング端板または前記スライダをガ
イドする開口スライダガイドから外部に露呈される前記
棒状ケーシングの外表面に、前記スライダの進退方向に
延長する目視メモリを設け、前記ハウジング端板または
前記開口スライダガイドの開口縁を標点とし、前記目視
メモリの“0”位置は前記棒状ケーシングを前記測定機
本体ハウジング中に最も後退させた際に前記標点に一致
する位置として、前記目視メモリにより前記センサーの
トレース可能距離を表示させる表面性状測定機を提案す
るものである。
【0009】後述する本発明の好ましい実施の形態の説
明においては、1)前記目視メモリは、表面に長さスケー
ルを印刷されて前記棒状ケーシングの外表面に貼着され
る目盛シートである構成、2)前記目視メモリは、前記棒
状ケーシングの外表面に直接に刻印または印刷される構
成が説明される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態によ
る表面性状測定機のハウジングを取り除いて示した全体
斜視図である。図1において、表面性状測定機は、被測
定物の測定表面の性状を測定する検出器10と、この検
出器10を測定表面に沿って進退させる駆動部20を内
蔵する測定機本体ハウジング21とを備える。駆動部2
0は、箱形のハウジング21内に断面略門型のスライダ
ガイド22を長手方向に沿って固定し、このスライダガ
イド22に検出器10が取り付けられたスライダ23を
長手方向に摺動自在に設け、このスライダ23を前記長
手方向に沿って進退させる進退機構24を設けた構造で
ある。
【0011】進退機構24は、ハウジング21内に配置
された送りねじ軸25と、この送りねじ軸25に螺合さ
れスライダ23と連結部材26を介して連結されたナッ
ト部材27と、送りねじ軸25を回転駆動する回転駆動
機構28とを備えて構成されている。送りねじ軸25
は、スライダガイド22の長手方向と平行に配置され、
その両端部が軸受を介して回動自在にハウジング21に
固定されている。回転駆動機構28は、送りねじ軸25
と平行に配置されたモータ29と、このモータの正逆方
向の回転を送りねじ軸25に伝達する第1及び第2の歯
車30,31とから構成されている。送りねじ軸25及
びモータ29は、ハウジング21の内部に設けられた取
付ブロック21Aに取り付けられている。
【0012】スライダ23は、その内側面が断面コ字形
に形成されており、互いに対向する内側面の一側面が第
1基準面とされる。この第1基準面は、スライダガイド
22の一の外側面(第1基準面22A)に当接される。
これらの第1基準面同士でスライダ23とスライダガイ
ド22とが位置決めするために、スライダ23の一側部
には2枚の位置決め用板ばね32が取り付けられられて
いる。この位置決め用板ばね32の開放端部にはスライ
ダ23とスライダガイド22との円滑な摺動を確保する
ためのパッド33が取り付けられている。このパッド3
3はテフロン等の摩擦係数の小さい素材を用いて形成さ
れる。
【0013】スライダ23は、断面コ字形の内側面のう
ち前記第1基準面と直交する面が第2基準面23Bとさ
れ、この第2基準面23Bは、スライダガイド22の第
1基準面22Aと直交する外側面(第2基準面22B)
に当接される。図2において、スライダ23の開口端部
(図2では一側のみ示す)にはスライダ23の抜け止め
をする保持ブロック34がねじ34Aで取り付けられ、
この保持ブロック34にはスライダ23の第2基準面を
スライダガイド22の第2基準面に当接させるための位
置決め用板ばね35がねじ35Aで取り付けられてい
る。この位置決め用板ばね35にはスライダ23とスラ
イダガイド22との円滑な摺動を確保するためのパッド
36が取り付けられている。このパッド36はテフロン
(登録商標)等の摩擦係数の小さい素材を用いて形成さ
れる。
【0014】検出器10と駆動部20との連結構造が図
3に示されている。図3において、検出器10は、スラ
イダガイド22の開口部に長手方向に沿って収納されて
おり、その先端側が駆動部20の端面から露出されてい
る。検出器10は、中空棒状ケーシング11を有する検
出器本体12の内部に表面性状測定用の触針13を揺動
自在に支持し、この触針13の先端部の周囲を覆うスキ
ッド14を棒状ケーシング11に取り付けた構造であ
る。
【0015】また、図示実施形態においては、図1及び
図3に示すように、棒状ケーシング11の外側表面には
棒状ケーシング11の長さ方向に延長する目視メモリが
設けられ、ハウジング端板21Bから外部に露呈された
目視メモリで示された値から棒状ケーシング11の残り
のトレース距離を知ることができる。即ち、図示実施形
態の目視メモリは、裏のりとされた透明な目盛シート3
7の表面に棒状ケーシング11の長さ方向に延長した長
さスケール38を印刷したもので、同長さスケール38
の数字「0〜7」は残りのトレース距離を表し、”0”
位置は棒状ケーシング11を測定機本体ハウジング21
中に最も後退させた際にハウジング端板21Bの開口縁
に一致する位置に選ばれる。
【0016】したがって、測定機本体ハウジング21か
ら引き出された棒状ケーシング11の任意の状態におい
て、標点であるハウジング端板21Bの開口縁が一致す
る長さスケール38上の数値は、検出器の一部である触
針13のトレース可能距離を表すことになる。
【0017】この長さスケール38で示される値は、ス
ライダガイド22の端部がハウジング端板21Bを貫通
して外部へ露呈される構造の表面性状測定機の場合、ス
ライダガイド22の対応端部の開口部縁を標点として表
示されることになる。
【0018】本発明による目視メモリは、棒状ケーシン
グ11の外周面に直接に刻印または印刷されるスケール
であることもできるが、このような刻印または印刷スケ
ールを付す外周面は予め幾何学平面に加工したものであ
ってもよい。また、目盛シート37も予め加工した平面
状の棒状ケーシング11の外面に貼着してもよい。
【0019】検出器本体12は、その基端に略円筒状の
コネクタ12Aを備え、このコネクタ12Aがコネクタ
取付部材40に着脱自在に取り付けられている。コネク
タ取付部材40は、第1の板ばね41、第2の板ばね4
2及びコイルばね43を介して駆動部側取付部材44に
連結され、この駆動部側取付部材44は保持ブロック3
4に取り付けられている。駆動側取付部材44を中心と
してコネクタ取付部材40及び検出器10が回動自在と
され、コネクタ取付部材40及び検出器10の回動範囲
が保持ブロック34に取り付けられたストッパ50で規
制される。
【0020】コネクタ取付部材40と駆動部側取付部材
44との連結構造が図4及び図5に拡大して示されてい
る。図4において、第1の板ばね41及び第2の板ばね
42は、スキッド14を測定表面に押圧するために検出
器10を一方向Pに回転付勢するものである。このう
ち、第1の板ばね41は、検出器側の一端部がコネクタ
取付部材40に固定され、その他端側が駆動部側取付部
材44に固定されるものであって、主に、検出器10を
保持する保持用付勢手段として機能する。
【0021】第2の板ばね42は、第1の板ばね41と
所定間隔をもって並んで配置され、検出器10側の一端
部がコネクタ取付部材40に取付ねじ45で取り付けら
れている。第1の板ばね41と第2の板ばね42との一
端部同士にはスペーサ46が介装されており、これらの
一端部は互いに所定間隔離されている。この第2の板ば
ね42は、検出器10を測定表面側に加圧する加圧用付
勢手段として機能するものであり、第2の板ばね42の
他端部が第1の板ばね41の他端部に近接することで第
2の板ばね42の一端部にばね力が生じ、検出器10が
付勢される力が大きくなる。
【0022】第2の板ばね42の他端部は、付勢力制御
手段としての調整ねじ部材47が駆動部側取付部材44
に取り付けられている。この調整ねじ部材47は、その
頭部47Aと駆動部側取付部材44との間で第1の板ば
ね41の他端部と第2の板ばね42の他端部とを挟持す
る構成であり、そのねじ込み量を調整することで第2の
板ばね42の他端部と第1の板ばね41の他端部とを近
接離隔させるものである。
【0023】調整ねじ部材47のねじ込み量を最大限に
大きくすると、第2の板ばね42の他端部が第1の板ば
ね41の他端部に最も近接(当接)して検出器10に所
定の付勢力が付与される。すると、検出器10は前記一
方向に回動するが、その回動がストッパ50で規制され
る(図5参照)。ここで、ストッパ50は、検出器10
の付勢方向の移動(前記一方向の回動)を規制してスキ
ッドレス測定を行う規制手段として機能する。調整ねじ
部材47のねじ部先端には抜け止め用のリング47Bが
設けられている。
【0024】コイルばね43は、その一端部がコネクタ
取付部材40の凹部40Aに支持され、その他端部が駆
動部側取付部材44の孔部44Aに支持された圧縮ばね
である。このばね43は、常時、コネクタ取付部材40
を駆動部側取付部材44から離隔する方向(検出器10
を前記一方向に回動する方向)に付勢する補助付勢手段
として機能する。駆動部側取付部材44の孔部44Aに
は、ばね力調整ねじ48が螺合されており、このばね力
調整ねじ48の頭部がコイルばね43の他端部に当接さ
れる。このばね力調整ねじ48のねじ込み量を調整する
ことで、コイルばね43は、その長さが変更されて付勢
力の調整が行われる。
【0025】本実施形態の検出器10の内部構造が図6
から図8に示されている。全体構成を示す図6におい
て、検出器本体12は、棒状ケーシング11の内部に軸
受部51を介して回動(揺動)自在に略角柱状のアーム
部材52を支持し、触針13を先端に有するスタイラス
アーム53をアーム部材52に着脱自在に取り付け、触
針13の上下方向の進退量を検出する検出部54を棒状
ケーシング11の内部に設けた構造である。棒状ケーシ
ング11の先端部にはスキッド14がボルト55によっ
て着脱自在に取り付けられており、このスキッド14
は、その先端部分が触針13を覆うとともに中央部から
基端にかけてスタイラスアーム53を収納するための凹
部14Aが形成されている。
【0026】スタイラスアーム53は、略軸状の本体の
先端部分に触針13を備え、その基端部分がスタイラス
取付具56でアーム部材52に取り付けられている。ア
ーム部材52の長手方向に沿ってスタイラスアーム53
が取り付けられている。スタイラス取付具56は、アー
ム部材52の先端部に形成された凹部52Aとの間でス
タイラスアーム53の基端部を挟持するばね部材56A
を備えて構成され、スタイラスアーム53はアーム部材
52に対して挿抜可能とされる。
【0027】棒状ケーシング11は、筒状部材12A
と、この筒状部材12Aの内部に設けられた取付ブロッ
ク57とを備えており、この取付ブロック57に対して
筒状部材12Aが固定されている。取付ブロック57
と、この取付ブロック57において互いに所定間隔離れ
て埋設された2個の検出コイル58と、これらの検出コ
イル58にそれぞれ対応するようにアーム部材52に埋
設された2個のコア蓋59とを備えて検出部54が構成
され、この検出部54は、触針13の進退に伴うアーム
部材52の変位量を触針13の変位量として検出する。
【0028】アーム部材52の先端部と取付ブロック5
7との間には、触針13を常時測定表面側に付勢するた
めのコイルばね60が介装されている。触針13は、コ
イルばね60によって、常時、その先端がスキッド14
の先端部より突出するようにされている。このコイルば
ね60の一端部には、ばね力調整ねじ61が当接され、
このばね力調整ねじ61は、取付ブロック57に螺合さ
れている。このばね力調整ねじ61のねじ込み量を調整
することで、コイルばね60は、その長さが変更されて
付勢力の調整が行われる。
【0029】取付ブロック57のスキッド14に対向し
た部分には、リミットスイッチ62が取り付けられてい
る。このリミットスイッチ62は、スキッド14の棒状
ケーシング12への着脱の有無をボルト55を介して検
知するものであり、ボルト55の先端部に当接可能とさ
れる検知板62Aと、この検知板62Aをボルト55が
押したことを検知するスイッチ本体62Bとを備えて構
成される。
【0030】スイッチ本体62Bは、図示しないデータ
処理回路と接続されており、ボルト55の先端部が検知
板62Aに当接した場合には、スキッド付き測定を行う
ため、駆動部20の真直度補正機能を無効にする信号を
データ処理回路に送り、ボルト55の先端部が検知板6
2Aに当接していない場合には、スキッドレス測定を行
うため、駆動部20の真直度補正機能を有効とする信号
をデータ処理回路に送る。なお、図6は、ボルト55で
スキッド14が棒状ケーシング11に取り付けられた状
態を示すものであり、検知板62Aは、スイッチ本体6
2Bに当接されている。
【0031】アーム部材52の基端側には第1のバラン
スウェイト63が設けられ、スタイラスアーム53には
第2のバランスウェイト64が設けられている。 これ
らのバランスウェイト63,64は、スタイラスアーム
53及びアーム部材52の重量を軸受部51を中心とし
て釣り合わせるものである。 第1のバランスウェイト
63は、アーム部材52の基端部と取付ブロック57と
の間のスペースに配置される略円柱状のウェイト本体6
5と、このウェイト本体65の端面軸芯部に同軸上に固
定されたねじ部66とから構成され、このねじ部66
は、アーム部材52の長手方向に延びて形成された雌ね
じ部52Bに螺合される。第1のバランスウェイト65
は、そのねじ込み量を調整することで、軸方向移動自在
とされる。
【0032】第1のバランスウェイト63の軸方向での
位置決めをする位置決めねじ67がアーム部材52に取
り付けられている。この位置決めねじ67は、雌ねじ部
52Bと直交する方向に延びて配置されている。第2の
バランスウェイト64は、内周部がスタイラスアーム5
3に係合され、かつ、軸方向移動自在とされた筒状部材
である。
【0033】軸受部51の詳細な構造が図7及び図8に
示されている。これらの図において、アーム部材52の
両側にはピボット軸68がそれぞれ取り付けられてい
る。図では、ピボット軸68は、両端に円錐部が形成さ
れアーム部材52を貫通した1本の円柱部材から形成さ
れており、回り止めねじ69で回り止めされているが、
本実施形態では、2本のピボット軸をアーム部材52の
両側面に接着等で固定したものでもよい。
【0034】これらのピボット軸68の先端部には、そ
れぞれ玉軸受70が係合されている。これらの玉軸受7
0は、それぞれ筒状棒状ケーシング71と、複数のボー
ルを有する軸受機構72とを備えて構成されており、こ
のうち、一方の玉軸受70は取付ブロック57に止めね
じ73に固定され、他方の玉軸受70は取付ブロック5
7に軸方向摺動自在に設けられている。他方の玉軸受7
0は、ピボット軸68とは反対側の端面にキャップ74
が設けられ、このキャップ74には、玉軸受70をピボ
ット軸68に向けて付勢する板ばね75の一端部が接着
剤等によって固定されている。この板ばね75の他端部
は、2本のねじ76で取付ブロック57に固定されてい
る。
【0035】このように構成された本実施形態の作用を
説明する。まず、スキッドレス測定を行うには、スキッ
ド14を棒状ケーシング12から取り外され、調整ねじ
部材47によって所定の付勢力が検出器10に付与され
る。これにより、ボルト55の先端部が検知板62Aに
当接することがないから、リミットスイッチ62からス
キッドレスの信号が出力され、これによって図示しない
データ処理回路において、駆動部20の真直度補正機能
が「有効」に切り換えられるとともに、計算処理が表面
粗さ計算ではなく、表面形状計算に切り換えられる。さ
らに、検出器10から出力されたデータの保存時には、
スキッドレスの信号が合わせて保存される。
【0036】これに対して、スキッド付き測定を行うに
は、スキッド14をボルト55によって棒状ケーシング
11に取り付け、調整ねじ部材47のねじ込み量を緩く
して所定未満の付勢力を検出器10に付与すればよい。
これにより、ボルト55の先端部が検知板62Aに当接
するため、リミットスイッチ62からスキッド有りの信
号が出力され、これによって図示しないデータ処理回路
において、駆動部20の真直度補正機能が「無効」に切
り換えられるとともに、計算処理が表面形状計算ではな
く、表面粗さ計算に切り換えられ、さらに、検出器10
から出力されたデータの保存時には、スキッド有りの信
号が抱き合わせで保存される。
【0037】また、ワークの表面粗さの測定の場合、触
針13をワークの表面に当てがった状態とすれば、棒状
ケーシング11の外表面に設けられる長さスケール38
で大まかな残りのトレース可能距離が表示されるから、
測定者は、長さスケール38の目視により、予定するト
レース距離が得られるか否かを事前に判断できるから、
測定開始後にワークと表面性状測定機との関係を改めて
いた無駄な作業を回避できる。つまり、標点であるハウ
ジング端板21Bの開口縁と長さスケール38により、
例えば「4.5cm」なる値が表示されている場合、触針
13による後退方向のトレース可能距離は、約「4.5
cm」であることを測定者が直ちに知ることができるか
ら、試行測定を行わなく共、直ちに測定可能であるか否
かを判断でき、無駄な作業をなくして能率よく測定を行
うことができる。
【0038】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良は、本発明に含まれるものである。例えば、前
記実施形態では、検知スイッチ62をリミットスイッチ
から構成したが、検知スイッチを圧電素子を用いたスイ
ッチ等としてもよい。さらに、バランスウェイト63,
64を2種類用意したが、これらのバランスウェイト6
3,64のうち一方のみを用いてもよく、あるいは、第
3のバランスウェイトとして第2のバランスウェイト6
4と同様構造のものを用いた構造でもよい。さらに、バ
ランスウェイト63は、アーム部材52から長手方向に
突出した雄ねじに螺合したナット部材から構成してもよ
い。
【0039】また、前記付勢手段は、検出器10を主に
保持する保持用付勢手段41と、検出器10を測定表面
側に加圧する加圧用付勢手段42とを備えて構成した
が、本発明では、付勢手段を1つとしてもよく、あるい
は、設けないものでもよい。仮に、付勢手段を保持用付
勢手段41と加圧用付勢手段42とから構成した場合で
も、これらの付勢手段を必ずしも板ばねから構成するこ
とを要しない。例えば、板ばねに代えてコイルばねを用
いてもよい。その上、付勢力制御手段として調整ねじ部
材47を用いたが、モータ及び歯車機構を用いて自動的
に付勢手段の付勢力を調整するものでもよい。
【0040】さらに、補助付勢手段43を必ずしも設け
ることを要しないが、補助付勢手段43を設ける場合に
あっては、コイルばねに代えて板ばねを用いてもよい。
また、前記実施形態において説明したスライダ23を、
丸軸の棒状部材からなるスライダガイドで進退させる構
成でもよい。
【0041】また、検出器10を負の付勢方向に付勢
し、コネクタ取付部材40に押し当てることにより、検
出器10の移動を規制してもよい。さらに、付勢力調整
手段は、コネクタ取付部材40と駆動側取付部44を相
互に締結あるいは固定するものであってもよい。さらに
前記実施形態においては、センサーとして触針式のもの
を示したが、非接触センサーであってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、比較的安価な簡単な構造で、触針を取り付け
る検出器の棒状ケーシングの残りのトレース可能距離を
目視により簡単に知ることができるから、不適切な位置
からの測定開始を行うことを未然に防止できる。このた
め、本発明によれば、測定段取りや測定時間の短縮化に
よる測定効率の向上や、試行測定が繰り返されることに
より触針で測定面が損傷されるのを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハウジングを取り除いて示す本発明による表面
性状測定機の全体斜視図である。
【図2】図1の符号IIで示す矢示方向底面図である。
【図3】同表面性状測定機の断面図である。
【図4】検出器の付勢構造を示す要部拡大断面図であ
る。
【図5】スキッドレス測定を行う場合の図4と同様の断
面図である。
【図6】検出器の図3に平行な面での断面図である。
【図7】検出器の要部拡大水平断面図である。
【図8】図7のVIII-VIII 線に沿った拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
10 検出器 11 棒状ケーシング 13 触針 14 スキッド 20 駆動部 21 ハウジング 21B ハウジング端板 22 スライダガイド 23 スライダ 37 目盛シート 38 長さスケール 52 アーム部材 53 スタイラスアーム 54 検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平7−2910(JP,U) 実開 昭56−155310(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 5/00 - 5/30 G01B 21/00 - 21/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定機本体ハウジング中に進退可能に支
    持するスライダに固定された棒状ケーシングに対してワ
    ーク表面を測定するセンサーを固定する表面性状測定機
    において、前記ハウジング端板または前記スライダをガ
    イドする開口スライダガイドから外部に露呈される前記
    棒状ケーシングの外表面に、前記スライダの進退方向に
    延長する目視メモリを設け、前記ハウジング端板または
    前記開口スライダガイドの開口縁を標点とし、前記目視
    メモリの“0”位置は前記棒状ケーシングを前記測定機
    本体ハウジング中に最も後退させた際に前記標点に一致
    する位置として、前記目視メモリにより前記センサーの
    トレース可能距離を表示させることを特徴とする表面性
    状測定機。
  2. 【請求項2】 前記目視メモリは、表面に長さスケール
    を印刷されて前記棒状ケーシングの外表面に貼着される
    目盛シートであることを特徴とする請求項1記載の表面
    性状測定機。
  3. 【請求項3】 前記目視メモリは、前記棒状ケーシング
    の外表面に直接に刻印または印刷されることを特徴とす
    る請求項1記載の表面性状測定機。
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