JP3531462B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents

ナビゲーション装置

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JP3531462B2
JP3531462B2 JP7073998A JP7073998A JP3531462B2 JP 3531462 B2 JP3531462 B2 JP 3531462B2 JP 7073998 A JP7073998 A JP 7073998A JP 7073998 A JP7073998 A JP 7073998A JP 3531462 B2 JP3531462 B2 JP 3531462B2
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浩二 長谷川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の現在位置
の周辺の地図と天空背景とを表示部に表示して、移動体
を目的地に誘導するナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体を目的地に安全確実に誘導
するために、移動体の現在位置の周辺の地図を表示部に
表示し、この地図の表示に従って、移動体を地図上の目
的地に誘導するナビゲーション装置が使用されるように
なってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ユーザがこの種のナビ
ゲーション装置を使用し、表示部の地図を監視しながら
移動体を誘導している場合、昼間も夜間も表示部に表示
される地図の色が同一であると、車外の自然雰囲気の色
彩の変化が表示部に反映せず、移動体の誘導上で違和感
を感じることが知られている。この問題を解決するため
に、昼間と夜間とで表示部の地図の表示色を切り換え変
更するナビゲーション装置が提案されている。この提案
に係るナビゲーション装置によると、或る程度はユーザ
の違和感を低減することはできるが、問題を完全に解決
することはできない。
【0004】本発明は、前述したようなこの種のナビゲ
ーション装置の動作の現状に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、自然雰囲気の色彩の時間的変化に対応
した地図色と天空雰囲気色とを表示部に表示可能なナビ
ゲーション装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、移動体の現在位置周辺地図を3次元表示
したナビゲーション表示装置において、上記移動体の現
在位置地点における日の出時刻および日の入り時刻を求
める時刻演算手段と、上記ナビゲーション表示装置にお
いて天空背景の表示色を多段階に変化させる表示色変更
手段とを備え、現在時刻と上記時刻演算手段によって演
算された上記移動体の現在位置地点における上記日の出
時刻および上記日の入り時刻とに基づいて、3次元表示
した上記天空背景の表示色を上記表示色変更手段によっ
て多段階に変化させることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面を参
照して説明する。図1は本実施の形態の全体構成を示す
ブロック図、図2は本実施の形態の観測点に対する日の
出、南中及び日の入りの関係を示す説明図、図3は本実
施の形態の観測点に対する日の出、日の入り及び太陽方
位の関係を示す説明図、図4は本実施の形態による地図
のカラー表示の説明図、図5は本実施の形態による地図
の天空背景のカラー表示の説明図、図6は本実施の形態
による地図の天空背景の明度変更表示の説明図、図7は
本実施の形態の地図のカラー表示動作を示すフローチャ
ートである。
【0007】本実施の形態では、図1に示すように、軌
道位置が明確な三個の衛星から測定点までの距離を、他
の衛星からの時計情報に基づき、同時に高精度に測定す
ることにより、移動体の現在の二次元的位置と高精度な
時刻を測定するGPSシステムを利用する現在位置・時
刻測定部1が設けられ、この現在位置・時刻測定部1の
出力端子が、地図と天空背景の表示色を演算する表示カ
ラー演算部5の一方の入力端子にに接続されている。ま
た、本実施の形態では、太陽が真南に位置する南中時
刻、日の出時刻、日の入り時刻、及び太陽の日の出・日
の入り方位を演算する太陽関連方位・時刻演算部2が設
けられ、この太陽関連方位・時刻演算部2の出力端子
が、表示カラー演算部5の他方の入力端子に接続されて
いる。
【0008】この表示カラー演算部5には、さらに、地
図関連のデータが格納された地図関連データ記憶部3
と、表示カラー演算部5での演算動作と表示部での表示
動作とを制御する演算及び表示制御部7が接続されてお
り、表示カラー演算部5の出力端子には、地図と天空背
景とを表示する表示部6が接続され、表示制御部7がこ
の表示部6に接続されている。
【0009】このような構成の本実施の形態の動作を説
明する。本実施の形態では、現在位置・時刻測定部1に
よって、高精度の時計情報を提供する衛星からの時計情
報に基づき、軌道位置が明確な三個の衛星から、地球上
の現在の測定点Pまでの距離を同時に測定し、移動体の
現在の測定点Pの位置が二次元的に測定される。また、
太陽が真南に位置する南中時刻Ts(時)が、測定点P
の経度をλ(東経を+で西経を−で表示する)(度)、
測定点Pの属する地域の標準時の経度をλo(度)、測
定点における正午の太陽の均時差を△T(時)、地球の
時角を△H(度/時)として、太陽関連方位・時刻演算
部2によって(1)式に基づいて演算される。
【0010】 Ts=12(時)−(λ−λo)/△H−△T (1)
【0011】次いで、太陽関連方位・時刻演算部2によ
って、日の出時刻Toと日の入り時刻Tiとが演算され
るが、この演算では図2に示されるような南中から日の
入り(日の出)までの時角:H(度)、日の入り時の太
陽の水平線からの角度:μ(度)、太陽の赤緯(赤道と
北回帰線間は+赤道と南回帰線間は−で表示する):σ
(度)、測定点Pの緯度:φ(度)が使用され、(2)
式に基づく演算が先ず行なわれる。
【0012】 cosH=−tanφ・tanσ−sinμ・secφ・secσ (2)
【0013】そして(2)式に基づき、日の出時刻To
と日の入り時刻Tiが次式により演算される。
【0014】 To=Ts−H/△H Ti=Ts+H/△H (3)
【0015】さらに、太陽関連方位・時刻演算部2によ
つて、北方向を0度として右回りに360度の範囲で、
太陽の日の出方位と日の入り方位とが、日の出時刻をT
o(時)、日の入り時刻をTi(時)、測定点Pから見
た日の出時刻の太陽軌道面の絶対方位をθo(度)、測
定点Pから見た日の入り時刻の太陽軌道面の絶対方位を
θiとして、次式によつて演算される。
【0016】 θo={(To−Ts)・△H}+180(度) θi={(Ti−Ts)・△H}+180(度)=θo+2H (4)
【0017】本実施の形態では、以上の(1)式ないし
(4)式に基づいて、任意の位置における日の出時刻T
o、日の入り時刻Ti、日の出の方位θo及び日の入り
の方位θiが演算される。そして、この演算結果に基づ
いて、表示カラー演算部5によつて、表示部6に表示さ
れる地図の表示色と天空背景の表示色が段階的に変化さ
れ、天空背景の表示色の明度が、太陽方向と太陽と逆方
向とで変化される。
【0018】図4には、日の出時刻To、日の入り時刻
Tiを基準にして、前後に色変化させる時間Tpを、色
多段階変化時間間隔△t毎に、N段階=2・Tp/△t
で行い、夜色を0番昼色を5番として、地図カラーを6
段階に変化させた例が示されている。ここでは、現在時
刻TがTo−TpとTo+Tp、Ti−TpとTi+T
pの間ではn番目の色を使用する。ここでn番目とは、
日の出時には、△t´=T−(To−Tp)として、n
=△t´/△tで示され、日の入り時には、△t´=
(Ti+Tp)−Tとして、n=△t´/△tで示され
る。
【0019】図5には、三次元地図表示をした場合の天
空背景の色を多段階に変化させた例が示されている。実
際には地図部分も色変化させているが、図5には天空背
景の色変化のみが示されている。さらに、図6には、日
の出時刻と方位、日の入り時刻と方位を演算し、三次元
地図表示した時の天空背景の色の明度を多段階に変化さ
せた例が示され、ここでは、天空の視野角を90度と
し、進行方向と日の出の方向の差を45度とし、30度
毎に3段階で色の明度を変化させている。
【0020】本実施の形態の日の出時刻と日の入り時刻
付近での多段階表示色変化動作を、図7のフローチャー
トに基づいて説明する。ステップS1では、表示カラー
番号Colが昼色の表示カラー番号N−1に初期設定さ
れ、ステップS2に進んで、電源がOFFになっている
か否かが判定され、電源がOFFであると判定されると
処理は終了し、電源がONであると判定されると、ステ
ップS3に進んで、色変化処理モードが設定されている
か否かが判定される。
【0021】ステップS3で、色変化処理モードが設定
されていないと判定されると、ステップS4に進んで、
表示カラー番号がCol=N−1と昼色に設定され、色
変化処理モードが設定されていると判定されると、ステ
ップS5に進んで、現在位置・時刻測定部1で現在時刻
Tと、移動体の現在緯度X、経度Yが測定される。次い
で、ステップS6に進んで、太陽関連方位・時刻演算部
2によって、移動体の現在位置(X、Y)における日の
出時刻Toと日の入り時刻Tiが、前述の(1)式ない
し(3)式に基づいて演算される。
【0022】ステップS6からステップS7に進み、現
在時刻をT、色変化させる時間をTpとして、T<To
−Tp或いはT>Ti+Tpが成立するか否かが判定さ
れ、ステップS7の判定がYESであると夜間と判定さ
れ、ステップS8に進んで、表示カラー番号Colは0
番の夜色に設定される。また、ステップS7の判定がN
Oであると、ステップS9に進んで、Ti−Tp>T>
To+Tpであるか否かが判定され、ステップS9の判
定がYESであると昼間と判定され、ステップS10に
進んで、表示カラー番号Col=N−1の昼色が設定さ
れる。
【0023】一方、ステップS9の判定がNOである
と、ステップS11に進んで、To−Tp≦T≦To+
Tpであるか否かが判定され、この判定がYESの場合
は日の出時間近傍の時間帯であり、ステップS12に進
んで、△t´=T−(To−Tp)がセットされ、ステ
ップS14に進んで、色多段階変化時間間隔を△tとし
て、n=△t´/△tが演算され、得られるnが表示カ
ラー番号Colにセットされ、n番目の色で地図が表示
される。
【0024】また、ステップS11の判定がNOである
と、日の入り時間近傍の時間帯であり、ステップS13
に進んで、△t´=(Ti+Tp)−Tがセットされ、
ステップS14に進んで、色多段階変化時間間隔を△t
として、n=△t´/△tが演算され、得られるnが表
示カラー番号Colにセットされ、n番目の色で地図が
表示される。
【0025】以上に説明したように、本実施の形態によ
ると、現在位置・時刻測定部1により測定される移動体
の現在位置と時刻とに基づき、太陽関連方位・時刻演算
部2によって、日の出時刻To及び日の入り時刻Tiが
演算され、表示カラー演算部3により、表示部6に表示
される地図の表示色と天空背景の表示色とが段階的に変
化され、また、太陽関連方位・時刻演算部2によって、
日の出時刻及び日の入り時刻の太陽軌道面の絶対方位θ
o、θiが演算され、表示部6に表示される背景表示色
が、太陽方向が明るく太陽と反対方向が暗く表示される
ので、自然の雰囲気を表示部6の表示に視覚的に感じな
がら、移動体を快適に誘導走行させることが可能にな
る。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るナビゲーション装置による
と、移動体の現在位置周辺地図が3次元表示され、移動
体の周辺の地図に基づいて移動体が目的地に誘導される
が、移動体の現在位置地点における日の出時刻および日
の入り時刻を演算する時刻演算手段と、ナビゲーション
表示装置において天空背景の表示色を多段階に変化させ
る表示色変更手段とが備えられ、現在時刻と時刻演算手
段によって演算された移動体の現在位置地点における日
の出時刻および日の入り時刻とに基づいて、3次元表示
した天空背景の表示色が表示色変更手段によって多段階
に変化される。このために、日の出及び日の入り時刻を
基準にして、その前後で3次元表示した天空背景の表示
色が段階的に変化し、太陽の出入りによる自然雰囲気の
実際の色彩の変化を、表示部に模擬的に3次元表示し
て、自然の雰囲気を表示部の表示に視覚的に感じなが
ら、移動体を快適に誘導走行させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の全体構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】同実施の形態の観測点に対する日の出、南中及
び日の入りの関係を示す説明図である。
【図3】同実施の形態の観測点に対する日の出、日の入
り及び太陽方位の関係を示す説明図である。
【図4】同実施の形態による地図のカラー表示の説明図
である。
【図5】同実施の形態による地図の天空背景のカラー表
示の説明図である。
【図6】同実施の形態による地図の天空背景の明度変更
表示の説明図である。
【図7】同実施の形態の地図のカラー表示動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1…現在位置・時刻測定部、2…太陽関連方位・時刻演
算部、3…地図関連データ記憶部、5…表示カラー演算
部、6…表示部、7…演算及び表示制御部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−229705(JP,A) 特開 平9−311623(JP,A) 特開 平8−292715(JP,A) 特開 平11−83510(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 21/00 - 21/36 G08G 1/0969 G09B 29/00 - 29/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の現在位置周辺地図を3次元表示
    したナビゲーション表示装置において、 上記移動体の現在位置地点における日の出時刻および日
    の入り時刻を求める時刻演算手段と、 上記ナビゲーション表示装置において天空背景の表示色
    を多段階に変化させる表示色変更手段とを備え、 現在時刻と上記時刻演算手段によって演算された上記移
    動体の現在位置地点における上記日の出時刻および上記
    日の入り時刻とに基づいて、3次元表示した上記天空背
    景の表示色を上記表示色変更手段によって多段階に変化
    させることを特徴とするナビゲーション表示装置。
  2. 【請求項2】 上記現在時刻をT、上記日の出時刻をT
    o、上記日の入り時刻をTi、上記表示色を変化させる
    時間をTpとした場合、 T<To−Tp 又は T>Ti+Tp が成立するか否かを判定する第1の判定手段を備え、 上記第1の判定手段が成立するときは夜間と判断し、3
    次元表示した上記天空背景の表示色を上記表示色変更手
    段によって夜色に設定し、 上記第1の判定手段が否と判定され、且つ Ti−Tp>T>To+Tp が成立するか否かを判定する第2の判定手段を備え、 上記第2の判定手段が成立するときは昼間と判断し、 3次元表示した上記天空背景の表示色を上記表示色変更
    手段によって昼色に設定し、 上記第2の判定手段が否と判定され、且つ To−Tp≦T≦To+Tp が成立するか否かを判定する第3の判定手段を備え、 上記第3の判定手段が成立するときは日の出時刻近傍と
    判断し、3次元表示した上記天空背景の表示色を上記表
    示色変更手段によって第1の所定の表示色に設定し、 上記第3の判定手段が否と判定されたときは日の入りの
    時刻近傍と判断し、3次元表示した上記天空背景の表示
    色を上記表示色変更手段によって第2の所定の表示色に
    設定することを特徴とする請求項1記載のナビゲーショ
    ン表示装置。
  3. 【請求項3】 上記ナビゲーション表示装置に3次元表
    示した上記天空背景の視野角を第1の所定の角度に設定
    し、移動体の進行方向と日の出の方向の差を第2の所定
    の角度に設定し、上記天空背景の表示色を上記日の出の
    方向から所定の角度ごとに表示色で変化させることを特
    徴とする請求項1記載のナビゲーション表示装置。
  4. 【請求項4】 3次元表示した上記天空背景の表示色を
    移動体の進行方向が太陽方向に向いているときと太陽と
    逆方向に向いているときで変化させて表示することを特
    徴とする請求項1記載のナビゲーション表示装置。
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