JP3530862B2 - 綿リンターティシュー生産品と同生産品を作成する方法 - Google Patents

綿リンターティシュー生産品と同生産品を作成する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(発明の技術分野) 本発明は一般的には、綿リンターティシュー生産品に関
する。さらに詳細には本発明は、柔らかさ、減少させた
粗雑さ、強さを含めた特性のバランスを示す綿リンター
ティシュー生産品に関する。本発明はさらにこうしたテ
ィシュー生産品を作成するための方法に関する。
【0002】(発明の背景) フェイシャルティシューやトイレッタリーティシューな
どのティシュー生産品は、短繊維の基本的な商品として
疑いようもなく認識されている、相対的に重量が軽く、
低密度の紙である。これらのティシュー生産品を作成す
るに当って使用される繊維の第1次資源は、1ミリメー
トル未満(<1mm)からおよそ2mmまでの平均繊維
の長さを有する木材パルプ繊維である。こうした繊維に
は、亜硫酸塩や硫酸塩処理木材パルプ(すなわち、Kr
aft)などの化学木材パルプ、また、砕木パルプ、熱
−機械(ThermoMechanical)パルプ
(TMP)や化学−熱−機械(ChemiThermo
Mechanical)パルプ(CTMP)などの機械
木材パルプが含まれる。落葉樹(すなわち、硬材)と針
葉樹(すなわち、軟材)の両方が、リサイクル紙から採
られた繊維に加えて、繊維資源として使用されている。
これらの従来技術のティシュー生産品はさらに、湿気に
強い結合剤、乾燥に強い結合剤、保全補助剤、界面剤、
のり剤(size)、化学的柔軟剤などを含めた化学的
機能的薬剤の少量から成り、また伝えられるところによ
ると、強度と柔軟性を含めた特性のバランスを示す。こ
れらの従来技術の木材をベースにしたティシュー生産品
は埃ないしは短い繊維の割合が高いことに留意すべきで
ある。さらに、この繊維資源に関連する固有の粗雑さの
程度があるため、残留処理用薬剤の存在と相俟って、そ
れがユーザーには1つの刺激物として作用する可能性が
あるティシュー生産品に結果的にはなってしまう。
【0003】上記で参照した従来技術のティシュー生産
品は、パルプないしは水性繊維性スラリーを形成するス
テップと、円網製紙機械のなかで用いられている長網抄
紙ワイヤないしは成形シリンダーの表面などの孔表面上
でそのスラリーを付着させるステップと、例えば、引力
ないしは真空の力で補助している排水により付着させた
スラリーから水分を除去し、その後に、結果生じた半乾
燥シートをヤンキー乾燥機の表面に接着させ、蒸発によ
りその半乾燥シートから水分を完全に除去するステップ
と、ヤンキー乾燥機から基本的には乾燥したシートを取
り出し、その結果生じたシートをリールに巻き取るステ
ップとを含む、従来からの製紙プロセスと技術を使用し
て、作成した紙のシートから製造される。
【0004】これらの生産品において使用されている製
紙繊維は、繊維の長さを減少するために、必要な場合に
は、従来のパルプ製造方法を使用して、また精製するこ
とによって木材パルプから個々の繊維を解放して水性ス
ラリーのなかに入れられる。
【0005】ティシュー業界は、外的な物理的破損ない
しは疾病(例えば、腫張した組織)ないしは存続するテ
ィシュー生産品に対して過度な反応を起こす傾向を有し
ているといった、存続する医学的病態を有している一般
大衆部分を包摂することを長い間考えてきたし、また追
及してきた。これらの個人を包摂しようという試みに
は、存続する医学的病態を悪化させる、あるいは、アレ
ルギーないしはそのほかの病態に対する物理的反応を促
進する、あるいは元気づける可能性がある芳香剤、保存
剤やそのほかの重要ではない成分ないしは構成要素を除
いたティシュー生産品の提供が含まれる。しかし、変更
を加えたこうした生産品であっても、そうした生産品に
固有の粗雑さの程度に一部原因があると考えられるが、
一般大衆のこの部分に対しては引き続き問題が存在して
いる。
【0006】ティシューペーパー業界では経済的ならび
に環境に対する関心があって、フェイシャルならびにト
イレッタリーティシューなどの生産品に使用されている
木材パルプの分量を減少させることに対して後押しされ
てきた。こうした原料を達成するための方法には、高い
収量の繊維を有する木材パルプ繊維、ないしは、リサイ
クルされた繊維を有する木材パルプ繊維を代替させるこ
とが含まれる。もう1つのこうした方法は、Vinso
nらに付与された米国特許第5,611,890号に開
示されており、カオリン土および炭酸カルシウムなどの
より低コストで、すでに入手可能である充填材料により
木材パルプを代替することを含んでいる。残念ながら、
これらの方法は一般的には、生産品の柔らかさ、ないし
は触感に悪影響を与える傾向がある。
【0007】綿の人を喜ばせる触感は長い間、考えられ
てきたものであり、また綿繊維の使用は、長年にわたっ
て、製紙業界のいくつかの部門においては、通常のこと
とされてきた。しかし、この繊維資源の使用をティシュ
ー生産品に拡大させることは、原材料の綿リンターの選
択からリンターパルプ製造プロセスまたティシュー製造
プロセスまでの製造プロセスにおける各段階での顕著な
技術的ならびに製造の障害物が存在している。
【0008】綿種子から得られる原材料綿リンターは、
夾雑物粒子、ないしはごみ内容および残留毛束短繊維、
ならびに綿毛繰り機モーツの割合においてかなりばらつ
きがあるグレードにより特徴付けられる。例えば、原則
的には銀行券、高品質文房具や文書用紙で使用されてい
る第1切断リンターは長く(すなわち、>10mm)、
また毛束短繊維と綿繰り機モーツの残留物を含んでい
る。結果的には、綿リンターパルプを作成するというこ
とを試みる場合には、精製と清浄化の問題がかなりなも
のとして存在している。これらのリンターパルプがフェ
イシャルならびにトイレッタリーティシューを作成する
のに使用される場合には、追加処理の問題が存在する。
こうした原材料綿リンターを含んでいる水性繊維スラリ
ーを通常のティシュー生産品プロセスにおいてポンプと
洗浄機のなかを通過させる際に、繊維の過度の「ローピ
ング」が起こることが本出願人によって観察されてい
る。結果的に生じるシートの物理的特性を改善するとい
う試みにおいて、繊維がその後に、精製とこう解により
短くされることはあっても、そのシートには球形の断片
で「あばたのような傷がついている」こともまた、観察
されている。
【0009】第2ならびに第3切断リンターは、産出国
によりバラツキがある。例えば、アジア産ないしは欧州
産の第2切断リンターは、米国産の第2切断リンターよ
りも有意に長く、また、球形の断片を有する傾向がある
が、しかし上記のものよりも割合は少ない。アジア産な
らびに欧州産の第3切断リンターは、米国産の第2切断
よりも短いが、ごみ内容を多く有する。
【0010】綿リンター繊維の長い性質は、国内のパル
プ工場とティシュー工場において使用されているディス
クリファイナーが詰まること(プラギング)で観察され
ているように、その目詰まりを助長しているものとし
て、確認されてきた。国内のハールプ工場において使用
されている二重ディスクリファイナーに関してはとく
に、リファイナーの横棒の間のギャップがあまりに狭
く、またあまりに浅くて繊維がすっきりと通過すること
ができない場合には、これらのギャップは、精製能力の
欠如と、硬いニットと、球形の断片、ひも状糸といった
形態でパルプシートの欠点を結果的に生じさせる繊維の
硬い塊で詰まってしまうことであろう。
【0011】綿リンターパルプの異なったグレードのも
のが市販されており、入手可能である。しかし、これら
の市販されている入手可能なパルプのグレードには、柔
らかさ、ないしは減少させた粗雑さ、強さを含めた特性
のバランスを示すティシュー生産品を製造するのに使用
できるものは1つもないことには留意すべきである。さ
らに付け加えると、パルプ製造業者が引用している該当
する繊維の長さに関する数値は不十分なものであり、か
つ紛らわしいものである。さらにその上、市販されてい
て入手可能なパルプの間に存在する、見た目には明らか
な等質性は、等質なティシュー生産品の作成を保証して
はいない。
【0012】2つの機械(すなわち、クラーク分級機お
よびバウアー・マクネット分級機)が相対的な繊維の長
さを限定するのに、リンター業界では使用されている。
両方の機械は、粗雑さを減少させるスクリーン上で希釈
スラリーから繊維を収集するという原則に則って作動し
ている。例えば、クラーク分級機は、米国14、30、
50、100メッシュのスクリーンを通常装備してい
る。水性繊維スラリーはまず最初に14メッシュスクリ
ーンを通過する。長い繊維はそのスクリーン上、あるい
はそのスクリーンの上流溜まりに留められる。このプロ
セスはその後に、30、50、100メッシュスクリー
ン上で繰り返される。各溜まりはその後、排水され、ま
た繊維は収集され、また計量される。各スクリーン上な
らびに関連している溜まりに留められている繊維の重量
パーセントが、相対的な繊維の長さに関する数値表現と
なる。一般的には、14メッシュスクリーン上に留めら
れているパーセントが、さまざまなパルプグレード用の
仕様書において引用される。
【0013】これ以前に記されているように、同様の仕
様書があるのだが、綿リンターパルプは著しく異なった
特性を有している。例として挙げると、「精製された第
1切断綿リンターパルプ」として売られている1つのグ
レードでは、かなり長い繊維ではじめるわけだが、パル
プが乾燥される前に厳重に精製されて、切断される。グ
レード仕様書には、米国の14メッシュスクリーン上に
は45〜55%の繊維の長さが含まれる。いわゆる「第
1切断をベースにしたパルプ」は糸を引き、また球形の
断片を形成するが、良好なペーパー強度を有するティシ
ュー生産品を産出するという顕著な傾向を有している。
比較すると、フィルターパルプとして売られている1つ
のグレードでは、かなり短い繊維配合で生産を開始する
が、しかし、パルプ乾燥機上でシートを形成するのには
十分に精製されるというだけのことである。グレード仕
様書には、40〜50%の繊維の長さが含まれることで
あろう。このフィルターパルプグレードは、ひも状糸あ
るいは球形の断片はほとんど形成しないが、しかしかな
り不良なペーパー強度を有するティシュー生産品を産出
する。
【0014】各原材料綿リンターグレード内の固有のバ
ラツキならびに綿リンターパルプの各市販グレードに付
け加えて、綿繊維は木材繊維よりも容易に糸をもつれさ
せることが知られており、それによってさらに追加処理
プロセスという障害が存在する点に留意すべきである。
【0015】従来からのティシュー工場設備は、平均繊
維の長さが<1mmからおよそ2mmを有する比較的き
れいな木材パルプ繊維を融通し、あるいは処理するよう
設計されている。結果的には、こうした従来からの設備
を使用して、ティシュー生産品の作成の際に綿リンター
パルプを使用する場合にはすぐさま問題になってしま
う。綿リンターパルプの使用が従来からのティシュー工
場設備で最低限度適合している場合の処理領域は、貯蔵
準備、パルプ製造、ポンピング、精製、スクリーニング
処理領域である。そこで用いられているスクリーンとリ
ファイナーが目詰まりを起こないように必要とされる洗
浄と徹底した精製を供給することができない場合は、こ
れらのパルプを使用すると、結果的には、かなり即座に
設備の目詰まりが起こることが観察されている。従来か
らのティシュー工場で使用されているリファイナーは一
般的にはサイズが小さく、こうした綿リンターパルプを
処理するには必要な馬力を供給することができない。
【0016】SU−A−417 566 (SU’56
6)は、衛生−保健と家庭向け用途の紙を生産するため
の紙パルプを開示している。この参考文献により企図さ
れている紙は、60±5g/m という基礎重量を有す
る紙であり、またそれだけでは、ティシューペーパーの
1つのタイプを構成するわけではない。事実、SU’5
66の紙は洗濯せずに短い期間の使用のために衛生−保
健ならびに家庭向け用途の紙製品の生産には伝えるとこ
ろによれば、受入れ可能である(下着、リネン、非常に
簡単なタイプの衣服)。SU’566はさらに、その紙
パルプのなかにある綿処理廃棄物と亜麻処理廃棄物の両
方の使用法を開示している。「綿処理廃棄物−タイプI
IIとIVのリンター」という文言は、この参考文献で
は定義されていないが、しかし、織物産業の廃棄産生物
に関連すると理解され、すなわち、ごみと6.5〜19
mmと測定される短い毛束繊維の混合物である。その繊
維の長さ(すなわち、6〜8mm)は製造中に減少され
ない。EP−A−0 824 160(EP’160)
は、銀行券などといった高品質セキュリティ紙を含む高
い基礎重量紙の製造において使用される紙パルプの生産
のためのプロセスに関する。EP’160のパルプは、
綿、亜麻、麦わら、バガス、バナナ茎、リンター、麻な
どを含む一年生植物の繊維から作成される。EP’16
0が高い基礎重量紙の製造に使用されているパルプに関
連している場合は、繊維を短くする程度や繊維資源の特
性に関する問題は、これらのパルプから作成されるシー
トの統合性には重大なことではなく、したがって、この
参考文献には触れられていない。Gary A. Sm
ook著『パルプと紙技術者のためのハンドブック
(Handbook for Pulp and Pa
per Technologists) 』、195〜
196ページには、ホランダー (Hollande
r) こう解機は綿供給を操作するために使用すること
が示されている。しかし、この参考文献は、こうした供
給は軽量、低密度紙ないしはティシューペーパーの生産
においては使用できることは教示あるいは示唆していな
い。N.K. AHUJAら、『パルプと紙製造(Pu
lp and PaperManufactur
e)』、111〜112ページには、綿リンター繊維と
はどんなものであるのか、こうした繊維の処理方法
(精製方法を含めて)、未選別の平均繊維の長さと第1
および第2切断、綿を含んでいる紙における綿リンター
の使用法が説明されている。しかし、この参考文献には
ティシュー生産品における綿リンターの使用法を教示な
いしは示唆することが欠けている。したがって、この参
考文献がリンターの品質にはバラツキがあるという事実
を確認してはいるが、この繊維の資源の必要な特性を教
示してはいない(例えば、外来粒子ないしはごみ内容と
残留毛束と綿繰り機モーツの程度)ことは驚くべきこと
ではない。GB 1 239 311 A (GB’3
11)、DE−A−1 916063に相当する英国の
ものは、紙生産において使用される低リグニン内容の非
木材繊維材料を作成する改良された方法に関する。その
改良された方法にはとくに、こう解エンジンにそれらを
移す前にこれらの繊維材料を処理するためにタンブラー
−抽出機タイプの型変更した洗浄機会の使用法が含まれ
る。しかしこの参考文献は、こうした繊維材料が軽量、
低密度紙ないしはティシューペーパーの生産において使
用することができることを教示ないしは示唆してはいな
い。米国特許第3,737,369号(US’369)
は一般的には、改良バガス紙に関する。この参考文献に
よると、バガスと類似の植物性材料繊維は比較的高いヘ
ミセルロース内容を有しており、またこの材料のかなり
の割合が通常のソーダプロセスパルプ製造後に維持され
ている。この特性のため、バガスパルプは、伝えられる
ところによると、きわめて早く水和して、また典型的に
はあまりに容易に精製され、またとくにそれから製造さ
れた紙の引き裂き強さに関しては、本来弱いことが観察
されている。この問題に取り組むため、US’369
は、サトウキビバガスやなどの植物性材料の98〜85
重量パーセントリグノセルロース繊維と2〜5重量パー
セント綿リンターの配合ないしは混合から作成される紙
パルプを教示している。こうした配合から得られるパル
プは、伝えるところによると、精製エネルギーが掛か
り、100%バガスパルプ供給に比較すると、改善され
た強度特性を有する紙を産生する。綿リンターはバガス
繊維の水和化の割合を減らす目的のためだけで用いられ
ている。US’369は、綿リンターだけから作成され
たパルプの使用法から離れて教示している。この参考文
献の表IVに明確に示されているように、綿リンターの
みから作成されるパルプ(すなわち、比較運転時間Bと
C)について等しく650mlと500mlであるカナ
ダ標準形ろ水度試験に対するこう解時間は、開示されて
いる発明により作成されるパルプについて記録されたこ
う解時間の3倍以上である。さらに重要なのは、4mm
の短い綿リンター(すなわち、比較実施例C)から作成
されるパルプから製造される紙が、対象となっている発
明のバガス/綿リンター繊維配合から作成されるパルプ
から製造される紙(すなわち、実施例1、2、3)に比
較すると、引張り破損と破壊因子値が大幅に減少してい
るのが示された。JP−A−56 068 178
(JP’178)は、過酸化水素を含有するアルカリ溶
液のなかのセルロース原材料を加水分解するための方法
を開示している。この方法は、本発明のプロセスとは異
なり、悪臭があるガスの発生を回避するのに役立ち、機
械的および化学的前処理に必要なものを省くのに役立
つ。JP−A−61 012 991 (JP’99
1)は、酸素とアルカリ(例えば、水酸化ナトリウム、
炭酸ナトリウム、ないしは重炭酸ナトリウム)を混入し
た綿リンター、葉、種子殻、綿の混合を継続的に加水分
解するための方法を開示している。存続する医学的問題
を抱えている個人の必要ならびに平均的な消費者の嗜好
に合致している、綿繊維をベースにした生産品に関し
て、当該技術分野では1つ必要なものがある。それ故、
本発明の目的は、上に詳細に述べた制限および欠点を克
服することである。
【0017】本発明のさらに特定される1つの目的は、
綿リンター繊維から作成されるティシューペーパー生産
品を提供することである。
【0018】本発明のさらにもう1つの特定される目的
は、柔らかさ、ないしは減少させた粗雑さ、ならびに強
度を含めた特性のバランスを示すティシューペーパー生
産品を提供することである。
【0019】本発明のさらにもう1つの特定される目的
は、存続する医学的病態ないしは感受性過剰を有する個
人によりこうした生産品が使用されることから結果的に
生じる何らかの悪い反応を減らす、ないしは除外するテ
ィシューペーパー生産品を提供することである。
【0020】本発明のもう1つの目的は、この繊維資源
によって提示されている顕著な技術的および製造上の問
題を克服するのに役立つ綿リンターティシュー生産品を
作成するためのプロセスを提供することである。
【0021】本発明のその上さらなる1つの目的は、国
内ティシュー工場において容易に処理することができる
綿リンターパルプを作成するためのプロセスを提供する
ことである。
【0022】(発明の概要) 本発明はしたがって、約2〜16mmの平均繊維の長さ
を有している水性綿リンタースラリーを、ホランダー型
こう解機によって、平均繊維長が約0.3〜3.0mm
になるまで約2〜3時間のあいだ穏やかに、延展する精
製にかけることからなる、綿リンターパルプを作成する
ためのプロセスを提供する。
【0023】本発明はまた、約2〜約16mmの平均繊
維の長さを有している原材料綿リンター繊維から作成さ
れる柔らかく、強いティシューペーパー生産物を提供す
るが、また、本ティシューは約0.3〜約3.0mmの
平均繊維の長さを有する綿リンター繊維と、カチオンデ
ンプン誘導体の効果的な分量と、から成る。
【0024】本発明はさらに、原材料綿リンター繊維な
いしはその配合を選択するステップと、選択された繊維
を機械的に洗浄するステップと、機械的に洗浄された繊
維を加水分解してパルプを形成するステップと、パルプ
を漂白するステップと、漂白されたパルプを約0.3〜
約3.0mmの平均繊維の長さが達成されるまでその漂
白されたパルプをこう解し、あるいは精製するステップ
と、漂白され、また精製されたパルプをシートに形成す
るステップと、から成る、上述のティシューペーパー生
産品を作成するためのプロセスを提供する。
【0025】本発明の前述の、また、その他の特徴と長
所は、以下の説明からさらに明らかになるであろう。
【0026】(発明を実施するための最良の形態) 本発明には、フェイシャルおよびトイレッタリーティシ
ュー、そのほかの縫い合わせていない生産品などのティ
シュー生産品の作成において単独ないしは支配的な繊維
資源としての綿リンター繊維の使用は、発展可能である
ばかりでなく、特性のバランスに加えて予想されなかっ
たような医学的利点ないしは長所を示す生産品を提供す
ることに役立つといった驚くべき発見が含まれている。
本発明の綿リンター繊維ならびにパルプはティシュー生
産品の作成に主に関連してこれ以降に説明されるが、本
発明はそのようには制限されない。綿リンター繊維なら
びにそれから作成された本発明の綿リンターパルプは、
女性用衛生用品、ほかの衛生用品、月経帯裏当て(ダイ
ヤパー・ライナー)などのほかのクリープ(ちり緬)、
非クリープ非縫い合わせ生産品を作成するのに使用する
ことができる。
【0027】ある種の炎症症状を有する個人による本発
明のティシュー生産品の使用を含めた予備的な医学的研
究では、この生産品の使用により、テストを受けた個人
の大多数でこうした病態を改善するのに役立っているこ
とが示されている。とくに、慢性ないしは再発性外陰部
および膣感染症やそのほかの炎症病態に罹患している女
性による予備的な指針となる研究調査では、裂傷、2次
感染、痛みと分泌物に関するこうした病態における統計
的に有意な改善を示している結果を生んでいる。
【0028】本発明の1つの重要な態様は、発展可能な
綿リンターパルプの作成に加えて、原材料綿リンター繊
維の発展可能なグレード(単数/複数)の選択と同定を
構成する。上記で仄めかしたように、原材料綿リンター
繊維ならびにその結果生じるパルプの物理的特性がその
結果生じるシートの物理的特性に加えて、その材料を処
理する従来からのティシュー工場設備の能力を決定する
ことになる。
【0029】本発明の原材料綿リンター繊維は、約2〜
約16mmの平均繊維の長さを有し、また好適には、米
国産ないしはメキシコ産第2切断綿リンターないしは第
3切断アジア産綿リンターの配合物から成る。第2と第
3切断アジア産綿リンターの配合が採用される場合に
は、約1:4から約1:1の範囲にある配合の比率(す
なわち、重量で約20%〜約50%の第2切断、また重
量で約80%〜約50%の第3切断)が好適であること
は注目すべきことである。
【0030】本出願で使用されているとおり、「第2切
断綿リンター」という用語は、従来からのリンター機械
の綿種子から繊維を採取する鋸の刃により綿種子の第2
度目の通過の間に綿種子から除去される繊維を意味する
が、一方、「第3切断綿リンター」という用語は、こう
した綿種子から繊維を採取する鋸により綿種子の第3度
目の通過の間に綿種子から除去される繊維を意味する。
【0031】本発明の原材料リンター繊維は一般的に
は、以下の物理的特性を示す。すなわち、
【0032】
【表1】
【0033】上記で参照された物理的特性により示唆さ
れているように、米国産ないしはメキシコ産の第2切断
綿リンターから作成された綿リンターパルプは、最良の
シート形成を伴い、もっとも球形の断片の数が少なく、
またごみ内容が低い割合になっているティシューを産出
する。さらに付け加えると、このパルプはティシュー工
場設備におけるもっとも良い操作特性を有している。
【0034】本発明の1つのさらに好適な実施形態で
は、原材料綿リンター繊維は、約2〜約10mmの平均
繊維の長さを有しており、またさらに好適には、約4〜
約6mmの平均繊維の長さを有する。
【0035】その上さらに1つの好適な実施形態では、
原材料綿リンター繊維は約25〜約70%の平均粗雑さ
測定値を有しており、またさらに好適には約35〜約5
5%の平均粗雑さ測定値を有する。本出願で使用されて
いる「粗雑さ」という用語は、繊維細胞壁の厚さを、繊
維細胞壁の厚さとルーメン(繊維細胞内に存在する環状
の孔)直径の和によって割り算して得られた商のパーセ
ンテージに相当する値を意味する。ちなみに説明する
と、リンター繊維は、より多く環状の形をしたルーメン
を有するものでは、典型的には、約0.7〜1.1mm
の繊維直径ならびに約0.16〜0.40mmの細胞壁
の厚さを示す。
【0036】本発明のティシュー生産品の強度と不透明
度は上記に参照された範囲の外にある平均繊維の長さを
有する繊維の少量を用いることにより、増加させること
が可能であることは本出願では特筆されて然るべきこと
である。とくに、長い第2の切断綿リンターから得られ
た長めの繊維と未選別配合のものが強度を与える。しか
し、こうした繊維は長すぎることはあってはならない
し、あるいはティシュー工場設備においてローピングを
起こすのに十分な分量であってはならない。さらに、短
い第2切断、第3切断ないしは殻繊維などの短めの繊維
は、ティシューシート空隙を充填するのに使用すること
が可能であり、それによって、結果的に生じるシートの
不透明度を増加させることが可能である。1つの好適な
実施形態では、米国産第2切断綿リンターの長めの繊維
の重量で約48%〜約72%が、またアジア産の短めの
繊維の重量で約38〜約52%が、これ以前に説明され
ている原材料綿リンター繊維と一緒に使用されている。
【0037】「未選別配合(mill runs)」と
いう用語は、本出願で使用されているように、第1と第
2切断リンター繊維の配合を意味する。その配合は、両
方の繊維のタイプを除去するような、そういったやり方
で綿の種子をとる鋸刃の隙間を設定することによってリ
ンター機械のなかを1回通過させることで得ることがで
きる。こうした配合はまた、手動でも、それぞれおよそ
1:4の割合で、第1切断リンターに第2切断リンター
を配合することにより得ることができる。
【0038】「殻繊維」という用語は、本出願で使用さ
れているように、繊維こう解機で繊維にたくさん付いて
いる殻をこう解することにより綿種子の殻から離解され
る非常に短い繊維を意味する。
【0039】本発明のカチオンデンプン誘導体は、カチ
オン部分を分与するように化学的に修飾された、自然発
生的に誘導されたデンプンである。そのデンプンは好適
には、トウモロコシないしはジャガイモから誘導され
る。1つのさらに好適な実施形態では、本発明のカチオ
ンデンプン誘導体はジャガイモのデンプンである。
【0040】対象物であるデンプンは粒状形態、前ゲラ
チン化粒状形態、ないしは分散形態でありうる。1つの
好適な実施形態では、水のなかに入れたジャガイモデン
プン誘導体の15〜35%スラリーが用いられている。
適当なデンプンは、REDI−BOND 2038、5
330、5330Aの商標の下でNationalSt
arch and Chemical社(ニュージャー
ジー州ブリッジウォーター市)から入手することができ
る。
【0041】1つの好適な実施形態では、カチオンデン
プン誘導体が、およそ6%の湿気内容で綿リンターパル
プの総重量をベースにして、重量で約0.1〜約5.6
%の範囲にある分量で、また、さらに好適には、重量で
約0.3〜1.3%の範囲にある分量で、漂白され、精
製された綿リンターパルプを含有している水性繊維スラ
リーに加えられる。
【0042】本発明のティシューペーパー生産品がフェ
イシャルティシューとして使用されることを意図される
場合には、好適には、湿り気に強い樹脂の重量で約0.
05〜約3.0%、またさらに好適には、重量で約0.
1〜約1.0%がその水性繊維性スラリーに加えられ
る。1つの好適な湿り気に強い樹脂は、KYMENE5
57H 湿り気に強い樹脂の商標の下で、Hercul
es社(デラウエア州ウィルミントン市19894−0
001)から入手可能である。
【0043】ほかの材料が、製造を容易にすることを促
進するため、ないしは本発明のティシュー生産品の柔ら
かさ、および/または強度、ないしは存続する医学的病
態を有する個人に対する適合性に悪いインパクトないし
は影響を与えない限りは、ティシュー生産品にほかの特
性ないしは属性を分け与えるために、水性繊維性スラリ
ーに加えられることもある。
【0044】本発明のティシュー生産品は、単一層ない
しは複数層のティシューペーパー巻取り紙から作成する
ことができ、そして1−プライのティシュー生産品また
数−プライのティシュー生産品の形態をとることが
できる。
【0045】1つの実施形態では、本発明のティシュー
生産品は、2−プライからなり、各プライは、約0.3
〜約3.0mmの平均繊維の長さを有する綿リンター繊
維と、カチオンデンプンの効果的分量とから成る単一層
から構成される。
【0046】もう1つの実施形態では、本発明のティシ
ュー生産品は、1−プライからなり、該プライは、内層
または中央層が従来からの木材パルプ繊維から成り、2
つの外層(内層または中央層の外側の層)がそれぞれ前
記した綿リンター繊維から成る3つの連続層で、そして
該プライは、厚みが約0.06〜約0.35mmの範囲
にある。
【0047】さらにもう1つの実施形態では、本発明の
ティシュー生産品は、2−プライからなり、各プライが
2つのシート層からなり、第1のシート層は、前記した
綿リンター繊維からなっていて、厚みが約0.02〜約
0.50mmの範囲にあり、第2のシート層は、従来か
らの木材パルプ繊維から成り、厚みが約0.08〜約
0.80mmの範囲にある。該2つの層のシートは、綿
リンター繊維層が外側層を構成するように互いに向き合
って、木材パルプ繊維層により撚り合わされる。
【0048】本発明による好適なティシュー生産品は、
約1〜約35g/m(平方メートル当たりのグラム
数)、またさらに好適には、約6〜約30g/mとい
う基礎重量を有する。その好適なティシュー生産品の密
度は、約0.02と約0.39g/cm(立方センチ
メートル当たりのグラム数)の間にあり、また好適には
約0.08〜0.29g/cmの間にある。
【0049】好適なティシュー生産品の引張り強度は機
械方向引張り強度(2−プライのシート)引張り強度
の測定は、タッピ(Tappi)法#494による。以下同
じ。)に関しては、≧140g/インチ(インチ当たり
のグラム数)であり、またさらに好適には、約190〜
330g/インチである。正方形シート(すなわち、機
械方向引張り強度=交差方向引張り強度)が本発明によ
り企図されているが、交差方向引張り強度が機械方向引
張り強度の約60〜約70%に近似していることが好ま
しい。
【0050】本発明の本ティシュー生産品を作成するた
めには、これ以降に説明される水性繊維性スラリーない
しはパルプを、まず最初に作成することが必要である。
【0051】水性繊維性スラリーないしはパルプの作成 はじめに、原材料綿リンター繊維は、農場のごみ、種子
の殻、綿種子、砂を除去するために機械的に洗浄され
る。機械的洗浄技術は、当該技術分野に熟練している者
であれば公知のものであって、また、機械的こう解技術
に加えて、繊維をこれらの成分の間の密度の差の結果と
して出る破片から分離する空気分離技術を含む。1つの
好適な実施形態では、原材料繊維は、空気スチーム搬送
および各段階の間にある密度分離ステップを伴う4つの
段階的機械的こう解システムにより機械的に洗浄され
る。機械的洗浄は、大量の高密度の破片が低密度の繊維
から分離されるまで、約1〜約4分間の範囲の時間で行
われる。
【0052】いったん、原材料繊維が機械的に洗浄され
ると、それらは好適には、水酸化ナトリウムからなる
1.8%〜5.6%カセイ溶液と精製トールオイルを浸
透させる。とくに、原材料繊維は、カセイ溶液でスプレ
ーされ、またその後に機械的に圧縮して、余剰溶液を除
去してその繊維のなかにその溶液を浸透させる、それに
よって溶液に対する繊維の割合が設定される。繊維と溶
液の割合は、約1:3〜約1:5の範囲である。
【0053】この浸透させた繊維はその後、加水分解機
に移され、そこでその繊維は直接スチーム注入法により
熱せられる。その加水分解ステップの目的は、3段階に
なっている。第1段階では、綿種子オイルとワックス
が、脂肪酸のナトリウム塩にけん化されることにより水
溶性になる。第2段階では、種子と殻断片が溶解され
る。第3段階では、セルロースの粘度ないしは分子重量
が調整される。
【0054】カセイ溶液の強度、溶液に対する繊維の割
合、加水分解機の温度、圧力と蒸解時間が、リンター粘
流度を決定し、ないしは制御するすべての因子である。
さらに、加水分解機の温度、圧力、蒸解時間は、最終的
な綿リンターティシュー生産品の輝度、ごみ内容、強度
に影響を与える。加水分解プロセスがあまりに軽く、結
果的に生じるティシュー生産品の輝度があまりに低く、
またごみ内容があまりに多い場合には、とくにそうであ
る。一方、加水分解があまりに厳しい場合には、繊維の
強度が減少してしまうことであろう。1つの好適な実施
形態では、飽和状態の繊維は約140℃〜約195℃の
範囲にある温度で、また約0.28MPa〜約1.24
MPaの範囲にある圧力で約25分間〜約3時間の範囲
にある時間の間で加水分解される。加水分解されたリン
ターは好適には、1929年1月15日に出版された
「産業および工学化学分析関連版(Industria
land Engineering Chemistr
y AnalyticalEdition)」、第1
巻、49ページに掲載されているACS法によって測定
された、約50〜約5,000秒の範囲にある粘流度、
またさらに好適には約100〜約1,000秒の範囲に
ある粘流度を有する。この文書のなかで引用されている
すべての粘流度値は、アンモニア165g、銅30g、
ショ糖10gの組成物を有する溶剤のなかで溶解された
セルロース2.5gの溶液のなかで20cm較正ビーズ
を落とすのにかかる秒数である。
【0055】1つの好適な実施形態では、飽和状態の繊
維はまた、加水分解機で酸素化ステップにかけられる。
リンター処理に関連しているリグニンは、種子殻ではじ
まリ、その綿種子殻が加水分解の間に溶解するときに色
素成分が形成される結果になる。加水分解機に酸化ステ
ップを追加することにより、色素成分を減らし、またよ
り輝きのある製紙原料を産生する。当該技術分野に熟練
している者には容易に明らかであろうが、こうしたステ
ップでは、結果的に生じるパルプにおける輝度の受入れ
可能なレベルを産出するために用いることが後に必要と
なる塩素をベースにした漂白剤の分量を除外ができなく
ても減少が可能である。
【0056】上記に参照されている酸化ステップは好適
には、2つある方法のうちの1つにより効果があがる。
第1の方法においては、過酸化水素(H)が脱リ
グニン剤として使用され、また、過酸化水素(H
)の1〜5%溶液に効果を与えるように、水酸化
ナトリウムと精製トールオイルの1.8%〜5.6%溶
液に加えられる。その結果生じる過酸化溶液は、過酸化
溶液と精製トールオイルが加水分解機のなかに負荷され
るときに、リンターに加えられる。加水分解はその後
に、上述されているプロセスパラメータにより起こる。
過酸化物から得られる良好な漂白作用は、十分な混合
と、加水分解の高温により容易に行われる。こうした方
法により、この方法の効率にインパクトを与える過酸化
物の何らかの分解が結果的に生じることに留意すべきで
ある。
【0057】第2の方法では、酸素が脱リグニン剤とし
て使用される。とくに、酸素は、原材料繊維の約0.1
1〜約0.78MPa/トン(メートル法トン当たりの
MPa数値)の範囲にある分量で、スチーム加熱以前
に、あるいは加水分解サイクルの終了時に加水分解機に
加えられる。当該技術分野に熟練している者には容易に
明らかになることであろうが、加えられる酸素の分量
は、加水分解機の圧力限界と、リンターを加熱処理する
のに使用されるスチーム圧力に拠る。
【0058】その上さらに好適な1つの実施形態では、
酸素は、脱リグニン剤として使用され、またスチーム過
熱の以前に加水分解機に加えられる。さらに、カセイ溶
液および加水分解の間に用いられる高温と組み合わせる
と、酸素は、高温でカセイ溶液のみで加水分解される場
合より以上に大きな割合でセルロースの粘流度を減らす
ことが発見されている。結果として、スチーム圧力で、
またしたがって加水分解サイクルの間の温度で20〜2
8%減少を実現することができ、それによって加水分解
プロセス全体の効率を増大させる。
【0059】加水分解機から得られる加水分解された原
材料綿リンターを移す以前の最終ステップとして、二酸
化炭素を残留カセイ溶液に対する中和剤として用いるこ
とが好ましい。二酸化炭素の使用は、低灰内容を伴うパ
ルプを産生するのに1つの役割を果す。容易に明らかに
なることであろうと考えられるが、その結果生じるカル
シウム内容は、中和反応により形成される重炭酸塩を除
去する脱イオン水によって加水分解されたリンターを洗
浄することにより減らすことが可能である。
【0060】いったん原材料綿リンター繊維が加水分解
されると、その結果生じるパルプは漂白システムに移さ
れる。漂白は元素塩素減量したものを使用して、従来か
らの漂白技術にしたがって行われることができる。こう
した従来からの技術は、約30〜約55%の範囲にある
粘流度を効果的に減らすように行われることが好まし
い。この範囲内での減少があれば、パルプ強度のわずか
な減少は伴うが、高い輝度のパルプが結果的に得られ
る。
【0061】1つの好適な実施形態では、元素塩素の使
用は除外される。とくに、約2.0〜約4.5pHを有
する亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸ナトリウムの混合
物が繊維の約4〜約12kg亜塩素酸ナトリウム/トン
の分量で加水分解された繊維ないしはパルプに加えられ
る。漂白システムないしは装置のなかの温度は、その
後、約48〜60℃に上昇され、また、その温度は約3
5〜約55分間の間維持される。化学的化合物のこの組
み合わせにより最初の漂白剤となる二酸化塩素が生産さ
れることは留意すべきことである。
【0062】次に、パルプ上に約0.4〜約1.4重量
パーセントの範囲にある分量で、過酸化水素が上述の参
照されている漂白混合物ないしは第2段階で次亜塩素漂
白の代わりになるリカーに対して加えられる。パルプ上
での約0.1〜約0.7重量パーセントの範囲にある分
量で、pH制御のための緩衝液(例えば、ケイ酸ナトリ
ウム−水酸化ナトリウム溶液)が、パルプ上での約0.
1〜約0.3重量パーセントの範囲にある分量で、金属
イオン封鎖剤(例えば、硫酸マグネシウム)とともに、
漂白リカーに加えられる。漂白装置のなかの温度はその
後に約74〜約88℃に上昇され、また約45〜約70
分間維持された。1つの好適な実施形態では、漂白リカ
ーの%固形物は、約12〜約19%固形物の範囲にあ
る。
【0063】最終的には、灰内容を減らすために、パル
プは約2.5から約3.5のpHに酸化される。代替的
には、亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸ナトリウムの
3:1の混合物の約2〜約5キログラムが、灰内容にお
けるこうした減少を効果的に行うために漂白されたパル
プに加えられる。好適には、灰内容は約0.05〜約
0.65重量パーセント乾燥パルプのレベルまで減らさ
れる。
【0064】さらに好適な、1つの実施形態では、漂白
は亜塩素遊離化学的化合物により行われる。とくに、過
酸化水素が、繊維のトン当たり過酸化物約35〜約90
キログラムの分量で加水分解された繊維ないしはパルプ
に加えられる。漂白装置のなかの温度は約71〜約88
℃に上昇され、その温度は約50〜約90分間の間維持
される。過酸化水素漂白ステップは、所望される数値の
輝度を達成する必要がある場合には、繰り返して行われ
ることがある。いったん輝度の所望されるレベルが達成
されると、その繊維は、漂白化合物を除去する目的で約
3〜約5のpHを有する酸性水のなかで洗浄される。
【0065】驚くべきことに、加水分解の間に酸素処理
により産生され、また過酸化水素により漂白された綿リ
ンターパルプは、従来からの漂白技術により産生された
リンターパルプに等価である輝度値を有する。さらに、
酸素と過酸化水素で産生されたパルプは、従来からの漂
白技術により産生された同等の輝度のパルプよりも強度
がある。いったんパルプが漂白されると、繊維が切断さ
れ、小繊維に分解される精製装置に移される。
【0066】精製の分量とタイプは、仕上げられた生産
品の品質に、重大ではないにしても、著しい影響を与え
る。例えば、Hollanderタイプこう解機による
やさしく、延展された精製は、国内ティシュー工場によ
り処理可能である精製パルプを提供する。1つの好適な
実施形態では、繊維は約2〜約3時間の間にHolla
nderタイプこう解機で約0.3〜約3.0mmの平
均繊維の長さが得られるまで精製される。
【0067】精製後に、カチオンデンプン誘導体とその
ほかの成分の効果的な分量が、所望される場合には、そ
の精製されたパルプに加えられる。
【0068】ティシュー巻き取り紙の作成 非統合システムにおいては(すなわち、パルプ工場がテ
ィシュー工場から離れたところにある場合)、漂白さ
れ、また精製されたパルプ繊維はパルプシートに形成さ
れ、またティシュー工場に配送される。統合システムに
おいては(すなわち、パルプ工場がティシュー工場とつ
ながっている場合)、水性繊維性スラリーの形態の漂白
され、また精製されたパルプは典型的には、パルプ工場
の漂白/精製地域からティシュー工場までパイプライン
を通じて送達される。
【0069】1つの処理ポイントからもう1つに水性繊
維性スラリーを移動する目的でティシュー工場で用いら
れている製紙原料スラリーポンプは、典型的には、2−
4タイプなどの蓋のない、複数羽根の羽根車を装備して
おり、また、低RPM(すなわち、≦1,800)で運
転されていることに留意すべきである。さらに、より高
速で運転されているポンプで5枚羽根および6枚羽根の
羽根車が付いているものは、水性綿リンタースラリーに
曝されるときには詰まってしまうであろうことは留意す
べきである。本発明の実施において用いられた製紙原料
ポンプは、羽根の間で大きな隙間(すなわち、4.4〜
7.6センチ)が空いている、低速(すなわち、880
〜1,200RPM)、高容量ポンプから成る。
【0070】いったん漂白され、また精製パルプ繊維が
ティシュー工場に受け取られると、そのパルプ繊維は繊
維分離の目的で機械的にパルプ状にされる。1つの好適
な実施形態では、3.0〜約4.2%水性綿リンタース
ラリーが、スラリーの表面下の死点と、スラリー表面上
に浮かんでいる、かき混ぜていない製紙原料がないよう
に、それを回避するのに役立つ1つのかき混ぜパターン
を効果的に実行可能にするシステムにおいて、最低限6
0分間の間、周囲の温度で機械的にパルプ状にされる。
1つのさらに好適な実施形態では、3.4〜約4.4%
水性綿リンタースラリーが、約49〜57℃の範囲にあ
る温度で最低限40分間の間、上述のように機械的にパ
ルプ状にされる。
【0071】機械的にパルプ状にされた繊維は、その後
に1つかないしは2つかのいずれかの精製ステップにか
けられ、それによってその繊維は好ましい形で精製さ
れ、400〜680ミリリットル排水のカナダ標準形ろ
水度試験機に送られる。
【0072】二重ディスクリファイナーのみを装備して
いるティシュー工場に関しては、そこで用いられている
リファイナーは、処理された繊維のトン当たりの4.5
〜6.0ネット適用馬力日(“net HPD/T”)
を供給するのに十分なサイズのものであることが好まし
い。説明すると、二重ディクスリファイナーは、2つの
インターフェイスを形成する、2枚を重ね合わせる精製
プレートの2つのセットを有している。精製プレートの
各セットは1つの回転可能なプレートと1枚の固定プレ
ートを有しており、プレートの各セットの間の距離は調
整可能である。当該技術分野に熟練している者には、周
知のものであるが、繊維スラリーは、繊維が切断され、
各精製プレートの切断表面によって切断され、また精製
される各インターフェイスによりポンピングされる。精
製プレートは、共に密接に移動され、より多くの繊維が
切断、精製され、またより多くのエネルギーが繊維に印
加される。「ネット適用馬力」は、繊維に印加されるエ
ネルギーの測定値であり、本出願に使用されているよう
に、入手可能な馬力と「負荷馬力なし」の間の差を意味
し、あるいは精製がまったく起こらないほどプレートの
間の距離ないしは隙間が非常に大きい場合には、そのプ
レートを回転させるために必要される馬力の大きさを意
味する。一般的な原則としては、「ネット適用馬力」は
入手可能な馬力のおよそ80〜85%に等しい。例え
ば、600馬力モーターを装備しているリファイナー
は、480〜510ネット適用馬力を供給することがで
きる。したがって、ティシュー工場ティシュー製造機械
が日に3.0トン/時間ないしは72トン/日で操業し
た場合、ネットHPD/Tは6.67と7.08の間に
なることであろう。
【0073】2つのリファイナーを装備しているティシ
ュー工場に関しては、リファイナーが連続して位置決め
されていることと、第1のリファイナーが小繊維に分解
するよりもさらに切断を提供するのに役立つプレートを
装備していることが好ましい。こうしたプレートは、切
断よりもより小繊維に分解することを提供するプレート
に比べると、横棒の間に少々大きめのギャップを有して
おり、またしたがって、リンター繊維で目詰まりするこ
とに曝されることが少なくなる。プレートのこのタイプ
は、24−EJ109/110と24−EJ 127/
128パターンという製品名称でJ&L Machin
e社(ウィスコンシン州ウォーケシャ市)から入手可能
である。さらに、第2のリファイナーは第1のリファイ
ナーに用いられているプレートよりも少々より多く小繊
維を分解することを提供するプレートを装備しているこ
とが好ましい。こうしたプレートは、24−101/1
02と24−EJ 103/104パターンという製品
名称でJ&L Machine社から入手可能である。
容易に明白になるであろうが、2つのリファイナーをひ
とつつながりで有することにより、切断と小繊維に分解
する程度を調整し、繊維配合の範囲を操作することがで
きる。
【0074】もう1つの好適な実施形態では、製紙原料
が第1のインターフェイスを通り、またその後に第2の
インターフェイスを通って流れることが可能になる二重
ディスク形態を備えたリファイナーが用いられる。容易
に明白になるであろうが、こうした形態では、使用され
るプレートの1つのタイプが第1のインターフェイスを
形成するように使用するのを可能にし、また第2のプレ
ートのタイプが第2のインターフェイスを形成するよう
に使用するのを可能にする。
【0075】さらに好適な1つの実施形態では、専用リ
ファイナーを有する各システムを備えている2つの製紙
原料作成システムが採用される。こうした設備上の配置
では、最初は繊維を配合し、その後はその配合された製
紙原料を切断しまた分解することとは反対に、綿リンタ
ーパルプの異なったタイプが別々に処理され、あるいは
プロセスされ、その後に配合されることが可能になる。
【0076】いったん繊維が精製されると、精製された
繊維を含むその水性スラリーは、約0.1〜約0.4%
の繊維濃度が達成されるまでリサイクル水で希釈され
る。希釈スラリーはその後に、約1.0〜約1.9mm
と測定されるスロットを有する圧力スクリーンおよび/
または約1.0〜約2.4mmと測定されるホールに導
かれる。スラリーはその後、製紙機械のベッドボックス
に導かれ、そこでは、形成ワイヤないしはシリンダー上
に堆積される以前に類似スラリーを供給するために完全
に混合される。堆積されたスラリーは、その後引力、真
空補助排水、機械的圧迫という手段により、約30%固
形物にまで漸進的に脱水され、またその後、適用粘着物
によりスチーム熱ヤンキー乾燥機のシリンダー表面に確
保される。乾燥はヤンキー乾燥機上で完了する。その結
果生じる巻き取り紙は、その乾燥機の表面に対して約8
〜約30度の角度に位置しているドクタないしはクレー
プ刃によりその後ヤンキー乾燥機から「クレープ」され
る。
【0077】本発明のティシュー生産品が2つの層の重
ね撚り合わせ生産品(例えば、そこでは各重ね撚り合わ
せ層は、綿リンター繊維とカチオンデンプンないしはデ
ンプン誘導体から成る単一層を構成している)である実
施形態、および/または、本発明のティシュー生産品が
3つの連続している層(例えば、従来からの木材パルプ
繊維から成る1つの内側ないしは中央の層と、綿リンタ
ー繊維から成る2つの外側層)から成る、1つの層の重
ね撚り合わせティシュー生産品である実施形態に関して
は、2つの製紙原料作成システムと二重層ヘッドボック
スが、各層を特注に合わせて変造するのを可能にするた
め、用いられることがある。さらに付け加えると、2つ
の製紙原料作成システムと単一層ヘッドボックスもま
た、製紙原料の2つのタイプがその後に異なった割合で
各単一層に計器で測定しながら供給することができるよ
うにするため、用いられることがある。
【0078】図面を詳細に参照すると、本発明のバスル
ームおよびフェイシャルティシューペーパー生産品の走
査電子顕微鏡写真が、CHARMINならびにCOTT
ONELLEバスルームティシューペーパー、KLEE
NEXフェイシャルペーパーの走査電子顕微鏡写真と並
べて呈示されている。図1〜5は、本発明の綿リンター
繊維ティシューペーパー生産品と従来技術の木材繊維テ
ィシューペーパー生産品の間にある繊維方向と構造にお
ける顕著な差異を示している。とくに、図1と4に示さ
れている繊維は、円滑な「リボン様」構造を有してお
り、また繊維分解の程度が大きいことを示している。こ
れらの繊維は従来技術のティシューペーパー生産品のよ
り組織化されていない木材パルプ繊維よりもより規則正
しい螺旋状に配置されていて、繊維と繊維の接触が大き
く、またより良好な結合を示していてより柔軟にみえ
る。顕著な対照として、図2、3、5は、より直線的で
またより硬いままである傾向がある木材繊維が、ほかの
繊維と接触する際により「しっくりして」おらず、また
繊維分解の程度が少ないことを示している。
【0079】(特定的な実施例) 実施例1 試験的な研究調査が、最近正常膣分娩を行った女性によ
る本発明のティシュー生産品の使用(従来の木材をベー
スにしたティシュー生産品に比較して)が、会陰修復後
の会陰炎症反応を減らすのに役立っているかどうかを判
定する目的で実施された。会陰修復後の会陰の炎症反応
ないしは不快は膣分娩の後には通常のことである。会陰
切開ないしは会陰裂傷の正確な縫合が不快感を減らす助
けとなるが、ほかの因子が重要である可能性もある。
【0080】対象者研究調査では、英国ロンドンにある
クイーンシャルロット(QueenCharlott
e)病院ならびにチェルシー(Chelsea)病院
で、1996年8月から12月までの間に会陰修復(第
2度の裂傷ないしは会陰切開)を伴う正常膣分娩を行っ
た100人の女性を募集した。第1度ないしは第3度裂
傷あるいは会陰に問題がある既往歴を有する女性は除外
された。書面でのインフォームド・コンセントにより、
分娩後第1日に女性たちを募集した。無作為抽出はコン
ピュータ生成無作為番号により行われ、また各参加者
は、Aと標識されたもの(48人の女性)ないしはBと
標識されたもの(52人の女性)の密封パッケージに入
っている本発明のティシュー生産品かあるいは従来から
の木材をベースにしたティシュー生産品かのいずれかの
10ロールがそれぞれに与えられた。調査員と対象者の
両方とも配布されたティシューのタイプと、ティシュー
AとBの同定は、その結果が分析された後まで明らかに
はされなかった。
【0081】質問状は、視覚的アナログスコア(スケー
ル0〜100センチメートル)を用いて、会陰の痛みを
評価することが分娩後24時間で書き込まれた。第2の
郵送による質問状が出産後8週間の各女性に送られた。
再び、視覚的アナログスコアが、会陰不快を評価するた
めに使用され、また調査員は会陰の痒み、隆起、性行為
(性交)の再開、便通、母乳による哺乳に関する質問を
行った。
【0082】調査員はグループAから46通、グループ
Bから46通の92通の解答済みの質問状を受け取っ
た。その結果は、比較データについてのχ(カイ2
乗)検定テストと、平均痛みスコアについてはt−検定
テストにより分析された。その結果は表2のとおりであ
る。
【0083】
【表2】
【0084】分娩後24時間の平均誕生体重、経産、な
いしは痔核の発生といった点では2つの女性のグループ
の間に有意な差はなかった。グループAよりもグループ
Bで有意に多くの会陰切開が行われたが、しかし、使用
された縫合材料ないしは技術に差違はなく、また、かな
りの数が助産婦と医師により縫合されていた。
【0085】各グループで同様の数が、便秘を訴えてお
り、8週間経って母乳しておらず、ないしはまだ母乳で
哺乳しており、性行為(性交)を再開していた。新生児
分娩後24時間で平均会陰の痛みスコアにおいては2つ
のグループの間に有意な差違はなかったし、また痛みス
コアないしは会陰隆起における改善で差違はなかった。
本発明のティシュー生産品を使用している女性には、会
陰の痛みないしは隆起の愁訴は数少なかった。本発明の
ティシュー生産品を使用した人で、8週間の時点で会陰
の痒みを有する女性は、木材をベースにした紙生産品を
使用した人で46人中11人(24%)に比較すると、
有意に少なく、46人中4人(9%)であった(P<
0.05)。
【0086】この研究調査は、本発明のティシュー生産
品の使用は、正常膣分娩後の会陰修復の後8週間の時点
での痛み、痒み、隆起が少ないことにより示された、会
陰の炎症反応を減らすことが示唆されている。
【0087】実施例2 吸収性テスト 1.親水性 ティシュー生産品の親水性とは、水で湿るティシューペ
ーパー生産品の性質を言う。吸収性ないしは親水性は、
設定時間内にティシューペーパーサンプルにより吸収さ
れた水の分量を測定することにより、また最大吸収量に
達する各サンプルに必要な総計時間を測定することによ
り定量化することが可能である。
【0088】本実施例に関しては、ASTM D580
1−95に詳細が記載されている手順が、以下の吸収能
力を測定するのに使用された。すなわち、本発明のフェ
イシャルおよびバスルームティシューペーパー生産品、
CHARMIN、COTTONELLEバスルームティ
シュー、PUFFSとKLEENEXフェイシャルティ
シューである。
【0089】サンプルは底面がそのプレート上に載って
おり、また上面がテストの重しにより覆われているよう
に別々の水平テストプレート上に置かれた。各テストプ
レートは別々の液体溜めにシフォン管という手段により
接続された。各液体溜めは電子はかり上に置かれた。液
体はサンプルの中に吸収された。溜めにあった液体につ
いての結果的に生じた減少は、平衡により測定され、ま
た接続されているコンピュータにより記録された。
【0090】この手順に説明されているテスト条件に
は、液体ヘッドの陰圧が含まれる。溜めのなかに入って
いる液体の表面はテストプレートと接触しているサンプ
ルの底面の下にあった。
【0091】対象の評価に関しては、テストされる各テ
ィシューペーパーサンプルに対して直径50±1mmを
測定する5つのサンプルシートが提供された。およそ2
00mlの水を含んでいる液体溜めは、電子はかりの上
に置かれた。60mlのシリンジが液体溜めに接続され
ている管の末端に付着させ、また、液体溜めがいっぱい
になるまで管を通じて水を吸引するのに使用された。管
はその後、プラットフォーム上に位置している50mm
直径のテストプレート上にあるホース羽枝に接続され、
またはかりが風袋算定された。標本はプレート上に置か
れ、また50g重量がその標本の一番上に設置され、そ
の標本とその液体の間の接触を確実なものにした。
【0092】プラットフォームは、管に入っている水が
標本に接触するまで調整された。液体ヘッド陰圧が、液
体溜めの中にある水の表面の下およそ4mmに標本を置
くことにより、維持された。はかりとコンピュータは、
3秒毎に液体溜めにある水の重量を記録するように設定
された。標本は、標本が飽和状態になると想定された時
点で吸収率が15秒毎に0.01g未満になるまで、水
を吸収することが許容された。
【0093】電子はかりにより吸収された水の分量がコ
ンピュータにより記録された。飽和状態になった標本は
除去された。テストプレートは乾燥され、また液体溜め
は再充填された。手順は、残り4つのサンプルシートに
ついて繰り返された。手順はその後、残りのテスト標本
について繰り返された。
【0094】上記に参照されている吸収性ないしは親水
性テストについての結果は、以下の表3に作表されてい
る。
【0095】
【表3】
【0096】表3に詳細を記載されている吸収性ないし
は親水性テストの結果では、本発明のバスルームおよび
フェイシャルティシューペーパー生産品は、従来技術の
市販されているバスルームおよびフェイシャルティシュ
ーと比較すると、水で湿る傾向が大きかったことが示さ
れている。
【0097】2.細菌吸収テスト a. 黄色ブドウ球菌 このテストに関しては、上記に参照されている手順(す
なわち、ASTM D5801−95)が、液体攻撃溶
液として黄色ブドウ球菌ATCC#6538を使用して
繰り返された。
【0098】上記に参照されている黄色ブドウ球菌吸収
性テストの結果は以下の表4に作表されている。
【0099】
【表4】
【0100】上記に詳細に記載された親水性テスト結果
と合致する、表4に詳細に記載されている黄色ブドウ球
菌吸収性テストの結果では、本発明のバスルームならび
にフェイシャルティシューペーパー生産品は、従来技術
の市販されているバスルームならびにフェイシャルティ
シューに比較すると、黄色ブドウ球菌のかなりより多く
の量を吸収することが示されている。
【0101】b.カンジダ・アルビカンス このテストに関しては、上記に参照されている手順(す
なわち、ASTM D5801−95)が、液体攻撃溶
液でカンジダ・アルビカンスATTC#10231を使
用して繰り返された。
【0102】上記に参照されているカンジダ・アルビカ
ンス吸収性テストの結果は以下の表5に作表されてい
る。
【0103】
【表5】
【0104】表5に詳細に記載されているカンジダ・ア
ルビカンス吸収性テスト結果では、本発明のフェイシャ
ルティシューがPUFFSとKLEENEXフェイシャ
ルティシューに比較すると、カンジダ・アルビカンス細
菌のかなり多くの量を吸収することが示されている。さ
らに付け加えると、本発明のバスルームティシュー生産
品はCOTTONELLEバスルームティシューにより
もさらに多くのカンジダ・アルビカンスを吸収してい
る。CHARMINバスルームティシューが3秒経過時
テストでより良好な性能であるが、本発明のバスルーム
ティシュー生産品は、6秒ならびに9秒経過時にCHA
RMINならびにCOTTONELLEを凌ぐ、すぐれ
た性能を発揮している。
【0105】3.尿吸収テスト このテストに関しては、上記に参照されている手順(す
なわち、ASTM D5801−95)が、液体攻撃溶
液として合成尿を使用して繰り返された。
【0106】上記に参照されている尿吸収性テストの結
果は、以下の表6に作表されている。
【0107】
【表6】
【0108】表6に詳細に記載されている水吸収性テス
ト結果では、本発明のバスルームならびにフェイシャル
ティシューペーパー生産品は、従来技術の市販されてい
るバスルームならびにフェイシャルティシューに比較す
ると、より多くの尿量を吸収することが示されている。
【0109】実施例3 摩擦テスト 本実施例に関しては、以下の手順が、以下のものによっ
て作り出されたポリカーボネートレンズ上の表面磨耗の
レベルを測定するのに使用された。すなわち、本発明の
フェイシャル・バスルームティシューペーパー生産品、
CHARMINバスルーム、KLEENEXフェイシャ
ルティシューである。この手順に関しては、各試験用テ
ィシューペーパーサンプルとして21.75cmx2
1.3cmのサイズの12枚のサンプルシートが提供さ
れた。各サンプルシートは半分に折られ、またその後に
もう一度半分に折られ、またその折り込まれた紙は機械
的な磨耗機上に位置するパッド上に置かれた。機械的磨
耗機は、与えられた時間のなかで特定のサイクル数を完
了するよう、デジタル化された。覆いを外されたポリカ
ーボネートレンズはその後にBKY Gardner
HazemeterPlusを使用して、ヘーズ(ぼや
け)に関して測定された。折り込まれたシートが置かれ
たパッドは、正常ふき取り圧力をもっともよく模した特
定された圧力でレンズと接触させられた。折り込まれた
シートはその後、総回数1200サイクルの間、そのレ
ンズに対して擦られた。レンズはその後、もう一度、ヘ
ーズに関して測定された。摩擦の前と後にヘーズ測定が
行われ、その測定値が互いの間で引き算された。手順は
残りの11サンプルシートについて繰り返され、また表
面磨耗レベルの平均ないしは12枚のサンプルシートに
ついてのヘーズ測定値における増加レベルの平均がその
後に算出された。上記に参照されている手順はその後、
残りのティシューペーパー生産品について繰り返され
た。
【0110】その結果は、以下にある表7に作表されて
いる。
【0111】
【表7】
【0112】表7に詳細に記載されている表面磨耗テス
トの値は、本発明のバスルームならびにフェイシャルテ
ィシューペーパー生産品は、テストされた従来技術のバ
スルームならびにフェイシャルティシューペーパー生産
品よりもより磨耗されないことを示している。
【0113】実施例4 ごみと洗浄テスト 本実施例に関しては、以下の手順が以下のものによって
影響を受ける、硬い樹脂レンズの表面からごみと土の除
去のレベルを測定するのに使用された。すなわち、CH
ARMINならびにCOTTONELLEバスルームテ
ィシュー、PUFFS、KLEENEXフェイシャルテ
ィシューである。この手順に関しては、テストの間に使
用される各レンズについて、同じ分量と位置が正確に繰
り返されるように、ごみと油が特定された方法で硬い樹
脂レンズ上に置かれた。異なったレンズとティシューペ
ーパーサンプルが各試験時に使用された。このテストに
使用された機械は、そのティシューが5サイクルの間、
所定の圧力でレンズと接触するようにした。ごみと油が
その上に分散しているレンズは、まず最初にBKYGa
rnder Hazemeter Plusを使用して
ヘーズについて測定された。レンズはその後、機械に5
サイクルを完了する間、機械に固定されていた。レンズ
はその後に、その機械から取り外され、またヘーズにつ
いて測定された。レンズはその後に、もう5サイクルの
間、機械に設置された。この手順は総計で60サイクル
繰り返された。
【0114】上記基準に従って、テスト用各ティシュー
ペーパーサンプルの21.75cmx21.3cmのサ
イズの上記の36枚サンプルシートが提供された。各サ
ンプルシートは半分に折られ、またその後にもう一度半
分に折られた。その折り込まれたシートはその後に上述
のようにテストされた。
【0115】その結果は、以下の表7に作表されてい
る。
【0116】
【表8】 表8に詳細に記載されているごみと土の除去テストの値
は、本発明のバスルームならびにフェイシャルティシュ
ーペーパー生産品が、テストされた従来技術のバスルー
ムならびにフェイシャルティシューペーパー生産品より
も硬い樹脂レンズの表面からごみと土を除去するのに当
って、はるかに良好であることを示している。
【0117】実施例5 乾燥リンターテスト IES−RP−CC−003−87−T、ASTM F
51−68(89)(E1)、ASTM F50−96
に詳細に記載されている手順にしたがって、本発明のフ
ェイシャルならびにバスルームティシュー、CHARM
IN、COTTONELLEバスルームティシュー生産
品と、PUFFSフェイシャルティシュー生産品により
示される乾燥リンターの程度が測定された。
【0118】サンプルティシュー生産品は、毎分10回
転(RPM)で回転することができる、およそ直径43
cmと幅33cmのサイズのステンレススチールドラム
のチャンバのなかにサンプルを置いてテストが行われ
た。転がり止めはそのチャンバ内に位置取りされてい
た。
【0119】駆動ユニットに沿って回転可能なドラムが
クラス100層流フードのなかに置かれた。空気サンプ
リング管が、そのチャンバから空気を引き出すためにド
ラムチャンバの内側に位置取りされた。収集管の開放末
端は、チャンバ内にある転がり止めの24.3mm内に
あり、またほぼ中央に位置するように調整された。
【0120】空気サンプリング管は4〜5フィート長の
柔軟性のある管を使用して、レーザー粒子カウンターに
接続された。レーザー粒子カウンターは、テストを行う
前に最低でも15分間はウォームアップすることが可能
であった。
【0121】空の回転チャンバ内の粒子密度は、3分、
1分間隔で測定された。受入れ可能なバックグラウンド
カウント数は、<100粒子(≧0.5μm)/分であ
った。チャンバは、受入れ可能なカウント数が得られる
まで回転することが許容された。チャンバの内側の洗浄
は、イソプロピルアルコールと低リンター室清浄ワイパ
ーを使用して行われる。バックグラウンド粒子密度カウ
ント数が受入れ可能である場合には、テストの品を回転
チャンバのなかに置き、またカウント数が10分間で集
められた。
【0122】チャンバのなかにテスト材料がない状態で
3分間、1分間カウントを行うことにより、回転チャン
バについて空白対照値が測定された。3分間空白カウン
ト数の平均は、テストサンプルカウント数から引き算さ
れた。
【0123】テスト装置はHEPAフィルター清浄ベン
チの内側に静止位置で維持されていた。テストサンプル
は保護パッケージから注意深く取り出され、回転チャン
バのなかに置かれた。駆動ユニットと粒子カウンターは
即座にスイッチを入れ、またタイマーは10分間にセッ
トされた。粒子/分≧5μmの数値が空白対照値を差し
引いた後に報告された。完全な標本としてテストされる
ことに加えて、各サンプルはまた、それが半分に裂かれ
た後にもテストされた。
【0124】上記に参照されているテストにしたがって
得られた結果は、以下の表9に作表されている。
【0125】
【表9】
【0126】表9に詳細が記載されている乾燥リンター
の程度のテスト結果は、テストされた従来技術のティシ
ュー生産品と比較すると、本発明はかなり少ないリンタ
ー粒子残留物しか堆積していない、ないしは生成してい
ないことを示している。
【0127】実施例6 フェイシャル皮膚刺激テスト 本実施例に関しては、以下の手順は、本発明のフェイシ
ャルティシューペーパー生産品により、またKLEEN
EXとPUFFSフェイシャルティシュー生産品により
起こされる、ないしは生成される顔の皮膚上の磨耗の程
度を測定するのに使用された。カリフォルニア皮膚リサ
ーチ研究所(California Skin Res
earch Institute; CSRI; カリ
フォルニア州サンディエゴ市)により行われたこのテス
トないしは研究調査に関しては、キルト縫いされた四角
形とTUCKSディスポーザブル肛門および性器部用ト
イレッタリーペーパータオルを使用して、63のテスト
対象者が、3日間の「洗浄」期間参加した。第1日目に
は、各テスト対象者について基本的視覚的な顔の評価が
行われた。D−SQUAME(CuDerm社、テキサ
ス州ダラス市)プラスチックフィルムが、各テスト対象
者の右と左の頬に、また左と右の額に15秒間その皮膚
に対して強くプラスチックフィルムを押し付けることに
より固定された。プラスチックフィルムはその後に取り
外され、また皮膚落屑の半定量レベルの表示を呈示する
ように設計された基準カード上にある黒色領域に固定さ
れた。これらのプラスチックフィルムは角質細胞の落屑
に対する基準値として役に立った。D−SQUAMEプ
ラスチックフィルムを取り外した後、サンプルのティシ
ュー生産品の1枚のシートが、技術者により30秒間、
各テスト対象者の顔(正中線)の左側と右側で機械的に
擦られた(渦を巻くような動作)。各テスト対象者の顔
の反対側がその後に、技術者により30秒間機械的に擦
られた(渦を巻くような動作)。15分後、D−SQU
AMEプラスチックフィルムの切片が15秒間各テスト
対象者の顔の両方の処理側の皮膚に対して強く押し付け
られた。D−SQUAMEプラスチックフィルムはその
後に取り外され、また上記に確認されている基準カード
上にある黒色領域に固定された。皮膚鱗片が視覚野に存
在しているか、あるいは存在していないかによって、落
屑の増加レベルを示した。皮膚鱗片の増加レベルの存在
がある場合には、より重い落屑を示した(すなわち、皮
膚に対する中程度の微小摩擦)。
【0128】1時間の休憩の後、サンプルのティシュー
生産品についての30秒間の機械的摩擦手順と、D−S
QUAMEプラスチックフィルムの適用が15分間の休
憩を挟んで繰り返された。追加の1時間の休憩時間の
後、最終的に処理として機械的ならびに落屑プロセスサ
ンプリングが行われ、その結果が作表された。各テスト
対象者の顔についての最終的な視覚的評価は、3種類の
処理の後に行われた。視覚的評価は、皮膚の紅斑、浮
腫、丘疹、小水疱を測定する、4つのポイントの臨床ス
ケールを使用して論理的に結論付けた(北米接触皮膚炎
グループによる)。
【0129】落屑における大幅な減少が、低い摩擦のレ
ベルで示された。上記に参照されている顔の皮膚刺激テ
ストまの結果が以下の表9に作表されている。
【0130】
【表10】
【0131】表10に詳細に記載されているテスト結果
から、KLEENEXとPUFFSフェイシャルティシ
ューペーパー生産品が、本発明のフェイシャルティシュ
ーペーパー生産品のほぼ2倍、顔の皮膚に対して刺激的
であることが示されている。
【0132】実施例7 正常皮膚に対する顕微鏡超構造損傷 本発明のフェイシャルティシューペーパー生産品か、K
LEENEXフェイシャルティシューか、あるいはPU
FFS PLUSフェイシャルティシューかのいずれか
を対照させて5日間使用の結果としての正常皮膚に電子
顕微鏡下での超構造変化が評価された。CSRIによっ
ても行われたこの評価方法に関しては、20人のテスト
対象者が最初に、NEUTROGENAグリセリン石鹸
を使用して、また、テスト対象者全員の顔の皮膚が研究
調査の開始前に同じ臨床的条件下で基本的には処理され
ていたことを確実なものにするため、CSRIにより供
給された一般的なキルト模様のフェイシャルティシュー
を使用して3日間の期間の「洗浄洗顔」に参加した。研
究調査の第1日目では(基準)、対象者は視覚的臨床評
価を受けた。さらに、Chromameter(Min
olta CR300)による読み取りが、各テスト対
象者の右耳と左耳の経耳介領域、額、顎、頬上で、マイ
クロプローブ8mmアパーチュアにより実施された。C
hromameterは、皮膚に光をぶつけて、その機
械により検出される屈折指数読取り値をベースにした、
臨床上の、また非顕性の紅斑(赤み)に関する客観的な
証拠を提供した。第1日目と、それに続く4日間につい
ては、各テスト対象者は本発明のフェイシャルティシュ
ー生産品か、KLEENEXフェイシャルティシュー
か、あるいはPUFFS PLUSフェイシャルティシ
ューかのいずれかを使用し、テストサンプルの使用を日
誌の文書作成を完了させた。テスト対象者全員はこの研
究調査にしたがって受け取ったフェイシャルティシュー
生産品のタイプあるいは商標に対しては知らされていな
かった。研究調査の第6日目には、各テスト対象者の顔
の領域から2mmパンチ生検が採取され、またそれぞれ
のテストサンプルの5日間の対照化使用の結果として、
角質皮膚層に対する超構造変化を示す目的でこれらの組
織サンプルの電子顕微鏡写真が撮られた。上記に参照さ
れているティシューペーパー生産品の1つの使用後に、
テスト対象者の角質皮膚層に対する超構造変化を示す代
表的なテスト対象者から得られた基準皮膚サンプルと皮
膚サンプルを示している電子顕微鏡写真が、図6、7、
8、9にそれぞれ表示されている。
【0133】5日間のそれぞれのテストサンプルの対照
化使用から結果的に生じた平均A0組織剥離が、対象者
電子顕微鏡写真に示されているように、上皮から角質層
までの剥離の最上領域からの距離を測ることにより測定
された。これは、その電子顕微鏡写真像から対象のサイ
ズと距離を測定するために主に設計されているノモグラ
ムを使用して測定された(J.Submicrosc.
Cytol. 13,95,1981)。その結果は
以下の表10に記載されている。
【0134】
【表11】
【0135】表11と図6〜9に詳細に記載されている
テスト結果から、KLEENEXとPUFFS PLU
Sフェイシャルティシューと比較すると、正常皮膚上で
の本発明の損傷効果は有意に少ないことが示された。参
照された従来技術のティシュー生産品の使用から起こっ
たこの皮膚層で観察された剥離と比較すると、本発明の
ティシューペーパー生産品の使用後は角質皮膚層がその
ままの状態で残り、本発明の摩擦および損傷性向がより
少ないという機能的な証拠となっている。
【0136】 [図面の簡単な説明]
【図1】本発明のバスルームないしはトイレッタリーテ
ィシューペーパー生産品の走査電子顕微鏡写真(x11
00倍率)である。
【図2】「チャーミン」(「CHARMINバスルーム
ティシュー」)の商標の下、Proctor & Ga
mble社により製造されるバスルームないしはトイレ
ッタリーティシューペーパー生産品の走査電子顕微鏡写
真(x1100倍率)である。
【図3】「コットンネル」(「COTTONELLEバ
スルームティシュー」)の商標の下、Kimberly
−Clark社により製造されるバスルームないしはト
イレッタリーティシューペーパー生産品の走査電子顕微
鏡写真(x1100倍率)である。
【図4】本発明のフェイシャルティシューペーパー生産
品の走査電子顕微鏡写真(x1100倍率)である。
【図5】「クリネックス」(「KLEENEXフェイシ
ャルティシュー」)の商標の下、Kimberly−C
lark社により製造されるフェイシャルティシューペ
ーパー生産品(x1100倍率)である。
【図6】角質層と生存可能な上皮皮膚層を示している顔
の領域から2mmパンチ生検により得られた皮膚サンプ
ルの8mm電子顕微鏡写真(8900x3.7倍率)で
ある。
【図7】KLEENEXフェイシャルティシューの5日
間の使用から結果的に生じた皮膚角質層に対する超構造
変化を示している顔の領域から2mmパンチ生検により
得られた皮膚サンプルの8mm電子顕微鏡写真(890
0 x 3.7倍率)である。
【図8】「パフプラス」(「PUFFS PLUSフェ
イシャルティシュー」)の商標の下、Proctor
& Gamble社により製造されるフェイシャルティ
シューペーパー生産品の5日間の使用から結果的に生じ
た皮膚角質層に対する超構造変化を示している顔の領域
から2mmパンチ生検により得られた皮膚サンプルの8
mm電子顕微鏡写真(8900x3.7倍率)である。
【図9】本発明のフェイシャルティシューペーパー生産
品の5日間の使用から結果的に生じた皮膚角質層に対す
る超構造変化を示している顔の領域から2mmパンチ生
検により得られた皮膚サンプルの8mm電子顕微鏡写真
(8900x3.7倍率)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D21C 9/02 D21C 9/02 9/147 9/147 9/16 9/16 D21D 1/02 D21D 1/02 D21H 17/29 D21H 17/29 (72)発明者 ペインター ベンジャミン ティー アメリカ合衆国 バージニア州23831 チエスター エルフインウッド ロード 5621 (72)発明者 ズアニック シモン ティー イギリス国 ハンプシアー ブロッケン ハースト タイル バーン レーン ラ ッチモア ファーム (72)発明者 ホワイン トマス エイ アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 01226 ダルトン アベニュー パトリ シア 147 (56)参考文献 ソ連国特許発明417566(SU,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生産品は、2〜16ミリメートルの平均
    繊維の長さを有する原材料綿リンター繊維から作成さ
    れ、また、0.3〜3.0ミリメートルの平均繊維の長
    さを有する綿リンター繊維とカチオンデンプン誘導体の
    効果的な分量とから成ることを特徴とする、柔らかく
    て、輝きがあり、また強いティシューペーパー生産品。
  2. 【請求項2】 前記原材料綿リンター繊維が、3〜5
    リメートルの平均繊維の長さ、重量で≦12%のごみと
    種子断片内容、重量で≦3%の毛束と綿繰り機モーツを
    有する第2切断綿リンターであることを特徴とする請求
    項1に記載の柔らかくて、輝きがあり、また強いティシ
    ューペーパー生産品。
  3. 【請求項3】 前記原材料綿リンター繊維が、第2と第
    3切断綿リンター繊維から成ることを特徴とし、また前
    記配合物が、3〜6 ミリメートルの平均繊維の長さ、重量で≦14%
    のごみと種子断片内容、重量で≦5%の毛束短繊維と綿
    繰り機モーツ残留物内容を有する第2切断綿リンター繊
    維と、2〜3 ミリメートルの平均繊維の長さと、重量で≦16
    %のごみと種子断片を有する、毛束短繊維と綿繰り機モ
    ーツ残留物がない第3切断綿リンター繊維と、 から成ることを特徴とする請求項1に記載の柔らかく
    て、輝きがあり、また強いティシューペーパー生産品。
  4. 【請求項4】 前記配合物が前記第2切断綿リンター繊
    維の重量で20〜50%と、前記第3切断綿リンター繊
    維の重量で80〜50%とから成ることを特徴とする請
    求項3に記載の柔らかくて、輝きがあり、また強いティ
    シューペーパー生産品。
  5. 【請求項5】 前記原材料綿リンター繊維が2〜10
    リメートルの平均繊維の長さを有することを特徴とする
    請求項1に記載の柔らかくて、輝きがあり、また強いテ
    ィシューペーパー生産品。
  6. 【請求項6】 前記原材料綿リンター繊維が4〜6ミリ
    メートルの平均繊維の長さを有することを特徴とする請
    求項1に記載の柔らかくて、輝きがあり、また強いティ
    シューペーパー生産品。
  7. 【請求項7】 前記原材料綿リンター繊維が25〜70
    %の平均粗雑さ測定値を有することを特徴とする請求項
    1に記載の柔らかくて、輝きがあり、また強いティシュ
    ーペーパー生産品。
  8. 【請求項8】 前記原材料綿リンター繊維が35〜55
    %の平均粗雑さ測定値を有することを特徴とする請求項
    1に記載の柔らかくて、輝きがあり、また強いティシュ
    ーペーパー生産品。
  9. 【請求項9】 前記カチオンデンプン誘導体が、カチオ
    ン部分を分与するように化学的に修飾されているトウモ
    ロコシあるいはジャガイモから誘導されるデンプンであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の柔らかくて、輝き
    があり、また強いティシューペーパー生産品。
  10. 【請求項10】 前記カチオンデンプン誘導体がジャガ
    イモデンプンであることを特徴とする請求項9に記載の
    柔らかくて、輝きがあり、また強いティシューペーパー
    生産品。
  11. 【請求項11】 前記ティシューペーパー生産品が、湿
    気に強い樹脂の重量で0.05〜3.0%からさらに成
    るフェイシャルティシューペーパー生産品であることを
    特徴とする請求項1に記載の柔らかくて、輝きがあり、
    また強いティシューペーパー生産品。
  12. 【請求項12】ティシュー生産品は、2−プライのティ
    シュー生産品であり、各プライ0.3〜3.0ミリメ
    ートルの平均繊維の長さと、カチオンデンプン誘導体の
    効果的な分量とを有する綿リンター繊維から成る単一層
    である、ことを特徴とする請求項1に記載の柔らかく
    て、輝きがあり、また強いティシューペーパー生産品。
  13. 【請求項13】 前記ティシューペーパー生産品が、平
    方メートル当たり1〜35グラムの基礎重量、立方セン
    チメートル当たり0.02と0.39グラムの間の密
    度、インチ当たり≧140グラム(センチメートル当た
    り≧55グラム)の機械方向引張り強度(引張り強度の
    測定は、タッピ法#494による。以下同じ。)、前記
    機械方向引張り強度の60〜70%の交差方向引張り強
    度を有することを特徴とする請求項1に記載の柔らかく
    て、輝きがあり、また強いティシューペーパー生産品。
  14. 【請求項14】 柔らかくて、輝きがあり、また強い
    −プライからなるティシューペーパー生産品であって、
    その第1と第2外側層が、2〜16ミリメートルの平均
    繊維の長さを有する原材料綿リンター繊維から作成され
    る、0.3〜3.0ミリメートルの平均繊維長さを有す
    る綿リンター繊維と、カチオンデンプン誘導体の効果的
    な分量とからなり、該第1と第2外側層の間に位置する
    内層が、木材パルプ繊維からなり、そして前記第1と前
    記第2外側層がそれぞれ0.06〜0.35mmの範囲
    にある厚みを有することを特徴とする請求項1に記載の
    ティシューペーパー生産品。
  15. 【請求項15】 柔らかくて、輝きがあり、また強い
    −プライからなるティシューペーパー生産品であって、
    プライは,2層のシートからなり、その第1の層
    〜16ミリメートルの平均繊維長さを有する原材料綿リ
    ンター繊維から作成された、0.02〜0.50ミリメ
    ートルの厚みを有し、かつ第1の層0.3〜3.0
    リメートルの平均繊維長さを有する綿リンター繊維と、
    カチオンデンプン誘導体の効果的な分量とから構成さ
    れ、そして第2の層0.08〜0.80ミリメートル
    厚みを有する木材パルプ繊維から構成され、前記2つ
    の第2の層が、前記第1の層(複数)の間に位置してい
    ることを特徴とする請求項1に記載のティシューペーパ
    ー生産品。
  16. 【請求項16】 2〜16ミリメートルの平均繊維の長
    さを有する原材料綿リンター繊維ないしはその配合物を
    選択するステップと、 前記選択された繊維を機械的に洗浄するステップと、 パルプを形成するために前記機械的に洗浄された繊維を
    加水分解するステップと、 前記パルプを漂白するステップと、0.3〜3.0 ミリメートルの平均繊維の長さが達成さ
    れるまで、前記漂白されたパルプをこう解ないしは精製
    するステップと、 漂白され、また精製されたパルプをシートに形成するス
    テップと、 から成ることを特徴とする、柔らかくて、輝きがあり、
    また強いティシューペーパー生産品を作成するためのプ
    ロセス。
  17. 【請求項17】 前記漂白されたパルプが、0.3〜
    3.0ミリメートルの平均繊維の長さが得られるまで、
    2〜3時間の間ホランダー(hollander)タイ
    プのこう解機による優しく、延展する精製にかけられる
    ことを特徴とする請求項16に記載のプロセス。
  18. 【請求項18】 前記プロセスがさらに、 前記機械的に洗浄された繊維に水酸化ナトリウムから成
    る1.8〜5.6%カセイ溶液と精製されたトールオイ
    浸透させるステップと、繊維とカセイ溶液の比率が1:3〜1:5の範囲 を達成
    するように、前記浸透させた繊維に機械的に圧力を加え
    るステップと、 から成ることを特徴とする請求項16に記載のプロセ
    ス。
  19. 【請求項19】 前記カセイ溶液が、過酸化水素から成
    る脱リグニン剤からさらに成ることを特徴とする請求項
    18に記載のプロセス。
  20. 【請求項20】 前記機械的に洗浄された繊維が酸素ガ
    スの存在下で加水分解されることを特徴とし、前記酸素
    ガスが繊維のメートルトン当たり0.11〜0.78
    Paの範囲にある分量で存在していることを特徴とする
    請求項16または18に記載のプロセス。
  21. 【請求項21】 前記機械的に洗浄された繊維が140
    ℃〜195℃の範囲にある温度で、また25分間〜3時
    の範囲にある時間の間0.28〜1.24MPaの範
    囲にある圧力で加水分解されることを特徴とする請求項
    16に記載のプロセス。
  22. 【請求項22】 前記加水分解された繊維またはパルプ
    50〜5,000秒の範囲にある粘流度を有すること
    を特徴とする請求項21に記載のプロセス。
  23. 【請求項23】 前記プロセスがさらに、漂白に先立っ
    て二酸化炭素により前記パルプを中和するステップから
    成ることを特徴とする請求項1に記載のプロセス。
  24. 【請求項24】 前記パルプが、パルプのメートル法単
    位トン当たり4〜12キログラム亜塩素酸ナトリウムの
    分量で前記パルプに、亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸
    ナトリウムの混合を加えることにより漂白されることを
    特徴とする請求項16に記載のプロセス。
  25. 【請求項25】 前記パルプが、パルプのメートル法単
    位トン当たり35〜90キログラムの分量で前記パルプ
    に、過酸化水素を加えることにより漂白されることを特
    徴とする請求項16に記載のプロセス。
  26. 【請求項26】 請求項16から25のいずれか一項に
    記載のプロセスにしたがって作成された、0.3〜3.
    ミリメートルの平均繊維の長さを有する綿リンター繊
    維と、カチオンデンプン誘導体の効果的な分量とから成
    る柔らかくて、輝きがあり、また強いティシューペーパ
    ーシート生産品。
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