JP3530723B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

Info

Publication number
JP3530723B2
JP3530723B2 JP27939297A JP27939297A JP3530723B2 JP 3530723 B2 JP3530723 B2 JP 3530723B2 JP 27939297 A JP27939297 A JP 27939297A JP 27939297 A JP27939297 A JP 27939297A JP 3530723 B2 JP3530723 B2 JP 3530723B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
roller
recording
recording medium
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27939297A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11100146A (ja
Inventor
朗 木田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP27939297A priority Critical patent/JP3530723B2/ja
Publication of JPH11100146A publication Critical patent/JPH11100146A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3530723B2 publication Critical patent/JP3530723B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートを搬送する
際にシートの送り量を調整するシート送り量調整方法、
また、シートの送り量を調整可能なシート搬送装置に関
し、例えば、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミ
リ装置などの記録装置に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の記録装置としては、
例えば、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミリ装
置などがある。
【0003】複写機は、一般的に、原稿等の画像を読み
取る機能を備え、読み取った画像情報に基づいてシート
に画像を記録するものであるが、近年では、通信機能等
を備えて外部から送られる画像情報を入力する機能を備
えた複写機もある。
【0004】また、プリンタは、一般的に外部の装置、
例えば、コンピュータなどの装置から送られる画像情報
に基づいてシートに画像を記録するものであり、ファク
シミリ装置は、一般的に原稿等の画像を読み取る機能、
および、通信機能を備え、読み取った画像情報を外部へ
送り、また、外部から送られた情報に基づいてシートに
画像を記録するものである。
【0005】このような記録装置には、シートを搬送さ
せるためのシート搬送装置が記録装置内の各部に備えら
れている。
【0006】以下、図7を参照して従来技術に係るシー
ト搬送装置及び記録装置について説明する。
【0007】図7は従来技術に係るシート搬送装置を備
えた記録装置の概略構成断面図である。
【0008】シート搬送装置を備えた記録装置100に
ついてシートの搬送経路の順に説明する。
【0009】まず、給送口101より、複数の(1枚で
も可)記録媒体(シート)Pを圧板102上に積載す
る。
【0010】ここで、圧板102は圧板ばね103によ
りピックアップローラ(給送ローラ)104側に付勢さ
れている。
【0011】ピックアップローラ104は図に示したよ
うに円弧の一部が切り欠かれた断面略半月形状をしてお
り、給送動作の待機中は図示のように弦の部分が記録媒
体Pに対抗する位置でロックされており記録媒体Pとは
非接触状態となっている。
【0012】そして、ピックアップローラ104の回転
により、ピックアップローラ104の円弧の部分が最上
部の記録媒体Pに接触して、表面により摩擦力を付与し
て記録媒体Pを給送する。
【0013】この時、最上部以外の記録媒体Pもつられ
て給送されようとするが、分離パッド105により最上
部以外の記録媒体Pの給送が防止されて、最上部の記録
媒体Pのみが給送される。
【0014】給送された記録媒体Pは、搬送ローラであ
るLFローラ106およびLFローラ106側に付勢さ
れたピンチローラ107によって挟持され、これらのロ
ーラの回転により表面から摩擦力が付与されて、さらに
下流へと搬送される。
【0015】そして、記録ヘッド108によって、搬送
する記録媒体P上に画像の記録が順次行われる。
【0016】その後、画像が記録された記録媒体Pは、
排出ローラ109および排出ローラ109側に付勢され
た排出ピンチローラ110によって装置外部へと排出さ
れる。
【0017】このように、記録装置100にはシート搬
送装置を構成する各ローラ対が記録装置100内の各部
に備えられている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
【0019】上述したように、シート搬送装置を構成す
る各ローラ対によって、その表面により摩擦力が付与さ
れながらシートは搬送される。
【0020】したがって、搬送されるシートの種類によ
っては、ローラ表面とシート表面との摩擦係数が異なる
ため、付与される摩擦力に差異が生じていた。
【0021】そのため、シート搬送量にもシートの種類
ごとに誤差が生じていた。
【0022】特に、上述の記録装置に適用されるシート
搬送装置(ローラ対)のうち、記録部直前のローラ対
(上述の場合には、LFローラ106およびピンチロー
ラ107)によるシート搬送量の誤差はシート上に記録
される画像にも悪影響を及ぼしていた。
【0023】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、シー
トの種類に係らず所定のシート送り量によるシート搬送
を可能とする記録装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置にあっては、搬送ローラ対によって
シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬
送されるシート上に画像を記録する画像記録手段と、前
記シートの種類を判断する判断手段と、を備えた記録装
置において、前記搬送ローラ対よりもシートの搬送方向
上流側に配置され、前記シートが前記搬送ローラ対に挟
持された後、前記シートの種類に応じて前記搬送ローラ
対の一方の搬送ローラへのシートの巻き付け量を調整す
る巻き付け変更手段を設けたことを特徴とする
【0025】したがって、搬送ローラへのシートの巻き
付け量が変わることによってシートの送り量が調整され
る。
【0026】また、上記目的を達成するために本発明の
シート搬送装置にあっては、摩擦力を付与してシートを
搬送させる搬送ローラと、該搬送ローラへのシートの巻
き付け量を変更させる巻き付け量変更手段と、を備えた
ことを特徴とする。
【0027】したがって、巻き付け量変更手段により搬
送ローラへのシートの巻き付け量が変更されることで、
搬送ローラによるシート搬送量が変更される。
【0028】前記巻き付け量変更手段により、搬送ロー
ラと該搬送ローラに付勢された補助ローラとのニップ部
よりも搬送方向上流側の巻き付け量を変更させるとよ
い。
【0029】したがって、ニップ部よりも下流側の搬送
経路に影響を及ぼすことはない。
【0030】前記巻き付け量変更手段は、シートの搬送
方向と略垂直方向に可動に配置された可動ローラを有
し、該可動ローラの移動によりシートの搬送経路を移動
させてシートの巻き付け量を変更させるとよい。
【0031】また、前記巻き付け変更手段は、前記一方
の搬送ローラの軸と同軸上に回動可能に軸支された可動
ローラを有し、前記可動ローラの回動移動によって前記
一方の搬送ローラへのシートの巻き付け量を変更するこ
とが好適である。
【0032】さらに、前記巻き付け変更手段は、前記一
方の搬送ローラへのシートの巻き付け方向に可動可能な
シート搬送経路をガイドするガイド部材を有し、前記ガ
イド部材の移動によって前記一方の搬送ローラへのシー
トの巻き付け量を変更することが好適である。
【0033】前記ガイド部材は、複数のシートを積載す
る積載板であるとよい。
【0034】また、上記目的を達成するために本発明の
記録装置にあっては、上記のシート搬送装置により搬送
されたシート上に画像を記録する記録手段を備えたこと
を特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
趣旨のものではない。
【0036】(第1の実施の形態)図1〜図4を参照し
て、本発明の第1の実施の形態に係るシート送り量調整
方法及びシート搬送装置及び記録装置について説明す
る。
【0037】まず、図1を参照して、記録装置の概要を
説明する。
【0038】図1は記録装置の概略構成斜視図である。
【0039】1は装置のカバーを兼ねたペーパートレー
で使用時は図中下方の回動軸中心に回動して図のような
形状となる。
【0040】この部分に単数または複数積載したシート
である記録媒体の先端を給送口7に挿入した状態でセッ
トし、本体内のASFによって1枚ずつ給送する。
【0041】2はペーパーガイドであり、一定のフリク
ションを有して左右にスライド可能になっており、ペー
パートレー1に積載された記録媒体の端部に沿わせるよ
うにして使用し、記録媒体の積載整列性を維持するため
に用いる。
【0042】給送口7より1枚ずつ給送された記録媒体
は、記録部を経て排紙部より記録装置外に排出される。
【0043】3は記録装置の操作を行うためのキートッ
プ類であり、電源のON/OFFや給送あるいは排出等
の操作を行うためのタクトスイッチである。
【0044】また、記録媒体の動作状況や設定状況、エ
ラーモードは表示部4に表示される。
【0045】5は記録ヘッド交換蓋であり、交換蓋5は
キャリッジの走査範囲の一部に設けられており不図示の
回動中心で回動し、ユーザが交換動作を行うのに十分な
開口部を覆っている。
【0046】次に、図2を参照して記録装置についてよ
り詳しく説明する。
【0047】図2は本発明の第1の実施の形態に係る記
録装置の概略構成断面図(図1中矢印方向から見た断面
図)である。
【0048】まず、給送部について説明する。
【0049】給送口7より挿入されたシートである記録
媒体Pは圧板10上に積載される。
【0050】ここで、圧板10は圧板バネ9によりピッ
クアップローラ8側(図中上方)に付勢されている。
【0051】ピックアップローラ8は、図に示したよう
に、記録媒体のセット性を向上させるように円弧の一部
が切り欠かれた断面略半月形状をしており、給送動作の
待機中は図示のように弦の部分が記録媒体Pに対抗する
位置で不図示のカム機構によりロックされており記録媒
体Pとは非接触状態となっている。
【0052】そして、ピックアップローラ8の回転によ
り、ピックアップローラ8の円弧の部分が最上部の記録
媒体Pに接触して、表面により摩擦力を付与して記録媒
体Pを給送する。
【0053】圧板10には最下部の記録媒体に接触する
ように摩擦係数の管理された分離パッド11が装着され
ている。
【0054】分離パッド11と記録媒体の摩擦係数を基
準とすると、記録媒体同士の摩擦係数は分離パッド11
と記録媒体の摩擦係数より低く、ピックアップローラ8
と記録媒体との摩擦係数は分離パッド11と記録媒体の
摩擦係数より大きく設定されている。
【0055】このように摩擦係数を設定していること
と、記録媒体の先端には弾性体で構成された可動土手2
1を配置したことによって、最上部の記録媒体にピック
アップローラ8の回転による推進力が加わると弾性的に
倒れ分離が行われ、最上部の記録媒体のみが給送され
る。
【0056】次に、パネルボード部について説明する。
【0057】給送部と(後述する)シート送り部の間に
はパネルボード23が記録装置本体を構成する面のうち
一番大きな面と平行にかつ操作面近傍に設置されてい
る。
【0058】上述のキートップ3の直下に、パネルボー
ド23が位置している。
【0059】そして、キートップ3に加わる力は不図示
の検知器によりパネルボード23上で電気信号に変換さ
れる。
【0060】また、ペーパーセンサー12はパネルボー
ド23に取り付けられている。
【0061】分離が行われた記録媒体Pはシートパス上
に突出したペーパーセンサー12のレバー121を回動
させる。
【0062】ペーパーセンサー12で検知後、所定回転
数だけピックアップローラ8を回転させることにより記
録媒体先端が搬送ローラとしてのLFローラ13に到達
する。
【0063】このとき、LFローラ13を停止、あるい
は、反時計回りに回転させている際中に記録媒体をつき
あてて、斜行を除去する、所謂レジ取り動作を行うこと
が可能である。
【0064】記録媒体によってはピックアップローラ8
との間でスリップが発生し、給送開始からのピックアッ
プローラの回転量だけで、このレジ取り動作を行おうと
するとLFローラ13に届かないで十分な斜行取りが行
われなかったり、逆に押し込みすぎて記録媒体及び読み
取り原稿にシワ等が発生する場合がある。
【0065】そこで、上述のように給送部と紙送り部の
間に設けたペーパーセンサー12で検知後、所定回転数
ピックアップローラ8を回転させる方法は有効である。
【0066】また、キャリッジ19の位置ぎめをするた
めのHPセンサーユニット28がシャーシ24のキャリ
ア走行部に取り付けられている。
【0067】HPセンサーは透過型のフォトインタラプ
タでありキャリッジ19の遮光板が通過するのを検知し
てキャリッジの位置を検出している。
【0068】次に、シート送り部について説明する。
【0069】LFローラ13は不図示のLFモータによ
り駆動伝達される。
【0070】また、排出ローラ29もLFモータを駆動
源として駆動される。
【0071】LFローラ13にはシート通路を挟んでL
Fローラ13方向に付勢手段であるバネ15により付勢
された回転自在なピンチローラ(補助ローラ)14を有
し、LFローラ13と共に記録媒体Pを挾持し、記録媒
体PとLFローラ13の摩擦により記録媒体Pを搬送す
る。
【0072】このため、LFローラ13のシート搬送面
はゴム等の比較的高摩擦の材質で構成されている。
【0073】摩擦の高い表面性を実現する手段として
は、他に、ウレタン等の塗装皮膜や、金属表面に数ミク
ロンの凹凸を設ける、いわゆるブラスト処理による方法
などもある。
【0074】また、下流には排出ローラ20と排出ピン
チローラ16を有し、記録後の記録媒体を装置外部へと
排出する。
【0075】次に、キャリッジ部について説明する。
【0076】シャーシ24の長手方向に固定されたガイ
ド軸31に摺動自在に軸支されたキャリッジ19は記録
または読み取り信号に応じて不図示のキャリッジモータ
とキャリッジベルトによって駆動される。
【0077】キャリッジ19にはキャリアフレキシブル
(不図示)が接続されコントロールボード22と電気的
に接続されている。
【0078】キャリッジ19は上面が解放された箱状の
形状をしており箱状の内壁には電気信号用接点、記録ヘ
ッド/読み取りヘッド固定部材及び位置決め手段等が設
けられている。
【0079】キャリッジ19には記録を行う記録手段で
ある記録ヘッド18が搭載されコントロールボード22
の信号に応じて記録を行う。
【0080】次に、本実施の形態の特徴である巻き付け
量変更手段について、詳しく説明する。
【0081】図2に示したように、本実施の形態の特徴
である巻き付け量変更手段を構成する可動ローラ40
が、給送部からLFローラ13までの間にシート搬送方
向に対して略垂直方向に可動に配置されている。
【0082】また、可動ローラ40の初期位置(記録媒
体が、LFローラ13にまで達していない状態)は、L
Fローラ13とピンチローラ14間に記録媒体が挾持し
た状態において、記録媒体Pに対してLFローラ13と
は逆の面に接するような位置にある(図中Iの位置)。
【0083】本構成において、記録媒体が給送部からシ
ート送り部にまで達し、LFローラ13とピンチローラ
14間に記録媒体Pが挾持された後、可動ローラ40は
略垂直方向に移動する(図中IIの位置)。
【0084】すると、LFローラ13に挾持された記録
媒体Pは、徐々にLFローラ13に巻き付いてく(図中
においては可動ローラがIからIIに移動したことにより
記録媒体は角度θまで巻きついている)。
【0085】このように、可動ローラ40の移動により
搬送経路が移動して、LFローラ13への巻き付け量が
変化する。
【0086】次に、図3および図4を参照して、上述の
ように巻き付け量を変更することによるシートの送り量
の変化について説明する。
【0087】図3は異なる2種類のシートの送り率を示
すグラフ図であり、図4は巻き付け量に対するシートの
送り量の変化を示すグラフ図である。
【0088】図3には、記録媒体PがLFローラ13に
対して水平(θ=0)に搬送された場合における、異な
る2種類の記録媒体のシート送り量を示している。
【0089】同図において、縦軸はLFローラ13のシ
ート送り率(実際の送り量/理論送り量)を示してい
る。
【0090】また、横軸は記録媒体の種類を示してお
り、記録媒体(a)はLFローラ13と記録媒体の摩擦
力が大きい場合を示し、記録媒体(b)はLFローラ1
3と記録媒体の摩擦力が小さい場合を示している。
【0091】記録媒体(a)においては、LFローラ1
3と記録媒体の摩擦力が大きいために様々なバックテン
ション(例えば、ピンチローラとピンチローラを保持し
ている軸受け間の摩擦力、あるいは記録媒体が給送部か
ら送紙部に達するまでに記録媒体と接する部品間の摩擦
力)よりも大きな搬送力が得られ、LFローラと記録媒
体間に滑りを発生せずに正規の送りを達成している。
【0092】しかし、記録媒体(b)においては、LF
ローラ13と記録媒体間の摩擦力がバックテンションよ
りも下回っているために、LFローラ13と記録媒体間
に滑りが発生してしまい、正規の送り量よりも少ない送
り量になってしまう。
【0093】このように、(従来技術のように)巻き付
き量が一定の場合には、搬送するシートの種類によって
送り量に誤差が生じてしまうことになる。
【0094】そこで、以下に説明するように、巻き付き
量を変えることで、送り量を変化(調整)させて誤差を
補正する。
【0095】図4においては、上述の2種類の記録媒体
を用いて、LFローラ13に巻きつく記録媒体の量を変
化させた場合の実際のシート送り量の変化を示してい
る。
【0096】図に示すように、どちらの記録媒体もLF
ローラ13に巻きつける量を増やしていくとシート送り
量が巻きつけなし(θ=0)の場合よりも増えていく。
【0097】これを利用して、この巻きつけ角度を記録
媒体ごとに変化させ、異なるシートの種類においても正
規の送り量を得るようにするものである。
【0098】よって、記録媒体(a)の水平(θ=0)
時の送りを正規の送りと設定した場合、記録媒体(b)
においては、可動ローラ40を略垂直方向に可動させ、
記録媒体(b)とLFローラ13との巻きつけLF角度
がθ=θ1になるまでに設定した位置でシート送りを行
うことにより、記録部においては、どちらの記録媒体も
正規のシート送りを可能とすることができる。
【0099】なお、シートの種類の認識方法について
は、例えば、ユーザが搬送するシートの種類を設定した
り、あるいは、シートの搬送中に、シートの種類(摩擦
の大きさなど)を検知する公知のセンサなどを設けて、
検知結果に基づいて認識させることができる。
【0100】以上の説明では、記録部の上流側にシート
搬送装置を配置した場合について説明したが、配置位置
はこれに限るものではなく、例えば、画像読み取り装置
において、画像読み取り部の上流側に配置することも好
適である。
【0101】ただし、記録部や画像読み取り部の下流に
配置した場合には、搬送量の調整は可能なものの、記録
部や画像読み取り部への突入角度が変わってしまうの
で、画像品質の点から、これらの上流側に配置すること
が望ましい。
【0102】また、その他搬送精度が要求される位置に
配置するのが有効である。
【0103】(第2の実施の形態)図5には、本発明の
第2の実施の形態が示されている。上記第1の実施の形
態では、可動ローラをシート搬送方向に対して略垂直方
向に可動に配置して、このローラの移動により巻き付き
量を変化させる構成を示したが、本実施の形態では、可
動ローラを搬送ローラ(LFローラ)と同軸上に回動自
在に配置して、このローラの回動により巻き付き量を変
化させる構成を示している。
【0104】その他の構成および作用については第1の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0105】図5は本発明の第2の実施の形態に係るシ
ート搬送装置の要部の概略構成図である。
【0106】図に示したように、巻き付け量変更手段を
構成する可動ローラ41aは、LFローラ13の回転軸
を枢軸として連結板41bに回動自在に取り付けられて
おり、LFローラ13の表面に接しながら回動可能な構
成となっている。
【0107】そして、記録媒体PがLFローラ13とピ
ンチローラ14間に挾持された後、可動ローラ41aを
(I)の位置から(II)の位置まで回動させることによ
り、LFローラ13への記録媒体Pの巻き付け角θが得
られる。
【0108】本構成においては、可動ローラの回動した
角度が、シートの巻き付け角度となるので、巻き付け角
度を精度良く決めることができ、より精度の高いシート
送り量を設定することができる。
【0109】(第3の実施の形態)図6には、本発明の
第3の実施の形態が示されている。上記第1の実施の形
態では、可動ローラをシート搬送方向に対して略垂直方
向に可動に配置して、このローラの移動により巻き付き
量を変化させる構成を示したが、本実施の形態では、シ
ートの搬送位置をガイドするガイド部材を可動に配置し
て、このガイド部材の移動により巻き付き量を変化させ
る構成を示している。
【0110】その他の構成および作用については第1の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0111】図6は本発明の第3の実施の形態に係るシ
ート搬送装置の要部の概略構成図である。
【0112】給送部と送紙部の間に、記録媒体のLFロ
ーラ13に突入する角度を変えられる巻き付け量変更手
段を構成するガイド部材42が配置されている。
【0113】本構成においては、送紙部に突入する記録
媒体の角度を変えることによりLFローラ13とピンチ
ローラ14に記録媒体Pが挾持された後の巻き付け角も
変化し、シート送りの設定が可能となる。
【0114】なお、本構成においては、ガイド部材は、
図2における積載板としての圧板10を利用することも
可能である。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート送
り量調整方法は、搬送ローラへのシートの巻き付け量を
変更することで、シートの送り量を調整することがで
き、シートの種類に係らず所定のシート送り量でシート
搬送が可能となる。
【0116】また、本発明のシート搬送装置は、巻き付
け量変更手段を備えたことによって、搬送ローラへのシ
ートの巻き付け量を変更させて、搬送ローラによるシー
トの送り量を調整することができ、シートの種類に係ら
ず所定のシート送り量でシート搬送が可能となる。
【0117】巻き付け量変更手段により、搬送ローラと
該搬送ローラに付勢された補助ローラとのニップ部より
も搬送方向上流側の巻き付け量を変更させれば、ニップ
部よりも下流側の搬送経路に影響を及ぼすことはなく、
記録装置などの記録部の直前に設ける場合に有効であ
る。
【0118】巻き付け量変更手段は、シートの搬送方向
と略垂直方向に可動に配置された可動ローラの移動によ
りシートの搬送経路を移動させてシートの巻き付け量を
変更させることができる。
【0119】また、巻き付け量変更手段は、搬送ローラ
のローラ軸と同軸上に回動可能に軸支された可動ローラ
の回動によりシートの搬送経路を移動させてシートの巻
き付け量を変更させることもできる。
【0120】さらに、巻き付け量変更手段は、シートの
搬送位置をガイドするガイド部材を可動に配置して、こ
のガイド部材の移動によりシートの搬送経路を移動させ
てシートの巻き付け量を変更させることも可能である。
【0121】なお、ガイド部材は、複数のシートを積載
する積載板とすることもできる。
【0122】また、本発明の記録装置に、上記のシート
の送り量を調整可能なシート搬送装置を備えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は記録装置の概略構成斜視図である。
【図2】図2は本発明の第1の実施の形態に係る記録装
置の概略構成断面図である。
【図3】図3は異なる2種類のシートの送り率を示すグ
ラフ図である。
【図4】図4は巻き付け量に対するシートの送り量の変
化を示すグラフ図である。
【図5】図5は本発明の第2の実施の形態に係るシート
搬送装置の要部の概略構成図である。
【図6】図6は本発明の第3の実施の形態に係るシート
搬送装置の要部の概略構成図である。
【図7】図7は従来技術に係るシート搬送装置を備えた
記録装置の概略構成断面図である。
【符号の説明】
13 LFローラ 14 ピンチローラ 18 記録ヘッド 40 可動ローラ 41a 可動ローラ 42 ガイド部材 P 記録媒体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−280670(JP,A) 特開 平6−293444(JP,A) 特開 平7−41210(JP,A) 特開 平7−261586(JP,A) 特開 平8−25737(JP,A) 特開 平8−282873(JP,A) 実開 平5−85735(JP,U) 実公 昭54−9738(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 5/06 B41J 13/02 G03G 15/00 G03G 15/00 518

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送ローラ対によってシートを搬送する搬
    送手段と、 前記搬送手段によって搬送されるシート上に画像を記録
    する画像記録手段と、 前記シートの種類を判断する判断手段と、 を備えた記録装置において、 前記搬送ローラ対よりもシートの搬送方向上流側に配置
    され、前記シートが前記搬送ローラ対に挟持された後、
    前記シートの種類に応じて前記搬送ローラ対の一方の搬
    送ローラへのシートの巻き付け量を調整する巻き付け変
    更手段を設けたことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】前記巻き付け変更手段は、前記一方の搬送
    ローラの軸と同軸上に回動可能に軸支された可動ローラ
    を有し、 前記可動ローラの回動移動によって前記一方の搬送ロー
    ラへのシートの巻き付け量を変更することを特徴とする
    請求項1に記載の記録装置
  3. 【請求項3】前記巻き付け変更手段は、前記一方の搬送
    ローラへのシートの巻き付け方向に可動可能なシート搬
    送経路をガイドするガイド部材を有し、 前記ガイド部材の移動によって前記一方の搬送ローラへ
    のシートの巻き付け量を変更することを特徴とする請求
    項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】前記ガイド部材は、複数のシートを積載す
    る積載板であることを特徴とする請求項3に記載の記録
    装置
JP27939297A 1997-09-29 1997-09-29 記録装置 Expired - Fee Related JP3530723B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27939297A JP3530723B2 (ja) 1997-09-29 1997-09-29 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27939297A JP3530723B2 (ja) 1997-09-29 1997-09-29 記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11100146A JPH11100146A (ja) 1999-04-13
JP3530723B2 true JP3530723B2 (ja) 2004-05-24

Family

ID=17610496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27939297A Expired - Fee Related JP3530723B2 (ja) 1997-09-29 1997-09-29 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3530723B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11100146A (ja) 1999-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0899115B1 (en) Sheet feeding device with compact transport path
CN108689205B (zh) 传送装置、记录装置以及传送方法
JP3530723B2 (ja) 記録装置
US7382506B2 (en) Image reading and recording apparatus
JP3536522B2 (ja) ロール紙給送装置
JPH11278712A (ja) 記録装置
JP4911182B2 (ja) 画像記録装置
JP4307338B2 (ja) 画像処理装置
JP2744380B2 (ja) イメージスキャナ付プリンタ
JP4065519B2 (ja) 画像読取記録装置
JPH0551156A (ja) ロールシート装填装置
JP2000025285A (ja) プリンタ
JP3131827B2 (ja) 板状媒体の記録装置
US20240116727A1 (en) Printing apparatus and method of controlling printing apparatus
JP3189595B2 (ja) 画像プリンタ
JPH11227978A (ja) シート処理装置及び記録装置
JP4534872B2 (ja) シート搬送装置
JPH0873077A (ja) 搬送装置
JPH07114235A (ja) 画像形成装置
JP2000327190A (ja) 画像形成装置
JP2001239713A (ja) 搬送装置及び画像形成装置
JP2008068968A (ja) シート給送装置
JPH1191989A (ja) シート材搬送装置および画像記録装置
JPH10120252A (ja) シート搬送装置
JP2001302053A (ja) シート搬送装置及び画像読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080305

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees