JP3529979B2 - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP3529979B2
JP3529979B2 JP14917197A JP14917197A JP3529979B2 JP 3529979 B2 JP3529979 B2 JP 3529979B2 JP 14917197 A JP14917197 A JP 14917197A JP 14917197 A JP14917197 A JP 14917197A JP 3529979 B2 JP3529979 B2 JP 3529979B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体基板や液
晶基板などの精密電子装置用基板等(以下「基板」と称
する)に対してレジストなどの薬液を塗布する基板処理
装置に関する。
【0002】
【発明の背景】半導体基板のフォトリソグラフィー工程
では、レジスト液を基板上に塗布してレジスト膜を形成
することが必要となる。ここにおいて、半導体基板のサ
イズ(口径)は時代とともに増大傾向にあり、また、基
板上のパターンの集積度に対する要求も高まっているこ
とから、基板上のレジスト膜厚を薄くする必要があり、
たとえば1〜2μm程度ないしはそれ以下の膜厚が要求
される。
【0003】このような大口径の基板に薄いレジスト膜
を均一の膜厚で形成するためには、レジスト液の粘度を
低めて流動性を高めることが必要である。それは、粘度
が高いレジスト液を使用すると、その粘性によって基板
上でレジスト液が盛り上がり、基板全体に薄く広がらな
いためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、レジスト液
をこのように低粘度化すると、塗布されたレジスト膜厚
の状況が日によって異なるという現象が観測されてい
る。そこで、この現象について検討調査した結果、その
原因が大気圧の変動にあることが判明した。
【0005】すなわち、レジスト液は液体であるからマ
クロに見れば非圧縮性流体であるが、基板上に塗布され
る状態では極めて薄い層になっているため、ミクロ的に
は体積変化なども生じ得るであって、周辺の気圧の影響
を受けるようになる。
【0006】具体的には、大気圧が高いときは基板上の
レジスト液が押しつぶされたような状態になって、レジ
ストの膜厚が必要以上に薄くなる。この場合には、成膜
性が悪くなり、小さい穴(ピンホール)ができてしま
う。
【0007】一方、大気圧が低いときはレジスト液も盛
り上がりやすくなって、レジストの膜厚が厚くなる。そ
の結果、後の露光工程およびエッチング工程において微
細なパターンを正確に形成することが困難となる。
【0008】このような大気圧の変化による膜厚の変動
は約50オングストロームにも及ぶことが確認されてい
る。そして、この問題は半導体基板へのレジスト液の塗
布装置に限らず、基板上に薬液を塗布して所要の膜を形
成する装置一般においても問題となる。
【0009】この発明は、従来技術における上記の問題
の克服を意図しており、大気圧の変動の影響を防止しつ
つ、均一な所定の厚さの膜を形成することができる基板
処理装置を提供することを第1の目的とする。
【0010】また、薬液の設定粘度を積極的に変更した
場合のほか、粘度調整機構の作動誤差によって薬液の粘
度に変動が生じた場合にも、均一な所定の厚さの膜を形
成することができる基板処理装置を提供することを第2
の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、基板に所定の薬液を塗布して前
記基板上に所定の膜を形成する基板処理装置において、
(a)前記基板上に前記薬液を供給する薬液供給手段と、
(b)前記薬液の粘度を測定する薬液粘度測定手段と、(c)
前記薬液の粘度に応じて前記基板の付近の雰囲気圧を調
整する雰囲気圧調整手段とを備える。
【0012】請求項2の発明は、請求項1に記載の基板
処理装置において、前記雰囲気圧調整手段が、(c-1)前
記雰囲気圧を変化させる雰囲気圧制御手段と、(c-2)前
記雰囲気圧を測定する雰囲気圧測定手段と、(c-3)前記
雰囲気圧測定手段による測定結果を参照しつつ、前記粘
度の測定結果に応じた雰囲気圧指令を前記雰囲気圧制御
手段に与える雰囲気圧フィードバック手段とを有する。
【0013】請求項3の発明では、請求項2に記載の基
板処理装置において、前記基板は、所定の給気経路と排
気経路とに連結されたチャンバ内に収容された状態で前
記薬液の供給を受けるものであり、前記雰囲気圧制御手
段が、(c-1-1)前記チャンバから前記排気経路への排気
量を調整する排気量調整手段を有する。
【0014】請求項4の発明では、請求項1ないし請求
項3のいずれかに記載の基板処理装置において、前記薬
液粘度測定手段が、前記基板への薬液の供給経路中にお
いて、前記薬液の粘度を測定する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつこの発明
の実施の形態について詳細に説明する。
【0016】<A.基板処理装置の概略構成>まず、こ
の発明の実施形態である基板処理装置の概略構成を、そ
の概略断面図である図1を参照して説明する。この実施
形態における基板処理装置1は半導体基板の回転塗布装
置(スピンコータ)として構成されている。この装置の
中心部には、基板Wを略水平で真空吸着して保持するた
めのスピンチャック10が配置され、このスピンチャッ
ク10の回転軸11を基板回転駆動用モーター13で回
転駆動することによって、スピンチャック10とともに
基板Wがこの軸の周りに水平面内で回転する。
【0017】一方、余剰塗布液の周辺への飛散を防止
し、かつその余剰塗布液を捕集して所定の塗布液回収経
路へと導くために樹脂製又は金属性の塗布液回収カップ
12が設けられており、この塗布液回収カップ12の中
にスピンチャック10と基板Wとが収容される。そし
て、塗布液回収カップ12の底部には、廃液および排気
用のドレイン孔14が設けられている。
【0018】そして、塗布液回収カップ12の全体を完
全に包囲するチャンバ16が配設されている。このチャ
ンバ16には、スピンチャック10に真空保持された基
板Wの上方に給気口30が形成され、その給気口30に
は給気管路40を介して給気装置32が連結されてい
る。この給気装置32は、給気ファン34、給気量調節
用ダンバ36、およびパーティクルなどの除去を目的と
して配置されたフィルター38を備えており、これによ
って、チャンバ16内への空気流路を形成している。そ
して、この給気装置32から給気管路40および給気口
30を通して、クリーンルームと同じ一定温湿度に調節
された清浄空気がチャンバ16内へと供給されるように
なっている。
【0019】一方、チャンバ16の底部付近には排気口
18が形成され、この排気口18に排気管路20が連結
されている。そして、給気口30を通してチャンバ16
内へ供給された清浄空気が、チャンバ16内部を上方か
ら下方へ流れ、排気口18を通って排気管路20へ排出
されるようになっている。
【0020】この排気管路20中には排気量調節用ダン
パ81が設けられている。この排気量調節用ダンパ81
は排気ダンパ調整用モータ82によって駆動されるよう
になっており、それによって、排気量調節用ダンパ81
は排気の流路方向に対して任意の開度に設定可能であ
る。このような構成によって排気管路20を通る排気量
が調整可能となっているが、給気管路40側からチャン
バ16内への給気量を一定とした場合には、ダンパ81
の開度変更によって排気管路20からの排気量を変更す
ることにより、チャンバ16内の気圧(したがって、基
板Wの周辺の雰囲気圧)を調整可能である。
【0021】一方、チャンバ16には、基板Wの搬出入
用の窓24が形成されており、この窓24は、基板Wの
搬出入用以外は蓋26で密閉されている。また、チャン
バ16への基板Wの搬出入は搬送ロボット(図示せず)
によって行われる。このチャンバ16内には、基板Wの
周辺の雰囲気圧(具体的にはチャンバ16内部の気圧)
を検知する静圧センサ42が配置されている。そして、
この静圧センサ42によってチャンバ16内の雰囲気圧
が検知されるように構成されている。また、基板Wの上
方には、レジスト液を基板Wの上面に供給するためにノ
ズル52が配置されている。
【0022】<B.ノズル付近の構造>図2は、基板処
理装置1におけるノズル52の周辺の拡大斜視図であ
る。この図2において、ノズルアーム54は中空管であ
り、その上部の一端にノズル52が設けられている。一
方、このノズルアーム54のアーム下部55は支持台
(図示省略)によって支持されている。
【0023】後述する手段によってノズル下部55から
供給されるレジスト原液は混合部50に入る。混合部5
0にはまた、レジスト原液を希釈するための溶媒が配管
51を介して供給されている。
【0024】図2において、混合部50の中の実線の矢
印は流体を示している。混合部50には、レジスト原液
や溶媒などの流体の進行方向に沿って右エレメント56
と左エレメント58とが交互に配置されている。右エレ
メント56と左エレメント58とでは、流体の回転方向
が逆であり、両エレメントを通過する液体はその回転方
向が反転することにより、十分に攪拌、混合される。し
たがって、混合部50に流入したレジスト原液と溶媒と
は、上記混合部50によって十分に混合され、レジスト
液(溶液)としてノズルアーム54中を流れ、ノズル5
2から基板W上へと吐出されることになる。
【0025】また、ノズルアーム54のうち混合部50
側の部分には、粘度計90が設置されている。この粘度
計90は、レジスト原液と溶媒とを混合して得られたレ
ジスト液の粘度を検出する。このレジスト液の粘度は、
一定量のレジスト原液と、供給量が変動可能な溶媒との
混合比率を示す信号値として出力される。
【0026】<C.制御系>図3は基板処理装置1の制
御系を示す要部機能ブロック図である。まず、レジスト
原液供給手段70においては、レジストボトル71中の
レジスト原液をポンプ72によって汲み上げて混合部5
0へと圧送する。また、溶媒供給手段60においては、
溶媒ボトル61の溶媒がポンプ62によって汲み上げら
れて混合部50へと圧送される。これらのレジスト原液
と溶媒とは、図2において説明した混合部50によって
混合され、レジスト液としてノズル52から基板W上へ
と吐出される。
【0027】一方、制御部100には、粘度計90によ
って検出されたレジスト液の粘度の検出信号値が入力さ
れる。後に詳述するように、制御部100は、所要の膜
厚を得るためにはどのような雰囲気圧にすべきかを、そ
のときのレジスト粘度の実測値に応じて特定し、その雰
囲気圧を維持させるための制御動作を行う。
【0028】制御部100にはまた、レジスト液の粘度
を指定入力することが可能な粘度指定入力手段110が
接続されている。この粘度指定入力手段110は、たと
えばキーボードのような操作入力手段、フロッピーディ
スクなどを介してデータを入力するオフライン入力手
段、またはオンラインによって中央制御装置から受信す
る手段などである。これによって粘度値が指定される
と、溶媒供給手段60内のポンプ62の作動速度を制御
し、ポンプ62から混合部50へ供給される溶媒量が変
更する。
【0029】この制御部100はマイクロコンピュータ
などによって構成されており、CPU101およびメモ
リ102を備えている。このメモリ102には制御プロ
グラムなどのほか、図4(a)に示すようなテーブルTB
をあらかじめ記憶している。このテーブルTBは、あら
かじめ想定される粘度の種々の値と、それらの粘度にお
いて所定の膜厚を得るために必要な雰囲気圧との対応関
係を、数値テーブルの形式としたものである。このう
ち、粘度の値は一定量のレジスト原液と供給量を変更可
能な溶媒との混合比率によって表現されている。これ
は、粘度計90から与えられる粘度実測値がそのような
形式になっていることに対応する。このようなテーブル
TBは、種々の粘度値について、所要の膜厚が得られる
ような雰囲気圧をあらかじめ実測して求めておくことに
よって準備可能である。また、雰囲気圧については、気
圧そのものによって表現された値のほか、それに対応す
るダンパ81の開度の値も登録されている。
【0030】ここで、このテーブルTBにおける粘度と
雰囲気圧との関係について説明しておく。図4(b)に示
すように、一般にレジスト液の粘度が増大するに伴って
雰囲気圧を高めることにより、一定の膜厚を得ることが
できる。このため、レジスト原液の単位時間あたりの供
給量を固定しておく場合には、図4(c)中に実線で示す
ように、原液/溶媒の混合比率の増加に伴って雰囲気圧
を漸近的に増加させるような関係とする。このような関
係を具体的な数値として求めてテーブルTBとし、メモ
り102に記憶させておくのであるが、この実施形態の
装置では雰囲気圧の調整を排気量調整用ダンパ81の作
動によって行うため、テーブルTBの雰囲気圧をダンパ
開度合を示す数値とともに表現しておくことが好まし
い。
【0031】なお、その際に原液/溶媒の混合比率とダ
ンパ開度との関係は、原液/溶媒の混合比率が大きくな
れば、雰囲気圧を高めるように開度が小さくなるような
関係に登録される。
【0032】チャンバ16内の雰囲気の調整を行う雰囲
気圧制御手段80は、既述した排気量調節用ダンパ81
および排気ダンパ調整用モータ82のほか、排気ダンパ
調整用モータ82を駆動するためのモータ駆動部83を
有している。雰囲気圧をダンパ開度で表現した指令値が
制御部100から与えられるとモータ駆動部83がその
開度に応じたモータ駆動信号をモータ82へと与え、そ
れによってダンパ81が回動して所要の開度に調整され
る。
【0033】一方、図3に示すように、静圧センサ42
によるチャンバ16内の雰囲気圧の検知信号も制御部1
00に入力されている。これは、その時点で計測された
粘度に応じて図4(a)のテーブルTBから適正な雰囲気
圧が定まったとき、実際にその雰囲気圧が実現されてい
るかどうかを静圧センサ42でモニタして、その結果に
応じたフィードバック制御を行うためのものである。
【0034】<D.制御動作>次に、この基板処理装置
における基板処理手順を、基板W付近の雰囲気圧の調整
を中心として図5のフローチャートを参照しつつ説明を
する。
【0035】なお、以下では、この発明の適用範囲の種
々の例を総合的に説明するために、 雰囲気圧の初期調整モード:あらかじめ指定された粘
度値に応じて初期雰囲気圧を調整するモード、 粘度の事前実測による雰囲気圧調整モード:基板Wへ
のレジスト液の塗布の前に試行的にレジスト液を待避位
置で吐出し、そこでの粘度実測値から雰囲気圧を特定し
て調整するモード、 装置稼働中の粘度実測による雰囲気圧調整モード:実
際に基板Wへのレジスト液の塗布と並行して、粘度実測
値から雰囲気圧をリアルタイムで調整するモード、 粘度指定値の変更後における雰囲気圧調整モード:粘
度の指定値の変更に応じて雰囲気圧を変更して調整する
モード、 のすべてのモードを総合的に行うようにしてあるが、こ
れらの調整モードのうちのひとつだけを実行してもよ
く、また任意の複数のモードを組み合わせて実行しても
よいことをあらかじめ指摘しておく。
【0036】まず、ステップS1において、レジスト粘
度の種々の値に対して所要の厚さの膜を形成するために
必要な雰囲気圧の値を実測しておく。それらの雰囲気圧
を達成するための排気調節用ダンパ81(以下、「排気
ダンパ81」と略称)の開度についても同様である。そ
して、このようにして得られた対応関係を、図4(a)の
テーブルTBの形で制御部100のメモリ102に記憶
させる(ステップS2)。既述したように、粘度の値は
原液/溶媒の混合比率によって表現されている。ここま
での手順は、装置メーカーにおいて行っておいてもよ
く、また、この装置1のユーザーが行ってもよい。
【0037】また、指定されたレジスト粘度の値が粘度
入力手段110から制御部100に設定される。これに
応じてCPU101はテーブルTBを参照し、その指定
粘度値に応じた雰囲気圧の初期値と排気ダンパ81の初
期開度とを特定する。
【0038】全てのデータ入力が終了すると、上記基板
処理装置を使用して実際のレジスト塗布の処理のための
一連のプロセスが開始される(ステップS3)。
【0039】そこではまず、基板Wがチャンバ16へ搬
入される前に、給気装置32の作動が開始される。そし
て、これ以後、この給気装置32はチャンバ16内の環
境温度および湿度を一定に保つ。また、制御部100か
ら雰囲気圧制御手段80への指令によって、排気調節用
ダンパ81の開度が上記の初期開度へと調節される。こ
れにより、チャンバ16内の雰囲気圧はいったん所定の
初期値となる。
【0040】そして、チャンバ16への給気およびそれ
からの排気が安定した後、基板Wをチャンバ16内に搬
入する前にノズル52を待避位置に待避させ、そこで試
行的にレジスト液をノズル52へと供給しつつ、粘度計
90によってそのレジスト液の粘度を読み取る(ステッ
プS4)。
【0041】このレジスト液の供給は、指定された粘度
に応じた溶媒供給量に応じてポンプ62を駆動し、それ
によって送出された溶媒を混合部50においてレジスト
原液と混合することによって行われる。後に説明する実
際の基板Wへのレジスト塗布の際も同様である。
【0042】粘度計90によって読み取られた粘度測定
値は制御部100が取り込み、CPU101が、メモリ
102上のテーブルTBのうちその値に一致する粘度の
値を検索する(ステップS5)。そして、CPU101
は、テーブルTB上に測定値と一致する粘度値が存在す
るときにはテーブルTB上でその値に対応する雰囲気圧
と排気ダンパ81の開度とを特定するが、一致するもの
がなければそれに最も近い粘度値を参照し、テーブルT
B上の雰囲気圧およびダンパ開度の数値列の内挿(補
間)または外挿によって雰囲気圧およびダンパ開度のそ
れぞれにつきひとつの値を特定する。そのようにして特
定された値が開度指令値として雰囲気圧制御手段80に
出力される。
【0043】雰囲気圧制御手段80はこれに応じて排気
ダンパ81を調整し(ステップS6)、チャンバ16の
内部の雰囲気圧を、雰囲気圧の初期値から粘度実測値に
対応した雰囲気圧へと変更して調整する。
【0044】このようにして、並行して実行される給気
および排気のうちの排気量の調整によってレジスト粘度
に応じた雰囲気圧が維持されるようになった後、基板W
がチャンバ16内に搬入されてチャック10によって保
持され、レジスト液がその基板Wの上に供給される。供
給されたレジスト液は基板Wの回転によって基板Wの表
面上に均一に塗布される。
【0045】一方、チャンバ16内の雰囲気圧は静圧セ
ンサ42によってモニタされている(ステップS7)。
この静圧センサ42による雰囲気圧測定値は制御部10
0に与えられ、粘度に応じた雰囲気圧指令値と比較され
ることにより、チャンバ16内の実際の雰囲気圧が雰囲
気指令値に維持されているか否かが制御部100によっ
て比較判断される(ステップS8)。
【0046】ステップS8での比較において、静圧セン
サ42からの雰囲気圧実測値と雰囲気圧指令値とが所定
の許容範囲内で一致したか否かがCPU101によって
判断される。
【0047】許容範囲を越えた不一致がある場合には、
ステップS10で排気ダンパ81の開度を微小量だけ変
化させることにより雰囲気圧を微小量だけ変化させてス
テップS7に戻る。このような雰囲気圧に関するフィー
ドバック制御系を設けることにより、雰囲気圧指令値と
実際の雰囲気圧とのずれに起因する誤差を補償して、安
定した雰囲気圧調整が可能となる。
【0048】一方、ステップS9の判断で所定の許容範
囲内で「一致している」場合には、レジスト粘度の読み
取りステップ(ステップS4)へと戻り、再びレジスト
粘度を監視し、粘度変動変化があればそれに応じて雰囲
気圧を調整する。このようなループを繰り返すことによ
り、レジスト液の供給における誤差などによってその粘
度に時間的変動が生じた場合には、それに追随して雰囲
気圧を適正な値へと変化させることができる。
【0049】そして、一連の基板Wへのレジスト液の塗
布の完了を指示する割り込み信号が入ってくると、この
ような雰囲気圧の監視調整ルーチンから抜け出して、一
連の基板Wへのレジスト液の塗布が完了する。
【0050】基板Wのロットごとにレジスト粘度を変更
するような場合には、新たな粘度の値が粘度入力手段1
10から制御部100に設定される。この新たな粘度値
についてステップS4以下を行えばよい。
【0051】以上のような雰囲気圧の自動調整を行うこ
とにより、気象変化によって大気圧が変化しても、レジ
スト粘度に応じて適正な雰囲気圧に自動調整されるた
め、レジスト膜厚が一定化する。それによって素子集積
度が高い大口径の基板に対しても適切な成膜が可能とな
る。
【0052】また、ロットごとのレシピ変更などによっ
てレジスト粘度の設定値を変更した場合にも、それによ
る粘度の変化を自動検出してそれに応じた雰囲気圧が維
持されるため、このような積極的な粘度変更に対しても
レジスト膜厚が一定化される。
【0053】<E.変形例>図1の実施形態では、排気
量を調整することによってチャンバ16内の雰囲気圧を
調整しているが、給気量を調整することによって雰囲気
圧の調整を行ってもよい。図6はこのような場合の例を
示しており、給気装置32内の給気量調節用ダンパ36
を給気ダンパ調整用モータ37によって駆動調整できる
ようにしておく。また、このときには、図4(a)のテー
ブルTBにおいてはこの給気用ダンパ37の開度値を粘
度に応じて登録しておけばよい。
【0054】また、給気量と排気量との双方を調整して
もよいが、このときにはテーブルTBに給気用ダンパ3
7と排気用ダンパ81との双方の開度を登録しておく。
【0055】さらに、粘度と雰囲気圧との関係を数値テ
ーブル化しておくことは必須ではなく、たとえば近似関
数を用いて関数化しておいてもよい。
【0056】なお、この発明は、半導体基板へのレジス
ト液の塗布だけでなく、基板上に薬液を塗布して膜を形
成する装置一般に適用可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項4の発明では、薬液の粘度に応じて基板付近の雰囲
気圧を調整する手段を設けているため、薬液の粘度に変
化が生じても、それによる膜厚への影響を雰囲気圧の値
によって補償するとともに、大気圧が変動してもそのよ
うな雰囲気圧を維持することが可能である。その結果、
薬液の粘度や大気圧の変動にかかわらず、所要の厚さの
膜を基板上に形成可能である(上記第1と第2の目的に
対応)。
【0058】特に請求項4の発明では、薬液を実際に基
板へ供給する経路中でその粘度を測定するため、基板上
へ吐出される直前の状態での粘度を知ることができる。
その結果、粘度の測定値の信頼性が高まり、膜厚の均一
化の効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る基板処理装置の概略
図である。
【図2】図1の基板処理装置におけるノズル付近の拡大
斜視図である。
【図3】図1の基板処理装置における雰囲気圧調整系の
機能ブッロク図である。
【図4】粘度と雰囲気圧との関係を示す説明図である。
【図5】この発明の実施形態における粘度調整手順を示
すフローチャートである。
【図6】この発明の変形例の基板処理装置を示す概略図
である。
【符号の説明】
W 基板 TB 粘度と雰囲気圧との対応関係テーブル 1 基板処理装置 10 スピンチャック 12 塗布液回収カップ 16 チャンバ 20 排気管路 32 給気装置 42 静圧センサ 50 混合部 52 ノズル 80 雰囲気圧制御手段 90 粘度計 100 制御部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−347394(JP,A) 特開 平7−29809(JP,A) 特開 平7−142357(JP,A) 特開 平8−64515(JP,A) 特開 平9−10658(JP,A) 特開 昭60−83327(JP,A) 特開 昭63−209768(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 B05C 11/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に所定の薬液を塗布して前記基板上
    に所定の膜を形成する基板処理装置において、 (a) 前記基板上に前記薬液を供給する薬液供給手段
    と、 (b) 前記薬液の粘度を測定する薬液粘度測定手段と、 (c) 前記薬液の粘度に応じて前記基板の付近の雰囲気
    圧を調整する雰囲気圧調整手段と、を備えることを特徴
    とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記雰囲気圧調整手段が、 (c-1) 前記雰囲気圧を変化させる雰囲気圧制御手段
    と、 (c-2) 前記雰囲気圧を測定する雰囲気圧測定手段と、 (c-3) 前記雰囲気圧測定手段による測定結果を参照し
    つつ、前記粘度の測定結果に応じた雰囲気圧指令を前記
    雰囲気圧制御手段に与える雰囲気圧フィードバック手段
    と、を有することを特徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の基板処理装置におい
    て、 前記基板は、所定の給気経路と排気経路とに連結された
    チャンバ内に収容された状態で前記薬液の供給を受ける
    ものであり、 前記雰囲気圧制御手段が、 (c-1-1) 前記チャンバから前記排気経路への排気量を
    調整する排気量調整手段を有することを特徴とする基板
    処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の基板処理装置において、 前記薬液粘度測定手段が、前記基板への薬液の供給経路
    中において、前記薬液の粘度を測定することを特徴とす
    る基板処理装置。
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