JP3529627B2 - パルス信号受信装置 - Google Patents
パルス信号受信装置Info
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- JP3529627B2 JP3529627B2 JP15280398A JP15280398A JP3529627B2 JP 3529627 B2 JP3529627 B2 JP 3529627B2 JP 15280398 A JP15280398 A JP 15280398A JP 15280398 A JP15280398 A JP 15280398A JP 3529627 B2 JP3529627 B2 JP 3529627B2
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- pulse
- pulse signal
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばレーダ等
のパルス信号を受信するパルス信号受信装置に関するも
ので、特に、パルス信号が変動する場合にも良好な受信
処理を行なえるようにしたものである。
のパルス信号を受信するパルス信号受信装置に関するも
ので、特に、パルス信号が変動する場合にも良好な受信
処理を行なえるようにしたものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、レーダ受信機等に用いられるパ
ルス信号受信装置は、アンテナで受信した図４に示すパ
ルス信号を周波数変換器で中間周波数に変換した後、広
帯域フィルタに通して、主要な周波数スペクトラム成分
を抽出し、復調処理回路で変調成分を復調している。
ルス信号受信装置は、アンテナで受信した図４に示すパ
ルス信号を周波数変換器で中間周波数に変換した後、広
帯域フィルタに通して、主要な周波数スペクトラム成分
を抽出し、復調処理回路で変調成分を復調している。
【０００３】ところが、上記パルス信号受信装置では、
受信のＳ／Ｎを最良とすることはできるが、必要とする
パルススペクトラムの裾野の部分の情報を抽出すること
は不可能である。
受信のＳ／Ｎを最良とすることはできるが、必要とする
パルススペクトラムの裾野の部分の情報を抽出すること
は不可能である。
【０００４】そこで、従来では、図５に示すように、そ
れぞれに中心周波数を任意に設定可能なｎ個の可変フィ
ルタ１１１〜１１ｎを並列に配置したフィルタ回路１１
を用いる方法が考えられている。すなわち、パルス信号
は、フィルタ回路１１に入力されることにより、各可変
フィルタ１１１〜１１ｎに通されて設定された周波数帯
域が抽出される。そして、各可変フィルタ１１１〜１１
ｎで抽出された信号は、合成器１２で合成された後、復
調処理回路１３に供給され、パルス列の変調成分が復調
される。
れぞれに中心周波数を任意に設定可能なｎ個の可変フィ
ルタ１１１〜１１ｎを並列に配置したフィルタ回路１１
を用いる方法が考えられている。すなわち、パルス信号
は、フィルタ回路１１に入力されることにより、各可変
フィルタ１１１〜１１ｎに通されて設定された周波数帯
域が抽出される。そして、各可変フィルタ１１１〜１１
ｎで抽出された信号は、合成器１２で合成された後、復
調処理回路１３に供給され、パルス列の変調成分が復調
される。
【０００５】また、各可変フィルタ１１１〜１１ｎは、
それぞれの中心周波数が図示しない制御回路により、パ
ルス信号の各ラインスペクトラム成分に一致するように
制御される。
それぞれの中心周波数が図示しない制御回路により、パ
ルス信号の各ラインスペクトラム成分に一致するように
制御される。
【０００６】ところで、実際のパルス信号は、パルス繰
り返し周期（ＰＲＩ）が厳密に一定でなく、さらに意図
的にＰＲＩを変更している場合もある。このＰＲＩが変
動すると、ラインスペクトラム成分の周波数位置が変動
する。このため、正確にラインスペクトラム成分を抽出
することが困難となり、また、ＰＲＩ変動に対応するた
めには、フィルタを多種類用意しなければならない。
り返し周期（ＰＲＩ）が厳密に一定でなく、さらに意図
的にＰＲＩを変更している場合もある。このＰＲＩが変
動すると、ラインスペクトラム成分の周波数位置が変動
する。このため、正確にラインスペクトラム成分を抽出
することが困難となり、また、ＰＲＩ変動に対応するた
めには、フィルタを多種類用意しなければならない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、上記パ
ルス信号受信装置では、パルス信号のパルス繰り返し周
期（ＰＲＩ）が変動している場合に、必要とするライン
スペクトラム成分を抽出することが困難であり、また、
ＰＲＩ変動に対応するためには、フィルタを多種類用意
しなければならないという不都合がある。
ルス信号受信装置では、パルス信号のパルス繰り返し周
期（ＰＲＩ）が変動している場合に、必要とするライン
スペクトラム成分を抽出することが困難であり、また、
ＰＲＩ変動に対応するためには、フィルタを多種類用意
しなければならないという不都合がある。
【０００８】そこで、この発明の目的は、受信信号のパ
ルス繰り返し周期の変動に影響されることなく、必要と
するラインスペクトラム成分を良好に抽出し得るパルス
信号受信装置を提供することにある。
ルス繰り返し周期の変動に影響されることなく、必要と
するラインスペクトラム成分を良好に抽出し得るパルス
信号受信装置を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この発明に係るパルス信
号受信装置は、上記目的を達成するために、到来電波か
ら任意のパルス信号を抽出する信号抽出手段と、この信
号抽出手段により抽出されたパルス信号を、互いに同一
の特性となる第１のパルス信号に変換する第１の信号変
換手段と、この第１の信号変換手段で変換された第１の
パルス信号を、それぞれ通過帯域を任意に設定可能な複
数の可変フィルタに通して出力するフィルタ手段と、こ
のフィルタ手段の可変フィルタから出力される第１のパ
ルス信号を合成する合成手段と、この合成手段で合成さ
れた第１のパルス信号を、第１の信号変換手段による変
換前の特性となる第２のパルス信号に変換する第２の信
号変換手段と、信号抽出手段で抽出されたパルス信号の
特性を測定する測定手段と、この測定手段による測定結
果に基づいて、複数の可変フィルタの通過帯域を制御す
るとともに、前記第１の信号変換手段における第１のパ
ルス信号の特性を制御し、前記第２の信号変換手段にお
ける第２のパルス信号の特性を制御する特性制御手段と
を備えるようにしたものである。
号受信装置は、上記目的を達成するために、到来電波か
ら任意のパルス信号を抽出する信号抽出手段と、この信
号抽出手段により抽出されたパルス信号を、互いに同一
の特性となる第１のパルス信号に変換する第１の信号変
換手段と、この第１の信号変換手段で変換された第１の
パルス信号を、それぞれ通過帯域を任意に設定可能な複
数の可変フィルタに通して出力するフィルタ手段と、こ
のフィルタ手段の可変フィルタから出力される第１のパ
ルス信号を合成する合成手段と、この合成手段で合成さ
れた第１のパルス信号を、第１の信号変換手段による変
換前の特性となる第２のパルス信号に変換する第２の信
号変換手段と、信号抽出手段で抽出されたパルス信号の
特性を測定する測定手段と、この測定手段による測定結
果に基づいて、複数の可変フィルタの通過帯域を制御す
るとともに、前記第１の信号変換手段における第１のパ
ルス信号の特性を制御し、前記第２の信号変換手段にお
ける第２のパルス信号の特性を制御する特性制御手段と
を備えるようにしたものである。
【００１０】具体的には、第１の信号変換手段は、入力
されたパルス信号を、互いに一定のパルス間隔となる第
１のパルス信号に変換しており、第２の信号変換手段
は、合成手段で合成された第１のパルス信号を、第１の
信号変換手段による変換前のパルス間隔となる第２のパ
ルス信号に変換している。
されたパルス信号を、互いに一定のパルス間隔となる第
１のパルス信号に変換しており、第２の信号変換手段
は、合成手段で合成された第１のパルス信号を、第１の
信号変換手段による変換前のパルス間隔となる第２のパ
ルス信号に変換している。
【００１１】この構成によれば、抽出されたパルス信号
が、それぞれ通過帯域を任意に設定可能な複数のフィル
タを通過する前に、互いに一定のパルス間隔となる第１
のパルス信号に変換されることにより、パルス繰り返し
周期の変動によるラインスペクトラムの位置変動を解消
することができる。このため、ＰＲＩ変動に対応するた
めに、フィルタを多種類用意することなく、ラインスペ
クトラム成分を良好に抽出でき、これにより構成の大型
化もしくは複雑化させることなく、いかなるパルス繰り
返し周期の受信信号にも対応できる。
が、それぞれ通過帯域を任意に設定可能な複数のフィル
タを通過する前に、互いに一定のパルス間隔となる第１
のパルス信号に変換されることにより、パルス繰り返し
周期の変動によるラインスペクトラムの位置変動を解消
することができる。このため、ＰＲＩ変動に対応するた
めに、フィルタを多種類用意することなく、ラインスペ
クトラム成分を良好に抽出でき、これにより構成の大型
化もしくは複雑化させることなく、いかなるパルス繰り
返し周期の受信信号にも対応できる。
【００１２】また、受信時に抽出されたパルス信号の特
性が測定され、この測定結果に基づいて複数の可変フィ
ルタの通過帯域が制御されることに着目し、複数の可変
フィルタの中心周波数をそれぞれラインスペクトラムに
合致する周波数に一致させるようにすれば、各可変フィ
ルタで抜き出された信号成分からＳ／Ｎの良好な信号を
得ることが可能となる。
性が測定され、この測定結果に基づいて複数の可変フィ
ルタの通過帯域が制御されることに着目し、複数の可変
フィルタの中心周波数をそれぞれラインスペクトラムに
合致する周波数に一致させるようにすれば、各可変フィ
ルタで抜き出された信号成分からＳ／Ｎの良好な信号を
得ることが可能となる。
【００１３】さらに、複数の可変フィルタの出力を合成
した信号について、パルス信号抽出時のパルス間隔とな
る第２のパルス信号に戻すようにしているので、受信時
に抽出されたパルス信号を有効に活用でき、さらに良好
な受信感度が得られる。
した信号について、パルス信号抽出時のパルス間隔とな
る第２のパルス信号に戻すようにしているので、受信時
に抽出されたパルス信号を有効に活用でき、さらに良好
な受信感度が得られる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図１は、この発明
に係るパルス信号受信装置の一実施の形態における構成
を示している。
いて図面を参照して詳細に説明する。図１は、この発明
に係るパルス信号受信装置の一実施の形態における構成
を示している。
【００１５】図１において、図中符号２１はアンテナ
で、到来電波を受信するものである。アンテナ２１から
出力される信号は、周波数変換器２２で中間周波数に変
換された後、Ａ／Ｄ（アナログ／デジタル）変換器２３
によりデジタル信号に変換される。このデジタル信号
は、メモリ回路２４に順次記憶される。メモリ回路２４
に記憶されたデジタル信号は、所定時間経過した後に、
メモリ回路２４から出力されて、パルス配列回路２５に
供給される。このパルス配列回路２５は、入力信号を所
定時間記憶するメモリ回路であり、メモリ回路２４から
出力されたデジタル信号を互いにパルス間隔、つまりパ
ルス繰り返し周期（ＰＲＩ）が一定となるパルス信号列
に変換されてフィルタ回路２６に供給される。
で、到来電波を受信するものである。アンテナ２１から
出力される信号は、周波数変換器２２で中間周波数に変
換された後、Ａ／Ｄ（アナログ／デジタル）変換器２３
によりデジタル信号に変換される。このデジタル信号
は、メモリ回路２４に順次記憶される。メモリ回路２４
に記憶されたデジタル信号は、所定時間経過した後に、
メモリ回路２４から出力されて、パルス配列回路２５に
供給される。このパルス配列回路２５は、入力信号を所
定時間記憶するメモリ回路であり、メモリ回路２４から
出力されたデジタル信号を互いにパルス間隔、つまりパ
ルス繰り返し周期（ＰＲＩ）が一定となるパルス信号列
に変換されてフィルタ回路２６に供給される。
【００１６】フィルタ回路２６は、それぞれ中心周波数
を任意に設定可能なｎ個の可変フィルタ２６１〜２６ｎ
を備え、入力信号を各可変フィルタ２６１〜２６ｎに通
して設定された周波数帯域成分の信号を抽出する。そし
て、各可変フィルタ２６１〜２６ｎで抽出された信号
は、合成器２７で合成された後、パルス再配列回路２８
に供給される。
を任意に設定可能なｎ個の可変フィルタ２６１〜２６ｎ
を備え、入力信号を各可変フィルタ２６１〜２６ｎに通
して設定された周波数帯域成分の信号を抽出する。そし
て、各可変フィルタ２６１〜２６ｎで抽出された信号
は、合成器２７で合成された後、パルス再配列回路２８
に供給される。
【００１７】パルス再配列回路２８は、入力信号を所定
時間記憶するメモリ回路であり、合成器２７の出力を、
パルス配列回路２５で変換される前のＰＲＩとなるパル
ス信号列に戻され、以後、復調処理回路２９に供給さ
れ、パルス信号列の変調成分が復調される。
時間記憶するメモリ回路であり、合成器２７の出力を、
パルス配列回路２５で変換される前のＰＲＩとなるパル
ス信号列に戻され、以後、復調処理回路２９に供給さ
れ、パルス信号列の変調成分が復調される。
【００１８】一方、メモリ回路２４に記憶されたデジタ
ル信号は、ＰＲＦ測定器３０でパルス繰り返し周波数
（ＰＲＦ、つまり１／ＰＲＩ）が測定され、同時に周波
数測定器３１で周波数分布が測定される。それぞれの測
定結果は、パルス制御回路３２及びフィルタ制御回路３
３にそれぞれ供給される。
ル信号は、ＰＲＦ測定器３０でパルス繰り返し周波数
（ＰＲＦ、つまり１／ＰＲＩ）が測定され、同時に周波
数測定器３１で周波数分布が測定される。それぞれの測
定結果は、パルス制御回路３２及びフィルタ制御回路３
３にそれぞれ供給される。
【００１９】ここで、フィルタ制御回路３３は、ＰＲＦ
及び周波数分布からパルススペクトラムの裾野まで含め
た個々のスペクトラム周波数を解析し、フィルタ回路２
６の各可変フィルタ２６１〜２６ｎをその中心周波数が
各スペクトラム周波数に一致するように制御するもので
ある。
及び周波数分布からパルススペクトラムの裾野まで含め
た個々のスペクトラム周波数を解析し、フィルタ回路２
６の各可変フィルタ２６１〜２６ｎをその中心周波数が
各スペクトラム周波数に一致するように制御するもので
ある。
【００２０】パルス制御回路３２は、フィルタ制御回路
３３と同様にＰＲＦ及び周波数分布からパルススペクト
ラムの裾野まで含めた個々のスペクトラム周波数を解析
し、パルス配列回路２５に入力される信号のＰＲＩを各
スペクトラム周波数に応じたＰＲＩとなるように制御す
る。また、パルス制御回路３２は、メモリ回路２４に記
憶された信号のＰＲＩを記憶しており、パルス再配列回
路２８に入力される信号のＰＲＩを受信時に抽出される
信号のＰＲＩに戻すように制御するものである。
３３と同様にＰＲＦ及び周波数分布からパルススペクト
ラムの裾野まで含めた個々のスペクトラム周波数を解析
し、パルス配列回路２５に入力される信号のＰＲＩを各
スペクトラム周波数に応じたＰＲＩとなるように制御す
る。また、パルス制御回路３２は、メモリ回路２４に記
憶された信号のＰＲＩを記憶しており、パルス再配列回
路２８に入力される信号のＰＲＩを受信時に抽出される
信号のＰＲＩに戻すように制御するものである。
【００２１】上記構成において、以下、図２及び図３を
参照してその動作を説明する。まず、パルス信号列のＰ
ＲＩを制御するために、メモリ回路２４の出力からＰＲ
Ｆ測定器３０でＰＲＦ及びパルス幅を測定し、周波数測
定器３１で周波数分布を測定する。
参照してその動作を説明する。まず、パルス信号列のＰ
ＲＩを制御するために、メモリ回路２４の出力からＰＲ
Ｆ測定器３０でＰＲＦ及びパルス幅を測定し、周波数測
定器３１で周波数分布を測定する。
【００２２】上記の測定結果を受けて、パルス制御回路
３２は、図２（ａ）に示すパルス配列回路２５に入力さ
れるパルス信号列を、図２（ｂ）に示すように、互いに
同一のＰＲＩ（図２中では、ＰＲＩ１’＝ＰＲＩ２’＝
ＰＲＩ３’）となるパルス信号列に変換するように、パ
ルス配列回路２５を制御する。そして、フィルタ回路２
６を通過してパルス再配列回路２８に入力されるパルス
信号列を、図２（ｃ）に示すように、メモリ回路２４に
記憶された時のＰＲＩとなるパルス信号列となるように
パルス再配列回路２８を制御する。
３２は、図２（ａ）に示すパルス配列回路２５に入力さ
れるパルス信号列を、図２（ｂ）に示すように、互いに
同一のＰＲＩ（図２中では、ＰＲＩ１’＝ＰＲＩ２’＝
ＰＲＩ３’）となるパルス信号列に変換するように、パ
ルス配列回路２５を制御する。そして、フィルタ回路２
６を通過してパルス再配列回路２８に入力されるパルス
信号列を、図２（ｃ）に示すように、メモリ回路２４に
記憶された時のＰＲＩとなるパルス信号列となるように
パルス再配列回路２８を制御する。
【００２３】なお、パルス制御回路３２は、予め各可変
フィルタの設定中心周波数が分かっている場合に、ライ
ンスペクトルに合致する周波数に合わせるようにしてパ
ルス配列回路２５から出力されるパルス信号列のＰＲＩ
を制御することも可能である。
フィルタの設定中心周波数が分かっている場合に、ライ
ンスペクトルに合致する周波数に合わせるようにしてパ
ルス配列回路２５から出力されるパルス信号列のＰＲＩ
を制御することも可能である。
【００２４】次に、フィルタ制御回路３３における制御
動作について説明する。まず、フィルタ回路２６の特性
を決定するために、メモリ回路２４の出力からＰＲＦ測
定器３０でＰＲＦ及びパルス幅を測定し、周波数測定器
３１で周波数分布を測定する。
動作について説明する。まず、フィルタ回路２６の特性
を決定するために、メモリ回路２４の出力からＰＲＦ測
定器３０でＰＲＦ及びパルス幅を測定し、周波数測定器
３１で周波数分布を測定する。
【００２５】上記の測定結果を受けて、フィルタ制御回
路３３は、各可変フィルタ２６１〜２６ｎのそれぞれの
中心周波数Ｆを、搬送波周波数ＲＦとパルス繰り返し周
波数ＰＲＦとを用いて次のように決定する。
路３３は、各可変フィルタ２６１〜２６ｎのそれぞれの
中心周波数Ｆを、搬送波周波数ＲＦとパルス繰り返し周
波数ＰＲＦとを用いて次のように決定する。
【００２６】Ｆ＝ＲＦ±（ｎ×ＰＲＦ）
そこで、フィルタ制御回路３３では、ＰＲＦ測定器３０
により測定したパルス繰り返し周波数ＰＲＦと、周波数
測定器３１により測定した搬送波周波数ＲＦとに基づい
て、図３に示すように、各可変フィルタ２６１〜２６ｎ
の中心周波数をそれぞれラインスペクトルに合致する周
波数に一致させる。これによって、各可変フィルタ２６
１〜２６ｎで抜き出された信号成分を合成器２７で合成
することで、Ｓ／Ｎの良好な信号が得られる。
により測定したパルス繰り返し周波数ＰＲＦと、周波数
測定器３１により測定した搬送波周波数ＲＦとに基づい
て、図３に示すように、各可変フィルタ２６１〜２６ｎ
の中心周波数をそれぞれラインスペクトルに合致する周
波数に一致させる。これによって、各可変フィルタ２６
１〜２６ｎで抜き出された信号成分を合成器２７で合成
することで、Ｓ／Ｎの良好な信号が得られる。
【００２７】すなわち、合成器２７で合成された信号
は、パルス信号については広い帯域幅を有しているのと
同じ出力が得られ、雑音レベルについては、パルス繰り
返し周波数ＰＲＦ分、等価的な帯域が狭くなる。このた
め、受信感度を悪化させることなしに、ラインスペクト
ラムの裾野の情報を取得することができる。
は、パルス信号については広い帯域幅を有しているのと
同じ出力が得られ、雑音レベルについては、パルス繰り
返し周波数ＰＲＦ分、等価的な帯域が狭くなる。このた
め、受信感度を悪化させることなしに、ラインスペクト
ラムの裾野の情報を取得することができる。
【００２８】したがって、上記実施の形態によれば、周
波数変換器２２にて抽出されたパルス信号が、それぞれ
通過帯域を任意に設定可能な複数の可変フィルタ２６１
〜２６ｎを通過する前に、パルス配列回路２５にて互い
に一定のパルス間隔となるパルス信号列に変換されるこ
とにより、パルス繰り返し周期ＰＲＩの変動によるライ
ンスペクトラムの位置変動を解消することができる。こ
のため、ＰＲＩ変動に対応するために、フィルタを多種
類用意することなくラインスペクトラム成分を良好に抽
出でき、これにより構成の大型化もしくは複雑化させる
ことなく、いかなるパルス繰り返し周期の受信信号にも
対応できる。
波数変換器２２にて抽出されたパルス信号が、それぞれ
通過帯域を任意に設定可能な複数の可変フィルタ２６１
〜２６ｎを通過する前に、パルス配列回路２５にて互い
に一定のパルス間隔となるパルス信号列に変換されるこ
とにより、パルス繰り返し周期ＰＲＩの変動によるライ
ンスペクトラムの位置変動を解消することができる。こ
のため、ＰＲＩ変動に対応するために、フィルタを多種
類用意することなくラインスペクトラム成分を良好に抽
出でき、これにより構成の大型化もしくは複雑化させる
ことなく、いかなるパルス繰り返し周期の受信信号にも
対応できる。
【００２９】また、受信時に周波数変換器２２にて抽出
されたパルス信号の特性がＰＲＦ測定器３０及び周波数
測定器３１にて測定され、この測定結果に基づいてフィ
ルタ制御回路３３にて複数の可変フィルタ２６１〜２６
ｎの通過帯域が制御されることに着目し、複数の可変フ
ィルタ２６１〜２６ｎの中心周波数をそれぞれラインス
ペクトラムに合致する周波数に一致させるようにすれ
ば、各可変フィルタ２６１〜２６ｎで抜き出された信号
成分からＳ／Ｎの良好な信号を得ることが可能となる。
されたパルス信号の特性がＰＲＦ測定器３０及び周波数
測定器３１にて測定され、この測定結果に基づいてフィ
ルタ制御回路３３にて複数の可変フィルタ２６１〜２６
ｎの通過帯域が制御されることに着目し、複数の可変フ
ィルタ２６１〜２６ｎの中心周波数をそれぞれラインス
ペクトラムに合致する周波数に一致させるようにすれ
ば、各可変フィルタ２６１〜２６ｎで抜き出された信号
成分からＳ／Ｎの良好な信号を得ることが可能となる。
【００３０】さらに、複数の可変フィルタ２６１〜２６
ｎの出力を合成器２７にて合成した信号について、パル
ス再配列回路２８にて周波数変換器２２で抽出される信
号のＰＲＩとなるパルス信号列に変換するようにしてい
るので、受信時に抽出された信号を有効に活用でき、さ
らに良好な受信感度が得られる。
ｎの出力を合成器２７にて合成した信号について、パル
ス再配列回路２８にて周波数変換器２２で抽出される信
号のＰＲＩとなるパルス信号列に変換するようにしてい
るので、受信時に抽出された信号を有効に活用でき、さ
らに良好な受信感度が得られる。
【００３１】なお、上記実施の形態では、受信信号から
フィルタ回路２６のフィルタ特性を決定するために必要
な情報を測定したが、予め対象とする信号の特性が分か
っている場合には、受信信号を測定することなしにフィ
ルタ特性を決定でき、このフィルタ特性に合わせてパル
ス配列回路２５におけるパルス信号のＰＲＩを決定でき
ることはもちろんである。また、フィルタ回路２６にお
いて、高周波帯で使用されるようにしてもよい。
フィルタ回路２６のフィルタ特性を決定するために必要
な情報を測定したが、予め対象とする信号の特性が分か
っている場合には、受信信号を測定することなしにフィ
ルタ特性を決定でき、このフィルタ特性に合わせてパル
ス配列回路２５におけるパルス信号のＰＲＩを決定でき
ることはもちろんである。また、フィルタ回路２６にお
いて、高周波帯で使用されるようにしてもよい。
【００３２】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
受信信号のパルス繰り返し周期の変動に影響されること
なく、必要とするラインスペクトラム成分を良好に抽出
し得るパルス信号受信装置を提供することができる。
受信信号のパルス繰り返し周期の変動に影響されること
なく、必要とするラインスペクトラム成分を良好に抽出
し得るパルス信号受信装置を提供することができる。
【図１】この発明に係るパルス信号受信装置の一実施の
形態を示すブロック構成図。
形態を示すブロック構成図。
【図２】同実施の形態におけるパルス信号列のＰＲＩを
制御する動作を示すタイミング波形図。
制御する動作を示すタイミング波形図。
【図３】同実施の形態における可変フィルタの特性制御
方法を説明するためのスペクトラム波形図。
方法を説明するためのスペクトラム波形図。
【図４】従来からの受信対象であるパルス信号を説明す
るために示すタイミング波形図。
るために示すタイミング波形図。
【図５】従来のパルス信号受信装置の一構成例を示すブ
ロック構成図。
ロック構成図。
２１…アンテナ、
２２…周波数変換器、
２３…Ａ／Ｄ変換器、
２４…メモリ回路、
２５…パルス配列回路、
２６…フィルタ回路、
２７…合成器、
２８…パルス再配列回路、
２９…復調処理回路、
３０…ＰＲＦ測定器、
３１…周波数測定器、
３２…パルス制御回路、
３３…フィルタ制御回路。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平10−38999（ＪＰ，Ａ)
特開 平10−39000（ＪＰ，Ａ)
特開 平10−39003（ＪＰ，Ａ)
特開 平４−109187（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−107339（ＪＰ，Ａ)
特開 昭57−82779（ＪＰ，Ａ)
実開 昭63−268（ＪＰ，Ｕ)
特公 昭62−52830（ＪＰ，Ｂ２)
特許3469491（ＪＰ，Ｂ２)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
G01S 7/00 - 7/42
G01S 13/00 - 13/95
Claims (6)
- 【請求項１】 到来電波から任意のパルス信号を抽出す
る信号抽出手段と、 この信号抽出手段により抽出されたパルス信号を、互い
に同一の特性となる第１のパルス信号に変換する第１の
信号変換手段と、 この第１の信号変換手段で変換された第１のパルス信号
を、それぞれ通過帯域を任意に設定可能な複数の可変フ
ィルタに通して出力するフィルタ手段と、 このフィルタ手段の可変フィルタから出力される第１の
パルス信号を合成する合成手段と、 この合成手段により合成された第１のパルス信号を、前
記第１の信号変換手段による変換前の特性となる第２の
パルス信号に変換する第２の信号変換手段と、 前記信号抽出手段で抽出されたパルス信号の特性を測定
する測定手段と、 この測定手段による測定結果に基づいて、前記複数の可
変フィルタの通過帯域を制御するとともに、前記第１の
信号変換手段における第１のパルス信号の特性を制御
し、前記第２の信号変換手段における第２のパルス信号
の特性を制御する特性制御手段とを具備してなることを
特徴とするパルス信号受信装置。 - 【請求項２】 到来電波から任意のパルス信号を抽出す
る信号抽出手段と、 この信号抽出手段により抽出されたパルス信号を、互い
に一定のパルス間隔となる第１のパルス信号に変換する
第１の信号変換手段と、 この第１の信号変換手段で変換された第１のパルス信号
を、それぞれ通過帯域を任意に設定可能な複数の可変フ
ィルタに通して出力するフィルタ手段と、 このフィルタ手段の可変フィルタから出力される第１の
パルス信号を合成する合成手段と、 この合成手段で合成された第１のパルス信号を、前記第
１の信号変換手段による変換前のパルス間隔となる第２
のパルス信号に変換する第２の信号変換手段と、 前記信号抽出手段で抽出されたパルス信号の特性を測定
する測定手段と、 この測定手段による測定結果に基づいて、前記複数の可
変フィルタの通過帯域を制御するとともに、前記第１の
信号変換手段における第１のパルス信号のパルス間隔を
制御し、前記第２の信号変換手段における第２のパルス
信号のパルス間隔を制御する特性制御手段とを具備して
なることを特徴とするパルス信号受信装置。 - 【請求項３】 前記測定手段は、少なくとも前記パルス
信号のパルス間隔、パルス幅、周波数を測定することを
特徴とする請求項１または２記載のパルス信号受信装
置。 - 【請求項４】 前記信号抽出手段は、抽出したパルス信
号をデジタル信号に変換するアナログ／デジタル変換手
段と、このアナログ／デジタル変換手段で得られたデジ
タル信号を格納する第１の格納手段とを有し、 前記第１の信号変換手段は、前記信号抽出手段の第１の
格納手段から出力されたデジタル信号を格納する第２の
格納手段を有し、 前記第２の信号変換手段は、前記合成手段の出力を格納
する第３の格納手段を有してなることを特徴とする請求
項１または２記載のパルス信号受信装置。 - 【請求項５】 前記特性制御手段は、前記測定手段によ
る測定結果に基づいて、前記信号抽出手段で抽出された
パルス信号のラインスペクトラムに合致するように前記
複数の可変フィルタの中心周波数を制御するフィルタ制
御手段を有してなることを特徴とする請求項１または２
記載のパルス信号受信装置。 - 【請求項６】 前記特性制御手段は、前記測定手段によ
る測定結果に基づいて、前記信号抽出手段で抽出された
パルス信号のラインスペクトラムに合致する周波数に応
じたパルス間隔となるように前記第１の信号変換手段に
おける第１のパルス信号のパルス間隔を制御し、ライン
スペクトラムに合致する周波数に応じたパルス間隔に基
づいて、前記第２の信号変換手段における第２のパルス
信号のパルス間隔を制御するパルス制御手段を有してな
ることを特徴とする請求項１または２記載のパルス信号
受信装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP15280398A JP3529627B2 (ja) | 1998-06-02 | 1998-06-02 | パルス信号受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15280398A JP3529627B2 (ja) | 1998-06-02 | 1998-06-02 | パルス信号受信装置 |
Publications (2)
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|---|---|
| JPH11344556A JPH11344556A (ja) | 1999-12-14 |
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Family
ID=15548506
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP15280398A Expired - Fee Related JP3529627B2 (ja) | 1998-06-02 | 1998-06-02 | パルス信号受信装置 |
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|---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-06-02 JP JP15280398A patent/JP3529627B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH11344556A (ja) | 1999-12-14 |
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