JP3529619B2 - 走行所要時間予測装置 - Google Patents

走行所要時間予測装置

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JP3529619B2 JP11216298A JP11216298A JP3529619B2 JP 3529619 B2 JP3529619 B2 JP 3529619B2 JP 11216298 A JP11216298 A JP 11216298A JP 11216298 A JP11216298 A JP 11216298A JP 3529619 B2 JP3529619 B2 JP 3529619B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば高速道路等
の自動車専用道路を管理する交通管制システムに利用さ
れる走行所要時間予測装置に係わり、特に特定の対象区
域の走行所要時間を予測する走行所要時間予測装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】高速道路では、交通量の増加に伴って交
通渋滞が発生し走行所要時間が大幅に変動する。このよ
うな道路状況において例えば高速道路の特定のインター
チェンジ間や特定の都市間等の予め定められた区間を走
行するとき、車両を運転する運転手に当該区間の走行所
要時間を時々刻々提供することは、利用者のサービス向
上とともに高速道路を円滑に運用する上で重要なことで
ある。
【0003】従来、かかる要請から走行所要時間の予測
値を提供する方法が幾つか提案されている。
【0004】その1つは、対象区間を複数の単位区間に
分割するとともに各単位区間に車両感知器を設置し、各
車両感知器で測定される走行車両速度を用いて各単位区
間の走行所要時間を算出し、これら各単位区間の走行所
要時間を合計することにより、対象区間の走行所要時間
を算出する方法である。
【0005】この方法は、現在、高速道路で実際に用い
られている所要時間予測方法である。
【0006】他の1つは、対象区間を複数の単位区間に
分割するとともに各単位区間に車両感知器を設置し、各
車両感知器で測定される走行車両速度を用いて各単位区
間の走行所要時間を算出し、この算出された各単位区間
の所要時間を予め時系列的に蓄えておく。そして、走行
による時間の経過を考慮しつつ各単位区間の走行所要時
間を合計することにより、対象区間の走行所要時間を算
出する方法である。この所要時間予測方法はタイムスラ
イス合計手法と呼ばれている。
【0007】さらに、他の1つは、AVIシステム(Au
tomatic Vehicle Identification Sy-stem )を用いて
行う方法であり、さらに詳しくは対象区間の両側にTV
カメラを設置し、走行車両のナンバを画像認識すること
により、実際に対象区間を走行した各車両の走行所要時
間を測定する方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような所要時間予測方法では、次のような問題点が指摘
されている。
【0009】現在,高速道路で提供されている走行所要
時間の予測値は各単位区間の走行所要時間を単純に合計
したものであって、各単位区間の交通状況が時間の経過
によってあまり変化しない場合、例えば対象区間全域に
わたって車両が順調に流れている場合には走行所要時間
を精度よく予測することが可能である。
【0010】しかし、実際には各単位区間の交通状況は
時間の経過とともに変動するので予測誤差が大きくな
る。特に、朝夕のラッシュ時等,渋滞の発生・解消を繰
り返すとき、予測誤差が著しく大きくなる。ここに、以
上のような道路状況にあっても、精度のよい走行所要時
間の予測値を提供することが望まれている。
【0011】また、AVIシステム等を用いて実際の走
行所要時間を求める方法は、高速道路の適宜な場所に新
たに車両感知器やAVI装置を導入しなければならない
こと。しかも、走行所要時間が得られるのは、走行車両
が対象区間の終端に到着した時である。この場合には、
実際に道路を走行している運転手にとっては、この所要
時間を、目的地まで到達するのに何時間かかるかという
目安として使用することは難しい。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、対象区間の走行に要する時間を低コスト、かつ、簡
便に予測する走行所要時間予測装置を提供することにあ
る。
【0013】また、本発明の他の目的は、交通状況にか
かわらず精度よく走行所要時間を予測する走行所要時間
予測装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、予め設定された自動車道路の対象区間を
走行する自動車の走行に要する時間を予測する走行所要
時間予測装置において、通行券データから前記対象区間
の各単位区間の基準走行所要時間を算出して保存する基
準ファイル作成手段と、前記保存された基準走行所要時
間の中から選択条件に従って過去所定日数分の各単位区
間のn(nは整数)分毎の基準走行所要時間を取り出し
て保存するデータ選択手段と、このデータ選択手段によ
って選択された基準走行所要時間からn分毎の基準走行
所要時間の予測モデルのパラメータを推定するパラメー
タ推定手段と、この推定手段で推定されるパラメータと
前記各単位区間の過去所定日数分のn分毎の基準走行所
要時間とを用いて当日の各単位区間毎の走行所要時間を
予測する当日予測データ演算手段と、この当日予測デー
タ演算手段で求めた当日の各単位区間毎の走行所要時間
を、時系列的、かつ、単位区間毎に並べて各単位区間の
走行所要時間パターンテーブルを作成する手段と、当日
の最新時刻近傍の前記通行券データから前記基準ファイ
ル作成手段で作成される各単位区間の基準走行所要時間
と前記当日予測データ演算手段で予測される当日の各単
位区間の走行所要時間とを用いて、予測された各単位区
間毎の走行所要時間を補正し、前記単位区間毎の走行所
要時間パターンテーブルを随時更新する当日予測補正手
段と、このパターンテーブルの各単位区間毎の走行所要
時間パターンを用いて、予め前記対象区間内の任意の区
間の走行所要時間を予測計算し出力する走行所要時間計
算手段とを設けた走行所要時間予測装置である。
【0015】このような手段を講じたことにより、通行
券データから得られる各単位区間の実績の基準走行所要
時間のうち、過去の類似する所定日数分の各単位区間の
実績基準走行所要時間を用いて、n分毎の走行所要時間
の予測モデルのパラメータを推定するとともに、この推
定パラメータを用いて当日の各単位区間のn分毎の走行
所要時間を予測し、これを時系列的、かつ、各単位区間
毎に並べて、各単位区間の走行所要時間のパターンテー
ブルを作成する。
【0016】以上の一連の処理は当日の夜中に行われ
る。
【0017】しかる後、当日の現時点における最新近傍
の通行券データから得られる各単位区間のn分毎の基準
走行所要時間に基づいて予測された当日の各単位区間の
n分毎の走行所要時間を補正し、パターンテーブルを随
時更新するので、当日の各単位区間のn分毎の走行所要
時間を予測するが、最新近傍の通行券データである最新
の道路状況に応じて補正し、かつ、走行所要時間パター
ンテーブルを随時更新するので、この走行所要時間パタ
ーンテーブルから精度の高い走行所要時間を求めること
ができる。
【0018】しかも、従来のように、各単位区間ごとに
車両感知器やAVI装置を設ける必要がなく、インター
チェジなどに設置される例えば料金収受システムで集め
られる通行券データを利用するので、安価、かつ、簡便
に実現できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0020】図1は本発明に係わる走行所要時間予測装
置の一実施の形態を示す全体構成図である。
【0021】この走行所要時間予測装置は、対象区間の
中の単位区間である例えば各IC(インターチェンジ)
の料金収受システムなどから送られてくる通行券実績デ
ータを受け取って処理する計算機システムであって、こ
の計算機システムは例えば中央の交通管制センターまた
は同等の役割を果たす場所に設置され、ここで予測され
る走行所要時間は対象区間の適宜な場所の表示盤で表示
される。
【0022】同図において1は通行券データであって、
車両がICの出口料金所を通過するときに集められる。
この通行券データは料金収受システムに通行券を通すこ
とにより自動的に収集可能であるが、料金収受システム
でなくてもそれ専用の例えば通行券データを読取り伝送
するシステムであればよい。この通行券から入手できる
データは、通行券の一般的なフォーマットから次のよう
なデータが上げられる。
【0023】 車種NO、入口IC.NO、入口 月、入口 日、入口 時、入口 分 出口IC.NO、出口 月、出口 日、出口 時、出口 分 車種NO1は例えば大型車、車種NO2は小型車のごと
きである。
【0024】2は入口別ファイル変換手段であって、I
Cの入口料金所に入った時刻を基準とし、出口料金所を
出るまでの時間を予測するもので、前記通行券データ1
を元にして例えば入口料金所別のファイルに変換する。
このとき、各単位区間例えば区間1〜区間nの入口料金
所別ファイル31 〜3n に分類し、このファイル31
n には通行券フォーマット上の出口時刻から入口時刻
を差し引いた各車両の実績所要時間データを格納する。
【0025】4は基準ファイル作成手段である。車の走
行の場合には、途中のサービスエリア等で休憩すること
もあれば、法定速度以上で走行する車もあるので、例え
ば5分間隔で得られる車ごとの走行所要時間にはバラツ
キがある(図4、図5参照)。そこで、基準ファイル作
成手段4では、バラツキを除去するためのフィルタリン
グ処理を行い、車両毎の所要時間から大多数の車両が単
位区間を走行するに要する基準所要時間を求め、各単位
区間基準値データファイル51 〜5n に格納する。
【0026】6は車両の走行所要時間に影響を与えるカ
レンダモードデータ、例えば年月日に平日,休み明け
(月曜)、休日前(土曜)、休日を付したカレンダモー
ドデータファイルである。
【0027】7はデータ選択手段であって、例えばモー
ド選択の場合には当日のカレンダーモード別、例えば平
日,休み明け(月曜)、休日前(土曜)、休日の何れか
に分類し、区間基準ファイル51 〜5n から単位区間毎
に1日分の5分毎の基準所要時間を読み出し、日毎デー
タファイル8に格納する。通常,当日の真夜中例えば午
前1ごろに行う場合には、各単位区間の過去5日分の5
分毎基準所要時間を取り出して保存する。
【0028】ここで、過去5日分とは、カレンダーモー
ドが平日の場合には前日データ、2日前データ、……、
5日前データを意味し、休日の場合には1週間前休日デ
ータ、2週間前休日データ、…、5週間前休日データな
どを意味する。なお、5日分に限るものでなく、所要と
する日数分であればよい。
【0029】なお、データ選択手段7は、モード別、日
付け別および区間別ごとに選択し、日毎データファイル
8に保存できる。
【0030】以上のようにして例えば5日分の基準走行
所要時間を日毎データファイル8に保存したならば、引
き続き、パラメータ推定手段9による処理を実行する。
このパラメータ推定手段9は、5日分の5分毎の基準走
行所要時間を用いて、例えばカルマンフィルタなどの統
計モデルによりモデルのパラメータを算出し、パラメー
タファイル10に格納する。
【0031】図2はデータ選択手段7ないしパラメータ
推定手段9による処理例を説明する図である。
【0032】すなわち、データ選択手段7によってデー
タ読込み条件(モード、日付、区間)を設定し(S
1)、区間基準ファイル51 〜5n から前述する5日分
の基準走行所要時間データを読み込み、日毎データファ
イル8に格納する。
【0033】しかる後、カルマンフィルタの初期値を設
定し(S3)、逐次最小2乗法により、既知である2日
前〜5日前の所要時間とパラメータ初期値a1〜a4と
を用いて、下記式により前日走行所要時間パラメータQ
(前日)を算出する(S4)。
【0034】 Q(前日)=a1・Q(2日前)+a2・Q(3日前) +a3・Q(4日前)+a4・Q(5日前) …(1) このようにして得られたパラメータはパラメータファイ
ル10に書き込む(S5)。
【0035】そして、パラメータ推定手段9にて推定さ
れたパラメータを用いて、当日予測データ演算手段11
が当日の各単位区間の走行所要時間を推定し(図3)、
単位区間毎の当日予測データファイル121 〜12
n (122 〜12n )を作成する。すなわち、当日予測
データ演算手段11は、図3に示すようにパラメータフ
ァイル10から例えば前日〜4日前のパラメータを取り
出し(S11)、次式に基づいて当日予測データを計算
し(S12)、当日予測データファイル121 〜12n
に書き込む(S13)。
【0036】 Q(今日)=a1・Q(前日)+a2・Q(2日前) +a3・Q(3日前)+a4・Q(4日前) …(2) 従って、以上のようにして推定された各単位区間の走行
所要時間を時系列に並べ、走行による時間の経過を考慮
しつつ各単位区間の走行所要時間を合計すれば、予め例
えば当日の午前1時ごろに任意区間の所要時間を予測す
ることができる(タイムスライス法)。
【0037】さらに、オンラインによって時々刻々当日
の最新の基準所要時間を求めて区間基準ファイル51
n に格納すれば、当日予測補正手段13では、予め予
測した当日予測データである各単位区間の走行所要時間
を前記当日の最新基準走行所要時間で補正すれば、より
高精度な各単位区間の補正済み当日予測データ141
14n (142 〜14n は図示せず)を得ることができ
る。
【0038】タイムスライス更新手段15は、補正なし
当日予測データ或いは補正済みの当日予測データに基づ
いてタイムスライステーブル16を順次更新する。走行
所要時間計算手段17は、タイムスライステーブル16
から車両の入口料金所に入る時の各区間ごとの走行所要
時間を合計し、任意の区間の走行所要時間を取り出すこ
とができる。
【0039】なお、パラメータ推定手段9は、カルマン
フィルタの統計モデルを用いて、n分毎の走行所要時間
の予測モデルのパラメータを推定したが、統計モデル以
外に状況に応じてニューラルネットワークおよびファジ
ィモデルなどを用いて推定することが可能である。
【0040】ニューラルネットワークにおいては、予め
単位区間ごとに平日,休日前,休日その他走行所要時間
に関係する条件を入力し、車の実際の走行所要時間とな
るような重み係数を推定し、以後重み係数を用いて、前
日に当日の条件と重み係数とを設定し、当日の走行所要
時間を予測するものである。
【0041】また、種々の条件のもとに単位区間の走行
所要時間を予測するファジィモデルを構築し、過去の実
績および知識に基づいてパラメータを作成しファジィル
ールに基づいて前日に当日のパラメータを入力し、単位
区間の走行所要時間を予測することもできる。
【0042】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、通行券データから得られる各単位区間のn分毎の基
準走行所要時間に基づいて予測された当日の各単位区間
のn分毎の走行所要時間を、当日の現時点における最新
近傍の通行券データから得られる各単位区間のn分毎の
基準走行所要時間に基づいて補正し、パターンテーブル
を随時更新するので、当日の各単位区間のn分毎の走行
所要時間を予測するが、最新近傍の通行券データである
最新の道路状況に応じて補正し、かつ、走行所要時間パ
ターンテーブルを随時更新するので、最新の道路状況を
考慮しつつパターンテーブルから精度の高い走行所要時
間を求めることができる。さらに、道路状況と経年変化
とに対応しつつ常に高精度な走行所要時間を予測でき
る。
【0043】また、従来のように各単位区間ごとに車両
感知器やAVI装置を設ける必要がなく、通行券データ
を利用することから時間を考慮した走行所要時間の予測
値を安価、かつ、簡便に算出できる。
【0044】さらに、n分毎の走行所要時間の予測モデ
ルのパラメータを推定し、このパラメータから当日の予
測データを求めているので、予測精度を上げることがで
きる。
【0045】(他の実施の形態) (1) 図4は実際の通行券データから求めた高速道路
のある単位区間の全車種の実績所要時間パターン図であ
り、図5は普通車のみの単位区間の全車種の実績所要時
間パターン図である。
【0046】この図4と図5とを比較すれば明らかなよ
うに、普通車が全体の9割以上を占めており、この普通
車のパターンを全体のパターンとして決定してもよいも
のである。
【0047】従って、実際の状況から普通車のみを対象
にし、これを用いて図1の装置により当日の予測データ
を作成しても、基準所要時間の計算の信頼性を上げるこ
とができる。
【0048】よって、普通車の通行券データを用いれ
ば、取り扱うデータの数を1割程度減らすことができ、
かつ、オートバイなどの車の渋滞からすり抜けてくるノ
イズとなるデータを自動的に除くことができ、よりデー
タの信頼性を上げることができる。
【0049】(2) 前記基準値ファイル作成手段4と
しては、フィルタリング処理を行った後、車両の実績の
走行所要時間から各単位区間の基準走行所要時間を算出
したが、例えば各車両が実際に出口料金所を出るまでの
走行所要時間の5分間隔のk分刻み(実施例では5分刻
み)の度数分布(ヒストグラム)を求め、その度数が最
大となる最頻値の走行所要時間を、各単位区間の基準所
要時間とすることができる。
【0050】図6および図7はヒストグラムの作成処理
例を示す図である。
【0051】すなわち、通行券データまたは入口料金所
別ファイル31 〜3n のデータから時系列ソートファイ
ルを作成した後(S21)、このファイルのデータから
例えば5分間隔5分刻みの所要時間の頻度値を表すヒス
トグラムファイルを作成する(S22)。そして、この
作成されたヒストグラムファイルから5分間隔ごとに最
頻値を抜き出して書き込むことにより最頻値ファイルを
作成する(S23)。
【0052】ヒストグラムファイル作成ステップS22
は、図7に示すように各車両の所要時間を全て「分」と
なるように変換する通算分計算を実施した後(S22
1)、ヒストグラム幅例えば5分間隔幅を決定する(S
222)。しかる後、各車両の走行所要時間データを順
次取り出し(S223)、当該走行所要時間データが何
れのヒストグラム時間幅に入るか判断し、ある1つのヒ
ストグラム時間幅に入っている場合には当該ヒストグラ
ム時間幅の頻度をカウントアップした後、走行所要時間
データを保存する(S224〜S226)。
【0053】その後、5分間隔ごとのヒストグラムの中
から最頻値を取り出し、例えば5分間隔ヒストグラムの
配列にセットし、ヒストグラムファイルに書き込んでい
く(S227、S228)。
【0054】因みに、図8に示す高速道路のある区間の
各車両の実績走行所要時間のパターンの中から例えば
6:00〜6:05および12:00〜12:05の5
分刻みのヒストグラムを作成した例が図9、図10であ
る。さらに、多くの時刻について同様のヒストグラムの
最頻値をプロットしたのが図11である。
【0055】これらヒストグラムの検討結果、最頻値は
ほぼパターンの下の境界ラインにそっていることが分か
る。つまり、短い走行所要時間で走行しているのが多
い。これは殆んどの車が可能な限り急いで走行している
結果を意味している。
【0056】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、各車両の通行券データから求まる実績の走行所要時
間は同時刻に入口料金所に入った場合でもバラツキがあ
るが、この車両毎の走行所要時間から各単位区間の基準
走行所要時間(大多数の車両が単位区間を通過する要す
る時間)を簡易なアルゴリズムを用いて実現できる。
【0057】(3) さらに、データ量の少ない時間帯
の処理やグループで旅行をしている車両の影響等を除い
て各単位区間の良好な基準走行所要時間を決定するフィ
ルタリング処理について説明する。
【0058】その1つは、通行券データから入口料金所
別に変換された入口料金所別ファイル31 〜3n から、
各車両が実際に出口料金所を出るまでの走行所要時間の
n分間隔(例えば5分)のk分(例えば5分)刻みの度
数分布を求め、n分毎の度数分布の中の最頻値をもとに
旅行時間度数のα%以上について平均時間を取り、これ
を基準走行所要時間とする。
【0059】例えば図12のヒストグラムにおいては、
最頻値の度数の2/3(α=66.7)以上を平均する
と、基準走行所要時間は、 (15分×14+20分×11)/25=17.2分 … (3) となる。
【0060】他の1つは、例えば次のようにして最頻値
を選定するものである。
【0061】イ.通行券データから入口料金所別に変換
された入口料金所別ファイル31 〜3n から、各車両が
実際に出口料金所を出るまでの走行所要時間のn分毎の
k分刻みの度数分布(図13a参照)を求め、n分毎の
最頻値をもとに最頻値度数のα%以上について平均時間
を求めるとき、特定の最頻値を除外して平均時間を計算
する。
【0062】ロ.しかし、例えば図13(b)のような
ヒストグラムの場合、5分,5分,5分の3間隔に度数
がなく、その次に最頻値が現れる場合がある。このよう
なとき、当該最頻値は2/3以上の中にあるが、予め設
定される連続係数=3または3以上に基づき、ヒストグ
ラムの時系列方向に3間隔度数なし或いは非常に度数が
小さいとき、当該最頻値を除外して平均時間の計算を実
行する(図14のS57,S58を参照)。
【0063】ハ.なお、計算実績データ無しの時間帯は
同様な条件をもつ前回値を使用する(S61)。
【0064】ニ.さらに、最頻値が3または3以下のと
き、図13(c)のようにヒストグラムの最初の頻度値
=2を使用する(S62)。
【0065】また、複数の最頻値があるが、最頻値所要
時間を中心に所定分以上離れている時、それを除いて平
均時間を計算してもよい。
【0066】以上の一連の処理例は図14に示す通りで
ある。
【0067】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、データ量の少ない時間帯の処理やグループによって
旅行しているような車両の影響を除いて、各単位区間の
良好な実績の基準走行所要時間を求めることができる。
【0068】(4) さらに、走行所要時間計算手段1
7としては、タイムスライステーブル16にテーブル化
した単位区間の走行所要時間パターンから入口料金所に
入る時刻の各区間ごとの走行所要時間を合計して任意の
区間の走行所要時間を計算し予測するようにしたが、例
えばタイムスライス合計手法を用いて、対象区間内の任
意の区間の走行所要時間を予測してもよい。
【0069】この予測例について図15を参照して説明
する。例えば0時5分に単位区間1に進入した車両が単
位区間5の終端に到達する時間,すなわち対象区間を走
行するのに要する時間を予測する。
【0070】先ず、車両は単位区間1の走行に8分を要
して0時13分に単位区間2に進入する。この時刻に単
位区間2に進入した車両は単位区間2の走行に10分を
要する。同様に時間の経過を考慮すると、各単位区間の
走行には図15に示す2重線で囲んだ部分を加算する。
その結果、単位区間1から単位区間5までの対象区間の
走行所要時間は計54分となり、対象区間の終端である
目的地には0時59分に到着することになる。
【0071】図16は、タイムスライス法を用いて走行
所要時間を推定した例を示す図でるあ。同図の実線は推
定された走行所要時間であり、点線は実績時間である。
この推定走行所要時間と実績時間との間には一定の誤差
があるが、推定のパターンは実績のパターンと良く一致
しており、渋滞開始の立ち上がりや渋滞解消の時間につ
いて遅れなく追従している。
【0072】なお、誤差(推定−実績)は、図17に示
すように+側に出ているが、これはタイムスライス法の
推定の場合には各区間の出口料金所の待ち時間が加算さ
れているためである。しかも、図17の誤差のグラフか
ら一定値を引くと、誤差が平均的に小さくなることが分
かる。
【0073】そこで、前述したようなタイムスライス合
計手法によって推定された対象区間内の任意の走行所要
時間から一定値を引き算し、その結果の値を予測走行所
要時間としてもよい。
【0074】さらに、図16に示す走行所要時間の結果
には多少のフラツキがある。
【0075】そこで、予め基準走行所要時間を計算する
オンラインの計算は、実績データが全部揃う夜中に行う
場合を想定すると、例えば計算該当時刻を中心に5個程
度の平均をとる,いわゆる遅れなし移動平均の手法を用
いてフラツキを小さくする。遅れなし移動平均とは、例
えば過去時間のデータだけでなく、夜中に計算すること
から既に前日のデータを取得しているので、計算該当時
刻を中心として前の時間のデータも用いて平均化するの
で、実質的に遅れ無しの状態で平均化することをいう。
【0076】遅れなし移動平均の計算方法 時刻t(単位:分)の走行所要時間をTr(t)とし、
計算該当時刻tの遅れなし平均時間Trm(t)は下式
に基づいて求める。サンプルは5個であり、計算該当時
刻を中心として、過去時間のデータを2個、前の時間の
データを2個とする。
【0077】
【数1】
【0078】但し、上式において△tは5分である。
【0079】図18は図16のデータに対し遅れなし平
均(個数:5個)を施した結果である。この図から明ら
かなように、図16にあったノイズのようなフラツキは
なくなり、緩やかなグラフとなっている。図19は図1
8のグラフの誤差(推定−実績)を示している。この誤
差の平均値は約9.25分である。そして、改良推定値
として、図18の推定値から一定値(誤差平均値)を引
いたものが図20である。よって、図20から明らかな
ように、フラツキも誤差もだいぶ少なくなり、図16よ
り大きく実績に近似した推定値を得ることができる。
【0080】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、対象区間の任意の区間の走行所要時間を予測するに
際し、タイムスライス合計手法を用いて求めるだけでな
く、テーブル16の単位区間の走行所要時間パターンか
ら推定値と実績との誤差相当分を引き算し、予測を求め
るための走行所要時間としているので、誤差やフラツキ
を大幅に減らすことができる。
【0081】(5) 当日の現時点で得られる最新近傍
の通行券データ群を用いて求めた基準所要時間のパター
ンから当日の渋滞開始時刻を判断し、予め予測した単位
区間の走行所要時間パターンを補正すれば、より精度の
高い単位区間の走行所要時間パターンを予測できる。
【0082】図21はかかる処理手順例を説明する図で
ある。
【0083】先ず、当日の現時点で得られる最新近傍の
通行券データ群の実績データを読み込み(S31)、入
口別ファイル変換手段2にて出口料金所で得られた実績
データをもとに前述したと同様の要領で入口料金所別に
データ変換した後(S32)、基準ファイル作成手段4
において前述同様にヒストグラムを作成し、最頻度デー
タから最新の基準走行所要時間を推定し、区間基準ファ
イル51 〜5n に格納する(S33)。
【0084】しかる後、当日予測補正手段13は、当日
の最新の基準走行所要時間について当日移動完了クラグ
が立っているか否かを判断し(S34)、未だ移動完了
していない時には前記当日の最新の基準走行所要時間の
パターンの立ち上がり(渋滞開始)の判断に関し、時刻
nとk刻み後の時刻(n−k)の基準走行所要時間が共
に予め定める混雑開始判定所要時間を越えたか否かを判
断する(S35)。越えている場合には、時刻nが当日
の最新の渋滞開始時刻ncsとする(S36)。
【0085】さらに、前記渋滞開始時刻ncsと予め予測
した各単位区間の当日予測データから得られる渋滞開始
時刻tcsとを比較し(S37)、時刻ncsが早いときに
は、tcs−ncsだけ当日予測データパターンを前に移動
し(S38)、当日移動完了フラグ「1」を設定する
(S39)。つまり、当日予測データの渋滞開始時刻を
tcs−ncsだけ早めれば、当日の最新の基準走行所要時
間のパターンに近くなる。
【0086】一方、ステップS37の判断結果から時刻
ncsが早くないとき、ステップS39に移行し、ここで
時刻nと渋滞開始時刻tcsとを比較し(S40)、時刻
nがtcsより遅いときには当日予測データパターンをn
−tcsだけ後ろに移動させる(S41)。
【0087】しかる後、実績走行所要時間と移動済みの
基準走行所要時間との時間誤差△terを計算し(S4
2)、タイムスライス法に用いる移動済みの基準走行所
要時間パターンに時間誤差△terを加えて随時更新補正
することにより(S43)、タイムスライステーブル1
6における単位区間の走行所要時間パターンとするもの
である。
【0088】従って、この実施の形態によれば、当日の
現時点における最近近傍の渋滞開始時刻と予め予測した
各単位区間の当日予測データから得られる渋滞開始時刻
とを比較し、両渋滞開始時刻のずれに応じて当日予測デ
ータパターンを移動し当日予測データとするので、当日
の道路混雑状況を適切に反映させることができる。
【0089】さらに、両渋滞開始時刻のずれに応じて当
日予測データパターンを移動した後、タイムスライステ
ーブル16における単位区間の走行所要時間パターンを
更新するので、当日の道路混雑状況に基づいて予め対象
区間の任意の区間の走行所要時間を求めることができ、
運転手に精度の高い走行所要時間を提供できる。
【0090】(6) 以上の実施の形態においては、当
日の各単位区間の走行所要時間を予測するに際し、カル
マンフィルタを用いて自己回帰モデル係数を推定すると
か、ニューラルネットワークやファジィモデルを用い
て、n分毎の走行所要時間予測モデルのパラメータを推
定しているが、その他に例えばカオスモデルを用いると
か、遺伝的アルゴリズムを用いて、予測モデルのパラメ
ータを推定してもよい。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、対
象区間の各単位区間の走行所要時間を低コスト、かつ、
簡便に予測できる。また、予め予測した当日の走行所要
時間を最新の道路状況で補正し、タイムスライステーブ
ルの内容を随時更新するので、任意の区間の走行所要時
間を精度よく予測できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる走行所要時間予測装置の一実
施の形態を示す全体構成図。
【図2】 図1に示すパラメータ推定手段の動作手順を
説明する図。
【図3】 図1に示す当日予測データ演算手段の動作手
順を説明する図。
【図4】 単位区間の全車種の実績所要時間パターン
図。
【図5】 単位区間の普通車のみの実績所要時間パター
ン図。
【図6】 ヒストグラム作成の概略動作を説明する図。
【図7】 ヒストグラム作成の処理例を示す図。
【図8】 高速道路のある区間の各車両の実績走行所要
時間のパターン図。
【図9】 図8のパターン図から6:00〜6:05の
5分刻みにおけるヒストグラム図。
【図10】 図8のパターン図から12:00〜12:
05の5分刻みにおけるヒストグラム図。
【図11】 多くの時刻におけるヒストグラムの最頻値
をプロットした図。
【図12】 ヒストグラムから基準所要時間を算出する
例を説明する図。
【図13】 ヒストグラムから基準所要時間を算出する
他の例を説明する図。
【図14】 ヒストグラムから基準所要時間を算出する
時の処理例を説明する図。
【図15】 各単位区間の走行所要時間を時系列的、か
つ、単位区間毎に並べたタイムスライステーブル図
【図16】 推定値と実績との走行所要時間の例をグラ
フ化した図。
【図17】 図16に対する推定値と実績との走行所要
時間のずれである誤差をグラフ化した図。
【図18】 推定値と実績との走行所要時間を5個ずつ
平均化してグラフ化した図。
【図19】 図18に対する推定値と実績との走行所要
時間のずれである誤差をグラフ化した図。
【図20】 図18の推定走行所要時間から誤差を差し
引いた時の推定値と実績との走行所要時間のグラフを表
す図。
【図21】 渋滞開始時間を考慮した当日予測補正処理
を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1…通行券データ 4…基準ファイル作成手段 7…データ選択手段 9…パラメータ推定手段 11…当日予測データ演算手段 13…当日予測補正手段 15…タイムスライステーブル更新手段 16…タイムスライステーブル 17…走行所要時間計算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/00 G06F 17/60

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定された自動車道路の対象区間を
    走行する自動車の走行に要する時間を予測する走行所要
    時間予測装置において、 通行券データから前記対象区間の各単位区間の基準走行
    所要時間を算出して保存する基準ファイル作成手段と、 前記保存された基準走行所要時間の中から選択条件に従
    って過去所定日数分の各単位区間のn(nは整数)分毎
    の基準走行所要時間を取り出して保存するデータ選択手
    段と、 このデータ選択手段によって選択された基準走行所要時
    間からn分毎の基準走行所要時間の予測モデルのパラメ
    ータを推定するパラメータ推定手段と、 この推定手段で推定されるパラメータと前記各単位区間
    の過去所定日数分のn分毎の基準走行所要時間とを用い
    て当日の各単位区間毎の走行所要時間を予測する当日予
    測データ演算手段と、 この当日予測データ演算手段で求めた当日の各単位区間
    毎の走行所要時間を、時系列的、かつ、単位区間毎に並
    べて各単位区間の走行所要時間パターンテーブルを作成
    する手段と、 当日の最新時刻近傍の前記通行券データから前記基準フ
    ァイル作成手段で作成される各単位区間の基準走行所要
    時間と前記当日予測データ演算手段で予測される当日の
    各単位区間の走行所要時間とを用いて、予測された各単
    位区間毎の走行所要時間を補正し、前記単位区間毎の走
    行所要時間パターンテーブルを随時更新する当日予測補
    正更新手段と、 このパターンテーブルの各単位区間毎の走行所要時間パ
    ターンを用いて、予め前記対象区間内の任意の区間の走
    行所要時間を予測計算し出力する走行所要時間計算手段
    とを備えたことを特徴とする走行所要時間予測装置。
  2. 【請求項2】 自動車の通行券データは、普通車のみと
    することを特徴とする請求項1に記載の走行所要時間予
    測装置。
  3. 【請求項3】 前記基準ファイル作成手段は、入口料金
    所別に分けた通行券データから、各車両が各入口料金所
    から実際に出口料金所を出るまでの走行所要時間のn分
    毎の所定分刻みの度数分布を求め、これら度数分布の中
    の最頻値度数の所定値%以上の平均値をとり、この平均
    値を前記各単位区間の基準走行所要時間とすることを特
    徴とする請求項1に記載の走行所要時間予測装置。
  4. 【請求項4】 前記基準ファイル作成手段は、入口料金
    所別に分けた通行券データから、各車両が各入口料金所
    から実際に出口料金所を出るまでの走行所要時間のn分
    毎の所定分刻みの度数分布を求め、これら度数分布の中
    の最頻値度数の所定値%以上の平均値をとる時に、最頻
    値度数の所定値%以上であるが度数分布の時系列の増加
    方向に所定分以上の間隔が開いている所要時間を除いて
    平均値を求め、この平均値を前記各単位区間の基準走行
    所要時間とすることを特徴とする請求項1に記載の走行
    所要時間予測装置。
  5. 【請求項5】 前記基準ファイル作成手段は、入口料金
    所別に分けた通行券データから、各車両が各入口料金所
    から実際に出口料金所を出るまでの走行所要時間のn分
    毎の所定分刻みの度数分布を求め、これら度数分布の中
    の最頻値度数の所定値%以上の平均値をとる時に、最頻
    値走行所要時間を中心に所定分以上離れた所要時間のも
    のを除いて平均値を求め、この平均値を前記各単位区間
    の基準走行所要時間とすることを特徴とする請求項1に
    記載の走行所要時間予測装置。
  6. 【請求項6】 前記基準ファイル作成手段は、入口料金
    所別に分けた通行券データから、各車両が各入口料金所
    から実際に出口料金所を出るまでの走行所要時間のn分
    毎の所定分刻みの度数分布を求め、これら度数分布の中
    の最頻値度数の所定値%以上の平均値をとる時に、度数
    分布の両端所定値%を除いて平均値を求め、この平均値
    を前記各単位区間の基準走行所要時間とすることを特徴
    とする請求項1に記載の走行所要時間予測装置。
  7. 【請求項7】 前記走行所要時間計算手段は、タイムス
    ライス手法を用いて、対象区間内の任意の区間の走行所
    要時間を求めるとともに、この走行所要時間から所定時
    間を引いた時間を、対象区間内の任意の区間の走行所要
    時間予測値とすることを特徴とする請求項1に記載の走
    行所要時間予測装置。
  8. 【請求項8】 前記走行所要時間計算手段は、タイムス
    ライス手法を用いて、対象区間内の任意の区間の走行所
    要時間の遅れなし移動平均をとり、この移動平均時間か
    ら所定時間を引いた時間を、対象区間内の任意の区間の
    走行所要時間予測値とすることを特徴とする請求項1に
    記載の走行所要時間予測装置。
  9. 【請求項9】 前記当日予測補正更新手段は、通行券デ
    ータ群から作成される当日の最新時刻と所定時刻経過後
    の時刻との各単位区間毎の基準走行所要時間と予め定め
    た渋滞開始判定所要時間とを比較し、最新渋滞開始時刻
    を決定する手段と、この最新渋滞開始時刻と前記当日予
    測データ演算手段で得られる当日の各単位区間毎の走行
    所要時間予測パターンの予測渋滞開始時刻とを比較し、
    前記最新渋滞開始時刻が早いときに前記当日の各単位区
    間毎の走行所要時間予測パターンを前に移動する第1の
    パターン移動手段と、前記最新渋滞開始時刻が遅いとき
    に前記当日の各単位区間毎の走行所要時間予測パターン
    を後ろに移動する第2のパターン移動手段とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れか1つに
    記載の走行所要時間予測装置。
  10. 【請求項10】 前記当日予測補正更新手段は、請求項
    9に記載する各構成要件と、実績走行所要時間と前記移
    動済みの走行所要時間予測パターンとから時間誤差を計
    算する誤差計算手段と、この時間誤差を用いて前記各単
    位区間の走行所要時間パターンテーブルを随時更新する
    手段とを設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項
    8の何れか1つに記載の走行所要時間予測装置。
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