JP3528549B2 - アンテナ - Google Patents

アンテナ

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JP3528549B2
JP3528549B2 JP32917797A JP32917797A JP3528549B2 JP 3528549 B2 JP3528549 B2 JP 3528549B2 JP 32917797 A JP32917797 A JP 32917797A JP 32917797 A JP32917797 A JP 32917797A JP 3528549 B2 JP3528549 B2 JP 3528549B2
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齋藤  健
昌行 松尾
和久 吉木
万典 松本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内の天井面や壁
面に設置されるアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、屋内の天井面や壁面等に設置
されるアンテナとしては、図14(a)に示すダイポー
ルアンテナ30や、図14(b)に示すモノポールアン
テナ31や、図14(c)に示すローディングコイルア
ンテナ32があり、各アンテナ30〜32は天井面や壁
面等の設置面から突出した状態で使用される。ここで、
各アンテナの送受信する電波の波長をλとすると、各ア
ンテナのアンテナ長は、ダイポールアンテナ30では約
λ/2、モノポールアンテナ31では約λ/4であっ
た。また、ローディングコイルアンテナ32では、アン
テナ長がコイルによって短縮され、そのアンテナ長は約
λ/15〜λ/4であった。また、この種のアンテナと
して、特開平8−65033号公報に示されるものもあ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のアンテナ3
0〜32のアンテナ長は送受信する電波の波長λ(即ち
周波数)に依存しており、準マイクロ波帯以上の周波数
帯域ではλ/4≦75mmとなるので、美観上好ましく
はないが、設置面からの突出量はそれほど問題とはなら
ない。しかしながら、VHF周波数帯、例えば100M
Hzではλ/4=750mm、λ/15=200mmと
なるので、ローディングコイルアンテナ32を用いた場
合でも、アンテナが設置面から略200〜750mm程
度突出するため、美観上好ましくないのは勿論のこと、
アンテナに人が接触する虞があり、安全性の面からも問
題があった。また、人との接触によってアンテナが破損
し、アンテナ特性が悪化するという可能性もあった。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、設置面からの突出量
を少なくして、人との接触を防止するとともに、破損に
よる性能の悪化を防止したアンテナを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、平面内に螺旋を描くような形
状に金属導体から形成された放射素子と、放射素子との
間に所定の距離を開けて放射素子と略平行に配置された
接地板と、放射素子の一端部と接地板とを同電位に接続
する接続部と、接地板における放射素子側とは反対側の
面に配設され、放射素子に設けられた給電部に給電する
ための給電コネクタと、接地板における放射素子側の面
に取り付けられ、放射素子を覆う電波透過材料から形成
されたカバーとを備え、接地板に、放射素子の形状に沿
って開口するガイド溝を設け、給電コネクタを、放射素
子に電気的に接続された状態で、ガイド溝に沿って移動
自在に配設しており、接地板と平行な平面内に螺旋状に
放射素子を形成しているので、設置面からのアンテナの
突出量を少なくすることができる。そのうえ、接地板
に、放射素子の形状に沿って開口するガイド溝を設け、
給電コネクタを、放射素子に電気的に接続された状態
で、ガイド溝に沿って移動自在に配設しているので、給
電部の位置を微調整することができ、インピーダンスを
容易に整合させることができる。
【0006】
【0007】請求項の発明では、平面内に螺旋を描く
ような形状に金属導体から形成された放射素子と、放射
素子との間に所定の距離を開けて放射素子と略平行に配
置された接地板と、放射素子の一端部と接地板とを同電
位に接続する接続部と、接地板における放射素子側とは
反対側の面に配設され、放射素子に設けられた給電部に
給電するための給電コネクタと、接地板における放射素
子側の面に取り付けられ、放射素子を覆う電波透過材料
から形成されたカバーとを備え、放射素子と接続部と
は、接地板の一部を切り起こして形成されたことを特徴
とし、接地板と平行な平面内に螺旋状に放射素子を形成
しているので、設置面からのアンテナの突出量を少なく
することができ、そのうえ放射素子と接続部とは、接地
板の一部を切り起こして形成されているので、放射素子
及び接続部を別部材で設ける必要がなく、部品点数を削
減することができる。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。 (参考例1本参考例 のアンテナの分解斜視図を図1に、断面図を図
2に示す。このアンテナAでは、接地板1と、接地板1
に被着されるカバー2と、接地板1及びカバー2で囲ま
れる空間内に収納された放射素子4とからアンテナ本体
3が形成されている。
【0012】接地板1は、例えばステンレス材よりなる
金属材料から直径が略0.035λの略円板状に形成さ
れる。ここで、λとはアンテナが送受信する電波の波長
である。一方、カバー2は、例えば熱可塑性のAAS
(アルキル アリル スルフォネート)樹脂からなる電
波透過材料により略椀状に形成され、円形に開口してい
る。また、接地板1における放射素子4と反対側の面に
は、放射素子4へ給電するための同軸コネクタからなる
給電コネクタ7が配置されている。
【0013】放射素子4は金属板を打ち抜くことによ
り、平面内に螺旋を描くような形状に形成されており、
その寸法は全長が約0.2λ、幅が約0.00023
λ、間隔が約0.0016λとなっている。また、放射
素子4の中心部には、放射素子4を接地板1に固定する
ための固定ねじ8を挿通するねじ挿通孔9が設けられて
おり、放射素子4の中心部から約0.02λの距離の部
位には、給電コネクタ7の内部導体(中心導体)7aが
挿入される給電部たる孔10が設けられている。尚、ね
じ挿通孔9及び孔10に夫々対応する接地板1の部位に
は、固定ねじ8を挿通するねじ挿通孔1aと給電コネク
タ7の内部導体7aが挿通される孔1bが夫々形成され
ている。
【0014】ここで、接地板1のねじ挿通孔1aに通し
た固定ねじ8を、黄銅から形成されたスペーサ6の貫通
孔6a及び放射素子4のねじ挿通孔9に挿通し、ねじ挿
通孔9から突出した固定ねじ8にナット11を螺入する
ことにより、放射素子4はスペーサ6とナット11との
間に挟持される。而して、ねじ挿通孔9が穿設された接
地板1の一端部と接地板1とは、スペーサ6と固定ねじ
8とナット11とで構成される接続部5を介して同電位
に接続される。また、接続部5は、放射素子4と接地板
1との間に一定の距離を開けて、放射素子4を接地板1
と略平行に配置する役目も有しており、放射素子4と接
地板1との間の距離は例えば約0.0035λに設定さ
れている。
【0015】以下に、このアンテナAの組立手順を説明
する。まず、接地板1のねじ挿通孔1aに固定ねじ8を
挿入し、孔10に給電コネクタ7の内部導体7aを挿通
した状態で、給電コネクタ7を接地板1に固定する。次
に、ねじ挿通孔1aから突出した固定ねじ8のねじ部
を、スペーサ6の貫通孔6a及び放射素子4のねじ挿通
孔8に挿通させるとともに、孔1bから突出した給電コ
ネクタ7の内部導体7aを、放射素子4の孔10に挿通
させた後、放射素子4のねじ挿通孔9から突出した固定
ねじ8にナット11を螺入することにより、スペーサ6
とナット11との間で放射素子4を挟持する。一方、給
電コネクタ7の内部導体7aは、放射素子4に設けられ
た孔10に半田付けにより電気的に接続される。その
後、接地板1における放射素子4側の面にカバー2を冠
着して、アンテナAを構成する。ここで、放射素子4は
接地板1とカバー2とで囲まれる空間に納装されてお
り、放射素子4は接地板1及びカバー2によって保護さ
れている。
【0016】このアンテナAは、略螺旋状に形成された
放射素子4を有しているので、放射素子4の平面方向と
略直交する垂直偏波に対しては、平面方向の指向性を無
くすことができる。上述のように、接地板1と平行な平
面内に螺旋状の放射素子4を形成することにより、アン
テナAの設置面からの突出量を少なくすることができ
る。ローディングコイルアンテナ32と略等しいアンテ
ナ特性が得られるようにアンテナAを形成した場合、接
地板1と放射素子4との間の距離は、放射素子4が送受
信する電波の波長λの略1/400以上且つ1/100
以下、放射素子4の直径は波長λの略1/25となるの
で、例えばVHF周波数帯においても、設置面からのア
ンテナAの突出量を少なくすることができる。なお、
参考例では、接地板1と放射素子4との間の距離(すな
わち、スペーサ6の高さ)を略0.0035λとしてい
る。ここで、このアンテナAの電圧定在波比(VSW
R)特性は、図3に示すように、VSWRが3以下とな
る比帯域幅は約8%となっている。
【0017】尚、本参考例では、金属板を打ち抜いて接
地板1を形成しているが、誘電体基板上にエッチングに
より導体を形成して接地板1を形成しても良い。また、
放射素子4の形状を略円形に形成しているが、接地板1
の形状は、設置面に既に設置されている機器の外形に合
わせて、正方形等の多角形に形成しても良い。またさら
に、放射素子4は、線状導体を略螺旋状に巻回すること
によって形成しても良いし、図4に示すように略四角形
状に螺旋を描くような形状に形成しても良いし、四角形
以外の多角形状に螺旋を描くように形成しても同様の効
果を得ることができる。
【0018】(参考例2) 図5は、本参考例のアンテナAに用いる放射素子4の平
面図である。尚、放射素子4以外のアンテナAの構成は
参考例1と同様であるので、共通する部分の図示及び説
明は省略する。この放射素子4は金属板を打ち抜いて略
螺旋状に形成されており、その中心部には固定ねじ8が
挿通されるねじ挿通孔9が設けられ、中心部から約0.
02λの距離の部位には、給電コネクタ7の内部導体7
aが挿入される孔10が設けられている。さらに、放射
素子4では、孔10からなる給電部に対して、接続部5
が接続された端部、すなわち放射素子4の中心部と反対
側の部位に、放射素子4の先端が二股に分岐する分岐部
12が設けられており、分岐部12から二股に分岐した
放射素子4の先端部4a,4bより分岐部12までの長
さは互いに異なる長さに形成されている。
【0019】図6は、この放射素子4の電圧定在波比の
周波数特性を有しており、放射素子4の二股に分かれた
先端部4a,4bの長さを互いに異ならせることによっ
て、互いに接近した二つの周波数f1 ,f2 に共振点を
設け、アンテナAの広帯域化を図っている。 (参考例3) 図7は、本参考例のアンテナAに用いる放射素子4の斜
視図である。尚、放射素子4以外のアンテナAの構成は
参考例1と同様であるので、共通する部分の図示及び説
明は省略する。
【0020】放射素子4は、表面に略螺旋状の導体パタ
ーン14がエッチングにより形成された誘電体基板13
から構成される。誘電体基板13は例えばガラスエポキ
シ基板からなり、その厚みは略0.00037λに形成
されている。また、導体パターン14は、パターンの全
長が約0.2λ、パターンの幅が約0.00023λ、
パターンの間隔が約0.0016λの寸法に形成されて
いる。また、導体パターン14の中心部には、固定ねじ
挿通用のねじ挿通孔9が誘電体基板13を貫通して設け
られ、導体パターン14の中心部から略0.02λの距
離の部位には、給電コネクタ7の内部導体7aを挿通す
るための孔10が誘電体基板13を貫通して設けられて
いる。
【0021】このように、導体パターン14はエッチン
グにより誘電体基板13に形成されているので、導体パ
ターン14を精度良く形成することができ、しかも導体
パターン14が形成された誘電体基板13から放射素子
4を構成しているので、放射素子4が変形することがな
く、アンテナ特性のばらつきを少なくすることができ
る。
【0022】尚、本参考例では、誘電体基板13上に略
螺旋状の導体パターン14を形成しているが、導体パタ
ーン14の形状を上記の形状に限定する趣旨のものでは
なく、導体パターン14を、給電部となる孔10に対し
て接続部5が接続される導体パターン14の中心部と反
対側の部位で二股に分岐するようなパターンとしても良
いし、四角形などの多角形状に螺旋を描くようなパター
ンにしても良い。
【0023】(実施形態) 図8は、本実施形態のアンテナAを接地板1側から見た
外観斜視図である。尚、アンテナAの基本構成は参考例
と同様であるので、共通する構成要素の図示及び説明
は省略する。接地板1とカバー2とで囲まれる空間には
放射素子4が納装されており、接地板1には給電部付近
の放射素子4の形状に沿うようにして弧状に開口するガ
イド溝15が形成されており、このガイド溝15に給電
コネクタ7が移動自在に配設されている。放射素子4は
金属板を打ち抜いて略螺旋状に形成され、参考例1と同
様の形状を有しており、その中心部には放射素子4を接
地板1に固定するための固定ねじ8を挿通するねじ挿通
孔9が形成されている。また、本実施形態では、給電コ
ネクタ7が接地板1に移動自在に配置されているので、
放射素子4には給電コネクタ7の内部導体7aを半田付
けするための孔が形成されておらず、放射素子4には給
電コネクタ7から以下のようにして給電される。
【0024】図9(a)に示すように、給電コネクタ7
の内部導体7aの先端には、弾性を有する導電性材料か
ら形成された対向する一対の接触片7b,7bが設けら
れており、接触片7b,7bの間で放射素子4を挟持す
ることによって、給電コネクタ7の内部導体7aと放射
素子4とが電気的に接続され、給電コネクタ7から放射
素子4に給電される。
【0025】而して、給電コネクタ7は接地板1のガイ
ド溝15に移動自在に配置されているので、給電コネク
タ7から放射素子4への給電位置を微調整することがで
き、インピーダンスを容易に整合させることができる。
また、図9(b)に示すように、給電コネクタ7の内部
導体7aの先端に、放射素子4と摺接する導電性のブラ
シ7cを設け、ブラシ7cを介して給電コネクタ7の内
部導体7aと放射素子4とを電気的に接続し、給電コネ
クタ7から放射素子4へ給電するようにしても良い。
【0026】尚、本実施形態では、内部導体7aの先端
に、放射素子4を挟持する接触片7bや、放射素子4と
摺接するブラシ7cを設けることにより、放射素子4へ
の給電を行っているが、放射素子4への給電方法を上記
構成に限定する趣旨のものではなく、放射素子4と接触
させることによって、給電コネクタ7から放射素子4へ
給電する構成であれば、上記以外の構成にしても良い。
また、本実施形態を参考例2又は3の平面アンテナAに
適用しても良く、放射素子4への給電位置を容易に調整
することができる。
【0027】(参考例3a) 図10(a)は、本参考例のアンテナAに用いる放射素
子4を示す外観斜視図である。尚、本参考例の放射素子
4の基本構成は、参考例3の放射素子4と同様であるの
で、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明
を省略する。また、放射素子4以外のアンテナAの構成
は参考例1と同様であるので、共通する部分の図示及び
説明は省略する。
【0028】放射素子4は、表面に略螺旋状の導体パタ
ーン14が形成された誘電体基板13から構成されてい
る。導体パターン14の中心部には、固定ねじ挿通用の
ねじ挿通孔9が誘電体基板13を貫通して設けられ、導
体パターン14の中心部から略0.02λの距離の部位
には、給電コネクタ7の内部導体7aを挿通するための
孔10が誘電体基板13を貫通して設けられている。
【0029】導体パターン14は、ねじ挿通孔9と孔1
0との間の部位が一部切断され、切断された導体パター
ン14a,14bがコンデンサ16で高周波的に接続さ
れている。ここで、コンデンサ16の静電容量をC、周
波数をfとすると、コンデンサ16のインピーダンスZ
C は、ZC =1/(2πfC)と表される。したがっ
て、アンテナAが使用される周波数帯域では、コンデン
サ16のインピーダンスZC が略0となり、コンデンサ
16が短絡状態になるとともに、直流電流に対しては、
コンデンサ16のインピーダンスZC が理想的には無限
大となり、コンデンサ16が開放状態となるような静電
容量の範囲にコンデンサ16の静電容量Cを設定するこ
とにより、給電コネクタ7の内部導体7aと放射素子4
と接続部5と接地板1とから構成される導電路を、アン
テナAが使用される周波数帯域では導通状態とし、直流
電流に対しては開放状態とすることができる。
【0030】本参考例では、導体パターン14の一部を
切断して、導体パターン14の切断した箇所をコンデン
サ16を介して高周波的に接続しているが、図10
(b)に示すように、導体パターン14以外の誘電体基
板13の部位に給電部たる孔10を設け、孔10付近の
導体パターン14と孔10とをコンデンサ16を介して
高周波的に接続しても良いし、給電コネクタ7の内部導
体7aと放射素子4とスペーサ6と接地板2とで構成さ
れる導電路の少なくとも一部を切断し、切断した箇所を
コンデンサ16により高周波的に接続しても良い。尚、
コンデンサ16の静電容量Cは上述と同様の値に設定す
れば良い。また、本参考例を実施形態1又は参考例1、
2のアンテナAに適用しても良いことは言うまでもな
い。
【0031】ところで、アンテナA、送受信器、及び、
表示操作部などから構成される本体機器と、分配・増幅
器などから構成される中継器とで構成され、中継器の電
源として本体機器から直流電流を供給するような無線シ
ステムにおいて、複数のアンテナAが接続され、中継器
の使用・未使用が混在したとすると、使用されていない
中継器に供給される直流電流がアンテナAを短絡して本
体機器が破損する虞があるが、本実施形態のアンテナA
は直流電流に対して開放状態となるので、本体機器が破
損する虞がない。
【0032】(参考例4本参考例 のアンテナAに用いる接地板1の斜視図を図1
1に示す。尚、接地板1及びスペーサ6以外の構成は
考例1と同様であるので、共通する部分の図示及び説明
を省略する。参考例1では、スペーサ6と固定ねじ8と
ナット11とから接続部5を構成しているが、本参考例
では、接地板1の中心部に略凸状の切り込み1dを入
れ、切り込み1dをいれた部分を根元から切り起こして
形成した凸部26から接続部5を構成している。そし
て、この凸部26の先端を放射素子4のねじ挿通孔9に
挿入し、放射素子4と凸部26とを半田付けして、接地
板1と放射素子4とを凸部26を介して機械的に接続す
るとともに、接地板1と放射素子4とを凸部26を介し
て同電位に接続する。
【0033】このように、本参考例では、接地板1の一
部を切り起こすことにより接続部5を形成しているの
で、接続部5を別部材で形成する必要がなく、部品点数
を削減することができ、アンテナAのコストダウンを図
ることができる。尚、本参考例を実施形態1又は参考例
2、3、3aのアンテナAに適用しても良く、上述の同
様の効果を得ることができる。
【0034】(実施形態) 本実施形態のアンテナAに用いる接地板1の斜視図を図
12に示す。尚、接地板1、放射素子4及びスペーサ6
以外の構成は参考例1と同様であるので、共通する部分
の図示及び説明を省略する。本実施形態では、略螺旋状
の放射素子4と接続部5とを形成するための切り込み1
dを接地板1に入れ、この切り込み1dをいれた部分を
根元から切り起こすとともに、接続部5の端部を略直角
に折り曲げて、放射素子4及び接続部5を形成してい
る。放射素子4には給電コネクタ7の内部導体7aが挿
通される孔10が形成されており、放射素子4及び接続
部5を切り起こした状態で、孔10に対応する接地板1
の部位には、給電コネクタ7の内部導体7aを挿通させ
る貫通孔1cが形成されている。
【0035】このように、本実施形態では、接地板1の
一部を切り起こすことにより放射素子4及び接続部5を
形成しているので、放射素子4及び接続部5を別部材で
形成する必要がなく、部品点数を削減することができ、
アンテナAのコストダウンを図ることができる。尚、本
実施形態を実施形態1又は参考例2、参考例3aのアン
テナAに適用しても良く、上述の同様の効果を得ること
ができる。
【0036】(参考例5) 図13に、本参考例のアンテナAの分解斜視図を示す。
尚、アンテナ本体3の基本構成は参考例1と同様である
ので、共通する構成要素には同一の符号を付し、その説
明を省略する。アンテナAを設置する設置面には、設置
面に固定されてアンテナ本体3を保持する取付ベース2
0が配設されており、アンテナ本体3は取付ベース20
を介して設置面に固定される。
【0037】接地板1における放射素子4側と反対側の
面には、取付ベース20と機械的に結合するための金属
板から形成された一対の引掛板17を設けてある。引掛
板17は、短冊形の基片17aと、基片17aの長手方
向の一端に一体に連続する略L字形の引掛爪片17bと
を有する形状に形成されている。基片17aの長手方向
の各端部には接地板1に螺合するねじ18,19を挿通
するためのねじ挿通孔(図示せず)が穿設されており、
このねじ挿通孔に挿通されたねじ18,19によって各
引掛板17は接地板1に固定され、接地板1に引掛板1
7を固定した状態で引掛爪片17bの先端部は接地板1
より離れて位置する。さらに、引掛爪片17bの先端は
接地板1から離れる方向に折り曲げられているので、後
述する取付ベース20の係止片22との係合を容易に行
うことができる。
【0038】取付ベース20は、例えばAAS樹脂から
なる熱可塑性樹脂により下面側が開口する浅い有底円筒
状に形成され、アンテナ本体3の上端部の外径に略等し
い内径を有している。すなわち、取付ベース20の下面
側にはアンテナ本体3の上部が嵌め込まれる凹部が形成
されることになる。取付ベース20の内底面のうちアン
テナ本体3に設けた各引掛板17に対応する部位には、
弧状に開口する一対のガイド溝21が形成され、ガイド
溝21の開口の一部を幅方向に跨ぐ形で係止板22が固
定されている。係止板22は短冊状に形成され、ガイド
溝21に対して取付ベース20の外周側に設けた突台2
3に長手方向の一端部が挿入されるとともに、他端部に
挿通されるタッピングねじよりなる固定ねじ24をガイ
ド溝21に対する取付ベース20の内周側に螺合させる
ことによって取付ベース20に固定される。ガイド溝2
1は引掛爪片17bが挿入可能な幅寸法及び深さ寸法を
有し、アンテナ本体3を接地板1側から取付ベース20
に嵌め入れ、引掛爪片17bをガイド溝21に合致させ
た後に、引掛爪片17bが係止板22に係止されるよう
にアンテナ本体3を回転させると、取付ベース20に対
してアンテナ本体3を結合することができる。
【0039】また、取付ベース20の内底面には、給電
コネクタ7に接続された給電線42を導出するための円
弧状に開口する開口窓25が形成されており、この開口
窓25はアンテナ本体3を取付ベース20に取り付ける
際に、給電コネクタ7や給電コネクタ7に接続された同
軸コネクタ41が取付ベース20に干渉するのを防止す
る役目も有している。
【0040】ところで、取付ベース20には例えば木ね
じのような固定具(図示せず)を挿通するためのねじ挿
通孔27が設けられており、取付ベース20を天井面や
壁面などの設置面に直付けする場合は、固定具をねじ挿
通孔27に通して設置面にねじ込むことにより、取付ベ
ース20を設置面に容易に取り付けることができる。
尚、本参考例の構成を実施形態1、2又は参考例2〜4
のアンテナAに適用しても良く、上述と同様の効果を得
ることができる。
【0041】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、平面
内に螺旋を描くような形状に金属導体から形成された放
射素子と、放射素子との間に所定の距離を開けて、放射
素子と略平行に配置された接地板と、放射素子の一端部
と接地板とを同電位に接続する接続部と、接地板におけ
る放射素子側とは反対側の面に配設され、放射素子に設
けられた給電部に給電するための給電コネクタと、接地
板における放射素子側の面に取り付けられ、放射素子を
覆う電波透過材料から形成されたカバーとを備え、接地
板に、放射素子の形状に沿って開口するガイド溝を設
け、給電コネクタを、放射素子に電気的に接続された状
態で、ガイド溝に沿って移動自在に配設しており、接地
板と平行な平面内に螺旋状に放射素子を形成しているの
で、設置面からのアンテナの突出量を少なくすることが
でき、アンテナの見栄えを良くするとともに、アンテナ
に人がぶつかってアンテナが破損するのを防止でき、破
損による性能を悪化も防止できるという効果がある。
のうえ、接地板に、放射素子の形状に沿って開口するガ
イド溝を設け、給電コネクタを、放射素子に電気的に接
続された状態で、ガイド溝に沿って移動自在に配設して
いるので、給電部の位置を微調整することができ、イン
ピーダンスを容易に整合させることができる。
【0042】
【0043】請求項の発明は、平面内に螺旋を描くよ
うな形状に金属導体から形成された放射素子と、放射素
子との間に所定の距離を開けて放射素子と略平行に配置
された接地板と、放射素子の一端部と接地板とを同電位
に接続する接続部と、接地板における放射素子側とは反
対側の面に配設され、放射素子に設けられた給電部に給
電するための給電コネクタと、接地板における放射素子
側の面に取り付けられ、放射素子を覆う電波透過材料か
ら形成されたカバーとを備え、放射素子と接続部とは、
接地板の一部を切り起こして形成されており、接地板と
平行な平面内に螺旋状に放射素子を形成しているので、
設置面からのアンテナの突出量を少なくすることがで
き、アンテナの見栄えを良くするとともに、アンテナに
人がぶつかってアンテナが破損するのを防止でき、破損
による性能を悪化も防止できるという効果がある。その
うえ、放射素子と接続部とは、接地板の一部を切り起こ
して形成されているので、放射素子及び接続部を別部材
で設ける必要がなく、部品点数を削減して、アンテナの
製造コストや組立工数を削減できるという効果がある。
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例1のアンテナを示す分解斜視図である。
【図2】同上のアンテナを示す断面図である。
【図3】同上のアンテナの周波数と電圧定在波比との関
係を示す図である。
【図4】同上のアンテナに用いる別の放射素子を示す平
面図である。
【図5】参考例2のアンテナに用いる放射素子を示す平
面図である。
【図6】同上のアンテナの周波数と電圧定在波比との関
係を示す図である。
【図7】参考例3のアンテナに用いる放射素子を示す斜
視図である。
【図8】実施形態1のアンテナを示す外観斜視図であ
る。
【図9】(a)(b)は同上のアンテナを示す要部拡大
断面図である。
【図10】(a)(b)は参考例3aのアンテナに用い
る放射素子を示す斜視図である。
【図11】参考例4のアンテナに用いる接地板を示す斜
視図である。
【図12】実施形態のアンテナに用いる接地板を示す
斜視図である。
【図13】参考例5のアンテナを示す分解斜視図であ
る。
【図14】(a)〜(c)は従来のアンテナを示す外観
斜視図である。
【符号の説明】
1 接地板 1a,9 ねじ挿通孔 4 放射素子 6 スペーサ 7 給電コネクタ 8 固定ねじ 10 孔 11 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 万典 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−238106(JP,A) 特開 平8−330823(JP,A) 特開 平6−53720(JP,A) 実開 平4−112511(JP,U) 特公 平7−5692(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 9/30 H01Q 1/36 H01Q 13/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面内に螺旋を描くような形状に金属導体
    から形成された放射素子と、放射素子との間に所定の距
    離を開けて放射素子と略平行に配置された接地板と、放
    射素子の一端部と接地板とを同電位に接続する接続部
    と、接地板における放射素子側とは反対側の面に配設さ
    れ、放射素子に設けられた給電部に給電するための給電
    コネクタと、接地板における放射素子側の面に取り付け
    られ、放射素子を覆う電波透過材料から形成されたカバ
    ーとを備え、接地板に、放射素子の形状に沿って開口す
    るガイド溝を設け、給電コネクタを、放射素子に電気的
    に接続された状態で、ガイド溝に沿って移動自在に配設
    したことを特徴とするアンテナ。
  2. 【請求項2】平面内に螺旋を描くような形状に金属導体
    から形成された放射素子と、放射素子との間に所定の距
    離を開けて放射素子と略平行に配置された接地板と、放
    射素子の一端部と接地板とを同電位に接続する接続部
    と、接地板における放射素子側とは反対側の面に配設さ
    れ、放射素子に設けられた給電部に給電するための給電
    コネクタと、接地板における放射素子側の面に取り付け
    られ、放射素子を覆う電波透過材料から形成されたカバ
    ーとを備え、放射素子と接続部とは、接地板の一部を切
    り起こして形成されたことを特徴とするアンテナ
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