JP3528167B2 - データポート制御プログラムを記録した媒体、データポート制御装置およびデータポート制御方法 - Google Patents

データポート制御プログラムを記録した媒体、データポート制御装置およびデータポート制御方法

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JP3528167B2
JP3528167B2 JP02649099A JP2649099A JP3528167B2 JP 3528167 B2 JP3528167 B2 JP 3528167B2 JP 02649099 A JP02649099 A JP 02649099A JP 2649099 A JP2649099 A JP 2649099A JP 3528167 B2 JP3528167 B2 JP 3528167B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データポートを介
してデータ転送する際に同データポートの動作モードを
制御するデータポート制御プログラムを記録した媒体、
データポート制御装置およびデータポート制御方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータに接続されるプリンタの多
くは、パラレルポートに接続されている。このパラレル
ポートはもともとはプリンタのインターフェイスとして
開発されたこともあり、一方向のみのデータ転送が可能
となっていた。通常、セントロニクスインターフェイス
と呼ばれている。
【0003】しかしながら、プリンタの機能の向上に伴
ってプリンタからステータス情報などを取得したいとい
う希望が生じたり、周辺機器の種類が増えるに従ってパ
ラレルポートの高速性を活かしつつデータの入力を行い
たいという希望が生じ始め、同パラレルポートを一方向
のみならず双方向としたり、さらには転送速度を高速化
できるように改良されてきた。そして、IEEE(米国
電気電子技術者協会)が、新しく開発されたECPモー
ドとEPPモードに加えて、セントロニクス・インター
フェイスと互換性のある互換モード、双方向通信機能を
追加したニブルモード、さらにはバイトモードの5通り
を加えたパラレルインターフェイス規格としてIEEE
1284として定めた。
【0004】現在のパソコンや周辺機器ではこのパラレ
ルインターフェイス規格をサポートしているものが多
い。そして、サポートされたパラレルインターフェイス
規格で接続が確立されれば他の動作モードへの移行は可
能である。このようなパラレルインターフェイス規格を
利用可能なプリンタにおいては、コンピュータの起動時
にはオフのままとしておき、印刷しようとするときに電
源スイッチを投入することが多い。この場合、接続可能
なコンピュータの範囲を広くするために互換モードで起
動する。そして、コンピュータの側ではプリンタが互換
モードで起動していることが分かるから、最初に高速な
ECPモードやEPPモードに切り換えさせ、高速かつ
大量に印刷データを転送し、印刷を行わせている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のデータ
ポートの制御では、次のような課題があった。ユーザー
によっては、必要時にこまめにプリンタの電源スイッチ
を操作したいと思うことがある。すなわち、印刷が必要
なときになったら電源スイッチを投入し、印刷を終了し
た時点で電源スイッチを遮断する。しかしながら、プリ
ンタは互換モードでしか起動できないようにしている。
なぜならば、再起動時に終了直前の動作モードで起動し
てしまうことにすると、互換モードしかサポートしてい
ない別のコンピュータに接続されたときに接続を確立さ
せることができなくなってしまうからである。従って、
プリンタは途中で動作モードを換えられたとしても、再
起動したときにはコンピュータから互換モードで制御さ
れるのを待機することになる。
【0006】ところが、コンピュータの側ではプリンタ
の電源スイッチが遮断されたことを知りえないため、そ
のまま高速なECPモードやEPPモードでプリンタを
制御しようとし、双方の動作モードが食い違って印刷を
実行できなくなってしまう。また、遮断されたことを知
りうるプリンタもあるが、必ずしも全てのプリンタが可
能であるわけではない。本発明は、上記課題にかんがみ
てなされたもので、複数の動作モードを有するデータポ
ートを利用してコンピュータにプリンタなどのデバイス
を接続したときに、確実にデバイスを動作させることが
可能なデータポート制御プログラムを記録した媒体、デ
ータポート制御装置およびデータポート制御方法の提供
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、コンピュータのデータポ
ートが少なくとも一の動作モードではモード設定に関す
るネゴシエイションを実行するとともに、他の一の動作
モードではモード設定に関するネゴシエイションを実行
しない複数の動作モードで動作可能であり、上記コンピ
ュータに同データポートの動作モードを制御させるデー
タポート制御プログラムを記録した媒体であって、デー
タ転送を監視し、データ転送の再開前に上記データポー
トを上記ネゴシエイションを実行する動作モードへと移
行させる機能を上記コンピュータに実行させる構成とし
てある。
【0008】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、データ転送の再開前にはモード設定に関
するネゴシエイションを実行する動作モードとなってい
るので、両者に動作モードの食い違いが生じることにな
っても接続の確立が可能である。この場合のデータポー
トの動作モードは、データを転送する側の一方だけがネ
ゴシエイションを実行して接続を確立できるようなもの
としてあればよい。なぜならば、データが転送されると
きにネゴシエイションを実行することにより、相手側の
動作モードにかかわらず接続が確立するからである。
【0009】ネゴシエイションを実行する動作モードへ
移行するのは接続を確立するためであり、予め備えられ
ている動作モードへ移行するものも含まれるが、同等の
機能を自ら実現することも含まれる。その具体的な一例
として、請求項2にかかる発明は、上記請求項1に記載
のデータポート制御プログラムを記録した媒体におい
て、上記モード設定に関するネゴシエイションを実行す
るに際して先ず高速な動作モードでの動作の可否を判断
させて接続可能であれば当該動作モードにさせる構成と
してある。上記のように構成した請求項2にかかる発明
においては、コンピュータに先ず高速な動作モードでの
動作の可否を判断させる。そして、接続可能であれば当
該動作モードにさせることで実質的にネゴシエイション
を実行して動作モードを移行させている。ネゴシエイシ
ョンを実行するとしても、条件などによって必ずしも高
速なものへ移行するとは限らないし、もともと高速な動
作モードでありながら一度低速な動作モードへ移行し、
再度高速な動作モードへ移行するのは迂遠だからであ
る。一方、動作モードを移行するのはデータ転送の再開
前であり、その具体的な一例として、請求項3にかかる
発明は、上記請求項1または請求項2のいずれかに記載
のデータポート制御プログラムを記録した媒体におい
て、データ転送の後に続いて上記動作モードを移行させ
るコマンドデータを送信させる構成としてある。上記の
ように構成した請求項3にかかる発明においては、デー
タ転送が終了した時点でデータポート同士の接続は確立
しており、この時点でコマンドデータを送信することに
よって上記動作モードを移行させる。動作モードが移行
すれば相手側の動作モードも移行し、相手側が電源をオ
フにされて再起動したとしても双方が同じ動作モードで
作動することになり、動作モードに食い違いが生じな
い。これに対して請求項5にかかる発明は、上記請求項
1〜請求項4のいずれかに記載のデータポート制御プロ
グラムを記録した媒体において、データ転送の開始時に
動作モードを移行させるコマンドデータを送信させる構
成としてある。データ転送の開始時に動作モードを移行
させるので、たとえそれまでの間に別の要因で動作モー
ドが変化していたとしても、常にネゴシエイションを実
施する動作モードとなってからデータ転送が開始され
る。ところで、相手先の動作モードが変化してしまうか
否かは、相手先の機械の性質にもよる。従って、接続す
る相手先によっては必ずしも動作モードを移行させる必
要がないこともある。このため、請求項4にかかる発明
は、上記請求項3に記載のデータポート制御プログラム
を記録した媒体において、上記データポートに接続され
る相手の機種に応じて動作モードを移行させるか否かを
決定する構成としてある。上記のように構成した請求項
4にかかる発明においては、上記データポートに接続さ
れる相手の機種を判別し、動作モードを移行させる必要
がないものであれば敢えて動作モードを移行させること
はしない。むろん、このように動作モードを移行させる
ことが有効となり得るのは、概ね一方のデータ送受信デ
バイスが他方のデータ送受信デバイスから独立して電源
のオン・オフが可能であり、電源のオフ時には一定の動
作モードへ移行するような場合である。
【0010】一方のデータ送受信デバイスの電源を他方
のデータ送受信デバイスから独立してオフするができれ
ば、これによって上記動作モードが移行する。すると、
両デバイス間で動作モードで不一致となって接続が確立
できなくなりえるが、上述したようにデータ転送の再開
前にはデータの転送側のデータ送受信デバイスがネゴシ
エイションを実行する動作モードとなっているのでデー
タ転送時に接続が可能となる。
【0011】この一例として、一方のデータ送受信デバ
イスがプリンタであって上記他方のデータ送受信デバイ
スがコンピュータである場合、同コンピュータではプリ
ンタドライバがデータ転送の再開前にはモード設定に関
するネゴシエイションを実行する動作モードに移行させ
る制御データを送出することになる。プリンタの例でい
えば、ECPモードなどへ移行可能なものであっても立
ち上がるのは互換モードであり、コンピュータの側では
データ転送が終了したら互換モードへ移行する。互換モ
ードへ移行するのはプリンタのみならずコンピュータで
もある。従って、プリンタの電源がオフにされないまま
次のデータ転送が開始されるときには互換モードで接続
の確立を行い、接続が確立したら必要に応じて高速モー
ドなどの別の動作モードに変更する。
【0012】このような本発明の好適な適用分野に注目
し、請求項6にかかる発明は、上記請求項1〜請求項5
のいずれかに記載のデータポート制御プログラムを記録
した媒体において、上記データポートがパラレルデータ
ポートで構成してある。上記のようにプリンタインター
フェイスとして利用されてきたパラレルインターフェイ
スにおいて、その必要性および効用が大きいからであ
る。
【0013】ところで、データ送受信デバイスを所定の
データポートを介して接続するに際し、必ずしも両者の
データポートが一致しなければならないわけではない。
その一例として、データ送受信デバイスの間には、信号
形式を変換させる変換ケーブルを備え、各デバイスは別
の形式のデータポートを利用してもよい。
【0014】この場合、データ送受信デバイスが別の形
式のデータポートを備えており、この間を変換ケーブル
で接続しつつ信号形式の差異をこの変換ケーブルで吸収
する。例えば、一方がパラレルデータポートであって他
方がシリアルデータポートであるとしても、変換ケーブ
ルがシリアルデータとパラレルデータとの変換を行うよ
うにすることによってデータポート同士の接続が確立さ
れ、さらに、接続されるデータポートの動作モードを適
当なものにする。
【0015】このとき、変換ケーブルが一方のデータ送
受信デバイスにおけるデータポートと動作モードを一致
させるものの、同データ送受信デバイスの電源をオフに
することによって上述した課題と同等のことが起こり得
る。このため、変換ケーブルの動作モードを上述したネ
ゴシエイションを実行する動作モードへと移行させれば
よい。また、変換ケーブルが動作電源を必要とし、か
つ、電源を供給される側がデータ転送を受ける側のデー
タ送受信デバイスであるとすると、同デバイスの電源を
オフにすることによって変換ケーブルの電源が断たれる
ことになる。すると、この場合にも同等のことが起こり
得るから、データ転送再開前にはネゴシーションを実行
する動作モードへ移行すればよい。すなわち、コンピュ
ータのデータポートであれば、これを直に外部のデータ
送受信デバイスにおけるデータポートに対して接続する
必要はなく、コンピュータのデータポートに変換ケーブ
ルを接続し、同変換ケーブルの他端を外部の送受信デバ
イスに接続している。このときでもコンピュータから同
変換ケーブルの他端での動作モードを制御することは可
能であるので、データ転送の再開前にネゴシエイション
を実行する動作モードとさせている。また、ある意味で
はこの変換ケーブル自体にその動作モードを上述したよ
うに制御するプログラムを組み込むことも可能である。
むろん、その場合はROMあるいは不揮発性のRAMが
記録媒体となる。
【0016】上述した例においては、ネゴシエイション
を実行するか否かについては、単なる動作モードの一致
か不一致かで接続が可能となったり他の動作モードへの
移行の可否が定まることもある。その一例として、デー
タポートが起動時の動作モードと他の動作モードとを備
え、上記起動時の動作モードから上記他の動作モードに
対しては共通性があり、同他の動作モードから同起動時
の動作モードに対しては共通性がなく、各動作モードに
おいて他の動作モードへの移行が可能であるときに、デ
ータ転送の再開前に上記データポートを上記起動時の動
作モードへと移行させる機能を上記コンピュータに実行
させる。上記のように構成した発明においては、起動時
の動作モードへと一律に移行させる。むろん、このよう
にするにあたっては、起動時の動作モードから他の動作
モードに対しては共通性があり、同他の動作モードから
同起動時の動作モードに対しては共通性がなく、各動作
モードにおいて他の動作モードへの移行が可能であるこ
とを前提としている。
【0017】ここで、一の動作モードから他の動作モー
ドに対して共通性がないというのはある動作モードで待
機しているときに別の動作モードで制御データが送られ
てきたとしても接続を確立し得ないことを意味してい
る。先の例に対応させると、少なくとも互換モード以外
で待機しているときに別の動作モードで制御データが送
られてきても接続できないことを意味している。
【0018】このような場合に、データ転送の再開前に
は上記動作モードを起動時の動作モードとするので、新
たにデータ転送を開始するときには起動時の動作モード
で接続することから開始し、接続が確立したら必要に応
じて高速モードなどの別の動作モードに変更し、データ
転送を実行する。この意味で、各動作モードで接続が確
立されれば別の動作モードへの移行が可能となっている
ことを前提としている。
【0019】ところで、本発明を実現するプログラムは
コンピュータに上記機能を実現させるものであればよい
ので、その一部をオペレーティングシステムなどが実現
するものであってもよい。なぜならば、当該機能をオペ
レーティングシステムが実行させる以上は同機能を実現
させているのであって、本発明のプログラムに含まれる
からである。また、同様にオペレーティングシステムの
みならず、他の別のプログラムが実行するものであった
としても、そのように機能を実現させる処理を行う態様
において本発明に含まれる。
【0020】むろん、このようなプログラムが記録され
る記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記
録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録
媒体においても全く同様に考えることができる。また、
一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く
問う余地無く同等である。
【0021】さらに、一部がソフトウェアであって、一
部がハードウェアで実現されている場合においても発明
の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒
体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるよ
うな形態のものとしてあってもよい。このように、デー
タ転送の再開前に必ずデータポートを接続可能にさせる
手法は実体のあるコンピュータにおいて実現され、その
意味で本発明をそのようなコンピュータを含んだ実体の
ある装置としても適用可能であることは容易に理解でき
る。
【0022】すなわち、コンピュータで制御される実体
のある装置としても有効であることに相違はない。むろ
ん、このようなデータポート制御装置は単独で実施され
る場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で他の方
法とともに実施されることもあるなど、発明の思想とし
てはこれに限らず、各種の態様を含むものであって、適
宜、変更可能である。また、このようなデータポート制
御プログラムはかかる制御に従って処理を進めていく上
で、その根底にはその手順に発明が存在するということ
は当然であり、方法としても適用可能であることは容易
に理解できる。すなわち、必ずしも実体のある媒体など
に限らず、その方法としても有効であることに相違はな
い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、データ送
受信デバイスなどがデータ転送を再開する際にネゴシエ
イションを実施できるようになったため、確実に接続を
確立させてデータ転送させることが可能なデータポート
制御プログラムを記録した媒体、データポート制御装置
及びデータポート制御方法を提供することができる。ま
た、請求項2にかかる発明によれば、高速な動作モード
が優先されるので即座に高速なデータ転送を実行でき、
さらにはネゴシエイションに要する時間も短縮できる。
【0024】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
データ転送の後に続いて動作モードを変更するため、動
作モードが不一致の期間をなくすことができる。さら
に、請求項4にかかる発明によれば、動作モードの変更
が必要な機種においてのみ動作モードを変更することが
でき、必ず動作モードを移行させるという煩雑さを解消
することができる。さらに、請求項5にかかる発明によ
れば、データ転送の開始時に動作モードを移行させるの
で、他の要因で動作モードが変更している場合にも対処
することができる。
【0025】さらに、請求項6にかかる発明によれば、
複数の動作モードを有するパラレルポートを利用する際
にデータ転送不良を解消することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かるデータポート制御プログラムを実行するコンピュー
タシステムを概略斜視図により示しており、図2は同コ
ンピュータシステムにおけるプリンタの結線状況を概略
斜視図により示している。同図において、コンピュータ
システム10は本体部11とディスプレイ12とキーボ
ード13とマウス14とともに、プリンタ15を備えて
構成されており、本体部11に備えられたUSBポート
11eとプリンタ15のパラレルポートとの間にはUS
B−パラレル変換ケーブル(以下、変換ケーブルと呼
ぶ)16が介在されている。
【0027】次に、図3は本体部11と変換ケーブル1
6とプリンタ15の概略構成を示しており、本体部11
には補助記憶デバイス11aとともにCPU11bやR
OM11c、RAM11d、USBI/O11eなどが
備えられており、同USBI/O11eに変換ケーブル
16が接続されている。変換ケーブル16はUSBポー
トとパラレルポートとを相互に接続させるものであり、
主としてUSBI/O16aとシリアル−パラレル変換
器16bとパラレルI/O16cとが備えられている。
ここで、シリアル−パラレル変換器16bは制御用のC
PU16dに接続され、同CPU16dの制御に基づい
てシリアル→パラレルやパラレル→シリアル変換を行っ
たり、動作モードの変更コマンドを抽出することにな
る。CPU16dはROM16eに書き込まれた制御プ
ログラムを実行し、ワークにRAM16gを使用し、必
要に応じてコントロール(CTR)I/O16fを介し
てプリンタ15と接続できるようになっている。なお、
パラレルI/O16cとコントロールI/O16fとは
分かりやすいように分離して示しているが実際には一体
のI/Oで構成されている。また、本体部11は、補助
記憶デバイス11aとしてCD−ROMドライブ11a
1やフロッピーディスクドライブ11a2やハードディ
スクドライブ11a3などを備えており、CD−ROM
11a11やフロッピーディスクドライブ11a21な
どの記録媒体からインストールされる以下のプログラム
はハードディスクドライブ11a3に記録され、通常は
このハードディスクドライブ11a3からRAM11d
の所定の領域に読み込まれて実行される。また、LAN
アダプタ11fも備えられ、外部のネットワークを介し
てプログラムなどを取得する一手段として利用すること
ができる。
【0028】ここでシリアル−パラレル変換器16b
は、USB側については一つの動作モードしか存在しな
いものの、パラレルポート側については、従来のセント
ロニクス仕様の動作モードと互換性のある互換モード
と、逆方向の転送のニブルモードと、高速な双方向転送
が可能なECPモードとを利用可能である。これらのデ
ータ転送時には同時に制御信号線を利用することになる
ため、同制御信号線についてはコントロールI/O16
fが担当する。
【0029】一方、パラレルI/O16cとコントロー
ルI/O16fに対応してプリンタ15の側にもパラレ
ルI/O15aとコントロールI/O15bが備えられ
ており、パラレルI/O15aについてはデータバス1
5cに接続され、コントロールI/O15bについては
CPU15dに接続されている。このパラレルI/O1
5aとコントロールI/O15bについても分かりやす
いように分離して示しているが実際には一体のI/Oで
構成されている。
【0030】このプリンタ15には上記CPU15dの
他にROM15e、RAM15fが備えられ、同CPU
15dはROM15eに記録された制御プログラムに基
づいてRAM15fに記憶せしめた印刷データに基づい
てプリンタコントローラ15gを制御する。このプリン
タコントローラ15gは図示しないプリンタのメカニカ
ル部分と印字ヘッドへの印字データの送出などを制御す
る。また、電源スイッチ15hも備えられ、図示しない
電源ユニットから上述した各構成部品に対する電源供給
を制御可能となっている。
【0031】一方、このようなコンピュータシステムを
使用して印刷処理を実行する場合、本体部11内では所
定のプログラムが実行されることになる。そのうち、基
本プログラムとして稼働しているのはオペレーティング
システム(OS)であり、このオペレーティングシステ
ムにはディスプレイ12での表示を行わせるディスプレ
イドライバ(DSP DRV)とプリンタ15に印刷出
力を行わせるプリンタドライバ(PRT DRV)が組
み込まれている。
【0032】この基本プログラムとしてのオペレーティ
ングシステム上でアプリケーションが実行される。アプ
リケーションの処理内容は様々であり、操作デバイスと
してのキーボード13やマウス14の操作を監視し、操
作された場合には各種の外部機器を適切に制御して対応
する演算処理などを実行し、さらには、処理結果をディ
スプレイ12に表示したり、プリンタ15に出力したり
することになる。上述したプリンタ15には、プリンタ
ドライバを介してアプリケーションの処理結果が印刷デ
ータとして出力され、同プリンタ15は色インクを用い
て印刷用紙上にドットを付すことにより、対応する画像
を印刷する。
【0033】図4はこのプリンタドライバが実行する概
略のフローチャートを示しており、図5は印刷データを
入力する変換ケーブル16が実行する概略フローチャー
トを示しており、図6はプリンタ15の概略フローチャ
ートを示している。すなわち、本体部11において印刷
処理を行うとプリンタドライバが印刷データを生成して
変換ケーブル16に出力し、同変換ケーブル16はプリ
ンタ15と接続を確立して同印刷データを出力するの
で、プリンタ15は入力される印刷データに基づいて印
刷処理を行うことになる。
【0034】この際、変換ケーブル16を含めた本体部
11とプリンタ15がデータ送受信デバイスを構成する
ことになるし、変換ケーブル16のパラレルI/O16
cとプリンタ15のパラレルI/O15aとが所定のポ
ートを構成するし、互換モードとニブルモードとECP
モードとがそれぞれのポートの動作モードとなる。ま
た、ここでのデータ転送側のデータ送受信デバイスは変
換ケーブル16を含めた本体部11の側であり、ネゴシ
エイションを実行する動作モードは互換モードとなる。
【0035】かかる構成において、アプリケーションか
ら印刷処理を実行するとオペレーティングシステムがプ
リンタドライバを起動させ、同プリンタドライバはステ
ップ100にてUSBI/O11eの接続先を取得す
る。USBの規格により、USBI/O11eに対して
所定のコマンドを送出すると、接続されている機器が自
己の識別コードなどを返すことになっている。この例で
は変換ケーブル16が問い合わせを受けることにより、
コード”2”を返信することにしている。むろん、コー
ドにはいくつかのものがあり、それぞれにおいて接続機
器を表している。
【0036】コード”2”を受け取った場合、プリンタ
ドライバはステップ105にて同コードに基づいて変換
ケーブルであるか否かを判断し、変換ケーブルを表すコ
ード”2”であればステップ110にてモードリセット
フラグをオンにするし、それ以外のコードであれば変換
ケーブルでないものと判断してステップ115にてモー
ドリセットフラグをオフにする。このモードリセットフ
ラグは後に参照するものであり、参照する際に説明する
ことにする。
【0037】USBI/O11eの接続先の素性が判明
したら、ステップ120ではアプリケーションから入力
された印刷の元データに基づいてプリンタ15が入力可
能な印刷データを生成してUSBI/O11eに対して
出力する。印刷データはUSBI/O11eから変換ケ
ーブル16のUSBI/O16aに入力され、シリアル
−パラレル変換器16bはシリアルデータの入力を検知
する。変換ケーブル16においてはCPU16dが図5
に示すフローチャートを実行しており、接続機器に電源
が投入されると電源投入され、ステップ200にて自立
的に初期化する。初期化には各種の処理を含むが、その
一例としてパラレルI/O16cにおける動作モードと
して互換モードとすることも含まれる。動作モードは互
換モードかニブルモードかECPモードかのいずれかで
あるが、このうち互換モードかニブルモードの場合は接
続を確立するにあたって他のモードの接続を確立可能で
あるか否かを判断するネゴシエイション行なう。従っ
て、これらの2モードについてはネゴシエイションモー
ドとも呼び、ECPモードについては非ネゴシエイショ
ンモードと呼ぶことにする。その後、ステップ205に
てシリアルデータの入力を待機するとともに、ステップ
240にてパラレルデータの入力を待機する。
【0038】従って、上述したように本体部11のUS
BI/O11eから印刷データが入力されると、変換ケ
ーブル16はステップ205にてシリアルデータが入力
されたものと判断し、ステップ210へと進む。同ステ
ップ210では、このシリアルデータが動作モード変換
コマンドであるか否かを判断するが、上述したように印
刷データであるので、ステップ215の処理を飛ばして
ステップ220へと進む。
【0039】ステップ220では現在の動作モードがネ
ゴシエイションモードであるか否かを判断するが、これ
は動作モードに基づいて判断する。この例では、初期化
によって互換モードにされているため、ネゴシエイショ
ンモードであると判断し、ステップ225にてネゴシエ
イションで動作モードを決定する。このネゴシエイショ
ンの処理内容を図7に示している。ネゴシエイション
は、現在の動作モード以外に最適な接続可能な動作モー
ドがあるか否かを判断する処理であり、最初のステップ
400では現在の動作モードがECPモードであるか否
かを判断する。ECPモードは、動作可能なモードの中
で最も速く、便利であるから、ECPモードであるなら
ステップ420にてECPモードのまま終了する。ま
た、ECPモードでないとしても、ステップ405では
相手先とECPモードで接続可能であるかトライしてみ
て、もし接続できるようであればステップ420にてE
CPモードとして終了する。本実施形態においては、プ
リンタ15においても互換モードとニブルモードとEC
Pモードとをサポートしており、互換モードで接続して
いるときにネゴシエイションを受けるとECPモードと
なったりニブルモードとなったりすることができる。
【0040】従って、この場合にECPモードで接続可
能かどうかトライされると、プリンタ15がECPモー
ドをサポートしているので、ECPモードでの接続が可
能という判断となる。なお、他の動作モードでの接続に
関するネゴシエイションはハードウェア的に行われてお
り、ソフトウェアとしては接続をトライしてみてそれに
対するリターンコードなどで判断する。ステップ420
では自己の動作モードの変更のみならず、接続先に対す
る動作モード変更コマンドの送出も実行する。図6はプ
リンタのフローチャートを示しているが、電源がオンと
なるとステップ300にて初期化を行い、ここで互換モ
ードとなる。続く、ステップ305ではパラレルI/O
15aを介して入力があるか否かを判断しており、変換
ケーブル16がステップ420にて動作モード変更コマ
ンドを送出してきた場合にはステップ305とステップ
310の判断を経て、ステップ315にて同動作モード
変更コマンドに基づいて指定される動作モードに変更す
る。
【0041】変換ケーブル16の側での処理に戻ると、
ECPモードで接続できない場合もあり、その場合はス
テップ410の判断を経て、データの書き込みになるの
か受け取りになるのかをステップ415にて判断し、書
き込みであればステップ430にて互換モードとする
し、読み込みであればステップ425にてニブルモード
とする。なお、ネゴシエイションはこのような手順に限
られるものではなくIEEE1284の全動作モードに
対応するようにしてもよい。
【0042】そして、このネゴシエイションが終了した
時点で設定された動作モードのまま、ステップ235に
てシリアルデータをパラレルデータに変換し、パラレル
I/O16cを介してプリンタ15のパラレルI/O1
5aに出力する。上述したように、この時点では変換ケ
ーブル16とプリンタ15はECPモードで接続されて
おり、シリアル→パラレル変換された印刷データはパラ
レルI/O16cからパラレルI/O15aへと転送さ
れ、プリンタ15ではパラレルI/O15aを介して入
力されるパラレルデータをステップ320にてRAM1
5fの所定領域へ保存する。この際、変換ケーブル16
からプリンタ15へはECPモードでデータ転送が行わ
れるため、高速なデータ転送を行うことができる。
【0043】なお、プリンタ15での印刷処理について
は詳述しないが、ステップ325にてRAM235に印
刷データが書き込まれていると判断すると、ステップ3
30にて同印刷データをプリンタコントローラ15gに
転送し、同プリンタコントローラ15gが印刷ヘッドな
どを駆動して実際に印刷を実行させる。また、これら以
外の期間ではステップ335にて駆動パネルの操作状況
を検知するといった処理を実行している。
【0044】図8は動作モードの移り変わりを示してい
る。図中において、変換ケーブル16を含めた本体部1
1をPCと示しており、プリンタ15をPRとして示し
ている。両者はともに互換モードで立ち上がり、互換モ
ードであるが故に変換ケーブル16からのネゴシエイシ
ョンによってプリンタ15もネゴシエイションに入り、
その結果、両者はECPモードへと移行している。プリ
ンタドライバの側で印刷データの生成出力が終了する
と、図4に示すようにステップ125にて前述したモー
ドリセットフラグをチェックする。ここでは変換ケーブ
ル16が接続されているのでモードリセットフラグがオ
ンになっており、ステップ130にて互換モードへ動作
モードを変換させるためのコマンドデータを出力する。
すなわち、データ転送を完了した直後、その動作モード
のままでコマンドデータを出力し、ネゴシエイションを
実行する互換モードへと動作モードを移行させたことに
なる。この結果、後にデータ転送を再開するときには、
動作モードが互換モードに設定されていることになり、
必ずネゴシエイションを経てデータ転送を実行できる。
そして、本フローチャートにおけるステップ120の後
にステップ125とステップ130を配置することによ
ってデータ転送を監視しつつ、その再開前にネゴシエイ
ションを実行する動作モードへ移行させていることにな
る。さらに、ネゴシエイションを実行する際には上述し
たようにステップ405にて高速な動作モードでの接続
を試みているので、単純に互換モードへ移行する場合に
比して高速な処理を実現できるのは明らかである。な
お、上述したように、これに先だってステップ100と
ステップ105では接続先を取得し、その判断結果に基
づいてモードリセットフラグを設定している。すなわ
ち、接続先が変換ケーブル16であれば、以上のような
処理を実行するがそうでなければ実行しないといえる。
上述した問題の発生があり得る場合にはデータ転送の後
に動作モードへ移行する必要性があるものの、他の機種
では問題が生じない場合もあるからである。この意味
で、接続先の機種などを調べて場合によっては上記処理
を実行しないことによって処理の煩雑化は遅延化を防止
するというメリットが生じてくる。
【0045】この動作モード変更コマンドは、USBI
/O11e,16aを介してシリアル−パラレル変換器
16bに入力され、変換ケーブル16ではステップ20
5にシリアルデータとして入力しつつ、ステップ210
にて動作モード変更コマンドであると検知する。これに
より、ステップ215にて指定どおりに互換モードへと
変更する。この際、変換ケーブル16だけで動作モード
を変更するのではなく、プリンタ15に対しても動作モ
ード変更コマンドを送出している。従って、同プリンタ
15の側ではパラレルポートを介してこの動作モード変
更コマンドが入力され、ステップ305,310を経て
動作モード変更コマンドを検知し、ステップ315にて
指定どおりに互換モードへと変更する。
【0046】これを図8に基づいて説明すると、互換モ
ードで起動した後、タイミングt1にてネゴシエイショ
ンを経てタイミングt2にて変換ケーブル16とプリン
タ15はともにECPモードに変更したが、印刷データ
転送後にタイミングt3にて動作モード変更コマンドを
使用して互換モードへと戻ったことになる。従って、印
刷時以外には強制的に互換モードとなって待機してお
り、図8に示すようにプリンタ15を途中で電源オフと
し、タイミングt4にて再度電源オンとしたときにも変
換ケーブル16の動作モードと一致する。これにより、
プリンタドライバの側からタイミングt5から次の印刷
が行われるときには何ら障害なく印刷を実行することが
できる。なお、この場合はデータ転送の再開前に該当す
る二つの態様のうち、いわゆるデータ転送後に互換モー
ドを移す態様に相当する。
【0047】参考として、図9にはかかる制御を行わな
い場合の動作モードの推移を示している。最初の起動時
には変換ケーブルとプリンタは互換モードで起動し、タ
イミングt11にてネゴシエイションを実行し、タイミ
ングt12にて共にECPモードへと変化する。印刷デ
ータ転送後もこの動作モードは変わらないが、プリンタ
だけの電源をオフにすると、タイミングt13にて再度
電源をオンにしたときに当該プリンタだけが互換モード
になってしまう。むろん、本体部や変換ケーブルの側で
これを検知することはできないため、この時点から動作
モードが不一致となって接続を確立できなくなってしま
う。
【0048】ところで、上述した例では、互換モードに
移行するのを印刷データの転送直後に行っているが、デ
ータ転送を再開する前というのは、印刷データの転送直
後に限られるものではない。その一例として、プリンタ
ドライバを図10に示すような構成とすることもでき
る。この例でも、アプリケーションから印刷処理を実行
してプリンタドライバを起動させると、同プリンタドラ
イバはステップ500にてUSBI/O11eの接続先
を取得する。そして、コード”2”を受け取って変換ケ
ーブル16であると判断すると、先ほどとは異なり、ス
テップ510にて動作モードを互換モードへ変換させる
ためのコマンドデータを出力する。
【0049】図11は動作モードを示す図であり、起動
直後は本体部11の側の変換ケーブル16もプリンタ1
5もともに互換モードであるものの、タイミングt21
にてこの動作モード変換コマンドが出力されている。こ
の動作モード変換コマンドは変換ケーブル16に入力さ
れてステップ215にて実行される他、プリンタ15に
も出力されてステップ315にて実行される。この後、
プリンタドライバがステップ515にて印刷データを出
力すると、互換モードからネゴシエイションを経てEC
Pモードへと移行し、データ転送が行われる。そして、
データ転送が終了しても先ほどのステップ130のよう
に動作モードを変換させることなく、プリンタドライバ
は処理を終了するため、変換ケーブル16もプリンタ1
5もECPモードのままである。
【0050】しかし、プリンタ15の電源をオフにし、
タイミングt22で再度電源をオンにしたとすると、そ
の時点からプリンタ15は互換モードで次のデータを待
機するため、変換ケーブル16の側のECPモードとプ
リンタ15の側の互換モードとが不一致となり、以降の
接続の確立が行えなくなりそうに思える。ところが、再
度印刷データを生成する際には、プリンタドライバは印
刷データを生成する前のステップ510にて互換モード
へ移行するように動作モード変更コマンドを出力するた
め、変換ケーブル16の側では、一旦、互換モードへと
移行する。図11において、タイミングt23の時点で
この動作モード変更コマンドが出力され、それまでEC
Pモードであった変換ケーブル16は互換モードへと変
化し、プリンタ15の互換モードと一致することにな
る。このとき、変換ケーブル16はECPモードでプリ
ンタ15に対して動作モード変更コマンドを出力するこ
とになるため、互換モードのプリンタ15は当該コマン
ドを入力することはできないが、このこと自体は問題と
ならないため、タイミングt23以降で動作モードが一
致する。従って、印刷データを出力すれば先ほどと同様
にネゴシエイションを経て接続が確立される。
【0051】なお、以上は印刷データを出力する場合の
データ転送の流れであるが、プリンタ15のステイタス
をプリンタドライバの側で取得するような場合にはデー
タ転送の流れが逆になり、変換ケーブル16ではステッ
プ240にてパラレルI/O16cからパラレルデータ
が入力されたと判断すると、ステップ245にてシリア
ルデータに変換してUSBI/O16aから出力するこ
とになる。ところで、以上の実施形態においては、コン
ピュータシステム10における本体部11のデータポー
トがUSBポートであり、プリンタ15のデータポート
がパラレルポートとなっており、間に変換ケーブル16
を介在せしめている。しかしながら、図12に示すよう
に、本体部11の側のパラレルポートとプリンタ15の
側のパラレルポートとの間を変換ケーブル16を使用す
ることなく直接に接続するようにしても良い。
【0052】また、ネゴシエイションという特別な状況
を構成するのではなく、単に動作モードが一致する場合
に動作モード変更コマンドを取得して実行できるだけの
シンプルなシステムにおいても適用可能である。この場
合、図13に示すように、コンピュータPCの側から印
刷データを送出し終わった時点で起動時の互換モードへ
戻すようにしている。このようにすれば、途中でプリン
タの電源を切ってしまった場合でも本体部11の側では
次の印刷データの生成前に動作モードを互換モードとす
ることになり、プリンタ15の動作モードと一致するか
らである。むろん、この場合も印刷データの再開時には
他の動作モードへ移行させるための同モード変更コマン
ドを送出し、互換モードからダイレクトにECPモード
へ変更させたり、ニブルモードへと移行させてみる。い
ずれの場合でも、変更コマンド送出後に対応モードで通
信可能であればその動作モードでデータ転送すればよい
し、通信不能であれば元の動作モードに戻ってやり直せ
ばよい。
【0053】このように、プリンタドライバはUSBI
/Oに接続されているのが変換ケーブル16であること
を認識した場合、印刷データを生成して出力した後、ス
テップ130にて互換モードへ移行させる動作モード変
更コマンドを送出するようにしたため、変換ケーブル1
6はステップ215にてこのコマンドを受けて互換モー
ドへと移行することになり、この後でプリンタ15を単
体で電源オフにして再度電源オンにした場合でも変換ケ
ーブル16とプリンタ15との間で動作モードに不一致
が生じず、データ転送を行えなくなってしまうことがな
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるデータポート制御
方法を実現するコンピュータシステムの概略斜視図であ
る。
【図2】同コンピュータシステムにおけるプリンタの結
線状況の概略斜視図である。
【図3】同コンピュータシステムにおける概略ブロック
図である。
【図4】プリンタドライバのフローチャートである。
【図5】変換ケーブルのフローチャートである。
【図6】プリンタのフローチャートである。
【図7】ネゴシエイションのフローチャートである。
【図8】本実施形態におけるネゴシエイションのタイミ
ングチャートである。
【図9】従来のネゴシエイションのタイミングチャート
である。
【図10】変形例にかかるプリンタドライバのフローチ
ャートである。
【図11】同変形例におけるネゴシエイションのタイミ
ングチャートである。
【図12】変換ケーブルを使用しない場合のコンピュー
タシステムにおけるプリンタの結線状況の概略図であ
る。
【図13】同場合におけるネゴシエイションのタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
10…コンピュータシステム 11…本体部 11a…補助記憶デバイス 11b…CPU 11c…ROM 11d…RAM 11e…USBI/O 12…ディスプレイ 13…キーボード 14…マウス 15…プリンタ 15a…パラレルI/O 15b…コントロールI/O 15c…データバス 15d…CPU 15e…ROM 15f…RAM 15g…プリンタコントローラ 15h…電源スイッチ 16…変換ケーブル 16a…USBI/O 16b…シリアル−パラレル変換器 16c…パラレルI/O 16d…CPU 16e…ROM 16f…コントロールI/O 16g…RAM
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/10 - 13/14 G06F 3/09 - 3/12 B41J 29/00 - 29/70

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータのデータポートが少なくと
    も一の動作モードではモード設定に関するネゴシエイシ
    ョンを実行するとともに、他の一の動作モードではモー
    ド設定に関するネゴシエイションを実行しない複数の動
    作モードで動作可能であり、上記コンピュータに同デー
    タポートの動作モードを制御させるデータポート制御プ
    ログラムを記録した媒体であって、 データ転送を監視し、データ転送の再開前に上記データ
    ポートを上記ネゴシエイションを実行する動作モードへ
    と移行させる機能を上記コンピュータに実行させること
    を特徴とするデータポート制御プログラムを記録した媒
    体。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のデータポート制御
    プログラムを記録した媒体において、上記モード設定に
    関するネゴシエイションを実行するに際して先ず高速な
    動作モードでの動作の可否を判断させて接続可能であれ
    ば当該動作モードにさせることを特徴とするデータポー
    ト制御プログラムを記録した媒体。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載のデータポート制御プログラムを記録した媒体に
    おいて、データ転送の後に続いて上記動作モードを移行
    させるコマンドデータを送信させることを特徴とするデ
    ータポート制御プログラムを記録した媒体。
  4. 【請求項4】 上記請求項3に記載のデータポート制御
    プログラムを記録した媒体において、上記データポート
    に接続される相手の機種に応じてコマンドデータを送信
    するか否かを決定することを特徴とするデータポート制
    御プログラムを記録した媒体。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載のデータポート制御プログラムを記録した媒体におい
    て、データ転送の開始時に動作モードを移行させるコマ
    ンドデータを送信させることを特徴とするデータポート
    制御プログラムを記録した媒体。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求項5のいずれかに記
    載のデータポート制御プログラムを記録した媒体におい
    て、上記データポートがパラレルデータポートであるこ
    とを特徴とするデータポート制御プログラムを記録した
    媒体。
  7. 【請求項7】 データポートが複数の動作モードを備
    え、少なくとも一の動作モードではモード設定に関する
    ネゴシエイションを実行し、他の一の動作モードではモ
    ード設定に関するネゴシエイションを実行しないように
    したデータポート制御装置において、 データ転送を監視し、データ転送の再開前に上記データ
    ポートを上記ネゴシエイションを実行する動作モードへ
    と移行させるデータポート制御手段を具備することを特
    徴とするデータポート制御装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項7に記載のデータポート制御
    装置において、上記ネゴシエイションを実行する動作モ
    ードへ移行させるに際して先ず高速な動作モードでの動
    作の可否を判断して接続可能であれば当該動作モードに
    することを特徴とするデータポート制御装置。
  9. 【請求項9】 データポートが少なくとも一の動作モー
    ドではモード設定に関するネゴシエイションを実行する
    とともに、他の一の動作モードではモード設定に関する
    ネゴシエイションを実行しない複数の動作モードで動作
    可能であり、同データポートの動作モードを制御するデ
    ータポート制御方法であって、 データ転送を監視し、データ転送の再開前に上記データ
    ポートを上記ネゴシエイションを実行する動作モードへ
    と移行させることを特徴とするデータポート制御方法。
  10. 【請求項10】 上記請求項9に記載のデータポート制
    御方法において、上記ネゴシエイションを実行する動作
    モードへ移行させるに際して先ず高速な動作モードでの
    動作の可否を判断させて接続可能であれば当該動作モー
    ドにすることを特徴とするデータポート制御方法。
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