JP3528135B2 - 往復揺動装置 - Google Patents

往復揺動装置

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JP3528135B2
JP3528135B2 JP17469494A JP17469494A JP3528135B2 JP 3528135 B2 JP3528135 B2 JP 3528135B2 JP 17469494 A JP17469494 A JP 17469494A JP 17469494 A JP17469494 A JP 17469494A JP 3528135 B2 JP3528135 B2 JP 3528135B2
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充弘 藤原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、沈澱池などにおける
水面上の浮遊物を誘引・除去するスカム除去装置などを
応動させたり、その他の装置を応動させたりする場合に
利用される往復揺動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最初あるいは最終沈澱池などにおいて
は、その水面上に浮遊物(スカム)が滞留し、これが浄
化処理の妨げになるため、これらの浮遊物を逐次除去す
るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これまでの
浮遊物除去装置は、横長状で誘引口を開口した円筒形の
パイプスキーマーを沈澱池内に回転可能に設置し、同ス
キーマーを軸中心まわりに一方向に回転させることで水
とともに浮遊物を呑み込みようにする一方で、逆方向へ
回転復帰させることで堰き止め状態を得るように構成し
ていた。
【0004】その後、本出願人は、独自の浮遊物除去装
置を提案した。同装置は、池内に固定して設置されたト
ラフと、同トラフの前側に上下運動可能に設けられた堰
とを備え、同堰を、池内で運動するフライトに連動して
浮沈させるようにしたものである。この装置によれば、
フライトに連動させる方式であるので、それ自体は無動
力であり、確実な作動が保証されるものとして有効であ
る。
【0005】しかし、この装置は、トラフの前方位置に
沈澱池の幅方向に延びる回転軸を備え、この回転軸から
反トラフの方向にアームを延ばして運動してくるフライ
トに接触して持ち上げられるようにするとともに、回転
軸からトラフの方向に別のアームを延ばして堰を押さえ
るように構成してある。
【0006】このものは簡易な装置ではあるが、実施し
てみると、堰つきトラフはもとよりであるが、その他
に、前記アームつき回転軸を設計製作・運搬・設置・調
整等をする必要があるとともに、反トラフ方向に延びる
アームの先端にカム板を取り付けて、同カム板をフライ
ト側のローラとの間で当たり調整などをする必要があ
る。これらのことは、コストアップの原因になるととも
に、施工も複雑化していた。
【0007】そこで、本出願人は、さらに簡易な浮遊物
除去装置を提供すべく鋭意努力を重ねた。すなわち、先
端に水タンクを備え、後端にバランサを備えて中間を支
点に揺動可能にしたものである。このものは、水タンク
に給水して重くすることで先端を下げ、これにより、堰
を押し下げるようにする一方、水タンク内の水を自動的
に排出するとともにバランサが働くことにより、堰が浮
上するように構成したものである。
【0008】この装置は、給水と停止を切り換える手段
を要する。同手段としては、例えば、フライトの運動で
ワイヤーロープを往復作動させることにより、給水制御
用のバルブを開閉制御する構成である。このものによれ
ば、前記フライトに連動させる構成と、その力をバルブ
まで伝達する構成と、バルブとを少なくとも必要とする
ため、構造が複雑化するとともに、工事も煩雑になる。
【0009】この発明は前記課題を解決するためになさ
れたもので、さらなる簡易化が達成されてコストの低減
が図れるとともに施工や調整も非常に簡単になるととも
に、設置後の作動の確実・円滑化も達成される往復揺動
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、内部に空間を有する揺動ア
ームを備え、その前後間を揺動支点で支えられて揺動運
動可能とされ、前記揺動アームは、揺動支点を境にし
て、その一方に第1蓄溜部が、また他方に第2蓄溜部が
それぞれ設けられ、これら両蓄溜部が、越流制御部を介
して内部で連通しているとともに、前記第1蓄溜部内に
は、液体が供給されその供給された液体が前記越流制御
部による越流規制により一定量蓄溜されるように構成さ
れ、前記第2蓄溜部は、第1蓄溜部内に蓄溜されて越流
制御部を通じて溢れてくる液体が蓄溜されるとともに、
同第2蓄溜部内に溜まる液体は排出口を通じて排出可能
とされ、同排出口からの排水速度が前記第1蓄溜部への
給水速度よりも大になっている。請求項2記載の発明
は、請求項1において、水面近くに設けられた堰の運動
により水面の浮遊物を誘引したり堰き止めたりする装置
の前記堰に運動を与えるために構成されている。請求項
3記載の発明は、請求項1または2において、第1蓄溜
部の底面は、支点の方向に上がり傾斜状でその上がり端
に同越流制御部の底面が位置する。請求項4記載の発明
は、請求項1において、伝達手段を介して他の装置を連
動させるように構成されている。請求項5記載の発明
は、請求項1から4までのいずれかにおいて、第2蓄溜
部の排出口は、同第2蓄溜部が水面に近づいた時点で初
めて開くバルブを備えている。請求項6記載の発明は、
請求項1から5までのいずれかにおいて、揺動アームに
対するショックアブソーバが設けられ、同ショックアブ
ソーバは、第2蓄溜部の側が下がる一定のタイミングで
作用するように構成されている。
【0011】
【作用】内部に空間を有する揺動アームを備え、その前
後間を揺動支点で支えられて揺動運動可能とされ、前記
揺動アームは、揺動支点を境にして、その一方に第1蓄
溜部が、また他方に第2蓄溜部がそれぞれ設けられ、こ
れら両蓄溜部が、越流制御部を介して内部で連通してい
るとともに、前記第1蓄溜部内には、液体が供給されそ
の供給された液体が前記越流制御部による越流規制によ
り一定量蓄溜されるように構成され、前記第2蓄溜部
は、第1蓄溜部内に蓄溜されて越流制御部を通じて溢れ
てくる液体が蓄溜されるとともに、同第2蓄溜部内に溜
まる液体は排出口を通じて排出可能とされ、同排出口か
らの排水速度が前記第1蓄溜部への給水速度よりも大に
なっているので、供給される液体の重さを駆動力とする
ことにより、従来のように、2本のアームつき回転軸が
全く不要になり、設計製作・運搬・設置・調整等が簡略
化されるとともに、前記のように、反トラフ方向に延び
るアームの先端にカム板を取り付けて、同カム板をフラ
イト側のローラとの間で当たり調整などをする必要もな
く、これらのことは、コストダウンにつながるととも
に、施工も非常に簡単になる。さらに、前記水タンクと
バランサによるもののようにフライトからの伝達で開閉
バルブを制御する構成も、この発明では全く要らず、連
続給水により運転可能であるので、より安価な装置にな
り、それに伴って施工も一層簡易になる。
【0012】
【実施例】以下、図示した実施例を参照してこの発明を
詳細に説明する。図1および図2は、この発明の一実施
例を示している。この実施例は、最初あるいは最終沈澱
池内に構成されるスカム除去装置を対象にしてこれを連
動させるために構成された往復揺動装置をスカム除去装
置とともに示している。
【0013】1は矩形沈澱池の側壁で、両側壁1,1の
対向する方向を左右とし、これに直交する方向を前後と
するとともに、前方は、図1および図2の左方向とす
る。両側壁1,1には、はつりと埋め込み作業により連
通パイプ2が両端が池内に突出するようにして挿通固定
され、その端部にはフランジ3が溶接一体化されてい
る。
【0014】両フランジ3を利用して長尺状のトラフ4
が両端支持状態で固定されている。このトラフ4は、図
示しないアングル等の取付ブラケットを介してより確実
に支持することもある。
【0015】このトラフ4は、図示のように、コの字形
でその開口を上に向けたものであり、底壁5、前壁6、
後壁7を備え、前壁6の上端には前方に水平に突出する
前突片8が設けられているとともに、後壁7にも後突片
9が設けられている。前突片8は、水面10より低く設
定され、後突片9は水面10より高く設定されている。
【0016】トラフ4の両端部には、開口11を有する
端板12がそれぞれ一体に固着され、この端板12の開
口11が前記連通パイプ2の端口に合致するようにして
トラフ4が固定される。連通パイプ2と端板12の固定
は、ボルト結合することでなされる。前記前突片8の上
には、長尺状でゴム製の前面シール13が固着され、こ
の前面シール13の前上方には、同シール13に接触し
て前方からの水の浸入を阻止するようにして回転軸14
が設けられている。この回転軸14は、その両端を前記
端板12に貫通して同端板12の図示しない裏面(側壁
1側の面)に固定した軸受に回転自在に支持されてい
る。
【0017】この回転軸14には、中空状の堰(フロー
ト)15が固着され、一体に回転して水面10を境に上
下に揺動運動をするようになっている。この堰15の両
端には、側板16が固着されて堰15内が完全に水封形
の空間になっており、同側板16の外側面に取り付けら
れた側部シール18が、端板12の前部に円弧状に形成
したシール受板12aの内面に水密状に接触しながら上
下運動するようになっている一方、同側板16の一方の
ものには、トラフ4の長手方向に向く軸17が取り付け
られている。この軸17には、ターンバックル式で長さ
調節可能な連動ロッド19の下端部が回転自在に取り付
けられている。
【0018】対向する1対の端板12のうち一方には、
ステー12bが一体に立設され、このステー12bとそ
の内側に固定したブラケット20を介して支点軸21が
水平に取り付けられ、同支点軸21を介して揺動アーム
22が取り付けられている。この揺動アーム22は、他
方(左側)の端板12には取り付けられていない。尚、
同揺動アーム22は、力の関係で図2におけるトラフ中
央位置あるいは同中央位置と端位置との間に配置するこ
ともある。
【0019】揺動アーム22は、第1蓄溜部23、越流
制御部24および第2蓄溜部25を備える。第1蓄溜部
23は、上壁は水平であるが前底壁23aは支点軸21
の向きに前上がり傾斜状の部分と後端の水平な部分とで
なる。前上がり角度は、図1のように揺動アーム22が
水平な状態で15°である。尚、支点軸21から第1蓄
溜部23の後端までは700mmになっている。越流制
御部24は、第1蓄溜部23の前端の狭くなった口部に
連通し、揺動アーム22の高いところに水平になってい
る。
【0020】越流制御部24の底面前後間には、支点軸
21から500mmのところにブラケット26が取り付
けられ、同ブラケット26には、前記連動ロッド19の
上端が回転自在に連結されている。また、越流制御部2
4の通路前端下部には、上向きに越流規制突起27が突
設されている。尚、この越流規制突起27は、図1の仮
想線のように前方斜め上がり(15°)に突設してもよ
い。
【0021】第2蓄溜部25は、直方体形状で、上下A
=200mm、前後B=600mm、幅C=200mm
の寸法とされて、内部空間に全て水が満たされると仮定
すると24Kgの負荷が発生する。尚、連動ロッド19
に加わる押し下げ力が30Kg必要であると規定してい
る。この第2蓄溜部25の前端底部には、図3に拡大し
て示されるように、バルブシート28が取り付けられ、
同シート28には、第2蓄溜部25の底壁に明けられた
孔より小さく逆円錐形をした排出口29が明けられてい
る。この排出口29には、持ち上がって開になるバルブ
30が昇降可能に挿通されている。
【0022】バルブ30は、逆円錐形をしたバルブ本体
30aと下端外部のフロート30bとを備え、フロート
30bが水面10に接触して同バルブ30が相対的に上
動することで排出口29が開くようになっている。排出
口29の閉止はバルブ30の自重でなされる。尚、図3
に仮想線で示すように、バルブ30あるいはシート28
に突起31を備えて排出口29の開きが一定に得られる
ようにしてもよい。また、バルブ30は、図示しない昇
降ガイドにより上下運動が確実化するようにしてもよ
い。
【0023】こうした揺動アーム22の支点軸21上に
対応する個所には、給水口32が明けられ、同口32に
対応して揺動アーム22上には、円筒部と逆円錐筒部と
でなる給水制御筒33が縦筒状に取り付けられている。
この制御筒33は、上端縁にオーバフロー口33aが複
数形成され、ストレーナ34を通じて導かれる殺菌前で
放流用の(下水)処理済水がフレキシブルな配管35を
通じて連続して供給されて前記オーバフロー口33aで
水量制御しながら常に一定の水が給水口32より揺動ア
ーム22内に導かれるようになっている。
【0024】尚、揺動アーム22の後端には、着脱自在
なバランサ36が取り付けられて、揺動アーム22の復
帰を確実にしている。また、図5に示すように揺動アー
ム22が一定の角度下がってきたところでこれに接触し
てバネで緩衝をするショックアブソーバ37が側壁1側
に設置されている。このショックアブソーバ37は、揺
動アーム22の上面に当たるように配置したり、あるい
は堰15に接触するようにしたり、その配置は自由に選
択できる。また、トラフ4の後上面には、揺動アーム2
2の復帰位置を水平に保つためのストッパ38を備え、
これは移動調節可能になっている。
【0025】この往復揺動装置の作用をここで説明すれ
ば、図3に示すように、揺動アーム22は、内部の水が
略空になって水平に復帰しストッパ38に当てられて静
止した状態において、常時供給される水Wが第1蓄溜部
23内に矢印のように注がれている。この時、バランサ
36が働くとともに堰15の浮力による持ち上げ力が作
用し、またバルブ30は閉止している。
【0026】図3の矢印のように水Wの供給が進むと、
前記バランサ36および浮力が作用したもとで、図4に
示すように、第1蓄溜部23および越流制御部24内に
水Wが溜まってくる。そして、水Wが越流規制突起27
のレベルまで達すると、水Wは同突起27を越えて第2
蓄溜部25内まで流れ落ちるようになる。
【0027】第2蓄溜部25内での水Wが一定に高くな
ると、図5に示すように、第2蓄溜部25内の水Wによ
るモーメントが打ち勝って揺動アーム22がバランシン
グ状態を越えて前下がり状態になり始める。この際、第
2蓄溜部25内へは、給水量だけでなく、前記前下がり
運動に伴い第2蓄溜部25および越流制御部24内の水
Wまでもが、同時に第2蓄溜部25内に流れ込むことに
なるので、揺動アーム22はやや速い速度で前方の回転
モーメントを発生して揺動アーム22はやや大きく前下
がりになる。
【0028】そして、揺動アーム22のこの運動により
連動ロッド19を介して堰15が押し下げられ、同堰1
5の上端が水面10を越えるようになり、水面10上の
スカムが引き込まれ、同堰15を越えてトラフ4内に誘
引されるようになる。この間も揺動アーム22内への給
水は少量ずつ継続されかつ前記前下がりにより第1蓄溜
部23および越流制御部24内の水Wが第2蓄溜部25
内に流入することで、揺動アーム22は更に前下がりに
なる。
【0029】図5の状態を少し経過して水面10のみを
呑み込む程度まで堰15が下がったところ(堰15の上
端が水面10から略10mm下がったところ)で、前記
ショックアブソーバ37が効き始める。その結果、揺動
アーム22の前下がり運動は緩徐になるが未だ第1蓄溜
部23および越流制御部24内の水Wが第2蓄溜部25
内に流れ込んでいるので、堰15は少しずつ緩やかに沈
む。
【0030】ある程度堰15が沈むと、その時点あるい
はその時点の少し前もしくは後からフロート30bが水
面10に接触してバルブ30が排出口29を開き始めて
排水を始めるので、揺動アーム22の下げ動作はそこで
略停止して一定時間バランシングする。前記ある程度と
は、水面10上のスカムをできるだけ少ない水量でもっ
て誘引するに好適な深さであり、同じスカムを誘引する
にも多量の水を呑み込むことのないように設定する。そ
の好適な深さは20mm〜30mmの間であるが、その
深さは前記連動ロッド19で調整可能であり、池および
スカムの大きさ等の状況に合わせていかにも変更でき
る。
【0031】このバランシングは図6に示す状態であ
り、この状態で排水がなされているので、第2蓄溜部2
5内の水位は図6の矢印のように下降し始める。すなわ
ち、第1蓄溜部23および越流制御部24内の水Wが殆
ど流出し終わると、給水量のみとなり、従って、給水量
よりも排水量の方が多いので、次第に図7に示すよう
に、第2蓄溜部25内は空状態になる。
【0032】この空状態になるに従って揺動アーム22
は第2蓄溜部25の方が上がり復帰するようになり、バ
ルブ30は閉止するとともに、給水さらた水Wは第1蓄
溜部23内に溜まるようになる。第1蓄溜部23内に水
Wが溜まるとともに、バランサ36による復帰モーメン
トおよび堰15の浮力による復帰モーメントが働くの
で、揺動アーム22は図3に示す水平状態に完全に復帰
し、堰15も水面10上に完全に浮上してスカムの呑み
込みも停止される。図6の状態から堰15の上端が水面
10上に浮上するまでは、第2蓄溜部25内からの排水
量と給水量とのバランスを調整することで時間的に如何
にも制御できる。すなわち、排水量を給水量を少し越え
る程度に押さえると、長い時間帯にわたってスカムを呑
み込むことができ、逆に排水量を充分大きくとると、ス
カムの呑み込み時間が短くなるのである。また、揺動ア
ーム22の復帰時間も第1蓄溜部23内への給水量如何
によるので、かなりの復帰時間をつくることもでき、こ
の時間が次のスカム呑み込みに生かされる。
【0033】給水は依然続行しているので、第1蓄溜部
23内に水Wが溜まり、再び図3から図7に示すサイク
ルを繰り返すのである。尚、図5に示すように、第2蓄
溜部25と越流制御部24の底面40を屈曲状でなく直
線斜め状に形成してもよい。また、図8に示すように、
第2蓄溜部25の端面に縦スリット形の排出口41を形
成し、同口41に排水量を調整する調整板42を付属し
てもよい。この排出口41による方式は、前記実施例の
バルブ30による方式と併せてあるいは独立して構成す
ることができる。
【0034】さらに、図9に示すように、給水タンク4
3に、例えば、3本の給水管44を接続しそれぞれにバ
ルブ45を備えて、給水管44を揺動アーム22の給水
口32に連通状に構成してもよい。この場合、バルブ4
5を選択的に操作することで、給水量を数段階に得るこ
とができ、これにより、例えば、1本の給水管44のみ
を使う時は給水量が少ないので、揺動アーム22の作動
サイクルが非常に長いものとなり、一方、3本の給水管
44…を使う時は給水量が3倍になって揺動アーム22
の作動サイクルを短くすることができるのである。前記
ショックアブソーバ37は機械式のバネを利用している
が、エアー式を含む流体式のショックアブソーバであっ
てもよい。
【0035】また、前記実施例のスカム除去装置ではト
ラフが固定式でその前に堰を配したが、図10に示すよ
うに、トラフと堰が一体式で回転式のスカムスキーマ4
7を連動ロッド19を介して揺動アーム22で連動可能
に構成することもある。
【0036】図10の実施例で、スカムスキーマ47が
前後に入口のある形式とされ、同スキーマ47を前後回
転で前後のスカムを誘引可能にすることもできる。この
ことより、図1に示す実施例でも同様のことが言える。
すなわち、トラフ4が前後に開口を備え、堰15も前後
に配されたものであって、揺動アーム22により前後の
堰15が交互に浮沈するようにもすることができる。
尚、同図に示すように、第2蓄溜部25にヒンジ48に
よりフロート49付揺動板50を取り付けてバルブ30
を作動させるようにしてもよい。
【0037】この発明は以上のスカム除去装置に利用す
るだけに終始せず、例えば、図11に示すように、揺動
アーム22とともに回転するギア52に他のギア53を
組み合わせて他の装置を駆動するために利用することも
できる。また、制御バルブ55のアクチュエータ56を
連動させることもできる。さらに、ロッド58を介して
他の装置を連動させることもできる。
【0038】その一例は図12に示されている。すなわ
ち、揺動アーム22の運動をプッシュ・プルワイヤ60
を介して支点61を中心に往復揺動する人形62を連動
させるものに利用できる。63はカムである。この実施
例の場合、バルブ30の当たる作動面64の下方にタン
ク65を設置し、同タンク65よりポンプ66を介して
揺動アーム22内に給水可能に構成してもよい。また、
この実施例とともにあるいは別個に構成することができ
るものとして、仮想線のように、シャチ等の動物形67
を揺動アーム22に付属して同期に運動させるディスプ
レーに利用することもできる。
【0039】
【発明の効果】この発明は以上のように構成したもので
あるので、さらなる簡易化が達成されてコストの低減が
図れるとともに施工や調整も非常に簡単になるととも
に、設置後の作動の確実・円滑化も達成される往復揺動
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の往復揺動装置をスカム除去装置に適
用した一実施例を示す側断面図。
【図2】図1の実施例の平面図。
【図3】図1の実施例で復帰状態から給水が溜まってく
る様子を示す模式図。
【図4】図1の実施例で第1蓄溜部および越流制御部内
から第2蓄溜部に水が流れ込む様子を示す模式図。
【図5】図1の実施例で第2蓄溜部内に水が蓄溜して揺
動アームが前下がり状態になる様子を示す模式図。
【図6】図1の実施例でさらに揺動アームが前下がり状
態になりバルブで排水している様子を示す模式図。
【図7】図1の実施例で揺動アームが復帰をしている様
子を示す模式図。
【図8】縦スリット形排出口を構成した他の実施例を示
す正面図。
【図9】給水量制御方式を示す正面図。
【図10】スカムスキーマにこの発明を適用した場合の
模式図。
【図11】揺動アームにより他の装置を駆動するように
した実施例を示す模式図。
【図12】ワイヤにより他の装置を駆動するようにした
他の実施例を示す模式図。
【符号の説明】
4…トラフ、10…水面、15…堰、21…支点軸、2
2…揺動アーム、23…第1蓄溜部、24…越流制御
部、25…第2蓄溜部、29…排出口、30…バルブ、
32…給水口、W…水。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 21/24 C02F 1/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に空間を有する揺動アームを備え、
    その前後間を揺動支点で支えられて揺動運動可能とさ
    れ、前記揺動アームは、揺動支点を境にして、その一方
    に第1蓄溜部が、また他方に第2蓄溜部がそれぞれ設け
    られ、これら両蓄溜部が、越流制御部を介して内部で連
    通しているとともに、前記第1蓄溜部内には、液体が供
    給されその供給された液体が前記越流制御部による越流
    規制により一定量蓄溜されるように構成され、前記第2
    蓄溜部は、第1蓄溜部内に蓄溜されて越流制御部を通じ
    て溢れてくる液体が蓄溜されるとともに、同第2蓄溜部
    内に溜まる液体は排出口を通じて排出可能とされ、同排
    出口からの排水速度が前記第1蓄溜部への給水速度より
    も大になっている往復揺動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、水面近くに設けられ
    た堰の運動により水面の浮遊物を誘引したり堰き止めた
    りする装置の前記堰に運動を与えるために構成されてい
    る往復揺動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、第1蓄溜部
    の底面は、支点の方向に上がり傾斜状でその上がり端に
    同越流制御部の底面が位置する往復揺動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、伝達手段を介して他
    の装置を連動させるように構成されている往復揺動装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかにおい
    て、第2蓄溜部の排出口は、同第2蓄溜部が水面に近づ
    いた時点で初めて開くバルブを備えている往復揺動装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれかにおい
    て、揺動アームに対するショックアブソーバが設けら
    れ、同ショックアブソーバは、第2蓄溜部の側が下がる
    一定のタイミングで作用するように構成されている往復
    揺動装置。
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