JP3527919B2 - 電力系統監視制御装置、電力系統設備情報生成装置、および記憶媒体 - Google Patents
電力系統監視制御装置、電力系統設備情報生成装置、および記憶媒体Info
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Description
御する電力系統監視制御装置とその電力系統設備情報生
成装置に関する。
機を中核として行われている。図177は、このような
従来の電力系統監視制御装置の構成を示す構成図であ
る。
つなぐ送電線で構成され、テレコン装置子局11〜20
が各電気所に設置されている。
20とテレコン装置親局40で構成され、伝送路31で
結ばれている。テレコン装置を介して、電気所1〜10
の表示情報が計算機50に供給され、計算機50からは
制御指令が電気所1〜10に送られる。
情報と電圧、電流、有効電力、無効電力のような連続値
を表わす数値情報がある。また、機器の開閉状態が変化
したり、上記連続値が予め設定した限界値を逸脱したこ
とを表わす、状態変化情報もある。表示情報は計算機5
0でしかるべく処理されて、系統盤60や計算機の周辺
装置である陰極線管表示装置(CRTと称する)51に
表示されるので、運転員はこれらの表示手段を視ること
によって電力系統の監視を行なう。また、電力系統を制
御する場合は、運転員が入力手段52から制御指令を与
えると、計算機50でしかるべく処理されて、テレコン
装置を介して電気所1〜10に送られる。このようにし
て電力系統の監視制御が行われている。
のブロック図であり、特にその電力系統監視制御の中核
である計算機50の内部構成を示すものである。
力処理手段53、演算手段54を経由して、設備状態記
憶手段55に蓄えられる。この表示情報に状態変化情報
が含まれていると演算手段54はしかるべき処理(状変
処理という)を行い、入出力手段53を経由して、系統
盤60やCRT51に警報発令や表示更新の指示を出
す。
理手段53を経由して演算手段54に伝えられ、しかる
べく処理されて、入出力手段53を経由してテレコン装
置親局40に伝えられる。
構成する個々の設備のデータが蓄えられている。この設
備データは、設備を電力系統内で個々に特定するための
設備コード部と、その設備の各種属性や、実系統上での
名称や番号、テレコン装置との対応を示すポジション番
号、その設備に関する各種処理等を表わす属性部とから
成立っている。この設備コードにより、その設備は電力
系統全体の中で、ひとつひとつ個別に特定される。
いる訳ではなく、設備間で色々な関連をもって電力系統
を構成している。例えば、発電所から需要家までつなが
る電気回路を構成しているとか、保護リレーが動作した
ら特定のしゃ断器を引外す、といった設備間の関連であ
る。
うな設備間の関連を示す情報が蓄えられている。したが
って、設備データ記憶手段56の内容と、設備間関連情
報記憶手段57の内容とを合せて、電力系統設備のデー
タということができる。
示更新や警報発令だけではなく、その結果として電力系
統のどの範囲が停電になっているかを判定して表示した
り、引外されたしゃ断器と、動作した保護リレーとの関
係を整理する事故解析等がある。
手段57に蓄えられている、系統主回路の接続情報を用
いる。すなわち、電力系統の主回路設備が、電気的にど
のようにつながっているかの情報であり、その中の各開
閉器の開・閉状態を組合せて停電範囲を判定する。
作する保護リレーと、その保護リレーがどのしゃ断器を
引外すか、という、しゃ断器と保護リレーの対応関係を
予め整理して、設備間関連情報記憶手段57に蓄えてお
く。
例えば、あるしゃ断器を投入操作しようとする時に、そ
の投入によってループ系統が構成されることになるかど
うかを判定したり、逆にしゃ断器のしゃ断操作をしよう
とする時に、そのしゃ断によってループ系統が解除され
ることになる、というような系統構成レベルの判断をす
る。
の断路器で電流をしゃ断することのないように、断路器
周辺の主回路構成と開閉器の開・閉状態の確認を行な
う。いわゆる断路器開放操作のインターロックである。
このような断路器のインターロックは、電気所の現場で
行なうが、更に、電力系統監視制御装置の中でも行なう
ことがある。その場合は、電力系統の各断路器に対する
インターロック条件を整理して、設備間関連情報記憶手
段57に蓄えておく。
ロック条件を確認すれば、電気所の現場でインターロッ
クがかかるような操作の指示を、制御所で無用に行うこ
とを防止することができる。
潮流計算のような系統計算を行なうことがあるが、その
場合には当然系統主回路の接続情報が必要である。設備
データ記憶手段56の内容と、設備間関連情報記憶手段
57の内容は、電力系統に合せて、人が事前に入力す
る。電力系統が変ったら人がその変化分を入力する。
〜10の構成例を示す。実際の電気所はここに示したも
のよりはるかに大規模であることが多い。電力系統の構
成は、母線と、送電線、変圧器、調相設備とがいくつか
の断路器としゃ断器を介してつながる構成になってい
る。特に数が多いのは断路器であり、実際には1電気所
で数百個になることが多い。
を個々に特定するためには、電気所名、設備種類名、同
一種類内の番号、またはそれに相当するものが必要であ
る。母線、送電線、変圧器、調相設備等には、それぞれ
に名称がついているので、それらの名称で識別すること
ができる。
については、前記の主回路設備ひとつに対して複数個が
対応するので、それらの設備の名称だけで、ひとつひと
つの開閉器を特定することはできない。そのため、開閉
器は図179に示したように、電気所内での通し番号
や、給電番号で表わすか、テレコン装置のポジション番
号で表わす等の方法で表わしている。
の番号、CB1〜CB10はしゃ断器の番号である。
非常に多数の設備から成立っているため、図178の設
備データ記憶手段56、設備間関連情報記憶手段57に
は、人が膨大な量のデータを入力しなければならない。
そのため、多大な労力と時間が必要であり、コストが高
くなるとともに製作時間が長くなる。また、膨大な量の
データを入力するため、入力エラーが多くなり、それを
発見して修正するのに多くの時間がかかる上に、発見し
きれないものはバグとして潜在してしまう。このように
従来の技術ではコスト、品質、製作時間の問題がある。
うち、その設備を電力系統内で個々に特定するためのデ
ータは人が作成し入力するが、設備間の関連を表わす情
報は入力したデータから自動生成することで、コストや
製作時間を削減するとともに、入力の作業ミスを減ら
し、更に人が入力したデータを自動チェックすること
で、更に品質を向上させる機能を有する電力系統監視制
御装置を得たり、設備間の関連を表わす情報の自動生成
や、人が入力したデータの自動チェックをする、電力系
統設備情報生成装置を得たり、前記の自動生成や自動チ
ェックを可能ならしめる設備コードを得るための、設備
コード化方式を得ることにある。
は、電力系統を監視制御するための演算を行なう計算機
と、前記計算機の情報を表示する表示手段と、前記計算
機への情報を入力する入力手段とを有する電力系統監視
制御装置において、前記計算機は、電力系統の設備の状
態を表す情報を記憶する、設備状態記憶手段aと、電力
系統の設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定する
コード化方式に基づいて作成され、電力系統の設備を個
々に特定する設備コードと、設備の属性情報と、を含む
設備データを記憶する、設備データ記憶手段bと、前記
コード化方式と電力系統の構成に関する知識とに基づい
た復号化ルールを記憶する、復号化ルール記憶手段c
と、監視制御ルールを記憶する、監視制御ルール記憶手
段dと、前記設備データ記憶手段bに記憶された設備コ
ードと、前記復号化ルール記憶手段cに記憶された復号
化ルールと、を用いて演算することによって電力系統の
設備間の関連情報を生成する、系統構成復元手段eと、
前記設備状態記憶手段aに記憶された電力系統の設備の
状態を表す情報と、前記設備データ記憶手段bに記憶さ
れた設備データと、前記系統構成復元手段eで生成され
た電力系統の設備間の関連情報と、前記監視制御ルール
記憶手段dに記憶された監視制御ルールと、を用いて演
算することによって電力系統の監視制御を行う、監視制
御手段fと、を備えることを特徴とする電力系統監視制
御装置を提供する。
報」は、電力系統の設備の入/切情報や正常/異常等の
二値情報のほか、例えばテレメータ装置の出力値などの
アナログ情報も含む趣旨である。「設備コード」は、設備
を個々に特定するものであるが、特定する設備の単位は
必要に応じて任意に決まるものであり、しゃ断器、断路
器などの単位でコードを付す場合のみならず、たとえ
ば、引出し口のように、これらの集合を一つの設備とみ
なしてコードを付す場合も含む。また、「コード」は、計
算機により設備を識別できる情報であれば足り、その名
称には限定されない。
は、計算機は、人が入力した、設備を個々に特定する設
備コードと、設備コード化ルールと電力系統の構成に関
する知識とに基づいた復号化ルールを用いて演算するこ
とによって、電力系統を復元し、更に監視制御ルールを
組合せて演算することによって、電力系統の監視制御を
行なうので、人が系統設備間の関連を表わす情報を入力
する必要がなくなるとともに、その情報を記憶するため
の記憶手段が不要となる。また、設備コード自体の良否
判定ができる。
視制御するための演算を行なう計算機と、前記計算機の
情報を表示する表示手段と、前記計算機への情報を入力
する入力手段と、を有する電力系統監視制御装置におい
て、前記計算機は、電力系統の設備の状態を表す情報を
記憶する、設備状態記憶手段aと、電力系統の設備を電
力系統の構成に沿って階層的に特定するコード化方式に
基づいて作成され、電力系統の設備を個々に特定する設
備コードと、設備の属性情報と、を含む設備データを記
憶する設備データ記憶手段bと、母線と主回路設備をつ
なぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群の各開閉器
を所属する開閉器群内で特定するモデル設備コードと前
記開閉器間の関連を表すモデル系統情報と、を含むモデ
ル設備データを記憶する、モデル設備データ記憶手段g
と、監視制御ルールを記憶する、監視制御ルール記憶手
段dと、前記設備データ記憶手段bに記憶された設備コ
ードと、前記モデル設備データ記憶手段gに記憶された
モデル設備データと、を用いて演算することによって電
力系統の設備間の関連情報を生成する、系統構成復元手
段eと、前記設備状態記憶手段aに記憶された電力系統
の設備の状態を表す情報と、前記設備データ記憶手段b
に記憶された設備データと、前記系統構成復元手段eで
生成された電力系統の設備間の関連情報と、前記監視制
御ルール記憶手段dに記憶された監視制御ルールと、を
用いて演算することによって電力系統の監視制御を行
う、監視制御手段fと、を備えることを特徴とする電力
系統監視制御装置を提供する。
は、計算機は、人が入力した、設備を個々に特定する設
備コードセットと、予め準備しておいたモデル設備デー
タを用いて演算し、設備コードに該当するモデル系統情
報を選択することによって電力系統を復元し、更に監視
制御ルールを組合せて演算することによって、電力系統
の監視制御を行なうので、人が系統設備間の関連を表わ
す情報を入力する必要がなく、その情報を記憶するため
の記憶手段が不要であるとともに、電力系統復元の演算
は、設備コードに該当するモデル系統情報を選択する、
という非常に簡単な演算となる。また、設備コード自体
の良否判定ができる。なお、系統構成復元手段eの演算
に用いる設備コードおよびモデル設備データは、直接的
のみならず間接的に用いていれば足りる趣旨である。た
とえば、引出し口モデルのように設備あるいは設備コー
ドの同種の組み合わせに対して番号(パターン番号)を
付し、そのパターン番号を用いて演算するなど、中間的
処理を介して演算する場合も含む。
視制御するための演算を行なう計算機と、前記計算機の
情報を表示する表示手段と、前記計算機への情報を入力
する入力手段と、を有する電力系統監視制御装置におい
て、前記計算機は、電力系統の設備の状態を表す情報を
記憶する、設備状態記憶手段aと、電力系統の設備を電
力系統の構成に沿って階層的に特定するコード化方式に
基づいて作成され、電力系統の設備を個々に特定する設
備コードと、設備の属性情報と、を含む設備データを記
憶する、設備データ記憶手段bと、前記コード化方式と
電力系統の構成に関する知識とに基づいた復号化ルール
を記憶する、復号化ルール記憶手段cと、前記設備デー
タ記憶手段bに記憶された設備コードと、前記復号化ル
ール記憶手段cに記憶された復号化ルールと、を用いて
演算することによって電力系統の設備間の関連情報を生
成する、系統構成復元手段eと、前記系統構成復元手段
eで生成された電力系統の設備間の関連情報を記憶す
る、設備間関連情報記憶手段hと、監視制御ルールを記
憶する、監視制御ルール記憶手段dと、前記設備状態記
憶手段aに記憶された電力系統の設備の状態を表す情報
と、前記設備データ記憶手段bに記憶された設備データ
と、前記設備間関連情報記憶手段hに記憶された電力系
統の設備間の関連情報と、前記監視制御ルール記憶手段
dに記憶された監視制御ルールと、を用いて演算するこ
とによって電力系統の監視制御を行う監視制御手段f
と、を備えることを特徴とする電力系統監視制御装置を
提供する。
は、計算機は人が入力した、設備を個々に特定する設備
コードと、設備コード化ルールと電力系統の構成に関す
る知識とに基づいた復号化ルールを用いて演算すること
によって、系統設備間の関連情報を生成し、設備間関連
情報記憶手段hに記憶させる。計算機は設備コードを含
む設備データと、記憶させてある設備間関連情報と、監
視制御ルールと、を組合せて演算することによって、電
力系統の監視制御を行なうので、必要の都度設備間関連
情報を演算する方式に比べて処理が速くなる。また、設
備コード自体の良否判定ができる。
視制御するための演算を行なう計算機と、前記計算機の
情報を表示する表示手段と、前記計算機への情報を入力
する入力手段とを有する電力系統監視制御装置におい
て、前記計算機は、電力系統の設備の状態を表す情報を
記憶する、設備状態記憶手段aと、電力系統の設備を電
力系統の構成に沿って階層的に特定するコード化方式に
基づいて作成され、電力系統の設備を個々に特定する設
備コードと、設備の属性情報と、を含む設備データを記
憶する、設備データ記憶手段bと、母線と主回路設備を
つなぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群の各開閉
器を所属する開閉器群内で特定するモデル設備コードと
前記開閉器間の関連を表すモデル系統情報と、を含むモ
デル設備データを記憶する、モデル設備データ記憶手段
gと、前記設備データ記憶手段bに記憶された設備コー
ドと、前記モデル設備データ記憶手段gに記憶されたモ
デル設備データと、を用いて演算することによって電力
系統の設備間の関連情報を生成する、系統構成復元手段
eと、前記系統構成復元手段eで生成された電力系統の
設備間の関連情報を記憶する、設備間関連情報記憶手段
hと、監視制御ルールを記憶する、監視制御ルール記憶
手段dと、前記設備状態記憶手段aに記憶された電力系
統の設備の状態を表す情報と、前記設備データ記憶手段
bに記憶された設備データと、前記設備間関連情報記憶
手段hに記憶された電力系統の設備間の関連情報と、前
記監視制御ルール記憶手段dに記憶された監視制御ルー
ルと、を用いて演算することによって電力系統の監視制
御を行う、監視制御手段fと、を備えることを特徴とす
る電力系統監視制御装置を提供する。
は、計算機は、人が入力した、設備を個々に特定する設
備コードと、予め準備しておいたモデル設備データを用
いて演算し、設備コードに該当するモデル系統情報を選
択することによって、系統設備間の関連情報を生成し、
設備間関連情報記憶手段hに記憶させる。計算機は、設
備コードと、記憶させてある設備間関連情報と、監視制
御ルールと、を組合せて演算することによって、電力系
統の監視制御を行なうので、必要の都度設備間関連情報
を演算する方式に比べて処理が速くなる。また、設備間
関連情報生成の演算は、設備コードに該当するモデル系
統情報を選択する、という非常に簡単な演算となる。ま
た、設備コード自体の良否判定ができる。
視制御するための演算を行なう計算機と、前記計算機の
情報を表示する表示手段と、前記計算機への情報を入力
する入力手段とを有する電力系統監視制御装置におい
て、前記計算機は、電力系統の設備を電力系統の構成に
沿って階層的に特定するコード化方式に基づいて作成さ
れ、電力系統の設備を個々に特定する設備コードを記憶
する、設備データ記憶手段bと、前記コード化方式と電
力系統の構成に関する知識とに基づいたチェックルール
を記憶する、チェックルール記憶手段iと、前記設備デ
ータ記憶手段bに記憶された設備コードと、前記チェッ
クルール記憶手段iに記憶されたチェックルールと、を
用いて演算することによって、前記設備コードの良否を
判定する設備コードチェック手段jと、を備えることを
特徴とする電力系統監視制御装置を提供する。
は、計算機は人が入力した設備コードと、設備コード化
ルールと電力系統の構成に関する知識とに基づいたチェ
ックルールを用いて演算し、設備コードの良否判定を行
なうことができる。
ドは、電力系統の設備を、電力系統の構成に沿って階層
的に特定し、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群や母線
と母線をつなぐ開閉器群をまとめてひとつの設備とみな
して扱い、前記開閉器群を構成する開閉器に、その部位
に対応した特定の情報を割り付けるコード化方式に基づ
いて、電力系統の設備をコード化したものであることを
特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載の電
力系統監視制御装置を提供する。
は、請求項1〜5の作用の他に、母線と主回路設備をつ
なぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群をまとめて
ひとつの設備とみなすことで、開閉器に割り付ける情報
が単純化される上に、分岐点の入力が不要なので、人の
入力が容易となり、作業時間が減るとともに作業ミスが
減る。
ード化方式は、開閉器群の分岐点にもその部位に対応し
た特定の情報を割り付ける、コード化方式であることを
特徴とする請求項6記載の電力系統監視制御装置を提供
する。
は、請求項6の作用の他に、開閉器群の回路構成が、分
岐点を有する複雑な場合で、しかも非定形であっても対
応可能となり、また設備コードの自動チェック能力が向
上する。
成に関する情報を生成する計算機と、前記計算機の情報
を表示する表示手段と、前記計算機への情報を入力する
入力手段とを有する電力系統設備情報生成装置におい
て、前記計算機は、電力系統の設備を電力系統の構成に
沿って階層的に特定するコード化方式に基づいて作成さ
れ、電力系統の設備を個々に特定する設備コードを記憶
する、設備データ記憶手段bと、前記コード化方式と電
力系統の構成に関する知識とに基づいた復号化ルールを
記憶する、復号化ルール記憶手段cと、前記設備データ
記憶手段bに記憶された設備コードと、前記復号化ルー
ル記憶手段cに記憶された復号化ルールと、を用いて演
算することによって、前記電力系統の設備間の関連情報
を生成する、系統構成復元手段eと、前記系統構成復元
手段eで生成された前記電力系統の設備間の関連情報を
記憶する、設備間関連情報記憶手段hと、を備えること
を特徴とする電力系統設備情報生成装置を提供する。
は、生成装置の計算機は、人が入力した、設備を個々に
特定する設備コードと、設備コード化ルールと電力系統
の構成に関する知識とに基づいた復号化ルールを用いて
演算することによって、系統設備間の関連情報を生成
し、設備間関連情報記憶手段hに記憶させる。この設備
コードを含む設備データと、設備間関連情報を電力系統
監視制御装置の計算機に入力して使用するので、この電
力系統監視制御装置の計算機の構成は簡素になる。しか
も、この生成装置に人が入力するのは、設備データと復
号化ルールだけでよい。また、設備コード自体の良否判
定ができる。
成に関する情報を生成する計算機と、前記計算機の情報
を表示する表示手段と、前記計算機への情報を入力する
入力手段とを有する電力系統設備情報生成装置におい
て、前記計算機は、電力系統の設備を電力系統の構成に
沿って階層的に特定するコード化方式に基づいて作成さ
れ、電力系統の設備を個々に特定する設備コードを記憶
する、設備データ記憶手段bと、母線と主回路設備をつ
なぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群を構成する
各開閉器を所属する開閉器群内で特定するモデル設備コ
ードと前記開閉器間の関連を表すモデル系統情報と、を
含むモデル設備データを記憶する、モデル設備データ記
憶手段gと、前記設備データ記憶手段bに記憶された設
備コードと、前記モデル設備データ記憶手段gに記憶さ
れたモデル設備データと、を用いて演算することによっ
て、前記電力系統の設備間の関連情報を生成する、系統
構成復元手段eと、前記系統構成復元手段eで生成され
た前記電力系統の設備間の関連情報を記憶する、設備間
関連情報記憶手段hと、を備えることを特徴とする電力
系統設備情報生成装置と提供する。
は、生成装置の計算機は、人が入力した、設備を個々に
特定する設備コードと、予め準備しておいたモデル設備
データを用いて演算し、設備コードに該当するモデル系
統情報を選択することによって、系統設備間の関連情報
を生成し、設備間関連情報記憶手段hに記憶させる。こ
の設備コードを含む設備データと設備間関連情報を、電
力系統監視制御装置の計算機に入力して使用するので、
この電力系統監視制御装置の計算機の構成は簡素にな
る。しかも、この生成装置に人が入力するのは設備コー
ドとモデル設備データだけであり、設備間関連情報生成
の演算は、設備コードに該当するモデル系統情報を選択
するという非常に簡単な演算となる。また、設備コード
自体の良否判定ができる。
構成に関する情報を生成する計算機と、前記計算機の情
報を表示する表示手段と、前記計算機への情報を入力す
る入力手段と、を有する電力系統設備情報生成装置にお
いて、前記計算機は、電力系統の設備を電力系統の構成
に沿って階層的に特定するコード化方式に基づいて作成
され、電力系統の設備を個々に特定する設備コードを記
憶する、設備データ記憶手段bと、前記コード化方式と
電力系統の構成に関する知識とに基づいたチェックルー
ルを記憶する、チェックルール記憶手段iと、前記設備
データ記憶手段bに記憶された設備コードと、前記チェ
ックルール記憶手段iに記憶されたチェックルールと、
を用いて演算することによって、前記設備コードの良否
判定する設備コードチェック手段jと、を備えることを
特徴とする電力系統設備情報生成装置を提供する。
ては、計算機は人が入力した設備コードと、設備コード
化ルールと電力系統の構成に関する知識とに基づいたチ
ェックルールを用いて演算し、設備コードの良否判定を
行なうことができる。
ードは、電力系統の設備を、電力系統の構成に沿って階
層的に特定し、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群や母
線と母線をつなぐ開閉器群をまとめてひとつの設備とみ
なして扱い、前記開閉器群を構成する開閉器に、その部
位に対応した特定の情報を割り付けるコード化方式に基
づいて、電力系統の設備をコード化したものであること
を特徴とする請求項8ないし10のいずれか一つに記載
の電力系統設備情報生成装置を提供する。
ては、請求項8〜10の作用の他に、母線と主回路設備
をつなぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群をまと
めてひとつの設備とみなすことで、開閉器に割り付ける
情報が単純化される上に、分岐点の入力が不要なので、
人の入力が容易となり、作業時間が減るとともに作業ミ
スが減る。
コード化方式は、開閉器群の分岐点にも、その部位に対
応した特定の情報を割り付けるコード化方式であること
を特徴とする請求項11記載の電力系統設備情報生成装
置を提供する。
ては、請求項11の作用の他に、開閉器群の回路構成
が、分岐点を有する複雑な場合で、しかも非定形であっ
ても対応可能となり、また設備コードの自動チェック能
力が向上する。
設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定するコード
化ルールに基づいて作成され電力系統の設備を個々に特
定する設備コードと、前記コード化ルール及び電力系統
の構成に関する知識に基づいた復号化ルールと、を用い
て電力系統の設備間の接続情報を生成する処理をコンピ
ュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピ
ュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
ては、設備コード及び復号化ルールを用いて電力系統の
設備間の接続情報を生成するためのプログラムを記憶媒
体に記憶させているから、コンピュータでそのプログラ
ムを読み取ることで、電力系統の設備間接続情報の生成
処理を実行させることができる。
設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定するコード
化ルールに基づいて作成され電力系統の設備を個々に特
定する設備コードと、母線と主回路設備をつなぐ開閉器
群や母線と母線をつなぐ開閉器群の各開閉器を当該開閉
器の所属する開閉器群内で特定するモデル設備コードと
開閉器間の関連を表すモデル系統情報とを含むモデル設
備データと、を用いて電力系統の設備間の接続情報を生
成する処理をコンピュータに実行させるためのプログラ
ムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提
供する。
ては、設備コード及びモデル設備データを用いて電力系
統の設備間の接続情報を生成するためのプログラムを記
憶媒体に記憶させているから、コンピュータでそのプロ
グラムを読み取ることで、電力系統の設備間接続情報の
生成処理を実行させることができる。
監視制御するための演算を行なう計算機と、前記計算機
の情報を表示する表示手段と、前記計算機への情報を入
力する入力手段とを有する電力系統監視制御装置におい
て、前記計算機は、電力系統の設備の状態を表わす情報
を記憶する、設備状態記憶手段aと、電力系統の設備を
電力系統の構成に沿って階層的に特定するコード化方式
に基づいて作成され、電力系統の設備を個々に特定する
設備コードと、設備の属性情報と、を含む設備データを
記憶する、設備データ記憶手段bと、電力系統の設備の
状態を表わす情報の処理に関する要求仕様と、前記コー
ド化方式とに基づいた処理のしくみ作成ルールを記憶す
る、処理のしくみ作成ルール記憶手段kと、前記設備デ
ータ記憶手段bに記憶された設備コードと、前記処理の
しくみ作成ルール記憶手段kに記憶された処理のしくみ
作成ルールと、を用いて演算することによって前記電力
系統設備の状態を表わす情報の、電力系統の構成に基づ
いた処理のしくみを作成する、処理のしくみ作成手段m
と、前記処理のしくみ作成手段mで作成された処理のし
くみを記憶する、処理のしくみ記憶手段lと、監視制御
ルールを記憶する、監視制御ルール記憶手段dと、前記
設備状態記憶手段aに記憶された電力系統の設備の状態
を表わす情報と、前記設備データ記憶手段bに記憶され
た設備データと、前記処理のしくみ記憶手段lに記憶さ
れた処理のしくみと、前記監視制御ルール記憶手段dに
記憶された監視制御ルールと、を用いて演算することに
よって電力系統の監視制御を行なう、監視制御手段f
と、を備えたことを特徴とする電力系統監視制御装置を
提供する。
ては、計算機は、人が入力した、電力系統設備を個々に
特定する設備コードと、電力系統設備の状態を表わす情
報の、系統構成に対応した処理に関する要求仕様と設備
コード化ルールとに基づいた処理のしくみ作成ルール
と、を用いて演算することによって、電力系統設備の状
態を表わす情報の、系統構成に対応した処理のしくみを
作成し、処理のしくみ記憶手段に記憶させる。計算機
は、電力系統設備の状態を表わす情報と、設備コードを
含む設備データと、記憶されている処理のしくみと、監
視制御ルールと、を用いて演算することによって電力系
統の監視制御を行なうので、人が処理のしくみを直接作
成する必要がなくなる。また一度作成した処理のしくみ
を記憶しておいて使用するので必要の都度、作成する方
法に比べて処理が速くなる。
る処理のしくみは、複数の電力系統設備を組合せたもの
であることを特徴とする請求項15記載の電力系統監視
制御装置を提供する。
ては、計算機は、人が入力した、電力系統設備を個々に
特定する設備コードと、電力系統設備の状態を表わす情
報の、系統構成に対応した処理に関する要求仕様と設備
コード化ルールとに基づいた処理のしくみ作成ルール
と、を用いて演算することによって、複数の、電力系統
設備の状態を表わす情報、を系統構成に対応して組合せ
て別の情報を生成するための処理のしくみを作成し、処
理のしくみ記憶手段に記憶させる。計算機は、電力系統
設備の状態を表わす情報と、設備コードを含む設備デー
タと、記憶されている処理のしくみと、監視制御ルール
と、を用いて演算することによって電力系統の監視制御
を行なうので、人が処理のしくみを直接作成する必要が
なくなる。また一度作成した処理のしくみを記憶してお
いて使用するので必要の都度、作成する方法に比べて処
理が速くなる。
る処理のしくみは、電力系統監視制御のための装置や機
能と電力系統設備とを組合せたものであることを特徴と
する請求項15記載の電力系統監視制御装置を提供す
る。
ては、計算機は、人が入力した、電力系統設備を個々に
特定する設備コードと、電力系統設備の状態を表わす情
報の、系統構成に対応した処理に関する要求仕様と設備
コード化ルールとに基づいた処理のしくみ作成ルール
と、を用いて演算することによって、電力系統設備の状
態を表わす情報を系統構成に対応して選別するための処
理のしくみを作成し、処理のしくみ記憶手段に記憶させ
る。計算機は、電力系統設備の状態を表わす情報と、設
備コードを含む設備データと、記憶されている処理のし
くみと、監視制御ルールと、を用いて演算することによ
って電力系統の監視制御を行なうので、人が処理のしく
みを直接作成する必要がなくなる。また一度作成した処
理のしくみを記憶しておいて使用するので必要の都度、
作成する方法に比べて処理が速くなる。
る処理のしくみは、電力系統設備を組合せて順序づけし
たものであることを特徴とする請求項15記載の電力系
統監視制御装置を提供する。
ては、計算機は、人が入力した、電力系統設備を個々に
特定する設備コードと、電力系統設備の状態を表わす情
報の、系統構成に対応した処理に関する要求仕様と設備
コード化ルールとに基づいた処理のしくみ作成ルール
と、を用いて演算することによって、伝送手段のための
ポジション番号を系統構成に対応して生成するための処
理のしくみを作成し、処理のしくみ記憶手段に記憶させ
る。計算機は、電力系統設備の状態を表わす情報と、設
備コードを含む設備データと、記憶されている処理のし
くみと、監視制御ルールと、を用いて演算することによ
って電力系統の監視制御を行なうので、人が処理のしく
みを直接作成する必要がなくなる。また一度作成した処
理のしくみを記憶しておいて使用するので必要の都度、
作成する方法に比べて処理が速くなる。
ードは、電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層
的に特定し、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群や母線
と母線をつなぐ開閉器群をまとめてひとつの設備とみな
して扱い、前記開閉器群を構成する開閉器に、その部位
に対応した特定の情報を割り付けるコード化方式に基づ
いて、電力系統の設備をコード化したものであることを
特徴とする請求項15ないし18のいずれか一つに記載
の電力系統監視制御装置を提供する。
ては、請求項15〜18の作用の他に、母線と主回路設
備をつなぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群を、
まとめてひとつの設備とみなすことで、開閉器に割り付
ける情報が単純化される上に、分岐点の入力が不要なの
で、人の入力が容易となり、作業時間が減るとともに作
業ミスが減る。
コード化方式は、開閉器の分岐点にも、その部位に対応
した特定の情報を割り付けるコード化方式であることを
特徴とする請求項19記載の電力系統監視制御装置を提
供する。
ては、開閉器群の分岐点にも特定の情報を割り付けるの
で、請求項19の作用の他に、開閉器群の回路構成が、
分岐点を有する複雑な場合で、しかも非定形であっても
対応可能となり、また設備コードの自動チェック能力が
向上する。
監視制御するための演算を行なう計算機と、前記計算機
の情報を表示する表示手段と、前記計算機への情報を入
力する入力手段とを有する電力系統監視制御装置におい
て、前記計算機は、電力系統の設備の状態を表わす情報
を記憶する、設備状態記憶手段aと、電力系統の設備を
電力系統の構成に沿って階層的に特定するコード化方式
に基づいて作成され、電力系統の設備を個々に特定する
設備コードと、設備の属性情報と、を含む設備データを
記憶する、設備データ記憶手段bと、電力系統の設備の
状態を表わす情報の処理に関する要求仕様と、前記コー
ド化方式とに基づいた処理のしくみ作成ルールを記憶す
る、処理のしくみ作成ルール記憶手段kと、監視制御ル
ールを記憶する、監視制御ルール記憶手段dと、前記設
備データ記憶手段bに記憶された設備コードと、前記処
理のしくみ作成ルール記憶手段kに記憶された処理のし
くみ作成ルールと、を用いて演算することによって前記
電力系統設備の状態を表わす情報の、電力系統の構成に
基づいて、前記処理のしくみを作成する、処理のしくみ
作成手段mと、前記設備状態記憶手段aに記憶された電
力系統の設備の状態を表わす情報と、前記設備データ記
憶手段bに記憶された設備データと、前記処理のしくみ
作成手段mにより作成された処理のしくみと、前記監視
制御ルール記憶手段dに記憶された監視制御ルールと、
を用いて演算することによって電力系統の監視制御を行
なう、監視制御手段fと、を備え、前記処理のしくみ作
成手段mは、前記監視制御手段fの要求に基づいて、要
求された範囲の処理のしくみを作成することを特徴とす
る電力系統監視制御装置を提供する。
ては、計算機は、人が入力した、電力系統設備を個々に
特定する設備コードと、電力系統設備の状態を表わす情
報の、系統構成に対応した処理に関する要求仕様と設備
コード化ルールとに基づいた処理のしくみ作成ルール
と、を用いて演算することによって、電力系統設備の状
態を表わす情報の系統構成に対応した処理のしくみを作
成するとともに、電力系統設備の状態を表わす情報と、
設備コードを含む設備データと、作成した処理のしくみ
と、監視制御ルールと、を用いて演算することによって
電力系統の監視制御を行なうので、人が処理のしくみを
直接作成する必要がなくなる。また処理のしくみは必要
の都度、必要な分だけ作成するので電力系統全体に対す
る処理のしくみを記憶する必要がない。
る処理のしくみは、複数の電力系統設備を組合せたもの
であることを特徴とする請求項21記載の電力系統監視
制御装置を提供する。
ては、計算機は、人が入力した、電力系統設備を個々に
特定する設備コードと、電力系統設備の状態を表わす情
報の、系統構成に対応した処理に関する要求仕様と設備
コード化ルールとに基づいた処理のしくみ作成ルール
と、を用いて演算することによって、複数の、電力系統
設備の状態を表わす情報を、系統構成に対応して組合せ
て別の情報を生成するための処理のしくみを作成すると
ともに、電力系統設備の状態を表わす情報と、設備コー
ドを含む設備データと、作成した処理のしくみと、監視
制御ルールと、を用いて演算することによって電力系統
の監視制御を行なうので、人が処理のしくみを直接作成
する必要がなくなる。また処理のしくみは必要の都度、
必要な分だけ作成するので電力系統全体に対する処理の
しくみを記憶する必要がない。
る処理のしくみは、電力系統監視制御のための装置や機
能と電力系統設備とを組合せたものであることを特徴と
する請求項21記載の電力系統監視制御装置を提供す
る。
ては、計算機は、人が入力した、電力系統設備を個々に
特定する設備コードと、電力系統設備の状態を表わす情
報の、系統構成に対応した処理に関する要求仕様と設備
コード化ルールとに基づいた処理のしくみ作成ルール
と、を用いて演算することによって、電力系統設備の状
態を表わす情報を系統構成に対応して選別するための処
理のしくみを作成するとともに、設備の状態を表わす情
報と、設備コードを含む設備データと、作成した処理の
しくみと、監視制御ルールと、を用いて演算することに
よって電力系統の監視制御を行なうので、人が処理のし
くみを直接作成する必要がなくなる。また処理のしくみ
は必要の都度、必要な分だけ作成するので電力系統全体
に対する処理のしくみを記憶する必要がない。
ードは、電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層
的に特定し、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群や母線
と母線をつなぐ開閉器群をまとめてひとつの設備とみな
して扱い、前記開閉器群を構成する開閉器に、その部位
に対応した特定の情報を割り付けるコード化方式に基づ
いて、電力系統の設備をコード化したものであることを
特徴とする請求項21ないし23のいずれか一つに記載
の電力系統監視制御装置を提供する。
ては、請求項21〜23の作用の他に、母線と主回路設
備をつなぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群を、
まとめてひとつの設備とみなすことで、開閉器に割り付
ける情報が単純化される上に、分岐点の入力が不要なの
で、人の入力が容易となり、作業時間が減るとともに作
業ミスが減る。
コード化方式は、開閉器の分岐点にも、その部位に対応
した特定の情報を割り付けるコード化方式であることを
特徴とする請求項24記載の電力系統監視制御装置を提
供する。
ては、開閉器群の分岐点にも特定の情報を割り付けるの
で、請求項24の作用の他に、開閉器群の回路構成が、
分岐点を有する複雑な場合で、しかも非定形であっても
対応可能となり、また設備コードの自動チェック能力が
向上する。
設備の状態を表わす情報を処理するしくみを作成する計
算機と、前記計算機の情報を表示する表示手段と、前記
計算機への情報を入力する入力手段とを有する電力系統
設備情報生成装置において、前記計算機は、電力系統の
設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定するコード
化方式に基づいて作成され、電力系統の設備を個々に特
定する設備コードを記憶する、設備データ記憶手段b
と、電力系統の設備の状態を表わす情報の処理に関する
要求仕様と、前記コード化方式とに基づいた処理のしく
み作成ルールを記憶する、処理のしくみ作成ルール記憶
手段kと、前記設備データ記憶手段bに記憶された設備
コードと、前記処理のしくみ作成ルール記憶手段kに記
憶された処理のしくみ作成ルールと、を用いて演算する
ことによって前記電力系統設備の状態を表わす情報の、
電力系統の構成に基づいた処理のしくみを作成する、処
理のしくみ作成手段mと、前記処理のしくみ作成手段m
で作成された処理のしくみを記憶する、処理のしくみ記
憶手段lと、を備えることを特徴とする電力系統設備情
報生成装置を提供する。
ては、計算機は、人が入力した、電力系統設備を個々に
特定する設備コードと、電力系統設備の状態を表わす情
報の、系統構成に対応した処理に関する要求仕様と設備
コード化ルールに基づいた処理のしくみ作成ルールと、
を用いて演算することによって、電力系統設備の状態を
表わす情報の系統構成に対応した処理のしくみを作成し
て処理のしくみ記憶手段に記憶させるので、人が処理の
しくみを直接入力する必要がなくなる。この設備コード
を含む設備データと処理のしくみとを電力系統監視制御
装置の計算機に入力して監視制御に使用するので、この
電力系統監視制御装置の計算機の構成は簡素になり、ま
た一度作成しておいた処理のしくみを記憶しておいて使
用するので必要の都度作成する方法に比べて処理が速く
なる。
る処理のしくみは、複数の電力系統設備を組合せたもの
であることを特徴とする請求項26記載の電力系統設備
情報生成装置を提供する。
ては、計算機は、人が入力した、電力系統設備を個々に
特定する設備コードと、電力系統設備の状態を表わす情
報の、系統構成に対応した処理に関する要求仕様と設備
コード化ルールとに基づいた処理のしくみ作成ルール
と、を用いて演算することによって、複数の、電力系統
設備の状態を表わす情報、を系統構成に対応して組合せ
て別の情報を生成するための処理のしくみを作成して処
理のしくみ記憶手段に記憶させるので、人が処理のしく
みを直接入力する必要がなくなる。この設備コードを含
む設備データと処理のしくみとを電力系統監視制御装置
の計算機に入力して監視制御に使用するので、この電力
系統監視制御装置の計算機の構成は簡素になり、また一
度作成しておいた処理のしくみを記憶しておいて使用す
るので必要の都度作成する方法に比べて処理が速くな
る。
る処理のしくみは、電力系統監視制御のための装置や機
能と電力系統設備とを組合せたものであることを特徴と
する請求項26記載の電力系統設備情報生成装置を提供
する。
ては、計算機は、人が入力した、電力系統設備を個々に
特定する設備コードと、電力系統設備の状態を表わす情
報の、系統構成に対応した処理に関する要求仕様と設備
コード化ルールに基づいた処理のしくみ作成ルールと、
を用いて演算することによって、電力系統設備の状態を
表わす情報を系統構成に対応して選別するための処理の
しくみを作成して処理のしくみ記憶手段に記憶させるの
で、人が処理のしくみを直接入力する必要がなくなる。
この設備コードを含む設備データと処理のしくみとを電
力系統監視制御装置の計算機に入力して監視制御に使用
するので、この電力系統監視制御装置の計算機の構成は
簡素になり、また一度作成しておいた処理のしくみを記
憶しておいて使用するので必要の都度作成する方法に比
べて処理が速くなる。
る処理のしくみは、電力系統設備を組合せて順序づけし
たものであることを特徴とする請求項26記載の電力系
統設備情報生成装置を提供する。
ては、計算機は、人が入力した、電力系統設備を個々に
特定する設備コードと、電力系統設備の状態を表わす情
報の、系統構成に対応した処理に関する要求仕様と設備
コード化ルールに基づいた処理のしくみ作成ルールと、
を用いて演算することによって、伝送手段のためのポジ
ション番号を、系統構成に対応して生成するための処理
のしくみを作成して処理のしくみ記憶手段に記憶させる
ので、人が処理のしくみを直接入力する必要がなくな
る。この設備コードを含む設備データと処理のしくみと
を電力系統監視制御装置の計算機に入力して監視制御に
使用するので、この電力系統監視制御装置の計算機の構
成は簡素になり、また一度作成しておいた処理のしくみ
を記憶しておいて使用するので必要の都度作成する方法
に比べて処理が速くなる。
ードは、電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層
的に特定し、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群や母線
と母線をつなぐ開閉器群をまとめてひとつの設備とみな
して扱い、前記開閉器群を構成する開閉器に、その部位
に対応した特定の情報を割り付けるコード化方式に基づ
いて、電力系統の設備をコード化したものであることを
特徴とする請求項26ないし29のいずれか一つに記載
の電力系統設備情報生成装置を提供する。
ては、請求項26〜29の作用の他に、母線と主回路設
備をつなぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群を、
まとめてひとつの設備とみなすことで、開閉器に割り付
ける情報が単純化される上に、分岐点の入力が不要なの
で、人の入力が容易となり、作業時間が減るとともに作
業ミスが減る。
コード化方式は、開閉器の分岐点にも、その部位に対応
した特定の情報を割り付けるコード化方式であることを
特徴とする請求項30記載の電力系統設備情報生成装置
を提供する。
ては、開閉器群の分岐点にも特定の情報を割り付けるの
で、請求項30の作用の他に、開閉器群の回路構成が、
分岐点を有する複雑な場合で、しかも非定形であっても
対応可能となり、また設備コードの自動チェック能力が
向上する。
監視制御するための演算を行なう計算機と、前記計算機
の情報を表示する表示手段と、前記計算機への情報を入
力する入力手段と、を有する電力系統監視制御装置にお
いて、前記計算機は、電力系統の設備を電力系統の構成
に沿って階層的に特定するコード化方式に基づいた設備
コード作成ルールを記憶する、設備コード作成ルール記
憶手段nと、先行して入力された、前記コード化方式に
基づいて作成され、電力系統の設備を個々に特定する設
備コードと、前記先行して入力された設備コードに引続
いて簡略表現で入力された設備コードと、前記設備コー
ド作成ルール記憶手段nに記憶された設備コード作成ル
ールと、を用いて演算することによって、前記簡略表現
の設備コードを完成させる、設備コード作成手段pと、
前記設備コード作成手段pで完成された設備コードを記
憶する、設備データ記憶手段bと、を備えることを特徴
とする電力系統監視制御装置を提供する。
ては、計算機は、先行して入力された設備コードと、引
続いて簡略表現で入力された設備コードと、設備コード
化ルールに基づいた設備コード作成ルールと、を用いて
演算することによって、簡略表現で入力された設備コー
ドを完成させるので、人は設備コード入力を行なうとき
簡略表現で入力することができる。したがって人が設備
コードを入力する時間が短縮され、入力ミスが少なくな
る。
ードは、電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層
的に特定し、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群や母線
と母線をつなぐ開閉器群をまとめてひとつの設備とみな
して扱い、前記開閉器群を構成する開閉器に、その部位
に対応した特定の情報を割り付けるコード化方式に基づ
いて、電力系統の設備をコード化したものであることを
特徴とする請求項32記載の電力系統監視制御装置を提
供する。
ては、請求項32の作用の他に、母線と主回路設備をつ
なぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群を、まとめ
てひとつの設備とみなすことで、開閉器に割り付ける情
報が単純化される上に、分岐点の入力が不要なので、人
の入力が容易となり、作業時間が減るとともに作業ミス
が減る。
化方式は、開閉器の分岐点にも、その部位に対応した特
定の情報を割り付けるコード化方式であることを特徴と
する請求項33記載の電力系統監視制御装置を提供す
る。
ては、開閉器群の分岐点にも特定の情報を割り付けるの
で、請求項33の作用の他に、開閉器群の回路構成が、
分岐点を有する複雑な場合で、しかも非定形であっても
対応可能となり、また設備コードの自動チェック能力が
向上する。
設備の状態を表わす情報を処理するしくみを作成する計
算機と、前記計算機の情報を表示する表示手段と、前記
計算機への情報を入力する入力手段と、を有する電力系
統設備情報生成装置において、前記計算機は、電力系統
の設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定するコー
ド化方式に基づいた設備コード作成ルールを記憶する、
設備コード作成ルール記憶手段nと、先行して入力され
た、前記コード化方式に基づいて作成され、電力系統の
設備を個々に特定する設備コードと、前記先行して入力
された設備コードに引続いて簡略表現で入力された設備
コードと、設備コード作成ルール記憶手段nに記憶され
た設備コード作成ルールと、を用いて演算することによ
って、前記簡略表現の設備コードを完成させる、設備コ
ード作成手段pと、前記設備コード作成手段pで完成さ
れた設備コードを記憶する、設備データ記憶手段bと、
を備えることを特徴とする電力系統設備情報生成装置を
提供する。
ては、計算機は、先行して入力された設備コードと、引
続いて簡略表現で入力された設備コードと、設備コード
化ルールに基づいた設備コード作成ルールと、を用いて
演算することによって、簡略表現で入力された設備コー
ドを完成させるので、人は設備コードの入力を行なうと
き簡略表現で入力することができる。したがって人が設
備コードを入力する時間が短縮され、入力ミスが少なく
なる。
ードは、電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層
的に特定し、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群や母線
と母線をつなぐ開閉器群をまとめてひとつの設備とみな
して扱い、前記開閉器群を構成する開閉器に、その部位
に対応した特定の情報を割り付けるコード化方式に基づ
いて、電力系統の設備をコード化したものであることを
特徴とする請求項35記載の電力系統設備情報生成装置
を提供する。
ては、請求項35の作用の他に、母線と主回路設備をつ
なぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群を、まとめ
てひとつの設備とみなすことで、開閉器に割り付ける情
報が単純化される上に、分岐点の入力が不要なので、人
の入力が容易となり、作業時間が減るとともに作業ミス
が減る。
コード化方式は、開閉器の分岐点にも、その部位に対応
した特定の情報を割り付けるコード化方式であることを
特徴とする請求項36記載の電力系統設備情報生成装置
を提供する。
ては、開閉器群の分岐点にも特定の情報を割り付けるの
で、請求項36の作用の他に、開閉器群の回路構成が、
分岐点を有する複雑な場合で、しかも非定形であっても
対応可能となり、また設備コードの自動チェック能力が
向上する。
設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定するコード
化ルールに基づいて作成され、電力系統の設備を個々に
特定する設備コードと、前記コード化ルールと、を用い
て、電力系統の構成に基づいた電力系統の設備の情報の
処理を計算機に実行させるプログラムを記憶した記憶媒
体を提供する。
ードと、設備コードで表わされた電力系統設備の情報
の、電力系統の構成に対応した処理を計算機に実行させ
るプログラムと、を記憶しているので、計算機でそのプ
ログラムを読取ることで電力系統設備の情報の、電力系
統の構成に対応した処理を実行させることができる。
ードは、電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層
的に特定し、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群や母線
と母線をつなぐ開閉器群をまとめてひとつの設備とみな
して扱い、前記開閉器群を構成する開閉器に、その部位
に対応した特定の情報を割り付けるコード化方式に基づ
いて、電力系統の設備をコード化したものであることを
特徴とする請求項38記載のプログラムの記憶媒体を提
供する。
38の作用の他に、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群
や母線と母線をつなぐ開閉器群を、まとめてひとつの設
備とみなすことで、開閉器に割り付ける情報が単純化さ
れる上に、分岐点の入力が不要なので、人の入力が容易
となり、作業時間が減るとともに作業ミスが減る。
コード化方式は、開閉器の分岐点にも、その部位に対応
した特定の情報を割り付けるコード化方式であることを
特徴とする請求項39記載のプログラムの記憶媒体を提
供する。
群の分岐点にも特定の情報を割り付けるので、請求項3
9の作用の他に、開閉器群の回路構成が、分岐点を有す
る複雑な場合で、しかも非定形であっても対応可能とな
り、また設備コードの自動チェック能力が向上する。
設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定するコード
化ルールに基づいて作成され、電力系統の設備を個々に
特定する設備コードを記憶したデータの記憶媒体を提供
する。
統設備を個々に特定する設備コードが、設備コードの集
合としては電力系統の構成を表現する能力を持っている
ため、記憶媒体に記憶させた設備コードと、設備コード
化ルールと、電力系統の構成には直接には関わらない要
求仕様に基づいて作成されたプログラムと、を用いるこ
とによって、電力系統の構成に対応した処理を計算機に
実行させることができる。
ードは、電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層
的に特定し、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群や母線
と母線をつなぐ開閉器群をまとめてひとつの設備とみな
して扱い、前記開閉器群を構成する開閉器に、その部位
に対応した特定の情報を割り付けるコード化方式に基づ
いて、電力系統の設備をコード化したものであることを
特徴とする請求項41記載の設備コードを記憶したデー
タの記憶媒体を提供する。
41の作用の他に、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群
や母線と母線をつなぐ開閉器群を、まとめてひとつの設
備とみなすことで、開閉器に割り付ける情報が単純化さ
れる上に、分岐点の入力が不要なので、人の入力が容易
となり、作業時間が減るとともに作業ミスが減る。
コード化方式は、開閉器の分岐点にも、その部位に対応
した特定の情報を割り付けるコード化方式であることを
特徴とする請求項42記載の設備コードを記憶したデー
タの記憶媒体を提供する。
群の分岐点にも特定の情報を割り付けるので、請求項4
2の作用の他に、開閉器群の回路構成が、分岐点を有す
る複雑な場合で、しかも非定形であっても対応可能とな
り、また設備コードの自動チェック能力が向上する。
統の各設備について、設備コードと少なくとも設備のポ
ジション番号を有する設備の属性と、を含む第1のファ
イルと、設備のポジション番号と設備の変化情報と、を
含む第2のファイルを有し、前記ポジション番号により
前記第1のファイルと前記第2のファイルの対応づけを
可能としたことを特徴とする請求項41ないし43のい
ずれか一つに記載のデータの記憶媒体を提供する。
統の動作状態によって変化しない静的な第1のファイル
と、電力系統の動作状態によって変化する動的な第2の
ファイルに分けて管理することが可能となるので、デー
タ管理が容易となる。
〜図38を参照して示す。
る。図1において、この実施の形態の電力系統監視制御
装置は、電力系統を監視制御するための演算を行なう計
算機100と、電力系統と計算機間の情報を伝送するテ
レコン装置とから構成されている。計算機100は、運
転員と対話するためのキーボード等の入力手段102
と、表示装置であるCRT101とを備えている。テレ
コン装置は、親局装置40と子局装置11〜20とから
構成され、伝送路31で結ばれている。
る。図2で、演算手段104は、系統構成復元手段と、
設備コードチェック手段と、監視制御手段とを備え、内
蔵するプログラムにより各種演算を実行し、電力系統構
成の復元、設備コードの自動チェック、電力系統の監視
制御を行なう。入出力処理手段103は、テレコン装置
親局40、CRT101、入力手段102および系統盤
60とのインターフェースとして設けられ、情報の受渡
しを行なう。
親局40から送られてくる表示情報を記憶する。設備デ
ータ記憶手段106は、電力系統の設備に関するデータ
を記憶している。そのデータの内容は、各設備を電力系
統内で個々に特定する設備コード部と、その設備の各種
属性や、実系統上での名称や番号、テレコン装置との対
応を示すポジション番号、その設備に関する各種処理等
を表わす属性部と、から成っている。復号化ルール記憶
手段107は、設備データ記憶手段106に記憶された
設備データの設備コードから、元の電力系統の構成を復
元するための復号化ルールを記憶している。
示す。図3で、系統構成復元手段112は、設備データ
記憶手段106に記憶されている設備データ110の設
備コードと、復号化ルール記憶手段107に記憶されて
いる復号化ルール111と、を組合せて演算し、電力系
統の構成、すなわち、電力系統の設備間の関連情報11
3を生成する。監視制御手段117は、設備状態記憶手
段105に記憶されている表示情報114と、設備デー
タ記憶手段106に記憶されている設備データ110
と、系統構成復元手段112により生成された設備間の
関連情報113と、監視制御ルール記憶手段108に記
憶されている監視制御ルール116と、を用いて演算
し、電力系統の監視を行なう。
02からの制御指令115と、前記設備データ110
と、前記生成された設備間の関連情報113と、前記監
視制御ルール116と、を用いて演算し、電力系統の制
御を行なう。この監視制御ルール116と監視制御手段
117は、基本的には従来技術と同じである。
段119をも備え、設備データ110の設備コードと、
チェックルール記憶手段109に記憶されたチェックル
ール118とを用いて演算し、前記設備コードの良否判
定を行なう。
復号化ルール111とを用いて電力系統の構成を復元す
る事例として、1 系統主回路の接続情報の自動生成、
2 設備コードの自動チェック、3 断路器のインター
ロック条件の自動生成、4 保護リレーと引外されるし
ゃ断器の組合せの自動生成を基にした、状変リレーと状
変しゃ断器の組合せの自動生成、について以下に示す。
るのが、設備コード作成のための設備コード化ルールと
復号化ルールである。
る設備データ110の、設備コードの作成は、以下に示
す方法で行なう。
方法を示す。また、図17、図18に設備コードの事例
を示す。
電力系統の設備を、電力系統の構成に沿って階層的に特
定するやり方であるが、その際、母線と主回路設備をつ
なぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群を、まとめ
てひとつの設備のように扱い、その開閉器群を構成する
各開閉器には、それぞれの部位に対応した特定の番号を
割付ける。
の状況を示す。図4(a)は、甲母線120、乙母線1
21と、主回路設備123が開閉器群122でつながれ
ていることを示す。主回路設備123は、送電線、変圧
器、調相設備等である。開閉器群122の中の開閉器
は、122a、122b、122dが断路器、122c
がしゃ断器である。ここで、開閉器群122をひとつの
設備のように考えると、図4(a)は、図4(b)のよ
うに表現することができる。
と称することにする。したがって、図4(b)は、甲母
線120、乙母線121と、主回路設備123が引出し
口122によってつながれている、ということができ
る。
り、実際の電力系統はこの基本構成の繰返しとなってい
る。ただし、引出し口122の開閉器の構成には、いく
つかのパターンがあるし、主回路設備123は送電線、
変圧器、調相設備等があり、それらの組合せとなる。
電気所でもやはり図4(b)と同じ構成になっている
し、主回路設備123が変圧器の場合は、変圧器の別の
端子側でも、図4(b)と同じ構成になっている。どん
なに大規模な電力系統でも、図4(b)の基本構成から
成立っている。
し口であるが、母線と母線をつなぐ開閉器群はブスタイ
である。ブスタイも引出し口と同様に考えればよい。
るので、引出し口の中で各開閉器を特定するために、そ
の部位に対応した特定の開閉器番号をつける。また、複
雑な引出し口においては引出し口の開閉器の回路に分岐
点を生じるが、その分岐点にもその部位に対応した特定
の分岐点番号をつける。
器、分岐点への番号づけの方法を示す。
閉器番号を示す。(a),(b),(c),(d)の4種
類の引出し口を示す。(a)は最も一般的なパターン
で、断路器132a、132bがそれぞれ甲母線13
0、乙母線131につながる。断路器132a、132
bの反対側がつながり、その接合点にしゃ断器132c
がつながり、しゃ断器132cの反対側が断路器132
dにつながり、断路器132dの反対側が主回路設備に
つながる。断路器、しゃ断器には、その部位に対応した
特定の番号をつける。
32bの番号をLS2とする。LSは断路器を表わし、
LS1の末尾の1は甲母線につながる断路器、LS2の
末尾の2は乙母線につながる断路器、ということを表わ
す。
CBはしゃ断器を表わす。たいていの場合、しゃ断器は
ひとつの引出し口にひとつしかないので、CBの末尾の
番号はあまり重要ではないが1をつけて、CB1とす
る。
S6の末尾の6はCB1のしゃ断器と、主回路設備とに
つながる断路器であることを表わす。
のつけ方を基本にして、図5の(b)〜(d)の各引出
し口の開閉器の番号をつける。
a、133bとしゃ断器133cとで構成されており、
回路構成としては、(a)の引出し口の断路器132d
に相当する断路器が省略されたものとなっている。省略
された断路器の部分は短絡されている。(b)の引出し
口の開閉器の番号は、断路器133aをLS1、断路器
133bをLS2、しゃ断器133cをCB1、とす
る。
(a)の引出し口の開閉器は、同じ部位にある開閉器に
は同じ番号が割付けられている。
a、134b、134d、134eとしゃ断器134c
で構成されている。断路器の番号は、断路器134aが
LS1、断路器134bがLS2、断路器134dがL
S6となっており、(a)の引出し口と同じ番号が割付
けられている。
り、断路器134dのLS6より末尾の番号がひとつ大
きくなっている。LS6の断路器よりも主回路設備側に
追加された断路器は、順にLS7、LS8のように末尾
の番号を大きくする。しゃ断器134cの番号はCB1
であり、(a)の引出し口のしゃ断器132cの番号と
同じである。
し口に対してLS7の断路器が追加された構成になって
いるが、両方の引出し口とも同じ部位にある開閉器には
同じ番号が割付けられている。
a、135b、135d、135eとしゃ断器135c
で構成されている。断路器の番号は、断路器135aが
LS1、断路器135bがLS2、断路器135dがL
S6となっており、(a)の引出し口と同じ番号が割付
けられている。しゃ断器135cの番号はCB1であ
り、(a)の引出し口のしゃ断器132cの番号と同じ
である。
り、断路器135dのLS6より末尾の番号がひとつ小
さくなっている。しゃ断器CB1よりも母線側に追加さ
れた断路器は、順にLS5、LS4のように末尾の番号
を小さくする。
し口に対してLS5が追加された構成になっているが、
両方の引出し口とも同じ部位にある開閉器には同じ番号
が割付けられている。
出し口の開閉器番号のつけ方をまとめると下記となる。
乙母線につながる断路器の番号はLS2とする。しゃ断
器の番号をCB1とする。CB1のしゃ断器の主回路設
備側につながる断路器の番号をLS6とする。LS6の
断路器よりも更に主回路設備側に断路器がつながる場合
は、それらの断路器の番号は、順にLS7、LS8の如
く番号を増す。CB1のしゃ断器より母線側に断路器が
つながった場合は、それらの断路器の番号は、順にLS
5、LS4の如く番号を減らす。断路器が省略された場
合は、その断路器の番号は欠番とし、回路構成としては
その部分は短絡する。
器番号を示す。(a)、(b)、(c)、(d)、
(e)、(f)、(g)の7種類の引出し口を示す。
断路器141aが母線140につながり、断路器141
aの反対側がしゃ断器141bにつながり、しゃ断器1
41bの反対側が断路器141cにつながり、断路器1
41cの反対側が主回路設備につながる。断路器141
aの番号をLS1、断路器141cの番号をLS6とす
る。また、しゃ断器141bの番号をCB1とする。
の(a)の引出し口の断路器132a、132dとしゃ
断器132cの番号と同じである。
につながる断路器132bがあるが、図6の(a)の引
出し口は単母線につながるため、図5の(a)の断路器
132bに相当する断路器は無い。
母線130に相当すると考えれば、図6の(a)の引出
し口では、乙母線につながる断路器が無いだけで、他の
開閉器は図5の(a)の引出し口と同じ構成と同じ開閉
器番号を持っていることが判る。
5の(a)の引出し口から乙母線につながる断路器が省
略された構成となっている。ただし、この場合の断路器
の省略は回路的には開放である。この開閉器は、主回路
設備側から見て甲母線につながる断路器と並列的につな
がっており、また、つながるべき乙母線が存在しないか
らである。
路器の省略は、回路的にはその部分を短絡して考える。
このように使い分けないと引出し口として構成できな
い。
cとしゃ断器142bで構成されており、(a)の断路
器141aに相当する断路器が省略された構成になって
いる。開閉器の番号は、断路器142cがLS6、しゃ
断器142bがCB1である。
aとしゃ断器143bで構成されており、(a)の引出
し口の断路器141cに相当する断路器が省略された構
成になっている。開閉器の番号は、断路器143aがL
S1,しゃ断器143bがCB1である。
4bで構成されており、(a)の引出し口の断路器14
1a,141cに相当する断路器が省略された構成にな
っている。しゃ断器144bの番号はCB1である。
aから構成されており、(a)の引出し口の断路器14
1c,しゃ断器141bが省略された構成になってい
る。断路器145aの番号はLS1である。
a,146c,146dとしゃ断器146bとから構成
され、(a)の引出し口に対して、断路器146dが追
加された構成となっている。開閉器の番号は、断路器1
46aがLS1,146cがLS6,146dがLS
7,しゃ断器146bがCB1である。
S6の断路器の主回路設備側に追加されているため、番
号をひとつ増してLS7となっている。
a,147c,147dとしゃ断器147bから構成さ
れており、(a)の引出し口に対して、断路器147d
が追加された構成となっている。開閉器の番号は、断路
器147aがLS1,147cがLS6,147dがL
S5,しゃ断器147bがCB1となっている。
B1のしゃ断器の母線側に追加されているため、LS6
より番号をひとつ減らしてLS5となっている。
器番号のつけ方は、図5の、2重母線につながる引出し
口の開閉器の番号のつけ方と、母線構成の違いによるも
の以外は全く同じである。
のつけ方、(1)〜(6)に対して、図6の引出し口の
開閉器の番号については、(1)を見直せばよい。
(2)〜(6)は全く同じでよい。(1)に対して、母
線につながる断路器の番号はLS1とし、LS2は欠番
とする、に置換える。
の引出し口に対してLS2の断路器が無いことだけが相
違点である。図5の引出し口の番号のつけ方と、図6の
引出し口の番号のつけ方とは共通で、その考え方は、開
閉器の部位に対応した特定の番号をつけるということで
ある。すなわち開閉器の番号と、引出し口の回路構成が
対応する。
備をつなぐ引出し口を示す。断路器152aが甲母線1
50につながり、断路器152bが乙母線151につな
がる。断路器152aと152bの反対側がつながり、
その接合点にしゃ断器152c,152eがつながる。
この部分を分岐点152gと呼ぶ。
dにつながり、断路器152dの反対側が主回路設備A
153につながり、しゃ断器152eの反対側が断路器
152fにつながり、断路器152fの反対側が主回路
設備B154につながる。
設備をつなぐ引出し口は、二つの引出し口が合体したも
のと考え、図7(b)に示すように、二つの引出し口に
分解して考える。このような、母線と複数の主回路設備
をつなぐ引出し口を、以降「複合形引出し口」と呼ぶこ
とにする。
150,151と主回路設備A153をつなぐ引出し口
と、この引出し口の分岐点155eと主回路設備B15
4をつなぐ引出し口とに分解して考える。後者の引出し
口は、前者の引出し口の分岐点155eを経由して母線
につながる。
において、母線と主回路設備を直接つなぐ引出し口を、
以降「主引出し口」と称し、主引出し口の分岐点と、別
の主回路設備をつなぐ引出し口を、以降「副引出し口」
と称することにする。ただし、主引出し口を、副引出し
口との対比をせず単一形の引出し口と一緒に扱う時は、
単に引出し口と呼ぶことにする。
は、断路器155aが甲母線150とつながり、断路器
155bが乙母線151とつながる。断路器155aと
155bの反対側がつながり、その接合点にしゃ断器1
55cがつながる。この部分が分岐点155eを形成す
る。
dにつながり、断路器155dの反対側は主回路設備A
153につながる。
主引出し口155の分岐点155eにつながり、しゃ断
器156cの反対側は断路器156dにつながる。断路
器156dの反対側は主回路設備B154につながる。
を、図7(b)のように主引出し口と副引出し口に分解
したが、これは設備コード作成の便宣のためであって、
実際の電力系統の運用上は、"主"とか"副"とかの関係に
ある訳ではない。
なぐ複合形引出し口の分解と、開閉器番号と分岐点番号
を示す。
線160につながり、断路器162bは乙母線161に
つながる。断路器162aと断路器162bの反対側が
つながり、その接合点にしゃ断器162cと、副引出し
口163のしゃ断器163cがつながる。この部分が分
岐点162eとなる。
2dと、副引出し口164の断路器164dがつなが
る。この部分が分岐点162fとなる。
65につながる。副引出し口163のしゃ断器163c
の反対側は断路器163dにつながり、断路器163d
の反対側は主回路設備B166につながる。副引出し口
164の断路器164dの反対側は主回路設備C167
につながる。
器162aがLS1,断路器162bがLS2,断路器
162dがLS6,しゃ断器162cがCB1である。
分岐点162fがBP2である。すなわち、CB1のし
ゃ断器の母線側の分岐点の番号がBP1であり、CB1
のしゃ断器の主回路設備側の分岐点の番号がBP2であ
る。
163dがLS6,しゃ断器163cがCB1である。
また、副引出し口164の開閉器の番号は、断路器16
4dがLS6である。
引出し口164とも同じ部位にある開閉器には同じ番号
がついており、図5の(a)の番号のつけ方と同じであ
る。副引出し口163にはLS1,LS2の断路器が無
いだけであり、副引出し口164にはLS1,LS2の
断路器とCB1のしゃ断器が無いだけである。
(1)〜(6)にまとめたが、複合形引出し口において
もこれらは全て成立ち、これに下記の(7),(8)を
追加する。
引出し口に分解し、それぞれの引出し口に(1)〜
(6)を適用する。
点の番号はBP1、主回路設備側の分岐点の番号はBP
2とする。
備B166が無い場合は、副引出し口163と分岐点1
62eが無く、主回路設備C167が無い場合は、副引
出し口164と分岐点162fが無い。主回路設備B1
66、主回路設備C167ともに無い場合は、副引出し
口163、副引出し口164ともに無く、分岐点162
e、162fも無く、主引出し口162は図5(a)の
引出し口と同じものになる。
の分解と、開閉器番号と分岐点番号を示す。
5につながる主引出し口172と、主回路設備B176
につながる副引出し口173と、主回路設備C177に
つながる副引出し口174と、に分解される。
とを除いて、全て図8の複合形引出し口の場合と同じで
ある。分岐点の番号も、図8の複合形引出し口の場合と
全く同じである。
出し口の分解と、開閉器番号と分岐点番号を示す。二つ
の母線とひとつの主回路設備をつなぐ引出し口も、以降
「複合形引出し口」と称することにする。
図9に示した複合形引出し口とはタイプが異なる。すな
わち、図7〜図9の複合形引出し口は、ひとつの母線と
複数の主回路設備をつなぐものであるのに対して、図1
0(a)の複合形引出し口は、二つの母線とひとつの主
回路設備をつないでいる。
は、引出し口182の断路器182aは母線A180に
つながり、断路器182aの反対側はしゃ断器182c
につながり、しゃ断器182cの反対側は断路器182
dにつながり、断路器182dの反対側は主回路設備1
83につながるとともに、断路器182hにつながる。
この部分に分岐点182gが形成される。断路器182
hの反対側は母線B181につながる。
(b)のように、主引出し口と副引出し口に分解する。
母線B181の位置は判り易いように母線A180と並
べてある。
4の断路器184aは、母線A180とつながり、断路
器184aの反対側はしゃ断器184cにつながり、し
ゃ断器184cの反対側は断路器184dにつながり、
断路器184dの反対側は主回路設備183につながる
とともに副引出し口185につながる。この部分に分岐
点184gが形成される。
は、母線B181につながり、断路器185aの反対側
は、主引出し口184の分岐点184gにつながるとと
もに、主回路設備183につながる。
器184aがLS1、断路器184dがLS6、しゃ断
器184cがCB1である。また、分岐点の番号は、分
岐点184gがBP3である。すなわち、主引出し口の
LS6の断路器の主回路設備側の分岐点をBP3とす
る。
器185aがLS1である。すなわち、図10(b)の
主引出し口184および副引出し口185の開閉器の番
号のつけ方は、どちらも図6で示した、単母線につなが
る引出し口の開閉器番号のつけ方と同じである。開閉器
の増・減があった場合の開閉器の番号のつけ方も同じで
ある。異なる点は、図10(b)の主引出し口184に
は、BP3の分岐点があることだけである。
引出し口をパターン分類し、開閉器番号と分岐点番号を
まとめて示したものである。これらの開閉器番号、分岐
点番号によって、引出し口の中で各開閉器を特定する。
器群であるから、母線の構成と、つながる主回路設備の
数によって、引出し口の回路構成の大綱が決まる。すな
わち、つながる主回路設備の数によって分岐点の数が決
まり、分岐点の部位によって分岐点の番号が決まる。そ
れらの条件を考慮して、図11は分類、作成されてい
る。
パターンの引出し口を説明した図の番号が示してある。
なお、図5、図6の引出し口のように、開閉器の増減に
よる変形の余地の大きいものもあるが、図11にはその
代表的なものを図示してある。他のパターンの引出し口
についても同じである。
岐点番号のつけ方を、以下の(1)〜(8)に再整理し
ておく。これは、全ての引出し口に対して共通の番号づ
けのルールである。
S1、乙母線につながる断路器の番号はLS2とする。
単母線につながる断路器の番号はLS1とし、LS2は
欠番とする。 (2)しゃ断器の番号はCB1とする。 (3)CB1のしゃ断器の主回路設備側につながる断路
器の番号をLS6とする。 (4)LS6の断路器よりも更に主回路設備側に断路器
がつながった場合は、それらの断路器の番号は、順にL
S7、LS8の如く番号を増す。 (5)CB1のしゃ断器より母線側に断路器がつながっ
た場合は、それらの断路器の番号は、順にLS5、LS
4の如く番号を減らす。 (6)開閉器が省略された場合は、その番号の開閉器は
欠番とし、回路構成としてはその部分は短絡する。 (7)複合形引出し口は、主引出し口と副引出し口に分
解し、それぞれの引出し口に上記(1)〜(6)を適用
する。 (8)CB1のしゃ断器の母線側の分岐点をBP1、し
ゃ断器の主回路設備側の分岐点をBP2、LS6の断路
器の主回路設備側の分岐点をBP3とする。
定の番号をつけること、複合形引出し口は分解して、単
純な引出し口の組合せとすること、組合せ部分の分岐点
には、その部位に対応した特定の番号をつけること、で
ある。
方法で分解し、開閉器や分岐点に、その部位に対応した
特定の番号をつけることができる。このような開閉器番
号、分岐点番号によって引出し口の中で各開閉器を特定
する。
るための、設備コードの階層体系を示す。
とつの設備を、レベル1からレベル6の6レベルの階層
で特定する。電力系統の構成に沿って、階層を上位から
下位へと分解し、階層間の関係は、「上位は下位を包含
する」または「下位は上位に所属する」関係とする。
各レベルでの特定の状況を示す。図13はレベル1での
特定の状況を示す。
等を特定する。また、送電線192、送電線193、送
電線194等もレベル1で特定する。したがって、設備
コードのレベル1は、電気所名か送電線名になる。
状況を示す。電気所190に所属する、母線グループ2
00、変圧器201、調相設備202をレベル2で特定
する。母線グループ200に所属する、母線203、2
04、ブスタイ208、引出し口205、206、20
7をレベル3で特定する。
線グループ名か、変圧器名か、調相設備名となる。ま
た、設備コードのレベル3は、母線名か、ブスタイ名
か、引出し口名となる。
在しないから、設備コード上の引出し口名としては、つ
ながる主回路設備名を用いることにする。例えば、図1
4の引出し口205の名称として送電線192の名称
を、引出し口206の名称として変圧器201の名称
を、引出し口207の名称として調相設備202の名称
を用いる。
設備コード階層体系では分離されている送電線、変圧
器、調相設備、と引出し口を設備コード上ではつなぐ役
割を果し、電力系統での送電線、変圧器、調相設備と、
引き出し口のつながりを保持する機能を持つ。
況を示す。引出し口210に所属する開閉器、すなわち
断路器211、212、214、しゃ断器213とリレ
ー215をレベル4で特定する。
図10を参照して示し、図11と(1)〜(8)にまと
めた方法で割付けた開閉器番号を用いる。リレーの名称
は実在のリレー名称を用いる。
況を示す。主引出し口220はレベル3で特定され、主
引出し口220に所属する開閉器、すなわち、断路器2
21、222、224、しゃ断器223、と分岐点22
5、リレー226は、レベル4で特定される。
するものと見なし、レベル5で特定する。副引出し口2
27に所属する開閉器、すなわち断路器229、しゃ断
器228とリレー230はレベル6で特定する。
の開閉器、の名称としては、図5〜図10を参照して示
し、図11と(1)〜(8)にまとめた方法で割付けた
開閉器番号、分岐点番号を用いる。リレーの名称は実在
のリレーの名称を用いる。
レー226、230は保護リレーである。以降、保護リ
レーを単に「リレー」と称することがある。
イメージを示す。
図13〜図16を参照して示した各レベルの特定のやり
方と、図5〜図10を参照して示し、図11と(1)〜
(8)にまとめた、引出し口の開閉器、分岐点への番号
のつけ方と、に基づいて電力系統の設備を個々に特定す
る設備コードを作成する。
設備の設備コード)を示す。この事例は、図15の設備
が、図14の電気所に設置されていると想定したとき
の、各設備の設備コードである。図14の電気所の名称
をSS、母線グループの名称をV、と仮定したときの設
備コードである。
ド241は、レベル1がSSという電気所名で、レベル
2〜レベル6はブランクである。
は、レベル1がSS、レベル2がV、であり、SS電気
所のV母線グループを表わす。レベル3〜レベル6はブ
ランクである。
ル1がSS、レベル2がV、レベル3が甲、であり、S
S電気所のV母線グループの甲母線であることを示す。
レベル4〜レベル6はブランクである。乙母線204の
設備コード244についても同様である。
ベル1がSS、レベル2がV、レベル3がA、であり、
SS電気所のV母線グループに所属し、送電線Aにつな
がる引出し口であることを示す。レベル4〜レベル6は
ブランクである。
し口210の設備コードのレベル1〜レベル3に続け
て、レベル4がLS1になっている。これは引出し口2
10に所属する断路器で、甲母線につながる断路器であ
ることを示す。
様であるが、断路器212の設備コード247は、レベ
ル4がLS2になっている。これは乙母線につながる断
路器であることを示す。断路器214の設備コード24
8は、レベル4がLS6になっている。これはしゃ断器
と、送電線Aの間につながる断路器であることを示す。
9は、レベル4がCB1となっている。これはLS1、
LS2の断路器と、LS6の断路器の間につながるしゃ
断器であることを示す。
ル1〜レベル3が引出し口210の設備コード245と
同じで、レベル4がリレーとなっている。これは引出し
口210に所属し、CB1のしゃ断器を引外すリレーで
あることを示す。
ベル1がAで、レベル2〜レベル6はブランクである。
備の設備コード)を示す。この事例は、図16の設備
が、図14の電気所に設置されていると想定したときの
各設備の設備コードである。図14の電気所の名称をS
S、母線グループの名称をV、と仮定したときの設備コ
ードである。
母線204の設備コード244までは図17の事例と同
じである。
リレー226の設備コード267までは、レベル3の引
出し口の名称が、送電線Bの名称に変わっている以外
は、図17の事例と同じである。
ル4がBP1となっている。これはCB1のしゃ断器の
母線側に分岐点BP1があり、ここに副引出し口がつな
がっていることを示す。
ベル1がBで他のレベルはブランクである。
レベル4までが主引出し口の分岐点BP1の設備コード
268と同じで、レベル5が送電線Cの名称Cになって
いる。したがって、この副引出し口227は、主引出し
口の分岐点BP1と、送電線Cをつなぐ副引出し口であ
ることを示す。
出し口227の設備コード270とレベル5まで同じ
で、レベル6がLS6となっている。これは、この断路
器が副引出し口227に所属し、送電線Cにつながるこ
とを示す。
ベル6がCB1となっている。これは、このしゃ断器が
主引出し口の分岐点BP1と、LS6の断路器の間につ
ながるしゃ断器であることを示す。
ベル1がCであり、他のレベルはブランクである。
の作成方法を示し、図17、図18に設備コードの事例
を示した。
A、Bとなる。A.設備を電力系統の構成に沿って階層
的に特定する。階層間の関係は「上位は下位を包含す
る」、または「下位は上位に所属する」関係とする。
B.引出し口の開閉器と分岐点に、その部位に対応した
特定の番号を割付ける。
の階層体系と、図13〜図16を参照して示した各レベ
ルの特定のやり方に沿って、設備を6レベルの階層で特
定することを意味する。直接上位―下位の関係でつなが
った設備同志は包含、所属の関係にあるものとする。
し、図11と(1)〜(8)にまとめた、開閉器、分岐
点への番号づけの方法であり、引出し口の中の開閉器を
特定するとともに、他の設備との関連を示すためのルー
ルである。
開閉器群の総称であり、実際に「引出し口」という設備
が電力系統の中に存在する訳ではない。母線や主回路設
備に実際つながるのは、その中の特定の開閉器である。
線につながる断路器、主回路設備につながる断路器、電
流をしゃ断するしゃ断器、というようにそれぞれ役割分
担がある。各開閉器の役割分担により、引出し口の回路
構成と、その中での各開閉器の部位が自ら決まってく
る。
号を割付けることによって、それぞれの開閉器を特定す
るとともに、その役割分担や回路構成、すなわち、母線
や引出し口との対応および引出し口内部の開閉器間の関
連を表すことができる。
点に、その部位に対応した特定の番号を割付けて、各開
閉器を特定するとともに、その役割分担や回路構成を表
す。
口に分解して単純化する。図12の設備コードの階層体
系では、主引出し口はレベル3の引出し口として特定
し、副引出し口はレベル5で特定する。
コードを作成すれば、電力系統の情報を失わないで個々
の設備を設備コード化することができる。設備コードで
直接表していない情報は、電力系統に関する知識で補う
ことができる。
ータは、設備コード部281と属性部282とで構成さ
れる。設備コード部281は、この設備を電力系統の中
で個々に特定するためのコードで、レベル1からレベル
6の6つのレベルで表現される。その事例を図17、図
18に示した。
系統上での名称や番号、テレコン装置との対応を示すポ
ジション番号、その設備に関する各種処理等を表す。
記憶手段106に記憶されている設備データのうちの設
備コードは、図5〜図16を参照して示した設備コード
化ルールにより、電力系統の各設備を特定するために作
成され、入力されたものである。
106に記憶されている設備コードと、復号化ルール記
憶手段107に記憶されている復号化ルールとを用いて
電力系統の構成を復元する事例を以下に示す。
接続情報を、設備コードから復号化ルールを用いて自動
的に生成する方法を、図20〜図25を参照して示す。
図20は電力系統の基本構成を示す。
0(a)が電力系統の基本構成を示す。すなわち、電力
系統は、母線290と、引出し口291と、主回路設備
292と、から構成され、母線290と引出し口291
は、接続293でつながれ、引出し口291と主回路設
備292は、接続294でつながれる。引出し口291
はいくつかの開閉器で構成され、引出し口内部でそれら
の開閉器間が接続されている。
93、接続294と、引出し口291内部の開閉器間の
接続を定義することである。
引出し口の場合で、(b)は主回路設備が複数個の場
合、(c)は母線が2個の場合である。
04、接続305、接続306、と引出し口301内部
の開閉器間の接続を定義することである。図20(c)
の場合の接続情報は、接続314、接続315、接続3
16、と引出し口312内部の開閉器間の接続312C
を定義することである。
ループに所属する母線と引出し口は接続される、という
ことから得られる。同じ母線グループに所属する母線と
引出し口が接続される、ということは、図12の設備コ
ードの階層体系と、図14に示したレベル2、レベル3
の定義から得られるし、引出し口が母線と主回路設備を
つなぐ開閉器群であるという定義からも明らかである。
と、引出し口の設備コード245を見れば判るように、
これらの設備コードはレベル1、レベル2までは同じ
で、レベル3で甲母線、乙母線と、引出し口Aが特定さ
れている。これらの設備コードから甲母線、乙母線と、
引出し口Aが接続される、という情報を生成する。
法である。ただし、引出し口の実態は開閉器群であるか
ら、実際に母線につながるのは開閉器である。図17の
例では、引出し口210の中の、設備コード246のL
S1の断路器が甲母線につながり、設備コード247の
LS2の断路器が乙母線につながる。
持つ引出し口と主回路設備は接続される、ということか
ら得られる。引出し口は母線と主回路設備をつなぐもの
であるから、引出し口に命名する場合は、その主回路設
備名をつけるのは自然である。
は、送電線A用引出し口という意味で、引出し口210
にAという名称を割りつける。図17で、引出し口21
0の設備コード245のレベル3で引出し口をAと命名
しているが、送電線A216の設備コード251のレベ
ル1がAであるから、これらの設備コードから引出し口
210と送電線A216が接続される、という情報を生
成する。
法である。ただし、実際に送電線A216につながるの
は、引出し口210の設備コード248のLS6の断路
器である。
(a)の接続293の生成と同様である。図20(b)
の接続305は、引出し口301の主引出し口と、主回
路設備302との接続、接続306は、引出し口301
の副引出し口と、主回路設備303との接続とする。接
続305の生成方法は、図20(a)の接続294の生
成方法と同じである。接続306も同様に、同じ名称を
持つ副引出し口と主回路設備は接続される、ということ
から得られる。
は、送電線C232用の副引出し口という意味で、副引
出し口227にCという名称を割りつけてある。図18
で、副引出し口227の設備コード270のレベル5で
副引出し口227をCと命名しているが、送電線C23
2の設備コード274のレベル1がCであるから、これ
らの設備コードから副引出し口227と、送電線C23
2が接続される、という情報を生成する。以上が図20
(b)の接続306の生成方法である。
続情報の生成方法は、単一形引出し口や主引出し口と、
主回路設備との接続情報の生成方法と同じである。単一
形引出し口や主引出し口の名称が、レベル3に現れるの
に対して、副引出し口の名称がレベル5に現れるのが異
なるだけである。
と複合形引出し口312の主引出し口312aとの接
続、接続315は、母線311と複合形引出し口312
の副引出し口312bとの接続とする。
方とも図20(a)の接続293の生成方法と同じであ
る。接続314は、母線310と主引出し口312aが
同じ母線グループに所属する、ことから生成され、接続
315は、母線311と副引出し口312bが同じ母線
グループに所属する、ことから生成される。
が主回路設備313の名称と同じであることから生成さ
れる。また、引出し口312内の接続312cは、副引
出し口312bの名称が、主引出し口312aの名称と
同じことから生成される。
口312bとは、本来は独立で、それぞれが主回路設備
313に接続されていると考えてもよい。しかし、ここ
では主引出し口312aと副引出し口312bとが、複
合形引出し口312の内部で合体しているとして扱って
いる。
と引出し口、引出し口と主回路設備との接続情報、つま
り引出し口の外周りの接続情報を生成する。
閉器間の接続情報の生成について示す。これは、設備コ
ードから引出し口内部の開閉器の回路構成を復元すると
いうことである。
めには、まず引出し口の骨格を復元し、その骨格の上に
開閉器を割付ける。引出し口の骨格とは、引出し口の回
路構成のパターンのことである。
閉器群であるから、引出し口の骨格の大綱は、母線の構
成と、引出し口につながる主回路設備の数で決まり、引
出し口内のどこで分岐しているかは分岐点の番号で決ま
るので、母線と、主回路設備の数と、分岐点の番号と、
で引出し口の骨格が決まる。
の骨格を示す。これは図11の引出し口に対応するもの
であり、図21の引出し口の骨格の上に、設備コードで
指定された開閉器を割付けると元の引出し口が復元され
る。
は、まず同一の引出し口に関する設備コードを収集す
る。
える。レベル3の引出し口名がA、となっている開閉器
の設備コード246〜249と、この引出し口が所属す
る母線グループ5、に所属する甲母線の設備コード24
3、乙母線の設備コード244と、引出し口名Aと同じ
名称の送電線Aの設備コード251が集められる。
母線であり、主回路設備は送電線A1個であり、分岐点
は無い、ということが判る。
得られる引出し口の骨格を示す。
つの母線ととらえているので、この骨格にある接合点J
には分岐点番号を割付けていない。
この引出し口にはLS1、LS2、LS6の断路器と、
CB1のしゃ断器があることから、LS1の断路器を甲
母線に、LS2の断路器を乙母線に、LS6の断路器を
送電線Aにつなぎ、LS1、LS2の断路器と、LS6
の断路器の間にCB1のしゃ断器をつなぐ。
(8)で示した開閉器、分岐点への番号づけのルール、
すなわち、設備コード化ルールのBのルールを用いて行
なう。
から、図15の引出し口が復元される。
れた引出し口から生成される接続情報を示す。図23
は、表の左側の開閉器が、右側の二つまたは三つの設備
に接続されることを示す。
いるが、実際の接続情報は設備コードのみで表現すれば
よい。また、設備コードは本来は6レベルであるが、こ
こでは、下位レベルのブランクの部分は省略して表わし
ている。
重母線、主回路設備は送電線Bと送電線Cの2個、分岐
点がBP1、ということで、図22(b)の骨格が復元
される。この骨格の上に、設備コードで示された開閉器
を割付ける。開閉器の割付けは、図11と(1)〜
(8)で示した開閉器、分岐点への番号づけのルール、
すなわち、設備コード化ルールのBのルールを用いて行
なう。
図16の引出し口を復元し、更に接続情報を生成する。
の引出し口の外周りと、内部の開閉器の接続情報の生成
について示した。これを電力系統の全ての引出し口につ
いて実行して、電力系統全体の主回路の接続情報を生成
する。
成のフローチャートである。まず、ひとつの引出し口の
設備コードセット抽出(320)を実行する。図17、
図18に示したように、ひとつの引出し口にも、それに
関連する、母線、主回路設備、開閉器、分岐点、の情報
があり、それらのひと揃いの設備コードを「設備コード
セット」と称することにする。
の接続情報生成(321)を実行する。これは、同一の
母線グループに所属する母線と引出し口とは、電気的に
接続されている、という設備コード化ルールから得られ
る事実と、電力系統に関する知識に基づいて実行する。
成(322)を実行する。これは、同一の名称を持つ引
出し口と主回路設備はつながっている、という設備コー
ド化ルールから得られる事実に基づいて実行する。
実行する。設備コードセットの中の、母線、主回路設
備、分岐点の情報から、図21に示した引出し口の骨格
のどれに該当するかを判別する。
(324)を実行する。開閉器の割付けは、図11と
(1)〜(8)で示した開閉器、分岐点への番号づけの
ルール、すなわち、設備コード化ルールのBのルールを
用いて行なう。
のどの位置にどの開閉器が配置されるべきかを判断して
実行する。それにより引出し口を復元する。
実行する。これは、復元された引出し口の情報に基づい
て実行する。
り、ひとつの引出し口の接続情報の生成が完了する。
フロチャートである。ひとつの引出し口の接続情報生成
(330)は、図24にて示したものである。
て接続情報の生成が終了したかを確認(331)し、未
了であれば次の引出し口に移動(332)して、引出し
口の接続情報生成(330)を実行する。このようにし
て、ひとつの母線グループの全引出し口の接続情報生成
が終了するまでこれを繰返す。
線グループについて引出し口の接続情報生成が終了した
かを確認(333)し、未了であれば次の母線グループ
に移動(334)して、引出し口の接続情報生成(33
0)を実行する。このようにして、ひとつの電気所の、
全母線グループの、全引出し口の接続情報生成が終了す
るまでこれを繰返す。
ついて引出し口の接続情報生成が終了したかを確認(3
35)する。未了であれば、次の電気所に移動(33
6)して、引出し口の接続情報生成(330)を実行す
る。
プの、全引出し口の接続情報生成が終了するまでこれを
繰返す。全てが終了したら電力系統全体の接続情報の生
成は完了である。
系統構成復元手段は、設備データ記憶手段106に記憶
された、電力系統の設備を個々に特定する設備コード
と、復号化ルール記憶手段107に記憶されている復号
化ルールとを組合せて演算することによって、系統主回
路の接続情報を自動生成する。
主回路の接続情報を自動生成するために使用した復号化
ルールS1、S2は、S1.設備コード化ルール、S
2.電力系統の主回路の構成に関する知識、である。
と、既に示したように、A.設備を電力系統の構成に沿
って階層的に特定する。階層間の関係は「上位は下位を
包含する」、または「下位は上位に所属する」関係とす
ること、B.引出し口の開閉器と分岐点に、その部位に
対応した特定の番号を割付けること、である。
識は、例えば、・同一母線グループに所属する母線と引
出し口とは電気的に接続されること、・母線構成と、主
回路設備の数と、分岐点番号と、から引出し口の骨格を
決める方法、・引出し口の開閉器の回路構成から接続情
報を作成する方法、等である。
生成するための復号化ルールは、S1、S2またはA、
B、S2である。
は、このようにして自動生成した接続情報を使用して、
停電監視で停電範囲の判定をしたり、系統操作でループ
系統の判定をしたり、潮流計算等の計算業務を実行した
りする。
くても、電力系統の設備を個々に特定する設備コードか
ら、復号化ルールを用いて接続情報を自動的に生成し、
それを用いてこのような監視制御をすることができる。
ブスタイがあるが、ブスタイの方が構成は単純である
し、引出し口と同様に取扱うことができるのでブスタイ
の説明は省略した。
タ記憶手段106に記憶されている設備コードの良否を
自動的に判定する、設備コード自動チェックについて示
す。
り、量も多いので入力エラーを皆無にすることは難し
く、時間を要することなので、自動チェックは非常に有
効である。
ク手段と、チェックルール記憶手段109をも備え、設
備コードチェック手段は、設備コードと、チェックルー
ル記憶手段109に記憶されているチェックルールとを
組合せて演算することによって、設備コードの自動チェ
ックを行なう。
C2のチェックルールに基づいて行なう。 C1.接続情報生成のための復号化ルール C2.接続完成の確認 すなわち、C1のチェックルールにより、設備コードか
ら接続情報の自動生成を試み、C2のチェックルールに
より、接続情報生成が過不足なく完成できることを確認
する。それが確認されたら全ての設備コードは正しいと
みなし、もし過不足が生じたら設備コードに誤りがある
と判定する。
を分解すると、事例1項の接続情報の自動生成で示した
ように、 S1.設備コード化ルール S2.電力系統の主回路の構成に関する知識 となる。
と、A.設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定す
る、なお階層間の関係は「上位は下位を包含する」、ま
たは「下位は上位に所属する」関係とする、B.引出し
口の開閉器と分岐点に、その部位に対応した特定の番号
を割付ける、となる。
のA.B.の設備コード化ルール S2.電力系統の主回路の構成に関する知識 C2.接続完成の確認の四つのルールに変換される。
ためのチェックルールは、C1、C2またはA、B、S
2、C2である。
報の自動生成において使用した復号化ルールと同じであ
る。
の電力系統の設備をコード化したものであり、全設備コ
ードでひとつの電力系統を構成するようになっている筈
であるから、それを確認しようとするものである。
混入していると、当然S2、C2の条件も満たさない。
その意味ではS2、C2のルールの適用だけでも良いこ
とになるが、A、Bのルールによって、設備コードの誤
りをできるだけ小さな範囲で、判り易く特定して、人に
よる修正を容易にすることが望ましい。
も含めて、図12に示した設備コードの階層体系や図1
3〜図16を参照して示した各レベルの特定のやり方に
則らない設備コードは不良として摘出する。
の中で、開閉器、分岐点の番号として有り得ない番号が
ついているとか、番号が重複しているとか、引出し口と
して必須の開閉器が抜けているとか、番号の跳び方が許
容されない跳び方をしているとか、番号の優先順位が崩
れているとか、のチェックをする。
備の電気的接続である。実際の電力系統設備はバラバラ
に設置されている訳ではなく、電気的に接続されて電力
系統を構成している。当然設備コードでもそうなってい
なければならない。したがって全ての設備コードから、
接続情報が過不足なく生成できなければならない。接続
情報が過不足なく生成できたならば、全ての設備コード
は正しいと言える。どれかの設備コードに誤りがあった
ら、接続情報は正しく完結しない。
クの状況を示す。図26は図20と同様である。図20
では、設備コードは全て正しいことを前提として、接続
情報の自動生成方法について示したが、図26では人の
入力した設備コードに、誤りが有り得るものとして、そ
の誤りを見つけ出す方法を示す。
し口331との対応333については、図20(a)の
接続293の情報を生成したのと同じように、接続情報
生成を試みる。その時に接続情報が過不足なく生成でき
たとすれば、母線330と引出し口331の対応は正し
く、その部分の設備コードに誤りは無いと言える。もし
接続情報生成を試みて過不足があれば、設備コードに誤
りが有ると言える。
応334については、図20(a)の接続294の情報
を生成したのと同じように、接続情報生成を試みる。そ
の時に接続情報が過不足なく生成できたとすれば、引出
し口331と主回路設備332の対応は正しく、その部
分の設備コードに誤りは無いと言える。もし、接続情報
生成を試みて過不足があれば、設備コードに誤りがある
と言える。
の場合であり、図20(b),(c)と同様である。こ
の場合も図26(a)と図20(a)を対比して示した
のと同様にして、母線と引出し口との対応、引出し口と
主回路設備との対応を、接続情報の過不足によってチェ
ックする。
説明する。引出し口内部のチェックは、引出し口の設備
コードセットから、引出し口が正しく復元できるかどう
かによって行なうことができる。引出し口の復元方法に
ついては、既に事例1項の接続情報の自動生成において
示した。
た引出し口の骨格を復元し、その骨格の上に開閉器を割
り付ける。それにはBのチェックルールの、開閉器、分
岐点へ番号づけのルール(1)〜(8)を用いる。その
ようにして、図11に示したような引出し口の復元を試
みる。
設備コードは正しいと言える。引出し口の復元が正しく
できなかったとすると、設備コードに何らかの誤りが有
ると言える。
チェックのフローチャートである。まず、ひとつの引出
し口の設備コードセットの抽出(360)を実行する。
設備コードセットの意味と抽出の方法は、図24を参照
して示した接続情報の自動生成の場合と同じである。
16を参照して示した設備コード化ルールに合致してい
るかの確認(361)を実行する。これは、A、Bのチ
ェックルールでの確認である。この確認で問題がなけれ
ば次のステップに進む。問題があれば、不良メッセージ
1の作成(362)を実行して次のステップに進む。
く対応するかの確認(363)を実行する。これはS
2、C2のチェックルールでの確認である。この確認で
問題が無ければ次のステップに進む。問題があれば、不
良メッセージ2の作成(364)を実行して次のステッ
プに進む。
不足なく対応するかの確認(365)を実行する。これ
はS2,C2のチェックルールでの確認である。この確
認で問題が無ければ次のステップに進む。問題があれば
不良メッセージ3の作成(366)を実行して次のステ
ップに進む。
実行する。復元のやり方は、接続情報の自動生成に関し
て図24を参照して示した、323の処理と同じであ
る。
けを試み、骨格と開閉器が過不足なく対応するか、の確
認(368)を実行する。これはS2、C2のチェック
ルールでの確認である。
コードセットのチェックは、全て合格で、終了する。問
題があれば不良メッセージ4の作成(369)を実行し
て終了する。
ら、人が不良メッセージの内容に基づいて、不良箇所を
修正して、再び最初からチェックを行なう。こうして全
て合格で終了するまで不良箇所の修正とチェックを繰返
す。
不良メッセージを出すだけで次のステップに進めたが、
問題が見つかると、そこで不良メッセージを出して、自
動チェックを一旦終了し、不良箇所を修正してから再び
チェックを行なう方法もある。図27のように、一度全
ステップを通過させた方が、全体の不良の発見が早くな
る。
口の自動チェックは図26(b),(c)の複合形引出
し口の場合も同様である。
ックのフローチャートである。図27の、ひとつの引出
し口の設備コードのチェックが終了すると、図28のチ
ェックに入る。ひとつの引出し口の設備コードセットの
チェック(370)は、図27でのチェックそのもので
ある。
動生成の場合と同じである。すなわち、ひとつの母線グ
ループの全引出し口について、チェックが終了したかの
確認(371)を行い、終了するまで繰返し、次に、ひ
とつの電気所の全母線グループについてチェックが終了
したかの確認(373)を行い、終了するまで繰返し、
次に電力系統の全ての電気所についてチェックが終了し
たかの確認(375)を行い、終了するまで繰返し、全
ての電気所が終了したらチェックは終了する。
動生成と、設備コードの自動チェックは非常に共通点が
多い。全ての設備コードが正しくないと、電力系統の復
元である接続情報の生成が正しくできない。設備コード
個々では良否判定できない不良でも、接続情報生成と同
じように設備コードを組合せてチェックすると良否判定
することができる。
する全ての設備の、設備コードの自動チェックを行なう
ことができる。なお、ブスタイについては、接続情報の
自動生成と同じ理由で説明は省略した。
ーロック条件の自動生成について示す。
が、設備データと復号化ルールを用いて演算することに
よって、引出し口の開閉器の構成を復元した後、更にイ
ンターロック条件生成ルールを用いて、断路器のインタ
ーロック条件を自動生成する。
について示す。断路器は電流をしゃ断する能力を持って
いないので、開放操作で、電流をしゃ断することが無い
ように、いわゆる「インターロック」が施されている。
つまり、断路器が電流をしゃ断しようとするような開放
操作はできないようにしてある。このような措置は、断
路器の設置されている電気所の現場で行われている。
る措置を行なうことがある。そうすれば、現場でインタ
ーロックがかかるような操作の指示を、制御所で無用に
行なうことを防ぐことができる。
がある。即ち(1)無停電母線切替え、(2)電流0で
の断路器開放、である。
がっている主回路設備を、活かしたまま乙母線につなぎ
替えるようなケースである。このケースでは、開放しよ
うとする断路器には電流が流れているが、断路器開放に
より、その電流は他の電流パスに移り、その断路器は電
流をしゃ断しないようにする。
器の電流は、直列につながっているしゃ断器でしゃ断済
みで、その断路器が電流をしゃ断することはないように
する。
主回路設備を示す。図30は、図29の引出し口の各断
路器のインターロック条件を示す一覧表である。表中の
縦方向の断路器は、開放しようとする断路器であり、横
方向の開閉器は、図29に示した引出し口の全ての開閉
器である。アミカケの部分は、開放しようとする断路器
自体であるから、除外して考えればよい。○印は横方向
の開閉器が「閉」状態であることを必要とすることを表
し、×印は「開」状態であることを必要とすることを表
す。何も記載のないのは、その開閉器がインターロック
には無関係であることを示す。
器382c、断路器382dが全て閉状態で、甲母線3
80と主回路設備383がこれらの開閉器によってつな
がれている時に、主回路設備383を、乙母線381に
つなぎ替えようとする場合は、まず、ブスタイ384を
投入し、続いて断路器382bを投入する。この状態で
は、主回路設備383は、甲母線380、乙母線381
の両方とつながっている。
b、乙母線381、ブスタイ384、甲母線380によ
り、ループが形成されている。
382aに流れていた電流は断路器382bに移るの
で、断路器382aが電流をしゃ断することはない。つ
まり、主回路設備383は、無停電で、甲母線380か
ら乙母線381につなぎ替えられる。
条件は、上記の「ループの形成」である。この条件が図
30の表のインターロック条件390の上段の条件であ
り、LS1の断路器382aのインターロック条件は、
LS2の断路器382bが閉、ブスタイ384が閉、の
二つが必要であることを示す。
条件は、同じ「ループの形成」であり、図30の表のイ
ンターロック条件390の下段に示すように、LS1の
断路器382aが閉、ブスタイ384が閉、の二つが必
要であることを示す。
の無停電母線切替え、のケースである。
流0での開放、のケースである。LS6の断路器382
dのインターロック条件は、CB1のしゃ断器382c
が開、が必要であることを示す。LS1の断路器382
aのインターロック条件は、CB1のしゃ断器382c
が開、LS2の断路器382bが開、の二つが必要であ
ることを示す。LS2の断路器382bのインターロッ
ク条件についても同様である。
条件については、この断路器と、CB1のしゃ断器38
2cが直列につながっているので、このしゃ断器が開な
ら、この断路器の電流は0であることが保証される。
は、LS2の断路器382bとの接合点Jより向う側
に、電流パスが二つあるので、両方の電流パスの電流が
0でなければならない。つまり、注目している断路器か
ら一方向を見て、その断路器に電流を流し得る全てのパ
スが開になっていなければならない。従って断路器と直
列にしゃ断器が無い場合は、分岐点の向う側の全てのパ
スが開になっていなければならないということである。
す。パス401に配置されている断路器のインターロッ
ク条件は、同じパス、すなわちパス401のしゃ断器が
開になっていることである。
点404の向う側のパス402、403が両方とも開に
なっていることである。すなわち、両方のパスのしゃ断
器が開になっていることである。もし、パス402、4
03にしゃ断器が無い場合は、断路器が開になっている
ことである。パス402の断路器、パス403の断路器
のインターロック条件についても同様である。
簡単に表現すれば、注目している断路器の「最寄りのし
ゃ断器が開」と表現することができる。
放操作と、その時のインターロック条件をまとめたもの
である。すなわち無停電母線切替え、のときのインター
ロック条件405は、断路器、甲乙母線,ブスタイ,に
よるループの形成、電流0での開放、のインターロック
条件406は、最寄りのしゃ断器が開、である。
件は全く独立である。この考え方で、全ての引出し口の
断路器について、インターロック条件を作成することが
できる。
34は、図33の引出し口の断路器のインターロック条
件を示す。この場合も、上記の(1)、(2)の考えで
インターロック条件を作成することができる。
ク条件を作成する方法を示す。まず、開放操作しようと
する断路器を含む引出し口の設備コードセットを抽出す
る。この設備コードセットから引出し口を復元する。復
元された引出し口を基に、当該断路器に、図32に示し
た無停電母線切替え、のインターロック条件405と、
電流0での開放、のインターロック条件406とを適用
して、当該断路器のインターロック条件を作成する。
成のフローチャートである。まず、対象とする断路器が
所属する引出し口の設備コードセット抽出(430)を
実行する。この処理は図24に示した処理320と同様
である。次に抽出した設備コードセットから引出し口の
骨格の復元(431)を実行する。この処理は図24に
示した処理323と同じである。次に、復元した引出し
口の骨格上への開閉器の割付け(432)を実行する。
この処理は、図24に示した処理324と同じである。
出し口が復元される。すなわち、ここまでが系統主回路
構成の復元である。
ず、対象とする断路器は、無電圧母線切替え、のインタ
ーロックが必要かの確認(433)を行なう。つまり、
この断路器が、2重母線の片方の母線か、または、二つ
の単母線のひとつ、につながっていて、その断路器と対
をなす断路器があるかどうかを判定する。
のインターロックを必要とする断路器ならば、無停電母
線切替え、のインターロック条件の生成(434)を実
行する。この時に使用するルールは図32に示したイン
ターロック条件405である。それは、当該断路器と対
をなす断路器と、甲乙母線または二つの単母線と、ブス
タイと、でループが形成されるようにするということで
ある。具体的には、対をなす断路器とブスタイが両方と
も閉になるようにすることである。
インターロック、を要しなければそのまま通過する。次
に、電流0での開放のインターロック条件の生成(43
5)を実行する。この時に使用するルールは図32に示
した条件406である。それは、最寄りのしゃ断器が
開、ということであり、具体的には、当該しゃ断器と直
列につながっているしゃ断器が開であるか、または、分
岐点の向う側の全てのパスのしゃ断器または断路器が開
になっていることである。
ック条件を設備コードから自動的に作成する。
32は、設備コードから引き出し口を復元する処理であ
り、処理433〜435は復元した引出し口の構成に基
づいて、対象とする断路器のインターロック条件を生成
する処理である。
33〜処理435は、電気所の現場においてインターロ
ックを取るための回路、すなわち断路器の制御回路の一
部、を復元することを意味する。
処理432によって系統主回路である引出し口を復元
し、処理433〜処理435によって断路器の制御回路
を復元する、ということである。
ーロック条件を自動生成するために使用する復号化ルー
ルL1,L2は、 L1.引出し口復元のルール、 L2.無停電母線切替え、電流0での開放、の2種類の
インターロック条件生成のルール、である。
を自動復元するためのルールであり、系統主回路の接続
情報を自動生成するためのルールと同じである。したが
って、L1のルールを分解すると、 S1.設備コード化ルール、 S2.電力系統の主回路構成に関する知識、 となる。
と、A.設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定す
る、なお階層間の関係は「上位は下位を包含する」、ま
たは「下位は上位に所属する」関係とする、B.引出し
口の開閉器と分岐点に、その部位に対応した特定の番号
を割付ける、となる。
生成のための復号化ルールは、 A.B.の設備コード化ルール、 S2.電力系統の主回路構成に関する知識、 L2.無停電母線切替え、電流0での開放、の2種類の
インターロック条件生成のルール、 の四つのルールに変換される。
自動生成のための復号化ルールは、L1、L2または
A、B、S2、L2である。L2のルールは、断路器制
御に関する知識、と置きかえることもできる。
の重要な部分であり、A、B、S2のルールで系統主回
路である引出し口を復元し、L2のルールで断路器の制
御回路を復元する。
は、このようなインターロック条件を確認してから断路
器の開放操作を実行する。なお、ブスタイについては、
接続情報の自動生成と同じ理由で説明は省略した。
外されるしゃ断器の組合せの自動生成を基にした、状変
リレーと状変しゃ断器の組合せの自動生成を示す。
護リレー、すなわち、状変リレーの情報と、引外された
しゃ断器、すなわち、状変しゃ断器の情報が、表示情報
として図2の設備状態記憶手段105に入ってくるが、
それらの情報から状変リレーと、状変しゃ断器の組合せ
を生成して事故解析を行なう。
らの情報は、バラバラであるから、本来どの保護リレー
とどのしゃ断器が組合せになっているのか、という情報
を持っていないと、計算機は状変リレーと状変しゃ断器
を組合せることができない。
断器の関係を予め人が入力しておいて、計算機はその情
報を使用して、状変リレーと状変しゃ断器の組合わせを
生成していた。
護リレーによって引外されるべきしゃ断器の情報を、設
備コードを使用して自動的に生成し、そのしゃ断器の情
報と状変しゃ断器とを比較することによって、状変リレ
ーと状変しゃ断器の組合せを生成する方法を示す。
段は、設備コードと復号化ルールとを用いて演算するこ
とによって、状変リレーとその保護リレーによって引外
されるべきしゃ断器の関係を自動生成する。保護リレー
と引外されるしゃ断器の関係は、保護方式によって決ま
っているので、このような自動生成が可能である。
生成することは、保護リレーによるしゃ断器の引外し回
路を復元することを意味する。すなわち、系統構成復元
手段は設備コードから、復号化ルールによって保護リレ
ーによるしゃ断器の引外し回路を復元する。
は、上記状変リレーによって引外されるべきしゃ断器
と、実際の状変しゃ断器とを比較して、状変リレーと状
変しゃ断器の組合せを生成する。
レーの一般的な関係を示す。〇印はしゃ断器と保護リレ
ーの対応関係を示す。
40)は、自回線の短絡保護,地絡保護の送電線保護リ
レーと、母線保護リレーである。また、送電線保護の場
合は、しゃ断器の引外しだけでなく、再閉路や最終しゃ
断等のリレーも関係する。
41)は、変圧器保護リレーと母線保護リレーである。
ブスタイ用しゃ断器を引外す保護リレー(442)は、
母線保護リレーである。
保護リレーと引外すしゃ断器の対応を示す。この図は、
図12と同じ内容であるが、保護リレーとしゃ断器に注
目し、関係のない設備は省略している。また、保護リレ
ーは単にリレーと表現し、送電線保護リレーのように複
数ある場合も、ひとつで表現している。
しゃ断器の関係を示す。送電線保護リレーは、同じ引出
し口に所属する、同じレベルのしゃ断器(450a,4
50b)を引外す。つまり、送電線保護リレーは、自回
線のしゃ断器を引外すということである。
する全てのしゃ断器(451a,451b,451c,
451d,451e)を引外す。
の変圧器用の全てのしゃ断器(452a,452b)を
引外す。変圧器用の各しゃ断器は、それぞれ電圧の異な
る母線グループに所属する。そのために、変圧器保護リ
レーは、変圧器所属としてある。
が送電線保護リレーであった場合は、その状変リレーの
所属する引出し口に一緒に所属するしゃ断器が、状変し
ゃ断器のグループの中に含まれているかどうかを検索す
る。そのしゃ断器が状変しゃ断器のグループの中に入っ
ていたら、その状変リレーとその状変しゃ断器を組合せ
る。もし、そのしゃ断器が状変しゃ断器のグループに含
まれていなかったら、何らかの不具合が考えられる。
は、その母線グループに所属するしゃ断器が、状変しゃ
断器のグループの中に含まれているかどうかを検索す
る。そして、母線グループに所属するしゃ断器と一致す
る状変しゃ断器を、状変リレーと組合せる。
ら、最大はその母線グループに所属する全しゃ断器ま
で、色々なケースが有り得る。母線保護が、甲母線,乙
母線の分割保護になっていると、系統事故のあった母線
側のしゃ断器と、ブスタイのしゃ断器が引外されるか
ら、主回路設備が甲母線,乙母線にどのように分配され
てつながっていたかによって、引外されるしゃ断器は異
なる。したがって、状変しゃ断器も異なってくる。該当
する状変しゃ断器が1個も見つからなければ、何らかの
不具合が考えられる。
合は、1次,2次,3次のしゃ断器が、状変しゃ断器の
グループの中に入っているかどうかを検索する。そし
て、1次、2次、3次のしゃ断器と一致する状変しゃ断器
を、状変リレーと組合せる。その場合、1次、2次、3次
の全しゃ断器が状変リレーのグループの中に入っていな
ければならない。そうでない場合は、何らかの不具合が
考えられる。
合せを生成するためのフローチャートである。ここで
も、保護リレーのことを単にリレーと表現している。
初の状変リレーの抽出(460)を実行する。この状変
リレーが、変圧器保護リレーであることの確認(46
1)を行なう。変圧器保護リレーであったならば、該当
する変圧器の全てのしゃ断器の抽出(462)を実行す
る。
器のグループの中にあるか確認(463)する。全ての
しゃ断器があれば、そのまま次に進む。状変しゃ断器の
グループの中に見つからないものがあると、不一致のメ
ッセージを作成(464)して、次に進む。
た状変しゃ断器を組合せて登録(465)する。全ての
しゃ断器が一致することもあるし、一部のしゃ断器が一
致しないことも有り得る。後者の場合は、不一致のメッ
セージ作成と、一致するものの登録と、の両方を行な
う。これで、変圧器保護リレーに関する処理は終了す
る。
合は、母線保護リレーであることを確認(468)す
る。母線保護リレーの場合は、母線グループの全てのし
ゃ断器の抽出(469)を実行する。
しゃ断器のグループの中にあるか確認(470)する。
一致するものがあれば、それらを状変リレーと組合せて
登録(471)する。一致するものが無い場合は、不一
致のメッセージの作成(472)を行なう。これで、母
線保護リレーに関する処理は終了する。
ひとつのリレーで複数のしゃ断器を引外す。変圧器保護
リレーは、1次,2次,3次の全てのしゃ断器を引外
す。母線保護リレーは、事故母線につながる全てのしゃ
断器を引外す。しかし、どのしゃ断器が事故母線につな
がっているかは、系統の運用による。したがって、母線
保護の場合は、状変しゃ断器は最少で1個のしゃ断器、
最大で全しゃ断器、と幅がある。
等が該当するが、その場合は、ひとつのリレーはひとつ
のしゃ断器を引外す。
に対応するしゃ断器の抽出(473)を実行する。その
しゃ断器と一致するものが、状変しゃ断器のグループの
中にあるかの確認(474)を行なう。もし、一致する
ものがあれば、そのしゃ断器と状変リレーを組合せて登
録(475)する。一致するものがなければ、不一致の
メッセージ作成(476)を行なう。
る。ひとつの状変リレーの処理が終了すると、全状変リ
レーの処理が終了したかを確認(467)する。未了で
あれば、次の状変リレーに移動(478)して、再び同
じ処理を行なう。全状変リレーに対して処理が終了した
ら、全体の処理が終了する。
と、状変しゃ断器の設備コードと、から、状変リレーと
状変しゃ断器の適切な組合せを生成し、系統事故の状況
を解析する。そのための基になるのが、保護リレーと引
外されるしゃ断器の組合せの自動生成である。
しゃ断器の関係を自動生成するための復号化ルールR
1、R2は、 R1.設備コード化ルール、 R2.電力系統の保護方式に関する知識、である。
出し口の構成は関係ないので、A.設備を電力系統の構
成に沿って階層的に特定する階層間の関係は「上位は下
位を包含する」、または「下位は上位に所属する」関係
とする、だけでよいから、保護リレーと引外されるしゃ
断器の関係の自動生成のための復号化ルールは、A.の
設備コード化ルール、 R2.電力系統の保護方式に関する知識、の二つのルー
ルになる。
断器の関係の自動生成のための復号化ルールはR1、R
2またはA、R2である。
生成は、保護リレーによるしゃ断器引外し回路の復元で
あり、上記復号化ルールを用いて設備コードから自動生
成する。
ードから復号化ルールを用いて電力系統の構成を復元す
る事例として、 1 系統主回路の接続情報の自動生成、 2 設備コードの自動チェック、 3 断路器のインターロック条件の自動生成、 4 保護リレーと引外されるしゃ断器の組合せの自動生
成を基にした、状変リレーと状変しゃ断器の組合せの自
動生成、について示した。
設備コードと復号化ルールを用いて、系統構成の自動復
元、すなわち系統設備間の関連情報を生成するものであ
る。
た、設備コード化ルールと復号化ルールを整理する。
層間の関係は「上位は下位を包含する」、または「下位
は上位に所属する」関係とする、 B.引出し口の開閉器と分岐点に、その部位に対応した
特定の番号を割付ける、であり、四つの事例に対して共
通の設備コード化ルールである。
生成において使用した復号化ルールは、 S1.設備コード化ルール、 S2.電力系統の主回路の構成に関する知識、である。
おいて使用したチェックルールは、 C1.接続情報生成のための復号化ルール、 C2.接続完成の確認、である。
自動生成において使用した復号化ルールは、 L1.引出し口復元のルール、 L2.無停電母線切替え、電流0での開放、の2種類の
インターロック条件のルール、である。
断器の組合せの自動生成において使用した復号化ルール
は、 R1.設備コード化ルール、 R2.電力系統の保護方式に関する知識、である。
は分解すると、 S1.設備コード化ルール、 S2.電力系統の主回路構成に関する知識、 となり、L2のインターロック条件生成のルールは、 L2'.断路器制御に関する知識、 と置換えることができる。
項の共通の復号化ルールは、 .設備コード化ルール、 .電力系統に関する知識、 ということができる。
ルールが基本であり、引出し口が関連する場合はBのル
ールも使用する。事例1項、事例3項、では引出し口が
関連するのでBのルールも使用するが、事例4項ではB
のルールは使用しない。
例1項、事例3項、では電力系統の主回路構成に関する
知識を使用し、事例3項では更に断路器の制御に関する
知識を使用する。事例4項では、電力系統の保護方式に
関する知識を使用する。
ついては、C1のチェックルールを分解すると S1.設備コード化ルール、 S2.電力系統の主回路の構成に関する知識、 となり、これに加えて C2.接続完成の確認、 となるので、S1の設備コード化ルールにより、各設備
コードを自動チェックするとともに、更にS2のルール
を使用して接続情報生成と同様の系統復元を試み、C2
のルールにより、接続が過不足なく完成するかどうかで
設備コード全体の良否判定を行う。
特定する設備コードから、電力系統の構成、すなわち、
電力系統設備間の関連情報を自動生成することである。
また、電力系統構成の復元が過不足なく完成するかどう
かで、設備コードの良否判定を行う。
は、これまで示してきた方法に限られるものではない。
復元した系統情報を用いて、電力系統の監視制御を行な
う。以上にて、第1の実施の形態の説明を終了する。
図39〜図52、図4〜図20、図23、図25、図2
8〜図30、図33、図34を参照して示す。図4〜図
20、図23、図25、図28〜図30、図33、図3
4は第1の実施の形態と共通に使用する。
示した第1の実施の形態のブロック図と同様の構成であ
る。ただし、計算機100,入力手段102,CRT1
01を、図39に示す、計算機500,入力手段50
2,CRT501に、それぞれ置換えた構成とする。そ
の他は全て図1の第1の実施の形態と同じとする。
る。演算手段504は、系統構成復元手段と、設備コー
ドチェック手段と、監視制御手段と、を備え、内蔵する
プログラムにより各種演算を実行し、電力系統構成の復
元,電力系統の監視制御等を行なう。入出力処理手段5
03は、テレコン装置親局40,CRT501,入力手
段502、および系統盤60、とのインターフェースと
して設けられ、情報の受渡しを行なう。
親局40から送られてくる表示情報を記憶する。設備デ
ータ記憶手段506は、電力系統の設備に関するデータ
を記憶している。そのデータの内容は、各設備を電力系
統内で個々に特定する設備コード部と、その設備の各種
属性や、実系統上での名称や番号,テレコン装置との対
応を示すポジション表,その設備に関する各種処理等を
表わす属性部とから成っている。
ータ記憶手段506は、それぞれ、図2の、第1の実施
の形態の設備状態記憶手段105,設備データ記憶手段
106と同じとする。モデル設備データ記憶手段507
は、設備データ記憶手段506に記憶された設備データ
の、設備コードから元の電力系統の構成を復元するため
のモデル設備データを記憶している。演算手段504
は、電力系統の復元や電力系統の監視制御のための各種
演算を行なう。
を示す。系統構成復元手段512は、設備データ記憶手
段506に記憶されている設備データ510の設備コー
ドと、モデル設備データ記憶手段507に記憶されてい
るモデル設備データ511とを組合せて演算することに
よって、電力系統の構成、すなわち、電力系統の設備間
の関連情報513を生成する。
505に記憶されている表示情報514と、設備データ
記憶手段506に記憶されている設備データ510と、
系統構成復元手段512により生成された、電力系統の
設備間の関連情報513と、監視制御ルール記憶手段5
08に記憶されている監視制御ルール516と、を用い
て演算し、電力系統の監視を行なう。
02からの制御指令515と、前記設備データ510
と、前記生成された設備間の関連情報513と、前記監
視制御ルール516と、を用いて演算し、電力系統の制
御を行なう。
ている監視制御ルール516と、監視制御手段517
は、それぞれ、図2の第1の実施の形態の計算機100
の監視制御ルール記憶手段108に記憶されている、監
視制御ルール116と、監視制御手段117と、同様の
ものとする。
0においては、図3に示したように、復号化ルール記憶
手段107に記憶されている復号化ルール111を用い
て、系統構成復元手段112が、設備コードから電力系
統の構成を復元するのに対して、第2の実施の形態の計
算機500においては、図40に示したように、モデル
設備データ記憶手段507に記憶されているモデル設備
データ511を用いて、系統構成復元手段512が設備
コードから電力系統の構成を復元すること、が相違点で
ある。
と、計算機500の系統構成復元手段512は異なるも
のである。
成復元手段512が、設備データ記憶手段506に記憶
されている設備コードと、モデル設備データ記憶手段5
07に記憶されているモデル設備データ511とを用い
て、電力系統の構成を復元する事例として、 1 系統主回路の接続情報の自動生成、 2 設備コードの自動チェック、 3 断路器のインターロック条件の自動生成、 について以下に示す。
は、第1の実施の形態と同じく、下記A、Bの設備コー
ド化ルールとする。すなわち、 A.設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定する。
なお階層間の関係は「上位は下位を包含する」、または
「下位は上位に所属する」関係とする。 B.引出し口の開閉器と分岐点に、その部位に対応した
特定の番号を割付ける。
の階層体系と、図13〜図16を参照して示した各レベ
ルの特定のやり方に沿って、設備を6レベルの階層で特
定することを意味する。直接上位―下位の関係でつなが
った設備同志は包含、所属の関係にあるものとする。
し、図11と(1)〜(8)にまとめた、開閉器、分岐
点への番号づけの方法であり、引出し口の中の開閉器を
特定するとともに、他の設備との関連を示すためのルー
ルである。
ように、図20(a)が電力系統の基本構成である。実
際の電力系統は、図20(a)の構成が多数繰返されて
いる。図20(a)の構成を更に分類すると、図20
(b),(c)のような構成のものもある。更に細かい
構成は、引出し口の開閉器の構成で決まり、図11に示
した、引出し口のパターンのように分類される。
の変形と同じパターンを持つ引出し口モデルのモデル設
備データを準備しておいて、設備コードで指定された引
出し口のパターンと、同じパターンの引出し口モデルの
モデル系統情報を使って、系統設備間の関連情報を生成
することができる。
するものであり、設備コードを入力する人は引出し口の
パターンを区別する必要はない。引出し口のパターンの
判別は設備コードから自動的に行う。
デルの対照を示す。これは母線520と、引出し口52
1と、主回路設備522と、で構成された電力系統の引
出し口521と、引出し口モデル523の対照(52
4)を示す。
522は、設備コードで指定される。引出し口モデル
は、モデル設備コードで指定される。
21内の開閉器の構成、すなわち開閉器間の接続情報の
生成,断路器のインターロック条件の生成等を、引出し
口モデル523の持っている、開閉器間の接続情報や、
断路器のインターロック条件等のモデル系統情報を使っ
て生成する。
否判定を、引出し口モデル523のモデル設備コードを
使用して行なうことができる。
ータの構成を示す。モデル設備データは、モデル設備コ
ード525とモデル系統情報526とから成立ってい
る。モデル設備コード525は、引出し口モデルを構成
する開閉器を表わす設備コードであり、引出し口の中で
各開閉器を特定するものである。
ド525で表わされた引出し口モデルの、開閉器間の接
続情報,断路器インターロック条件等の設備間の関連を
表わす情報である。
1の設備コードセットと、引出し口モデル523のモデ
ル設備コードを対照(524)し、引出し口521とパ
ターンの一致する引出し口モデル523のモデル系統情
報を取込んで、引出し口521の設備間関連情報を生成
する。引出し口521と引出し口モデル523のパター
ンの一致の検出は、設備コードセットとモデル設備コー
ドを比較することで行う。
びその接続情報について例を示す。
の中で「2重母線・1主回路設備」の引出し口モデルで
ある。図44は、図43の引出し口モデルのモデル設備
コードである。
1の開閉器が特定されている。モデル設備コードには、
所属先の指定が無い。実際の電力系統の引出し口の開閉
器の設備コードでは、レベル1〜レベル3に所属先の引
出し口が指定される。
し口の設備コードに相当する部分であり、実際の電力系
統の引出し口の開閉器の設備コードセットでは、その部
分に所属先として同じ引出し口が指定されていなければ
ならないことを示す。
閉器の設備コードセットは、同じパターンの引出し口モ
デルのモデル設備コードの上位レベルに、所属先として
引出し口の設備コードを加えたものである。レベル5,
レベル6はブランクである。
情報である。図46は、図11の引出し口の各パターン
の中で「2重母線・2主回路設備・分岐点BP1」の引
出し口モデルである。図47は、図46の引出し口モデ
ルのモデル設備コードである。
2,LS6,CB1の開閉器とBP1の分岐点がレベル
4で特定され、副引出し口のLS6,CB1の開閉器が
レベル6で特定されている。表中の−印の意味は、図4
4と同じであり、下位のレベルがブランクであることも
図44と同じである。
の引出し口の設備コードセットの例が図17に示されて
いる。開閉器の設備コード246〜249のレベル4
は、図44のレベル4と同じである。図43の引出し口
モデルと、図15の引出し口のパターンが同じだからで
ある。
コードセットと、引出し口モデルのモデル設備コード
は、引出し口の所属先を除外すれば全く同じである。図
47のモデル設備コードと同じパターンの引出し口の設
備コードセットの例が図18に示されている。
265,分岐点の設備コード268、のレベル4および
副引出し口の開閉器の設備コード271,272のレベ
ル4、レベル6は、図47のモデル設備コードのレベル
4,レベル6と同じである。図46の引出し口モデル
と、図16の引出し口のパターンが同じだからである。
電力系統構成の復元の方法を示す。所属先分離581で
は、入力された設備コードセット580を、所属先を除
去した部分582と、所属先の部分583に分離する。
一致検出590〜600は、図11に示した引出し口の
各パターンとその変形と同じパターンの引出し口モデル
に対応した一致検出部である。
出し口モデルのモデル設備コードであり、モデル系統情
報592〜602は、各引出し口モデルにおける接続情
報や断路器のインターロック条件のような、引出し口モ
デル内の設備間の関連を表わす情報である。
系統情報592〜602,一致検出590〜600、の
数はそれぞれ図11の引出し口のパターンとその変形と
同じパターンの引出し口モデルの数ほどあり、それぞ
れ、番号の順に対応する。
コードセット580から所属先を除いた部分582と一
致するモデル設備コードを持った引出し口モデルの、モ
デル系統情報を選択する機能を持つ。
除いた部分582と、モデル設備コードが一致すると、
一致検出はその引出し口モデルのモデル系統情報を通過
させる。
に示したものであり、設備コードセット580が図17
に示したものであった場合は、図17の設備コード24
6〜249から、所属先、すなわち,レベル1〜レベル
3のSS,V,Aを除いたものが、図44のモデル設備
コード540〜543と一致する。したがって、この場
合は、一致検出590が、モデル系統情報592を通過
させ出力593となる。
り、設備コードセット580で指定された引出し口と、
同じパターンの引出し口モデルのモデル系統情報が、一
致検出590〜600を通過する。
1の引出し口の各パターンとその変形と同じパターンの
引出し口モデルに対応し、それぞれ全て内容が異なるも
のであるから、一組の設備コードセット580に対応す
るものはひとつしかない。
03は、合成584を経由して、所属先付加586に入
力され、ここで設備コードセット580の、分離された
所属先の部分583が付加されて、設備コードセット5
80に対応した系統情報587が得られる。
り、入力された設備コードセット580の所属先を除去
した部分と、同じモデル設備コードを持つ引出し口モデ
ルのモデル系統情報が選ばれ、それに設備コードセット
580から除去した所属先を付加することにより、求め
る系統情報587が得られる。つまり、入力された設備
コードセット580に対応した系統情報587が得られ
る。
なく、断路器インターロック条件でも、他のどんな系統
情報でも良い。したがって、図11の引出し口の各パタ
ーンとその変形と同じパターンの引出し口モデルに対応
したモデル設備コードと、各種のモデル系統情報と、図
48の系統構成復元の機能と、を準備しておけば設備コ
ードセット580に対応した各種の系統情報587が得
られる。
の引出し口モデルの場合には、図44のモデル設備コー
ドと、モデル系統情報として図45の接続情報とをまと
めて準備する。
ンとその変形と同じパターンの引出し口モデルに対して
そのようなモデル設備データを準備する。
コードから元の電力系統を復元する方法の骨子である。
ールにより、系統設備に対しては設備コードを、引出し
口モデルに対してはモデル設備コードを作成するので、
引出し口の開閉器の設備コードセットは、引出し口が所
属先であるから、内容的には(引出し口の設備コード+
モデル設備コード)となっており、引出し口と引出し口
モデルのパターンの一致検出が、設備コードセットの所
属先である引出し口の設備コードを除外した部分と、モ
デル設備コードを比較するという、簡単な方法でできる
ことである。すなわち、引出し口や引出し口モデルのパ
ターンを意識する必要ははない。
されている設備データのうちの設備コードは、A、Bの
設備コード化ルールにより、電力系統の各設備を表すた
めに作成され、入力されたものである。
506に記憶されている設備コードと、モデル設備デー
タ記憶手段507に記憶されているモデル設備データと
を用いて電力系統の構成を復元する事例を以下に示す。
情報の自動生成について示す。
ードは図17であるが、図17に示した設備コードセッ
トから図15の引出し口の接続情報を生成する場合を考
える。
44に示したモデル設備コードが、モデル系統情報59
2として図45の接続情報が、それぞれ割り付けられて
いたとする。図44は、図43の引出し口モデルのモデ
ル設備コードであり、図43は、図15の引出し口と同
じパターンを持つ引出し口モデルである。また、図45
の接続情報は図43の引出し口モデルの接続情報であ
る。
図15の引出し口の設備コードセットである図17の設
備コードセットを入力すると、所属先分離581は設備
コードセット580から所属先を分離する。一致検出5
90が図45の接続情報を通過させる。図45の接続情
報は合成584を経由して、所属先付加586にて設備
コードセット580から除去した所属先を付加され、系
統情報587として出力される。
ら、図45の接続情報に図17の設備コードセットの所
属先を付加したものが得られる。それは、図15の引出
し口の接続情報であり、図23の接続情報と同じもので
ある。
トからひとつの引出し口の接続情報が生成される。電力
系統の全引出し口の設備コードセットに対して、そのよ
うな接続情報の生成を行えば、電力系統全体の接続情報
が得られる。
ひとつの引出し口の接続情報生成のフローチャートであ
る。
トの抽出(610)を実行する。
(611)を実行する。まず、最初のモデル設備コード
の選択(612)を実行し、所属先を除去した設備コー
ドセットとモデル設備コードが一致するか確認(61
3)する。一致しない場合は次のモデル設備コードに移
動(614)する。
報の抽出(615)を実行する。抽出した引出し口モデ
ルの接続情報に、先に分離した所属先の付加(616)
を実行する。この時母線の所属先も付加し、引出し口の
名称となっている主回路設備を接続情報の空欄に付加す
る。こうして設備コードセットに対応した接続情報を生
成する。
除去してモデル設備コードと比較する、と説明したが、
設備コードセットとモデル設備コードとの一致の実際の
確認方法は、モデル設備コードの特定されている部分、
つまりブランクでないレベルが、設備コードセットのそ
のレベルと過不足なく一致していればよい。
り、ひとつの引出し口の接続情報の生成が完了する。
の処理を実行する。母線グループの全引出し口、電気所
の全母線グループ、電力系統の全電気所、というように
拡大して図49の処理を実行する。具体的には、第1の
実施の形態の、図25のフローチャートで示したことと
同じ処理を行う。
手段506に記憶された、設備データの設備コードから
電力系統の主回路の接続情報を生成する。
ると、 S3.設備コードセットとモデル設備コードとの比較に
よる、該当する引出し口モデルの選択とその接続情報の
抽出、 S4.所属先の付加、である。
出し口モデルのモデル設備コードとを比較し、パターン
の一致する引出し口モデルを選択し、その引出し口モデ
ルの接続情報を抽出することであり、S4は、抽出した
接続情報に開閉器の所属先、すなわち、引出し口の設備
コードを付加することである。
所属先も、つながる主回路設備名も入っているので、母
線の所属先の付加、主回路設備との接続も所属先の付加
と一緒に行う。
は、このようにして生成した接続情報を使用して、電力
系統の監視制御を行なう。
ブスタイがあるが、ブスタイの方が構成は単純である
し、引出し口と同様に取扱うことができるのでブスタイ
の説明は省略した。
ータ記憶手段506に記憶されている設備コードの良否
を自動的に判定する、設備コードの自動チェックについ
て示す。
自動チェックは、次のC1、C2のチェックルールに基
づいて行うことを示した。 C1.接続情報生成のための復号化ルール。 C2.接続完成の確認。
設備コードから接続情報の自動生成を試み、C2のチェ
ックルールにより、接続情報生成が過不足なく完成でき
ることが確認されたら全ての設備コードは正しいとみな
し、もし過不足が生じたら設備コードに誤りがあると、
判定するものである。
ックについても、考え方は第1の実施の形態と同じであ
り、やはりC1、C2のチェックルールを用いる。ただ
し、C1のチェックルールについては、引出し口の外周
りと内部では別の方法を用いる。
の整合性のチェックと引出し口と主回路設備との整合性
のチェックである。引出し口の内部とは、引出し口内部
の開閉器同志の整合性チェックである。
のチェックであるが、この他に、設備コードを個別に、
設備コード化ルールに合致しているかどうかのチェック
も行う。
りについては、第1の実施の形態と同様に、 A.B.の設備コード化ルール、 S2.電力系統の主回路の構成に関する知識、に分解さ
れる。
コード化ルールに照し合せて行う。引出し口の内部につ
いては、第1の実施の形態では、引出し口の骨格を復元
し、骨格と開閉器が過不足なく対応するかどうかで設備
コードをチェックしたが、第2の実施の形態において
は、引出し口モデルを使用してチェックを行う。
し口内部については、 C3.設備コードセットとモデル設備コードとの比較に
よる、引出し口と引出し口モデルのパターンの一致の確
認、とする。
ルールC1、C2は、引出し口の外周りについては、
A、B、S2、C2となり、引出し口内部については、
C3、C2となる。また、設備コード個別のチェック
は、A、Bの設備コード化ルールに照し合せて行う。
設備コードのチェック方法を示す。これはC3、C2の
チェックルールによる引出し口内部の設備コードのチェ
ックである。
8のモデル系統情報592〜602と、所属先付加58
6が無いことが異なる。設備コードセット610は、所
属先分離611により、所属先抜きの設備コードセット
612となる。これと、モデル設備コード621〜63
1とを比較する。所属先抜きの設備コードセット612
とモデル設備コード621〜モデル設備コード631の
どれかが一致すると、そのモデル設備コードが合成62
3に入力され、良否判定出力624として出力される。
1の引出し口の各パターンとその変形と同じパターンの
引出し口モデルに対応したものであり、実際の設備コー
ドセット610は、所属先を除けばモデル設備コードの
どれかと一致する筈である。一致しないとすれば、設備
コードセット610に入力エラーがあるか、モデル設備
コード621〜631の準備不足かのどちらかである。
モデル設備コードが出力されれば、設備コードセット6
10は正しいと判定し、良否判定出力624に何も出て
こなければ、設備コードセット610の入力エラー、ま
たは、モデル設備コードの準備不足と判定する。モデル
設備コードの準備不足ならば、不足したモデル設備コー
ドを追加して、再び自動チェックを行なえばよい。
て、引出し口の設備コードセット610の良否判定を行
なう。
ひとつの引出し口の設備コードセットの自動チェックの
フローチャートである。
トの抽出(630)を実行する。全ての設備コードが、
設備コード化のルールに合致しているかの確認(63
1)、不良メッセージ1の作成(632)、母線と開閉
器とが過不足なく対応するかの確認(633)、不良メ
ッセージ2の作成(634)、開閉器と主回路設備とが
過不足なく対応するかの確認(635)、不良メッセー
ジ3の作成(636)は、第1の実施の形態の、図27
の処理361〜処理366と、それぞれ同じであり、
A、B、S2、C2のチェックルールによる自動チェッ
クの部分である。
(637)を実行し、続いて最初のモデル設備コードの
選択(638)を実行し、所属先を除いた設備コードセ
ットと、モデル設備コードが一致するかの確認(63
9)を行なう。もし、一致すれば「設備コードセットは
良」の判定(642)を行い、終了する。
コードについて終了かの確認(640)を行なう。全モ
デル設備コードについて終了していなければ、次のモデ
ル設備コードに移動(641)を行い、同じことを行な
う。全モデル設備コードについて終了したならば不良メ
ッセージ4の作成(643)を実行して終了する。
コードセットと一致しないということは、設備コードセ
ットに入力エラーがあるか、モデル設備コードの準備不
足かのどちらかである。
チェックルールによる自動チェックの部分である。
実行により、ひとつの引出し口の設備コードセットの自
動チェックが終了する。
の処理を実行する。母線グループの全引出し口、電気所
の全母線グループ、電力系統の全電気所、というように
拡大して、図51の処理を実行する。具体的には、第1
の実施の形態の、図28のフローチャートで示したこと
と同じ処理を行なう。
手段506に記憶された設備データの設備コードの自動
チェックを行なう。
チェックは非常に共通点が多い。全ての設備コードが正
しくないと、電力系統の復元である接続情報の生成が正
しく出来ない。設備コード個々では良否判定できない不
良でも、接続情報生成と同じように設備コードを組合せ
てチェックすると良否判定することができる。
チェックでは、母線と引出し口との対応、引出し口と主
回路設備との対応については、第1の実施の形態と同じ
ように、接続情報生成と同様の方法を使用している。
設備コードセットがモデル設備コードのどれかと一致す
る筈であるという原理でチェックを行っている。
と類似している。設備コードのチェックにおいては、実
際に接続情報を生成する訳ではないので引出し口モデル
の接続情報を使用する必要はない。
〜図16を参照して示したA、Bの設備コード化ルール
により作成しているため、設備コードセットとモデル設
備コードの一致検出を、引出し口のパターンを意識する
ことなく、簡単なルールで自動的に行なうことができる
ことである。なお、ブスタイについては、接続情報の生
成と同じ理由で説明は省略した。
を使用して断路器のインターロック条件を自動生成する
方法を示す。
602として、各引出し口モデルにおける断路器のイン
ターロック条件を入力すれば、設備コードセット580
で指定した引出し口の、断路器のインターロック条件を
自動生成することができる。
第1の実施の形態の、図29の引出し口の断路器のイン
ターロック条件を図30に、図33の引出し口の断路器
のインターロック条件を図34に示した。
を、図11の引出し口の各パターンとその変形と同じパ
ターンの引出し口モデルに対して作成し、図48のモデ
ル系統情報592〜602として入力する。
備コードセット580の所属先を除いた部分582と一
致するモデル設備コードを持つ引出し口モデルの、断路
器のインターロック条件が、一致検出、合成584を経
由して、所属先付加586にて、分離した所属先を付加
され、その出力587が、設備コードセット580で指
定された引出し口の断路器のインターロック条件として
得られる。このようにして、モデル設備データを使用し
て断路器のインターロック条件を生成することができ
る。
断路器のインターロック条件生成のフローチャートであ
る。
口の設備コードセットの抽出(650)を実行する。そ
の設備コードセットから所属先の分離(651)を行な
う。最初のモデル設備コードの選択(652)を実行す
る。所属先を除去した設備コードセットと、モデル設備
コードが一致するかの確認(653)を行なう。
は、次のモデル設備コードに移動(654)を行い、同
じことを行なう。一致するまでこれを繰り返す。
路器のインターロック条件が得られるので、その中か
ら、対象とする断路器に該当する断路器のインターロッ
ク条件の抽出(655)を行なう。次に、分離した所属
先の付加(656)を行なう。
ロック条件を、モデル設備データを使用して生成する。
件生成の方法は、 L3.設備コードセットとモデル設備コードとの比較に
よる、該当する引出し口モデルの選択とその断路器のイ
ンターロック条件の抽出、 L4.所属先の付加、である。
出し口モデルのモデル設備コードとを比較し、引出し口
とパターンの一致する引出し口モデルを選択し、その引
出し口モデルのインターロック条件を抽出することであ
り、L4は、抽出したインターロック条件に開閉器の所
属先、すなわち、引出し口の設備コードを付加すること
である。
形成されているものであるから、計算機によるインター
ロック条件生成は、設備コードセットからのインターロ
ック条件の復元、すなわち断路器の制御回路の復元、と
も言える。
放操作の前段で、このような方法でインターロック条件
を確認してから開放操作を実行する。なお、ブスタイに
ついては、接続情報生成と同じ理由で説明は省略した。
三つの事例、 1 系統主回路の接続情報の自動生成、 2 設備コードの自動チェック、 3 断路器のインターロック条件の自動生成、 について示した。
に、設備コードとモデル設備データとを用いて、系統構
成の復元、すなわち系統設備間の関連情報を生成するも
のである。
あり、事例2項は設備コードの良否判定であり、事例3
項は断路器制御回路の復元、である。このような系統構
成の復元を、系統設備を個々に特定する設備コードか
ら、モデル設備データを使用して自動的に行う。
た、設備コード化ルールと系統構成の自動復元に使用し
た方法や復号化ルールを整理する。
層間の関係は「上位は下位を包含する」、または「下位
は上位に所属する関係」とする、 B.引出し口の開閉器と分岐点に、その部位に対応した
特定の番号を割付ける、であり、三つの事例に対して共
通の設備コード化ルールである。
生成において使用した復元方法は、 S3.設備コードセットとモデル設備コードとの比較に
よる、該当する引出し口モデルの選択とその接続情報の
抽出、 S4.所属先の付加、である。
おいて使用したチェックルールは、 C1.接続情報生成のための復号化ルール、 C2.接続完成の確認、である。
の自動生成において使用した復元方法は、 L3.設備コードセットとモデル設備コードとの比較に
よる、該当する引出し口モデルの選択とその断路器のイ
ンターロック条件の抽出、 L4.所属先の付加、である。
復元方法は、 .設備コードセットとモデル設備コードとの比較によ
る、該当する引出し口モデルの選択とそのモデル系統情
報の抽出、 .所属先の付加、 ということができる。
し口モデルの接続情報であり、事例3項では引出し口モ
デルの断路器インターロック条件である。モデル系統情
報は、各引出し口モデルに対して、復号化ルールを用い
て人が予め作成しておくものであり、復元する内容が何
であっても、やり方は同じである。
ドとを比較することによって、引出し口のパターンと同
じパターンの引出し口モデルを選択するが、それには
A、Bの設備コード化ルールは直接には関係しない。
にはA、Bの設備コード化ルールを使用するが、では
引出し口のパターンと引出し口モデルのパターンの一致
の検出が、設備コードセットとモデル設備コードとの比
較によって実現できればよい。
Bの設備コード化ルールに関しては、第1の実施の形態
よりも自由度がある。第1の実施の形態では、設備コー
ドから復号化ルールにより、直接計算機で系統構成を自
動復元するので、A、Bの設備コード化ルールにはそれ
なりの制約がある。
モデル設備コードの違いが所属先の有無にあるからであ
り、モデル系統情報に引出し口の開閉器の所属先、つま
り引出し口の設備コードを付加すれば、設備コードセッ
トから復元した系統情報が得られる。
ついては、C1のチェックルールを分解すると、引出し
口の外周りに対しては、A、B、S2のルールとなり、
引出し口の内部に対しては、C3.設備コードセットと
モデル設備コードとの比較による、引出し口と引出し口
モデルのパターンの一致の確認、となる。したがって、
引出し口の外周りについては、A、B、S2のルールで
接続情報生成と同様の系統復元を試み、C2のルールに
より、接続が過不足なく実行できるかどうかを確認する
ことにより、引出し口内部については、引出し口のパタ
ーンが準備された引出し口モデルのパターンのどれかに
一致するかどうかを確認することにより、設備コードの
良否判定を行う。
への番号づけのルールであるが、引出し口の外周りの接
続の確認に使用するのは、母線、主回路設備と直接つな
がる部分のルールだけであるから、第1の実施の形態と
比較するとBのルールに関する自由度が大きい。
ットとモデル設備コードとの比較が出来ればよいので、
A、Bの設備コード化ルールに関しては第1の実施の形
態よりも自由度がある。
ータを使用して、設備コードセットから元の電力系統を
復元する方法を示した。
出し口の設備コードセットと引出し口モデルのモデル設
備コードとを比較することによって、引出し口のパター
ンと引出し口モデルのパターンが一致することを確認
し、パターンの一致する引出し口モデルのモデル系統情
報を抽出して、そのモデル系統情報に引出し口の設備コ
ードを所属先として付加することによって、引出し口の
系統情報を得る、ということである。しかも引出し口や
引出し口モデルのパターンを直接意識することなく両者
のパターンの一致を検出することができる、ということ
である。
ーンが1:1に対応すること、モデル設備コードと引き
出し口モデルのパターンが1:1に対応すること、設備
コードとモデル設備コードとが共に同じA、Bの設備コ
ード化ルールによりコード化されていること、による。
ドとが共に同じA、Bの設備コード化ルールによりコー
ド化されていることから、既に示したように、設備コー
ドセットは(引出し口の設備コード+モデル設備コー
ド)の構成となっている。
246〜設備コード249から成る設備コードセット
と、図44に示したモデル設備コード540〜543の
対応、図18に示した主引出し口の開閉器の設備コード
262〜設備コード265、分岐点の設備コード26
8、副引出し口の開閉器の設備コード271、272か
ら成る設備コードセットと、図47に示した開閉器、分
岐点の設備コード570〜576の対応、を見れば明ら
かである。
出し口の設備コード+モデル設備コード)になっている
ということは、電力系統の引出し口の内容が引出し口モ
デルを引出し口の位置にはめ込んだ構成になっているこ
とと一致する。
ド)において、引出し口の設備コードは引出し口の電力
系統内での位置を表す。すなわち、引出し口がつながる
母線と主回路設備を表し、モデル設備コードは引出し口
内の開閉器の構成、すなわち、引出し口のパターンを表
す。引出し口のパターンは引出し口の形の情報と言い換
えることができる。
る引出し口の位置の情報と、引出し口のパターンである
形の情報、とで構成されている。位置の情報は引出し口
の設備コードそのものである。
ットでは、レベル4の(LS1、LS2、LS6、CB
1)で構成され、図44のモデル設備コードでは、同じ
くレベル4の(LS1、LS2、LS6、CB1)で構
成され、両者が一致することから、図17に示した設備
コードセットで表された引出し口と図44に示したモデ
ル設備コードで表された引出し口モデルとが同じ形を持
つ、つまり両者のパターンが一致すると判断することが
できる。
は、レベル4の(LS1、LS2、LS6、CB1、B
P1、BP1、BP1)とレベル6の(LS6、CB
1)が引出し口の形を表し、図47に示したモデル設備
コードでは、レベル4の(LS1、LS2、LS6、C
B1、BP1、BP1、BP1)とレベル6の(LS
6、CB1)が引出し口モデルの形を表し、両者が一致
することから図18に示した設備コードセットで表され
た引出し口と、図47に示したモデル設備コードで表さ
れた引出し口モデルとが同じ形を持つ、つまり両者のパ
ターンが一致すると判断することができる。
なわち、パターンを表すものである。設備コードセット
は引出し口の電力系統内での位置と引出し口の形すなわ
ち、パターンを表す。
の開閉器であり、引出し口モデルは引出し口の形すなわ
ち、パターンに関する情報である。引出し口を表す情報
としては、設備コードセットは内容的には(引出し口の
位置の情報+引出し口の形の情報)の構成となってい
る。
1の方法では、引出し口の形の情報としては個々の開閉
器番号や分岐点番号の組合せをそのまま使用している。
そうすれば、人は引出し口の形を意識することなく個々
の開閉器や分岐点に注目するだけでよかった。しかし、
開閉器番号、分岐点番号の組合せのままでは長くなり、
パターンを表現するのには不便である。
別の簡単な表現に置換える方法も有効である。すなわ
ち、引出し口の形すなわち、パターンを表すパターン番
号を別に設ける方法である。引出し口および引出し口モ
デルの各パターンに特定のパターン番号を割付け、同じ
パターンの引出し口と引出し口モデルには同じ番号を割
付ける。従って同じパターン番号の引出し口と引出し口
モデルとは、同じ形、すなわち同じパターンを持ち、内
部の開閉器の構成は同じとなる。
2の方法として、引出し口と引出し口モデルに特定のパ
ターン番号を割付けて、引出し口のパターン番号と引出
し口モデルのパターン番号を比較することによって、引
出し口に対応したモデル系統情報を選択して電力系統を
復元する方法を、第1の方法と対比しながら以下に示
す。
す。引出し口および引出し口モデルのパターン分類を図
11に示してある。このパターン分類は、引出し口のつ
ながる母線の構成と、主回路設備の数と、分岐点番号
と、で決まる。図11の各パターンへの番号づけの方法
は、例えば、2桁の数字で表すことにして、上位の桁は
母線に対応させ、図11の表の順に、単母線を1、2重
母線を2、二つの母線を3、とする。下位の桁は主回路
設備と分岐点に対応させ、図11の表の順に、主回路設
備数1・分岐点なしを1、主回路設備数1・分岐点BP
3を2、主回路設備数2・分岐点BP1を3、主回路設
備数2・分岐点BP2を4、主回路設備数3を5、とす
る。
ひとつの主回路設備をつなぐ引出し口モデルであり、図
5に示したものを意味する。図11のパターン番号21
のものはこのタイプの引出し口の代表であり、詳細に言
えば図5(a)に示したものである。このタイプの引出
し口には図5(b)、(c)、(d)に示したような変
形もあるので、これらの変形のものも表すために、図5
(a)のものには3桁目にAをつけて、パターン番号を
21Aとする。図5(b)のものには3桁目にBをつけ
パターン番号を21Bとする。同様に図5(c)、
(d)のものはパターン番号を21C、21Dとする。
数字で表し、それらのパターンの変形のものにA、B、
C…のようなアルファベットを付加することにする。こ
のような方法で引出し口や引出し口モデルにパターン番
号を割付け、パターン番号で引出し口や引出し口モデル
のパターンを表すことにする。
数、分岐点番号の組合せで論理的に分類されているので
計算機に分類させることも出来るし、人が分類しても同
じやり方で分類すれば同じパターンに対して同じパター
ン番号を得ることができる。これでパターン番号の上位
の2桁の数字は決まる。
路設備の数の代りにLS1、LS2の断路器、分岐点の
番号と個数の条件からパターンを決めることもできる。
されている開閉器や追加されている開閉器に対応して割
付ける文字を決めておく、例えば図5(a)〜(d)の
パターン、図6(a)〜(g)のパターンに対応した文
字を決めておく。図5、図6のパターン以外のものにつ
いても同様であるが、それらのパターン自体が図5
(a)、図6(a)からの変形であり、それ以上あまり
変形の余地がないので3桁目は複雑にはならない。
モデル設備データの構成を示している。
の開閉器,分岐点の設備コードの集合である。これは引
出し口モデルを構成する開閉器、分岐点の設備コードを
そのまま集めたものであるが、その開閉器番号、分岐店
番号の集合が引出し口モデルのパターンを表す。
をパターン番号に置換え、モデル系統情報526はその
ままにした、新しいタイプのモデル設備データを想定す
る。つまり第1の方法でのモデル設備コード525は、
人が引出し口や引出し口モデルのパターンを意識しない
で済むように開閉器、分岐点の設備コードをそのまま使
用しているが、第2の方法では、逆に引出し口モデルの
パターン番号を定義して、モデル設備コード525の代
わりにそれを等価なパターン番号に置換える。
力系統構成の復元の第1の方法を示したが、第2の方法
ではモデル設備コード591〜モデル設備コード601
の代わりに、それぞれのモデル設備コードと等価なパタ
ーン番号に置換える。モデル系統情報592〜モデル系
統情報602はそのままとする。
る。所属先分離581は、第2の方法では所属先分離の
機能の他に、新たにパターン番号生成の機能を持たせ
る。つまり設備コードセット580から所属先を除去し
た開閉器、分岐点の設備コードから引出し口のパターン
番号を生成し、信号582として一致検出590〜一致
検出600に入力し、引出し口モデルのパターン番号5
91〜パターン番号601の中からパターン番号の一致
するものを探す。
出し口のパターン番号と同じパターン番号を持つ引出し
口モデルのモデル系統情報が、一致検出を通過して合成
584に入力され、更に所属先付加586に入力されて
設備コードセットの所属先583が付加され、求める引
出し口の系統情報587となる。
ド601に対応した引出し口モデルのパターン番号と、
モデル系統情報592〜モデル系統情報602は予め準
備しておく。
ル設備コードとを設備コードのままで直接比較して、両
者のパターンの一致を検出したが、第2の方法では、設
備コードセットを引出し口のパターン番号に変換し、モ
デル設備コードを引き出し口モデルのパターン番号に置
換えて、両方のパターン番号を比較して引出し口と引出
し口モデルのパターンの一致を検出する。
るので人が引出し口や引出し口モデルのパターンを意識
しなければならない。つまり引出し口、引出し口モデル
のパターン番号の割付け方を決め、それに沿って引出し
口、引出し口モデルのパターン番号を決めなければなら
ない。また、設備コードセットからパターン番号を自動
生成する機能を準備しなければならない。
ターンをパターン番号で簡単に呼ぶことができるので、
開閉器、分岐点の設備コードの集合で呼ぶよりは判り易
く効率的になる。
元する第2の方法を実現するために、先に示した第1の
方法から変更しなければならない点の主なものを以下に
示す。
引出し口モデルのパターン番号に置換えること、図48
のモデル設備コード591〜モデル設備コード601を
それぞれ等価なパターン番号に置換えること、所属先分
離581に設備コードセットから引出し口のパターン番
号を自動生成する機能を持たせること、は既に示した。
手段507に記憶されているモデル設備データは、引出
し口モデルのパターン番号を使用したものに置換える。
図40の系統構成復元手段512は、図48を見直した
部分を変える。モデル設備データ511は引出し口モデ
ルのパターン番号を使用したものに変える。
523との対照524は、設備コードとモデル設備コー
ドとによる対照の代りに引出し口のパターン番号と引出
し口モデルのパターン番号との対照とする。
の第1の方法の説明の中での、モデル設備コードは引出
し口モデルのパターン番号に置換え、引出し口の設備コ
ードセットの所属先分離は、所属先分離と引出し口のパ
ターン番号の生成、に置換えることが基本である。
おいて、設備コードの組合せで引出し口のパターンを表
しているのをパターン番号に置換え、モデル設備コード
で引出し口モデルのパターンを表しているのをパターン
番号に置換えることによって、先に示した電力系統の復
元の第1の方法から第2の方法を実現することができ
る。
には同じ方法であり、第2の方法は引出し口や引出し口
モデルのパターン番号を介在させることで判り易くする
が、第1の方法は設備コードセットとモデル設備コード
をそのまま用いることによって単純化と判り易さを実現
する。二つの方法の判り易さはそれぞれ別の視点による
ものである。
に、図48を変更したのに伴って図49のフローチャー
トも変更する。
先分離611、に引出し口のパターン番号生成、の処理
を追加する。最初のモデル設備コードの選択612、を
最初の引出し口モデルのパターン番号の選択、に置換え
る。設備コードセットとモデル設備コードが一致?(6
13)、は引出し口のパターン番号と引出し口モデルの
パターン番号が一致?、に置換える。次のモデル設備コ
ードに移動(614)は、次の引出し口モデルのパター
ン番号に移動、に置換える。
した設備コードのチェック、は引出し口モデルのパター
ン番号を使用した設備コードのチェック、に置換える。
モデル設備コード621〜モデル設備コード631は、
全てそれぞれの引出し口モデルのパターン番号に置換え
る。所属先分離611は、所属先分離と引出し口のパタ
ーン番号生成の機能を持つものにする。
ターン番号を生成し、それが引出し口モデルのパターン
番号のどれかと一致すれば設備コードセットは正しいと
見なし,引出し口モデルのパターン番号のどれとも一致
しない場合は設備コードセットに不良があるか、引出し
口モデルの準備不足と判断する。このようにして設備コ
ードセットの良否判定を行う。
のモデル設備コードの選択638、は最初の引き出し口
モデルのパターン番号の選択、に置換える。設備コード
セットとモデル設備コードが一致(639)、は引出し
口のパターン番号と引出し口モデルのパターン番号が一
致、に置換える。全モデル設備コードについて終了?
(640)、は全引出し口モデルのパターン番号につい
て終了?、に置換える。次のモデル設備コードに移動
(641)、は次の引出し口モデルのパターン番号に移
動、に置換える。
図49のフローチャートにおける置換えとほぼ同じであ
る。
統を復元する第2の方法における電力系統の復元のルー
ルについて以下に示す。
口モデルのパターン番号を使用してパターンを区別する
が、パターンを表す方法は先に示したパターン番号の決
め方に限定されるものではない。番号や記号や符号に限
定されるものでもない。パターン間の区別ができる表現
方法なら他の方法でも良い。そこでパターン番号の代わ
りに「パターンを表す情報」と表現する。
生成において、第1の方法での電力系統の復元のルール
は、S3、S4であるが、第2の方法ではS5、S4の
ルールに置換える。 S5.引出し口のパターンを表す情報と引出し口モデル
のパターンを表す情報との比較による、該当する引出し
口モデルの選択とその接続情報の抽出。 S4.所属先の付加。ただし、S4は第1の方法と同じ
である。
おいて、第1の方法でのチェックルール、C1、C2は
第2の方法でも同じである。しかし、C1のチェックル
ールを分解したC3のチェックルールは、第2の方法で
はC4のチェックルールに置換える。 C4・引出し口のパターンを表す情報と引出し口モデル
のパターンを表す情報との比較による、引出し口と引出
し口モデルのパターンの一致の確認。
の自動生成において、第1の方法での電力系統の復元の
ルールは、L3、L4であるが、第2の方法ではL5、
L4のルールに置換える。 L5.引出し口のパターンを表す情報と引出し口モデル
のパターンを表す情報との比較による、該当する引出し
口モデルの選択とその断路器インターロック条件の抽
出。 L4.所属先の付加。ただし、L4は第1の方法と同じ
である。
系統の復元のルールは、第1の方法においては、で
あるが、第2の方法では、のルールに置換える。 .引出し口のパターンを表す情報と引出し口モデルの
パターンを表す情報との比較による、該当する引出し口
モデルの選択とそのモデル系統情報の抽出。 .所属先の付加。ただし、は第1の方法と同じであ
る。
のルールは、第1の方法で使用したA、Bの設備コード
化のルールと同じとする。
し口の位置の情報はAのルールによって与え、引出し口
の形の情報はBのルールによって与えるようになってい
る。
ータを用いて電力系統の復元を行う第1の方法では、設
備コードセットとモデル設備コードとを比較し、第2の
方法では、引出し口のパターンを表す情報と引出し口モ
デルのパターンを表す情報とを比較して、引出し口と引
出し口モデルのパターンの一致を検出することが基本に
なっているので、パターン間の区別ができるようになっ
ていればよく、Bの設備コード化ルールに関しては第1
の実施の形態よりも自由度がある。
する第2の方法は、引出し口の設備コードセットから引
出し口のパターン番号を生成し、予め準備した引出し口
モデルのパターン番号と比較することによって、該当す
る引出し口モデルを選択し、そのモデル系統情報を用い
て設備コードセットに対応する系統情報を得る方法であ
る。
する第3の方法として、引出し口のパターン番号も入力
し、予め準備した引出し口モデルのパターン番号と比較
することによって電力系統を復元する方法を示す。
トから引出し口のパターン番号を生成するのに対して、
第3の方法では引出し口のパターン番号も入力すること
が相違点である。
合には、図48において、設備コードセット580と所
属先分離581は不要で、代りに引出し口のパターン番
号を信号582として入力し、引出し口の設備コードを
所属先の信号583として入力する。モデル設備コード
591〜601は第2の方法と同様にそれぞれの引出し
口モデルのパターン番号に置換えておく。そうすれば引
出し口のパターン番号582と同じパターン番号の引出
し口モデルの、モデル系統情報に引出し口の設備コード
583を付加して求める系統情報587を得ることがで
きる。
口の設備コードセットについては第2の方法における
「設備コードセットと所属先分離」を、「引出し口のパ
ターン番号と引き出し口の設備コード」に置換えれば良
く、モデル設備コードを引出し口モデルのパターン番号
に置換えることは第2の方法と同じであり、第2の方法
に対して上記の見直しをすれば第3の方法を得ることが
できる。
示した設備データの設備コード部281に引出し口の設
備コードが入り、属性部282に引出し口の属性として
パターン番号が付加されたものとする。また、図39の
設備データ記憶手段506に上記の新しいタイプの設備
データが記憶されているものとする。
に、引出し口の開閉器、分岐点の入力は引出し口のパタ
ーン番号を使用してまとめて入力する。すなわち、引出
し口の設備コードを入力し、続いてその中の開閉器、分
岐点を入力する時に、パターン番号を指定することによ
って、引出し口を構成する開閉器、分岐点をまとめて入
力することができる。
は、図17、図18に例を示したように、レベル4、レ
ベル6を特定すれば良く、上位のレベルは引出し口と同
じである。従って位置の情報は引出し口の設備コードで
与え、開閉器、分岐点による形の情報はパターン番号に
よって与える。
ルールであるから、引出し口の設備コードセットはこの
ように(引出し口の位置の情報+引出し口の形の情報)
の構成となるのでその特性を応用してこのような入力を
することができる。まとめて入力した開閉器、分岐点に
それぞれ引出し口の設備コードを所属先として付加すれ
ばそれぞれの開閉器、分岐点の設備コードを得る。
引出し口の開閉器を入力する場合は、図17に示した引
出し口の設備コード245の入力の後にパターン番号2
1Aを入力すると、それを分解して(LS1、LS2、
LS6、CB1)の開閉器が入力されたことが判る。
所属先として引出し口の設備コード245のレベル1〜
レベル3、すなわち、(SS、V、A)をそのまま付加
することで各開閉器の設備コードを得ることができる。
これらは図17の設備コード246〜249と同じもの
となる。すなわち、引出し口の形の情報をパターン番号
21Aで入力し、位置の情報を引出し口の設備コード2
45で入力したことになる。
効率化できる上に、入力後に引出し口の設備コードセッ
トから引出し口のパターン番号を生成する必要がない。
その代り、引出し口のパターンの判定は人が行う必要が
ある。また、パターン番号を使用してまとめて入力した
開閉器、分岐点を分解し、所属先である引出し口の設備
コードを付加して個々の開閉器、分岐点の設備コードに
変換するための生成機能を設ける必要がある。
元のルールは第2の方法において使用するルールと同じ
である。
情報の自動生成において使用するルールはS5、S4で
ある。
おいて使用するチェックルールはC1、C2であり、C
1を分解したチェックルールはC4である。
の自動生成において使用するルールは、L5、L4であ
る。
系統の復元のルールは5、4である。
元する第1の方法、第2の方法、第3の方法、に共通の
原理は、引出し口のパターンと引出し口モデルのパター
ンの一致を検出し、引出し口と同じパターンの引出し口
モデルのモデル系統情報に所属先として引出し口の位置
の情報を付加することである。
置の情報+b.引出し口の形の情報)を持ち、引出し口
モデルは(c.引出し口モデルの形の情報+d.モデル
系統情報)を持っている。
し口モデルの形の情報とが同じならば、a+d、すなわ
ち、モデル系統情報に引出し口の位置の情報を付加し
て、引き出し口の系統情報を得ることができる、という
ことである。
トで表されており、cはモデル設備コード、dはモデル
系統情報である。
で表されているが、電力系統の復元に使用するbは設備
コードセットから生成した引出し口のパターン番号であ
る。cは引出し口モデルのパターン番号、dはモデル系
統情報である。
ドであり、bは入力した引出し口のパターン番号であ
る。cは引出し口モデルのパターン番号、dはモデル系
統情報である。
設備コードセットとモデル設備コードとの比較で行うの
で、人は引出し口や引出し口モデルのパターンを意識す
る必要がなく、A、Bの設備コード化ルールに沿って設
備コードを入力し、モデル設備データを準備すれば良
い。その意味で簡便で判り易い方法である。
のパターン番号と引出し口モデルのパターン番号との比
較によって行うので、引出し口や引出し口モデルの形の
情報をパターン番号で扱うという簡便さと判り易さがあ
る。その代り、設備コードセットから引出し口のパター
ン番号を生成する機能を付加しなければならない。ま
た、モデル設備コードを引出し口モデルのパターン番号
に変換したモデル設備データを準備しなければならな
い。設備コードの入力はA、Bの設備コード化ルールに
沿って行う。
のパターン番号と引出し口モデルのパターン番号との比
較によって行うので、引出し口や引出し口モデルの形の
情報をパターン番号で扱うという簡便さと判り易さがあ
る。その代り、人が引出し口のパターンを判別してパタ
ーン番号を入力する必要がある。また、モデル設備コー
ドを引出し口モデルのパターン番号に変換したモデル設
備データを準備しなければならない。
ン番号を入力する方法は、入力する人に負担をかける面
もあるが、逆に設備コードの入力を効率化することが可
能である。すなわち、引出し口のパターン番号を入力
し、そのパターン番号を分解して開閉器、分岐点の番号
を生成し、その所属先として引出し口の設備コードを付
加するような設備コード生成機能を付加すれば、設備コ
ードの入力を効率化することができる。
については、第1の方法と第2の方法では開閉器、分岐
点の設備コードを直接入力する。第3の方法では引出し
口のパターン番号を入力し、それを開閉器、分岐点の番
号に変換し、更に所属先を付加して設備コードとする。
設備コードセットとモデル設備コードとを比較する。第
2の方法と第3の方法では引出し口のパターン番号と引
出し口モデルのパターン番号とを比較する。
電力系統の復元のルールは第2の方法、第3の方法の電
力系統の復元ルールと等価である。
法、第2の方法、第3の方法ともA、Bの設備コード化
ルールに沿って入力された設備コードを用いる。第3の
方法ではパターン番号を使用してまとめて入力した開閉
器、分岐点の番号を、A、Bの設備コード化ルールに合
致するように変換する。
統を復元する第1の方法、第2の方法、第3の方法を示
した。
て復元した系統情報を用いて、電力系統の監視制御を行
なう。以上にて、第2の実施の形態の説明を終了する。
55と第1の実施の形態を参照して示す。
第1の実施の形態のブロック図と同様の構成であり、計
算機100、入力手段102、CRT101を、図53
に示す、計算機700、入力手段702、CRT70
1、にそれぞれ置換えた構成とする。その他は図1の第
1の実施の形態と同じとする。
る。演算手段704は、系統構成復元手段と、設備コー
ドチェック手段と、監視制御手段と、を備え、内蔵する
プログラムにより各種演算を実行し、電力系統構成の復
元と記憶、電力系統の監視制御等を行なう。入出力手段
703は、テレコン装置親局40、CRT701、入力
手段702、および系統盤60、とのインターフェース
として設けられ、情報の受渡しを行なう。
親局40から送られてくる表示情報を記憶する。設備デ
ータ記憶手段706は、電力系統の設備に関するデータ
を記憶している。そのデータの内容は、系統設備を電力
系統内で個々に特定する設備コード部と、その設備の各
種属性や、実系統上での名称や番号、テレコン装置との
対応を示すポジション番号、その設備に関する各種処理
等を表わす属性部とから成っている。
ータ記憶手段706は、それぞれ、第1の実施の形態
の、図2の設備状態記憶手段105、設備データ記憶手
段106と同じとする。これらの記憶手段に記憶されて
いる情報も第1の実施の形態のものと同じとする。復号
化ルール記憶手段707は、設備データ記憶手段706
に記憶された設備データの設備コードから、元の電力系
統の構成を復元するための復号化ルールを記憶してい
る。
ための各種演算を行なうが、その状況を以下に示す。
706に記憶されている、設備データの設備コードと、
復号化ルール記憶手段707に記憶されている、復号化
ルールとを組合せて演算することによって、電力系統の
構成、すなわち系統設備間の関連情報を生成し、これを
設備間関連情報記憶手段708に記憶させる。
に記憶されている表示情報と、設備データ記憶手段70
6に記憶されている設備データと、設備間関連情報記憶
手段708に記憶されている系統設備間の関連情報と、
監視制御ルール記憶手段709に記憶されている監視制
御ルールと、を用いて演算し、電力系統の監視を行な
う。
らの制御指令と、前記設備データと、前記系統設備間の
関連情報と、前記監視制御ルールと、を用いて演算し、
系統の制御を行なう。
ルは、第1の実施の形態の、図2の復号化ルール記憶手
段107に記憶されている復号化ルールと同じとする。
の図5〜図16を参照して示したA、Bの設備コード化
ルールであり、第1の実施の形態のものと同じとする。
したがって、設備コードも第1の実施の形態のものと同
じとする。
図3に示した第1の実施の形態の演算と類似である。し
かし、第1の実施の形態では、図3の系統構成復元手段
112が生成した設備間の関連情報113を、直接監視
制御手段117に入力して監視制御に使用するのに対し
て、第3の実施の形態では、系統構成復元手段が生成し
た設備間の関連情報を、図53の設備間関連情報記憶手
段708に記憶させておき、監視制御手段は、記憶させ
てある設備間の関連情報を取り出して使用し、監視制御
の演算を行う。
04の系統構成復元手段が、設備データ記憶手段706
に記憶されている設備コードと、復号化ルール記憶手段
707に記憶されている復号化ルールとを用いて、電力
系統の構成を復元する事例として、 1.系統主回路の接続情報の自動生成、 2.設備コードの自動チェック、 3.断路器のインターロック条件の自動生成、 4.しゃ断器と保護リレーの対応関係の自動生成、 について以下に示す。
の接続情報を、設備コードから自動生成する方法を示
す。
5を参照して、電力系統の主回路の接続情報を自動生成
する方法を示したが、第3の実施の形態においても同じ
方法で、電力系統の接続情報を自動生成する。
続情報を、直接使用して監視制御を行なうが、第3の実
施の形態においては、生成した接続情報を設備間関連情
報記憶手段708に記憶させておき、必要な時に取出し
て監視制御に使用する。
されるまで変わらない。従って最初に生成した接続情報
を記憶させておいて、監視制御に必要な時に取出して使
用すれば不要な演算をしなくてすむし、監視制御の演算
も速くなる。
タ記憶手段706に記憶されている設備コードの良否を
自動的に判定する、設備コード自動チェックについて以
下に示す。
8を参照して、設備コードの自動チェックについて示し
たが、第3の実施の形態においても同じ方法で設備コー
ドの自動チェックを行なう。ただし、図53のチェック
ルール記憶手段710に記憶されているチェックルール
は、第1の実施の形態の図2のチェックルール記憶手段
109に記憶されているチェックルールと同じものとす
る。
断路器のインターロック条件を生成する方法について示
す。
器のインターロック条件生成の方法について、図29〜
図35を参照して示したが、第3の実施の形態において
も、同じ方法で断路器のインターロック条件を生成す
る。
ンターロック条件を直接使用して断路器の開放操作を行
なうが、第3の実施の形態においては、生成したインタ
ーロック条件を、設備間関連情報記憶手段708に記憶
させておき、必要な時に取出して断路器の開放操作に使
用する。
すれば、電力系統が変更されるまで変らない。したがっ
て、最初に電力系統の全ての断路器のインターロック条
件を生成し、記憶させておいて、断路器の開放操作を行
なう時に取出して使用すれば、不要な演算をしなくてす
むし断路器開放操作の演算が速くなる。
ーロック条件生成のフローチャートである。
ひとつの断路器のインターロック条件を生成したのに続
いて、図54の方法で電力系統全体の断路器のインター
ロック条件を生成する。
件の生成(720)、すなわち、図35の処理を実行
し、引出し口の全断路器について終了したか確認(72
1)する。終了していれば、次のステップに進む。未了
ならば、次の断路器に移動(722)して、同じ処理を
繰返す。
線グループの全引出し口,電気所の全母線グループ,電
力系統の全電気所、の順に断路器のインターロック条件
生成の処理を実行する。そして、電力系統の全断路器の
インターロック条件を生成し、図53の設備間関連情報
記憶手段708に記憶させる。
断路器のインターロック条件を生成する訳であるから、
実際には、ひとつの断路器からスタートするのではな
く、ひとつの引出し口からスタートした方が演算の効率
が良い。すなわち、この場合、図35を、ひとつの引出
し口の全ての断路器を対象とすることに変更し、図54
の処理720〜処理722を省略するように変更した方
が演算の効率が向上する。
ゃ断器を引外す保護リレーとの関係を、設備コードから
自動的に生成する方法を以下に示す。
7を用いて、しゃ断器とそのしゃ断器を引外す保護リレ
ーとの対応関係を示し、図38では、状変リレーを起点
にして、状変しゃ断器との組合せを生成する方法を示し
た。
の組合せを生成するには、図38に示したように、状変
リレーを起点にするのが処理が容易で速い。
レーの対応関係を予め整理して、図53の設備間関連情
報記憶手段708に記憶させておき、状変が実際に発生
したら、記憶させた情報を取出して、それに沿って状変
しゃ断器と状変リレーの組合せを生成するものである。
けのフローチャートである。
実行し、その引出し口にしゃ断器が所属しているかどう
かの確認(731)を行なう。しゃ断器が所属していな
ければ、保護リレーは関係ないのでこの引出し口はとば
す。しゃ断器が所属している場合は、次のステップに進
む。
うかを確認(732)し、変圧器用引出し口ならば、図
37に示したように、変圧器に所属する変圧器保護リレ
ーがそのしゃ断器を引外すので、変圧器保護リレーの抽
出(732)を行なう。
調相設備等の引出し口であるから、図37に示したよう
に、その引出し口に所属する保護リレーがそのしゃ断器
を引外すので、引出し口のリレーの抽出(734)を行
なう。
プの母線保護リレーの抽出(735)を行なう。図3
6、図37に示したように、母線保護リレーは母線グル
ープに所属する全てのしゃ断器を引外す。次に、抽出し
た全てのリレーの登録(736)を実行する。
断器と保護リレーの対応づけが完了した。このような処
理が全引出し口について終了したか確認(737)し、
未了であれば、次の引出し口に移動(738)して、同
じ処理を繰返す。母線グループの全引出し口に対して終
了したら、電気所の全母線グループに対して同じ処理を
繰返し、続いて電力系統の全電気所に対して完了するま
で繰返す。
関係を整理して、図53の設備間関連情報記憶手段70
8に記憶させる。
708に記憶されている上記情報を取出して、それに沿
って状変しゃ断器と状変リレーの組合せを生成する。こ
の組合せの生成は、状変しゃ断器を起点にしてもよい
し、状変リレーを起点にしてもよいが、状変リレーを起
点にした方が処理は速くなる。
の実施の形態で示した方法と同じである。設備コード作
成のためのA、Bの設備コード化ルール、すなわち、設
備コードの階層体系と引出し口の開閉器、分岐点への番
号づけのルールは、第1の実施の形態と同じであり、復
号化ルールも第1の実施の形態と同じである。
動生成は、第1の実施の形態では、対象とする断路器の
インターロック条件を生成するのに対して、第3の実施
の形態では、全部の断路器に対して一度に生成する。ま
た、第1の実施の形態では、状変した保護リレーと引外
されるしゃ断器の組合せの自動生成を基にして、状変リ
レーと状変しゃ断器を組合せるのに対して、第3の実施
の形態では、しゃ断器と保護リレーの対応関係を全数一
度に生成する。
くことで、監視制御の処理が速くなる。この点は、特に
接続情報の自動生成、設備コードの自動チェックのよう
に演算時間の長いものにおいて有効である。
て復元し、記憶した系統情報を用いて、電力系統の監視
制御を行う。
電力系統構成の復元手段と復元した系統情報の記憶手段
とを内蔵しているので、初期の生成装置としても、電力
系統変更対応の保守装置としても使用できる。以上に
て、第3の実施の形態の説明を終了する。
54と第2の実施の形態を参照して示す。図54は第3
の実施の形態と共通に使用する。
た、第1の実施の形態のブロック図と同様の構成であ
り、計算機100,入力手段102,CRT101を、
図56に示す、計算機800,入力手段802,CRT
801に、それぞれ置換えた構成とする。その他は図1
の第1の実施の形態と同じとする。
る。演算手段804は、系統構成復元手段と、設備コー
ドチェック手段と、監視制御手段と、を備え、内蔵する
プログラムにより各種演算を実行し、電力系統構成の復
元、電力系統の監視制御等を行なう。入出力処理手段8
03は、テレコン装置親局40,CRT801,入力手
段802、および系統盤60、とのインターフェースと
して設けられ、情報の受渡しを行なう。
親局40から送られてくる表示情報を記憶する。設備デ
ータ記憶手段806は、電力系統の設備に関するデータ
を記憶している。そのデータの内容は、系統設備を電力
系統内で個々に特定する設備コード部と、その設備の各
種属性や、実系統上での名称や番号、テレコン装置との
対応を示すポジション番号、その設備に関する各種処理
等を表わす属性部と、から成っている。
ータ記憶手段806は、それぞれ、第2の実施の形態
の、図39の設備状態記憶手段505,設備データ記憶
手段506と同じとする。これらの記憶手段に記憶され
ている情報も第2の実施の形態のものと同じとする。モ
デル設備データ記憶手段807は、設備データ記憶手段
806に記憶された設備データの設備コードから、元の
電力系統の構成を復元するためのモデル設備データを記
憶している。
ための各種演算を行うが、その状況を以下に示す。
806に記憶されている設備データの設備コードと、モ
デル設備データ記憶手段807に記憶されているモデル
設備データとを組合せて演算することによって、電力系
統の構成、すなわち系統設備間の関連情報を生成し、こ
れを設備間関連情報記憶手段808に記憶させる。
に記憶されている表示情報と、設備データ記憶手段80
6に記憶されている設備データと、設備間関連情報記憶
手段808に記憶されている系統設備間の関連情報と、
監視制御ルール記憶手段809に記憶されている監視制
御ルールと、を用いて演算し、電力系統の監視を行な
う。
らの制御指令と、前記設備データと、前記系統設備間の
関連情報と、前記監視制御ルールと、を用いて演算し、
電力系統の制御を行なう。
設備データは、第2の実施の形態の、図39のモデル設
備データ記憶手段507に記憶されているモデル設備デ
ータと同じものとする。
と同じく、第1の実施の形態の図5〜図16を参照して
示したA、Bの設備コード化ルールとする。したがっ
て、設備コードも第2の実施の形態のものと同じとす
る。
40に示した第2の実施の形態と類似である。しかし、
第2の実施の形態では、図40の系統構成復元手段51
2が生成した設備間の関連情報513を、直接監視制御
手段517に入力して監視制御に使用するのに対して、
第4の実施の形態では、系統構成復元手段が生成した設
備間の関連情報を、図56の設備関連情報記憶手段80
8に記憶させておき、監視制御手段は、記憶させてある
設備間の関連情報を取り出して使用し、監視制御の演算
を行う。
構成復元手段が、設備データ記憶手段806に記憶され
ている設備コードと、モデル設備データ記憶手段807
に記憶されているモデル設備データとを用いて、電力系
統の構成を復元する事例として、 1.系統主回路の接続情報の自動生成、 2.設備コードの自動チェック、 3.断路器のインターロック条件の自動生成、 について以下に示す。
の接続情報を、設備コードから自動生成する方法を示
す。
9を参照して、電力系統の主回路の接続情報を自動生成
する方法を示したが、第4の実施の形態においても同じ
方法で、電力系統の接続情報を自動生成する。
続情報を直接使用して監視制御を行なうが、第4の実施
の形態においては、生成した接続情報を、設備間関連情
報記憶手段808に記憶させておき、必要な時に取出し
て監視制御に使用する。
されるまで変らない。したがって最初に生成した接続情
報を記憶させておいて、監視制御に必要な時に取出して
使用すれば不要な演算をしなくて済むし、監視制御の速
度も速くなる。
タ記憶手段806に記憶されている設備コードの良否を
自動的に判定する、設備コード自動チェックについて以
下に示す。
を参照して、設備コードの自動チェックについて示した
が、第4の実施の形態においても、同じ方法で設備コー
ドの自動チェックを行なう。図56のチェックルール記
憶手段810に記憶されているチェックルールは、図3
9のチェックルール記憶手段509に記憶されているチ
ェックルールと同じものとする。
路器のインターロック条件を生成する方法について示
す。第2の実施の形態において、ひとつの断路器のイン
ターロック条件生成の方法について、図52を参照して
示したが、第4の実施の形態においても、同じ方法で断
路器のインターロック条件を生成する。
ンターロック条件を、直接使用して断路器の開放操作を
行なうが、第4の実施の形態においては、生成したイン
ターロック条件を、設備間関連情報記憶手段808に記
憶させておき、必要な時に取出して断路器の開放操作に
使用する。
すれば電力系統が変更されるまで変らない。したがって
最初に全ての断路器のインターロック条件を生成し、記
憶させておいて断路器の開放操作をする時に取出して使
用すれば、不要な演算をしなくて済むし、断路器開放操
作の演算が速くなる。
ひとつの断路器のインターロック条件を生成し、続い
て、第3の実施の形態の図54と同じ方法で、電力系統
全体の断路器のインターロック条件を生成する。このよ
うにして、電力系統の全断路器のインターロック条件を
生成し、図56の設備間関連情報記憶手段808に記憶
させる。
断路器のインターロック条件を生成する訳であるから、
実際には、ひとつの断路器からスタ−トするのではな
く、ひとつの引出し口からスタートした方が演算の効率
が良い。
引出し口の全ての断路器を対象とすることに変更し、図
54の処理720〜処理722を省略するように変更し
た方が演算の効率が向上する。
の実施の形態で示した方法と同じである。すなわち、設
備コード作成のための設備コード化ルールは、第1の実
施の形態、第2の実施の形態と同じく、A、Bの設備コ
ード化ルールであり、設備コードからモデル設備データ
を用いて第1の方法、第2の方法、第3の方法によって
系統構成を復元することは、第2の実施の形態と同じで
ある。ただし第3の方法においては、設備コードの入力
において引出し口のパターン番号を使用する。
は、第2の実施の形態では、対象とする断路器のインタ
ーロック条件を生成するのに対して、第4の実施の形態
では、全部の断路器に対して一度に生成する。
で、監視制御の処理が速くなる。この点は、特に接続情
報の自動生成,設備コードの自動チェックのように演算
時間が長いものにおいて有効である。
て復元し、記憶した系統情報を用いて、電力系統の監視
制御を行う。
電力系統構成の復元手段と復元した系統情報の記憶手段
とを内蔵しているので、初期の生成装置としても、電力
系統変更対応の保守装置としても使用できる。以上に
て、第4の実施の形態の説明を終了する。
58、図178と第3の実施の形態を参照して示す。
ロック図である。これは、電力系統監視制御装置を構成
するものではなく、設備コードから復号化ルールを用い
て、設備間関連情報を自動生成して、それを電力系統監
視制御装置の計算機に供給することを目的とした生成装
置である。
態の計算機にて行っている、設備コードから復号化ルー
ルを用いて設備間関連情報を生成して記憶する機能と同
じ機能を、図57に示した別の計算機900で実現する
ものである。
手段と、設備コードチェック手段と、を備え、内蔵する
プログラムにより各種演算を実行することによって、電
力系統構成の復元を行なうとともに、設備コードの良否
判定を行なう。入出力処理手段903は、CRT90
1,入力手段902とのインターフェースとして設けら
れ、情報の受渡しを行なう。
の形態の、図53の設備データ記憶手段706と同じと
し、記憶されている設備データも第3の実施の形態のも
のと同じとする。
設備コードは、第1の実施の形態、第3の実施の形態の
設備コード化ルールと設備コードと、それぞれ、同じと
する。
タ記憶手段905に記憶された設備データの設備コード
から、元の電力系統の構成を復元するための復号化ルー
ルを記憶している。復号化ルールは、第3の実施の形態
の、図53の復号化ルール記憶手段707に記憶されて
いる復号化ルールと同じものとする。
号化ルールを用いて設備コードから設備間の関連情報を
生成する方法は、第3の実施の形態にて示した方法と同
じである。こうして生成した設備間の関連情報は、設備
間関連情報記憶手段907に記憶させる。
情報の事例は、第3の実施の形態と同じく、 1.系統主回路の接続情報、 2.断路器のインターロック条件、 3.しゃ断器と保護リレーの対応関係、である。
クルール記憶手段908に記憶されたチェックルールを
用いて、設備データ記憶手段905に記憶された設備コ
ードの良否判定を行なう。その方法は、第3の実施の形
態にて示した方法と同じである。
憶されている、設備コードのチェックルールは、第3の
実施の形態の、図53のチェックルール記憶手段710
に記憶されているチェックルールと同じものとする。自
動チェックの結果、設備コードに入力エラーが発見され
たら、それを修正した上で設備間の関連情報を生成すれ
ばよい。
記憶手段907に記憶された設備間の関連情報と、設備
データ記憶手段905に記憶された設備データとを電力
系統監視制御装置の計算機にコピーする。
のブロック図である。これは、図178に示す、従来技
術の電力系統監視制御装置の計算機のブロック図と同様
のものである。
24と同54,入出力処理手段923と同53,CRT
921と同51,入力手段922と同52、はそれぞれ
同様のものと考える。テレコン装置親局40,系統盤6
0は、図58,図178に共通のものである。
御ルール記憶手段928と同58は、それぞれ同様のも
のと考える。ただし、設備データ記憶手段926と同5
6は、記憶している設備コードが異なる。
施の形態の図5〜図16を参照して示した、A、Bの設
備コード化ルールを用いてコード化した設備コードが記
憶されているが、設備データ記憶手段56には従来技術
でコード化された設備コードが記憶されている。
27と同57とは、記憶している情報の表現が異なる。
その意味では演算手段924と同54が同じということ
はないが、機能が同じと考えればよい。
記憶手段905に記憶されている設備データを、図58
の設備データ記憶手段926にコピーし、図57の設備
間関連情報記憶手段907に記憶されている設備間の関
連情報を、図58の設備間関連情報記憶手段927にコ
ピーする。
設備データと、その中の設備コードを基にして自動生成
した設備間の関連情報とを備えた、図58の電力系統監
視制御装置の計算機が完成する。
成の時にも、また、系統の変更にともなう設備データの
変更の時にも、有効に使用できる。また、これを可搬形
にすれば、計算機の設置されている現場でも使用でき
る。したがって、これは生成装置であり、保守装置でも
ある。
第3の実施の形態で示した電力系統の自動復元の機能と
同じ機能を持つ、別置の生成装置である。この生成装置
で設備コードを自動チェックし、その設備コードから自
動生成した設備間の関連情報を、図58に示した電力系
統監視制御装置の計算機にコピーして使用するので、図
58の計算機は、系統復元の機能を具備する必要が無
い。
施の形態は、設備コード化ルール、復号化ルール、系統
構成復元能力は、第3の実施の形態と同じである。以上
にて第5の実施の形態の説明を終了する。
58、図178と第4の実施の形態を参照して示す。図
58は第5の実施の形態と共用する。
ロック図である。これは、電力系統監視制御装置を構成
するものではなく、設備コードから、モデル設備データ
を用いて、設備間の関連情報を自動生成して、それを電
力系統監視制御装置の計算機に供給することを目的とし
た生成装置である。
態の計算機にて行っている、設備コードからモデル設備
データを用いて、設備間の関連情報を生成して記憶する
機能と同じ機能を、図59に示した別の計算機1000
で実現するものである。
元手段と、設備コードチェック手段とを備え、内蔵する
プログラムにより各種演算を実行することによって、電
力系統構成の復元を行なうとともに、設備コードの良否
判定を行なう。入出力処理手段1003は、CRT10
01,入力手段1002とのインターフェースとして設
けられ、情報の受渡しを行なう。
施の形態の、図56の設備データ記憶手段806と同じ
とし、記憶されている設備データも第4の実施の形態の
ものと同じとする。
設備コードは、第2の実施の形態、第4の実施の形態の
設備コード化ルールと設備コードと、それぞれ、同じと
する。
備データ記憶手段1005に記憶された設備データの設
備コードから、元の電力系統の構成を復元するためのモ
デル設備データを記憶している。モデル設備データは、
第4の実施の形態の、図56のモデル設備データ記憶手
段807に記憶されているモデル設備データと同じもの
とする。
モデル設備データを用いて設備コードから設備間の関連
情報を生成する方法は、第4の実施の形態にて示した方
法と同じである。こうして生成した設備間の関連情報
は、設備間関連情報記憶手段1007に記憶させる。
情報の例は、第4の実施の形態と同じく、 1.系統主回路の接続情報、 2.断路器のインターロック条件、である。
クルール記憶手段1008に記憶されたチェックルール
を用いて、設備データ記憶手段1005に記憶された設
備コードの良否判定を行なう。その方法は、第4の実施
の形態にて示した方法と同じである。
記憶されている、設備コードのチェックルールは、第4
の実施の形態の、図56のチェックルール記憶手段81
0に記憶されているチェックルールと同じものとする。
自動チェックの結果、設備コードに入力エラーが発見さ
れたら、それを修正した上で設備間の関連情報を生成す
ればよい。
記憶手段1007に記憶された設備間の関連情報と、設
備データ記憶手段1005に記憶された設備データとを
電力系統監視制御装置の計算機にコピーする。
のブロック図である。これは、図178に示す、従来技
術の電力系統監視制御装置の計算機のブロック図と同様
のものである。
24と同54,入出力処理手段923と同53,CRT
921と同51,入力手段922と同52、はそれぞれ
同様のものと考える。テレコン装置親局40,系統盤6
0は、図58,図178に共通のものである。
御ルール記憶手段928と同58は、それぞれ同様のも
のと考える。ただし、設備データ記憶手段926と同5
6は、記憶している設備コードが異なる。
施の形態の図5〜図16を参照して示した、A、Bの設
備コード化ルールを用いてコード化した設備コードが記
憶されているが、設備データ記憶手段56には従来技術
でコード化された設備コードが記憶されている。
27と同57とは、記憶している情報の表現が異なる。
その意味では演算手段924と同54が同じということ
はないが、機能が同じと考えればよい。
記憶手段1005に記憶されている設備データを、図5
8の設備データ記憶手段926にコピーし、図59の設
備間関連情報記憶手段1007に記憶されている設備間
の関連情報を、図58の設備間関連情報記憶手段927
にコピーする。
設備データと、その中の設備コードを基にして自動生成
した設備間の関連情報とを備えた、図58の電力系統監
視制御装置の計算機が完成する。
成の時にも、また、系統の変更にともなう設備データの
変更の時にも有効に使用できる。また、これを可搬形に
すれば、計算機の設置されている現場でも使用できる。
したがって、これは生成装置であり、保守装置でもあ
る。
第4の実施の形態で示した電力系統の自動復元の機能と
同じ機能を持つ、別置の生成装置である。この生成装置
で設備コードを自動チェックし、その設備コードから自
動生成した設備間の関連情報を、図58に示した計算機
にコピーして使用するので、図58の計算機は系統復元
の機能を具備する必要がない。
施の形態は、設備コード化ルール、モデル設備データに
よる系統構成復元方法、系統構成復元能力は、第4の実
施の形態と同じである。以上にて第6の実施の形態の説
明を終了する。
態を示した。これらの実施の形態全体に共通すること
は、電力系統内の個々の設備を特定する設備コードか
ら、電力系統の構成を自動的に復元することである。電
力系統の構成の復元とは、電力系統設備間の関連情報を
生成することである。
自動生成、断路器のインターロック条件の自動生成、し
ゃ断器と保護リレーの対応関係の自動生成、設備コード
の自動チェック、を示した。
回路の復元であり、断路器のインターロック条件の自動
生成は断路器のインターロック回路の復元、つまり断路
器制御回路の復元であり、しゃ断器と保護リレーの対応
関係の自動生成は、保護リレーによるしゃ断器引外し回
路の復元であり、設備コードの自動チェックは、計算機
に入力された設備コードで系統主回路の復元が過不足無
く実現できるかどうかの確認である。
成の復元は、電力系統の構成の特徴を活した設備コード
の階層体系と、設備の特性を活かした引出し口の開閉
器、分岐点への番号づけとによる、A、Bの設備コード
化ルールと、電力系統の構成と制御、保護等に関する知
識とを応用して実現している。
器、分岐点への番号づけが、このような電力系統の知識
による自動復元に適した方式のものであるということで
ある。
の実施の形態〜第6の実施の形態において、設備コード
の自動チェックについて示した。設備コードの自動チェ
ックは、電力系統の復元と類似のやり方、すなわち、電
力系統の復元試行と復元完成の確認で実施することがで
きる。
形態にて示した、設備コードの自動チェックについてま
とめて示す。
示した、設備コードの自動チェックの方法は共通であ
り、次のC1、C2のチェックルールに基づいて行う。 C1.接続情報生成のための復号化ルール。 C2.接続完成の確認。
から接続情報の自動生成を試み、C2のチェックルール
により設備コードの良否判定を行う。すなわち、系統主
回路の接続が過不足なく完成できることが確認された
ら、全ての設備コードは正しいとみなし、もし過不足が
生じたら、設備コードに誤りがあると判定する。
5の実施の形態においては、C1のチェックルールは、 A.B.の設備コード化ルール、 S2.電力系統主回路の構成に関する知識、 に分解される。
備コード化ルールに合致しているかのチェックと、A、
B、S2のルールにより、設備コードを組合せて接続情
報の作成を試みたときに、接続が過不足なく完成できる
かどうかにより、設備コードの良否判定を行う。
6の実施の形態においては、C1のチェックルールは、
引出し口の外周りの設備コードのチェックにおいては、
第1の実施の形態、第3の実施の形態、第5の実施の形
態と同じく、A、B、S2のチェックルールに分解さ
れ、引出し口の内部の設備コードのチェックにおいて
は、C4.引出し口のパターンを表す情報と引出し口モ
デルのパターンを表す情報との比較による、引出し口と
引出し口モデルのパターンの一致の確認、になる。
備コードのチェックは、第1の実施の形態、第3の実施
の形態、第5の実施の形態と同じ方法で行い、引出し口
内部については、引出し口のパターンを表す情報と引出
し口モデルのパターンを表す情報とを比較して、引出し
口とパターンの一致する引出し口モデルがあるかどうか
で設備コードセットの良否判定を行う。
態にて示した、設備コードの自動チェックについてまと
めて示したが、これらの自動チェックは、C1、C2の
チェックルールを用いて、設備コードから系統主回路の
接続が過不足なく完結するかどうかで、系統主回路の設
備コードの良否を判定する。
係を自動生成する時に、しゃ断器に対して保護リレーが
過不足なく対応するかどうかで、設備コードの良否を判
定することができる。
設備の保護方式は既知であるから、保護方式の知識を応
用して、しゃ断器と組合せられる保護リレーの過不足を
判定して、保護リレーとしゃ断器の設備コードの良否判
定をすることができる。
階級や接地方式によって保護方式は異なるが、それぞれ
の保護方式においてどのような保護リレーが組合せにな
るべきかは判断できるから、保護方式の知識を応用して
設備コードの自動チェックを行うことができる。
5の実施の形態において、保護リレーと引外されるしゃ
断器の対応関係を、設備コードから自動生成することを
示した。
7を参照して示したように保護リレーの種類と保護方式
によって、決まった対応関係がある。
ルを用いて、設備コードから、保護リレーと引外される
しゃ断器の組合せの自動生成を行うことを示した。 R1.設備コード化ルール。 R2.電力系統の保護方式に関する知識。
を考えると、短絡保護に主保護、後備保護があり、地絡
保護にも主保護、後備保護がある。また、再閉路、最終
しゃ断がある。
と、これらの保護リレーが揃わなくなるので、保護機能
が不足する。つまり系統構成の復元が完成しない。勿
論、再閉路を行わない場合もあるし、主保護と後備保護
と分離しない場合もあるが、保護方式の知識を応用すれ
ば、保護リレーの過不足やアンバランスは判断できる。
また、保護リレーが有るのに引外されるしゃ断器が無い
といった不具合も発見できる。このようにして、保護リ
レーとしゃ断器の設備コードの良否判定をすることがで
きる。
チェックルールとR1、R2の復号化ルールを組合せ
て、新しいチェックルールは、 C5.系統復元のための復号化ルール、 C6.復元完成の確認、 ということができる。
レーによるしゃ断器引外し回路の復元でも、その他の系
統復元でもよい。
3の実施の形態、第4の実施の形態では、設備コードチ
ェック手段を電力系統監視制御装置の計算機が具備して
いる。第5の実施の形態、第6の実施の形態では、設備
コードチェック手段を生成装置の計算機が具備してい
る。
示した。しかし、設備コードの不良のうち一部は自動判
定できないものが残る。例えば図21の引出し口の骨格
の中で、「単母線・1主回路設備・分岐点なし」の組み
合わせに対しては、図11の同条件の枠内に示した引出
し口は、図6(a)のものであるが、実際はそれだけでな
く、それと同じ骨格のものとして図6(b)〜(g)のもの
もある。
の系統では(a)だったのに、LS1の断路器の入力漏れ
で(b)となったのか、元々(b)だったのか、あるいは実
際は(d)だったのに、LS1の断路器が過剰に入力され
たのか、は自動的には判定できない。
力漏れで(b)になることは有り得るし、それが他に何の
影響も与えなければ、この入力漏れを自動的に発見する
ことはできない。他の方法でカバーすることも考えられ
るがここでは触れない。
器の過剰入力で(b)に見える件については、実用的には
可能性がない。LS1の断路器は実在しないから、設備
データとして入力する他の情報がないからである。
格の各パターンにおいて、同一の骨格を持った複数の引
出し口同志では、入力漏れにより他のものに化けると、
それは自動的に見つけることはできない。そのような可
能性が大きいのは、図6と図5の引出し口である。その
他の骨格のものは、元々が図6(a)、図5(a)を元にし
た複合形であり、図11に示した各パターンの代表例自
体が変形なので、更なる変形の余地は少ない。
し口を、図21の各骨格のパターンの代表と考え、設備
コードセットが各パターンの代表からの変形と見えた時
は、その旨のメッセージを出すことが有効である。その
場合、その設備コードが正しいのか、正しくないのかは
自動判定できないので、人が判定することにする。
S7の断路器の入力漏れで、(a)と見えてしまうものは
見逃されることになる。しかし(f)のように開閉器を通
常より多く設置することは稀で有るし、それがたまたま
入力漏れするという組合せは、非常に稀であるから実用
的には支障はない。LS7の断路器が設置されることは
非常に稀なケースであるから、そのようなことがあるこ
とを知っていて、注目しておけばよい。
いケースがあっても、その可能性のあるものを自動的に
抽出して、その旨のメッセージを出し、メッセージに基
づいて人が良否判定するようにすれば見落としは無くな
る。
いて示した本発明のポイントは、電力系統内の個々の設
備を特定する設備コードから、自動的に元の電力系統を
復元することである。つまり、設備コードから、電力系
統復元のためのルールを用いて、設備間の関連情報を自
動生成することである。
らしめる重要な要素は、設備コード作成のための設備コ
ード化ルールである。ここで示した電力系統設備の設備
コード化は、電力系統の構成を階層的に分解して、個々
の設備に至る分解の過程すなわち、その設備の電力系統
内における位置と、設備の種類やその位置における番号
等をコード化し、個々の設備をそのコードで特定するも
のである。
をひとつの設備としてとらえることで、複雑な電力系統
を、母線+引出し口+主回路設備、の繰り返しという単
純な構成に分解したこと、 (2)図12に示したように、引出し口をひとつの設備
として扱い、ひとつのレベルを与えるとともに、母線グ
ループに所属させたこと、 (3)引出し口の開閉器や分岐点に、その部位に対応し
た特定の番号を割付けたこと、であり、(1)、(2)
で引出し口の位置の表現を単純化し、(3)で引出し口
の形を的確に表す。
閉器群、すなわち引出し口をひとまとめにして、ひとつ
の設備として扱うことで、電力系統を単純化し、次に引
出し口の中を分解するという、2段構えで電力系統を分
解している。
考え方で、電力系統を分解しているので、電力系統が非
常に単純化されている。同じ考え方で、引出し口を母線
グループに所属させている。
があるが、それぞれの役割分担、すなわち、機能と性能
のちがいがあり、引出し口の中で、それぞれの配置され
る部位には自ら制約がある。複数の主回路設備、または
複数の母線に対応する引出し口、つまり複合形引出し
口、には分岐点があるが、分岐点の位置にも自ら制約が
ある。
器、分岐点にしかるべき番号を割り付けることによっ
て、設備コードから引出し口が自動的に復元できる。し
かも、設備コードは、単純なルールに基づいて入力すれ
ばよい。
できるということは、設備コード自体の良否判定が自動
的に実行できるということにつながる。電力系統の自動
復元のルールがきちんとしていて、電力系統の復元が正
常にできなかった場合は、入力された設備コードが正し
くないと考えられるからである。
して、設備コードの作成方法について示したが、引出し
口の開閉器、分岐点への番号づけのルールと設備コード
の階層体系、すなわち、引出し口の形の情報と位置の情
報の表現方法について、図60〜図72を参照してもう
少し詳しく示す。
の構成を示す。図60(a)は、既に図4(b)、図20
(a)で説明したように電力系統の基本構成である。
21の内部構成をクローズアップして示したものであ
る。引出し口1021は、しゃ断器1021bと、母線
側断路器群1021aと、主回路設備側断路器群102
1cと、から構成される。
0としゃ断器1021bとの間に入る。主回路設備側断
路器群1021cは、しゃ断器1021bと主回路設備
1022との間に入る。
て一般的に上記のように配置される。しゃ断器は、主回
路設備の活殺に必要であり、主回路設備に対して、たい
ていは1:1で設置される。
と、母線としゃ断器の切離しに使用される。主回路設備
側断路器群1021cは、主回路設備としゃ断器の切離
しに使用される。
ある。母線側断路器群1023はLS1、LS2の断路
器から構成され、しゃ断器1024は、CB1のしゃ断
器であり、主回路設備側断路器群1025は、LS6の
断路器から構成されている。
基本的方法を示す。(a),(b),(c)の三つの方
法が示してあるが、共通した考え方は、下記(1)〜
(4)である。 (1)しゃ断器は大抵1個であり、その番号はCB1と
する。 (2)断路器は複数個あり、母線としゃ断器の間と、し
ゃ断器と主回路設備の間、に分散配置されるが、断路器
の番号は母線から主回路設備に向ってLS1,LS2…
LS9のように通しで番号をつける。 (3)LS1は甲母線対応、LS2は乙母線対応とす
る。単母線のときは、LS1は母線対応、LS2は欠番
とする。 (4)番号づけの優先順位の起点となり得るのは、母
線、しゃ断器、主回路設備の三つがある。
の実施の形態で示した番号づけの方法である。しゃ断器
1031を中におき、母線1030からしゃ断器103
1に向って、LS1,LS2,LS3,LS4,LS5
の断路器を配置する。
とする。LS3,LS4,LS5の断路器が設置される
ことは稀であるが、もし設置されるときは、CB1のし
ゃ断器1031から母線に向かってLS5,LS4,L
S3の順に命名する。実際にはLS5の設置も稀であ
り、LS4,LS3の設置は、まず考えられない。
に向って、LS6,LS7,LS8,LS9の断路器を
配置する。命名の優先順序は、LS6,LS7,LS
8,LS9の順とする。LS6は設置されることが多い
が、LS7の設置も稀であり、LS8,LS9の設置は
まず考えられない。まとめると、図61(a)の断路器
の番号づけの優先順位は、矢印のとおりである。
す。図61(a)の方法と異なる点は、母線1033と
しゃ断器1034の間の断路器の番号づけの優先順位に
ついて、LS1,LS2の次は、LS3,LS4,LS
5の順にしていることである。図61(b)の断路器の
番号づけの優先順位は、矢印のとおりである。
を示す。断路器の番号づけの優先順位は、母線1036
および主回路設備1038の両端から優先順位を決める
ものである。この場合はしゃ断器1037の母線103
6側がLS5、主回路設備1038側がLS6と限定す
る必要はない。
の番号が十分多く準備されているので実際の断路器の番
号に空きが生じ、そこにしゃ断器が入る。断路器の番号
づけの優先順位は、矢印のとおりである。
方法においても、LS1は甲母線対応、LS2は乙母線
対応とする。実際は、上記の開閉器の位置に、必ず開閉
器が設置されるとは限らない。母線構成から決まる必須
の開閉器以外は省略されることがある。その場合は、そ
の開閉器の番号は欠番とする。欠番の部分は、回路的に
は短絡される。なお、必須の開閉器とは、例えば、母線
が2重母線の場合、LS1,LS2の断路器と、CB1
のしゃ断器は必須である。
ードから元の引出し口を自動復元することができるし、
また設備コードの良否判定を行なうことができる。断路
器の番号がLS1,LS2…LS9のように全体を通し
て割付けてあるので、断路器の番号によって、母線とし
ゃ断器の間に入るのか、しゃ断器と主回路設備の間に入
るのかが判る。また、同じ区間に複数の断路器が入る場
合、優先順位によって、相互の位置関係が判る。
2・・・LS9のように全体を通してつけていなくても、
図60(b)に示したように、母線側断路器群に属する
のか、主回路設備側断路器群に属するのかの区別と、そ
れぞれの断路器群内の優先順位が判るものであれば他の
番号づけ方法でもよい。
の方法を示す。図62(a)は、引出し口の中でも最も
複雑な構成のものである。しゃ断器1042の母線側の
分岐点1044に、BP1の番号を割付け、しゃ断器1
042の主回路設備側の分岐点1045に、BP2の番
号を割り付ける。
岐点1044までにある開閉器を、主引出し口と共用す
る副引出し口がつながり、BP2の分岐点1045に
は、母線から分岐点1045までにある開閉器を、主引
出し口と共用する副引出し口がつながる。なお、二つの
単母線につながる引出し口の場合は、引出し口の出口部
分、すなわち、主回路設備とつながる部分に、BP3の
番号を割り付ける。
にして分岐点の番号を決める状況を示す。BP1,BP
2,BP3の分岐点によって、引出し口の回路構成が表
現される。しゃ断器は引出し口の中心になる開閉器であ
り、複合形引出し口の場合、しゃ断器を共用するか、し
ないかでタイプが大きく変ってくる。どんなに複雑な回
路構成でも、この分岐点への番号づけの方法を用いて表
現することができる。
閉器の番号づけの方法と、図62(a),(b)に示し
た分岐点への番号づけの方法とに基づいて、引出し口の
形を表現する。
のパターンを判別する必要がない。図11に、引出し口
のパターン分類を示しているが、上記の番号づけ方法
は、引出し口のパターンには関係なく、全く同じ方法で
ある。
て、パターン分類することができる。すなわち、図1
1,図21に示すように、母線構成、主回路設備の数、
分岐点番号を組合せると、引出し口のパターンを分類す
ることができる。
引出し口から見ての外部条件から判別することができる
し、LS2の番号を持った断路器の有無、という内部条
件からも判別することができる。主回路設備の数は引出
し口名、副引出し口名から判別することもできるし、
(分岐点の数+1)という内部条件で判別することもで
きる。
動判別して、引出し口を復元する。ただし、第2の実施
の形態、第4の実施の形態、第6の実施の形態におけ
る、モデル設備データを使用して電力系統を復元する第
3の方法においては、人が引出し口のパターンを判別し
てパターン番号を入力する。その代り、その場合には設
備コードの入力を効率化することができる。
ジである。この図63は、図12に示した設備コードの
階層体系のイメージを示したものである。
1072を特定するのは、レベル1の電気所1060、
レベル2の母線グループ1061、レベル3の引出し口
1062、レベル4のBP1の分岐点1067、レベル
5の副引出し口1069、レベル6の、CB1のしゃ断
器1072、というルートで特定する。しゃ断器107
2の設備コードは上記のルートを示す。
は、電力系統の全ての設備は、上記のように電力系統を
階層的に分解し、電力系統のどこにあるどんな設備であ
るか、という方法で個々に特定する。
ル4までは、1レベル経由する毎に多数に分解される。
しかし、レベル4以降は、レベル当りの分解が少ない。
つまりレベルの効率が低下している。そこで、総レベル
数を減して効率の良くなる体系を以下に示す。
系(その1)である。この図64は、これまで示してき
たものと同じ設備コードの階層体系、すなわち、図12
に示した設備コードの階層体系で、図62(a)に示し
た引出し口を表現したものである。ただし、レベル1,
レベル2は省略してある。図64の副引出し口の部分1
080がレベルの効率の悪い部分である。
系(その2)である。この図65は、図64の副引出し
口の部分1080を、副引出し口の部分1081の様に
レベルを圧縮したものである。ここでは、副引出し口と
その中の開閉器が同じレベルになるが、レベル5におい
ては、開閉器が同一レベルの副引出し口に所属する、と
いうルールを追加すれば支障なく取扱うことができる。
図65のようにすると、総レベル数が5まで圧縮でき
る。
引出し口も、レベル3の引出し口と同じように、開閉器
を1レベル下げて副引出し口との所属関係を表現してい
た。
の別の方法である。この図66は、図62(a)に示し
た引出し口と同じ引出し口であるが、副引出し口の開閉
器の番号を変えてある。しや断器1096の番号はCB
11、断路器1097の番号はLS16としてある。こ
れらの番号は、これらの開閉器がつながる分岐点109
4の番号BP1、の末尾の1を開閉器番号の先頭に加え
たものである。同じように、断路器1098の番号LS
26は、分岐点1095の番号BP2、の末尾の2を先
頭に加えたものである。
系(その3)である。この図67は、図66に示した引
出し口の設備コードの階層体系で、総レベル数を5に圧
縮したものである。レベル1、レベル2は省略してあ
る。ここでは、図64の副引出し口の部分1080が、
副引出し口の部分1100のようにBP1,BP2の分
岐点を介さずに引出し口に所属する。
1は、これらの開閉器がBP1の分岐点につながること
を示す。また、これらの開閉器が所属する副引出し口と
は、レベル差で対応させる。開閉器の番号LS26の先
頭の2は、その開閉器がBP2の分岐点につながること
を示す。また、この開閉器についても所属する副引出し
口とは、レベル差で対応させる。
系(その4)である。この図68は、図67の副引出し
口の部分1100を、副引出し口の部分1101のよう
に圧縮して、総レベル数を4に圧縮したものである。こ
の場合は、副引出し口と開閉器の対応はレベル差ではな
く、番号によっている。すなわち副引出し口にも番号を
つけ、副引出し口の番号と、所属する開閉器の先頭番号
とを、つながる分岐点の番号と合せる。
4、図67の方法と図65の方法では総レベル数5、図
64の方法では総レベル数6となる。総レベル数を減す
ために、開閉器の番号で分岐点と対応させるとか、開閉
器の番号で副引出し口と対応させるとか、分岐点と副引
出し口に関する階層化のルールを追加するとかの工夫が
織込まれている。
ちらも総レベル数は5であるが、図67の方法では番号
が少し複雑になり、階層化のルールも少し複雑になって
いる。図65の方法は、階層化のルールが少し複雑にな
るが、番号は単純である。
法を使用するかは、単純で判り易いことを重視するか、
総レベル数の圧縮を重視するか、の選択による。
番号を割り付けるとともに、分岐点を設備の如く扱い、
1レベルを割り付けている。図67,図68は、分岐点
に特定の番号を割り付けるが、レベルは割り付けない。
そのため、副引出し口の開閉器番号に、接続先の分岐点
を識別する情報を組込んでいる。
分岐点への番号づけの方法は、引出し口のすべての開閉
器と、すべての分岐点に、それぞれの部位に対応した番
号を割り付ける方法である。
関連しており、実際にはすべての開閉器と、すべての分
岐点に番号を割り付けることは、必ずしも必要ではな
い。したがって、すべての開閉器と、すべての分岐点に
番号を割り付けると冗長性を持つことになる。冗長性を
省いて入力作業を減らすこともできるし、冗長性を有効
に活用することもできる。
の方法を示す。この開閉器への番号づけの方法は、第1
の実施の形態〜第6の実施の形態において示した方法と
同じである。しかし、図69では、分岐点には番号づけ
をしていない。
ードから、元の引出し口を復元することができる。その
方法を以下に示す。
ゃ断機1112とLS6の断路器1113に対して、ひ
とつの副引出し口のCB1のしゃ断機1114とLS6
の断路器1115は、同じ構成になっている。
断器を有しているので、これらの引出し口は二つのCB
1のしゃ断器の母線側で分岐している、と判断すること
ができる。つまり、主引出し口と副引出し口とは、CB
1のしゃ断器より母線側のLS1、LS2の断路器を共
有する関係にあることが判る。したがって、この副引出
し口は、CB1のしゃ断器の母線側の分岐点、つまりこ
れまでBP1と名付けた分岐点につながることが判る。
路器1113と、もうひとつの副引出し口のLS6の断
路器1116とは、同じ構成になっている。この副引出
し口にはしゃ断器が無いので、主引出し口のCB1のし
ゃ断器1112を共有するように、このしゃ断器の主回
路設備側で、主引出し口から分岐することが判る。
し口は、主引出し口のCB1のしゃ断器の母線側で、主
引出し口とつながり、そこに分岐点が形成される。それ
が、BP1の分岐点に相当する。LS6の断路器111
5が無い場合でも同様である。
し口のCB1のしゃ断器の主回路設備側で、主引出し口
とつながり、そこに分岐点が形成される。それがBP2
の分岐点に相当する。
構成によって、主引出し口につながるBP1,BP2相
当の分岐点は自然に決まる。すなわち、開閉器の構成と
分岐点とは、独立ではなく、両者は密接に関連してい
る。
第6の実施の形態、その他の説明で、甲母線につながる
LS1の断路器と、乙母線につながるLS2断路器のつ
ながる接合点に、分岐点としての番号を割り付けなかっ
たのは、これらの二つの断路器がつながることは自明で
あるから、わざわざ分岐点番号を割り付ける必要がない
からである。
ターンの「二つの単母線・1主回路設備・分岐点BP
3」のケースの分岐点であり、主引出し口と副引出し口
がそれぞれ別の母線につながり、反対側の主回路設備に
つながる部分で一緒になるものである。
回路設備の組合せのケースにおいて、二つの引出し口と
主回路設備とがつながる部位に形成されるので、特にB
P3と命名しなくても、判別することができる。この場
合は主引出し口、副引出し口の開閉器の構成は無関係で
ある。
ば、分岐点への番号づけが無くても、設備コードから引
出し口を復元することができる。もし、別の用途で分岐
点番号が必要な場合は、分岐点番号を自動生成すること
もできる。
割り付けてあれば、冗長性が生じる。この冗長性を利用
して、設備コードの自動チェックを行なうことができ
る。例えば、分岐点番号が割りつけられているのに、そ
こにつながるべき副引出し口やその開閉器が入力されて
いないとか、逆に分岐点が無い筈なのに、副引出し口や
開閉器が入力されているとかの、矛盾チェックにより設
備コードの自動チェックを行なうことができる。
点は、主引出し口のCB1のしゃ断器の両側にある、と
してきた。
器が追加配置されるという様な非定形の引出し口が、も
し出現したとすると、BP1、BP2、BP3以外の、
別の分岐点番号を追加して定義し、割り付けておけば自
動的に対処できるが、開閉器番号の割り付けのみで、分
岐点番号が省略されていると、自動的には対処できなく
なる。
出現した時だけ例外として追加の分岐点番号を割り付け
ることにして、通常の分岐点番号の割付けを省略して入
力量を減らす方法もあるし、常時、分岐点番号の割付け
を行なって、冗長性を利用して設備コードの自動チェッ
クを行なう方法もある。
割り付けられると、冗長性を生じるので、別の方法とし
て、分岐点に番号を割り付けて、一部の開閉器の番号割
付けを省略することも可能である。
系(その5)である。この図70は、図69の引出し口
の番号づけの方法に対応した、引出し口の設備コードの
階層体系である。
ル2は省略してある。副引出し口と開閉器の部分112
0は、CB1のしゃ断器を有するので、主引出し口のC
B1のしゃ断器の母線側につながる様に復元する。副引
出し口と開閉器の部分1121は、しゃ断器が無いの
で、主引出し口のCB1のしゃ断器の主回路設備側につ
ながる様に復元する。この方式を用いる場合は、そのよ
うな階層化のルールを追加する。
の他の方法を示す。この図71は、開閉器番号は割り付
けているが、分岐点番号は割り付けていない。図69と
ちがう点は、副引出し口の開閉器の番号に、CB11、
LS16、LS26の如く2桁の数字を用い、先頭の数
字が副引出し口の番号と同じにしてあることである。
系(その6)である。この図72は、図71の引出し口
の設備コードの階層体系である。総レベル数は4レベル
で、レベル1、レベル2は省略してある。この場合は総
レベル数を4に圧縮するために、副引出し口の開閉器番
号に副引出し口との対応の情報を持たせ、副引出し口に
も番号をつけている。
いては、副引出し口の番号が1であり、LS16、CB
11の開閉器の番号の先頭の1が副引出し口1と組合せ
になることを示し、この副引出し口1がCB11のしゃ
断器を有しているので、主引出し口のCB1のしゃ断器
の母線側につながる様に復元する。
いては、副引出し口の番号が2であり、LS26の開閉
器の番号の先頭の2が副引出し口2と組合せになること
を示し、この副引出し口がしゃ断器を有していないの
で、主引出し口のCB1のしゃ断器の主回路設備側につ
ながる様に復元する。
は開閉器番号の先頭の数値を使い、分岐点との対応には
しゃ断器の有無を使う。そのような階層化のルールを追
加する。
口の開閉器と副引出し口の開閉器とに別の番号をつけて
分岐点との対応、副引出し口との対応をさせる方法に
は、別の方法として、主引出し口と副引出し口全体で開
閉器に通し番号をつけ、番号の範囲によって主引出し口
か副引出し口かを判別する様な方法もあるし、主引出し
口と副引出し口それぞれに範囲を決めて通し番号をつけ
るような方法もある。
(b)、(c)、図62(a)、図69、図66、図7
1にて示した、引出し口の開閉器への番号づけの方法
と、図62(a)、(b)にて示した、引出し口の分岐
点への番号づけの方法は、電力系統の構成、開閉器の機
能と目的を考慮した、合理的で判り易い引出し口の形の
表現方法であり、電力系統の自動復元、設備コードの自
動チェックに適した表現方法である。
あるので、重視するものによって使い分ければ良い。
方法は、説明した方法だけに限定されるものではない。
断路器をLS1〜LS9、分岐点をBP1〜BP3で表
わしたが、他の数字や記号を用いてもよいし、しゃ断
器、断路器を合せて開閉器として扱い、開閉器全体の番
号で区別する方法もある。
分岐点の部位を識別する情報を、設備コードに織込んで
いることがポイントである。それによって引出し口の
形、すなわち、パターンを表し、設備コードから引出し
口を復元し、電力系統を復元することができる。
体の体系を、図63にそのイメージを示した。また、引
出し口部分に着目して、図64、図65、図67、図6
8、図70、図72にいくつかの設備コードの階層化の
方法を示した。これらは、引出し口を自動復元する能力
を保持した状態で、どこまで設備コードのレベル数を減
らせるかを示したものである。
例に限られるものではなく、要は、設備コード化ルール
と電力系統に関する知識とを基にした復号化ルールやモ
デル設備データを用いて、電力系統を自動復元すること
が可能な設備コード、を作成する方法であれば他の方法
でもよい。
6の実施の形態で示した、モデル設備データを使用して
設備コードセットから電力系統を復元する方法について
説明を追加する。
コードの対照を示す。この図73の上段の設備コードセ
ット1150は、ひとつの引出し口の開閉器群の設備コ
ードの集合であり、例えば、図17に示した設備コード
では、設備コード246〜設備コード249のような開
閉器群の設備コードセットである。
の開閉器群の番号である。所属部1151は、それらの
開閉器の所属先を表わす部分であり、図17の例では、
引出し口の設備コード245のレベル1〜レベル3の部
分である。ブランク1153は、設備の特定には不要の
部分で、図17の例ではレベル5,レベル6のブランク
部である。
は、ひとつの引出し口モデルの開閉器群のモデル設備コ
ードである。ブランク1161は、電力系統内の実際の
設備コードセット1150の所属部に相当する部分であ
る。引出し口モデルには、所属先は無いのでブランクに
してある。
の番号である。例えば、図44に示したモデル設備コー
ドでは、モデル設備コード540〜モデル設備コード5
43のレベル4の開閉器の番号である。
要の部分で、図44の例では、レベル5,レベル6のブ
ランク部である。
1150のA部1152と、モデル設備コード1160
のM部1162を比較し、A部1152と一致するM部
1162を有するモデル設備コードを探す。
いうことは、引出し口のパターンと引出し口モデルのパ
ターンが一致するということである。図42に示すよう
に、モデル設備コードとモデル系統情報が、モデル設備
データとして一体になっているので、探し出したモデル
設備コードと組合せになっているモデル系統情報を取出
して、これに設備コードセット1150の所属部115
1を付加すれば、設備コードセット1150から元の引
出し口の開閉器間の関連情報を生成することができる。
形態、第6の実施の形態で示した、モデル設備データを
使用して電力系統の構成を自動復元する第1の方法の基
本である。
と、第1の実施の形態,第3の実施の形態,第5の実施
の形態で示した、復号化ルールを使用して電力系統を復
元する方法とを比較すると、設備コードに対する要求が
少し異なる。
ット1150から、元の引出し口を復元し、開閉器間の
関連情報を生成するが、復号化ルールを使用する方法で
は、設備コードセット1150と復号化ルールを使用す
るのに対して、モデル設備データを使用する方法では、
モデル設備コード1160と、それと組合せになってい
るモデル系統情報を使用する。
ドセットとモデル系統情報を対応させる機能だけを持て
ばよい。
は、設備コードセット1150と、必ずしも同じ構成で
ある必要はなく、ブランク1161やブランク1163
の無い構成でもよいし、M部1162も、設備コードセ
ット1150のA部1152と全く同じ構成でなくても
よい。A部1152とM部1162の構成を一致させて
おくのが最も単純ではあるが、両者の対応さえつけば別
の構成にしてもよい。
も自由度が生じる。A部1152とM部1162の対応
が、計算機で実行できるように、ルールで対応できる様
になっていればよいので、設備コードの構成は、これま
で説明してきた構成だけには限定されない。また、A部
1152について言えば、引出し口モデルの各パターン
の相互間が識別できる様な開閉器、分岐点の番号づけに
なっていればよいので、これまで説明してきた開閉器、
分岐点の番号づけの方法だけには限定されない。
(f)のLS7の断路器146dがLS8となっていて
もかまわない。また、同図のケース(a),(b),
(g)のLS6がLS7となっていてもかまわない。要
するに、A部1152,M部1162ともそのように番
号づけされていれば支障はない。
42Cと、ケース(c)のLS1の断路器143aとに
同じ番号がつけてあると、ケース(b)とケース(c)
の違いが判別できなくなるので、このような番号づけは
許容できない。
じにすると、引出し口モデルのパターンの判別を誤って
しまうので、許容することはできないが、同じ部位にあ
る断路器の番号の間で別のものにすることは許容でき
る。それを許容しても、電力系統構成の復元は可能であ
るし、設備コードの自動チェックのレベルは低下しな
い。
タを使用して電力系統を復元する場合には、設備コード
から復号化ルールを用いて電力系統を復元する場合に比
べて、引出し口の形を表すBの設備コード化ルールの自
由度が大きい。すなわち、人がモデル設備コードの復号
化を行い、最初から、電力系統の復元の基になる情報
を、モデル系統情報として有している分だけ自由度が大
きい。
施の形態,第6の実施の形態におけるBの設備コード化
ルールは、計算機によって、ルールで設備コードセット
とモデル設備コードとの対応がつけられる方式であれ
ば、他の方法でもよい。
する第2の方法と第3の方法においても、引出し口のパ
ターンを表す情報と、引出し口モデルのパターンを表す
情報との対応がつけばよいから、Bの設備コード化ルー
ルの自由度については、第1の方法と同様である。
の形態について示したが、第1の実施の形態,第3の実
施の形態,第5の実施の形態は、設備コードから復号化
ルールを用いて、電力系統を復元することを基本として
いる。
6の実施の形態は、設備コードからモデル設備データを
用いて、電力系統を復元することを基本としている。
ル設備データを用いる方法の特徴を活して、復元する電
力系統設備間の関連情報の内容によって、二つの方法を
使い分けることも有効である。
の復元については、引出し口モデルとは関係が無いの
で、引出し口モデルのモデル設備データを用いる方法は
適用できない。したがって、保護リレーとしゃ断器の対
応関係の復元については、他の系統設備間の関連情報
を、モデル設備データを用いて生成する場合にも、復号
化ルールによる方法を用いる。
設備コードから電力系統の構成を復元しながら、生成し
た情報を使用して監視制御を行なうのに対して、第3の
実施の形態,第4の実施の形態は、設備コードから電力
系統の構成をまとめて復元して記憶しておき、記憶して
おいた情報を用いて監視制御を行なうものである。
部分だけを復元して使用する方法の特徴と、一度にまと
めて電力系統全体を復元して記憶しておき、必要な時に
それを使用する方法の特徴を活して、復元する系統設備
間の関連情報の内容によって、二つの方法を使い分ける
方法も有効である。
が必要なことが多いので、一度にまとめて生成して記憶
させておき、断路器のインターロック条件、保護リレー
としゃ断器の対応関係は必要の都度復元する、という様
な組合せも有効である。
電力系統を復元して、復元した設備間の関連情報を電力
系統監視制御装置に供給する生成装置であるが、復元す
る情報によって、生成装置で復元するものと、電力系統
監視制御装置で復元するものと、使い分ける方法も有効
である。
元し、復元にあまり時間を要しない情報は電力系統監視
制御装置で復元する、等の方法である。つまり、第1の
実施の形態〜第6の実施の形態のそれぞれの特徴を活か
した使い分けをすることも有効である。
使用して電力系統を復元する第3の方法において、引出
し口のパターン番号を使用して開閉器、分岐点をまとめ
て入力し、これを分解して開閉器番号、分岐点番号を生
成し、その所属先として引出し口の設備コードを付加す
ることによって、個々の開閉器、分岐点の設備コードを
生成する方法を示したが、この方法は第2の実施の形態
だけでなく、他の全ての実施の形態においても使用する
ことができる。
閉器群であるブスタイについては、引出し口よりも構成
が簡単であるため、説明を省略したが、ブスタイの開閉
器群の構成と、開閉器番号のつけ方の例を以下に示す。
る。(a)は標準的な構成である。LS1の断路器11
72が甲母線1170につながり、LS2の断路器11
74が乙母線1171につながり、LS1の断路器11
72とLS2の断路器1174の間にCB1のしゃ断器
1173がつながる。
の対応は、図5の引出し口の場合と同じである。しか
し、CB1のしゃ断器のLS1,LS2の断路器とのつ
ながり方は、図5の引出し口と異なり、図6の引出し口
と類似である。
の引出し口のように直列回路となり、母線との対応は図
5の引出し口と同様になっている。
が省略されたケースであり、省略された断路器の部分が
短絡されている。しゃ断器1182の番号CB1は
(a)のしゃ断器と同じである。
が追加されたケースである。甲母線側に追加された断路
器は、LS3の断路器1193であり、乙母線側に追加
された断路器は、LS4の断路器1195である。しゃ
断器の番号はCB1である。つまり、甲母線側の断路器
の番号はLS1,LS3の如く奇数であり、乙母線側の
断路器の番号はLS2,LS4の如く偶数としてある。
たようにしておけば、これまで引出し口の開閉器につい
て示したことと同じことが容易に実現できることが判
る。
いては、図19に示した構成の設備データを用いて本発
明の内容を示した。この中の設備コード部281の設備
コードで電力系統の設備を個々に特定する。
動復元するということが、本発明の共通の内容である
が、本発明の設備コードに相当するものを、全部あるい
は分散して、属性部282に相当する部分に組込んだも
のも本発明の中に含まれる。
0を参照して以下に示す。
ある。この実施の形態の電力系統監視制御装置は、電力
系統を監視制御するための演算を行なう計算機2100
と、電力系統と計算機間の情報を伝送するテレコン装置
とから構成されている。計算機2100は、運転員と対
話するためのキーボード等の入力手段2102と、表示
装置であるCRT2101とを備えている。テレコン装
置は、親局装置2040と子局装置2011〜2020
とから構成され、伝送路2031で結ばれている。この
他に制御所には電力系統全体を表示し、監視制御するた
めの系統盤2060、隣接する他制御所や給電所等と情
報をやりとりするための伝送装置2070も備えられて
いる。
ロック図である。演算手段2104は、処理のしくみ作
成手段と、監視制御手段と、設備コード作成手段と、を
備え、内蔵するプログラムにより各種演算を実行し、処
理のしくみの作成と電力系統の監視制御と設備コードの
生成を行なう。入出力処理手段2103は、テレコン装
置親局2040、CRT2101、入力手段2102、
系統盤2060および伝送装置2070とのインターフ
ェースとして設けられ、情報の受渡しを行なう。設備状
態記憶手段2105は、テレコン装置親局2040から
送られてくる表示情報を記憶する。
の設備に関するデータを記憶している。そのデータの内
容は、各設備を電力系統内で個々に特定する設備コード
部と、その設備の各種属性や、実系統上での名称や番
号、テレコン装置との対応を示すポジション番号(以降
POS番号 と称する)等を表す属性部と、から成っ
ている。処理のしくみ作成ルール記憶手段2107は、
設備データ記憶手段2106に記憶された設備データの
設備コードから、処理のしくみを作成するための処理の
しくみ作成ルールを記憶している。
しくみ作成手段が設備コードを元に作成した処理のしく
みを記憶している。監視制御ルール記憶手段2109
は、電力系統監視制御のためのルールを記憶している。
設備コード作成ルール記憶手段2110は、人が設備コ
ードを入力する際に、設備コードの一部を入力するだけ
で設備コードを自動的に完成させるためのルールを記憶
している。
いる設備データは図19に示した設備データと同じであ
る。すなわち、設備コード部281と属性部282から
構成される。設備コードの作成方法は、図4〜図16を
参照して示した第1の実施の形態〜第6の実施の形態に
おける設備コードの作成方法と同じである。すなわち、
設備コード化のA,Bのルールは第1の実施の形態〜第
6の実施の形態と同じである。
追加の設備があるので、その補足説明は図81〜図83
にて行なう。属性部についても第1の実施の形態〜第6
の実施の形態と同じである。
一度決めると系統構成の変更がない限り変化しない。す
なわち設備データは固定情報である。しかし、電力系統
の設備の状態は運用中変化する。したがって設備はその
状態を表わす変化情報を持つ。その変化情報は表示情報
として電気所からテレコン装置を経由して計算機に伝送
される。電力系統の設備の変化情報には2値情報と数値
情報がある。
保護リレーの動作または復帰の状態等を表わす情報であ
り、数値情報は電圧、電流、有効電力、無効電力等の電
気量や物理量を表わす情報である。テレコン装置を経由
して表示情報を伝送するためにPOS番号を使用する。
テレコン装置の中では電力系統の設備はPOS番号で個
々に特定される。電力系統の設備は、設備コードで個々
に特定されるが、テレコン装置の中ではPOS番号で特
定される。POS番号で特定されるのは変化情報を持つ
設備である。同一の設備が設備コードとPOS番号の二
つの体系で特定されるので両者をつなぐために設備デー
タの属性部の中にPOS番号を持つ。
報の関連を示す。図77(a)は設備データである。こ
れは図19に示した設備データと同じものである。設備
コード2120は図19の設備コード部281と同じも
のであり、属性2121は図19の属性部282と同じ
ものである。属性部282の中にもPOS番号は含まれ
ているが、図77(a)においてはPOS番号2122
を見える様に表現している。
S番号2123と変化情報2124である。つまり、設
備を特定するPOS番号とその設備の状態を表わす変化
情報との関係を表わしている。
ものである。(a)のPOS番号2122と(b)のP
OS番号2123が一致するものを組合せると(c)に
示したように設備コード2120と属性2121と変化
情報1224とが一体となる。つまり、設備に関する情
報は(a)のような固定情報と(b)のような変化情報
に分割して持っていてもよいし、(c)のように固定情
報と変化情報を一体にして持っていてもよい。
統の構成に基づいた処理を合理化する手段を提供するも
のである。
示す。電力系統2130の表示情報、すなわち系統設備
の状態を表わす情報は、テレコン装置子局2132、テ
レコン装置親局2134を経由して設備状態記憶手段2
105に蓄えられる。この設備状態記憶手段2105
は、図76に示した設備状態記憶手段2105である。
ここに蓄えられる表示情報は設備の状態を表わす2値情
報や数値情報であり、これらの情報に意味のある変化、
すなわち状態変化(以降 状変 と称する)のある時に
テレコン装置子局2132から伝送されてくる。その他
に一定時間毎に全情報がテレコン装置子局2132から
伝送されてくる。これらの情報は設備の状態の変化によ
って変化する変化情報であり、図77(b)に示すよう
にPOS番号によって特定される。
化しない情報は設備データ記憶手段2106に記憶させ
る。この設備データ記憶手段2106は図76に示した
設備データ記憶手段2106である。この中に記憶させ
る設備データは図19,図77(a)に示したように、
電力系統の中で個々の設備を特定する設備コードとその
設備の属性を表わす属性とから構成されている。これら
の設備データは設備の状態の変化による変化はしない固
定情報であり、電力系統2130の情報を基に人が設備
データ記憶手段2106に入力する。(2137)
い固定情報と変化する変化情報とを持ち、両者は別々の
ルートで計算機に入力され、記憶されるが、同一の設備
における固定情報と変化情報の対応づけは、テレコン装
置において使用されるPOS番号を用いて行なう。PO
S番号により、テレコン装置子局2132とテレコン装
置親局2134との間での変化情報の対応づけを行うと
ともに、設備状態記憶手段2105に記憶された変化情
報と、設備データ記憶手段2106に記憶された固定情
報との対応づけを行なう。
設備データ記憶手段2106に記憶された設備コード2
138と、処理のしくみ作成ルール記憶手段2107に
記憶された処理のしくみ作成ルール2139とに基づい
て処理のしくみ2141を作成して、処理のしくみ記憶
手段2108に記憶させる。処理のしくみ作成ルール記
憶手段2107は図76に示した処理のしくみ作成ルー
ル記憶手段2107であり、処理のしくみ記憶手段21
08は図76に示した処理のしくみ記憶手段2108で
ある。
統の構成に基づいて複数ケの変化情報を組合せ演算する
ことによって新しい変化情報を生成するような場合に必
要な、変化情報を有する設備の組合せを示すテーブルの
如きものである。このような設備と設備の組合せは系統
の構成に基づいて作成するので、処理のしくみは系統の
構成が変らなければ変らない。したがって処理のしくみ
は固定情報である。
2105に記憶された表示情報2136と、監視制御ル
ール記憶手段2109に記憶された監視制御ルール21
43と、設備データ記憶手段2106に記憶された設備
データ2138と、処理のしくみ記憶手段2108に記
憶された処理のしくみ2142と、を用いて状変処理や
複数の変化情報を組合せて新しい変化情報を生成する処
理等を行ない、監視制御情報2145を出力する。監視
制御ルール記憶手段2109は図76に示した監視制御
ルール記憶手段2109である。
を組合せるかについては、処理のしくみ2142がそれ
らの変化情報を持つ系統設備の組合せを示し、変化情報
の組合せ演算のやり方については、監視制御ルール21
43が示す。すなわち、変化情報の組合せ処理について
は、組合せを作る処理と変化情報の演算をする処理との
二つの処理に分解する。
す。変化情報の組合せ処理2150を、処理1(215
1)と処理2(2152)とに分解する。処理1,処理
2は下記のとおりである。 処理1:系統構成と要求仕様とに基づいた処理のしくみ
作り。処理のしくみとは、例えば設備の組合せを示すテ
ーブルの如きもの。 処理2:処理1で作成した処理のしくみと別の要求仕様
とに基づいた変化情報の組合せ演算処理。
作成手段2107が行い、その結果の処理のしくみを、
処理のしくみ記憶手段2108が与え、処理2の要求仕
様を監視制御ルール記憶手段2109が与え、設備に関
する情報を設備データ記憶手段2106が与えること
で、監視制御手段2144は設備状態記憶手段2105
に蓄えられた変化情報の組合せ演算である処理2を実行
する。
示す。処理のしくみ作成手段2140は、設備データ記
憶手段2106に記憶されている設備コード2138と
処理のしくみ作成ルール記憶手段2107に記憶されて
いる処理のしくみ作成ルール2139とに基づいて処理
のしくみ2141を作成し、処理のしくみ記憶手段21
08に記憶させる。これが処理1である。
T1,T2がある。 T1:どのような変化情報とどのような変化情報とを組
合せるかという組合せに関する要求仕様の如きもの。 T2:A,Bの設備コードルール。 これは第1の実施の形態〜第6の実施の形態における
A,Bの設備コード化ルールと同じものである。
はかかわらない一般的な要求仕様である。実系統の設備
コードと設備コード化ルールとを用いてT1の要求仕様
を、実系統における具体的な設備の組合せとして実現す
るのが、処理のしくみ作成手段2140の実行する処理
1である。
ついて示したが、逆に電力系統の設備を制御する場合に
は、監視制御情報2145から選択、制御の起動がかか
り、監視制御手段2144から下り情報として選択、制
御情報2136が設備状態記憶手段2105に記憶さ
れ、更にテレコン装置親局2134、テレコン装置子局
2132を経由して電力系統2130に伝送される。
おいて、処理のしくみ作成手段2140が設備コードと
T1,T2から成る処理のしくみ作成ルールとを用いて
処理のしくみを作成し、処理のしくみ記憶手段2108
に記憶させることが本発明のポイントである。監視制御
手段2144はこのようにして生成され、記憶された処
理のしくみに沿って処理2を実行する。なお、従来技術
においては人がこのような処理のしくみを作成してい
る。
要を示す。処理のしくみ作成手段2140,設備コード
2138,成果物である処理のしくみ2141,は図7
8と同じである。図80においては、図78の処理のし
くみ作成ルール2139を、T1のルール2160であ
る要求仕様とT2のルール2161である設備コード化
ルールとに分解して示している。
0が、T1のルール2160である要求仕様に基づい
て、設備コード2138とT2のルール2161である
設備コード化ルールとを用いて演算することによって具
体的な電力系統における処理のしくみ2141を作成す
ることである。
って電力系統の構成に対応した処理のしくみを作成し、
それを処理のしくみ記憶手段に記憶させる。処理のしく
みは要求仕様と実際の電力系統の構成によって決まるも
のであり、一度処理のしくみを作成して記憶しておけ
ば、電力系統の構成が変らない限りそのまま使える。し
たがって処理のしくみの作成は一度電力系統全体に対し
て実行して記憶しておけば、記憶手段は必要となるが、
必要の都度作成するよりも演算時間を短縮することがで
きる。処理のしくみは固定情報を基に作成する固定情報
である。
に基づいて変化情報を組合せ演算するものであり、必要
の都度実行しなければならない。
150における要求仕様は、処理1(2151)用の要
求仕様と処理2(2152)用の要求仕様とに分解す
る。これらの要求仕様は、実系統の構成には直接はかか
わらない一般的な要求仕様であり、処理1(2151)
により一般的な要求仕様から実際の電力系統に対応した
処理のしくみを作成し、その処理のしくみを用いて処理
2(2152)を実行する。処理のしくみが実際の電力
系統に対応する能力は設備コードと設備コード化ルール
とが生み出す。
設備の組合せテーブルの如きものである。処理2では、
処理のしくみに対応して各設備の持つ変化情報を組合せ
て演算する。設備の持つ変化情報は図77(b)に示し
たようにPOS番号と組合せて記憶されている。したが
って処理のしくみ作成には設備コードを用いる必要があ
るが、処理のしくみの表現にはPOS番号を使用すると
処理2における変化情報の処理に直結する。
うに、設備コードとPOS番号と変化情報とは、対応づ
けられているので処理のしくみの表現には設備コードを
使用してもよいし、POS番号を使用してもよい。ま
た、上記のように対応づけられたその他の番号を使用し
てもよい。
(2152)とを実行すれば、変化情報の組合せ処理2
150を、一般的な要求仕様を与えるだけで実際の電力
系統に合せて実行させることができる。
作成事例として以下の1〜5を示す。 1.2次TMのための処理のしくみの作成 2.2次SVのための処理のしくみの作成 3.選択TMのための処理のしくみの作成 4.情報選別のための処理のしくみの作成 5.POS番号の生成とPOS表の作成 テレメータリングや、テレメータリングのための設備を
以降 TM と称することにする。また、テレメータリ
ングのために数値化された情報を以降 TM情報と称す
ることにする。
して電気所から計算機に伝送されて来るTM情報すなわ
ちテレメータリングの数値情報を、計算機の中で組合せ
て演算することによって新たな数値情報として生成する
ことである。例えば、電気所の母線電圧と送電線の電流
をそれぞれTM情報としてテレコン装置を経由して計算
機に伝送し、計算機が 母線電圧×送電線電流 の演算
を行なって皮相電力を生成するような処理が2次TMで
ある。すなわち、複数のTM情報の組合せ演算によって
新しい数値情報を生成することである。
気所に設置して、皮相電力のTM情報を直接テレコン装
置を経由して計算機に伝送する方法もあるが、基になる
母線電圧のTM情報と送電線電流のTM情報とから計算
機による演算によって皮相電力を生成する方がより経済
的である。
気所から計算機に伝送されて来る2値情報(以降 SV
情報 と称する)を、計算機の中で組合せて演算するこ
とによって新たな2値情報を生成することである。
リレー動作の情報を集約表示する場合に、各送電線の個
々の保護リレーを表示する代りに、 その母線につながる送電線の事故 であることと 保護リレーの種類 の組合せで表示するような集約表示が行なわれる。は
その母線につながる全送電線の保護リレーの論理和で生
成し、はその母線につながる全送電線の、同種類の保
護リレーの論理和で生成する。
は「短絡主保護」のような情報である。この場合、77
kV送電線のどれかに短絡事故が発生し、短絡保護リレ
ーが動作してしゃ断器を引外した、ということを示す。
ぞれSV情報としてテレコン装置を経由して計算機に伝
送されて来るが、計算機はこれらのSV情報を組合せて
演算することによって上記,の新しい2値情報を生
成する。,の生成のように複数のSV情報を組合せ
て演算することによって新しい2値情報を生成すること
を2次SVと称することにする。
ある開閉器を選択することによってその開閉器に関連す
る系統の情報を、TM情報として電気所からテレコン装
置経由で計算機に伝送して来ることである。どの開閉器
を選択した時にどのTM情報を伝送させるかという関連
づけが必要である。
との間で送信した信号と受信した信号の一致をとるため
に用いる共通の番号である。例えば、1ワード当り16
ビットの符号に乗せてSV情報やTM情報を伝送する場
合に、SV情報は1ビットで1量が伝送できるので1ワ
ードでは16量のSV情報を伝送することができる。し
たがって各々のSV情報をどのワードのどのビットに乗
せているかを、送信側と受信側で予め決めておけば送信
したSV情報を正しく受信することができる。TM情報
の場合は1ワード16ビットで1量を伝送することがで
きる。したがって各々のTM情報をどのワードに乗せて
いるかを、送信側と受信側で予め決めておけば送信した
TM情報を正しく受信することができる。
とTM情報とに予め与えておき、送信側、受信側とも共
通にこのPOS番号を用いてSV情報,TM情報を識別
する。
報,TM情報を伝送する時に、これらのSV情報,TM
情報を識別する共通の番号であり、テレコン装置による
伝送時以外の時にもこの番号をSV情報,TM情報の識
別に使用することができる。したがってPOS番号を一
種の設備コードとして用いることもできるが、POS番
号は電力系統に関する情報は含まないこと、適用はテレ
コン装置によって伝送されるSV情報とTM情報に限定
される、という限界がある。POS番号とSV情報,T
M情報の関係を示す一覧表がPOS表である。
ールと設備コードの作成方法は、図4〜図16を参照し
て示した第1の実施の形態〜第6の実施の形態のものと
同じであるが、第7の実施の形態においてはSV情報,
TM情報のような変化情報も取扱うため以下に示すよう
に少し拡張する。
示す。これは図12に示した設備コードの階層体系にお
いて、レベル2の所内共通と、レベル3,レベル4,レ
ベル6にスイッチとTMを追加したものである。母線グ
ループのレベル3のスイッチとTMは母線のための切替
えスイッチとTMであり、母線グループに所属する。変
圧器に所属するスイッチも追加した。レベル4,レベル
6のスイッチとTMは送電線,変圧器,調相設備等のた
めの切替えスイッチとTMであり、レベル4のスイッチ
とTMは引出し口または主引出し口に所属し、レベル6
のスイッチとTMは副引出し口に所属する。
張)において、開閉器,リレー,スイッチは本来の機能
の他に状態表示のための2値情報すなわちSV情報を持
ち、TMは数値情報すなわちTM情報のための専用設備
である。
ル4(拡張)を示す。図81において引出し口に所属す
るスイッチ,TMを追加したので、図15に対してスイ
ッチ2200とTM2201を追加したものである。
(拡張)を示す。図81において主引出し口、副引出し
口に所属するスイッチ,TMを追加したので、図16に
対して主引出し口においてはスイッチ2210とTM2
211を追加し、副引出し口においてはスイッチ222
0とTM2221を追加したものである。
する拡張分を示す。図15に示した設備の設備コードを
図17に示したが、図82においては図15に対してス
イッチ2200とTM2201を追加した。図84に示
したのは追加したスイッチ2200の設備コード223
0と、追加したTM2201の設備コード2231であ
る。
する拡張分を示す。図16に示した設備の設備コードを
図18に示したが、図83においては図16に対して、
主引出し口においてはスイッチ2210とTM2211
を追加し、副引出し口においてはスイッチ2220とT
M2221を追加した。図85に示したのは追加したス
イッチ2210の設備コード2240,追加したTM2
211の設備コード2241,追加したスイッチ222
0の設備コード2250,追加したTM2221の設備
コード2251,である。
ードの作成方法を前提にして、まず、第7の実施の形態
の事例1項の 1.2次TMのための処理のしくみの作成について図8
6〜図110を参照して以下に示す。
ための処理のしくみの作成。
示す。母線2400に、いくつかの引出し口2401〜
2410を介して送電線,変圧器,調相設備等の主回路
設備がつながっている。引出し口2401には電流I1
が流れ、引出し口2402には電流I2が流れ、引出し
口2403には電流I3が流れ、・・・というようにして
引出し口2410に電流Inが流れている。
の電流I1,I2,I3・・・Inの値は、TM情報とし
てテレコン装置を介して計算機2100に伝送される。
計算機2100の中で、受信した電圧TMの情報と電流
のTM情報とから演算によって皮相電力を生成する。
をする状況を示す。皮相電力生成2411は電圧VB
(2412)と電流I(2413)の積VBI(241
4)を生成する。VBI(2414)が皮相電力であ
る。図86に示した各引出し口に流れる皮相電力を生成
する場合には、図87のVB(2412)として図86
の母線2400の電圧VBを割付け、I(2413)と
して図86の各引出し口の電流I1,I2,I3・・・I
nを順次割付けて、皮相電力VBI1,VBI2,VB
I3,・・・VBInを生成する。
成される皮相電力である。図88は、先に示した図86
の電圧と電流の組合せと生成される皮相電力の関係を表
に示したものである。この表に沿って、表中の電圧を図
87のVB(2412)に割付け、表中の電流を図87
のI(2413)に割付けると、図87の皮相電力生成
2411は先に示したように表中の皮相電力を生成す
る。
処理のしくみであり、図86の系統構成から図88の電
圧と電流の組合せを作成することが、図79に示した処
理1(2151)の、処理のしくみ作成、である。図8
8の電圧と電流の組合せに沿って割付けられた電圧と電
流の積をとって皮相電力を生成することが、図79に示
した処理2(2152)である。
ついてもう少し詳細に示す。図87の皮相電力生成24
11は図78の監視制御手段2144の機能の一部であ
る。入力VB(2412)とI(2413)の個々の組
合せは図88の表の電圧、電流の組合せに沿って決め、
電圧値,電流値としては図78の設備状態記憶手段21
05からそれぞれ指定されたTM情報を抽出して使用す
る。
くみの作成について示す。皮相電力生成のための処理の
しくみは図88の表の電圧と電流の組合せ部分である。
のための処理のしくみを作成する方法を示す。
ード例である。図89はSS電気所のV母線グループに
所属する母線電圧TMと電流TMの設備コード例であ
る。したがって各設備コードのレベル1はSS,レベル
2はVとなっている。
り、レベル3のVBが母線電圧TMであることを示す。
(b)は引出し口または主引出し口に所属する電流TM
の設備コードであり、レベル4のIが電流TMであるこ
とを示す。レベル3には引出し口名が入る。すなわち、
この引出し口を介して母線につながる送電線,変圧器,
調相設備等の名称が入るが、ここでは、アミカケとして
ある。(c)は副引出し口に所属する電流TMの設備コ
ードであり、レベル6のIが電流TMであることを示
す。レベル3には主引出し口の名称が入り、レベル5に
は副引出し口の名称が入る。ここではどちらもアミカケ
としてある。レベル4は分岐点の番号であり、BP1ま
たはBP2である。電流TMの設備コードは図89
(b)または(c)の形態となる。
とは、図88の表の電圧の欄と電流の欄に、実際の電力
系統に合せて電圧TMと電流TMを割付けることであ
る。この割付けを設備コードを使用して行なう。
プの系統であるとする。そうするとこの系統に所属する
設備の設備コードはすべてレベル1がSS,レベル2が
Vとなる。
線電圧TMであることを表すから、図88の表の電圧欄
に割付けるべき電圧TMの設備コードは、レベル1がS
S,レベル2がV,レベル3がVBとなっているもので
あり、それに合致する設備コードを検索すると図89
(a)に示した設備コード2431が検出されるので、
その設備コードを図88の表の電圧欄に割付ける。
形態がある。第1の形態のものはレベル3が引出し口
名,レベル4が電流TMを表すものになっている。した
がって、図88の表の電流欄に割付けるべき電流TMの
設備コードは、レベル1がSS,レベル2がV,レベル
3が引出し口名,レベル4がIとなっているものである
から、それに合致する設備コードを検索すると図89
(b)に示した設備コード2432の形態のものが検出
される。この形態のものは複数ヶ有得るのですべてを検
出してそれらの設備コードを図88の表の電流欄に割付
ける。
は、レベル3が主引出し口名,レベル4が分岐点番号,
レベル5が副引出し口名,レベル6が電流TMを表すも
のになっている。したがって、図88の表の電流欄に割
付けるべき電流TMの設備コードは、レベル1がSS,
レベル2がV,レベル3が主引出し口名,レベル4が分
岐点番号,レベル4が副引出し口名,レベル6がIにな
っているものであるから、それに合致する設備コードを
検索すると図89(c)に示した設備コード2433の
形態のものが検出される。この形態のものは複数ヶ有得
るのですべてを検索してそれらの設備コードを図88の
表の電流欄に割付ける。
予め与えられている引出し口の順番による。なお、電流
TMの設備コードの第2の形態のものの検索においては
冗長性があるので、レベル3,レベル4は無視すること
もできる。
合せの表示と生成される皮相電力を示す。
力系統に合せて電圧TMの設備コードと電流TMの設備
コードを割付ける方法を先に示した。したがって図88
の表を電圧、電流のTMの設備コードで表現することが
できる。
の設備コードの代りにPOS番号を使用することができ
る。
りにPOS番号を割付けたものである。先に示した方法
により図88の表に電圧,電流のTMの設備コードを割
付け、更に設備コードに対応するPOS番号に置換すれ
ば図90の表となる。
であり、電流欄のP1,P2,P3・・・Pnは各引出し
口の電流TMのPOS番号である。皮相電力欄の[ ]は
内部に記載したPOS番号のTM情報すなわち数値情報
である。[P0]は母線電圧のTM情報,[Pi]は引出し
口の電流のTM情報である。
2次TMとしての皮相電力は実際の設備ではないが、図
81に示した設備コードの階層体系(拡張)と、設備コ
ード化のルールに準じて設備コード化することができる
し、設備コード化しておけば各種検索ができるので活用
し易くなる。母線電圧は各電流に対して共通であるか
ら、母線電圧×電流、で生成する皮相電力を特定するレ
ベルは電流TMの特定レベルと同じであり、所属先も電
流TMと同じにすればよい。
コードが図89(b)の形態のものであった時の皮相電
力の設備コードであり、図91(b)は、基になる電流
TMの設備コードが図89(c)の形態のものであった
時の皮相電力の設備コードである。どちらの場合も電流
TMのレベル4またはレベル6のIがVBIに置換され
ているだけで他のレベルは電流TMと同じである。
電力系統に実際に皮相電力TMを設置した場合と同じで
ある。ただし、実際のTMか2次TMかの区別はレベル
4またはレベル6の名称に織込むことができる。
番号を割付けることも可能である。通常のPOS番号は
テレコン装置のワードやビットに対応させるが、仮想の
テレコン装置を想定して皮相電力にPOS番号を割付け
ておけば、他の変化情報と同じように取扱うことができ
る。
生成のための処理のしくみ作成のフローチャートであ
る。
の抽出(2460)を実行する。続いて母線電圧TMの
抽出(2461)を実行する。図89(a)に示したよ
うに母線電圧TMの設備コードはレベル1が電気所名,
レベル2が母線グループ名,レベル3が母線電圧TMに
なっている筈であるから、それに合致する設備コードを
抽出する。
の引出し口の抽出(2462)を実行し、続いてその引
出し口に所属する電流TMの抽出(2463)を実行す
る。電流TMの設備コードであれば図89(b),
(c)に示したような設備コードになっている筈であ
る。すなわちレベル4またはレベル6が電流TMを示す
Iになっている筈であるから、それに合致する設備コー
ドを抽出して、母線電圧TMと電流TMとの組合せの作
成(2464)を実行する。
終了したかどうかの判定(2465)を行ない、未了の
場合は次の引出し口に移動(2466)して同じ処理を
実行する。母線グループのすべての引出し口について終
了したら、その母線グループについての母線電圧TMと
電流TMとの組合せ作成が終了する。
Mと電流TMとの組合せが皮相電力生成のための処理の
しくみである。この処理のしくみは設備コードで表現さ
れているが更にPOS番号に変換することも可能であ
る。
めの処理のしくみ作成のフローチャートである。
めの処理のしくみ作成(2470)は図92のフローチ
ャートで示した処理である。電気所の全母線グループに
ついて終了したかどうかの判定(2471)を行ない、
未了ならば次の母線グループに移動(2472)して同
じ処理を行なう。終了していれば電力系統の全電気所に
ついて終了したかどうかの判定(2473)を行ない、
未了であれば次の電気所に移動(2474)して同じ処
理を行なう。終了していれば全部の処理を完了する。こ
のようにして電力系統全体の皮相電力生成のための処理
のしくみ作成が完了する。
しくみの作成の説明が終了したが、最後に図79,図8
0に沿って処理のしくみの作成方法について要約する。
2である。 T1:母線電圧TMと当該母線グループの電流TMとの
組合せ作成 T2:Aの設備コード化ルール ・処理1は、T1,T2のルールを用いて、設備コード
の中から実際の電力系統に対応した母線電圧TMと電流
TMとの組合せを作成することである。・処理2は、処
理1で作成した処理のしくみに沿って、母線電圧TM情
報×電流TM情報、の演算によって皮相電力を生成する
ことである。
流生成のための処理のしくみの作成図94は平行送電線
と並列変圧器である。図94(a)は平行送電線であ
る。この送電線は電気所Xの母線2480と電気所Yの
母線2481をつなぐ平行2回線送電線である。1号送
電線2482には電流I1が流れ、2号送電線2483
には電流I2が流れている。
の変圧器はある電気所の母線X2485と母線Y248
6の間につながれ、1号変圧器2487の母線X248
5側には電流I1が流れ、2号変圧器2488の母線X
2485側には電流I2が流れている。
の母線2480から電気所Yの母線2481に向って流
れる電流の合計はI1+I2である。同様に(b)にお
いて母線X2485から母線Y2486に向って流れる
電流の合計はI1+I2である。
電流の合計値を知る必要があるが、図94(a),
(b)のI1,I2をそれぞれ電流TM情報としてテレ
コン装置を経由して計算機に伝送し、I1+I2の合計
値はそれらの電流TM情報を加算することによって得る
ことができる。そのようにすれば、I1+I2の合計電
流のTMを設ける必要がなく経済的である。
をする状況を示す。I1(2491)とI2(249
2)は受信した電流TM情報であり、合計電流の生成2
490はI1とI2との組合せ演算を行ない、合計電流
I1+I2(2493)を出力する。
は、図95のI1(2491)は1号送電線2482の
電流I1のTM情報であり、I2(2492)は2号送
電線2483の電流I2のTM情報である。図94
(b)の並列変圧器の場合には図95のI1(249
1)は1号変圧器2487の電流I1のTM情報であ
り、I2(2492)は2号変圧器2488の電流I2
のTM情報である。
当該電気所の母線2500と対向電気所1の母線250
1とをつなぐ送電線の1号線には電流I11,2号線に
は電流I12が流れている。同様に当該電気所の母線2
500と対向電気所2の母線2502とをつなぐ送電線
の1号線には電流I21,2号線には電流I22が流れ
ている。以下同様であり、当該電気所の母線2500と
対向電気所nの母線2510とをつなぐ送電線の1号線
には電流In1,2号線には電流In2が流れている。
と生成される合計電流である。図97の表は図96の各
送電線の二つの電流の組合せと生成される合計電流の関
係を表に示したものである。この表に沿って表中の各送
電線の電流I11,I21,I31・・・In1を順に図
95のI1(2491)に割付け、電流I12,I2
2,I32・・・In2を順に図95のI2(2492)
に割付けると、図95の合計電流の生成2490は表中
の合計電流を生成する。
が処理のしくみであり、図96の系統構成から図97の
各送電線の電流の組合せを作成することが図79に示し
た処理1(2151)の、処理のしくみの作成、であ
る。図97の各送電線の電流の組合せに沿って割付けら
れた二つの電流の和をとって合計電流を生成することが
図79に示した処理2(2152)である。
の監視制御手段2144の機能の一部である。入力I1
(2491)とI2(2492)の具体的組合せは図9
7の表の各送電線の電流の組合せに沿って決め、電流値
としては、図78の設備状態記憶手段2105からそれ
ぞれ指定されたTM情報を抽出して使用する。
くみの作成について示す。図96の系統構成に基づいて
合計電流生成のための処理のしくみを作成する方法を示
す。
ド例である。Ljは図96の当該電気所の母線2500
とj番目の対向電気所の母線とをつなぐ平行2回線送電
線である。当該電気所の名称をSS,母線2500の名
称をVとしたとき、図98(a)はLj送電線の1号線
の電流TMの設備コードであり、(b)はLj送電線の
2号線の電流TMの設備コードである。
ル2がVとなっている。レベル3は(a)においてはL
j1,(b)においてはLj2となっている。Ljは送
電線名であり、Lj1の末尾の1は1号線を、Lj2の
末尾の2は2号線を表わす。(a)と(b)はレベル3
の送電線名Ljは共通で、末尾の数字が1号線,2号線
を表わす1,2となっている。レベル4はIとなってお
り、(a),(b)が電流TMであることを示す。
設備コードはレベル1,レベル2,レベル4が共通で、
レベル3の送電線名も共通で末尾の数字が1,2となっ
ている。Ljは図96の当該電気所の母線2500につ
ながる送電線の任意のものであり、図96においてはj
=1,2,3,・・・nとなっている。合計電流生成のた
めの処理のしくみ作成とは、図97の表の各送電線の電
流欄に実際の電力系統に合せて各送電線の1号線と2号
線の電流TMを割付けることである。この割付けを設備
コードを使用して行なう。
図97の各送電線の電流欄に該当する電流TMを割付け
る場合には、図98に示したように、レベル1がSS,
レベル2がV,レベル3が送電線名,レベル4がIとな
っているものを検出し、レベル3の末尾の数字から判断
して1号線の電流TMを各送電線電流のI1の欄に、2
号線の電流TMをI2の欄に割付ける。
っている訳ではないが、1回線しか無い場合にはその送
電線の電流TMはI1の欄に割付け、I2の欄はブラン
クとする。
態がある。第1の形態のものは図98に示したようにレ
ベル3が引出し口名つまり送電線名になっており、レベ
ル4が電流TMを表すIになっている。第2の形態のも
のはレベル3が主引出し口名,レベル4が分岐点番号、
レベル5が副引出し口名つまり送電線名になっており、
レベル6が電流TMを表すIになっている。
ドの別の例である。図99(a)はLj送電線1号線の
電流TMの設備コードである。図99(b)はLj送電
線2号線の電流TMの設備コードである。図99(a)
は図98(a)に示した設備コードと同じである。図9
9(b)はLj送電線2号線が1号線のつながっている
主引出し口につながる副引出し口につながっている場合
の電流TMの設備コードである。
の電流欄に割付ける場合には、図99(a)のレベル4
で電流TMであることが判り、レベル3がLj1である
からLj送電線の1号線の電流TMであることが判るの
で、これをI1の欄に割付ける。図99(b)の場合に
はレベル6で電流TMであることが判りレベル5がLj
2であるからLj送電線の2号線の電流TMであること
が判るので、これをI2の欄に割付ける。
し口につながっていることも有得る。その場合には1号
線,2号線とも電流TMの設備コードは図99(b)の
ような形態になっているので、1号線,2号線ともレベ
ル5の送電線名と号線番号によって図97の各送電線の
電流欄に割付ける。
レベル4またはレベル6が電流TMを表わすIになっ
て、レベル3またはレベル5が送電線名と号線番号にな
っているので、その情報を用いて合計電流生成の処理の
しくみを作成する。
電線の電流の組合せ表示と生成される合計電流を示す。
図100は図97の表に電流TMを割付けるときに、設
備コードを割付けるのではなく設備コードと1:1に対
応するPOS番号を割付けたものである。図77(a)
に示したように設備コードとPOS番号は1:1に対応
しているので、割付けるべき電流TMの検索は設備コー
ドを用いて行ない、割付けはPOS番号を用いて表わし
たものが図100である。
1は電流I11,I21,I31…In1の電流TMの
POS番号であり、POS番号P12,P22,P32
…Pn2は電流I12,I22,I32…In2の電流
TMのPOS番号である。[P11]はPOS番号P1
1の電流TM情報すなわち数値情報であり、他のものに
ついても同様に[ ]内はPOS番号の電流TM情報す
なわち数値情報である。図101は送電線の合計電流の
設備コード例である。
はないが、図81に示した設備コードの階層体系(拡
張)と設備コード化ルールに準じて設備コード化するこ
とができるし、設備コード化しておけば各種検索ができ
るので活用し易くなる。図98(a)の電流TMと
(b)の電流TMとの合計電流の、2次TMとしての設
備コードは図101に示した設備コードとなるが、図9
9(a)の電流TMと(b)の電流TMとの合計電流
の、2次TMとしての設備コードもやはり図101に示
した設備コードとなる。また、図99(b)に示した形
態の2つの電流TMの合計電流の設備コードや、1号線
だけで2号線のない送電線の合計電流の設備コードもや
はり図101に示した設備コードとなる。
のSSが電気所名、レベル2のVが母線グループ名、レ
ベル3のI(Lj)がLj送電線の合計電流の電流TM
であることを表わす。単独の電流TMの設備コードにお
いてはレベル4またはレベル6がIで電流TMを表わ
し、レベル3またはレベル5が電流TMの所属する引出
し口名であり、送電線名と号線番号を表わす。合計電流
は1号線,2号線のどちらの引出し口にも所属しないの
でそれらの引出し口の共通の所属先である1レベル上位
の母線グループに所属させる。
Mとして伝送する場合も同じである。つまり2次TMと
しての合計電流も実際の合計電流のTMも同じ設備コー
ドで表わされる。ただし、実際の合計電流のTMか2次
TMかの区別はレベル3の名称に織込むことができる。
番号を割付けることも可能である。通常のPOS番号は
テレコン装置のワードやビットに対応させるが、仮想の
テレコン装置を想定して合計電流にPOS番号を割付け
ておけば他の変化情報と同じように取扱うことができ
る。
例である。図102(a),(b)は図94に示した並
列変圧器の母線X2485側に流れる電流の電流TMの
設備コードであり、(a)は1号変圧器2487の電流
I1の電流TMの設備コード、(b)は2号変圧器24
88の電流I2の電流TMの設備コードである。
名、レベル2のVは母線グループ名であり、Vは図94
(b)の母線X2485を含む母線グループ名である。
レベル3のT1は1号変圧器を示し、レベル4のIは電
流TMであることを示す。このようにして(a)は図9
4(b)の1号変圧器2487の電流I1の電流TMで
あることを示す。同様にして(b)は2号変圧器248
8の電流I2の電流TMであることを示す。
が異なる。(a)のレベル3はT1であり、Tが変圧器
を示し末尾の1が1号変圧器であることを示す。(b)
のレベル3はT2であり、Tが変圧器を示し末尾の2が
2号変圧器であることを示す。レベル1,レベル2は
(a),(b)とも同じであるからレベル3のT1,T
2は1号変圧器と2号変圧器が同じ母線につながってい
ることを示す。
しくみの作り方については送電線の電流の合計電流生成
の場合と同じであるので説明は省略する。また、変圧器
が副引出し口につながっている場合の電流TMの設備コ
ードも送電線の場合と同様である。処理のしくみのPO
S番号による表現についても送電線の場合と同様であ
る。
例である。レベル1のSSは電気所名、レベル2のVは
母線グループ名、レベル3のI(T)が合計電流TMで
あることを示す。合計電流は母線グループに直接所属さ
せる。変圧器の合計電流を表わす2次TMの設備コード
についても送電線の合計電流を表わす2次TMの設備コ
ードについて示したことがあてはまるので説明は省略す
る。
の設備コードと、合計電流を生成するための処理のしく
み作成と、生成された合計電流の2次TMとしての設備
コードと、について示した。これらのことは送電線,変
圧器以外の調相設備等についても同様である。
合計電流生成のための処理のしくみ作成のフローチャー
トである。
0)を実行し、続いてその母線グループの中のひとつの
引出し口の抽出(2581)を実行する。その引出し口
が既に検索ずみかどうかの判定(2582)を行ない、
まだ検索ずみでない場合はその引出し口に所属する電流
TMが有るかどうかの判定(2583)を行ない、電流
TMが有ればその電流TMの抽出(2584)を実行す
る。
TMの抽出と組合せ作成(2585)を実行する。とこ
ろで電流TMの設備コードは既に図89(b),
(c)、図98(a),(b)、図99(a),
(b)、図102(a),(b)に示したように、一般
化すると図105の様になっている。
を示す。すなわち、図105(a)の第1の形において
は、レベル1が電気所名、レベル2が母線グループ名、
レベル3が引出し口名または主引出し口名、レベル4が
Iとなっている。レベル3の引出し口名または主引出し
口名は送電線名と号線番号、変圧器であることとその号
器番号、調相設備であることとその号器番号、等であ
る。また、図105(b)の第2の形においては、レベ
ル1が電気所名、レベル2が母線グループ名、レベル3
が主引出し口名、レベル4が分岐点番号、レベル5が副
引出し口名、レベル6がIとなっている。レベル5の副
引出し口は送電線名と号線番号、変圧器であることとそ
の号器番号、調相設備であることとその号器番号、等で
ある。
2585で抽出されるべき並列の電流TMもともに図1
05の(a)または(b)の形の設備コードで表現され
ている。したがって、並列の電流TMの抽出とは、処理
2584で抽出された電流TMの設備コードとレベル
1,レベル2は同じで、レベル3またはレベル5の引出
し口の名称において、末尾の号線番号や号器番号だけが
異なる電流TMを検出することである。このようにして
検出した電流TMの組合せを作成する。電流TMの組合
せは設備コードで表現してもよいし更にPOS番号に変
換して表現してもよい。
スする。引出し口が検索ずみの場合は上記の処理をバイ
パスする。
ついて終了したかどうかの判定(2586)を行ない、
未了ならば次の引出し口に移動(2587)して同じ処
理を行なう。すべての引出し口について終了したらこの
母線グループに対する処理を終了する。
生成のための処理のしくみ作成のフローチャートであ
る。
成のための処理のしくみ作成2600は図104のフロ
ーチャートで示した処理である。その他の処理は、図9
3のフローチャートの処理2470を処理2600に置
換えたものと同じであるから説明は省略する。以上、合
計電流生成のための処理のしくみの作成方法を示した。
電気所Xにおける1号送電線2613の電流I1と2号
送電線2614の電流I2との合計電流を2次TMとし
て演算により生成するための処理のしくみの作成はこれ
までに示した方法で行なえばよい。しかし不平衡な送電
線においては特別の配慮が必要になることがある。
108(a)は片回線に分岐のある場合である。一方の
送電線L2623には分岐が無く、他方の送電線M26
24には分岐がある場合である。この場合には電流I1
の流れるルートと電流I2の流れるルートが異なるので
I1=I2とはならない。このような場合の対応の仕方は
送電線の命名方法と要求仕様とによって次の四つのケー
スが考えられる。
の命名方法と要求仕様との組合せを示す。送電線の命名
方法としては、図108(a)の送電線L2623の名
称Lと送電線M2624の名称Mとを同じにして同一名
称の1号線,2号線とする場合と、不平衡送電線ゆえ名
称Lと名称Mとを別々にする場合が考えられる。
合計電流の生成を要求する場合と、電流I1と電流I2
とは流れるルートが異なるのでI1+I2の合計電流の
生成を要求しない場合がある。
ース1〜ケース4の四つのケースが生じる。この四つの
ケースにおいてそれぞれ対処方法が異なってくる。 ケース1:送電線L2623と送電線M2624とが同
名称で、1号線と2号線の関係にあるように命名されて
おり、電流I1と電流I2との合計電流の生成が要求さ
れている場合。 ケース2:送電線の命名はケース1と同じだが、電流I
1と電流I2の流れるルートが異なるため合計電流の生
成が要求されていない場合。 ケース3:送電線L2623と送電線M2624とが別
名称になっているが、電流I1と電流I2との合計電流
の生成が要求されている場合。 ケース4:送電線の命名がケース3と同じで、電流I1
と電流I2の流れるルートが異なるため合計電流の生成
が要求されていない場合。
示してきた合計電流生成の処理のしくみ作成の方法で対
処すればよい。
示してきた方法に対して例外処理を追加する必要があ
る。例えば、電気所X2620の電流I1、I2のTM
の設備コードだけでなく、対向電気所である電気所Y2
621と電気所Z2622の電流TMの設備コードも合
せて総合判断して不平衡送電線であることを検出すると
か、送電線L2623と送電線M2624の属性情報か
ら不平衡送電線であることを検出するとか、の方法によ
って適切に対処することができる。
には送電線M2624しかつながっていないことが、電
気所Zにおける電流TMの設備コードまたは送電線L2
623および送電線M2624の属性情報から判別でき
るので、電気所X2620および電気所Y2621にお
いても合計電流を生成するしくみを作らないようにす
る。
線M2624とを組合せる方法はいくつか有る。最も簡
単な方法は、実系統上では送電線L2623と送電線M
2624とが別名称になっていても、設備コードの引出
し口名としては両者を関連づける情報を与えておくこと
である。そうすれば実質上はケース3ではなくケース1
になってしまうので処理のしくみ作成上の例外処理は不
要となる。
報から組合せになっている送電線を検出するとか、接続
情報から組合せになっている送電線を検出するとか、電
流TMの設備コードを全電気所にわたって検索して接続
状況を判断して組合せになっている送電線を検出すると
か、の方法がある。
処理には上記のような方法があるが、そのポイントは、
対向端の条件の反映、であり、送電線の不平衡を検出す
る方法であるから送電線自体の属性情報を利用するのが
有利である。
ある。この場合は送電線L2628,送電線M262
9,送電線N2630の名称L,M,Nはそれぞれ異な
り、しかもそれぞれの送電線がすべて異なる電気所をつ
ないでいるので、合計電流を生成することはないし、そ
の必要もない。したがって例外処理は必要ない。
列ではない変圧器の例である。1号変圧器2638の1
次側と2号変圧器2639の1次側は両方とも母線X2
635につながっているが、1号変圧器2638の2次
側は母線Y2636につながり、2号変圧器2639の
2次側は別の母線Z2637につながっている。
る1号変圧器2638の電流I1と2号変圧器2639
の電流I2の合計電流を単純に生成するかどうかは要求
仕様による。
には、母線Xグループに所属する電流I1のTMの設備
コードと電流I2のTMの設備コードの引出し口の名称
が1号変圧器、2号変圧器の関係になっていることだけ
で合計電流を生成するように組合せを作る。
線につながっている並列変圧器の場合だけ合計電流を生
成する要求仕様の場合には、図110に示した事例の場
合は電流の組合せは作成しない。そのようにするために
は、変圧器の属性情報から1次電圧/2次電圧の比の同
じ変圧器に対してだけ電流を組合せるとか、各変圧器の
2次側の電流TMの設備コードも調べて、1次側,2次
側とも並列であることが確認された時だけ電流の組合せ
を作るとか、の方法をとる。このような例外処理のポイ
ントはやはり、対向端の条件の反映、である。
図110の場合には、要求仕様によっては対向端の条件
の反映が必要になる。調相設備の場合には対向端は無い
のでこのような対処は不要である。要求仕様によって対
向端の条件の反映が必要な場合には図104のフローチ
ャートの処理2585に「対向端の条件の反映」を追加
する。
の処理のしくみの作成の説明が終了したが、最後に図7
9、図80に沿って処理のしくみの作成方法について要
約する。 ・処理のしくみ作成ルールは下記T1、T2である。 T1:I1の電流TMとI2の電流TMとの組合せ作成 T2:Aの設備コード化ルール ・処理1は、T1,T2のルールを用いて、設備コード
の中から実際の電力系統に対応したI1の電流TMとI
2の電流TMとの組合せを作成することである。 ・処理2は、処理1で作成した処理のしくみに沿って、
I1の電流TM情報+I2の電流TM情報、の演算によ
ってI1とI2の合計電流を生成することである。
11〜図118を参照して以下に示す。
すると事故内容に対応した保護リレーが動作し該当する
しゃ断器を引外す。電力系統における保護リレーは数が
多いのでそれらをある程度集約したリレー情報がSVと
してテレコン装置を経由して電気所から計算機に伝送さ
れる。
能の例である。この例では送電線保護のリレーはテレコ
ン装置で伝送するために電気所側である程度集約したも
のである。すなわち、SMは短絡主保護、SBは短絡後
備保護、GMは地絡主保護、GBは地絡後備保護、79
は再閉路実施、86は最終しゃ断、の機能をもつリレー
であり、電気所における保護リレーの動作状況がある程
度集約されてこれらのリレー情報として計算機に伝送さ
れて来る。
されて来るので、これらのリレー情報を計算機で更に集
約化して30Fと呼ばれる集約表示情報に変換して表示
する。このような集約化した表示をすることによって表
示点数を減らすとともに、人が系統における事故現象を
把握する事を容易にする。
例である。この表は元のリレー情報SM,SB,GM,
GB,79,86を集約表示30F1〜30F7に変換
する対応関係を示す。○印が変換の対応関係を示す。
M,GB,79,86のすべてと対応し、これらのリレ
ーのうちひとつでも動作すると動作となる。2値情報的
に表現すればこれらのリレーのどれかが"1"になると3
0F1(2660)は"1"となる。また論理的に表現す
れば、30F1(2660)はこれらのリレーの論理和
として生成される。したがって30F1(2660)
は、送電線に系統事故があっていずれかのリレーが動作
したことを示す。
絡主保護のリレーが動作したことを示し、30F3(2
662)はSBと対応し、短絡後備保護のリレーが動作
したことを示し、30F4(2663)はGMと対応
し、地絡主保護のリレーが動作したことを示し、30F
5(2664)はGBと対応し、地絡後備保護のリレー
が動作したことを示し、30F6(2665)は79と
対応し、再閉路実施したことを示し、30F7(266
6)は86と対応し、最終しゃ断したことを示す。
60)と30F2(2661)が、SBに対しては30
F1(2660)と30F3(2662)が、GMに対
しては30F1(2660)と30F4(2663)
が、GBに対しては30F1(2660)と30F5
(2664)が、79に対しては30F1(2660)
と30F6(2665)が、86に対しては30F1
(2660)と30F7(2666)が対応する。
線のリレー情報の集約表示への変換を示す。図113は
ひとつの母線につながるnヶの送電線のリレー情報を集
約表示に変換する状況を示す。
B,79,86と集約表示30F1〜30F7との関係
は図112に示したものと同じである。送電線2のリレ
ーSM,SB,GM,GB,79,86と集約表示30
F1〜30F7との関係も図112に示したものと同じ
である。このように、すべての送電線のリレーSM,S
B,GM,GB,79,86と集約表示30F1〜30
F7との関係は図112に示したものと同じである。
F1〜30F7は共通である。そうすることによって表
示点数を減らすとともに、人が系統における事故現象を
把握することを容易にする。
めの処理のしくみと処理2の演算を示す。図114は図
113に表わした各送電線のリレー情報の集約表示への
変換の方法を、集約表示生成のための処理のしくみと処
理2の演算とに分けて示したものである。
80)生成のための処理のしくみは、各送電線の全リレ
ーの組合せ、であり、処理2の演算は組合せられたリレ
ーの論理和をとることである。30F2(2681)生
成のための処理のしくみは、各送電線のSMの組合せ、
であり、処理2の演算は組合せられたリレーの論理和を
とることである。30F3(2682)生成のための処
理のしくみは、各送電線のSBの組合せ、であり、処理
2の演算は組合せられたリレーの論理和をとることであ
る。30F4(2683)生成のための処理のしくみ
は、各送電線のGMの組合せ、であり、処理2の演算は
組合せられたリレーの論理和をとることである。30F
5(2684)生成のための処理のしくみは、各送電線
のGBの組合せ、であり、処理2の演算は組合せられた
リレーの論理和をとることである。30F6(268
5)生成のための処理のしくみは、各送電線の79の組
合せ、であり、処理2の演算は組合せられたリレーの論
理和をとることである。30F7(2686)生成のた
めの処理のしくみは、各送電線の86の組合せであり、
処理2の演算は組合せられたリレーの論理和をとること
である。
のしくみを、設備コードの検索によって作成する方法を
以下に示す。
る。図115はSS電気所のV母線グループに所属する
送電線用の保護リレーの中のSMの設備コード例であ
る。
引出し口につながっている場合のSMの設備コードであ
り、レベル3が送電線を表わす引出し口名、レベル4が
SMを表わす。レベル1のSSは電気所名,レベル2の
Vは母線グループ名である。
いる場合のSMの設備コードであり、レベル5が送電線
を表わす副引出し口名、レベル6がSMを表わす。レベ
ル3は主引出し口名であり、レベル4は分岐点番号であ
る。分岐点番号はBP1でなければならない。副引出し
口に保護リレーが所属しているということは、その保護
リレーが引外すしゃ断器が副引出し口に所属していると
いうことである。したがってその分岐点はしゃ断器の母
線側にあるBP1でなければならない。レベル1,レベ
ル2は(a)と同じである。
ドは図115に示したものと同様であり、レベル4また
はレベル6がそれぞれのリレー名になっている他は図1
15と同じである。図114に示した、30F1〜30
F7生成のための処理のしくみである各送電線のリレー
の組合せは、このような設備コードの組合せで表わすこ
とになる。また、図77(a)に示したように設備コー
ドとPOS番号は1:1に対応するので処理のしくみを
POS番号で表わすこともできる。POS番号で表わす
と図77(b)に示したようにSV,TMの変化情報に
直結する。
生成された集約表示30F1〜30F7は2次SVであ
り、電気所にそのようなリレーは存在しないが、図81
に示した設備コードの階層体系(拡張)と設備コード化
ルールに準じて設備コード化することができるし、設備
コード化しておけば各種検索ができるので活用し易くな
る。図116はそのようにして作成した30Fの設備コ
ード例である。30Fは各送電線のリレー情報を合成し
た情報であるから引出し口に所属させることはできな
い。したがって30Fはレベル3として母線グループに
直接所属させる。各リレーの設備コードに図115
(b)の形態のものがあったとしても30Fの設備コー
ドは図116のようになる。
割付けてもよい。そのようにすれば、2次SVを通常の
SVと同じように取扱うことができるようになる。
2生成のための処理のしくみ作成のフローチャートであ
る。図114に示したように、30F2生成のための処
理のしくみは各送電線のSMの組合せである。30F2
の生成は、処理のしくみとして組合せられた各送電線の
SMのSV情報つまり変化情報の論理和をとることであ
る。つまり30F2は各送電線のSMのどれかが動作す
ると表示される。
の抽出(2740)を実行する。引出し口に所属する設
備の中からSMの抽出(2741)を実行する。つま
り、この引出し口の設備コードの中から図115の
(a)または(b)の設備コードに合致する設備コード
を検出する。すなわちレベル1,レベル2が当該電気所
の当該母線グループになっている設備コードの中で、レ
ベル3が当該送電線名,レベル4がSMになっている設
備コードか、またはレベル4がBP1でレベル5が当該
送電線名,レベル6がSMになっている設備コードが、
検索している設備コードである。
合せ作成(2742)を実行する。次に、母線グループ
の全引出し口について終了したかどうかの判定(274
3)を行ない、未了ならば次の引出し口に移動(274
4)して同じ処理を行なう。母線グループの全引出し口
について終了したら、当該母線グループについての30
F2生成のための処理のしくみ作成が終了する。
ープ毎の30F2生成のための処理のしくみ作成のフロ
ーチャートである。
めの処理のしくみ作成(2750)は図117のフロー
チャートで示した処理のことである。この処理が電気所
の全母線グループについて終了したかどうかの判定(2
751)を行ない、未了ならば次の母線グループに移動
(2752)して同じ処理を行なう。終了ならば電力系
統の全電気所について終了したかどうかの判定(275
3)を行ない、未了ならば次の電気所に移動(275
4)して同じ処理を行なう。終了ならばすべての処理が
完了し、電力系統全体における母線グループ毎の30F
2生成のための処理のしくみ作成が完了する。
とつの母線グループにおける各送電線のSMの組合せで
あるが、30F3〜30F7についても同様にして処理
のしくみを作成することができる。30F1については
ひとつの母線グループにおける各送電線の全リレーを組
合せる。また、30F1については30F2〜30F7
の組合せで処理のしくみを作ることもできる。
したが、最後に図79,図80に沿って処理のしくみの
作成方法について要約する。・送電線保護のリレーの集
約表示生成のための処理のしくみ作成ルールは下記のT
1,T2である。 T1:母線グループ内の各送電線の同機能リレーの組合
せ作成 T2:Aの設備コード化ルール ・処理1は、T1,T2のルールを用いて、設備コード
の中から実際の電力系統に対応した、母線グループ内の
各送電線の同機能リレーの組合せを作成することであ
る。 ・処理2は、処理1で作成した処理のしくみに沿って、
同機能リレーの論理和演算によってリレーの集約表示を
生成することである。なお、30F1については、T1
の中の"同機能リレー"を"リレー"に置換えればよい。
示に関するものであるが、変圧器保護のリレーやその他
の設備の保護のリレーの集約表示に関しても同じように
して処理のしくみを作成することができる。
19〜図125を参照して以下に示す。
ある。甲母線2770,乙母線2771と送電線277
7が引出し口2772を介してつながっている。引出し
口2772は、開閉器として断路器LS1(277
3),LS2(2774),LS6(2776)としゃ
断器CB1(2775)を有し、いくつかのTMとその
ためのトランスデューサを有する。VL2784は線路
電圧用TMとそのトランスデューサ,I2785は電流
用TMとそのトランスデューサ,S2786は位相差用
TMとそのトランスデューサである。また、VB278
3は母線電圧用TMとそのトランスデューサである。
圧変成器,PT2(2779)は乙母線2771用電圧
変成器,43PT2780は母線電圧切替え用の切換え
スイッチ,PT3(2781)は送電線2777用電圧
変成器である。CT2782は送電線2777用電流変
成器である。
784で線路電圧を測定する。I2785で送電線の電
流を測定し、S2786で母線電圧と線路電圧の間の位
相差を測定する。これらのTM情報をテレコン装置を介
して電気所から計算機に伝送する。TMは他にもある
が、選択TMの説明に関連しないものは省略してある。
図120は開閉器と選択TM項目の組合せの例である。
口の開閉器とその開閉器の選択時に伝送するTM,いわ
ゆる選択TMの組合せの例を示す。
避けるため常時は全TM項目を低頻度で伝送し、状変の
あったTM項目は状変時に伝送し、運転員が開閉器を選
択した時はその開閉器と予め組合せを決めたTM項目だ
けを高頻度に伝送して、運転員に必要な情報を必要度に
応じて提供するようにしている。
せはどのようにするのが良いかは運用方針にもよるが、
図120に示した組合せはその一例である。
器LS1(2773)とLS2(2774)の選択時に
は対応するTM項目はない。しゃ断器CB1(277
5)の選択時には、母線電圧VB2783,線路電圧V
L2784,母線電圧と線路電圧の位相差S2786と
送電線電流I2785のTM情報を伝送し表示する。運
転員はそれらのTM情報で母線と送電線の状況を確認し
てしゃ断器CB1(2775)の操作等、次の行動に移
ることができる。
線路電圧VL2784と送電線電流I2785のTM情
報を伝送して表示する。運転員はそれらのTM情報で送
電線の状況を知ることができる。
って、選択TMの項目を決め、運転員を支援する。図1
20の例では、しゃ断器の選択時は母線電圧,線路電
圧,電流,母線電圧と線路電圧の位相差を送信し、しゃ
断器より送電線側の断路器の選択時は線路電圧と電流を
送信し、しゃ断器より母線側の断路器の選択時は送信の
指定はしない、という選択TMとなっている。
に示したような開閉器とTM項目との関係づけを、各送
電線に対して予め行なっておかなければならない。図1
21はしゃ断器と選択TMの設備コードの例である。
ある。レベル1のSSは電気所名,レベル2のVは母線
グループ名である。レベル3は引出し口名であり送電線
名が入るが、ここではアミカケ表示してある。レベル4
のCB1がしゃ断器を表わす。(b)は母線電圧TMの
設備コードである。
設備コードと同じである。レベル3のVBが母線電圧T
Mであることを示す。母線電圧TMは母線グループに直
接所属する。(c)は線路電圧TMの設備コードであ
り、(d)は送電線電流TMの設備コードであり、
(e)は母線電圧と線路電圧の位相差TMの設備コード
である。
1〜レベル3は(a)と同じであり、レベル4がそれぞ
れVL,I,Sとなっている。しゃ断器と、母線電圧以
外のTMは同じ引出し口に所属するので、設備コードは
この様な形態となる。断路器の設備コードも同様であ
る。
例である。これは、しゃ断器が副引出し口に所属する場
合の設備コードで、レベル1のSSは電気所名,レベル
2のVは母線グループ名,レベル3のアミカケ部が主引
出し口名,レベル4のBP1が分岐点番号,レベル5は
副引出し口名すなわち送電線名であり、ここではアミカ
ケ表示してある。レベル6のCB1がしゃ断器を表わ
す。レベル4の分岐点番号は、しゃ断器がつながってい
るので、BP1である。
線電流TM,位相差TMの設備コードも図122と同様
で、レベル1〜レベル5は、図122と同じであり、レ
ベル6がそれぞれVL,I,Sとなる。母線電圧TMは
母線グループに直接所属するので、この場合も図121
(b)である。断路器の設備コードはしゃ断器の設備コ
ードと同様である。
ては、しゃ断器に対しては、しゃ断器と同じ引出し口に
所属する線路電圧TM,送電線電流TM,位相差TM
と、母線グループに所属する母線電圧TMの設備コード
を検索して、図120の如く組合せる。断路器に関して
は、断路器番号がLS6〜LS9のものに対しては、断
路器と同じ引出し口に所属する線路電圧TMと送電線電
流TMの設備コードを検索して、図120の如く組合せ
る。断路器番号がLS1〜LS5のものに対しては選択
TMは無い。
作成方法は、設備コードが図121の形態の場合でも、
図122の形態の場合でも同じである。このようにして
作成される図120の表は、設備コードで表現してもよ
いし、POS番号で表現してもよい。
る開閉器と選択TMとの組合せ作成のフローチャートで
ある。
0)を実行し、その引出し口に所属する開閉器の設備コ
ードの収集(2821)を実行する。収集した開閉器の
設備コードの中からひとつの開閉器の設備コードの抽出
(2822)を実行する。抽出した開閉器の設備コード
が、しゃ断器の設備コードかどうかの判定(2823)
を行ない、しゃ断器の設備コードである場合は、VB,
VL,I,SのTMの抽出と当該しゃ断器との組合せ作
成(2824)を実行する。
の設備コードであるが、その断路器の番号がLS6以上
かどうかの判定(2825)を行なう。LS6以上の場
合は、VL,IのTMの抽出と当該断路器との組合せの
作成(2826)を実行する。断路器の番号がLS6以
上でなければLS5以下なので、TMとの組合せは無
い。
ての開閉器について終了したかどうかの判定(282
7)を行ない、未了ならば、次の開閉器の設備コードに
移動(2828)して同じ処理を行なう。全ての収集し
た開閉器について終了したら、続いて母線グループの全
ての引出し口について終了したかどうかの判定(282
9)を行ない、未了であれば、次の引出し口に移動(2
830)して同じ処理を行なう。母線グループのすべて
の引出し口について終了したら、ひとつの母線グループ
における開閉器と選択TMとの組合せ作成は完了する。
Mとの組合せ作成のフローチャートである。
択TMとの組合せ作成(2840)の処理は図123の
フローチャートで示した処理のことである。この処理が
電気所の全母線グループについて終了したかどうかの判
定(2841)を行ない、未了ならば、次の母線グルー
プに移動(2842)して、同じ処理を行なう。電気所
の全母線グループについて終了したら、電力系統の全電
気所について終了したかどうかの判定(2843)を行
ない、未了ならば、次の電気所に移動(2844)して
同じ処理を行なう。電力系統の全電気所について終了し
たら、電力系統全体の開閉器と選択TMとの組合せ作成
は完了する。
合の選択TMのための処理のしくみ作成について行なっ
たが、主回路設備が変圧器や調相設備等の場合でも同様
である。
TMの概要を示す。系統情報2850は、計器用変圧器
からの電圧情報,計器用変流器からの電流情報のような
電力系統の電気情報や温度,圧力等の電力系統の物理情
報も含めた、電力系統の情報である。トランスデューサ
2851は電力系統の諸々の情報を直流電圧か直流電流
に変換するトランスデューサであり、その出力2852
を符号化2858において、アナログ/ディジタル変換
後、ディジタル符号化してテレコン装置親局に送信す
る。
からの選択により選択完了した開閉器の情報である。選
択TM記憶手段2856は、選択TMにおける開閉器と
選択TM項目との組合せを記憶している記憶手段であ
る。符号化2858は、開閉器選択2853からどの開
閉器が選択されているかを判別し、選択TM記憶手段2
856に記憶されている開閉器と選択TM項目との組合
せの中から該当する選択TM項目を抽出し、その選択T
M項目のトランスデューサ出力2852を選び出して符
号化し、送信信号2859を生成してテレコン装置親局
に送信する。
図78に示した処理のしくみ記憶手段2108であり、
図119〜124を参照して示した方法で作成した、開
閉器と選択TM項目との組合せを記憶している。その中
から当該電気所分2855をテレコン装置子局の選択T
M記憶手段2856に入力しておき、選択TM情報の送
信に使用する。
ている情報の中から、当該電気所分の選択TMのための
処理のしくみをテレコン装置子局の選択TM記憶手段2
856に入力する方法としては、計算機からテレコン装
置を経由してダウンラインローディングする方法もある
し、人がコピーする方法もある。いずれにしても最初に
1回実施すればよい。
目を計算機から指示する方法もある。以上にて事例3項
の 3.選択TMのための処理のしくみの作成の説明が終了
したが、最後に図79,図80に沿って処理のしくみ作
成方法について要約する。 ・送電線用開閉器の選択TMのための処理のしくみの作
成ルールは下記のT1,T2である。 T1:開閉器と、その開閉器の種類と部位に対応して決
められたTM項目との組合せの作成 T2:A,Bの設備コード化ルール ・処理1は、T1,T2のルールを用いて、設備コード
の中から実際の電力系統に対応した開閉器と選択TM項
目との組合せを作成することである。 ・処理2は、処理1で作成した処理のしくみに沿って、
開閉器の選択時に該当するTM情報を送信することであ
る。
ものであるが、変圧器や調相設備等の選択TMについて
も同様である。
26〜図133を参照して以下に示す。
理のしくみの作成 図76のテレコン装置親局2040の表示情報を系統盤
2060に渡すときの情報選別のための処理のしくみの
作成について示す。
して把握し、監視制御することができるようにするため
に設置する。したがって重要な情報に限定して表示す
る。電気所からはテレコン装置を経由して多くの情報が
伝送されて来るが、その中から電力系統の全貌を把握す
るのに必要な情報を選別する。選別する情報は、例え
ば、ある電圧階級以上の系統のしゃ断器,保護リレー,
切替えスイッチ,母線電圧,電流等である。電力系統の
詳細な情報はCRTの画面で把握することができる。C
RT画面は一枚あたりの表示量は少ないが、画面枚数を
増すことで多くの情報を表わすことができる。
である。図126の例では、(1)電圧階級66kV以
上の電気所の、(2)しゃ断器,リレー,切替えスイッ
チのSV情報と、(3)母線電圧,電流のTM情報、を
選別して系統盤に渡す場合を示している。情報選別のた
めの処理のしくみは、これらの要求仕様に合致する実際
の電力系統の設備を表わす一覧表の如きものである。
した方法によって行なう。すなわち、処理のしくみ作成
手段2140は設備データ記憶手段2106に記憶され
ている設備コードの中から、処理のしくみ作成ルール記
憶手段2107に記憶されている、図126に示した要
求仕様と設備コード化ルールとに合致する設備コードを
検索して一覧表の如きものを作り、処理のしくみ記憶手
段2108に記憶させる。このようにして作成した一覧
表の如きものが処理のしくみである。設備コードの形態
や検索のやり方は既に示した他の事例と同じであるから
説明は省略する。
処理のしくみを用いて系統盤に情報を渡す方法としては
次のa,b,cの三つのケースがある。 a.図78の監視制御手段2144が表示情報を選別し
て系統盤に渡すケース b.テレコン装置親局が表示情報を選別して系統盤に渡
すケース c.テレコン装置親局は無差別に表示情報を渡し、系統
盤が選別して取込むケース
44は設備状態記憶手段2105に記憶されている表示
情報の中から、処理のしくみ記憶手段2108に記憶さ
れている処理のしくみに合致する表示情報を選別して監
視制御情報2145として系統盤に渡す。図76の系統
盤2060は受取った表示情報に基づいて監視制御を行
なう。
ン装置親局から系統盤への表示情報の選別送信の状況を
示す。このケースにおいては計算機を介さずにテレコン
装置親局から表示情報を直接系統盤に渡す。それだけ計
算機の負荷が軽くなる。テレコン装置親局2861の中
の表示送信2862は、テレコン装置子局から受信した
表示情報2860のうち選別情報記憶手段2865に記
憶された選別情報2867に合致した表示情報2869
を系統盤2870に渡す。系統盤2870は受取った表
示情報に基づいて監視制御を行なう。
る選別情報は表示情報選別のための処理のしくみであ
り、処理のしくみ記憶手段2108からダウンラインロ
ーディングまたは人によるコピー等の方法で記憶させた
ものである。このような処理は最初に1回だけ実行すれ
ばよい。
盤におけるテレコン装置親局からの表示情報の選別受信
の状況を示す。このケースにおいては、テレコン装置親
局2880は計算機に渡す表示情報と系統盤に渡す表示
情報を区別する必要がないので負荷が軽くなる。系統盤
2882内の表示受信2883は、テレコン装置親局2
880から受信した表示情報2881のうち選別情報記
憶手段2886に記憶された選別情報2887に合致し
た表示情報を選別して取込み監視制御2889に渡す。
監視制御2889は受取った表示情報に基づいて監視制
御を行なう。
る選別情報は表示情報選別のための処理のしくみであ
り、処理のしくみ記憶手段2108からダウンラインロ
ーディングまたは人によるコピー等の方法で記憶させた
ものである。このような処理は最初に1回だけ実行すれ
ばよい。
る系統盤に渡す表示情報選別のための処理のしくみ作成
のフローチャートである。
90)を実行し、その母線の電圧階級が66kV以上か
どうかの判定(2891)を行なう。66KV以上であ
れば、ひとつの引出し口の抽出(2892)を行ない、
その引出し口に所属する設備の中からしゃ断器,リレ
ー,スイッチ,母線電圧TM,電流TM、の抽出(28
93)を行ない、処理のしくみとして登録(2894)
する。一方、母線の電圧階級が66kV未満の場合は上
記の処理をバイパスする。
口について終了したかどうかの判定(2895)を行な
い、未了ならば次の引出し口に移動(2896)して、
同じ処理を行なう。終了ならば当該母線グループにおけ
る、系統盤に渡す表示情報選別のための処理のしくみ作
成は終了する。
示情報選別のための処理のしくみ作成のフローチャート
である。ひとつの母線グループにおける系統盤に渡す表
示情報選別のための処理のしくみ作成(2910)は、
図129のフローチャートで示した処理のことである。
その他の処理は、図124の処理2840を処理291
0に置換えたと考えた場合と同じである。
作成の説明が終了したが、最後に図79,図80に沿っ
て処理のしくみの作成方法について要約する。 ・系統盤に渡す情報選別のための処理のしくみ作成ルー
ルは下記のT1,T2である。 T1:66kV以上の系統のしゃ断器,リレー,スイッ
チ,母線電圧TM,電流TMを選別する。 T2:Aの設備コード化ルール ・処理1は、T1,T2のルールを用いて、設備コード
の中から実際の電力系統に対応したしゃ断器,リレー,
スイッチ,母線電圧TM,電流TMの一覧表の如きもの
を作成することである。 ・処理2は、処理1で作成した処理のしくみに沿って、
系統盤に表示情報を渡すことである。
処理のしくみの作成 図76の伝送装置2070は当該制御所と隣接する他制
御所や給電所との間で情報をやりとりするための伝達装
置である。したがって図76の伝送装置2070は隣接
する他制御所や給電所と伝送路によってつながれている
ものとする。当該制御所内の情報の中から隣接する他制
御所や給電所で必要とする情報を選別して伝送装置20
70を経由して伝送する。逆に隣接する他制御所や給電
所から当該制御所の必要とする情報を伝送してもらう。
ための処理のしくみは、図78の処理のしくみ作成手段
2140にて作成し、処理のしくみ記憶手段2108に
記憶させておく。監視制御手段2144は、設備状態記
憶手段2105に記憶されている表示情報の中から処理
のしくみ記憶手段2108に記憶されている処理のしく
み2142に該当する表示情報を選別して監視制御情報
2145として伝送装置2070に渡す。
やり方は先に示した「4−1.系統盤に渡す情報選別の
ための処理のしくみの作成」と同様である。伝送装置の
場合と系統盤の場合で異なるのは、図80のT1(21
60)の要求仕様と表示情報を選別して受取った後の処
理である。伝送装置と系統盤とでは目的と機能が異なる
ので、このことは当然であるが、表示情報の選別におけ
る処理のしくみの作成方法や選別のやり方は同じという
ことである。したがって表示情報の選別に関しては4−
1の説明における系統盤を伝送装置に置換えればよい。
例である。図131に示された条件を、図80のT1
(2160)の要求仕様として処理のしくみを作成す
る。
が、4−1において系統盤に渡す情報選別に関して図7
8,図127〜図130を参照して示したことは、系統
盤を伝送装置に置換えれば同じであるから説明は省略す
る。
た情報を伝送装置に渡すこともあるが、その場合の情報
選別についても、計算機の生成した情報に設備コード化
ルールに則った命名をしておけば、これまで示した表示
情報と同じ方法で情報選別することができる。
す情報選別のための処理のしくみの作成の説明が終了し
たが、最後に図79,図80に沿って処理のしくみの作
成方法について要約する。 ・伝送装置に渡す情報選別のための処理のしくみ作成ル
ールは下記のT1,T2である。 T1:66kV以上の系統のしゃ断器,リレー,母線電
圧TMを選別する。 T2:Aの設備コード化ルール ・処理1は、T1,T2のルールを用いて、設備コード
の中から実際の電力系統に対応したしゃ断器,リレー,
電圧TMの一覧表の如きものを作成することである。 ・処理2は、処理1で作成した処理のしくみに沿って、
伝送装置が情報を取込むことである。
くみの作成 SOEはsequence of eventの略で、しゃ断器やリレー
の動作状況を時刻とともに記憶しておき、必要に応じて
その内容を取出せるようにしたものである。指定された
情報を常時記憶するが、記憶容量には限度があるので常
に最新の情報を記憶する一方で古い情報は順に消去す
る。またSOEの記憶容量には限度があるのですべての
情報を記憶させる訳ではなく、重要な情報を選別して記
憶するように指定する。
ゃ断器とリレーの情報は重要な情報であり、高速で複雑
な動作をするので、SOEに記憶させておいて必要な時
に取出して使用する。
備コードの中から実際の電力系統に対応した処理のしく
みを作成する。処理のしくみの作成方法は4−1,4−
2に示した方法と同じであるから説明は省略する。
Eの概要である。SOEに記憶された情報はテレコン装
置子局から常時伝送している訳ではなく、制御所から要
求のあった時だけ要求された情報を伝送する。
気所の諸々の変化情報である。SOE2921は系統情
報2920の中からSOE項目記憶手段2923に記憶
されているSOE指定項目2924に合致した情報を選
別して取込んで記憶する。新しい情報を順に記憶し古い
情報は順に消去する。制御所から読み出し要求2925
があった時には要求された項目の情報を取出してSOE
情報2926を制御所に送信する。
図78の処理のしくみ記憶手段2108であり、その中
から図132のSOE項目指定に基づいて作成した処理
のしくみを、SOE項目記憶手段2923に、ダウンラ
インローディングまたは人によるコピー等により記憶さ
せる。
明が終了したが、最後に図79,図80に沿って処理の
しくみ作成方法について要約する。 ・SOE項目指定のための処理のしくみ作成ルールは下
記のT1,T2である。 T1:66kV以上の系統のしゃ断器,リレーを選別す
る。 T2:Aの設備コード化ルール ・処理1は、T1,T2のルールを用いて、設備コード
の中から実際の電力系統に対応したしゃ断器,リレーの
一覧表の如きものを作成することである。 ・処理2は、処理1で作成した処理のしくみに沿って、
SOEが指定された系統情報を取込むことである。
34〜図149を参照して以下に示す。
系統設備の変化情報を特定するための番号であり、テレ
コン装置親局と子局とがPOS番号を共有することによ
って電力系統設備の状態を正しく送受信することができ
る。POS番号は一組のテレコン装置の中ではユニーク
である。つまり、ひとつの変化情報に対してひとつのP
OS番号を与える。POS番号は電力系統設備の変化情
報に対応させるので、図77に示したように電力系統設
備を表わす設備コードとも対応させる。
応の状況を示す。電力系統2970からの系統情報29
71はテレコン装置子局2972からテレコン装置親局
2974に伝送される。電力系統2970の設備に関す
る情報2975は設備データ記憶手段2976に予め記
憶させてある。POS番号2977を、テレコン装置子
局2972と、テレコン装置親局2974と、設備デー
タ記憶手段2976と、が共有することによって系統情
報2971すなわち各設備の状態を制御所にて把握する
ことができる。POS番号2977は人が決めてもよい
し、何らかの方法で自動的に決めてもよい。
による情報の対応を示す。図135は図78の一部を抜
粋しPOS番号2979を追記したものである。
は、テレコン装置子局2132からテレコン装置親局2
134に伝送される。電力系統の設備に関する情報21
37は設備データ記憶手段2106に予め記憶させてあ
る。処理のしくみ作成手段2140は、設備データ記憶
手段2106に記憶されている設備コード2138と処
理のしくみ作成ルール記憶手段2107に記憶させてあ
る処理のしくみ作成ルール2139とを用いて演算する
ことによって処理のしくみ2141を作成して処理のし
くみ記憶手段2108に記憶させる。
2132と、テレコン装置親局2134と、設備データ
記憶手段2106と、が共有することによって、各設備
の状態を制御所にて把握することができる。そのPOS
番号2979は処理のしくみ作成手段2140が生成し
て処理のしくみ記憶手段2108に記憶させているもの
である。
号を生成する方法を以下に示す。図136は設備コード
とPOS番号を示す。
系統の構成に沿って電力系統の個々の設備を階層的に特
定するためのコードであり、電力系統の個々の設備を6
レベルのコードで特定する。
S番号の欄に示した1,2,3,4・・・nのPOS番号
で変化情報を持つ電力系統の設備を個々に特定する。設
備の欄のM1,M2,M3,M4・・・Mnが各POS番
号で特定された設備である。
のものとがある。設備の種類,機能,性能,名称,番号
等は固定の属性であるが、開閉器は開,閉の二つの状態
をもち、運用によって開の状態になったり閉の状態にな
ったりする。保護リレーは動作の状態と待機の状態の二
つの状態をもつ。このような二つの状態間を変化する情
報を2値情報と呼ぶ。
化するアナログ情報であるが、これをディジタル変換し
て扱うので数値情報と呼ぶ。数値情報としては、電流以
外にも電圧,有効電力,無効電力等の電気情報もある
し、雨量,温度,気体の圧力のような物理情報もある。
化する情報を変化情報と呼び、変化しない情報を固定情
報と呼ぶ。図136(a)の設備コードは設備の固定情
報を表わし、(b)のPOS番号は、テレコン装置で変
化情報を伝送する時に個々の変化情報を特定するために
用いる番号であり、親局と子局が共通のPOS番号を使
用することによって、送信した設備の変化情報を受信し
た側が正しく認識することができる。
OS番号によって特定される設備との関係を表わしたも
のがPOS表である。M1,M2,M3,M4・・・Mn
に設備の名称だけでなく属性も記入すれば便利になる。
に則って決めるが、POS番号を決めるための特定のル
ールは無い。POS番号はテレコン装置の伝送におい
て、送信側と受信側とが同じ番号を共有する、という制
約条件があるだけで、それさえ満たしていればどんな番
号の決め方でもよい。そのため、POS番号は設備コー
ドとは独立に決めておいて、後で設備コードとPOS番
号を結びつける対照表すなわちPOS表を作ることが行
われている。
電力系統内での位置づけが織込まれている。POS番号
はその設備の電力系統内での位置づけとは無関係の番号
でよい。POS番号は設備の変化情報に対してユニー
ク、つまり変化情報と過不足なく対応していれば、どん
な番号でもよい。つまり、POS番号の決め方には大き
な自由度がある。したがって設備コードからPOS番号
を自動的に決めることは可能である。設備コードからP
OS番号を決めると系統の構成を反映させることができ
るので、運用者にとって判り易いPOS番号とすること
ができる。
番号を自動的に決める方法を提供する。
の状況を示す。設備コード群3020は、図136
(a)に示したような設備コードの群であり、内部の○
印はひとつひとつが6レベルで表わされた設備コードで
ある。設備コードからPOS番号を生成するためには、
全設備コードを一列に並べて番号を付ければ過不足のな
いPOS番号を得ることができる。
備コードを、POS番号表3030のPOS番号欄にあ
てはまるように、一列に並べれば設備コードで表わされ
た設備にPOS番号を割付けることができる。図137
の例では設備コード群3020にある全設備コードを矢
印で示したようにPOS番号欄に割付ける。
設備の系統内での位置づけが織込まれているので、設備
コード化ルールを応用してPOS番号を決めれば設備の
並び方つまりPOS番号の配列に系統構成が反映され
る。
ールを明確にすれば、図137に示したようにして設備
コードからPOS番号を生成することができる。
,を考慮する。 POS番号は設備の変化情報と過不足なく対応する。 POS番号はできるだけ電力系統の構成を反映したも
のとする。 はPOS番号の必要条件であり、テレコン装置が正し
く情報を伝送するために物理的に必要な条件である。
は必ずしも必要な条件ではないが、人にとってPOS表
が判り易く、かつ扱い易くなる。
維持しながら、変化情報を一列に並べれば、,の条
件を満たすことができる。そのような変化情報の並べ方
の例を以下に示す。
報を持つ設備を示す。図138は、図81に示した設備
コードの階層体系(拡張)の中から、引出し口の部分と
副引出し口の部分を、変化情報を持つ設備に着目して抜
き出したものである。
備のうち、変化情報を持つ設備だけを示したものであ
る。引出し口には、分岐点も所属するが分岐点は変化情
報ではなく、POS番号には関係ないので省いてある。
(b)は副引出し口と所属する設備を示したものであ
る。副引出し口に所属する設備はすべて変化情報を持
つ。なお、引出し口,副引出し口そのものは開閉器群の
総称であり、変化情報を持たない。
化情報を持つ設備だけに限定すると、(a)も(b)も
同じ構成となる。また、設備コードをPOS番号に変換
するために設備を一列に並べることを考えると、引出し
口がレベル3であること、副引出し口がレベル5である
ことは関係なくなる。ひとつの設備の状態を伝送するの
に、SVでは1ビット,TMでは1ワードを要するた
め、SVとTMを分けてPOS番号を決めるのがよい。
SVの方が数が多いので、まずはSVに着目してPOS
番号を決める。
ブロック化を示す。図138(a),(b)のTMを除
外し、レベルを外すと図139のようになる。引出し
口,副引出し口自体は固定情報しか持たない設備である
が、引出し口,副引出し口に所属する開閉器,リレー,
スイッチをまとめてSVブロックと考える。引出し口ブ
ロックと副引出し口ブロックとは同じ構成になる。
に示した引出し口では開閉器としてLS1,LS2,L
S6の断路器とCB1のしゃ断器があり、リレーとして
は図111に示したSM,SB,GM,GB,79,8
6のリレーがあり、スイッチとしては例えば43RCが
ある。スイッチはこれまで示していなかったが、ここに
例示した43RCスイッチは再閉路の使用−除外用の切
替えスイッチである。どのようなスイッチをテレコン装
置で伝送するかは運用方針による。
と構成は同じであるが、開閉器についてはLS1,LS
2の断路器が副引出し口には存在しないという違いはあ
る。以上のような送電線用引出し口に所属するSV情報
を持つ設備のかたまりをひとつの引出し口ブロックとし
てとらえ、各SVに引出し口ブロック内の順序をつけて
並べる。
Vの例である。図140に表わすように、送電線用引出
し口ブロックのSVを、設備種類別としては、開閉器,
リレー,スイッチの順に並べ、更に開閉器については母
線に近い開閉器から順に並べ、リレーについては機能別
に順に並べ、スイッチについても機能別に順に並べ、全
体を一列に並べて引出し口ブロック内の順番をつける。
ロック内の順番を示す。変圧器用引出し口ブロック,調
相設備用引出し口ブロックについても同様に、開閉器,
リレー,スイッチの順にSVを一列に並べて順番をつけ
る。
ブロック化を示す。図141(a)は母線ブロック、
(b)はブスタイブロック、(c)は変圧器ブロック、
(d)は所内共通ブロック、である。
1の設備コードの階層体系(拡張)からSVのかたまり
に着目して分解し取出したものである。(a)の母線ブ
ロックには開閉器は所属しない、(b)のブスタイブロ
ックには開閉器,リレー,スイッチが所属する。ブスタ
イは引出し口と同様の構成となっている。(c)の変圧
器ブロックには変圧器保護リレーとスイッチが所属す
る。変圧器は複数の母線につながるため、電流差動リレ
ーのように全体にまたがる保護リレーやスイッチはどこ
かの母線グループに所属させるのではなく、変圧器本体
に所属させている。(d)の所内共通ブロックは電気所
共通設備のブロックのSVである。例えば、警報関係,
テレコン装置関係,建屋関係,所内電源関係,変圧器関
係,その他、がある。このような所内共通設備のSVに
ついても設備種類の順序,同一種類内の各設備の順序を
予め決めておいて、各SVの所内共通ブロック内の順序
を決める。
ク化を示す。引出し口ブロック1(3111),引出し
口ブロック2(3112),引出し口ブロック3(31
13)・・・引出し口ブロックn(3120)は、図13
9に示したような引出し口ブロックであり、それぞれの
引出し口ブロックの内部は図140に示したようになっ
ている。
送電線用引出し口ブロック,変圧器用引出し口ブロッ
ク,調相設備用引出し口ブロックの順とする。更に送電
線用引出し口ブロックの順序については系統運用の便宜
上決められた送電線の順とし、変圧器用引出し口ブロッ
クについては、変圧器の号器番号の順とし、調相設備用
引出し口ブロックについても号器番号の順とする。nヶ
の引出し口用ブロックに続いて母線ブロック3121,
ブスタイブロック3122を順に並べる。
更に内部のSVを並べればひとつの母線グループ全体の
SVを順に並べたことになる。図142に示したような
ひとつの母線グループの全ブロックをまとめて並べたも
のを母線グループブロックとする。
全ブロックである。母線グループブロック1(313
1)〜母線グループブロックm(3140)はそれぞれ
母線グループ1〜母線グループmの母線グループブロッ
クであり、それぞれが図142に示したようになってい
る。当該電気所にはmヶの母線グループがあるものとす
る。変圧器ブロック1(3141)〜変圧器ブロックt
(3150)は第1号〜第t号の変圧器ブロックであ
る。変圧器本体はどの母線グループにも所属しないので
母線グループブロックの次に並べる。所内共通ブロック
3151は所内共通設備のブロックである。所内共通設
備は電気所に直接所属するので最後に配置している。
変圧器ブロック,所内共通ブロックの中のSVを図14
2,図141,図140に示したように並べると、電気
所の全SVが一列に並び、ひとつの電気所におけるSV
のPOS番号を決めることができる。
よる表現の例である。POS番号を使ってSVを伝送す
る場合は、図144に示すように1ビットでSVの1量
を表わし、16ビットで1ワードとする。図144には
1ワード分だけを示したが、続いて第2ワード,第3ワ
ード,・・・のようにワード数を増せば、ワード数×16
量のSVを伝送することができる。POS番号をワー
ド,ビットで表現するとSVと伝送の関係が判り易くな
る。
たように、電気所のSVを一列に並べて順に番号をつけ
ればPOS番号ができ上がり、POS番号への要求事項
,を満たすことが判る。つまり、SVを一列に並べ
るので電気所のSVとPOS番号は、1:1に過不足な
く対応し、の要求を満たす。また、電気所の全ブロッ
クを系統の構成を考慮して一定の順に並べ、各ブロック
内のSVを系統の構成を考慮して一定の順に並べるの
で、電力系統の構成をPOS番号に反映させることにな
り、の要求も満たす。
OS番号を、設備コードを使用して生成することができ
る。
のSVの順序づけのフローチャートである。
位の引出し口ブロックの抽出(3260)を実行する。
図139,図140に引出し口ブロックとその中のSV
の例を示したが、引出し口は設備コードのレベル3また
はレベル5に着目し、その中のSVはレベル4またはレ
ベル6に着目して抽出する。
ち、開閉器,リレー,スイッチの順序づけ(3261)
を行なう。図140は送電線用引出し口ブロックにおけ
るSVを持つ設備の順序例である。続いて予備分のそう
入(3262)を実行する。将来の追加の可能性を考え
て引出し口ブロック毎に適宜予備分を追加する。
終了したかどうかの判定(3263)を行ない、未了で
あれば次の順序の引出し口ブロックに移動(3264)
して同じ処理を行なう。引出し口ブロックの順位は、主
回路設備の種類別には送電線用,変圧器用,調相設備用
の順とし、更に種類毎には順位の高い引出し口ブロック
から順に処理する。
母線ブロックの抽出とリレー,スイッチの順序づけ(3
265)を実行する。続いてブスタイブロックの抽出
と、開閉器,リレーの順序づけ(3266)を実行す
る。続いて母線グループ全体での予備分のそう入(32
67)を実行して、ひとつの母線グループブロックのS
Vの順序づけを終了する。
POS番号生成のフローチャートである。
270)を行ない、母線グループブロックのSVの順序
づけ(3271)を実行する。処理3271は、図14
5のフローチャートで示した処理のことである。次に、
電気所の全母線グループについて終了したかどうかの判
定(3272)を行ない、未了ならば次の順位の母線グ
ループに移動(3273)して同じ処理を行なう。電気
所の全母線グループについて終了したら、次の処理に移
る。なお、母線グループ間の順位は例えば電圧階級の高
い順とする。
(3274)を実行し、その中のリレー,スイッチの順
序づけ(3275)を行なう。その後、予備分のそう入
(3276)を行なう。すべての変圧器ブロックについ
て終了したかどうかの判定(3277)を行ない、未了
ならば次の順位の変圧器ブロックに移動(3278)
し、同じ処理を行なう。変圧器ブロックの順位は、例え
ば変圧器の号器番号順とする。すべての変圧器ブロック
について終了したら所内共通ブロックの抽出とその中の
SVの順序づけ(3279)を行なう。続いて電気所全
体に対する予備分のそう入(3280)を行なって、最
後にSVの順序のPOS番号への変換(3281)を行
なう。予備分も含めてSVの並んだ順に番号を割付けれ
ばそれがPOS番号となる。
番号,ビット番号を割付ける。1ワードに16ビットが
割当てられるので、1ワードでSV16量のPOS番号
とすることができる。ワード番号は1,2,3・・・と増
し、ビット番号は1〜16の繰返しである。これでひと
つの電気所におけるSVのPOS番号生成を完了する。
OS番号生成のフローチャートである。
を実行し、電気所におけるSVのPOS番号の生成(3
291)を実行する。処理3291は、図146のフロ
ーチャートで示した処理である。続いて電力系統の全電
気所について終了したかどうかの判定(3292)を行
ない、未了ならば次の電気所に移動(3293)して同
じ処理を行なう。全電気所について終了したら電力系統
全体の電気所毎のSVのPOS番号生成は完了する。
に示す。図148はTMのブロック化を示す。
ある、VLは線路電圧,Iは電流,Pは有効電力,Qは
無効電力,Whは電力量,Varhは無効電力量であ
る。(b)は母線ブロックのTM項目例である。VBは
母線電圧である。(c)はブスタイブロックのTM項目
例である。Iは電流,Pは有効電力,Qは無効電力,W
hは電力量,Varhは無効電力量である。(d)は変
圧器ブロックのTM項目例である。タップ位置は変圧器
の巻線比切換用タップの位置である。(e)は所内共通
ブロックのTM項目例である。雨量,積雪量,その他で
ある。
ロックを順に並べ、更に各ブロック内のTM項目を順に
並べて電気所全体での順序づけをし、それをテレコン装
置のワードに対応させてTMの電気所単位のPOS番号
を生成することができる。TMの方がSVよりも項目が
少なくやり方もより簡単であるので、後の説明は省略す
る。
給電所との間で選別された情報の伝送を行なうが、その
ためのPOS番号が必要である。そのPOS番号を生成
する方法について以下に示す。
されたPOS番号を示す。図149(a)は各電気所毎
のPOS番号であり、各電気所のテレコン装置子局はこ
れらのPOS番号を使用して、SV,TMをテレコン装
置親局に伝送する。これらの各電気所毎のPOS番号の
生成方法については図136〜図148を参照して示し
た。図149(b)は各電気所毎の選別されたPOS番
号である。
するのは、各電気所から伝送されて来たSV,TMの中
から選別されたものである。図149(b)の選別され
たPOS番号3321〜3330は、各電気所の全PO
S番号の中から選別されたSV,TMに対応するPOS
番号だけを選別したものである。したがって、選別され
たPOS番号3321〜3330はそれぞれ、とびとび
の番号になっている。Sヶの電気所を順に並べるための
電気所順情報を与えると、図149(b)に示したよう
に各電気所の選別されたPOS番号3321〜3330
を順に並べることができる。このように、順に並べた各
電気所の選別されたPOS番号3321〜3330に、
改めて全体を通した一連の番号を与えれば伝送装置20
70用のPOS番号を得ることができる。
9として、図131に示した伝送装置に渡す情報選別の
要求仕様に加えて電気所順の情報を与えれば、処理のし
くみ作成手段2140は伝送装置用POS番号を生成す
ることができる。
ン装置のPOS番号は電気所の全てのSV,TMに対し
て電気所単位でPOS番号を割付けたものであるのに対
して、伝送装置のPOS番号は対象とする全電気所の、
選別されたSV,TMに対してPOS番号を割付けるも
のであるから、伝送する情報の選別と各電気所の順序づ
けが必要となる。情報の選別は事例4項の4−2で示し
た方法で行ない、各電気所の順序を表わす情報を新たに
与えてやれば全電気所を通した伝送装置用のPOS番号
を生成することができる。
うに電気所のPOS番号から選別してもよいし、POS
番号をつける前に選別してもよい。
たが、最後に図79,図80に沿って処理のしくみ作成
方法について要約する。 ・POS番号生成のための処理のしくみ作成ルールは下
記のT1,T2である。 T1:引出し口ブロック,母線ブロック,ブスタイブ
ロック,変圧器ブロック,所内共通ブロック内のSV,
TMの順序づけ ブロックの順序づけ 送電線の順序づけ SV,TMの順序をテレコン装置のワードビットに変
換 T2:A,Bの設備コード化ルール ・処理1は、T1,T2のルールを用いて、設備コード
を基に実際の電力系統に対応したSV,TMの順序づけ
を行ないPOS番号を割付けることである。 ・処理2は、処理1で作成したPOS番号を使ってテレ
コン装置や伝送装置によって、SV,TMを伝送するこ
とである。
項について示した。
事例5項の概要である。図150はこれまで示してきた
事例1項〜事例5項の概要を一覧表として示したもので
あり、各事例項目毎に、対象情報,処理1で作成する処
理のしくみ,処理2、を簡単に示してある。
り、SV,TMである。処理1の作成する処理のしくみ
は、図79,図80に示した処理1によって作成する処
理のしくみの内容を示している。処理2は図79に示し
た処理2であるが、処理1によって作成した処理のしく
みに沿って、変化情報をどのように処理するかを示して
いる。
あるから改めて説明することは省略する。
事例5項のまとめと特徴である。図150は各事例項目
において示した内容をそのまま簡略化して示したもので
あるが、図151は図150を基にして各事例項目の共
通点と特徴に着目してまとめたものである。
流の生成、2.リレーの集約表示、を総合して、2次T
Mおよび2次SVの生成に関しては、 ・処理1は、要求仕様と系統構成とに基づいた、変化情
報を持つ設備の組合せの作成であり、 ・処理2は、変化情報の組合せ演算による新しい変化情
報の生成である。事例3項の選択TMに関しては ・処理1は、要求仕様と系統構成とに基づいた、開閉器
と変化情報を持つ設備との組合せ作成であり、 ・処理2は、開閉器の選択による変化情報の伝送であ
る。 なお、開閉器と選択スイッチは1:1の関係にあり、処
理のしくみは選択スイッチと変化情報を持つ設備の組合
せでもある。処理2の起動は選択スイッチの操作によ
る。
置への情報,4−3.SOE項目の指定、を総合して、
情報選別については ・処理1は、要求仕様と系統構成とに基づいた、装置や
機能と変化情報を持つ設備との組合せ作成であり、 ・処理2は、装置や機能への変化情報の選別取込みであ
る。
報を持つ設備の順序づけによるPOS番号の割付けであ
り、 ・処理2は、POS番号を使った、テレコン装置による
変化情報の伝送である。
容を更にまとめると、 ・処理1は、要求仕様と系統構成とに基づいた、変化情
報を持つ設備の、組合せ、順序づけ、装置や機能との組
合せ、の作成である。
組合せである。その場合は、処理2の演算により新しい
変化情報を生成することが多い。しかし事例3項の選択
TMにおいては新しい変化情報は生成されない。それは
開閉器の選択情報は使用するが、開閉器の開または閉の
状態情報は使用しないからである。選択TMは形の上で
は変化情報を持つ設備の組合せであるが、内容的には装
置や機能との組合せに近い。それは開閉器の選択スイッ
チとの組合せと考えるとよりはっきりする。
つ設備を組合せて更に順序をつけることである。この順
序がPOS番号という新しい情報を生み出す。
機能と変化情報を持つ設備との組合せを作成すること
は、変化情報の選別となる。
みと、要求仕様とに基づいて変化情報の処理を行なうこ
とである。
図152は、図79に示した処理1(2151)と処理
2(2152)の概要をこれまで示した事例の内容に基
づいて整理したものである。
る時の着眼点は、 ・処理1は個々の系統の構成に対応する処理, ・処理2は系統構成から独立した処理、 に分解することである。
ための要求仕様と処理2のための要求仕様に分解する。
処理1のための要求仕様は、系統の構成に関わる要求仕
様ではあるが、個々の系統の構成には関わらない一般的
な要求仕様である。処理2の要求仕様は系統構成には関
わらない要求仕様である。
検索を行なって、要求仕様と実際の系統構成とに基づい
て設備の、組合せ、順序づけ、装置や機能との組合せ、
を作成することである。
とに基づいて変化情報の処理を行なうことである。その
処理内容は数値演算,論理演算等の演算,情報の選別,
伝送,等である。
と系統構成とに基づく処理であるから最初に1回だけ実
行すればよい。要求仕様や系統構成が変らない限り新た
に実行する必要はない。処理2は状変時や定期処理等必
要に応じて実行する。
み作成ルールは、総合すると図152に示したように下
記のT1,T2である。 T1:変化情報の処理における、系統の構成に関わる要
求仕様 T2:設備コード化ルール ・処理1は、T1,T2のルールを用いて、設備コード
から実際の電力系統に対応した、変化情報を持つ設備
の、組合せ、順序づけ、装置や機能との組合せ、を作成
することである。 ・処理2は、処理1で作成した処理のしくみを使って、
要求仕様に基づいた変化情報の処理を行なうことであ
る。
行なってきたが、本発明においては、設備コードと設備
コード化ルールとを用いて、要求仕様と系統構成とに基
づいた処理のしくみを自動的に作成することが特徴であ
る。
項と、そのまとめを図150〜図152を参照して示し
た。本発明のポイントは、変化情報の処理のための処理
のしくみの作成であるが、その範囲は事例1項〜事例5
項に限定されるものではなく、上記のT1,T2のルー
ルによって作成されるものすべてが含まれる。すなわ
ち、T1の要求仕様の具体的な与え方によってどんな処
理のしくみでも作成することができる。また、処理2の
対象となる変化情報はSV,TMに限定されるものでは
なく、電力系統監視制御のすべての変化情報が含まれ
る。
のように、処理1により作成される処理のしくみが、変
化情報を持つ設備の組合せである場合は、処理2を実行
することによって新たな変化情報を生じる。こうして生
じた新しい変化情報を表わすための新しい設備データが
必要になる。
しい設備データの生成について示す。図153におい
て、設備1の設備データは、設備コード1(338
0),属性1(3381),変化情報1(3382)を
持つ。設備2の設備データは、設備コード2(338
3),属性2(3384),変化情報2(3385)を
持つ。
設備コード2(3383)との組合せを生成する。処理
2により、設備コード1(3380)で指定された変化
情報1(3382)と設備コード2(3383)で指定
された変化情報2(3385)とから、要求仕様で指定
された演算によって新しい変化情報3388を得る。新
しい変化情報3388を特定するための何らかの情報が
必要である。
88を特定するための新しい設備コード3386と新し
い属性3387を示す。
はVBは共通であるから、新しい設備コード3386を
得るためには、図91に示したように、レベル4または
レベル6のIの代りにVBIを入れればよい。また、新
しい属性3387を得るためには電流の設備データ属性
のうち、それが"電流"であることを示す部分を"皮相電
力"に置換えればよい。
似的な設備であるが、新しい設備コード3386と新し
い属性3387を上記のようにして生成すれば、実在す
る設備と同じ方式で設備データ化することができる。勿
論実在しない設備であるから他の方法で表わしても構わ
ない。
はI1,I2はそれぞれレベル4またはレベル6であ
り、I1+I2はI1の所属する引出し口またはI2の
所属する引出し口に所属させることは不可能で、図10
1,図103に示したようにその上位の母線グループに
所属させる。したがってI1+I2のレベルはレベル3
となる。新しい設備コード3386はレベル3で特定さ
れ、設備コード1(3380)と設備コード2(338
3)から1号,2号のような号線または号器の数字を除
去したコードとする。また新しい属性3387も属性1
(3381)と属性2(3384)から号線または号器
を表わす数字を除去したものとする。
に該当する設備は実際には存在しない仮想的な設備とな
る。勿論実在しない設備であるから他の方法で表わして
も構わない。
個々のリレーを特定するのは図115に示したようにレ
ベル4またはレベル6であるが、それらを組合せた新し
い設備コード3386は、図116に示したように母線
グループに所属しレベル3で特定されるようにする。新
しい属性3387は元の設備の属性から送電線名や号器
番号を除去したものにする。勿論集約表示は実在しない
設備であるから他の方法で表わしても構わない。
演算によって新しい変化情報を生成するとともに、元の
設備コードから設備コード化ルールに則った新しい設備
コードを生成し、元の属性から共通部を残すことによっ
て新しい属性を生成することができる。それは変化情報
の組合せによって新しい変化情報を生成する場合に共通
することであり、事例1項の1−1,1−2,事例2項
に限定されることではない。
化ルールに則った新しい設備コードや新しい属性を与え
る場合には、その処理は設備の組合せ作成に引続いて行
なう。事例1項の1−1においては図92の処理246
4に続いて行ない、事例1項の1−2においては図10
4の処理2585に続いて行ない、事例2項においては
図117の処理2742に続いて行なう。
って特定しておけば、元の変化情報と同じように、設備
コードで検索やその他の処理を行なうことができるので
扱い易くなる。
備データの変更等において、設備データは、基本的には
人が入力するが、人は設備コードの一部を入力するだけ
で後は設備コード化ルールの特徴を利用して自動的に完
成させる方法について、図154〜図160を参照して
以下に示す。
の形態を示す。図139に引出し口ブロックのSVを、
図148(a)に引出し口ブロックのTMを示したが、
図154は引出し口ブロックのSVとTMの設備コード
の形態を示す。すなわち同じ引出し口に所属する設備の
設備コードの形態である。
閉器とリレーの設備コードと、図84に示したスイッチ
とTMの設備コードとをまとめて示したものである。図
154において、引出し口の設備コード3390以外
は、引出し口に所属するそれぞれの設備の種類名で代表
させてある。実際の引出し口ブロックにおいてはそれぞ
れの種類の中にいくつかの設備があり、設備コードのレ
ベル4で特定されている。レベル1〜レベル3はすべて
引出し口の設備コード3390と同じである。
ードのレベル4の内容例である。図155(a)は開閉
器の設備コードのレベル4である。開閉器の設備コード
のレベル4は図140と同じであり、LS1,LS2,
CB1,LS6である。実際にはこれらの開閉器の設備
コードのレベル1〜レベル3は引出し口と同じで、S
S,V,Aとなる。
ベル4である。リレーの設備コードのレベル4は図14
0と同じであり、SM,SB,GM,GB,79,86
である。レベル1〜レベル3は引出し口と同じで、S
S,V,Aとなる。
レベル4である。スイッチの設備コードのレベル4は図
140と同じであり、43RCである。レベル1〜レベ
ル3は引出し口と同じで、SS,V,Aとなる。
ル4である。TMの設備コードのレベル4は図148
(a)と同じであり、VL,I,P,Q,Wh,Var
hである。レベル1〜レベル3は引出し口と同じで、S
S,V,Aとなる。
たように、同じ引出し口ブロックのすべての設備コード
のレベル1〜レベル3は引出し口の設備コード3390
と同じであり、レベル4が図155(a),(b),
(c),(d)に示したようになっている。つまり、引
出し口ブロック内で各設備を区別するのはレベル4だけ
である。逆に言えば、同じ引出し口ブロックの設備コー
ドはレベル1〜レベル3は共通であるから、レベル4を
区別する情報だけを入力して、レベル1〜レベル3には
引出し口自体の設備コードを自動的に付加する様にすれ
ば、各設備の設備コードを得ることができる。このこと
は設備コード化ルールから明らかである。
す。図156は設備コードを入力するためのCRT画面
のイメージである。いくつかの設備コードが表示できる
ようになっていて、設備コード毎のレベル1〜レベル6
のコード記入枠が設定されている。設備コードを入力す
る人は、図76に示した入力手段2102を使用して設
備コードの各記入枠に該当するコードを記入する。
ド3440として、レベル1にSS,レベル2にV,レ
ベル3にAが記入されている。この設備コード3440
はこの状態ではSS電気所のV母線グループのA引出し
口を示している。2行目の設備コード3441にはレベ
ル4にLS1,3行目の設備コード3442にはレベル
4にLS2,4行目の設備コード3443にはレベル4
にCB1,5行目の設備コード3444にはレベル4に
LS6が記入されている。
ら順に埋まっていなければならない。図156の2行目
〜5行目のものはレベル4しか記入されていないので設
備コードとして完成されていない。
において下位の設備は上位の設備に所属させる。したが
って、上位の設備の設備コードに続いて、その設備に所
属する下位の設備の設備コードを記入すると、設備コー
ドの上位のレベルは、その上の行にある上位の設備と同
じになる。
分は記入を省略して、"設備コードを完成させよ"という
指示を与えると、省略された上位のレベルに上の行と同
じコードを自動的に埋め込むようにさせることで、設備
コードを完成させることができる。
係と設備コードの入力の順序関係とを結びつければ、設
備コード化ルールの特徴を利用して入力の簡便化を行な
うことができるということである。
いう指示を与えた時は、未完成の設備コードは先行する
設備に所属する設備のものである、という前提で未記入
の上位のレベルを埋め込む、ということである。
の行も未完成の場合は、更にその上の行の設備と同じに
する、というようにして未記入の上位レベルに埋め込む
べきコードが有るところまで遡って、その設備コードと
同じコードを、未記入の上位レベルに埋め込む。途中の
未完成の同位の設備コードも同時に完成させる。上の行
が同位の設備であり、その行の設備コードが既に完成さ
れている場合はその設備コードの上位レベル分を埋め込
む。同位の設備の設備コードの上位レベル分は、共通の
所属先設備の設備コードと同じである。
合に同じことをすることは誤操作であるが、本来上位に
ある筈の設備の設備コードが当該設備より下位レベルま
で定義されている、という矛盾で操作誤りを発見するこ
とができる。
41については、レベル1〜レベル3のアミカケ部に1
行目3440と同じSS,V,Aを自動的に埋め込むよ
うにする。図156の3行目3442については、2行
目3441のレベル1〜レベル3が未記入であるので、
更に上の1行目3440のレベル1〜レベル3を自動的
に埋め込むようにする。4行目3443,5行目344
4についても同様である。
状態から2行目〜5行目のレベル1〜レベル3のアミカ
ケ部を同時に埋め込むことができる。したがって2行目
〜5行目のアミカケ部は人が記入する必要がなく、人の
手間を省くとともに記入誤りも無くなる。
つ未記入部分を埋め込むこともできる。
レベル4だけを記入し、"設備コードを完成させよ"とい
う指示を与えると、2行目3441のレベル1〜レベル
3のアミカケ部にSS,V,Aが自動的に埋め込まれ
る。この状態で3行目3442のレベル4を記入する。
3行目3442の設備は、2行目3441の設備に所属
する訳ではなく同位であり、同じ引出し口に所属する。
その場合2行目3441のレベル1〜レベル3には、2
行目3441の設備と3行目3442の設備が共に所属
する上位設備の設備コードが埋め込まれているので、3
行目3442のレベル1〜レベル3のアミカケ部に、2
行目3441のレベル1〜レベル3のコードを埋め込ん
でも良い。4行目3443,5行目3444についても
同様である。
の所属関係と設備コードの入力順序とを結びつけ、設備
コード化ルールの特徴を利用することによって、設備コ
ードの入力を簡便化することができる。その場合、設備
コードの入力順序は上位の設備を先に入力し、それに所
属する設備を続いて入力する。
力法を示す。図157は、図156と同じように、設備
コードを入力するためのCRT画面のイメージである。
1行目は引出し口の設備コード3450である。2行目
3451には、開閉器のパターン番号"PS"が、レベル
4に記入されている。開閉器のパターン番号は、図15
5(a)に示したような開閉器の組合せに対して割付け
た識別番号である。すなわちパターン番号は開閉器の組
合せを表わす。
に示した(LS1,LS2,CB1,LS6)の組合せ
を表わしているとすると、このパターン番号を分解する
と、図157の2行目〜5行目のレベル4は順にLS
1,LS2,CB1,LS6が記入されていることと等
価になり、図156に示した例と同じものになる。
にして、未記入のレベル1〜レベル3に、1行目の引出
し口の設備コード3450と同じ、SS,V,Aを埋め
込むと2行目〜5行目の設備コードが完成する。つま
り、図157においては、2行目3451のレベル4に
開閉器のパターン番号"PS"を記入するだけで、2行目
から5行目に入る開閉器の設備コードを完成させること
ができる。
入力法は、引出し口ブロックだけでなく図141,図1
48に示したその他のブロックにおいても適用できる。
また、パターンによる入力法は、開閉器のパターンだけ
でなく、リレーのパターン,スイッチのパターン,TM
のパターン等にも適用できる。
ドの形態を示す。図158は、図154と同様にして、
副引出し口に所属するSVとTMを示したものである。
すなわち、図18に示した副引出し口と開閉器とリレー
の設備コードと、図85に示したスイッチとTMの設備
コードとをまとめて示したものである。図158におい
て、副引出し口の設備コード3460以外は副引出し口
に所属するそれぞれの設備の種類名で代表させてある。
実際の副引出し口ブロックにおいては、それぞれの種類
の中にいくつかの設備があり、設備コードのレベル6で
特定されている。レベル1〜レベル5はすべて副引出し
口の設備コード3460と同じである。
の内容は図155に示したものと同様であるが、副引出
し口の性質上一般には単一引出し口ブロックまたは主引
出し口ブロックよりも設備の数が少ない。例えば、副引
出し口ブロックの開閉器の数は明らかに少ない。また、
しゃ断器を持たない副引出し口ブロックにはリレーは無
い。
ドの簡便入力法と、図157を参照して示した設備コー
ドのパターンによる入力法は、図158に示した副引出
し口ブロックについても同様に適用できる。単一引出し
口ブロックと主引出し口ブロックのレベル4を、副引出
し口ブロックではレベル6に置換えて考えればよい。
る設備データの生成の状況を示す。図159の設備デー
タ記憶手段2106は、図76の設備データ記憶手段2
106である。これまでの説明では電力系統の設備情報
を設備データ記憶手段2106に入力するのは人の作業
によるものとして説明してきた。
に、図156,図157を参照して示した方法を用い
て、簡略表現の設備コード入力するだけで、それを受け
て個々の設備コードを自動的に完成させ、更に属性情報
を加えることによって設備データを生成する方法を示
す。
ードに関する情報であり、人が作成して設備コード作成
手段3471に入力する。設備情報3470としては、
引出し口ブロックの設備コード入力の場合には、引出し
口自体の設備コードと所属する設備のレベル4またはレ
ベル6の情報を入力する。レベル4またはレベル6の情
報入力は、図156に示した方法または図157に示し
た方法による。
は、図76の設備コード作成ルール記憶手段2110で
あり、設備コード作成のためのルールを記憶している。
設備コード作成手段3471は入力された引出し口の設
備コードと、簡略表現の設備コードと、設備コード作成
ルール3473と、を基にして引出し口ブロック内の各
設備の設備コードを生成する。
備コード3474と人が入力する属性情報3476とを
組合せて設備データ3477を生成し、設備データ記憶
手段2106に記憶させる。このような方法により設備
データを作成すれば、人は引出し口の設備コードと簡略
表現の設備コードを入力するだけで、設備コード作成ル
ールによって、引出し口ブロック内の各設備の本来の設
備コードを完成させる。
生成のフローチャートである。
(3480)を行ない、続いて開閉器,リレー,スイッ
チ,TMの情報入力(3481)を行なう。これらの情
報の入力は、図156を参照して示した方法または図1
57を参照して示した方法によって行なう。これらの入
力された設備情報と設備コード作成ルールとに基づい
て、設備コード生成(3482)を実行する。続いて属
性情報入力(3483)を行ない、上記の生成した設備
コードと入力した属性情報とを組合せて設備データ生成
(3484)を実行する。
データの生成は、図139に示した引出し口ブロックの
SVと図148(a)に示した引出し口ブロックのTM
について示したが、図141(a),(b),(c),
(d)に示した他のブロックのSV,図148(b),
(c),(d),(e)に示した他のブロックのTM、
の設備データ生成に関しても同様である。
2110に記憶されている、簡略表現の設備コードから
本来の設備コードを完成させるための、設備コード作成
ルールK1〜K3は下記である。 K1:上位先行のルール K2:設備パターン化のルール K3:設備コード化ルール
設備コードを入力して"設備コードを完成させよ"という
指示を与えたときは、簡略表現の設備コードに先行する
設備コードが系統構成において上位の設備の設備コード
である、と見なして処理することである。
統の上位にある設備を先に入力し、続いてその設備に所
属する下位の設備を入力し、このルールを適用すると、
既に図156を参照して示したようにして設備コードを
完成させることができる。未記入の上位レベルには、先
行する上位の設備の設備コードを埋め込む。つまり、系
統構成上の設備の上位,下位の関係を設備コードの入力
の順序と結びつけることによって、設備コード化ルール
の特徴を利用して設備コードの未完成分を自動的に完成
させることができる。
るのは、"設備コードを完成させよ"という指示に対して
だけである。レベル1から順に入力して完成させる設備
コードについては、K1の上位先行のルールは関係な
い。また、完成された設備コードについてもK1のルー
ルは関係ない。完成された設備コードはそれぞれ独立で
ある。
設備の組合せに対して、その組合せを特定するためのパ
ターン番号を割付けることであり、逆にパターン番号を
入力することにより複数の設備の入力を一度に行なうこ
とができる。したがってK1のルールとの組合せで設備
コードの入力を更に簡略化することができる。
11に示したが、引出し口ブロックのリレー,スイッ
チ,TMについてもそれぞれリレーパターン,スイッチ
パターン,TMパターンを設定することができる。リレ
ーパターンは保護方式によって決まり、スイッチパター
ンは保護方式と制御方式で決まり、TMパターンは監視
制御方式で決まる。したがってリレー,スイッチ,T
M,毎にそれぞれの方式に対応したいくつかのパターン
を準備しておけばよい。場合によってはリレー,スイッ
チ,TMを総合した複合パターンを想定することもでき
る。
Aの設備コード化ルールのことである。
ブロックに関しても同様である。なお、パターンを特定
するものはパターン番号には限定されない。また、図1
56,図157における設備コードの入力はCRT画面
イメージで説明したが、コーディングシートによる方法
等もあり、CRT画面による入力には限定されない。ま
た、コードの入力の方法についてもキーボード等の入力
手段によるものもあるし、対話型によるもの、予め準備
したものの中から選択するやり方等、色々あるが、その
ような入力方法には限定されない。
る。
形態および図161〜図169を参照して以下に示す。
である。図161に示した第8の実施の形態のブロック
図は、図75に示した第7の実施の形態のブロック図と
同じ構成である。
は、電力系統を監視制御するための演算を行なう計算機
4100と、電力系統と計算機間の情報を伝送するテレ
コン装置とから構成されている。計算機4100は、運
転員と対話するためのキーボード等の入力手段4102
と、表示装置であるCRT4101とを備えている。テ
レコン装置は、親局装置4040と子局装置4011〜
4020とから構成され、伝送路4031で結ばれてい
る。この他に制御所には電力系統全体を表示し、監視制
御するための系統盤4060、隣接する他制御所や給電
所等と情報をやりとりするための伝送装置4070も備
えられている。
ブロック図である。図162に示した第8の実施の形態
の計算機のブロック図は、図76に示した第7の実施の
形態の計算機のブロック図と殆ど同じであり、図162
には処理のしくみ記憶手段がないことが相異点である。
段と、監視制御手段と、設備コード作成手段と、を備
え、内蔵するプログラムにより各種演算を実行し、処理
のしくみの作成と電力系統の監視制御を行なう。入出力
処理手段4103は、テレコン装置親局4040、CR
T4101、入力手段4102、系統盤4060および
伝送装置4070とのインターフェースとして設けら
れ、情報の受渡しを行なう。
置親局4040から送られてくる表示情報を記憶する。
設備データ記憶手段4106は、電力系統の設備に関す
るデータを記憶している。そのデータの内容は、各設備
を電力系統内で個々に特定する設備コード部と、その設
備の各種属性や、実系統上での名称や番号、テレコン装
置との対応を示すPOS番号等を表す属性部と、から成
っている。処理のしくみ作成ルール記憶手段4107
は、設備データ記憶手段4106に記憶された設備デー
タの設備コードから、処理のしくみを作成するための処
理のしくみ作成ルールを記憶している。
系統監視制御のためのルールを記憶している。設備コー
ド作成ルール記憶手段4110は、人が設備コードを入
力する際に、設備コードの一部を入力するだけで設備コ
ードを自動的に完成させるためのルールを記憶してい
る。
いる設備データは、第7の実施の形態において図76の
設備データ記憶手段2106に記憶される設備データと
同じである。設備コード化ルールも第7の実施の形態と
同じである。また、第7の実施の形態において図77を
参照して示したことは、第8の実施の形態においても同
じである。
統の構成に基づいた処理を合理化する手段を提供するも
のである。
を示す。図163は第7の実施の形態の図78と殆ど同
じであるが、処理のしくみ記憶手段が無いこと、逆に処
理のしくみの作成要求が有ることが相異点である。その
相異点に基づく演算の違いはあるが、それ以外は第7の
実施の形態において、図78を参照して示したことと同
じである。第7の実施の形態と同じ部分の説明は省略す
る。
御手段4144からの作成要求4146に対応して、設
備データ記憶手段4106に記憶された設備コード41
38と、処理のしくみ作成ルール記憶手段4107に記
憶された処理のしくみ作成ルール4139とに基づいて
処理のしくみ4141を作成して、監視制御手段414
4に渡す。処理のしくみ作成ルール記憶手段4107は
図162に示した処理のしくみ作成ルール記憶手段41
07である。
4105に記憶された表示情報4136と、監視制御ル
ール記憶手段4109に記憶された監視制御ルール41
43と、設備データ記憶手段4106に記憶された設備
データ4138と、処理のしくみ作成手段4140の作
成した処理のしくみ4141と、を用いて状変処理や複
数の変化情報を組合せて新しい変化情報を生成する処理
等を行ない、監視制御情報4145を出力する。監視制
御ルール記憶手段4109は図162に示した監視制御
ルール記憶手段4109である。
を組合せるかについては、処理のしくみ4141がそれ
らの変化情報を持つ系統設備の組合せを示し、変化情報
の組合せ演算のやり方については、監視制御ルール41
43が示す。すなわち、変化情報の組合せ処理について
は、組合せを作る処理と変化情報の演算をする処理との
二つの処理に分解する。
て示したことは第8の実施の形態においても同じであ
る。ただし、第8の実施の形態においては処理のしくみ
記憶手段が無く、監視制御手段4144が処理2を実行
する時に、その処理2に必要な範囲の処理のしくみを作
成するよう、処理のしくみ作成手段4140に作成要求
4146を与える。
は、作成要求4146が与えられた時に、作成要求41
46によって要求された範囲の処理のしくみ4141を
作成し、監視制御手段4144に渡す。要求された範囲
の処理のしくみとは、例えば、監視制御手段4144が
状変処理をしようとする時に、その状変処理に関連する
範囲の処理のしくみである。
のしくみを作成することにすれば、電力系統全体に亘る
処理のしくみ記憶手段は不要となる。
の形態においては、電力系統全体に亘っての設備の組合
せを示すテーブルの如きものであるが、第8の実施の形
態においては、その時の処理2において必要な部分だけ
である。
4140が、設備データ記憶手段4106に記憶された
設備コード4138と、処理のしくみ作成ルール記憶手
段4107に記憶された処理のしくみ作成ルール413
9と、を用いて演算することによって処理のしくみを作
成することは、第7の実施の形態において図78を参照
して示したことと同じであるが、処理のしくみ作成をい
つ、どの範囲で実行するか、は監視制御手段4144か
ら与えられる作成要求4146によって決められる。監
視制御手段4144は処理2を実行しようとする時に作
成要求4146を出す。 処理のしくみ作成ルールT
1,T2は第7の実施の形態と同じである。
した第8の実施の形態の演算と、図78を参照して示し
た第7の実施の形態の演算とは、処理のしくみ作成のタ
イミングと範囲が異なることが相異点であり、その他は
同じである。
要である。処理のしくみ作成手段4140は、設備コー
ド4138と、T1のルール4160と、T2のルール
4161と、作成要求4146と、を用いて演算するこ
とによって処理のしくみ4141を作成する。図164
は第7の実施の形態の図80に対して作成要求4146
を追加したものとなっている。作成要求4146によっ
て処理のしくみ作成のタイミングと範囲が決められる。
処理のしくみを作成することと、そのために処理のしく
み記憶手段が無いこと、が第8の実施の形態と第7の実
施の形態の相異点であり、その他のことについては第8
の実施の形態は第7の実施の形態と同じである。
作成事例として以下の1〜4を示す。 1.2次TMのための処理のしくみの作成 2.2次SVのための処理のしくみの作成 3.選択TMのための処理のしくみの作成 4.情報選別のための処理のしくみの作成 2次TM,2次SV,選択TM,情報選別,等の意味は
第7の実施の形態と同じである。
ールと設備コードの作成方法は第7の実施の形態と同じ
である。すなわち、図4〜図16を参照して示した第1
の実施の形態〜第6の実施の形態のものに、図81〜図
85を参照して示した、変化情報を扱うための拡張を施
したものである。
の実施の形態と図165,図166を参照して以下に示
す。
ための処理のしくみの作成。 第7の実施の形態において図86,図87を参照して示
したことは第8の実施の形態においても同じである。
て示したことは第8の実施の形態においても同じであ
る。図88の表の電圧と電流の組合せの部分が処理のし
くみであるが、第8の実施の形態においては、この組合
せを電力系統全体に亘ってまとめて作成する訳ではな
く、処理2のために必要な分だけ作成する。第7の実施
の形態において図89〜図91を参照して示したことは
第8の実施の形態においても同じである。
くみ作成のフローチャートである。監視制御手段414
4が処理のしくみ作成を要求するのは、状変に対応して
処理2が必要になった時である。したがって、図164
の作成要求4146としては状変情報が与えられる。
変かどうかの判定(4200)を行ない、母線電圧の状
変である場合は、当該母線グループの母線電圧TMと全
引出し口の電流TMとの組合せの作成(4201)を実
行する。母線電圧は全引出し口に対して共通であるか
ら、母線電圧の状変があれば全引出し口の皮相電力の生
成が必要となる。
の電流の状変かどうかの判定(4202)を行ない、引
出し口の電流の状変である場合は、当該引出し口の電流
TMと母線電圧TMとの組合せの作成(4203)を実
行する。引出し口の電流の状変でもない場合は、皮相電
力とは無関係の状変であるから上記の処理はバイパスす
る。
み作成を終了し、処理のしくみを監視制御手段4144
に渡す。以上にて事例1項の 1−1.電圧と電流とから皮相電力生成のための処理の
しくみの作成の説明が終了したが、最後に図79,図1
64に沿って処理のしくみの作成方法について要約す
る。 ・処理のしくみ作成ルールは下記T1,T2である。 T1:母線電圧TMと電流TMとの組合せ作成 T2:Aの設備コード化ルール ・処理1は、作成要求に基づき、T1,T2のルールを
用いて、設備コードの中から実際の電力系統に対応した
母線電圧TMと電流TMとの組合せを作成することであ
る。 ・処理2は、処理1で作成した処理のしくみに沿って、
母線電圧TM情報×電流TM情報、の演算によって皮相
電力を生成することである。
流生成のための処理のしくみの作成 第7の実施の形態において図94〜図97を参照して示
したことは第8の実施の形態においても同じである。図
97の表の電流I1と電流I2の組合せの部分が処理の
しくみであるが、第8の実施の形態においては、その組
合せを電力系統全体に亘ってまとめて作成する訳ではな
く、処理2のために必要な分だけ作成する。
第8の実施の形態においても同じである。
くみ作成のフローチャートである。
流の状変かどうかの判定(4220)を行ない、引出し
口の電流の状変である場合は、並列の引出し口の電流T
Mの抽出と組合せの作成(4221)を実行する。引出
し口の電流の状変ではない場合は、合計電流の生成とは
関係が無いので上記の処理はバイパスする。
み作成を終了し、処理のしくみを監視制御手段4144
に渡す。図105,図107〜図110を参照して示し
たことは第8の実施の形態おいても同じである。
の処理のしくみの作成の説明が終了したが、最後に図7
9、図164に沿って処理のしくみの作成方法について
要約する。 ・処理のしくみ作成ルールは下記T1、T2である。 T1:I1の電流TMとI2の電流TMとの組合せ作成 T2:Aの設備コード化ルール ・処理1は、作成要求に基づき、T1、T2のルールを
用いて、設備コードの中から実際の電力系統に対応した
I1の電流TMとI2の電流TMとの組合せを作成する
ことである。 ・処理2は、処理1で作成した処理のしくみに沿って、
I1の電流TM情報+I2の電流TM情報、の演算によ
ってI1とI2の合計電流を生成することである。
の実施の形態と図167参照して以下に示す。
14を参照して示したことは第8の実施の形態において
も同じである。図114の表の、母線グループ毎の各送
電線の同機能リレーの組合せが処理のしくみであるが、
第8の実施の形態においては電力系統全体に亘ってまと
めて作成する訳ではなく、処理2のために必要な分だけ
作成する。
は第8の実施の形態においても同じである。
ための処理のしくみ作成のフローチャートである。
うかの判定(4230)を行ない、引出し口のSM状変
の場合は、当該引出し口の所属する母線グループの抽出
(4231)を行ない、続いて当該母線グループに所属
する引出し口のSMの収集と組合せ作成(4232)を
実行する。引出し口のSM状変ではない場合は、30F
2とは関係ないので上記の処理はバイパスする。
ープの30F2生成のための処理のしくみの作成を終了
し、処理のしくみを監視制御手段4144に渡す。
線グループにおける各送電線のSMの組合せであるが、
30F3〜30F7についても同様にして処理のしくみ
を作成することができる。30F1についてはひとつの
母線グループにおける各送電線の全リレーを組合せる。
また、30F1については30F2〜30F7の組合せ
で処理のしくみを作ることもできる。
示に関するものであるが、変圧器保護のリレーやその他
の設備の保護のリレーの集約表示に関しても同じように
して処理のしくみを作成することができる。
したが、最後に図79,図164に沿って処理のしくみ
の作成方法について要約する。 ・送電線保護のリレーの集約表示生成のための処理のし
くみ作成ルールは下記のT1,T2である。 T1:母線グループ内の各送電線の同機能リレーの組合
せ作成 T2:Aの設備コード化ルール ・処理1は、作成要求に基づき、T1,T2のルールを
用いて、設備コードの中から実際の電力系統に対応した
母線グループ内の各送電線の同機能リレーの組合せを作
成することである。 ・処理2は、処理1で作成した処理のしくみに沿って、
同機能リレーの論理和演算によってリレーの集約表示を
生成することである。
同機能リレー"を"リレー"に置換えればよい。
の実施の形態と図168を参照して以下に示す。
22を参照して示したことは、第8の実施の形態におい
ても同じである。
の組合せ作成のフローチャートである。選択TMにおけ
る処理のしくみ作成要求は、開閉器の選択操作に基づい
て与えられる。
かどうかの判定(4240)を行ない、送電線の開閉器
の選択である場合は続いて、しゃ断器の選択かどうかの
判定(4241)を行なう。しゃ断器の選択の場合に
は、VB,VL,I,SのTMの抽出と当該しゃ断器と
の組合せの作成(4242)を実行する。
S6以上の断路器の選択かどうかの判定(4243)を
行ない、番号がLS6以上の断路器の選択である場合
は、VL,IのTMの抽出と当該断路器との組合せの作
成(4244)を実行する。番号がLS6以上の断路器
ではない場合は上記の処理はバイパスする。
い場合には、他の選択TMの処理(4245)を実行す
る。
場合の選択TMのための処理のしくみを作成を終了し、
処理のしくみを監視制御手段4144に渡す。
して示したことは、処理のしくみ記憶手段2108と選
択TM記憶手段2856が無いことを除けば第8の実施
の形態においても同じである。第8の実施の形態におい
ては選択TM記憶手段2856が無く、選択TM項目2
857は、開閉器選択2853と一緒に制御所から伝送
されて来る。
したが、最後に図79,図164に沿って処理のしくみ
作成方法について要約する。 ・送電線用開閉器の選択TMのための処理のしくみの作
成ルールは下記のT1,T2である。 T1:しゃ断器には母線電圧,線路電圧,電流,母線電
圧と線路電圧の位相差のTMを組合せ、しゃ断器より送
電線側の断路器には線路電圧と電流のTMを組合せる。
しゃ断器より母線側の断路器にはTMは組合せない。 T2:A,Bの設備コード化ルール ・処理1は、作成要求に基づき、T1,T2のルールを
用いて、設備コードの中から実際の電力系統に対応した
開閉器と選択TM項目との組合せを作成することであ
る。 ・処理2は、処理1で作成した処理のしくみに沿って開
閉器の選択時に該当するTM情報を送信することであ
る。
の実施の形態と図169を参照して以下に示す。
理のしくみの作成 第7の実施の形態において図126〜図128を参照し
て示したことは、処理のしくみ記憶手段の無いことによ
る変形を除けば、第8の実施の形態においても同じであ
る。
示したように、処理のしくみ作成手段4140は監視制
御手段4144からの作成要求4146に基づいて処理
のしくみ4141を作成し、監視制御手段4144に渡
す。この場合の処理のしくみとは、その状変情報を系統
盤に渡すかどうかの判定である。判定の結果その状変が
系統盤に渡すべき情報であれば監視制御手段4144は
その状変情報を監視制御情報4145として系統盤に渡
す。
うち、aのケースが上記の方法である。
くみ記憶手段2108と選別情報記憶手段2865が無
く、処理のしくみ作成手段の作成した処理のしくみが選
別情報2867として直接与えられたものと同じであ
る。その他は図127を参照して示したことと同じであ
る。
くみ記憶手段2108と選別情報記憶手段2886が無
く、処理のしくみ作成手段の作成した処理のしくみが選
別情報2887として直接与えられたものと同じであ
る。その他は図128を参照して示したことと同じであ
る。
めの処理のしくみ作成のフローチャートである。
圧階級66kV以上の系統のものかどうかの判定(42
50)を行ない、電圧階級66kV以上の系統のもので
あれば、続いてしゃ断器,リレー,スイッチ,母線電圧
TM,電流TMのどれかに該当するかどうかの判定(4
251)を行ない、どれかに該当する場合は、それを処
理のしくみとして抽出(4252)する。上記のどれに
も該当しない場合は上記の処理をバイパスする。
合にはすべての処理をバイパスする。
めの処理のしくみ作成は終了し、処理のしくみを監視制
御手段4144に渡す。この場合の処理のしくみとは、
状変設備の情報が系統盤に渡すべき情報かどうかの判
定、ということである。
作成の説明が終了したが、最後に図79,図164に沿
って処理のしくみの作成方法について要約する。 ・系統盤に渡す情報選別のための処理のしくみ作成ルー
ルは下記のT1,T2である。 T1:66kV以上の系統のしゃ断器,リレー,スイッ
チ,母線電圧TM,電流TMを選別する。 T2:Aの設備コード化ルール ・処理1は、作成要求に基づき、その状変設備がT1の
ルールに該当するかどうかを、状変設備の設備コードと
T2のルールとを用いて判定することである。 ・処理2は、処理1で作成した処理のしくみに沿って系
統盤が表示情報を取込むことである。
処理のしくみの作成第7の実施の形態において示したこ
とは、処理のしくみ記憶手段の無いことによる変形を除
けば、第8の実施の形態においても同じである。また、
第7の実施の形態において、4−1項の系統盤を4−2
では伝送装置に置換えればよい、としたことも第8の実
施の形態においても同じである。また、図131を参照
して示したことは第8の実施の形態においても同じとす
る。
の作成の説明が終了したが、最後に図79,図164に
沿って処理のしくみの作成方法について要約する。 ・伝送装置に渡す情報選別のための処理のしくみ作成ル
ールは下記のT1,T2である。 T1:66kV以上の系統のしゃ断器,リレー,母線電
圧TMを選別する。 T2:Aの設備コード化ルール ・処理1は、作成要求に基づき、その状変設備がT1の
ルールに該当するかどうかを、状変設備の設備コードと
T2のルールとを用いて判定することである。 ・処理2は、処理1で作成した処理のしくみに沿って伝
送装置が情報を取込むことである。
項について示した。第7の実施の形態において図150
〜図152を参照して示したことは、第8の実施の形態
においても、下記を除いて同じである。すなわち、第8
の実施の形態においては処理のしくみは処理2を実行す
る都度作成するので、図150,図151の番号4−3
のSOE項目の指定と番号5のPOS番号の生成が無
い。また、図152の処理の頻度は、処理2と同じく必
要の都度となる。
み作成は状変に基づく作成要求によって実行する。した
がって状変が複数ある場合は順次処理となる。2次T
M,2次SVのように複数の変化情報を組合せる場合
に、組合せとなる変化情報に同時に状変があると、単純
な順次処理では無駄な処理をすることになる。この場合
には、先に作成した処理のしくみの中に含まれる変化情
報の状変による作成要求をやめるようにすればよい。
る場合には、テレコン装置親局で状変検出をして、それ
を作成要求のための状変情報として使用すればよい。実
際の状変有無にかかわらず全変化情報に対して更新した
い場合は、擬似的な状変を発生させて作成要求を出せば
よい。選択TMの場合には選択起動等の選択情報が作成
要求の基になる。
60を参照して示したことは、第8の実施の形態におい
ても同じである。
る。
の形態と図170〜図174を参照して以下に示す。
ではなく、設備データと変化情報の処理のしくみを作成
して電力系統監視制御装置に供給するための、電力系統
設備情報生成装置に関するものである。
装置は、第7の実施の形態の電力系統監視制御装置のう
ち、設備データ作成と変化情報の処理のしくみ作成の機
能を分離独立させた装置の様なものである。この電力系
統設備情報生成装置において作成した設備データと変化
情報の処理のしくみを、電力系統監視制御装置に入力す
る。
と、テレコン装置を経由して伝送されて来る表示情報
と、制御,操作の情報と、監視制御ルールと、を用いて
電力系統の監視制御を行なう。
設備情報生成装置の機能と電力系統監視制御装置の機能
を合わせたものが、第7の実施の形態の電力系統監視制
御装置と同じになる。ただし、設備データと変化情報の
処理のしくみについては、第9の実施の形態の電力系統
設備情報生成装置と電力系統監視制御装置とが同じもの
を持つことになる。
図である。第9の実施の形態は電力系統設備情報生成装
置であり、電力系統監視制御装置に渡すための、設備デ
ータと変化情報の処理のしくみを作成するための演算を
行なう計算機5100と、人と対話するためのキーボー
ド等の入力手段5102と、表示装置であるCRT51
01と、を備えている。
ロック図である。演算手段5104は、処理のしくみ作
成手段と設備コード作成手段とを備え、内蔵するプログ
ラムにより各種演算を実行し、処理のしくみの作成と設
備コードの作成を行なう。入出力処理手段5103はC
RT5101、入力手段5102とのインターフェース
として設けられ、情報の受渡しを行なう。
設備に関するデータを記憶している。そのデータの内容
は、各設備を電力系統内で個々に特定する設備コード部
と、その設備の各種属性や、実系統上での名称や番号、
テレコン装置との対応を示すPOS番号等を表す属性部
と、から成っている。処理のしくみ作成ルール記憶手段
5107は、設備データ記憶手段5106に記憶された
設備データの設備コードから、処理のしくみを作成する
ための処理のしくみ作成ルールを記憶している。
しくみ作成手段が設備コードを元に作成した処理のしく
みを記憶している。設備コード作成ルール記憶手段51
10は、人が設備コードを入力する際に、設備コードの
一部を入力するだけで設備コードを自動的に完成させる
ためのルールを記憶している。
いる設備データは、第7の実施の形態において図76の
設備データ記憶手段2106に記憶されている設備デー
タと同じである。設備コード化ルールも第7の実施の形
態と同じである。また、第7の実施の形態において図7
7を参照して示したことは、第9の実施の形態において
も同じである。
統の構成に基づいた処理を合理化する手段を提供するも
のである。
を示す。設備データ記憶手段5106は図171に示し
た設備データ記憶手段5106である。この中に記憶さ
せる設備データは第7の実施の形態にて示したように、
電力系統の中で個々の設備を特定する設備コードとその
設備の属性を表わす属性とから構成されている。これら
の設備データは設備の状態の変化による変化はしない固
定情報であり、電力系統5130の情報を基に人が設備
データ記憶手段5106に入力する。(5137)
ータ記憶手段5106に記憶された設備コード5138
と、処理のしくみ作成ルール記憶手段5107に記憶さ
れた処理のしくみ作成ルール5139とに基づいて処理
のしくみ5141を生成して、処理のしくみ記憶手段5
108に記憶させる。処理のしくみ作成ルール記憶手段
5107は図171に示した処理のしくみ作成ルール記
憶手段5107であり、処理のしくみ記憶手段5108
は図171に示した処理のしくみ記憶手段5108であ
る。
備情報生成装置が設備データと処理のしくみを作成し、
それらの情報を電力系統監視制御装置に入力し、電力系
統監視制御装置はそれらの情報と他の情報を用いて監視
制御を行なう。
のブロック図である。このブロック図は、図76に示し
た第7の実施の形態の計算機のブロック図から処理のし
くみ作成ルール記憶手段2107と設備コード作成ルー
ル記憶手段2110とを除いたものと同じになってい
る。すなわち第9の実施の形態においては、処理のしく
み作成と設備データの作成とは、電力系統設備情報生成
装置が行なうので、電力系統監視制御装置においてはこ
れらの情報の作成ルールの記憶手段は不要である。
しくみ作成手段と設備コード作成手段は含まれていな
い。ただし、設備データ記憶手段と処理のしくみ記憶手
段については、電力系統設備情報生成装置で作成した情
報を、電力系統監視制御装置が使用するため同じ情報を
記憶する記憶手段を双方の装置が持つ。
概要である。図174と図172を合成すると第7の実
施の形態の演算の概要を示した図78と同じものにな
る。図174と図172とは電力系統、設備データ記憶
手段、処理のしくみ記憶手段、の3カ所で重なり、変化
情報の処理において、処理1は電力系統設備情報生成装
置が実行し、処理2は電力系統監視制御装置が実行す
る、という分担になる。
装置が本発明の対象であり、第7の実施の形態におい
て、図79〜図160を参照して示したことは、第9の
実施の形態においても同じである。
た設備データと処理のしくみを、電力系統監視制御装置
に入力するということは、図171の設備データ記憶手
段5106と処理のしくみ記憶手段5108の記憶媒体
を、そのまま図173の設備データ記憶手段5206、
処理のしくみ記憶手段5208として置換えて使用する
ことでもよいし、コピー等の方法によって内容だけを入
力することでもよい。
る。
を示したが、これらの実施の形態における共通の特徴は
図79,図80,図164,図151〜図152を参照
して示したように、電力系統監視制御における変化情報
の処理を、処理1と処理2とに分解し、処理1は、T
1,T2のルールを用いて、電力系統の設備コードの中
から実際の電力系統に対応した設備の、組合せ、順序づ
け、装置や機器との組合せ、の作成をする、処理2は、
処理1で作成した処理のしくみを使って、別の要求仕様
に基づいた変化情報の処理を行なう、ようにすることで
ある。
求仕様 T2:設備コード化ルールである。
よって決まる。したがって処理のしくみは系統の構成と
要求仕様によって異なるが、処理1によって、設備コー
ドから設備コード化ルールと要求仕様とを用いて自動生
成することができる。処理2は、処理1で作成した処理
のしくみと別の要求仕様とを用いて変化情報を処理する
ので、処理2の段階では直接系統の構成を意識する必要
はない。しかし処理のしくみが系統の構成に対応するの
で、処理1,処理2を通した処理としては系統の構成に
対応した処理となる。
9の実施の形態の各の実施の形態においては、処理のし
くみの持ち方が異なる。
したように、処理のしくみ作成手段2140が予め作成
した処理のしくみを、処理のしくみ記憶手段2108が
記憶しておいて、処理2で使用する。
示したように、処理のしくみ作成手段4140は、監視
制御手段4144の作成要求4146に応じて、処理2
のために必要な時に必要な分だけ処理のしくみを作成す
るので、処理のしくみ記憶手段は必要ない。
図174に示したように、処理のしくみ作成手段514
0が予め処理のしくみを作成して、処理のしくみ記憶手
段5108に記憶させ、それを更に図173の処理のし
くみ記憶手段5208に記憶させておいて、処理2で使
用する。すなわち、処理1を実行する装置と処理2を実
行する装置が別々である。
施の形態の各事例によって処理のしくみの持ち方は異な
るが、処理のしくみの作成方法は共通である。しかし、
第8の実施の形態においては、処理2を実行する都度処
理のしくみを作成するので、図163の処理のしくみ作
成手段4140の生成物4141だけでなく、処理のし
くみ作成手段4140そのものをも含めて処理のしくみ
と考えることもできる。
図90,図97,図100,図114,図120,図1
44,に示したような設備の組合せを示す一覧表のよう
なものに一括配置することもできるし、同じ内容を各設
備に分解して、各設備の設備データの属性情報のような
ものにして分散配置することもできるし、第8の実施の
形態における処理のしくみ作成手段のようなプログラム
の形で表現することもできるし、その他の表現方法も可
能である。
要求仕様とを基に人が作成してしていたが、本発明にお
いては、要求仕様と設備コード化ルールに基づいて設備
コードから自動作成する。
することは、従来技術においても、本発明においても同
じである。系統構成はオリジナルな情報であり基本的に
は自動生成することはできない。
で設備コードを入力するだけで、それを設備コードとし
て自動的に完成させる手段をも提供する。このことは、
既に第1の実施の形態〜第6の実施の形態においても示
した。
の形態と第7の実施の形態〜第9の実施の形態を示し
た。
ける共通の特徴は、設備コードと、設備コード化ルール
と、電力系統の構成に関する知識と、を用いて系統構成
を復元することである。
ける共通の特徴は、設備コードと、設備コード化ルール
と、変化情報の処理に関する要求仕様と、を用いて変化
情報を系統の構成に対応して処理するための、処理のし
くみを作成することである。
の形態の特徴と第7の実施の形態〜第9の実施の形態の
特徴の合成を示す。
人が設備データ記憶手段5302に入力する。設備デー
タは設備コードと属性情報とを含む。
記憶手段5302に記憶された設備コード5304と、
設備コード化ルール5303と、電力系統の構成に関す
る知識5305と、を用いて演算することによって系統
の設備間関連情報を生成して、設備間関連情報記憶手段
5308に記憶させる。すなわち、設備コードから系統
構成を復元する。これが第1の実施の形態〜第6の実施
の形態における特徴である。
設備コード5304と、設備コード化ルール5303
と、要求仕様5309と、を用いて演算することによっ
て変化情報の処理のしくみを作成し、処理のしくみ記憶
手段5312に記憶させる。これが第7の実施の形態〜
第9の実施の形態における特徴である。
設備コード化ルール5303を用いることは第1の実施
の形態〜第9の実施の形態に共通で、第3の情報とし
て、系統構成の復元においては電力系統の構成に関する
知識5305を用い、処理のしくみ作成においては要求
仕様5309を用いる。
元には要求仕様は不要である。電力系統の構成に関する
知識も設備コード化ルールに含めて扱うこともできる
が、ここでは本発明のために作成したルールを設備コー
ド化ルールとして扱い、電力系統に関する一般的な知識
や技術を、電力系統の構成に関する知識、として扱って
いる。
どのように処理したいか、という運用上の要求仕様が必
要である。
御である。監視制御手段5320は、設備データ530
4と、設備間関連情報5321と、処理のしくみ532
2と、監視制御ルール5323と、表示情報5324
と、制御指令5325と、を用いて演算することによっ
て監視制御情報5326を出力する。これが電力系統の
監視制御である。
タ記憶手段5302に記憶されている設備データ530
4のことである。設備間関連情報5321は図175の
設備間関連情報記憶手段5308に記憶されている設備
間関連情報である。処理のしくみ5322は図175の
処理のしくみ記憶手段5312に記憶されている処理の
しくみである。
のルールである。図175の要求仕様5309も監視制
御ルールの一部を成すもので、処理1のための要求仕様
である。なお、処理2のための要求仕様は監視制御ルー
ル5323に含まれる。表示情報5324は電気所から
伝送されて来る系統設備の状態を表す情報である。制御
指令5325は運転員等から与えられる制御指令であ
る。
21,処理のしくみ5322の三つが電力系統を表す情
報であり、監視制御手段5320は、上記の電力系統を
表す情報と監視制御ルール5323とを用いて、外部か
ら来る表示情報5324と制御指令5325の処理を実
行する。監視制御ルール5323は電力系統の構成とは
独立のものであるから上記の処理において、電力系統の
構成への対応は上記の電力系統を表す情報が担う。
す情報は三つとも人が入力している。本発明においては
人が入力するのは設備データ5304だけで、設備間関
連情報5321と処理のしくみ5322は、設備コード
を基にして自動生成する。
統設備に関する設備データを入力するだけで、系統の構
成に関する情報を自動生成し、系統の構成とは独立の監
視制御ルールを用いて、系統の構成に対応した監視制御
を実行することができる、ということである。
ら成っているが、その大元は設備データ5304であ
り、あとの二つの情報は設備データ5304から、系統
の構成とは独立のルールを用いて自動生成されたもので
あるから、設備データ5304が電力系統を表す情報と
見なすこともできる。
統の設備を個々に特定する設備コードが、設備コードの
集合としては系統の構成を表現する能力を持っているか
らである。つまり、設備コード化ルールが設備コードに
そのような能力を与えているということである。
備に関する設備データと、系統の構成とは独立のルール
とを用いることによって電力系統の監視制御を実行する
ことができる、ということができる。すなわち、設備デ
ータを記憶させた記憶媒体を取替えるだけで任意の電力
系統の監視制御を実行することができるようになる。
少し長くなるが、本発明においては、設備コードを簡略
表現で入力するだけで設備コードを自動的に完成させる
方法も提供している。この場合にも電力系統の特徴と設
備コード化ルールを活用している。
いて、復元された系統構成は、例えば図23,図45に
示したような一覧表に、設備コードで表しているが、そ
れと等価なPOS番号やその他の番号でも表すこともで
きるし、一覧表ではなく各設備の属性情報として分散配
置することもできる。第7の実施の形態〜第9の実施の
形態においても同様である。
いて、電気所としては変電所を取上げて説明したが、本
発明は変電所に限られるものではなく、発電所でも、開
閉所でも同様である。また、計算機の表示装置をCRT
として説明したが、これはCRTに限るものではなく、
表示手段全般を表わすものである。
ローンの場合のみならず、ネットワークを介して、複数
の計算機で各手段を分散処理することも可能であること
は明らかである。
段は、コンピュータに実行させることのできるプログラ
ムとして、例えば、磁気ディスク、光ディスク、半導体
メモリなどの記憶媒体に書き込んで、各種装置に適用し
たり、通信媒体により、伝送して各種装置に適用するこ
とも可能である。中央処理を実現するコンピュータは、
記憶媒体に記憶されたプログラムを読み、このプログラ
ムによって動作が制御されることにより、上述した処理
を実行する。
力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定す
るコード化ルールに基づいて作成され、電力系統の設備
を個々に特定する設備コードを、コンピュータ読み取り
可能な記憶媒体に記憶し、コンピュータ処理を実行す
る。
制御装置の計算機は、人が入力した、電力系統の設備を
個々に特定する設備コードと、復号化ルールによって電
力系統を復元するので、人が系統設備間の関連を表す情
報を入力する必要が無くなり、入力作業時間削減による
工期短縮、コスト削減、入力エラー削減による高品質化
を実現することが出来ると共に、その情報を記憶してお
くための記憶手段が不要になる。また、設備コード自体
の良否判定ができる。
御装置用の計算機は、人が入力した、電力系統の設備を
個々に特定する設備コードセットと、開閉器群の中で各
開閉器を特定するモデル設備コードとを比較し、一致し
たパターンのモデル系統情報を使って、電力系統を復元
するので、設備コード化の方法の自由度が高くなり、電
力系統復元の演算が単純化され、演算が高速化されると
共に、設計が容易になり、設計時間が短縮される。ま
た、人が系統設備間の関連を表す情報を入力する必要が
無くなり、入力作業時間削減による、工期短縮、コスト
削減、入力エラー削減による高品質化が実現出来ると共
に、その情報を記憶して おくための記憶手段が不要と
なる。また、設備コード自体の良否判定ができる。
御装置用の計算機は、人が入力した、電力系統の設備を
個々に特定する設備コードと、復号化ルールによって、
電力系統を復元し、生成した系統設備間の関連情報を記
憶手段に記憶させ、監視制御に使用するので、電力系統
復元の演算は一度ですみ、その都度演算する必要が無
く、監視制御の演算が速くなると共に、人が系統設備間
の関連情報を入力する必要がなくなり、入力作業時間削
減による、工期短縮、コスト削減、入力エラー削減によ
る高品質化を実現することが出来る。また、設備コード
自体の良否判定ができる。
御用の計算機は、人が入力した、電力系統の設備を個々
に特定する設備コードと、開閉器群の中で各開閉器を特
定するモデル設備コードと、を比較し、一致したパター
ンのモデル系統情報を使って、電力系統を復元し、生成
した系統設備間の関連情報を記憶手段に記憶させ、監視
制御に使用するので、設備コード化の方法の自由度が高
くなり、電力系統復元の演算が単純化され、演算が高速
化されると共に、設計が容易になり、設計時間が短縮さ
れる。また復元の演算は一度ですみ、その都度演算する
必要が無く、監視制御の演算が速くなる。また、人が設
備間の関連情報を入力する必要がなくなり、入力作業時
間短縮による、工期短縮、コスト削減、入力エラー削減
による高品質化を実現することが出来る。また、設備コ
ード自体の良否判定ができる。
御装置の計算機は、人が入力した、電力系統の設備を個
々に特定する設備コードを、設備コードのチェックルー
ルを用いて、自動的に良否判定するので、高品質の設備
コードを効率良く得ることが出来る。
効果の他に、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群や母線
と母線をつなぐ開閉器群を、まとめてひとつの設備とみ
なすことで、設備コードにおける、開閉器に割り付ける
情報を単純化することが出来る上に、分岐点の入力が不
要なので、人の入力が容易になり、入力作業時間削減に
よる、工期短縮、コスト削減、入力エラー削減による高
品質化を実現することが出来る。
点にも特定の情報を割り付けるので、請求項6の効果の
他に、開閉器群の回路構成が、分岐点を有する複雑な場
合で、しかも非定形であっても対応可能となり、また設
備コードの自動チェック能力が向上する。
御装置用の生成装置の計算機は、人が入力した、電力系
統の設備を個々に特定する設備コードと、復号化ルール
によって、電力系統を復元し、生成した系統設備間の関
連情報を、電力系統監視制御装置の計算機に入力し、電
力系統監視制御装置の計算機は、その情報を使用して監
視制御を実行するので、生成装置の計算機においては、
人が系統設備間の関連情報を入力する必要がなくなり、
入力時間削減による、工期短縮、コスト削減、入力エラ
ー削減による高品質化が実現出来る。一方、電力系統監
視制御装置の計算機においては、電力系統復元の演算が
不要で、構成が簡単になると共に、監視制御の演算が高
速化される。また、設備コード自体の良否判定ができて
いる。
御装置用の生成装置の計算機は、人が入力した、電力系
統の設備を個々に特定する設備コードと、開閉器群の中
で各開閉器を特定するモデル設備コードを比較し、一致
したパターンのモデル系統情報を使って、電力系統を復
元し、生成した系統設備間の関連情報を、電力系統監視
制御装置の計算機に入力し、電力系統監視制御装置の計
算機は、その情報を使用して監視制御を実行するので、
生成装置の計算機においては、人が系統設備間の関連情
報を入力する必要がなくなり、入力作業時間削減によ
る、工期短縮、コスト削減、入力エラー削減による高品
質化が実現できると共に、設備コード化の方法の自由度
が高くなり、電力系統復元の演算が単純化され、演算が
高速化され、設計が容易になり、設計時間が短縮され
る。一方、電力系統監視制御装置の計算機においては、
電力系統復元の演算が不要で、構成が簡単になると共
に、監視制御の演算が高速化される。また、設備コード
自体の良否判定ができる。
制御装置用の生成装置の計算機は、人が入力した、電力
系統の設備を個々に特定する設備コードを、設備コード
のチェックルールを用いて、自動的に良否判定するの
で、高品質の設備コードを効率良く得ることが出来る。
0の効果の他に、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群や
母線と母線をつなぐ開閉器群を、まとめてひとつの設備
とみなすことで、設備コードにおける、開閉器に割り付
ける情報を単純化することが出来る上に、分岐点の入力
が不要なので、人の入力が容易になり、入力作業時間削
減による、工期短縮、コスト削減、入力エラー削減によ
る高品質化を実現することが出来る。
岐点にも特定の情報を割り付けるので、請求項11の効
果の他に、開閉器群の回路構成が、分岐点を有する複雑
な場合で、しかも非定形であっても対応可能となり、ま
た設備コードの自動チェック能力が向上する。
び復号化ルールを用いて電力系統の設備間の接続情報を
生成するためのプログラムを記憶媒体に記憶させている
から、コンピュータでそのプログラムを読み取ること
で、電力系統の設備間接続情報の生成処理を実行させる
ことができる。
びモデル設備データを用いて電力系統の設備間の接続情
報を生成するためのプログラムを記憶媒体に記憶させて
いるから、コンピュータでそのプログラムを読み取るこ
とで、電力系統の設備間接続情報の生成処理を実行させ
ることができる。
制御装置の計算機は、電力系統の設備を個々に特定する
設備コードと、設備コード化ルールと、要求仕様と、に
よって変化情報の処理のしくみを作成して記憶してお
き、監視制御に使用するので、人が処理のしくみを入力
する必要がなくなり、入力作業時間削減による、工期短
縮、コスト削減、入力エラー削減による高品質化を実現
することができるとともに、処理のしくみ作成の演算は
一度ですみ、その都度演算する必要が無いため監視制御
の演算が速くなる。
制御装置の計算機は、電力系統の設備を個々に特定する
設備コードと、設備コード化ルールと、要求仕様と、に
よって、変化情報を持つ複数の設備を組合せて別の変化
情報を生成するための処理のしくみを作成して記憶して
おき、監視制御に使用するので、人が処理のしくみを入
力する必要がなくなり、入力作業時間削減による、工期
短縮、コスト削減、入力エラー削減による高品質化を実
現することができるとともに、処理のしくみ作成の演算
は一度ですみ、その都度演算する必要が無いため監視制
御の演算が速くなる。
制御装置の計算機は、電力系統の設備を個々に特定する
設備コードと、設備コード化ルールと、要求仕様と、に
よって変化情報の選別のための処理のしくみを作成して
記憶しておき、監視制御に使用するので、人が処理のし
くみを入力する必要がなくなり、入力作業時間削減によ
る、工期短縮、コスト削減、入力エラー削減による高品
質化を実現することができるとともに、処理のしくみ作
成の演算は一度ですみ、その都度演算する必要が無いた
め監視制御の演算が速くなる。
制御装置の計算機は、電力系統の設備を個々に特定する
設備コードと、設備コード化ルールと、要求仕様と、に
よって伝送手段のためのポジション番号を作成して記憶
しておき、監視制御に使用するので、人がポジション番
号を作成する必要が無くなり、人の作業時間削減によ
る、工期短縮、コスト削減、作業ミス削減による高品質
化を実現することができる。
18の効果の他に、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群
や母線と母線をつなぐ開閉器群を、まとめてひとつの設
備とみなすことで、設備コードにおける、開閉器に割り
付ける情報を単純化することが出来る上に、分岐点の入
力が不要なので、人の入力が容易になり、入力作業時間
削減による、工期短縮、コスト削減、入力エラー削減に
よる高品質化を実現することが出来る。
岐点にも特定の情報を割り付けるので、請求項19の効
果の他に、開閉器群の回路構成が、分岐点を有する複雑
な場合で、しかも非定形であっても対応可能となり、ま
た設備コードの自動チェック能力が向上する。
制御装置の計算機は、電力系統の設備を個々に特定する
設備コードと、設備コード化ルールと、要求仕様と、に
よって変化情報の処理のしくみを作成して、監視制御に
使用するので、人が処理のしくみを入力する必要が無く
なり、入力作業時間削減による、工期短縮、コスト削
減、入力エラー削減による高品質化を実現することがで
きるとともに、処理のしくみを記憶しておくための記憶
手段が不要になる。
制御装置の計算機は、電力系統の設備を個々に特定する
設備コードと、設備コード化ルールと、要求仕様と、に
よって、変化情報を持つ複数の設備を組合せて別の変化
情報を生成するための処理のしくみを作成して、監視制
御に使用するので、人が処理のしくみを入力する必要が
無くなり、入力作業時間削減による、工期短縮、コスト
削減、入力エラー削減による高品質化を実現することが
できるとともに、処理のしくみを記憶しておくための記
憶手段が不要になる。
制御装置の計算機は、電力系統の設備を個々に特定する
設備コードと、設備コード化ルールと、要求仕様と、に
よって変化情報の選別のための処理のしくみを作成し
て、監視制御に使用するので、人が処理のしくみを入力
する必要が無くなり、入力作業時間削減による、工期短
縮、コスト削減、入力エラー削減による高品質化を実現
することができるとともに、処理のしくみを記憶してお
くための記憶手段が不要になる。
23の効果の他に、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群
や母線と母線をつなぐ開閉器群を、まとめてひとつの設
備とみなすことで、設備コードにおける、開閉器に割り
付ける情報を単純化することが出来る上に、分岐点の入
力が不要なので、人の入力が容易になり、入力作業時間
削減による、工期短縮、コスト削減、入力エラー削減に
よる高品質化を実現することが出来る。
岐点にも特定の情報を割り付けるので、請求項24の効
果の他に、開閉器群の回路構成が、分岐点を有する複雑
な場合で、しかも非定形であっても対応可能となり、ま
た設備コードの自動チェック能力が向上する。
情報生成装置の計算機は、電力系統の設備を個々に特定
する設備コードと、設備コード化ルールと、要求仕様
と、によって変化情報の処理のしくみを作成して、これ
を電力系統監視制御装置の計算機に入力し、電力系統監
視制御装置の計算機はその情報を監視制御に使用するの
で、人が変化情報の処理のしくみを入力する必要が無く
なり、入力作業時間削減による、工期短縮、コスト削
減、入力エラー削減による高品質化を実現できる。一
方、電力系統監視制御装置の計算機においては、変化情
報の処理のしくみ作成の演算が不要で、構成が簡単にな
るとともに、監視制御の演算が速くなる。
情報生成装置の計算機は、電力系統の設備を個々に特定
する設備コードと、設備コード化ルールと、要求仕様
と、によって、変化情報を持つ複数の設備を組合せて新
しい変化情報を生成するための処理のしくみを作成し
て、これを電力系統監視制御装置の計算機に入力し、電
力系統監視制御装置の計算機はその情報を監視制御に使
用するので、人が変化情報の処理のしくみを入力する必
要が無くなり、入力作業時間削減による、工期短縮、コ
スト削減、入力エラー削減による高品質化を実現でき
る。一方、電力監視制御装置の計算機においては、変化
情報の処理のしくみ作成の演算が不要で、構成が簡単に
なるとともに、監視制御の演算が速くなる。
情報生成装置の計算機は、電力系統の設備を個々に特定
する設備コードと、設備コード化ルールと、要求仕様
と、によって変化情報の選別のための処理のしくみを作
成して、これを電力系統監視制御装置の計算機に入力
し、電力系統監視制御装置の計算機はその情報を監視制
御に使用するので、人が変化情報の処理のしくみを入力
する必要が無くなり、入力作業時間削減による、工期短
縮、コスト削減、入力エラー削減による高品質化を実現
できる。一方、電力系統監視制御装置の計算機において
は、変化情報の処理のしくみ作成の演算が不要で、構成
が簡単になるとともに、監視制御の演算が速くなる。
情報生成装置の計算機は、電力系統の設備を個々に特定
する設備コードと、設備コード化ルールと、要求仕様
と、によって伝送手段のためのポジション番号を作成し
て、これを電力系統監視制御装置の計算機に入力し、電
力系統監視制御装置の計算機はその情報を監視制御に使
用するので、人がポジション番号を作成する必要が無く
なり、人の作業時間削減による、工期短縮、コスト削
減、作業ミス削減による高品質化を実現できる。
29の効果の他に、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群
や母線と母線をつなぐ開閉器群を、まとめてひとつの設
備とみなすことで、設備コードにおける、開閉器に割り
付ける情報を単純化することが出来る上に、分岐点の入
力が不要なので、人の入力が容易になり、入力作業時間
削減による、工期短縮、コスト削減、入力エラー削減に
よる高品質化を実現することが出来る。
岐点にも特定の情報を割り付けるので、請求項30の効
果の他に、開閉器群の回路構成が、分岐点を有する複雑
な場合で、しかも非定形であっても対応可能となり、ま
た設備コードの自動チェック能力が向上する。
装置の計算機は、先行して入力された設備コードと設備
コード化ルールとを用いて、簡略表現で入力された設備
コードを自動的に完成させるので、人が設備コードを入
力する作業時間削減による、工期短縮、コスト削減、入
力エラー削減による高品質化を実現することができる。
効果の他に、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群や母線
と母線をつなぐ開閉器群を、まとめてひとつの設備とみ
なすことで、設備コードにおける、開閉器に割り付ける
情報を単純化することが出来る上に、分岐点の入力が不
要なので、人の入力が容易になり、入力作業時間削減に
よる、工期短縮、コスト削減、入力エラー削減による高
品質化を実現することが出来る。
岐点にも特定の情報を割り付けるので、請求項33の効
果の他に、開閉器群の回路構成が、分岐点を有する複雑
な場合で、しかも非定形であっても対応可能となり、ま
た設備コードの自動チェック能力が向上する。
情報生成装置の計算機は、先行して入力された設備コー
ドと設備コード化ルールとを用いて、簡略表現で入力さ
れた設備コードを自動的に完成させるので、人が設備コ
ードを入力する作業時間削減による、工期短縮、コスト
削減、入力エラー削減による高品質化を実現することが
できる。
効果の他に、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群や母線
と母線をつなぐ開閉器群を、まとめてひとつの設備とみ
なすことで、設備コードにおける、開閉器に割り付ける
情報を単純化することが出来る上に、分岐点の入力が不
要なので、人の入力が容易になり、入力作業時間削減に
よる、工期短縮、コスト削減、入力エラー削減による高
品質化を実現することが出来る。
岐点にも特定の情報を割り付けるので、請求項36の効
果の他に、開閉器群の回路構成が、分岐点を有する複雑
な場合で、しかも非定形であっても対応可能となり、ま
た設備コードの自動チェック能力が向上する。
力系統の設備を個々に特定する設備コードと設備コード
化ルールとを用いて、電力系統の構成に基づいた設備の
情報の処理を実行することができるので、人の入力作業
削減による、工期短縮、コスト削減、入力エラー削減に
よる高品質化を実現することができる。
効果の他に、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群や母線
と母線をつなぐ開閉器群を、まとめてひとつの設備とみ
なすことで、設備コードにおける、開閉器に割り付ける
情報を単純化することが出来る上に、分岐点の入力が不
要なので、人の入力が容易になり、入力作業時間削減に
よる、工期短縮、コスト削減、入力エラー削減による高
品質化を実現することが出来る。
岐点にも特定の情報を割り付けるので、請求項39の効
果の他に、開閉器群の回路構成が、分岐点を有する複雑
な場合で、しかも非定形であっても対応可能となり、ま
た設備コードの自動チェック能力が向上する。
憶媒体に記憶された設備コードと設備コード化ルールと
を用いて、電力系統の構成に基づいた設備の情報の処理
を実行することができるので、人の入力作業削減によ
る、工期短縮、コスト削減、入力エラー削減による高品
質化を実現することができる。
効果の他に、母線と主回路設備をつなぐ開閉器群や母線
と母線をつなぐ開閉器群を、まとめてひとつの設備とみ
なすことで、設備コードにおける、開閉器に割り付ける
情報を単純化することが出来る上に、分岐点の入力が不
要なので、人の入力が容易になり、入力作業時間削減に
よる、工期短縮、コスト削減、入力エラー削減による高
品質化を実現することが出来る。
岐点にも特定の情報を割り付けるので、請求項42の効
果の他に、開閉器群の回路構成が、分岐点を有する複雑
な場合で、しかも非定形であっても対応可能となり、ま
た設備コードの自動チェック能力が向上する。
作状態によって変化しない静的な第1のファイルと、電
力系統の動作状態によって変化する動的な第2のファイ
ルに分けて管理することが可能となるので、データ管理
が容易となる。
施の形態を示すブロック図である。
る。
る。
る。
閉器番号と分岐点番号である。
器番号と分岐点番号である。
と開閉器番号と分岐点番号である。
点番号である。
ード)である。
ード)である。
ャートである。
トである。
ローチャートである。
チャートである。
ある。
条件である。
る。
条件である。
ャートである。
ゃ断機の対応である。
ローチャートである。
る。
である。
ある。
である。
引出し口モデルである。
である。
復元である。
し口の接続情報生成のフローチャートである。
ェックである。
し口の設備コードセットの自動チェックのフローチャー
トである。
ターロック条件生成のフローチャートである。
る。
生成のフローチャートである。
ャートである。
る。
る。
である。
る。
る。
である。
る。
である。
である。
ある。
である。
である。
る。
である。
ある。
である。
である。
る。
ある。
ある。
ある。
である。
である。
相電力である。
る。
と生成される皮相電力である。
の処理のしくみ作成のフローチャートである。
しくみ作成のフローチャートである。
る合計電流である。
る。
である。
の組合せの表示と生成される合計電流である。
成のための処理のしくみ作成のフローチャートである。
の処理のしくみ作成のフローチャートである。
と要求仕様との組合せである。
変圧器の例である。
る。
情報の集約表示への変換である。
しくみと処理2の演算である。
めの処理のしくみ作成のフローチャートである。
0F2生成のための処理のしくみ作成のフローチャート
である。
る。
る。
択TMとの組合せ作成のフローチャートである。
せ作成のフローチャートである。
である。
の選別送信である。
示情報の選別受信である。
す表示情報選別のための処理のしくみ作成のフローチャ
ートである。
のための処理のしくみ作成のフローチャートである。
ある。
ある。
の対応である。
る。
備である。
である。
る。
である。
である。
例である。
序づけのフローチャートである。
生成のフローチャートである。
成のフローチャートである。
S番号である。
概要である。
まとめと特徴である。
ータの生成である。
る。
ル4の内容例である。
る。
ある。
タの生成である。
ーチャートである。
ある。
フローチャートである。
フローチャートである。
のしくみ作成のフローチャートである。
成のフローチャートである。
しくみ作成のフローチャートである。
ある。
図である。
る。
7の実施の形態〜第9の実施の形態の特徴の合成であ
る。
る。
ロック図である。
000、2100、4100、5100、5200、5
0 計算機 101、501、701、801、901、921、1
001、2101、4101、5101、5201、5
1 CRT 102、502、702、802、902、922.1
002、2102、4102、5102、5202、5
2 入力手段 103、503、703、803、903、923、1
003、2103、4103、5103、5203、5
3 入出力手段 104、504、704、804、904、924、1
004、2104、4104、5104、5204、5
4 演算手段 40、2040、4040、5240 テレコン装置親
局
Claims (44)
- 【請求項1】 電力系統を監視制御するための演算を行
なう計算機と、前記計算機の情報を表示する表示手段
と、前記計算機への情報を入力する入力手段とを有する
電力系統監視制御装置において、 前記計算機は、 電力系統の設備の状態を表す情報を記憶する、設備状態
記憶手段aと、 電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定
するコード化方式に基づいて作成され、電力系統の設備
を個々に特定する設備コードと、設備の属性情報と、を
含む設備データを記憶する、設備データ記憶手段bと、 前記コード化方式と電力系統の構成に関する知識とに基
づいた復号化ルールを記憶する、復号化ルール記憶手段
cと、 監視制御ルールを記憶する、監視制御ルール記憶手段d
と、 前記設備データ記憶手段bに記憶された設備コードと、
前記復号化ルール記憶手段cに記憶された復号化ルール
と、を用いて演算することによって電力系統の設備間の
関連情報を生成する、系統構成復元手段eと、 前記設備状態記憶手段aに記憶された電力系統の設備の
状態を表す情報と、前記設備データ記憶手段bに記憶さ
れた設備データと、前記系統構成復元手段eで生成され
た電力系統の設備間の関連情報と、前記監視制御ルール
記憶手段dに記憶された監視制御ルールと、を用いて演
算することによって電力系統の監視制御を行う、監視制
御手段fと、 を備えることを特徴とする電力系統監視制御装置。 - 【請求項2】 電力系統を監視制御するための演算を行
なう計算機と、前記計算機の情報を表示する表示手段
と、前記計算機への情報を入力する入力手段と、を有す
る電力系統監視制御装置において、 前記計算機は、 電力系統の設備の状態を表す情報を記憶する、設備状態
記憶手段aと、 電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定
するコード化方式に基づいて作成され、電力系統の設備
を個々に特定する設備コードと、設備の属性情報と、を
含む設備データを記憶する設備データ記憶手段bと、 母線と主回路設備をつなぐ開閉器群や母線と母線をつな
ぐ開閉器群の各開閉器を所属する開閉器群内で特定する
モデル設備コードと前記開閉器間の関連を表すモデル系
統情報と、を含むモデル設備データを記憶する、モデル
設備データ記憶手段gと、 監視制御ルールを記憶する、監視制御ルール記憶手段d
と、 前記設備データ記憶手段bに記憶された設備コードと、
前記モデル設備データ記憶手段gに記憶されたモデル設
備データと、を用いて演算することによって電力系統の
設備間の関連情報を生成する、系統構成復元手段eと、 前記設備状態記憶手段aに記憶された電力系統の設備の
状態を表す情報と、前記設備データ記憶手段bに記憶さ
れた設備データと、前記系統構成復元手段eで生成され
た電力系統の設備間の関連情報と、前記監視制御ルール
記憶手段dに記憶された監視制御ルールと、を用いて演
算することによって電力系統の監視制御を行う、監視制
御手段fと、 を備えることを特徴とする電力系統監視制御装置。 - 【請求項3】 電力系統を監視制御するための演算を行
なう計算機と、前記計算機の情報を表示する表示手段
と、前記計算機への情報を入力する入力手段と、を有す
る電力系統監視制御装置において、 前記計算機は、 電力系統の設備の状態を表す情報を記憶する、設備状態
記憶手段aと、 電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定
するコード化方式に基づいて作成され、電力系統の設備
を個々に特定する設備コードと、設備の属性情報と、を
含む設備データを記憶する、設備データ記憶手段bと、 前記コード化方式と電力系統の構成に関する知識とに基
づいた復号化ルールを記憶する、復号化ルール記憶手段
cと、 前記設備データ記憶手段bに記憶された設備コードと、
前記復号化ルール記憶手段cに記憶された復号化ルール
と、を用いて演算することによって電力系統の設備間の
関連情報を生成する、系統構成復元手段eと、 前記系統構成復元手段eで生成された電力系統の設備間
の関連情報を記憶する、設備間関連情報記憶手段hと、 監視制御ルールを記憶する、監視制御ルール記憶手段d
と、 前記設備状態記憶手段aに記憶された電力系統の設備の
状態を表す情報と、前記設備データ記憶手段bに記憶さ
れた設備データと、前記設備間関連情報記憶手段hに記
憶された電力系統の設備間の関連情報と、前記監視制御
ルール記憶手段dに記憶された監視制御ルールと、を用
いて演算することによって電力系統の監視制御を行う監
視制御手段fと、 を備えることを特徴とする電力系統監視制御装置。 - 【請求項4】 電力系統を監視制御するための演算を行
なう計算機と、前記計算機の情報を表示する表示手段
と、前記計算機への情報を入力する入力手段とを有する
電力系統監視制御装置において、 前記計算機は、 電力系統の設備の状態を表す情報を記憶する、設備状態
記憶手段aと、 電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定
するコード化方式に基づいて作成され、電力系統の設備
を個々に特定する設備コードと、設備の属性情報と、を
含む設備データを記憶する、設備データ記憶手段bと、 母線と主回路設備をつなぐ開閉器群や母線と母線をつな
ぐ開閉器群の各開閉器を所属する開閉器群内で特定する
モデル設備コードと前記開閉器間の関連を表すモデル系
統情報と、を含むモデル設備データを記憶する、モデル
設備データ記憶手段gと、 前記設備データ記憶手段bに記憶された設備コードと、
前記モデル設備データ記憶手段gに記憶されたモデル設
備データと、を用いて演算することによって電力系統の
設備間の関連情報を生成する、系統構成復元手段eと、 前記系統構成復元手段eで生成された電力系統の設備間
の関連情報を記憶する、設備間関連情報記憶手段hと、 監視制御ルールを記憶する、監視制御ルール記憶手段d
と、 前記設備状態記憶手段aに記憶された電力系統の設備の
状態を表す情報と、前記設備データ記憶手段bに記憶さ
れた設備データと、前記設備間関連情報記憶手段hに記
憶された電力系統の設備間の関連情報と、前記監視制御
ルール記憶手段dに記憶された監視制御ルールと、を用
いて演算することによって電力系統の監視制御を行う、
監視制御手段fと、 を備えることを特徴とする電力系統監視制御装置。 - 【請求項5】 電力系統を監視制御するための演算を行
なう計算機と、前記計算機の情報を表示する表示手段
と、前記計算機への情報を入力する入力手段とを有する
電力系統監視制御装置において、 前記計算機は、 電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定
するコード化方式に基づいて作成され、電力系統の設備
を個々に特定する設備コードを記憶する、設備データ記
憶手段bと、 前記コード化方式と電力系統の構成に関する知識とに基
づいたチェックルールを記憶する、チェックルール記憶
手段iと、 前記設備データ記憶手段bに記憶された設備コードと、
前記チェックルール記憶手段iに記憶されたチェックル
ールと、を用いて演算することによって、前記設備コー
ドの良否を判定する設備コードチェック手段jと、 を備えることを特徴とする電力系統監視制御装置。 - 【請求項6】 前記設備コードは、電力系統の設備を、
電力系統の構成に沿って階層的に特定し、母線と主回路
設備をつなぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群を
まとめてひとつの設備とみなして扱い、前記開閉器群を
構成する開閉器に、その部位に対応した特定の情報を割
り付けるコード化方式に基づいて、電力系統の設備をコ
ード化したものであることを特徴とする請求項1ないし
5のいずれか一つに記載の電力系統監視制御装置。 - 【請求項7】 前記設備のコード化方式は、開閉器群の
分岐点にも、その部位に対応した特定の情報を割り付け
るコード化方式であることを特徴とする請求項6記載の
電力系統監視制御装置。 - 【請求項8】 電力系統の構成に関する情報を生成する
計算機と、前記計算機の情報を表示する表示手段と、前
記計算機への情報を入力する入力手段とを有する電力系
統設備情報生成装置において、 前記計算機は、 電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定
するコード化方式に基づいて作成され、電力系統の設備
を個々に特定する設備コードを記憶する、設備データ記
憶手段bと、 前記コード化方式と電力系統の構成に関する知識とに基
づいた復号化ルールを記憶する、復号化ルール記憶手段
cと、 前記設備データ記憶手段bに記憶された設備コードと、
前記復号化ルール記憶手段cに記憶された復号化ルール
と、を用いて演算することによって、前記電力系統の設
備間の関連情報を生成する、系統構成復元手段eと、 前記系統構成復元手段eで生成された前記電力系統の設
備間の関連情報を記憶する、設備間関連情報記憶手段h
と、 を備えることを特徴とする電力系統設備情報生成装置。 - 【請求項9】 電力系統の構成に関する情報を生成する
計算機と、前記計算機の情報を表示する表示手段と、前
記計算機への情報を入力する入力手段とを有する電力系
統設備情報生成装置において、 前記計算機は、 電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定
するコード化方式に基づいて作成され、電力系統の設備
を個々に特定する設備コードを記憶する、設備データ記
憶手段bと、 母線と主回路設備をつなぐ開閉器群や母線と母線をつな
ぐ開閉器群を構成する各開閉器を所属する開閉器群内で
特定するモデル設備コードと前記開閉器間の関連を表す
モデル系統情報と、を含むモデル設備データを記憶す
る、モデル設備データ記憶手段gと、 前記設備データ記憶手段bに記憶された設備コードと、
前記モデル設備データ記憶手段gに記憶されたモデル設
備データと、を用いて演算することによって、前記電力
系統の設備間の関連情報を生成する、系統構成復元手段
eと、 前記系統構成復元手段eで生成された前記電力系統の設
備間の関連情報を記憶する、設備間関連情報記憶手段h
と、 を備えることを特徴とする電力系統設備情報生成装置。 - 【請求項10】 電力系統の構成に関する情報を生成す
る計算機と、前記計算機の情報を表示する表示手段と、
前記計算機への情報を入力する入力手段と、を有する電
力系統設備情報生成装置において、 前記計算機は、 電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定
するコード化方式に基づいて作成され、電力系統の設備
を個々に特定する設備コードを記憶する、設備データ記
憶手段bと、 前記コード化方式と電力系統の構成に関する知識とに基
づいたチェックルールを記憶する、チェックルール記憶
手段iと、 前記設備データ記憶手段bに記憶された設備コードと、
前記チェックルール記憶手段iに記憶されたチェックル
ールと、を用いて演算することによって、前記設備コー
ドの良否判定する設備コードチェック手段jと、 を備えることを特徴とする電力系統設備情報生成装置。 - 【請求項11】 前記設備コードは、電力系統の設備
を、電力系統の構成に沿って階層的に特定し、母線と主
回路設備をつなぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器
群をまとめてひとつの設備とみなして扱い、前記開閉器
群を構成する開閉器に、その部位に対応した特定の情報
を割り付けるコード化方式に基づいて、電力系統の設備
をコード化したものであることを特徴とする請求項8な
いし10のいずれか一つに記載の電力系統設備情報生成
装置。 - 【請求項12】 前記設備のコード化方式は、開閉器群
の分岐点にも、その部位に対応した特定の情報を割り付
けるコード化方式であることを特徴とする請求項11記
載の電力系統設備情報生成装置。 - 【請求項13】 電力系統の設備を電力系統の構成に沿
って階層的に特定するコード化ルールに基づいて作成さ
れ電力系統の設備を個々に特定する設備コードと、前記
コード化ルール及び電力系統の構成に関する知識に基づ
いた復号化ルールと、を用いて電力系統の設備間の接続
情報を生成する処理をコンピュータに実行させるための
プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶
媒体。 - 【請求項14】 電力系統の設備を電力系統の構成に沿
って階層的に特定するコード化ルールに基づいて作成さ
れ電力系統の設備を個々に特定する設備コードと、母線
と主回路設備をつなぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開
閉器群の各開閉器を当該開閉器の所属する開閉器群内で
特定するモデル設備コードと開閉器間の関連を表すモデ
ル系統情報とを含むモデル設備データと、を用いて電力
系統の設備間の接続情報を生成する処理をコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ
読み取り可能な記憶媒体。 - 【請求項15】 電力系統を監視制御するための演算を
行なう計算機と、前記計算機の情報を表示する表示手段
と、前記計算機への情報を入力する入力手段とを有する
電力系統監視制御装置において、 前記計算機は、 電力系統の設備の状態を表わす情報を記憶する、設備状
態記憶手段aと、 電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定
するコード化方式に基づいて作成され、電力系統の設備
を個々に特定する設備コードと、設備の属性情報と、を
含む設備データを記憶する、設備データ記憶手段bと、 電力系統の設備の状態を表わす情報の処理に関する要求
仕様と、前記コード化方式とに基づいた処理のしくみ作
成ルールを記憶する、処理のしくみ作成ルール記憶手段
kと、 前記設備データ記憶手段bに記憶された設備コードと、
前記処理のしくみ作成ルール記憶手段kに記憶された処
理のしくみ作成ルールと、を用いて演算することによっ
て前記電力系統設備の状態を表わす情報の、電力系統の
構成に基づいた処理のしくみを作成する、処理のしくみ
作成手段mと、 前記処理のしくみ作成手段mで作成された処理のしくみ
を記憶する、処理のしくみ記憶手段lと、 監視制御ルールを記憶する、監視制御ルール記憶手段d
と、 前記設備状態記憶手段aに記憶された電力系統の設備の
状態を表わす情報と、前記設備データ記憶手段bに記憶
された設備データと、前記処理のしくみ記憶手段lに記
憶された処理のしくみと、前記監視制御ルール記憶手段
dに記憶された監視制御ルールと、を用いて演算するこ
とによって電力系統の監視制御を行なう、監視制御手段
fと、 を備えたことを特徴とする電力系統監視制御装置。 - 【請求項16】 前記作成する処理のしくみは、複数の
電力系統設備を組合せたものであることを特徴とする請
求項15記載の電力系統監視制御装置。 - 【請求項17】 前記作成する処理のしくみは、電力系
統監視制御のための装置や機能と電力系統設備とを組合
せたものであることを特徴とする請求項15記載の電力
系統監視制御装置。 - 【請求項18】 前記作成する処理のしくみは、電力系
統設備を組合せて順序づけしたものであることを特徴と
する請求項15記載の電力系統監視制御装置。 - 【請求項19】 前記設備コードが、電力系統の設備を
電力系統の構成に沿って階層的に特定し、母線と主回路
設備をつなぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群を
まとめてひとつの設備とみなして扱い、前記開閉器群を
構成する開閉器に、その部位に対応した特定の情報を割
り付けるコード化方式に基づいて、電力系統の設備をコ
ード化したものであることを特徴とする請求項15ない
し18のいずれか一つに記載の電力系統監視制御装置。 - 【請求項20】 前記設備のコード化方式は、開閉器の
分岐点にも、その部位に対応した特定の情報を割り付け
るコード化方式であることを特徴とする請求項19記載
の電力系統監視制御装置。 - 【請求項21】 電力系統を監視制御するための演算を
行なう計算機と、前記計算機の情報を表示する表示手段
と、前記計算機への情報を入力する入力手段とを有する
電力系統監視制御装置において、 前記計算機は、 電力系統の設備の状態を表わす情報を記憶する、設備状
態記憶手段aと、 電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定
するコード化方式に基づいて作成され、電力系統の設備
を個々に特定する設備コードと、設備の属性情報と、を
含む設備データを記憶する、設備データ記憶手段bと、 電力系統の設備の状態を表わす情報の処理に関する要求
仕様と、前記コード化方式とに基づいた処理のしくみ作
成ルールを記憶する、処理のしくみ作成ルール記憶手段
kと、 監視制御ルールを記憶する、監視制御ルール記憶手段d
と、 前記設備データ記憶手段bに記憶された設備コードと、
前記処理のしくみ作成ルール記憶手段kに記憶された処
理のしくみ作成ルールと、を用いて演算することによっ
て前記電力系統設備の状態を表わす情報の、電力系統の
構成に基づいた処理のしくみを作成する、処理のしくみ
作成手段mと、 前記設備状態記憶手段aに記憶された電力系統の設備の
状態を表わす情報と、前記設備データ記憶手段bに記憶
された設備データと、前記処理のしくみ作成手段mによ
り作成された処理のしくみと、前記監視制御ルール記憶
手段dに記憶された監視制御ルールと、を用いて演算す
ることによって電力系統の監視制御を行なう、監視制御
手段fと、を備え、 前記処理のしくみ作成手段mは、前記監視制御手段fの
要求に基づいて、要求された範囲の処理のしくみを作成
することを特徴とする電力系統監視制御装置。 - 【請求項22】 前記作成する処理のしくみは、複数の
電力系統設備を組合せたものであることを特徴とする請
求項21記載の電力系統監視制御装置。 - 【請求項23】 前記作成する処理のしくみは、電力系
統監視制御のための装置や機能と電力系統設備とを組合
せたものであることを特徴とする請求項21記載の電力
系統監視制御装置。 - 【請求項24】 前記設備コードは、電力系統の設備を
電力系統の構成に沿って階層的に特定し、母線と主回路
設備をつなぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群を
まとめてひとつの設備とみなして扱い、前記開閉器群を
構成する開閉器に、その部位に対応した特定の情報を割
り付けるコード化方式に基づいて、電力系統の設備をコ
ード化したものであることを特徴とする請求項21ない
し23のいずれか一つに記載の電力系統監視制御装置。 - 【請求項25】 前記設備のコード化方式は、開閉器の
分岐点にも、その部位に対応した特定の情報を割り付け
るコード化方式であることを特徴とする請求項24記載
の電力系統監視制御装置。 - 【請求項26】 電力系統の設備の状態を表わす情報を
処理するしくみを作成する計算機と、前記計算機の情報
を表示する表示手段と、前記計算機への情報を入力する
入力手段とを有する電力系統設備情報生成装置におい
て、 前記計算機は、 電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定
するコード化方式に基づいて作成され、電力系統の設備
を個々に特定する設備コードを記憶する、設備データ記
憶手段bと、 電力系統の設備の状態を表わす情報の処理に関する要求
仕様と、前記コード化方式とに基づいた処理のしくみ作
成ルールを記憶する、処理のしくみ作成ルール記憶手段
kと、 前記設備データ記憶手段bに記憶された設備コードと、
前記処理のしくみ作成ルール記憶手段kに記憶された処
理のしくみ作成ルールと、を用いて演算することによっ
て前記電力系統設備の状態を表わす情報の、電力系統の
構成に基づいた処理のしくみを作成する、処理のしくみ
作成手段mと、 前記処理のしくみ作成手段mで作成された処理のしくみ
を記憶する、処理のしくみ記憶手段lと、 を備えることを特徴とする電力系統設備情報生成装置。 - 【請求項27】 前記作成する処理のしくみは、複数の
電力系統設備を組合せたものであることを特徴とする請
求項26記載の電力系統設備情報生成装置。 - 【請求項28】 前記作成する処理のしくみは、電力系
統監視制御のための装置や機能と電力系統設備とを組合
せたものであることを特徴とする請求項26記載の電力
系統設備情報生成装置。 - 【請求項29】 前記作成する処理のしくみは、電力系
統設備を組合せて順序づけしたものであることを特徴と
する請求項26記載の電力系統設備情報生成装置。 - 【請求項30】 前記設備コードは、電力系統の設備を
電力系統の構成に沿って階層的に特定し、母線と主回路
設備をつなぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群を
まとめてひとつの設備とみなして扱い、前記開閉器群を
構成する開閉器に、その部位に対応した特定の情報を割
り付けるコード化方式に基づいて、電力系統の設備をコ
ード化したものであることを特徴とする請求項26ない
し29のいずれか一つに記載の電力系統設備情報生成装
置。 - 【請求項31】 前記設備のコード化方式は、開閉器の
分岐点にも、その部位に対応した特定の情報を割り付け
るコード化方式であることを特徴とする請求項30記載
の電力系統設備情報生成装置。 - 【請求項32】 電力系統を監視制御するための演算を
行なう計算機と、前記計算機の情報を表示する表示手段
と、前記計算機への情報を入力する入力手段と、を有す
る電力系統監視制御装置において、 前記計算機は、 電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定
するコード化方式に基づいた設備コード作成ルールを記
憶する、設備コード作成ルール記憶手段nと、 先行して入力された、前記コード化方式に基づいて作成
され、電力系統の設備を個々に特定する設備コードと、
前記先行して入力された設備コードに引続いて簡略表現
で入力された設備コードと、前記設備コード作成ルール
記憶手段nに記憶された設備コード作成ルールと、を用
いて演算することによって、前記簡略表現の設備コード
を完成させる、設備コード作成手段pと、 前記設備コード作成手段pで完成された設備コードを記
憶する、設備データ記憶手段bと、 を備えることを特徴とする電力系統監視制御装置。 - 【請求項33】 前記設備コードは、電力系統の設備を
電力系統の構成に沿って階層的に特定し、母線と主回路
設備をつなぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群を
まとめてひとつの設備とみなして扱い、前記開閉器群を
構成する開閉器に、その部位に対応した特定の情報を割
り付けるコード化方式に基づいて、電力系統の設備をコ
ード化したものであることを特徴とする請求項32記載
の電力系統監視制御装置。 - 【請求項34】 前記コード化方式は、開閉器の分岐点
にも、その部位に対応した特定の情報を割り付けるコー
ド化方式であることを特徴とする請求項33記載の電力
系統監視制御装置。 - 【請求項35】 電力系統の設備の状態を表わす情報を
処理するしくみを作成する計算機と、前記計算機の情報
を表示する表示手段と、前記計算機への情報を入力する
入力手段と、を有する電力系統設備情報生成装置におい
て、 前記計算機は、 電力系統の設備を電力系統の構成に沿って階層的に特定
するコード化方式に基づいた設備コード作成ルールを記
憶する、設備コード作成ルール記憶手段nと、 先行して入力された、前記コード化方式に基づいて作成
され、電力系統の設備を個々に特定する設備コードと、
前記先行して入力された設備コードに引続いて簡略表現
で入力された設備コードと、設備コード作成ルール記憶
手段nに記憶された設備コード作成ルールと、を用いて
演算することによって、前記簡略表現の設備コードを完
成させる、設備コード作成手段pと、 前記設備コード作成手段pで完成された設備コードを記
憶する、設備データ記憶手段bと、 を備えることを特徴とする電力系統設備情報生成装置。 - 【請求項36】 前記設備コードは、電力系統の設備を
電力系統の構成に沿って階層的に特定し、母線と主回路
設備をつなぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群を
まとめてひとつの設備とみなして扱い、前記開閉器群を
構成する開閉器に、その部位に対応した特定の情報を割
り付けるコード化方式に基づいて、電力系統の設備をコ
ード化したものであることを特徴とする請求項35記載
の電力系統設備情報生成装置。 - 【請求項37】 前記設備のコード化方式は、開閉器の
分岐点にも、その部位に対応した特定の情報を割り付け
るコード化方式であることを特徴とする請求項36記載
の電力系統設備情報生成装置。 - 【請求項38】 電力系統の設備を電力系統の構成に沿
って階層的に特定するコード化ルールに基づいて作成さ
れ、電力系統の設備を個々に特定する設備コードと、前
記コード化ルールと、を用いて、電力系統の構成に基づ
いた電力系統の設備の情報の処理を計算機に実行させる
プログラムを記憶した記憶媒体。 - 【請求項39】 前記設備コードは、電力系統の設備を
電力系統の構成に沿って階層的に特定し、母線と主回路
設備をつなぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群を
まとめてひとつの設備とみなして扱い、前記開閉器群を
構成する開閉器に、その部位に対応した特定の情報を割
り付けるコード化方式に基づいて、電力系統の設備をコ
ード化したものであることを特徴とする請求項38記載
のプログラムの記憶媒体。 - 【請求項40】 前記設備のコード化方式は、開閉器の
分岐点にも、その部位に対応した特定の情報を割り付け
るコード化方式であることを特徴とする請求項39記載
のプログラムの記憶媒体。 - 【請求項41】 電力系統の設備を電力系統の構成に沿
って階層的に特定するコード化ルールに基づいて作成さ
れ、電力系統の設備を個々に特定する設備コードを記憶
したデータの記憶媒体。 - 【請求項42】 前記設備コードは、電力系統の設備を
電力系統の構成に沿って階層的に特定し、母線と主回路
設備をつなぐ開閉器群や母線と母線をつなぐ開閉器群を
まとめてひとつの設備とみなして扱い、前記開閉器群を
構成する開閉器に、その部位に対応した特定の情報を割
り付けるコード化方式に基づいて、電力系統の設備をコ
ード化したものであることを特徴とする請求項41記載
の設備コードを記憶したデータの記憶媒体。 - 【請求項43】 前記設備のコード化方式は、開閉器の
分岐点にも、その部位に対応した特定の情報を割り付け
るコード化方式であることを特徴とする請求項42記載
の設備コードを記憶したデータの記憶媒体。 - 【請求項44】 前記電力系統の各設備について、 設備コードと少なくとも設備のポジション番号を有する
設備の属性と、を含む第1のファイルと、 設備のポジション番号と設備の変化情報と、を含む第2
のファイルを有し、 前記ポジション番号により前記第1のファイルと前記第
2のファイルの対応づけを可能としたことを特徴とする
請求項41ないし43のいずれか一つに記載のデータの
記憶媒体。
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