JP3527295B2 - 3色分解プリズム及び3板式カラーカメラ - Google Patents

3色分解プリズム及び3板式カラーカメラ

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JP3527295B2 JP27566994A JP27566994A JP3527295B2 JP 3527295 B2 JP3527295 B2 JP 3527295B2 JP 27566994 A JP27566994 A JP 27566994A JP 27566994 A JP27566994 A JP 27566994A JP 3527295 B2 JP3527295 B2 JP 3527295B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入射光を3つの色光成
分に分解する3色分解プリズムに係り、特にCCD撮像
素子を用いた3板式カラーカメラに好適な3色分解プリ
ズムに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の3板式カラーカメラに使用
されている3色分解プリズムの概略構成を示す図であ
る。従来、3板式カラーカメラでは、入射光線を3つに
分割するために図7に示すように撮像レンズ70の後に
3色分解プリズム71が設けられている。この3色分解
プリズムは独特の形状をした3個のプリズムブロック7
2、73及び74で構成され、各プリズムブロックの境
界部分には青色反射用(赤色及び緑色透過用)のダイク
ロイック層75と赤色反射用(緑色透過用)のダイクロ
イック層76が設けられている。
【0003】この3色分解プリズム71に入射した光線
Iはプリズムブロック72に垂直に入射し、ダイクロイ
ック層75に到達する。入射光線Iの青色光線IBはこ
のダイクロイック層75で反射し、プリズムブロック7
2の全反射面で再び反射してCCD79に進み、そこで
結像する。入射光線Iの赤色光線IRはプリズムブロッ
ク72、ダイクロイック層75及びプリズムブロック7
3を通過し、ダイクロイック層76で反射し、プリズム
ブロック73の全反射面で再び反射してCCD77に進
み、そこで結像する。入射光線Iの緑色光線IGはプリ
ズムブロック72、ダイクロイック層75、プリズムブ
ロック73、ダイクロイック層76及びプリズムブロッ
ク74を通過し、CCD78に進み、そこで結像する。
各光線IR,IG及びIBの結像位置に設けられたCC
D77、78及び79からは各光線IR,IG及びIB
に対応したR,G,Bの色信号が出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の3色分解プリズ
ムを用いた3板式カラーカメラは、3原色の光路が独立
なので、自由に色補正を行うことができ、理想的な撮像
特性が得られること、また解像度の高いカラー画像が得
られることなどから主に放送局の業務用カメラとして発
展してきた。しかしながら、従来の3色分解プリズム
は、プリズムブロック自体の加工研磨が難しく、その光
学設計も非常に複雑なため、カメラの価格自体を非常に
高価なものしてしまうという問題があった。
【0005】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、簡単でしかも安価に製造できる3色分解プリズムを
提供することを第1の目的とする。本発明はこの3色分
解プリズムを用いて安価な3板式カラーカメラを提供す
ることを第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る3色分
解プリズムは、垂直入射光の中から第1の色光のみを前
記垂直入射光の光軸に垂直な方向に反射させ残りの第2
の色光を透過させるように形成された第1のダイクロイ
ック層と、この第1のダイクロイック層を透過した第2
の色光の中から第3の色光のみを前記第2の色光の光軸
に垂直な方向に反射させ残りの第4の色光を透過させる
ように形成された第2のダイクロイック層とを有し、前
記垂直入射光が前記第1、第3及び第4の色光として出
射するまでのそれぞれの光路長が互いに等しくなるよう
に複数のプリズムブロックで形成され、前記複数のプリ
ズムブロックが前記第1のダイクロイック層を介して斜
面同士が接合された第1及び第2の直角プリズムブロッ
クと、前記第2のダイクロイック層を介して斜面同士が
接合された第3及び第4の直角プリズムブロックと、前
記第2の色光が前記第3の直角プリズムブロックに入射
してから前記第3の色光として出射するまでの光路長及
び前記第2の色光が前記第3の直角プリズムブロックに
入射して前記第4の直角プリズムブロックから前記第4
の色光として出射するまでの光路長の双方と同じ光路長
を前記第1の直角プリズムブロックから出射する前記第
1の色光に与えるプリズムブロックとから構成されるこ
とを特徴とするものである。第2の発明に係る3色分解
プリズムは、前記第2の直角プリズムブロックと前記第
3の直角プリズムブロックとが一体成形された直角プリ
ズムブロックであることを特徴とするものである。
【0007】第3の発明に係る3色分解プリズムは、垂
直入射光の中から第1の色光のみを前記垂直入射光の光
軸に垂直な方向に反射させ残りの第2の色光を透過させ
るように形成された第1のダイクロイック層と、この第
1のダイクロイック層で反射した第1の色光の中から第
3の色光のみを前記第1の色光の光軸に垂直な方向に反
射させ残りの第4の色光を透過させるように形成された
第2のダイクロイック層とを有し、前記垂直入射光が前
記第2、第3及び第4の色光として出射するまでのそれ
ぞれの光路長が互いに等しくなるように複数のプリズム
ブロックで形成され、前記複数のプリズムブロックが前
記第1のダイクロイック層を介して斜面同士が接合され
た第1及び第2の直角プリズムブロックと、前記第2の
ダイクロイック層を介して斜面同士が接合された第3及
び第4の直角プリズムブロックと、前記第1の色光が前
記第3の直角プリズムブロックに入射してから前記第3
の色光として出射するまでの光路長及び前記第1の色光
が前記第3の直角プリズムブロックに入射して前記第4
の直角プリズムブロックから前記第4の色光として出射
するまでの光路長の双方と同じ光路長を前記第2のプリ
ズムブロックから出射する前記第2の色光に与えるプリ
ズムブロックとから構成されることを特徴とするもので
ある。
【0008】第の発明に係る3板式カラーカメラは、
前記第1の発明に係る3色分解プリズムから前記第2の
発明に係る3色分解プリズムのいずれかを用い、この3
色分解プリズムから出射する前記第1の色光の結像位置
に第1のCCD撮像素子を、前記第3の色光の結像位置
に第2のCCD撮像素子を、前記第4の色光の結像位置
に第3のCCD撮像素子をそれぞれ配置し、前記第1及
び第2のCCD撮像素子の水平走査方向を通常の走査方
向とは逆方向にしたことを特徴とするものである。
【0009】第の発明に係る3板式カラーカメラは、
前記第の発明に係る3色分解プリズムを用い、この3
色分解プリズムから出射する前記第2の色光の結像位置
に第1のCCD撮像素子を、前記第3の色光の結像位置
に第2のCCD撮像素子を、前記第4の色光の結像位置
に第3のCCD撮像素子をそれぞれ配置し、前記第3の
CCD撮像素子の水平走査方向を通常の走査方向とは逆
方向にしたことを特徴とするものである。
【0010】第の発明に係る3板式カラーカメラは、
前記第1の発明に係る3色分解プリズムから前記第3の
発明に係る3色分解プリズムのいずれかを用い、この3
色分解プリズムから出射する各色光の結像位置にライン
型CCD撮像素子を垂直方向に配置したものである。
【0011】
【作用】第1の発明に係る3色分解プリズムにおいて、
第1のダイクロイック層は鋭角45度の直角プリズムブ
ロックの斜面に設けられ、この直角プリズムブロックの
いずれか一方の面に垂直に入射する光の中から第1の色
光のみをその入射光の光軸に垂直な方向に反射させ、残
りの第2の色光を透過させるように形成されている。同
じく第2のダイクロイック層も鋭角45度の直角プリズ
ムブロックの斜面に設けられ、この直角プリズムブロッ
クのいずれか一方の面に垂直に入射する第2の色光の中
から第3の色光のみをその第2の色光の光軸に垂直な方
向に反射させ、残りの第4の色光を透過させるように形
成されている。そして、この3色分解プリズムは垂直入
射光が第1、第3及び第4の色光として出射するまでの
それぞれの光路長が互いに等しくなるように複数のプリ
ズムブロックで形成されている。すなわち、3色分解プ
リズムは基本的には複数の直角プリズムブロックの組み
合せで形成されている。この3色分解プリズムは、第1
のダイクロイック層を介して斜面同士が接合された第1
及び第2の直角プリズムブロックと、第2のダイクロイ
ック層を介して斜面同士が接合された第3及び第4の直
角プリズムブロックと、第2の色光が第3の直角プリズ
ムブロックに入射してから第3の色光として出射するま
での光路長及び第2の色光が第3の直角プリズムブロッ
クに入射して第4の直角プリズムブロックから第4の色
光として出射するまでの光路長の双方と同じ光路長を第
1の直角プリズムブロックから出射する第1の色光に与
えるプリズムブロックとから構成される。また、請求項
に記載のように第2の直角プリズムブロックと第3の
直角プリズムブロックとが一体成形された直角プリズム
ブロックで形成されていてもよい。
【0012】第の発明に係る3色分解プリズムにおい
て、第1のダイクロイック層は鋭角45度の直角プリズ
ムブロックの斜面に設けられ、この直角プリズムブロッ
クのいずれか一方の面に垂直に入射する光の中から第1
の色光のみをその入射光の光軸に垂直な方向に反射さ
せ、残りの第2の色光を透過させるように形成されてい
る。同じく第2のダイクロイック層は鋭角45度の直角
プリズムブロックの斜面に設けられ、この直角プリズム
ブロックのいずれか一方の面に垂直に入射する第1の色
光の中から第3の色光のみをその第1の色光の光軸に垂
直な方向に反射させ、残りの第4の色光を透過させるよ
うに形成されている。そして、この3色分解プリズムは
垂直入射光が第2、第3及び第4の色光として出射する
までのそれぞれの光路長が互いに等しくなるように複数
のプリズムブロックで形成されている。すなわち、3色
分解プリズムは第1の発明と同様に基本的には複数の直
角プリズムブロックの組み合わせで形成されている。
の3色分解プリズムは、第1のダイクロイック層を介し
て斜面同士が接合された第1及び第2の直角プリズムブ
ロックと、第2のダイクロイック層を介して斜面同士が
接合された第3及び第4の直角プリズムブロックと、
1の色光が第3の直角プリズムブロックに入射してから
第3の色光として出射するまでの光路長及び第1の色光
が第3の直角プリズムブロックに入射して第4の直角プ
リズムブロックから第4の色光として出射するまでの光
路長の双方と同じ光路長を第2のプリズムブロックから
出射する第2の色光に与えるプリズムブロックとから構
成される。このように第1から第3の発明の3色分解プ
リズムは基本的には直角プリズムブロックの複数個から
構成され、その中の特定の斜面に第1及び第2のダイク
ロイック層が設けられているだけなので、簡単でしかも
安価に製造することができるという効果がある。
【0013】第の発明に係る3板式カラーカメラは、
前記第1の発明または前記第2の発明の3色分解プリズ
ムを用いて構成されている。すなわち、この3色分解プ
リズムから出射する第1の色光の結像位置に第1のCC
D撮像素子が、第3の色光の結像位置に第2のCCD撮
像素子が、第4の色光の結像位置に第3のCCD撮像素
子がそれぞれ配置されている。ところが、第1及び第2
の発明に係る3色分解プリズムから出射する第1の色光
は第1のダイクロイック層で1回だけ反射し、第3の色
光は第2のダイクロイック層で1回だけ反射しているの
で、その結像は左右反転している。そこで、この3板式
カラーカメラでは第1及び第2のCCD撮像素子の水平
走査方向を通常の走査方向とは逆方向にしてあるので、
結像が左右反転してもその影響がないようになってい
る。
【0014】第の発明に係る3板式カラーカメラは、
前記第の発明に係る3色分解プリズムを用いて構成さ
れている。すなわち、第の発明に係る3色分解プリズ
ムから出射する第2の色光の結像位置に第1のCCD撮
像素子が、第3の色光の結像位置に第2のCCD撮像素
子が、第4の色光の結像位置に第3のCCD撮像素子が
それぞれ配置されている。ところが、第の発明に係る
3色分解プリズムから出射する第4の色光は第1のダイ
クロイック層で1回だけ反射しているので、その結像は
左右反転している。そこで、この3板式カラーカメラで
は第3のCCD撮像素子の水平走査方向を通常の走査方
向とは逆方向にしてあるので、結像が左右反転してもそ
の影響がないようになっている。
【0015】第の発明に係る3板式カラーカメラは、
前記第1から第3のいずれかの発明に係る3色分解プリ
ズムを用いて構成されている。前述のように第1から第
の発明に係る3色分解プリズムから出射する色光の中
には結像が左右反転するという欠点があるが、この第
の発明では3色分解プリズムから出射する各色光の結像
位置にライン型CCD撮像素子を垂直方向に配置してあ
るので、結像が左右反転してもその影響がないようにな
っている。
【0016】このように第4から第6の発明に係る3板
式カラーカメラは第1から第3のいずれかの発明に係る
3色分解プリズムを用いているので、従来のものと比べ
て何ら性能的に劣ることもなく全体的に安価に製造する
ことができるという効果がある。
【0017】
【実施例】以下、添付図面を参照してこの発明の一実施
例を詳細に説明する。図1は本発明に係る3色分解プリ
ズムの概略構成を示す斜視図である。本発明に係る3色
分解プリズム1は、同一形状の4個の直角プリズムブロ
ック11、12、13及び14と、立方体ブロック15
とから構成される。撮像レンズ10は入射光Iを直角プ
リズムブロック11の第1の正方形面に垂直に入射させ
る。
【0018】直角プリズムブロック11と直角プリズム
ブロック12は青色反射用(赤色及び緑色透過用)のダ
イクロイック層21を介して、互いの斜面同士の結合さ
れた立方体を構成する。なお、本明細書中では、直角プ
リズムブロックを構成する2つの直角三角形の2つの斜
辺を含む面のことを直角プリズムブロックの斜面とす
る。直角プリズムブロック11の第1の正方形面に垂直
に入射した光(入射光I)の青色成分の光(青色光)I
Bはダイクロイック層21で反射して直角プリズムブロ
ック11の第2の正方形面から出射し、残りの赤色成分
の光(赤色光)IR及び緑色性成分の光(緑色光)IG
はダイクロイック層21を透過して直角プリズムブロッ
ク12の第1の正方形面から出射する。
【0019】同様に、直角プリズムブロック13と直角
プリズムブロック14も赤色反射用(緑色透過用)のダ
イクロイック層22を介して、互いの斜面同士の結合さ
れた立方体を構成する。直角プリズムブロック12の第
1の正方形面と直角プリズム13の第1の正方形面は互
いに接着結合され、直角プリズムブロック11、12、
13及び14で直方体ブロックを構成している。直角プ
リズムブロック13の第1の正方形面に垂直に入射した
光のうち,赤色光IRはダイクロイック層22で反射し
て直角プリズムブロック13の第2の正方形面から出射
し、残りの緑色光IGはダイクロイック層22を透過し
て直角プリズムブロック14の第1の正方形面から出射
する。
【0020】立方体ブロック15は直角プリズムブロッ
ク11と直角プリズムブロック12の結合体及び直角プ
リズムブロック13と直角プリズムブロック14の結合
体と同じ立方体形状である。すなわち、立方体ブロック
15は青色反射用ダイクロイック層21で反射した青色
光IBと、これを透過した赤色光IR及び緑色光IGと
がこの3色分解プリズム1から出射するまでのそれぞれ
の光路長を等しくするものである。このように本発明に
係る3色分解プリズム1は、単純な構成で入射光Iを青
色光IB、赤色IR及び緑色光IGに分解することがで
きる。
【0021】図2は図1の3色分解プリズムを用いた3
板式カラーカメラの実施例の概略構成を示す図である。
図2において図1と同じ構成のものには同一の符号が付
してあるので、その説明は省略する。3色分解プリズム
1で分解された青色光IB、赤色IR及び緑色光IGの
それぞの結像位置にCCD撮像素子31、32及び33
が設けられている。すなわち、CCD撮像素子31はダ
イクロイック層22で反射した赤色光IRの結像位置に
設けられ、CCD撮像素子32はダイクロイック層21
及びダイクロイック層22を透過した緑色光IGの結像
位置に設けられ、CCD撮像素子33はダイクロイック
層21で反射した青色光IBの結像位置に設けられる。
【0022】図1の3色分解プリズム1によって得られ
る青色光IB及び赤色光IRは互いに1回反射であるの
に対して、緑色光IGは無反射である。従って、青色光
IB及び赤色光IRによる結像は、緑色光IGによる結
像と左右反転している。従って、従来の3色分解プリズ
ムを図1の3色分解プリズム1で単純に置き換えること
はできない。
【0023】そこで、この発明の3板式カラーカメラで
は、赤色光IR用のCCD撮像素子31と青色光IB用
のCCD撮像素子33の水平走査方向を共に緑色光IG
用のCCD撮像素子32の水平走査方向とは逆方向に設
定してある。すなわち、CCD撮像素子31及び33の
水平走査方向は受光面側から見て左から右に向かう方向
であるのに対してCCD撮像素子32の水平走査方向は
受光面側から見て右から左に向かう方向である。これに
よって、図1の3色分解プリズム1の欠点である青色光
IB及び赤色光IRによる結像が左右反転するという問
題は解決する。
【0024】図3は図1の3色分解プリズム1を用いた
3板式カラーカメラの別の実施例の概略構成を示す図で
ある。図3において図1と同じ構成のものには同一の符
号が付してあるので、その説明は省略する。3色分解プ
リズム1で分解された青色光IB、赤色IR及び緑色光
IGのそれぞの結像位置にライン型CCD撮像素子4
1、42及び43が設けられている。すなわち、ライン
型CCD撮像素子41はダイクロイック層22で反射し
た赤色光IRの結像位置の垂直方向に設けられ、ライン
型CCD撮像素子42はダイクロイック層21及びダイ
クロイック層22を透過した緑色光IGの結像位置の垂
直方向に設けられ、ライン型CCD撮像素子43はダイ
クロイック層21で反射した青色光IBの結像位置の垂
直方向に設けられる。このように、ライン型CCD撮像
素子41、42及び43をそれぞれの色光の結像位置の
垂直方向に沿って設けることによって、1回反射によっ
て結像が左右反転するという問題はなくなる。すなわ
ち、結像の左右反転という問題は水平方向において問題
となるからである。
【0025】図4は3色分解プリズムの別の実施例を示
す図である。図4において図1と同じ構成のものには同
一の符号が付してあるので、その説明は省略する。図4
の3色分解プリズム1aが図1のものと異なる点は、図
1の直角プリズムブロック12と直角プリズムブロック
13とが図4のような2倍の大きさの直角プリズムブロ
ック16で成形されている点である。これによって、部
品点数を減らすことができる。
【0026】図5は3色分解プリズムのさらに別の実施
例を示す図である。図5において図1と同じ構成のもの
には同一の符号が付してあるので、その説明は省略す
る。この実施例に係る3色分解プリズム1bは、同一形
状の4個の直角プリズムブロック11、12、17及び
18と、立方体ブロック19とから構成される。直角プ
リズムブロック11と直角プリズムブロック12は青色
及び赤色反射用(緑色透過用)のダイクロイック層23
を介して、互いの斜面同士の結合された立方体を構成す
る。直角プリズムブロック11の第1の正方形面に垂直
に入射した光(入射光I)の青色成分の光(青色光)I
B及び赤色成分の光(赤色光)IRはダイクロイック層
23で反射して直角プリズムブロック11の第2の正方
形面から出射し、残りの緑色性成分の光(緑色光)IG
はダイクロイック層23を透過して直角プリズムブロッ
ク12の第1の正方形面から出射する。
【0027】直角プリズムブロック17と直角プリズム
ブロック18は赤色反射用(青色透過用)のダイクロイ
ック層24を介して、互いの斜面同士の結合された立方
体を構成する。直角プリズムブロック11の第2の正方
形面と直角プリズム17の第2の正方形面は互いに接着
結合され、直角プリズムブロック11、12、17及び
18で直方体ブロックを構成している。直角プリズムブ
ロック17の第2の正方形面に垂直に入射した光のう
ち,赤色光IRはダイクロイック層24で反射して直角
プリズムブロック17の第1の正方形面から出射し、残
りの青色光IBはダイクロイック層24を透過して直角
プリズムブロック18の第2の正方形面から出射する。
【0028】立方体ブロック19は直角プリズムブロッ
ク11と直角プリズムブロック12の結合体及び直角プ
リズムブロック17と直角プリズムブロック18の結合
体と同じ立方体形状である。すなわち、立方体ブロック
18は青色及び赤色反射用ダイクロイック層23で反射
した青色光IB及び赤色光IRと、これを透過した緑色
光IGとがこの3色分解プリズム1bから出射するまで
のそれぞれの光路長を等しくするものである。
【0029】図5の3色分解プリズム1bによって分解
された各色光成分の光は、それぞれ異なる反射回数であ
る。すなわち、緑色光IGは無反射であり、青色光IB
は1回反射であり、赤色光IRは2回反射である。
【0030】図6は図5の3色分解プリズム1bを用い
た3板式カラーカメラの実施例の概略構成を示す図であ
る。図6において図2と同じ構成のものには同一の符号
が付してあるので、その説明は省略する。図5の3色分
解プリズム1bで分解された青色光IB、赤色IR及び
緑色光IGのそれぞの結像位置にCCD撮像素子32、
33及び34が設けられている。すなわち、CCD撮像
素子32はダイクロイック層23を透過した緑色光IG
の結像位置に設けられ、CCD撮像素子33はダイクロ
イック層23で反射してダイクロイック層24を透過し
た青色光IBの結像位置に設けられ、CCD撮像素子3
4はダイクロイック層23及びダイクロイック層24で
反射された赤色光IRの結像位置に設けられる。
【0031】図5の3色分解プリズム1bによって得ら
れる青色光IBは1回反射であり、赤色光IRは2回反
射であり、緑色光IGは無反射である。従って、青色光
IBによる結像は、赤色光IR及び緑色光IGによる結
像と左右反転している。従って、図6の3板式カラーカ
メラでは、青色光IB用のCCD撮像素子33の水平走
査方向を緑色光IG用のCCD撮像素子32及び赤色光
IR用のCCD撮像素子34の水平走査方向とは逆方向
に設定してある。すなわち、CCD撮像素子33の水平
走査方向は受光面側から見て左から右に向かう方向であ
るのに対してCCD撮像素子32及び34の水平走査方
向は受光面側から見て右から左に向かう方向である。こ
れによって、図5の3色分解プリズム1bの欠点である
青色光IBによる結像が左右反転するという問題は解決
する。
【0032】なお、上述の実施例では青色光及び赤色光
を順番に反射する場合について説明したが、どの色光成
分を反射するのか、又はその反射順番をどのようにする
かは自由に選択可能である。また、上述の実施例では、
CCD撮像素子の水平走査方向を逆方向にする場合につ
いて説明したが、3つのCCD撮像素子の水平走査方向
を同じにしておき、水平走査終了後に所定のCCD撮像
素子から読み出された信号に対して水平走査方向が逆方
向となるように所定の信号処理を加えるようにしてもよ
い。
【0033】
【発明の効果】本発明の3色分解プリズムによれば、簡
単でしかも安価に製造できるという効果がある。本発明
の3板式カラーカメラによればこの3色分解プリズムを
用いて安価なカラー映像を得ることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る3色分解プリズムの概略構成を示
す斜視図である。
【図2】図1の3色分解プリズムを用いた3板式カラー
カメラの概略構成を示す図である。
【図3】図1の3色分解プリズムを用いた3板式カラー
カメラの別の実施例の概略構成を示す図である。
【図4】3色分解プリズムの別の実施例を示す図であ
る。
【図5】3色分解プリズムのさらに別の実施例を示す図
である。
【図6】図5の3色分解プリズムを用いた3板式カラー
カメラの実施例の概略構成を示す図である。
【図7】3板式カラーカメラに使用されている3色分解
プリズムの概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 3色分解プリズム 10 撮像レンズ 11,12,13,14,16,17,18 直角プリ
ズムブロック 15,19 立方体プリズムブロック 21 青色反射用ダイクロイック層 22,24 赤色反射用ダイクロイック層 23 青色及び赤色反射用ダイクロイック層 31,32,33,34 CCD撮像素子 41,42,43 ライン型CCD撮像素子 I 入射光 IB 青色光 IR 赤色光 IG 緑色光

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直入射光の中から第1の色光のみを前
    記垂直入射光の光軸に垂直な方向に反射させ、残りの第
    2の色光を透過させるように形成された第1のダイクロ
    イック層と、 この第1のダイクロイック層を透過した第2の色光の中
    から第3の色光のみを前記第2の色光の光軸に垂直な方
    向に反射させ、残りの第4の色光を透過させるように形
    成された第2のダイクロイック層とを有し、 前記垂直入射光が前記第1、第3及び第4の色光として
    出射するまでのそれぞれの光路長が互いに等しくなるよ
    うに複数のプリズムブロックで形成され 前記複数のプリズムブロックが、前記第1のダイクロイ
    ック層を介して斜面同士が接合された第1及び第2の直
    角プリズムブロックと、前記第2のダイクロイック層を
    介して斜面同士が接合された第3及び第4の直角プリズ
    ムブロックと、前記第2の色光が前記第3の直角プリズ
    ムブロックに入射してから前記第3の色光として出射す
    るまでの光路長及び前記第2の色光が前記第3の直角プ
    リズムブロックに入射して前記第4の直角プリズムブロ
    ックから前記第4の色光として出射するまでの光路長の
    双方と同じ光路長を前記第1の直角プリズムブロックか
    ら出射する前記第1の色光に与えるプリズムブロックと
    から構成されることを特徴とする 3色分解プリズム。
  2. 【請求項2】 前記第2の直角プリズムブロックと前記
    第3の直角プリズムブロックとが一体成形された直角プ
    リズムブロックであることを特徴とする請求項1に記載
    の3色分解プリズム。
  3. 【請求項3】 垂直入射光の中から第1の色光のみを前
    記垂直入射光の光軸に垂直な方向に反射させ、残りの第
    2の色光を透過させるように形成された第1のダイクロ
    イック層と、 この第1のダイクロイック層で反射した第1の色光の中
    から第3の色光のみを前記第1の色光の光軸に垂直な方
    向に反射させ、残りの第4の色光を透過させるように形
    成された第2のダイクロイック層とを有し、 前記垂直入射光が前記第2、第3及び第4の色光として
    出射するまでのそれぞれの光路長が互いに等しくなるよ
    うに複数のプリズムブロックで形成され、 前記複数のプリズムブロックが、前記第1のダイクロイ
    ック層を介して斜面同士が接合された第1及び第2の直
    角プリズムブロックと、前記第2のダイクロイック層を
    介して斜面同士が接合された第3及び第4の直角プリズ
    ムブロックと、前記第1の色光が前記第3の直角プリズ
    ムブロックに入射してから前記第3の色光として出射す
    るまでの光路長及び前記第1の色光が前記第3の直角プ
    リズムブロックに入射して前記第4の直角プリズムブロ
    ックから前記第4の色光として出射するまでの光路長の
    双方と同じ光路長を前記第2のプリズムブロックから出
    射する前記第2の色光に与えるプリズムブロックとから
    構成されることを特徴とする 3色分解プリズム。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項2までのいずれか1
    つに記載の3色分解プリズムを用いた3板式カラーカメ
    ラにおいて、 この3色分解プリズムから出射する前記第1の色光の結
    像位置に第1のCCD撮像素子を、前記第3の色光の結
    像位置に第2のCCD撮像素子を、前記第4の色光の結
    像位置に第3のCCD撮像素子をそれぞれ配置し、前記
    第1及び第2のCCD撮像素子の水平走査方向を通常の
    走査方向とは逆方向にしたことを特徴とする3板式カラ
    ーカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の3色分解プリズムを用
    いた3板式カラーカメラにおいて、 この3色分解プリズムから出射する前記第2の色光の結
    像位置に第1のCCD撮像素子を、前記第3の色光の結
    像位置に第2のCCD撮像素子を、前記第4の色光の結
    像位置に第3のCCD撮像素子をそれぞれ配置し、前記
    第3のCCD撮像素子の水平走査方向を通常の走査方向
    とは逆方向にしたことを特徴とする3板式カラーカメ
    ラ。
  6. 【請求項6】 請求項1から3までのいずれか1つに記
    載の3色分解プリズムを用いた3板式カラーカメラにお
    いて、 この3色分解プリズムから出射する各色光の結像位置に
    ライン型CCD撮像素子を垂直方向に配置したことを特
    徴とする3板式カラーカメラ。
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