JP3525771B2 - バス・スヌープ制御回路 - Google Patents

バス・スヌープ制御回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ装置
等にスヌープ機能を持たせるためのバス・スヌープ制御
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バス・スヌープ制御回路は、コン
ピュータ装置等にスヌープ機能を持たせるための回路を
言う。一般に、コンピュータ装置におけるスヌープ(ま
たはスヌーピング)とは、例えば、キャッシュ可能なC
PUを搭載したマルチプロセッサ・システムにおいて、
キャッシュのコヒーレンス(coherence/一貫性)を保証
するために、メモリへのライト・アクセスを監視するよ
うな動作のことを言う。
【0003】現在のコンピュータ装置で多く用いられて
いる汎用のバス規格であるPCI(Peripheral Compone
nt Interconnect)においては、一方のスヌープ機能の他
に、他方のVGA(Video Graphics Array)パレット・
スヌープという機能も持つことができる。
【0004】VGAパレット・スヌープとは、2枚のグ
ラフィック・コントローラ・ボードが搭載されている装
置であり、1枚のグラフィック・コントローラ・ボード
がVGA互換でもう一方がVGA非互換のときに、VG
A非互換のボードがVGA互換ボードへのパレット・レ
ジスタへのライト・アクセスを監視し、VGA非互換ボ
ードはバスへの応答はせずに、ライト・データを自分の
レジスタに書き込むことである。
【0005】上記一方のスヌープ機能の場合、キャッシ
ュ・コヒーレンス制御用の線をバス上に設け、これを監
視する方法が多く用いられている。また、他方のVGA
パレット・スヌープの場合、ボード内部実装されたレ
ジスタのあるビットの設定情報(VGAパレット・スヌ
ープ・ビット)で、自分がスヌープするボードか否かを
判断し、スヌープするボードと設定されている場合は、
特定アドレスにライトされているデータをスヌープす
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスヌープ機能において、特定のデバイスに対するラ
イト・データをスヌープする方式の場合であって、スヌ
ープするボードとそうでないボードとを切り換える場合
には、スヌープ対象となるアドレスへのデータをライト
する前に、自分がスヌープするか否かを示すビットを書
き換える必要がある。さらに、スヌープするか否かとい
う設定しかないので、スヌープするという設定がされた
ボードがあるときにスヌープ対象アドレスへのライト・
データを特定の1枚のボードに対してライトすることが
できない問題を伴う。
【0007】本発明は、スヌープするボードとそうでな
いボードとの切り換えを柔軟に選択可能としたバス・ス
ヌープ制御回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明のバス・スヌープ制御回路は、ホスト側から
バスを通してライト・アクセスされるn(nは2以上の
自然数)枚の電子回路ボードのそれぞれに、個々の電子
回路ボードを識別するために各電子回路ボードごとに異
なるID情報が設定され、各電子回路ボードは、ライト
・アクセスに応じてデータが書き込まれるレジスタと、
メモリマップに基づいて設定された所定の値を格納する
ベース・アドレス・レジスタと、ライト・アクセスの対
象を示すアドレスの内のベース・アドレスとベース・ア
ドレス・レジスタの値とを比較するアドレス比較回路
と、比較が一致する場合に動作対象となるバス制御回路
及びレジスタ制御回路と、ライト・アクセスの対象を示
すアドレス内に設けられた各電子回路ボードに対応する
nビットのアドレス・ビットとID情報とを比較して、
バス制御回路及びレジスタ制御回路を動作させるかどう
かを指定するID比較 回路と、を有して構成されたこと
を特徴としている。
【0009】また、上記のnビットのアドレス・ビット
のうち“1”が立っているビットに対応する電子回路ボ
ードがライト・アクセスの対象となるとよい。
【0010】なお、上記のレジスタ制御回路は、コマン
ド線がライト・アクセスを示しており、アドレス比較回
路が一致を示しており、且つID比較回路から動作指示
が出ていれば、制御線のタイミングに従って、レジスタ
・アドレス(アドレス線の一部)が示すレジスタのアド
レスへデータ線のデータを書き込むとよい。
【0011】さらに、上記のバス制御回路は、アドレス
比較回路が一致を示しており、ID比較回路から動作指
示が出ていれば、制御線のアクセスに対する応答信号を
返すこととするとよい。
【0012】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よるバス・スヌープ制御回路の実施の形態を詳細に説明
する。図1から図9を参照すると、本発明のバス・スヌ
ープ制御回路の構成を説明するための実施形態が示され
ている。
【0013】図1は、本実施形態のバス・スヌープ制御
回路の一構成例を示すブロック図である。このバス・ス
ヌープ制御回路は、あるアドレスにライトされたデータ
を、アドレスの特定のビット情報で指定された電子回路
ボードだけ取り込むものである。複数の電子回路ボー
ドが実装されている場合には、このアドレスのビット情
報と電子回路ボードに割り当てられたID情報とに従っ
て、バスのライト・アクセスに反応するか否か(バスの
制御線へ応答を返すか否か)が決定され、バスへは必ず
1つの電子回路ボードのみが応答し、他の電子回路ボー
ドはデータをスヌープするという制御をする。本構成を
以下において詳述する。
【0014】図1において、制御線101、データ線1
02、アドレス線103、コマンド線104は、コンピ
ュータ装置を走るバスである。このバスには、本実施形
態のバス・スヌープ回路を搭載した電子回路ボード1、
1が接続されている。
【0015】図1は、電子回路ボード1が2枚接続され
ている状態を示している。電子回路ボード1に対してホ
スト側からバスを通して、電子回路ボード1内部のレジ
スタ7にライト・アクセスをしてくる。このライト・ア
クセスによって、2枚の電子回路ボード1、1内部のレ
ジスタ7に同時にデータを書き込む。アドレス線103
の一部(ベース・アドレス201)をアドレス比較回路
4でベース・アドレス・レジスタ3と比較して一致すれ
ば、バス制御回路5とレジスタ制御回路6とが動作対象
となる。さらに、2枚の電子回路ボード1、1の内どち
らに対してアクセスするかは、アドレスの内2ビット
(電子回路ボードの枚数と同じビット数)202で示さ
れ、それぞれ2枚の電子回路ボードに対応している。こ
のアドレス・ビットのうち“1”が立っている電子回路
ボードがアクセス対象となる。
【0016】ID比較回路8は、2ビットのアドレス2
02とID情報2とを見て、バス制御回路5とレジスタ
制御回路6を動作させるかどうかを指定する。レジスタ
制御回路6は、ID情報に対応したアドレス202のビ
ットが“1”になっていれば動作可能となる。バス制御
回路5は、アドレス202で1枚の電子回路ボードが選
択されているときはその電子回路ボードのバス制御回路
5が動作可能となる。しかし、2枚の電子回路ボードが
選択されている場合は、どちらか一方が動作可能とな
る。動作可能となったバス制御回路5は、バスのライト
・アクセスに応答する。
【0017】図1を参照すると、電子回路ボード1に
は、制御線101、データ線102、アドレス線10
3、コマンド線104が接続されている。これらをまと
めてバスと呼ぶことにする。このバスには、上述の通
り、電子回路ボード1、1が2枚接続されている。
【0018】それぞれの電子回路ボード1、1には、個
々の電子回路ボードを識別するためのID情報2が接続
されており、各電子回路ボード毎に異なるIDが割り当
てられる。また、電子回路ボード1は、ベース・アドレ
ス・レジスタ3、アドレス比較回路4、バス制御回路
5、レジスタ制御回路6、レジスタ7、ID比較回路8
で構成されている。
【0019】アドレス比較回路4は、電子回路ボード1
内部のベース・アドレス・レジスタ3とアドレス線10
3の一部であるベース・アドレス201とを比較して、
一致しているかどうかをバス制御回路5およびレジスタ
制御回路6に対してベース・アドレス一致線205を通
して知らせる。
【0020】ID比較回路8は、ID情報2とアドレス
線103の一部であるボード選択アドレス202とを見
て、バス制御回路5およびレジスタ制御回路6を動作さ
せるかどうかをそれぞれの回路に知らせる。
【0021】レジスタ制御回路6は、コマンド線104
がライト・アクセスを示しており、アドレス比較回路4
が一致を示しており、且つID比較回路8から動作指示
が出ていれば、制御線101のタイミングに従って、レ
ジスタ・アドレス203(アドレス線103の一部)が
示すレジスタ7のアドレスへデータ線102のデータを
書き込む。
【0022】バス制御回路5は、アドレス比較回路4が
一致を示しており、ID比較回路8から動作指示が出て
いれば、制御線101のアクセスに対する応答信号を返
す。
【0023】(動作の説明) 図1の回路の動作について、図面を参照して詳細に説明
する。バスには2枚の電子回路ボード1、1が接続さ
れ、それぞれのID情報2は‘0’、‘1’に設定され
ているとする。
【0024】ID情報2=‘0’の電子回路ボード1
に、データをライトすることを考える。この電子回路ボ
ード1に対するアクセスが始まると、コマンド線104
はライトを示す。2枚の電子回路ボード1、1が接続さ
れたときの、アドレス線103のアドレス・フォーマッ
トを図2に示す。このフォーマットは、本実施形態を説
明するための一例であり、本発明においてアドレス・フ
ォーマットを規定しない。
【0025】アドレスは、32ビットで構成されてお
り、図のようにベース・アドレス201、ボード選択ア
ドレス202、レジスタ・アドレス203に分けられ
る。ベース・アドレス201(A32〜A16)は、シ
ステムあるいは電子回路ボードにおける特定のアドレス
空間を示すものであり、電子回路ボード1上においては
アドレス比較回路4でベース・アドレス・レジスタ3の
値と比較される。ベース・アドレス・レジスタ3の値
は、システム上のメモリ・マップに基づいて設定され
る。
【0026】本実施形態では、電子回路ボード1の内部
レジスタ7をアクセスする、空間のアドレスが割り当て
られているものとする。アドレス比較回路4は、アドレ
ス線103のベース・アドレス201とベース・アドレ
ス・レジスタ3が一致すると、ベース・アドレス一致線
205を‘1’にする。尚、一致していないときは
‘0’とする。
【0027】符号A15、A14はボード選択アドレス
202であり、バスに接続されている電子回路ボード1
にそれぞれ対応している。本例では、A14をID情報
2=‘0’、A15をID情報2=‘1’の各電子回路
ボード1に対応しているものとして、それぞれのビット
が‘1’の場合に、その電子回路ボードに対するアクセ
スを行うものとする。すなわち、ベース・アドレス一致
線205が‘1’であっても、これらの2ビットが共に
‘0’であれば、バス上のどの電子回路ボード1に対し
てもアクセスは行われない。
【0028】今は、ID情報2=‘0’の電子回路ボー
ドに対するアクセスを考えているので、ボード選択アド
レス202=‘01’となる。このボード選択アドレス
202は、ID比較回路8へ入力される。ID情報2=
‘0’であるので、バス制御指示線81とレジスタ制御
指示線82は、共にアクティブ「1」となる。バスに電
子回路ボード1が2枚接続されている場合の、ライト動
作におけるID比較回路8の真理値表を図4に、そのと
きの回路構成を図6に示す。
【0029】図4において、ID情報は図1におけるI
D情報2で設定された電子回路ボードの識別値、符号A
15、A14はボード選択アドレス202を示してい
る。応答欄は、ライト動作のときにバスに対して応答す
るときには‘1’、しないときは‘0’で表している。
スヌープ欄は、ライト・データをスヌープする場合を
‘*’で表している。
【0030】図4において、ID情報=‘0’の欄を見
ると、ボード選択アドレス202=‘01’(この場合
A15、A14)のときには応答=‘1’となっている
のでバスに応答し、ライト・データを取り込む。尚、バ
スに応答するとは、例えば、現在広く利用されているP
CIバスの場合、図7のようにTRDY#とDEVSE
L#信号を返すということである。
【0031】レジスタ・アドレス203は、ベース・ア
ドレス201の空間に割り当てられたレジスタ7のアド
レスである。レジスタ制御回路6は、コマンド線104
がライトを示し、ベース・アドレス一致線205とレジ
スタ制御指示線82が‘1’のとき、制御線101で示
されるタイミングでレジスタ7にデータをライトするタ
イミングを生成し、データ線102のデータがレジスタ
7のレジスタ・アドレス203が示す領域へライトされ
る。
【0032】このときのID情報2=‘1’である電子
回路ボード1の動作を考える。図4のID情報が‘1’
の欄を見ると、ボード選択アドレス202=‘01’の
ときの応答は‘0’であり、バス制御指示線81、レジ
スタ制御指示線82は‘0’となるので、なにも動作し
ない。
【0033】また、逆にID情報2=‘1’の電子回路
ボード1にデータをライトする場合は、ボード選択アド
レス202=‘10’とすれば良い。図4の真理値表を
参照すると、ID情報2=‘0’の電子回路ボードは応
答=‘0’、ID情報2=‘1’の電子回路ボードは応
答=‘1’となっているので、ID情報2=‘1’の電
子回路ボードのみへデータがライトされる。尚、電子回
路ボード1内部の動作は、これまでの説明と同様であ
る。
【0034】次に、2枚の電子回路ボード1に対して同
時にデータをライトすることを考える。すなわち、ボー
ド選択アドレス202=‘11’となる場合である。図
4の真理値表を見ると、ボード選択アドレス202=
‘11’のときのそれぞれの電子回路ボードの応答は、
ID情報2が‘0’の電子回路ボードが‘1’、ID情
報が‘1’の電子回路ボードは‘0’で、スヌープはI
D情報2が‘1’の電子回路ボードのみ‘*’である。
【0035】応答=‘1’であるID情報2が‘0’の
電子回路ボードは、これまでの説明の通り、バスからデ
ータを取り込み内部レジスタ7にライトする。
【0036】応答=‘0’であるID情報2が‘1’の
電子回路ボードは、これまでの説明では何も動作しない
ことになっていたが、スヌープが‘*’となってる場合
はデータをスヌープする。図6を参照すると、アドレス
A14(112)、アドレスA15(113)が共に
‘1’のとき、ID情報線111=‘0’では、バス制
御指示線81、レジスタ制御指示線82はそれぞれ
‘1’となる。このため、バスに応答し、ライト・デー
タも取り込む。ID情報線111=‘1’では、レジス
タ制御線82は‘1’になるが、バス制御線81は
‘0’となる。このため、レジスタ7にはデータを書き
込むが、バスに対しては応答信号を返さない。ここでま
たPCIバスを例に取ると、図8は、PCIバスに対す
る応答信号を返さないID情報2=‘1’の電子回路ボ
ードの様子を示している。
【0037】実際のPCIバス上の波形は、ID情報2
=‘0’の電子回路ボードが応答信号を返しているので
図7のようになる。ID情報2=‘1’の電子回路ボー
ドはバス上の信号をスヌープし、ID情報2=‘0’の
電子回路ボードがデータを取り込むタイミングで自分自
信もデータを取り込む。複数枚の電子回路ボードに対す
るアクセスに対して唯一の電子回路ボードしか応答しな
いのは、バス・ファイトを防ぐためである。
【0038】以上のようにして、2枚の電子回路ボード
に対して同時にライトできる。バス上に接続されている
2枚の電子回路ボードに対してデータをライトする場合
を説明しているが、本発明は、バスに接続される電子回
路ボードの枚数は限定されない。例えば3枚の電子回路
ボードが接続されているなら、図3のようなアドレス構
成とし、図5の真理値表に従ってID比較回路8を設計
することで、3枚のうち任意の電子回路ボードに対して
同時にデータがライトできる。
【0039】また、図4、図5の真理値表および、図6
の回路では、複数の電子回路ボードに対して同時にライ
トする場合はID情報が最も小さい電子回路ボードがバ
スに対して応答し、他はスヌープする論理になっている
が、これらの応答、スヌープする電子回路ボードを特定
するものではない。
【0040】(効果の説明) 第一の効果は、複数の電子回路ボードに同じデータをラ
イトする場合に、任意の複数枚の電子回路ボードに対し
てライトできることである。理由は、アドレスの一部を
ライトする電子回路ボードを選択するためのビットに割
り当てて、ビットの状態でライトする対象の電子回路ボ
ードを指定するためである。
【0041】第二の効果は、データをスヌープする電子
回路ボードを指定するシーケンスがなくなることであ
る。理由は、アドレスの一部をライトする電子回路ボー
ドを選択するためのビットに割り当て、電子回路ボード
個別のID情報と選択されている電子回路ボードを比較
することで、自分がスヌープすべきかどうかを決めるこ
とができるからである。
【0042】(変化例) 図9は、電子回路ボード1aの内部にID情報2が設け
られたバス・スヌープ制御回路の構成例を示している。
その他の構成および基本的な動作は、図1と同様であ
る。本図9を適用したシステム上では、各電子回路ボー
ドのレジスタ7の領域とは別の領域に割り当てられるレ
ジスタとして見えている。よって、電子回路ボード1の
初期化時に、このレジスタ(ID情報2)にIDを割り
当てる。電子回路ボードにデータをライトする動作の説
明は、ID情報2の物理的な位置が変わっているだけ
で、図1を用いた場合と全く同様である。
【0043】この変化例の場合、ID情報2は、バスの
ライト動作で任意の値を設定できるという効果がある。
電子回路ボード1を増設したり、交換した場合にID情
報2を自動設定することもできるようになる。
【0044】さらに、任意の値を設定できるということ
は、バスに応答する電子回路ボード1を変更できるとい
うことになり、例えば、これまでバスに応答していた電
子回路ボード1が故障した場合に、その電子回路ボード
を殺して別の電子回路ボードがバスに応答するような設
定に変更し、故障した電子回路ボードはバス上から排除
することもできるようになる。
【0045】尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施
の一例である。但し、これに限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施
が可能である。
【0046】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のバス・スヌープ制御回路は、ホスト側からバスを通し
てライト・アクセスする複数枚の電子回路ボードの各々
にレジスタを設け、何れに対してアクセスするかを示す
ベース・アドレスとベース・アドレス・レジスタとを比
較する。この比較が一致する電子回路ボードがデータ書
き込みの動作対象となる。よって、データの転送と共に
書き込み対象の電子回路ボードの選択ができ、スヌープ
する電子回路ボードとそうでない電子回路ボードとの切
り換えを柔軟に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバス・スヌープ制御回路の実施形態の
構成例を示すブロック図である。
【図2】2枚の電子回路ボードが接続されたときのアド
レス線のアドレス・フォーマットを示す図である。
【図3】3枚の電子回路ボードが接続されたときのアド
レス線のアドレス・フォーマットを示す図である。
【図4】バスに電子回路ボードが2枚接続されている場
合のライト動作におけるID比較回路の真理値表を示す
図である。
【図5】バスに電子回路ボードが3枚接続されている場
合のライト動作におけるID比較回路の真理値表を示す
図である。
【図6】図4、図5に対応するID比較回路の回路構成
例を示す。
【図7】PCIバスの場合のタイミング図である。
【図8】PCIバスに対する応答信号を返さないID情
報2=‘1’の電子回路ボードのタイミング図である。
【図9】電子回路ボード1aの内部にID情報2が設け
られた変化例のバス・スヌープ制御回路のブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 バス・スヌープ回路を搭載した電子回路ボード 2 ID情報 3 ベース・アドレス・レジスタ 4 アドレス比較回路 5 バス制御回路 6 レジスタ制御回路 7 レジスタ 8 ID比較回路 81 バス制御指示線 82 レジスタ制御指示線 101 制御線 102 データ線 103 アドレス線 104 コマンド線 201 ベース・アドレス 202 ボード選択アドレス 203 レジスタ・アドレス 205 ベース・アドレス一致線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−26752(JP,A) 特開 平4−148262(JP,A) 特開 平4−333940(JP,A) 特開 平4−318653(JP,A) 特開 平2−133856(JP,A) 特開 平2−128540(JP,A) 特開 昭56−8950(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/38 - 13/42 G06F 13/10 - 13/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスト側からバスを通してライト・アク
    セスされるn(nは2以上の自然数)枚の電子回路ボー
    ドのそれぞれに、個々の電子回路ボードを識別するため
    に各電子回路ボードごとに異なるID情報が設定され、 各電子回路ボードは、 前記ライト・アクセスに応じてデータが書き込まれるレ
    ジスタと、 メモリマップに基づいて設定された所定の値を格納する
    ベース・アドレス・レジスタと、 前記ライト・アクセスの対象を示すアドレスの内のベー
    ス・アドレスとベース・アドレス・レジスタの値とを比
    較するアドレス比較回路と、 前記比較が一致する場合に動作対象となるバス制御回路
    及びレジスタ制御回路と、 前記ライト・アクセスの対象を示すアドレス内に設けら
    れた各電子回路ボードに対応するnビットのアドレス・
    ビットと前記ID情報とを比較して、前記バス制御回路
    及び前記レジスタ制御回路を動作させるかどうかを指定
    するID比較回路と、 を有して構成されたバス・スヌープ制御回路。
  2. 【請求項2】 前記nビットのアドレス・ビットのうち
    “1”が立っているビットに対応する電子回路ボードが
    前記ライト・アクセスの対象となることを特徴とする請
    求項1記載のバス・スヌープ制御回路。
  3. 【請求項3】 前記レジスタ制御回路は、コマンド線が
    ライト・アクセスを示しており、アドレス比較回路が一
    致を示しており、且つID比較回路から動作指示が出て
    いれば、制御線のタイミングに従って、レジスタ・アド
    レス(アドレス線の一部)が示すレジスタのアドレスへ
    データ線のデータを書き込むことを特徴とする請求項
    又は2に記載のバス・スヌープ制御回路。
  4. 【請求項4】 前記バス制御回路は、アドレス比較回路
    が一致を示しており、ID比較回路から動作指示が出て
    いれば、制御線のアクセスに対する応答信号を返すこと
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のバ
    ス・スヌープ制御回路。
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