JP3524483B2 - ストアドフェアのチャージ方法およびそのシステム - Google Patents
ストアドフェアのチャージ方法およびそのシステムInfo
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- JP3524483B2 JP3524483B2 JP2000304129A JP2000304129A JP3524483B2 JP 3524483 B2 JP3524483 B2 JP 3524483B2 JP 2000304129 A JP2000304129 A JP 2000304129A JP 2000304129 A JP2000304129 A JP 2000304129A JP 3524483 B2 JP3524483 B2 JP 3524483B2
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Description
おいて運賃・料金の収受を行うために用いられるストア
ドフェアシステムにおけるストアドフェアのチャージ方
法およびそのシステムに関する。
どにおいて、旅客輸送会社が予め前受金を収受するとと
もに、その収受金額を記録したカード等を利用客に対し
て発行し、利用客が旅客輸送機関を利用する都度、その
運賃・料金を自動改札機等によって自動的に引去り、引
去り後の新たな残高をカードに記録するものである。従
来のストアドフェアシステムにおいては、磁気によって
情報を記録するカードが用いられており、旅客輸送会社
は前受金を収受する都度、新たなカードを発行してい
た。近年、IC(Integrated Circuit)カードの技術の
進化および低コスト化伴い、新たなカードを発行するこ
となくカードの残高を増やす(チャージする)ことので
きるICカードの普及が期待され、本格的実用化が検討
されている。ICカードを用いたストアドフェアカード
では、上記のように1枚のカードに何度も繰り返し残高
をチャージすることができるという点では非常に便利で
ある。
術によるICストアドフェアカードでは、残高をチャー
ジするためには、利用客がわざわざ専用のチャージ機の
ところへ行って現金の投入や機械の操作を行わなければ
ならず、不便であった。例えば、鉄道の駅においては、
切符売り場に設けられた自動券売機あるいは自動定期券
販売機や、係員のいる切符販売窓口に設けられた端末装
置が、ICストアドフェアカードのチャージ機の機能を
兼ねている。従って、残高が少なくなると、利用客はチ
ャージのためにわざわざこれらの場所に立ち寄る必要が
あるということは、乗車の都度いちいち切符を買わなく
ても改札口を通ることができるというストアドフェアシ
ステムの利便性を半減させるものであった。
くためには、一度に多額のチャージを行うことが考えら
れるが、これは、利用客に対して過度の前払金の負担を
求めることになるばかりでなく、紛失時や盗難時のリス
クが増すという欠点もある。
ジットカードやデビットカードを用いて乗車船等の都度
決済を行う方式も考えられるが、大量の利用客を安価で
輸送する公共交通機関においては、比較的少額の決済を
行うための大量のトランザクションデータが発生するこ
とは処理コストの観点から好ましくない。また、このよ
うな大量の利用客の各々が改札口を通過する数百ミリ秒
から1秒程度の間にセンタのコンピュータとの間で決済
承認の処理を完了することは、技術的に困難、もしくは
さらなる処理コストの高騰を招いてしまう。
されたものであり、利用客が専用の機械の場所に行って
チャージの操作をしなくても、残高が少なくなると自動
的にチャージすることのできるストアドフェアのチャー
ジ方法およびそのシステムを提供することを目的とす
る。
めに、この発明は、ストアドフェアシステムにおけるス
トアドフェアのチャージ方法であって、改札機がストア
ドフェア情報記憶媒体からクレジットカード会員番号と
現在のストアドフェア残高とを読み取る第1の過程と、
この第1の過程において読み取った前記ストアドフェア
残高が足りない場合には、ストアドフェア残高を増加さ
せて所定の引去額を引去るとともに、前記クレジットカ
ード会員番号を用いて所定のチャージ額を売上金額とす
るクレジット売上データを生成する第2の過程とを有す
ることを特徴とするストアドフェアのチャージ方法を要
旨とする。なお、所定の引去額とは、予め定められた規
則等に基づき改札機がストアドフェア残高から引去る金
額であり、具体的には、例えば、後述する入場時引去額
や出場時引去額がこれにあたる。
ムにおけるストアドフェアのチャージ方法であって、改
札機がストアドフェア情報記憶媒体からクレジットカー
ド会員番号と現在のストアドフェア残高とを読み取る第
1の過程と、この第1の過程において読み取った前記ス
トアドフェア残高が当該改札機による所定の引去額と予
め定められたチャージ下限額との和に満たない場合に
は、ストアドフェア残高を増加させて前記引去額を引去
るとともに、前記クレジットカード会員番号を用いて所
定のチャージ額を売上金額とするクレジット売上データ
を生成する第2の過程とを有することを特徴とするスト
アドフェアのチャージ方法を要旨とする。
ては、前記現在のストアドフェア残高と前記所定のチャ
ージ額との和から前記所定の引去り額を減じた額を新た
なストアドフェア残高として前記ストアドフェア情報記
憶媒体を書き換えることを特徴とするものである。
クレジットカード会員番号に関する情報をネガデータと
して予め記憶しておき、前記第2の過程においては、前
記第1の過程において読み取ったクレジットカード会員
番号が前記ネガデータに該当するかどうかを判定し、該
当しない場合のみに前記クレジット売上データを生成す
ることを特徴とするものである。
予め前記改札機内に記憶しておくことを特徴とする。
ては、前記改札機は前記ストアドフェア情報記憶媒体か
ら自動チャージ設定額を読み取り、この自動チャージ設
定額を、前記第2の過程における前記所定のチャージ額
とすることを特徴とするものである。
ージ設定額を前記所定のチャージ額としてストアドフェ
ア残高を増加させても前記引去額と前記チャージ下限額
との和に満たない場合には、当該和を満たすような前記
自動チャージ設定額の最小整数倍の金額を前記所定のチ
ャージ額とすることを特徴とするものである。
ージ設定額を前記所定のチャージ額としてストアドフェ
ア残高を増加させても前記引去額と前記チャージ下限額
との和に満たない場合には、当該和から前記現在のスト
アドフェア残高を減じた金額を前記所定のチャージ額と
することを特徴とするものである。
カード会員番号とストアドフェア残高とを記憶するスト
アドフェア情報記憶媒体と、前記ストアドフェア情報記
憶媒体からクレジットカード会員番号と現在のストアド
フェア残高とを読み取り、この現在のストアドフェア残
高が足りない場合には、ストアドフェア残高を増加させ
て所定の引去額を引去るとともに、前記クレジットカー
ド会員番号を用いて所定のチャージ額を売上金額とする
クレジット売上データを生成する改札機とを備えたこと
を特徴とするストアドフェアシステムを要旨とする。
は、前記現在のストアドフェア残高と前記所定のチャー
ジ額との和から前記所定の引去り額を減じた額を新たな
ストアドフェア残高として前記ストアドフェア情報記憶
媒体を書き換えることを特徴とする。
は、使用不可となっているクレジットカード会員番号に
関する情報をネガデータとして予め記憶しておくネガデ
ータ記憶部を備えており、前記ストアドフェア情報記憶
媒体から読み取ったクレジットカード会員番号が前記ネ
ガデータに該当するかどうかを判定し、該当しない場合
のみに前記クレジット売上データを生成することを特徴
とする。
フェア情報記憶媒体は自動チャージ設定額を記憶するも
のであり、前記改札機は前記ストアドフェア情報記憶媒
体からこの自動チャージ設定額を読み取りこの自動チャ
ージ設定額を前記所定のチャージ額とすることを特徴と
する。
改札機は、前記自動チャージ設定額を前記所定のチャー
ジ額としてストアドフェア残高を増加させても前記引去
額と前記チャージ下限額との和に満たない場合には、当
該和を満たすような前記自動チャージ設定額の最小整数
倍の金額を前記所定のチャージ額とすることを特徴とす
る。
改札機は、前記自動チャージ設定額を前記所定のチャー
ジ額としてストアドフェア残高を増加させても前記引去
額と前記チャージ下限額との和に満たない場合には、当
該和から前記現在のストアドフェア残高を減じた金額を
前記所定のチャージ額とすることを特徴とする。
フェア情報記憶媒体は、非接触型ICカードを用いたも
のであることを特徴とする。
フェア情報記憶媒体は、携帯型電話端末装置が備えるバ
ッテリーから電力の供給を受けるICチップを用いたも
のであることを特徴とする。
テムは、前記ストアドフェア情報記憶媒体のデータを書
き換えるカード書き込み装置を備え、前記ストアドフェ
ア情報記憶媒体は自動チャージの許諾の有無を表わすデ
ータと自動チャージ設定額とを記憶するものであり、前
記カード書き込み装置は利用客の操作に基づき前記自動
チャージの許諾の有無を表わすデータと前記自動チャー
ジ設定額とを書き換える機能を有することを特徴とする
ものである。
憶媒体のデータを読み書きするカードインタフェース部
と、前記ストアドフェア情報記憶媒体から読み取られた
現在のストアドフェア残高が足りない場合には、ストア
ドフェア残高を増加させて所定の引去額を引去るととも
に、前記ストアドフェア情報記憶媒体から読み取られた
クレジットカード会員番号を用いて所定のチャージ額を
売上金額とするクレジット売上データを生成する制御部
とを備えることを特徴とする改札機を要旨とする。
となっているクレジットカード会員番号に関する情報を
ネガデータとして予め記憶しておくネガデータ記憶部を
備えており、前記制御部は前記ストアドフェア情報記憶
媒体から読み取ったクレジットカード会員番号が前記ネ
ガデータに該当するかどうかを判定し該当しない場合の
みに前記クレジット売上データを生成することを特徴と
するものである。
実施形態について説明する。図1は、同実施形態による
ストアドフェアカードのチャージシステムの構成を示
す。図1において、符号50は、ICカードを用いて実
現されたストアドフェアカード(ストアドフェア情報記
憶媒体)である。このストアドフェアカードは、後述す
るように、クレジットカードの機能を付帯できるように
なっている。
た複数の自動改札機であり、この自動改札機10には、
ストアドフェアカード50のデータの読み書きを行うた
めのカードインタフェース部11と、カードインタフェ
ース部11によって読み取られたデータを基に改札処理
を制御する制御部12と、制御部12の制御に基づき改
札ゲートの開閉を行うゲート開閉処理部13と、クレジ
ットカードのネガデータを記憶するネガデータ記憶部1
4とを備えている。また、駅には、これらの自動改札機
10とのデータのやりとりを一元的に行うデータ集計機
30と、ストアドフェアカード50に記憶されている設
定情報を書き換えるためのカード書き込み装置20とが
設置されている。なお、データ集計機30には、ストア
ドフェアカード50に付帯されるクレジットカードの機
能の処理を行うため、クレジットによる売上を表わす売
上データと、延滞や紛失・盗難やその他の事故等の理由
によりクレジット利用を承認することのできないクレジ
ットカード会員の情報を表わすネガデータとが保持され
ている。また、カード書き込み装置20は、例えば、自
動券売機や自動定期券販売機の内部に設けたり、あるい
は切符販売窓口に設置されている端末装置に併設したり
するようにする。
置されたID管理システムであり、このID管理システ
ム100も、売上データおよびネガデータを保持してい
る。また、200は、クレジットカード会社に設けられ
たクレジットカードシステムであり、このクレジットカ
ードシステム200は、旅客輸送会社などのクレジット
カード加盟店から送られてくる売上データに基づきクレ
ジットカード会員に対するクレジット利用明細201を
作成して利用代金の請求を行い、加盟店および会員との
間でそれぞれ決済する処理を行うものである。
ージシステムにおける主要なデータの流れは次の通りで
ある。
どに設置されたカード書き込み装置20を用いて、スト
アドフェアカード50に予め自動的なチャージを行うた
めの設定情報を書き込んでおく。設定情報の具体的な内
容については、後で詳述する。また、(b)に示す通
り、クレジットカードシステム200からID管理シス
テム100にネガデータが伝送され、このネガデータ
は、さらにID管理システム100からデータ集計機3
0を経由して、自動改札機10の制御部12に渡され、
ネガデータ記憶部14に記憶される。また、(c)に示
す通り、利用客が乗車船等のために自動改札機を通る際
に、カードインタフェース部11がストアドフェアカー
ド50からデータを読み取り、所定の条件により制御部
11がカードの残高を自動的にチャージする必要がある
と判断した場合には、カードの残高を増やして、新たな
残高をストアドフェアカード50に書き込むとともに、
クレジット売上のデータを発生させるようにする。この
ようにして発生したクレジットの売上データは、(d)
に示す通り、まず自動改札機10からデータ集計機30
に渡されて蓄積され、さらにID管理システム100を
経由して、クレジットカードシステム200に渡される
ようになっている。
データの内容について説明する。図2は、ストアドフェ
アカードに記憶されるデータ内容とその定義参照関係を
示す表図である。図2に示す番号1のデータは、当該ス
トアドフェアカードへのクレジットカード機能付帯の有
無を表わす。また、クレジットカード機能が付帯されて
いる場合には、番号2のクレジットカード会員番号およ
び番号3のクレジットカード有効期限のデータが記憶さ
れている。これら番号1〜3のデータは、クレジットカ
ードの発行時や更新時にのみ書き込まれるものである。
の許諾をするか否かを表わすデータである。また、番号
5のデータは、自動チャージ設定額であり、自動チャー
ジを行う場合には、チャージ1回につきこの金額がカー
ド残高にチャージされる。この自動チャージ設定額は、
例えば、1000円/3000円/5000円の中から
利用客が選択できるようにする。これら番号4および5
のデータは、利用客などが行う操作に基づき、図1に示
したカード書き込み装置20によって書き込まれるもの
である。
残高である。この残高は、乗車船等の都度、自動改札機
10によって運賃・料金相当額が引去られ書き換えられ
る。また、残高をチャージしたときには、自動改札機1
0やカード書き込み装置20によってチャージ金額が加
算された後の残高が書き込まれる。
いて駅の改札内に入場あるいは改札内から出場するとき
の自動改札機の処理の手順について説明する。なお、以
下の説明おいて「入場時引去額」とは、改札内への入場
の際にストアドフェア残高から引去る金額のことであ
る。この入場時引去額は、すべての利用客に共通の金額
であり、例えば、その駅からの最低乗車船区間運賃とし
たり、ゼロとしたりする。また「出場時引去額」とは、
改札内からの出場の際にストアドフェア残高から引去る
金額のことであり、通常この出場時引去額は、入場駅か
ら出場駅までの区間の運賃から入場時引去額を減じた額
とする。また「チャージ下限額」とは、この自動チャー
ジを行うかどうかを判定するためのストアドフェア残高
の基準額であり、この下限額を下回ることになる場合に
カードのストアドフェア残高の自動チャージを行うもの
である。このチャージ下限額は、例えば、入場時引去額
と同一であっても良く、あるいはゼロであっても良い。
機の処理の手順を示すフローチャートである。まず図3
のステップS11において、自動改札機はストアドフェ
アカードからデータを読み取る。そして、ステップS1
2において、読み取ったストアドフェア残高から入場時
引去額を差し引いてもなおチャージ下限額以上であるか
どうか、つまり「残高≧(入場時引去額+チャージ下限
額)」が成立するかどうかを判定する。成立するならば
ステップS17の処理に移るが、成立しない場合、つま
りステップS11において読み取ったストアドフェア残
高が足りない場合には、ステップS13〜S15の自動
チャージの処理を行う。
13において、当該ストアドフェアカードがクレジット
機能の付帯があるか否か、また、自動チャージの許諾が
されているか否かの判定を行う。クレジット機能が付帯
されておりかつ自動チャージの許諾がなされている場合
には次のステップS14に進むが、このいずれかの条件
を満足しない場合には自動チャージは行われず、ステッ
プS16に進む。ステップS14においては、ストアド
フェアカードから読み取ったクレジット会員番号に該当
するデータがネガデータ記憶部14にあるかどうかを判
定する。なお、このネガデータの該当の有無の判定を高
速に行うためには、例えば、ネガデータを予めクレジッ
トカード会員番号の昇順等の所定の順序に整列してお
き、読み取られたクレジット会員番号をキーとしたバイ
ナリサーチを用いることとする。ネガデータに該当しな
い場合には次のステップS15に進むが、ネガデータに
該当した場合には自動チャージは行われず、ステップS
16に進む。ステップS15においては、自動改札機
は、クレジット売上データを生成するとともに、カード
から読み取った自動チャージ設定額をストアドフェア残
高に加算する。
ア残高(ステップS15における自動チャージが行われ
た場合には自動チャージ後の残高)に関する判定を行
い、残高が入場時引去額以上であるならば、ステップS
17において当該残高から入場時引去額を減じた金額を
新残高として、カードのストアドフェア残高のデータと
して記録し、ステップS18において入場ゲートを開く
処理を行う。ステップS16において、残高が入場時引
去額未満であるならば、ステップS19において入場ゲ
ートを閉じる処理を行う。
理の手順を示すフローチャートである。出場時には、ま
ず図4のステップS31において、自動改札機はストア
ドフェアカードからデータを読み取る。そして、ステッ
プS32において、読み取ったストアドフェア残高から
出場時引去額を差し引いてもなおチャージ下限額以上で
あるかどうか、つまり「残高≧(出場時引去額+チャー
ジ下限額)」が成立するかどうかを判定する。成立する
ならばステップS39の処理に移るが、成立しない場
合、つまりステップS31において読み取ったストアド
フェア残高が足りない場合には、ステップS33〜S3
7の自動チャージの処理を行う。
33において、当該ストアドフェアカードがクレジット
機能の付帯があるか否か、また、自動チャージの許諾が
されているか否かの判定を行う。クレジット機能が付帯
されておりかつ自動チャージの許諾がなされている場合
には次のステップS34に進むが、このいずれかの条件
を満足しない場合には自動チャージは行われず、ステッ
プS38に進む。ステップS34においては、ストアド
フェアカードから読み取ったクレジット会員番号に該当
するデータがネガデータ記憶部14にあるかどうかを判
定する。ネガデータに該当しない場合には次のステップ
S14に進むが、ネガデータに該当した場合には自動チ
ャージは行われず、ステップS38に進む。
の残高に自動チャージ設定額を積み増した後に出場時引
去額を差し引いたときの残高がチャージ下限額以上かど
うか、つまり「(残高+自動チャージ設定額)≧(出場
時引去額+チャージ下限額)」が成立するかどうかを判
定する。この条件が成立するならば、ステップS37に
おいて自動改札機は、クレジット売上データを生成する
とともに、自動チャージ設定額をストアドフェア残高に
加算する。この加算を行ったことにより、出場時引去額
を差し引いた後もチャージ下限額以上のストアドフェア
残高が残ることとなる。
これは自動チャージ設定額を積み増しても、出場時引去
額を差し引いた後にはチャージ下限額を下回ることとな
ってしまうことを意味する。そのような場合には、ステ
ップS36において、金額不足の処理として、次の
(a)〜(c)のいずれかを実行する。
算することにより、出場時引去額を差し引いた後のスト
アドフェア残高がチャージ下限額以上となるようにす
る。また、チャージ額に応じた売上データを生成する。
この場合、自動チャージを複数回繰り返したのと同様の
結果となる。つまり、自動チャージ設定額をチャージ額
としてストアドフェア残高を増加させても引去額とチャ
ージ下限額との和に満たない場合には、当該和を満たす
ような自動チャージ設定額の最小整数倍の金額を、チャ
ージ額とすることになる。 (b)出場時引去額を差し引いた後のストアドフェア残
高がちょうどチャージ下限額となるように、調整した金
額をチャージする。また、チャージ額に応じた売上デー
タを生成する。つまり、自動チャージ設定額をチャージ
額としてストアドフェア残高を増加させても引去額とチ
ャージ下限額との和に満たない場合には、当該和から現
在のストアドフェア残高を減じた金額を、チャージ額と
することになる。 (c)ステップS36においては何もせずに、次のステ
ップS38に進む。金額不足の処理として上記(a)〜
(c)のどれを実行するかは、システムとして予め決め
ておいても良いし、個々の利用客が選択することを可能
として選択された処理パターンをストアドフェアカード
に記憶させるようにしても良い。
アドフェア残高(ステップS36やS37における自動
チャージが行われた場合には自動チャージ後の残高)に
関する判定を行い、残高が出場時引去額以上であるなら
ば、ステップS39において当該残高から出場時引去額
を減じた金額を新残高として、カードのストアドフェア
残高のデータとして記録し、ステップS41において出
場ゲートを開く処理を行う。ステップS38において、
残高が出場時引去額未満であるならば、ステップS42
において出場ゲートを閉じるとともに、利用客が精算窓
口あるいは自動精算機で精算を行うように案内メッセー
ジを表示する。
び出場時手順のステップS36あるいはS37において
生成されるクレジット売上データは、少なくとも、売上
日付、クレジットカード会員番号、クレジットカード有
効期限、売上金額の各項目を含むものである。これらの
うち、クレジットカード会員番号およびクレジットカー
ド有効期限には、自動改札機がストアドフェアカードか
ら読み取ったデータを用いるようにする。なお、売上伝
票にクレジットカード会員のサインを必要としないサイ
ンレス方式の売上計上を可能とすることを、予め契約等
によって定めておくこととする。
レジットカード会社が定める個別承認不要限度額を上回
らない範囲に限定する。出場時等において、必要な自動
チャージ額がこの個別承認不要限度額の範囲内に収まら
ないような場合には、精算窓口で精算するように案内メ
ッセージを表示する。
を計上するときに、通信を用いてリアルタイムでクレジ
ットカード会社に信用照会を行うのではなく、予め自動
改札機に記憶されているネガデータを用いた簡易的なチ
ェックのみを行うようにすることにより、利用客が改札
口を通過する1秒程度あるいはそれ以下の短い時間内
に、自動チャージの処理を行うことが可能となり、しか
も処理コストを低く抑えることが可能となる。また、自
動改札機上のネガデータの更新頻度が低すぎると信用チ
ェックの精度が悪くなり、同頻度が高すぎるとクレジッ
トカードシステムから自動改札機へのデータ伝送による
処理の負荷が高くなるため、この両者が適度にバランス
するように、ネガデータ更新頻度を設定する。例えば、
1日に1回程度、旅客輸送会社の業務開始前など、自動
改札機の処理に悪い影響を与えない時間帯にデータを更
新するようにする。また、データ集計機30に蓄積され
た売上データをID管理システム100さらにクレジッ
トカードシステム200に転送する処理も、トランザク
ション件数等にも応じて、1日数回から1ヶ月1回程度
の範囲内の適切な頻度で行うようにする。なお、クレジ
ットカードシステム200とID管理システム100と
の間のデータの受け渡しは通信を用いて行っても良い
し、磁気テープ等の記録媒体を用いて行っても良い。
ては、例えば、非接触型ICカードを用いるようにす
る。この非接触型ICカードの内部には誘電コイルとコ
ンデンサが埋め込まれており、この誘電コイルに生じる
誘導電圧を用いてコンデンサに電力を蓄積しICチップ
を動作させるようにする。このような非接触型ICカー
ドを用いることにより、利用客がカードを自動改札機内
に挿入する必要がなく、カードを所定の場所に近付ける
だけで入出場および自動チャージの処理を行うことが可
能となる。
ら与えられるエネルギーのみによって動作させる受動型
のICカードを用いる場合には、カードを自動改札機に
近付けてから電圧が安定してICチップが動作可能とな
るまでに数百ミリ秒を要するため、短い改札通過時間の
中で自動チャージの処理に使える時間がさらに限られて
しまうという欠点がある。そこで、自動チャージの処理
時間を長くとれるように、小型のバッテリーを内蔵した
タイプのICカードを用いるか、あるいは図5に示すよ
うな携帯型電話端末装置を用いるようにする。
ストアドフェア機能部を備えた携帯型電話端末装置の構
成を示すブロック図である。図5において、符号60は
携帯型電話端末装置であり、この携帯型電話端末装置
は、内部に、バッテリー61と、移動体通信網端末機能
部62と、アンテナ63と、ストアドフェア機能部50
aとを備えている。ストアドフェア機能部50aは、I
Cチップ51(ストアドフェア情報記憶媒体)と誘電コ
イル52とを備えており、図1に示したストアドフェア
カードと同等の機能を持つものである。バッテリー60
は移動体通信網端末機能部62とICチップ51の両方
に電力を供給するものであり、ストアドフェア機能部5
0aはこの電力を使用して能動的に動作し、自動改札機
10との間の信号のやりとりを行う。
ストアドフェア機能部を持つ場合、上述したように自動
チャージの処理時間を長くとることができるだけでな
く、利用客は携帯型電話端末装置とストアドフェア専用
のICカードとを別に持ち歩く必要がないという利点が
ある。また、携帯型電話端末装置全体の消費電力と比較
して図5に示したストアドフェア機能部50aの電力消
費量は小さく、また、利用客は定期的に携帯型電話端末
装置の充電操作を行うことが習慣となっているため、電
池切れが起こる可能性も低い。
ば、改札機がストアドフェアカード等のストアドフェア
情報記憶媒体からクレジットカード会員番号を読み取
り、ストアドフェア残高が足りなくなる場合には、読み
取ったクレジットカード会員番号を用いて所定のチャー
ジ額を売上金額とするクレジット売上データを生成する
とともに自動的に残高のチャージを行うため、利用客が
ストアドフェアシステムを利用する際に残額を気にした
りいちいちチャージ用の機械のところへ行ってチャージ
の操作を行ったりすることなく、改札を通るだけでその
ストアドフェアカードを継続的に使いつづけることがで
きるようになり、利便性が向上する。
ジ機を兼ねるため、チャージ用に専用の機械を設置する
必要がなく、設備コストを削減することができるととも
に、機械設置用のスペースおよび当該機械の利用者用の
スペースが不要となる。
め改札機内等に記憶しておき、クレジット売上を計上す
る際には、ストアドフェアカード等から読み取ったクレ
ジットカード会員番号がネガデータに該当がないことを
チェックする方式とするため、遠隔地にあるクレジット
カードのセンタシステムとの間でリアルタイム通信を行
う必要がなく、利用客が改札を通過する間の短い処理時
間内に、クレジットカードの有効/無効を判定すること
が可能となる。
装置が備えるバッテリーから電力の供給を受けるICチ
ップをストアドフェア記憶媒体として用いるため、スト
アドフェア記憶媒体専用のバッテリーを用いることな
く、常に安定的な電圧でICチップを動作させることが
でき、自動改札機通過時の処理時間に余裕を持たせるこ
とができる。また、ストアドフェア記憶媒体専用のバッ
テリーが必要ないため、利用客がこのバッテリーの充電
や交換を気にする必要がない。
カードのチャージシステムの構成を示すブロック図であ
る。
記憶されるデータ内容とその定義参照関係を示す表図で
ある。
理手順を示すフローチャートである。
理手順を示すフローチャートである。
ア機能部を備えた携帯型電話端末装置の構成を示すブロ
ック図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 ストアドフェアシステムにおけるストア
ドフェアのチャージ方法であって、 改札機がストアドフェア情報記憶媒体からクレジットカ
ード会員番号と現在のストアドフェア残高とを読み取る
第1の過程と、 この第1の過程において読み取った前記ストアドフェア
残高が足りない場合、又はこの第1の過程において読み
取った前記ストアドフェア残高が当該改札機による所定
の引去額と予め定められたチャージ下限額との和に満た
ない場合には、ストアドフェア残高を増加させて所定の
引去額を引去るとともに、前記クレジットカード会員番
号を用いて所定のチャージ額を売上金額とするクレジッ
ト売上データを生成する第2の過程と、を有し自動チャ
ージを許諾するか否かを表わすデータを前記ストアドフ
ェア情報記憶媒体に予め書き込んでおき、 前記第2の過程においては、前記ストアドフェア情報記
憶媒体からデータを読み取り、自動チャージの許諾がさ
れている場合のみ、ストアドフェア残高を増加させて所
定の引去額を引去るとともに、前記クレジットカード会
員番号を用いて所定のチャージ額を売上金額とするクレ
ジット売上データを生成する処理を行うことを特徴とす
るストアドフェアのチャージ方法。 - 【請求項2】 前記第2の過程の結果の前記ストアドフ
ェア残高に応じて、前記改札機が、改札ゲートの開閉を
制御することを特徴とする請求項1に記載のストアドフ
ェアのチャージ方法。 - 【請求項3】 少なくともクレジットカード会員番号と
ストアドフェア残高とを記憶するストアドフェア情報記
憶媒体と、 前記ストアドフェア情報記憶媒体からクレジットカード
会員番号と現在のストアドフェア残高とを読み取り、こ
の現在のストアドフェア残高が足りない場合、又はこの
当該ストアドフェア残高が所定の引去額と予め定められ
たチャージ下限額との和に満たない場合には、ストアド
フェア残高を増加させて所定の引去額を引去るととも
に、前記クレジットカード会員番号を用いて所定のチャ
ージ額を売上金額とするクレジット売上データを生成す
る改札機と、 を備えたストアドフェアシステムであって、 自動チャージを許諾するか否かを表わすデータを前記ス
トアドフェア情報記憶媒体に予め書き込んでおき、 前記改札機は、前記ストアドフェア情報記憶媒体からデ
ータを読み取り、自動チャージの許諾がされている場合
のみ、ストアドフェア残高を増加させて所定の引去額を
引去るとともに、前記クレジットカード会員番号を用い
て所定のチャージ額を売上金額とするクレジット売上デ
ータを生成する処理を行うことを特徴とするストアドフ
ェアシステム。 - 【請求項4】 前記改札機は、前記自動チャージ処理の
結果の前記ストアドフェア残高に応じて、改札ゲートの
開閉を制御することを特徴とする請求項3に記載のスト
アドフェアシステム。 - 【請求項5】 ストアドフェア情報記憶媒体のデータを
読み書きするカードインタフェース部と、 前記ストアドフェア情報記憶媒体から読み取られた現在
のストアドフェア残高が足りない場合には、ストアドフ
ェア残高を増加させて所定の引去額を引去るとともに、
前記ストアドフェア情報記憶媒体から読み取られたクレ
ジットカード会員番号を用いて所定のチャージ額を売上
金額とするクレジット売上データを生成する制御部と、 を備える改札機であって、 自動チャージを許諾するか否かを表わすデータが前記ス
トアドフェア情報記憶媒体に予め書き込まれており、 前記改札機は、前記ストアドフェア情報記憶媒体からデ
ータを読み取り、自動チャージの許諾がされている場合
のみ、ストアドフェア残高を増加させて所定の引去額を
引去るとともに、前記クレジットカード会員番号を用い
て所定のチャージ額を売上金額とするクレジット売上デ
ータを生成する処理を行うことを特徴とする改札機。 - 【請求項6】 前記自動チャージ処理の結果の前記スト
アドフェア残高に応じて、改札ゲートの開閉を制御する
ことを特徴とする請求項5に記載の改札機。
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