JP3523939B2 - ウェハ加工用粘着シートおよびその製造方法 - Google Patents

ウェハ加工用粘着シートおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、半導体ウェハ(以下ウェ
ハという)加工用粘着シートおよびその製造方法に関
し、さらに詳しくは、ウェハ裏面研摩時に回路パターン
を保護するため、あるいはウェハダイシング時にウェハ
を固定するために好ましく使用されるウェハ加工用の粘
着シートならびにその製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】半導体ウェハは、シリコン、ガリ
ウム砒素等の金属基板の表面上に、エッチング法等によ
り回路パターンを形成することにより製造されている。
このような半導体ウェハの裏面には、エッチング時に、
不可避的に酸化被膜が形成されてしまう。このため、回
路パターンの形成後に、裏面の酸化被膜を除去するた
め、あるいはウェハの厚みを均一にするために、裏面の
研摩が行われている。
【0003】半導体ウェハ自体は脆いものであり、さら
にその表面に回路パターンが組み込まれているので、表
面の凹凸のために僅かな外力によっても破損し易いとい
う欠点がある。したがって、従来より、ウェハ裏面の研
摩時には、ウェハ表面に粘着シートを貼付し、回路パタ
ーンを保護しつつ、ウェハを固定しながら、裏面の研摩
を行っていた。
【0004】ところが、近年、半導体チップの大型化に
伴い、ウェハも薄肉化し、強度が低下してきたため、従
来の粘着シートを用いたのでは、ウェハの破損を完全に
は防止できなくなってきた。
【0005】本発明者らは、上記のような問題点を解消
すべく検討した結果、粘着シートの基材表面に存在する
微小な突起物が、ウェハ破損のメカニズムに関与してい
ることを見出した。従来、粘着シートの基材として用い
られるプラスチックフィルムは、押出法、カレンダー
法、インフレーション法、キャスト法等による単層フィ
ルムが主に用いられていたが、このような基材では、成
膜中に、異物が混入したり、あるいはフィッシュアイと
呼ばれる不溶成分が生成するなどして、成膜後の基材表
面に高さ1〜50μm程度の微小な突起物が形成されて
しまう。
【0006】また、上記のような単層フィルムを複数枚
ラミネートした多層フィルムも基材として用いられるこ
とがあったが、従来の多層フィルムにおいては、その柔
軟性をコントロールして各種半導体製造装置への適合性
を向上させることが主な目的であったため、上記のよう
な基材表面に存在する微小な突起物に起因する問題点は
看過されていた。
【0007】基材表面にこのような突起物が存在する
と、裏面研摩時にこの突起物が支点なり、いわゆる梃子
の原理が作用し、ウェハを破損してしまうことがある
(図4参照)。
【0008】また、上記のような基材表面の突起物に起
因するウェハの損壊は、ウェハダイシング時に使用する
ウェハ固定用粘着シートにおいても同様に見出される問
題である。
【0009】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであって、ウェハの裏面研摩時あるいは
ウェハのダイシング時に、ウェハの破損率を低減できる
ようなウェハ加工用粘着シートおよびその製造方法を提
供することを目的としている。
【0010】
【発明の概要】本発明に係る第1のウェハ加工用粘着シ
ートは、フィルムと、その片面または両面に形成された
コーティング層とからなる、表面平滑性に優れた基材の
片面に粘着剤層が形成されてなることを特徴としてい
る。
【0011】本発明に係る第2のウェハ加工用粘着シー
トは、フィルムと、その片面または両面に形成されたコ
ーティング層とからなる、表面平滑性に優れた基材の片
面に粘着剤層が形成されてなり、基材の他面に工程紙が
積層されてなることを特徴としている。
【0012】本発明に係る第3のウェハ加工用粘着シー
トは、第1フィルムと、その片面または両面に貼着され
た表面平滑性に優れた第2フィルムとからなる、基材の
片面に粘着剤層が形成されてなることを特徴としてい
る。
【0013】上記の第1および第2の粘着シートにおい
ては、フィルムのヤング率(JISK 7127)が、
300kg/cm2〜10000kg/cm2の範囲にあり、コー
ティング層のエンピツ引かき値(JIS K 540
0)が3B〜3Hの範囲にあることが好ましい。
【0014】また、第1および第2の粘着シートにおい
ては、上記コーティング層に帯電防止剤が添加されてい
てもよい。また、第3の粘着シートにおいては、上記第
2フィルムに帯電防止剤が添加されていてもよい。
【0015】このような本発明に係るウェハ加工用粘着
シートによれば、ウェハの裏面研摩時あるいはウェハの
ダイシング時に、ウェハ並びにチップの破損率を低減で
きる。
【0016】上記第1のウェハ加工用粘着シートは、フ
ィルムの片面または両面にコーティング層を形成して、
表面平滑性に優れた基材を得て、次いで、該基材の片面
に粘着剤層を形成することにより製造できる。
【0017】上記第2のウェハ加工用粘着シートは、フ
ィルムの片面または両面にコーティング層を形成して基
材を得て、該基材の片面または両面に工程紙を積層し、
積層体に加圧ロールにて圧力を加え、基材の表面平滑性
を向上させ、次いで、基材の両面に工程紙を積層した場
合は一方の工程紙を除去し、基材の片面に工程紙を積層
した場合は工程紙を除去することなく、基材の工程紙が
積層されていない面に粘着剤層を形成することにより製
造できる。
【0018】上記第3のウェハ加工用粘着シートは、第
1フィルムの片面または両面に、表面平滑性に優れた第
2フィルムを貼着し、基材を得て、次いで、該基材の片
面に粘着剤層を形成することにより製造できる。
【0019】
【発明の具体的説明】以下本発明に係るウェハ加工用粘
着シートならびにその製造方法を具体的に説明する。
【0020】本発明に係る第1のウェハ加工用粘着シー
ト10は、図1に示すように、基材1と、その片面に形
成された粘着剤層2とからなる。本発明に係る第2のウ
ェハ加工用粘着シート10は、図2に示すように、基材
1と、その片面に形成された粘着剤層2と、基材1の他
面に積層された工程紙3とからなる。
【0021】本発明に係るウェハ固定用粘着シート10
の形状は、テープ状、ラベル状などあらゆる形状をとり
うる。基材1は、フィルム1aとコーティング層1bと
の積層体である。図には、フィルム1aの両面にコーテ
ィング層1bが形成されている構成を示したが、コーテ
ィング層1bはフィルム1aの片面のみ形成されていて
もよい。
【0022】フィルム1aとしては、耐水性および耐熱
性に優れているものが適し、特に合成樹脂フィルムが適
する。本発明のウェハ加工用粘着シートでは、その使用
に当り、電子線(EB)や紫外線(UV)などの放射線
照射が行われ場合があるが、EB照射の場合は、該フィ
ルム1aは透明である必要はないが、UV照射をして用
いる場合は、有色であっても透明な材料である必要があ
る。
【0023】このようなフィルム1aとしては、具体的
には、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、
ポリブテンフィルム、ポリブタジエンフィルム、ポリウ
レタンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体フィルム、エチレン−(メタ)
アクリル酸共重合体フィルム、エチレン−(メタ)アク
リル酸メチル共重合体フィルム、エチレン−(メタ)ア
クリル酸エチル共重合体フィルム等が用いられる。また
これらの積層フィルムであってもよい。フィルム1aの
膜厚は、通常は10〜300μm程度であり、好ましく
は50〜200μm程度である。
【0024】本発明のウェハ加工用粘着シート10をウ
ェハのダイシングに用い、ダイシング後にエキスパンド
処理をする必要がある場合には、従来と同様のポリ塩化
ビニル、ポリエチレン等の長さ方向および幅方向に延伸
性を有する合成樹脂フィルムをフィルム1aとして用い
ることが好ましい。
【0025】このようなフィルム1aは、押出法、カレ
ンダー法、インフレーション法、キャスト法等により製
造されるが、成膜工程において異物、フィッシュアイ等
により、1〜50μm程度の高さの突起物4がフィルム
表面に形成されてしまう。このような突起物4の高さが
10μmを超えると、前述したようなウェハの損壊とい
う問題を引き起こす。
【0026】本発明においては、フィルム1aの片面ま
たは両面にコーティング層1bまたは他のフィルム1c
を形成することにより、突起物4に起因する諸問題を解
消している。
【0027】コーティング層1bの厚さは、突起物4の
高さに依存して決定される。フィルム1a表面に存在す
る突起物4の最大高さをHμmとした場合、コーティン
グ層1bの厚みは、Hに対して、好ましくは±5μm以
内、さらに好ましくは±3μm以内、特に好ましくはH
と略同一である。なお、コーティング層1bは、その外
表面が平坦になるように形成されるので、コーティング
層1bの厚みがHより大きな場合には、突起物4の存在
する位置においてはコーティング層1bの厚さは相対的
に薄くなる。またコーティング層1bの厚みがHより小
さな場合にはこの位置には、コーティング層1bは形成
されなくなる。
【0028】このようなコーティング層1bは、ウレタ
ン樹脂、アクリル樹脂、ゴム、ポリオレフィン樹脂ある
いは放射線硬化性樹脂等を含むコーティング液を、フィ
ルム1a表面に、ナイフコーター、コンマコーター、ド
クターブレード、マイヤーバー、ディッピング、フレキ
ソコーティング等により塗布し、適当な手段で硬化させ
ることにより形成することができる。次いで、後述する
ような粘着剤層2を基材1の片面に形成することによ
り、本発明に係る第1のウェハ加工用粘着シート10が
得られる。
【0029】また、必要に応じ、コーティング層1bを
形成後の基材の片面または両面に工程紙3を積層し、こ
の積層体に加圧ロールにて圧力を加えてもよい。工程紙
3としては、従来より汎用されているシリコーン系離型
紙等が使用されるが、フィルム1aと離型性のある材料
ならば特に限定されない。加圧ロールにて印加される圧
力は、好ましくは0.01〜1.0kg/cm2程度、特に
好ましくは0.05〜0.5kg/cm2程度である。この
ような加圧処理により、突起物4がコーティング層1b
から突出していたとしても、突起物4の頂部を平坦化す
ることができ、基材の表面平滑性が向上する。加圧処理
後、基材1の両面に工程紙3を積層した場合は一方の工
程紙を除去し、基材1の工程紙3が積層されていない面
に粘着剤層2を形成することにより、本発明に係る第2
のウェハ加工用粘着シート10が得られる。また基材1
の片面のみに工程紙3を積層した場合は工程紙3を除去
することなく、基材1の工程紙3が積層されていない面
に粘着剤層2を形成することにより第2のウェハ加工用
粘着シート10を製造することができる。なお、本発明
に係る第2のウェハ加工用粘着シート10を用いる場合
には、上記の工程紙3が積層された状態で用いてもよい
し、また工程紙3を除去して用いてもよい。
【0030】前述したような方法により得られる基材1
は、極めて高い表面平滑性を有する。なお、表面平滑性
は、JIS規格のK6783、Z1702あるいはZ1
709の何れかによって決定される厚みにより評価され
る。本発明において用いられる基材1は、この厚みが基
材の全領域にわたって略均一であり、厚みのバラツキが
好ましくは±10μm以内、特に好ましくは±5μm以
内にある。
【0031】本発明のウェハ加工用粘着シート10の基
材1を構成するフィルム1aのヤング率(JIS K
7127)は、好ましくは300kg/cm2〜10000k
g/cm2、特に700kg/cm2〜5000kg/cm2の範囲に
あり、またコーティング層1bのエンピツ引かき値(J
IS K 5400)は、好ましくは3B〜3H、特に
好ましくはB〜2Hの範囲にある。上記のような特定の
物性を有するフィルム1aと、コーティング層1bとを
採用することにより、基材1に適当な可撓性が付与さ
れ、ウェハの加工を円滑に進めることができる。
【0032】また上記コーティング層1bには帯電防止
剤が含有されていることが好ましい。帯電防止剤として
は、具体的には、ポリオキシエチレンアルキルアミン、
ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル等の非イオン系帯電防止剤;アルキルス
ルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキル
サルフェート、アルキルホスフェート等のアニオン系帯
電防止剤;第4級アンモニウムクロライド、第4級アン
モニウムサルフェート、第4級アンモニウムナイトレー
ト等のカチオン系帯電防止剤;アルキルベタイン型、ア
ルキルイミダゾリン型、アルキルアラニン型等の両性系
帯電防止剤およびポリビニルベンジル型カチオン、ポリ
アクリル酸型カチオン等の導電性樹脂が用いられるが、
特に限定されることはない。帯電防止剤の使用量は、用
いる帯電防止剤の種類に応じ、一般通常の範囲で用いら
れる。コーティング層1b中に帯電防止剤を含有させる
ことにより、粘着シートの貼付時、剥離時に発生する静
電気を防止でき、得られる半導体装置の信頼性を向上す
ることができる。
【0033】本発明のウェハ加工用粘着シート10の粘
着剤層2を構成する粘着剤としては、従来より公知のア
クリル系、ゴム系等の様々な粘着剤が特に制限されるこ
となく用いられる。特に、本発明のウェハ加工用粘着シ
ート10をウェハ裏面の研摩に用いる場合には、粘着剤
層2は水膨潤性粘着剤、放射線硬化型粘着剤から形成さ
れていることが好ましい。このような水膨潤性粘着剤の
詳細は、たとえば特開昭49−23294号公報、特開
昭59−157162号公報、特開昭56−70077
号公報等に記載されている。また、放射線硬化型粘着剤
の詳細は、たとえば特開昭60−196956号公報、
特開昭61−28572号公報、特開昭60−3553
1号公報、特開平2−32181号公報等に記載されて
いる。
【0034】さらに、本発明のウェハ加工用粘着シート
10をウェハダイシングに用いる場合には、粘着剤層2
は前記放射線硬化型粘着剤から形成されていることが好
ましい。
【0035】粘着剤層2に厚さは、特に制限はされない
が、一般的には、5〜50μm程度であることが好まし
く、特に10〜30μm程度であることが好ましい。次
に、本発明に係る第3のウェハ加工用粘着シートについ
て説明する。
【0036】本発明に係る第3のウェハ加工用粘着シー
ト10は、図3に示すように、第1フィルム1aと、そ
の片面または両面に貼着された表面平滑性に優れた第2
フィルム1cとからなる、基材1の片面に粘着剤層2が
形成されてなることを特徴としている。図には、第1フ
ィルム1aの両面に第2フィルム1cが形成されている
構成を示したが、第2フィルム1cは第1フィルム1a
の片面のみ形成されていてもよい。
【0037】第1フィルム1aおよび粘着剤層2として
は、前述したフィルム1a、粘着剤層2と同様のものが
用いられる。第2フィルム1cは、極めて高い表面平滑
性を有し、その厚みが第2フィルムの全領域にわたって
略均一であり、厚みのバラツキが好ましくは±10μm
以内、特に好ましくは±5μm以内にある。
【0038】第2フィルム1cの膜厚は、前記第1フィ
ルム1aの膜厚の0.1〜1.0倍であることが好まし
く、特に0.3〜0.8倍であることが好ましい。さら
に、第2フィルムの柔軟性(たとえばヤング率)は、フ
ィルム1aと同程度であることが好ましい。
【0039】このような第2フィルム1cは、中密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト等を用い、Tダイ法、インフレーション法等により製
造することができ、また第2フィルム1cには、前述し
たような帯電防止剤が添加されていてもよい。
【0040】本発明に係る第3のウェハ加工用粘着シー
トの基材1は、上記の第2フィルム1cと第1フィルム
1aとの積層体であり、第2フィルム1cは、通常は、
接着剤または粘着剤1dを介して、第1フィルム1aに
貼着されている。接着剤または粘着剤1dの厚さは、突
起物4の高さに依存して決定される。第1フィルム1a
表面に存在する突起物4の最大高さをHμmとした場
合、接着剤または粘着剤1dの厚みは、Hに対して、好
ましくは±5μm以内、さらに好ましくは±3μm以
内、特に好ましくはHと略同一であり、好ましくは2〜
50μm、特に好ましくは3〜30μm程度である。
【0041】第1フィルム1aと第2フィルム1cの接
着に用いられる接着剤1dとしては、たとえば、硬化後
のエンピツ引かき値(JIS K 5400)が3B〜
3H、好ましくはB〜2H程度になる接着剤が用いら
れ、具体的にはポリエステル系接着剤、ポリウレタン系
接着剤等が挙げられる。また粘着剤1dとしては、アク
リル系、ゴム系等の強粘着剤が用いられる。
【0042】このような接着剤または粘着剤1dを介し
て第1フィルム1aと第2フィルム1cとを接着するこ
とにより、両フィルムが強固に接着され、その層間接着
強度は、好ましくは300g/25mm〜3000g/25mm
程度である。
【0043】本発明に係る第3のウェハ加工用粘着シー
ト10は、上記したように、第1フィルム1aと第2フ
ィルム1cとからなる基材1の片面に、前述したような
粘着剤層2が形成されてなる。
【0044】このような基材1は、極めて高い表面平滑
性を有し、その厚みが基材の全領域にわたって略均一で
あり、厚みのバラツキが好ましくは±10μm以内、特
に好ましくは±5μm以内にある。
【0045】本発明に係る第3のウェハ加工用粘着シー
ト10は、第1フィルム1aの片面または両面に、表面
平滑性に優れた第2フィルム1cを貼着し、基材1を得
て、次いで、該基材1の片面に粘着剤層2を形成するこ
とにより得られる。
【0046】また第1フィルム1aと第2フィルム1c
と積層後、必要に応じて、積層体に加圧ロールにて圧力
を加えてもよい。加圧ロールにて印加される圧力は、好
ましくは0.01〜1.0kg/cm2程度、特に好ましく
は0.05〜0.5kg/cm2程度である。
【0047】本発明に係るウェハ加工用粘着シートは、
上記したように特定の構成の基材を有しており、従来よ
り使用されてきた基材の表面に存在する突起物による悪
影響がなく、ウェハの加工時にウェハに応力が付加され
ても、ウェハの損壊を防止することができる。
【0048】このような本発明に係るウェハ加工用粘着
シート10は、常法にしたがって、ウェハ裏面研摩用あ
るいはウェハダイシング用に好ましく用いられる。さら
にこれらの用途に限らず、ウェハ(チップ)の一時的あ
るいは恒久的な保護にも用いることができる。また、本
発明のウェハ加工用粘着シートは、ウェハ(チップ)の
加工のみならず、種々の光学部品、機械部品の加工にも
使用することができる。
【0049】
【発明の効果】このような本発明に係るウェハ加工用粘
着シートによれば、ウェハの裏面研摩時あるいはウェハ
のダイシング時に、ウェハ並びにチップの破損率を低減
できる。
【0050】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0051】なお、以下の実施例および比較例におい
て、「ヤング率」はJIS K 7127に準じて測定
した。基材の「厚み測定」を、定圧厚さ測定機(テクロ
ックコーポレーション型式PG−02)を用いて行い、
基材表面に存在する突起物の最大高さH(μm)を求め
た。
【0052】「ウェハの割れ」、「ウェハの変形」の有
無は、厚さ625μmのシリコンウェハ鏡面に粘着シー
トを貼付し、シートの非貼着面をバック・グラインダー
にて250μmまで研摩した後に目視にて判定した(試
験枚数25枚)。
【0053】
【実施例1】フィルムとしては、厚さ100μmの低密
度ポリエチレンフィルムを用いた。該フィルム表面には
14個/m2 の突起物が存在し、突起物の高さは最大3
0μmであり、このフィルムのヤング率は1200kg/
cm2であった。
【0054】コーティング層は、ポリエステル樹脂(エ
ンピツ引かき値:H)を用いて形成した。上記フィルム
の両面に、ポリエステル樹脂をナイフコーターにて15
μmになるように2パスでコーティングし、基材を得
た。次いで基材の片面にアクリル系粘着剤を20μmに
なるようにナイフコーターにてコーティングし、粘着シ
ートを作成した。得られた粘着シートを厚さ625μm
のシリコンウェハ鏡面に貼付し、シートの非貼着面をバ
ック・グラインダーにて250μmまで研摩した後に、
「ウェハの割れ」、「ウェハの変形」の有無を目視にて
判定した。結果を表1に示す。
【0055】
【比較例1】フィルムの片面に直接、粘着剤層を形成し
粘着シートを作成した以外は、実施例1と同様の操作を
行った。結果を表1に示す。
【0056】
【実施例2】第1フィルムとして、厚さ60μmの低密
度ポリエチレンフィルムを用いた。該フィルム表面には
4個/m2 の突起物が存在し、突起物の高さは最大18
μmであり、このフィルムのヤング率は1200kg/cm
2であった。
【0057】第2フィルムとして、厚さ30μmの低密
度ポリエチレンフィルムを用いた。該フィルム表面には
1個/m2 の突起物が存在し、突起物の高さは最大2μ
mであった。第2フィルムの片面には、予めアクリル系
粘着剤(20μm厚)を塗布しておいた。
【0058】第1フィルムの片面にコロナ処理を施し、
このコロナ処理面に上記第2フィルムのアクリル系粘着
剤を形成していない面をポリウレタン系接着剤を用いて
貼着し、基材を得た。次いで基材の片面に水膨潤性のア
クリル系粘着剤を20μmになるようにナイフコーター
にてコーティングし、粘着シートを作成した。得られた
粘着シートを厚さ625μmのシリコンウェハ鏡面に貼
付し、実施例1と同様の操作および測定を行った。結果
を表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】H:基材表面に存在する突起物の最大高さ
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る第1のウェハ加工用粘着
シートの概略断面図である。
【図2】図2は、本発明に係る第2のウェハ加工用粘着
シートの概略断面図である。
【図3】図3は、本発明に係る第3のウェハ加工用粘着
シートの概略断面図である。
【図4】図4は、従来のウェハ裏面研摩用シートを用い
た場合のウェハ破損のメカニズムを説明する図面であ
る。
【符号の説明】
1…基材 1a…フィルム(第1フィルム) 1b…コーティング層 1c…第2フィルム 1d…接着剤または粘着剤 2…粘着剤層 3…工程紙 4…突起物 10…ウェハ加工用粘着シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 7/02 H01L 21/304

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムと、その片面または両面に形成
    されたコーティング層とからなる、表面平滑性に優れた
    基材の片面に粘着剤層が形成されてなるウェハ加工用粘
    着シートであって、 フィルム表面に存在する突起物の最大高さをHμmとし
    たときの該コーティング層の厚みが、Hに対して±5μ
    m以内であることを特徴とするウェハ加工用粘着シー
    ト。
  2. 【請求項2】 フィルムと、その片面または両面に形成
    されたコーティング層とからなる、表面平滑性に優れた
    基材の片面に粘着剤層が形成されてなり、基材の他面に
    工程紙が積層されてなるウェハ加工用粘着シートであっ
    て、 フィルム表面に存在する突起物の最大高さをHμmとし
    たときの該コーティング層の厚みが、Hに対して±5μ
    m以内であることを特徴とするウェハ加工用粘着シー
    ト。
  3. 【請求項3】 フィルムのヤング率(JIS K 712
    7)が、300kg/cm2〜10000kg/cm2の範囲にあ
    り、コーティング層のエンピツ引かき値(JIS K 5
    400)が3B〜3Hの範囲にあることを特徴とする請
    求項1または2に記載のウェハ加工用粘着シート。
  4. 【請求項4】 コーティング層に帯電防止剤が含有され
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載のウェ
    ハ加工用粘着シート。
  5. 【請求項5】 フィルムの片面または両面にコーティン
    グ層を、フィルム表面に存在する突起物の最大高さをH
    μmとしたときの該コーティング層の厚みが、Hに対し
    て±5μm以内となるように形成して、表面平滑性に優
    れた基材を得て、次いで、該基材の片面に粘着剤層を形
    成することを特徴とするウェハ加工用粘着シートの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 フィルムの片面または両面にコーティン
    グ層を形成して基材を得て、該基材の片面または両面に
    工程紙を積層し、積層体に加圧ロールにて圧力を加え、
    基材の表面平滑性を向上させ、次いで、基材の両面に工
    程紙を積層した場合は一方の工程紙を除去し、基材の片
    面に工程紙を積層した場合は工程紙を除去することな
    く、基材の工程紙が積層されていない面に粘着剤層を形
    成することを特徴とするウェハ加工用粘着シートの製造
    方法。
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